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喋喋
ちょうちょう テフテフ [0][3] 【喋喋】 (ト|タル)スル [文]形動タリ
しきりにしゃべる・こと(さま)。「我々が―すべき問題ではない」「君は―と弁じるけれども/当世書生気質(逍遥)」
喋喋しい
ちょうちょうし・い テフテフ― [5] 【喋喋しい】 (形)[文]シク てふてふ・し
(1)口数が多い。おしゃべりである。また,調子がいい。「斧枝が一人で―・く席を周旋(トリモ)つてゐた/社会百面相(魯庵)」
(2)おおげさである。「大坂程,―・い所はない/歌舞伎・韓人漢文」
喋喋呶呶
ちょうちょうどうどう テフテフダウダウ [0] 【喋喋呶呶】 (ト|タル)[文]タリ
よどみなくべらべらとしゃべりたてるさま。「―文壇の閲歴を語り/日乗(荷風)」
→呶呶(ドド)
喋喋喃喃
ちょうちょうなんなん テフテフ― [0] 【喋喋喃喃】 (ト|タル)スル [文]形動タリ
〔「喃喃」は小声でしゃべる意〕
男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあう・こと(さま)。「枕上(マクラベ)に居て何事をか頻りに―する言葉のうちに/緑簑談(南翠)」「―と説いづるを聞けば/未来の夢(逍遥)」
喘ぎ
あえぎ アヘギ [3] 【喘ぎ】
(1)あえぐこと。また,その息。「―声」
(2)喘息(ゼンソク)の古名。
喘ぐ
あえぐ【喘ぐ】
pant;→英和
gasp;→英和
breathe hard.喘ぎながら panting(ly);between gasps.
喘ぐ
あえ・ぐ アヘグ [2] 【喘ぐ】 (動ガ五[四])
(1)苦しそうに息をする。息を切らす。「―・ぎ,―・ぎ登る」
(2)不調に苦しむ。うまくいかず悩む。「不況に―・ぐ」
〔上代・平安時代は「あへく」〕
喘息
ぜんそく【喘息】
asthma.→英和
喘息患者 an asthmatic (patient).→英和
喘息
ぜんそく [0] 【喘息】
(1)発作的に起こる痙攣(ケイレン)性の呼吸困難状態。一般に気管支喘息と心臓喘息をいう。「―持ち」
(2)息を苦しそうにすること。あえぐこと。
喘息タバコ
ぜんそくタバコ [5] 【喘息―】
喘息の対症療法に用いられる巻きタバコ状の吸飲剤。常用すると中毒を起こす。
喘息薬種
ずだやくしゅ [4][3] 【喘息薬種】
ユキノシタ科の多年草。深山に自生。根葉は心円形。夏,高さ約25センチメートルの花茎の上部に白い五弁花を下向きに総状につける。葉を喘息(ゼンソク)の薬とする地方もある。
喘鳴
ぜんめい [0] 【喘鳴】
呼吸時に出るぜいぜい・ひゅうひゅうという音。気管支喘息やジフテリアなどの炎症,異物・痰(タン)などにより気道がせばめられたときに起こる。
喙
くちばし [0] 【嘴・喙】
〔口端(クチバシ)の意〕
鳥類の口器。上下の顎(アゴ)が突き出して角質でおおわれたもの。主に歯と唇のはたらきをする。形態は習性に応じて異なる。哺乳類のカモノハシや爬虫類の一部などにもみられる。
喚き
おめき ヲメキ [0] 【喚き】
大声で叫ぶこと。わめき。
喚き声
わめきごえ [4] 【喚き声】
大声で叫びののしる声。
喚き声
わめきごえ【喚き声(をあげる)】
(give) a cry[shout,scream,yell,shriek].→英和
喚き立てる
わめきた・てる [0][5] 【喚き立てる】 (動タ下一)
ひどくわめく。「大声で―・てる」
喚く
わめく【喚く】
⇒喚き声.
喚く
わめ・く [2] 【喚く】 (動カ五[四])
〔「わ」は擬声語〕
大声で叫ぶ,また,怒る。「泣いても―・いても,もう遅い」「頼うだ人はさぞ―・きやらふなふ/狂言・武悪」
[可能] わめける
喚く
おめ・く ヲメク 【喚く】 (動カ四)
〔「を」は擬声語〕
大声をあげる。わめく。「木の本を引きゆるがすに,あやふがりて猿のやうに…―・くもをかし/枕草子 144」
喚ばふ
よば・う ヨバフ 【呼ばふ・喚ばふ・婚ふ】 (動ハ四)
〔動詞「よぶ」の未然形に継続の助動詞「ふ」が付いたものから〕
(1)何度も呼ぶ。呼びつづける。「なくなく―・ひ給ふ事千度ばかり申し給ふ/竹取」
(2)男が女に言いよる。求婚する。「右大将は,常陸の守のむすめをなむ―・ふなる/源氏(東屋)」
喚ぶ
よ・ぶ [0] 【呼ぶ・喚ぶ】 (動バ五[四])
(1)声を出して,相手の名前などを言う。「お父さん,と―・ぶ」
(2)大きな声を出して注意を引く。「助けを―・ぶ」「―・べどさけべど返事がない」「渡り守舟渡せをと―・ぶ声の/万葉 2072」
(3)声をかけてこちらへ来させる。頼んで来てもらう。「ボーイを―・ぶ」「両親を―・んで一緒に暮らす」「医者を―・ぼう」「車を―・んで下さい」「妻―・ぶ鹿の声のさやけさ/万葉 2141」
(4)(行事・催し物などに)客として招く。「結婚式に―・ばれている」「パーティーに友達を―・ぶ」
(5)(「…と呼ぶ」の形で)その人に呼びかけたり,それに言及したりする時に,人々がその名を言う。称する。名づける。「家族は三郎を『さぶちゃん』と―・んでいる」「飛騨山脈は北アルプスと―・ばれる」「東京は昔は『江戸』と―・ばれた」
(6)引き寄せる。集める。まねく。「幸せを―・ぶ鳥」「現地からの報道は深い感動を―・んだ」「今年のカツオは不漁のため高値を―・んでいる」「類は友を―・ぶ」
[可能] よべる
喚叫
かんきょう クワンケウ [0] 【喚叫】 (名)スル
わめきさけぶこと。叫喚。
喚呼
かんこ クワン― [1] 【喚呼】 (名)スル
確認して声に出すこと。「指さし―」
喚問
かんもん【喚問】
《法》a summons.→英和
〜する summon.→英和
喚問
かんもん クワン― [0] 【喚問】 (名)スル
議会や裁判所などが証人または参考人として人を呼び出して問いただすこと。
喚声
かんせい クワン― [0] 【喚声】
興奮して大声で叫ぶ声。「どっと―があがる」
喚声
かんせい【喚声(をあげる)】
(give,raise) a battle[war]cry.
喚想
かんそう クワンサウ [0] 【喚想】
思い起こすこと。想起。
喚起
かんき クワン― [1] 【喚起】 (名)スル
よびかけて,注意・自覚・良心などをよびおこすこと。「注意を―する」
喚起する
かんき【喚起する】
awaken;→英和
arouse.→英和
世論を〜する arouse public opinion.注意を〜する call a person's attention <to> .
喚鐘
かんしょう クワン― [0] 【喚鐘】
法会で,人々を呼び集めるための小さな鐘。のちには茶の湯や,火事の報知にも使われた。小鐘。よびがね。
喜々として
きき【喜々として】
merrily;→英和
joyfully.→英和
喜の字
きのじ [2] 【喜の字】
七十七歳。喜字。喜寿。
喜の字の祝
きのじのいわい [2] 【喜の字の祝(い)】
「喜寿(キジユ)」に同じ。
喜の字の祝い
きのじのいわい [2] 【喜の字の祝(い)】
「喜寿(キジユ)」に同じ。
喜の字屋
きのじや 【喜の字屋】
(1)吉原の遊郭内で,「台の物」と呼ばれる料理の仕出し屋の通称。享保(1716-1736)年中,喜右衛門という者が評判をとったことに由来するという。「―の名も高く/洒落本・遊子方言」
(2)歌舞伎俳優守田(森田)勘弥の屋号。
喜の祝
きのいわい [1] 【喜の祝(い)】
「きじゅ(喜寿)」に同じ。
喜の祝い
きのいわい [1] 【喜の祝(い)】
「きじゅ(喜寿)」に同じ。
喜ばしい
よろこばし・い [5] 【喜ばしい】 (形)[文]シク よろこば・し
〔「よろこぼし」の転〕
うれしく愉快である。満足すべきである。喜ぶべきである。「―・い知らせ」「結婚の―・い日」「神感空にあり,たのもしきかな,―・しきかな/平家 7」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
喜ばしい
よろこばしい【喜ばしい】
glad;→英和
happy;→英和
joyful;→英和
delightful;→英和
pleasant.→英和
喜ばす
よろこば・す [4] 【喜ばす・悦ばす】
■一■ (動サ五[四])
喜ぶようにさせる。うれしがらせる。よろこばせる。「妹を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒よろこばせる
喜ばす
よろこばす【喜ばす】
please;→英和
delight;→英和
make <a person> happy.
喜ばせる
よろこば・せる [5] 【喜ばせる】 (動サ下一)[文]サ下二 よろこば・す
よろこぶようにさせる。よろこばす。「母を大変に―・せた出来事」
喜び
よろこび [0][3][4] 【喜び・慶び・悦び】
(1)よろこぶこと。「初優勝の―」
(2)よろこぶべきこと。慶賀すべきこと。
(ア)任官・昇進などの慶事。「正月の司召に,さまざまの―どもありて/栄花(月の宴)」
(イ)出産という慶事。「―ヲスル/日葡」
(3)祝いの言葉。祝辞。「お―を申し上げる」
(4)謝礼。お礼。「熊野へ―の奉幣をぞ立てられける/平家 3」
喜び
よろこび【喜び】
joy;→英和
delight;→英和
pleasure;→英和
congratulation (祝意).〜に堪えない be very happy <to do> ;It is one's great pleasure <to do> .〜のあまり <weep> for[with]joy.〜のしるしに as a token of[by way of]congratulation.〜を述べる congratulate <a person on his success> ;→英和
express[offer]one's congratulations <on> .‖喜び事 a matter for joy[congratulation];a happy event.
喜び事
よろこびごと [0][6] 【喜び事・慶び事】
祝い事。いわい。
喜び勇む
よろこびいさ・む [6] 【喜び勇む】 (動マ五[四])
うれしくて積極的に行動する気になる。「―・んで出かけて行く」
喜び勇む
よろこびいさむ【喜び勇む】
be delighted.喜び勇んで with great joy[a light heart].
喜ぶ
よろこ・ぶ [3] 【喜ぶ・慶ぶ・悦ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)よい事に出合って快い・楽しい・うれしいと思う。また,その思いを言動に表す。「お目にかかれてとても―・んでいました」「応援団が―・んでいる」「人の耳を―・ばしめんとにはあらず/方丈記」
(2)祝福する。「無事な生還を―・ぶ」
(3)ありがたいと思いつつ受け入れる。「彼は他人の忠告を―・ばない」
→喜んで
(4)(出産を喜ぶ意から転じて)出産する。子を産む。「懐体して兄を―・びしより/浮世草子・桜陰比事 1」
[可能] よろこべる
■二■ (動バ上二)
(1)うれしく思う。「こほろぎの待ち―・ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我は/万葉 2264」
(2)ありがたいと思う。「貴き御命を頂に受け給はり,―・び貴み懼ぢ恐まりて/続紀(天平宝字三宣命)」
喜ぶ
よろこぶ【喜ぶ】
be glad <of,to do,that…> ;→英和
be happy <about,to do,that…> ;be pleased[delighted] <with,at,to do> .喜んで with joy;[快く]gladly;with pleasure; <be> glad[delighted] <to do> .
喜ぼし
よろこぼ・し 【喜ぼし】 (形シク)
〔「よろこばし」の古形〕
よろこばしい。「白き祥(シルシ)の鹿を献奉(タテマツリ)てあれば,うれし,―・しとなも見る/続紀(神護景雲三)」
喜ぼふ
よろこぼ・う ヨロコボフ 【喜ぼふ】 (動ハ四)
〔動詞「よろこぶ」に反復継続を表す助動詞「ふ」の付いた「よろこばふ」の転〕
よろこぶ。「男…と言へりければ,―・ひて/伊勢 14」
喜んで
よろこんで [3] 【喜んで・悦んで】 (副)
相手のことばを快く受け入れるさま。自分から進んで。快く。「―伺います」
喜佐古
きさご [0] 【細螺・喜佐古・扁螺】
海産の巻貝。貝殻は直径2センチメートル内外のそろばん玉状で,美しい淡褐色や灰青色の波状紋があり,おはじきや装飾に用いる。肉は食用。内湾の干潟に多産する。北海道南部以南に分布。キシャゴ。シタダミ。ゼゼガイ。[季]春。
喜佐古
きしゃご [0] 【細螺・喜佐古】
キサゴの転。[季]春。
喜入
きいれ 【喜入】
鹿児島県揖宿(イブスキ)郡,薩摩半島南東部の町。鹿児島湾に臨み,石油備蓄基地がある。
喜劇
きげき [1] 【喜劇】
〔comedy〕
(1)諧謔(カイギヤク)・機知・風刺などに富む演劇。幸福な結末をとるものが多い。コメディー。
⇔悲劇
(2)人が思わず笑い興じてしまう滑稽な出来事。
喜劇
きげき【喜劇】
<play> a comedy;→英和
a farce.→英和
〜的な comic(al);→英和
farcical.‖喜劇俳優 a comedian.
喜助
きすけ 【喜助】
江戸の遊里で雑用をする男衆の通称。「お手前が―か時にあの女郎/柳多留 81」
喜多
きた 【喜多】
姓氏の一。能楽師の一家喜多は七太夫を祖とし,喜多流をなす。
喜多
きた 【喜多】
「喜多流」の略。
喜多七太夫
きたしちだゆう 【喜多七太夫】
(1586-1653) 江戸初期の能役者。シテ方喜多流の祖。堺の人。名は長能。少年期,豊臣秀吉に仕え,六平太と名づけられる。金春(コンパル)禅曲の相伝をうけ,徳川秀忠の寵を得て四座のほかに喜多流が一流として認められた。
喜多八
きたはち 【北八・喜多八】
「東海道中膝栗毛」の主人公。弥次郎兵衛(ヤジロベエ)とともに滑稽(コツケイ)な旅をする。
喜多六平太
きたろっぺいた 【喜多六平太】
(1874-1971) 能楽師。シテ方喜多流一四世宗家。東京生まれ。幼名,千代造。さえた技と工夫の新鮮さによって名人と称せられた。
喜多川
きたがわ キタガハ 【喜多川】
姓氏の一。
喜多川歌麿
きたがわうたまろ キタガハ― 【喜多川歌麿】
(1753?-1806) 江戸後期の浮世絵師。鳥山石燕(セキエン)に学ぶ。美人大首絵に独自の様式を展開,多大な人気を博し,後世の美人画に大きな影響を与えた。代表作「当時全盛美人揃」「娘日時計」など。
喜多川派
きたがわは キタガハ― 【喜多川派】
浮世絵の一流派。喜多川歌麿を祖とし,美人画に新機軸を開いた。
喜多方
きたかた 【喜多方】
福島県北西部の市。会津盆地北部を占める。漆器業・酒造業が盛ん。ラーメンと蔵で知られる。
喜多村
きたむら 【喜多村】
姓氏の一。
喜多村信節
きたむらのぶよ 【喜多村信節】
(1784-1856) 江戸後期の国学者・考証学者。江戸の人。名は節信(トキノブ)とも。通称,彦兵衛。号は筠庭(インテイ)・静斎など。和漢の書に精通,民間の風俗・雑事を記録・考証した。著「嬉遊笑覧(キユウシヨウラン)」「瓦礫雑考」など。
喜多村緑郎
きたむらろくろう 【喜多村緑郎】
(1871-1961) 新派俳優。東京生まれ。本名,六郎。草創期の新派劇に写実的演技を確立し,女形に名演技を見せた。
喜多流
きたりゅう 【喜多流】
能楽シテ方五流の一。1619年頃,喜多七太夫長能(ナガヨシ)が始める。七太夫流。
喜多源逸
きたげんいつ 【喜多源逸】
(1883-1952) 工業化学者。奈良県生まれ。京大教授。人造繊維・合成石油・合成ゴムの製造法を研究。日本における工業化学の創始者の一人で,多くの弟子を育成。
喜多院
きたいん 【喜多院】
埼玉県川越市にある天台宗の寺。山号は星野山。通称,川越大師。830年円仁の創建と伝える。関東の天台宗の中心となったが荒廃し,天海が徳川家康の保護によって復興した。
喜多院点
きたのいんてん キタノヰン― 【喜多院点・北院点】
ヲコト点の一。平安時代,主に南都法相(ホツソウ)宗の僧侶によって用いられた。きたいんてん。
喜字
きじ [1] 【喜字】
⇒きのじ(喜字)
喜寿
きじゅ【喜寿】
one's seventy-seventh birthday.
喜寿
きじゅ [1] 【喜寿】
〔「喜」の字の草体「�」が「七十七」と分解できるところから〕
数え年の七七歳。また,その祝い。喜の祝い。喜の字の祝い。
喜怒
きど [1] 【喜怒】
喜びと怒り。感情。「―哀楽」
喜怒哀楽
きどあいらく [1] 【喜怒哀楽】
喜びと怒りと悲しみと楽しみ。人間のさまざまな感情。
喜怒哀楽
きどあいらく【喜怒哀楽】
<do not betray> one's feelings.
喜悦
きえつ [0][1] 【喜悦】 (名)スル
心から喜ぶこと。心からの強い喜び。「僕大に之を―す/花柳春話(純一郎)」
喜憂
きゆう [1][0] 【喜憂】 (名)スル
よろこぶこととうれえること。よろこびと心配。「貧富苦楽を―して/福翁百話(諭吉)」
喜懼
きく [1] 【喜懼】
よろこびとおそれ。一方で喜び,他方ではおそれること。
喜捨
きしゃ [1][2] 【喜捨】 (名)スル
進んで金銭や物品を寺社や困っている人に差し出すこと。「浄財を―する」
喜撰
きせん 【喜撰】
平安前期の歌人。六歌仙の一人。山城国乙訓(オトクニ)郡の人といわれる。出家して醍醐山に入り,のち宇治山に住み仙人となったと伝えられる。確実な作といえる歌は古今集中の一首のみ。喜撰法師。醍醐法師。生没年未詳。
喜撰岳
きせんだけ 【喜撰岳】
京都府宇治市東部にある山。喜撰の詠にある宇治山のこと。海抜416メートル。喜撰山。
喜撰式
きせんしき 【喜撰式】
歌学書。一巻。喜撰著と伝えるが未詳。古今集以前の成立か。和歌の起源,歌病・畳句・連句・長歌・混本歌・八階・神世異名などを論じた書。和歌四式の一。
喜春楽
きしゅんらく 【喜春楽】
雅楽の一。左方に属する黄鐘(オウシキ)調の古楽。蛮絵(バンエ)装束をつけ四人で舞う。
喜望峰
きぼうほう キバウ― 【喜望峰】
南アフリカ共和国南西端の岬。ケープタウンの南48キロメートルに位置する。1488年,ポルトガル王の命で航海中の B =ディアスが発見し,「嵐の岬」と命名。王はインド航路発見の希望を抱き,「喜望峰」と改名。97年,バスコ=ダ=ガマはこの岬を回って東航,翌年インドに到達した。
喜望峰区
きぼうほうく キバウ― 【喜望峰区】
⇒ケープ区
喜楽
きらく [1] 【喜楽】
喜び楽しむこと。また,喜びと楽しみ。「人を―せしむるものの一なり/西国立志編(正直)」
喜歌劇
きかげき【喜歌劇】
a comic opera;a musical comedy.
喜歌劇
きかげき [2] 【喜歌劇】
(1)喜劇的内容をもつ歌劇。コミック-オペラ。
(2)オペラ-ブッファ,オペレッタの訳語。
喜田
きた 【喜田】
姓氏の一。
喜田貞吉
きたさだきち 【喜田貞吉】
(1871-1939) 歴史学者。徳島県生まれ。帝国大学文科大学卒。古代史・民俗学・考古学の研究に従事し,雑誌「歴史地理」を発行。また,法隆寺再建論を主張。
喜知次
きちじ [2] 【喜知次】
カサゴ目の海魚。全長30センチメートル内外。頭はとげが多く,目が大きい。全体が鮮紅色で,第一背びれの後方に大きい黒斑が一つある。食用,また練り製品の原料。北日本の太平洋岸に多い。キンキ。キンキン。
喜色
きしょく [2][0] 【喜色】
うれしそうな顔つき。
喜色
きしょく【喜色】
a joyful look.〜満面である be all smiles (with joy).
喜色満面
きしょくまんめん [0][2] 【喜色満面】
うれしそうな表情が顔に満ちあふれていること。
喜見
きけん 【喜見】
「喜見城」の略。
喜見城
きけんじょう 【喜見城】
帝釈天(タイシヤクテン)の居城。須弥山(シユミセン)の頂上にあり,その四門には四大園があって,諸天人が遊楽するという。喜見。喜見宮。善見城。
喜遊
きゆう [0][1] 【喜遊・嬉遊】 (名)スル
楽しみあそぶこと。
喜雨
きう [1] 【喜雨】
夏の土用の頃,日照りが続いているときに降る雨。雨(アマ)喜び。慈雨(ジウ)。[季]夏。
喝
かつ [1] 【喝】
(1)大きな声で叱ること,おどすこと。
(2)禅宗で,指導者が修行者を叱ったり導いたりする手段として大声を出すこと。また,その際に言う語。
喝す
かっ・す 【喝す】 (動サ変)
⇒かっする
喝する
かっ・する [0][3] 【喝する】 (動サ変)[文]サ変 かつ・す
大声でしかる。責める。どなりつける。「彼を―・せし怒に任せて/金色夜叉(紅葉)」
喝火
かっこ [1] 【喝火】
〔「こ」は唐音〕
禅寺で,夜半や就寝前に火の用心を呼びまわること。また,それをする僧。
喝破
かっぱ [1] 【喝破】 (名)スル
(1)大声でしかりつけること。「『返事をしないか!』と江間君の―した時/第三者(独歩)」
(2)誤った説をしりぞけ,正しい説を確信をもって言い切ること。「神にも苦痛があるとは,たしかカライルが―したのである/神秘的半獣主義(泡鳴)」
喝破する
かっぱ【喝破する】
declare;→英和
proclaim.→英和
喝道
かつどう [0] 【喝道】
(1)大声でしかりつけること。どなりつけること。
(2)昔,貴人の通行の際,先駆の者が道行く人々を大声で制したこと。先払い。
喝采
かっさい【喝采】
<give> cheers; <win> applause.→英和
〜を浴びて amid cheers.
喝采
かっさい [0] 【喝采】 (名)スル
手をたたいたり大声をあげたりして,ほめそやすこと。「拍手―」「―を博する」「図書館で研究する。著作をやる。世間で―する/三四郎(漱石)」
喝食
かっしき [0] 【喝食】
〔「かつ」は唱える意。「しき」は「食」の唐音〕
(1)禅寺で食事をする時,食事の種別や進め方を僧たちに告げながら給仕すること。また,その役に当たる未得度の者。喝食行者。かつじき。
(2)学問のために寺に預けられ,{(1)}を務めた有髪(ウハツ)の稚児(チゴ)。
(3)能面の一つで{(2)}に似せたもの。額に銀杏(イチヨウ)の葉形の前髪を描いた少年の面。
(4)「喝食姿」の略。
(5)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。髻(モトドリ)を結んで後ろに垂らした髪形。「船弁慶」の静など,時代狂言の高位の女性に用いる。
喝食(3)[図]
喝食姿
かっしきすがた [5] 【喝食姿】
髻(モトドリ)を頭頂で結んで後ろに垂らし,肩のあたりで切りそろえた髪形。また,髷(マゲ)を唐輪(カラワ)に結び,前髪を額に垂らしたもの。主に武家の童子が元服まで結った。かっしき。
喝食行者
かっしきあんじゃ 【喝食行者】
「喝食{(1)}」に同じ。
喞喞
しょくしょく [0] 【喞喞】 (ト|タル)[文]形動タリ
虫などの鳴くさま。悲しみ嘆くさま。「―たる寒虫は夜霜に苦んで/世路日記(香水)」「―として秋を悲しむが如きもの/一夕観(透谷)」
喞子
しょくし [1] 【喞子】
⇒ピストン(1)
喞筒
そくとう [0] 【喞筒】
ポンプ。
喟然
きぜん [0] 【喟然】 (ト|タル)[文]形動タリ
ため息をついて嘆くさま。嘆息するさま。「―として歎息して/浮雲(四迷)」
喧々囂々たる
けんけんごうごう【喧々囂々たる】
noisy;→英和
clamorous.→英和
喧しい
やかまし・い [4] 【喧しい】 (形)[文]シク やかま・し
〔「いや(弥)かまし(囂)」の転という〕
(1)音や声が大きすぎて,不快に感じられる。さわがしい。「―・い騒音」「子どもの泣き声が―・い」
(2)世間で人々が口々に言い立てている。「公害問題が―・く論じられる」「世評が―・い」
(3)手加減なく相手を拘束しようとするさまである。きびしい。「規則が―・い」「しつけに―・い母親」
(4)自分の趣味に固執してあれこれ言い立てるさまである。好みがむずかしい。「食べ物に―・い人」
(5)煩わしい。面倒だ。「九月の紋日のお世話を―・しう思召しての事/浮世草子・禁短気」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
喧しい
かまびすし・い [5] 【喧しい・囂しい】 (形)[文]シク かまびす・し
うるさい。やかましい。さわがしい。「―・い話し声」「波の音常に―・しく/方丈記」
〔古くはク活用で,鎌倉時代頃からは,シク活用に用いられた。「かまびすくなくひよ鳥にねぶたげもなし/為忠集」〕
[派生] ――さ(名)
喧しい
やかましい【喧しい】
[騒々しい]noisy;→英和
clamorous;→英和
[厳格]severe <with> ;→英和
strict <with,about> ;→英和
troublesome (面倒);→英和
particular <about> (好みが);→英和
much-discussed (世評が).喧しく[騒々しく]noisily;clamorously;→英和
[きびしく]severely;→英和
strictly.喧しく言う be strict <with a person about a thing> ;be particular <about> .‖喧し屋 a faultfinder;a stern person.
喧し屋
やかましや [0] 【喧し屋】
小言や理屈が多い人。「―の夫」
喧伝
けんでん [0] 【喧伝】 (名)スル
盛んに言いふらすこと。世間でやかましく言いたてること。「広く―された逸話」
喧喧
けんけん [0] 【喧喧】 (ト|タル)[文]形動タリ
がやがやとやかましいさま。「池蛙―として/花柳春話(純一郎)」
喧喧囂囂
けんけんごうごう [0] 【喧喧囂囂】 (ト|タル)[文]形動タリ
多くの人が銘々勝手に発言してやかましいさま。「不注意な発言が―たる論議をよびおこす」
〔「喧喧諤諤(ガクガク)」は「喧喧囂囂」と「侃侃(カンカン)諤諤」とが混交し誤用されたもの〕
喧嘩
けんか【喧嘩】
a quarrel;→英和
a dispute (口論);→英和
a fight (なぐり合い).→英和
〜好きな quarrelsome.→英和
〜する (have a) quarrel <with a person about trifles> ;dispute <with> ;fall out with (仲たがい);come to blows (なぐり合い).〜腰で defiantly.→英和
喧嘩
けんか [0] 【喧嘩・諠譁】 (名)スル
(1)言いあらそったり腕力を用いてあらそったりすること。言いあらそいやなぐり合い。いさかい。「―口論」
(2)やかましく言い立てること。騒がしいこと。「弥(イヨイヨ)―を増さむと欲す/東鑑(建長二)」
喧嘩両成敗
けんかりょうせいばい [6] 【喧嘩両成敗】
理非を問わず,喧嘩をした者を両方とも同じように罰すること。
喧嘩仕掛
けんかじかけ [4] 【喧嘩仕掛(け)】
わざと喧嘩をしかけること。
喧嘩仕掛け
けんかじかけ [4] 【喧嘩仕掛(け)】
わざと喧嘩をしかけること。
喧嘩別れ
けんかわかれ [4] 【喧嘩別れ】
喧嘩した状態で別れること。
喧嘩四つ
けんかよつ [0][3] 【喧嘩四つ】
相撲で,両力士の得意の差し手が異なっていること。
⇔相四つ
喧嘩師
けんかし 【喧嘩師】
好んで喧嘩をする者。乱暴者。無頼漢。「―ひけとる分かくし/浮世草子・五人女 3」
喧嘩早い
けんかばや・い ケンクワ― [5] 【喧嘩早い】 (形)
ちょっとしたことで,すぐに喧嘩を始める。けんかっぱやい。
喧嘩祭
けんかまつり [4] 【喧嘩祭(り)】
⇒押合祭(オシアイマツリ)
喧嘩祭り
けんかまつり [4] 【喧嘩祭(り)】
⇒押合祭(オシアイマツリ)
喧嘩腰
けんかごし [0] 【喧嘩腰】
喧嘩を始めそうな強い態度。くってかかるような態度。「―で答える」
喧嘩買ひ
けんかかい 【喧嘩買ひ】
好んで喧嘩の相手になること。特に,他人の喧嘩に関係してそれを引き受けること。また,その人。「花に鐘そこのき給へ―/五元集」
喧噪
けんそう [0] 【喧噪・喧騒・諠譟】
さわがしいこと。やかましく騒ぐ声や音。「都会の―を避ける」「―の巷(チマタ)」「―せる農夫の群あり/即興詩人(鴎外)」
喧囂
けんごう [0] 【喧囂】 (名)スル
やかましく騒ぐこと。喧喧囂囂。「数百の人々が鯨波(トキ)を作りて―せり/緑簑談(南翠)」
喧擾
けんじょう [0] 【喧擾】
さわぎ乱れること。騒擾。「心外には些(サ)の―なし/無窮(独歩)」
喧然
けんぜん [0] 【喧然】 (ト|タル)[文]形動タリ
やかましいさま。さわがしいさま。「浮評百出して―たる其騒擾/慨世士伝(逍遥)」
喧騒
けんそう【喧騒】
<make> a <great> noise;→英和
(a) clamor.→英和
喧騒
けんそう [0] 【喧噪・喧騒・諠譟】
さわがしいこと。やかましく騒ぐ声や音。「都会の―を避ける」「―の巷(チマタ)」「―せる農夫の群あり/即興詩人(鴎外)」
喧鬧
けんとう [0] 【喧鬧・諠鬧】 (名・形動)[文]ナリ
さわがしい・こと(さま)。喧騒。「或は呼び或叫び…其―なる景況は/月世界旅行(勤)」
喨喨
りょうりょう リヤウリヤウ [0] 【喨喨】 (ト|タル)[文]形動タリ
音のさえわたって響くさま。「其音―として/鉄仮面(涙香)」
喩え
たとえ タトヘ [3][2] 【例え・譬え・喩え】
(1)たとえること。また,たとえられた事柄や話。「―にもあるとおり,…」「―を引く」
(2)同じ種類の物事。例。ためし。「世の―に漏れず」
喩える
たと・える タトヘル [3] 【例える・譬える・喩える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たと・ふ
物事・道理などをわかりやすく説明するために,似ていることや具体的なことに置き換えて話す。引き合いに出す。「動物に―・えた話」「花といはば桜に―・へてもなほものよりすぐれたるけはひ/源氏(若菜上)」
喩え歌
たとえうた タトヘ― [3] 【譬え歌・喩え歌】
(1)「譬喩歌(ヒユカ)」に同じ。
(2)自然の事物に託して自分の心情を詠んだ歌。和歌の六義の一つで,漢詩の六義の「興」にあたるもの。
喩ひ
たとい タトヒ 【譬ひ・喩ひ】
(1)「たとえ(譬){(1)}」に同じ。「―にいふも/枕草子 37」
(2)「たとえ(譬){(2)}」に同じ。「累代の―にもやならむとて/宇津保(吹上・上)」
喩ふ
たと・う タトフ 【譬ふ・喩ふ】
■一■ (動ハ四)
「たとえる」に同じ。「君子の徳に―・ひし風も/読本・弓張月(後)」
■二■ (動ハ下二)
⇒たとえる
喪
も [0][1] 【喪】
(1)人が死んだのち,近親者がその死をいたみ,また死のけがれを忌(イ)んで慎むこと。一定の期間家に閉じこもったり交際をさけたりする。「―に服する」「―が明ける」
(2)災い。凶事。「旅にても―なくはや来と我妹子が/万葉 3717」
喪
そう サウ 【喪】
人の死。も。「親の―にあひて侍りける法師のもとに/拾遺(雑秋詞)」
喪
も【喪】
<be in> mourning <for> .→英和
〜に服する(を終える) go into (out of) mourning.
喪中
もちゅう【喪中】
⇒喪.
喪中
もちゅう [0] 【喪中】
人の死後,近親の者が喪に服している期間。「―につき年賀を欠礼いたします」
喪主
もしゅ [1] 【喪主】
葬儀を営む当主。
喪主
もしゅ【喪主】
the chief mourner.
喪主
そうしゅ サウ― [1] 【喪主】
葬式を営む人。喪主(モシユ)。
喪乱帖
そうらんじょう 【喪乱帖】
王羲之の尺牘(セキトク)の精巧な複製。もと正倉院献納品と考えられ,宮内庁蔵。一七行,白麻紙。中国・日本を通じて羲之の真相に最も近い遺品と認められる。孔侍中帖(コウジチユウジヨウ)。
喪亡
そうぼう サウバウ [0] 【喪亡】 (名)スル
ほろびること。なくなること。「尽く失敗―に至ると雖ども/西国立志編(正直)」
喪儀
そうぎ サウ― [1] 【喪儀】
(1)死者を弔う儀式。葬儀。
(2)皇后・太皇太后・皇太后以外の皇族の葬儀。ご喪儀。
→大喪の礼
→大喪儀
喪儀司
そうぎし サウ― [3] 【喪儀司】
律令制で,喪葬の儀式をつかさどる治部省の役所。
喪具
そうぐ サウ― [1][0] 【葬具・喪具】
葬式に用いる道具。
喪場
そうじょう サウヂヤウ [0] 【葬場・喪場】
葬式を行う式場。葬儀場。斎場。
喪場殿
そうじょうでん サウヂヤウ― [3] 【葬場殿・喪場殿】
天皇の崩御の際,葬儀場に設ける仮殿。そうばどの。
喪失
そうしつ【喪失】
loss.→英和
〜する lose;→英和
forfeit;→英和
be deprived <of> .
喪失
そうしつ サウ― [0] 【喪失】 (名)スル
なくすこと。失うこと。「戦意を―する」「自信を―する」
喪家
そうか サウ― [1] 【喪家】
喪中(モチユウ)の家。葬式のあった家。
喪屋
もや [1] 【喪屋】
(1)死者の親族たちが一定の期間,遺体とともに,またはその近くに,忌籠(イミゴモ)りの生活をする建物。
(2)上代の習俗で,葬式の日まで遺体を仮に安置する所。あらき。「乃ち其処に―を作りて/古事記(上訓)」
喪心
そうしん サウ― [0] 【喪心・喪神】 (名)スル
(1)正気を失うこと。放心。「丑松は―した人のやうになつて/破戒(藤村)」
(2)気絶。失神。
喪心する
そうしん【喪心する】
be stupefied;be dazed.
喪服
もふく【喪服】
a mourning dress;mourning clothes.〜を着て(いる) (be) in mourning[black].
喪服
そうふく サウ― [0] 【喪服】
(1)もふく。
(2)喪(モ)に服すこと。服喪。
喪服
もふく [0] 【喪服】
喪中,または弔問の際に着る衣服。ふじごろも。もぎぬ。「黒い―に身を包む」
喪期
そうき サウ― [1] 【喪期】
喪(モ)に服する期間。
喪礼
そうれい サウ― [0] 【喪礼】
(1)喪(モ)中の礼法。
(2)「葬礼」に同じ。
喪神
そうしん サウ― [0] 【喪心・喪神】 (名)スル
(1)正気を失うこと。放心。「丑松は―した人のやうになつて/破戒(藤村)」
(2)気絶。失神。
喪祭
そうさい サウ― [0] 【喪祭】 (名)スル
喪(モ)に服することと先祖をまつること。
喪章
もしょう [0] 【喪章】
人の死をいたむ気持ちを表すために,腕にまいたり,リボンにして胸につける黒い布。
喪章
もしょう【喪章】
a mourning badge.〜をつける wear a crape[mourning badge].→英和
喪車
そうしゃ サウ― [1] 【葬車・喪車】
柩(ヒツギ)を載せて運ぶ車。轜車(ジシヤ)。
喪輿
もこし 【龕・喪輿】
棺を納める小室。龕(ガン)。
喫す
きっ・す 【喫す】 (動サ変)
⇒きっする(喫)
喫する
きっ・する [0][3] 【喫する】 (動サ変)[文]サ変 きつ・す
(1)飲む。食べる。「茶を―・する」「一豆の飯を得ても士とともに―・し/太平記 37」
(2)(よくないことを)受ける。こうむる。「惨敗を―・する」「余は一驚を―・したり/筆まかせ(子規)」
喫水
きっすい【喫水】
draught[draft].→英和
〜が浅い(深い,15フィートある) draw light (deep,15 feet of water).‖喫水線 the waterline.
喫水
きっすい [0] 【喫水・吃水】
船舶が浮かんでいる時,水面から船体最下部までの距離。船脚(フナアシ)。
喫烟
きつえん [0] 【喫煙・喫烟】 (名)スル
タバコを吸うこと。「―室」
喫煙
きつえん [0] 【喫煙・喫烟】 (名)スル
タバコを吸うこと。「―室」
喫煙
きつえん【喫煙】
smoking.→英和
〜する smoke <tobacco,a pipe> .→英和
‖喫煙室(車) a smoking room (car).
喫緊
きっきん [0] 【喫緊・吃緊】 (名・形動)[文]ナリ
さしせまっていて大切な・こと(さま)。「―の問題」「真を極むるの道に於て―必須/真善美日本人(雪嶺)」
喫茶
きっちゃ [0] 【喫茶】
「きっさ(喫茶)」に同じ。
喫茶
きっさ [0] 【喫茶】
(1)茶を飲むこと。きっちゃ。
(2)「喫茶店」の略。「音楽―」
喫茶去
きっさこ [3] 【喫茶去】
〔仏〕
〔「お茶でも飲みに行け」の意〕
もともとは禅宗で相手を叱咤(シツタ)する語であったが,のち「お茶でも召し上がれ」の意と解され,日常即仏法の境地を示す語と誤解された。
喫茶店
きっさてん【喫茶店】
a tearoom;→英和
a coffee shop.
喫茶店
きっさてん [3][0] 【喫茶店】
コーヒー・紅茶などの飲み物,菓子や簡単な食事などを出す飲食店。
喫茶養生記
きっさようじょうき キツサヤウジヤウキ 【喫茶養生記】
茶に関する日本で最古の書。栄西著。二巻。1211年成立。14年補訂。茶の採取・製法や効能などを記す。
喫飯
きっぱん [0] 【喫飯】 (名)スル
飯を食べること。[ヘボン]
喫驚
きっきょう [0] 【喫驚・吃驚】 (名)スル
驚くこと。驚天。「余が言ふ所を聞き敢て―する勿れ/世路日記(香水)」
喬木
きょうぼく【喬木】
a (tall) tree.
喬木
きょうぼく ケウ― [0] 【喬木】
「高木(コウボク)」に同じ。
⇔灌木(カンボク)
喬松
きょうしょう ケウ― [0] 【喬松】
たけの高い松の木。
喬松
きょうしょう ケウ― 【喬松】
中国古代の不老不死の仙人,王子喬と赤松子のこと。
喬林
きょうりん ケウ― [0] 【喬林】
喬木の林。
喰う
く・う クフ [1] 【食う・喰う】 (動ワ五[ハ四])
(1)食べ物をかんでのみ込む。食べる。「飯(メシ)を―・う」「小鳥が猫に―・われる」「つとめて―・ふ薬/蜻蛉(中)」
〔現代語では,人の場合「たべる」よりもぞんざいな言い方で,普通,男性が用いる〕
(2)生活をする。暮らす。生きていく。「―・うに困らないだけの収入がある」「親の遺産だけで―・っていける」
(3)かみつく。また,虫などがさす。「蚤(ノミ)に―・われる」「指ひとつを引き寄せて―・ひて侍りしを/源氏(帚木)」
(4)激しい態度で相手にせまる。「人に―・ってかかる」
(5)相手の勢力・領分をおかす。くいこむ。「スーパーに―・われて商店街の売り上げが減る」
(6)上位の者を負かしたり,立場をおびやかしたりする。「平幕の力士が横綱を―・う」「主役が脇役に―・われる」
(7)時間・費用などを消費する。「時間と金を―・う仕事」「ガソリンを―・う車」
(8)ありがたくない事を身に受ける。こうむる。「お預けを―・う」「一杯―・う」「締め出しを―・う」
(9)人をばかにする。「人を―・った話」「大尽を同輩のやうにして―・つてた奴も/滑稽本・素人狂言紋切形」
(10)口にくわえる。「青柳の枝―・ひ持ちて鶯鳴くも/万葉 1821」「さてもよく―・ふ毛抜ぢや/咄本・露がはなし」
[可能] くえる
[慣用] 泡を―・同じ釜の飯を―・年を―・道草を―・割を―/犬も食わぬ・何食わぬ顔
営
えい [1] 【営】
軍隊の宿泊場所。「―を設ける」
営々として
えいえい【営々として】
strenuously;→英和
assiduously;→英和
<work> hard[like a bee].→英和
営ぶ
いとな・ぶ 【営ぶ】 (動バ四)
「いとなむ」に同じ。[名義抄]
営み
いとなみ [0][4] 【営み】
〔動詞「いとなむ」の連用形から〕
(1)
(ア)行為。作業。「巣を作る野鳥の―」
(イ)特に,性行為。「夜の―」
(2)生活のための仕事。生業。なりわい。「日々の―」
(3)用意。支度。「冬の―に忙しい」
(4)仏道の勤め。「このかたの―は/源氏(賢木)」
営み
いとなみ【営み】
business;→英和
occupation.→英和
営む
いとな・む [3] 【営む】 (動マ五[四])
〔形容詞「暇(イト)無し」の動詞化。せっせと努める,の意〕
(1)(ある物を成り立たせるために)怠らずに努める。経営する。「家庭を―・む」「事業を―・む」「呉服屋を―・む」
(2)神事・仏事を行う。「法要を―・む」
(3)(儀式・行事などの)支度をする。準備をする。「晦日(ツゴモリ)になりぬれば,世の中物騒がしう―・む頃なるに/栄花(鳥辺野)」
(4)造る。「(水車ヲ)数日に―・み出だして/徒然 51」
[可能] いとなめる
営む
いとなむ【営む】
conduct <business> ;→英和
carry on;engage <in> ;→英和
run <a hotel> ;→英和
practice <law,medicine> .→英和
法要を〜 hold a service for the departed.→英和
営中
えいちゅう [1] 【営中】
(1)兵営の中。営内。
(2)柳営の中。将軍の居所。
営倉
えいそう【営倉】
<be confined in> a guardhouse.→英和
営倉
えいそう [0] 【営倉】
旧日本陸軍で,陸軍懲罰令により罰せられた者や未処分の犯行者などを留置した建物。また,そこに留置される罰。重営倉と軽営倉とがあった。
営内
えいない [1] 【営内】
兵営の中。
⇔営外
営利
えいり [1] 【営利】
金銭的な利益を得ようとすること。利益を得る目的で,ある活動をすること。
営利主義
えいりしゅぎ [4] 【営利主義】
金銭的利益を得ることを事業の唯一絶対の目的とする考え方。商業主義。金もうけ主義。
営利事業
えいりじぎょう [4] 【営利事業】
営利を目的として営む事業。
営利会社
えいりがいしゃ [4] 【営利会社】
営利を目的とする会社。
営利保険
えいりほけん [4] 【営利保険】
営利を目的とする保険。営業保険。
→相互保険
営利法人
えいりほうじん [4] 【営利法人】
構成員の利益を目的とする法人。社団法人に限られ,財団法人には認められない。営利社団法人。
⇔公益法人
営利的
えいり【営利的】
profit-making.〜に汲(きゆう)汲とした be bent on gain.‖営利事業 an enterprise;a commercial concern (会社).
営利的
えいりてき [0] 【営利的】 (形動)
営利を主な目的とするさま。「―な事業」
営利社団法人
えいりしゃだんほうじん [7] 【営利社団法人】
⇒営利法人(エイリホウジン)
営利行為
えいりこうい [4] 【営利行為】
営利を目的としてなされる行為。
営利誘拐罪
えいりゆうかいざい [6] 【営利誘拐罪】
何らかの利益を得ることを目的として人を誘拐することにより成立する罪。1964年(昭和39)近親者に金銭などを要求する誘拐を特に重く罰する条項,いわゆる身代金誘拐罪を設けた。
営利資本
えいりしほん [4] 【営利資本】
営利を目的に使われる資本。
営力
えいりょく [1] 【営力】
地球の表面を変形させる自然力。水・風,生物などの働きによる外的営力と,火山活動・地殻運動などの働きによる内的営力とがある。
営口
えいこう 【営口】
中国,遼寧(リヨウネイ)省南部の河港都市。渤海に注ぐ遼河の河口から20キロメートル上流に位置する。紡織・食品・機械などの工業が盛ん。インコウ。
営営
えいえい [0] 【営営】 (ト|タル)[文]形動タリ
せっせと一生懸命に働くさま。「―と家業にはげむ」「孜々(シシ)―」
営団
えいだん [0] 【営団】
〔経営財団の意〕
第二次大戦中に,国家による公共事業の管理統制のために設けられた企業形態の一。戦後,「帝都高速度交通営団(営団地下鉄)」をのぞき廃止された。
営団
えいだん【営団】
a corporation.→英和
営団地下鉄
えいだんちかてつ [5] 【営団地下鉄】
⇒帝都高速度交通営団(テイトコウソクドコウツウエイダン)
営城子
えいじょうし エイジヤウシ 【営城子】
中国,大連市の旅順地区の北30キロメートルの地。漢代の古墓がある。その壁画は漢代絵画の貴重な資料で,漢文化の中国東北部への波及を物語る。
営外
えいがい [1] 【営外】
兵営・陣営の外。
⇔営内
営巣
えいそう [0] 【営巣】 (名)スル
動物が産卵などのための場所として巣をつくること。「樹上に―する」
営庭
えいてい [0] 【営庭】
兵営内の広場。
営建
えいけん [0] 【営建】 (名)スル
造ること。建造すること。「陵墓の―」
営所
えいしょ [1] 【営所】
兵隊が居住している所。兵営。陣屋。
営林
えいりん [0] 【営林】
森林を保護し,育てること。森林の経営。「―事業」
営林
えいりん【営林(署)】
(a) forestry (office).→英和
営林局
えいりんきょく [3] 【営林局】
林野庁の地方下部機関。全国に九局。国有林野の管理・経営や,営林署の指導・監督などを主な仕事とする。
営林署
えいりんしょ [5] 【営林署】
営林局の指導・監督を受けて,主に国有林の管理・育成などを実施する官庁。全国で約三〇〇署ある。
営業
えいぎょう【営業】
business;→英和
trade.→英和
〜する do business;→英和
run[carry on]business;→英和
trade <in cotton> .‖営業案内 a business guide.営業科目 the line of business.営業禁止 suspension of business.営業時間 business hours.営業資本(費) working capital (expenses).営業所 an office;a sales office;a place of business.営業税 a business tax.営業妨害 obstruction of business.営業用の for business.
営業
えいぎょう [0] 【営業】 (名)スル
(1)営利を目的とした事業をいとなむこと。また,そのいとなみ。「―時間」「運送会社を―する」「九時から―する」
(2)〔法〕 営利を追求して同種の行為を反復継続する活動。また,営業目的のために投入された人的・物的手段が組織的・有機的に統一された事業体。
営業キロ
えいぎょうキロ [3] 【営業―】
鉄道・自動車路線・航路の営業区間の距離。運賃・料金・輸送量その他の算定基礎となる。キロメートルを単位とし,四捨五入により小数点下第一位まで公示される。
営業主
えいぎょうしゅ [3] 【営業主】
営業を所有し,その経営を行う主体のこと。個人企業者や会社。えいぎょうぬし。
営業保険
えいぎょうほけん [5] 【営業保険】
⇒営利保険(エイリホケン)
営業信託
えいぎょうしんたく [5] 【営業信託】
信託の引き受けが,営業として行われること。商行為とされる。
営業停止
えいぎょうていし [0] 【営業停止】
免許・許可を必要とする営業において,業者が違法や不当な行為を行なった場合に,一定期間その営業を停止することを命ずる行政処分。
営業免許
えいぎょうめんきょ [5] 【営業免許】
一般には禁止・制限されている営業を,適法に行えるように受ける行政庁の許可。
営業利益
えいぎょうりえき [5] 【営業利益】
企業の主たる営業活動から生じた利益。売上高から,売上原価や販売費などの営業費用を差し引くことで求められる。
営業報告書
えいぎょうほうこくしょ [0][9] 【営業報告書】
一定の営業年度における会社の営業状態に関する重要な事項を記載し,株主に送付する報告書。
営業外収益
えいぎょうがいしゅうえき [7] 【営業外収益】
企業の主たる営業活動以外の原因によって経常的に得る利益。受取利息・受取配当金・有価証券売却益など。
営業外費用
えいぎょうがいひよう [7] 【営業外費用】
企業の主たる営業活動以外の原因によって経常的に発生する費用。支払利息・割引料・社債利息・有価証券売却損など。
営業年度
えいぎょうねんど [5] 【営業年度】
営業者が営業上の収支・損益の計算関係を処理するための区切りとする期間。通常,半年か一年。その末日を決算期とし,期間中の総決算をする。暦上の年度と一致する必要はない。
→事業年度
営業所
えいぎょうしょ [0][5] 【営業所】
営業活動の拠点となる場所。
営業所得
えいぎょうしょとく [5] 【営業所得】
営業を行うことによって生ずる所得。
営業案内
えいぎょうあんない [5] 【営業案内】
事業の内容や製品などを解説した文書。
営業標
えいぎょうひょう [0] 【営業標】
営業の同一性を示すマーク(標章)のこと。記号・図形・文字や,これらと色彩との組み合わせ。
営業権
えいぎょうけん [3] 【営業権】
長年の営業活動より生じた無形の経済的利益。暖簾(ノレン)。企業権。
営業無尽
えいぎょうむじん [5] 【営業無尽】
営業として行われる無尽。金銭給付をするものについては相互銀行法による規制がある。
営業特金
えいぎょうとっきん [5] 【営業特金】
〔「特金」は特定金銭信託の略〕
信託銀行が信託された有価証券の運用を証券会社の社員に任せているもの。損失補填(ホテン)が問題になって以後,行われなくなった。
営業警察
えいぎょうけいさつ [5] 【営業警察】
社会公共の秩序を保全するため,営業に対し一定の警察上の取り締まりを行うこと。風俗営業等取締法により,風俗営業を取り締まるなど。
営業譲渡
えいぎょうじょうと [5] 【営業譲渡】
契約により営業財産を中心とする組織体としての営業を一体として他に譲り渡すこと。また,その契約。
営業財産
えいぎょうざいさん [5] 【営業財産】
営業活動のために利用される組織的財産。動産・不動産・債権・債務・得意先関係・営業上の秘訣など。企業財産。
営業費
えいぎょうひ [3] 【営業費】
営業活動に必要な経費。販売費と一般管理費とがある。営業費用。
営業車
えいぎょうしゃ [3] 【営業車】
自動車運送事業の用に供する車両の俗称。タクシー・バス・トラックなど。
営為
えいい [1] 【営為】
いとなみ。行為。「月々の―」
営生
えいせい [0] 【営生】 (名)スル
暮らしを営むこと。生計を立てること。「漢学を学びし者も古郷に帰りては学者と称して―し難きゆゑなり/日本開化小史(卯吉)」
営田
えいでん [0] 【営田】
(1)農業を営むこと。
(2)奈良・平安時代の耕作地の形態。公営田(クエイデン)と私営田とがあった。
営繕
えいぜん [0][1] 【営繕】 (名)スル
建物を新築・増築したり,改築・修繕したりすること。「―費」「―課」「校舎を―する」
営繕
えいぜん【営繕】
building and repairs.営繕費 building[repairing]expenses.
営舎
えいしゃ [1] 【営舎】
兵営の建物。兵舎。
営農
えいのう [0] 【営農】 (名)スル
農業をいとなむこと。「―家」
営造
えいぞう [0] 【営造】 (名)スル
大がかりな土木・建築などの工事を行うこと。造営。「大宮殿を―する」
営造物
えいぞうぶつ [3] 【営造物】
(1)建築物。
(2)〔法〕 国または公共団体により公の目的のために用いられる人的・物的施設の全体。学校・病院・通信施設・道路・鉄道など。
営造物責任
えいぞうぶつせきにん [7] 【営造物責任】
道路,河川,学校などの物的施設である営造物の設置・管理の瑕疵(カシ)によって生じた損害について,国や公共団体が負う損害賠償責任。
営門
えいもん [0] 【営門】
兵営,陣営の門。
営養
えいよう [0] 【栄養・営養】
(1)〔生〕 生物が生命を維持し,生活してゆくために,体外から適当な物質を取り入れて,からだを成長させ,機能を保ち,エネルギーを得ること。
(2){(1)}のために必要な成分・物質。滋養。「―をとる」「―がある」「―にならない」
〔幕末につくられた語〕
嗄びる
から・びる [3] 【乾びる・涸びる・枯らびる・嗄びる】 (動バ上一)[文]バ上二 から・ぶ
(1)水気がなくなる。草木がしおれる。《乾・涸》「花束も―・びた儘で/あひびき(四迷)」
(2)古びて落ち着いた感じがする。枯淡な美しさがある。《枯》「細く―・びたる哥/無名抄」
(3)声がしゃがれる。《嗄》「太く―・びたる声/今昔 28」
嗄ぶ
から・ぶ 【乾ぶ・涸ぶ・枯らぶ・嗄ぶ】 (動バ上二)
⇒からびる
嗄らす
からす【嗄らす】
get hoarse;cry[talk]oneself hoarse.
嗄らす
から・す [0] 【嗄らす】 (動サ五[四])
〔「涸(カ)らす」と同源〕
声を使いすぎたり,のどを痛めたりして,かすれ声にする。しゃがれ声にする。「声を―・して叫ぶ」
嗄る
か・る 【枯る・涸る・嗄る】 (動ラ下二)
⇒かれる(枯)
⇒かれる(涸)
⇒かれる(嗄)
嗄れ
かれ [0] 【嗄れ】
声がかれること。しわがれること。「―声」
嗄ればむ
かれば・む 【嗄ればむ】 (動マ四)
声がしわがれる。「あやしく―・み騒ぎたる声にて/枕草子 8」
嗄れる
しゃが・れる [0] 【嗄れる】 (動ラ下一)
〔「しわがれる」の転〕
声ががさがさした感じになる。「声が―・れる」
嗄れる
かれる【嗄れる】
get[grow]hoarse[husky].
嗄れる
しわが・れる シハ― [0][4] 【嗄れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しはが・る
声ががさがさした感じになる。かすれる。しゃがれる。「―・れた声」
嗄れる
か・れる [0] 【嗄れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 か・る
〔「涸(カ)れる」と同源〕
声がかすれる。しゃがれる。「声が―・れる」
嗄れる
しわがれる【嗄れる】
become hoarse.声が〜ほどしゃべる talk oneself hoarse.嗄れ声 a hoarse[husky]voice.
嗄れる
しゃがれる【嗄れる】
become hoarse.声が〜ほど話す talk oneself hoarse.
嗄れ嗄れ
かれがれ 【嗄れ嗄れ】 (形動ナリ)
声がしわがれるさま。「―なる虫のね/源氏(賢木)」
嗄れ声
しゃがれごえ【嗄れ声】
a hoarse[harsh]voice.〜で in a hoarse[husky]voice.
嗄れ声
しわがれごえ シハガレゴヱ [5][0] 【嗄れ声】
かすれたような声。しゃがれ声。
嗄れ声
かれごえ [3][0] 【嗄れ声】
かすれた声。しゃがれ声。
嗄れ声
しゃがれごえ [4][0] 【嗄れ声】
濁ってかすれた声。しわがれごえ。
嗄れ声
かれごえ【嗄れ声】
a hoarse[husky]voice.
嗄声
させい [0] 【嗄声】
声帯およびその周辺の異常によって生じた音声の異状。かれ声。
嗅ぎタバコ
かぎタバコ【嗅ぎタバコ】
<take> snuff.→英和
嗅ぎタバコ
かぎタバコ [3] 【嗅ぎ―】
鼻の穴にすりつけて香りを味わう粉タバコ。スナッフ。
嗅ぎ付ける
かぎつ・ける [4][0] 【嗅ぎ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かぎつ・く
(1)においをかいで物を見つけ出す。かぎだす。「魚のにおいを―・けて猫が寄って来た」
(2)人が隠していることや物をうまく探り出す。かぎだす。「隠れ家を―・ける」「汚職を―・ける」
嗅ぎ付ける
かぎつける【嗅ぎ付ける】
⇒嗅ぐ.
嗅ぎ出す
かぎだ・す [3] 【嗅ぎ出す】 (動サ五[四])
(1)においをかいで物の在りかを見つける。「警察犬が犯人の隠れ家を―・す」
(2)人が隠していることや物をうまく見つけだす。さぐりだす。「秘密を―・す」
[可能] かぎだせる
嗅ぎ分ける
かぎわ・ける [4] 【嗅ぎ分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かぎわ・く
においをかいで,物を区別する。比喩的にも用いる。「香水の銘柄を―・ける」「うそかまことかを―・ける」
嗅ぎ取る
かぎと・る [3][0] 【嗅ぎ取る】 (動ラ五[四])
(1)匂いを知覚する。
(2)様子や雰囲気から秘密などを察知する。「犯罪の匂いを―・る」
[可能] かぎとれる
嗅ぎ回る
かぎまわ・る [4][0] 【嗅ぎ回る】 (動ラ五[四])
あちこち匂いを嗅いで歩く。また隠された事柄を知ろうとして,探り歩く。「刑事が近くを―・っている」
嗅ぎ当てる
かぎあ・てる [4] 【嗅ぎ当てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かぎあ・つ
(1)物のにおいをかいで中身や所在をあてる。
(2)探ってうまく見つける。探り当てる。「隠れ家を―・てる」
嗅ぎ当てる
かぎあてる【嗅ぎ当てる】
sniff[smell]out.
嗅ぎ茶
かぎちゃ [2][0] 【嗅ぎ茶】
香りをかいで茶の品質や銘を判断すること。利き茶。
嗅ぎ薬
かぎぐすり [3] 【嗅ぎ薬】
鼻から吸って用いる薬。燻(イブ)し薬。薫薬(クンヤク)。[ヘボン]
嗅ぎ込む
かぎこ・む [3] 【嗅ぎ込む】 (動マ五[四])
(1)強く吸い込んでかぐ。「においを―・む」
(2)「かぎつける(嗅付){(2)}」に同じ。「こつちの景気を―・んで/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
嗅ぐ
かぐ【嗅ぐ】
smell;→英和
sniff.→英和
嗅ぎつける smell out <the secret> ;get wind of.
嗅ぐ
か・ぐ [0] 【嗅ぐ】 (動ガ五[四])
(1)鼻でにおいを感じとる。「花の香りを―・ぐ」「においを―・ぐ」
(2)隠れている物事を探る。「他人の私行を―・いでまわる」
[可能] かげる
嗅上皮
きゅうじょうひ キウジヤウヒ [3] 【嗅上皮】
鼻腔の上部にある皮膚。においを感知する嗅細胞があり,粘膜に覆われている。
嗅入薬
きゅうにゅうやく キウニフ― [3] 【嗅入薬】
「嗅剤(キユウザイ)」に同じ。
嗅剤
きゅうざい キウ― [0] 【嗅剤】
失神者・昏睡(コンスイ)者などにかがせて呼吸を回復し,血圧を亢進(コウシン)させる刺激性の臭気または香気のある嗅入薬剤。アンモニア水など。嗅入薬。かぎぐすり。
嗅神経
きゅうしんけい キウ― [3] 【嗅神経】
脊椎動物の第一脳神経。鼻腔の嗅粘膜に分布する嗅上皮細胞の突起がのびたもの。途中でシナプスをつくって大脳の前下部にある嗅脳までいく感覚神経。嗅覚をつかさどる。
嗅細胞
きゅうさいぼう キウサイバウ [3] 【嗅細胞】
嗅覚を受容する感覚神経細胞。鼻腔上部の粘膜中にあり,神経繊維を伸ばし嗅神経をなす。臭細胞。
→嗅覚
嗅脳
きゅうのう キウナウ [0] 【嗅脳】
大脳半球の底の部分で嗅覚に関係する領域。古皮質に属し,下等な動物ほどよく発達し,ヒトでは著しく退化している。広義の嗅脳は大脳辺縁系の大部分を含み,本能や情動行動に関係している。
嗅覚
きゅうかく【嗅覚】
the sense of smell.〜が鋭い have a keen nose.
嗅覚
きゅうかく キウ― [0] 【嗅覚】
においを感じる知覚。揮発性物質が鼻腔上部の粘膜に付着し,嗅覚器を刺激するときに生じる感覚。臭覚。
嗅覚器官
きゅうかくきかん キウ―クワン [6][5] 【嗅覚器官】
化学的刺激を受容し,嗅覚を起こさせる動物の器官。嗅細胞の集まったもの。脊椎動物の鼻,昆虫の触角など。
嗅覚障害
きゅうかくしょうがい キウ―シヤウ― [5] 【嗅覚障害】
嗅機能が永続的に低下,または過敏になった状態。
嗉嚢
そのう [0] 【嗉嚢】
鳥類・軟体動物・昆虫類・貧毛類の消化管の一部。食道に続く薄壁の膨らんだ部分で,食べ物を一時的に蓄えておく所。
嗔恚
しんい [1] 【瞋恚・嗔恚】
〔「しんに」とも〕
(1)〔仏〕 三毒・十悪の一。怒り・憎しみ・怨(ウラ)みなどの憎悪の感情。
(2)怒り恨むこと。腹立ち。いかり。「さてはと推せし胸の内は―に燃えて/金色夜叉(紅葉)」
嗚呼
ああ [1] 【嗚呼・噫】 (感)
(1)強く感動したり,驚いたりしたときに発する語。「―,いい気分だ」「―,びっくりした」
(2)肯定・承諾の意を表す語。ええ。「『これ貸してくれないかな』『―,いいよ』」
(3)人に呼びかける語。「―,待ちたまえ」
(4)あいづちを打ったり,生返事をしたりするときに発する語。「―,いいとも」「―,わかったよ」
嗚咽
おえつ【嗚咽】
a sob.→英和
〜する sob.
嗚咽
おえつ ヲ― [0] 【嗚咽】 (名)スル
声を詰まらせて泣くこと。むせび泣き。「―する声がもれる」
嗜ぶ
たし・ぶ 【嗜ぶ】 (動バ四)
「たしむ(嗜)」に同じ。「只糞穢を―・ぶ/今昔 2」
嗜み
たしなみ [0][4] 【嗜み】
〔動詞「たしなむ(嗜)」の連用形から〕
(1)好み。趣味。「上品な―」
(2)平常の心がけ。用意。「女の―」
(3)つつしみ。節制。「―がない」
(4)物事に対する心得。特に,芸事・武道などの心得。「茶道の―がある」
嗜みが良い
たしなみ【嗜みが良い(悪い)】
(im)polite;→英和
(im)modest;→英和
well-(ill-)bred.〜がある have <literary> accomplishments;be interested <in> .
嗜む
たしなむ【嗜む】
like;→英和
be fond <of> ;be interested <in> ;be modest (慎む).
嗜む
たしな・む [3] 【嗜む】 (動マ五[四])
(1)芸事などを習って身につける。「お茶を―・む」
(2)好んで親しむ。好んで熱心にする。「酒は―・む程度」「この道を―・む人は…詠み捨つること侍るべからず/毎月抄」
(3)自分のおこないに気をつける。つつしむ。「我が身を―・む」「飾厲は―・ましめと云そ/蒙求抄」
(4)ふだんから心がけておく。用意しておく。「自然鬚を剃らうと思うて,某(ソレガシ)は剃刀を―・うだ/狂言記・六人僧」
(5)きちんとした身なりをする。「俄に―・む衣紋付/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
嗜む
たし・む [2] 【嗜む】 (動マ四)
「たしなむ(嗜)」に同じ。「某(ソレガシ)は兎角(トカク)遊戯を―・まず/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
嗜好
しこう【嗜好】
<have a> taste[liking] <for> .→英和
嗜好品 luxury goods.
嗜好
しこう [0] 【嗜好】 (名)スル
たしなみ,好むこと。趣味。特に,飲食物についての好み。「―がかたよっている」
嗜好品
しこうひん [0] 【嗜好品】
栄養のためでなく,味わうことを目的にとる飲食物。酒・茶・コーヒー・タバコなど。
嗜欲
しよく [1] 【嗜欲】
思うさま飲んだり,見たり,聞いたりしたいという心。
嗜癖
しへき [0] 【嗜癖】
(1)あることを特に好きこのんでするくせ。
(2)〔医〕 アルコール・薬物などの刺激を絶えず求める病的傾向。摂取の中止により禁断症状を生じるようになった状態。
嗜眠
しみん [0] 【嗜眠】
半ば眠ったような状態。強い刺激を与えないと覚醒し反応しない。
嗜眠性脳炎
しみんせいのうえん [6] 【嗜眠性脳炎】
第一次大戦中に大流行した流行性脳炎。ウイルスによると考えられ,回復期の嗜眠(シミン)を主徴とする。近年まったく見られない。エコノモ脳炎。A 型脳炎。眠り病。
嗜虐
しぎゃく [0] 【嗜虐】
残虐なことを好むこと。
嗜虐的
しぎゃくてき [0] 【嗜虐的】 (形動)
残虐なことを好むさま。サディスティック。「―な行為」
嗜酒症
ししゅしょう [0] 【嗜酒症】
⇒アルコール依存症(イソンシヨウ)
嗜食
ししょく [0] 【嗜食】 (名)スル
好んで食べること。また,習慣として食べること。「獣肉を―する」
嗟嘆
さたん [0] 【嗟嘆・嗟歎】 (名)スル
(1)なげくこと。嗟咨(サシ)。「手を束ねて空しく―するばかりなりき/復活(魯庵)」
(2)感心してほめること。嗟賞(サシヨウ)。「『成程東京は大(オツ)きうござす』と―する新五を/思出の記(蘆花)」
嗟来の食
さらいのし 【嗟来の食】
〔「礼記(檀弓)」にある語。「さあ,来て食え」と言って与えられる食物のことから〕
無礼な態度で与えられる食べ物。人を見下げた振る舞い。
嗟歎
さたん [0] 【嗟嘆・嗟歎】 (名)スル
(1)なげくこと。嗟咨(サシ)。「手を束ねて空しく―するばかりなりき/復活(魯庵)」
(2)感心してほめること。嗟賞(サシヨウ)。「『成程東京は大(オツ)きうござす』と―する新五を/思出の記(蘆花)」
嗣君
しくん [1][2] 【嗣君】
あとつぎを敬っていう語。
嗣子
しし [1] 【嗣子】
家のあとを継ぐ子。あとつぎ。
嗣子
しし【嗣子】
an heir;→英和
an heiress (女).→英和
嗣法
しほう [0] 【嗣法】
禅宗で,弟子が師の法を受け継ぐこと。
嗤笑
ししょう [0] 【嗤笑】 (名)スル
あざけりわらうこと。嘲笑(チヨウシヨウ)。「牢獄の役員にも―せられて/妾の半生涯(英子)」
嗩吶
さない [0] 【嗩吶】
清楽(シンガク)に用いる木管楽器。チャルメラに類した七孔の縦笛。約42センチメートル。唐人笛。さとつ。
→さない【嗩吶】[音声]
嗩吶
さとつ [0] 【嗩吶】
⇒さない(嗩吶)
嗷儀
ごうぎ ガウ― [1] 【嗷議・嗷儀】
(1)多数で,無理を言い張ること。「三塔―を以て谷々の講演をうち止め/太平記 15」
(2)力ずくですること。暴力。乱暴。「いかにも生かじものを。―にてこそいかめ/宇治拾遺 2」
嗷嗷
ごうごう ガウガウ [0] 【嗷嗷】
■一■ (形動ナリ)
口やかましいさま。騒々しいさま。声のかまびすしいさま。囂囂(ゴウゴウ)。「―なる体にて/平家 3」
■二■ (形動タリ)
{■一■}に同じ。「路次―として闘戦し,洛陽�々として争競す/保元(上・古活字本)」
嗷訴
ごうそ ガウ― [1] 【強訴・嗷訴】 (名)スル
(1)平安中期より室町時代にかけて,寺社の僧徒・神人が,朝廷・幕府に対し,仏力・神威をかざしてその訴えを主張した集団行動。興福寺・延暦寺のものは有名。
(2)江戸時代,百姓一揆の一形態。農民が掟に反して自己の要求を領主・代官・名主などに集団で訴えた直接行動。
嗷議
ごうぎ ガウ― [1] 【嗷議・嗷儀】
(1)多数で,無理を言い張ること。「三塔―を以て谷々の講演をうち止め/太平記 15」
(2)力ずくですること。暴力。乱暴。「いかにも生かじものを。―にてこそいかめ/宇治拾遺 2」
嗽
うがい ウガヒ [0] 【嗽】 (名)スル
水や薬などを口に含み,のどや口の中をすすぐこと。含嗽(ガンソウ)。「―薬」「外から帰ったら必ず―(を)する」
嗽ぐ
くちすす・ぐ [4][0] 【嗽ぐ・漱ぐ】 (動ガ五[四])
(1)水などで口の中を洗い清める。うがいをする。「流れに―・ぐ」
(2)名文を口ずさんで味わう。「文は漢魏の芳潤に―・いで万巻の書を諳じ給ひしかば/太平記 12」
嗽ぐ
くちそそ・ぐ [4][0] 【嗽ぐ・漱ぐ】 (動ガ五[四])
「くちすすぐ(嗽){(1)}」に同じ。「河水を掬(ムス)んで―・ぎ/自然と人生(蘆花)」
嗽する
うがい【嗽する】
gargle (the throat);→英和
rinse one's mouth.‖嗽薬 a gargle;a mouthwash.
嗽ふ
うが・う ウガフ 【嗽ふ・漱ふ】 (動ハ四)
うがいをする。くちすすぐ。[名義抄]
嗽口
そうこう [0] 【嗽口】
口をすすぐこと。
嗽咳
そうがい [0] 【嗽咳】
せき。しわぶき。咳嗽(ガイソウ)。
嗾ける
けしか・ける [4][0] 【嗾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 けしか・く
(1)犬などに声をかけ勢いづけて,相手に向かわせる。「犬を―・ける」[日葡]
(2)そそのかす。あおる。「弟を―・けて親にねだらせる」
嗾す
そそのか・す [4] 【唆す・嗾す】 (動サ五[四])
(1)よくない行動をするように,おだてたり誘ったりする。「子供を―・す」
(2)その気になるように勧める。促す。「霧のいと深きあした,いたく―・され給ひて,ねぶたげなる気色に,うち嘆きつつ出で給ふを/源氏(夕顔)」
嘆
たん [1] 【嘆・歎】
(1)感心すること。感動のあまり,うめき声やため息を出すこと。「―を発する」
(2)なげくこと。なげき。「亡羊の―」「髀肉(ヒニク)の―」
嘆かし
なげか・し 【嘆かし・歎かし】 (形シク)
〔動詞「なげく(嘆)」の形容詞化〕
「なげかわしい」に同じ。「まことにたのみけるものは,いと―・しと思へり/枕草子 25」
嘆かふ
なげか∘う 【嘆かふ】 (連語)
〔動詞「なげく(嘆)」の未然形に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
嘆き続ける。「昼はも―∘ひ暮し夜はも息づき明かし/万葉 897」
嘆かわしい
なげかわしい【嘆かわしい】
deplorable;→英和
regrettable;→英和
sad.→英和
嘆かわしい
なげかわし・い ナゲカハシイ [5] 【嘆かわしい】 (形)[文]シク なげかは・し
情けなくて,怒りや憤りを感ずるほどだ。「最近の風潮は実に―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
嘆き
なげき [3] 【嘆き・歎き】
(1)なげくこと。うれえ悲しむこと。また,その思い。悲嘆。「―に沈む」
(2)ため息をつくこと。「すずろなる―の,うち忘れてしつるも/源氏(蜻蛉)」
(3)嘆願。哀願。「一門はせあつまり,御不審の―を申あげ候べし/曾我 3」
〔「長息(ナガイキ)」の転という〕
嘆き
なげき【嘆き】
grief;→英和
sorrow.→英和
⇒嘆く.
嘆きの壁
なげきのかべ 【嘆きの壁】
エルサレム神殿の西側の遺構の一部。紀元後70年ローマ軍によって破壊され多数のユダヤ人が殺された。ユダヤ人はこの壁に額をつけ,神殿の荒廃を嘆き,涙を流してその回復を祈る。イスラム教のモスクがあり,その聖域でもある。
嘆きの壁[カラー図版]
嘆きの色
なげきのいろ 【嘆きの色】
嘆き悲しむようす。「深草の山の紅葉にこの秋は―を添へてこそ見れ/玉葉(雑四)」
嘆き明かす
なげきあか・す 【嘆き明かす】 (動サ四)
嘆き続けて夜を明かす。嘆き悲しんで月日を送る。「なきくらし,―・す月日はかなくすぎゆく/宇津保(俊蔭)」
嘆き暮す
なげきくら・す 【嘆き暮(ら)す】 (動サ四)
一日中嘆いて過ごす。嘆きながら月日を送る。「おろかならず,―・し給へり/源氏(総角)」
嘆き暮らす
なげきくら・す 【嘆き暮(ら)す】 (動サ四)
一日中嘆いて過ごす。嘆きながら月日を送る。「おろかならず,―・し給へり/源氏(総角)」
嘆き死に
なげきじに [0] 【嘆き死に】
嘆きのあまり死ぬこと。
嘆く
なげく【嘆く】
(1)[悲嘆]feel[be]sad <at,for,over> ;lament <(for) the death of> ;→英和
weep <for,over> (泣く).→英和
(2)[慨嘆]deplore;→英和
regret (惜しむ).→英和
嘆く
なげ・く [2] 【嘆く・歎く】 (動カ五[四])
(1)現在の状況や最近起こった事態などについて悲しく思い,それを口に出して言う。「身の不幸を―・く」「妻の死を―・く」
(2)世の中の傾向を残念に思い,それを口に出して言う。慨嘆する。なげかわしいと言う。「モラルの低下を―・く」
(3)ため息をつく。「大野山霧立ち渡るわが―・くおきその風に霧立ち渡る/万葉 799」
(4)哀願する。嘆願する。「今度の軍の軍功に申し替へべき由―・き申す/保元(中)」
嘆じる
たん・じる [0][3] 【嘆じる・歎じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「嘆ずる」の上一段化〕
「嘆ずる」に同じ。「世相を―・じる」
嘆ずる
たん・ずる [0][3] 【嘆ずる・歎ずる】 (動サ変)[文]サ変 たん・ず
(1)なげく。なげかわしく思い憤る。たんじる。「身の不運を―・ずる」「政府の無策を―・ずる」
(2)ほめたたえる。感心する。「美技を―・ずる」
嘆仏
たんぶつ [0] 【嘆仏・歎仏】
〔仏〕 仏の徳をほめ称えること。讃仏。
嘆嗟
たんさ [1] 【嘆嗟・歎嗟】
なげくこと。嗟嘆。
嘆声
たんせい [0] 【嘆声・歎声】
(1)なげきの声。ため息。「うち続く不運に―をもらす」
(2)非常に感心して出す声。感嘆の声。「見事な技に―が上がった」
嘆声をもらす
たんせい【嘆声をもらす】
heave a (deep) sigh <of despair,of admiration> .
嘆息
たんそく [0] 【嘆息・歎息】 (名)スル
嘆いたり感心したりしてため息をつくこと。「天を仰いで―する」
嘆息する
たんそく【嘆息する】
(heave a) sigh;→英和
[嘆く]deplore;→英和
grieve.→英和
嘆惜
たんせき [0] 【嘆惜・歎惜】 (名)スル
なげき惜しむこと。「国人深く―せり/匏菴十種(鋤雲)」
嘆服
たんぷく [0] 【嘆服・歎服】 (名)スル
感心して心から従うこと。感服。「初めて明す実(マコト)の計(タク)みに幸助は『あつ』と叫けびて―し/鉄仮面(涙香)」
嘆称
たんしょう [0] 【嘆称・歎称】 (名)スル
感心してほめたたえること。非常に感心すること。「―の声」「皆ややと計(バカ)り―して/慨世士伝(逍遥)」
嘆美
たんび [1] 【嘆美・歎美】 (名)スル
感心してほめること。嘆賞。「三蔵は面白い��と頻りに―する/俳諧師(虚子)」
嘆訴
たんそ [1] 【嘆訴・歎訴】 (名)スル
なげき,うったえること。「植民地の人民其国典を破り民権を害ふを―すと雖(イエドモ)/明六雑誌 5」
嘆賞
たんしょう [0] 【嘆賞・歎賞】 (名)スル
「嘆称(タンシヨウ)」に同じ。「口々に―する」
嘆辞
たんじ [1] 【嘆辞・歎辞】
(1)感嘆の言葉。
(2)感動詞の古い言い方。「皆感を助くるの―にて/歌学提要」
嘆願
たんがん [0] 【嘆願・歎願】 (名)スル
事情を説明して,ある事柄の実現を切に願うこと。「助命を―する」
嘆願する
たんがん【嘆願する】
beg;→英和
entreat;→英和
appeal <to> ;→英和
implore;→英和
petition.→英和
嘆願書 a (written) petition.→英和
嘆願書
たんがんしょ [0] 【嘆願書】
嘆願の内容を書きしるした文書。
嘈嘈
そうそう サウサウ [0] 【嘈嘈】 (ト|タル)[文]形動タリ
音や声がさわがしく鳴り響くさま。「―として,鳴り響く潮の声をも打消して/地獄の花(荷風)」
嘉する
よみ・する [3] 【嘉する・好する】 (動サ変)[文]サ変 よみ・す
〔「よみ」は形容詞「良し」の語幹に接尾語「み」の付いたもの〕
よしとする。ほめる。「其厚意(ココロ)を―・し,情を掛て使ひけるが/こがね丸(小波)」
嘉事
かじ [1] 【嘉事】
めでたいこと。喜びごと。慶事。
嘉会
かかい [0][1] 【嘉会】
(1)めでたい会合。
(2)風流な会合。
嘉例
かれい [0] 【佳例・嘉例】
めでたい先例。吉例(キチレイ)。
嘉保
かほう 【嘉保】
年号(1094.12.15-1096.12.17)。寛治の後,永長の前。堀河天皇の代。
嘉儀
かぎ [1] 【嘉儀】
めでたい儀式。めでたい事柄。
嘉元
かげん 【嘉元】
年号(1303.8.5-1306.12.14)。乾元の後,徳治の前。後二条天皇の代。
嘉兆
かちょう [0] 【嘉兆】
めでたいきざし。吉兆。
嘉典
かてん [0] 【嘉典】
婚礼・饗宴など,めでたい儀式。嘉礼。
嘉吉
かきつ 【嘉吉】
年号(1441.2.17-1444.2.5)。永享の後,文安の前。後花園天皇の代。かきち。
嘉吉の乱
かきつのらん 【嘉吉の乱】
1441年(嘉吉1)赤松満祐(ミツスケ)が将軍足利義教(ヨシノリ)を自邸で暗殺した事件。有力守護をおさえて将軍の地位を強化しようと企図した義教が,満祐を圧迫したことによる。満祐は山名持豊らの幕府軍に敗れて自殺し乱は終わるが,幕府の権威も以後衰退した。
嘉吉記
かきつき 【嘉吉記】
嘉吉の乱の顛末,および播磨赤松氏再興に至る経過を編年式に記した記録。一巻。著者・成立年代ともに未詳。赤松記。
嘉名
かめい [0] 【佳名・嘉名】
(1)よい名。めでたい名。
(2)名声。令名。「渠(カレ)は勇義忠孝の士也,―今に至りて/奥の細道」
嘉喜門院
かきもんいん 【嘉喜門院】
南北朝時代の歌人。阿野実為の女(ムスメ)という。後村上天皇の女御(ニヨウゴ)。「新葉和歌集」に家集「嘉喜門院御集」から一七首入集。生没年未詳。
嘉太夫節
かだゆうぶし カダイフ― [0] 【嘉太夫節】
古浄瑠璃の一。延宝年間(1673-1681)に,宇治嘉太夫の語り出した浄瑠璃。先行芸能,特に謡曲の曲節を取り入れ,古浄瑠璃としてはこまやかな曲節を特徴とした。義太夫節への影響が大きい。加賀節。
嘉尚
かしょう [0] 【嘉尚】 (名)スル
ほめたたえること。大いにたっとぶこと。
嘉峪関
かよくかん 【嘉峪関】
中国甘粛(カンシユク)省北西部,酒泉の北西にある関所。万里の長城の西端にあり,古くから東西交通路の要害の地であった。
嘉平次平
かへいじひら [4] 【嘉平次平】
〔「嘉平次」は創製者の名〕
銘仙織りの袴(ハカマ)地。
嘉応
かおう 【嘉応】
年号(1169.4.8-1171.4.21)。仁安の後,承安の前。高倉天皇の代。
嘉慶
かきょう カキヤウ 【嘉慶】
⇒かけい(嘉慶)
嘉慶
かけい 【嘉慶】
北朝の年号(1387.8.23-1389.2.9)。至徳の後,康応の前。後小松天皇の代。かきょう。
嘉手納
かでな 【嘉手納】
沖縄島中部,西海岸沿いにある町。町の大半はアメリカ軍の空軍基地。
嘉承
かしょう 【嘉承】
年号(1106.4.9-1108.8.3)。長治の後,天仁の前。堀河・鳥羽天皇の代。
嘉招
かしょう [0] 【嘉招・佳招】
招待されたことを敬っていう語。お招き。「―にあずかる」
嘉日
かじつ [1] 【佳日・嘉日】
よい日。めでたい日。
嘉暦
かりゃく 【嘉暦】
年号(1326.4.26-1329.8.29)。正中の後,元徳の前。後醍醐天皇の代。
嘉月
かげつ [1] 【嘉月】
陰暦三月の異名。
嘉村
かむら 【嘉村】
姓氏の一。
嘉村礒多
かむらいそた 【嘉村礒多】
(1897-1933) 小説家。山口県生まれ。葛西善蔵に師事。「業苦」で文壇に登場,劣等感と自虐性にみちた私小説で知られる。代表作「途上」「崖の下」「神前結婚」
嘉永
かえい 【嘉永】
年号(1848.2.28-1854.11.27)。弘化の後,安政の前。孝明天皇の代。
嘉永明治年間録
かえいめいじねんかんろく 【嘉永明治年間録】
幕末の政治・経済に関する記録。吉野真保編。一七巻。1869年(明治2)成立。
嘉点
かてん 【嘉点】
江戸時代,山崎闇斎(通称嘉右衛門)が漢籍に加えた訓点。闇斎点。
嘉瑞
かずい [0][1] 【嘉瑞】
めでたいしるし。吉兆。瑞祥。
嘉祥
かしょう [0] 【嘉祥】
めでたいしるし。瑞祥。
嘉祥
かじょう [0] 【嘉祥】
陰暦六月一六日の行事。室町後期に始まったというが,起源・由来などは未詳。江戸時代には大名・旗本が総登城して,将軍から菓子を賜る儀式が行われた。嘉祥食い。
嘉祥
かしょう カシヤウ 【嘉祥】
年号(848.6.13-851.4.28)。承和の後,仁寿の前。仁明(ニンミヨウ)・文徳(モントク)天皇の代。
嘉祥大師
かじょうだいし カジヤウ― 【嘉祥大師】
吉蔵(キチゾウ)の尊称。
嘉禄
かろく 【嘉禄】
年号(1225.4.20-1227.12.10)。元仁の後,安貞の前。後堀河天皇の代。
嘉禎
かてい 【嘉禎】
年号(1235.9.19-1238.11.23)。文暦の後,暦仁の前。四条天皇の代。
嘉称
かしょう [0] 【嘉称】
よい名。よい評判。
嘉節
かせつ [0] 【佳節・嘉節】
(1)めでたい日。祝日。
(2)よい時節。
嘉納
かのう カナフ 【嘉納】
姓氏の一。
嘉納
かのう [0] 【嘉納】 (名)スル
目上の者が喜んで贈り物・進言などを受け入れること。「御―になる」「御―ある」「議長の意見を―し了せり/火の柱(尚江)」
嘉納治五郎
かのうじごろう カナフヂゴラウ 【嘉納治五郎】
(1860-1938) 教育者・柔道家。兵庫県生まれ。東大卒。1882年(明治15)講道館を創設,柔術を改良して柔道の普及に努めた。東京高師校長。大日本体育協会を創立。
嘉義
かぎ 【嘉義】
台湾中西部の都市。北回帰線上にある。製材業・製糖業が盛ん。チアイー。
嘉肴
かこう [0] 【佳肴・嘉肴】
おいしい料理。「珍味―」
嘉言
かげん [0] 【嘉言】
人の戒めとなるよい言葉。「―善行」
嘉調
かちょう [0] 【佳調・嘉調】
詩歌などで,よく整った調子。
嘉賞
かしょう [0] 【嘉賞・佳賞】 (名)スル
よいとしてほめること。「廃典を再興せし事最も―すべし/近世紀聞(延房)」
嘉辰
かしん [0] 【嘉辰・佳辰】
めでたい日。よい日。吉辰。
嘉辰令月
かしんれいげつ [4] 【嘉辰令月】
よい日とよい月。めでたい時節。「―の曇りなき御代に逢ひては/宴曲集」
嘉酒
かしゅ [1] 【佳酒・嘉酒】
よい酒。美酒。
嘉陽門
かようもん カヤウ― 【嘉陽門】
平安京内裏(ダイリ)の内郭(ナイカク)十二門の一。東面する三門のうち北側にあったもの。左廂(サシヨウ)門。
→内裏
嘉靖帝
かせいてい 【嘉靖帝】
(1507-1566) 中国,明朝第一二代皇帝(在位1521-1566)。廟号は世宗。先代皇帝の従弟。初め治政につとめたが,重臣たちと対立して政務を放棄。宦官(カンガン)の専横を許し,北虜南倭(ホクリヨナンワ)の被害も重なって国勢は急速に衰えた。
嘉饌
かせん [0] 【佳饌・嘉饌】
立派な料理。ごちそう。
嘔吐
へど [1] 【反吐・嘔吐】
飲食したものを口から吐き戻すこと。また,その吐いた汚物。げろ。「―を吐く」
嘔吐
おうと [1] 【嘔吐】 (名)スル
(1)食べた物をもどすこと。吐くこと。腹壁筋と横隔膜の反射的収縮によって,胃の内容物が,口から外へ吐き出されること。
(2)おくび。げっぷ。[日葡]
嘔吐
おうと【嘔吐】
vomiting.〜する vomit.→英和
〜を催す feel sick[nausea];be nauseated[disgusted](嫌気).〜を催すような sickening;→英和
nauseating;disgusting.→英和
嘔吐
おうと 【嘔吐】
〔原題 (フランス) La Nausée〕
サルトルの小説。1938年刊。主人公ロカンタンの嘔吐感を通して,存在の虚無性を探る哲学的な実存主義小説。
嘔吐く
えず・く ヱヅク 【嘔吐く・噦く】 (動カ四)
食べた物を吐き出す。もどす。「むせて―・き惑ひけるほどに/体源抄」
嘔吐ふ
たま・う タマフ 【嘔吐ふ】 (動ハ四)
胃の中のものを口から出す。へどをはく。「恐て―・ひつ/日本書紀(皇極訓)」
嘔気
おうき [1] 【嘔気】
はきけ。
嘖ふ
ころ・う コロフ 【嘖ふ】 (動ハ四)
しかる。責める。「をさをさも寝なへ児故に母に―・はえ/万葉 3529」
嘖む
さいな・む [3] 【苛む・嘖む】 (動マ五[四])
〔「さきなむ」の転〕
(1)苦しめる。いじめる。「後悔の念に―・まれる」「せめ―・む」「切り―・む」
(2)きびしくとがめる。また,しかる。「馬の命婦をも―・みて/枕草子 9」
嘖る
こ・る 【嘖る】 (動ラ四)
しかる。叱責する。「汝が母に―・られ我(ア)は行く/万葉 3519」
嘖嘖
さくさく [0] 【嘖嘖】 (ト|タル)[文]形動タリ
人々が口々に言いはやすさま。「好評―」「評判―たりし当代の佳人/風流仏(露伴)」
〔「悪評嘖嘖」は誤用〕
嘗て
かつて [1] 【曾て・嘗て】 (副)
(1)過去のある時。昔。以前。前に。「―見たことがある」「―米国に遊学したおり」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)今まで一度も。ついぞ。「―ない大成功」「いまだ―負けを知らない」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)全然。決して。少しも。「木高くは―木植ゑじほととぎす/万葉 1946」「―塵ばかりも損じ給ふ事なし/今昔 12」
(4)すべて。みな。ことごとく。「服玩―尽きぬるときは/大唐西域記(長寛点)」
〔平安時代,主として漢文訓読に用いられた。近世以降「かって」と発音されることもある〕
嘗む
な・む 【嘗む】 (動マ下二)
⇒なめる
嘗め
なめ [2] 【嘗め】
(1)なめること。「ひと―なめてみる」
(2)貴人に薬を勧めるとき,あらかじめなめて毒味をすること。また,その役。「両宮の―にはおもと薬師一人参るなり/建武年中行事」
嘗める
な・める [2] 【嘗める・舐める】 (動マ下一)[文]マ下二 な・む
(1)物の表面を,舌の先で触れる。また,物を口の中にいれて舌の上でとかす。《舐》「猫が前足を―・める」「あめを―・める」
(2)少量ずつ味わいながら飲む。「酒をちびちび―・める」
(3)経験する。「世の辛酸を―・める」「苦杯を―・める」「苦汁を―・める」「甘露ヲ―・ムル/日葡」
(4)隈(クマ)なく及ぶ。「火は商店街を―・めつくした」「―・めるように見る」
(5)人を馬鹿にして無礼な態度をとる。あなどる。「相手を―・めてかかる」
〔(5)は「無礼(ナメ)」の動詞化〕
嘗め味噌
なめみそ [0][3] 【嘗め味噌】
魚・肉・野菜などを入れて調味してあり,そのまま副食とする味噌。調味用のものに対していう。金山寺味噌・鯛味噌など。
嘗め尽くす
なめつく・す [4][0] 【舐め尽(く)す・嘗め尽(く)す】 (動サ五[四])
(1)全部なめてしまう。
(2)(炎を舌にたとえて)建物などを全部燃やす。「山火事は麓(フモト)の町を―・した」
嘗め尽す
なめつく・す [4][0] 【舐め尽(く)す・嘗め尽(く)す】 (動サ五[四])
(1)全部なめてしまう。
(2)(炎を舌にたとえて)建物などを全部燃やす。「山火事は麓(フモト)の町を―・した」
嘗め物
なめもの [2][0] 【嘗め物】
嘗め味噌・ひしお・塩辛などの副食物の総称。
嘗糞
しょうふん シヤウ― [0] 【嘗糞】
〔「呉越春秋(勾践入臣外伝)」にみえる,越王勾践が呉王の糞をなめて,病がなおるだろうといったという故事から〕
人にへつらって,少しもその恥を知らないこと。
嘗胆
しょうたん シヤウ― [0] 【嘗胆】
⇒臥薪嘗胆(ガシンシヨウタン)
嘗試
しょうし シヤウ― [1] 【嘗試】 (名)スル
ためしてみること。経験すること。「一旦其自由を得て之を―する/明六雑誌 14」
嘗[舐]める
なめる【嘗[舐]める】
(1)[舌で]lick;→英和
taste (味わう).→英和
(2)[経験]have <a hard time> ;→英和
experience <hardships> ;→英和
suffer.→英和
(3)[侮る]despise;→英和
make light of.
嘘
うそ [1] 【嘘】
(1)事実を曲げてこしらえたこと。本当でないこと。偽り。「―をつく」
(2)誤り。間違い。「―字」
(3)望ましくないこと。すべきでないこと。「ここであきらめるのは―だ」
嘘
うそ【嘘】
[嘘言]a lie.→英和
〜をつく tell a lie;lie.〜の false.→英和
〜のような話 an incredible story.まっかな(見えすいた,まことしやかな)〜 a downright (transparent,plausible) lie.‖嘘発見器 a lie detector;a polygraph.嘘八百 a pack of lies.嘘も方便 Sometimes you have to tell a lie.
嘘っぱち
うそっぱち [4][0][5] 【嘘っぱち】
「嘘」を強めた言い方。全くの嘘。完全な嘘。「とんでもない―だ」
嘘つき
うそつき【嘘つき】
a liar.→英和
嘘の皮
うそのかわ [1] 【嘘の皮】
〔獺(ウソ)の皮にかけた語かという〕
全くの嘘。完全な嘘。「あいつの約束など―だ」
嘘偽り
うそいつわり [1] 【嘘偽り】
「うそ(嘘){(1)}」を強調した言い方。「―は申しません」
嘘八百
うそはっぴゃく [1][4] 【嘘八百】
〔「八百」は数多くの意〕
多くの嘘。何もかも嘘ばかりであること。「―を並べたてる」
嘘吐き
うそつき [2] 【嘘吐き】
嘘を言うこと。また,その人。
嘘吐き祝
うそつきいわい [5] 【嘘吐き祝(い)】
中国地方で,一二月八日に行う祝宴。この日豆腐を食べると一年中についた嘘が消えるとする。米の団子やこんにゃくを食べる所もある。嘘はがし。八日待ち。
嘘吐き祝い
うそつきいわい [5] 【嘘吐き祝(い)】
中国地方で,一二月八日に行う祝宴。この日豆腐を食べると一年中についた嘘が消えるとする。米の団子やこんにゃくを食べる所もある。嘘はがし。八日待ち。
嘘字
うそじ [0][2] 【嘘字】
字画を誤った字や誤用した字。
嘘泣き
うそなき [2] 【嘘泣き】 (名)スル
泣いているふりをすること。そらなき。
嘘発見器
うそはっけんき [1][3] 【嘘発見器】
人間の情緒の動きに伴って生じる生理的諸変化を測定して,嘘を発見する装置の通称。被験者にいろいろな質問をして,皮膚の電気抵抗・呼吸数・心搏数・血圧・血流量などの微弱な変化を同時に記録する。ポリグラフ。
嘯
うそふき [2] 【嘯・嘯吹】
狂言面の一。口笛を吹くように口を丸めて突き出した表情の面。「蚊相撲」の蚊の精,「茸(クサビラ)」の茸の精,「石神」の石神などに使用。
嘯[図]
嘯
うそ 【嘯】
口をすぼめて息を強く出すこと。また,その音。うそぶき。口笛。「ごぜんじの紙,まきあげの筆と,―に吹きいだしたるを/たまきはる」
嘯く
うそむ・く 【嘯く】 (動カ四)
「うそぶく」に同じ。[名義抄]
嘯く
うそぶく【嘯く】
(1)[ほえる]roar;→英和
howl.→英和
(2) ⇒とぼける.
嘯く
うそぶ・く [3] 【嘯く】 (動カ五[四])
(1)平然として言う。「運が悪かった,と―・く犯人」
(2)大きなことを言う。ほらを吹く。「世界一になってみせると―・く」
(3)口をつぼめて強く息を吐く。また,口笛を吹く。うそむく。「木(コ)の根とり―・き登り/万葉 1753」
(4)詩歌を口ずさむ。「集りて―・くめれど/浜松中納言 1」
(5)動物がほえる。「虎は千里の足早く風に―・く身も軽く/浄瑠璃・反魂香」
〔(3)が原義〕
嘯む
うそ・む 【嘯む】 (動マ四)
「うそぶく」に同じ。「尚鳴り―・む響(オト)聞ゆ/日本書紀(皇極訓)」
嘯吹
うそふき [2] 【嘯・嘯吹】
狂言面の一。口笛を吹くように口を丸めて突き出した表情の面。「蚊相撲」の蚊の精,「茸(クサビラ)」の茸の精,「石神」の石神などに使用。
嘯[図]
嘯笛
うそぶえ 【嘯笛】
口笛。うそ。
嘯聚
しょうしゅ セウ― [1] 【嘯聚】
「嘯集(シヨウシユウ)」に同じ。
嘯集
しょうしゅう セウシフ [0] 【嘯集】 (名)スル
多人数の者を呼び集めること。また,呼びあって集まること。嘯聚(シヨウシユ)。「すは暴民が―せしぞ/自由の凱歌(夢柳)」
嘯風弄月
しょうふうろうげつ セウフウ― [0][5] 【嘯風弄月】
風に吹かれて詩歌を口ずさみ,月をながめること。大自然の風景を愛し,詩歌・風流に心をよせて楽しむこと。
嘰り歌
つづしりうた 【嘰り歌】
一句ずつ切れ切れに歌う歌。「御―の,いとをかしき/源氏(末摘花)」
嘰る
つづし・る 【嘰る】 (動ラ四)
(1)少しずつ食べる。「塩辛き物どもを―・るに/今昔 28」
(2)切れ切れに言ったり歌ったりする。「影もよし,など―・り歌ふほどに/源氏(帚木)」
嘱する
しょく・する [3] 【嘱する】 (動サ変)[文]サ変 しよく・す
(1)頼んでまかせる。望みをかける。「後事を―・する」「将来を―・された男」
(2)ことづける。伝言する。「幸便に―・する」
嘱する
ぞく・する [3] 【嘱する】 (動サ変)[文]サ変 ぞく・す
依頼する。望みをかける。しょくする。「故郷(クニ)の者一同足下(ソコ)に希望を―・しおつたが/社会百面相(魯庵)」
嘱望
しょくぼう [0] 【嘱望・属望】 (名)スル
人の将来に望みをかけること。期待を寄せること。「前途を―される」
嘱望する
しょくぼう【嘱望する】
put one's hopes <on> ;expect much <from> .〜すべき promising.
嘱目
しょくもく [0] 【嘱目・属目】 (名)スル
(1)人の将来に期待して,目を離さず見守ること。「万人が―する人材」
(2)目に入れること。目を向けること。「宜しく注意―せざる可からず/民約論(徳)」
(3)俳諧で,即興的に目に触れたものを吟ずること。嘱目吟。
嘱託
しょくたく【嘱託】
a part-time employee;a nonregular member (of the staff).嘱託医(教師) a part-time doctor (teacher).嘱託殺人 a murder by contract.
嘱託
そくたく 【属託・嘱託】
(1)報酬を払って依頼すること。しょくたく。「語らふ所の悪党ども,賄賂―に耽りて/盛衰記 9」
(2)賞金を出して罪人をさがすこと。また,その賞金。「此の者を召し連れ,奉行所に行き,―取るべしと思ひ/咄本・私可多咄」
嘱託
しょくたく [0] 【嘱託・属託】 (名)スル
(1)仕事を頼んでまかせること。依嘱。「人選を彼に―する」
(2)通常の社員・職員とは異なり,その能力などを生かして特定の仕事を依頼された人。
嘱託医
しょくたくい [4] 【嘱託医】
委嘱を受け,学校や会社などで健康診断・健康管理などを行う医師。
嘱託尋問
しょくたくじんもん [5] 【嘱託尋問】
裁判所間の嘱託に基づいて行われる証人尋問。証人が外国にいる場合にはその国の裁判所などに嘱託されることもある。
嘱託殺人
しょくたくさつじん [5] 【嘱託殺人】
本人から自分を殺してくれと頼まれて殺すこと。「―罪」
嘲す
ちょう・す テウ― 【嘲す】
■一■ (動サ変)
あざける。嘲弄する。「新造とりまきむだを言って―・す/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
■二■ (動サ四)
〔■一■ の四段化〕
{■一■}に同じ。「―・すやうにうれしがらせる/洒落本・通言総籬」
嘲り
あざけり [0][4][3] 【嘲り】
あざけること。「人の―を買う」
嘲り
あざけり【嘲り】
a sneer;→英和
ridicule;→英和
scorn.→英和
嘲る
あざける【嘲る】
ridicule;→英和
sneer[scoff] <at> ;→英和
scorn.→英和
嘲る
あざけ・る [3] 【嘲る】 (動ラ五[四])
(1)人を軽蔑して悪く言ったり笑ったりする。「陰で―・る」「人の無知を―・る」
(2)大きな声を出して言う。また,詩歌を吟ずる。「一人の侍女忽(タチマチ)に狂ひて哭(ナ)き―・る/今昔 20」
嘲弄
ちょうろう【嘲弄】
ridicule;→英和
mockery;→英和
scorn.→英和
〜する laugh[mock,sneer] <at> ;→英和
scorn;ridicule.〜的(に) scornful(ly);→英和
mocking(ly).
嘲弄
ちょうろう テウ― [0] 【嘲弄】 (名)スル
馬鹿にしてなぶること。あざけりもてあそぶこと。「物でも言ふと,すぐに友達仲間で―する/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
嘲戯
ちょうぎ テウ― [1] 【嘲戯・調戯】 (名)スル
あざけりたわむれること。からかいなぶること。嘲謔(チヨウギヤク)。
嘲斎坊
ちょうさいぼう テウサイバウ 【嘲斎坊】
人を嘲弄する語。とんま。おっちょこちょい。多く「嘲斎坊にする」の形で,人を愚弄する,なぶりものにする意で用いる。「きさまたちやあ,おれをいい―にする/滑稽本・膝栗毛 5」
嘲笑
ちょうしょう テウセウ [0] 【嘲笑】 (名)スル
あざわらうこと。「世間の―を浴びる」「―を買う」「あからさまに―する」
嘲笑
ちょうしょう【嘲笑】
ridicule;→英和
a sneer.→英和
〜する laugh[mock,sneer]at;ridicule.〜の的になる be laughed at <by> ;be a laughingstock <of> .→英和
嘲笑い
あざわらい【嘲笑い】
⇒嘲(ちよう)笑.
嘲笑い
あざわらい [3] 【嘲笑い】 (名)スル
あざ笑うこと。嘲笑(チヨウシヨウ)。「貫一の様子に蒲田は―して/金色夜叉(紅葉)」
嘲笑う
あざわらう【嘲笑う】
⇒嘲(あざけ)る.
嘲笑う
あざわら・う [4] 【嘲笑う】 (動ワ五[ハ四])
(1)人をばかにして笑う。せせら笑う。嘲笑(チヨウシヨウ)する。「失敗を―・う」
(2)大笑いする。高笑いする。「翁二人見かはして―・ふ/大鏡(序)」
嘲罵
ちょうば テウ― [1] 【嘲罵】 (名)スル
あざけりののしること。「―を浴びせる」「此諭告を―するは言を俟たずして/民約論(徳)」
嘲謔
ちょうぎゃく テウ― [0] 【嘲謔】 (名)スル
あざけりからかうこと。「此詞の―の意あるが如く聞えて/即興詩人(鴎外)」
嘴
はし [1] 【嘴・觜】
〔「端(ハシ)」と同源〕
くちばし。「いすかの―」
嘴
くちばし [0] 【嘴・喙】
〔口端(クチバシ)の意〕
鳥類の口器。上下の顎(アゴ)が突き出して角質でおおわれたもの。主に歯と唇のはたらきをする。形態は習性に応じて異なる。哺乳類のカモノハシや爬虫類の一部などにもみられる。
嘴太五位
はしぶとごい [5] 【嘴太五位】
コウノトリ目サギ科の鳥。体長約60センチメートル。背面・翼は淡栗褐色で腹はクリーム色。くちばしは長く太い。オーストラリアから小笠原諸島に分布し,八亜種あるが,分布北限の小笠原固有亜種は1889年(明治22)の採集を最後に絶滅。標本は海外に三体のみ。
嘴太鴉
はしぶとがらす [5] 【嘴太鴉】
スズメ目カラス科の鳥。ハシボソガラスとともに全国にごく普通に生息するが,前種より体が大きく,くちばしも太い。雑食性。
嘴子
さいし [1] 【嘴子】
ノズル。
嘴広鴨
はしびろがも [5] 【嘴広鴨】
カモ目カモ科の水鳥。ほぼマガモ大。くちばしが平らで大きい。雄の頭は緑色光沢のある黒色で,首と胸は白,腹は栗色。雌は全体に褐色。冬鳥として渡来する。クチガモ。
嘴細鴉
はしぼそがらす [5] 【嘴細鴉】
スズメ目カラス科の鳥。ハシブトガラスとともに全国にごく普通に生息するが,前種より体が小さく,くちばしも細い。雑食性。
嘴[喙]
くちばし【嘴[喙]】
a bill;→英和
a beak (猛禽の).→英和
〜の黄色い young and inexperienced.〜を入れる interfere[meddle] <in> .→英和
嘶える
いば・える [3] 【嘶える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 いば・ゆ
いななく。「馬どもの―・ゆる音も,…をかしくおぼさる/源氏(総角)」
嘶き
いななき [0] 【嘶き】
いななくこと。また,その声。
嘶く
いな・く 【嘽く・嘶く】 (動カ四)
〔「い」は馬の鳴き声〕
馬がひんと鳴く。いななく。「かたがひの駒や恋ひつつ―・かせむと/蜻蛉(上)」
嘶く
いななく【嘶く】
neigh;→英和
bray (ろばが).→英和
嘶く
いなな・く [3][0] 【嘶く】 (動カ五[四])
〔「い」は馬の鳴き声〕
馬が声高く鳴く。いなく。「一声―・く」
嘶く
ひひら・く 【囀く・嘶く】 (動カ四)
(1)ぺらぺらよくしゃべる。弁舌を振るう。「馬の頭,物定めの博士になりて―・きゐたり/源氏(帚木)」
(2)馬がいななく。[名義抄]
嘶く
ころろ・く 【嘶く】 (動カ四)
ころころと音をたてる。ごろごろと鳴る。「蛆(ウジ)たかれ―・きて/古事記(上)」
嘶ふ
いば・う イバフ 【嘶ふ】 (動ハ下二)
〔「いばゆ」の転〕
いななく。いばえる。「駒北風に―・ふれば/狂言・牛馬」
嘶ゆ
いば・ゆ 【嘶ゆ】 (動ヤ下二)
⇒いばえる
嘸
さぞ [1] 【嘸】
■一■ (副)
〔■二■が一語化したもの〕
(下に推量の語を伴う)直接見聞していないことについてこうに違いないと思いやって用いる言葉。きっと。さだめし。さぞや。「―お困りのことでしょう」「―びっくりしたことだろう」
■二■ (連語)
〔副詞「然(サ)」に助詞「ぞ」が付いたもの〕
そのように。そのようだ。文末にも用いる。「我はさやは思ふなど争ひにくみ,さるから―ともうち語らはば/徒然 12」
嘸
さぞ【嘸】
I am sure;surely;certainly;→英和
no doubt;indeed.→英和
嘸かし
さぞかし [1] 【嘸かし】 (副)
〔「さぞ」に助詞「かし」が付いたものから〕
「さぞ」を強めた語。さだめし。さぞや。「―無念なことだったろう」「―暑かっただろう」
嘸な
さぞな 【嘸な】 (連語)
〔「さぞ」に終助詞「な」の付いたもの〕
(1)そのように。本当にそのとおりに。「秋の夜はつらき処も―げに多かる野辺の松虫の声/新後撰(秋下)」
(2)さだめし。きっと。さぞかし。まあ。「衆生は心みだれ碁の,石とや―見るらん/浄瑠璃・国性爺合戦」
嘸や
さぞや [1] 【嘸や】
■一■ (副)
〔■二■が一語化したもの〕
「さぞ」を強めた語。さだめし,まあ。
■二■ (連語)
〔「さぞ」に助詞「や」が付いたもの〕
「さぞ」に疑問・詠嘆の意を添えた言い方。ほんとうにそんなにも。「我を君待つ夜もあらばいひてまし頼めてこぬは―つらきと/続古今(恋三)」
嘻嘻
きき [1][2] 【嬉嬉・嘻嘻】 (ト|タル)[文]形動タリ
喜び楽しむさま。うれしそうに物事をするさま。「―として戯れる」
嘻笑
きしょう [0] 【嬉笑・嘻笑】 (名)スル
喜んで笑うこと。「―にも相感じ怒罵にも相感じ/浮雲(四迷)」
嘽く
いな・く 【嘽く・嘶く】 (動カ四)
〔「い」は馬の鳴き声〕
馬がひんと鳴く。いななく。「かたがひの駒や恋ひつつ―・かせむと/蜻蛉(上)」
噂
うわさ ウハサ [0] 【噂】 (名)スル
(1)世間で言われている話。風説。評判。「年内解散の―が流れる」「―が立つ」
(2)人の身の上や,事件について陰で話をすること。また,その話。「陰でこそこそ―する」「―にのぼる」「―にたがわぬ美人」「人の―も七十五日」
噂
うわさ【噂】
(a) rumor;→英和
a report;→英和
gossip;→英和
talk.→英和
〜する talk <about> .…という噂だ There is a rumor that…./It is rumored[said]that…./I hear[They say]that….〜をたてる start[spread]a rumor.‖噂をすれば影 Talk of the devil and he will appear.
噂の主
うわさのぬし ウハサ― [5] 【噂の主】
うわさ話の主人公。うわさをされている人。
噂の種
うわさのたね ウハサ― [5] 【噂の種】
うわさ話のもとになる物事。うわさ話の話題。
噂話
うわさばなし ウハサ― [4] 【噂話】
世間で言いふらされている話。世間話。
噎す
む・す 【噎す・咽す】 (動サ下二)
⇒むせる
噎せる
むせる【噎せる】
be choked <by,with> .
噎せる
む・せる [0][2] 【噎せる・咽せる】 (動サ下一)[文]サ下二 む・す
(1)煙・飲食物・香りなどに刺激されて息がつまる。また,のどがふさがれてせき込む。「花の香に―・せる」「酒に―・せる」
(2)泣いて息をつまらせる。「わかれむほどのわりなさを思ひ,―・せたるも/源氏(明石)」
(3)悲しみなどで心がふさがる。「我妹子(ワギモコ)が植ゑし梅の木見るごとに心―・せつつ涙し流る/万葉 453」
噎せ入る
むせい・る 【噎せ入る】 (動ラ四)
「むせびいる(噎入)」に同じ。「言ひつつ涙に―・つて泣きながら/人情本・英対暖語」
噎せ返る
むせかえ・る [3][0] 【噎せ返る】 (動ラ五[四])
(1)ひどくむせる。「―・るような草いきれ」
(2)息をつまらせて激しく泣く。むせびなく。「屏風にひしといだきつき―・りてぞ歎きける/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
噎び入る
むせびい・る [4] 【噎び入る】 (動ラ五[四])
激しく泣く。むせいる。むせかえる。「宮は挫(ヒシ)ぐばかりに貫一に取着きて,物狂(モノグルワシ)う―・りぬ/金色夜叉(紅葉)」
噎び泣き
むせびなき [0] 【噎び泣き・咽び泣き】 (名)スル
むせび泣くこと。おえつ。「独り部屋にこもって―する」
噎び泣く
むせびな・く [4][0] 【噎び泣く・咽び泣く】 (動カ五[四])
のどをつまらせるようにして泣く。声を殺して泣く。また,楽器や風の音などが,そのような音を立てる。「秋の胡弓の―・く物憂(モノウ)き響き/あめりか物語(荷風)」
噎ぶ
むせ・ぶ [0][2] 【噎ぶ・咽ぶ】 (動バ五[四])
〔上代は「むせふ」と清音〕
(1)煙・涙・ほこり・飲食物・香りなどで息がつまり咳(セキ)が出る。むせる。「煙に―・ぶ」
(2)喜びや悲しみがこみあげ,息をつまらせながら泣く。むせび泣く。「悲しみの涙に―・ぶ」「感涙に―・ぶ」
(3)風や水が,むせび泣くような音を立てる。「糸につれて唄出す声は,岩間に―・ぶ水を抑へて/書記官(眉山)」
(4)流れなどがつかえる。「遣り水もいといたく―・びて/源氏(朝顔)」
噛ます
かま・す [2] 【噛ます】 (動サ五[四])
(1)歯でくわえさせる。「猿轡(サルグツワ)を―・す」
(2)物と物の間にすき間があかないようにきっちり差し込む。「楔(クサビ)を―・す」
(3)「食わせる」に同じ。「突っ張りを―・す」「一発―・す」
噛ませる
かま・せる [3] 【噛ませる】 (動サ下一)
「かます(噛)」に同じ。「下に板を一枚―・せて平らにする」
噛みこなす
かみこなす【噛みこなす】
(1) chew.→英和
(2) digest;→英和
fully appreciate (理解する).
噛みしだく
かみしだ・く [0][4] 【噛みしだく】 (動カ五[四])
かみくだく。かみつぶす。「砂糖きびを―・く」
→しだく
噛みしめる
かみしめる【噛みしめる】
(1) chew.→英和
(2) meditate <on> ;→英和
appreciate (心で).→英和
噛みタバコ
かみタバコ [3] 【噛み―】
押し固めた葉に,香味・色などを加えて,噛んで香気を味わうタバコ。
噛み付く
かみつく【噛み付く】
bite[snap] <at> .→英和
〜ように言う snap <at> .→英和
噛み付く
かみつ・く [0][3] 【噛み付く】 (動カ五[四])
(1)歯で食いつく。「犬が子供に―・く」
(2)激しい調子で議論する。くってかかる。「上役に―・く」
[可能] かみつける
噛み分ける
かみわ・ける [4][0] 【噛み分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かみわ・く
(1)よく味わって味の違いを区別する。
(2)多くの経験をして,道理を十分わきまえる。「酸いも甘いも―・ける」
噛み分ける
かみわける【噛み分ける】
digest;→英和
understand.→英和
酸(す)いも甘いも〜 taste the sweets and bitters of life.
噛み切る
かみき・る [0][3] 【噛み切る】 (動ラ五[四])
歯で噛んで切りとる。食い切る。「犬が綱を―・る」
[可能] かみきれる
噛み切る
かみきる【噛み切る】
bite[gnaw]off.
噛み反す
かみかえ・す [0][3] 【噛み反す】 (動サ五[四])
(牛などが)一度噛んでのみ下したものを再び口に戻して噛む。にれがむ。ねりがむ。反芻(ハンスウ)する。
噛み合い
かみあい [0] 【噛み合い・咬み合い】
(1)かみ合うこと。けんか。
(2)歯の形をしたものがかみ合うこと。
噛み合う
かみあう【噛み合う】
bite[fight with]each other;gear <into,with> (歯車が);→英和
meet each other (上下の歯が).
噛み合う
かみあ・う [3][0] 【噛み合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)獣などが互いにかみつく。「犬が―・う」
(2)歯形のものがぴったりと合う。「歯車が―・う」
(3)議論などで,論点がずれないで実りあるやりとりがされる。「議論が―・わない」
噛み合せ
かみあわせ [0] 【噛み合(わ)せ】
(1)上下の歯と歯のかみ合う具合。咬合(コウゴウ)。
(2)歯車が互いにかみ合うこと。
噛み合せる
かみあわ・せる [0][5] 【噛み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かみあは・す
(1)上歯と下歯とを合わせてかむ。「奥歯を―・せる」
(2)歯形のものをぴったりと合うようにする。「歯車を―・せる」
(3)獣などを争わせる。「闘犬を―・せる」
(4)調和するように合わせる。「 A 氏の文と B 氏の絵を―・せる」
噛み合わせ
かみあわせ [0] 【噛み合(わ)せ】
(1)上下の歯と歯のかみ合う具合。咬合(コウゴウ)。
(2)歯車が互いにかみ合うこと。
噛み合わせる
かみあわ・せる [0][5] 【噛み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かみあは・す
(1)上歯と下歯とを合わせてかむ。「奥歯を―・せる」
(2)歯形のものをぴったりと合うようにする。「歯車を―・せる」
(3)獣などを争わせる。「闘犬を―・せる」
(4)調和するように合わせる。「 A 氏の文と B 氏の絵を―・せる」
噛み殺す
かみころす【噛み殺す】
bite to death;suppress <a yawn> (おさえる).→英和
噛み殺す
かみころ・す [4][0] 【噛み殺す】 (動サ五[四])
(1)噛みついて殺す。
(2)笑いやあくびなどが出そうになるのを歯を食いしばっておさえる。「あくびを―・す」
[可能] かみころせる
噛み潰し錘
かみつぶしおもり [6] 【噛み潰し錘】
釣り具のおもりの一種。割れ目をつけた鉛の粒で,割れ目に釣り糸をはさんでかみつぶしてとめる。かみつぶし。
噛み潰す
かみつぶ・す [4][0] 【噛み潰す】 (動サ五[四])
(1)歯でかんでつぶす。「苦虫を―・したような顔」
(2)あくびや笑いなどを,歯をくいしばって出ないようにする。かみころす。「あくびを―・す」
[可能] かみつぶせる
噛み煙草
かみタバコ【噛み煙草】
chewing tobacco.
噛み熟す
かみこな・す [0][4] 【噛み熟す】 (動サ五[四])
(1)食べ物をよく噛んでこなれるようにする。「かたい肉を―・す」
(2)十分に理解し会得する。「新思潮を―・す」
(3)思うままにする。「五十三次に汁かけて,―・す与作ぢや/浄瑠璃・丹波与作(中)」
[可能] かみこなせる
噛み砕く
かみくだく【噛み砕く】
crunch.→英和
噛み砕いて説明する explain in plain language.
噛み砕く
かみくだ・く [4][0] 【噛み砕く】 (動カ五[四])
(1)かたいものを噛んで細かくする。「豆の殻を―・く」
(2)(多くは「かみくだいて」の形で)難しいことをわかりやすくする。「やさしく―・いて説明する」
[可能] かみくだける
噛み締める
かみし・める [4][0] 【噛み締める】 (動マ下一)[文]マ下二 かみし・む
(1)力を入れて噛む。くいしばる。「唇を―・めて耐える」
(2)ものの味わいや意味を十分に感じ取る。よく味わう。「師の教えを―・める」「幸せを―・める」
噛み酒
かみさけ 【噛み酒・醸酒】
古代,米を噛み砕いて造ったという酒。
噛む
か・む [1] 【噛む・嚼む・咬む】 (動マ五[四])
(1)上下の歯ではさんで,物をつぶしたり砕いたりする。「よく―・んで食べる」「ガムを―・む」
(2)上下の歯の間にはさんで,傷つけたりする。「舌を―・む」「犬に―・まれる」
(3)二つの歯車の歯が合わさる。「ギアが―・む」
(4)海や川の水が激しく打ち寄せる。「激流が岩を―・む」
(5)仲間として加わる。参画する。「この計画にはぼくも一枚―・んでいる」
(6)〔遊里語〕
説き伏せる。「また平様に―・まれにやならぬ/歌舞伎・韓人漢文」
[可能] かめる
[慣用] 窮鼠(キユウソ)却って猫を―・唇を―・砂を―よう/飼い犬に手をかまれる
噛む馬はしまいまで噛む
噛む馬はしまいまで噛む
〔人にかみつく癖のある馬は死ぬまでその癖が直らないの意〕
悪い癖は容易に直らないというたとえ。
噛んで吐(ハ)き出すよう
噛んで吐(ハ)き出すよう
不愉快な気持ちからそっけなくものを言うさま。「―な口のきき方」
噛んで含(フク)める
噛んで含(フク)・める
よくわかるように詳しくていねいに言う。懇切にさとす。「―・めるように教える」
噛合い
かみあい【噛合い】
biting each other;a fight;→英和
gearing (歯車の).→英和
噛[咬]む
かむ【噛[咬]む】
bite (噛みつく);→英和
chew (よく噛む);→英和
gnaw (かじる).→英和
噞喁
けんぐう [0] 【噞喁】 (名)スル
魚が水面に口を出して呼吸すること。「沢瀉(オモダカ)白き間に―し/日本風景論(重昂)」
噞喁
げんぎょう [0] 【噞喁】
⇒けんぐう(噞喁)
噤ぶ
つく・ぶ 【噤ぶ】 (動バ四)
口をとじる。つぐむ。「儵忽(ニワカ)に口―・びて言ふこと能はず/日本書紀(天武十一訓)」
噤む
つぐむ【噤む】
[口を]keep silent;hold one's tongue.
噤む
つぐ・む [2][0] 【噤む・鉗む】 (動マ五[四])
〔古くは「つくむ」と清音〕
口をとじる。黙る。「固く口を―・む」
噦
しゃっくり [1] 【噦・吃逆】 (名)スル
横隔膜の不随意性の痙攣(ケイレン)のため,吸気時に声門が突然開いて特殊な音声が出る状態。吃逆(キツギヤク)。しゃくり。さくり。
噦く
えず・く ヱヅク 【嘔吐く・噦く】 (動カ四)
食べた物を吐き出す。もどす。「むせて―・き惑ひけるほどに/体源抄」
噦り
しゃくり 【噦り・吃逆】
〔「さくり」の転〕
(1)「しゃっくり」に同じ。
(2)しゃくりあげて泣くこと。「―もし敢へず泣き語り給ひけり/盛衰記 11」
噦り
さくり 【噦り・吃逆】
〔動詞「噦(サク)る」の連用形から〕
(1)「しゃっくり」に同じ。[和名抄]
(2)しゃくりあげて泣くこと。「―もよよと泣き給ふ/源氏(総角)」
噦り上げる
しゃくりあ・げる [5] 【噦り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 しやくりあ・ぐ
〔「さくりあぐ」の転〕
声をのみ込むようにして,肩を震わせて泣く。「―・げて泣く」
噦り泣き
しゃくりなき [0][5] 【噦り泣き】
しゃくりあげて泣くこと。
噦る
しゃく・る [2][0] 【噦る】 (動ラ五[四])
〔「さくる」の転〕
(1)しゃっくりをする。
(2)しゃくり泣きに泣く。「男泣きに―・り出せば/浮世草子・好色敗毒散」
噦る
さく・る 【噦る】 (動ラ四)
しゃっくりをする。また,しゃくりあげながら泣く。しゃくる。[名義抄]
器
うつわ ウツハ [0] 【器】
(1)物を入れる器具。入れ物。容器。「―に盛る」
(2)(ある仕事・地位にふさわしい)才能と人格。器量。人物の大きさ。「人の長となる―」
(3)器具。道具。「もろもろの調楽の―をぞ執る/邪宗門(白秋)」
器
うつわ【器】
(1)[容器]a vessel;→英和
a receptacle;→英和
a container.→英和
(2)[才能]ability.→英和
〜が大きい(小さい) be a man of great (small) caliber.
器世界
きせかい [2] 【器世界】
〔仏〕 三種世界の一。生命のあるものが生きる場となる山河・大地など。器世間。器界。
器世間
きせけん [2] 【器世間】
⇒器世界(キセカイ)
器什
きじゅう [0] 【器什】
日常用いる道具や家具。什器。
器仗
きじょう [0] 【器仗】
武器。兵仗(ヒヨウジヨウ)。
器具
きぐ【器具】
a utensil;→英和
a tool;→英和
an implement.→英和
器具
きぐ [1] 【器具】
簡単な構造の機器や道具。「電気―」
器官
きかん【器官】
an organ.→英和
器官
きかん [1][2] 【器官】
いくつかの組織の集まりで,一定の独立した形態および特定の機能を有するもの。動物では,手・足・心臓など,植物では,根・茎・葉・花などをいう。
器官培養
きかんばいよう [4] 【器官培養】
生物の器官や組織片を無菌的に分離し,液体または寒天培地を用いて培養すること。園芸植物の繁殖などに応用される。
器官系
きかんけい [0] 【器官系】
動物体において,共通の機能をもち,協同して働いている器官の集まり。循環系・消化系・呼吸系・生殖系など。
器局
ききょく [1][0] 【器局】
才能と度量。器量。
器差
きさ [1][2] 【器差】
測定器の示す値と,それが本来示すべき真の値との差。測定器によって生ずる指示の違い。
器才
きさい [0] 【器才】
すぐれた器量と才能。
器材
きざい [1] 【器材】
器具や材料。また,器具の材料。
器材
きざい【器材】
tools and materials.
器械
きかい【器械】
an instrument;→英和
an apparatus (理化学);→英和
an appliance (医療).→英和
器械体操 heavy gymnastics.
器械
きかい [2] 【機械・器械】
(1)動力源から動力を受けて一定の運動を繰り返し,一定の仕事をする装置。主に,きっかけを与えると人力を借りずに自動的に作動するものをいう。からくり。
(2)精密な作動をする実験・測定用の装置。「観測―」
〔規模の大きいものを「機械」,小さいものを「器械」と書いて区別することがある〕
(3)(器械)うつわもの。器具。道具。
(4)書名(別項参照)。
器械体操
きかいたいそう [4] 【器械体操】
体操の一種。鉄棒・鞍馬・飛び箱・平均台などのすえつけ器械によって行うもの。
⇔徒手(トシユ)体操
器械療法
きかいりょうほう [4] 【器械療法・機械療法】
物理療法の一。拘縮(コウシユク)や麻痺した筋に歩行器や伸展器などを使って,牽引(ケンイン)・伸展・強制運動などの外力を加えて行う治療法。
器械運動
きかいうんどう [4] 【器械運動】
学校体育の教材の一。マット・飛び箱・鉄棒などの器械を用いて行う運動の総称。
器械音声学
きかいおんせいがく [6] 【器械音声学】
音響ならびに生理器機を用いて実証的に研究する音声学の一分野。サウンド-スペクトログラフ,ビジ-ピッチ,エレクトロ-パラトグラフィー,ファイバー-スコープなどが用いられている。
器楽
きがく [1] 【器楽】
楽器のみで演奏する音楽。
⇔声楽
器楽
きがく【器楽】
instrumental music.
器楽曲
きがくきょく [3] 【器楽曲】
器楽演奏のための曲。
⇔声楽曲
器機
きき [1][2] 【機器・器機】
機械・器械・器具の総称。「教育―」
器物
きぶつ【器物】
a vessel;→英和
a utensil.→英和
器物
うつわもの ウツハ― [0] 【器物】
(1)物を入れる器具。うつわ。
(2)什器(ジユウキ)や家具。道具。「木の道の匠(タクミ)の造れる,うつくしき―も/徒然 22」
(3)器量。才能。また,才能のある人。「よはひのほども身の―もおよばず/源氏(若菜上)」「まことの―となるべきを/源氏(帚木)」
器物
きぶつ [1] 【器物】
うつわ。また,道具や器具類。
器物損壊罪
きぶつそんかいざい [6][1][3] 【器物損壊罪】
文書・建造物・艦船・航空機以外の他人の財物(器物以外に土地・動物等も含まれる)を損壊・傷害する犯罪。
器用
きよう [1] 【器用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)細かい仕事を巧みにやりとげる・こと(さま)。「手先の―な人」「―者」
(2)何事をも巧みにやりとげる・こと(さま)。「何でも―にこなす」「―貧乏」
(3)要領よく,抜け目なく立ち回る・こと(さま)。「政界を―に泳ぎ回る」
⇔不器用
(4)役に立つ才能のあること。また,その人。「武家の棟梁となりぬべき―の仁出来(イデキ)て/太平記 13」
(5)いさぎよいこと。潔白であること。「逃げはせぬと,尤(モツトモ)―な白状/浄瑠璃・淀鯉(下)」
(6)容貌。人柄。「遠国侍なれども,―・骨柄(コツガラ)尋常なる人かなと感じけり/御伽草子・猿源氏」
[派生] ――さ(名)
器用な
きよう【器用な(に)】
skillful(ly);dexterous(ly).→英和
器用人
きようじん [2] 【器用人】
技芸などが巧みな人。また,なんでもやりこなせる人。器用な人。
器用貧乏
きようびんぼう [4] 【器用貧乏】
なまじ器用なために一事に徹することができず,結局,大成しないこと。
器皿
きべい [0] 【器皿】
食べ物を盛るうつわ。皿や小鉢の類。
器財
きざい [1] 【器財】
うつわ。道具。器物。
器財埴輪
きざいはにわ [4] 【器財埴輪】
埴輪の分類呼称の一。形象埴輪の中で衣蓋(キヌガサ)・盾(タテ)・靫(ユキ)・鎧(ヨロイ)など,器物をかたどったものの総称。
器質
きしつ [0] 【器質】
組織細胞によって構成される器官の構造的・形状的な性質。器官の機能的性質に対応する語。
器質化
きしつか [0] 【器質化】
体外から入った異物,また体内に生じた血栓(ケツセン)や壊死(エシ)した組織などの異物が,肉芽組織でおおわれ,融解・吸収される過程。
器質性
きしつせい [0] 【器質性】
症状や疾患が臓器・組織の形態的異常にもとづいて生じている状態。
⇔機能性
器質的障害
きしつてきしょうがい [6] 【器質的障害】
有機体を組織している諸器官(構造)のうえに,なんらかの損傷を受けたために生じた行動または精神面の障害。狭義には,脳髄の損傷によって生じたものをさす。
器量
きりょう【器量】
(1) personal appearance;looks (容貌).
(2) ability;→英和
talent (才能).→英和
〜のある able;→英和
talented.→英和
〜の良い(悪い) good-(plain-)looking.器量よし a pretty girl[woman].
器量
きりょう [1] 【器量】
〔「器」は才能のあること。「量」は心の大きさ,徳のあること〕
(1)物の役に立つ才能・力量。「人の上に立つ―をもった人物」
(2)主に女性について,容貌(ヨウボウ)。顔立ち。みめ。「―がよい」
(3)主に男性について,その人の面目。価値。「―を上げる」
器量人
きりょうじん [2] 【器量人】
才能や徳望のある人。
器量好し
きりょうよし [2] 【器量好し】
顔立ちがよいこと。美人。
器量好み
きりょうごのみ [4] 【器量好み】
顔立ちの美しい女性をえりごのみすること。また,そうする人。面食い。
器量望み
きりょうのぞみ [4] 【器量望み】
顔立ちの美しい女性を妻にのぞむこと。器量好み。「―の太甚(ハナハダ)しければ,二十余件の縁談皆意に称(カナ)はで/金色夜叉(紅葉)」
器量自慢
きりょうじまん [4] 【器量自慢】
(1)顔立ちの美しいのを誇りに思うこと。
(2)才を自ら誇ること。
器量負け
きりょうまけ [0][5] 【器量負け】
(1)才能があるために,かえって失敗すること。
(2)顔立ちが良すぎて,かえって良縁に恵まれないこと。
噪音
そうおん サウ― [0] 【噪音】
(1)「非楽音(ヒガクオン)」に同じ。
(2)うるさい音。騒音。
噫
ああ [1] 【嗚呼・噫】 (感)
(1)強く感動したり,驚いたりしたときに発する語。「―,いい気分だ」「―,びっくりした」
(2)肯定・承諾の意を表す語。ええ。「『これ貸してくれないかな』『―,いいよ』」
(3)人に呼びかける語。「―,待ちたまえ」
(4)あいづちを打ったり,生返事をしたりするときに発する語。「―,いいとも」「―,わかったよ」
噫無情
ああむじょう 【噫無情】
ユゴーの小説「レ-ミゼラブル」の黒岩涙香(ルイコウ)による日本語訳名。
噬斉
ぜいせい [0] 【噬臍・噬斉】
〔左氏伝(荘公六年)〕
ほぞをかむこと。後悔すること。
→臍(ホゾ)を噬(カ)む(「臍」の句項目)
噬臍
ぜいせい [0] 【噬臍・噬斉】
〔左氏伝(荘公六年)〕
ほぞをかむこと。後悔すること。
→臍(ホゾ)を噬(カ)む(「臍」の句項目)
噯
おくび [0] 【噯・噯気】
胃の中にたまったガスが口から外へ出るもの。げっぷ。
噯気
おくび [0] 【噯・噯気】
胃の中にたまったガスが口から外へ出るもの。げっぷ。
噯気
あいき [1] 【噯気】
おくび。げっぷ。
噯気が出る
おくび【噯気が出る】
belch.→英和
〜にも出さない do not give the least hint <of> .
噴き上がる
ふきあが・る [4] 【吹き上(が)る・噴き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)風に吹かれて高く上がる。「砂ぼこりが―・る」
(2)水などが高く湧き出る。「噴水が―・る」
噴き上げ
ふきあげ [0] 【吹(き)上げ・噴(き)上げ】
(1)風の吹き上げてくる所。
(2)吹き上がる水。噴水。[季]夏。
(3)室町末から江戸初期の女性の髪の結い方の一。髪をふくらませて髷(マゲ)をあげるもの。
噴き上げる
ふきあ・げる [4] 【吹(き)上げる・噴(き)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふきあ・ぐ
(1)風が吹いて物を高く舞い上がらせる。「風が木の葉を―・げる」
(2)水や水蒸気が上にある物を勢いよく持ち上げる。「蒸気がやかんの蓋を―・げる」
(3)液体や気体を穴から勢いよく飛び上がらせる。「鯨が潮を―・げる」「間欠泉が蒸気を―・げる」
(4)風が低い所から高い所に向かって吹く。「谷から風が―・げる」
(5)笛などを高い調子で吹き鳴らす。「尺八の笛などの大声を―・げつつ/源氏(末摘花)」
噴き上る
ふきあが・る [4] 【吹き上(が)る・噴き上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)風に吹かれて高く上がる。「砂ぼこりが―・る」
(2)水などが高く湧き出る。「噴水が―・る」
噴き井
ふきい [2] 【吹(き)井・噴(き)井】
「噴井(フケイ)」に同じ。[季]夏。
噴き井戸
ふきいど [3] 【吹(き)井戸・噴(き)井戸】
「噴井(フケイ)」に同じ。
噴き出す
ふきだ・す [3][0] 【吹(き)出す・噴(き)出す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)風が吹きはじめる。「午後から風が―・す」
(2)中から外に激しい勢いで出る。「温泉が―・す」「汗が―・す」「不満が一気に―・す」
(3)草や木の芽が勢いよく出る。「木々の芽が一斉に―・す」
(4)我慢できなくなって笑い出す。「思わず―・す」
□二□(他動詞)
(1)内から外へ吹いて出す。「タバコの煙を―・す」
(2)勢いよく芽を出す。「新芽を―・す」
噴き出る
ふき・でる [3][0] 【吹(き)出る・噴(き)出る】 (動ダ下一)
内から外へ勢いよく出てくる。「汗が―・でる」「石油が―・でる」
噴く
ふ・く [1][2] 【吹く・噴く】 (動カ五[四])
□一□(自動詞)
(1)風が動く。風が通る。《吹》「南から湿った風が―・く」「木枯らしが―・く」「涼しい風に―・かれる」
(2)内部から気体や液体が勢いよく出る。「額から汗が―・き出る」「煮物が―・いて汁がこぼれる」
(3)物の表面に粉などが生ずる。「白い粉が―・いた干し柿」「緑青(ロクシヨウ)が―・く」
□二□(他動詞)
(1)物に風を当てる。また,そうして物を動かす。「松林を―・く風」「疾き風吹て,世界暗がりて舟を―・きもてありく/竹取」
(2)口をすぼめ,物にむかって息を強く出す。《吹》「蝋燭(ロウソク)の火を―・いて消す」「熱いお茶をふうふう―・いてさます」
(3)息で吹奏楽器を鳴らす。《吹》「笛を―・く」「トランペットでマーチを―・く」「口笛を―・く」
(4)気体・液体・煙などを内部から勢いよく出す。吹き出す。「クジラが潮を―・く」「黒煙を―・き上げる桜島」「エンジンが過熱して火を―・く」
(5)草木が芽を出す。「木々が芽を―・く」
(6)物がその表面に粉などを現し出す。「干し柿が粉を―・く」
(7)事実を誇大に言ったり,ありもしない作り話をしたりする。吹聴する。また,売り値を相場よりも高く言う。ふっかける。《吹》「自分の手柄を―・いてまわる」「日本人だと見りやあ百文の物を壱両ぐらいにやあ―・くだらうから/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(8)ふいごなどで風を送って金属を精錬する。「真金(マガネ)(=黄金)―・く丹生の真朱(マソホ)の色に出て/万葉 3560」
[可能] ふける
[慣用] 羹(アツモノ)に懲りて膾(ナマス)を―・火を―・法螺(ホラ)を―・喇叭(ラツパ)を―/風が吹けば桶屋(オケヤ)が儲(モウ)かる
噴上げ
ふきあげ [0] 【吹(き)上げ・噴(き)上げ】
(1)風の吹き上げてくる所。
(2)吹き上がる水。噴水。[季]夏。
(3)室町末から江戸初期の女性の髪の結い方の一。髪をふくらませて髷(マゲ)をあげるもの。
噴上げる
ふきあ・げる [4] 【吹(き)上げる・噴(き)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふきあ・ぐ
(1)風が吹いて物を高く舞い上がらせる。「風が木の葉を―・げる」
(2)水や水蒸気が上にある物を勢いよく持ち上げる。「蒸気がやかんの蓋を―・げる」
(3)液体や気体を穴から勢いよく飛び上がらせる。「鯨が潮を―・げる」「間欠泉が蒸気を―・げる」
(4)風が低い所から高い所に向かって吹く。「谷から風が―・げる」
(5)笛などを高い調子で吹き鳴らす。「尺八の笛などの大声を―・げつつ/源氏(末摘花)」
噴井
ふきい [2] 【吹(き)井・噴(き)井】
「噴井(フケイ)」に同じ。[季]夏。
噴井
ふけい [2] 【噴井】
水の絶えず勢いよく噴き出している井戸。ふきい。ふきいど。[季]夏。《月浴びて玉崩れをる―かな/虚子》
噴井戸
ふきいど [3] 【吹(き)井戸・噴(き)井戸】
「噴井(フケイ)」に同じ。
噴出
ふんしゅつ【噴出】
spouting;a gush;→英和
a flow;→英和
a jet.→英和
〜する spout;→英和
gush out.
噴出
ふんしゅつ [0] 【噴出】 (名)スル
ふき出ること。ふき出すこと。「溶岩が―する」
噴出す
ふきだ・す [3][0] 【吹(き)出す・噴(き)出す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)風が吹きはじめる。「午後から風が―・す」
(2)中から外に激しい勢いで出る。「温泉が―・す」「汗が―・す」「不満が一気に―・す」
(3)草や木の芽が勢いよく出る。「木々の芽が一斉に―・す」
(4)我慢できなくなって笑い出す。「思わず―・す」
□二□(他動詞)
(1)内から外へ吹いて出す。「タバコの煙を―・す」
(2)勢いよく芽を出す。「新芽を―・す」
噴出る
ふき・でる [3][0] 【吹(き)出る・噴(き)出る】 (動ダ下一)
内から外へ勢いよく出てくる。「汗が―・でる」「石油が―・でる」
噴出岩
ふんしゅつがん [4][3] 【噴出岩】
⇒火山岩(カザンガン)
噴射
ふんしゃ [0] 【噴射】 (名)スル
(1)勢いよく噴き出させること。
(2)燃料の油などを霧状にして圧縮空気とまぜ,爆発させてその排気を続けて噴出させること。「ロケットを―して人工衛星の軌道を修正する」
噴射推進
ふんしゃすいしん [4] 【噴射推進】
ジェット機関またはロケットによる推進。
噴射推進式の
ふんしゃ【噴射推進式の】
jet(-propelled).→英和
噴射機関
ふんしゃきかん [5][4] 【噴射機関】
ディーゼル-エンジンのように,燃料をシリンダー内に霧状に噴射して燃焼させる内燃機関。
噴気
ふんき [1] 【噴気】
ガスや蒸気をふきだすこと。また,そのガスや水蒸気。「火口からの―」「―孔」
噴水
ふんすい [0] 【噴水】
庭園や公園などの池の中に設けた,水が噴き出るようにした装置。また,噴き出る水。ふきあげ。[季]夏。《たく��と―の折れ畳むかな/青木月斗》
噴水
ふんすい【噴水】
a fountain.→英和
噴油
ふんゆ [0] 【噴油】
(1)油井から石油が噴出すること。また,その石油。
(2)内燃機関などの燃焼室内に,ノズルから燃料を霧化させて送り込むこと。「―器」
噴油井
ふんゆせい [3] 【噴油井】
石油が自噴するような油井。自噴井。
噴泉
ふんせん [0] 【噴泉】
(1)勢いよく噴き上げる泉。
(2)噴水。
噴流
ふんりゅう [0] 【噴流】 (名)スル
噴き出るような激しい勢いで流れること。また,その流れ。
噴火
ふんか [0] 【噴火】 (名)スル
(1)地球内部から,水蒸気・マグマ・岩塊などが地表に噴き出すこと。また,その現象。「火山が―する」
(2)火を噴き出すこと。
噴火
ふんか【噴火】
an eruption.〜する erupt;→英和
go into eruption.‖噴火口 a crater.
噴火口
ふんかこう [3][0] 【噴火口】
火山の噴火する口。火口。
噴火山
ふんかざん [3] 【噴火山】
噴火している山。活火山。
噴火湾
ふんかわん フンクワ― 【噴火湾】
北海道南部,内浦(ウチウラ)湾の別名。
噴煙
ふんえん [0] 【噴煙】
(火山の火口から)噴き上がる煙。
噴石
ふんせき [0] 【噴石】
多孔質でガラス質の火山砕屑(サイセツ)物。岩滓(ガンサイ)など。
噴石丘
ふんせききゅう [4][3] 【噴石丘】
噴石が火口付近に集積してできた円錐丘。岩滓丘。
噴砂
ふんさ [1] 【噴砂】
(特に地震時に)砂が地下水とともに噴出する現象。
→液状化
→液状地盤
→クイックサンド
→流砂現象
噴門
ふんもん [0] 【噴門】
胃の入り口。食道から胃への移行部。
噴雪花
ふんせつか [4][3] 【噴雪花】
ユキヤナギの異名。
噴霧器
ふんむき【噴霧器】
a spray;→英和
a sprayer.→英和
噴霧器
ふんむき [3] 【噴霧器・噴霧機】
水や薬液を加圧し,霧状にして散布する器具。スプレー。
噴霧機
ふんむき [3] 【噴霧器・噴霧機】
水や薬液を加圧し,霧状にして散布する器具。スプレー。
噴飯
ふんぱん [0] 【噴飯】 (名)スル
〔おかしさにこらえきれず,食べかけていた飯粒を吹き出す意〕
ばかばかしくて,思わずふき出して笑うこと。「そいつは―ものだ」
噴飯ものだ
ふんぱん【噴飯ものだ】
be most ridiculous.
噴騰
ふんとう [0] 【噴騰】 (名)スル
気体や液体が,勢いよく噴き出すこと。
噺
はなし [3] 【話・咄・噺】
(1)話すこと。口に出して語ること。「―がとぎれる」「―が上手だ」「ひそひそ―」
(2)話された内容。「実のある―」「つまらない―」
(3)話題。「―を変える」「その―はやめよう」
(4)うわさ。評判。「耳寄りな―」「次の選挙に出るという―だ」
(5)話し合って決めるべき事柄。
(ア)相談ごと。「―をもち込む」「―に乗る」
(イ)交渉ごと。「―をまとめる」「―をつける」
(6)人に語り聞かせる,ある内容や筋をもった事柄。
(ア)昔ばなしや説話など。「土地に伝わる―」「桃太郎の―」
(イ)講演。演説。
(ウ)落語。小咄。《咄・噺》「人情―」「芝居―」
(エ)談話。「大臣の―」
(7)物の道理。「―のわかる人」
(8)いきさつ。事情。「その―というのを聞かせなさい」
(9)つくりごと。うそ。「あんなのはただの―さ」
(10)(形式名詞のように用いて)こと。ことがら。「こんなことで苦労するとはつまらない―だ」
噺家
はなしか [0] 【咄家・噺家】
落語などの口演を職業とする人。落語家。
噺本
はなしぼん [0] 【咄本・噺本】
江戸時代,笑い話を集めた書物の総称。軽口本・落咄本などがある。半紙本から小本まで多様で,「醒睡笑」「鹿の巻筆」など多数が出版された。
嚆矢
こうし カウ― [1] 【嚆矢】
(1)〔「嚆」は叫ぶ意〕
かぶら矢。
(2)〔昔,中国で合戦の初めに,かぶら矢を敵陣に向けて射かけたことから〕
物事のはじめ。最初。「その説を唱えたのは彼をもって―とする」
嚇々たる
かっかく【嚇々たる】
brilliant;→英和
glorious.→英和
嚇かす
おどか・す [0][3] 【脅かす・嚇かす】 (動サ五[四])
(1)びっくりさせる。おどろかす。「うしろからわっと言って―・す」
(2)言葉や動作などで相手をこわがらせる。おどす。脅迫(キヨウハク)する。威嚇(イカク)する。「試験がむつかしいと―・された」
[可能] おどかせる
嚇し
おどし [0] 【脅し・嚇し・威し】
(1)おどすこと。恐喝。脅迫。「―をきかす」「そんな―にはのらない」
(2)田畑を荒らす鳥獣をおどして追い払うもの。かかしなどの類。おどろかし。
嚇し付ける
おどしつ・ける [5] 【脅し付ける・嚇し付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おどしつ・く
ひどくおどかす。「鼻先に刀をつきつけて―・ける」
嚇す
おど・す [0][2] 【脅す・嚇す・威す】 (動サ五[四])
(1)恐れさせて自分に従わせようとする。また,こわがらせる。「ナイフで―・す」
(2)おどろかす。びっくりさせる。「上にさぶらふ御猫は…ねぶりてゐたるを,―・すとて/枕草子 9」
〔「おじる」に対する他動詞〕
[可能] おどせる
嚇す
かく・す 【嚇す】 (動サ変)
おどす。しかる。「人を―・する静寂山谷に満ちたりき/自然と人生(蘆花)」
嚊
かかあ [2] 【嚊・嬶】
〔「かか」より転じた語〕
妻を親しんで,あるいはぞんざいに呼ぶ称。
嚊
かか 【母・嚊・嬶】
(1)子供が母を親しんで呼ぶ語。かあさん。「ととさまが見えたら―に知らしややと/浄瑠璃・油地獄(上)」
(2)近世,庶民社会で,自分の妻または他家の主婦を親しんで,あるいはぞんざいに呼ぶ称。かかあ。
嚊大明神
かかあだいみょうじん [6] 【嚊大明神】
夫が頭の上がらない女房を戯れに呼ぶ称。
嚊天下
かかあでんか [4] 【嚊天下】
妻が所帯を支配し,夫の権力が弱いこと。
⇔亭主関白
嚊左衛門
かかあざえもん [4] 【嚊左衛門】
〔「…左衛門」は男の名であることから〕
気が強くて男まさりの女房。
嚊束ね
かかあたばね 【嚊束ね】
江戸時代,文化年間(1804-1818)に,江戸の下層の男の間に流行した髪形の一。油をつけず,たぼをふくらませ,はけ先を散らして,髷(マゲ)の元結から後ろを高く上げて結ったもの。
嚔
ふ 【嚔】 (動ハ上二)
〔上代語〕
「ひる(嚔)」に同じ。「眉根掻き鼻〈ひ〉紐解け待てりやも/万葉 2808」
〔中古以降は上一段活用〕
嚔
くしゃみ【嚔】
a sneeze.→英和
〜をする sneeze;have a fit of sneezing (続けて).
嚔
くしゃみ [2] 【嚔】
吸い込んだ空気が鼻・口から激しく放出される生理現象。鼻の粘膜の刺激などで,呼吸筋が不随意的・発作的に攣縮(レンシユク)して起こる。くさめ。[季]冬。
嚔
くさめ 【嚔】
(1)くしゃみ。[季]冬。《つゞけざまに―して威儀くづれけり/虚子》
(2)くしゃみが出たときに唱える呪文。「道すがら― ―と言ひもて行きければ/徒然 47」
嚔
くっさめ 【嚔】
〔「くさめ」の促音化〕
くしゃみ。くしゃみをする声。「かしらまでぬらいた。ああ,―,―/狂言・皸」
嚔の木
はなひりのき [6] 【嚔の木】
〔葉の粉末が鼻にはいるとはなひり(=くしゃみ)が出ることからの名〕
ツツジ科の落葉低木。山地に生える。葉は互生し,長楕円形。夏,細長い花穂に淡緑色で壺形の小花を多数下向きにつける。葉を粉末にして殺虫剤とする。
嚔ひる
はな・ひる 【嚔ひる】 (動ハ上一)
〔上二段動詞「嚔(ハナ)ふ」の一段化〕
くしゃみをする。「高く―・ひたる,いとにくし/枕草子 28」
嚔ふ
はな・ふ 【嚔ふ】 (動ハ上二)
くしゃみをする。人に恋されることや恋人が訪ねてくることの前兆とされた。「つぎねふ山城川に蜻蛉(アキツ)はなふく―・ふとも吾が愛(ハ)し者に逢はずはやまじ/琴歌譜」
嚔る
ひる 【嚔る】 (動ハ上一)[文]ハ上一
〔上代の上二段動詞「ふ(嚔)」の上一段化〕
(多くは「鼻をひる」の形で)くしゃみをする。「鼻をいと高う〈ひ〉たれば/枕草子 184」
嚚し
ひすか・し 【嚚し】 (形シク)
〔「ひずかし」とも〕
ひねくれている。気むずかしい。また,口やかましい。かまびすしい。「―・しの心愚かの人は/極楽願往生歌」
嚠喨
りゅうりょう リウリヤウ [0] 【嚠喨・瀏亮】 (ト|タル)[文]形動タリ
楽器の音などの澄んでよく聞こえるさま。「―と響くらっぱの音」「音楽の声耳を澄まして―たり/花間鶯(鉄腸)」
嚠嚠
りゅうりゅう リウリウ [0] 【瀏瀏・嚠嚠】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)風がはやく吹くさま。
(2)清く明らかなさま。「声―といと高く,韵(ヒビキ)嫋々(ジヨウジヨウ)といと妙に/露団々(露伴)」
嚢
ふくろ [3] 【袋・嚢】
(1)口の部分だけを残し他を縫い合わせたり張り合わせたりして,中に物を入れるようにしたもの。布・紙・革などで作る。
(2)ミカン・ホオズキなどの果肉を包んでいる薄い皮。
(3)開いている口が一方だけで,他に抜けられないもの。「―小路」
(4)体の中にあって,何かを入れているもの。「胃―」「子―」「堪忍―」
(5)水に囲まれている土地。
(6)きんちゃく。「嶋田の者は,…旅人の―をむさぼる故に,大水を喜ぶ/仮名草子・東海道名所記」
嚢中
のうちゅう ナウ― [1] 【嚢中】
(1)袋の中。
(2)財布のなか。所持金。「―が心細くなる」
嚢底
のうてい ナウ― [0][1] 【嚢底】
袋の底。特に,財布の底。「―に一銭なし/自然と人生(蘆花)」
嚢状
のうじょう ナウジヤウ [0] 【嚢状】
袋のような形。
嚢胚
のうはい ナウ― [0] 【嚢胚】
後生動物の発生段階において,胞胚に次ぐ胚。普通,内外二層の胚葉をもつ袋状のもの。この段階の後期に原腸が形成される。原腸胚。
嚢胞
のうほう ナウハウ [0] 【嚢胞】
腺が閉ざされて分泌液がたまり袋状になったもの。卵巣の黄体嚢胞,口腔の蝦蟇(ガマ)腫など。
嚢腫
のうしゅ ナウ― [0] 【嚢腫】
袋のようなものを形成する腫瘍(シユヨウ)。腫瘍ではなく袋状となる病変も含む。
嚢虫
のうちゅう ナウ― [0] 【嚢虫】
条虫類の幼生の一段階。中間宿主の体内に見られる。長さ数ミリメートルの袋状で頭部は裏返しになって袋の中に陥入する。終宿主の消化管にはいると袋の部分は消化されるが頭は残って成長し,成虫になる。
嚢裏
のうり ナウ― [1] 【嚢裏】
財布の中。嚢中。
嚥下
えんか [1][0] 【嚥下】 (名)スル
「えんげ(嚥下)」に同じ。「錠剤を―する」
嚥下
えんげ [1][0] 【嚥下】 (名)スル
食物を飲み下すこと。えんか。「彼等は只多量に―することによつて/土(節)」
嚬み
ひそみ [3] 【顰み・嚬み】
〔動詞「顰(ヒソ)む」の連用形から〕
眉をよせ顔をしかめること。
嚬む
ひそ・む 【顰む・嚬む】
■一■ (動マ四)
(1)顔つきなどがゆがむ。「もどき口―・みきこゆ/源氏(総角)」
(2)泣き顔になる。「去りがたきやうに,自ら―・み御覧ぜられ給ふ/源氏(夕顔)」
■二■ (動マ下二)
⇒ひそめる
嚬める
ひそ・める [3] 【顰める・嚬める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひそ・む
(「眉をひそめる」の形で)眉の辺りにしわをよせる。不快な時や悲しい時の表情にいう。顔をしかめる。「世人の眉を―・めさせる事件」
嚮導
きょうどう キヤウダウ [0] 【嚮導】 (名)スル
(1)先に立って導くこと。また,その人。「彼の改革は…国民の理想を―したるものにあらず/文学史骨(透谷)」
(2)軍隊などで,整列・行進などの基準とされる者。
嚮導艦
きょうどうかん キヤウダウ― [0][3] 【嚮導艦】
(1)艦隊の先頭や翼端などに位置して,艦隊行動の基準となる軍艦。
(2)他の艦船を案内したり,航路を指示する軍艦。
嚮往
きょうおう キヤウワウ [0] 【嚮往】 (名)スル
(1)その方に向かって行くこと。
(2)慕うこと。崇拝すること。「皆な私淑する所あり,務めて士風に―せり/偽悪醜日本人(雪嶺)」
嚮後
きょうこう キヤウ― [0] 【向後・嚮後】
これからのち。以後。今後。きょうご。こうご。
⇔向来(キヨウライ)
「―万端よろしくお願いします」「―かかるわざすべからず/宇治拾遺 14」
嚮後
きょうご キヤウ― [1] 【向後・嚮後】
⇒きょうこう(向後)
嚮日
きょうじつ キヤウ― [0] 【嚮日】
さきごろ。この間(アイダ)。先日。
嚶嚶
おうおう アウアウ [0] 【嚶嚶】 (ト|タル)[文]形動タリ
鳥が互いに鳴きあうさま。「いかなる名鳥か―として/湯島詣(鏡花)」
嚶鳴
おうめい アウ― [0] 【嚶鳴】
(1)鳥がむつまじく鳴き交わすこと。
(2)友達同士が親しく語り合うこと。
嚶鳴社
おうめいしゃ アウ― 【嚶鳴社】
沼間守一(ヌマモリカズ)の開いた法律講習会をもとに1878年(明治11)設立された政治結社。機関紙「東京横浜毎日新聞」で自由民権思想・国会開設を主張。
嚼む
か・む [1] 【噛む・嚼む・咬む】 (動マ五[四])
(1)上下の歯ではさんで,物をつぶしたり砕いたりする。「よく―・んで食べる」「ガムを―・む」
(2)上下の歯の間にはさんで,傷つけたりする。「舌を―・む」「犬に―・まれる」
(3)二つの歯車の歯が合わさる。「ギアが―・む」
(4)海や川の水が激しく打ち寄せる。「激流が岩を―・む」
(5)仲間として加わる。参画する。「この計画にはぼくも一枚―・んでいる」
(6)〔遊里語〕
説き伏せる。「また平様に―・まれにやならぬ/歌舞伎・韓人漢文」
[可能] かめる
[慣用] 窮鼠(キユウソ)却って猫を―・唇を―・砂を―よう/飼い犬に手をかまれる
囀かす
ひひらか・す 【囀かす】 (動サ四)
ぺちゃぺちゃと口を動かす。「行ひがちに,口―・し/紫式部日記」
囀く
ひひら・く 【囀く・嘶く】 (動カ四)
(1)ぺらぺらよくしゃべる。弁舌を振るう。「馬の頭,物定めの博士になりて―・きゐたり/源氏(帚木)」
(2)馬がいななく。[名義抄]
囀ずる
てん・ずる [3] 【囀ずる】 (動サ変)[文]サ変 てん・ず
さえずる。「花間に―・ずる小鳥」
囀らふ
さいずらう サヒヅラフ 【囀らふ】 (枕詞)
〔「さひづりあふ」の略〕
外国人の言葉が鳥のさえずりのようで意味がわからない意から,「漢女(アヤメ)」にかかる。「―漢女をすゑて縫へる衣ぞ/万葉 1273」
囀り
さえずり サヘヅリ [0][4] 【囀り】
(1)鳥がさえずること。また,その声。特に,繁殖期に主として雄が発する特徴のある美しい鳴き声。[季]春。《―をこぼさじと抱く大樹かな/星野立子》
→地鳴き
(2)騒々しくしゃべりたてること。「海士(アマ)の―,思し出でらる/源氏(松風)」
(3)鯨の舌のこと。
囀る
さえずる【囀る】
sing;→英和
chirp;→英和
twitter;→英和
prattle (しゃべる).→英和
囀る
さえず・る サヘヅル [3] 【囀る】 (動ラ五[四])
(1)小鳥が鳴く。「スズメが―・る」
(2)(女や子どもが)集まってぺちゃくちゃしゃべる。「端手(ハシタ)なく―・つて他愛もなく笑ふ/浮雲(四迷)」
(3)(田舎者・外国人などが)意味のわからない言葉をしゃべる。「あやしき海士(アマ)どもなどの…―・りあへるも,いとめづらかなれど/源氏(明石)」
[可能] さえずれる
囀るや
さいずるや サヒヅル― 【囀るや】 (枕詞)
外国人の言葉が鳥のさえずりのようで意味がわからない意から,「からうす」にかかる。「―韓臼(カラウス)に搗(ツ)き/万葉 3886」
囁き
ささやき【囁き】
a whisper;→英和
a murmur;→英和
soft nothings (恋の).
囁き
ささやき [0][4] 【囁き・私語】
ささやくこと。また,その声や音。ささめき。「―ごと」「愛の―」
囁く
つつや・く 【囁く】 (動カ四)
「つつめく(囁)」に同じ。「そそやき―・きつつ…と,とかく議定して/愚管 5」
囁く
つつめ・く 【囁く】 (動カ四)
こそこそ言う。陰口を言う。つつやく。ささめく。「かの御かたには,この御事を煩しげに―・くめり/栄花(初花)」
囁く
ささやく【囁く】
whisper <in a person's ear> ;→英和
murmur;→英和
speak under one's breath.
囁く
ささや・く [3][0] 【囁く・私語く】 (動カ五[四])
〔「ささ」は擬声語〕
(1)小声で言う。声をひそめて言う。「耳元で―・く」「愛を―・く」
(2)うわさをする。「人人やうやう―・きたちけり/宇治拾遺 15」
[可能] ささやける
囂
かま 【囂】
〔形容詞「かまし」の語幹か〕
⇒あなかま
囂々と反対する
ごうごう【囂々と反対する】
be loud against <a plan> .
囂し
かま・し 【囂し】 (形ク)
やかましい。かまびすしい。「蠅の声,あな―・し/肥前風土記」
囂しい
かまびすし・い [5] 【喧しい・囂しい】 (形)[文]シク かまびす・し
うるさい。やかましい。さわがしい。「―・い話し声」「波の音常に―・しく/方丈記」
〔古くはク活用で,鎌倉時代頃からは,シク活用に用いられた。「かまびすくなくひよ鳥にねぶたげもなし/為忠集」〕
[派生] ――さ(名)
囂しい
かしがまし・い [5] 【囂しい】 (形)[文]シク かしがま・し
〔中世までは「かしかまし」と清音〕
(1)(音や声が)大きくてやかましい。かしましい。「―・い鳴き声」
(2)細かいことまでとやかく言う。口うるさい。「物いへば,ひがみたりと―・しういへば,聞きにくし/落窪 4」
[派生] ――さ(名)
囂しい
かしまし・い [4] 【姦しい・囂しい】 (形)[文]シク かしま・し
耳障りでうるさい。やかましい。かしがましい。「―・く騒ぎ立てる」
[派生] ――さ(名)
囂囂
ごうごう ガウガウ [0] 【囂囂】 (ト|タル)[文]形動タリ
やかましいさま。さわがしいさま。「―たる非難」「喧喧(ケンケン)―」
囂然
ごうぜん ガウ― [0] 【囂然】 (ト|タル)[文]形動タリ
人の声などが騒がしいさま。「喧嘩騒擾―たる/慨世士伝(逍遥)」
囂躁
ごうそう ガウサウ [0] 【囂躁】 (名・形動)[文]ナリ
騒がしくまたあわただしい・こと(さま)。「暗黒沈静の深夜より喧嘩―の白昼に出(イデ)たる者/文明論之概略(諭吉)」
囃
はやし [3] 【囃子・囃】
〔動詞「囃(ハヤ)す」の連用形から〕
(1)日本の各種の芸能で,演技・舞踊・歌唱(謡・唄)の伴奏のために,あるいは雰囲気を出すために,楽器(主に笛と打楽器)や人声(掛け声・囃子詞(コトバ))で奏する音楽。
(ア)能楽の囃子では,笛・小鼓・大鼓・太鼓の四種の楽器(四拍子(シビヨウシ))を用いる。
(イ)歌舞伎の囃子では,四拍子を中心的に用い,さらに多種類の打楽器を補助的に加えて奏する。これを鳴り物とも呼ぶ。また演技・舞踊に対して,唄と三味線まで含めて囃子と呼ぶこともある。
(ウ)寄席の囃子では,三味線と鳴り物が主で,上方落語では唄われることも多い。
(エ)祭り囃子・神楽(カグラ)囃子など民俗芸能の囃子では,笛と各種の打楽器が用いられる。
(2)能の略式演奏形式の舞囃子・居囃子・番囃子などの通称。
囃し立てる
はやした・てる [5] 【囃し立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 はやした・つ
さかんにはやす。「やんやと―・てる」
囃す
はや・す [2] 【囃す】 (動サ五[四])
〔「栄(ハ)やす」と同源〕
(1)手を打ち鳴らしたり,囃子詞(ハヤシコトバ)を唱えたりして,歌舞の調子をとる。「一人が歌い,一人が―・す」「人々拍子を変へて,伊勢平氏はすがめなりけり,とぞ―・されける/平家 1」
(2)囃子を奏する。「笛・太鼓で―・す」
(3)からかったり,冷やかしたり,ほめたりする言葉を大声で唱える。「いたずらっ子たちが―・す」
(4)株や商品の市場で,有望なものとして皆が取りざたする。「建設株が―・されている」
[可能] はやせる
囃す
はやす【囃す】
(1) play music;accompany <a person on the piano> .→英和
(2)[かっさい]applaud.→英和
(3) ⇒冷やかす.
囃子
はやし [3] 【囃子・囃】
〔動詞「囃(ハヤ)す」の連用形から〕
(1)日本の各種の芸能で,演技・舞踊・歌唱(謡・唄)の伴奏のために,あるいは雰囲気を出すために,楽器(主に笛と打楽器)や人声(掛け声・囃子詞(コトバ))で奏する音楽。
(ア)能楽の囃子では,笛・小鼓・大鼓・太鼓の四種の楽器(四拍子(シビヨウシ))を用いる。
(イ)歌舞伎の囃子では,四拍子を中心的に用い,さらに多種類の打楽器を補助的に加えて奏する。これを鳴り物とも呼ぶ。また演技・舞踊に対して,唄と三味線まで含めて囃子と呼ぶこともある。
(ウ)寄席の囃子では,三味線と鳴り物が主で,上方落語では唄われることも多い。
(エ)祭り囃子・神楽(カグラ)囃子など民俗芸能の囃子では,笛と各種の打楽器が用いられる。
(2)能の略式演奏形式の舞囃子・居囃子・番囃子などの通称。
囃子
はやし【囃子】
a musical band;festival music.〜入りで with a musical accompaniment.
囃子事
はやしごと [0] 【囃子事】
能楽で,謡を伴わず囃子だけを演奏する部分。登場音楽(一声(イツセイ)・次第(シダイ)など)や退場音楽,舞の部分など。
囃子座
はやしざ [0] 【囃子座】
能舞台で,囃子方が演奏する場所。本舞台後方にあり,後座(アトザ)に接する。舞台に向かって右から,笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方の順に着座する。
→能舞台
囃子方
はやしかた [0] 【囃子方】
囃子の演奏を受け持つ役。能楽では笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方の四役があり,歌舞伎では三味線以外の各種の楽器の奏者をいう。
囃子物
はやしもの [0] 【囃子物】
(1)囃子のはいった歌舞音曲。特に,狂言歌謡にみられる中世の流行歌謡や風流{(2)}。普通,囃子詞(コトバ)を伴う。
(2)囃子に用いる楽器。
囃子田
はやしだ [0] 【囃田・囃子田】
広島・島根などで,大田植えの称。また,その時の田植えを囃す楽。太鼓・ささら・銅拍子・笛などを用いて田の神を迎え,田植えを囃す。田植え囃子。花田植え。田楽。
囃子町
はやしまち [3] 【囃子町】
江戸時代,芝居の囃子方のいた楽屋の一室。また,囃子方の称。
囃子詞
はやしことば [4] 【囃子詞】
唄の掛け声の部分。唄の調子を整えたり,唄をひきたてたりするために歌詞に添えられる。今は意味が不明になったものが多い。
囃田
はやしだ [0] 【囃田・囃子田】
広島・島根などで,大田植えの称。また,その時の田植えを囃す楽。太鼓・ささら・銅拍子・笛などを用いて田の神を迎え,田植えを囃す。田植え囃子。花田植え。田楽。
囈語
うわごと ウハ― [0] 【囈語・譫言】
(1)病気で熱の高いときなどに無意識のうちに口走る言葉。「熱にうかされて―を言う」
(2)筋道の立たない言葉。たわごと。「いつまで―を言ってるつもりだ」
囈語
げいご [1] 【囈語】
うわごと。ねごと。たわごと。
囚われ
とらわれ トラハレ [4] 【囚われ・捕(ら)われ】
とらわれること。とりこ。「―の身」
囚われる
とらわ・れる トラハレル [4][0] 【囚われる・捕(ら)われる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とらは・る
(1)とらえられる。「獄窓に―・れる」「わが子の手に―・れて/保元(中)」
(2)感情や考えがあるものに拘束されて,自由な発想を妨げられる。こだわる。「過去の因習に―・れる」「先入観に―・れる」
囚われ人
とらわれびと トラハレ― [4] 【囚われ人】
とらわれている人。めしうど。とりこ。
囚人
しゅうじん シウ― [0] 【囚人】
(1)牢獄につながれている人。とらわれ人。めしうど。
(2)刑務所に収監されている者。
囚人
しゅうじん【囚人】
a prisoner;→英和
a convict.→英和
囚人
めしゅうど メシウド 【囚人】
⇒めしうど(召人)(5)
囚人のジレンマ
しゅうじんのジレンマ シウ― [7] 【囚人の―】
〔prisoner's dilemma〕
相手の出方によって自己の利益に違いが出るという設定下で,二つの選択肢が与えられた二人の人間が遭遇するジレンマ。自白を求められた二人の囚人の状況になぞらえてこう呼ばれる。ゲーム理論の用語。
囚人自治制
しゅうじんじちせい シウ― [0] 【囚人自治制】
行刑の運営を受刑者の自治にゆだね,その社会復帰を図る制度。
囚俘
しゅうふ シウ― [1] 【囚俘】
とらわれ人。とりこ。
囚役
しゅうえき シウ― [0] 【囚役】
囚人に課せられる労働。
囚徒
しゅうと シウ― [1] 【囚徒】
獄につながれている罪人。囚人。
囚獄
ひとや [0] 【獄・人屋・囚獄】
とらえた罪人をおしこめておく建物。牢屋。牢獄。
囚獄
しゅうごく シウ― [0] 【囚獄】
(1)牢獄。牢屋。牢。
(2)「牢屋奉行」に同じ。
囚獄司
ひとやのつかさ 【囚獄司】
「しゅうごくし(囚獄司)」に同じ。
囚獄司
しゅうごくし シウ― [4] 【囚獄司】
律令制で,刑部省に属し,罪人の囚禁や刑罰の実施をつかさどる役所。
囚縛
しゅうばく シウ― [0] 【囚縛・収縛】 (名)スル
罪人などを捕らえてしばること。
囚虜
しゅうりょ シウ― [1] 【囚虜】
とらわれること。また,とりこ。
四
し【四】
four.→英和
第〜(の) the fourth.→英和
四
し [1] 【四・肆】
数の名。三より一つ多い数。よ。よつ。よっつ。よん。
〔「肆」は大字として用いられる〕
四
スー [1] 【四】
〔中国語〕
し。よん。
四
よんいちろくじけん 【四・一六事件】
⇒しいちろくじけん(四・一六事件)
四
よ [1] 【四】
(1)し。よっつ。数を数えるのに用いる。「ひ,ふ,み,―」
(2)し。よっつ。名詞の上に付いて複合語をつくる。「―年」「―方(ヨモ)」
四
しいちろくじけん 【四・一六事件】
1929年(昭和4)4月16日,前年の三・一五事件に引き続き,田中義一内閣によって行われた日本共産党員大量検挙事件。よんいちろくじけん。
四
よん [1] 【四】
〔「よ(四)」の撥音添加〕
よっつ。し。
四Hエッチクラブ
よんエッチクラブ 【四 H ―】
〔四 H は head(頭脳)・hand(手)・heart(心)・health(健康)の頭文字〕
地域社会における交流・親睦や農業技術の改良を目的として作られた農村青少年の組織。二〇世紀初頭にアメリカで創始され,第二次大戦後日本で農林省の指導のもとに組織されたが,1960年頃から不活発となった。
四−
よん−【四−】
⇒四(し).
四か国条約
よんかこくじょうやく 【四か国条約】
1921年(大正10),ワシントン会議において日米英仏の四か国により調印された条約。太平洋の島嶼(トウシヨ)に対する権利の相互尊重と紛争の処理方法について約定。日英同盟は,この条約の発効とともに消滅。
四つ
よっつ [3] 【四つ】
〔「よつ」の促音添加〕
「よつ(四)」に同じ。現代語ではふつうこの語形の方が用いられる。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
四つ
よつ【四つ】
《相撲》a right (left) hold.〜に組む tackle;→英和
grapple <with a problem> .→英和
四つ
よつ 【四つ】
(1) [2]
し。よん。よっつ。物の数を数えるときに使う。
(2) [2]
四歳。
(3) [1]
相撲で,両力士が右差し,または左差しとなる組み合い。四つ身。「がっぷり―に組む」
(4) [2]
昔の時刻の名。現在の午前と午後の一〇時頃。四つ時。
(5) [1][2]
「四つ切り」の略。
(6) [1]
「四つ乳(ヂ)」の略。
四つの時
よつのとき 【四つの時】
〔「四時(シジ)」の訓読み〕
四季。一年中。「今,すべらぎの天の下しろしめすこと―ここのかへりになむなりぬる/古今(仮名序)」
四つの海
よつのうみ 【四つの海】
〔「四海」の訓読み〕
四方の海。世界。「―すみがたき世の思出に/新千載(雑中)」
四つの現代化
よっつのげんだいか 【四つの現代化】
1975年以来の中国の国家目標で,農業・工業・国防・科学技術の近代化をめざすというもの。
四つの緒
よつのお 【四つの緒】
〔四弦であるところから〕
琵琶(ビワ)の別名。「常は手馴れし―に/謡曲・経政」
四つの自由
よっつのじゆう 【四つの自由】
F = D =ルーズベルトが1941年の年頭教書で主張した言葉。言論の自由・信教の自由・欠乏からの自由・恐怖からの自由の四つ。大西洋憲章・国際連合憲章の基礎となった。
四つの船
よつのふね 【四つの船】
遣唐使の船。大使・副使・判官(ジヨウ)・主典(サカン)が四つの船に分乗したのでいう。
四つん這い
よつんばい [0] 【四つん這い】
「よつばい」の転。「―になって,落としたコンタクト-レンズを探す」
四つん這いになる
よつんばい【四つん這いになる】
crawl on all fours[on hands and knees].
四つ乳
よつぢ [0] 【四つ乳】
三味線に張った猫皮。片面に乳のあとが四個あるので,乳のあとのない犬皮に対していう。一般に犬皮より上等とされている。四つ。
⇔犬皮(ケンピ)
四つ井
よつい 【四つ井・四つ居】
背面で結んだ相撲の回しなどが丁字形に交差した所。四つ辻。また,転じて,腰の称。「小臂をうちあげ,違ひ様に―をとり/曾我 1」
四つ仮名
よつがな [0] 【四つ仮名】
「じ」「ぢ」「ず」「づ」の四つの仮名,および,その仮名で表される音をいう語。古くは,「じ」と「ぢ」,「ず」と「づ」は,それぞれ異なる音(「じ」「ず」は摩擦音の [ʒi][zu],「ぢ」「づ」は破裂音の [di][du])で発音されたが,室町末期になると「ぢ」「づ」が破擦音化して [dʒi][dzu] となり,以後「じ」「ず」との混乱がみられるようになり,一七世紀末には現代と同じようになった。このために,「じ」と「ぢ」,「ず」と「づ」の間には,それぞれ仮名遣いの上でも,その使い方が大きな問題になった。
→蜆縮涼鼓集(ケンシユクリヨウコシユウ)
四つ切り
よつぎり [0] 【四つ切り】
写真の感光材料の大きさの一。印画紙では三〇・五×25.4センチメートルの大きさ。四つ切り判。
四つ割り
よつわり [0] 【四つ割り】
四つに割ること。また,四つに割った一つ。四半分。
四つ割り
よつわり【四つ割り】
a quarter.→英和
〜にする quarter;divide into four.
四つ割り帯
よつわりおび [5] 【四つ割り帯】
並幅を四等分した幅(9センチメートルくらい)の女帯。室町末期から江戸初めに流行。
四つ叉
よつまた [0] 【四つ叉】
(1)四つに分かれた叉(マタ)。また四つに分かれた形のもの。
(2)十字路。四つ辻。
四つ変り
よつかわり [3] 【四つ変(わ)り】
(1)和服で,身頃の右半分・左半分と袖をそれぞれ別の布で仕立てること。また,その着物。「―の大ふり袖/浮世草子・一代男 5」
(2)四色の段染め。「吉弥笠に―のくけ紐を付て/浮世草子・五人女 3」
四つ変わり(1)[図]
四つ変わり
よつかわり [3] 【四つ変(わ)り】
(1)和服で,身頃の右半分・左半分と袖をそれぞれ別の布で仕立てること。また,その着物。「―の大ふり袖/浮世草子・一代男 5」
(2)四色の段染め。「吉弥笠に―のくけ紐を付て/浮世草子・五人女 3」
四つ変わり(1)[図]
四つ居
よつい 【四つ井・四つ居】
背面で結んだ相撲の回しなどが丁字形に交差した所。四つ辻。また,転じて,腰の称。「小臂をうちあげ,違ひ様に―をとり/曾我 1」
四つ手
よつで [0] 【四つ手】
(1)手が四本あること。
(2)相撲で,四つに組むこと。
(3)「四つ手網」「四つ手駕籠」の略。
四つ手付け
よつでづけ [0] 【四つ手付け】
連歌・俳諧の付合手法の一。前句と付句が,縁語や意味で相互にしっかりと組み合うような付け方。
四つ手網
よつであみ [3] 【四つ手網】
敷網の一。正方形の網の四隅を十文字に渡した竹などで張り,その交点に,ひも,または差し出し棒をつけたもの。水底に沈めておき,引き上げて魚をすくい取る。四つ手。
四つ手網[図]
四つ手造り
よつでづくり [4] 【四つ手造り】
田の字形に部屋割りをした民家の造り方。八畳四室のものを四八造り,六畳四室のものを四六造りなどと呼ぶ。
四つ手駕籠
よつでかご [3] 【四つ手駕籠】
駕籠の一種。四本の竹を四隅の柱とし,割竹を編んで作った粗末な駕籠。庶民が辻駕籠として利用した。四つ手。
四つ手駕籠[図]
四つ折り
よつおり [0] 【四つ折り】
(1)紙を四つに折りたたむこと。また,その紙。
(2)江戸時代の髷(マゲ)の一種。髪を四つに折るもの。元禄(1688-1704)の頃,男女ともに結った。
四つ時
よつどき [0] 【四つ時】
⇒よつ(四)(4)
四つ晴れ
よつばれ [0] 【四つ晴れ】
午前一〇時頃に雨がやんで晴れること。午後再び雨になると言われていた。「―に傘放すな」
四つ椀
よつわん [0] 【四つ椀】
会席で,飯椀・汁椀の蓋(フタ)と身を合わせていう称。また,茶の湯では飯椀・汁椀・煮物椀・箸(ハシ)洗い(小吸物)の四つをいう。
四つ橋線
よつばしせん 【四つ橋線】
大阪市営の地下鉄道線。大阪市西梅田・難波・住之江公園間,11.4キロメートル。
四つ白
よつじろ [0] 【四つ白】
馬の毛色。四本の足全部の膝から下の毛が白いもの。雪踏み。
四つ目
よつめ [0] 【四つ目】
(1)目が四つあること。
(2)
⇒四つ目結(独立項目)
(3)「四つ目垣」の略。
四つ目垣
よつめがき [3] 【四つ目垣】
竹垣の一。丸太の柱の間に,竹をまばらに縦横に組んで,四角にすき間をあけたもの。
四つ目垣[図]
四つ目屋
よつめや [0] 【四つ目屋】
江戸両国にあった淫薬・淫具専門の薬屋。主人を四つ目屋忠兵衛といい,四つ目結(ユイ)を紋とした。長命丸が特に知られていた。
四つ目格子
よつめごうし [4] 【四つ目格子】
四つ目結(ユイ)紋のような格子。
四つ目殺し
よつめごろし [4] 【四つ目殺し】
囲碁で,相手の石一個を四方から囲んで取ること。最も基本となるルール。
四つ目水母
よつめくらげ [4] 【四つ目水母】
ミズクラゲの別名。
四つ目結
よつめゆい [3] 【四つ目結】
目結紋の一。目結を四個,方形またはひし形に並べたもの。四つ目。
四つ目結[図]
四つ目結び
よつめむすび [4] 【四つ目結び】
飾りひもの結び方の一。四つの輪形が十字に並んでいるように結ぶもの。
四つ目綴じ
よつめとじ [0] 【四つ目綴じ】
和本の綴じ方の一。綴じ穴が四つある綴じ方。明朝(ミンチヨウ)綴じ。四針眼訂法(シシンガンテイホウ)。
→和綴じ
四つ目錐
よつめぎり [3][4] 【四つ目錐】
四つの角のある刃の付いた錐。釘を打つときの穴あけに用いる。
→錐
四つ目鹿
よつめじか [3] 【四つ目鹿】
キョン(羗)の別名。
四つ相撲
よつずもう [3] 【四つ相撲】
両力士が四つに組む相撲。
四つ竹
よつだけ [0] 【四つ竹】
(1)竹片を両手に二枚ずつ握り,てのひらを開閉して打ち鳴らす楽器。また,それで拍子をとりながら踊る踊り。放下師(ホウカシ)などが用いた。
(2)下座(ゲザ)音楽の一。四つ竹に合わせて物乞いした節を取り入れたもの。世話狂言の下町・裏店(ウラダナ)などの場面に用いる。
四つ竹節
よつだけぶし [0] 【四つ竹節】
承応(1652-1655)の頃,長崎の人一平次が始めた小唄。四つ竹に合わせて歌うもの。
四つ脚
よつあし [0] 【四つ足・四つ脚】
(1)足が四本あること。
(2)獣類。けだもの。
(3)「四脚門」の略。
(4)人をののしっていう語。畜生。「腐り女の―め/浄瑠璃・天の網島(中)」
四つ葉
よつば [0] 【四つ葉】
一本の葉柄に葉が四枚付いていること。また,そうしたもの。「―のクローバー」
四つ角
よつかど [0] 【四つ角】
(1)四つの角。四隅。
(2)二本の道が十文字に交差している所。四つ辻。交差点。
四つ足
よつあし [0] 【四つ足・四つ脚】
(1)足が四本あること。
(2)獣類。けだもの。
(3)「四脚門」の略。
(4)人をののしっていう語。畜生。「腐り女の―め/浄瑠璃・天の網島(中)」
四つ身
よつみ [0] 【四つ身】
(1)着物の裁ち方の一。身丈(ミタケ)の四倍で身頃(ミゴロ)を裁つもの。また,その裁ち方で仕立てた着物。三,四歳から一二歳くらいまでの子供が着る。
(2)「四つ{(3)}」に同じ。「―にわたる」
四つ辻
よつつじ [0] 【四つ辻】
(1)道が十文字に交わっている所。四つ角。「―に車を止める」
(2)「四つ井」に同じ。「中納言腹くじりが―をとりて/著聞 10」
四つ這い
よつばい [0] 【四つ這い】
両手両膝を地につけてはうこと。よつんばい。「三四郎は―になつて/三四郎(漱石)」
四つ過ぎ
よつすぎ 【四つ過ぎ】
〔今の午前一〇時すぎ頃〕
まだ一日がさほど経過していないことから,あまり古くないこと。新しいこと。「まだ―の緋縮緬(ヒヂリメン)/黄表紙・艶気樺焼」
四つ門
よつもん [2] 【四つ門】
江戸時代,遊郭で夜の四つ時(午後一〇時頃)に,太鼓を打ち回るのを合図に大門を閉じたこと。のちには「引け四つ」と称して一刻もおくれて太鼓を打つようになった。
四の二
しのに 【四の二】
(1)双六(スゴロク)や丁半賭博などで,賽の四と二の目が出ること。
(2)六を洒落ていう語。六蔵・六左衛門というような名の人が遊郭で替え名として用いた。「材木町の―と言はれし男なるが/浮世草子・好色盛衰記 1」
四の五の
しのごの [1] 【四の五の】 (連語)
あれこれと面倒なことを言いたてるさま。つべこべ。「―ぬかさずにさっさとやれ」
四の膳
よのぜん [2] 【四の膳】
本膳料理で,本膳・二の膳・三の膳のほかに添える膳。「し」の音を忌んで「よ」という。
四の膳
しのぜん [2] 【四の膳】
⇒よのぜん(四の膳)
四の鼓
しのつづみ [1] 【四の鼓】
雅楽の古い楽器。細腰鼓の一種で,三の鼓より大きく,下に置いて杖(ツエ)で打ち鳴らす。現在伝わらない。おおつづみ。
四エチル鉛
しエチルなまり [5] 【四―鉛】
⇒テトラエチル鉛(ナマリ)
四サイクル機関
よんサイクルきかん [8][7] 【四―機関】
内燃機関で,吸気・圧縮・膨張・排気をピストンの四行程で終えるもの。普通のガソリン-エンジンはほとんどがこれである。四行程機関。オットー-サイクル機関。
→二サイクル機関
四七品
ししちほん [3][0] 【四七品】
「妙法蓮華経」の異名。二八品から成るのでいう。
四万六千日
しまんろくせんにち [2] 【四万六千日】
寺の縁日の一。この日に参詣すると四万六千日間参詣したのと同じ功徳があるという。元禄頃に始まり,観音菩薩の功徳日とされるが,根拠は未詳。七月一〇日の東京浅草寺の場合,ホオズキ市などでにぎわう。[季]夏。
四万十川
しまんとがわ 【四万十川】
高知県西部,四国山地西縁の不入山(イラズヤマ)付近に源を発し,中村市の南方で土佐湾に注ぐ川。長さ196キロメートル。清流として知られる。渡川。
四万温泉
しまおんせん 【四万温泉】
群馬県北部,中之条町にある温泉。四万川の渓流に沿う。泉質は弱食塩泉。
四三
しそう 【四三】
(1)「しさん(四三){(2)}」に同じ。
(2)賽(サイ)の目の四と三とが出ること。「―をはなれて五二(グニ)となつて/狂言記・双六僧」
四三
しさん [0] 【四三】
(1)連珠で,四と三とが同時にできること。勝ちとなる。三四。
(2)花札の手役の一。同種の札四枚,他の同種の札三枚が自分の手にくること。しそう。
(3)「しそう(四三){(2)}」に同じ。
四三の星
しそうのほし 【四三の星】
〔四と三の和が七であるところから〕
北斗七星の異名。一説にオリオン座。「空さへ曇りたれば,―も見えず/義経記 4」
四不像
しふぞう [2] 【四不像】
シカ科の哺乳類。頭胴長2メートル,尾長50センチメートル,肩高1.2メートルほど。冬毛は灰褐色,夏毛は灰黄褐色。野生のものはなく,北京の狩猟園に飼われていたものから繁殖して飼育されているもののみである。
〔中国で「蹄は牛に似て牛にあらず,頭は馬に似て馬にあらず,角は鹿に似て鹿にあらず,身は驢馬に似て驢馬にあらず」といわれ,「四不像」の名がある〕
四世同堂
しせいどうどう シセイドウダウ 【四世同堂】
中国の長篇小説。老舎作。「惶惑」「偸生」「飢荒」の三部から成る。1944〜46年発表。北平に暮らす四世代同居の祁家を中心に,日本軍占領下の庶民の苦難と,民族意識にめざめて抵抗に立ち上がる姿を描く。
四事
しじ [1] 【四事】
〔仏〕 供養に用いる四種のもの。臥具(ガグ)・衣服・飲食・湯薬の称。また,飲食・衣服・散華(サンゲ)・焼香の称。
四人
よったり [4] 【四人】
〔「よたり」の促音添加〕
よにん。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
四人
よたり [1] 【四人】
よにん。よったり。
四人組
よにんぐみ【四人組】
a quartet;a foursome.→英和
四仏
しぶつ [0] 【四仏】
〔仏〕
(1)四方四仏のこと。
(ア)東方の阿閦(アシユク)仏,南方の宝相仏,西方の無量寿仏,北方の微妙声(ミミヨウシヨウ)仏をいう。
(イ)密教で,大日如来の四方にいる仏。金剛界では東方の阿閦仏,南方の宝生仏,西方の阿弥陀仏,北方の不空成就(フクウジヨウジユ)仏。胎蔵界では,東方の宝幢(ホウドウ)仏,南方の開敷華(カイフケ)仏,西方の無量寿仏,北方の天鼓雷音(テンクライオン)仏をいう。この金胎両部の四仏は同体異名とされる。
(2)賢劫(ケンゴウ)の最初に現れ,入滅した過去の四仏。倶留孫(クラカンダ)・倶那含(クナゴン)・迦葉(カシヨウ)・釈迦をいう。
四仏工
しぶっこう [2] 【四仏工】
日本の有名な四人の仏師。定朝(ジヨウチヨウ)・運慶・快慶・湛慶(タンケイ)をいう。
四仲
しちゅう [0] 【四仲】
仲春・仲夏・仲秋・仲冬の総称。
四位
しい [1] 【四位】
位階の第四番目。正四位・従四位の総称。
四位少将
しいのしょうしょう シヰ―セウシヤウ 【四位少将】
(1)四位の位に進んだ近衛府の少将。通常,少将は五位相当であり名誉とされた。
(2)謡曲「通小町(カヨイコマチ)」中の深草の少将のこと。
四体
したい [1][2][0] 【四体】
(1)頭・胴・手・足,すなわち,からだ全体。全身。
→五体
(2)古文・篆(テン)・隷・草の四書体。
四倍の
よんばい【四倍の】
four times <as much as> ;fourfold.→英和
〜する multiply by four.
四倍体
しばいたい [0] 【四倍体】
⇒四倍体(ヨンバイタイ)
四倍体
よんばいたい [3] 【四倍体】
基本数の四倍の染色体を有する個体。普通の植物体(二倍体)にコルヒチン処理を加えることにより得られ,一般に大形となる。四倍体(シバイタイ)。
四倒
しとう [0] 【四倒】
⇒四顛倒(シテンドウ)
四儀
しぎ [1] 【四儀】
〔仏〕 日常の起居の動作の基本である行・住・座・臥の四種の作法。四威儀。
四光
しこう [0] 【四光】
花札の出来役の一。松・桜・薄(ススキ)(坊主)・桐の二〇点札四枚をそろえた役。
四公六民
しこうろくみん [0] 【四公六民】
江戸時代の年貢率。田畑の収穫量の四割を租税として納め,六割を個人の収入とするもの。
→五公五民
四六
しろく [0] 【四六】
(1)四と六。
(2)四と六との積,二四。
(3)「四六駢儷体(ベンレイタイ)」の略。
(4)「四六店(ミセ)」の略。「なぜ―といふね,はて,昼間が四百夜が六百で―さ/洒落本・にやんの事だ」
四六の蝦蟇
しろくのがま [0][5] 【四六の蝦蟇】
蝦蟇の油売りの口上に出てくるガマ。筑波山にすみ,前足の指が四本,後ろ足の指が六本あるという。
→蝦蟇の油
四六判
しろくばん【四六判】
duodecimo <12mo> .→英和
四六判
しろくばん [0] 【四六判】
(1)紙の原紙寸法の一。縦1091ミリメートル(三尺六寸),横788ミリメートル(二尺六寸)のもの。B 判よりやや大きい。四六全判。
(2)書籍の判型の一。四六全判の長辺を八分の一,短辺を四分の一にした大きさで,縦188ミリメートル(六寸二分)・横127ミリメートル(四寸二分)のもの。B 六判に近い。
四六店
しろくみせ [3] 【四六店・四六見世】
〔夜は四百文,昼は六百文で遊ばせたので〕
江戸時代,天明(1781-1789)頃から,江戸の吉原や諸所の岡場所にあった下等な娼家。四六。
四六文
しろくぶん [3][0] 【四六文】
「四六駢儷体(ベンレイタイ)」に同じ。
四六時中
しろくじちゅう [0] 【四六時中】 (副)
〔一日二四時間を,昔の「二六時中」にならって今風に言い直したもの〕
一日中。いつも。
四六時中
しろくじちゅう【四六時中】
day and night;a whole day.
四六見世
しろくみせ [3] 【四六店・四六見世】
〔夜は四百文,昼は六百文で遊ばせたので〕
江戸時代,天明(1781-1789)頃から,江戸の吉原や諸所の岡場所にあった下等な娼家。四六。
四六駢儷体
しろくべんれいたい [0] 【四六駢儷体】
〔「駢儷」は馬を二頭立てで走らせる意で,対句構成の文を形容したもの〕
漢文の文体。四字と六字から成る対句を多用する華麗な文体。誇大で華美な文辞を用い,典故のある語句を繁用し,平仄(ヒヨウソク)を合わせて音調を整えるのが特徴で,朗誦に適する。漢・魏(ギ)の時代に起こり,南北朝時代に盛んに行われ,中唐の韓愈(カンユ)・柳宗元が古文の復興を提唱してから衰えた。日本では奈良・平安時代の漢文によく用いられた。四六駢儷文。四六文。駢儷体。駢儷文。駢体文。駢文。
四出
ししゅつ [1] 【四出】
四方へ出ること。四方へ出すこと。
四分
しぶ [1] 【四分】
十分の四。よんぶ。「―六分に分ける」
四分
しぶん [0] 【四分】 (名)スル
四つに分かれること。また,四つに分けること。「財産を四人の子に―する」
四分する
しぶん【四分する】
divide in four.四分の一 one-fourth;a quarter.→英和
四分一
しぶいち [0] 【四分一】
(1)四つに割ったひとつ。四分の一。四半分。
(2)「朧銀(ロウギン)」に同じ。
(3)壁などの入り隅に取り付ける細長い木。一寸角の四分の一の意という。
四分一の家
しぶいちのいえ 【四分一の家】
〔大臣の邸宅は,昔一町平方を定めとしていたところから〕
一町平方の四分の一の狭い邸をいう。「―にて大饗し給へる人なり/大鏡(時平)」
四分五裂
しぶんごれつ [4] 【四分五裂】 (名)スル
ばらばらになってしまうこと。まとまりのあるものが秩序を失って乱れること。「―の状態となる」
四分五裂する
しぶんごれつ【四分五裂する】
be disrupted.
四分儀
しぶんぎ [2] 【四分儀】
⇒象限儀(シヨウゲンギ)
四分六
しぶろく [0] 【四分六】
一〇分の四と一〇分の六との割合。四分と六分。「もうけを―で分ける」
四分六に分ける
しぶろく【四分六に分ける】
divide <a thing> at the ratio of 6 to 4.
四分官
しぶかん [2] 【四部官・四分官】
⇒四等官(シトウカン)
四分律
しぶりつ [2] 【四分律】
⇒しぶんりつ(四分律)
四分律
しぶんりつ 【四分律】
〔「しぶりつ」とも〕
部派仏教の法蔵部の律。漢訳は後秦の仏陀耶舎訳で,六〇巻。四部から成り,律の代表的な教典。別称,曇無徳(ドンムトク)律。
四分律宗
しぶんりつしゅう [4] 【四分律宗】
四分律をよりどころとして曇無徳が開き,道宣が大成した宗派。鑑真が日本に伝え,律宗と呼ばれる。
四分板
しぶいた [0] 【四分板】
厚さ四分(約12ミリメートル)に墨掛けした板。実寸は厚さ約6〜8ミリメートルになる。
四分法
しぶんほう [0] 【四分法】
中国古代の太陰太陽暦の暦法の一。一年の長さを三六五日と四分の一日とし,76年ごとに閏月および大小の月が循環する。古代ギリシャのカリポス法に相当。
四分音
しぶんおん [2] 【四分音】
全音の四分の一の音程。一オクターブを二四等分した音程がこれに相当するが,古代ギリシャや西アジアの音楽で用いられる四分音の大きさは必ずしも一定ではなく,旋法や前後の脈絡によって異なる。
四分音符
しぶおんぷ [3] 【四分音符】
全音符を基準にして,その四分の一の長さの音を表す音符。しぶんおんぷ。
音符(1)[図]
四分音符
しぶおんぷ【四分音符】
《楽》 <米> a quarter note; <英> a crotchet.→英和
四分音符
しぶんおんぷ [4] 【四分音符】
⇒しぶおんぷ(四分音符)
四切り
よつぎり【四切り】
《写》a 10×12[ten by twelve](picture).〜にする cut in(to) four.
四則
しそく【四則】
the four rules of arithmetic.
四則
しそく [1] 【四則】
足し算(加),引き算(減),掛け算(乗),割り算(除)の四つの算法の総称。「―計算」
四劫
しこう [0] 【四劫】
〔仏〕 一つの世界が成立してから存在しなくなるまでの間を四つに分けたもの。世界が成立し,生物などが出現する成劫(ジヨウコウ),世界が存続し,人間がそこに住んでいる住劫,世界が崩壊していく壊劫(エコウ),そのあとに続く空無の時期である空劫(クウコウ)の四つ。この四劫全部の時間が一大劫。
四勿
しぶつ [1][0] 【四勿】
〔論語(顔淵)〕
孔子が顔回に与えた四つの戒め。礼に外れたことを見たり,聞いたり,言ったり,行なったりしてはならないということ。四箴(シシン)。
四十
しじゅう【四十】
<over> forty.→英和
第〜(の) the fortieth.→英和
〜代である be in one's forties.
四十
しじゅう [2] 【四十】
(1)一〇の四倍の数。よんじゅう。
(2)四〇歳。
四十
よそじ [0][1] 【四十路・四十】
(1)四〇歳。40年。「―の坂を越える」
(2)四〇。よそ。「折櫃(オリビツ)物―/源氏(若菜上)」
四十
よそ 【四十】
十の四倍。しじゅう。よそじ。「十(トオ)・二十(ハタ)・三十(ミソ)・―など数ふるさま/源氏(空蝉)」
四十七士
しじゅうしちし シジフシチ― [5] 【四十七士】
赤穂浪士四七人のこと。
四十九日
しじゅうくにち シジフク― [4][2] 【四十九日】
(1)人の死後四九日目の日。中陰の終わる日。僧を招き法事を行う。なななぬか。七七(シチシチ)日。
(2)人の死後四九日の期間。この間,死者はこの世と来世との中間をさまようという。中陰。
四十九院
しじゅうくいん シジフクヰン [4] 【四十九院】
(1)弥勒菩薩の居所兜率天(トソツテン)の内院にある摩尼宝殿と,その四方にある四八の宮殿。
(2)一つの寺院の境内に兜率天を模して建てられた四九の堂。平安時代以後の様式。
(3)前面に六基,後面に一五基,左右に各一四基の塔婆を建てた墓。鎌倉時代以後の様式。
四十九餅
しじゅうくもち シジフク― [4] 【四十九餅】
四十九日の法事に,仏前に供えたり縁者に配ったりする餅。
四十二の二つ子
しじゅうにのふたつご シジフニ― 【四十二の二つ子】
父親が四二歳のとき,二歳になる男の子。四二に二を加えると「四四(死死)」になることから忌み嫌われた。父親が四一歳のときに生まれた男の子は親を食い殺すという俗信があり,そのため生まれた子を一度仮に捨てて人に拾わせ,これをもらい受けて育てた。
四十二章経
しじゅうにしょうきょう シジフニシヤウキヤウ 【四十二章経】
経典。一巻。中国後漢代,中国に初めて仏教を伝えた迦葉摩騰(カシヨウマトウ)・竺法蘭(ジクホウラン)が勅命によって漢訳したといわれる。四二章から成り,平易に仏教の基本思想と倫理を説く。
四十八夜
しじゅうはちや シジフハチ― [5] 【四十八夜】
〔仏〕 阿弥陀仏の四十八願にちなんで,四八日間,毎夜,念仏を唱える法会(ホウエ)。また,その念仏。
四十八手
しじゅうはって【四十八手】
the forty-eight tricks (of sumo wrestling);all the tricks <of> (一般に).
四十八手
しじゅうはって シジフハツ― [4] 【四十八手】
(1)相撲の決まり手の総称。数多くの技があるところから四八手といったもの。現在は日本相撲協会が七〇手にまとめている。
(2)あることをするための様々な手段や駆け引き。「商売の―」
四十八棚
しじゅうはったな シジフハツ― [4] 【四十八棚】
床脇棚(トコワキダナ)の,違い棚・天袋・地袋を種々に組み合わせた四八種の棚。
→床脇棚
四十八願
しじゅうはちがん シジフハチグワン [5] 【四十八願】
「無量寿経」に説く,阿弥陀仏がまだ法蔵菩薩として修行していたときに仏になる条件として立てた四八の誓願。浄土教の根拠で,特に第十八願は重視される。弥陀の本願。
→第十八願
四十八鷹
しじゅうはったか シジフハツ― [4] 【四十八鷹】
(1)〔鷹の種類が四八種あるといわれることから〕
あらゆる種類の鷹。
(2)それぞれの役の者が打ち揃っていること。「主従で―名を残し/柳多留 50」
四十四
よよし [1] 【四十四・世吉】
連歌・俳諧の形式の一。百韻の二の折と三の折を省いたもので,一巻が四四句からなるもの。
四十日
よそか 【四十日】
四〇日の間。しじゅうにち。「―五十日(イカ)までわれは経にけり/土左」
四十肩
しじゅうかた シジフ― [2] 【四十肩】
⇒五十肩(ゴジユウカタ)
四十腕
しじゅううで シジフ― [2] 【四十腕】
四〇歳前後に,原因がよくわからずに腕が痛むこと。
四十路
よそじ [0][1] 【四十路・四十】
(1)四〇歳。40年。「―の坂を越える」
(2)四〇。よそ。「折櫃(オリビツ)物―/源氏(若菜上)」
四十雀
しじゅうから シジフ― [2] 【四十雀】
〔「しじゅうがら」とも〕
スズメ目シジュウカラ科の小鳥。全長15センチメートルほど。背面は灰青色,腹面は白色で,頭は黒,頬は白い。のどから尾まで続く太い黒帯が目立つ。全国各地の林にすみ,活発に飛び回る。巣箱でもよく繁殖する。広くユーラシアに分布。[季]秋。
四十雀[図]
四十雀
しじゅうから【四十雀】
《鳥》a tit(mouse).→英和
四十雀雁
しじゅうからがん シジフ― [6] 【四十雀雁】
カモ目カモ科の水鳥。首から上が黒く,顔に大きな三角の白斑がある。かつて日本には冬鳥として多数渡来したが,現在ではきわめてまれ。北アメリカに分布。カナダガン。
四千両小判梅葉
しせんりょうこばんのうめのは シセンリヤウ― 【四千両小判梅葉】
歌舞伎。世話物。通称「四千両」。河竹黙阿弥作。1885年(明治18)東京千歳座初演。江戸城御金蔵破り事件を脚色。入牢体験者に取材した伝馬町牢内の場の,写実的描写が有名。
四半
しはん [0][2] 【四半】
(1)四分の一。四半分。「―斤」
(2)正方形に切ったもの。正方形のもの。「―葺(ブ)き」「―ノテノゴイ/日葡」
(3)(「幟半」とも書く)幅と長さの割合が二対三の旗指物。
(4)弓術で,二寸(約6センチメートル)四方の板の的。「さらば―か円物か下げ針を遊ばせ見う/狂言・八幡の前」
(5)〔もと四半の手ぬぐいを使ったことから〕
葬送の際,近親者が肩にかける白い布。また,半分に折って死者の布帽とする地方もある。
四半世紀
しはんせいき【四半世紀】
a quarter of a century.→英和
四半世紀
しはんせいき [4] 【四半世紀】
一世紀の四分の一の期間。25年間。
四半分
しはんぶん【四半分】
a quarter;→英和
one-fourth.〜にする cut in quarters.
四半分
しはんぶん [4][2] 【四半分】
四つに分けたうちの一つ。四分の一。
四半敷き
しはんじき [0] 【四半敷き】
正方形の石・瓦(カワラ)・タイルなどを,石敷きの縁に対して目地(メジ)が四五度になるように斜めに敷いたもの。四半目地。
四半敷き[図]
四半期
しはんき [2] 【四半期】
一年を四等分した期間。三か月間。「第一―」
四半期
しはんき【四半期】
a quarter (of the year).→英和
四半石
しはんせき [2] 【四半石】
四半敷きに敷きつめた石。
四友
しゆう [1] 【四友】
(1)画題で,雪中に咲く玉椿・臘梅(ロウバイ)・水仙・山茶花(サザンカ)の称。また,松・梅・竹・蘭をいう。
(2)ものを書くための四つの文具。筆・紙・墨・硯をいう。
四句
しく [1][2] 【四句】
〔仏〕 偈(ゲ)。多く八言四句なのでいう。
四向
しこう [0] 【四向】
〔仏〕 四果に至るための修行の段階。預流(ヨル)向・一来向・不還(フゲン)向・無学向の総称。
→四果
四君
しくん [1][2] 【四君】
中国戦国時代の,斉の孟嘗君(モウシヨウクン),趙(チヨウ)の平原君,楚(ソ)の春申君,魏(ギ)の信陵君の四人の称。
四君子
しくんし [2] 【四君子】
〔気品に満ち,風格があるところからいう〕
東洋画の画題で,蘭(ラン)・竹・梅・菊のこと。
四周
ししゅう [0][1] 【四周】 (名)スル
四方を取り巻くこと。また,まわり。「島を―せる径路/日本風景論(重昂)」
四品
しほん [0] 【四品】
(1)律令制で,親王の位階の第四位。
→品位
(2)四位(シイ)の異名。また,その位になること。
四品
しひん [0] 【四品】
人の,年齢による四種の区別。小(六歳以上)・少(一六歳以上)・壮(三〇歳以上)・老(五〇歳以上)の四つ。
四喜和
スーシーホー [3] 【四喜和】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。東南西北四種の風牌をすべて刻子(コーツ)(同種三枚の組)ないし槓子(カンツ)(同種四枚の組)としてもつ大四喜と,そのうちの一種だけが雀頭になった小四喜とがある。
四器
しき [1] 【四器】
形を正しく定めるのに必要な四つの道具。規(ブンマワシ)・差し金・準(ミズモリ)・縄(スミナワ)の総称。
四四
しし [1] 【四四】
連珠で,四目が同時に二か所にできること。先手側の禁手とされる。
四囲
しい [1] 【四囲】 (名)スル
(1)四方をとり囲むこと。「高嶽之れを―す/日本風景論(重昂)」
(2)まわり。周囲。「―の情勢」
四囲の情勢
しい【四囲の情勢】
circumstances;surroundings.
四国
しこく [2][1] 【四国】
四つの国。
四国
しこく 【四国】
(1)南海道六国のうち,阿波・讃岐・伊予・土佐の四か国。日本列島四大島の一つ四国島を構成。
(2)徳島・香川・愛媛・高知の四県の地域。瀬戸内海沿岸,太平洋岸,山間部では,自然や産業にそれぞれ大きな差がある。
四国三郎
しこくさぶろう 【四国三郎】
吉野川の異名。四国二郎とも。
→坂東太郎
→筑紫二郎
四国八十八箇所
しこくはちじゅうはっかしょ 【四国八十八箇所】
四国にある八八か所の,弘法大師の霊場。八十八箇所。
四国参り
しこくまいり [4] 【四国参り】
⇒四国巡礼(シコクジユンレイ)
四国同盟
しこくどうめい 【四国同盟】
1815年,オーストリア・ロシア・プロイセン・イギリスの四か国が結んだ同盟。ヨーロッパの平和維持の名のもと,自由主義・民族主義運動を抑圧し,ウィーン体制を擁護。のちフランスが加わり五国同盟となったが,イギリスは離脱した。
四国地方
しこくちほう [4] 【四国地方】
四国{(2)}の四県からなる地方。
四国大学
しこくだいがく 【四国大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)四国女子大学として設立。92年現名に改称。本部は徳島市。
四国学院大学
しこくがくいんだいがく 【四国学院大学】
私立大学の一。1950年(昭和25)設立の四国基督教学園を母体とし,62年設立。本部は善通寺市。
四国山地
しこくさんち 【四国山地】
四国を東西に横断する山地。中央構造線の外帯に属し,東は紀伊山地,西は九州山地に連なる。山容は急峻。最高峰石鎚(イシヅチ)山(海抜1982メートル)。
四国巡り
しこくめぐり [4] 【四国巡り】
⇒四国巡礼(シコクジユンレイ)
四国巡礼
しこくじゅんれい [4] 【四国巡礼】
四国八十八箇所を巡拝すること。また,その人。四国遍路。四国参り。四国巡り。おしこく。
四国征伐
しこくせいばつ 【四国征伐】
1585年豊臣秀吉が長宗我部元親を討って四国を統一した戦い。六月秀吉は弟秀長を将として阿波・讃岐・東伊予の三方面から大軍を進撃させ,七月元親を降伏させた。
四国犬
しこくいぬ [3] 【四国犬】
イヌの一品種。高知県原産。体高45〜55センチメートル。狼に似た顔つきで,目尻がややつり上がっている。古くから猟犬として飼育されていた。天然記念物。
四国稗
しこくびえ [3] 【四国稗】
イネ科の一年草。高さ約80センチメートル。実は黄赤色で食用・飼料となる。東アフリカ・インド原産。日本には中国を経て古く渡来,現在は飼料としてまれに栽培される。弘法稗。唐稗(カラビエ)。
四国連合艦隊下関砲撃事件
しこくれんごうかんたいしものせきほうげきじけん 【四国連合艦隊下関砲撃事件】
1864年8月,英・仏・米・蘭の四か国連合艦隊が下関を攻撃した事件。前年5月の長州藩の外国船砲撃に対する報復として行われた。下関事件。馬関戦争。
四国遍路
しこくへんろ [4] 【四国遍路】
⇒四国巡礼(シコクジユンレイ)
四国麦
しこくむぎ [4] 【四国麦】
ハトムギの別名。
四土
しど [1] 【四土】
〔仏〕
(1)天台宗で,四種の仏土。凡聖同居(ボンシヨウドウゴ)土・方便有余(ホウベンウヨ)土・実報無障礙(ジツポウムシヨウゲ)土・常寂光土のこと。
(2)唯識(ユイシキ)で,四種の仏土。法性(ホツシヨウ)土・自受用土・他受用土・変化(ヘンゲ)土のこと。
四地相応
しちそうおう [1][2] 【四地相応】
⇒四神相応(シジンソウオウ)
四垂
しすい [0] 【四陲・四垂】
四方の辺境。四方のはて。
四塞
しさい [0] 【四塞】
〔「しそく」とも〕
(1)四方が山河などに囲まれている要害の地。
(2)四方をとりまくこと。
四塞
しそく [0] 【四塞】
⇒しさい(四塞)
四塩化炭素
しえんかたんそ シエンクワ― [5] 【四塩化炭素】
無色で特有な臭いのある有毒液体。化学式 CCl� メタンや二硫化炭素の塩素化によってつくる。溶剤・消火剤,フロンの原料などに用いる。
四塩化珪素
しえんかけいそ シエンクワ― [5] 【四塩化珪素】
無色で発煙性・刺激臭をもつ液体。化学式 SiCl� 塩素中でケイ素を加熱したり,二酸化ケイ素をホスゲンと反応させたりしてつくる。アンモニアと混ぜて煙幕として使用。純粋なケイ素やケイ素樹脂の原料。
四境
しきょう [0] 【四境】
四方の国境。四辺。
四境祭
しきょうさい [2] 【四境祭】
⇒四角四境(シカクシキヨウ)の祭(マツリ)
四壁
しへき [1] 【四壁】
(1)四方のかべ。
(2)防風・防火用に,家の周りに設けた小さな林。「―の竹の雪を払はしめ/謡曲・竹雪」
(3)〔家の四囲の壁の意から〕
四壁があるだけで家具などのない貧しい家。「相如が―風冷(スサマ)じうして衣なきに堪へず/太平記 17」
四壁引
しへきびき [3] 【四壁引(き)】
江戸時代の検地で,農村の屋敷の周囲に一定の余地を与え,そこの地積は測らなかったこと。四方(シホウ)引き。
四壁引き
しへきびき [3] 【四壁引(き)】
江戸時代の検地で,農村の屋敷の周囲に一定の余地を与え,そこの地積は測らなかったこと。四方(シホウ)引き。
四声
ししょう [0] 【四声】
⇒しせい(四声)
四声
しせい [0][1] 【四声】
〔「ししょう」とも〕
中国音韻学で,漢字音の四種の声調の総称。
→声調
(1)六朝以降の韻書に代表される分類法で,平声(ヒヨウシヨウ)・上声(ジヨウシヨウ)・去声(キヨシヨウ)・入声(ニツシヨウ)をいう。日本語でも,音節の高低昇降の表示に利用された。また,漢詩では,平声に対し,上声・去声・入声を一括して仄声(ソクセイ)とし,合わせて平仄(ヒヨウソク)という。
→平声
→上声
→去声
→入声
(2)現代中国の共通語では第一声・第二声・第三声・第四声をいう。
四声点
しせいてん [2] 【四声点】
⇒声点(シヨウテン)
四大
しだい [1] 【四大】
(1)〔仏〕
(ア)物質界を構成する四つの元素,すなわち地・水・火・風。四大種。四界。
(イ)特に,人間の身体。地・水・火・風から構成されているからいう。
(2)「老子」にいう四つの大きなもの。道・天・地・王の総称。
(3)「四大天王」の略。「―のあらび/海潮音(敏)」
四大
よんだい [0] 【四大】
(短大に対して)四年制の大学。
四大不調
しだいふちょう [4] 【四大不調】
〔仏〕
〔人体を構成する四大が調和しない意〕
病気のこと。
四大天王
しだいてんのう [6] 【四大天王】
⇒四天王(シテンノウ)(1)
四大奇書
しだいきしょ [4][5] 【四大奇書】
中国の章回小説「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」の総称。もと元代の「水滸伝」「三国志演義」「西廂記」「琵琶記」をいった。
四大家
したいか [2] 【四大家】
その分野で,大家と呼ばれる四人の人。文章では唐代の韓愈(カンユ)・柳宗元,宋代の欧陽脩(オウヨウシユウ)・蘇軾(ソシヨク)の四人。また,書では宋代の蘇軾・黄庭堅・米芾(ベイフツ)・蔡襄(サイジヨウ)の四人など。四家。
四大寺
しだいじ [2] 【四大寺】
古代に朝廷の祈願所であった四つの寺院。奈良時代には薬師寺・元興寺・興福寺・大安寺の称。平安時代には東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺の称。
四大州
しだいしゅう [2] 【四大州・四大洲】
⇒四州(シシユウ)
四大工業地帯
よんだいこうぎょうちたい [9][10] 【四大工業地帯】
京浜・阪神・中京・北九州工業地帯の総称。
四大師
しだいし [2] 【四大師】
(1)平安朝の四人の大師。伝教大師(最澄)・弘法大師(空海)・慈覚大師(円仁)・智証大師(円珍)。
(2)天台宗の四人の大師。伝教大師・慈覚大師・智証大師・慈慧大師(良源)。
四大弟子
しだいでし [2] 【四大弟子】
釈迦の弟子のうち,特にすぐれた四人。一般には舎利弗(シヤリホツ)(または迦旃延(カセンネン))・須菩提(シユボダイ)・目犍連(モクケンレン)・摩訶迦葉(マカカシヨウ)の四人。
四大洲
しだいしゅう [2] 【四大州・四大洲】
⇒四州(シシユウ)
四大海
しだいかい [2] 【四大海】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)の四方にあるといわれる大海。
四大種
しだいしゅ [2] 【四大種】
⇒四大(1)
(ア)
四大節
しだいせつ [2] 【四大節】
旧制度の四つの祭日。1927年(昭和2)制定。四方拝(一月一日)・紀元節(二月一一日)・天長節(四月二九日)・明治節(一一月三日)の総称。明治時代の天長節は一一月三日,大正時代は一〇月三一日。
四天
してん [2][0] 【四天】
(1)四時の天。春の蒼天(ソウテン),夏の昊天(カンテン),秋の旻天(ビンテン),冬の上天をいう。
(2)「四天王」の略。「甲(カブト)には―をかいて,押したりける/平家 8」
四天
よてん [0] 【四天】
(1)黄檗(オウバク)宗の僧が用いる衣服で,袖が広く腰のあたりで四つに裂けたように仕立てたもの。
(2)歌舞伎で,{(1)} に似た衣装。捕り手・御注進など,動きの激しい役や盗賊などが着る。また,それを着ている役。
四天(2)[図]
四天の座
してんのざ [2] 【四天の座】
⇒四天(シテン)の鋲(ビヨウ)
四天の星
してんのほし [2] 【四天の星】
⇒四天(シテン)の鋲(ビヨウ)
四天の鋲
してんのびょう [5] 【四天の鋲】
兜(カブト)の鉢の前後・左右の四か所に打った鋲。四天の座。四天の星。
四天下
してんげ [2] 【四天下】
〔仏〕
⇒四州(シシユウ)
四天二天
してんにてん 【四天二天】
互いに優劣のないさまをいう語。「諸々の御敵,信玄公に―の御大将衆とせりあひ/甲陽軍鑑(品五三)」
四天柱
してんばしら [4] 【四天柱】
五重塔・三重塔などの中心柱の周囲にある四本の柱。また,阿弥陀堂など方形平面の堂の内陣をしきる四本の柱。
四天王
してんのう [4] 【四天王】
〔「してんわう」の連声〕
(1)〔仏〕 仏教を守護する四神。帝釈天(タイシヤクテン)に仕え,須弥山(シユミセン)の中腹にある四王天の主。東方の持国天・南方の増長(ゾウジヨウ)天・西方の広目天・北方の多聞(タモン)天をいう。像は須弥壇の四隅にそれぞれ配され,甲冑(カツチユウ)をつけ武器を持ち邪鬼を踏む形。護世四天王。四大天王。四天。
(2)ある部門や集団で,最も力量のある四人の称。
(ア)
⇒和歌四天王
(イ)
⇒県門(ケンモン)の四天王
(ウ)ある武将の下で並び称される四人。
→四天王(2)
(ウ)[表]
四天王
してんのう【四天王】
the four (Deva) kings (仏教の);the best[greatest]four.
四天王合行法
してんのうごうぎょうほう [4][0] 【四天王合行法】
密教で,四天王を本尊として行う修法。災厄を除き,福徳を願う。四天合行法。
四天王寺
してんのうじ シテンワウ― 【四天王寺】
大阪市天王寺区にある和宗(初めは天台宗)の寺。山号は荒陵山。天王寺と略称。古くは荒陵(アラハカ)寺・難波寺・御津(ミツ)寺と称した。聖徳太子の創建と伝える。中門・塔・金堂・講堂が一直線に並ぶいわゆる四天王寺様式の建築で,飛鳥時代の様式を伝える。現在の建物は戦後復元されたもの。堀江寺。
→伽藍配置(ガランハイチ)
四天王寺国際仏教大学
してんのうじこくさいぶっきょうだいがく シテンワウ―ブツケウ― 【四天王寺国際仏教大学】
私立大学の一。1922年(大正11)創立の四天王寺学園を源とし,67年(昭和42)四天王寺女子大学として設立,81年現名に改称。本部は羽曳野市。
四天王寺流
してんのうじりゅう シテンワウ―リウ 【四天王寺流】
近世,主として和様の建築技術を継承してきたとされる大工の流派。天王寺流。
→建仁寺(ケンニンジ)流
四天王樹
してんのうじゅ [4] 【四天王樹】
スギ・イチョウ・クス・ケヤキの四大樹の称という。
四夷
しい [1] 【四夷】
漢民族が中国の周囲の異民族をさしていう語。東夷・西戎(セイジユウ)・南蛮・北狄(ホクテキ)の総称。転じて服従しない四方の民。
四始
しし [1] 【四始】
〔歳・月・日・時の初めの意〕
正月元日。
四姓
しせい [1][0] 【四姓】
〔「ししょう」とも〕
(1)四つの姓。特に,かつて代表的名家だった源氏・平氏・藤原氏・橘氏(源平藤橘(ゲンペイトウキツ))の四氏。
(2)カーストに同じ。
四姓
ししょう [0] 【四姓】
⇒しせい(四姓)
四姓の使
しせいのつかい 【四姓の使】
朝廷から伊勢神宮へ遣わされた奉幣使。古くは五位以上の王氏を正使とし,中臣(ナカトミ)氏・忌部(インベ)氏がこれに従い,平安以後卜部(ウラベ)氏が加わってこの称が生じた。
四威儀
しいぎ [2] 【四威儀】
〔仏〕「四儀(シギ)」に同じ。
四子
よつご【四子】
quadruplets.
四字熟語
よじじゅくご [3] 【四字熟語】
漢字四字で構成される熟語・成句。「一日千秋」「傍若無人」など。
四孟
しもう [0] 【四孟】
孟春・孟夏・孟秋・孟冬の総称。
四季
しき 【四季】
ビバルディ作曲のバイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」第一番から第四番の通称。
→「四季」より「春」(ビバルディ)[音声]
四季
しき【四季】
<change of> the four seasons.〜咲きの perpetual <roses> .→英和
〜を通じて at all seasons;all the year round;throughout the year.→英和
四季
しき [2][1] 【四季】
(1)春・夏・秋・冬の四つの季節。
(2)四つの季節の末の月。陰暦で三月・六月・九月・一二月をいう。
四季の山姥
しきのやまうば 【四季の山姥】
長唄の一。1862年,「新山姥」として初演。一一世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。山姥の前身を傾城(ケイセイ)とし,四季の山めぐりを唄い,怪童丸の暴れで終わる。
四季咲き
しきざき [0] 【四季咲き】
四季を通じて花が咲くこと。また,その植物。「―のバラ」
四季報
しきほう [2] 【四季報】
年に四回出す刊行物。季刊誌。クォータリー。
四季帳
しきちょう [2][0] 【四季帳】
律令制下,課役を免除すべき人名を四季ごとに調査し,記録した帳簿。
四季施
しきせ [0] 【仕着せ・為着せ・四季施】
(1)主人が使用人に,その季節の衣服を与えること。また,その衣服。普通は,盆・暮れの二度。おしきせ。
(2)江戸時代,幕府が諸役人に時服を与えたこと。また,その衣服。おしきせ。
四季施代
しきせだい [0] 【仕着せ代・四季施代】
江戸時代,衣服代として諸役人に幕府から与えた金。
四季桜
しきざくら [3] 【四季桜】
ヒガンザクラの園芸品種。低木で葉も小さい。花は淡紅または白色で,多少八重咲きになり,一〇月頃から咲き始め,四月に盛りとなる。十月桜。
四季棚
しきだな [0] 【四季棚】
天袋のある,襖四枚にそれぞれ四季の花鳥が描かれている棚。香席の床に飾られる。
四季絵
しきえ [2] 【四季絵】
春夏秋冬の風物を季節順に一連の画面の絵として屏風(ビヨウブ)や襖(フスマ)に書いたもの。
四宝
しほう [0][1] 【四宝】
(1)四つの宝。
(2)筆・紙・墨・硯の四種の文房具。文房四宝。
四宝銀
しほうぎん [2] 【四宝銀】
江戸幕府が1711年から翌年にかけて鋳造した丁銀・豆板銀。名称は四つの「宝」字の極印による。四宝字銀。よつたからぎん。
四宝銀
よつたからぎん [5] 【四宝銀】
⇒しほうぎん(四宝銀)
四実
しじつ [1] 【四実】
律詩で,前聯(ゼンレン)・後聯の四句ともに景物を詠じたもの。
⇔四虚
四宮職
しぐうしき [2] 【四宮職】
太皇太后宮職・皇太后宮職・皇后宮職・中宮職の総称。
四家
しけ [1][0] 【四家】
(1)藤原氏の四つの家系。南家・北家・式家・京家。
(2)茶道で,表千家・裏千家・武者小路(ムシヤノコウジ)千家・藪内(ヤブノウチ)家。
(3)〔仏〕
(ア)般若家(別教)・諦(タイ)家(円教)・捨煩悩(シヤボンノウ)家(通教)・苦清浄家(三蔵教)の称。
→五時八教
(イ)法相・三論・天台・華厳の大乗四宗。
四家式
しかしき [2] 【四家式】
⇒和歌四式(ワカシシキ)
四家髄脳
しけずいのう 【四家髄脳】
「綺語抄」「無名抄」「和歌童蒙抄」「奥義抄」の四歌学書の総称。
四宿
ししゅく [1][0] 【四宿】
⇒四駅(シエキ)
四岳
しがく [1] 【四岳・四嶽】
古代中国で,中原の四方にあって諸山の鎮めとされた四つの大山。泰山(東岳)・華山(西岳)・衡山(南岳)・恒山(北岳)の総称。天子巡狩の際,その方面の諸侯と会する所と定められていたという。
四嶽
しがく [1] 【四岳・四嶽】
古代中国で,中原の四方にあって諸山の鎮めとされた四つの大山。泰山(東岳)・華山(西岳)・衡山(南岳)・恒山(北岳)の総称。天子巡狩の際,その方面の諸侯と会する所と定められていたという。
四川
しせん 【四川】
中国,長江上流域にある省。周囲を山が囲み,肥沃な四川盆地が広がる。米・茶を多く産する。省都,成都。別名,川・蜀(シヨク)。スーチョワン。
四川料理
しせんりょうり [4] 【四川料理】
中国の四川省一帯で作られてきた料理。中国料理の四大系統の一。香辛料を多用する。麻婆(マーボー)豆腐が有名。
四川暴動
しせんぼうどう 【四川暴動】
1911年,中国清国政府が立てた幹線鉄道国有計画に反対して,四川で起こった暴動。これが動機になって,同年10月武昌で革命軍が蜂起し,辛亥革命となった。
四州
ししゅう [1][0] 【四州・四洲】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り巻く九山八海(クセンハツカイ)の最も外側にある四大陸。南瞻部(ナンセンブ)洲(または閻浮提(エンブダイ))・東勝身洲・西牛貨(サイゴケ)洲・北倶盧(ホツクル)洲の四つ。四天下(シテンゲ)。四大州。
四巻経
しかんぎょう シクワンギヤウ 【四巻経】
「金光明経(コンコウミヨウキヨウ)」の異名。四巻から成るのでいう。
四幅
よの [2] 【四幅】
(1)並幅の布を四つ縫い合わせた幅。また,その幅の布。
(2)「四幅布団」の略。
四幅布団
よのぶとん [3] 【四幅布団】
表と裏ともに四幅(ヨノ),つまり並幅四枚分の布で作った布団。よの。
四幅袴
よのばかま [3] 【四幅袴】
前後二幅ずつ,四幅で仕立てた袴。膝(ヒザ)までの丈で裾がやや狭い。菖蒲革または黒革の菊綴じをつけたものもある。中間(チユウゲン)や小者(コモノ)が着用した。
四府
しふ [1] 【四府】
左近衛府・右近衛府・左兵衛府・右兵衛府の総称。
四度
しど [1] 【四度】
〔仏〕「四度加行(ケギヨウ)」の略。
四度
よんど [1] 【四度】
(1)四回。よたび。
(2)〔音〕 音程の一。完全四度,およびそれより半音狭い減四度,半音広い増四度がある。
四度の使
しどのつかい 【四度の使】
奈良・平安時代,毎年国司から中央政府に対して行財政の報告のために,四度の公文(クモン)を携えて上京させた使い。大帳使・正税使・貢調使・朝集使をいう。しどし。よどのつかい。
四度の使
よどのつかい 【四度の使】
⇒しどのつかい(四度使)
四度の公文
よどのくもん 【四度の公文】
⇒しどのくもん(四度公文)
四度の公文
しどのくもん 【四度の公文】
奈良・平安時代,国司が行財政報告のため四度の使いに託して中央政府に提出した四つの帳簿。大計帳・調帳・正税帳・朝集帳をいう。四度帳。よどのくもん。
四度の宗論
しどのしゅうろん 【四度の宗論】
浄土宗と他宗との間で行われた四度の宗論,大原問答・文亀真偽決・安土宗論・慶長虚実決をいう。
四度の官幣
しどのかんぺい 【四度の官幣】
毎年,六月・一二月の二度の月次祭(ツキナミノマツリ),祈年祭(トシゴイノマツリ)・新嘗祭(ニイナメノマツリ)に奉納された官幣。よどのへい。四箇度幣。
四度使
しどし [2] 【四度使】
⇒四度(シド)の使(ツカイ)
四度加行
しどけぎょう [3] 【四度加行】
密教で,最高の教えを授ける伝法灌頂(カンジヨウ)の前に修する四つの行法。十八道法・金剛界法・胎蔵界法・護摩法をいう。四度。
四度帳
しどちょう [0] 【四度帳】
⇒四度(シド)の公文(クモン)
四度拝
しどはい [0] 【四度拝】
神社などを拝する時,四回続けて拝む作法。
四座
しざ [1] 【四座】
⇒よざ(四座)
四座
よざ [1] 【四座】
江戸時代の演能組織,観世(カンゼ)座・宝生(ホウシヨウ)座・金春(コンパル)座・金剛(コンゴウ)座の四つの座。大和猿楽の流れをくみ,それぞれ自流のシテ方のほかに座付きのワキ方・狂言方・囃子方を有し,幕府から禄を受けていた。しざ。
四座一流
しざいちりゅう [1] 【四座一流】
江戸時代,能楽各流派の総称。観世・金春(コンパル)・宝生(ホウシヨウ)・金剛の四座に新興の喜多流を加えた名称。
四庫
しこ [1][2] 【四庫】
中国で,経・史・子・集の四部の書物を収めておく書庫。唐の玄宗のときに建てられたのが最初。
→四庫全書
四庫全書
しこぜんしょ 【四庫全書】
中国,清代に乾隆(ケンリユウ)帝の勅命によって四庫全書館で集成された叢書(ソウシヨ)。古今の重要な書物を網羅しており,集録された書物は七万九千七十巻(巻数には異同がある)。書名のみ採録された「存目」九万三千五百五十六巻。紀昀(キイン)をはじめ三百六十余人の学者が編纂に当たり,1781年第一部が完成。
四庫全書簡明目録
しこぜんしょかんめいもくろく 【四庫全書簡明目録】
「四庫全書」の中に収められている書のうち主要なものについて沿革・内容を簡単に記した目録。二〇巻。1774年,于敏中らが勅を奉じて撰。
四庫全書総目提要
しこぜんしょそうもくていよう 【四庫全書総目提要】
「四庫全書」の解題。二〇〇巻。1782年成立。全書集録の書物それぞれの巻頭に付けられた解題を集めて修補し,さらに書名だけ記録された「存目」書の解題も合わせてある。四庫提要。
四弁
しべん [0] 【四弁】
〔仏〕「四無礙弁(シムゲベン)」の略。仏が自由自在に教えを理解し語る完全な能力。言語を理解する法無礙弁,教義内容を理解する義無礙弁,方言に精通する詞無礙弁,人々の求めによって喜んで巧みに教えを説く弁無礙弁(楽説無礙弁)のこと。四無礙解(シムゲゲ)。四無礙智。四無。
四弘誓願
しぐぜいがん [3] 【四弘誓願】
〔仏〕 すべての菩薩が共通して発する四つの誓願。衆生(シユジヨウ)を救おうとする衆生無辺誓願度,煩悩(ボンノウ)を絶とうという煩悩無量誓願断,すべての教えを学ぼうという法門無尽誓願知(または学),最高の悟りに達しようという仏道無上誓願成(または証)の総称。総願。
→別願
四弦
しげん [0][1] 【四弦・四絃】
四本の弦。特に,琵琶をいう。
四強雄蕊
しきょうゆうずい シキヤウ― [4] 【四強雄蕊】
⇒四長雄蕊(シチヨウユウズイ)
四当銭
しとうせん シタウ― [0] 【四当銭】
⇒四文銭(シモンセン)
四徳
しとく [0] 【四徳】
(1)〔易経(乾卦)〕
天地が万物を育てる四つの徳。元(春または仁)・亨(夏または礼)・利(秋または義)・貞(冬または智)。
(2)〔礼記(昏義)・周礼(天官)〕
婦人の道としての四つの徳目。婦徳(貞節)・婦言(言葉)・婦功(家事)・婦容(身なり)。
(3)〔大戴礼(衛将軍文子)・小学紺珠〕
人倫の四つの徳。孝・弟・忠・信。
→八徳
(4)西洋で重視される四つの徳。英知・勇気・節制・正義。
(5)〔仏〕 涅槃(ネハン)の四つの功徳。常・楽・我・浄。
四念処
しねんじょ [2][0] 【四念処】
〔仏〕 身念処・受念処・心念処・法念処の総称。それぞれの身は汚らわしく,苦であり,常に移ろいゆき,本質をもたない仮の姿であると観ずるに至る修行法。四念住。
四恩
しおん [1][0] 【四恩】
〔仏〕 人がこの世で受ける四種の恩。「心地観経」では国王・父母・衆生(シユジヨウ)・三宝の恩。
→二恩
四悉檀
ししつだん [2] 【四悉檀】
〔仏〕
〔悉檀は 梵 siddhānta の音訳で,教説の立て方の意〕
仏が人々を教え導く四種の方法。世界悉檀(人々の心に合わせて説く),各々為人悉檀(各人の宗教的能力を考えて説く),対治悉檀(煩悩(ボンノウ)を打ち砕く),第一義悉檀(真理に直接導こうとする)の四つ。
四悪
しあく [0][1] 【四悪】
〔論語(尭曰)〕
国を治める上での四つの悪事。虐(教えないでおいて,罪を犯せば殺すこと),暴(戒めないでおいて,成功を求めること),賊(命令をおろそかにしておいて,期限を厳重に守らせること),有司(与えるべきものを与えないこと)。
四悪趣
しあくしゅ [2] 【四悪趣】
〔仏〕 四つの悪趣。六道の中の四つの悪道。地獄・餓鬼・畜生・修羅をいう。四悪道。四趣。
四悪道
しあくどう [2] 【四悪道】
⇒四悪趣(シアクシユ)
四愛
しあい [0][1] 【四愛】
〔虞集「四愛題詠序」の「陶潜愛�菊,周茂叔愛�蓮,林逋愛�梅,黄魯直愛�蘭也」による〕
菊・蓮・梅・蘭の併称。文人画の画題とされる。
四戒壇
しかいだん [2] 【四戒壇】
三戒壇に,延暦寺の円頓(エンドン)戒壇を加えた,四つの戒壇。四所戒壇。
→三戒壇
四房
しぶさ [1] 【四房】
大相撲の吊り屋根の四隅に垂れ下がっている房。青,赤,白,黒に色分けされており,それらの色は四季と四神を表す。
四所戒壇
ししょかいだん [3] 【四所戒壇】
⇒四戒壇(シカイダン)
四所明神
ししょみょうじん 【四所明神】
四柱の明神。特に,奈良春日神社の祭神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)・経津主命(フツヌシノミコト)・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・比売命(ヒメノミコト)の四神。
四手
よつで【四手(網)】
a four-armed dip net.
四手
しで [1][2] 【四手・垂】
〔動詞「しづ(垂)」の連用形から〕
(1)玉串や注連縄(シメナワ)などに下げる紙。古くは木綿(ユウ)を用いた。
(2)槍の柄につけ,槍印とするヤクの毛で作った払子(ホツス)のようなもの。
(3)カバノキ科の落葉高木。アカシデ・イヌシデ・クマシデなどの総称。
四手(1)[図]
四手の木
しでのき [3] 【四手の木】
アカシデの別名。
四手桜
しでざくら [3] 【四手桜】
ザイフリボクの別名。
四手辛夷
しでこぶし [3] 【四手辛夷・幣辛夷】
モクレン科の落葉高木。中部地方の山地に自生し,また庭木として栽植。早春,葉に先だち花被片十数個から成る微紅色を帯びた白色で芳香のある花を開く。ヒメコブシ。
四折
よつおり【四折】
a quarto <4 to> (本).→英和
〜の fourfold;→英和
folded in four.
四拍子
しびょうし [2] 【四拍子】
(1)能楽で,囃子(ハヤシ)に使われる小鼓(コツヅミ)・大鼓(オオツヅミ)・太鼓(タイコ)・能管の四種の楽器。また,その演奏家。
(2)「よんびょうし(四拍子)」に同じ。
四拍子
よんびょうし [3] 【四拍子】
一小節が四拍よりなる拍子。強弱は,強・弱・中強・弱の配置になる。
四捨五入
ししゃごにゅう [1] 【四捨五入】 (名)スル
必要とする位の次の位の数字が四以下ならばこれを切り捨て,五以上ならば切り上げて,上の位に一を加える方法。
四捨五入する
ししゃごにゅう【四捨五入する】
round <a number to> .→英和
四摂事
ししょうじ [2] 【四摂事】
⇒四摂法(シシヨウボウ)
四摂法
ししょうぼう [2] 【四摂法】
〔仏〕 菩薩が衆生(シユジヨウ)を悟らせるための四つの方法。教えや財を施す布施,親愛な言葉をかける愛語,あらゆる行為によって利益を与える利行,社会的な活動をともにする同事。四摂。四摂事。
四教
しきょう [0] 【四教】
(1)四種の大切な教え。
(ア)
〔礼記(王制)〕
詩・書・礼・楽の教え。
(イ)
〔論語(述而)〕
文(学問)・行(実践)・忠(誠実)・信(信義)の教え。
(ウ)
〔周礼(天官・九嬪)〕
婦徳・婦言・婦容・婦功の婦人の四つの心得。四行。
(2)天台宗で,釈迦一代の説法を四種に分けたもの。化儀(ケギ)の四教と化法(ケホウ)の四教がある。
→五時八教
四散
しさん [0] 【四散】 (名)スル
四方に散らばること。ちりぢりになること。「群衆が―する」
四散する
しさん【四散する】
be dispersed;be scattered;scatter in all directions.
四文
しもん 【四文】
(1)一文の四倍。
(2)〔四文銭が軽かったことから〕
軽はずみで,何にでもさしでること。
→四文と出る
(3)安酒。「―一合,湯豆腐一盃がせきの山で/滑稽本・浮世風呂(初)」
(4)すこし。いささか。「狂歌や俳諧を―ばかりもする人や/滑稽本・浮世床(前)」
四文化革命
ごしぶんかかくめい 【五・四文化革命】
⇒新文化運動(シンブンカウンドウ)
四文字言葉
よんもじことば [5] 【四文字言葉】
⇒フォアレター-ワード
四文字語
よもじご【四文字語】
a four-letter word.
四文字語
よんもじご【四文字語】
a four-letter word.
四文屋
しもんや 【四文屋】
江戸末期,四文均一の品物を売っていた大道商人。また,その店。
四文銭
しもんせん 【四文銭】
四文に通用した銭貨。精鉄銭の寛永通宝,銅銭の文久永宝などで,裏に波の紋がある。四当銭(シトウセン)。当四銭。
四斗樽
しとだる [0] 【四斗樽】
四斗入りの酒樽。今は小さくなり,実際には三斗二,三升しか入らない。
四方
よも【四方(の景色)】
(the scenery) all around.
四方
よほう 【四方】
(1)四角。しほう。「大きなる石の―なる中に/更級」
(2)周囲。しほう。「イッチョウ―/ロドリゲス」
四方
よも [1] 【四方】
(1)東西南北。前後左右。しほう。「―を見わたす」
(2)あちらこちら。諸方。「―の山々」
四方
しほう【四方】
the cardinal points; <on> all sides.〜を見回す look round.〜から from all quarters;from every direction.2マイル〜に <within> two miles around.
四方
しほう [2][1] 【四方】
(1)東西南北の四つの方角。
(2)周囲。「―を山で囲まれる」
(3)いろいろな方角。「―へ逃げ散る」
(4)四角。「―形」
(5)物をのせる台。折敷(オシキ)に,四方にくり穴をあけた四角の台をつけたもの。
→三方(サンボウ)
(6)天下。諸国。「―に号令する」
四方の海
よものうみ 【四方の海】
四方の海。四海(シカイ)。「―の波にただよふもくづをも/金葉(雑下)」
四方仏手水鉢
よほうぶつちょうずばち [8] 【四方仏手水鉢】
石層塔や宝篋印塔(ホウキヨウイントウ)の塔身を転用した手水鉢。塔身の四面に仏あるいは相応する梵字の種字(シユジ)が彫られているのでいう。しほうぶつちょうずばち。
四方位
しほうい [2] 【四方位】
四つの方位。東・西・南・北。
四方八方
しほうはっぽう [2][3] 【四方八方】
あらゆる方面。「―を捜す」
四方八方
よもやも 【四方八方】
しほうはっぽう。諸方。「名―に流しけり/日本書紀(欽明訓)」
四方四仏
しほうしぶつ [4] 【四方四仏】
〔仏〕 密教で,大日如来を囲んでいる四方の仏。
→四仏(1)
四方山
よもやま [0] 【四方山】
〔「よもやも」の転という〕
(1)いろいろな方面のこと。さまざま。
(2)世間。「―の人上下病みののしるに/栄花(花山)」
四方山の話をする
よもやま【四方山の話をする】
talk about all sorts of things.
四方山話
よもやまばなし [5] 【四方山話】
種々雑多な話。いろいろな話。世間話。「―に花が咲く」
四方手
しおで シホ― [0] 【四方手・鞖】
馬具の名。鞍の前輪(マエワ)・後輪(シズワ)の左右につけて,胸繋(ムナガイ)・尻繋(シリガイ)を結びつける革紐(カワヒモ)の輪。
→鞍橋(クラボネ)
四方拝
しほうはい [2] 【四方拝】
一月一日に行われる皇室祭儀。四大節の一。明治以前は元旦寅の刻に天皇が清涼殿の東庭で属星(ゾクシヨウ)を唱え,天地四方・山陵を拝して年災を払い,五穀豊穣・宝祚(ホウソ)長久を祈った。現在は神嘉殿の南座で伊勢皇大神宮・天地四方に拝礼する。陰陽道(オンヨウドウ)に由来。[季]新年。
四方柾
しほうまさ [2] 【四方柾】
角材の四面に柾目(マサメ)が表れたもの。上等の柱材用。
四方棚
しほうだな [2] 【四方棚】
⇒よほうだな(四方棚)
四方棚
よほうだな [2] 【四方棚】
茶の湯の棚物の一。桐木地の方形の天井板と地板を二本の柱で支えたもの。天井板には柄杓・茶入れなどをのせ,地板には水指(ミズサシ)をおく。
四方樒
しほうしきみ [4][5] 【四方樒】
仏式で葬送する際,棺の四隅の竹筒に挿す樒。樒の代わりに造花を挿すこともある。
四方正面
しほうしょうめん [4] 【四方正面】
(1)東西南北の四方と自分の向かっている正面。諸方。
(2)四方のどちらから見ても正面として見られる建築・彫刻・庭園など。
(3)能楽で,前後左右いずれをも正面として舞うこと。
〔普通,舞台の前面を正面として舞う〕
四方流れ
しほうながれ [4] 【四方流れ】
建物の四方に斜面のある屋根。また,その形式。方形(ホウギヨウ)造り・寄せ棟造りの屋根がこの形式。
四方白
しほうじろ [2] 【四方白】
兜(カブト)の鉢の前後左右に装飾として銀の板または銀めっきした板を張ったもの。板の上に数条の篠垂(シノダレ)を打つ。
四方竹
しほうちく [2] 【四方竹】
中国原産の小形のタケ。庭園などに植える。稈(カン)は方形で,深灰緑色。高さは4メートル内外となり,下部に気根を生ずる。四角竹。
四方貫
しほうぬき [2] 【四方貫】
一本の柱に同じ位置で四方から貫を差し込むようにした仕口。
四方赤良
よものあから 【四方赤良】
大田南畝(オオタナンポ)の別号。
四方転び
しほうころび [4] 【四方転び】
卓・椅子などの四脚が中心に向かってそれぞれ傾斜していること。
四方輿
しほうごし [2] 【四方輿】
手輿(テゴシ)の一種。台の四隅に柱を立て屋根をつけ四方に簾(スダレ)をかけて,吹き放しにしたもの。多くは遠出に用いる。前後各々三人ずつで担う。
四方輿[図]
四方髪
しほうがみ [2] 【四方髪】
長く伸ばした髪を後ろでたばねた男子の髪形。近世の医者・学者・浪人などが結った。
四日
よっか [0] 【四日】
(1)一日の四倍。
(2)月の第四番目の日。
四日市
よっかいち 【四日市】
三重県北部,伊勢湾に臨む市。中世以来の市場町,また近世は東海道の宿場町として発展。現在は日本有数の石油コンビナート地区。
四日市喘息
よっかいちぜんそく [6] 【四日市喘息】
四日市市の塩浜地区に居住する,主として中高年以上の人に見られる気管支喘息。この地域の大気が工業団地から排出される高濃度の硫黄酸化物によって汚染されることに起因する。1972年(昭和47)公害病に認定。
四日市大学
よっかいちだいがく 【四日市大学】
私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は四日市市。
四旬節
しじゅんせつ【四旬節】
Lent.→英和
四旬節
しじゅんせつ [2] 【四旬節】
イエスの受難・十字架の死をしのんで修養(斎戒)する,復活祭の前の四〇日間(六主日を除く)。イエスが荒野で断食・修行した四〇日間(四旬)にちなんだもの。大斎節。四旬祭。レント。
四明
しめい 【四明】
「四明山」「四明ヶ岳」の略。
四明の教法
しめいのきょうほう 【四明の教法】
〔四明山が天台宗の本拠であったところから〕
天台宗の教え。
四明ヶ岳
しめいがだけ 【四明ヶ岳】
〔中国の四明山にちなむ〕
大比叡(オオヒエ)とともに比叡山の山頂を成す山。
→比叡山
四明天台
しめいてんだい 【四明天台】
〔仏〕 宋初の高僧,四明尊者知礼の教えを伝える天台宗の一派。それまでの天台と区別して元禄(1688-1704)頃から起こった呼び方。四明学。
四明学
しめいがく [2] 【四明学】
⇒四明天台(シメイテンダイ)
四明山
しめいざん 【四明山】
中国,浙江省寧波(ニンポー)にある山。宋代に知礼が出て,中国天台宗の本拠地となる。これに擬して日本の比叡山をもいう。
四時
しいじ [1] 【四時】
「しじ(四時)」の慣用読み。
四時
しじ [1] 【四時】
(1)春・夏・秋・冬をいう。四季。しいじ。「頂には―雪あり/日本風景論(重昂)」
(2)朝・昼・夕・夜の四つの時。しいじ。
(3)一か月中の晦(カイ)・朔(サク)・弦(ゲン)・望(ボウ)の四つの時。
四時座禅
しじざぜん [3] 【四時座禅】
〔仏〕 早晨(ソウシン)(朝)・晡時(ホジ)(昼)・黄昏(コウコン)(夕方)・後夜(ゴヤ)(夜)の座禅。
四時観
しじかん 【四時観】
俳諧流派の一。江戸浅草蔵前の札差仲間である水光(祇徳)・莎鶏(祇明)・為邦・魚貫(心祇)の四名が編者となり,1733年に刊行した「四時観」の書名に由来する。もっぱら蕉風を志向した。
四智
しち [1][2] 【四智】
〔仏〕
(1)唯識派に始まる概念で,仏の完成された悟りに備わる四つの智。万物の真理の姿を示す大円鏡智,自他が根本的に区別のない同一の存在であることを知る平等性智,教化の対象をよく知り,的確な説法を行う妙観察智(ミヨウカンザツチ),対象に適した変化(ヘンゲ)を示す成所作智(ジヨウシヨサチ)の総称。四智は,それぞれ八識の阿頼耶(アラヤ)識,末那識,意識,他の五識が真理に転換して生ずるとされる。
(2)四諦を悟る苦・集・滅・道の四智。羅漢の四智。
四暗刻
スーアンコー [3] 【四暗刻】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。四組の暗刻と一雀頭からなるもの。
四更
しこう [0] 【四更】
五更の第四。また,丑(ウシ)の刻。丁夜(テイヤ)。
四書
ししょ [1] 【四書】
儒教の根本経典とされる「大学」「中庸」「論語」「孟子」の総称。
四書五経
ししょごきょう [1] 【四書五経】
四書と五経。
→五経
四書大全
ししょたいぜん 【四書大全】
四書の注釈書。三六巻。明の永楽帝の命で胡広らが編纂。1415年刊。科挙受験の参考書とされた。
四曼
しまん [0] 【四曼】
〔仏〕「四種曼荼羅(マンダラ)」の略。真言宗の四種の曼荼羅で,大曼荼羅・三昧耶(サンマヤ)曼荼羅・法曼荼羅・羯磨(カツマ)曼荼羅。
四曼相即
しまんそうそく [0][4] 【四曼相即】
〔仏〕 四種の曼荼羅が別々の存在ではなく,互いに関連し合って存在していること。四曼不離。
四曼相大
しまんそうだい [0][4] 【四曼相大】
〔仏〕 四種の曼荼羅が宇宙の全現象を表現しつくしていること。
四月
しがつ [3] 【四月】
一年の第四番目の月。卯月(ウヅキ)。[季]春。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕
四月
しがつ【四月】
April <Apr.> .→英和
四月馬鹿 an April fool (人).
四月革命
しがつかくめい 【四月革命】
1960年4月,韓国で起きた,学生を中心とした李承晩政権に反対する大衆運動。不正選挙に反対した学生が武装警官隊に殺害される事件に端を発し,反政府デモが全国に広がり,李承晩大統領は辞任に追い込まれた。四・一九革命。四・一九義挙。
四月馬鹿
しがつばか [4] 【四月馬鹿】
エープリル-フールに同じ。[季]春。
四有
しう [1] 【四有】
〔仏〕 一つの生が経る四つの段階。すなわち,生命の出現する瞬間である生有(シヨウウ),生存している状態である本有(ホンヌ),死ぬ瞬間である死有(シウ),次の生を得るまでの状態である中有(チユウウ)。
四望
しぼう [0][1] 【四望】 (名)スル
四方を眺めること。また,四方の眺め。「深夜闃寂として,―人なく,鬼気肌(ハダエ)に逼つて,魑魅鼻を衝く際に/吾輩は猫である(漱石)」
四望車
しぼうしゃ [2] 【四望車】
牛車(ギツシヤ)の一。車の四方に簾をかけ,四方を展望できるようにしたものかといわれるが未詳。平安時代以後,上皇・摂関の乗用。
四木
しもく [1] 【四木】
⇒しぼく(四木)
四木
しぼく [1] 【四木】
江戸時代,五穀に次いで重要とされた四種の樹木。桑・楮(コウゾ)・漆・茶をいう。
四本
しほん [1] 【四本】
一本の四倍。よんほん。
四本掛かり
しほんがかり 【四本掛(か)り】
〔四隅に木を植えたことから〕
蹴鞠(ケマリ)の庭。また,その四隅の木。
四本掛り
しほんがかり 【四本掛(か)り】
〔四隅に木を植えたことから〕
蹴鞠(ケマリ)の庭。また,その四隅の木。
四本柱
しほんばしら [4] 【四本柱】
(1)相撲で,もと土俵の四隅に立てて屋根を支えた四本の柱。青(東)・赤(南)・白(西)・黒(北)の絹を巻いて,それぞれを青竜・朱雀・白虎・玄武の四神(シジン)になぞらえ,季節の方位を表した。
〔1952年に廃止し,現在はつり屋根の隅に房を下げ,四房(シブサ)と称する〕
(2)〔四本柱の傍らに着座していたところから〕
相撲の検査役の旧称。
四本針
しほんばり [4] 【四本針】
四本で一組になった棒針。両端がとがっている。筒状に編むのに用いる。
四条
しじょう シデウ 【四条】
姓氏の一。藤原氏四家の一。藤原北家。魚名(ウオナ)の子孫隆季が四条大宮に住して家名とした。宗家は代々包丁の家として聞こえる。
四条
しじょう シデウ 【四条】
平安京の条坊の一。また,東西に通じる大路の名。四条大路。
四条国債
よんじょうこくさい ヨンデウ― [5] 【四条国債】
⇒建設国債
四条大納言
しじょうだいなごん シデウ― 【四条大納言】
藤原公任(キントウ)の通称。
四条天皇
しじょうてんのう シデウテンワウ 【四条天皇】
(1231-1242) 第八七代天皇(在位 1232-1242)。名は秀仁(ミツヒト)。後堀河天皇の第一皇子。二歳で即位。在位10年で病没。
四条河原
しじょうがわら シデウガハラ 【四条河原】
京都の四条大橋付近の鴨川の河原。先斗町(ポントチヨウ)や祇園に近く,近世は芝居小屋が立ち並び,付近は京きっての歓楽街だった。
四条派
しじょうは シデウ― 【四条派】
(1)日本画の一派。京都四条通りに住した松村呉春を祖とし,松村景文・岡本豊彦らにより広まる。江戸末期から明治にかけて上方(カミガタ)日本画壇の中心をなす。四条流。
(2)時宗十二派の一。四条金蓮寺に住した浄阿(他阿の弟子)が祖。
四条流
しじょうりゅう シデウリウ 【四条流】
(1)膳部料理の流派の一。藤原山蔭((822頃-888))が開祖とされ,儀式料理の形式を保っている。
(2)嵯峨(サガ)流と並ぶ築山(ツキヤマ)・庭園造りの一流派。
(3)「四条派(シジヨウハ){(1)}」に同じ。
四条通り
しじょうどおり シデウドホリ 【四条通り】
京都市街を東西に通じる通りの名。東は東大路の八坂神社前から,西は桂川を越えて松尾神社前に至る。市の中心部の通りは,平安京の四条大路に当たる。
四条隆資
しじょうたかすけ シデウ― 【四条隆資】
(1292-1352) 南北朝時代の公卿。正中の変・元弘の変に参画。建武新政府では雑訴決断所・恩賞方などに属す。南朝方の重鎮。足利義詮と戦って戦死した。
四枚
よまい [0] 【四枚】
紙・板など薄いもの四つ。
四枚肩
しまいがた 【四枚肩】
舁(カ)き手が四人ついて,四人でまたは交代で担ぐ駕籠(カゴ)。よまいがた。「―飛鳥の如く虚空をかけり/浄瑠璃・吉野忠信」
四枚肩
よまいがた 【四枚肩】
「しまいがた(四枚肩)」に同じ。「三里を毎日の早駕籠,人も咎むる―/浮世草子・好色盛衰記 4」
四枚胴
よまいどう [2] 【四枚胴】
⇒しまいどう(四枚胴)
四枚胴
しまいどう [2] 【四枚胴】
鎧(ヨロイ)の胴の一種。革または鉄板を四か所の蝶番(チヨウツガイ)で連ねた胴。引き合わせには二枚の板が用いられるので,実際は五枚から成る。当世具足にも用いられ,五枚胴の称も生じた。よまいどう。
四果
しか [1][2] 【四果】
〔仏〕 小乗仏教において,修行によって得られる結果を分類したもの。聖者の位に入った預流(ヨル)果,天界と人間界を往復する一来果,流転することのなくなる不還(フゲン)果,完全な悟りを開く無学果(阿羅漢果)の総称。
→四向
四柱推命
しちゅうすいめい [0] 【四柱推命】
占いの一種。生まれた年・月・日・時の四本の柱をもとにその人の運命を占うもの。
四條畷
しじょうなわて シデウナハテ 【四條畷】
大阪府北東部,生駒(イコマ)山地西斜面にある市。楠木正行(マサツラ)らを祀(マツ)る四條畷神社がある。
四條畷の戦い
しじょうなわてのたたかい シデウナハテ―タタカヒ 【四條畷の戦い】
1348年1月,四條畷で北朝の高師直(コウノモロナオ)軍が南朝の楠木正行(マサツラ)軍を破った戦い。正行は弟正時らとともに自刃。
四橛
しけつ [0] 【四橛】
〔「橛」は杭(クイ)の意〕
密教の仏具。護摩壇の四隅に立てて,その内側が結界であることを示す柱。
四次元
よじ【四次元】
the fourth dimension.四次式 a biquadratic expression.四次方程式 a biquadratic equation.
四次元
よじげん [2] 【四次元】
次元が四であること。物理学では空間の三次元に一次元(時間)を加えたものをさすことが多い。
→次元(2)
四次元空間
よじげんくうかん [5] 【四次元空間】
空間(三次元)と時間(一次元)とをまとめた空間。相対性理論によれば,物理法則は四次元空間の中で記述されなければならない。時空。
→相対性理論
四正見
ししょうけん [2] 【四正見】
〔仏〕 一切のものを苦・空・無常・無我と見る正しい見解。
四死球
ししきゅう [2] 【四死球】
野球で,四球(フォア-ボール)と死球(デッド-ボール)をいう。
四段活用
よだんかつよう [4] 【四段活用】
文語動詞の活用形式の一。語尾が,五十音図のア・イ・ウ・エの四段にわたって活用するもの。「歩く」「遊ぶ」などの類。
〔口語動詞の場合,現代仮名遣いでは,「歩こう」「遊ぼう」の「こ」「ぼ」のように,オ段も加わるので五段活用と呼ぶ〕
四民
しみん [1] 【四民】
(1)封建時代の身分階級である士・農・工・商の四階級の人々。
(2)すべての階層の人々。国民。
四民平等
しみんびょうどう [1] 【四民平等】
明治維新の改革における身分制廃止のスローガン。1869年(明治2)農工商を平民,71年穢多(エタ)・非人の称を廃止し「平民と同様たるべき事」としたが,華族・士族・平民の呼称のもとに身分秩序が再編成され,被差別民の差別は残存された。
四気
しき [1] 【四気】
天地間に消長する,四季の気。すなわち春の温,夏の熱,秋の涼,冬の寒。
四河入海
しがにっかい 【四河入海】
抄物の一。笑雲清三(シヨウウンセイサン)編。二五巻。1534年成立。蘇東坡(ソトウバ)の詩の注解。瑞渓周鳳(ズイケイシユウホウ)・大岳周崇(タイガクシユウスウ)・一韓智翃(イツカンチコウ)・万里集九(バンリシユウキユウ)の四人の説に自見を加えて集成したもの。
四法
しほう [0] 【四法】
□一□〔歴史的仮名遣いは「しはふ」〕
漢詩の,起・承・転・結の作法。
□二□〔歴史的仮名遣いは「しほふ」〕
〔仏〕
(1)四つの教え。教(仏陀の言教)・理(その言教に説かれた道理)・行(その道理に従う修行)・果(その修行によって得る証果)の四つ。
(2)真宗の四つの法。教(仏陀の言教)・行(その言教に説かれた修行)・信(その修行の功徳利益を信じること)・証(行と信とによって得られる証果)の四つ。浄土真宗の根本聖典「教行信証」は,これに基づく。
四法印
しほういん [2] 【四法印】
〔仏〕 仏教の思想を特徴づける四つの基本的主張。諸行無常,諸法無我,涅槃寂静の三法印に一切皆苦の一句を加えたもの。
四法界
しほっかい [2] 【四法界】
〔仏〕 華厳宗で説く,世界の四つのとらえ方。すべての事物が個々に存在するものとして把握する事法界,すべての事物の本体は真如であると把握する理法界,眼前の現象の世界と真如の世界は同一であると把握する理事無礙(リジムゲ)法界,現象するすべての事物は互いに縁起し合う存在であるとする事事無礙法界をいう。
四波羅蜜
しはらみつ [2] 【四波羅蜜】
〔仏〕
(1)涅槃(ネハン)に伴う四つのすぐれた特徴。永遠性・安穏(アンノン)性・主体性・清浄性がそれぞれ完全である常・楽・我・浄の四つの波羅蜜。
(2)〔「四波羅蜜菩薩」の略〕
金剛界曼荼羅(マンダラ)で,中央の大日如来を取り囲む女形の四菩薩。前(東)の金剛,左(南)の宝,後ろ(西)の法,右(北)の羯磨(カツマ)の各波羅蜜菩薩。阿閦(アシユク)・宝生・阿弥陀・釈迦を生みだす母の役割をするため女形をとる。
四注造り
しちゅうづくり [4] 【四注造り】
(1)「寄棟(ヨセムネ)造り」に同じ。
(2)「方形(ホウギヨウ)造り」に同じ。
四洲
ししゅう [1][0] 【四州・四洲】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り巻く九山八海(クセンハツカイ)の最も外側にある四大陸。南瞻部(ナンセンブ)洲(または閻浮提(エンブダイ))・東勝身洲・西牛貨(サイゴケ)洲・北倶盧(ホツクル)洲の四つ。四天下(シテンゲ)。四大州。
四海
しかい [2] 【四海】
(1)四方の海。
(2)国内。天下。世の中。また,世界。「征夷将軍の跡を継がしめ以て―に号令せり/日本開化小史(卯吉)」
(3)〔仏〕 須弥山(シユミセン)を四方から取りまく海。
四海
しかい【四海】
the whole world.四海同胞 universal brotherhood.
四海兄弟
しかいけいてい [2][1] 【四海兄弟】
〔論語(顔淵)「四海之内皆兄弟也」〕
世界の人々が親しみあうこと皆兄弟のごときであるべきだ,という意。四海同胞。
四海同胞
しかいどうほう [2] 【四海同胞】
⇒四海兄弟(ケイテイ)
四海波
しかいなみ [2] 【四海波】
祝儀用に謡う,謡曲「高砂」の一節「四海波静かにて,国も治まる時つ風,君の恵みぞありがたき」の部分の通称。
四清
しせい [0][1] 【四清】
画題の一。梅・桂・菊・水仙を配する。
四火
しか [1][2] 【四火・四花】
灸穴(キユウケツ)で,背の下部の四点。
四無畏
しむい [2] 【四無畏】
〔仏〕 仏・菩薩が畏(オソ)れを抱かずに仏法を説くことのできる四つの自信。仏の四無畏は一切智無畏・漏尽無畏・説障道無畏・説尽苦道無畏,菩薩の四無畏は能持無畏・知根無畏・答報無畏・決疑無畏をいう。四無所畏(シムシヨイ)。
四無礙智
しむげち [3] 【四無礙智】
⇒四弁(シベン)
四無量心
しむりょうしん [3] 【四無量心】
〔仏〕 仏が一切の衆生(シユジヨウ)に対してもつあわれみの心。安楽を与えようとする慈無量心,苦難を除こうとする悲無量心,衆生が喜びを得ることを喜ぶ喜無量心,執着の心がなく誰に対しても平等である捨無量心の四つをいう。
四片
よひら 【四片】
(1)花弁が四枚あること。また,その花弁。「紫陽花(アジサイ)の―に見れば八重にこそ咲け/夫木 9」
(2)(「四葩」と書く)アジサイの異名。[季]夏。
四獣
しじゅう [0] 【四獣】
(1)「四神(シジン){(1)}」に同じ。
(2)虎(トラ)・豹(ヒヨウ)・熊(クマ)・羆(ヒグマ)の総称。
四王
しおう [2] 【四王】
「四天王」の略。
四王天
しおうてん [2] 【四王天】
〔仏〕 六欲天の最下にある天。四天王とその眷属(ケンゾク)の住む所。
四球
しきゅう [0] 【四球】
野球で,フォア-ボール。
四球
しきゅう【四球】
《野》 <give> a base on balls;a pass;→英和
a walk.→英和
〜で出る walk.
四生
ししょう [0] 【四生】
〔仏〕 迷いの世界の生物をその生まれ方によって分けたもの。胎生・卵生・湿生・化生(ケシヨウ)の四種。
四生の苦輪
ししょうのくりん 【四生の苦輪】
〔仏〕 一切衆生(シユジヨウ)が四生に生まれ変わり,繰り返し苦しみを味わうこと。
四界
しかい [0][1][2] 【四界】
(1)〔群書拾唾〕
天界・地界・水界・陽界の総称。
(2)〔倶舎論〕
地・水・火・風の四大の称。
四番
よばん [0] 【四番】
野球の打順で,第四番目。また,その打者。チーム一の強打者。「―バッター」「―を打つ」
四番目物
よばんめもの [0] 【四番目物】
五番立て演能で,四番目に演ぜられる曲の総称。一括しにくいので雑能物ともいい,さらに分ければ,物狂物(モノグルイモノ)・現在物,そして執念物ともいうべき「葵上」「道成寺」その他の類がある。
四畳半
よじょうはん ヨデフ― [2] 【四畳半】
(1)和室で,畳四枚半敷きの部屋。
(2)待合などの,粋(イキ)に作った小部屋。
四畳半切り
よじょうはんぎり ヨデフ― [0] 【四畳半切り】
四畳半の茶室の炉の切り方。中央にある半畳の炉畳の点前畳と貴人畳が接する隅に炉を切る。広間にも用いるので広間切りともいう。
四畳半趣味
よじょうはんしゅみ ヨデフ― [6] 【四畳半趣味】
待合などの小部屋で,芸者などを相手に酒を飲むことを好む趣味。
四畿内
しきない [2] 【四畿内】
畿内の四か国。大和・河内・山城・摂津をいう。757年,河内国から和泉国が分かれ,以後,五畿内となる。
四百余州
しひゃくよしゅう 【四百余州】
中国全土のこと。四百州。「―に私にかつ相撲がござらぬ/狂言・唐人相撲」
四百四病
しひゃくしびょう [4] 【四百四病】
仏教で,人間のかかる病気のすべて。
〔人身は地・水・火・風の和合から成り,その調和のないときそれぞれに一〇一種の,合計四〇四の病が生ずるという〕
四目十目
よめとおめ [1] 【四目十目】
結婚に際し,一方の年齢が他方の年齢から数えて,四年目または10年目にあたるもの,すなわち三つ違い・九つ違い。不縁のもととして忌む俗信があった。
四目垣
よつめ【四目垣】
a trellis.→英和
四目格子(ごうし) latticework;a lattice window.
四相
しそう [0] 【四相】
〔仏〕
(1)事物が出現し消滅していく四つの段階。事物がこの世に出現してくる生相(シヨウソウ),持続して存在する住相,変化していく異相,消え去っていく滅相。
(2)人間の一生に{(1)}を当てはめたもの。すなわち,生・老・病・死の各相。
(3)人々がその心身に執着するために抱く四つの誤った相。我・人・衆生(シユジヨウ)・寿者の四相。
四睡
しすい [0] 【四睡】
画題の一。豊干(ブカン)・寒山(カンザン)・拾得(ジツトク)の三人が虎(トラ)と寄り合って眠っている図。禅の境地を示す。
四知
しち [1][2] 【四知】
〔後漢書(楊震伝)〕
二人の間だけの秘密でも,天が知り,地が知り,自分が知り,相手が知っているから,いずれは他の知るところとなるということ。
四神
しじん [1] 【四神】
(1)天の四方の方角をつかさどる神。東の青竜(セイリヨウ),西の白虎(ビヤツコ),南の朱雀(スザク),北の玄武(ゲンブ)の称。星宿を動物に見立てる中国古代の思想に由来する。四獣。
(2)中国で,四季をつかさどる神の名称。春の句芒(コウボウ),夏の祝融(シユクユウ),秋の蓐収(ジヨクシユウ),冬の玄冥(ゲンメイ)をいう。
四神旗
しじんき [2] 【四神旗】
四神{(1)}を描き出した四本の旗。昔,朝廷で,即位礼・元日などに庭前に立てられた。四神の旗。
四神相応
しじんそうおう [1] 【四神相応】
天の四神の方角に相応した,地上で最良の地勢。左(東)に流水(青竜),右(西)に大道(白虎),前(南)にくぼ地(朱雀),後ろ(北)に丘陵(玄武)のあるものをいい,平安京はそれにかなう地といわれた。四地相応。
四禅
しぜん [0] 【四禅】
〔仏〕「四禅天(シゼンテン)」の略。
四禅天
しぜんてん [2] 【四禅天】
〔仏〕 禅を修することによって生まれかわるとされる,色界の四天。初禅天・第二禅天・第三禅天・第四禅天の総称。四禅。
四科
しか [1][2] 【四科】
〔論語(先進)〕
儒学で重んじられる四種の科目。すなわち徳行・言語・政事・文学。
四種
ししゅ [1] 【四種】
四つの種類。
四種の花
ししゅのはな 【四種の花】
⇒四華(シケ)
四種三昧
ししゅさんまい [3] 【四種三昧】
〔仏〕「摩訶止観」に説く天台宗の教説。三昧をその動作によって常坐三昧・常行三昧・半行半坐三昧・非行非坐三昧の四つに分けたもの。
四種姓
ししゅせい [2] 【四種姓】
⇒カースト
四種念仏
ししゅねんぶつ [3] 【四種念仏】
〔仏〕 称名念仏(仏の名を口に唱えること)・実相念仏(実相としての仏の法身を観じて念じること)・観想念仏(仏の微妙相好を観想すること)・観像念仏(仏の形相を心に念じること)の総称。
四種曼荼羅
ししゅまんだら [3] 【四種曼荼羅】
密教でいう,大曼荼羅・三昧耶(サンマヤ)曼荼羅・法曼荼羅・羯磨(カツマ)曼荼羅の総称。
四種盤
ししゅばん [0][2] 【四種盤】
香道の源平香・名所香・競馬香・矢数香の四種の組香に使用する盤と立物(タテモノ)を一つに納めたもの。
四穴
しけつ [0] 【四穴】
古く邦楽で用いた,調律用の音具。細い短い管(側面に四指孔)の一端に張った和紙をはじいて鳴らす。指孔開閉により十二律が得られる。一竹(イツチク)。
四立
よつだて [0] 【四立】
一本の矢に,それぞれ走羽(ハシリバ)・遣羽(ヤリバ)・外懸羽(トカケバ)・弓摺羽(ユスリバ)と称する四枚の矢羽根をはぐこと。
四端
したん [0] 【四端】
〔孟子(公孫丑上)〕
仁・義・礼・智の徳に達するための四つの糸口。惻隠(ソクイン)・羞悪(シユウオ)・辞譲・是非の四つの心の総称。孟子の性善説の根底を成す。
四等官
しとうかん [2] 【四等官】
律令制で,諸官司の幹部職員たる長官(カミ)・次官(スケ)・判官(ジヨウ)・主典(サカン)の総称。長官は業務の統轄,次官はその補佐,判官は一般事務の処理,主典は文書の作成を主な職務とする。八省は卿(カミ)・輔(スケ)・丞(ジヨウ)・録(サカン),衛府は督(カミ)・佐(スケ)・尉(ジヨウ)・志(サカン),国司は守(カミ)・介(スケ)・掾(ジヨウ)・目(サカン)など官司の種類により用字が区別される。四部官。
→四等官[表]
四箇の法要
しかのほうよう 【四箇の法要】
〔仏〕 大法会の際,偈(ゲ)を唱えながら行う四つの儀式。梵唄(ボンバイ)・散華(サンゲ)・梵音(ボンノン)・錫杖(シヤクジヨウ)のこと。四箇法要。
四箇格言
しかかくげん [3][4] 【四箇格言】
日蓮が他宗を邪宗だとして唱えた,念仏無間・禅天魔・真言亡国・律国賊の四句。
四箴
ししん [0] 【四箴】
(1)四つのいましめ。
(2)宋の程頤(テイイ)の文章の名。視・聴・言・動に関する四つのいましめがある。
(3)「四勿(シブツ)」に同じ。
四節
しせつ [1] 【四節】
四つの季節。四季。
四納言
しなごん [2] 【四納言】
一条天皇の時代に,賢才として知られた四人の納言。権大納言藤原公任・権中納言藤原斉信(ナリノブ)・権中納言源俊賢・権中納言藤原行成をいう。
四絃
しげん [0][1] 【四弦・四絃】
四本の弦。特に,琵琶をいう。
四維
しい [1] 【四維】
(1)〔「維」は隅(スミ)の意〕
艮(ウシトラ)(北東)・巽(タツミ)(南東)・坤(ヒツジサル)(南西)・乾(イヌイ)(北西)の四つの方位。
(2)〔「管子(牧民)」による。「維」は大綱の意〕
国家を維持するのに必要な四つの基本的な事柄。礼・義・廉・恥をいう。
四緑
しろく [1] 【四緑】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では木に属し,本位は巽(ソン)(東南)とする。
四聖
ししょう [0] 【四聖】
〔仏〕
(1)仏・菩薩・縁覚・声聞の称。
(2)阿弥陀仏・観世音菩薩・大勢至菩薩・大海衆菩薩の称。
(3)東大寺建立における,本願の聖武天皇,開基の良弁(ロウベン),勧進の行基,導師の婆羅門僧正の総称。
→しせい(四聖)
四聖
しせい [0][1] 【四聖】
釈迦・キリスト・孔子・ソクラテスの四人の聖人。世界の四聖。
→ししょう(四聖)
四聖諦
ししょうたい 【四聖諦】
⇒四諦(シタイ)
四職
ししき [1] 【四職】
(1)律令制で,左京職・右京職・大膳職・修理(シユリ)職の総称。
(2)室町時代,侍所の長官(所司)に任ぜられた,山名・一色・京極・赤松の四家。四殿衆。四職衆。
四職
ししょく [1] 【四職】
⇒ししき(四職)
四股
しこ [2] 【四股】
〔「醜(シコ)」の意か〕
相撲の基本動作の一。両足を開いて構え,膝に手をそえて足を交互に高く上げ,力をこめて踏みおろすこと。力足(チカラアシ)。「―を踏む」
四股を踏む
しこ【四股を踏む】
stamp on the ring for a warm-up.‖四股名 a ring name.
四肢
しし【四肢】
the limbs;the legs and arms.
四肢
しし [1] 【四肢】
両手と両足。手足。また,動物の四本の足。
四肢骨
ししこつ [2] 【四肢骨】
上肢および下肢の骨の総称。
四胡
しこ [1][2] 【四胡】
中国の擦弦楽器の一。材質と形は二胡(ニコ)に似るが,二胡より大形で四弦。同音高に調弦した各二弦を同時に擦奏する。
→胡琴(コキン)
→二胡
四能
しのう [0][1] 【四能】
四つの技芸。琴・棋・書・画をいう。
四脚門
しきゃくもん [3] 【四脚門】
⇒よつあしもん(四脚門)
四脚門
よつあしもん [4] 【四脚門】
太い二本の円柱の本柱の前後に袖柱を添えた格式の高い門。屋根は切妻破風(ハフ)造りとする。よつあしの門。しきゃく門。
四脚門[図]
四脚鳥居
よつあしどりい [5] 【四脚鳥居】
⇒両部鳥居(リヨウブドリイ)
四至
しし [1] 【四至】
〔「しじ」とも〕
「しいし(四至)」に同じ。
四至
しいし [1] 【四至】
〔「しし(四至)」の慣用読み〕
古代・中世において,荘園や寺域などの東西南北の境界。
四至牓示
ししぼうじ 【四至牓示】
〔「ししほうじ」とも〕
(1)荘園の区域を確認するため四方におかれた標識。
(2)四辻などで,四方への道の行き先をしるした石や立札。[日葡]
四艘張り網
しそうはりあみ シサウ― [5] 【四艘張(り)網】
敷き網の一。方形の網を四艘の船で広げ,撒(マ)き餌や集魚灯で集めたアジ・サバ・サンマなどを一斉に引き揚げて捕るもの。
四艘張網
しそうはりあみ シサウ― [5] 【四艘張(り)網】
敷き網の一。方形の網を四艘の船で広げ,撒(マ)き餌や集魚灯で集めたアジ・サバ・サンマなどを一斉に引き揚げて捕るもの。
四色問題
よんしょくもんだい [5] 【四色問題】
「地図で,隣り合う国を異なる色で塗り分けるには最低何色必要か」という数学の証明問題。1840年にメビウス,1850年にガスリー兄弟が提出。ケーリーが79年に再提出。四色あればよいらしいことは経験的にわかっていたが,1976年ハーケンとアッペルにより大型コンピューターを用いて証明された。ししょくもんだい。
四花
しけ [2][1] 【四華・四花】
〔仏〕 法華経が説かれるとき,めでたいしるしとして天から降るという四種の蓮華(レンゲ)花。曼荼羅華(マンダラゲ)(白花)・摩訶曼荼羅華(マカマンダラゲ)(大白花)・曼珠沙華(マンジユシヤゲ)(赤花)・摩訶曼珠沙華(大赤花)。四種の花。
四花
しか [1][2] 【四火・四花】
灸穴(キユウケツ)で,背の下部の四点。
四芸
しげい [1] 【四芸】
四つの芸。琴・囲碁・書・絵画のこと。
四苦
しく [2][1] 【四苦】
〔仏〕 人生の四つの苦しみ。生・老・病・死をいう。「―八苦」
四苦八苦
しくはっく【四苦八苦(の苦しみをする)】
(writhe in) agony.→英和
四苦八苦
しくはっく [3] 【四苦八苦】 (名)スル
(1)非常に苦しむこと。大変苦労すること。「金策に―する」
(2)〔仏〕 生老病死の四苦に,愛別離苦・怨憎会苦(オンゾウエク)・求不得苦(グフトクク)・五陰盛苦(ゴオンジヨウク)の四苦とを併せたもの。人間のあらゆる苦しみ。
四菩薩
しぼさつ [2] 【四菩薩】
〔仏〕
(1)衆生(シユジヨウ)に最も因縁の深い四人の菩薩。観音・弥勒・普賢・文殊の総称。密教の胎蔵界曼荼羅で,大日如来を中心としてそれぞれ西北・東北・東南・西南の四隅に配す。
(2)「法華経」涌出品(ユシユツボン)で,末法濁悪(ジヨクアク)の世に地から涌(ワ)き出て,「法華経」をひろめる仏命を受けたといわれる菩薩のうち,上行・無辺行・浄行・安立行の四人の菩薩。
四華
しけ [2][1] 【四華・四花】
〔仏〕 法華経が説かれるとき,めでたいしるしとして天から降るという四種の蓮華(レンゲ)花。曼荼羅華(マンダラゲ)(白花)・摩訶曼荼羅華(マカマンダラゲ)(大白花)・曼珠沙華(マンジユシヤゲ)(赤花)・摩訶曼珠沙華(大赤花)。四種の花。
四葉
しよう [0] 【四葉】
四枚の葉または花弁をかたどった金具。釘隠しなどに用いる。四葉座。
四葉葎
よつばむぐら [4] 【四葉葎】
アカネ科の多年草。雑木林などに多い。高さ15〜40センチメートル。卵状長楕円形の小さい葉が四個ずつ輪生。初夏,葉腋(ヨウエキ)に淡黄緑色の小花がかたまってつく。
四葉葎[図]
四葬
しそう [0] 【四葬】
インドで行われる四種の葬法。火葬・水葬・土葬・林葬の総称。
四蔵
しぞう [0] 【四蔵】
〔仏〕 四種の仏典。経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に呪蔵または雑蔵を加える。
→三蔵
四虚
しきょ [1][2] 【四虚】
漢詩で,律詩の前聯(ゼンレン)・後聯の四句が,いずれも景物を写さずに情思を述べたもの。
⇔四実
四衆
ししゅう 【四衆】
⇒ししゅ(四衆)
四衆
ししゅ [1] 【四衆】
〔仏〕
(1)仏教徒を四つに分けたもの。比丘(ビク)・比丘尼(ビクニ)・優婆塞(ウバソク)・優婆夷(ウバイ)。
(2)出家した者を四つに分けたもの。比丘・比丘尼・沙弥(シヤミ)・沙弥尼。四部衆。四部の弟子。
四行
しこう [0] 【四行】
(1)人の行うべき四つの道。孝・悌(テイ)・忠・信の称。
(2)「四教(シキヨウ){(1)
(ウ)}」に同じ。
四行程機関
しこうていきかん シカウテイキクワン [7][6] 【四行程機関】
⇒四(ヨン)サイクル機関(キカン)
四術
しじゅつ [1] 【四術】
詩・書・礼・楽の四つの道。
四街道
よつかいどう ヨツカイダウ 【四街道】
千葉県北部,下総(シモウサ)台地にある市。千葉市の北東に隣接し,住宅地として発展。
四衛
しえ [1] 【四衛】
左右の衛士府(エジフ)と左右の兵衛府の総称。
四衢
しく [1] 【四衢】
四方に通じている道。よつつじ。
四衢八街
しくはちがい [1][2] 【四衢八街】
道が四方八方に通じている大きな市街。「名におほ坂の―/桐一葉(逍遥)」
四表
しひょう [0][1] 【四表】
〔四方の果ての意から〕
四方。天下。「―の静謐(セイヒツ)を祈る」
四裔
しえい [0] 【四裔】
〔「裔」は衣のすそ〕
国の四方のはて。
四親王家
ししんのうけ 【四親王家】
江戸時代,伏見・有栖川(アリスガワ)・桂・閑院の四つの宮家をいう。
四親等
ししんとう [2] 【四親等】
親等の一。四世を隔てた関係にある親族。高祖父母・いとこ・玄孫など。
四角
しかく【四角】
a square.→英和
〜な square.〜張る be formal;stand on ceremony.
四角
しかく [3] 【四角】 (名・形動)[文]ナリ
(1)正方形・長方形など四隅に角(カド)のある形。また,そのさま。「―な机」「真―」
(2)態度などの折り目正しいこと。また,真面目すぎて堅苦しいさま。「あまり―な事をいうな」「―に堅くろしく,すはつて見ても何とやら/当世書生気質(逍遥)」
四角
よつかど【四角】
a (street) corner;[十字路]a crossing;→英和
a crossroads.
四角い
しかく・い [0][3] 【四角い】 (形)
〔「四角」を形容詞化した語〕
四角な形をしている。「―・く切る」
四角八方
しかくはっぽう 【四角八方】
あらゆる方面。四方八方。「忽に―へ逃げ散ず/太平記 5」
四角号碼
しかくごうま [4] 【四角号碼】
〔「号碼」は番号の意〕
中国の王雲五の考案した漢字検索法で,字の四隅の形によって〇から九までの番号を定め,漢字を左上・右上・左下・右下の順の四桁の数で表し,その順に配列するもの。
四角四境の祭
しかくしきょうのまつり 【四角四境の祭(り)】
陰陽(オンヨウ)道で,疫神を追い払うため,病人の家の四隅,国の四方の境界などで行なった祭祀(サイシ)。また,朝廷で行なった鎮火祭と道饗(ミチアエ)の祭り。四境祭。
四角四境の祭り
しかくしきょうのまつり 【四角四境の祭(り)】
陰陽(オンヨウ)道で,疫神を追い払うため,病人の家の四隅,国の四方の境界などで行なった祭祀(サイシ)。また,朝廷で行なった鎮火祭と道饗(ミチアエ)の祭り。四境祭。
四角四面
しかくしめん [4] 【四角四面】
(1)真四角なこと。「―のやぐら」
(2)態度などの折り目正しいこと。また,真面目過ぎて堅苦しいこと。「―の応対」「お勢の前ではいつも―に喰ひしばつて/浮雲(四迷)」
四角張る
しかくば・る [4] 【四角張る】 (動ラ五[四])
(1)四角形をしている。角張る。「―・った顔」
(2)堅苦しい態度をとる。きまじめな考え方をする。「真摯(マジメ)に―・つて/社会百面相(魯庵)」
四角形
しかくけい [2][3] 【四角形】
四つの直線で囲まれた平面図形。
→四辺形
四角形
しかっけい シカク― [2] 【四角形】
⇒しかくけい(四角形)
四角柱
しかくちゅう [3] 【四角柱】
底面が四角形の角柱。
四角竹
しかくだけ [3] 【四角竹】
⇒四方竹(シホウチク)
四角藺
しかくい [3] 【四角藺】
カヤツリグサ科の多年草。山中の湿地に自生。茎は四角柱状で,根茎から直立して株となり,高さ約30センチメートル。葉は退化して鞘(サヤ)となる。夏から秋にかけ,茎頂に淡褐色の小穂を一個つける。
四角豆
しかくまめ [3] 【四角豆】
マメ科のつる性一年草。熱帯アジア原産。莢(サヤ)は長さ10〜30センチメートルで,断面は四角形。若い莢を食用とするが,茎葉・花・塊根も食べられる。
四角錐
しかくすい [3] 【四角錐】
底面が四角形の角錐。
四言教
しげんきょう [0] 【四言教】
王陽明が門人に授けた四句の教義。すなわち「無�善無�悪心之体,有�善有�悪意之動,知�善知�悪是良知,為�善去�悪是格物」をいう。
四計
しけい [0] 【四計】
〔馮応京「月令広義」〕
一日の計,一年の計,一生の計,一家の計の四つのはかりごと。
四診
ししん [0] 【四診】
漢方で,望(視診)・聞(聴診)・問(問診)・切(触診)の四つの診察法。
四詩
しし [1] 【四詩】
(1)詩経の四種の詩体。国風・大雅・小雅・頌(シヨウ)の総称。
(2)前漢に行われた四種の詩経。すなわち魯(ロ)の申培の伝えた魯詩,斉の轅固生(エンコセイ)の伝えた斉詩,燕の韓嬰の伝えた韓詩,魯の毛亨(モウコウ)の伝えた毛詩の四種。毛詩だけが現存している。
四諦
したい [0] 【四諦】
〔仏〕 四つの真理の意。苦諦・集諦(ジツタイ)・滅諦・道諦の総称。十二縁起と並ぶ仏教の根本教理。四聖諦(シシヨウタイ)。
→苦集滅道(クジユウメツドウ)
四谷
よつや 【四谷】
(1)東京都新宿区の南東端にある地名および四ッ谷駅付近の通称。旧区名。甲州街道に沿う商業街。
(2)江戸時代,甲州街道沿いの第一宿として栄えた内藤新宿の岡場所の異名。
四谷怪談
よつやかいだん 【四谷怪談】
「東海道四谷怪談」の通称。歌舞伎世話物の一。四世鶴屋南北作。1825年江戸中村座初演。塩冶(エンヤ)家の浪人民谷伊右衛門は立身のため妻お岩の毒殺をはかり憤死させるが,その怨霊のたたりにより破滅する。
四谷紙鳶
よつやとんび [4] 【四谷紙鳶】
江戸時代,四谷で作って売り出した鳶の形をした凧(タコ)。よつやとび。
四象
ししょう [0] 【四象】
易で少陽(春)・太陽(夏)・少陰(秋)・太陰(冬)の総称。
四趣
ししゅ [1] 【四趣】
⇒四悪趣(シアクシユ)
四足
しそく [1] 【四足】
(1)よつあし。四本の足があるもの。
(2)四つ足の動物。けだもの。[日葡]
四足の
しそく【四足の】
four-footed.四足獣 a quadruped.→英和
四足の
よつあし【四足の】
four-footed;quadruped.→英和
四足動物
しそくどうぶつ [4] 【四足動物】
脊椎動物のうち,四肢をもつものの総称。魚類を除く両生類・爬虫類・哺乳類・鳥類をいう。鳥類では前肢は翼に変化。四足類。四肢動物。
四輪
しりん [0] 【四輪】
〔仏〕
(1)大地の下にあって世界を支えているという四個の大輪。三輪(金輪・水輪・風輪)に,さらにその下にある空輪を加えたもの。
(2)転輪王の,金・銀・銅・鉄の四種の輪宝。
四輪
よんりん [0] 【四輪】
(1)四つの車輪。
(2)四輪の自動車。「小型―」「軽―」
四輪の
よんりん【四輪の】
four-wheeled.四輪駆動 four-wheel drive.
四輪王
しりんおう [2] 【四輪王】
〔仏〕 鉄輪王・銅輪王・銀輪王・金輪王の四人の転輪王。
四輪駆動
よんりんくどう [5] 【四輪駆動】
前後の四つの車輪に駆動力を伝えることのできる構造。また,その自動車。4WD 。四駆。
四辺
しへん [1] 【四辺】
(1)あたり。きんじょ。「―を気遣う」
(2)周囲。四方。「―を海で囲まれる」
(3)数学で,四つの辺。「―の長さが等しい四角形」
四辺
しへん【四辺】
<on> all sides.四辺形 a quadrangle.→英和
四辺形
しへんけい [2][0] 【四辺形】
四つの辺からできた平面図形。四角形。
四辻
よつつじ【四辻】
⇒四角(かど).
四迷
しめい 【四迷】
⇒二葉亭(フタバテイ)四迷
四通
しつう [2][0] 【四通】 (名)スル
道路・交通などが四方に通じていること。
四通八達
しつうはったつ [2][0] 【四通八達】 (名)スル
道路・交通などが四方八方へ通じていること。「―の地」
四通八達する
しつうはったつ【四通八達する】
run in all directions.〜の accessible from all directions.
四運動
ごしうんどう 【五・四運動】
1919年5月4日の北京の学生デモを発端として中国全土に波及した反帝国主義運動。パリ講和会議で日本の対華二十一箇条要求が承認されたことに反対し,政府にベルサイユ条約の調印拒否を約束させた。中国の新民主主義革命の出発点。
四道
しどう [1] 【四道】
四つの道。四つの方法。
(1)〔仏〕 完全な悟りを開くに至る四つの道。準備段階に当たる加行(ケギヨウ)道,煩悩を断ち切る無間(ムゲン)道,真理を悟る解脱(ゲダツ)道,悟りを完成させる勝進道。
(2)平安時代,大学寮の四つの学科。紀伝道・明経(ミヨウギヨウ)道・明法(ミヨウボウ)道・算道。
(3)連歌の付合(ツケアイ)の手法の基本となる四つの方法。添(ソウ)・従(シタガウ)・離(ハナツ)・逆(サカウ)。
四道将軍
しどうしょうぐん [4] 【四道将軍】
崇神天皇の時,北陸・東海・西道(山陽)・丹波(山陰)の鎮撫平定のため派遣されたという四人の将軍。大彦命(オオビコノミコト)・武渟川別命(タケヌナカワワケノミコト)・吉備津彦命(キビツヒコノミコト)・丹波道主命(タンバノミチノヌシノミコト)。
四達
したつ [0] 【四達】
(1)道路が四方に通ずること。四通。
(2)広く行き渡ること。
四郎兵衛
しろべえ シロベヱ 【四郎兵衛】
〔最初にこの役を引き受けた者の名から〕
吉原の大門(オオモン)の番所に詰めている見張り役の称。四人ずつ一日三交替で見張った。大門四郎兵衛。
四部
しぶ [1] 【四部】
(1)四つの部分・部門。「混声―合唱」
(2)中国で書物を四つに分類した,経・子・史・集の総称。
四部の博士
しぶのはかせ 【四部の博士】
律令制の大学寮で,明経道(ミヨウギヨウドウ)・紀伝道・明法道(ミヨウボウドウ)・算道の博士をいう。
四部の弟子
しぶのでし 【四部の弟子】
⇒四衆(シシユ)
四部作
しぶさく【四部作】
a tetralogy.→英和
四部合唱
しぶがっしょう [3] 【四部合唱】
四つの声部による合唱。代表的な形態は,ソプラノ・アルト・テノール・バスから成る混声四部合唱。
四部合奏
しぶ【四部合奏(合唱)】
a (vocal) quartet.
四部合戦状
しぶかっせんじょう [0] 【四部合戦状】
鎌倉時代に成った四つの戦記物語。すなわち「保元物語」「平治物語」「平家物語」「承久記」の総称。
四部官
しぶかん [2] 【四部官・四分官】
⇒四等官(シトウカン)
四部衆
しぶしゅう [2] 【四部衆】
⇒四衆(シシユ)
四配
しはい [0] 【四配】
孔子廟(ビヨウ)に孔子を中心にまつられる四人の賢者。右側の顔子・子思と左側の曾子・孟子。四侑(シユウ)。
四酸化三鉄
しさんかさんてつ シサンクワサン― [5] 【四酸化三鉄】
強磁性の黒色粉末。化学式 Fe�O�(実は,FeO・Fe�O�)天然には磁鉄鉱として産出。電極・触媒・黒色顔料に用いる。四三酸化鉄。
四酸化三鉛
しさんかさんなまり シサンクワサン― [7] 【四酸化三鉛】
赤色の無定形粉末。化学式 Pb�O� 一酸化鉛を摂氏約五〇〇度に加熱すると生成する。鉛丹・光明丹と呼ばれ,古くから橙赤色顔料として使われた。鉛ガラスの原料。四三酸化鉛。
四重
しじゅう [0] 【四重】
(1)〔仏〕「四重禁」の略。
(2)四つ重なること。また,そのもの。
四重唱
しじゅうしょう [2] 【四重唱】
四人の歌手による重唱。男声・女声・混声がある。カルテット。
四重奏
しじゅうそう【四重奏】
《楽》a <string> quartet.
四重奏
しじゅうそう [2] 【四重奏】
四つの独奏楽器による合奏。第一バイオリン・第二バイオリン・ビオラ・チェロによる弦楽四重奏は最も代表的。カルテット。
四重禁
しじゅうきん [2] 【四重禁】
〔仏〕 最も重い四つの禁戒。すなわち殺生(セツシヨウ)・偸盗(チユウトウ)・邪淫(ジヤイン)・妄語(モウゴ)の四つ。四重罪。四重禁戒。
四鏡
しかがみ [2] 【四鏡】
⇒しきょう(四鏡)
四鏡
しきょう [0] 【四鏡】
「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」の四つの歴史物語の総称。
四長雄蕊
しちょうゆうずい シチヤウ― [4] 【四長雄蕊】
一花に六本の雄しべがあり,そのうち四本が長く,他の二本が短いもの。アブラナ科の花に特有。四強雄蕊。
四門
しもん [0][1] 【四門】
(1)四方の門。四つの門。
(2)内裏外郭の東西南北の四つの門,建春門・宜秋(ギシユウ)門・建礼門・朔平門の総称。
(3)〔仏〕
(ア)天台宗で,真理に至る四つの立場。有門(ウモン)・空門・亦有亦空門(ヤクウヤククウモン)・非有非空門のこと。
(イ)密教で,曼陀羅の四方の門。東南西北を修行の段階に配して,それぞれ発心門・修行門・菩提門・涅槃(ネハン)門と名づける。
四門遊観
しもんゆうかん [0][1] 【四門遊観】
〔仏〕 釈迦が太子であったとき,王城の四門から外出し,東門で老人に,南門で病人に,西門で死人に,北門で沙門(=出家者)にそれぞれ出会い,老病死の苦を見て,出家の決意をしたという伝説。四門出遊。
四間
よま 【四間】
柱と柱の間が間口・奥行とも二間の広さの部屋。「―なる所へ入れて/義経記 2」
四阿
あずまや アヅマ― [3] 【東屋・四阿】
〔東国風のひなびた家の意という〕
(1)屋根を四方へ葺(フ)き下ろした建物。寄せ棟造り。
→真屋(マヤ)
(2)庭園や公園に設ける休憩用の小さな建物。萱(カヤ)・藁(ワラ)・杉皮などで葺いた寄せ棟形式の屋根で四方を吹き放しにしたもの。亭(チン)。
(3)催馬楽の曲名。「君―を忍びやかに謡ひて/源氏(紅葉賀)」
(4)源氏物語の巻名。第五〇帖。宇治十帖の一。
四阿
あずまや【四阿】
an arbor;→英和
a summerhouse.→英和
四阿
しあ [1] 【四阿】
(1)あずまや。
(2)寄せ棟造り。
四阿含
しあごん [2] 【四阿含】
四種の阿含経。北方仏教の分類で,長阿含(ジヨウアゴン)・中阿含・増一阿含・雑阿含(ゾウアゴン)の四種。四阿含経。
→阿含
四陲
しすい [0] 【四陲・四垂】
四方の辺境。四方のはて。
四隅
よすみ [1] 【四隅】
四角いものの四つのすみ。四方のかど。
四隅
よすみ【四隅】
the four corners.
四隅突出型墳
よすみとっしゅつがたふん [1][6] 【四隅突出型墳】
弥生時代後期から古墳時代初めにかけて山陰・北陸地方で造られた,方形墳丘の四隅から対角線方向へ突き出た墳墓。方墳でなく墳丘墓とするのが有力。
四隅餅
よすみもち [3] 【四隅餅】
「隅(スミ)の餅(モチ)」に同じ。
四障
ししょう [0] 【四障】
〔仏〕
(1)仏になれない人の,原因となる四種の障害。仏教を信じられない闡提(センダイ)障・自己の存在に執着する外道(ゲドウ)障,この世の苦を恐れる声聞(シヨウモン)障,慈悲心に欠ける縁覚(エンガク)障。
(2)仏道修行の四つの障害。煩悩にまどう惑障,悪い行為の業障,過去の悪業の起こす報障,誤った考えに陥る見障。
四隣
しりん [1] 【四隣】
(1)四方のとなり。となり近所。
(2)近隣の国々。「―との友好を保つ」
四難
しなん [1] 【四難】
〔仏〕 仏に出会い,その教えを信ずるに至るまでの四つの困難。仏に会い難い値仏(チブツ)難,仏の法を説くのに会い難い説法難,説法を理解し難い聞法(モンポウ)難,教えを信じ難い信受難をいう。
四面
しめん [1] 【四面】
(1)四つの面。
(2)四方。まわり。「―海に囲まれる」「―寂たり/ふところ日記(眉山)」
四面
しめん【四面】
the four sides; <on> all sides (周辺).〜楚歌(そか)である be surrounded by foes.四面体 a tetrahedron.→英和
四面体
しめんたい [0] 【四面体】
四つの平面で囲まれた立体。
四面楚歌
しめんそか [4] 【四面楚歌】
〔楚(ソ)の項羽が四面を囲む漢軍の中に楚の歌を聞き,楚はすでに漢にくだったのかと驚きなげいたという「史記(項羽本紀)」の故事から〕
まわりが敵や反対者ばかりで,味方のないこと。孤立無援。「―の状態」
四面銅鉱
しめんどうこう [4] 【四面銅鉱】
銅・アンチモン・硫黄(イオウ)などを含む鉱物。等軸晶系。通常,光沢のある鉄黒色で四面体結晶をなす。銀を含有することもある。銅・銀の原料鉱石。黝(ユウ)銅鉱。
四韻
しいん [0][1] 【四韻】
律詩のこと。四か所で韻を踏むのでいう。「―の詩(ウタ)なめりき/宇津保(嵯峨院)」
四顛倒
してんどう [2][0] 【四顛倒】
〔仏〕 四つの顛倒(テントウ)した考え。凡夫(ボンプ)の四顛倒と二乗の四顛倒とがある。前者は,真の仏智からみれば無常・無楽・無我・無浄が世間の実相であるのに,それを常・楽・我・浄と誤って考えるもの。後者は,常・楽・我・浄が涅槃(ネハン)の実相であるのに,それを無常・無楽・無我・無浄と誤って考えるもの。四倒。
四顧
しこ [1][2] 【四顧】 (名)スル
(1)あたりを振りむいて見ること。四方を見回すこと。「自分は座して,―して/あひびき(四迷)」
(2)まわり。四辺。「満眼荒涼として―人声なく/花柳春話(純一郎)」
四駅
しえき [1] 【四駅】
江戸時代,江戸より出る五街道の出発点となった四つの駅。品川(東海道)・内藤新宿(甲州街道)・板橋(中山道)・千住(日光・奥州街道)。四宿。
四魔
しま [1] 【四魔】
〔仏〕 人々を悩ませ,仏道修行を妨げる四種類のもの。人間のもつ執着や欲望である煩悩(ボンノウ)魔,苦しみを生じさせる陰魔(オンマ)(五陰魔・五蘊魔(ゴウンマ)),死そのものの死魔,人々が正しい道に進むことを妨げる他化自在天魔(天魔波旬)をいう。
四鳥の別れ
しちょうのわかれ シテウ― 【四鳥の別れ】
〔中国,桓山(カンザン)の鳥が四子を産んだが,成長して四海に飛び立つとき,母鳥が悲しんで鳴いたという「孔子家語」の故事から〕
親子の悲しい別れ。「鳥にあらざれども,―を悲しみ/保元(中)」
回
み 【曲・回】
〔動詞「みる(廻)」の連用形から〕
山・川・海岸線などの折れ曲がった所。他の語と複合して用いられる。「浦み」「里み」など。「石見(イワミ)の海角の浦―を/万葉 131」
回
かい クワイ 【回】
■一■ [1] (名)
ある事柄を反復して行う時の一つのまとまり。「―を重ねる」
■二■ (接尾)
助数詞。数または順序に関する語に付いて,度数・順序を数えるのに用いられる。「五―」
回
わ 【曲・回】
山裾・川・海岸などの湾曲した所。多く「河」「浦」などの名詞の下に付いて複合語として用いられる。「峰の―のむら草がくれ/永久百首」「広瀬の河―に祭はしむ/日本書紀(天武訓)」「浦―の浪をかこちても/新古今(羇旅)」
回
かい【回】
a time (度数);→英和
a round (競技);→英和
an inning (野球).→英和
1回 once.→英和
2回 two times;twice.→英和
3回 three times.
回し
もとおし モトホシ 【回し・廻し】
〔動詞「回(モトオ)す」の連用形から〕
(1)襟もとをしめたり広げたりする,紐(ヒモ)に通した金具。「皆水干装束にて,―を解きて押し入れ/今昔 23」
(2)「もとおり{(3)}」に同じ。[節用集(文明本)]
回し
まわし マハシ [0] 【回し・廻し】
(1)まわすこと。まわすもの。「―読み」「ねじ―」
(2)順に送ること。次に送ること。「たらい―」「随意講の―始まれり/咄本・醒睡笑」
(3)順に移すこと。「来月―」「翌月―」
(4)巻きつけるようにして身に着けるもの。
(ア)下帯。ふんどし。
(イ)力士が相撲をとるときにつけるふんどし。しめこみ。また,化粧まわし。
(5)「二重回し」に同じ。
(6)金銭をうまく運用すること。また,やり繰り。「米の売様,金銀の―をだに心得たらば/仮名草子・浮世物語」
(7)遊女が,数人の客をかけもちしてとること。
(8)「回し方」に同じ。
(9)上方で,白人(ハクジン){(2)
(ア)}の元締め。「早偲ばしく詞残して,―が方へ走り行/浮世草子・禁短気」
回し
まわし【回し】
[相撲の]a sumo wrestler's loincloth.
回しガッパ
まわしガッパ マハシ― [4] 【回し―】
丸合羽(ガツパ)の別名。
回し切り
まわしぎり マハシ― [0] 【回し切り】
ニンジン・ゴボウなどの細長い材料を,回しながら斜めに切ること。
回し文
まわしぶみ マハシ― [3][4][0] 【回し文】
⇒かいぶん(回文)
回し方
まわしかた マハシ― 【回し方】
遊里で,遊女の座敷・寝具など器物の世話をする男。深川では,男女あり,着付け・送り迎えなどをした。回し。「―はたき火にあたり/洒落本・通言総籬」
回し玉
まわしぎょく マハシ― [0][3] 【回し玉】
特定の証券会社だけでなく,他の多くの証券会社を使って売買注文を出した銘柄。また,証券会社が他の証券会社を通じて出す注文のこと。
回し者
まわしもの マハシ― [0] 【回し者】
内情を探るために敵方から送り込まれた者。スパイ。
回し者
まわしもの【回し者】
a spy.→英和
回し部屋
まわしべや マハシ― [0] 【回し部屋】
遊女に先客のあるとき,あとの客を入れる部屋。また,自分の部屋をもたない新造などが客を迎える部屋。
回し錐
まわしぎり マハシ― [3][4] 【回し錐】
(1)「轆轤鉋(ロクロガンナ)」に同じ。
(2)舞い錐。
回し飲み
まわしのみ マハシ― [0] 【回し飲み】 (名)スル
一つの器を人から人へ回して飲むこと。
回す
まわ・す マハス [0] 【回す・廻す】 (動サ五[四])
(1)物体がある点や軸を中心に回転するようにする。
〔回転運動の軸と物体の中心とが離れている場合は「回らせる」と言う〕
「ラジオのつまみを―・す」「こまを―・す」「暑いので扇風機を―・す」「舟を海中にまかり入りぬべく吹き―・して/竹取」
(2)物のまわりを囲むようにさせる。「ロープを二重に―・す」「石塀を―・したお屋敷」
(3)順に移動させる。次に送る。「伝票を経理部へ―・す」「奉賀帳を―・す」「回文ヲ―・ス/日葡」
(4)別の所に移す。必要な所にさし向ける。「大阪支店の在庫を―・してもらう」「車を玄関へ―・してくれ」「忙しいので五人ほど―・してほしい」
(5)ある立場・位置をとらせる。「補欠に―・す」「敵に―・す」「向こうに―・す」
(6)はたらきが及ぶようにする。「手を―・す」
(7)資金を運用する。「一〇〇〇万円を年六パーセントで―・す」
(8)他人を,自分の意のままに従わせる。「親父さま,うちの今(イマ)(=妾ノ名)めに―・されて/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
(9)動詞の連用形に付いて,複合動詞をつくる。
(ア)すみずみまで…する,順々に…するなどの意を表す。「ながめ―・す」「思い―・す」「使い―・す」
(イ)さんざん…するの意を表す。「女を追い―・す」「刑事につけ―・された」「機械をいじくり―・す」
(ウ)意のままに,または巧みに…するの意を表す。「家計を―・す」
〔「回る」に対する他動詞〕
[可能] まわせる
[慣用] 気を―・手を―・向こうに―・目を―
回す
まわす【回す】
(1) turn;→英和
spin (こまのように).→英和
(2)[順に]pass <the bottle> ;→英和
pass down (次にまわす).
(3)[転送]forward <a letter to> ;→英和
send <a car,papers> round <to> .
塩を〜 pass a person the salt (食卓で).→英和
回す
もとお・す モトホス 【回す・廻す】 (動サ四)
めぐらす。まわす。「即ち火を以ちて其の野を―・し焼きき/古事記(上訓)」
回む
た・む 【回む・廻む】 (動マ上二)
めぐる。まわる。まがる。「沖つ鳥鴨といふ舟は也良の崎―・みて漕ぎ来と聞え来ぬかも/万葉 3867」
回らかす
めぐらか・す 【回らかす】 (動サ四)
まわす。めぐらす。「同じ錦の幕を引―・したり/今昔 28」
回らし文
めぐらしぶみ 【回らし文】
「回(マワ)し文」に同じ。「まづ―候べしとて/平家 6」
回らす
めぐら・す [0][3] 【巡らす・回らす・廻らす】 (動サ五[四])
(1)周りを囲むようにする。取り巻かせる。「塀を―・す」「紅白の幕を―・す」
(2)輪を描くように動かす。「首(コウベ)を―・す」
(3)種々の方面から考える。思案する。「思いを―・す」「策を―・す」
(4)回転させる。まわす。「車は輪を―・す事あたはず/平家 11」
(5)(文書・口頭などで)順に知らせる。「堂の飾り,仏の御具など―・し仰せらる/源氏(松風)」
(6)時を経過させる。「時剋を―・さず,夜中に院の御所に押よせ/保元(上)」
〔「巡る」に対する他動詞〕
[可能] めぐらせる
回らふ
めぐら・う 【巡らふ・回らふ】 (動ハ四)
〔「巡る」に継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
(1)巡回する。めぐる。「とのゐたしかに―・ひてさぶらはせ/浜松中納言 3」
(2)ためらう。逡巡(シユンジユン)する。「入鹿が威に畏(オソ)りて,―・ひて進まざる/日本書紀(皇極訓)」
(3)生きながらえて世にある。「生きて世に―・ふべき心地もし侍らざりしかど/大鏡(藤氏物語)」
回り
まわり【回り】
(1)[回転]⇒回転.
(2)[周囲]circumference (周囲(の長さ));→英和
a border (ふち);→英和
the surroundings (環境);the neighborhood (付近).
(3)[経由]by way of <London> ;via <Siberia> .→英和
回り
めぐり [0] 【巡り・回り・廻り】
(1)物のまわりをめぐること。順に従ってまわること。「血の―が悪い」「名所―」
(2)周囲。まわり。「―に低き鉄欄干をつくり/文づかひ(鴎外)」
(3)近所。付近。あたり。「御簾の有様よりはじめ,―まで世の常ならず珍かなる/栄花(音楽)」
(4)「御廻(オメグリ)」に同じ。
回り
まわり マハリ 【回り・廻り・周り】
■一■ [0] (名)
(1)まわること。また,まわり方。回転。《回・廻》「前―」「小―がきく」「大―する」
(2)ある範囲に行き渡ること。広がること。《回・廻》「火の―が速い」
(3)順に移って行くこと。《回・廻》「得意先―」
(4)周囲。へり。ぐるり。「池の―」「焚火の―に集まる」
(5)付近。近辺。あたり。「―の人の意見をきく」「家の―にはまだ自然が残っている」
(6)ある地点を通って行くこと。また,直接行かないで,別の地点を通ること。《回・廻》「遠―」「北極―」「夫(ソレ)ぢや大変な―だぜ/其面影(四迷)」
(7)それに関連のある事柄。《回・廻》「水―」「足―」
(8)〔もと女房詞〕
飯の菜(サイ)。「お―」
■二■ (接尾)
助数詞。《回・廻》
(1)まわる回数を数えるのに用いる。「時計の短針は二四時間で二―する」
(2)十二支が一巡する12年を単位とした差がある意を表す。「彼は僕より一―下だ」
(3)物事の大きさや程度に段階的な差がある意を表す。「一―小さいサイズはありませんか」「人間のスケールが一―も二―も違う」
回り
もとおり モトホリ 【回り・廻り】
〔動詞「回(モトオ)る」の連用形から〕
(1)まわること。めぐること。
(2)まわり。めぐり。へり。「大殿のこの―の雪な踏みそね/万葉 4228」
(3)鷹狩りの鷹の足を結わえるひもにつける金具。もとおし。[和名抄]
回りくどい
まわりくど・い マハリ― [5] 【回りくどい】 (形)[文]ク まはりくど・し
直接的でなく,遠回しで煩わしい。「―・い説明をする」
[派生] ――さ(名)
回りくどい
まわりくどい【回りくどい】
roundabout;→英和
indirect;→英和
circuitous.→英和
〜言い方をする talk in a roundabout way.
回り双六
まわりすごろく マハリ― [4] 【回り双六】
振り出しから上がりまで,出た賽(サイ)の目の数だけ順次進み,早く上がったものを勝ちとする遊戯。道中双六など。
回り合い
めぐりあい [0] 【巡り合い・回り合い】
めぐりあうこと。思いがけずに出会うこと。邂逅(カイコウ)。「劇的な―」
回り合う
めぐりあ・う [4] 【巡り合う・回り合う】 (動ワ五[ハ四])
長いことかかってやっと出会う。思いがけなく出会う。「幼なじみと―・う」「良師に―・う」
[可能] めぐりあえる
回り合せ
めぐりあわせ [0] 【巡り合(わ)せ・回り合(わ)せ】
偶然にそうなること。運命。まわりあわせ。「奇妙な―」
回り合せ
まわりあわせ【回り合せ】
<good,bad> luck;→英和
fortune.→英和
〜が良い(悪い) be (un)lucky;be (un)fortunate.
回り合せ
まわりあわせ マハリアハセ [0] 【回り合(わ)せ】
自然にそうなること。運命。めぐりあわせ。
回り合せる
めぐりあわ・せる [6][0] 【巡り合(わ)せる・回り合(わ)せる】 (動サ下一)
思いがけなく出合う。「幸運に―・せる」
回り合わせ
めぐりあわせ [0] 【巡り合(わ)せ・回り合(わ)せ】
偶然にそうなること。運命。まわりあわせ。「奇妙な―」
回り合わせ
まわりあわせ マハリアハセ [0] 【回り合(わ)せ】
自然にそうなること。運命。めぐりあわせ。
回り合わせる
めぐりあわ・せる [6][0] 【巡り合(わ)せる・回り合(わ)せる】 (動サ下一)
思いがけなく出合う。「幸運に―・せる」
回り回って
回り回って
次々に回っていって。
回り場
まわりば マハリ― [0] 【回り場】
(1)仕事などで寄ったり,通ったりする場所。また,得意先。「柳橋は―で/婦系図(鏡花)」
(2)葬列が数回回ったり大きく迂回したりする場所。死者の魂が後戻りするのを避けるためのまじないという。六道回(ロクドウメグ)り。島見せ。
回り将棋
まわりしょうぎ マハリシヤウ― [4] 【回り将棋】
将棋の盤と駒を使って行う遊戯。金将四つを賽(サイ)にして振り,その出方によってあらかじめ定められている目数だけ自分の駒を進める。早く中心点に達したものを勝ちとするなど,遊び方は種々ある。
回り持ち
まわりもち マハリ― [0] 【回り持ち】
(1)順番に受け持つこと。輪番。回り番。「当番は全員の―になっている」
(2)回り回って自分のものとなること。「金は天下の―」
回り持ちでする
まわりもち【回り持ちでする】
do by turns.
回り梯子
まわりばしご マハリ― [4] 【回り梯子】
螺旋(ラセン)状の階段。回り階段。
回り気
まわりぎ マハリ― 【回り気】 (名・形動ナリ)
あれこれと気をまわして心配すること。また,その性質。「それは親父―な/浄瑠璃・五十年忌(上)」
回り灯篭
まわりどうろう【回り灯篭】
a revolving lantern.
回り灯籠
まわりどうろう マハリ― [4] 【回り灯籠】
枠を二重にし,回転するようにした灯籠。さまざまな物の形を切り抜いて内枠に取り付け,ろうそくの熱による上昇気流で内枠が回転すると影が外枠の紙や布に回りながら映る。舞い灯籠。走馬灯。影灯籠。[季]秋。
回り灯籠[図]
回り炭
まわりずみ マハリ― [3] 【回り炭】
茶道の七事式の一。主人が下火を整えたあと,客が順々に一人ずつ炭をつぐもの。
回り生け
まわりいけ マハリ― [0] 【回り生け】
生け花の催しの一。参加者が順次生け上げて一巡すると最も優れた一瓶のみを残し他はひきあげ,二巡めにはいる。これを繰り返して生け花の上達をめざす。流派により細かい規則がある。
回り番
まわりばん マハリ― [0][3] 【回り番】
(1)役目などを順番に受け持つこと。輪番。回り持ち。「司会を―でする」
(2)順番に見回りをすること。「―ヲスル/ヘボン(三版)」
回り縁
まわりえん マハリ― [3] 【回り縁】
部屋の二方以上をとりまく縁。
回り縁
まわりぶち マハリ― [0] 【回り縁】
建築で,天井と壁が接する部分に納まりのために取り付けた縁木。
回り膝
まわりひざ マハリ― [3] 【回り膝】
礼法で,座礼から立礼に移るとき,膝をついたままかかとを浮かせて体の向きを変えること。
回り舞台
まわりぶたい【回り舞台】
a revolving stage.
回り舞台
まわりぶたい マハリ― [4] 【回り舞台】
舞台の床を円形に切って,奈落にある轆轤(ロクロ)などで回転させる舞台機構。正徳・享保期(1711-1736)に発生。
回り花
まわりばな マハリ― [3] 【回り花】
茶道の七事式の一。主人と客とが順に一人ずつ花を生けるもの。
回り込む
まわりこ・む マハリ― [4] 【回り込む】 (動マ五[四])
回るようにして入り込む。「裏口に―・む」「土俵ぎわを―・む」
[可能] まわりこめる
回り道
まわりみち マハリ― [3][0] 【回り道】 (名)スル
遠回りになる道を行くこと。また,その道。「―して帰る」
回り道
まわりみち【回り道】
a roundabout way[route];a detour.→英和
〜をする go round;make a detour.→英和
それでは〜になる It is a long way round.
回り遠い
まわりどお・い マハリドホイ [4][5] 【回り遠い】 (形)[文]ク まはりどほ・し
(1)遠回りで煩わしい。直接的でない。「説明が―・く歯痒くて/一隅より(晶子)」
(2)遠回りである。「本道は―・し/浄瑠璃・信州川中島」
回り階段
まわりかいだん【回り階段】
a winding[spiral]staircase.
回り階段
まわりかいだん マハリ― [4] 【回り階段】
踏み板の方向を少しずつ変えて螺旋(ラセン)状にした階段。
回る
まわ・る マハル [0] 【回る・廻る】 (動ラ五[四])
(1)物体が,ある点や軸を中心にして,円形の軌跡を描くように動く。回転する。「風車(カザグルマ)がくるくる―・る」「扇風機が―・っている」
(2)物の周囲に沿って円を描くように動く。縁を伝う。「地球は太陽のまわりを―・っている」「風が西から北へ―・る」
(3)何か所かを順に移動して,出発点に戻る。また,順に従って移る。「ヨーロッパ五か国を―・る」「回覧板が―・る」「書類が経理課に―・る」「汝は洛中を―・り隠れもなき鰯売り/御伽草子・猿源氏」
(4)遠回りの道をとって行く。「急がば―・れ」「橋へ―・れば人が知る/閑吟集」
(5)直接行かないで別の所に寄る。「得意先を―・ってから会社に行く」「帰りに図書館に―・る」
(6)別の位置・立場に移る。「裏方に―・る」「敵に―・る」
(7)番・時期などが順に移る。「掃除当番が―・ってくる」
(8)ある範囲に行き渡る。広がる。「毒が―・る」「手が―・る」
(9)十分にはたらく。「舌が―・らない」「知恵が―・る」
(10)(時計の針が通り過ぎることから)その時刻を過ぎる。「五時を―・る」
(11)資金が利息を生む。「五分(ブ)で―・る」
(12)やり繰りができる。「―・らぬ暮し常なれど/人情本・梅児誉美 4」
(13)遊里で,遊女などが客の気に入るように努める。「さのみ物もつかはぬ男に―・りておもしろがるに/浮世草子・置土産 5」
(14)動詞の連用形の下に付いて,そのあたりを…しながら移動する,…をして歩くなどの意を表す。「うわさを触れ―・る」「探し―・る」
〔「回す」に対する自動詞〕
[可能] まわれる
[慣用] 気が―・手が―・手が後ろに―・目が―・焼きが―/首が回らない・付けが回って来る
回る
めぐ・る [0] 【巡る・回る・廻る】 (動ラ五[四])
(1)物の周囲をたどって進む。「池を―・る」
(2)一定の経路に従って進んでもとに戻る。「血液が体内を―・る」「季節が―・る」
(3)あちらこちらと移り動く。「秘湯を―・る旅」「をみなへし咲きたる野辺を行き―・り/万葉 3944」
(4)物のまわりを取り囲む。「池を―・る小道」「本堂を―・る廊下」
(5)ある事を中心としてつながり合う。「入札を―・る疑惑」「賛否を―・って議論が白熱する」
(6)回転する。「思ふやうに―・りて,水を汲み入るる事/徒然 51」
(7)輪廻(リンネ)する。「六道四生に―・る事もまた,財を貪るに依りて有る事也/今昔 4」
(8)生き長らえる。「我かくて憂き世の中に―・るとも/源氏(手習)」
(9)時がたつ。「雲の上に千代を―・らむ初めとて/増鏡(さしぐし)」
〔「巡らす」に対する自動詞〕
回る
もとお・る モトホル 【回る・廻る】 (動ラ四)
(1)同じ場所をぐるぐるまわる。徘徊(ハイカイ)する。もとおろう。たもとおる。「細螺(シタダミ)の,い這ひ―・り,撃ちてし止まむ/古事記(中)」
(2)物事が思うように運ぶ。自由になる。「口が―・らずとも,間をおいて聞かせられい/狂言・魚説経」
回る
まわる【回る】
(1) turn round;spin (こまのように).→英和
(2)[巡回]make one's rounds;patrol.→英和
⇒巡回.
(3)[循環]circulate;→英和
take effect (毒などが).
(4)[立ち寄る]go round <to the post office> .
回る因果(インガ)
回る因果(インガ)
因が果となり,果がまた因となって,はてしなく繰り返すこと。
回れ右
まわれみぎ【回れ右】
<号令> <米> About face[ <英> turn]! 〜をする turn about.
回れ右(ミギ)
回れ右(ミギ)
体を右に回して,後ろ向きに向きを変えること。号令などにも用いる。「―する」
回ろふ
もとおろ∘う モトホロフ 【回ろふ・廻ろふ】 (連語)
〔動詞「もとおる」に継続を表す助動詞「ふ」の付いた「もとおらふ」の転〕
まわりまわる。もとおる。「神風の伊勢の海の,大石に這ひ―∘ふ細螺(シタダミ)の/古事記(中)」
回付
かいふ クワイ― [1][0] 【回付・廻附】 (名)スル
書類などをまわすこと。送り届けること。「稟議書(リンギシヨ)を―する」
回付する
かいふ【回付する】
send;→英和
forward.→英和
回信
かいしん クワイ― [0] 【回信】
返事の手紙。返信。
回勅
かいちょく クワイ― [0] 【回勅】
〔(ラテン) encyclicus〕
ローマ教皇が全世界の司教に発する組織上・信仰上・教義上の問題についての通達。
→教書
回収
かいしゅう クワイシウ [0] 【回収】 (名)スル
配ったもの,散らばってしまったもの,使用ずみのものなどを集め戻すこと。「資金を―する」「アンケートを―する」「廃品―」「―率」
回収
かいしゅう【回収】
recovery (廃品の);withdrawal (撤回);→英和
collection (集金).→英和
〜する withdraw;→英和
collect.→英和
‖売掛け金(の)回収 collection of bills.廃品回収 recovery[collection]of waste materials.
回合
かいごう クワイガフ [0] 【回合】 (名)スル
めぐりあうこと。邂逅(カイコウ)。「―スル/日葡」
回向
えこう【回向(する)】
(hold) a memorial service <for> .
回向
えこう ヱカウ [1] 【回向・廻向】 (名)スル
〔仏〕
(1)自己が行なった修行や造塔・布施などの善行の結果を,自己や他者の成仏や利益(リヤク)などのために差し向けること。
(2)死者の成仏を祈って供養を行うこと。「親戚一同で―する」
(3)浄土真宗で,阿弥陀仏の本願の力によって浄土に往生し,またこの世に戻って人々を救済すること。前者を往相廻向,後者を還相(ゲンソウ)廻向という。
(4)寺へ寄進すること。
(5)回向文(エコウモン)を唱えること。また,その文。
回向帳
えこうちょう ヱカウチヤウ [0] 【回向帳】
葬儀のとき,香奠(コウデン)として贈られた金銭・供物,贈り主の氏名などを記録しておく帳面。香奠帳。色帳(イロチヨウ)。
回向文
えこうもん ヱカウ― [2] 【回向文】
法要や,日常の勤行(ゴンギヨウ)の終わりに,その功徳を自他の往生に及ぼしたいと願って誦(ジユ)する偈文(ゲモン)。えこうぶみ。
回向発願心
えこうほつがんしん ヱカウホツグワン― [1][3] 【回向発願心】
三心の一。自分の修めた善根・功徳を自他に回向して浄土に往生することを願う心。
回向院
えこういん ヱカウヰン 【回向院】
東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。諸宗山無縁寺と号す。明暦の大火(1657年)による焼死者を供養するため幕府が建立。以後も無縁仏・刑死者を弔った。供養の勧進相撲がしばしば興行され,旧国技館が建てられるに至った。
回回教
フイフイきょう [0] 【回回教】
〔フイフイは中国語〕
イスラム教のこと。
回回青
かいかいせい クワイクワイ― [3] 【回回青】
⇒回青(カイセイ)
回国
かいこく クワイ― [0][1] 【回国・廻国】 (名)スル
(1)諸国をめぐり歩くこと。「六十余州を―して/草枕(漱石)」
(2)「回国巡礼」の略。
回国巡礼
かいこくじゅんれい クワイ― [5] 【回国巡礼】
巡礼となって,諸国の札所(フダシヨ)を参拝してまわること。また,その人。六十六部。
回報
かいほう クワイ― [0] 【回報・廻報】
(1)人々の間を次々とまわして読ませる文書。回状。回章。
(2)手紙の返事。返信。
回天
かいてん クワイ― [0][1] 【回天】
〔天をめぐらす意〕
(1)天下の形勢を一変させること。衰えた勢いをもりかえす意に用いる。「―の事業」
(2)第二次大戦末期,日本が用いた一人乗り特攻潜水艇。爆薬を積み,敵艦に体当たりした。
回峰行
かいほうぎょう クワイホウギヤウ [3] 【回峰行】
〔仏〕 比叡山で行われる天台宗の修験道の修行。九世紀の相応和尚に始まる。彼の住んだ無動寺を起点とし,一日山中を歩き巡る。順次その距離を増して,千日目に京都御所に及んで終了する。完了した行者は土足で宮中にはいり,天皇の加持を行うことができた。現在でも行う行者がある。回峰。千日回峰行。
回帰
かいき【回帰】
a revolution.→英和
‖北(南)回帰線 the tropic of Cancer (Capricorn).
回帰
かいき クワイ― [1] 【回帰】 (名)スル
一周してもとへもどること。
回帰年
かいきねん クワイ― [3] 【回帰年】
⇒太陽年(タイヨウネン)
回帰式
かいきしき クワイ― [0] 【回帰式】
集団のそれぞれの対象について,二つの量 X ・ Y が観測される場合,その観測値の組(��,��), …,(��, ��)を座標平面に記入する。それらのデータの点の分布をよく近似する直線 �=�+�� を,� の � への回帰式,または回帰直線とよぶ。近似は,最小自乗法により判定する。直線ではない,事前に指定した関数の回帰式を求める場合もある。回帰方程式。
回帰本能
かいきほんのう クワイ― [4] 【回帰本能】
サケ・マスの類が,産卵ため海洋から河川に入る時に,大部分が自分の生まれた河川に戻る習性。回帰性。
回帰熱
かいきねつ クワイ― [3] 【回帰熱】
スピロヘータを病原体とする伝染病。シラミやダニが媒介する。高熱・悪寒・皮膚黄変などの症状を呈するが五〜七日で消失し,約一週間の無症状期のあと再び前症状を起こし,これを繰り返す。届出伝染病の一。再帰熱。
回帰的定義
かいきてきていぎ クワイ― [6] 【回帰的定義】
〔recursive definition〕
ある集合を定義しようとするとき,いくつかの元をまず具体的に与え,一定の操作を繰り返し適用することによって得られるものの全体として,その集合を定義するやり方。「 1 」と「プラス 1 」から自然数の全体を定義するのもその一つ。
回帰線
かいきせん クワイ― [0][3] 【回帰線】
地球上で,夏至または冬至に太陽の真下となる地点を連ねた線。すなわち,南北の二三度二七分の緯線。北半球のものを北回帰線,南半球のものを南回帰線という。
回廊
かいろう クワイラウ [0] 【回廊・廻廊】
宮殿・寺院などで,建物・庭などの周囲をとりまいている長く折れ曲がった廊下。
回廊
かいろう【回廊】
a corridor;→英和
a gallery;→英和
a cloister (寺院の).→英和
回廊地帯
かいろうちたい クワイラウ― 【回廊地帯】
⇒ポーランド回廊(カイロウ)
回復
かいふく クワイ― [0] 【回復・恢復】 (名)スル
(1)一度悪い状態になったものが,元の状態になること。「天候が―する」「景気が―する」
(2)一度失ったものを取り戻すこと。「権利を―する」「名誉を―する」
回復期
かいふくき クワイ― [4] 【回復期】
(1)病気が治癒に向かっている時期。
(2)景気などが劣悪な状態を脱して平常に戻るまでの期間。
回復登記
かいふくとうき クワイ― [5] 【回復登記】
火災などによる登記簿の滅失や,不適法な抹消によりいったん滅失した登記を回復するための登記。
回心
かいしん クワイ― [0] 【回心】 (名)スル
〔conversion〕
あるきっかけで,従来の生き方を悔い改め,新しい信仰に目覚めること。宗教的思想や態度に明確な変化が生じ,新たな統一的自我が生まれる体験。「一七歳の時に―しキリスト教徒になった」
〔「えしん」と読めば別語〕
回心
かいしん【回心】
《宗》conversion.→英和
回心
えしん ヱ― [1][0] 【回心】
〔仏〕
(1)心を改めて,仏道にはいること。改心。
(2)小乗の信仰を改めて,大乗を信ずること。
(3)浄土真宗で,自力の信仰を改めて他力を信ずること。
回忌
−かいき【−回忌】
the <third> anniversary <of a person's death> .→英和
回忌
かいき クワイ― [1][0] 【回忌】
〔「年回忌」の略〕
人の死後,毎年まわってくる祥月(シヨウツキ)(当月当日)の命日。また,その回数をいう語。満一年目を一周忌または一回忌,満二年目を三回忌,以下,七・十三・十七・二十三・二十七・三十三・五十・百の各回忌に法事が行われる。年忌。周忌。
回想
かいそう クワイサウ [0] 【回想】 (名)スル
過ぎ去ったことを振り返り,思いをめぐらすこと。「往時を―する」「―にふける」
回想
かいそう【回想】
recollection;memory.→英和
〜する recollect;→英和
look back <on> ;recall <a fact> to one's mind.‖回想録 reminiscences;memoirs;recollections.
回想録
かいそうろく クワイサウ― [3] 【回想録】
歴史的な出来事について,当時を思い出して書いた記録。回顧録。メモワール。
回折
かいせつ【回折】
《理》diffraction.
回折
かいせつ クワイ― [0] 【回折】 (名)スル
〔diffraction〕
波動の伝播が障害物で一部さえぎられたとき,障害物の影の部分にも波動が伝播してゆく現象。障害物の大きさと波長が同程度のとき顕著になる。音波・電磁波・光・ X 線のほか,電子線・中性子線などの粒子線でも,その量子力学的な波動性のために回折が起こる。
回折格子
かいせつこうし クワイ―カウ― [5] 【回折格子】
光を回折させてスペクトルを得る装置。平面あるいは凹面上に等間隔に多数の平行な溝を刻んだもの。回折格子を反射あるいは透過した回折光の干渉を利用してスペクトルの波長を求める。
回折波
かいせつは クワイ― [4] 【回折波】
障害物の端から影になる部分へ回り込んで進む波動。
回折縞
かいせつじま クワイ― [0] 【回折縞】
回折した光の干渉によってできる明暗の縞。白色光では縞に色がつく。
回教
かいきょう【回教】
⇒イスラム.
回教
かいきょう クワイケウ [1] 【回教】
〔中国に伝わる時,回紇(=ウイグル)民族の住む中央アジアにイスラム教徒が多かったところから〕
イスラム教の別名。回回(フイフイ)教。
回教徒
かいきょうと クワイケウ― [3] 【回教徒】
イスラム教を信仰している人。イスラム教徒。
回教徒連盟
かいきょうとれんめい クワイケウ― 【回教徒連盟】
⇒ムスリム連盟(レンメイ)
回教暦
かいきょうれき クワイケウ― [3] 【回教暦】
⇒イスラム暦(レキ)
回教紀元
かいきょうきげん クワイケウ― [5] 【回教紀元】
回教暦の紀元。西暦では622年7月16日にあたる。
回数
かいすう【回数】
the number of times;frequency.→英和
回数券 a book of coupons[tickets]; <米> a commutation ticket.
回数
かいすう クワイ― [3] 【回数】
何回起こったか,または行われたかの数。「―を数える」
回数券
かいすうけん クワイ― [3] 【回数券】
乗車券・入場券・飲食券などを,何枚か一綴(ツヅ)りにしたもの。料金が割引になっていることが多い。
回文
かいぶん クワイ― [0] 【回文・廻文】
(1)「回状{(1)}」に同じ。かいもん。「―を以つて,東八箇国をふれまはるに/太平記 31」
(2)上から読んでも下から読んでも同文・同文句になるように書かれた文。また,回文歌・回文狂歌・回文俳諧など。例「をしめどもついにいつもとゆくはるはくゆともついにいつもとめじを」「竹屋が焼けた」の類。まわしぶみ。
回文
かいもん クワイ― [0] 【回文・廻文】
⇒かいぶん(回文)(1)
回文
かいぶん【回文】
a palindrome.→英和
回文印
かいぶんいん クワイ― [3] 【回文印】
印章の文字配置法の一。単姓双名の場合,左回りとするなど。
回文印[図]
回文歌
かいぶんか クワイ― [3] 【回文歌】
回文{(2)}になっている和歌。
回旋
かいせん クワイ― [0] 【回旋・廻旋】 (名)スル
(1)ぐるぐるまわること。「(羅針盤ノ)針が―すると/竜動鬼談(勤)」
(2)植物の茎が支柱に巻きつきながら伸びていくこと。右巻き(オニドコロなど)と左巻き(アサガオなど)がある。
回旋塔
かいせんとう クワイ―タフ [0] 【回旋塔】
柱の先端から数本の鉄鎖を下げ,それにつかまり柱のまわりを回転する遊具。
回旋曲
かいせんきょく クワイ― [3] 【回旋曲】
ロンド。
回旋橋
かいせんきょう クワイ―ケウ [0] 【回旋橋】
可動橋の一。中央の橋脚を支点として,橋全体を水平に回転させて船が航行できるようにした橋。旋開橋。
回族
かいぞく クワイ― 【回族】
中国の少数民族の一。イスラム教徒で中国各地に住むが,中国語を話し形質上も漢族と差がない。中華人民共和国成立以前は回民と呼ばれた。回回(フイフイ)。
回春
かいしゅん クワイ― [0] 【回春】
(1)若返ること。「―の妙薬」
(2)病気が治ること。快復。
(3)春がめぐってくること。新年になること。[日葡]
回春川
かいしゅんがわ クワイ―ガハ [3] 【回春川】
陸地の隆起,または海水面の低下などによって,浸食力を回復した川。
回春病院
かいしゅんびょういん クワイ―ビヤウヰン 【回春病院】
熊本市にあったハンセン病救護病院。1895年(明治28),イギリス国教会の婦人宣教師リデル(H. Riddell 1855-1932)が創始。
回暦
かいれき クワイ― [0] 【回暦】
(1)新年がめぐってくること。暦の上で一年がめぐってくること。
(2)生まれた年の干支(エト)がめぐってくること。還暦。
(3)「イスラム暦」に同じ。
回書
かいしょ クワイ― [0][1] 【回書】
(1)「回状{(1)}」に同じ。
(2)返書。
回歴
かいれき クワイ― [0] 【回歴】 (名)スル
各地をめぐり歩くこと。
回流
かいりゅう クワイリウ [0] 【回流・廻流】 (名)スル
めぐって流れること。また,その流れ。
回游
かいゆう クワイイウ [0] 【回遊・回游・洄游】 (名)スル
(1)あちこちと旅行してまわること。
(2)水生動物が索餌(サクジ)・産卵や越冬などのために群れをなして定期的に移動し,およそもとの生息場所に戻ってくる行動。《回游・洄游》
回游魚
かいゆうぎょ クワイイウ― [3] 【回游魚・洄游魚】
回游を行う魚。日本近海ではイワシ・ブリ・カツオ・サケ・マス・ニシン・サンマなど。
回漕
かいそう クワイサウ [0] 【廻漕・回漕】 (名)スル
船舶で旅客や貨物を運ぶこと。「大阪へ米を―する」
→廻船
回漕
かいそう【回漕】
shipping;→英和
transportation by sea.回漕業 shipping business.
回瀾
かいらん クワイ― [0] 【回瀾・廻瀾】
逆巻く大波。
回状
かいじょう【回状】
<send out> a circular.→英和
回状
かいじょう クワイジヤウ [0] 【回状・廻状】
(1)二人以上を宛名人とし,回覧にする文書。「所�廻如�件」で終わり,年月日を書き,最後は差出人の所へ戻る。まわしぶみ。めぐらしぶみ。回文。回章。回書。
(2)江戸時代に,領主が年貢の取り立てや夫役などの用件を通達するために村々へまわした書状。
回生
かいせい クワイ― [0] 【回生】 (名)スル
生きかえること。「起死―」
回申
かいしん クワイ― [0] 【回申】 (名)スル
目上の人に返事を出すこと。また,監督官庁からの下問に対して答申すること。
回疆
かいきょう クワイキヤウ 【回疆】
〔回教徒の住む所の意〕
中国,新疆ウイグル自治区天山山脈以南の地,天山南路をさす。東トルキスタンのイスラム系トルコ族の住地。回部。
回盲部
かいもうぶ クワイマウ― [3] 【回盲部】
(1)小腸から大腸への移行部。
(2)右下腹部をいう。虫垂炎・移動性盲腸・遊走腎・腸結核・卵巣嚢腫(ノウシユ)など種々の病気が発生しやすい。
回着
かいちゃく クワイ― [0] 【回着】 (名)スル
回送して到着させること。「其英国へ―せんこと最も切なり/八十日間世界一周(忠之助)」
回着米
かいちゃくまい クワイ― [0] 【回着米】
陸上輸送によって市場に運ばれた米。回米。
⇔入津(ニユウシン)米
回示
かいじ クワイ― [1] 【回示】 (名)スル
回し示すこと。回覧すること。
回礼
かいれい クワイ― [0] 【回礼】 (名)スル
(1)礼を述べてまわること。お礼まわり。
(2)あちこち年賀に歩くこと。[季]新年。
回禄
かいろく クワイ― 【回禄】
(1)火の神の名。[塵袋]
(2)火災。火事。「―の災あらば,朝家の御大事たるべし/平治(中)」
回章
かいしょう【回章】
a circular.→英和
回章
かいしょう クワイシヤウ [0] 【回章・廻章】
(1)「回状{(1)}」に同じ。
(2)返書。回書。[運歩色葉集]
回答
かいとう クワイタフ [0] 【回答】 (名)スル
質問・要求などに答えること。返答。「問い合わせに―する」
回答
かいとう【回答】
a reply;→英和
an answer.→英和
〜する reply <to> .‖回答者 a respondent;a panelist (クイズ番組の).
回答旗
かいとうき クワイタフ― [3] 【回答旗】
船舶の旗旒(キリユウ)信号の一。他船からの信号の了解,あるいは信号の終了を表す。赤白交互の縦じまで横長の旗。回答旒。
回米
かいまい クワイ― [0] 【廻米・回米】
江戸時代,幕府・諸藩が年貢米を主に江戸・大坂に廻漕(カイソウ)したこと。また,その米。
回紇
かいこつ クワイコツ 【回紇・回鶻】
⇒ウイグル
回線
かいせん クワイ― [0] 【回線】
電話・電信などの信号が通る線路。通信衛星など無線による伝送路を含む。「―の故障」
回線
かいせん【回線】
《電》a circuit.→英和
回線交換
かいせんこうかん クワイ―カウクワン [5] 【回線交換】
通信のたびごとに,交換機が送信者と受信者を選択して回線を接続する仕組み。通信の開始から終了まで回線を占有する。
回腕法
かいわんほう クワイワンハフ [0] 【回腕法】
書道で,懸腕(ケンワン)法よりさらに大きく肘(ヒジ)を張って書く方法。
回腸
かいちょう【回腸】
《解》the ileum.→英和
回腸
かいちょう クワイチヤウ [1] 【回腸】
小腸の一部で,空腸に続き,後方は大腸に接続する部分。
回航
かいこう クワイカウ [0] 【回航・廻航】 (名)スル
(1)船をある港から他の港まで航行させること。「佐世保に向ひ―することに決定した/此一戦(広徳)」
(2)各地を巡る航海。
回航する
かいこう【回航する】
bring[take]a ship <to> .→英和
回船
かいせん クワイ― [0] 【廻船・回船】
国内沿岸の物資輸送に従事する荷船。主に商船。商品流通の活発化に伴い中世後期以来発達し,江戸時代にはいると江戸・大坂の二大中央市場と諸国を結ぶ全国的な航路に就航して経済発展に寄与した。
回茶
かいちゃ クワイ― [0][1] 【回茶】
闘茶の別称。一を聞いて十を知ったという顔回の故事にちなむともいう。
回虫
かいちゅう【回虫】
a roundworm.→英和
回虫
かいちゅう クワイ― [0] 【回虫・蛔虫】
袋形動物線虫綱の人体寄生虫の総称。紐(ヒモ)のように細長く,雌は体長20〜40センチメートル,雄は15〜25センチメートルで,淡桃色または黄白色。野菜・果物などに付着した卵が口から腸内に入って幼虫となり,腹腔・横隔膜・胸腔から肺に入り,発育したのち気管・消化管を経て小腸内で成熟する。人体に種々の悪影響を与える。家畜に寄生する種類もある。
回視
かいし クワイ― [0] 【回視】 (名)スル
(1)過去をふりかえってみること。回顧。「倩(ツラツラ)吾が平生を―するに/西国立志編(正直)」
(2)見回すこと。「偶々(タマタマ)堂内を―すれば/花柳春話(純一郎)」
回覧
かいらん クワイ― [0] 【回覧・廻覧】 (名)スル
(1)書類や本などを順にまわして見ること。「文集を―する」
(2)諸方を見物してまわること。[節用集(文明本)]
回覧
かいらん【回覧】
circulation.→英和
‖回覧雑誌 a circulating magazine.回覧板 a circulating notice.
回覧板
かいらんばん クワイ― [0] 【回覧板】
多くの人が順にまわして見る連絡板。町内会などの連絡事項を通達するのに用いる。
〔1940年(昭和15)隣組制度とともに生活に密着した〕
回覧雑誌
かいらんざっし クワイ― [5] 【回覧雑誌】
同好の士がそれぞれの原稿を集め,雑誌の形にして仲間などに見せ,批評をあおぐもの。「我楽多文庫」など。
回訓
かいくん クワイ― [0] 【回訓】 (名)スル
在外の大使・公使などが訓令を求めた件に対し,本国政府が回答の訓令を発すること。また,その訓令。
⇔請訓
回診
かいしん クワイ― [0] 【回診】 (名)スル
病院で医師が病室をまわって患者を診察すること。「主治医が―する」
回診する
かいしん【回診する】
visit[go the round of]one's patients.
回読
かいどく クワイ― [0] 【回読】 (名)スル
何人かの間で,書物などを順々にまわして読むこと。まわしよみ。
回読する
かいどく【回読する】
read <a book> in turn.回読会 a circulating library.
回議
かいぎ クワイ― [1] 【回議】 (名)スル
主管者が作成した案を関係者に順にまわして,意見を聞いたり承諾を求めたりすること。持ち回り会議。
回護
かいご クワイ― [1] 【回護】 (名)スル
(1)かばいまもること。庇護。「別室に匿(カクマ)ひ百方これを―せし故/近世紀聞(延房)」
(2)その人の立場が悪くならないように弁護する。「此の如き大家を―せん力は侍らず/即興詩人(鴎外)」
回路
かいろ【回路】
《電》a circuit.→英和
〜遮断器 a circuit breaker.
回路
かいろ クワイ― [1] 【回路】
(1)電源から出た電流が,再び電源に入るまでの道筋。電源と負荷とを導線で環状につなぐところからいう。電気回路。
(2)生体内で進行する物質とエネルギーとの交代の過程の中で,化学反応の経路が循環する部分の称。トリカルボン酸回路,オルニチン回路など。
(3)流れていく,またはたどっていく道筋。「思考―」
回路素子
かいろそし クワイ― [4] 【回路素子】
回路を構成する要素となるもの。
→素子
回路計
かいろけい クワイ― [0] 【回路計】
⇒テスター
回転
かいてん クワイ― [0] 【回転・廻転】 (名)スル
(1)ぐるぐる回ること。「歯車が―する」
(2)平面上の図形がその各点の相互の位置関係を変えずに一点を中心として一定の角度だけ回ること。また,空間の図形や物体がその各点の相互の位置関係を変えずに一点または直線のまわりに一定の角度だけ回ること。あるいは,回り続けること。
(3)商品が売れて,投資と資金の回収を繰り返すこと。「資金の―を速くする」「―資金」
回転
かいてん【回転】
turning;→英和
(a) revolution;→英和
(a) rotation;(a) spin;→英和
(a) gyration (旋回).〜する turn;→英和
revolve;→英和
rotate;→英和
spin.‖回転いす a swivel chair.《スキー》回転競技 the slalom.回転資金 a revolving fund.回転数 revolutions per minute <r.p.m.> .回転ドア a revolving door.回転木馬 a merry-go-round.
回転トルク
かいてんトルク クワイ― [5] 【回転―】
回転しようとする力。回転体が軸のまわりに受けるモーメント。その大きさは,作用半径と作用した力との積で表される。
回転ドア
かいてんドア クワイ― [5] 【回転―】
開口部の中央に垂直軸を設け,その周囲に四枚の扉を互いに直角になるように取り付けた,扉を回転させて出入りするドア。回転扉。
回転ポンプ
かいてんポンプ クワイ― [5] 【回転―】
〔rotary pump〕
高真空を得るために広く用いられる真空ポンプ。円筒の容器の中心で偏心円柱を回転し,一方の口から入った空気を他方の口から送り出す。一個で水銀柱0.1ミリメートル程度の真空が得られる。
回転レシーブ
かいてんレシーブ クワイ― [6] 【回転―】
バレー-ボールで,打ち込まれたボールを受けたあと体を前方・後方・側方に回転させて体勢を立て直すレシーブ方法。
回転体
かいてんたい クワイ― [0] 【回転体】
平面図形をその平面上の一直線を軸として,そのまわりに一回転してできる立体。球・円柱・円錐など。
回転偏光
かいてんへんこう クワイ―クワウ [5] 【回転偏光】
偏光の一。偏光面が光の進行とともに回転する。光の電場ベクトルの先端が,光の進行方向に垂直の面内で円を描く円偏光と,楕円を描く楕円偏光とがある。
→偏光
→直線偏光
回転儀
かいてんぎ クワイ― [3] 【回転儀】
⇒ジャイロスコープ
回転半径
かいてんはんけい クワイ― [5] 【回転半径】
(1)回転運動をする時の軌道の半径。
(2)ある軸のまわりの剛体の慣性モーメントを,その剛体の質量で割ったものの平方根。
→慣性モーメント
回転圧縮機
かいてんあっしゅくき クワイ― [8] 【回転圧縮機】
回転子が回転して気体を圧送する機械。
回転変流機
かいてんへんりゅうき クワイ―ヘンリウ― [7] 【回転変流機】
同期電動機と直流発電機を組み合わせ,交流を直流に,また直流を交流に変換する装置。
回転子
かいてんし クワイ― [3] 【回転子】
回転機の回転部分。固定部分に対する。
回転座標系
かいてんざひょうけい クワイ―ザヘウ― [0] 【回転座標系】
慣性系に対し回転する座標系。この座標系で運動を記述する時は,慣性力を導入する必要がある。
回転式発動機
かいてんしきはつどうき クワイ― [9] 【回転式発動機】
⇒ロータリー-エンジン
回転扉
かいてんとびら クワイ― [4] 【回転扉】
⇒回転ドア
回転放物面
かいてんほうぶつめん クワイ―ハウブツ― [8] 【回転放物面】
放物線をその軸のまわりに回転した時に生ずる曲面。
回転木馬
かいてんもくば クワイ― [5] 【回転木馬】
遊園地などにある遊戯用具の一。大きな円形の盤の周囲に取り付けた木馬が,上下しながら中心軸のまわりを回る。メリー-ゴー-ラウンド。
回転椅子
かいてんいす クワイ― [3] 【回転椅子】
尻をのせる部分が回転し,向きや高さが変えられる椅子。
回転楕円体
かいてんだえんたい クワイ―ダヱン― [0] 【回転楕円体】
楕円をその長軸または短軸のまわりに一回転してできる立体。
→扁球(ヘンキユウ)
回転機
かいてんき クワイ― [3] 【回転機】
電動機・タービンなどのように,軸を中心として回転する機械の総称。往復型機械に対していわれる。
回転炉
かいてんろ クワイ― [3] 【回転炉】
(1)底部が円形の回転式熱処理炉。鍛造品などの材料の連続加熱に用いられる。
(2)回転により挿入物を攪拌(カクハン)しつつ加熱する円筒形の炉。セメント・アルミナなどの焼成・灼熱・蒸発に用いる。
回転率
かいてんりつ クワイ― [3] 【回転率】
一期間に売上高に対し資産や資本(負債と狭義の資本)などが何回回転したかを示す比率。資産や資本の利用度を示す。例えば一年間の自己資本回転率は,自己資本で年間売上高を除したもの。使用総資本・自己資本・棚卸資産・買入債務などの回転率が用いられる。
回転異性
かいてんいせい クワイ― [5] 【回転異性】
分子内で単結合によって結合している二個の原子に結合している原子や原子団がその単結合を軸として回転するために生じる異性。立体異性の一種。
回転磁界
かいてんじかい クワイ― [5] 【回転磁界】
方向が時間とともに変化し,あたかも一定の磁界が一定の速度で回転しているようにみえる磁界。交流電動機には,交流によって作られる回転磁界を応用しているものが多い。
回転窓
かいてんまど クワイ― [5] 【回転窓】
窓枠の中央に軸金物を取り付け,軸を中心に回転して開閉する窓。水平式と垂直式がある。
回転競技
かいてんきょうぎ クワイ―キヤウ― [5] 【回転競技】
スキー競技のアルペン種目の一。旗門によって定められた急斜面のコースをターンの連続で滑り降り,そのタイムを競う。スラローム。
→大回転競技
→スーパー大回転
回転篩
かいてんぶるい クワイ―ブルヒ [5] 【回転篩】
鉱石などのふるい分けに用いる機械。円筒・円錐状の篩を回転させて分粒を行うトロンメル。
回転翼
かいてんよく クワイ― [3] 【回転翼】
垂直な回転軸に取り付けられたプロペラ状の翼。揚力と推力をつくり出す。
回転角
かいてんかく クワイ― [3] 【回転角】
図形や物体をある軸を中心に回転したとき,軸に垂直な平面上で測った回転の角度。
回転計
かいてんけい クワイ― [0] 【回転計】
回転運動を測定する計器の総称。回転数を積算測定する回数計と,瞬間の回転速度を測定する回転速度計とに大別される。
回転資金
かいてんしきん クワイ― [5][6] 【回転資金】
事業の運営で,支出・回収の繰り返しで運用される資金。原材料・商品の購入,賃金などに要する資金。運転資金。
回転軸
かいてんじく クワイ―ヂク [3] 【回転軸】
(1)回転の中心軸となる直線。
(2)機械などの回転部分の軸。車輪のシャフトなど。
回転速度計
かいてんそくどけい クワイ― [0] 【回転速度計】
回転運動の速度を一定時間の回転数に直して示す計器。通常 rpm(一分間の回転数)を単位とする。タコメーター。
回転運動
かいてんうんどう クワイ― [5] 【回転運動】
質点や物体が,中心軸のまわりを回る運動。
回転面
かいてんめん クワイ― [3] 【回転面】
平面曲線をその平面上の一直線を軸として一回転した時に生ずる曲面。回転曲面。球面や円柱の側面など。
回送
かいそう クワイ― [0] 【回送・廻送】 (名)スル
(1)郵便物など送られてきたものを,また他へ送ること。「転居先へ手紙を―する」
(2)電車・自動車などを,空車のまま他へ送ること。「―車」「車庫へ―する」
回送する
かいそう【回送する】
send on;forward <a letter to a new address> .→英和
回送車 an out-of-service car[train]; <話> a deadhead (car,train,etc.).→英和
回遊
かいゆう【回遊(する)】
(make) an excursion[a tour, <英> a round trip].→英和
回遊魚 a migratory fish.
回遊
かいゆう クワイイウ [0] 【回遊・回游・洄游】 (名)スル
(1)あちこちと旅行してまわること。
(2)水生動物が索餌(サクジ)・産卵や越冬などのために群れをなして定期的に移動し,およそもとの生息場所に戻ってくる行動。《回游・洄游》
回遊式庭園
かいゆうしきていえん クワイイウ―テイヱン [7] 【回遊式庭園】
庭園様式の一。中心の池泉を回りながら観賞する庭園。江戸時代の大名庭園で盛んに造られた。桂離宮庭園が代表的。
→座観式庭園
回達
かいたつ クワイ― [0] 【回達】 (名)スル
書類などを順々に送り届けること。次々に回して知らせること。「両院の普く―すること三回に及て/西洋聞見録(文夫)」
回避
かいひ クワイ― [1] 【回避】 (名)スル
(1)物事をさけること。危険や面倒を避けること。「責任を―する」
(2)訴訟事件で,裁判官または裁判所書記官が自分に除斥または忌避の原因があると考えた場合に,自発的に裁判の担当から退くこと。
回避
かいひ【回避】
evasion;→英和
avoidance.→英和
〜する evade;→英和
avoid;→英和
shun.→英和
責任を〜する shirk one's responsibility.
回避学習
かいひがくしゅう クワイ―シフ [4] 【回避学習】
有害刺激に先行する信号刺激に対して適切な反応をすることによって,有害刺激を回避することができるようになること。ガス漏れ警報機が鳴ったら火の使用をやめて事故を未然に防ぐなど。
→逃避学習
回部
かいぶ クワイ― [1] 【回部】
⇒回疆(カイキヨウ)
回雁
かいがん クワイ― [0] 【回雁】
(1)北へ帰っていく雁。
(2)〔雁書(手紙)を返す意〕
返事の手紙。返書。返信。
→雁(カリ)の使い
回雪
かいせつ クワイ― [0] 【回雪】
(1)雪が風に舞うこと。
(2)巧みに袖を翻して舞うこと。「―の袖を翻しけれども/盛衰記 1」
回青
かいせい クワイ― [0] 【回青】
顔料の一。イスラム教圏から中国明朝に輸入された青色顔料で,主に磁器の絵付けに用いられた。回回青。
回音
かいおん クワイ― [0] 【回音】
⇒ターン(4)
回頭
かいとう クワイ― [0] 【回頭】
船首の向きを変えること。変針。
回顧
かいこ クワイ― [1] 【回顧】 (名)スル
(1)過去を振り返ってみること。「往時を―する」
(2)うしろをふりむくこと。「数十歩にして―すれば少女佇立して目送す/花柳春話(純一郎)」
回顧
かいこ【回顧】
recollection;retrospection.〜する look back <upon> ;recall;→英和
recollect.→英和
‖回顧録 reminiscences;memoirs.
回顧録
かいころく クワイ― [3] 【回顧録】
「回想録」に同じ。
回風
かいふう クワイ― 【回風・廻風】
つむじ風。旋風。[日葡]
回鶻
かいこつ クワイコツ 【回紇・回鶻】
⇒ウイグル
回[快]復
かいふく【回[快]復】
recovery;restoration.→英和
〜する recover <from illness> ;→英和
be[get]well.〜の convalescent.→英和
‖回復期 a convalescent stage (病気の).回復室 a recovery room.
因
よすが [1][0] 【縁・因・便】
〔寄す処(カ)の意。古くは清音〕
(1)物事をするのに,たよりとなること。よりどころ。てがかり。「一葉の写真を思い出の―とする」
(2)たのみとする人。夫や妻また,子など。「もとよりの―などもあれば,しげくも見えぬを/枕草子 292」
因
ちなみ [3] 【因】
〔動詞「ちなむ(因)」の連用形から〕
(1)関係。縁。つながり。因縁。「悪の基(モトイ)とその―を何とふせぐべきぞ/どちりなきりしたん」
(2)堅いちぎりを結ぶこと。縁を結ぶこと。ちぎり。「先づは―の盃せん/浄瑠璃・布引滝」
(3)つき合うこと。親しくすること。「田舎へ通ふ商人と親類にて互に―せられしに/都鄙問答」
因
いん [1] 【因】
(1)起こり。原因。もと。「チーム-ワークが勝利の―となる」
(2)〔仏〕 ある結果を引き起こす原因。特に,間接的・外的原因を縁というのに対し,直接的・内的原因をいう。
⇔果
→縁
(3)インド哲学の論理学である因明(インミヨウ)で,ある命題を論証する際に,理由を説明する部分。
→宗(シユウ)
因(ヨ)って以(モツ)て
因(ヨ)って以(モツ)て
「よって」を強めた言い方。「我国の―開国に至りし要因」
因って
よって 【因って・依って】 (連語)
〔動詞「よる(因る)」の連用形の音便の形「よっ」に接続助詞「て」の付いたもの〕
⇒によって(連語)
因って
よって [0] 【因って・依て・仍て】 (接続)
〔「よりて」の転。漢文訓読に由来する語〕
そういうわけで。そのために。それゆえ。従って。「起立多数,―本案は可決されました」
因に
ちなみ【因に】
incidentally;→英和
by the way;→英和
in this connection.
因に
ちなみに [0][1] 【因に】 (接続)
それまで述べてきた事柄に関連して,本筋から離れた事柄を言い添えるときにいう語。関連して。ついでにいえば。「以上で報告を終わりますが,―,このことについての感想を申し述べますと」
因む
ちな・む [2] 【因む】 (動マ五[四])
(1)ある事が何かをよりどころとして成り立っている。関係がある。関連する。「出身地に―・んだ芸名」「伝説に―・む祭」
(2)縁を結ぶ。ちぎりを結ぶ。つながる。「家系(スジメ)も正しければ,君が家に―・み給ふは果吉祥なるべし/読本・雨月(吉備津の釜)」
(3)親しくつき合う。交わる。「朝日の如く出頭の果報人,向後―・み申さるべし/浄瑠璃・信田小太郎」
因む
ちなむ【因む】
be connected[associated] <with> .…に因んで名づける call[name] <a person> after[ <米> for] <his uncle> .
因りて
よりて [0] 【因りて・依りて・仍りて】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
「よって」に同じ。「嗚呼(アア)談(ダン)何ぞ容易ならん―簡端に一言を贅しもつて感読を謝すると爾(シカ)云ふ/安愚楽鍋(魯文)」
因りて
よりて 【因りて・依りて】 (連語)
〔動詞「よる(因)」の連用形「より」に接続助詞「て」の付いたもの〕
⇒によりて(連語)
因る
よ・る [0] 【因る・由る・依る・拠る】 (動ラ五[四])
〔「寄る」と同源〕
(1)ある物事が起きる原因となる。《因・由》「不注意に―・るミス」「金属疲労に―・る破損」「人言の繁きに―・りて/万葉 3464」
(2)ある物事の手段・方法,あるいは材料となる。《依》「武力に―・る解決」「コンピューターに―・る処理」
(3)ある物事の根拠・基準・理由となる。《依・拠》「法律の定めるところに―・る」「人は見かけに―・らないものだ」
(4)軍勢・人などが根拠地としてたてこもる。《拠》「大坂城に―・った豊臣方」
(5)ある物事に関係する。物事の有り様に応ずる。《依》「成功するかどうかは君の努力次第に―・る」「相手の出方に―・っては実力行使もある」「所に―・り雨」「事と次第に―・っては…」「冗談も時と場合に―・る」
[可能] よれる
因乗
いんじょう [0] 【因乗】
〔「因」は一桁(ケタ)の数を掛けること,「乗」は二桁以上の数を掛けること〕
掛け算。
因伯
いんはく 【因伯】
〔「いんぱく」とも〕
因幡(イナバ)と伯耆(ホウキ)。
因位
いんい [1] 【因位】
〔仏〕 まだ修行中で,成仏していない菩薩(ボサツ)などのような地位。因地。
⇔果位
因准
いんじゅん [0] 【因准】 (名)スル
先例などに従うこと。「先例に―して/太平記 24」
因地
いんじ [1] 【因地】
〔仏〕「因位(インイ)」に同じ。
⇔果地
因子
いんし【因子】
《数・生》a factor.→英和
因子
いんし [1] 【因子】
(1)物事を成り立たせる要素。ファクター。
(2)生命現象において,ある作用の原因とみられる要素。環境因子・栄養因子・遺伝因子など。
因子分析
いんしぶんせき [4] 【因子分析】
多変量解析の手法の一。知能テストや各種の社会現象の測定によって得られた多変量のデータから,それらを規定する因子を抽出する統計学的方法。
因島
いんのしま 【因島】
(1)(「因ノ島」とも書く)瀬戸内海芸予諸島の一。全島広島県因島市に属し,造船業が立地。かつて除虫菊の栽培が盛ん。
(2)広島県南東部,瀬戸内の市。因島全島と生口(イクチ)島の東端部が主な市域。中世には村上水軍の根拠地。造船,柑橘類の栽培が盛ん。因島大橋と生口橋などの連橋で,本州や四国と結ばれる。
因州
いんしゅう 【因州】
因幡(イナバ)国の別名。
因州紙
いんしゅうがみ [3] 【因州紙】
因州(鳥取県)で産する和紙。延喜式にすでにみえる。現在も書道用紙を生産。
因幡
いなば 【因幡】
旧国名の一。鳥取県東部に相当。因州(インシユウ)。
因幡の素兎
いなばのしろうさぎ 【因幡の素兎】
古事記にみえる白兎。鰐(ワニ)を欺いて海上に並ばせ,淤岐島(オキノシマ)から因幡に渡るが,口をすべらせて欺いたことを知られ,皮をはがれる。妻問いに行く途上の大穴牟遅神(オオナムチノカミ)の兄弟八十神(ヤソガミ)の教えで潮を浴び一層苦しんでいるところを,大穴牟遅神に救われ,大穴牟遅神が妻問いに成功することを予言する。インド・南方系の動物譚と交渉があるものと考えられる。
因幡堂
いなばどう 【因幡堂】
(1)京都市下京区にある真言宗の寺,平等寺の俗称。木像の薬師如来像・如意輪観音像がある。薬師参りで知られる。因幡薬師。
(2)狂言の一。酒癖の悪い女房を離縁した男が,因幡堂の夢のお告げで新しい妻を得るが,杯を交わして被衣(カズキ)を取ると,前の女房だったという筋。
因幡堂縁起
いなばどうえんぎ 【因幡堂縁起】
絵巻の一。鎌倉時代の作。作者未詳。因幡国国司橘行平が旅の途中病にかかり薬師如来の霊験で快癒し,これを本尊として建立した因幡堂{(1)}の由来を描いたもの。
因幡山
いなばやま 【因幡山・稲羽山】
鳥取県岩美郡国府町付近の山。多く「往(イ)なば」の意を掛けて古歌に詠まれた。因幡の峰。因幡の山。((歌枕))「立ちわかれ因幡の山の峰におふる松としきかば今かへりこむ/古今(離別)」
因幡薬師
いなばやくし 【因幡薬師】
⇒因幡堂(イナバドウ)(1)
因循
いんじゅん [0] 【因循】
■一■ (名・形動)スル [文]ナリ
(1)古い方法・習慣に従って改めようとしない・こと(さま)。「―家」「君は又―なことを云ではないか/雪中梅(鉄腸)」
(2)ぐずぐずして煮えきらないこと(さま)。「雷雨に辟易して,―したかもしれませんヨ/当世書生気質(逍遥)」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
{■一■(1)}に同じ。「―たる小説家は之を見て警醒せり/筆まかせ(子規)」
因循姑息
いんじゅんこそく [0][0][0] 【因循姑息】 (名・形動)[文]ナリ
旧習を改めようとしないで,その場しのぎに物事をする・こと(さま)。「―なやり方」「―に日を送らん/近世紀聞(延房)」
因循姑息な
いんじゅんこそく【因循姑息な】
<take a> temporizing <measure> .
因数
いんすう【因数】
《数》a factor.→英和
因数分解 factorization.因数分解する factor(ize).
因数
いんすう [3] 【因数】
整式が,幾つかの整式の積の形で表されているとき,その各構成要素をいう。また,整数の約数のこともいう。
因数分解
いんすうぶんかい [5] 【因数分解】 (名)スル
整数または整式を因数の積の形に書き表すこと。
⇔展開
因数定理
いんすうていり [5] 【因数定理】
代数の定理の一。� の多項式 �(�)が一次式 �−� で割り切れるための必要十分条件は �(�)=0 であるという定理。
因明
いんみょう [0] 【因明】
仏教の論理学。五明(ゴミヨウ)の一。その立論の形式は,宗(結論)・因(これを成立させる理)・喩(宗と因との関係を明らかにする例証)の三支からなる。
因果
いんが [1] 【因果】
■一■ (名)
(1)原因と結果。「―関係」
(2)〔仏〕
(ア)今ある事物が以前の何らかの事物の結果であり,また将来の何らかの事物の原因であること。
(イ)自分のなしたよい行為や悪い行為に応じて,それに相当するよい報いや悪い報いがあること。
(ウ)現在の不幸は,前世での悪業によっているということ。「これも―とあきらめる」
■二■ (形動)[文]ナリ
不運な巡り合わせであるさま。いやな運命にあるさま。「―な生まれつき」「―なやつだ」
因果
いんが【因果】
(1) <the law of> cause and effect.(2) fate (運命);→英和
misfortune[ill luck](不運).→英和
〜な unfortunate;→英和
unlucky.→英和
〜とあきらめる(を含める) (tell a person to) resign oneself to one's fate.〜なことには as ill luck would have it.‖因果応報 retribution;nemesis.因果律 the law of causality.
因果と
いんがと [1] 【因果と】 (副)
因果なことに。不幸にも。困ったことには。「―やめられない」
因果人
いんがにん 【因果人】
「因果者(インガモノ)」に同じ。
因果律
いんがりつ [3] 【因果律】
〔哲〕 どのような事象もすべて何らかの原因の結果として生起するのであり,原因のない事象は存在しないという考え方。因果法則。
因果応報
いんがおうほう [1][1][0] 【因果応報】
〔仏〕 前世における行為の結果として現在における幸不幸があり,現世における行為の結果として来世における幸不幸が生じること。
因果性
いんがせい [0] 【因果性】
〔哲〕
〔causality〕
独立した二つ以上の事象の間に原因・結果の関係があること。因果関係。因果態。原因性。
因果晒し
いんがざらし 【因果晒し】
「業晒(ゴウサラ)し」に同じ。「削(ソ)いで取るやうな―め/浄瑠璃・油地獄(中)」
因果法則
いんがほうそく [4] 【因果法則】
(1)原因と結果の間の関数関係として表現された自然法則。
(2)
⇒因果律(インガリツ)
因果物語
いんがものがたり イングワ― 【因果物語】
仮名草子。鈴木正三作。片仮名本三巻(1661年刊)は義雲・雲歩編。平仮名本六巻(一六五八〜九年頃刊)は恵中編か。仏教的な因果応報を記した怪異談集。
因果経
いんがきょう 【因果経】
「過去現在因果経」の略。
因果経絵巻
いんがきょうえまき [6] 【因果経絵巻】
⇒絵因果経(エインガキヨウ)
因果者
いんがもの [0] 【因果者】
悪業の報いを受ける者。因果人。
因果覿面
いんがてきめん [1] 【因果覿面】
悪事の報いがすぐに現れること。
因果関係
いんがかんけい [4] 【因果関係】
いくつかの事柄の関係において,一方が原因で他方が結果であるというつながりのあること。
因業
いんごう 【因業】
■一■ [1] (名)
〔仏〕 因と業。
■二■ [3][0] (名・形動)[文]ナリ
〔前世の悪業が原因となって招いたことの意〕
(1)頑固で物わかりの悪いさま。また,人に対する仕打ちが情け容赦もなくひどいさま。「―な仕打ち」「―者」
(2)宿命的に不幸なさま。「―な生まれ」
[派生] ――さ(名)
因業な
いんごう【因業な】
hardhearted.
因由
いんゆ [1] 【因由】 (名)スル
事の起こるもと。原因。由来。
因縁
いんねん【因縁】
(a) connection[relation](つながり);→英和
an origin;→英和
(a) history (由来);→英和
destiny (宿命).→英和
〜とあきらめる resign oneself to (one's) fate.〜をつける invent a pretext for a quarrel <upon a person> .→英和
因縁
いんねん [0] 【因縁】
〔「いんえん」の連声。基本的な原因すなわち「因」と,それを助成する機縁すなわち「縁」〕
(1)〔仏〕 事物を生ぜしめる内的原因である因と外的原因である縁。事物・現象を生滅させる諸原因。また,そのように事物・現象が生滅すること。縁起。
(2)前世から決まっていたとして,そのまま認めざるを得ないこと。宿命。「これも何かの―だ」
(3)前々からの関係。縁。「浅からぬ―」
(4)由来。来歴。いわれ。「―を語る」「いわれ―」
(5)言いがかり。
因縁尽く
いんねんずく [0] 【因縁尽く】
因縁によって生じた,自分の力ではどうしようもないこと。
因縁話
いんねんばなし [5] 【因縁話】
ある結果に至るまでのもろもろの原因や複雑な事情をふくめた話。特に,前世の因縁を中心とする昔話。
因美線
いんびせん 【因美線】
JR 西日本の鉄道線。鳥取と岡山県東津山(姫新(キシン)線)間,70.8キロメートル。因幡(イナバ)と美作(ミマサカ)を結ぶ。
因習
いんしゅう [0] 【因習・因襲】
(1)昔から続いてきているしきたり。主によくない意味に使う。「―にしばられる」「―を打ち破る」
(2)古くからの習慣に従うこと。《因襲》「希臘時世より―せし所の風俗/民約論(徳)」
因習的
いんしゅうてき [0] 【因習的・因襲的】 (形動)
古くからの習慣・しきたりにそのまま従うさま。現代風でないさま。「―な婚姻制度」
因襲
いんしゅう【因襲】
convention;→英和
conventionalism.→英和
〜的 conventional.→英和
因襲
いんしゅう [0] 【因習・因襲】
(1)昔から続いてきているしきたり。主によくない意味に使う。「―にしばられる」「―を打ち破る」
(2)古くからの習慣に従うこと。《因襲》「希臘時世より―せし所の風俗/民約論(徳)」
因襲的
いんしゅうてき [0] 【因習的・因襲的】 (形動)
古くからの習慣・しきたりにそのまま従うさま。現代風でないさま。「―な婚姻制度」
因陀羅
いんだら 【因陀羅】
〔梵 Indra の音訳〕
⇒インドラ
因陀羅
いんだら 【因陀羅】
中国,元代の禅僧の画家。作品は日本に伝わる。代表作に寒山拾得などを描いた「禅機図」断簡がある。生没年未詳。
因陀羅網
いんだらもう [4] 【因陀羅網】
〔仏〕 インドラ,すなわち帝釈天の宮殿を飾っている網。その網の結び目には宝玉がついており,それぞれが互いに反映している。華厳宗の説く,すべての事物が無限に交渉し,通じあっているとする事事無礙法界(ジジムゲホツカイ)の比喩としてよく用いられる。
団
だん [1] 【団】
同じ目的をもって集まった人のかたまり。また,その組織。
団
だん【団】
a group;→英和
a team;→英和
a party;→英和
a troupe (一座).→英和
⇒団体,群.
団
だん 【団】
姓氏の一。
団七
だんしち 【団七】
(1)浄瑠璃「夏祭浪花鑑(ナツマツリナニワカガミ)」の主人公。
(2)文楽人形の首(カシラ)の一。大団七と小団七の二種類があり,大団七は時代物の敵役や強豪な役に,小団七は世話物の端敵(ハガタキ)役に使用する。{(1)}に使ってからその名がある。
→頭(カシラ)
団七縞
だんしちじま 【団七縞】
柿色の太い格子縞。団七{(1)}の衣装から流行。
団乱旋
とらでん 【団乱旋】
雅楽の一。左方の新楽で,壱越(イチコツ)調の大曲。唐の則天武后の作で,日本の大戸真縄(オオトノマナワ)が改作し,常装束の六人舞と伝えるが,現在は廃曲。后帝(コウダイ)団乱旋。皇帝(オウダイ)団乱旋。団蘭伝。后帝楽。
団亀
どんがめ 【団亀】
〔「胴亀(ドウガメ)」の転〕
スッポンの異名。「御新造様に比べて見ると,―にお月様/歌舞伎・小袖曾我」
団交
だんこう [0] 【団交】
「団体交渉(ダンタイコウシヨウ)」の略。
団交[団体交渉]
だんこう【団交[団体交渉]】
⇒団体.
団体
だんたい [0] 【団体】
(1)人々の集まり。仲間。くみ。むれ。「―で行動する」「―旅行」
〔明治時代につくられた語〕
(2)同じ目的を達成するために意識的に結合した集団。法人・政党など。「―職員」「政治―」
団体
だんたい【団体】
<make up> a party;→英和
a group;→英和
<form> an organization.→英和
‖団体競技 a team sport.団体協約 a collective agreement[contract].団体交渉(権) (the right of) collective bargaining.団体生活 a group life.団体旅行(割引) a party trip (reduction).政治団体 a political organization.
団体交渉
だんたいこうしょう [5] 【団体交渉】
労働組合と使用者との間で,労働条件などをめぐって行われる交渉。団体交渉権は憲法の保障する労働基本権の一つで,使用者が正当な理由なく拒否すると不当労働行為となる。団交。
団体保険
だんたいほけん [5] 【団体保険】
企業などの団体の代表者を契約者とする一個の契約で,その団体に所属する従業員などを被保険者として一括加入させる生命保険。
団体協約
だんたいきょうやく [5] 【団体協約】
団体相互または団体と個人との間に交わされる契約。小作協約・労働協約など。
団体委任事務
だんたいいにんじむ [8] 【団体委任事務】
法律または政令により,地方公共団体に委任される国または他の地方公共団体の事務。
⇔機関委任事務
団体競技
だんたいきょうぎ [5] 【団体競技】
団体同士が対抗して行う競技。
⇔個人競技
団体等規正令
だんたいとうきせいれい 【団体等規正令】
ポツダム政令の一。平和主義・民主主義に反する団体の結成および活動を禁止する。1949年(昭和24)制定。52年破壊活動防止法の制定により廃止。
団体自治
だんたいじち [5] 【団体自治】
国の一定地域を基礎とする独立の団体(地方公共団体)が,自主的に団体の事務(地方の行政)を担当する権能を有すること。住民自治と並ぶ地方自治の基本。
団体行動権
だんたいこうどうけん [7] 【団体行動権】
労働者の団体が,使用者に対し,労働条件の維持・改善を目的として団体で行動する権利。憲法の保障する労働基本権の一。
団体訴訟
だんたいそしょう [5] 【団体訴訟】
多数の人の共通利益を法律上または事実上代表する団体が提起する訴訟。
団円
だんえん [0] 【団円】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まるい・こと(さま)。「―なる地球,淼漫(ビヨウマン)たる洋海/西国立志編(正直)」
(2)円満である・こと(さま)。「之を分てば政府人民の別ありと雖ども原来―なる一物にして/明六雑誌 39」
(3)円満におさまること。終わり。「およそ十巻にして―をなせり/読本・弓張月(拾遺)」
→大団円
団匪
だんぴ [1] 【団匪】
(1)集団をなしている匪賊。
(2)「義和団」のこと。
団匪事件
だんぴじけん 【団匪事件】
⇒義和団事件(ギワダンジケン)
団十郎
だんじゅうろう ダンジフラウ 【団十郎】
(1)市川団十郎(イチカワダンジユウロウ)のこと。
(2)〔(1) が荒事を得意としたことから〕
荒々しいこと。乱暴なこと。「―でひな助を踏たふし/柳多留 107」
団十郎茶
だんじゅうろうちゃ ダンジフラウ― [5] 【団十郎茶】
代々の市川団十郎が用いた染め色。やや赤みがかった薄茶色。
団員
だんいん【団員】
a member <of a party> .→英和
団員
だんいん [0] 【団員】
「…団」と称する団体に入っている人。「消防―」
団団
だんだん [0][3] 【団団】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)まるいさま。まどかなさま。「―たる明月東山の一端より昇る/日光山の奥(花袋)」
(2)露などが多くつくさま。「露―」「水の…滴露となりて―たるを知り/明六雑誌 22」
団団珍聞
まるまるちんぶん 【団団珍聞】
明治時代,野村文夫によって創刊された時局風刺雑誌。1877年(明治10)から1907年まで発行。
団地
だんち【団地】
a housing development[complex]; <米> a housing project (低所得者用); <英> a housing estate.‖団地サイズの small-sized.団地族 dwellers in housing developments;estate-dwellers.
団地
だんち [0] 【団地】
一か所にまとめて建設するために計画的に開発した住宅や工場。住宅団地・流通団地・工業団地など。特に住宅団地をいう。「―族」
団地サイズ
だんちサイズ [4] 【団地―】
公団住宅などの狭い室内に合わせた,一般よりもやや小さめの畳や家具などの寸法。
団地管理組合
だんちかんりくみあい [7] 【団地管理組合】
団地内の土地,附属施設および建物の管理を行うために,団地内の建物の所有者(区分所有権を有する者を含む)により設立される団体。
団坐
だんざ [1] 【団座・団坐】 (名)スル
多数の人が円形にすわること。まどい。車座(クルマザ)。「―して話に興じる」
団塊
だんかい [0] 【団塊】
(1)かたまっているもの。かたまり。
(2)物質の分離・濃集により,堆積物中にできた結核体。
団塊の世代
だんかい【団塊の世代】
the baby-boom generation.
団子
だんご【団子】
a dumpling.→英和
団子鼻 a snub nose.
団子
だんご [0] 【団子】
(1)穀類の粉をこねてまるめ,蒸したり,ゆでたりした食品。あん・きなこなどをつけて食べる。「月見―」
(2)まるく固めたもの。「土―」「肉―」
(3)ごちゃごちゃとひとかたまりになっているさまをいう語。「スタート直後なので選手たちはまだ―になって走っている」「―レース」
(4)うまくまるめこむこと。丸くおさめること。「このさわぎに亭主出て…やうやうと―にして此なりをしづめる/洒落本・青楼松之裡」
(5)家紋の一。串刺しにした団子をかたどったもの。団子は三個が普通で三串団子・三通(ミツドオシ)ともいう。敵の首を団子に擬した武家の記念的な紋。串団子紋。
団子坂
だんござか 【団子坂】
東京都文京区駒込千駄木町にある坂道。明治時代,坂の両側に菊人形が展示され,東京名物の一つだった。別名,汐見坂。
団子挿
だんごさし [3] 【団子挿(し)】
(1)小正月の作り物の一。ミズキなどの枝に小さな餅を多数つけたもの。まゆだま。
(2)八月十五夜に,子供たちが供物の団子を針でさしたりして盗む風習。
団子挿し
だんごさし [3] 【団子挿(し)】
(1)小正月の作り物の一。ミズキなどの枝に小さな餅を多数つけたもの。まゆだま。
(2)八月十五夜に,子供たちが供物の団子を針でさしたりして盗む風習。
団子烏賊
だんごいか [3] 【団子烏賊】
イカの一種。胴長2センチメートルほど。発光バクテリアのすむ発光器をもち,帯緑白色のリン光を発する。食用。富山湾に多産する。
団子状
だんごじょう [0] 【団子状】
(1)団子のように丸く固まった形。
(2)ひとかたまりになった状態。「―になった先頭集団」
団子虫
だんごむし [3] 【団子虫】
甲殻綱等脚目の節足動物オカダンゴムシとハマダンゴムシの総称。体長1センチメートル内外。体は楕円形で,数個の環節から成り,背は丸味を帯び,灰黒色。触れると体を団子状に丸める。オカダンゴムシは枯れ葉や庭先の石の下などにすみ,作物などを食害する。ハマダンゴムシは海岸の砂中にすむ。
団子降ろし
だんごおろし [4] 【団子降ろし】
小正月の飾り団子を取り降ろすこと。一月二〇日に行う地方が多い。
団子飯
だんごめし [3] 【団子飯】
「土産団子(ミヤゲダンゴ)」に同じ。
団子鼻
だんごばな [3][0] 【団子鼻】
先が団子のようにまるいはな。だんごっぱな。
団居
まどい [0][2] 【円居・団居】 (名)スル
〔古くは「まとい」。円(マト)居(ヰ)の意〕
(1)まるく居並ぶこと。車座になること。「若き紳士等は中等室の片隅に―して/金色夜叉(紅葉)」
(2)親しい人たちが集まり,語り合ったりして楽しい時間を過ごすこと。団欒(ダンラン)。「ストーブを囲んでの―を楽しむ」
団居る
まと・いる 【円居る・団居る】 (動ワ上一)
車座になる。また,団欒(ダンラン)する。「氏人の―・ゐる今日は春日野の松にも藤の花ぞ咲くらし/宇津保(春日詣)」
団平
だんぺい [0] 【団平】
⇒団平船(ダンベイブネ)
団平細螺
だんべいきさご [5] 【団平細螺】
海産の巻貝キサゴの一種。殻径45ミリメートルほど。厚いレンズ形で,殻表は滑らか。灰色を帯びるものが多い。肉は「ながらみ」と呼ばれ食用。殻は酸で表面を溶かして真珠層を露出させ,玩具とする。房総半島以南の外洋に面した浅海の砂底に分布。
団平船
だんべいぶね [5] 【団平船】
和船の一。川や運河などで雑荷・肥料・石などを運ぶ平底の荷船。だんべぶね。だんぺい。
団座
だんざ [1] 【団座・団坐】 (名)スル
多数の人が円形にすわること。まどい。車座(クルマザ)。「―して話に興じる」
団扇
うちわ【団扇】
a (round) fan.〜を使う fan oneself.
団扇
うちわ ウチハ [2] 【団扇】
〔「打ち羽」の意という〕
(1)あおいで風を起こす道具。普通は,細く削った竹の骨に,紙・絹などを張る。形は円形・角形などさまざま。もとは貴人が自分の顔を隠すために用いたものという。「―であおぐ」[季]夏。《月に柄をさしたらばよき―かな/宗鑑》
(2)「軍配団扇(グンバイウチワ)」の略。
(3)家紋の一。団扇を図案化したもの。{(1)}のほか軍配団扇・羽団扇がある。
団扇
だんせん [0] 【団扇】
(1)うちわ。
(2)軍配うちわ。「千葉の介は鞭の役,土肥の遠平―持ち/浄瑠璃・五人兄弟」
団扇やんま
うちわやんま ウチハ― [4] 【団扇やんま】
サナエトンボ科の昆虫。体長約8センチメートル。雄の第八腹節にうちわ状の突起をもつのでこの名がある。雌の突起は小さい。青森県から鹿児島県までの沼や湖近辺でよくみられる。成虫は五〜八月頃現れ,棒や杭(クイ)の上で水平に静止している。
団扇太鼓
うちわだいこ ウチハ― [4] 【団扇太鼓】
一枚皮を円く張って柄をつけた,団扇のような形の太鼓。法華宗(ホツケシユウ)の信者が,題目を唱えながらたたく。題目太鼓。
団扇太鼓[図]
団扇河豚
うちわふぐ ウチハ― [4] 【団扇河豚】
フグ目の海魚。体長40センチメートル程度。腹部は円盤状で側扁し,うちわに似る。歯は癒合してくちばし状となり大きい。食用。南日本から西太平洋・インド洋に分布。
団扇海老
うちわえび ウチハ― [3] 【団扇海老】
海産のエビ。体長約17センチメートル。体は平たく頭胸甲は赤褐色で円く団扇形に広がり,周縁は鋸歯(キヨシ)状。浅海の泥底にすむ。日本の太平洋岸から東シナ海にかけて分布。
団散花序
だんさんかじょ [5] 【団散花序・団繖花序】
集散花序の一種。短い枝の周りに,柄のない花が密につき,球形あるいは長楕円形をなすもの。ワレモコウなど。団集花序。
団旗
だんき【団旗】
a flag <of a party> .→英和
団栗
どんぐり [1][0] 【団栗】
カシ類・コナラ・クヌギなどのブナ科ナラ属の果実の俗称。楕円形または卵円形の堅果で,その下部が椀形または皿形の殻斗で包まれる。クヌギの実をいうことが多い。[季]秋。
団栗
どんぐり【団栗】
an acorn.→英和
〜まなこの goggle-eyed.〜の背くらべ There is little to choose between them.
団栗目
どんぐりめ [4] 【団栗目】
どんぐりまなこ。
団栗眼
どんぐりまなこ [5] 【団栗眼】
丸くてくりくりしている大きな目。どんぐり目。どんぐり目玉。
団欒
だんらん [0] 【団欒】 (名)スル
〔「まるいこと」の意〕
(1)人々が集まって楽しく語り合うこと。「一家水いらずで―する」「楽しい―の一時を過ごす」
(2)集まって車座にすわること。円居(マドイ)。「サルンに集まる時などは―が大抵三つ位に分れて出来た/或る女(武郎)」
団欒する
だんらん【団欒する】
(get together and) have a good time.一家団欒の楽しみ the pleasure of a happy home.
団歌
だんか [1] 【団歌】
その団の目的や結束などを示し,団員がうたう歌。
団琢磨
だんたくま 【団琢磨】
(1858-1932) 実業家。福岡県生まれ。三池炭鉱事務長を経て三井合名会社理事長に就任,財界の指導者となる。血盟団員菱沼五郎に暗殺された。
団粒構造
だんりゅうこうぞう ダンリフコウザウ [5] 【団粒構造】
各種の土粒が,いくつか相結集して一団をつくり,それが多数集積して土壌を構成している状態。土壌が軟らかく通気・排水がよく,有用微生物も多く繁殖し,作物の生育に適する。
⇔単粒構造
団結
だんけつ【団結】
union;→英和
cooperation (協力).〜する unite;→英和
get together.〜して in union;→英和
in a body.→英和
‖団結権 the right to organize;the right of organization.団結心 cooperative spirit.
団結
だんけつ [0] 【団結】 (名)スル
心を同じくする多数の人々が目的を達成するため集団を結成すること。また,その結びつきの力。「全員が―して立ち上がる」「―をかためる」「一致―」「大同―」
団結権
だんけつけん [4][3] 【団結権】
労働者が,労働条件の維持・改善その他経済的地位の向上を図り,使用者と対等な立場に立つために団体を結成し,これに加入する権利。憲法の保障する労働基本権の一。
団練
だんれん [0] 【団練】
中国で,郷村の武装自衛集団。古くから存在したが,特に清代に盛行。団防。
団繖花序
だんさんかじょ [5] 【団散花序・団繖花序】
集散花序の一種。短い枝の周りに,柄のない花が密につき,球形あるいは長楕円形をなすもの。ワレモコウなど。団集花序。
団茶
だんちゃ [0] 【団茶】
茶の葉を蒸し,臼でついて団子にしたもの。中国唐代の製法によるもので,削って,ほかの香味食品とともに煮出した汁を飲む。淹茶(ダシチヤ)。
団菊左
だんぎくさ 【団菊左】
明治期を代表する歌舞伎俳優九世市川団十郎・五世尾上菊五郎・初世市川左団次のこと。
団鉱
だんこう [0] 【団鉱】
粉状鉱石に水分と結合剤を加え,加圧成形して小塊状にしたもの。ブリケット。
団長
だんちょう【団長】
the leader[head] <of a party> .→英和
団長
だんちょう [0] 【団長】
団と名乗る集まりの長。団体を統率し,代表する人。
団集
だんしゅう [0] 【団集】 (名)スル
寄り集まること。「市民雲の如く―して/慨世士伝(逍遥)」
団雪の扇
だんせつのおうぎ 【団雪の扇】
〔漢の成帝の愛妃,班婕妤(ハンシヨウヨ)が寵を趙飛燕にうばわれ,自分を扇にたとえ,月のように円く,雪のように白い絹扇も,秋にはすてられると歌った「文選(怨歌行)」の詩から〕
円く,白い扇。転じて,寵愛を失った身のたとえ。秋の扇。秋扇(シユウセン)。
団魚
だんぎょ [1] 【団魚】
スッポンの異名。[嬉遊笑覧]
囮
おとり【囮】
a decoy;→英和
a lure (誘惑物).→英和
‖囮捜査 a sting operation.
囮
おとり ヲ― [0] 【囮・媒鳥】
〔招き寄せる意の「おきとり(招鳥)」の転か〕
(1)仲間の鳥や獣を誘い寄せるために使う,飼い慣らしてある鳥や獣。[季]秋。《炉話にちちと起きゐる―かな/皆吉爽雨》
(2)人を誘い寄せるために使う人や物。「自ら―となる」「―商品」
囮捜査
おとりそうさ ヲ―サウ― [4] 【囮捜査】
捜査機関の者が囮を使いまた自ら囮となって,犯人の仲間に加わったり,犯行を行いやすいような状況を準備したりして,犯人が犯罪を実行するのを待ってこれを逮捕する捜査方法。
困じる
こう・じる [0][3] 【困じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「困ずる」の上一段化〕
「困ずる」に同じ。「処置に―・じる」
困じ果てる
こうじは・てる [5] 【困じ果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 こうじは・つ
こまりはてる。どうしたらよいのか処置・判断に苦しむ。「今更(イマサラ)其始末(シマツ)に―・て/当世書生気質(逍遥)」
困ずる
こう・ずる [0][3] 【困ずる】 (動サ変)[文]サ変 こう・ず
(1)どうしてよいかわからず悩む。「道無きかと―・ずる体(テイ)なりしが/鉄仮面(涙香)」
(2)疲れる。「―・じてうちねぶれば/枕草子 7」
困らせる
こまらせる【困らせる】
embarrass;→英和
annoy.→英和
困りもの
こまりもの【困りもの】
a nuisance.→英和
困り入る
こまりい・る [4][0] 【困り入る】 (動ラ五[四])
大変困る。「何とも手の付けやうさへ無くて,―・るの頂上なるべし/いさなとり(露伴)」
困り切る
こまりき・る [4] 【困り切る】 (動ラ五[四])
それ以上困りようがないほど困る。困り果てる。「一人っ子のわがままに―・る」
困り切る
こまりきる【困り切る】
be sorely perplexed;be at a loss <what to do> .→英和
困り抜く
こまりぬ・く [4] 【困り抜く】 (動カ五[四])
最後まで徹底的に困る。困りに困る。「―・いた末の結論」
困り果てる
こまりは・てる [5] 【困り果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 こまりは・つ
「困り切る」に同じ。「―・てて身をひく」
困り者
こまりもの [0][5] 【困り者】
もてあまし者。やっかい者。
困る
こまる【困る】
(1)[困難]be in trouble;be distressed[troubled] <by> .
(2)[金に]be hard up (for money);be badly off.(3)[当惑]be embarrassed;be at a loss <for an answer> .→英和
(4)[不便]be inconvenienced.
困る
こま・る [2] 【困る】 (動ラ五[四])
(1)ある好ましくない事態が発生し,そのうまい対処の方法が見つからずに悩む。「どうもこのごろ体がだるくて―・る」「この辺は蚊が多くて―・る」「―・ったことがあったらいつでも相談にいらっしゃい」
(2)相手の行為を迷惑に感じる。「二次会に誘われて―・る」「君,―・るじゃないか,勝手に私の名前を使って」
(3)(「困った」の形で連体修飾語として用いて)不都合である。「君も―・ったことをしてくれたものだ」「そんな調子ではあとで―・ったことになるぞ」
(4)必要なものや金がたりなくて苦しむ。窮乏する。「被災地では水に―・っているらしい」「暮らしには―・らない」
困乏
こんぼう [0] 【困乏】 (名)スル
貧乏に苦しむこと。窮乏。「旅行の手当に―す/経国美談(竜渓)」
困却
こんきゃく [0] 【困却】 (名)スル
こまりきること。「答弁に―する/蜃中楼(柳浪)」
困厄
こんやく [0] 【困厄・困阨】 (名)スル
苦しみ悩むこと。苦しみ。また,災難。
困学紀聞
こんがくきぶん 【困学紀聞】
中国,南宋の学術書。二〇巻。王応麟(オウリン)著。1325年刊。経書から詩文・地理に至るまで広い範囲の事物について考証・論評したもの。
困弊
こんぺい [0] 【困弊】 (名)スル
苦しみつかれること。困憊(コンパイ)。
困惑
こんわく [0] 【困惑】 (名)スル
どうしてよいかわからなくてとまどうこと。「突然の出馬要請に―する」
困惑
こんわく【困惑】
embarrassment.〜する be embarrassed;be at a loss.→英和
困憊
こんぱい [0] 【困憊】 (名)スル
ひどく疲れること。疲れて動けないこと。「疲労―」「上松より登れば一日間にては―するを以て/日本風景論(重昂)」
困民
こんみん [0] 【困民】
貧困に苦しんでいる人たち。貧しい民衆。
困民党
こんみんとう 【困民党】
自由民権運動の激化期に借金返済をめぐって結成された農民組織。1881年(明治14),松方財政の紙幣整理による不況の下,関東・中部地方など養蚕・製糸業地帯の貧農が中心となり,負債利子の減免,元金の年賦償却などを要求して運動を起こした。群馬事件・秩父事件は自由党員の指導下にこれらの農民が蜂起したもの。借金党。困窮党。
困睡
こんすい [0] 【困睡】 (名)スル
くたびれてねむること。「覚えず舷に倚りて―す/佳人之奇遇(散士)」
困窘
こんきん [0] 【困窘】
苦しみこまること。困窮。
困窮
こんきゅう [0] 【困窮】 (名)スル
(1)貧乏で生活にこまること。
(2)行き詰まって処置に苦しむこと。「対策に―する」
困窮
こんきゅう【困窮】
poverty (貧乏);→英和
<in extreme> distress (困苦).→英和
〜している be poor;be in needy[straitened]circumstances.‖困窮者 the poor[needy].
困臥
こんが [1] 【困臥】 (名)スル
疲れて寝ること。「終日―す/日乗(荷風)」
困苦
こんく [1] 【困苦】 (名)スル
こまり苦しむこと。「―に堪える」「僕の如き者は猶ほ―に―す/花柳春話(純一郎)」
困苦
こんく【困苦(欠乏)】
<endure> hardships (and privations).
困迫
こんぱく [0] 【困迫】 (名)スル
こまりはてること。「生計日々に―して/鬼啾々(夢柳)」
困阨
こんやく [0] 【困厄・困阨】 (名)スル
苦しみ悩むこと。苦しみ。また,災難。
困難
こんなん【困難】
(a) difficulty;→英和
(a) trouble;→英和
suffering;→英和
hardship(s).→英和
〜な difficult;→英和
hard;→英和
troublesome.→英和
困難
こんなん [1] 【困難】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
簡単にはなしとげられないこと。実現・実行がむずかしいこと。また,そのさま。「計画の変更は―だ」「―な社会に立つて回天(カイテン)の事業を成そう/花間鶯(鉄腸)」
■二■ (名)スル
苦しみ悩むこと。また,苦しめる事柄。「―に打ち勝つ」「脳病の為に大に―するに至れり/春(藤村)」
[派生] ――さ(名)
困頓
こんとん [0] 【困頓】 (名)スル
疲れて倒れること。疲れ苦しむこと。「煩悶せよ―せよ/病牀六尺(子規)」
囲
い ヰ 【囲】 (接尾)
両手を伸ばして抱えるぐらいの大きさ・太さを計るのに用いる。「百―に余る大木/太平記 24」
囲い
かこい カコヒ [0] 【囲い】
(1)かこうこと。「よしずで―をする」
(2)物をかこう物。特に,塀や垣根。
(3)野菜・果実などを貯蔵すること。
(4)〔広い部屋の一部を囲って茶席としたことから〕
茶室。
(5)「囲い者」の略。
(6)(「鹿恋」とも書く)江戸時代,京都,島原の遊女の階級の一。太夫・天神に次ぐ。囲い女郎。
〔カルタ賭博(トバク)「きんご」で,一四点の場合には札を伏せて出し「囲い」と言うことから,揚げ代が銀一四匁の遊女をいう。後に揚げ代が一六匁になり,四四(シシ=鹿)が一六であることから鹿恋の字を当てるようになった〕
囲い
かこい【囲い】
an enclosure;→英和
a fence.→英和
〜をする enclose;→英和
fence[rope (なわで)]off.
囲いの間
かこいのま カコヒ― [0] 【囲いの間】
茶室。または,離れ座敷。
囲い女
かこいめ カコヒ― 【囲い女】
「囲い者」に同じ。
囲い山
かこいやま カコヒ― [0] 【囲い山】
江戸中期以降,幕府諸藩が有用樹木を確保しておく目的で設定した保護林。囲い林。
囲い米
かこいごめ カコヒ― [0] 【囲い米】
「囲い米(マイ)」に同じ。
囲い米
かこいまい カコヒ― [0] 【囲い米】
江戸時代,幕府・諸藩が,備蓄や米価調節のために米を貯蔵したこと。また,その米。籾(モミ)で蓄える場合が多いことから,「囲い籾」ともいわれた。囲いごめ。
囲い籾
かこいもみ カコヒ― [4] 【囲い籾】
「囲い米(マイ)」に同じ。
囲い網
かこいあみ カコヒ― [0] 【囲い網】
(1)定置網で,垣網に続く身網の一部。魚をはいり込ませ,魚捕り網へ導く網。
(2)区画養殖をする場合に,養殖場の周囲に張りめぐらす網。
囲い者
かこいもの カコヒ― [0] 【囲い者】
別宅などに住まわせておく女性。妾(メカケ)。かこいめ。かこいおんな。
囲い船
かこいぶね カコヒ― [4] 【囲い船】
(1)当分使わないため,港内につないだり陸上に引き上げて苫(トマ)で囲んだ船。
(2)近世,船端に防備用の板囲いをめぐらした軍船。
囲い込み
かこいこみ カコヒ― [0] 【囲い込み】
(1)囲い込むこと。
(2)〔enclosure〕
近世初期のヨーロッパ,特にイギリスで,領主・大地主が牧羊業や集約農業を営むため,共同用益権を排して私的所有を主張し,示談や議会立法によって,開放耕地や共同放牧場などを囲い込んだこと。これにより中小の農民は没落し,農業労働者あるいは工業労働者となっていった。
囲い込む
かこいこ・む カコヒ― [4] 【囲い込む】 (動マ五[四])
周りを囲って中へ取り込む。「高い塀で家を―・む」
囲う
かこう【囲う】
enclose;→英和
fence[rope]off.
囲う
かこ・う カコフ [0] 【囲う】 (動ワ五[ハ四])
(1)外部の力が及ばないように,周りを物でとりまく。「屋敷を塀で―・う」
(2)妾(メカケ)をひそかに別宅などにおく。「妾を―・う」
(3)野菜・果実などを蓄えておく。「ジャガイモを―・う」
(4)かばう。守る。保護する。「姫を―・ひ奥へ入り給ふを/歌舞伎・壬生大念仏」
[可能] かこえる
囲ひ女郎
かこいじょろう カコヒヂヨラウ 【囲ひ女郎・鹿恋女郎】
「かこい{(6)}」に同じ。
囲み
かこみ【囲み】
a siege.→英和
〜を解く raise the siege <of> .‖囲み記事 a boxed item[section].
囲み
かこみ [0] 【囲み】
(1)かこむこと。
(2)敵などをとりまくこと。また,その軍勢。「―を破る」「―を解く」
(3)「囲み記事」の略。
囲み記事
かこみきじ [4] 【囲み記事】
新聞・雑誌などで,罫線(ケイセン)などで囲んだ短い記事。囲み物。かこみ。
囲む
かこむ【囲む】
surround;→英和
enclose;→英和
besiege (攻囲する).→英和
卓を〜 sit around a table.→英和
囲む
かく・む 【囲む】 (動マ四)
かこむ。「若草の妻も子供もをちこちにさはに―・み居/万葉 4408」
囲む
かこ・む [0] 【囲む】 (動マ五[四])
〔「かくむ」の転。中世には「かごむ」とも〕
(1)周りをふさいだり,とりまいたりする。かこう。「城を―・む」「緑に―・まれた田園都市」
(2)〔盤・卓などを囲むようにすることから〕
碁・将棋・麻雀などをする。「一局―・みませんか」
[可能] かこめる
囲われ
かこわれ カコハレ 【囲われ】
囲われている者。めかけ。「―者(モノ)」
囲壁
いへき ヰ― [0] 【囲壁】
囲いの壁。周りの壁。周りの塀。
囲局
いきょく ヰ― [0] 【囲局】
碁盤。
囲炉裏
いろり ヰロリ [0] 【囲炉裏】
室内の床を四角に切って火を燃やし,暖をとったり煮たきをしたりする所。炉。ゆるり。[季]冬。《大原女の足投出して―かな/召波》
〔「囲炉裏」は当て字〕
囲炉裏
いろり【囲炉裏】
a hearth;→英和
a fireplace.→英和
囲炉裏ばた <by> the fireside.→英和
囲炉裏端
いろりばた ヰロリ― [0] 【囲炉裏端】
いろりのそば。いろりのまわり。「―で話す」
囲環
いかん ヰクワン [0] 【囲環】 (名)スル
周囲をとりまくこと。また,そのもの。「五百余名之を―して着席し/経国美談(竜渓)」
囲田
いでん ヰ― [0] 【囲田】
中国,宋代に湖や沼などを囲んで干拓し,農耕を行なった田土の呼称。長江下流を中心に官戸・寺院などによって主に構築され,荘園を形成した。
囲碁
いご ヰ― [1] 【囲碁】
碁を打つこと。また,碁。
囲碁
いご【囲碁】
the game of go.⇒碁(ご).
囲繞
いにょう ヰネウ [0] 【囲繞】 (名)スル
周りをとりかこんでいること。いじょう。「山々に―された地」
囲繞
いじょう ヰゼウ [0] 【囲繞】 (名)スル
⇒いにょう(囲繞)
囲繞地
いにょうち ヰネウ― [2] 【囲繞地】
(1)袋地をとりかこむ本人以外の所有の土地。いじょうち。
(2)他の一国によって完全に囲まれた領土。イタリアの中にある,イタリアの保護国サンマリノのような例。いじょうち。
囲郭都市
いかくとし ヰクワク― [4] 【囲郭都市】
〔walled town〕
周囲を城壁や土塁などで囲んだ都市。防衛や徴税などのさまざまな理由により囲郭する。かつてのヨーロッパの諸都市,中国の長安・北京,テヘランなどに例がある。環濠集落。城郭都市。
囲障
いしょう ヰシヤウ [0] 【囲障】
〔法〕 隣り合った建物の所有者が敷地の境界の上に設けた塀・柵(サク)などの囲い。「―設置権」
図
ず ヅ [0] 【図】
(1)絵。絵画。
(2)地図。図面。「地形―」「設計―」
(3)〔数〕 点・線・面からなる形。図形。
(4)ねらいどころ。よい機会。「此―を外さず甲鉄艦を撃沈めよと/近世紀聞(延房)」
(5)たくらみ。計画。企図。「有りやうは九郎兵衛を下へくだした跡での事と思ふたが―へいかぬ/浄瑠璃・夏祭」
(6)様子。光景。「嶋原の門口につゐに見ぬ―なる事あり/浮世草子・一代女 2」
(7)雅楽で,音律の標準となる調子を書き表したもの。「当寺の楽はよく―をしらべあはせて/徒然 220」
図
ず【図】
a picture[drawing](絵図);→英和
<draw> a plan (図面);→英和
a figure (挿絵);→英和
a map (地図);→英和
a diagram (図表).→英和
〜に当たる work well;hit the mark.→英和
〜に乗る be puffed up <with success> .
図々しい
ずうずうしい【図々しい】
impudent;→英和
audacious.→英和
図々しくも…する have the face[cheek,impudence] <to do> .→英和
図々しさ audacity;impudence.→英和
何て〜! What a nerve!
図と地
ずとじ ヅ―ヂ 【図と地】
〔心〕 ある物は,それ単独のものとしてではなく,必ず一定の背景を伴ってのみ知覚される事実を,地(背景)の中で浮かぶ図にたとえていう語。
→反転図形
図らざるに
はからざるに 【図らざるに・計らざるに】 (連語)
思いがけなく。予想外に。「―,御恩をかうぶりて/宇治拾遺 6」
図らず
はからず [2][3] 【図らず・計らず】 (副)
〔動詞「はかる」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」が付いたものから〕
思いもよらず。不意に。「此時孝助が―胸に浮かんだのは/怪談牡丹灯籠(円朝)」
図らずも
はからずも【図らずも】
unexpectedly;→英和
by chance.〜…する happen to do.
図らずも
はからずも [3][2] 【図らずも】 (副)
思いがけなくも。予想もしなかったのに。突然に。「―受賞の栄に浴し…」
図る
はか・る [2] 【図る・謀る・諮る】 (動ラ五[四])
〔「はかる(計・測・量)」と同源〕
(1)計画する。ある動作が実現するよう,計画をたてたり,努力したりする。くわだてる。企図する。《図》「幼帝の擁立を―・る」「自殺を―・る」「販路の拡大を―・る」「便宜を―・ってもらう」
(2)他人をだます。普通,受け身文で用いる。《謀》「しまった,―・られたか,と思った時はもう遅かった」
(3)ある問題について他人の意見をきく。また,公の機関などで,ある問題について学識経験者による委員会の意見を「答申」として出してもらう。《諮》「日時はみんなに―・って決めよう」「本件は審議会に―・り,その答申を尊重したいと存じます」
[可能] はかれる
図る
はかる【図る】
plan;→英和
attempt;→英和
plot (たくらむ).→英和
図上
ずじょう ヅジヤウ [0] 【図上】
地図・図面の上でのこと。「―演習」
図会
ずかい ヅクワイ [0] 【図会】
⇒ずえ(図会)
図会
ずえ ヅヱ [1] 【図会】
図や絵を集めた書。「名所―」
図体
ずうたい ヅウ― [1] 【図体】
〔「どうたい(胴体)」の転という〕
からだつき。からだ。なり。からだの大きさを強調していうことが多い。「―ばかり大きくて,なんの役にも立たない」
図体の大きい
ずうたい【図体の大きい】
big;→英和
bulky.→英和
図像
ずぞう ヅザウ [0] 【図像】
(1)〔仏〕 諸仏を描くときの形式や曼荼羅(マンダラ)の図様の約束事などに従って描かれた仏画。墨一色で白描されたものが多い。
(2)イコンに同じ。
図像学
ずぞうがく ヅザウ― [2] 【図像学】
⇒イコノグラフィー(2)
図南
となん [0] 【図南】
〔「荘子(逍遥遊)」による。鵬(オオトリ)が南方に向かって翼を広げようとする意から〕
遠くの地で大事業をしようとすること。
図南の翼
となんのつばさ 【図南の翼】
〔駱賓王「夏日遊�徳州�贈�高四�」〕
遠くの地で大事業をしようとする志・計画。
図取り
ずどり ヅ― [0][3] 【図取り】
物の形を図に表すこと。
図嚢
ずのう ヅナウ [0] 【図嚢】
地図などを入れる革製のかばん。昔,軍人などが用いた。
図図しい
ずうずうし・い ヅウヅウシイ [5] 【図図しい】 (形)[文]シク づうづう・し
人に迷惑をかけても平気でいる。あつかましい。ずぶとい。「列に割りこんでくるとは―・い」「―・い男」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
図外れ
ずはずれ ヅハヅレ [2] 【図外れ】 (名・形動)[文]ナリ
普通とは違っていること。並はずれ。「おれも吉原や品川では―に洒落る男だが/歌舞伎・吾嬬鑑」
図太い
ずぶと・い ヅ― [3] 【図太い】 (形)[文]ク づぶと・し
〔近世以降の語〕
周りの反応など気にせずに,平然としているさま。神経が太い。「―・イ泥棒/ヘボン(三版)」
[派生] ――さ(名)
図太い
ずぶとい【図太い】
audacious;→英和
impudent;→英和
bold.→英和
⇒図々しい.
図子
ずし ヅ― [1] 【途子・図子】
大路と大路を結ぶ小路,または辻。
図工
ずこう ヅ― [0] 【図工】
図画と工作。小学校の教科の一。
図工
ずこう【図工】
drawing and manual arts.
図師
ずし ヅ― [1] 【図師】
(1)指図すること。また,その人。
(2)古代・中世,国郡・荘園の図帳や田図を作製する国衙の技術者。
図帳
ずちょう ヅチヤウ [0] 【図帳】
律令制で,班田終了ごとに作成された国郡の土地台帳。田図と田籍とがある。国司の役所にも備えられたが,特に民部省に保管されたものをいう。
図式
ずしき ヅ― [0] 【図式】
(1)図の形式。また,基本となる見取り図。
(2)物事の関係を説明するための図。「工程を―で示す」「事は―通りには運ばない」
(3)〔哲〕
〔(ドイツ) Schema〕
カント哲学において,純粋悟性概念と感覚的内容との媒介を可能にするもの。すなわち,純粋直観としての時間。
図式
ずしき【図式】
a diagram;→英和
a graph;→英和
a scheme.→英和
図引き
ずひき ヅ― [0] 【図引き】
図面をかくこと。また,その人。
図形
ずけい ヅ― [0] 【図形】
(1)形をかき表すこと。またかき表した図。
(2)図式やグラフの総称。
(3)〔数〕 点・線・多角形・円・円錐曲線・球・多面体などのような幾何学で対象とするもの。平面図形と空間図形(立体図形)に分けられる。
図形
ずけい【図形】
a figure.→英和
図抜けて
ずぬけて【図抜けて】
by far <the tallest> ;exceptionally;→英和
out of the common.→英和
〜いる be outstanding;distinguish oneself.
図抜ける
ずぬ・ける ヅ― [0][3] 【図抜ける・頭抜ける】 (動カ下一)[文]カ下二 づぬ・く
多くのものの中で特にきわだっている。なみはずれる。ずばぬける。「―・けて背が高い」
図星
ずぼし ヅ― [0][1] 【図星】
〔的の中心の黒点の意〕
(1)ねらったところ。思ったところ。急所。「―を突く」
(2)人の思わくなどが想像していたとおりであること。「そうはいかないと思っていたが,やっぱり―だった」
図星をさす
ずぼし【図星をさす】
hit the mark;→英和
guess right.〜をさされる be rightly guessed.
図書
ずしょ ヅ― 【図書】
⇒としょ(図書)
図書
としょ [1] 【図書】
書籍。書物。本。ずしょ。「―室」「―を閲覧する」「美術関係の―を出版する」
図書
としょ【図書】
books.‖図書館 a library.図書館学 library science.図書館長 the chief librarian.図書券 <米> a book coupon[ <英> token].図書(閲覧)室 a reading room.図書目録 a catalog of books.発禁図書 a banned book.
図書券
としょけん [2] 【図書券】
券面記載額に相当する図書や雑誌を購入することができる商品券。
図書寮
ふみのつかさ 【書司・図書寮】
(1)「しょし(書司)」に同じ。
(2)「ずしょりょう(図書寮){(1)}」に同じ。
図書寮
としょりょう 【図書寮】
⇒ずしょりょう(図書寮)
図書寮
ずしょりょう ヅ―レウ [2] 【図書寮】
(1)律令制で,中務省に属し,図書の保管・書写,官用の紙筆墨の供給,国史の作成や宮中の仏事などを任務とした役所。ふみのつかさ。ふんのつかさ。
(2)1884年(明治17),宮内省に設けられた部局。皇室の図書・記録の保管,皇統譜・天皇皇族の実録の編纂(ヘンサン)などに当たった。1949年(昭和24),宮内庁書陵部となる。
図書目録
としょもくろく [3] 【図書目録】
図書の所蔵内容を利用者に紹介するために,ある一定の方針に従って排列した図書の一覧表。分類目録・著者目録・書名目録・件名目録などがある。
図書頭
ずしょのかみ ヅ― 【図書頭】
図書寮の長官。従五位上相当。
図書館
としょかん [2] 【図書館】
図書・記録やその他の資料・情報を収集・整理・保存して利用に供する施設。国立国会図書館・公共図書館・専門図書館・学校図書館などがある。
〔明治中期まで「ずしょかん」と言った〕
図書館情報大学
としょかんじょうほうだいがく 【図書館情報大学】
国立大学の一。1921年(大正10)開設の図書館員教習所を64年(昭和39)に改組して図書館短期大学とし,79年に四年制の大学として設立。本部はつくば市。
図書館法
としょかんほう 【図書館法】
社会教育法の精神に基づき,図書館の設置と運営に関する事項を定めた法律。1950年(昭和25)制定。
図板
ずいた ヅ― [0] 【図板】
(1)大工が現場で用いる,板に書いた図面。
(2)「香盤(コウバン){(3)}」に同じ。
図柄
ずへい ヅ― [0] 【図柄】
絵の品位。ずがら。
図柄
ずがら ヅ― [0] 【図柄】
図案や模様のがら。「―のいい帯地」
図案
ずあん ヅ― [0] 【図案】
(1)ある物を製作するための下絵として,それを図にかきあらわすこと。デザイン。「―家」
(2)装飾的に描かれた模様や柄。
図案
ずあん【図案】
a design[sketch].→英和
〜化する make a design <of> .‖図案家 a designer.
図様
ずよう ヅヤウ [0] 【図様】
絵図の様式・型。また,図柄。
図法
ずほう【図法】
drawing;→英和
projection (投影).→英和
図法
ずほう ヅハフ [0] 【図法】
図の作り方。特に,地球を平面図に投影して地図を描く種々の方法。
図法=1[図]
図法=2[図]
図法=3[図]
図法=4[図]
図法師
ずぼうし ヅボフシ 【図法師】
治療法を学ぶ人のために,身体各部を示した図。[日葡]
図無い
ずな・い ヅ― 【図無い】 (形)[文]ク づな・し
〔中世・近世語〕
限度がない。途方もない。「扨扨(サテサテ)―・い大矢御覧なされ景高公/浄瑠璃・会稽山」
図無し
ずなし ヅ― [0] 【図無し】 (名・形動)[文]ナリ
途方もない・こと(さま)。人や物にもいう。「コノシナモノ―ダ/ヘボン(三版)」
図版
ずはん【図版】
an illustration;→英和
a plate (1ページ大の).→英和
図版
ずはん ヅ― [0] 【図版】
書物に印刷してのせられた図や写真。
図田帳
ずでんちょう ヅデンチヤウ 【図田帳】
⇒大田文(オオタブミ)
図画
ずが【図画】
drawing;→英和
[絵] <draw> a picture;→英和
a drawing.
図画
ずが ヅグワ [1] 【図画】
(1)図と画。また,絵をかくこと。絵。「―工作」
→とが(図画)
(2)旧制小学校の美術の教科名。
図画
とが [1] 【図画】
「ずが(図画)」に同じ。
〔法曹界では「とが」と呼び慣らわす〕
図示
ずし ヅ― [1] 【図示】 (名)スル
図にかいて示すこと。図で示すこと。「構造を―する」
図示する
ずし【図示する】
illustrate.→英和
図示馬力
ずしばりき ヅシ― [3] 【図示馬力】
⇒指示馬力(シジバリキ)
図竹
ずだけ ヅ― [0] 【図竹】
調子笛の一。一二管からなり,雅楽の十二律の音律の基準とするもの。
図籍
ずせき ヅ― [1][0] 【図籍】
(1)絵図と図書。
(2)書籍。
図籍
とせき [0] 【図籍】
〔「ずせき」とも〕
(1)図書。書籍。
(2)地図と戸籍。
(3)図と書物。
図組
ずぐみ ヅ― [0] 【図組(み)】
絵画の構図法。絵組み。
図組み
ずぐみ ヅ― [0] 【図組(み)】
絵画の構図法。絵組み。
図絵
ずえ ヅヱ [1] 【図絵】
(1)図画。絵図。
(2)絵にかきあらわすこと。「阿弥陀仏の像を―し,法花経を書写して/今昔 13」
図葉
ずよう ヅエフ [0] 【図葉】
一枚一枚になっている図。
図表
ずひょう【図表】
a <statistical> chart;→英和
a diagram.→英和
〜をかく chart.
図表
ずひょう ヅヘウ [0] 【図表】
(1)物の数・量などの,他の物との関係を直線・曲線・図形・数字の表などで表したもの。グラフ。「仕事の進み具合を―にして示す」
(2)図と表。
図解
ずかい【図解】
an illustration;→英和
an explanatory diagram.〜する illustrate.→英和
図解
ずかい ヅ― [0] 【図解】 (名)スル
(1)物事を図をかいて説明すること。また,その説明。「構造を―する」
(2)絵画につけられた説明。図の解説。
図誌
ずし ヅ― [1] 【図誌】
図面・絵図などを収録した書物。「水路―」
図説
ずせつ ヅ― [0] 【図説】
図によってする説明。「世界経済―」
図譜
ずふ ヅ― [1] 【図譜】
説明的な絵を中心にして説明を添えた本。図を集めた本。「歴史―」「植物―」
図録
ずろく ヅ― [0] 【図録】
図や写真を主とした記録または本。
図鑑
ずかん【図鑑】
an illustrated book.
図鑑
ずかん ヅ― [0] 【図鑑】
図や写真を中心にして事物を系統的に解説した書物。「植物―」
図面
ずめん【図面】
a drawing;→英和
a sketch;→英和
a plan.→英和
⇒図.
図面
ずめん ヅ― [0] 【図面】
土木・建築・機械などの構造・設計などを明らかにするための図。
図題
ずだい ヅ― [0] 【図題】
作図や絵画の題。
囹圄
れいぎょ [1] 【囹圄・囹圉】
〔「囹」「圄」「圉」はすべて牢屋の意〕
牢獄。れいご。「共に―の苦楚を頒たんと/復活(魯庵)」
囹圄
れいご [1] 【囹圄・囹圉】
⇒れいぎょ(囹圄)
囹圉
れいぎょ [1] 【囹圄・囹圉】
〔「囹」「圄」「圉」はすべて牢屋の意〕
牢獄。れいご。「共に―の苦楚を頒たんと/復活(魯庵)」
囹圉
れいご [1] 【囹圄・囹圉】
⇒れいぎょ(囹圄)
固い
かた・い [0][2] 【堅い・固い・硬い】 (形)[文]ク かた・し
(1)物が力を加えられても,容易に形や状態を変えない。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い鉛筆」「卵を―・くゆでる」
(2)物と物,人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れない。《堅・固》
⇔ゆるい
「―・くひもを結ぶ」「―・い団結」「―・い握手」
(3)心が動揺したり,容易に変わったりしない。《堅・固》「―・い決意」「―・く信ずる」「押し売り―・くおことわり」
(4)自分の考えにこだわり,融通がきかない。頑固だ。《固・硬》
⇔やわらかい
「頭が―・い」
(5)外見がこわばって柔らかみがない。また,緊張していてぎこちない。《硬》「―・い表情」
(6)内容がまじめ一方で,面白みがない。かたくるしい。きまじめだ。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い一方の男」「―・い話」
(7)することに,浮ついたところがなく,信用がおける。
(ア)てがたい。堅実だ。「―・い商売」「―・く見積もっても一億円はもうかる」
(イ)(「口がかたい」の形で)人に秘密をもらさない。「口の―・い人」
(ウ)間違いない。確かだ。「合格は―・い」「一万円は―・い」
(8)どんな小さなことでも誤りを許さない。厳重だ。きびしい。「―・く禁ずる」「守りの―・い城」
(9)(「目がかたい」の形で)眠気がこない。眠たがらない。「おとなし様に,おめが―・い/浄瑠璃・栬狩」
(10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》
(11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
固し
かた・し 【堅し・固し】 (形ク)
⇒かたい
固まり
かたまり [0] 【固まり・塊】
(1)固まること。また,固まった物。「砂糖の―」
(2)全体から切り取られた部分で,ある大きさと形のあるもの。「肉の―」「石炭の―」
(3)一つの性質・傾向などを極端に強くもつ人。「欲の―」
(4)寄り集まっているもの。一団。「やじうまの―」
固まり法華
かたまりぼっけ 【固まり法華】
「かたぼっけ」に同じ。
固まる
かたまる【固まる】
(1) harden;→英和
become hard.(2)[凝結]congeal;→英和
curdle (牛乳が);→英和
set (セメントなどが);→英和
clot (血が).→英和
(3)[集団をつくる]gather;→英和
form a group.→英和
固まる
かたま・る [0] 【固まる】 (動ラ五[四])
(1)やわらかいものや液状・粉状のものが,変形しにくいものに変わる。固くなる。凝固する。「セメントが―・る」「砂糖が―・る」
(2)ばらばらであったものが,ひとまとまりになる。寄り集まる。「部屋の隅に―・ってすわり込む」「全員の心が一つに―・る」
(3)不安定であったものが安定する。しっかりする。確実になる。「基礎が―・る」「意志が―・る」「証拠が―・る」
(4)一つのことを深く信じ込む。またそうして,他を顧みなくなる。「排外思想に―・る」「けちで―・る」
(5)身持ちがよくなる。「聟どのは一返道楽をして―・った人だけに/滑稽本・浮世風呂 2」
〔「かためる」に対する自動詞〕
[慣用] 雨降って地(ジ)―
固む
かた・む 【固む】 (動マ下二)
⇒かためる
固め
かため [0] 【固め・堅め】 (名・形動)
〔「め」は接尾語〕
やや固い程度。
⇔やわらかめ
「そばを―にゆでる」
固め
かため【固め】
(1) defense (防備);→英和
guard (警備).→英和
(2) a pledge;→英和
a promise (誓約).→英和
固め
かため [0] 【固め】
〔動詞「固める」の連用形から〕
(1)物事をゆるぎなく安定させること。また,そうするもの。「基礎―」
(2)しっかりと結び付けること。約束。「夫婦の―」
(3)守備。警備。「門の―に就く」
固めの杯
かためのさかずき [0] 【固めの杯】
約束や結びつきを固めるために取り交わす杯。
固める
かためる【固める】
(1) harden (固くする);→英和
tighten (締める);→英和
congeal (凝結).→英和
(2)[強化]strengthen;→英和
defend (防備);→英和
fortify;→英和
guard (警固);→英和
arm oneself <with> .
身を〜 marry and settle down.
固める
かた・める [0] 【固める】 (動マ下一)[文]マ下二 かた・む
(1)やわらかいものや液状・粉状のものを,形の変形しにくいものに変える。固くする。「粘土をこねて―・める」「寒天を冷やして―・める」「雪を踏んで―・める」
(2)散らばっているものを,ひとまとめにする。寄せ集める。「一週間分の食料を―・めて買い込む」「―・めて休暇をとる」
(3)不安定なものを安定させる。確実にする。「基礎を―・める」「意志を―・める」「地歩を―・める」「結束を―・める」
(4)外部からの力に対して侵されない態勢を構える。「城を―・める」「守りを―・める」
(5)ゆるんでいるものを強く締める。「烏帽子の緒,元結,―・めずともありなむ/枕草子 63」
(6)かたく約束する。また,禁ずる。「このくしげ開くなゆめとそこらくに―・めしことを/万葉 1740」
(7)矢を放つ時,弓を引きしぼってそのままの状態で保つ。「きり��と引きしぼり,しばし―・めて切つて放せば/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
〔「かたまる」に対する他動詞〕
[慣用] 嘘(ウソ)で―・臍(ホゾ)を―・身を―
固め技
かためわざ [0] 【固め技】
柔道で,絞め技・抑え込み技・関節技などの総称。
固め文
かためぶみ 【固め文】
誓いの文書。誓約書。
固より
もとより【固より】
⇒元々,勿論.
固より
もとより [1] 【元より・固より・素より】 (副)
(1)いうまでもなく。もちろん。「失敗は―覚悟していた」「罪は―ぼくにある」
(2)昔から。初めから。以前から。「後涼殿に―さぶらひ給ふ更衣の曹司を他に移させ給ひて/源氏(桐壺)」
(3)もともと。元来。「ふなぎみの病者―こちごちしき人にて/土左」
固体
こたい【固体】
a solid (body).→英和
〜の solid.
固体
こたい [0] 【固体】
物質の三態の一。定まった形と体積をもつもの。構造上は,原子・分子の配列が規則正しい結晶と,ガラスのように規則性のない無定形固体とに分けられる。
→液体
→気体
固体炭酸
こたいたんさん [4] 【固体炭酸】
⇒ドライ-アイス
固体燃料
こたいねんりょう [4] 【固体燃料】
(1)固体の燃料。石炭・コークス・薪炭など。
(2)固形燃料。
固体物理学
こたいぶつりがく [6] 【固体物理学】
固体の様々な物質的性質を,それらを構成している原子や分子の集団が示す性質として研究する分野。
→物性物理学
固化
こか [1] 【固化】 (名)スル
(1)かたくなること。「ゴムが―する」
(2)(表情・態度などが)こわばること。
固唾
かたず [0] 【固唾】
緊張した時に口中にたまるつば。
固唾をのんで
かたず【固唾をのんで】
with breathless interest;holding one's breath.
固執
こしつ [0] 【固執】 (名)スル
〔「こしゅう(固執)」の慣用読み〕
(1)意見・態度を強固にして,簡単に変えないこと。固持。「自説を―して譲らない」「洛紛孫(ロビンソン)は,傲慢にして且つ―なる人なり/西国立志編(正直)」
(2)〔心〕 ある類似の行動に固着する心的傾向。
固執
こしゅう【固執】
⇒固執(こしつ).
固執
こしゅう [0] 【固執】 (名)スル
「こしつ(固執)」に同じ。「自説に―する」
固執する
こしつ【固執する】
adhere[stick,hold]to;persist <in one's view> .→英和
固塩
かたしお [0] 【堅塩・固塩】
(1)料理の塩気の強いこと。
→甘塩
(2)精製していない固まっている塩。粗製の塩。
⇔淡塩(アワシオ)
「―を取りつづしろひ/万葉 892」
固太り
かたぶとり [0][3] 【固太り・堅肥り】 (名・形動)スル
肉付きがかたくしまって,ふとっていること。また,そのようなさま。また,そういう人。「―な体」「―した体つき」
固守
こしゅ [1] 【固守】 (名)スル
強固に守ること。「門閥の旧弊を―し/日本開化小史(卯吉)」
固守する
こしゅ【固守する】
defend stubbornly.
固定
こてい [0] 【固定】 (名)スル
(1)一つの場所から動かないようにすること。また,動かないこと。「たんすを床に―する」
(2)一定の状態から変化しないこと。「―した考え方」
(3)
(ア)遺伝子がホモ(同型)になること。
(イ)生物の細胞や組織を,できるだけ生きているときに近い状態に保って原形質を凝固させること。プレパラート作成や解剖の前に,薬品処理・加熱・凍結などの方法で行う。
固定する
こてい【固定する】
fix;→英和
settle.→英和
‖固定観念 a fixed idea.固定給 a fixed salary.固定剤 a fixative.固定客 a regular customer.固定資産税 the fixed property tax.固定資本 fixed capital.固定色 a fast color.
固定円木
こていえんぼく [4] 【固定円木】
子供の遊びあるいは運動設備。長く太い丸太を地面から離して水平にかけたもの。その上を落ちないように歩く。
⇔遊動円木
固定化酵素
こていかこうそ [5] 【固定化酵素】
酵素を担体に結合したり,ゲルまたは半透膜で包容したりなどして閉じ込め,再利用あるいは連続使用できるような形にしたもの。酵素反応を利用する有用物質の生産,環境汚染物質の除去・分析などに用いる。
固定子
こていし [2] 【固定子】
電動機や発電機の動かない部分の総称。通常,固定子枠・軸受け・固定子鉄心・固定子巻線などで構成される。
固定小数点表示
こていしょうすうてんひょうじ [10] 【固定小数点表示】
数の表示方法の一。小数点があらかじめ定められた位置にある。
⇔浮動小数点表示
固定株
こていかぶ [2] 【固定株】
株主が固定し,市場で売買されることの少ない株。
⇔浮動株
固定楽想
こていがくそう [4] 【固定楽想】
⇒イデー-フィクス
固定比率
こていひりつ [4] 【固定比率】
固定資産を自己資本で割った比率。企業の財務的安定性を示す経営指標の一つ。
固定液
こていえき [2] 【固定液】
生物の細胞・組織を固定するのに用いる薬品。四酸化オスミウム・ホルマリン・エチルアルコール・酢酸など。
固定為替相場制
こていかわせそうばせい [0] 【固定為替相場制】
外国為替相場の変動を,固定あるいはごく小幅に限定する制度。固定相場制。
⇔変動為替相場制
固定焦点
こていしょうてん [4] 【固定焦点】
カメラなどで,近景から遠景まで,ぼけない画像が得られるように,レンズの過焦点距離に固定した焦点。
固定発生源
こていはっせいげん [6] 【固定発生源】
工場・発電所・鉱山など,汚染物質の発生源のうち動かないものの総称。
→移動発生源
固定相場制
こていそうばせい [0] 【固定相場制】
⇒固定為替相場制
固定票
こていひょう [0] 【固定票】
選挙のたびに,ほぼ決まって特定の党または候補者に投じられる推計可能な支持票。
⇔浮動票
固定給
こていきゅう [2] 【固定給】
能率・出来高などに関係なく,定額で支払われる給料。
→能率給
→歩合給
固定羽根
こていばね [2] 【固定羽根】
タービンで,流体が回転羽根にうまく当たるように,その流れの方向を定める羽根。案内羽根。
固定観念
こていかんねん [4] 【固定観念】
心の中にこり固まっていて,他人の意見や周りの状況によって変化せず,行動を規定するような観念。固着観念。
固定負債
こていふさい [4] 【固定負債】
企業の主目的以外の取引に伴って生じた債務で,その支払い期限が一年以内に到来しないもの。社債・長期借入金・退職給与引当金など。
固定費
こていひ [2] 【固定費】
「固定費用」に同じ。
固定費用
こていひよう [4] 【固定費用】
生産費用のうち,地代・利子・減価償却費などのように,生産数量の変化に関係なく一定額を要する費用。不変費用。
⇔可変費用
固定資本
こていしほん [4] 【固定資本】
(1)ある一定の性質・形状を有し,長期間にわたって使用され,その価値が次第に生産物に移転していく資本。建物・機械など。
⇔流動資本
(2)固定資産と,流動資産の固定的な有り高との合計。原則として,収益・売上高の増減に関係なく一定である。
⇔変動資本
固定資産
こていしさん [4] 【固定資産】
土地・建物・機械・特許権など,同一形態で継続して営業の用に供することを目的とする財産。有形固定資産と無形固定資産に分かれる。
⇔流動(リユウドウ)資産
固定資産税
こていしさんぜい [5] 【固定資産税】
固定資産,すなわち土地・家屋・償却資産に対して課される物税。基本的には,市町村が所有者に課する地方税。都の特別区においては都によって課され,大規模償却資産については道府県により課される。1950年(昭和25)地租・家屋税に代わるものとして創設。
固定資金
こていしきん [4] 【固定資金】
固定資本{(1)}に使用される資金。
⇔流動資金
固定金利
こていきんり [4] 【固定金利】
金利の決定方式の一。貸出時に設定する適用レートが最終返済期限までそのまま適用される金利。
⇔変動金利
固定長
こていちょう [2] 【固定長】
コンピューターで,レコード{(3)}の長さを一定にしたもの。アクセスに便。
⇔可変長
固形
こけい [0] 【固形】
かたくて,一定の形をしたもの。通常,液状になっているものを固めたものをいうことが多い。「―スープ」
固形の
こけい【固形の】
solid.→英和
‖固形物 a solid (body).固形燃料 solid fuel.
固形アルコール
こけいアルコール [4] 【固形―】
エタノールあるいはメタノールを,石鹸・酢酸セルロースなどに吸収させてゲル状に固化させたもの。携帯用燃料として用いる。
固形炭酸
こけいたんさん [4] 【固形炭酸】
⇒ドライ-アイス
固形燃料
こけいねんりょう [4] 【固形燃料】
石油・天然ガスなどに対して,固形アルコールなど固形の燃料。
固形物
こけいぶつ [2] 【固形物】
固形の物体。固形のもの。
⇔流動物
固形食
こけいしょく [2] 【固形食】
(スープ・かゆなどの流動食に対して)形のある普通の食べ物。
固持
こじ [1] 【固持】 (名)スル
しっかりと持って放さないこと。固執(コシツ)。「自説を―する」
固持する
こじ【固持する】
⇒固執(こしつ).
固文
かたもん [0] 【固文】
綾織物の模様を糸を浮かせないで,おさえて織り出したもの。
固有
こゆう [0] 【固有】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)本来備わっていること。「―の領土」「人間に―する根本の霊心に眼を注ぎ/福翁百余話(諭吉)」
(2)その物だけが持っているさま。特有。「―な性質」
固有X線
こゆうエックスせん [0] 【固有 X 線】
⇒特性(トクセイ) X 線(セン)
固有の
こゆう【固有の】
peculiar <to> ;→英和
one's own;inherent (生来の);→英和
proper <to> (本来の);→英和
characteristic <of> (特性的).→英和
固有名詞《文》a proper noun.
固有事務
こゆうじむ [4] 【固有事務】
地方公共団体が住民のために積極的に福祉を増進させるために行う事務。水道・社会福祉施設・病院・学校の設置・経営などのほか,その団体の組織・財務に関する事務も含む。公共事務。
固有値
こゆうち [2] 【固有値】
(1)〔数〕 線形空間で,あるベクトルを線形変換した結果が,そのベクトルの定数倍に等しくなる時のその定数(一個とは限らない)。また,そのベクトルをその固有値に対する固有ベクトルという。
(2)〔物〕 量子力学系に対して,ある物理量の観測を行うとき,測定値として得られる値を,その物理量の固有値という。系の状態によって固有値のいずれかが,測定値としてある確率で得られる。
固有名詞
こゆうめいし [4] 【固有名詞】
名詞の下位区分の一。同じ種類に属する他のものから区別するために,そのものだけに付けた名を表す語。人名・地名・国名・書名・曲名・会社名・団体名などの類。
→普通名詞
固有式文
こゆうしきぶん [4] 【固有式文】
教会暦の特定の日や,婚儀・葬儀などに際して用いられる式文。固有文。
固有性
こゆうせい [0] 【固有性】
あるものにもともと備わっている性質。そのものだけにあり,それによって他と区別されるような性質。
固有振動
こゆうしんどう [4] 【固有振動】
⇒基準振動(キジユンシンドウ)
固有時
こゆうじ [2] 【固有時】
〔proper time〕
運動する物体に固定された座標系で測った時間。相対論では,互いに運動する座標系での時計の進み方は異なる。
固有法
こゆうほう [0][2] 【固有法】
ある国家に固有なものとして発生し,発達した法。
⇔継受法
固有状態
こゆうじょうたい [4] 【固有状態】
量子力学系に対してある物理量の観測を行うとき,一つの確定した測定値が得られる状態を,その物理量の,その値(固有値)に属する固有状態という。
固有種
こゆうしゅ [2] 【固有種】
ある地域に限って生育する動植物の種。ニホンザル・トガクシジョウマなど。
固有角運動量
こゆうかくうんどうりょう [8] 【固有角運動量】
⇒スピン
固有財産
こゆうざいさん [4] 【固有財産】
本来有していた財産。相続や信託などによって取得または受託した財産が,本来の財産と区別して管理される必要のある場合にいう。
固有運動
こゆううんどう [4] 【固有運動】
恒星の天球上での位置の変化のうち,地球の運動に起因する歳差・光行差・視差などを除いた,恒星自体の空間運動による位置変化。
固根
かたね [0] 【固根・癤】
⇒根太(ネブト)
固油
かたあぶら [3] 【固油】
⇒鬢付(ビンツ)け油(アブラ)
固法華
かたぼっけ 【固法華】
〔「かたほっけ」とも〕
法華宗の信仰に凝り固まっている者。かたまりぼっけ。「親仁(オヤジ)の―を知つてゐるゆゑ/浮世草子・親仁形気」
固溶体
こようたい [0] 【固溶体】
固体に他の固体が溶けて均一な一つの固体となっているもの。本来の結晶格子のすき間に他の物質の原子が侵入する場合と,格子点の位置の原子が他の物質の原子と置換する場合とがある。
→合金
固焼
かたやき [0] 【堅焼(き)・固焼(き)】
固めに焼くこと。また,そうした物。「―のせんべい」
固焼き
かたやき [0] 【堅焼(き)・固焼(き)】
固めに焼くこと。また,そうした物。「―のせんべい」
固煉り
かたねり [0] 【固練り・固煉り】
水分を少なく,固く練ること。また,そのもの。「―の餡(アン)」
固相
こそう [0] 【固相】
固体状態にある相。
→相(4)
固着
こちゃく [0] 【固着】 (名)スル
(1)物が他の物にしっかりとくっつくこと。「船底に貝が―する」「―剤」
(2)〔心〕 精神分析で,発達の途上で行動様式や精神的エネルギーの対象が固定され,それ以後の発達がさまたげられること。
固着する
こちゃく【固着する】
adhere[stick] <to> .→英和
固着観念
こちゃくかんねん [4] 【固着観念】
⇒固定観念(コテイカンネン)
固粥
かたかゆ 【固粥】
〔「かたがゆ」とも〕
固く煮た粥。今日の普通の飯(メシ)。[和名抄]
→しるかゆ
固結
こけつ [0] 【固結】 (名)スル
かたまること。また,かたくむすぶこと。「人心を―せしめんと/日本開化小史(卯吉)」
固結び
かたむすび [3] 【固結び】
「細(コマ)結び」に同じ。
固練り
かたねり [0] 【固練り・固煉り】
水分を少なく,固く練ること。また,そのもの。「―の餡(アン)」
固縛
こばく [0] 【固縛】 (名)スル
縄や紐(ヒモ)でかたくしばること。
固織
かたおり [0] 【固織(り)】
織物の文様の部分をからめおさえて織ること。また,その織物。
⇔浮き織り
固織り
かたおり [0] 【固織(り)】
織物の文様の部分をからめおさえて織ること。また,その織物。
⇔浮き織り
固茹で
かたゆで [0] 【固茹で】
固めにゆでること。また,そのようにしたもの。「―の卵」
固辞
こじ [1] 【固辞】 (名)スル
固く辞退すること。「会長就任を―する」
固辞する
こじ【固辞する】
decline positively.
固関
こげん [0] 【固関】
古代,朝廷の重大事や騒乱などのあった時,勅命によって諸国の関所を警固させること。特に,逢坂(オウサカ)(初めは愛発(アラチ))・鈴鹿・不破の三関を固めること。こかん。
⇔開関(カイゲン)
固陋
ころう [0] 【固陋】 (名・形動)[文]ナリ
古いものに執着し,新しいものを受け入れようとしない・こと(さま)。かたくな。「頑迷―」「我が儘な―な,人間なんでせう/羹(潤一郎)」
[派生] ――さ(名)
固飴
かたあめ [0] 【固飴】
かたく作った飴。固形の飴。
→水飴
固餅
かたもち [0][3] 【堅餅・固餅】
(1)干してかたくした餅。
(2)鏡餅を砕いて乾かしたもの。
国
くに【国】
a country;→英和
a land (国土);→英和
a state (国家);→英和
a nation;→英和
a territory (領土);→英和
a province (州);→英和
the fatherland (祖国);→英和
one's home (town,village) (故郷).〜の両親 one's parents at home.〜を出る(へ帰る) leave (go) home.
国
くに [0] 【国・邦】
(1)一つの政府に治められている地域。国家。国土。「―を治める」
(2)地域。地方。「北の―」
(3)(地方自治体に対して)中央政府。「―から県に管轄が移る」
(4)古代から近世に至る日本の行政単位の一。大化の改新の国郡制によって定められ,明治維新後郡県制に変更された。「武蔵の―」
(5)自分の生まれ育った所。故郷。郷里。「何年ぶりかで―に帰る」
(6)任国。領国。知行所。「紀の守―に下(クダ)り/源氏(空蝉)」
(7)任国を治めること。国務。「国司くだりて―の沙汰どもあるに/宇治拾遺 3」
(8)(天に対して)地。大地。「天の壁(カキ)立つ極み,―の退(ソ)き立つ限り/祝詞(祈年祭)」
(9)国の統治者。天皇の位。また,その政務。「御―譲らむこと近くなり侍るを/宇津保(国譲中)」
(10)国{(4)}ごとにおかれた地方行政府。「―に告げたれども,国の司(ツカサ)まうでとぶらふにも/竹取」
(11)国府。
国つ
くにつ 【国津・国つ】 (連語)
〔「つ」は上代の格助詞〕
国の。国土の。地上の。
→あまつ
国つ学び
くにつまなび 【国つ学び】
「国学(コクガク)」を訓読みした語。
国つ御神
くにつみかみ 【国つ御神】
「国つ神」を敬っていう語。「楽浪(ササナミ)の―のうらさびて/万葉 33」
国つ書
くにつふみ 【国つ書・国書・国記】
国の歴史を記した書。「天皇記(スメラミコトノフミ)および―/日本書紀(推古訓)」
国つ物
くにつもの 【国つ物】
その土地に産出する物。土産。「―をたくはへ貢ぎ奉ること/日本書紀(神功訓)」
国つ社
くにつやしろ 【国つ社】
「国つ神」をまつった神社。こくしゃ。「天神(アマツヤシロ)・―を敬(イヤマ)ひ祭れ/日本書紀(神武訓)」
→天つ社
国つ神
くにつかみ 【国つ神・地祇】
天つ神に対して,日本の国土に土着する神。地神。「―は高山の末・短山(ヒキヤマ)の末に上り坐して/祝詞(六月晦大祓)」
→天つ神
国つ罪
くにつつみ 【国つ罪】
古代の罪の概念の一。人が犯してはならない不法行為やタブーだけではなく,先天的身体異常や自然災害を含む。「天つ罪と法(ノ)り別けて―と,生膚(イキハダ)断ち・死膚断ち・白人(シロビト)・こくみ・おのが母犯せる罪…/祝詞(六月晦大祓)」
⇔天つ罪
国つ都
くにつみやこ 【国つ都】
国の都。「八百万(ヤオヨロズ)神もさこそはまもるらめ照る日の本の―を/続古今(賀)」
国の主
くにのあるじ 【国の主】
(1)一国の支配者。天子。君主。
(2)封国の統治者。国守。大名。諸侯。
国の光
くにのひかり 【国の光】
国の威光。「集めては―となりやせんわが窓照らす夜半の蛍は/新葉(雑上)」
国の博士
くにのはかせ 【国の博士】
⇒くにはかせ(国博士)
国の司
くにのつかさ 【国の司】
「国の守(カミ)」に同じ。
国の守
くにのかみ 【国の守】
(1)国司の長官。くにのつかさ。「―,いつきの宮のかみかけたる,狩の使ありと聞きて/伊勢 69」
(2)近世,大身の大名のこと。国主(コクシユ)大名。「―の奥方こそ自由に花麗なれ/浮世草子・一代女 3」
国の宰
くにのみこともち 【国の宰・国司】
大化の改新以前,朝廷から臨時に諸国に派遣され,その国を統治した者。「任那の―になし/日本書紀(雄略訓)」
国の母
くにのはは 【国の母】
⇒こくも(国母)
国の穂
くにのほ 【国の穂】
〔「ほ」は「秀(ホ)」ですぐれたものの意〕
国土の中で一番すぐれて美しい所。国のまほら。国のまほろば。「千葉の葛野(カズノ)を見れば百千足(モモチダ)る家庭(ヤニワ)も見ゆ―も見ゆ/古事記(中)」
国の華
くにのはな [5] 【国の華】
(1)国を代表する花。国花。
(2)国の誇り。国の精髄。
国の親
くにのおや 【国の親】
(1)天皇。また,太上天皇をいう語。「―となりて/源氏(桐壺)」
(2)皇后。また,天皇の生母をいう語。国母(コクモ)。「かく―ともて騒がれたまひ/紫式部日記」
国一揆
くにいっき [3] 【国一揆】
室町時代,国人・土民などと呼ばれた中小の在地領主たちが,守護勢力の支配に対抗して起こした一揆。山城国一揆はその代表的例。
国上臈
くにじょうろう 【国上臈】
大名が国元に置いた側室。江戸に置いた正室に対していう。国御前。くにじょろう。
国中
くんなか 【国中】
〔「くになか」の転〕
(1)奈良盆地一帯の称。
(2)甲府盆地一帯の称。
→郡内
国中公麻呂
くになかのきみまろ 【国中公麻呂】
(?-774) 奈良時代の仏師。百済(クダラ)からの渡来人の子孫。東大寺大仏造立に貢献。国中連(ムラジ)姓を賜る。造東大寺司次官。
国主
こくしゅ [1] 【国主】
(1)一国の君主。天子。皇帝。
(2)「国主大名」の略。
国主大名
こくしゅだいみょう [4] 【国主大名】
江戸時代,一国またはそれ以上を領した大名。国守。国持(クニモチ)。
国之水分神
くにのみくまりのかみ 【国之水分神】
⇒水分神(ミクマリノカミ)
国乱
こくらん [0] 【国乱】
国内の騒乱。内乱。
国争い
くにあらそい [3] 【国争い】
(1)一国の土地や政権を手に入れようとする争い。「源平の―,けふをかぎりとぞ思えたりける/平家 11」
(2)国と国との争い。「鴫(シギ)・蛤(ハマグリ)の―,今合戦の最中と伝へ聞く/浄瑠璃・国性爺合戦」
国事
こくじ【国事】
state[national]affairs.国事犯 a political offense (罪);a political offender (人).
国事
こくじ [1] 【国事】
国の政治に関する事柄。「―に奔走する」
国事犯
こくじはん [3] 【国事犯】
国家の政治や秩序を侵害する犯罪。政治犯。
国事行為
こくじこうい [4] 【国事行為】
憲法上,天皇が内閣の助言と承認により行う形式的・儀礼的行為。法律などの公布,国会の召集,衆議院の解散,一定の官吏の任免の認証,栄典の授与など。内閣がその責任を負う。
国交
こっこう コクカウ [0] 【国交】
国家と国家との交際。国と国との外交。
国交を結ぶ
こっこう【国交を結ぶ(断絶する)】
enter into (sever,break) diplomatic relations <with> .
国交回復
こっこうかいふく コクカウクワイ― [0] 【国交回復】
断絶していた国家間の外交関係を回復すること。通常,互いの政府を正統なものとして承認し,大使などの外交使節を交換することをさす。
国交断絶
こっこうだんぜつ コクカウ― [0] 【国交断絶】
国家間の平和的関係を外交・通商・交通などのあらゆる面で断ち切ること。
国人
こくじん [0] 【国人】
(1)ある国家または地域の人民。その国の人。国民。
(2)〔「こくにん」とも。その国に居ついている者の意〕
国衙(コクガ)の官人,中世後期の在地領主・地侍などの称。国衆(クニシユウ)。国人衆。
国人
こくにん [0] 【国人】
⇒こくじん(国人)(2)
国人
くにたみ [0] 【国民・国人】
〔「くにひと」が後嵯峨天皇の諱(イミナ)「邦仁」に通ずるので言いかえたという〕
こくみん。
国会
こっかい【国会】
the (National) Diet (日);Congress (米);Parliament (英).‖国会議員 a member of the Diet;a Congressman;a member of Parliament <an M.P.> .国会議事堂 the Diet Building;the Capitol (米);the Houses of Parliament (英).国会図書館 the National Diet Library.
国会
こっかい コククワイ [0] 【国会】
(1)国の議会。
(2)現行憲法の定める国の議会。国権の最高機関で,国の唯一の立法機関。衆議院と参議院により構成され,衆議院の優越が認められる。それぞれ全国民を代表する,選挙された議員で組織される。
国会図書館
こっかいとしょかん コククワイ―クワン 【国会図書館】
⇒国立(コクリツ)国会図書館
国会対策委員会
こっかいたいさくいいんかい コククワイ―ヰヰンクワイ [10] 【国会対策委員会】
国会の運営や議事の進行など国会活動上の諸問題を協議・調整するために設けた,各政党の機関。他党と折衝を行うほか,自党の所属議員に対しては党議の徹底など統制を行う。国対。国対委。
国会期成同盟
こっかいきせいどうめい コククワイ― 【国会期成同盟】
自由民権運動の一環である国会開設要求を行うために結成された政治結社。1880年(明治13)愛国社を改称したもの。片岡健吉・河野広中を代表として請願書を太政官に提出したが却下された。翌年結成された自由党の中核を成した。
国会法
こっかいほう コククワイハフ 【国会法】
国会の組織・運営などの基本的事項について規定する法律。1947年(昭和22)制定。
国会議事堂
こっかいぎじどう コククワイ―ダウ 【国会議事堂】
国会を開くための建物。東京都千代田区永田町にあり,建物中央塔の正面に向かって,右に参議院,左に衆議院がある。1936年(昭和11)完成。
国会議員
こっかいぎいん コククワイ―ヰン [5] 【国会議員】
(1)国会を構成する議員。
(2)衆議院議員と参議院議員。国会の会期中は原則として逮捕されず,議院での発言については院外で責任を問われない議員特典をもつ。
国会開設請願運動
こっかいかいせつせいがんうんどう コククワイ―セイグワン― 【国会開設請願運動】
明治政府に対して国会開設を要求した運動。1874年(明治7)の民選議院設立建白以後,自由民権運動の中心的要求となった。80年,国会期成同盟が成立。政府は翌81年に10年後の国会開設を約束した。
国体
こくたい [0] 【国体】
(1)国家の状態。くにがら。
(2)国の体面。国の体裁。「―ヲケガス/ヘボン(三版)」
(3)主権の所在によって区別される国家形態。共和制・君主制など。
(4)天皇を倫理的・精神的・政治的中心とする国の在り方。第二次大戦前の日本で盛んに用いられた語。
(5)「国民体育大会」の略。
国体
こくたい【国体】
(1) national constitution[polity].(2) the National Athletic Meet (国民体育大会).
国体の本義
こくたいのほんぎ 【国体の本義】
文部省が1937年(昭和12)に配布した出版物。教育理念として神秘的国体論を強調。
国体明徴問題
こくたいめいちょうもんだい 【国体明徴問題】
1935年(昭和10)美濃部達吉の天皇機関説に対し,これを排撃する一部国会議員・軍部・右翼諸団体が政府に迫って,天皇が統治権の主体であるとする国体明徴に関する声明を発せさせた事件。
国侍
くにざむらい [3] 【国侍】
(1)地方の侍。田舎侍。
(2)江戸時代,大名の領国に住む侍。
国俊
くにとし 【国俊】
(1241-1315) 鎌倉後期,山城の刀工。本名,来孫太郎。来国行の子。源を称する。来派の代表的刀工で,古今の名人と称された。二字銘の国俊と,来孫太郎国俊は別人とする説も古くからある。
国俗
こくぞく [0] 【国俗】
国の風俗。国風。くにぶり。
国保
こくほ [1] 【国保】
「国民健康保険」の略。
国債
こくさい【国債】
<raise> a national debt[loan];a national bond (証券).
国債
こくさい [0] 【国債】
国が資金の不足をまかなうために負う金銭債務。国債証券の発行を伴うものを狭義の国債,伴わないものを借入金という。通常は発行した債券そのものをさすことが多い。公債。
国債依存度
こくさいいぞんど [6] 【国債依存度】
国家財政が国債発行に依存する程度。一般会計の歳入に占める国債発行収入の割合。
→公債依存度
国債証券
こくさいしょうけん [5] 【国債証券】
国債に対する権利を表すために発行される証券。原則として無記名。
国儲
こくちょ [1] 【国儲】
(1)国王・君主の後継者。
(2)奈良・平安時代,国衙(コクガ)の諸経費にあてるために正税(シヨウゼイ)の中から諸国に蓄えさせた官米。
国元
くにもと【国元】
one's home.→英和
〜の <one's parents> at home.〜へ <write> home.
国元
くにもと [0] 【国元・国許】
(1)自分の生まれ育った所。故郷。「―の両親」
(2)本国。主君の領地。「大名が―へ帰る」
国光
こっこう コククワウ [0] 【国光】
(1)国の名誉・栄光・威光。
(2)リンゴの品種の一。果皮は紅黄色でやや厚く,果肉は酸味が薄い。晩生種で貯蔵がきく。
国光
くにみつ 【国光】
(1)南北朝初期,山城の刀工。次郎兵衛尉。来国俊の子。国次と並んで来派の双璧。短刀が多い。
(2)鎌倉末期,鎌倉の刀工。新藤五と称す。粟田口国綱の子との説がある。法名光心。鎌倉鍛冶(カジ)の開祖。小振りの短刀が多く,締まりのよい姿と美麗な地鉄(ジガネ)で,藤四郎吉光とともに短刀作者の双璧。
国免の荘
こくめんのしょう 【国免の荘】
平安時代以降,国司の免判のみで不輸権を得た荘園。
→官省符荘(カンシヨウフシヨウ)
国入り
くにいり [0] 【国入り】 (名)スル
(1)大名などが自分の領地に行くこと。また,武士が自分の主君の領地におもむくこと。
(2)「お国入り」に同じ。
国公立
こっこうりつ コク― [3] 【国公立】
国立と公立と。「―大学」
国共
こっきょう コク― [0] 【国共】
中国国民党と中国共産党のこと。
国共内戦
こっきょうないせん コク― 【国共内戦】
中国国民党と中国共産党の内戦。第一次(1927〜37年),第二次(45〜49年)を経て,中華人民共和国政府が成立。
国共合作
こっきょうがっさく コク― [0] 【国共合作】
中国国民党と中国共産党との政治提携。第一次(1924-1927)は共産党員が個人の資格で国民党に入党するという形で実現され,第二次(1937-1945)は抗日民族統一戦線結成のため,共産党が国民党に戦線加入を呼びかけ成立した。
国典
こくてん [0] 【国典】
(1)国家の法典。国法。
(2)国家の式典。
(3)日本の典籍。国書。
国内
こくだい [2] 【国内】
〔「だい」は漢音〕
⇒こくない(国内)
国内
こくない [2] 【国内】
一国の領土内。国のうち。国のなか。
⇔国外
国内
こくない【国内】
the interior.→英和
〜の home;→英和
domestic;→英和
internal.→英和
〜に(で) in (within) the country.→英和
〜事情 domestic conditions.‖国内放送 the home service <of NHK> .
国内均衡
こくないきんこう [5] 【国内均衡】
国内の経済活動の均衡がとれていること。インフレーションのない完全雇用の状態にあること。
⇔国際均衡
国内市場
こくないしじょう [5] 【国内市場】
国内で供給者と需要者が取引を行う市場。
国内法
こくないほう [0][3] 【国内法】
一国家内において適用される法。国家法。
国内犯
こくないはん [3] 【国内犯】
国内で行われた犯罪。国内とは,領土・領海・領空のほか,国内に登録した航空機・船舶も含まれる。
⇔国外犯
国内総生産
こくないそうせいさん [7] 【国内総生産】
〔gross domestic product〕
国民総生産から海外で得た純所得を差し引いたもので,国内の経済活動の水準を表す指標となる。GDP 。
国内線
こくないせん [0] 【国内線】
航空路線で,自国内の空港と空港を結ぶもの。
国内航路
こくないこうろ [5] 【国内航路】
国内の港と港とを結ぶ航路。内国航路。
国内関税
こくないかんぜい [5] 【国内関税】
国内の特定地域の境界線を通過する貨物に対して賦課された一種の租税。封建時代の割拠制のもとで行われた。
⇔国境関税
国写田
こくしゃでん [3] 【国写田】
平安時代,調銭を納めず,計帳を申告しない戸の田を没収し,国司がその収入を公用に使用した不輸租田(フユソデン)。
→職写田(シキシヤデン)
国処
くにところ [3] 【国処・国所】
生まれ故郷。生国。
国分
こくぶ 【国分】
姓氏の一。
国分
こくぶ 【国分】
(1)鹿児島県,鹿児島湾の北岸にある市。タバコの産地。
(2)「国分タバコ」の略。
国分
こくぶん 【国分】
姓氏の一。
国分タバコ
こくぶタバコ [4] 【国分―・国府―】
国分市から産する上質のタバコ。
国分一太郎
こくぶんいちたろう 【国分一太郎】
(1911-1985) 教師・教育評論家。山形県生まれ。山形師範学校卒。綴(ツヅ)り方教師として活躍,第二次大戦後は,教育評論家として,綴り方教育の普及に尽力。
国分寺
こくぶんじ [0][5] 【国分寺】
741年,聖武天皇の勅願により,国ごとに建てられた官寺。正式には僧寺を金光明四天王護国之寺,尼寺を法華滅罪之寺といい,奈良の東大寺を総国分寺,法華寺を総国分尼寺とした。普通には僧寺をさす。
国分寺
こくぶんじ 【国分寺】
(1)東京都中部,武蔵野台地にある市。市南部に武蔵国分寺跡がある。住宅地として発展。
(2)栃木県南部,下都賀(シモツガ)郡の町。カンピョウの産地。下野(シモツケ)国分尼寺跡がある。
(3)香川県北部,綾歌(アヤウタ)郡の町。本津(ホンヅ)川上流域に位置する。讃岐(サヌキ)国分寺,国分尼寺跡がある。
国分尼寺
こくぶんにじ [5] 【国分尼寺】
聖武天皇の勅願によって国分寺とともに国ごとに建てられた尼寺。法華経を講じさせ,奈良の法華寺を総国分尼寺とした。
→国分寺
国分青厓
こくぶせいがい 【国分青厓】
(1857-1944) 明治〜昭和期の漢詩人。仙台の人。名は高胤,字(アザナ)は子美,青厓は号。新聞「日本」に時事を諷した詩を寄せて注目された。著「青厓詩存」
国初
こくしょ [1] 【国初】
建国のはじめ。治世のはじめ。
国判
こくはん [0] 【国判】
奈良・平安時代,国司が文書に証明や承認の言葉を添えて行なった署名。また,その文書。
国利
こくり【国利】
national welfare[interests].
国利
こくり [1] 【国利】
国家の利益。国益。
国利民福
こくりみんぷく [1] 【国利民福】
国家の利益と人民の幸福。
国劇
こくげき [0] 【国劇】
その国に特有な伝統演劇。日本では歌舞伎・能など。
国力
こくりょく [2] 【国力】
国のもつ軍事力や経済力,および文化程度などを総合した力。国の勢力。
国力
こくりょく【国力】
<increase> national power[strength].
国助
くにすけ 【国助】
(?-1647) 江戸初期,大坂の刀工。小林氏。初代河内守国助の子。初代と三代の間であるため,中河内と称される。挙形丁子という独特の刃紋を完成。大坂新刀盛期の代表刀工の一人。
国務
こくむ【国務】
the affairs of state;state affairs.‖国務省(長官) the Department (Secretary) of State.国務大臣 a minister of state.
国務
こくむ [1] 【国務】
(1)国政に関する仕事。日本国憲法では,内閣の行う行政事務をさす。
(2)律令制で,国衙(コクガ)の仕事。また,それを行う人。「当時の―なりければ,源三位入道の子息仲綱に仰せつけられぬ/盛衰記 18」
国務大臣
こくむだいじん [4] 【国務大臣】
内閣を構成する大臣。普通,内閣総理大臣以外の大臣をいう。
国務相
こくむしょう [3] 【国務相】
国務大臣の通称。特に,無任所大臣をいう。
国務省
こくむしょう [3] 【国務省】
アメリカ合衆国の行政機関の一。外交関係を扱う。他の国の外務省にあたる。
国務長官
こくむちょうかん [4] 【国務長官】
アメリカ合衆国の国務省の長官。閣僚の首席。
国務院
こくむいん [3] 【国務院】
中華人民共和国の最高行政機関。日本の内閣にあたるもの。国務院総理を首相と呼ぶ。
国勢
こくせい【国勢】
the conditions of a country.→英和
‖国勢調査 <take> a census.国勢調査員 a census taker.
国勢
こくせい [0] 【国勢】
(1)国の勢力。
(2)国の状態。一国の人口・産業・資源などのありさま。
国勢調査
こくせいちょうさ [5] 【国勢調査】
〔census〕
日本に居住するすべての人々を対象として,年齢・世帯・就業・住宅など人口の基礎的属性を知るための調査。1920年(大正9)に第一回調査を行い,45年(昭和20)を除いて五年ごとに実施されてきた。
国包
くにかね 【国包】
(1592-1664) 江戸前期の刀工。陸奥の人。伊達正宗の命により正俊の門人となる。1626年頃山城大掾を受領。晩年「用恵国包」と銘を切る。
国博士
くにはかせ 【国博士】
〔「くにのはかせ」とも〕
(1)大化の改新の際,僧旻(ミン)・高向玄理(タカムコノクロマロ)に与えられた政治顧問としての官名。
(2)律令制下,諸国に一名ずつおかれた国学の教官。国内もしくは近国から選ぶのを原則としたが,中央から大学生などを派遣する場合が多かった。
国印
こくいん [0] 【国印】
律令の規定により,国司が公文書に用いた各国の印章。二寸四方のもの。
国友
くにとも 【国友】
姓氏の一。
国友藤兵衛
くにともとうべえ 【国友藤兵衛】
(1778-1840) 江戸後期の鉄砲鍛冶。名は重恭(シゲチカ)。近江国の人。代々幕府御用職。空気銃「風砲」を製作。また,自作の天体望遠鏡で太陽の黒点を観察した。
国取り
くにとり [0][4] 【国取り】
(1)国を領有すること。また,その人。「曾我は山家の山がつなれど,今は名取ぢや,…お―ぢや/浄瑠璃・五人兄弟」
(2)他人の領国を奪うこと。
国史
こくし [0][1] 【国史】
(1)一国の歴史。
(2)日本の歴史。日本史。
国史
こくし【国史】
Japanese[national]history.
国史大系
こくしたいけい 【国史大系】
六国史以下の,国史の基本的な文献となる各種史書を集成・校訂した叢書。田口卯吉編,黒板勝美校訂。1897(明治30)〜1904年刊。正編一七冊,続編一五冊。これを改訂・増補して,29(昭和4)〜64年新訂増補版を刊行(六六冊)。
国史略
こくしりゃく 【国史略】
漢文による編年体史書。五巻。岩垣松苗編。1826年刊。神代から後陽成天皇の聚楽第(ジユラクダイ)行幸(1588年)までの史実記事と論評を付す。
国号
こくごう [0] 【国号】
国の称号。国の呼び名。
国司
くにし 【国司】
姓氏の一。
国司
くにづかさ 【国司】
⇒こくし(国司)
国司
こくし [1] 【国司】
律令制で,中央から派遣され,諸国の政務を管掌した地方官。守(カミ)・介(スケ)・掾(ジヨウ)・目(サカン)の四等官と史生(シシヨウ)を置いた。その役所を国衙(コクガ),国衙のあるところを国府といった。狭義には守(長官)のみをさす。国宰。くにづかさ。くにのつかさ。
国司
くにのみこともち 【国の宰・国司】
大化の改新以前,朝廷から臨時に諸国に派遣され,その国を統治した者。「任那の―になし/日本書紀(雄略訓)」
国司信濃
くにししなの 【国司信濃】
(1842-1864) 幕末期の長州藩家老。禁門の変の責任者として,第一次長州征伐に際し藩命により自刃。
国吉
くによし 【国吉】
姓氏の一。
国吉康雄
くによしやすお 【国吉康雄】
(1889-1953) 洋画家。岡山県生まれ。一七歳で渡米,アメリカ近代絵画の代表的作家の一人として活躍した。
国名
くにな 【国名】
中古,宮中女官や僧侶の呼び名として国名(コクメイ)をつけたもの。女官の場合,多く父や兄の任国をあてた。「和泉」「伊勢」の類。
国名
こくめい [0] 【国名】
国の名称。国号。
国吏
こくり [1] 【国吏】
国家の役人。官吏。
国君
こっくん コク― [0] 【国君】
一国の君主。国王。
国命
こくめい [0] 【国命】
国家の命令。朝命。「―を奉ずる」
国喪
こくそう [0] 【国喪】
国民全体が喪(モ)に服すること。
国営
こくえい [0] 【国営】
国家が主体となって事業を経営すること。また,その事業。官営。「―事業」
国営の
こくえい【国営の】
managed by the government;→英和
national <railroad> .→英和
〜にする nationalize.→英和
国営企業
こくえいきぎょう [5] 【国営企業】
国営企業労働関係法の適用を受ける国の経営する企業。郵便事業・国有林野事業・印刷事業・造幣事業の四事業がある。
国営企業労働関係法
こくえいきぎょうろうどうかんけいほう 【国営企業労働関係法】
国営企業の職員の労働関係について定める法律。争議行為の禁止等の特則等を定める。1986年(昭和61)旧公共企業体等労働関係法を改正,改題。国労法。
国営公園
こくえいこうえん [5] 【国営公園】
都市計画施設として国が設置する,公園または緑地。都府県を超えた広域の見地から設置するものと,国家的な記念事業または日本固有の文化的資産の保全・活用のため閣議決定を経て設置するものとがある。1993年(平成5)現在,一六公園がある。
→国営公園[表]
国営農場
こくえいのうじょう [5] 【国営農場】
国が経営する農場。特に,ソ連のソフホーズをいう。
国土
こくど [1] 【国土】
(1)一国が領有する土地。国内の土地。
(2)土地。大地。「降る雨の―をうるほす/平家 1」
(3)ふるさと。郷土。
国土
こくど【国土】
a country;→英和
(a) territory.→英和
国土計画(開発) national land planning (development).国土庁 the National Land Agency.
国土利用計画法
こくどりようけいかくほう 【国土利用計画法】
総合的・計画的な国土の利用を図ることを目的とし,国・都道府県・市町村の国土利用計画の策定,土地利用基本計画の作成・土地取引の規制などを定めた法律。投機的取引による地価の急騰を防止するため,規制区域や監視区域の指定,一定規模以上の土地売買契約の届出義務などを定める。1974年(昭和49)制定。
国土回復戦争
こくどかいふくせんそう 【国土回復戦争】
⇒レコンキスタ
国土地理院
こくどちりいん [5] 【国土地理院】
建設省の付属機関の一。旧陸軍参謀本部陸地測量部が戦後,地理調査所となり,1960年(昭和35)改称したもの。国土の測量,各種地形図・地勢図の作成などを行う。
国土庁
こくどちょう [3] 【国土庁】
総理府の外局の一。国土の適正利用・地価対策・大都市の機能の改善など,国土に関する行政の総合的推進を任務とする。長官には国務大臣が当てられる。
国土総合開発計画
こくどそうごうかいはつけいかく [1][9] 【国土総合開発計画】
国土総合開発法に基づいて作成される総合的計画。全国総合開発計画・都府県総合開発計画・地方総合開発計画・特定地域総合開発計画から成る。
国土計画
こくどけいかく [4] 【国土計画】
国土の適切な利用,開発,保全を進めるための国家的・総合的な計画。
国土軸
こくどじく [3] 【国土軸】
新幹線・高速道路・高規格通信網によって結ばれた,人口・産業が集積する軸状の地域。東京-大阪-広島-福岡が国土軸とされる。
国基
こっき コク― [1] 【国基】
国家の基礎。国のもとい。
国境
こっきょう コクキヤウ [0] 【国境】
国家と国家とのさかい。国家主権のおよぶ限界線。地理的条件を利用した自然的国境と,緯度・経度などによる人為的国境とがある。くにざかい。
国境
こっきょう【国境】
the frontier;→英和
the border.→英和
‖国境線(地帯) a border line (area).国境紛争(問題) a boundary dispute (question).
国境
くにざかい [3] 【国境・国界】
国と国との境界。こっきょう。
国境貿易
こっきょうぼうえき コクキヤウ― [5] 【国境貿易】
国境を接する地域間で政府間条約や協定の枠組みを越えて歴史的・伝統的に行われてきた交易。
国境関税
こっきょうかんぜい コクキヤウクワン― [5] 【国境関税】
国境を通過する輸出入品に課せられる関税。
⇔国内関税
国士
こくし [1] 【国士】
(1)身命をなげうって,国事を憂え奔走する人物。憂国の士。
(2)一国の中で,特にすぐれた人物。
国士無双
こくしむそう [4][1] 【国士無双】
(1)国内にならぶ者のない,すぐれた人物。
(2)麻雀の役満貫の名。すべての老頭牌・字牌を一枚ずつ計一三牌とそのうちの一種がさらに一牌あって雀頭になっているもの。シーサンヤオチュー。
国士舘大学
こくしかんだいがく コクシクワン― 【国士舘大学】
私立大学の一。1929年(昭和4)創立の国士舘専門学校を母体とし,58年設立。本部は東京都世田谷区。
国外
こくがい [2] 【国外】
国のそと。一国の領土・領海のそと。
⇔国内
「―に逃亡する」
国外に[で]
こくがい【国外に[で]】
outside the country;→英和
abroad.→英和
国外追放 deportation.
国外犯
こくがいはん [3] 【国外犯】
国外において行われた犯罪。国家の刑罰権は原則として国外犯に及ばないが,例外的に処罰の対象とされることがある。
⇔国内犯
国大名
くにだいみょう [3] 【国大名】
「国持大名(ダイミヨウ)」に同じ。
国太夫節
くにたゆうぶし クニタイフ― 【国太夫節】
(1)上方浄瑠璃の一。宝永(1704-1711)頃,都一中の門弟,都国太夫半中(宮古路豊後掾(ブンゴノジヨウ))が語り始めたもの。半中(ハンチユウ)節・宮古路(都路)節。
(2){(1)}の系統の浄瑠璃のうち,薗八(ソノハチ)節など,上方中心に行われた諸流の総称。
→豊後節
国奉行
くにぶぎょう [3] 【国奉行】
鎌倉幕府の職名。鎌倉にいて諸国を分担,政治の監督,寺社の管理などにあたった。
国姓
こくせい [0] 【国姓】
中国で,時の帝王の姓。漢の劉(リユウ),の類。
国姓爺
こくせんや 【国姓爺】
(1)鄭成功(テイセイコウ)の異名。
(2)人形浄瑠璃「国性爺合戦」の通称。また,その主人公の名。
国威
こくい【国威】
<enhance> the national prestige.
国威
こくい [1] 【国威】
国の威力。国家が対外的に有する威光や威信。「―を示す」「―発揚(ハツヨウ)」
国子
こくし [1] 【国子】
古く中国で,公卿(コウケイ)・大夫(タイフ)の子弟。
国子学
こくしがく [3] 【国子学】
中国で,貴族の子弟や全国の俊才を教育した学校。西晋の武帝が創設。隋以後,国子監とも称した。国学。
国子監
こくしかん [3] 【国子監】
(1)中国,隋の煬帝(ヨウダイ)の時に設置された教育行政官庁。国子学・大学などの国立学校を管轄。明代以後,国子学と同一となり,最高学府をも兼ねた。
(2)大学寮の唐名。
(3)大学允(ジヨウ)の唐名。
国子祭酒
こくしさいしゅ 【国子祭酒】
(1)国子学・国子監の長官。
(2)大学頭(ダイガクノカミ)の唐名。
国字
こくじ【国字】
the national script;Japanese characters (日本の).国字改良 a reform of the Japanese script.
国字
こくじ [0] 【国字】
(1)その国で国語の表記に公的に採用されている文字。
(2)漢字に対して,仮名文字をいう。
(3)日本で漢字の構成法に倣って作られた文字。「凩(コガラシ)」「鰯(イワシ)」「峠(トウゲ)」「榊(サカキ)」「麿(マロ)」「辻(ツジ)」など,訓だけで音のない字が多いが,「働(ドウ)」のように音読みするものもある。和字。
国字本
こくじぼん [0] 【国字本】
キリシタン版のうち,ローマ字でなく,仮名・漢字まじりで表記された書物。
国字解
こくじかい [3] 【国字解】
漢籍を日本語で平易に解釈すること。また,その書物。「見て来たやうなる―/滑稽本・浮世床(自序)」
国学
こくがく【国学】
Japanese classical literature.国学者 a Japanese classical scholar.
国学
こくがく [0] 【国学】
(1)古事記・万葉集などの日本の古典を研究して,日本固有の思想・精神を究めようとする学問。江戸中期に興り,荷田春満(カダノアズママロ)・賀茂真淵(カモノマブチ)・本居宣長(モトオリノリナガ)・平田篤胤(ヒラタアツタネ)らによって確立,発展した。和学。皇学。古学。
(2)律令制下,国ごとに置かれた,郡司の子弟のための学校。主に経書を教授した。
→大学
(3)古代中国の国都に置かれた学校。隋以後の国子監に相当する。
国学の四大人
こくがくのしたいじん 【国学の四大人】
江戸時代の四大国学者,荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤の四人をいう。
国学者
こくがくしゃ [3][4] 【国学者】
江戸時代,国学{(1)}を研究した学者。
国学院大学
こくがくいんだいがく 【国学院大学】
私立大学の一。1882年(明治15)創設された皇典講究所が,学生養成のため90年国学院を設置。1920年(大正9)大学に昇格。48年(昭和23)新制大学となる。本部は東京都渋谷区。
国守
こくしゅ [1] 【国守】
(1)律令制下の地方長官。国司の長官。くにのかみ。
(2)「国主大名(コクシユダイミヨウ)」に同じ。
国安
こくあん [0] 【国安】
国家の安泰。「―の為めに大切なる事なり/福翁百話(諭吉)」
国宗
くにむね 【国宗】
鎌倉中期,備前の刀工。国真の三男で備前三郎と称される。のち鎌倉へ移る。また京都にも住んだと伝える。太刀が多く,反りが高い。
国定
こくてい [0] 【国定】
国家が制定すること。
国定の
こくてい【国定の】
state <textbooks> .→英和
国定公園 a quasi-national park.
国定公園
こくていこうえん [5] 【国定公園】
国立公園に準ずる自然の景勝地。環境庁長官が指定し,都道府県が管理する。
→国定公園[表]
国定忠次
くにさだちゅうじ 【国定忠次】
(1810-1850)
〔「国定忠治」とも書く〕
江戸後期の博徒。本名,長岡忠次郎。上野(コウズケ)国国定村の人。若くして侠名諸方にきこえた。殺人・関所破りの罪で,磔(ハリツケ)の刑に処された。講談・芝居に脚色される。
国定教科書
こくていきょうかしょ [7] 【国定教科書】
国(文部省)が著作し全国の学校で使用させた教科書。小学校教科書については1903年(明治36)に国定制度となり,第二次大戦中は師範学校・中等学校でも国定教科書が使用された。戦後は検定制となる。
→教科書検定
国宝
こくほう【国宝】
a national treasure.
国宝
こくほう [0] 【国宝】
(1)国のたから。
(2)重要文化財のうち,特に文化史的価値の高い建築物・美術工芸品・古文書など。文部大臣が指定し,国が保護・管理する。
国宣
こくせん [0] 【国宣】
国司や知行国主の命令を奉書の形式で公布した文書。鎌倉時代から室町初期にかけて多くみられる。「院宣・―を下さるるの上は/盛衰記 33」
国宣旨
くにせんじ [3] 【国宣旨】
平安時代,太政官の弁官から諸国に下した公文書。
国宰
こくさい [0] 【国宰】
(1)国司の唐名。
(2)大臣。宰相。
国家
こっか【国家】
a state;→英和
a country;→英和
a nation.→英和
〜の[的]national;→英和
state.‖国家権力 national power.国家公務員 a national public official.国家公務員法 ⇒公務員.国家試験 a state examination.国家主義(者) nationalism (a nationalist).
国家
こっか コク― [1] 【国家】
(1)〔易経(繋辞下)〕
王家と邦土。くに。
(2)〔state〕
一定の領域に定住する人々が作る政治的共同体。国家の形態・役割は歴史的に異なるが,一般には,近代の国民国家を指し,主権・領土・国民で構成され,統治機関を持つ。
→近代国家
(3)書名(別項参照)。
国家
こっか コクカ 【国家】
〔原題 (ギリシヤ) polīteia〕
プラトンの中期対話篇の一。一〇巻。紀元前375年頃成立。魂の正しさを論じ,哲人王による理想国家が語られる。イデアと感覚的経験を論じた「洞窟の比喩」によっても知られる。国家篇。
国家の死滅
こっかのしめつ コク― 【国家の死滅】
国家は,一階級が一定の生産関係を維持するために他の階級を抑圧する装置であるとするマルクス主義の国家理論において,階級対立が解消する共産主義社会では,抑圧装置としての国家は消滅するということ。
国家主義
こっかしゅぎ コク― [4] 【国家主義】
国家をすべてに優先する至高の存在あるいは目標と考え,個人の権利・自由をこれに従属させる思想。
国家公務員
こっかこうむいん コク―ヰン [6] 【国家公務員】
国に雇用されて,国の公務に従事する人。特別職と一般職とに分かれる。
国家公務員法
こっかこうむいんほう コク―コウムヰンハフ 【国家公務員法】
一般職の国家公務員の職階・任免・服務・給与などに関する基本法。職階制に基礎を置き,人事行政機関として人事院の設置も定めている。1947年(昭和22)制定。
国家公安委員会
こっかこうあんいいんかい コク―ヰヰンクワイ [9] 【国家公安委員会】
総理府の外局の一。内閣総理大臣の所轄の下に,国の公安についての警察行政を統轄し,警察庁を管理する中央警察管理機関。国務大臣を委員長とし,五人の委員によって組織される。
国家地方警察
こっかちほうけいさつ コク―チハウ― [7] 【国家地方警察】
1947年(昭和22)制定の旧警察法により,国が維持し国家公安委員会が管理した警察組織。自治体警察の管轄区域以外を受け持った。54年警察法の改正で廃止。国警。
国家契約説
こっかけいやくせつ コク― [7] 【国家契約説】
⇒社会契約説(シヤカイケイヤクセツ)
国家学
こっかがく コク― [3] 【国家学】
〔(ドイツ) Staatslehre〕
国家の存立理由・起源・発達・法的関係などを研究する学問。一九世紀のドイツを中心に発達した。
国家安全保障会議
こっかあんぜんほしょうかいぎ コク―アンゼンホシヤウクワイギ [1][8] 【国家安全保障会議】
アメリカ合衆国の国防政策の統合・調整について,大統領に助言することを任務とする機関。大統領および主要閣僚などからなる。1947年の国家安全保障法に基づき設置された。
国家有機体説
こっかゆうきたいせつ コク―イウキタイ― [7] 【国家有機体説】
国家を一つの有機体とみる学説。国家は独自に成長発展する生物のような存在であり,国民は,それ自身では生命を維持できない一細胞として,ごく一部の機能を担うにすぎないとする。
国家権力
こっかけんりょく コク― [4] 【国家権力】
国家がその存立・維持のために,成員に対してもつ物理的強制力ならびにそのような権力をもつ国家機構。
国家機関
こっかきかん コク―クワン [5][4] 【国家機関】
国家意思を決定・表示・執行する権限を与えられている機関。立法・司法・行政に携わる機関。
国家法
こっかほう コク―ハフ [0] 【国家法】
国際法に対して国内法をいう。また,地方自治体など国家以外の団体に対する法に対して国家全体に適用される法をいう。慣習法に対して国家権力による強制力をもった法をいうこともある。
国家法人説
こっかほうじんせつ コク―ハフジン― [6] 【国家法人説】
国家を法的な主体としての法人と考える理論。この説において君主は主権者でなく,国家法人の代表機関となる。天皇機関説の基礎をなす理論。
国家独占資本主義
こっかどくせんしほんしゅぎ コク― [1][8] 【国家独占資本主義】
少数の巨大な独占資本が,国家機関を従属させ,その支配体制を維持するために国家の政策を最大限に利用する経済制度。第一次大戦後の世界恐慌下の政治・経済の全般的な危機のなかで成立したとされる。
国家理性
こっかりせい コク― [4] 【国家理性】
国家の目的をその存在の維持・強化とし,そのために守らなければならない法則や行動基準のこと。レーゾン-デタ。
国家百年の大計
たいけい【国家百年の大計】
a far-reaching[-sighted]national policy.
国家的
こっかてき コク― [0] 【国家的】 (形動)
国全体にかかわりがあるさま。また,規模が大きく国家として対処するさま。「―行事」
国家破産
こっかはさん コク― [4] 【国家破産】
国家がその債務に対する支払い義務の全部または一部を履行しえなくなった状態。
国家社会主義
こっかしゃかいしゅぎ コク―シヤクワイシユギ [7] 【国家社会主義】
(1)国家の指導・統制によって,資本主義経済の行き過ぎを正し,富の公正な配分や労働条件の改善などを目指す思想。ラサールの主張が代表的。
(2)国家主義を基調とし,経済・政治に対する全面的な統制を主張する思想。ナチスの立場がその典型。国民社会主義。
国家神道
こっかしんとう コク―タウ [4] 【国家神道】
明治維新期に国家権力の保護により,神社神道と皇室神道が結合して成立した神道。幕末の復古神道,特に平田派の国学者の思想の影響を受けて形成された。天皇制イデオロギー・国家主義思想の理念的背景となり,第二次大戦終了まで続いた。
国家管理
こっかかんり コク―クワン― [4] 【国家管理】
保護・統制などのために,国家が重要産業や大企業を管理して,その運営に携わること。国管。
国家経済
こっかけいざい コク― [4] 【国家経済】
国家が行う経済活動。国家財政とほぼ同義。
国家総動員
こっかそうどういん コク―ドウヰン [1][3][6] 【国家総動員】
戦争などの国家的危機に際し,国力を最も有効に発揮できるように,人的・物的資源を全面的に国防目的のために動員すること。
国家総動員法
こっかそうどういんほう コク―ソウドウヰンハフ 【国家総動員法】
1938年(昭和13)に制定された戦時体制下の統制法。日中戦争の長期化に対処するため,人的・物的資源の統制運用を目的としたもの。これにより広範な権限が政府に与えられ,戦時体制が強化された。46年廃止。
国家老
くにがろう [3] 【国家老】
江戸時代,諸大名の領国にいて主君の江戸在勤中留守を預かった家老。
⇔江戸家老
国家行政組織法
こっかぎょうせいそしきほう コク―ギヤウセイソシキハフ 【国家行政組織法】
内閣の統轄する国の行政機関について,行政事務を能率的に遂行するため,その組織の基準を定める法律。1948年(昭和23)制定。
国家補償
こっかほしょう コク―シヤウ [4] 【国家補償】
国家が行う損失の補償。国による土地の収容に対する補償のような公法上の損失補償と災害補償などとがある。
国家訴追主義
こっかそついしゅぎ コク― [7] 【国家訴追主義】
検察官などの国家の機関が公訴を提起し,これを維持する刑事訴訟法上の立場。
国家試験
こっかしけん コク― [5][4] 【国家試験】
(1)ある一定の職業・地位について,資格や免許を与えるために国家が行う試験。司法試験・医師国家試験など。
(2)国家公務員の採用試験。
国家警察
こっかけいさつ コク― [4] 【国家警察】
国家が中央集権的に管理する警察制度。
国家財政
こっかざいせい コク― [4] 【国家財政】
中央政府の行う財政活動。
→地方財政
国家責任
こっかせきにん コク― [4] 【国家責任】
国際法上,国家機関の故意または過失によって生じた義務違反に対する当事者国の責任。
国家賠償法
こっかばいしょうほう コク―バイシヤウハフ 【国家賠償法】
国または公共団体の損害賠償責任に関する法律。公務員による公権力の行使に基づく損害賠償責任と,道路・河川などの公の営造物の設置管理の瑕疵(カシ)による損害の賠償責任とについて規定する。1947年(昭和22)制定。
国家連合
こっかれんごう コク―ガフ [4] 【国家連合】
〔confederation〕
まだ,単一の中央組織をもつに至らず,条約に基づいて平等に結びついた国家間の結合関係。構成国家はそれぞれ主権をもつ。独立時のアメリカの十三州連合など。
→連邦
国家非常事態
こっかひじょうじたい コク―ヒジヤウ― [1][4] 【国家非常事態】
旧警察法において,国家の存立にかかわるような治安の攪乱(カクラン)またはそのおそれのある状態。1954年(昭和29)の警察法改正により「緊急事態」と改称された。
→非常事態宣言
国富
こくふ【国富】
national wealth.国富論 The Wealth of Nations (Adam Smith の).
国富
くにとみ 【国富】
宮崎県中部,東諸県(ヒガシモロカタ)郡の町。宮崎市に接する古くからの町で,本庄古墳群や石仏がある。
国富
こくふ [1] 【国富】
(1)国の経済力。国全体の富(トミ)。
(2)一国の再生産可能な全有形資産に,対外資産と対外負債の差額を加えたもの。国民所得を生み出す源泉であり,貨幣や株式・債券は含まれない。国民資本。
国富論
こくふろん 【国富論】
〔原題 An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations〕
経済学書。アダム=スミス著。1776年刊。資本主義社会の構造を,分業と労働価値説とに基づいて分析した古典学派の代表作。諸国民の富。
国尽くし
くにづくし [3] 【国尽(く)し】
(1)日本六十余国の国の名を口調よく並べあげたもの。室町時代に起こり,江戸時代から明治時代初めにかけ,習字手本として使用された。
(2)雑俳の一種。国名を句中によみこむもの。
国尽し
くにづくし [3] 【国尽(く)し】
(1)日本六十余国の国の名を口調よく並べあげたもの。室町時代に起こり,江戸時代から明治時代初めにかけ,習字手本として使用された。
(2)雑俳の一種。国名を句中によみこむもの。
国崩し
くにくずし 【国崩し】
〔国土をも崩すという意〕
大砲の異名。「船より出す―,五十貫目に余る大筒/浄瑠璃・花飾」
国巣
くず 【国栖・国樔・国巣】
(1)記紀で,大和国吉野川上流の山地に住んだとされている部族。また,その村落があった地名。奈良・平安時代,朝廷の節会などに参賀して歌笛を奏したりした。くずびと。くにす。
→国栖の奏(ソウ)
(2)能の一。五番目物。大友皇子に追われて吉野の国栖に乱を避けた大海人皇子(オオアマノオウジ)が蔵王権現の化身である老人の助けで追っ手の難を逃れる。
国帑
こくど [1] 【国帑】
〔「帑」は金ぐらの意〕
国家の財産。国財。「―ムナシクナル/ヘボン(三版)」
国師
こくし [1] 【国師】
(1)律令制下の僧侶の役職名。朝廷から諸国に遣わされ,寺院や僧尼の監督,経典の講説などにあたった。のち講師(コウジ)と改称。
(2)天皇に仏法を説く高僧。
(3)国家の師表たるべき高僧に与えられた称号。日本では,1312年,東福寺の開山円爾(エンニ)に追賜したのが始まり。
国師号
こくしごう [3] 【国師号】
国師{(3)}の称号。
国常立尊
くにのとこたちのみこと 【国常立尊】
記紀神話の神。日本書紀は天地開闢(カイビヤク)の最初に出現した国土生成の中心的神として位置づける。古事記では第六番目に出現した神。国常立神。国底立尊(クニノソコタチノミコト)。
国幣
こくへい [0] 【国幣】
国司が神社に奉った幣帛(ヘイハク)。
→官幣
国幣社
こくへいしゃ [3] 【国幣社】
(1)「延喜式(神名帳)」に記載された神社のうち,国司より幣帛を奉献した神社。
(2)明治になって制定された社格のうち,国庫より幣帛を捧げた神社。大・中・小の別がある。国土経営に功績のあった神をまつるものが多い。第二次大戦後廃止。国社。
→社格
国広
くにひろ 【国広】
(1531-1614) 安土桃山期,山城の刀工。日向(ヒユウガ)の人。本名,田中金太郎。信濃守を受領。埋忠明寿に師事。京都一条堀川に住み,堀川派をたてる。切れ味の良さで名高く,新刀最初期の名人。
国府
こう コフ 【国府】
「こくふ(国府)」の転。「武生(タケフ)の―に我はありと,親に申したべ/催馬楽」
国府
こくふ [1] 【国府】
(1)〔「こくぶ」「こふ」とも〕
律令制下,諸国に置かれた政庁。また,その所在地。国衙(コクガ)。府中。
(2)「中華民国国民政府」の略称。
国府タバコ
こくぶタバコ [4] 【国分―・国府―】
国分市から産する上質のタバコ。
国府台
こうのだい コフノダイ 【国府台】
千葉県市川市の地名。江戸川べりの高台で,古代下総国府が置かれた地。後北条氏と里見氏が戦った国府台合戦の古戦場。
国府津
こうづ コフヅ 【国府津】
神奈川県小田原市東部の地名。東海道本線と御殿場線(旧東海道本線)の分岐点。古く,相模国の国府(大磯町)の外港であった。
国庫
こっこ コク― [1] 【国庫】
財産権の主体としての国家。公権力の主体としての国家に対していう。
国庫
こっこ【国庫】
the (national) Treasury.‖国庫収入 national revenues.国庫補助(金) a state subsidy.
国庫余裕金
こっこよゆうきん コク― [0] 【国庫余裕金】
一会計年度の途中で,収入と支出の時期的なずれ,収入の自然増などによって生じた一時的な余裕資金。
国庫借入金
こっこかりいれきん コク― [1][0] 【国庫借入金】
国庫が主として日本銀行から借り入れる資金。
国庫剰余金
こっこじょうよきん コク― [1][0] 【国庫剰余金】
会計年度末における剰余金から使途が確定している金額を差し引いた残額。
国庫支出金
こっこししゅつきん コク― [1][0] 【国庫支出金】
国が地方公共団体に対して,特定の事業を促進する目的で資金の使途を指定して交付する国庫補助金・国庫負担金・委託金等の総称。
国庫負担金
こっこふたんきん コク― [0][1] 【国庫負担金】
国が一定の義務ないし責任をもつ事業や事務について,その事業・事務を行う者にその経費の一部を国が交付する金。地方公共団体への義務教育費国庫負担金など。
国庫金
こっこきん コク― [0] 【国庫金】
国庫に属する現金。日本銀行に対する預金として管理される。一般会計・特別会計の手元現金のほか,外国為替運営資金・資金運用部資金の残高,公社・公団の預託金など。政府資金。
国引き
くにひき [4][3] 【国引き】
「出雲国風土記」にみえる神話。八束水臣津野命(ヤツカミズオミツノノミコト)が,出雲の国の狭さを補うために,新羅(シラギ)や北陸地方の余っている部分に綱をつけて,「国来(クニコ),国来」といって引き寄せ,これを出雲の国に縫いつけたという。
国役
くにやく 【国役】
〔「こくやく」とも〕
(1)平安末期・鎌倉時代,国司が国内に課した臨時の賦役。
(2)室町時代,守護が課した臨時の賦役。
(3)江戸時代,幕府が臨時に国を定めて課した河川堤防の修築などの賦役,または経費の賦課。
(4)江戸の職人町に対し,その職能に応じて課した賦役。大工町・鍛冶町・畳町など六一町が国役を務めた。のち,銀納化した。
国役
こくやく 【国役】
⇒くにやく(国役)
国役方
くにやくかた 【国役方】
江戸幕府の職名。国役のことをつかさどった。
国役普請
くにやくぶしん 【国役普請】
江戸幕府が行なった河川・道路の修築など大規模な土木工事。その費用は関係地域の公私領から同一基準で徴収し,幕府は一〇分の一を負担した。
国役金
くにやくきん 【国役金】
江戸幕府が国役として徴収した金銭。
国後島
くなしりとう 【国後島】
北海道の東方にある島。千島列島最西端にある同列島第三の島。面積1500平方キロメートル。択捉(エトロフ)島とともに1854年以降日本領であったが,第二次大戦後,ソ連(のちロシア連邦)の占領下にある。
国御柱神
くにのみはしらのかみ 【国御柱神】
天御柱神とともに風をつかさどる神。ともに竜田神社の祭神。
国御魂
くにみたま 【国御魂】
「くにたま(国魂)」に同じ。
国忌
こっき コク― 【国忌】
皇祖・天皇・母后などの命日。当日は急を要する政務以外は休み,仏事を行なった。こき。「御―・御中陰の過ぐるを遅しとぞ相待ちける/太平記 21」
国性爺合戦
こくせんやかっせん 【国性爺合戦】
人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。1715年初演。明朝から亡命した鄭芝竜(テイシリユウ)と日本女性との間に生まれた子鄭成功(テイセイコウ)(和藤内)が,明朝再興に活躍した史実をもとに,国姓爺(和藤内)を中心に脚色したもの。三段目の「楼門」「甘輝館(カンキヤカタ)」の段が最も有名。こくせんや。
国恥
こくち [1] 【国恥】
国家のはじ。国辱(コクジヨク)。
国恩
こくおん [0] 【国恩】
生まれ育った国から受ける恩。
国患
こっかん コククワン [0] 【国患】
国のわざわい。国家の災難。国難。
国患
こくかん [0] 【国患】
⇒こっかん(国患)
国情
こくじょう [0] 【国情・国状】
国の政治・経済・文化などのようすや国民の動向。国内の状態。「―視察」
国情
こくじょう【国情】
the conditions of a country.→英和
国意考
こくいこう 【国意考】
国学書。賀茂真淵著。1806年刊。儒教を排撃し,日本の上代の道を国意として宣揚し,その確立には歌道によるべきことを説いたもの。
国慶節
こっけいせつ コクケイ― [3] 【国慶節】
中華人民共和国の建国記念日。一〇月一日。
国憲
こっけん コク― [0] 【国憲】
国の根本的な法則。憲法。
国懸神宮
くにかかすじんぐう 【国懸神宮】
和歌山市秋月にある神社。祭神は国懸大神。同一境内に日前(ヒノクマ)神宮が並ぶ。
国所
くにところ [3] 【国処・国所】
生まれ故郷。生国。
国手
こくしゅ [1] 【国手】
〔国の病を治す名手の意〕
名医。また,医者を敬っていう語。上医。
国手形
くにてがた 【国手形】
〔生まれ育った国を証明する手形の意〕
江戸時代,方言をいった語。国なまり。
国払い
くにばらい [3] 【国払い】
江戸時代の刑罰の一。罪によりある一国から追放する刑罰。
国技
こくぎ【国技】
a national game[sport].
国技
こくぎ [1] 【国技】
その国に古くから伝わっている特有の武術・技芸・スポーツ。日本の相撲など。
国技館
こくぎかん 【国技館】
日本相撲協会の常設館。1909年(明治42)東京本所両国に開設。54年(昭和29)台東区蔵前に移転。85年両国に新設。
国持
くにもち [0][4] 【国持】
「国持衆」「国持大名」に同じ。
国持大名
くにもちだいみょう [5] 【国持大名】
江戸時代,一国以上を領有する大名。また,家格の高い大名の称。前田(加賀)・毛利・島津などがその代表格。国持。
国持衆
くにもちしゅう [4] 【国持衆】
室町時代,将軍の一門や譜代の大国の守護で,管領・相伴衆などに補せられないものの尊称。戦国大名にもこの名をおくった。のちには,家格の高い大名の称ともなった。国持。
国振り
くにぶり [0] 【国風・国振り】
(1)その国や地方の風俗・習慣。その国や地方の気風。くにがら。
(2)「国風歌舞(クニブリノウタマイ)」の略。
(3)(漢詩に対して)和歌。やまとうた。
国掌
こくしょう [0] 【国掌】
平安時代,国司の下で書記および雑務をとり扱った役人。
国政
こくせい [0] 【国政】
国の政治。国を治め,運営する行為。憲法上,天皇は国政に関与する権能を持たない。
国政
こくせい【国政】
(national) administration.→英和
国政選挙 a national election.
国政調査権
こくせいちょうさけん [7] 【国政調査権】
衆参両議院がその権能を有効に行使するため,自ら国政に関して調査を行いうる権限。
国教
こっきょう コクケウ [0] 【国教】
その国の国民が信じるべきものとして国家が認め,保護し広める宗教。
国教
こっきょう【国教】
a state religion;the established[state]church.
国教会
こっきょうかい コクケウクワイ [3] 【国教会】
(1)国教として認められた教会。
(2)イギリス国教会のこと。
国文
こくぶん [0] 【国文】
(1)日本語で書かれた文章。
(2)「国文学」「国文科」の略。
国文学
こくぶんがく【国文学(科)】
(the department of) Japanese literature.
国文学
こくぶんがく [3] 【国文学】
日本の文学。また,日本の文学を研究する学問。国文。
国文学研究資料館
こくぶんがくけんきゅうしりょうかん 【国文学研究資料館】
文部省所管の研究機関。文部省史料館を組み入れて1972年(昭和47)創設。国文学に関する文献その他の資料の調査研究・収集などを行う。大学共同利用機関の一。東京都品川区にある。
国文法
こくぶんぽう [3] 【国文法】
国語の文法。日本語の文法。
国文法
こくぶんぽう【国文法】
Japanese grammar.
国文科
こくぶんか [0] 【国文科】
大学で,日本文学・日本語などを学習・研究する学科。国文。
国方
くにがた 【国方】
(1)国もと。郷里。
(2)国府の庁の者。「昔より此の所は―の者入部することなし/平家 1」
国旗
こっき【国旗】
<hoist> the national flag.日本の〜 the rising-sun flag.米国の〜 the Stars and Stripes.英国の〜 the Union Jack.ソ連の〜 the hammer and sickle.
国旗
こっき コク― [0] 【国旗】
その国を代表するしるしとして定められた旗。国家を象徴する旗。国籍の標識に用い,また国家的行事などに掲揚する。
国是
こくぜ【国是】
<fix> a national[state]policy.
国是
こくぜ [1][0] 【国是】
国全体が正しいと認める,一国の政治上の方針。「平和共存を―とする」
国書
こくしょ [1] 【国書】
(1)一国の元首がその国の名をもって発する外交文書。
(2)漢籍・仏典などに対して,日本で書き著された書物。
国書
くにつふみ 【国つ書・国書・国記】
国の歴史を記した書。「天皇記(スメラミコトノフミ)および―/日本書紀(推古訓)」
国書解題
こくしょかいだい 【国書解題】
上代から1867年(慶応3)までに著述された国書の解題書。佐村八郎編。1897(明治30)〜1900年刊。1904年増訂第二版刊。二万五千余部の国書を五十音順に配列,解題する。
国替
くにがえ [0] 【国替】
(1)平安時代,地方の掾(ジヨウ)・目(サカン)に任命された人が,その地を嫌って他国へ任地をかえてもらったこと。
(2)大名の領地を移しかえること。江戸幕府は,大名の統制策として行なった。移封。転封。改封。
国有
こくゆう [0] 【国有】
国家が所有すること。
国有の
こくゆう【国有の】
state-[government-]owned;state <forest> .→英和
‖国有化 nationalization.国有財産 state[government]property.国有鉄道 national railways.
国有化
こくゆうか [0] 【国有化】 (名)スル
企業などの私有財産を国家の所有・管理に移すこと。
国有地
こくゆうち [3] 【国有地】
国家が所有する土地。
→公有地
国有林
こくゆうりん [3] 【国有林】
国の所有する森林。分収林の契約対象となっている国有林野も含む。
⇔民有林
国有林野
こくゆうりんや [5] 【国有林野】
国の所有する森林・原野。管理・処分については,国有林野法(1951年制定)に国有財産法上の特例が定められる。
国有財産
こくゆうざいさん [5] 【国有財産】
国家が所有する財産。官庁用地・建物・公園などの行政財産と大蔵大臣が管理・処分する普通財産とがある。
国有財産法
こくゆうざいさんほう 【国有財産法】
国有財産の管理および処分に関する基本的事項を定めた法律。旧法を改正して1948年(昭和23)制定。
国有鉄道
こくゆうてつどう [5] 【国有鉄道】
(1)国家が所有し経営する鉄道。
(2)「日本国有鉄道」の略。
国木田
くにきだ 【国木田】
姓氏の一。
国木田独歩
くにきだどっぽ 【国木田独歩】
(1871-1908) 小説家・詩人。千葉県銚子生まれ。本名,哲夫。浪漫的な人生観・自然観を「武蔵野」「運命」に結晶,晩年は自然主義的な人生批評に傾いた。小説「牛肉と馬鈴薯」,日記「欺かざるの記」
国本
こくほん [0] 【国本】
国の基礎。国のもとい。
国本社
こくほんしゃ [3] 【国本社】
1924年(大正13)平沼騏一郎(キイチロウ)が結成した国家主義的思想団体。二・二六事件後,解散。
国東
くにさき 【国東】
大分県北東部,東国東郡の町。国東半島の東部にある。
国東半島
くにさきはんとう 【国東半島】
大分県北東部,瀬戸内海に突出する円形の火山半島。中央に火山両子(フタゴ)山がある。平安時代から鎌倉時代にかけて社寺が多く作られ,石仏・板碑などの仏教遺跡も多い。
国柄
こくへい [0] 【国柄・国秉】
〔「柄」「秉」ともに権勢の意〕
国家を統治する権力。国権。
国柄
くにがら [0] 【国柄】
〔古くは「くにから」〕
(1)その国やその地方の,風俗・習慣・文化などの特色。「お―のよく表れた民謡」
(2)その国の成り立ち。国体。
(3)その国が本来備えている性格・性質。「玉藻よし讃岐の国は―か見れども飽かぬ/万葉 220」
国柄
くにがら【国柄】
national character.
国栖
くにす 【国栖】
「くず(国栖){(1)}」に同じ。「―らが春菜摘むらむ司馬の野の/万葉 1919」
国栖
くず 【国栖・国樔・国巣】
(1)記紀で,大和国吉野川上流の山地に住んだとされている部族。また,その村落があった地名。奈良・平安時代,朝廷の節会などに参賀して歌笛を奏したりした。くずびと。くにす。
→国栖の奏(ソウ)
(2)能の一。五番目物。大友皇子に追われて吉野の国栖に乱を避けた大海人皇子(オオアマノオウジ)が蔵王権現の化身である老人の助けで追っ手の難を逃れる。
国栖の奏
くずのそう 【国栖の奏】
奈良・平安時代に,大嘗会(ダイジヨウエ)や節会(セチエ)の折,大和の国栖が参列して,歌や笛を奏したこと。
→国栖
国栖歌
くずうた 【国栖歌】
奈良・平安時代,吉野の国栖の人が大嘗祭(ダイジヨウサイ)など宮廷の儀式の際,承明門の外で奏した風俗歌(フゾクウタ)。
→国栖
国栖笛
くずぶえ 【国栖笛】
国栖の奏のときに吹奏した笛。
国栖紙
くずがみ [2] 【国栖紙・葛紙】
和紙の一。雨傘・表具などに用いた厚紙。奈良県国栖地方の産。
国構え
くにがまえ [3] 【国構え】
漢字の構えの一。「国」「囲」などの「囗」の部分。囲む,巡らすなどの意を表す文字を作る。
国樔
くず 【国栖・国樔・国巣】
(1)記紀で,大和国吉野川上流の山地に住んだとされている部族。また,その村落があった地名。奈良・平安時代,朝廷の節会などに参賀して歌笛を奏したりした。くずびと。くにす。
→国栖の奏(ソウ)
(2)能の一。五番目物。大友皇子に追われて吉野の国栖に乱を避けた大海人皇子(オオアマノオウジ)が蔵王権現の化身である老人の助けで追っ手の難を逃れる。
国権
こっけん コク― [0] 【国権】
国家が持っている,国内を統治したり外国と交渉したりする権力。国家の統治権。国家権力。
国権
こっけん【国権】
national rights.
国権党
こっけんとう コク―タウ 【国権党】
頭山満(トウヤマミツル)を党首とあおぎ,熊本県で結成された政治団体。1889年(明治22)佐々友房が中心となって組織し,国権の拡張を標榜。
国権論
こっけんろん コク― [3] 【国権論】
国家権力の対外的独立と確立を主張する論。明治期,不平等条約の改正などをめざして,民権論と関連しつつ主張された。日清戦争後は国家の対外的拡張に重点が移り,国家主義・日本主義へと傾斜していった。
国歌
こっか コク― [1][0] 【国歌】
(1)国家的行事や国際的行事の際に国家および国民を象徴するものとして演奏される歌曲。
(2)和歌。やまとうた。
国歌
こっか【国歌】
a national anthem.
国歌八論
こっかはちろん コクカ― 【国歌八論】
歌論書。一巻。荷田在満(カダノアリマロ)著。1742年成立。歌源・翫歌・択詞・避詞・正過・官家・古学・準則の八論からなり,古学の立場から,和歌の本質・変遷を論じ,禁制・伝授の考えを批判。心より詞を重んじ,新古今風を唱えた。田安宗武の求めに応じて献進された書。
国歌大観
こっかたいかん コクカタイクワン 【国歌大観】
和歌索引。1901年(明治34)刊。松下大三郎編。歌集部は,万葉集・二十一代集・新葉集・日記・物語歌集などを収める。索引部は句別索引で,古歌の一句からその全体・作者・出典を求めるのに便利。
→続国歌大観
国歩
こくほ [1] 【国歩】
国の前途。国の運命。「―やうやく進みて/小説神髄(逍遥)」
国母
こくぼ [1][0] 【国母】
⇒こくも(国母)
国母
こくも [1] 【国母】
(1)天皇の母。皇太后。国の母。こくぼ。「入道相国の御娘なるうへ,天下の―にてましましければ/平家 1」
(2)〔国民の母の意から〕
皇后。国の母。こくぼ。「すぐれたる―は己が徳のあるを頼みて/宇津保(初秋)」
国民
こくみん【国民】
a nation;→英和
a people;→英和
<米> a citizen (一人);→英和
<英> a subject (一人).→英和
〜の national.→英和
‖国民栄誉賞 the National Medal of Honor.国民休暇村 a People's Holiday Village.国民金融公庫 the People's Finance Corporation.国民健康保険 the national health insurance.国民祝日 a national holiday.国民純生産 the net national product <N.N.P.> .国民性 the national character[traits].(年間)国民総所得 the national income.国民総生産 the gross national product <G.N.P.> .国民体育大会 ⇒国体.国民投票 <hold> a plebiscite;a (national) referendum.国民年金 a national pension.
国民
くにたみ [0] 【国民・国人】
〔「くにひと」が後嵯峨天皇の諱(イミナ)「邦仁」に通ずるので言いかえたという〕
こくみん。
国民
こくみん [0] 【国民】
(1)国家を構成する成員。また,その国の国籍をもつ人々。国家の統治の主体として国政に参加する地位にある場合は「公民」,君主国などにおいて統治の客体である場合には「臣民」とも呼ばれる。
(2)平安時代,国衙領(コクガリヨウ)の民をいう。
(3)中世,大和国春日社・興福寺領内で末社の神主をつとめていた地侍。
国民の祝日
こくみんのしゅくじつ 【国民の祝日】
日本国民の祝祭日。旧来の祝祭日に代わって1948年(昭和23)7月制定され,この後増加して一三の祝日がある。元日・成人の日(一月一五日)・建国記念の日(二月一一日)・春分の日・みどりの日(四月二九日)・憲法記念日(五月三日)・こどもの日(五月五日)・敬老の日(九月一五日)・秋分の日・体育の日(一〇月一〇日)・文化の日(一一月三日)・勤労感謝の日(一一月二三日)・天皇誕生日(一二月二三日)。海の日(七月二〇日)は,1996年(平成8)より施行。
→国民の祝日[表]
国民主権
こくみんしゅけん [0][5] 【国民主権】
⇒主権在民(シユケンザイミン)
国民主義
こくみんしゅぎ [5] 【国民主義】
国民的統一のもとに国民の政治への参加による近代国家の形成・発展を目指す立場。ナショナリズム。
国民之友
こくみんのとも 【国民之友】
評論雑誌。徳富蘇峰の民友社が1887年(明治20)創刊,98年廃刊。平民主義を掲げて急速な成長をとげたが,蘇峰が国権主義に転身するに及び衰退した。
国民休暇村
こくみんきゅうかむら [0] 【国民休暇村】
環境庁の指導のもとに設置・運営される,国民のためのレクリエーション施設。海や山,スキーなどが楽しめる国立・国定公園内の景勝地にあり,宿泊設備をもつ。
国民会議派
こくみんかいぎは 【国民会議派】
現代インドの保守政党。1885年開催の国民会議に起源をもつ。初期の対英協調から次第に民族意識を強め,第一次大戦以後,ガンジーやネールの指導のもとに独立運動を展開,1947年の独立後インド連邦政府の与党として政権を担当。
国民体育大会
こくみんたいいくたいかい [9] 【国民体育大会】
アマチュアリズムとスポーツ精神を高揚し,国民の健康増進と体力向上を図り,あわせて地方スポーツの振興を目的として,毎年,都道府県対抗で行われる総合競技大会。冬季・夏季・秋季に分けて行われる。1946年(昭和21),第一回大会。国体。
国民保健体操
こくみんほけんたいそう [8] 【国民保健体操】
ラジオ体操の正式名。
国民健康保険
こくみんけんこうほけん [9] 【国民健康保険】
被用者の健康保険の適用を受けない農民や自営業者などに対して実施される健康保険。1958年(昭和33)制定の国民健康保険法に基づくもので,保険者は市町村および特別区または国民健康保険組合。国保。
国民党
こくみんとう 【国民党】
(1)「立憲国民党」に同じ。
(2)「中国国民党」に同じ。
国民公会
こくみんこうかい [5] 【国民公会】
フランス革命期,立法議会にかわって開かれた議会。1792年に普通選挙で成立。共和制を宣言し,ルイ一六世を処刑。ジャコバン派が指導権を握りジロンド派を追放したが,総裁政府成立により解散。
国民公園
こくみんこうえん [5] 【国民公園】
国が設置・管理する公園で,都市公園・自然公園以外のもの。皇居外苑・新宿御苑・京都御苑がある。
国民兵
こくみんへい [3] 【国民兵】
国民兵役に編入された者。
国民兵役
こくみんへいえき [5] 【国民兵役】
旧兵役の一種。常備兵役を終えた者および補充兵役を終えた者が服する第一国民兵役と,常備兵役・後備兵役・補充兵役および第一国民兵役にはいらない年齢一七歳から四五歳までの者が服する第二国民兵役とに分かれていた。
国民勤労動員令
こくみんきんろうどういんれい 【国民勤労動員令】
太平洋戦争末期,労働力根こそぎ動員と空襲時の要員確保のための勅令。1945年(昭和20)3月公布。国民徴用令・労務調整令・女子挺身勤労令など五勅令を廃止・統合し内容を強化した。
国民医療費
こくみんいりょうひ [6] 【国民医療費】
国民全体が一年間に傷病治療のために医療機関に支払った費用の総額。診療報酬額・薬剤支給額のほか健康保険などで支払われる看護費などを含む。
国民協会
こくみんきょうかい 【国民協会】
(1)1892年(明治25)官僚出身の代議士を中心として組織された団体。政府擁護の立場をとり,1899年帝国党となる。
(2)1933年(昭和8),日本主義を主唱する赤松克麿らにより結成された文化運動の団体。37年に日本革新党となる。
国民協同党
こくみんきょうどうとう 【国民協同党】
1947年(昭和22),協同民主党と国民党が合同して結成した中間派政党。議会主義,協同主義を掲げ,片山・芦田両内閣に参加。50年,日本民主党野党派と合同して国民民主党を結成,解党。
国民国家
こくみんこっか [5] 【国民国家】
封建制の身分制的枠組みを破り国民的同一性を基礎として成立した近代的中央集権国家。近代国家。民族国家。
国民学校
こくみんがっこう [5] 【国民学校】
1941年(昭和16)から47年までの日本の初等普通教育機関の名称。「国民学校令」に基づき,従来の小学校を改称し,初等科六年,高等科二年を義務教育年限とした。
国民宿舎
こくみんしゅくしゃ [6] 【国民宿舎】
厚生年金保険などの積立金から地方自治体が還元融資を得て建てた宿泊施設。
国民審査
こくみんしんさ [5] 【国民審査】
国民が直接に公務員あるいは法律を審査する制度。日本では最高裁判所の裁判官に対して,衆議院選挙の際に行われ,有効投票の過半数が罷免を可とする時,その裁判官は罷免される。
国民年金
こくみんねんきん [5] 【国民年金】
国民の老齢・障害・死亡に関して必要な給付を行う年金制度。1959年(昭和34)制定の国民年金法により設けられ,被用者年金の被保険者以外の者を対象としたが,86年からの基礎年金を柱とする新制度により,満二〇歳以上六〇歳未満の者を被保険者とする。給付には,老齢基礎年金・障害基礎年金・遺族基礎年金と付加年金・寡婦年金・死亡一時金がある。
国民年金基金
こくみんねんきんききん [9] 【国民年金基金】
自営業者など国民年金加入者に対する基礎年金の上乗せ年金制度。被用者の加入している厚生年金などとの格差是正のため,1992年(平成3)創設。
国民徴用令
こくみんちょうようれい 【国民徴用令】
1939年(昭和14),国家総動員法に基づいて公布・施行された勅令。戦時における労働力確保のため,強制的に国民を徴用することを目的とした。45年廃止。
国民性
こくみんせい [0] 【国民性】
価値観・行動様式・気質などに関して,ある国民に共通して見られる特徴。
国民戦線
こくみんせんせん [5] 【国民戦線】
フランスのファシスト諸団体が,人民戦線に対抗して,1935年組織した連合組織。
国民所得
こくみんしょとく [5] 【国民所得】
一国において一定期間(通常一年間)に新たに生み出された価値(付加価値)の総額。生産・分配・支出のそれぞれの観点から生産国民所得・分配国民所得・支出国民所得の三つの分類の仕方がある。国民純生産から間接税を引き補助金を加えた額に等しい。
国民投票
こくみんとうひょう [5] 【国民投票】
議員その他の公務員の選挙以外の国政の重要な事項について,国民一般が行う投票。日本国憲法は,憲法改正についてこれを認めている。
→レファレンダム
国民政党
こくみんせいとう [5] 【国民政党】
特定の階層の利益を代表するのでなく,国民全体の利害を代表し,行動することを標榜している政党。
国民政府
こくみんせいふ [5] 【国民政府】
中国国民党の指導下に組織された政府。正式には中華民国国民政府。1925年広州に樹立。北伐の途中,南京政府と武漢政府に分裂したが,蒋介石のもとに統一された。49年,内戦に敗れて台湾に逃れた。
国民文学
こくみんぶんがく [5] 【国民文学】
一国の国民性・民族性がよく表された,その国特有の文学。また,その国で最も広く愛読されている,その国を代表する文学。
国民新聞
こくみんしんぶん 【国民新聞】
1890年(明治23)徳富蘇峰が創刊した日刊新聞。平民主義を掲げて出発したが,のち国権主義に転じた。1942年(昭和17)「都新聞」と合併,「東京新聞」となった。
国民服
こくみんふく [3] 【国民服】
1940年(昭和15)国民の着用すべきものとして制定された服。軍服に似た形の男子服のほか,女性(女学生)用のものもあった。
国民栄誉賞
こくみんえいよしょう [7] 【国民栄誉賞】
広く各界各層の国民に敬愛される人柄をもち,かつ広く国民に親しみのある分野で前人未到の業績をあげ,社会に明るい希望と話題を与えた人に贈られる賞。1977年(昭和52)創設。
国民楽派
こくみんがくは [5] 【国民楽派】
一九世紀にボヘミア・ロシア・北ヨーロッパから起こった音楽運動。西ヨーロッパの技法・様式を踏襲しつつ,自国の民族性を主張・表現しようとするもの。
国民生活センター
こくみんせいかつセンター 【国民生活―】
国民生活センター法(1970年制定)により設立された特殊法人。国民生活に関する情報の提供・調査研究を行うことを目的とし,普及啓発事業・相談事業・商品テスト事業などを行う。
国民生活白書
こくみんせいかつはくしょ [9] 【国民生活白書】
経済企画庁が毎年発表する国民生活全般についての年次報告書。消費者物価指数・家計調査・給与統計・雇用統計など,生活の諸側面から国民生活の実態を解明する。
国民発案
こくみんはつあん [5] 【国民発案】
⇒イニシアチブ
国民的
こくみんてき [0] 【国民的】 (形動)
国民全体にかかわるさま。「―な英雄」「―論議をおこす」
国民皆保険
こくみんかいほけん [7] 【国民皆保険】
すべての国民がなんらかの公的な医療保険制度に加入している状態。日本国民は政府管掌保険・組合管掌保険・各種共済組合・船員保険・国民健康保険のうち,いずれかに加入することになっている。皆保険。
国民皆兵
こくみんかいへい [0] 【国民皆兵】
国民すべてが兵役に服し,戦う義務のあること。
国民皆兵制度
かいへい【国民皆兵制度】
the universal conscription system.
国民皆年金
こくみんかいねんきん [7] 【国民皆年金】
すべての国民がなんらかの公的年金制度の適用を受けている状態。わが国では,1961年(昭和36)の国民年金制度の実施により実現。皆年金。
国民福祉指標
こくみんふくししひょう [8] 【国民福祉指標】
〔net national welfare〕
国民の福祉水準を測る指標。国民総生産( GNP )から軍備など福祉に役立たない部分を控除し,福祉に不可欠な余暇・家事労働などを加算したもの。国民純福祉。NNW 。
国民精神総動員運動
こくみんせいしんそうどういんうんどう [5][7] 【国民精神総動員運動】
日中戦争開始後第一次近衛内閣により行われた国民を戦争に協力させるための運動。1937年(昭和12)挙国一致・尽忠報国・堅忍持久を目標に国民精神総動員中央連盟・大政翼賛会などが推進。
国民純生産
こくみんじゅんせいさん [7] 【国民純生産】
〔net national product〕
国民総生産から資本減耗分を差し引いたもの。一定期間内(通常は一年間)に国民経済が作り出した生産物の純価値を示す。NNP 。
国民経済
こくみんけいざい [5] 【国民経済】
一国を単位とする経済活動。同一の貨幣金融制度・経済政策・社会制度のもとに営まれるもの。個別経済や国際経済に対していう。
国民経済計算
こくみんけいざいけいさん [9] 【国民経済計算】
一国の経済活動の循環過程や相互関係などを,企業会計と同様な手法で包括的に記録する計算体系。現在では1968年に国連が提示した新 SNA と呼ばれる方式が標準的。社会会計。
→新 SNA
国民総支出
こくみんそうししゅつ [7] 【国民総支出】
〔gross national expenditure〕
支出面から国民総生産をとらえたもの。一定期間(通常一年間)に政府・企業・国民が消費や投資に支出した総額と経常海外余剰の合計。GNE 。
国民総生産
こくみんそうせいさん [7] 【国民総生産】
〔gross national product〕
一国において一定期間(通常一年間)に生産された財貨・サービスを市場価格によって評価した総計。ただし,企業間で売買される原材料は除く。一国の経済の大きさを測る尺度となる。GNP 。
国民義勇隊
こくみんぎゆうたい 【国民義勇隊】
太平洋戦争末期の1945年(昭和20)3月,防空および空襲被害の復旧などに全国民を動員するために作られた組織。
国民議会
こくみんぎかい [5] 【国民議会】
フランスにおける議会の名。
(1)フランス革命における最初の議会。1789年,三部会の身分別審議・票決に反対する第三身分議員を中心に成立。
(2)普仏戦争後,第二帝政が崩壊したのちボルドーで開会した議会。1875年の憲法を制定し第三共和制を確定した。
(3)第二次大戦後の第四共和制・第五共和制下の議会。
国民負担率
こくみんふたんりつ [6] 【国民負担率】
租税負担額と社会保障負担額の合計の,国民所得に対する割合。
国民軍
こくみんぐん [3] 【国民軍】
(1)広く国民によって編制される一国の軍隊。傭兵(ヨウヘイ)軍に対していう。
(2)フランスで1789年,市民が自衛のため組織した軍隊。主として治安維持にあたった。
(3)旧日本軍において,国民兵によって編制された軍隊。戦時に,地域の治安維持・警備にあたった。
国民金融公庫
こくみんきんゆうこうこ [9] 【国民金融公庫】
1949年(昭和24),庶民金庫・恩給金庫を承継して発足した全額政府出資の金融機関。他の金融機関から融資を受けるのが困難な零細企業や国民大衆に事業資金を貸し付けることを目的とする。
国民革命
こくみんかくめい [5] 【国民革命】
中国国民党によって実践された革命。一般に1924年の国民党の改組,第一次国共合作から北伐の完成までの時期をいう。第一次国内革命戦争。
国民革命軍
こくみんかくめいぐん 【国民革命軍】
1925年に結成された中国国民党の軍隊。反帝・反封建をめざす北伐戦争の主力となった。
国永
くになが 【国永】
平安中期,山城の刀工。京五条,また粟田口にも住む。兼永の子(弟とも)。本名一条弥太郎と伝える。名物「鶴丸」(御物)を作刀。
国法
こくほう [0] 【国法】
(1)一国家の法。国のおきて。「―を犯す」
(2)憲法。
国法
こくほう【国法】
<obey,violate> the laws of the country.→英和
〜をもって <prohibit> by law.
国法学
こくほうがく [3] 【国法学】
〔(ドイツ) Staatsrechtslehre〕
(1)国家の法的性格・形態・権限の分配など,国家を法学的に考察する学問。
(2)憲法についての学問をいう語。
国泰寺
こくたいじ 【国泰寺】
富山県高岡市にある臨済宗国泰寺派の本山。山号は,摩頂山。1327年,後醍醐天皇の勅により慈雲妙意が開山。
国泰寺派
こくたいじは 【国泰寺派】
国泰寺を本山とする臨済宗の一派。慈雲妙意を派祖とする。1879年(明治12)一派として独立。
国津
くにつ 【国津・国つ】 (連語)
〔「つ」は上代の格助詞〕
国の。国土の。地上の。
→あまつ
国済
こくせい [0] 【国済】
中世,主に段銭・段米を荘園現地で守護の使節に納入すること。
⇔京済(キヨウセイ)
国漢
こくかん [0] 【国漢】
⇒こっかん(国漢)
国漢
こっかん コク― [0] 【国漢】
国語と漢語。また,国文と漢文。
国焼
くにやき [0] 【国焼(き)】
江戸時代,京都・瀬戸以外の諸地方で産した陶器。
国焼き
くにやき [0] 【国焼(き)】
江戸時代,京都・瀬戸以外の諸地方で産した陶器。
国父
こくふ [1] 【国父】
国民から父のように尊敬される人。
国状
こくじょう [0] 【国情・国状】
国の政治・経済・文化などのようすや国民の動向。国内の状態。「―視察」
国王
こくおう【国王】
a king;→英和
a monarch.→英和
国王
こくおう [3] 【国王】
国家の君主。王国の統治者。王。
国王至上法
こくおうしじょうほう 【国王至上法】
⇒首長法(シユチヨウホウ)
国璽
こくじ [1] 【国璽】
国家のしるしとして押す印章。日本の国璽は約9センチメートル四方の金印で,「大日本国璽」と刻してある。現憲法下では勲記のみに使用。
国璽
こくじ【国璽】
the Seal of the State.
国璽尚書
こくじしょうしょ [4] 【国璽尚書】
〔Lord Privy Seal〕
イギリスで,国の印章を保管する役の大臣。
国産
こくさん【国産(品)】
a home[domestic]product.〜の homemade;→英和
made in Japan.‖国産車 a domestic car.国産品奨励 encouragement of the use of home products.
国産
こくさん [0] 【国産】
その国で生産・産出すること。また,その産物。「―の自動車」「―品」
国産会所
こくさんかいしょ [5] 【国産会所】
江戸中期以降,諸藩が領内産品の専売・統制などのために設けた機関。産物会所。物産会所。
国用
こくよう [0] 【国用】
国家の費用。国費。
国画
こくが [0] 【国画】
日本画。
国画会
こくがかい 【国画会】
美術団体の一。1918年(大正7)土田麦僊(バクセン)らが創立した国画創作協会が28年(昭和3)に解散後,洋画部を中心として結成。現在,絵画・版画・工芸・写真の部門がある。
国界
こっかい コク― [0] 【国界】
国と国との境界。国境。
国界
くにざかい [3] 【国境・国界】
国と国との境界。こっきょう。
国益
こくえき [0] 【国益】
対外関係における,国家の利益。
国目付
くにめつけ [3] 【国目付】
江戸初期,幕府が諸藩に遣わした監察役人。治績・民情などを視察した。
国礎
こくそ [1] 【国礎】
国家の基礎。国のもとい。
国社
こくしゃ [1] 【国社】
(1)「国幣社(コクヘイシヤ)」に同じ。
(2)「国(クニ)つ社(ヤシロ)」の音読み。
国祚
こくそ [1] 【国祚】
国のさかえ。国のさいわい。
国祭
くにまつり [3] 【国祭】
京都の賀茂神社の例大祭。賀茂神社は山城国の地主神なのでいう。賀茂の国祭。
国祭
こくさい [0] 【国祭】
旧制の国の祝祭日。四方拝・元始祭・紀元節・神武天皇祭・春季皇霊祭・秋季皇霊祭・天長節・明治節・神嘗(カンナメ)祭・新嘗(ニイナメ)祭・大正天皇祭など。第二次大戦後,「国民の祝日」として内容も改められた。
国禁
こっきん コク― [0] 【国禁】
その国の法律で禁止されていること。「―を犯す」「―にふれる」
国禁
こっきん【国禁】
the national ban[prohibition].〜の書物 a banned book.
国秉
こくへい [0] 【国柄・国秉】
〔「柄」「秉」ともに権勢の意〕
国家を統治する権力。国権。
国税
こくぜい【国税】
a national tax.国税庁 the National Tax Administration Agency.
国税
こくぜい [0] 【国税】
国が国民に賦課し,徴収する租税。所得税・法人税・相続税・消費税・酒税・登録免許税などがある。
→地方税
国税三税
こくぜいさんぜい [5] 【国税三税】
地方交付税の対象となる,所得税・法人税・酒税の三つをいう。
国税不服審判所
こくぜいふふくしんぱんじょ [0][12] 【国税不服審判所】
内国税に関する処分についての審査請求に対する裁決を行う機関。1970年(昭和45)国税庁に付置された。
国税専門官
こくぜいせんもんかん [7] 【国税専門官】
国税庁が実施する国税専門官採用試験に合格し,国税局や税務署で納税申告の調査や指導を行う者。
国税局
こくぜいきょく [3] 【国税局】
国税庁が内国税の賦課徴収事務の一部を分掌させるため地方に設けた機関。東京国税局など全国に一一局あり,沖縄には沖縄国税事務所がある。
国税庁
こくぜいちょう [3] 【国税庁】
内国税の賦課・徴収を主たる任務とする大蔵省の外局。税務署の指揮・監督,酒類の製造・販売の免許,税理士試験の実施なども行う。
国税徴収法
こくぜいちょうしゅうほう 【国税徴収法】
国税の滞納処分の手続きに関する規定を主要な内容とする国税の徴収に関する基本法。地方税の徴収などにも準用される。旧国税徴収法を全面改正して1959年(昭和34)制定。
国税滞納処分
こくぜいたいのうしょぶん [9] 【国税滞納処分】
⇒滞納処分
国税犯則取締法
こくぜいはんそくとりしまりほう 【国税犯則取締法】
国税に係る犯則事件について,その捜索や処分などの手続きを定めた法律。間接国税犯則者処分法を1948年(昭和23)に改正。
国税通則法
こくぜいつうそくほう 【国税通則法】
国税に関する基本事項および共通規定を定める法律。各租税法に特則がない限り,すべての国税に適用される。1962年(昭和37)制定。
国立
くにたち 【国立】
東京都中西部にある市。国分寺駅と立川駅の間にある駅の名が町名になり,市名になった。文教都市・住宅都市として知られる。
国立
こくりつ [0] 【国立】
国が経費を出して設立・経営していること。「―病院」
→公立
→私立
国立の
こくりつ【国立の】
national;→英和
state.→英和
国立公園(大学) a national[state]park (university).
国立予防衛生研究所
こくりつよぼうえいせいけんきゅうじょ 【国立予防衛生研究所】
予防衛生に関する研究や指導のため,1947年(昭和22)に設立された厚生省所轄の研究機関。東京都品川区にある。
国立公園
こくりつこうえん [5] 【国立公園】
国が設定し,保護・管理する景勝地。日本では,国を代表するに足りる傑出した自然の風景地を環境庁長官が区域を定めて指定する。1987年(昭和62)現在,二八公園がある。
→国立公園[表]
国立公文書館
こくりつこうぶんしょかん 【国立公文書館】
国の行政に関する公文書の受け入れ・収集とその公開・展示などの利用に供する機関。1971年(昭和46)に内閣文庫を吸収して発足。総理府所管。東京都千代田区北の丸公園内にある。
国立劇場
こくりつげきじょう [5] 【国立劇場】
(1)国がその国の演劇文化の維持と向上のために設立した劇場。フランスのコメディ-フランセーズ,イタリアのスカラ座,ロシア連邦のボリショイ劇場など。
(2)国立劇場法に基づいて設立された特殊法人。日本の古典芸能の公開・調査研究,後継者の養成を目的として,1966年(昭和41)設立。東京都千代田区の国立劇場の他,国立演芸場,国立文楽劇場,国立能楽堂などの施設を持つ。90年日本芸術文化振興会と改称。
(3)東京都千代田区隼町にある劇場。1966年(昭和41)国が設立。日本芸術文化振興会が管理・運営。小劇場のほか,資料展示室・研修室等を有する。
国立博物館
こくりつはくぶつかん 【国立博物館】
有形の文化財を収集・保管し,展示・研究する国立の博物館。東京・京都・奈良国立博物館がある。
国立国会図書館
こくりつこっかいとしょかん 【国立国会図書館】
図書その他の資料を収集して,国会議員の職務の遂行に役立たせるとともに,行政・司法の各部門および国民に対し図書館奉仕を行う国会付属の図書館。1948年(昭和23)設置。国内発行のすべての図書の納本をうける。国会議事堂わきにある。
国立国語研究所
こくりつこくごけんきゅうじょ 【国立国語研究所】
国語および国民の言語生活に関する科学的調査研究を行い,あわせて国語合理化の確実な基礎を築くことを目的とする文化庁所轄機関。1948年(昭和23)設立。76年外国人に対する日本語教育のための「日本語教育センター」を設置。東京都北区西が丘にある。
国立国際美術館
こくりつこくさいびじゅつかん 【国立国際美術館】
現代世界の美術品を収集・展示する国立の美術館。1970年(昭和45)の大阪万国博覧会にあたって建てられた万国博美術館を改修し,大阪府吹田市の万国博記念公園内に77年開設。
国立大学
こくりつだいがく [5] 【国立大学】
国が設置する大学。国立学校設置法によってその位置・名称などが定められる。
国立天文台
こくりつてんもんだい 【国立天文台】
東京都三鷹市にある国立の天文台。1888年(明治21)港区麻布に設立。1924年(大正13)現在地に移転。1988年(昭63)東京大学付置研究所から文部省所轄の大学共同利用研究施設に改組。時刻の測定・暦の編纂・天体観測を行うほか,天文に関する各種の研究部門がある。付属施設に乗鞍コロナ観測所・岡山天体物理観測所・堂平観測所などがある。
国立教育研究所
こくりつきょういくけんきゅうじょ 【国立教育研究所】
教育に関する実際的・基礎的な研究調査を行う,文部省の付属機関。1949年(昭和24)設置。東京都目黒区下目黒にある。
国立文化財研究所
こくりつぶんかざいけんきゅうじょ 【国立文化財研究所】
有形・無形の文化財の調査・研究・発表などのため1952年(昭和27)に設けられた文化庁の付属機関。東京上野公園内と奈良市にある。
国立文楽劇場
こくりつぶんらくげきじょう 【国立文楽劇場】
大阪市中央区日本橋にある劇場。1984年(昭和59)国が設立。日本芸術文化振興会が管理・運営。主に文楽を上演する。
国立極地研究所
こくりつきょくちけんきゅうじょ 【国立極地研究所】
極地に関する科学研究を行い,極地観測実施の中核となるため,1973年(昭和48)に設立された文部省の所轄機関。大学共同利用機構の一。東京都板橋区にある。
国立歴史民俗博物館
こくりつれきしみんぞくはくぶつかん 【国立歴史民俗博物館】
わが国の歴史・考古・民俗学に関する文部省所管の大学共同利用機関。調査・研究のほか,資料・遺物・民具の収集と保管・展示を行う。千葉県佐倉市城内町(佐倉城跡)に1983年(昭和58)開館。
国立民族学博物館
こくりつみんぞくがくはくぶつかん 【国立民族学博物館】
民族学・文化人類学に関する大学共同利用機関。国内および世界各地の民族資料の収集・展示とそれらに関する研究を行う。大阪府吹田市の万国博記念公園内に1977年(昭和52)開館。
国立演芸場
こくりつえんげいじょう 【国立演芸場】
東京都千代田区,国立劇場の隣接地にある演芸場。1979年(昭和54)国が設立。日本芸術文化振興会が管理・運営。
国立環境研究所
こくりつかんきょうけんきゅうじょ 【国立環境研究所】
環境庁の付属機関。1990年(平成2)に国立公害研究所(1971年発足)を機構再編,改称したもの。地球環境問題や国内の環境問題を研究する。
国立療養所
こくりつりょうようじょ [0][9] 【国立療養所】
特殊の療養を要する者に対して医療を行い,医療の向上のために設置された厚生省の付属機関。結核療養所・らい療養所などがある。
国立癌センター
こくりつがんセンター 【国立癌―】
癌の治療および原因究明を目的に1962年(昭和37)設立された,厚生省の付属機関。東京都中央区築地にある。
国立科学博物館
こくりつかがくはくぶつかん 【国立科学博物館】
動物・植物・古生物・地学・理工学に関する資料を収集・保存して一般に公開し,また,調査・研究・標本鑑定などを行う機関。文部省に所属。東京都上野公園内にある。
国立競技場
こくりつきょうぎじょう 【国立競技場】
東京都新宿区,明治神宮外苑にある陸上競技場。七万人の観客が収容でき,1964年(昭和39)のオリンピック東京大会では主競技場として使われた。
国立能楽堂
こくりつのうがくどう 【国立能楽堂】
東京都渋谷区千駄ケ谷にある能楽堂。1983年(昭和58)国が設立。日本芸術文化振興会が管理・運営。能舞台・資料展示室等を有する。
国立自然教育園
こくりつしぜんきょういくえん 【国立自然教育園】
文部省所属の施設。もと白金御料地で,武蔵野の自然の植生を保存し,自然に関する観察・実習などが行われる。面積20万平方メートル。東京都港区目黒駅の近くにある。
国立衛生試験所
こくりつえいせいしけんじょ 【国立衛生試験所】
医薬品・食品添加物・環境汚染物質・細菌・毒物などの検査分析を行い,薬用植物の栽培などを業務とする,厚生省の付属機関。東京都世田谷区にあり,大阪に支所がある。
国立西洋美術館
こくりつせいようびじゅつかん 【国立西洋美術館】
西洋美術の収集・展示を行う国立美術館。1959年(昭和34)開館。松方コレクションを母体に近代ヨーロッパの絵画・彫刻を収蔵。建物はル=コルビュジエの設計。東京都上野公園にある。
国立身体障害者リハビリテーションセンター
こくりつしんたいしょうがいしゃリハビリテーションセンター 【国立身体障害者―】
身体障害者に対する統合的リハビリテーションの実施,また,その研究や職員の養成などを行う施設。1979年(昭和54)設立。厚生省所轄。埼玉県所沢市にある。
国立近代美術館
こくりつきんだいびじゅつかん 【国立近代美術館】
近代日本の美術を収集・展示する国立の美術館。1952年(昭和27)東京(京橋のち北の丸公園),63年京都に開設された。
国立遺伝学研究所
こくりついでんがくけんきゅうじょ 【国立遺伝学研究所】
遺伝学の研究のため,1949年(昭和24)に設立された文部省所轄の研究機関。遺伝学研究のための生物系統の保存も行う。大学共同利用機構の一。三島市にある。
国立銀行
こくりつぎんこう [5] 【国立銀行】
1872年(明治5)制定の国立銀行条例に基づき設立された銀行。政府発行の不換紙幣の整理と殖産興業資金の供給をはかることを目的に,全国に一五三行が設立されたが,82年日本銀行が設立されるに伴い,99年までに普通銀行に転換した。
国立音楽大学
くにたちおんがくだいがく 【国立音楽大学】
私立大学の一。1926年(大正15)創立の東京高等音楽学院を母体とし,国立音楽学校を経て,50年(昭和25)設立。本部は東京都立川市。
国章
こくしょう [0] 【国章】
その国家を表して掲げる徽章(キシヨウ)。
国符
こくふ [1] 【国符】
律令制下,国司が郡司に下した公文書。
国策
こくさく [0] 【国策】
国の政策。特に,一般の政策に対して,国家の基本的方針の意で用いられる。「―映画」
国策
こくさく【国策】
a national[state]policy.〜の線に沿って along the line of national policy.
国策会社
こくさくがいしゃ [5] 【国策会社】
国家の産業政策を遂行するために設立された半官半民の特殊会社。日本では第二次大戦中,植民地支配のために多くつくられた。
国策研究会
こくさくけんきゅうかい 【国策研究会】
昭和期の政策研究・立案グループ。1934年(昭和9)矢次一夫が元老院理事大蔵公望らの協力を得て結成。太平洋戦争末期に一時活動を休止したが,1953年再建。
国籍
こくせき [0] 【国籍】
一国の国民であるという身分・資格。日本では原則として,出生によって生じ,また帰化によって得られる。また,船や飛行機の,ある国への所属にもいう。「―を取得する」「―不明の船」
国籍
こくせき【国籍】
<acquire,lose> one's nationality.〜不明の <a vessel> of unknown nationality.‖国籍不明機 an unidentified plane.二重国籍 double nationality.
国籍法
こくせきほう 【国籍法】
日本国民の国籍の取得および喪失に関して定めた法律。旧国籍法を全面改正して1950年(昭和25)制定。
国籍裁判官
こくせきさいばんかん [7] 【国籍裁判官】
国際司法裁判所に付託された紛争の処理に際して,紛争当事国の裁判官がいない場合に臨時に選任される当事国の国籍を有する裁判官。
国粋
こくすい [0] 【国粋】
伝統に根ざしたその国固有の長所・美点。
国粋
こくすい【国粋】
national characteristics.国粋主義 ultranationalism.→英和
国粋主義
こくすいしゅぎ [5] 【国粋主義】
自国民および自国の文化・伝統を他国より優れたものとして,排外的にそれを守り広げようとする考え方。
国粋会
こくすいかい 【国粋会】
「大日本国粋会」の略称。
国約欽定論争
こくやくきんていろんそう [9] 【国約欽定論争】
明治10年代に行われた憲法欽定の是非をめぐる論争。自由民権派は国会開設による憲法制定を主張し,政府の欽定案と対立した。
国細工
くにざいく 【国細工】
地方産の細工。田舎細工。転じて,田舎者のこと。「無地の丸鐔(ツバ)象嵌(ゾウガン)の―にはまれ男/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
国絵図
くにえず [3] 【国絵図】
江戸幕府が全国地図作成のため,各大名に製作させた国別・領分別の絵地図。
国綱
くにつな 【国綱】
(1163-1255) 鎌倉初期,山城粟田口の刀工。本名,林藤六郎。左近将監と称す。のち鎌倉山の内に移る。天下五剣の一「鬼丸」の作者。
国老
こくろう [0] 【国老】
(1)江戸時代,大名の領地にいる家老。国(クニ)家老。
(2)国に功績のあった老臣。元老。
(3)中国で,致仕(チシ)したのちも卿大夫(ケイタイフ)の待遇を受けた者の称。
国者
くにもの 【国者】
(1)地方の人。田舎の人。
(2)同郷の人。「―に聞けば四五人居士に成り/柳多留 3」
国育ち
くにそだち 【国育ち】
田舎育ち。また,その人。「―とは思はれず/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」
国腹
くにばら 【国腹】
「お国腹」に同じ。
国自慢
くにじまん [3] 【国自慢】
自分の生まれ故郷や故国を自慢すること。お国自慢。
国舅
こっきゅう コクキウ [0] 【国舅】
天子・君主の外舅(ガイキユウ)。
国色
こくしょく [0] 【国色】
(1)その国第一の容色。絶世の美女。「親子,―,東京のもの/書記官(眉山)」
(2)牡丹(ボタン)の異名。
国花
こっか コククワ [1] 【国花】
(1)その国で広く愛され,国家の象徴となっている花。日本では桜あるいは菊。
(2)桜の花。
国花
こっか【国花】
a national flower.
国華
こっか コククワ 【国華】
雑誌。日本および東洋美術の専門月刊誌。国華社発行。1889年(明治22)高橋健三・岡倉天心らによって創刊。啓蒙・研究の両面で重要な役割を果たす。
国華
こっか コククワ [1][0] 【国華】
国の名誉。国の栄光。
国葬
こくそう [0] 【国葬】
国の儀式として国費で行う葬儀。
国葬
こくそう【国葬】
<hold> a state[national]funeral <for a person> .
国衆
くにしゅう [2] 【国衆】
(1)中世,領国内の土豪・地侍などの土着武士。
→国人(コクジン)
(2)同郷の人。また,都にいる人が故郷にいる人をいう語。
国行
くにゆき 【国行】
鎌倉中期,山城の刀工。本名,来太郎。山城来派の事実上の祖。京物としては太刀の身幅が広く,樋(ヒ)のあるものが多い。生没年未詳。
国衙
こくが [1] 【国衙】
(1)律令制下,諸国に置かれた国司が執務する役所。国府。国庁。
(2)「国衙領」の略。
国衙領
こくがりょう [3] 【国衙領】
平安後期以降,荘園化せず国衙の支配下に置かれた領地。国領。
国表
くにおもて [3] 【国表】
自分の領国の方。郷里の方。藩邸があった江戸表・京表などに対していう。くにもと。
国見
くにみ 【国見】
年頭,または一年の農事の開始に先立ち,その秋の豊穣(ホウジヨウ)にかかわる呪的景物を見て,豊穣を祝すること。また,その儀礼。花見はその一種。のちには天皇の即位儀礼の一環として,領有する国土の繁栄を予祝する儀礼にも分化した。「雨間(アママ)明けて―もせむを/万葉 1971」
国覓
くにまぎ 【国覓】
神が鎮座すべきよい土地を探し求めること。また,天皇が都とすべきよい土地を探し求めること。「―しつつちはやぶる神を言向け/万葉 4465」
国親
くにおや [0] 【国親】
〔法〕
〔(ラテン) parens patriae〕
国が,親の監護・養育を受けることのできない子に対して,親に代わって保護者としての地位に立つとする思想。
国言葉
くにことば [3] 【国言葉】
(1)一国の言語。主として共通語または公用語をいう。国語。
(2)その人の出身地の言葉。方言。くになまり。
国訓
こっくん コク― [0] 【国訓】
(1)漢字に,その表す意味にあたる日本語をあてて読むこと。また,その読み。訓。和訓。「やま(山)」「ひと(人)」「ひがし(東)」の類。
(2)漢字の原義を離れて,日本語独自の読みをすること。また,その読み。中国でナマズを表す「鮎」を「あゆ」と読む類。
国記
こっき コクキ 【国記】
聖徳太子と蘇我馬子が編纂した歴史書。蘇我氏滅亡とともに焼失したといわれる。くにつふみ。
国記
こっき コク― [1] 【国記】
国の歴史を記したもの。
国記
くにつふみ 【国つ書・国書・国記】
国の歴史を記した書。「天皇記(スメラミコトノフミ)および―/日本書紀(推古訓)」
国訛り
くになまり [3] 【国訛り】
その地方特有の発音の訛りや単語・語法など。生まれ故郷の言葉。田舎なまり。方言。
国訛り
くになまり【国訛り】
a dialect.→英和
〜で話す speak with a provincial accent.
国許
くにもと [0] 【国元・国許】
(1)自分の生まれ育った所。故郷。「―の両親」
(2)本国。主君の領地。「大名が―へ帰る」
国訳
こくやく [0] 【国訳】 (名)スル
外国語を日本語に翻訳すること。日本語訳。和訳。「―大蔵経」「―本」
国訴
こくそ [1] 【国訴】
江戸時代の農民闘争のうち,その規模が郡・国にまで拡大したものをいう。一九世紀初頭から明治維新期にかけて,特に畿内で頻発した。くにそ。
国詰
くにづめ [0] 【国詰】
江戸時代,諸大名およびその家臣が国元に残っていること。
⇔江戸詰
国語
こくご【国語】
the national[Japanese]language;one's mother tongue.‖国語学 Japanese linguistics.国語読本 a Japanese reader.
国語
こくご [0] 【国語】
(1)国家を形成する成員が自国語として使用し,共通語・公用語となっている言語。
(2)(自国語としての)日本語。
(3)漢語・外来語に対して,日本固有の語。和語。やまとことば。
(4)学校教育の教科の一。「国語科」に同じ。「―の授業」
(5)書名(別項参照)。
国語
こくご 【国語】
中国,春秋時代の八国(周・魯・斉・晋・鄭・楚・呉・越)の国別の歴史を記した書。二一巻。左丘明著と伝えるが不明。三国時代の呉の韋昭(イシヨウ)の注がある。「左氏伝」を「春秋内伝」と呼ぶのに対し,「春秋外伝」とも呼ぶ。
国語のため
こくごのため 【国語のため】
論文集。上田万年(カズトシ)著。第一冊は1895年(明治28)刊,第二冊は1903年刊。国語史,国語政策,国語教育などに関する論文を収める。
国語仮名遣い
こくごかなづかい [6] 【国語仮名遣い】
国語{(3)}を仮名で表記するときの仮名遣い。歴史的仮名遣いを適用するものとして,字音仮名遣いとは別に取り扱う考え方による。
→仮名遣い
→字音仮名遣い
国語史
こくごし [3] 【国語史】
(1)ある国の国語の歴史的変遷。特に,日本語の歴史的変遷。
(2)国語学の一分野。日本語の歴史的変遷を明らかにしようとする研究部門。
国語国字問題
こくごこくじもんだい [7] 【国語国字問題】
一国の言語・文字の整理・改善に関する問題。わが国では,漢字制限・字体整理や送り仮名・仮名遣いの改革などがあり,ローマ字問題も含む。国語問題。
国語学
こくごがく [3] 【国語学】
言語学の一分野として,国語{(2)}すなわち日本語を研究対象とする学問。日本語の音韻・語彙・文法等の言語要素,およびそれらの歴史や地域差としての方言,文字および文体などについて研究する。
国語審議会
こくごしんぎかい [6] 【国語審議会】
国語の改善,国語教育の振興などに関して調査審議するために設けられた機関。必要に応じて政府に建議する。1934年(昭和9)に設置,49年に改組。委員は文部大臣が任命する。
国語教育
こくごきょういく [4] 【国語教育】
日本語の教育。日常生活に必要な「読む・書く・聞く・話す」の基礎的な能力を培うこと。さらには,その教育を通じて日本語による文化を理解・享受しうるとともに創造・継承しうる能力を養うこと。
国語科
こくごか [0] 【国語科】
学校教育の教科の一。表現・理解など国語の能力を伸ばし,言語文化の知識を豊かにすることを目的とする教科。
〔1900年(明治33)の小学校令施行規則で,読書・習字・作文を統合し,国語科と名付けたことによる〕
国語調査委員会
こくごちょうさいいんかい 【国語調査委員会】
1902年(明治35),国語に関する調査を行うために設けられた国の機関。13年(大正2)廃止。「送仮名法」「疑問仮名遣」「口語法」「口語法別記」など,多くの業績を残した。
国語辞典
こくごじてん [4] 【国語辞典】
日本語の語彙を一定の順序に配列し,それらの語義・用法などを日本語で解説した書物。古くは平安時代に「倭名類聚鈔」があり,以後,「節用集」「和訓栞」「俚言集覧」などが作られ,明治になると「言海」などの近代的辞書が生まれるようになる。
国論
こくろん [0] 【国論】
国の進路などについての国民の意見,または議論。世論。「―が分裂する」「―を二分する」
国論
こくろん【国論】
public[national]opinion.
国警
こっけい コク― [0] 【国警】
「国家地方警察」の略。
国議
こくぎ [1] 【国議】
国政に関する会議。
国譲り
くにゆずり [3] 【国譲り】
(1)記紀神話で,大国主神(日本書紀では大己貴神(オオナムチノカミ))が天照大神の命を奉じて,使いの建御雷神(タケミカズチノカミ)を介して国土を献上し,隠退したこと。
(2)天皇が位を譲ること。「御―も近くあるべかなるに/宇津保(国譲上)」
国貞
くにさだ 【国貞】
⇒歌川(ウタガワ)国貞
国財
こくざい [2] 【国財】
国家が所有する財産。国資。国帑(コクド)。
国貨
こっか コククワ [1] 【国貨】
(1)その国の貨幣。
(2)その国の財貨。
国費
こくひ【国費】
national expenditure.〜で at the expense of the state[government].→英和
国費
こくひ [1] 【国費】
国庫から支出する費用。
国賊
こくぞく【国賊】
a traitor (to the country).→英和
国賊
こくぞく [0] 【国賊】
国家に害を与える人。
国賓
こくひん【国賓】
a state[national]guest.
国賓
こくひん [0] 【国賓】
外国から公式の資格で来訪し,国が国費で応接する賓客のうち,元首・首相・特使など。
→公賓
国軍
こくぐん [0] 【国軍】
国家の軍隊。また,自国の軍隊。
国辱
こくじょく [0] 【国辱】
国,または国民にかかわる恥。国恥(コクチ)。「―ものの破廉恥な映画」
国辱
こくじょく【国辱】
a national disgrace;a disgrace to a nation.→英和
国造
こくぞう [0] 【国造】
⇒くにのみやつこ(国造)
国造
くにのみやつこ 【国造】
古代,大和の王権に服属した地方首長の身分の称。地方統治にあたらせ,大和政権は国造制のもとに地方支配体制をかためた。大化の改新による国郡制の施行によりその多くは郡司に優先的に登用されたが,一部は律令制下の国造として祭祀(サイシ)をつかさどり,世襲の職とされた。くにつこ。こくぞう。
国造田
こくぞうでん [3] 【国造田】
律令制下,職分田(シキブンデン)に準じて国造(クニノミヤツコ)に支給した田。
国連
こくれん【国連】
the United Nations <UN> .‖国連軍 the UN forces[army].国連事務総長 the Secretary General of the United Nations.国連総会(安全保障理事会) the United Nations General Assembly (Security Council).国連分担金 a share of UN assessments.
国連
こくれん [0] 【国連】
「国際連合」の略。
国連の日
こくれんのひ [6] 【国連の日】
国際連合の正式成立を記念した日。一〇月二四日。国連記念日。
国連大学
こくれんだいがく 【国連大学】
⇒国際連合大学
国連軍
こくれんぐん [3] 【国連軍】
⇒国際連合軍
国運
こくうん【国運】
<stake> the destiny of a nation.→英和
国運
こくうん [0] 【国運】
(1)国家の運命。「―を賭(ト)した戦争」
(2)国の運勢。「―隆盛に向かう」
国道
こくどう【国道】
a national road[highway].
国道
こくどう [0] 【国道】
全国的な幹線道路網を構成し,都道府県庁所在地や重要都市を連絡する道路。政令で指定される。一般国道と高速自動車国道とがある。
国遠
こくえん 【国遠】
(1)島流しなどの刑に処せられて故郷を立ち退くこと。「早々―仕(ツカマツ)れ/浮世草子・沖津白波」
(2)遠国へ逃げること。「―して知れぬ人もあり/浮世草子・永代蔵 3」
国選
こくせん [0] 【国選】
国が選任すること。官選。
国選弁護人
こくせん【国選弁護人】
a court-appointed lawyer.
国選弁護人
こくせんべんごにん [0] 【国選弁護人】
被告人が貧困その他の理由で弁護人を選任できないときに,裁判所が選任する弁護人。官選弁護人。
→私選弁護人
国郡
こくぐん [2] 【国郡】
国と郡(コオリ)。大化の改新以後設けられた地方制度。全国を国に分かち,さらに国を郡に細分した。
国郡卜定
こくぐんぼくじょう [0] 【国郡卜定】
大嘗会(ダイジヨウエ)に際し,斎田とする悠紀(ユキ)・主基(スキ)の国郡を亀卜(キボク)によって占うこと。延喜(901-923)以後国はおおむね一定したが郡はその都度卜定された。
国郡里制
こくぐんりせい [0] 【国郡里制】
律令制下の地方行政制度。七世紀後半に成立し,715年まで行われた。全国を国・郡・里の三段階に編成し,それぞれ国司・郡司・里長を置いた。里は五〇戸を一里としたが,715年に郷と改められ,郷里制(ゴウリセイ)に移行した。里制。
国郷談
くにきょうだん 【国郷談】
その地方の人々の間だけで話される言葉。方言。おくにきょうだん。「狂言は,大和詞,世話に云付たる言葉,―もあるべし/わらんべ草」
国都
こくと [1] 【国都】
その国の首都。
国里
くにさと 【国里】
(1)国と里。国または里。「―ヲアマネク徘徊(ハイカイ)致サウズル/天草本伊曾保」
(2)郷里。故郷。「おことの―はいづくの者ぞ/謡曲・百万」
国重
くにしげ 【国重】
南北朝時代の山城の刀工。長谷部派の祖。相州風の皆(ヒタツラ)焼刃が特徴。短刀が多い。生没年未詳。
国鉄
こくてつ【国鉄】
Japanese National Railways <JNR> .⇒ジェーアール.
国鉄
こくてつ [0] 【国鉄】
「日本国有鉄道」の略。
国防
こくぼう [0] 【国防】
外敵の侵略から国を守ること。国の防衛。
国防
こくぼう【国防】
<strengthen the> national defense.‖国防省(長官) <米> the Department (Secretary) of Defense.国防費(計画) national defense expenditure (program).
国防会議
こくぼうかいぎ [5] 【国防会議】
国防の基本方針・防衛計画の大綱・防衛出動の可否など,国防に関する重要事項を審議するため,内閣におかれた機関。1956年(昭和31)設置され86年廃止,新たに安全保障会議となる。
国防婦人会
こくぼうふじんかい 【国防婦人会】
⇒大日本国防婦人会(ダイニホンコクボウフジンカイ)
国防総省
こくぼうそうしょう [5] 【国防総省】
アメリカ合衆国の中央官庁の一。1949年国家軍事機構を改組して設立。陸海空の三軍を統轄する。ペンタゴン。
国防色
こくぼうしょく [3] 【国防色】
もと日本陸軍の軍服の色で,カーキ色。また,それに類似した色をいう。
国防費
こくぼうひ [3] 【国防費】
⇒軍事費(グンジヒ)
国阿
こくあ 【国阿】
(1314-1405) 時宗の僧。国阿派・霊山派の祖。播磨国の人。号は真空。名は随心。京都の双林寺に住した。
国際
こくさい【国際(間の)】
international <relations> ;→英和
cosmopolitan <city> .→英和
〜的に internationally.→英和
〜化する internationalize.→英和
‖国際関係 international relations.(東京)国際空港 (Tokyo) International Airport.国際刑事警察機構 the International Criminal Police Organization <ICPO> ;Interpol.国際結婚 a mixed marriage.国際語(問題,情勢) an international language (problem,situation).国際司法裁判所 the International Court of Justice.国際収支 international balance of payment;international payments.国際色 <a town with> an international flavor.国際人 a cosmopolitan.国際通貨基金 ⇒アイ・エム・エフ.国際電話(電報) an overseas telephone call (telegram).国際(公,私)法 international (public,private) law.国際放送 an overseas broadcast.国際見本市 an international trade fair.国際連合 ⇒国連.国際労働機関 the International Labor Organization <ILO> .
国際
こくさい [0] 【国際】
〔international〕
一つの国だけではなく,いくつかの国にかかわっていること。多く他の語の上に付けて用いる。
国際CMS
こくさいシーエムエス [9] 【国際 CMS 】
〔cash management service〕
国際的に展開する企業に対し,企業の海外資金の効率化・リスク回避などのため,銀行が国際的ネットワークを利用して提供するサービス。
国際アムネスティ
こくさいアムネスティ 【国際―】
⇒アムネスティ-インターナショナル
国際エネルギー機関
こくさいエネルギーきかん 【国際―機関】
〔International Energy Agency〕
OECD の付属機関。オイルショック後の1974年にアメリカの提唱に基づいて先進石油消費国間で設立。緊急時の加盟国間での石油融通システムの確立,代替エネルギー開発等を目的とする。IEA 。
国際オリンピック委員会
こくさいオリンピックいいんかい 【国際―委員会】
⇒アイ-オー-シー( IOC )
国際カルテル
こくさいカルテル [5] 【国際―】
国際市場を対象にしたカルテル。国際石油カルテルなどが有名。また,資源輸出国側の OPEC などもこの一種。
国際ジャーナリスト機構
こくさいジャーナリストきこう 【国際―機構】
〔International Organization of Journalists〕
ジャーナリストの国際的組織。1946年創立。本部プラハ。IOJ 。
国際ジャーナリスト連盟
こくさいジャーナリストれんめい 【国際―連盟】
〔International Federation of Journalists〕
ジャーナリストの国際的組織。1952年,国際ジャーナリスト機構を脱退した西欧自由主義諸国の組織代表者が創立。本部ブリュッセル。IFJ 。
国際バカロレア
こくさいバカロレア [7] 【国際―】
〔(フランス) baccalauréat international〕
大学入学国際資格制度。加盟国の大学に入学するための資格を認定する制度。IB 制度。
国際ペンクラブ
こくさいペンクラブ 【国際―】
〔International Association of Poets, Playwrights, Editors, Essayists and Novelists 略称 PEN 。文の道を表すペンの意も兼ねる〕
文筆を通じて各国民の理解を深め,表現の自由を守ろうとする文筆家の国際団体。1921年イギリスでジョン=ゴールズワージーを中心に結成。
国際レコードビデオ製作者連盟
こくさいレコードビデオせいさくしゃれんめい 【国際―製作者連盟】
レコードやビデオ製作者の利益・権利の擁護を目的とする国際的な組織 IFPI (International Federation of the Phonographic Industry)の,現在の日本での通称。1933年設立。本部ロンドン。
国際主義
こくさいしゅぎ [5] 【国際主義】
(1)独立した主権国家の存在を前提に,その相互間の協調や連帯を重んずる立場。
(2)すべての民族の民族自決権を保障し,国際的に民主主義を実現しようとする立場。
(3)社会主義運動や労働運動などにおいて,国家の枠を超えて共通の目的のために連帯しようとする立場。
国際二重課税
こくさいにじゅうかぜい [8] 【国際二重課税】
同一の所得に対して複数国が課税すること。
→租税条約
国際交流基金
こくさいこうりゅうききん コクサイカウリウ― 【国際交流基金】
諸外国との学者の交流,日本文化の紹介など,国際文化交流事業を行う政府の特殊法人。1972年(昭和47)発足。
国際人
こくさいじん [3] 【国際人】
(1)広く世界に活躍している著名な人。
(2)教養や語学力があって,世界に通用する人。
国際人権規約
こくさいじんけんきやく [9] 【国際人権規約】
1966年国連総会で採択された基本的人権保護に関する条約。社会権についての A 規約と自由権についての B 規約がある。
国際人道法
こくさいじんどうほう [7][0] 【国際人道法】
敵対行為の遂行や兵器の使用,戦闘員の行動や復仇の行使を人道原則によって規制する国際法規。1949年のジュネーブ四条約など。
国際仲裁裁判所
こくさいちゅうさいさいばんしょ 【国際仲裁裁判所】
国際紛争の解決のための裁判を行う裁判所。常設仲裁裁判所のほか,事件ごとに設けられる個別仲裁裁判所がある。
国際会計基準
こくさいかいけいきじゅん [9] 【国際会計基準】
国際会計基準委員会が作成した,企業会計に関する国際的な基本的諸基準。
国際会議
こくさいかいぎ [5] 【国際会議】
数か国以上の利害にかかわる事項を討議・決定するため,関係各国の代表者の参加によって行われる公式の会議。
国際伝染病
こくさいでんせんびょう [0] 【国際伝染病】
国内に常在せず,予防・治療法が未確立のため致命率が高く,かつ伝染力も強いため,特別な防疫対策を講じる必要のある伝染病。ラッサ熱・マールブルク熱・エボラ出血熱など。
国際価格
こくさいかかく [5] 【国際価格】
外国との間で取引する商品の取引価格。国際市場で成立する価格。
国際保護動物
こくさいほごどうぶつ [7] 【国際保護動物】
国際自然保護連合が,特別に保護を加えないと絶滅のおそれがあるとして指定した動物。同連合の発行する「レッド-データ-ブック」に記録され,関係各国に周知される。日本産の動物にはイリオモテヤマネコ・アマミノクロウサギ・トキ・アホウドリ・ノグチゲラほかがある。
国際保護鳥
こくさいほごちょう [6] 【国際保護鳥】
国際鳥類保護会議が,絶滅のおそれがあり特別に保護する必要があると指定した一三種の鳥類。日本産の鳥では,トキ・アホウドリがある。
国際信号旗
こくさいしんごうき [7] 【国際信号旗】
船舶が信号に用いる万国共通の旗。それを組み合わせて信号を送る。
国際公務員
こくさいこうむいん [7] 【国際公務員】
国連その他の国際機関に勤務する国連事務局職員。独立した中立な立場で任務を遂行するため,必要な特権を与えられている。
国際公法
こくさいこうほう [5] 【国際公法】
国際法のこと。国際私法と区別し,これと対比させる場合に特に用いられる語。
国際共産党
こくさいきょうさんとう 【国際共産党】
⇒第三(ダイサン)インターナショナル
国際分業
こくさいぶんぎょう [5] 【国際分業】
国と国との間の分業。各国が自国の生産条件に見合った商品の生産を行い,その一部を輸出し,他の商品は外国から輸入すること。
国際刑事警察機構
こくさいけいじけいさつきこう 【国際刑事警察機構】
〔International Criminal Police Organization〕
各国警察が相互の主権を尊重しつつ,国際的な刑事犯罪の防止に役立てる目的で結成した組織。情報や資料の交換,捜査協力などが主な任務。任意組織なので,強制捜査権や逮捕権はない。1923年設立の国際刑事警察委員会を56年に改組し発足。ICPO 。インターポール。
国際列車
こくさいれっしゃ [5] 【国際列車】
二か国以上の国を連絡する直通列車。
国際労働基準
こくさいろうどうきじゅん [9] 【国際労働基準】
国際的に設定された労働条件の基準。主に ILO (国際労働機関)の条約と勧告をいう。
国際労働憲章
こくさいろうどうけんしょう 【国際労働憲章】
(1)ベルサイユ条約第一三編(労働編)のこと。労働の非商品性,結社の権利,最低賃金,一日八時間の労働,男女の同一報酬など労働に関する一般的原則と,ILO の設置を定めている。1946年,国際労働機関憲章に代えられた。労働憲章。
(2)
⇒国際労働機関憲章(コクサイロウドウキカンケンシヨウ)
国際労働条約
こくさいろうどうじょうやく [9] 【国際労働条約】
ILO(国際労働機関)の総会で採択された労働条件改善のための条約の総称。条約の実施状況を監督するための委員会も設置。
→アイ-エル-オー( ILO )
国際労働機関
こくさいろうどうきかん 【国際労働機関】
⇒アイ-エル-オー( ILO )
国際労働機関憲章
こくさいろうどうきかんけんしょう 【国際労働機関憲章】
国際労働機関の目的・組織・活動などを定めた基本規約。従来の国際労働憲章{(1)}に代わり,1946年に国際労働機関総会で採択,48年発効。
国際労働組合連盟
こくさいろうどうくみあいれんめい 【国際労働組合連盟】
〔International Federation of Trade Unions〕
1913年に創立された労働組合の国際組織。第二インターナショナルと密接に関係を持ち,プロフィンテルン系組織と対立。45年,世界労働組合連盟( WFTU )結成の際解消した。IFTU 。アムステルダム-インターナショナル。
国際労働者協会
こくさいろうどうしゃきょうかい 【国際労働者協会】
〔International Workingmen's Association〕
第一インターナショナルの正称。
国際労連
こくさいろうれん 【国際労連】
〔World Confederation of Labour〕
正称,国際労働組合連合。国際キリスト教労働組合連盟を1968年改組・改称。第三世界を中心に国際的労働運動を進めると同時に非同盟政策を目指す。本部ブリュッセル。WCL 。
国際化
こくさいか [0] 【国際化】 (名)スル
国際的な規模に広がること。「経済が―する」
国際協力事業団
こくさいきょうりょくじぎょうだん コクサイケフリヨクジゲフダン 【国際協力事業団】
〔Japan International Cooperation Agency〕
外務省所管の特殊法人の一。1974年(昭和49)設立。発展途上国への政府開発援助,青年海外協力隊の派遣,海外移住者の指導・援助などを行う。ジャイカ(JICA)。
国際単位
こくさいたんい [5] 【国際単位】
〔international unit〕
(1)国際的に統一して規定された物理量の実用単位。電磁気に関する国際単位(国際アンペア・国際オームなど)は,かつては広く用いられたが,1948年に廃止された。
(2)ビタミン・ホルモン・酵素などの生理的効力を国際的に統一して示す時に用いる単位。IU 。
国際単位系
こくさいたんいけい [0] 【国際単位系】
〔(フランス) système international d'unités〕
⇒エス-アイ( SI )
国際原子力機関
こくさいげんしりょくきかん 【国際原子力機関】
〔International Atomic Energy Agency〕
原子力の平和利用を促進するために,国際連合の下に設立された国際的な協力機関。1957年発足。平和利用に関する技術情報の交換,原子力施設の運転の安全基準作成,軍事目的に転用されないようにコントロールすること,などを目的としている。IAEA 。
国際収支
こくさいしゅうし [5] 【国際収支】
一国が一定期間(通常一年間)において外国との間で行なった一切の取引の収支の勘定。大きくは,経常収支と資本収支とに分かれる。
国際収支発展段階説
こくさいしゅうしはってんだんかいせつ [5][7] 【国際収支発展段階説】
経済発展とともに,一時的に経常収支の黒字が大きくなるのは避けられないとし,わが国の経常黒字が続く傾向を正当化する論。
国際司法共助
こくさいしほうきょうじょ [8] 【国際司法共助】
外国間の裁判所どうしが,証人尋問などの裁判権の行使について,相互に補助し合うこと。
国際司法裁判所
こくさいしほうさいばんしょ 【国際司法裁判所】
〔International Court of Justice〕
オランダのハーグにある国際連合の常設司法機関。国際紛争の司法的解決に当たり,法律的問題に関して勧告的意見を与える。国際連合の総会と安全保障理事会で選ばれた国籍を異にする一五名の裁判官で構成される。ICJ 。
国際商品
こくさいしょうひん [5] 【国際商品】
国際的に広い需給関係をもって取引される商品の総称。小麦・砂糖・コーヒー・熱帯木材など。
国際商品協定
こくさいしょうひんきょうてい [9] 【国際商品協定】
国際商品の価格変動を抑制し需給関係を安定させるため,生産国と消費国との間で生産量の調整や価格などについて結ぶ協定。
国際商品市場
こくさいしょうひんしじょう [9] 【国際商品市場】
国際商品の取引市場。国際商品取引は国際貿易に大きな比重を占め,需給の不均衡による相場の変動が大きい。
国際商業会議所
こくさいしょうぎょうかいぎしょ 【国際商業会議所】
〔International Chamber of Commerce〕
各国の民間実業家によって組織された国際的な組織。1920年発足。国際取引の促進を目的とし,その円滑化のための統一規則の作成などを行う。ICC 。
国際商法
こくさいしょうほう [5] 【国際商法】
商事に関する国際私法。国際海商法・国際手形法・国際商行為法など。
国際問題
こくさいもんだい [5] 【国際問題】
国家間に生じる紛争や事件。国際的規模の問題。
国際地役
こくさいちえき [5] 【国際地役】
条約によって,他国の利益のために,自国の領域の一部に課される特定の負担。他国軍隊の通行・駐留がその例。
国際地球観測年
こくさいちきゅうかんそくねん [11] 【国際地球観測年】
〔International Geophysical Year〕
国連の定める国際年の一。地球物理現象の国際共同観測が行われた1957年(昭和32)7月から58年12月までの期間。日本も昭和基地を設けて南極観測を始めた。IGY 。
国際地震センター
こくさいじしんセンター 【国際地震―】
〔International Seismological Center〕
世界の四二か国,約三〇〇〇観測所の地震観測資料に基づき,世界の地震の震源位置,マグニチュード等の決定データの刊行などを行う機関。イギリスのニューベリに所在。ISC 。
国際均衡
こくさいきんこう [5] 【国際均衡】
一国の国際収支の均衡がとれていること。
⇔国内均衡
国際基督教大学
こくさいキリストきょうだいがく 【国際基督教大学】
〔International Christian University〕
私立大学の一。1953年(昭和28)設立。本部は三鷹市。ICU 。
国際大学
こくさいだいがく 【国際大学】
私立の大学院大学の一。1982年(昭和57)設立。本部は新潟県大和町。
国際契約
こくさいけいやく [5] 【国際契約】
⇒渉外(シヨウガイ)契約
国際学生スポーツ大会
こくさいがくせいスポーツたいかい [13][0][9] 【国際学生―大会】
⇒ユニバーシアード
国際年
こくさいねん [3] 【国際年】
国際連合総会で共通テーマを決定し,その一年間を通して,各国が行動計画を立案し,その実現につとめる活動。1957年の「国際地球観測年」が最初。
→国際年[表]
国際度量衡委員会
こくさいどりょうこういいんかい 【国際度量衡委員会】
1875年締結のメートル条約によって組織された委員会。国際単位系の普及と完成を任務とする。
国際度量衡局
こくさいどりょうこうきょく 【国際度量衡局】
国際度量衡委員会の指揮下,国際原器の保管,各種原器の検査,度量衡に関する研究などを行う機関。本部パリ。
国際復興開発銀行
こくさいふっこうかいはつぎんこう 【国際復興開発銀行】
〔International Bank for Reconstruction and Development〕
1945年,加盟各国の復興と開発のための長期貸付を目的として設立された国際金融機関。国際連合の専門機関の一。現在は発展途上国に対する融資が主要業務。世界銀行。IBRD 。
国際慣習法
こくさいかんしゅうほう [7][0] 【国際慣習法】
国際慣習に基づく法。大多数の国家間で法的拘束力をもつものとして暗黙のうちに了解されているもの。
国際慣行
こくさいかんこう [5] 【国際慣行】
国家間の交際における慣行で,法的拘束力のないもの。
国際手形
こくさいてがた [5] 【国際手形】
⇒外国為替手形(ガイコクカワセテガタ)
国際捕鯨委員会
こくさいほげいいいんかい 【国際捕鯨委員会】
〔International Whaling Commission〕
国際捕鯨条約の実施にあたる国際機関。本部はロンドン。1948年設立。条約付表に定められている具体的な規制措置を修正する権限をもつ。1982年の年次総会で商業捕鯨の実質的な全面規制が定められた。IWC 。
国際捕鯨条約
こくさいほげいじょうやく 【国際捕鯨条約】
鯨を保護し捕鯨業の適正化を図るために1946年に調印された国際条約。捕獲頭数,操業期間などを取り決める。日本は51年(昭和26)に加入。正式には,国際捕鯨取締条約。
国際放送
こくさいほうそう [5] 【国際放送】
外国で受信されることを目的に行われる放送。海外(カイガイ)放送。
国際日本文化研究センター
こくさいにほんぶんかけんきゅうセンター 【国際日本文化研究―】
日本文化に関する総合研究と日本研究者に対する研究協力を行うことを目的として,1987年(昭和62)に設立された文部省所轄の研究機関。大学共同利用機関の一。京都市西京区に所在。
国際有害化学物質登録制度
こくさいゆうがいかがくぶっしつとうろくせいど 【国際有害化学物質登録制度】
⇒アイ-アール-ピー-ティー-シー( IRPTC )
国際条約
こくさいじょうやく [5] 【国際条約】
文書に書き記した国家間の合意。条約。
国際標準化機構
こくさいひょうじゅんかきこう 【国際標準化機構】
〔International Organization for Standardization〕
工業・農業産品の規格の標準化を目的とする国際機関。1947年設立。ISO(イソ)。ISO(アイ-エス-オー)。
国際標準図書番号
こくさいひょうじゅんとしょばんごう [11] 【国際標準図書番号】
⇒アイ-エス-ビー-エヌ( ISBN )
国際機構
こくさいきこう [5] 【国際機構】
⇒国際組織(コクサイソシキ)
国際機関
こくさいきかん [6][5] 【国際機関】
⇒国際組織(コクサイソシキ)
国際武道大学
こくさいぶどうだいがく 【国際武道大学】
私立大学の一。1983年(昭和58)設立。本部は勝浦市。
国際比価
こくさいひか [5] 【国際比価】
ドル-ベースで換算して国際比較した製品価格。
国際民間航空機関
こくさいみんかんこうくうきかん 【国際民間航空機関】
〔International Civil Aviation Organization〕
民間航空の安全と秩序ある発達の促進を目的とする国際連合の専門機関。国際民間航空条約に基づき,1947年発足。日本は53年(昭和28)に加盟。イカオ(ICAO)。
国際水路機関
こくさいすいろきかん 【国際水路機関】
〔International Hydrographic Organization〕
水路図誌を改善することにより全世界の航海を一層容易かつ安全にすることの他,水路測量の活性化など水路業務全般の国際協力を目的とする政府間国際組織。本部モナコ。IHO 。
国際決済銀行
こくさいけっさいぎんこう 【国際決済銀行】
〔Bank for International Settlements〕
第一次大戦後のドイツの賠償を処理するため,1930年スイスのバーゼルに設立された国際銀行。現在では主要工業国の国際的な金融政策の調整の場として重要な役割を果たしている。ビス(BIS)。
国際河川
こくさいかせん [5] 【国際河川】
数か国の国境となったり,また数か国を貫流する河川で,条約によって諸国の船舶の自由航行が認められているもの。ドナウ・ライン・エルベなどの河川。
国際法
こくさいほう [0][3] 【国際法】
国家間の合意に基づいて成立し,国家間の関係を規律する法。条約と国際慣習法とから成る。
国際津波情報センター
こくさいつなみじょうほうセンター 【国際津波情報―】
〔International Tsunami Information Center〕
太平洋等の地震津波に関する情報センター。アメリカのハワイ州ホノルルに所在。IOC (政府間海洋学委員会)の下部機関。ITIC 。
国際流動性
こくさいりゅうどうせい [0] 【国際流動性】
国際的な決済に利用できる政府および中央銀行の保有資産。金あるいは金に近い流通力をもった貨幣が多いほど流動性は高くなる。具体的には金,外貨準備,SDR など。各国ごとについて,または世界全体についていう。
国際海上物品運送法
こくさいかいじょうぶっぴんうんそうほう 【国際海上物品運送法】
船荷証券統一条約の国内実施のため1957年(昭和32)に制定された法律。運送人の運送品や堪航(タンコウ)能力に関する注意義務,船荷証券などにつき商法の特例を規定する。
国際海事機関
こくさいかいじきかん 【国際海事機関】
〔International Maritime Organization〕
国際連合の専門機関の一。海運の安全,海洋汚染防止などを審議する。本部はロンドン。前身は政府間海事協議機関( IMCO )。IMO 。
国際海峡
こくさいかいきょう [5] 【国際海峡】
公海や排他的経済水域の間にあり,国際航行に利用されている海峡。ジブラルタル海峡や対馬海峡など。
国際消費者機構
こくさいしょうひしゃきこう 【国際消費者機構】
〔International Organization of Consumers' Unions〕
1960年に創設された消費者運動の国際組織。国際連合の諮問機関。本部はオランダ。IOCU 。
国際為替
こくさいかわせ [5] 【国際為替】
⇒外国為替(ガイコクカワセ)
国際熱帯木材機関
こくさいねったいもくざいきかん 【国際熱帯木材機関】
〔International Tropical Timber Organization〕
熱帯木材の安定供給と熱帯林の保全を目標に1987年に設立された国際機関。本部は横浜市。イットー(ITTO)。
国際犯罪
こくさいはんざい [5] 【国際犯罪】
諸国家の共通利益を侵害する行為や,関連する人や行為が複数国にまたがる犯罪。また,侵略戦争など国家による国際社会に対する違法行為。
国際的
こくさいてき [0] 【国際的】 (形動)
物事が多くの国に関係しているさま。また,規模が世界的に広がっているさま。「事件は―規模に発展した」「―に名声が高い」
国際石油資本
こくさいせきゆしほん [8] 【国際石油資本】
⇒メジャー(3)
国際破産
こくさいはさん [5] 【国際破産】
国際的な法律問題を伴う破産。破産宣告を行うのはどこの国か,いずれの国の法規を適用すべきか,破産宣告の効果は他の国に及ぶのかなどの問題が生ずる。
国際礼譲
こくさいれいじょう [5] 【国際礼譲】
国際社会において慣習として行われている礼儀。国の代表者に対する敬称,会合などでの席順,礼砲など。
国際私法
こくさいしほう [5] 【国際私法】
国際結婚・貿易取引などのような複数の国に関わる渉外的私法関係を処理するにあたり,いずれの国の法を適用するかを指定する法。抵触法ともいう。
国際稲研究所
こくさいいねけんきゅうじょ 【国際稲研究所】
〔International Rice Research Institute〕
稲作技術の改良や技術の現地適応性の向上を目的とする国際研究機関。1962年マニラ近郊のラス-バニオスに設立。イリ(IRRI)。
国際空港
こくさいくうこう [5] 【国際空港】
外国との空路を運航する航空機が離着陸する空港。出入国管理・税関・検疫などの機能を有することが必要とされる。
国際競技連盟
こくさいきょうぎれんめい 【国際競技連盟】
⇒アイ-エス-エフ( ISF )
国際紛争
こくさいふんそう [5] 【国際紛争】
国と国との間に起こる紛争。広くは戦争も含めるが,普通,戦争にはいたらない程度のものをいう。
国際組織
こくさいそしき [5] 【国際組織】
多数の国家が共通の目的を共同で実現するために合意によって作り上げる国際的な団体。国際機構。国際機関。
→国際連合
→国際連盟
国際経済法
こくさいけいざいほう [7][0] 【国際経済法】
国際的経済関係を規律する法。国際経済秩序に関する基本原則,国際通商に関する法規制,国際投資に関する法規制に分類できる。
→ガット
→ IMF
国際結婚
こくさいけっこん [5] 【国際結婚】
国籍の異なる男女の結婚。
国際緊急援助隊
こくさいきんきゅうえんじょたい [0][0][0] 【国際緊急援助隊】
海外における大規模な自然災害時に,日本から派遣される救援活動組織。1987年(昭和62)創設。国際協力事業団を中心とするものと自衛隊を中心とするものがある。
国際自然保護連合
こくさいしぜんほごれんごう 【国際自然保護連合】
〔International Union for Conservation of Nature and Natural Resources〕
自然保護・天然資源保全のための国際機関。1948年設立。本部はスイスのグラン。政府機関と NGO により構成。国際連合環境計画・世界自然保護基金とともに「世界環境保全戦略」(1980年),「持続可能な生活様式のための戦略」(1991年)を作成し,また「レッド-データ-ブック」を発行。IUCN 。
国際自由労連
こくさいじゆうろうれん 【国際自由労連】
〔International Confederation of Free Trade Unions〕
「国際自由労働組合連合」の略称。1949年,世界労連から脱退した西側諸国の労働組合が結成した,反共的な国際労働組合組織。ICFTU 。
国際航空運送協会
こくさいこうくううんそうきょうかい 【国際航空運送協会】
〔International Air Transport Association〕
1945年設立。世界の航空運輸企業の団体。航空運賃の決定を重要な業務とする。事務局はモントリオールとジュネーブ。イアタ(IATA)。
国際色
こくさいしょく [3] 【国際色】
風俗・習慣などの違った国々の人や物が集まってかもし出される雰囲気。「―豊かなオリンピックの入場行進」
国際行政法
こくさいぎょうせいほう [0] 【国際行政法】
交通・通信・経済・労働・技術等に関わる事項で複数国にまたがる問題を,各国の協力によって処理するために締結された条約,並びに条約に基づいて定められた国際組織の制度および活動に関する法。
国際行政連合
こくさいぎょうせいれんごう [9] 【国際行政連合】
一九世紀後半以降,交通・通信・経済・保健衛生・科学技術等一定の専門行政事項の分野で条約に基づいて設立された国際組織の総称。国際連合専門機関の原型。
→国際連合専門機関
国際裁判所
こくさいさいばんしょ [0][9] 【国際裁判所】
国際紛争を解決する目的で,国家間に設立される裁判所。オランダのハーグにある国際司法裁判所・常設仲裁裁判所など。
国際見本市
こくさいみほんいち [6] 【国際見本市】
国際的な取引の振興や一国の製品,技術水準などを海外に示す意図で開かれる見本市。
国際語
こくさいご [0] 【国際語】
(1)全世界共通語となることをめざして人工的に作られた言語体系。エスペラントをはじめ数種考案されている。国際補助語。世界語。
(2)国家・民族を異にする人々の間で共通して用いられる言語。中世ヨーロッパのラテン語,現在の英語など。世界語。
国際調停
こくさいちょうてい [5] 【国際調停】
第三者によって,紛争当事国の主張を調和させ,紛争の平和的解決をはかる手続き。狭義には,国際調停委員会による調停。
国際警察
こくさいけいさつ [5] 【国際警察】
(1)海賊行為・奴隷売買のような個人の国際法上の犯罪を諸国家が共同して防止する行為。
(2)戦争その他の国家の侵略行為に対して他の諸国家が共同して防止する行為。
国際貢献
こくさいこうけん [5] 【国際貢献】
国際社会の一員として,より良い秩序作りのために協力すること。開発途上国への援助など。
国際貸借
こくさいたいしゃく [5] 【国際貸借】
一定時点における一国の外国に対する債権・債務の残高。これの一定期間における変動額が国際収支となる。
国際貿易
こくさいぼうえき [5] 【国際貿易】
外国との間に行われる貿易。外国貿易。
国際貿易憲章
こくさいぼうえきけんしょう 【国際貿易憲章】
世界経済の適正な発展のため,自由貿易を原則として国連が作成した国際協定。1948年ハバナで採択されたが,署名五三か国のほとんどの国がこれを批准せず,未発効。その内容の一部はガットに受け継がれている。ハバナ憲章。
国際赤十字
こくさいせきじゅうじ 【国際赤十字】
〔International Red Cross〕
赤十字国際会議・赤十字国際委員会( ICRC )・各国赤十字社(赤新月社を含む)・赤十字社-赤新月社連盟の総称。IRC 。
国際軍事裁判
こくさいぐんじさいばん [8] 【国際軍事裁判】
第二次大戦後,主要戦争犯罪人を裁くために,連合国によって設置された軍事裁判所による裁判。
→極東国際軍事裁判
→ニュルンベルク裁判
国際農業開発基金
こくさいのうぎょうかいはつききん 【国際農業開発基金】
〔International Fund for Agricultural Development〕
国際連合の専門機関の一。食糧生産の増大や農業開発のため,発展途上国に融資を行う。1977年発足。本部はローマ。IFAD 。
国際通貨
こくさいつうか [5] 【国際通貨】
⇒基軸通貨(キジクツウカ)
国際通貨体制
こくさいつうかたいせい [8] 【国際通貨体制】
国際決済の仕組みのこと。国際間の経済取引に伴って生じる債権債務を決済するために諸国通貨間の交換比率を決定したり,一定の通貨を国際通貨として使用するための仕組み。国際通貨制度。
→IMF
国際通貨基金
こくさいつうかききん 【国際通貨基金】
⇒アイ-エム-エフ( IMF )
国際連合
こくさいれんごう [5] 【国際連合】
〔United Nations〕
第二次大戦直後の1945年10月24日に発足した,国際連盟に代わる国際平和機構。国際平和と安全の維持,経済・社会・文化面の国際協力の達成などを目的とする。総会・安全保障理事会・経済社会理事会・信託統治理事会・国際司法裁判所・事務局が主要な機関。設立当時の加盟国は五一か国。本部はニューヨーク。国連。UN 。
国際連合カンボジア暫定統治機構
こくさいれんごうカンボジアざんていとうちきこう 【国際連合―暫定統治機構】
⇒アンタック(UNTAC)
国際連合事務局
こくさいれんごうじむきょく 【国際連合事務局】
国際連合の主要機関の一。事務総長とその他の職員から成る。紛争解決のための調停,平和維持軍の派遣と管理,各種国際会議の開催,資料や情報の収集と分析などを行う。
国際連合事務総長
こくさいれんごうじむそうちょう [5][3] 【国際連合事務総長】
国際連合の首席行政官。事務局の長であるとともに,主要機関から委任される任務を行う。また,国際問題の解決に国際連合を代表して行動する。安全保障理事会の勧告に基づき,総会が任命。
国際連合人権委員会
こくさいれんごうじんけんいいんかい 【国際連合人権委員会】
〔Commission on Human Rights〕
国際連合の経済社会理事会の補助機関。国連憲章の人権規定を受け,世界人権宣言および国際人権規約の草案を準備。
国際連合人間居住センター
こくさいれんごうにんげんきょじゅうセンター 【国際連合人間居住―】
〔UN Centre for Human Settlements〕
都市・地域開発計画や住宅および基幹構造の開発などについて,発展途上国への技術援助協力を行う国連機関。1978年設立。本部はナイロビ。通称ハビタ(HABITAT)。UNCHS 。
国際連合人間居住会議
こくさいれんごうにんげんきょじゅうかいぎ 【国際連合人間居住会議】
人間居住に関する諸問題とそれに対する国連の諸活動について討議するため,1976年バンクーバーで開催された会議。
国際連合人間環境会議
こくさいれんごうにんげんかんきょうかいぎ 【国際連合人間環境会議】
人間環境に関わる諸問題について包括的に検討した初めての国際会議。1972年ストックホルムで開催。人間環境宣言・環境国際行動計画の他に,四つの決議を採択。その実施のため,ユネップ(UNEP=国際連合環境計画)が設立された。
国際連合信託統治理事会
こくさいれんごうしんたくとうちりじかい 【国際連合信託統治理事会】
⇒信託統治理事会(シンタクトウチリジカイ)
国際連合児童基金
こくさいれんごうじどうききん 【国際連合児童基金】
⇒ユニセフ
国際連合分担金
こくさいれんごうぶんたんきん [5][0] 【国際連合分担金】
国際連合の通常経費をまかなうために加盟国が負担する金額。分担比率は国民総生産や国民所得を基準として三年ごとに決定される。
国際連合地域経済委員会
こくさいれんごうちいきけいざいいいんかい 【国際連合地域経済委員会】
経済社会理事会が設置した補助機関の一。世界各地域の経済社会開発の援助,情報の収集と分析を目的とする。アジア・太平洋経済社会委員会(エスカップ)など。
国際連合大学
こくさいれんごうだいがく 【国際連合大学】
〔United Nations University〕
国際連合の研究・研修機関。1972年の総会で設立が承認され,75年本部が東京に置かれた。キャンパスをもたず,活動は各国の提携機関を通じて行われる。国連大学。UNU 。
国際連合安全保障理事会
こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかい 【国際連合安全保障理事会】
⇒安全保障理事会(アンゼンホシヨウリジカイ)
国際連合専門機関
こくさいれんごうせんもんきかん [5][6][5][5] 【国際連合専門機関】
経済的・社会的・文化的各分野で国際的責任を有する国際機構のうち,国際連合と協定を結び特別の関係を維持している機構。現在一六ある。
→国際連合専門機関[表]
国際連合平和維持活動
こくさいれんごうへいわいじかつどう [5][6] 【国際連合平和維持活動】
⇒ピー-ケー-オー( PKO )
国際連合平和維持軍
こくさいれんごうへいわいじぐん [5][5] 【国際連合平和維持軍】
⇒ピー-ケー-エフ( PKF )
国際連合広報局
こくさいれんごうこうほうきょく 【国際連合広報局】
国際連合の目的・活動についての理解を促進することを目的として設置された機関。世界主要都市に出先機関である国際連合広報センターをもつ。
国際連合憲章
こくさいれんごうけんしょう 【国際連合憲章】
国際連合の基本的性格とその目的・組織を定めた法規。米・英・ソ・中によって原案が作成され,1945年6月サンフランシスコ会議で採択された。国連憲章。
国際連合教育科学文化機関
こくさいれんごうきょういくかがくぶんかきかん 【国際連合教育科学文化機関】
⇒ユネスコ
国際連合機能委員会
こくさいれんごうきのういいんかい 【国際連合機能委員会】
経済社会理事会が設置した補助機関の一。特定分野について専門的に調査研究・資料収集・審議を行う。統計委員会・人口委員会・人権委員会等。
国際連合海洋法条約
こくさいれんごうかいようほうじょうやく 【国際連合海洋法条約】
第三次国際連合海洋法会議(1973〜82年)の結果1982年に採択された条約。海洋の諸制度を包括的に規定。領海が最大一二カイリとされたほか,排他的経済水域・深海底開発・群島水域等についても制度化。94年発効。
国際連合特別総会
こくさいれんごうとくべつそうかい 【国際連合特別総会】
特別の目的のために通常会期とは別に開催される国際連合総会。緊急総会ともいう。安全保障理事会の要請または加盟国の過半数の要請があった場合は,事務総長は特別総会を招集しなければならない。
国際連合環境計画
こくさいれんごうかんきょうけいかく 【国際連合環境計画】
⇒ユネップ(UNEP)
国際連合環境開発会議
こくさいれんごうかんきょうかいはつかいぎ 【国際連合環境開発会議】
⇒地球サミット
国際連合経済社会理事会
こくさいれんごうけいざいしゃかいりじかい 【国際連合経済社会理事会】
⇒経済社会理事会(ケイザイシヤカイリジカイ)
国際連合総会
こくさいれんごうそうかい [9] 【国際連合総会】
国際連合の主要機関の一。全加盟国によって構成され,重要事項は三分の二以上,その他の事項は過半数以上の賛成で決められる。討議・勧告の機関で,実施する権能はない。
国際連合貿易開発会議
こくさいれんごうぼうえきかいはつかいぎ 【国際連合貿易開発会議】
⇒アンクタッド(UNCTAD)
国際連合軍
こくさいれんごうぐん [7] 【国際連合軍】
平和を破壊する者に対して強制措置をとるため,国連憲章の特別協定により国際連合加盟国が提供する兵力で組織される軍隊。一般には,国際連合の平和維持活動( PKO )に従事する兵力をいう。国連軍。
国際連合軍事監視団
こくさいれんごうぐんじかんしだん [5][6] 【国際連合軍事監視団】
国際連合が紛争地域に派遣する非武装組織。休戦・停戦監視や選挙監視のため派遣され,違反行為があればこれを安全保障理事会に報告する。
→PKO
国際連合軍縮委員会
こくさいれんごうぐんしゅくいいんかい 【国際連合軍縮委員会】
国際連合内に設置された軍縮交渉の補助機関。1952年,安全保障理事会の下に設立されたが米ソの対立から活動を停止。78年に国際連合軍縮特別総会で新たに設立。
→ジュネーブ軍縮会議(3)
国際連合軍縮特別総会
こくさいれんごうぐんしゅくとくべつそうかい 【国際連合軍縮特別総会】
非同盟諸国の提案で,軍縮に関し1978年と82年に開かれた国際連合の特別総会。長く休止状態にあったジュネーブ軍縮委員会を国際連合の機関として再発足させた。
国際連合開発計画
こくさいれんごうかいはつけいかく 【国際連合開発計画】
〔United Nations Development Programme〕
経済社会理事会の下部機関の一。発展途上国が国際投資を受けるための事前調査と,開発資金その他の資源の利用に必要な状況の改善を行うことを目的とする。1965年創設。本部ニューヨーク。UNDP 。
国際連合難民高等弁務官事務所
こくさいれんごうなんみんこうとうべんむかんじむしょ 【国際連合難民高等弁務官事務所】
〔Office of the United Nations High Commissioner for Refugees〕
難民の国際的な保護・救済,自発的帰国あるいは定住などを促進するための国際連合の機関。1951年国際難民機関の事業を引き継ぎ開設。本部はジュネーブ。UNHCR 。
国際連合食糧農業機関
こくさいれんごうしょくりょうのうぎょうきかん 【国際連合食糧農業機関】
〔Food and Agriculture Organization of the United Nations〕
国際連合の専門機関の一。世界各国民の生活水準の向上,食糧および農産物の生産・供給の改善に寄与する目的で1945年設置。本部はローマ。日本は51年(昭和26)加盟。ファオ(FAO)。
国際連盟
こくさいれんめい [5] 【国際連盟】
〔League of Nations〕
第一次大戦後,アメリカ合衆国大統領ウィルソンの提唱によって,世界平和の確保と国際協力の促進を目的として1920年に設立された国際機関。ただし,アメリカは当初から不参加。さらに30年代に日本・ドイツ・イタリアの脱退,ソ連の除名により弱体化していった。国際連合が成立した後の46年に解散。
国際連盟規約
こくさいれんめいきやく 【国際連盟規約】
国際連盟の設立基本文書。独立の文書ではなく,ベルサイユ講和条約その他第一次大戦後の諸講和条約の第一編を構成。
国際運河
こくさいうんが [5] 【国際運河】
公海と公海を結び,条約によりすべての国の船舶の自由航行が認められた運河。スエズ運河とパナマ運河がある。
国際郵便
こくさいゆうびん [5] 【国際郵便】
外国あてに出す,または外国から発する郵便。
国際金属労連
こくさいきんぞくろうれん 【国際金属労連】
〔International Metalworkers' Federation〕
「国際金属労働組合連合」の略称。鉄鋼・造船など金属関係労働組合の国際組織。1940年に発足。国際自由労連に加盟。日本では,鉄鋼労連などによる全日本金属産業労働協議会( IMF・JC )が参加。IMF 。
国際金融
こくさいきんゆう [5] 【国際金融】
国と国との間の資金の貸借。また,資金の移動についてもいう。
国際金融公社
こくさいきんゆうこうしゃ 【国際金融公社】
〔International Finance Corporation〕
発展途上国の民間企業の育成を目的として1956年に設立された国際金融機関。世界銀行の活動を補完する。IFC 。
国際開発協会
こくさいかいはつきょうかい 【国際開発協会】
〔International Development Association〕
発展途上国の経済開発促進のための資金を貸し付ける目的で,1960年設立された国際金融機関。世界銀行の活動を補完し,第二世界銀行ともいわれる。IDA 。
国際開発援助機関
こくさいかいはつえんじょきかん 【国際開発援助機関】
開発援助のための国際組織の総称。金融関係では国際開発協会等の世界銀行グループ,技術援助では国連開発計画,国連工業開発機関などがある。
国際関係論
こくさいかんけいろん [7] 【国際関係論】
国際間の政治・法律・経済関係などを対象とする学問。
国際関税協定
こくさいかんぜいきょうてい [9] 【国際関税協定】
(1)関税について国家間で結ばれる協定。
(2)ガット(GATT)の通称。
国際難民機関
こくさいなんみんきかん 【国際難民機関】
〔International Refugee Organization〕
国際連合専門機関の一。第二次大戦による政治的被害者の保護および救済を目的として1948年に設立。現在は国連難民高等弁務官事務所に再編。IRO 。
国際電信電話
こくさいでんしんでんわ 【国際電信電話】
株式会社の一。戦後の国際通信の民営化にともない1953年(昭和28)設立。89年(平成1)まで日本の国際通信を独占して取り扱ってきた。KDD 。
国際電気通信連合
こくさいでんきつうしんれんごう 【国際電気通信連合】
〔International Telecommunication Union〕
国際間の電気通信の改善・合理化を目的とする国際機関。1932年設立。1865年設立の万国電信連合が前身。1947年以降国際連合の専門機関。ITU 。
国際電話
こくさいでんわ [5] 【国際電話】
有線または無線によって,異なる国との間で交わされる通話。
国際音声記号
こくさいおんせいきごう [9] 【国際音声記号】
〔International Phonetic Alphabet〕
あらゆる言語音を表記できるように,国際音声学協会によって定められた音声記号。1888年に制定。その後,数次の改訂を経て,今日も広く行われている。万国音標文字。国際音声字母。IPA 。
国際鳥類保護会議
こくさいちょうるいほごかいぎ 【国際鳥類保護会議】
⇒アイ-シー-ビー-ピー( ICBP )
国難
こくなん [0][2] 【国難】
国家の危難。「未曾有の―」
国難
こくなん【国難】
a national crisis.
国電
こくでん [0] 【国電】
旧国鉄のうち,大都市周辺の近距離電車線をいった語。
国電[旧称]
こくでん【国電[旧称]】
<take> a National Railways electric train.
国音
こくおん [0] 【国音】
(1)ある国・地方における特有の発音。くになまり。
(2)日本独特の漢字のよみ。和訓。
国領
こくりょう [0] 【国領】
「国衙(コクガ)領」に同じ。
国風
くにぶり [0] 【国風・国振り】
(1)その国や地方の風俗・習慣。その国や地方の気風。くにがら。
(2)「国風歌舞(クニブリノウタマイ)」の略。
(3)(漢詩に対して)和歌。やまとうた。
国風
こくふう [0] 【国風】
(1)その国や地方特有の風俗・習慣。くにぶり。
(2)中国最古の詩集「詩経」のうち,民謡の載っている部立の名。
(3)ある地方の風俗・習慣を表すような俗謡。「今は昔―の歌に/仮名草子・浮世物語」
(4)和歌。
国風文化
こくふうぶんか [5] 【国風文化】
平安中期から後期にかけて発達した日本風の貴族文化。遣唐使の中止によって唐風が薄れ,仮名文学・寝殿造り・大和絵・浄土教芸術などが発達した。
国風歌舞
くにぶりのうたまい 【国風歌舞】
古代,外来楽舞伝来以前から我が国各地で行われてきた歌舞。古代の宮廷行事に取り入れられたものも多く,その一部は雅楽の一部門として伝承されている。上代歌舞。
国魂
くにだましい 【国魂】
国家の重要な政務を行なって,国民の模範となること。また,その人。「夫れ関白職は,諺に―となんいひけり/太閤記」
国魂
くにたま 【国魂】
国土に宿り,土地の豊饒(ホウジヨウ)・興廃にかかわると信じられた神霊。国御魂(クニミタマ)。
国魂神
くにたまのかみ 【国魂神】
国魂(クニタマ)の神格化。国土を経営し,主宰する神。
国鱒
くにます [2] 【国鱒】
サケ目の淡水魚。ベニザケやヒメマスの近縁種。体は暗黒色で,体やひれに斑点は無い。秋田県田沢湖に生息したが,開発による酸性河川水の流入により1950年(昭和25)頃絶滅。
国鳥
こくちょう [0] 【国鳥】
その国のシンボルとして選ばれた鳥。日本ではキジ。
圃場
ほじょう [0] 【圃場】
作物を栽培する田畑。農圃。
圊
かわや カハ― [0] 【厠・圊・溷】
〔川の流れの上に作った小屋の意味からか〕
便所。
圏
けん【圏】
a sphere;→英和
a range.→英和
…〜内(外)に within (outside) the sphere[range]of….
圏
けん [1] 【圏】
かこったところ。輪。「其―と―との間は決して一様ではなく/思出の記(蘆花)」
圏内
けんない [1] 【圏内】
範囲の内側。範囲内。
⇔圏外
「当選―」
圏内に
けんない【圏内に】
within the sphere <of> .→英和
合格[当選]〜にある have a fair chance of success.
圏域
けんいき [0] 【圏域】
生活圏・通勤圏など圏としてくくられた内部の地域。
圏外
けんがい [1] 【圏外】
一定の条件を満たす範囲の外。
⇔圏内
「当選―」
圏外に[の]
けんがい【圏外に[の]】
outside the sphere <of> .→英和
圏点
けんてん [0][3] 【圏点】
注意をひいたり強調したりするため文字のわきに付ける点。傍点。「,」「・」「∘」など。
圏界面
けんかいめん [3] 【圏界面】
対流圏とその外側の成層圏との境界面。その高さは極地方では約8キロメートル,赤道地方では約18キロメートル。対流圏界面。対流止面。トロポポーズ。
圏発
けんぱつ [0] 【圏発】
漢字の四声を示すために,漢字の四隅に記す圏点。左下を平声(ヒヨウシヨウ),左上を上声,右上を去声,右下を入声(ニツシヨウ)とする。点発。
圏谷
けんこく [0] 【圏谷】
⇒カール(Kar)
園
えん ヱン [1] 【園】
「幼稚園」「保育園」などの略。「―の方針」
園
その 【園】
姓氏の一。
園
その【園】
a garden.→英和
園
その [1] 【園・苑】
(1)庭。庭園。また,花・野菜・果樹を栽培する区域。「桜の―」
(2)(何かの行われる)場所。「学びの―」「女の―」
園の神
そののかみ 【園の神】
平安京の宮内省に祀(マツ)られた神。
→園韓神(ソノカラカミ)
園丁
えんてい ヱン― [0] 【園丁】
庭園や公園の手入れをする人。
園児
えんじ ヱン― [1] 【園児】
幼稚園・保育園に通っている子供。
園児
えんじ【園児】
a kindergarten child.
園内
えんない ヱン― [1] 【園内・苑内】
(1)幼稚園・動物園などの中。
(2)庭園の中。
園冶
えんや ヱンヤ 【園冶】
中国最古の庭園書。明の計無否(別名,李計成)が1635年にその作庭理論を著したもの。序文中に「造園」の語が用いられている。
園原
そのはら 【園原】
長野県下伊那郡阿智村の地名。((歌枕))「―やふせ屋におふる帚木(ハハキギ)のありとはみえてあはぬ君かな/新古今(恋一)」
園囿
えんゆう ヱンイウ [0] 【園囿】
〔「園」は草木を植えるところ,「囿」は鳥獣を飼うところの意〕
草木を植え,鳥や獣を飼っているところ。苑囿。
園圃
えんぽ ヱン― [1] 【園圃】
園(ソノ)と畑。木や野菜を植え育てる場所。
園地
えんち ヱン― [0][1] 【園地・苑地】
(1)公園や庭園になっている地域。
(2)律令制で,宅地に付属した畑地をいう。口分田(クブンデン)のほかに各戸に給与して,桑・果樹・蔬菜(ソサイ)・漆などを栽培させた土地。不輸租地。
園城寺
おんじょうじ ヲンジヤウ― 【園城寺】
滋賀県大津市園城寺町にある天台宗寺門派の総本山。俗に三井寺ともいう。山号,長等山。七世紀頃の創建。858年円珍が唐より帰朝して延暦寺別院とし,死後天台宗内の対立から993年に延暦寺と分離。以後,延暦寺が山門と呼ばれるのに対し寺門と呼ばれる。黄不動画像・金堂・経堂・勧学院客殿など文化財が多い。
園太暦
えんたいりゃく ヱンタイリヤク 【園太暦】
洞院公賢(ドウインキンカタ)の日記。正称「中園太相国暦記」。1311年の完本と1344年から60年までの抄本が現存する。南北朝時代の重要な政治史料。園太記。
園女
そのじょ ソノヂヨ 【園女】
(1664-1726)
〔「そのめ」とも〕
江戸前期の俳人。伊勢の人。医師であり俳人である斯波一有の妻。蕉門に入り,のち其角をたよって江戸に出る。著「菊の塵」「鶴の杖」など。
園庭
えんてい ヱン― [0] 【園庭】
にわ。庭園。
園林
えんりん ヱン― [0] 【園林】
庭園の中にある林。また,庭園と林。
園正造
そのまさぞう 【園正造】
(1886-1969) 数学者。京都大学教授。数論で環の抽象的理論を開拓。数理経済学の分野では「価格変動に伴う分離可能財の需給変動」などの論文を発表。
園池
えんち ヱン― [1] 【園池・苑池】
庭園と池泉。また,池泉を主体とした庭園。
園生
そのう [2][0] 【園生】
庭園。木を植える庭。「竹の―」
園生
そのふ 【園生】
⇒そのう(園生)
園田学園女子大学
そのだがくえんじょしだいがく 【園田学園女子大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)設立。本部は尼崎市。
園舎
えんしゃ ヱン― [1] 【園舎】
幼稚園や保育園の建物。
園芸
えんげい【園芸】
gardening;→英和
horticulture.→英和
園芸家 a gardener.→英和
園芸店 a garden center.
園芸
えんげい ヱン― [0] 【園芸】
果物・野菜・観賞用植物などを栽培すること。また,その技術の総称。造園も含む。果樹園芸・蔬菜(ソサイ)園芸・花卉(カキ)園芸などがある。栽培形態別には,趣味(家庭)園芸・温室園芸・鉢物園芸・盆栽,営利的に行う生産園芸など。
園芸作物
えんげいさくもつ ヱン― [6] 【園芸作物】
園芸農業によって作られる果樹・野菜の総称。
園芸農業
えんげいのうぎょう ヱン―ゲフ [5] 【園芸農業】
草花・果樹・野菜・庭木などを高度に集約的に栽培する農業。
園蔬
えんそ ヱン― [1] 【園蔬】
畑の野菜。
園遊会
えんゆうかい【園遊会】
<give,hold> a garden[ <米> lawn]party.
園遊会
えんゆうかい ヱンイウクワイ [3] 【園遊会】
戸外で催す宴会。庭園・屋外に模擬飲食店などを設け,多くの客を招待する祝賀や披露あるいは社交の会。
園長
えんちょう ヱンチヤウ [1] 【園長】
幼稚園・動物園など,園と称する所の長。「―先生」
園長
えんちょう【園長】
the chief[director] <of a zoo,a kindergarten> .→英和
園韓神
そのからかみ 【園韓神】
平安京の宮内省の内にまつられた園の神と韓の神の称。平安遷都以前からこの地にあり,遷都に際してほかへ移そうとしたが,神勅があって皇室守護神としてまつられることになったという。
圜悟克勤
えんごこくごん ヱンゴ― 【圜悟克勤】
(1063-1135) 中国宋代の臨済宗の僧。字(アザナ)は無着。「碧巌録」の完成者。墨跡が初期茶道の世界で珍重され,「流れ圜悟」などが現存する。
土
つち 【土】
小説。長塚節作。1910年(明治43)「東京朝日新聞」連載。茨城の貧しい農民の生活を自然の推移とともに克明に写生した作品。
土
つち [2] 【土・地】
(1)地球の陸地の表面をおおう物質。風化した岩石の細かいくず,生物の遺骸およびその腐敗物,微生物などよりなる。土壌。「―を耕す」「肥えた―」
(2)地球の表面。地上。大地。地面。古くは天(アメ)に対して地上界をさす。
⇔天(アメ)
「故郷の―を踏む」「天へ行かば汝がまにまに―ならば大君います/万葉 800」
(3)鳥の子紙の一種。泥土を混ぜたあまり品質のよくないもの。
(4)値打ちのないもの,顔形の劣ったもののたとえ。「よしとみしかど,それは―なりけり/狭衣 1」
(5)地下(ジゲ)のこと。「六位といへど,蔵人とにだにあらず,―の帯刀(タチハキ)の/落窪 1」
(6)あかぬけしていないこと。また,いなか者。「―のくせにせりふつけて/洒落本・風流裸人形」
(7)(「犯土」「椎」「槌」とも書く)陰陽道(オンヨウドウ)で,土公神(ドクジン)のいる方角の土木工事を忌むこと。また,その期間。期間は暦の庚午(カノエウマ)から丙子(ヒノエネ)に至る七日間を大土(オオツチ),戊寅(ツチノエトラ)から甲申(キノエサル)に至る七日間を小土(コツチ),中間の丁丑(ヒノトウシ)の日を間日として,一五日間続く。つちび。「―犯すべきをここにわたせとなむ言ふを/堤中納言(はいずみ)」
(8)書名(別項参照)。
土
つち【土】
[土壌]earth;→英和
soil;→英和
mud (泥);→英和
clay (粘土);→英和
the ground (地面).→英和
〜がつく be beaten[defeated](相撲で).
土
ど [1] 【土】
(1)つち。どろ。
(2)土地。国。世界。また,仏土。「彼の不退の―に往生し/平家 10」
(3)五行の第三。季では土用,方位では中央,色では黄色,十干では戊(ツチノエ)・己(ツチノト),五星では土星にあてる。
(4)七曜の一。「土曜」の略。
土
に 【土】
つち。「櫟井(イチイイ)の丸邇坂(ワニサ)の―を/古事記(中)」
土いきれ
つちいきれ [3] 【土いきれ】
太陽に照らされて土が熱気を発すること。
土の神
つちのかみ [4] 【土の神】
(1)土をつかさどる神。埴安姫(ハニヤスヒメ)・埴山姫(ハニヤマヒメ)など。
(2)「土公神(ドクジン)」に同じ。
土一揆
つちいっき [3] 【土一揆】
室町時代,畿内およびその周辺を中心に頻発した農民の一揆。惣を基盤とし,諸郷村間の広範な連合によって武力蜂起し,幕府・守護・荘園領主に対して徳政や年貢・夫役の減免などを要求した。1428年(正長1)の正長の土一揆が有名。どいっき。
土一揆
どいっき [2] 【土一揆】
⇒つちいっき(土一揆)
土下座
どげざ [0][2] 【土下座】 (名)スル
(1)昔,貴人の通行などの際,町人などが地面にひれふしたこと。
(2)真心を表すために,{(1)}のようにすること。「―してわびる」
土下座する
どげざ【土下座する】
sit down[prostrate oneself]on the ground.→英和
土中
どちゅう [0] 【土中】
土の中。
土亀虫
つちかめむし [4] 【土椿象・土亀虫】
ツチカメムシ科の昆虫。体長10ミリメートル内外。体は光沢のある黒色あるいは黒褐色。足には多数の小刺毛がある。落ち葉の下や土中にすむ。日本各地に分布。
土井
どい ドヰ 【土井】
姓氏の一。
土井
つちい ツチヰ 【土井】
姓氏の一。
土井利勝
どいとしかつ ドヰ― 【土井利勝】
(1573-1644) 江戸初期の譜代大名。老中・大老。一説に徳川家康の庶子という。早くから家康に仕え,将軍秀忠・家光の補佐に当たり,家康没後は幕政の中心として,その基礎を固めるのに功があった。下総佐倉三万二千石,次いで古河一六万石を領した。
土井忠生
どいただお ドヰ― 【土井忠生】
(1900-1995) 国語学者。広島県生まれ。広島大学教授。キリシタン資料の研究に業績をあげた。著「吉利支丹語学の研究」「吉利支丹文献考」「ロドリゲス日本大文典」など。
土井晩翠
つちいばんすい ツチヰ― 【土井晩翠】
(1871-1952) 詩人・英文学者。仙台市生まれ。本名,林吉。のち「どい」と改称。東大卒。漢語調の雄渾かつ男性的な調べの「天地有情」により,藤村・晩翠時代を形成した。詩集「暁鐘」「東海遊子吟」のほか,ホメロスの翻訳者として知られる。
土井晩翠
どいばんすい ドヰ― 【土井晩翠】
⇒つちいばんすい(土井晩翠)
土井聱牙
どいごうが ドヰガウガ 【土井聱牙】
(1817-1880) 江戸末・明治初期の漢学者・漢詩人。伊賀の人。名は有恪,字(アザナ)は士恭,聱牙は号。斎藤拙堂に師事して津藩督学となり,詩文書画をよくして文宗と仰がれた。著「聱牙斎存稿」
土井辰雄
どいたつお ドヰタツヲ 【土井辰雄】
(1892-1970) カトリック教会指導者。仙台生まれ。東北各地で司牧ののち,駐日教皇使節秘書・東京大司教を歴任。日本人で初めて枢機卿となる。
土人
どじん [0] 【土人】
(1)原住民などを軽侮していった語。
(2)もとからその土地に住んでいる人。土着の人。
土人形
つちにんぎょう [3] 【土人形】
土で作った人形。素焼きの人形。土偶。
土人形
つちにんぎょう【土人形】
a clay figure.
土仏
どぶつ [1][0] 【土仏】
(1)土製の仏像。布袋(ホテイ)の像が多い。つちぼとけ。
(2)〔土製の布袋和尚の像から転じて〕
ぶざまに肥え太った人。特に,太った婦人をあざけっていう語。「―の内儀も大力と聞いたに違い/浄瑠璃・和田合戦女舞鶴」
土仏
つちぼとけ [3] 【土仏】
土で作った仏像。どぶつ。
土付かず
つちつかず [3][4] 【土付かず】
(1)「土踏まず」に同じ。
(2)相撲で,その場所まだ一度も負けがないこと。
土代
どだい [0] 【土代】
文書の草案。書類の下書き。草案。
土佐
とさ 【土佐】
(1)旧国名の一。高知県全域を占める。土州(ドシユウ)((トシユウ))。
(2)高知県中部にある市。仁淀川(ニヨドガワ)下流西岸に位置し,鰹節(カツオブシ)・和紙製造業が発達。
土佐
とさ 【土佐】
姓氏の一。
→土佐派
土佐の院
とさのいん 【土佐の院】
土御門(ツチミカド)天皇の通称。承久の乱によって土佐に配流されたのでいう。
土佐三筆
とささんぴつ [3] 【土佐三筆】
土佐派の画家のうち,最も優れた三人。光信(ミツノブ)・光長(ミツナガ)・光起(ミツオキ)のこと。
土佐作り
とさづくり [3] 【土佐作り・土佐造り】
⇒叩(タタ)き(1)
(イ)
土佐光信
とさみつのぶ 【土佐光信】
室町中期の大和絵画家。宮廷の絵所預りとして活躍,幕府の御用絵師となり土佐派の画壇的地位を確立。多くの寺社縁起類や肖像画を描く。作「星光寺縁起」「足利義政像」など。生没年未詳。
土佐光起
とさみつおき 【土佐光起】
(1617-1691) 江戸初期の大和絵画家。土佐光則の子。和泉国の人。室町末期以来中断していた宮廷の絵所を復活し,絵所預りとして活躍。伝統的な大和絵の手法に漢画を取り入れ,土佐派再興の基礎を築く。代表作「鶉薄図」「厳島松島図屏風」
土佐光長
とさみつなが 【土佐光長】
⇒常盤光長(トキワミツナガ)
土佐半紙
とさばんし [3] 【土佐半紙】
土佐国から産出する半紙。品質のよいものとして知られた。
土佐山田
とさやまだ 【土佐山田】
高知県東部,香美郡の町。高知平野の東部を占め,野菜の施設園芸が盛んなほか,打刃物やかわらを特産。竜河洞は天然記念物。
土佐日記
とさにっき 【土左日記・土佐日記】
日記。一巻。紀貫之作。935年頃成立。任国土佐から京都まで五五日間の旅を記したもの。作者を女性に仮託する。仮名日記の最初の作品として重要。藤原定家・藤原為家の各書写本が著名。
土佐水木
とさみずき [3] 【土佐水木】
マンサク科の落葉低木。四国の山中に自生,また庭木とされる。高さ2メートル内外。葉は卵円形で裏面は帯白色。早春,葉に先立って短枝に淡黄色鐘形の五弁花を七〜一〇個総状につける。
土佐派
とさは 【土佐派】
日本画の一流派。大和絵様式を継承した画派。宮廷絵所絵師藤原行広が土佐を名乗ったことに始まり,土佐光信により画派として確立。狩野派とともに日本画の二大流派として江戸末期まで続いた。
土佐清水
とさしみず トサシミヅ 【土佐清水】
高知県南西部の市。南東の足摺(アシズリ)岬は観光地,金剛福寺がある。清水港は漁業基地。
土佐湾
とさわん 【土佐湾】
四国の南岸,室戸(ムロト)岬と足摺(アシズリ)岬の間に広がる陥没湾。湾内は大陸棚が広く,好漁場。湾奥に高知平野が広がる。
土佐煮
とさに [0] 【土佐煮】
(1)野菜やこんにゃくなどを削り節を加えて煮た煮物。かか煮。
(2)土佐醤油で煮た煮物。
土佐犬
とさいぬ [0] 【土佐犬】
イヌの一品種。高知市一帯の原産。四国犬とマスチフなど西洋種の大形犬とを交配,闘犬として改良。体高60センチメートル程度。番犬にもする。とさけん。
土佐神社
とさじんじゃ 【土佐神社】
高知市一宮にある神社。味鉏(アジスキ)高彦根命をまつる。
土佐節
とさぶし [0] 【土佐節】
(1)江戸浄瑠璃の一。土佐少掾橘正勝を流祖とし,延宝年間(1673-1681)頃から江戸に流行,元禄(1688-1704)頃には「江戸の土佐,京の加賀,大坂の義太夫」ともてはやされた。
(2)土佐産出の鰹節(カツオブシ)。
土佐絵
とさえ [0] 【土佐絵】
土佐派の画風。また,その絵。
土佐造り
とさづくり [3] 【土佐作り・土佐造り】
⇒叩(タタ)き(1)
(イ)
土佐酢
とさず [2] 【土佐酢】
カツオ節のうまみを加えた合わせ酢。こして冷ましてから用いる。
土佐醤油
とさじょうゆ [3] 【土佐醤油】
鰹節(カツオブシ)の出し汁を入れた醤油。刺身などに用いる。
土侯
どこう [0][1] 【土侯】
その土地を昔から治めていた諸侯。
土侯国
どこうこく [2] 【土侯国】
「藩王国」に同じ。
土俗
どぞく [1] 【土俗】
民俗の旧称。「―と伝説」
土俗
どぞく【土俗】
local customs.
土俗学
どぞくがく [3] 【土俗学】
かつて文化人類学・民族学関係の学問をいった呼称。
土俵
どひょう [0] 【土俵】
(1)中に土を詰めたたわら。土嚢(ドノウ)。たわら。「―を積んで堤を築く」
(2)相撲競技を行う競技場。二〇俵の{(1)}を半ば土中に埋めて直径4.55メートルの円としたもの。正式には,下部の一辺6.70メートルの正方形の上に土を盛り,硬くつき固めた上に設ける。土俵場(ドヒヨウバ)。「力士が―に上がる」
(3)勝負などが行われる場。「交渉の―に上がる」
土俵(2)[図]
土俵
どひょう【土俵】
a sandbag (砂袋);→英和
<on,in> the (sumo) ring (相撲の).〜ぎわで at the critical[last]moment.‖土俵入り a parade of sumo wrestlers in the ring.
土俵入り
どひょういり [0] 【土俵入り】
相撲で,力士が化粧まわしをつけ,土俵に上がって行う儀式。幕内や十両の力士が土俵の周りに並んで行うものと,横綱が太刀持ち・露払いを従えて単独で行うもの(手数入(デズイ)り)とがある。
土俵堰
どひょうせき [2] 【土俵堰】
土俵{(1)}を積み重ねて作った堰。
土俵溜まり
どひょうだまり [4] 【土俵溜まり】
相撲で,行司・力士・審判員などが控える土俵下の場所。
土俵空穂
どひょううつぼ 【土俵空穂】
〔形が土俵に似ていることからという〕
空穂の一種。竹または葛藤(ツヅラフジ)で編んだもの。腰につけず,人に持たせる。
土俵際
どひょうぎわ [0] 【土俵際】
(1)土俵{(2)}の,たわらを連ねた内と外との境界。「―でうっちゃる」
(2)物事がどうなるかがいま決まるという間際。もうあとがない,ぎりぎりの所。瀬戸際。土壇場。「―に立たされる」
土倉
どそう [0] 【土倉】
(1)室町時代の高利貸し業者。鎌倉時代には借上(カシアゲ)と称したが,質物保管のため土倉を建てたところから,南北朝期からこの称が一般化した。富裕な酒屋の兼業するものが多く,酒屋土倉と併称され,ともに徳政一揆の襲撃の対象となった。どくら。
(2)「土蔵(ドゾウ){(1)}」に同じ。
土倉
つちぐら [0] 【土倉】
(1)室町時代,質屋の称。
→土倉(ドソウ)
(2)壁を土で塗った倉。土蔵。
土倉役
どそうやく 【土倉役】
⇒倉役(クラヤク)
土偏
どへん [0] 【土偏】
⇒つちへん(土偏)
土偏
つちへん [0] 【土偏】
漢字の偏の一。「坂」「地」などの「土」の部分。どへん。
土偶
どぐう [0] 【土偶】
(1)土製の人形。
(2)縄文時代の遺跡から多く出土する素焼きの土製人形。用法・製作目的などに諸説あるが,主に呪術的・宗教的意味をもたせて作られたとされている。
土偶(2)[図]
土光
どこう ドクワウ 【土光】
姓氏の一。
土光敏夫
どこうとしお ドクワウトシヲ 【土光敏夫】
(1896-1988) 実業家。岡山県生まれ。東京高等工業卒。石川島播磨重工業,東京芝浦電気などを経営。経団連会長・行革審会長なども務めた。
土入れ
つちいれ [0][4] 【土入れ】
麦・陸稲などの栽培で,生育の初期および中期に霜害を防ぎ徒長を抑えるため,土を株の中にふるいこむこと。また,その作業。
土公
つちぎみ 【土公】
⇒土公神(ドクジン)
土公
どこう 【土公】
「土公神(ドクジン)」に同じ。
土公
どくう 【土公】
「土公神(ドクジン)」に同じ。
土公神
どくじん [0] 【土公神】
陰陽道(オンヨウドウ)で説く遊行神の一。春は竈(カマド)に,夏は門に,秋は井戸に,冬は庭におり,その期間にその場所を犯すとたたりがあるという。つちぎみ。どこう。どくう。どっく。土の神。土神(ドジン)。地神(ジガミ)。
土公神
どこうじん 【土公神】
「どくじん(土公神)」に同じ。
土割
つちわり [0][4] 【土割(り)】
土塊を砕くのに用いる柄の長い槌状の農具。
土割り
つちわり [0][4] 【土割(り)】
土塊を砕くのに用いる柄の長い槌状の農具。
土匪
どひ [1] 【土匪】
土着民で武装して集団となって略奪・暴行をする賊。
土台
どだい [0] 【土台】
■一■ (名)
(1)木造建築で,柱の下にあって,柱から伝えられる荷重を基礎に伝える役割を果たす横材。
(2)家や橋などの建造物の底部にあって,上の重みを支えるもの。基礎。「コンクリートで―を固める」「―石」
(3)物事の基礎。もとい。基本。「会社の―をつくった人」
■二■ (副)
〔「土台からして」の意から〕
根本から。根っから。もともと。元来。「―無理な話だ」
土台
どだい【土台】
the foundation;→英和
the base.→英和
〜とする be based <on> .〜を築く pave the way <for one's success> .→英和
土呂久
とろく 【土呂久】
宮崎県高千穂町岩戸にある鉱山。1962年(昭和37)に休山となったが,亜ヒ酸による鉱害が問題となった。
土器
どき [1] 【土器】
粘土を焼成して作る素焼きの容器。陶器や磁器にくらべ,焼成温度は一般に低い。日本では縄文土器・弥生土器・土師器(ハジキ)が多量に出土し,考古学研究上の貴重な資料となっている。かわらけ。
土器
どき【土器】
an earthen vessel;earthenware (総称).→英和
土器
かわらけ カハラ― [0] 【土器】
〔「瓦(カワラ)笥(ケ)」の意〕
(1)釉(ウワグスリ)をかけてない素焼きの陶器。
(2)素焼きの杯(サカズキ)。
(3)酒宴。酒盛り。「御―始まり御箸下りぬる程に/宇津保(祭の使)」
(4)〔近世語〕
女性が年頃になっても陰毛のないことをいう俗語。また,その女性。
土器声
かわらけごえ カハラ―ゴヱ 【土器声】
艶(ツヤ)や張りのない声。「少御前が哥は―にて/体源抄」
土器投げ
かわらけなげ カハラ― [0] 【土器投げ】
高所から土器の杯を投げて,風に舞うさまを見て楽しむ遊び。京都の愛宕(アタゴ)山・高雄(タカオ)山などで花見の時期に遊客を楽しませた。
土器物
かわらけもの カハラ― 【土器物】
大きな土器に盛った酒のさかな。鉢の物。取据(トリスエ)。
土器色
かわらけいろ カハラ― [0] 【土器色】
黒ずんだ淡橙(ダイダイ)色。
土器菜
かわらけな カハラ― 【土器菜】
タビラコの別名。
土嚢
どのう【土嚢】
a sandbag.→英和
土嚢
どのう [0] 【土嚢】
土を入れた袋。洪水などの時,堤防などに積んで用いる。
土団子
つちだんご [3] 【土団子】
土をまるめて作った団子。江戸谷中の笠森稲荷では願かけに土団子を供え,満願の時これを米の団子にかえた。「―いなりも人にばかされる/柳多留 40」
土圧
どあつ [0] 【土圧】
地下の構造物・埋設物が,上下左右の地盤から受ける土の圧力。また,建物や擁壁が土と接する面にはたらく土の圧力。
土圭
とけい [0] 【時計・土圭】
時間を計ったり,時刻を示したりする機械。錘(オモリ)・ぜんまい・電気などの力で運動させて,振り子または天府の振動の等時性を利用して,歯車で指針を等時的に進ませる装置。これを機械時計といい,これ以前には日時計・水時計・砂時計・火時計などがあった。現在では水晶発振や分子振動の等時性を利用したきわめて精度の高いものが開発,実用化されている。形式・用途によって懐中時計・腕時計・置き時計・掛け時計・ストップ-ウォッチ・クロノメーターなどの種類があり,時刻の表示方式によりアナログ式とデジタル式のものに大別される。液晶デジタル表示により,機械的な部品を全く必要としないものが普及している。
〔「時計」は,中国周代に用いられた緯度測定器「土圭」の当て字という〕
土圭の間
とけいのま 【土圭の間】
江戸城内,御用部屋の北側にあった部屋。時刻報知のため時計が置かれ,坊主が詰めていた。
土地
とち【土地】
[地所]land;→英和
a lot (狭い);→英和
an estate (所有地);→英和
[地味]soil;→英和
earth;→英和
[地方]a region;→英和
a locality;→英和
a <strange> place.→英和
〜の local;→英和
native.→英和
〜の者 a native.→英和
‖土地開発(会社) land development (a developer).土地家屋 land and buildings.土地柄の良い(悪い)地域 a respectable (rough) district.土地勘 <have> the feel of the place.土地収用法 the Land Expropriation Law.土地所有者 a landowner.土地台帳 a land ledger.土地建物会社 a real estate company.土地付家屋 a house with a lot.土地ブローカー a land broker.
土地
とち [0] 【土地】
(1)大地。陸地。つち。「祖国の―」
(2)耕地などの土。土壌。「よく肥えている―」「―を耕す」
(3)耕地・宅地などとする地面。地所。所有地。「―付きの家」
(4)その地方。地域。ところ。「犯人は―の事情に詳しい」「―の言葉」
(5)人による利用や所有の対象としてとらえられた場合の陸地。一定の範囲や面積を有するもので,池沼・河川などを含めていうこともある。民法上,その定着物とともに不動産とされ,所有権は地上と地下にも及ぶ。経済学上,資本・労働とともに生産要素の一つとされる。
土地っ子
とちっこ [0] 【土地っ子】
その土地で生まれ育った人。
土地信託
とちしんたく [3] 【土地信託】
信託銀行が土地所有者から信託財産として土地を預かり,土地所有者に代わって賃貸ビルや住宅を建設して運営し,その収益から経費などを差し引いた残りを配当の形で支払う制度。
土地公示価格
とちこうじかかく [6] 【土地公示価格】
⇒公示地価(コウジチカ)
土地勘
とちかん [0] 【土地鑑・土地勘】
その地域の事情に通じていること。「―のある者の犯行らしい」
土地区画整理
とちくかくせいり [6] 【土地区画整理】
土地区画整理法に基づいて行われる,土地の区画・形質の変更,公共施設の新設・変更に関する事業。都市計画区域内の土地について,公共施設の整備・改善および宅地の利用の増進を図ることを目的とする。
土地区画整理法
とちくかくせいりほう 【土地区画整理法】
土地区画整理事業の施行者・施行方法・費用負担などを定めた法律。1954年(昭和29)制定。
土地単税論
とちたんぜいろん [5] 【土地単税論】
土地からの収益が唯一の剰余生産物であり,他は再生産に必要なものであるから,課税負担が可能であるのは地主の地代のみで,他の税は全廃せよとするケネーの説。単税論。土地単一税論。
土地収用
とちしゅうよう [3] 【土地収用】
特定の公共の利益となる事業に用いるため,国や地方公共団体などが強制的に土地の所有権や使用権などを取得すること。
土地台帳
とちだいちょう [3] 【土地台帳】
旧制で,土地の所在・地番・地目・地積などを登録した帳簿。1960年(昭和35)に廃止,土地の現況は土地登記簿の登記用紙の表題部によって明らかにされることとなった。地籍台帳。
土地国有論
とちこくゆうろん トチコクイウ― [5] 【土地国有論】
土地の国有化を主張する議論。社会主義の側から行われるほか,資本主義側からも地価問題解決のため主張される。
土地基本法
とちきほんほう 【土地基本法】
土地について,公共の福祉の優先,適正かつ計画的な利用,投機的取引の抑制,受益に応じた適切な負担といった基本理念や土地政策審議会の設置等を定める法律。1989年(平成1)制定。
土地基本調査
とちきほんちょうさ [6] 【土地基本調査】
国土庁が全国から標本抽出した土地について利用状況や所有者などのデータを把握するために行う調査。1993年(平成5)から実施され,五年ごとに行われる。
土地家屋調査士
とちかおくちょうさし トチカヲクテウサシ [8] 【土地家屋調査士】
土地家屋調査士法に基づき,他人の依頼を受けて,不動産の表示に関する登記に必要な土地・家屋に関する調査・測量・申請手続きを行う者。
土地所有権
とちしょゆうけん [4] 【土地所有権】
法令の制限内で土地を自由に使用・収益・処分できる権利。その土地の上下,すなわち上空および地下にも及ぶ。
土地改良
とちかいりょう [3] 【土地改良】
客土や区画整理,灌漑(カンガイ)・排水の整備などを行なって,農地の生産性を高めること。
土地改良区
とちかいりょうく [5] 【土地改良区】
土地改良法に基づいて,農地の改良・保全・集団化などの事業を行うために設立される法人。
土地改良法
とちかいりょうほう 【土地改良法】
農業生産基盤の整備・開発を図るため,農地の改良・開発・保全・集団化に関する事項について定めた法律。1949年(昭和24)制定。
土地柄
とちがら [0] 【土地柄】
その土地の風俗・習慣・人情など。その場所の状態。ところがら。「この辺は―がよい」
土地登記簿
とちとうきぼ [5] 【土地登記簿】
土地に関する所有権その他の権利関係について公示する公の帳簿。一筆(イツピツ)の土地ごとに一用紙を備える。
土地立ち入り権
とちたちいりけん [6] 【土地立(ち)入り権】
土地収用に際して,その準備のため,事業を行う者が知事の許可を得て他人の土地に入り測量・調査する権利。
土地立入り権
とちたちいりけん [6] 【土地立(ち)入り権】
土地収用に際して,その準備のため,事業を行う者が知事の許可を得て他人の土地に入り測量・調査する権利。
土地管轄
とちかんかつ [3] 【土地管轄】
同種の裁判所間の裁判権の行使について,地域により定めた範囲。
土地言葉
とちことば [3] 【土地言葉】
その土地だけで使われる言葉。方言。
土地訛り
とちなまり [3] 【土地訛り】
その土地で使われている,なまった言葉。なまり。
土地調査事業
とちちょうさじぎょう [6] 【土地調査事業】
日本が朝鮮経済の植民地化のために行なった土地所有権確定などの事業。1910年から18年まで行われ,この過程で多くの農民の土地が取り上げられ,国有地に編入された。
土地転がし
とちころがし [3] 【土地転がし】
土地の転売を関係者間で繰り返して値をつりあげ,利益を得ること。
土地鑑
とちかん [0] 【土地鑑・土地勘】
その地域の事情に通じていること。「―のある者の犯行らしい」
土地鑑定委員会
とちかんていいいんかい 【土地鑑定委員会】
国土庁に設置された合議制の機関。地価の公示に関する事務,不動産鑑定士試験に関する事務その他を扱う。
土均し
つちならし [3] 【土均し】
田畑などの土くれを砕き,高低をならして平らにすること。また,そのための農具。
土型
つちがた [0] 【土型】
土で作った鋳型。
土埃
つちぼこり【土埃】
a cloud of dust.
土埃
つちぼこり [3] 【土埃】
風に飛び散る細かい土砂。すなぼこり。「―が上がる」
土城
どじょう [0] 【土城】
周囲に土塁をめぐらした城跡。
土場
どば [2][1] 【土場】
(1)床を張らないで地面をそのまま席とした所。土間。
(2)木材を搬出する途中で一時的に集積する所。また,市場・鉄道駅・工場などで一時集積または貯蔵する場所。「山―」「駅―」
(3)「賭場(トバ)」に同じ。「はしむかふの―へいつたか/洒落本・卯地臭意」
土場店
どばみせ [0] 【土場店】
路傍などに簡単に品物を並べて商売をする店。露店。
土場芸
どばげい [0] 【土場芸】
路傍などで演ずる芸。大道芸。
土塀
どべい【土塀】
a mud[dirt]wall.
土塀
どべい [0] 【土塀】
土でつくった塀。
土塁
どるい [0] 【土塁】
土を積み上げて築いたとりで。また,城・館の曲輪(クルワ)に設けられた土手。土居。
土塊
つちくれ【土塊】
a clod.→英和
土塊
つちくれ [0] 【土塊】
(1)土のかたまり。
(2)〔斎宮の忌み詞〕
墓のこと。
土塊
どかい [0] 【土塊】
土のかたまり。つちくれ。
土塊鳩
つちくればと [5] 【土塊鳩】
キジバトの異名。
土塔
どとう [0] 【土塔】
⇒土柱(ドチユウ)
土墳
どふん [0] 【土墳】
土を小高く盛った塚。土饅頭(ドマンジユウ)。
土壁
どへき [0] 【土壁】
土で塗り固めた壁。つちかべ。
土壁
つちかべ [0][2] 【土壁】
土を塗り固めて作った壁。上塗りの土の色により聚落(ジユラク)壁・錆壁などがある。
土壇
どだん [0] 【土壇】
(1)茶室の炉の内側の,塗壁の部分。炉壇。
(2)土で築いた壇。近世,そこで首切りが行われたことから処刑場をいうようになった。
→土壇場
土壇場
どたんば [0] 【土壇場】
〔江戸時代の首切り場の意から〕
最後の場面。物事のせっぱつまった場合。「―まで追い詰められる」「―へ来て逆転する」
土壇場
どたんば【土壇場(になって)】
(at) the last moment.〜に追い込まれる be driven[brought]to bay.
土壌
どじょう [0] 【土壌】
(1)地殻の最上層にある自然物で,岩石の風化物に生物の遺体やその分解物などの有機物が混じって生成したもの。つち。
(2)事物が生成・発展する基盤のたとえ。
土壌
どじょう【土壌】
earth;→英和
soil.→英和
土壌調査 agronomical survey.
土壌図
どじょうず [2] 【土壌図】
地形図上に土壌の種類・性質を色彩または記号をもって示した地図。土性図。
土壌学
どじょうがく [2] 【土壌学】
土壌の成因・性質・分類・分布,また植物培地としての利用などを研究する学問。
土壌微生物
どじょうびせいぶつ [5] 【土壌微生物】
土壌中に生存する微生物の総称。細菌類・放線菌類・菌類・藻類,原生動物など。自然界における物質循環の中で大きな役割を果たしている。
土壌改良剤
どじょうかいりょうざい [6] 【土壌改良剤】
土壌を作物の生育に適する状態にするために施す薬剤。アクリル-アミド系の薬剤が多く用いられる。
土壌汚染
どじょうおせん [4] 【土壌汚染】
工場からの排出物や農薬の散布などにより,土壌にカドミウム・銅などの重金属やポリ塩化ビフェニールなどの化学物質が蓄積し,その結果,人畜の健康被害や農作物の生育阻害をもたらすこと。
土壌汚染防止法
どじょうおせんぼうしほう 【土壌汚染防止法】
「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」の通称。カドミウム・銅・ヒ素による汚染を規制する法律。1970年(昭和45)制定。市街地の土壌汚染については法律はなく,処理目標値が定められている。
土壌浄化法
どじょうじょうかほう [0][6] 【土壌浄化法】
土壌に排水を浸透させることにより下水の浄化処理を行う方法。土壌中の微生物の有機物分解能力や,土壌粒子が無機物を吸着する性質を利用する。
土壌浸食
どじょうしんしょく [4] 【土壌浸食】
土壌が降雨・流水,融雪・融氷,あるいは風の作用によって流亡または飛散する現象。地表面がえぐられ,肥沃な表土を失って地力が低下し,土地が荒廃する。エロージョン。
土壌消毒
どじょうしょうどく [4] 【土壌消毒】
植物に病害を起こす土壌中の細菌・カビ類・害虫を駆除すること。殺菌・殺虫剤の注入,焼土,熱蒸気消毒法,太陽熱殺菌などがある。
土壙墓
どこうぼ ドクワウ― [2] 【土壙墓】
土中に穴を掘っただけの墓。
土大根
つちおおね 【土大根】
ダイコンの異名。「―をよろづにいみじき薬とて/徒然 145」
土定
どじょう [0] 【土定】
僧などが,自ら土中に埋もれて死ぬことによって入定(ニユウジヨウ)すること。
→火定(カジヨウ)
→水定(スイジヨウ)
土室
つちむろ [0] 【土室】
土を塗り固めて作った室。また,地中にこしらえた穴倉。土屋。
土寄せ
つちよせ [0] 【土寄せ】 (名)スル
農作物の根元に土を寄せかけること。根をしっかり張らせるためや,ネギなどの軟化のために行う。
土寇
どこう [0] 【土寇】
土民の一揆。土匪(ドヒ)。
土居
どい ドヰ 【土居】
愛媛県北東部,宇摩(ウマ)郡の町。燧灘(ヒウチナダ)に面し,新居浜市と伊予三島市との間に位置する。
土居
どい [0] 【土居】
(1)土を積み上げて作った土手・堤・塀・垣。
(2)中世,城郭や屋敷地の周囲に防御のためにめぐらした土塁。転じて土豪の屋敷。堀の内。
(3)家の柱や家具などの下にすえる土台。つちい。
(4)「土居桁(ドイゲタ)」の略。
(5)「土居葺(ブ)き」の略。
土居
つちい 【土居】
(1)帳台の柱の下に土台として,取り付けた木の台。台。「御帳の外の―に押しかかりて居眠りし給へり/宇津保(蔵開上)」
(2)柱などを立てる土台。「軒に朽ち葉ふかく,―に苔むせり/方丈記」
土居
どい ドヰ 【土居】
姓氏の一。
土居光知
どいこうち ドヰクワウチ 【土居光知】
(1886-1979) 英文学者。高知県生まれ。東大卒。東北大教授。ロマン派詩人などの研究の一方,比較神話学の方法を導入して日本の古典文学の類型を考察した「文学序説」を著す。
土居桁
どいげた ドヰ― [0] 【土居桁】
和風の小屋組で軒先を支える桔木(ハネギ)や出し梁を支える桁。土居梁(ドイバリ)。土居。
土居梁
どいばり ドヰ― [0] 【土居梁】
「土居桁(ドイゲタ)」に同じ。
土居葺き
どいぶき ドヰ― [0] 【土居葺き】
瓦を葺く下地として屋根に薄板を張ったもの。この上に葺き土をおく。土居。
土屋
つちや 【土屋】
姓氏の一。
土屋
つちや 【土屋】
(1) [0]
つちむろ。
(2) [2]
壁土などを売る家。また,その人。[ヘボン(三版)]
(3) [0]
「土屋倉」の略。「当社の―を造進したりけり/著聞 30」
土屋倉
つちやぐら 【土屋倉】
土蔵のこと。「檜皮屋のしもに―などあれど/大和 173」
土屋安親
つちややすちか 【土屋安親】
(1670-1744) 江戸中期の金工。出羽国庄内の人。通称,弥五八,東雨と号す。江戸に出て奈良派の門に入り,のち,松平頼貞に仕え大成。作域は広く,素銅を主とした作品は佳作が多い。
土屋文明
つちやぶんめい 【土屋文明】
(1890-1990) 歌人。群馬県生まれ。東大卒。「アララギ」編集。清新な抒情歌から生活に即した写実的歌風に移り,万葉集研究も推進する。歌集「ふゆくさ」「往還集」など。
土山
つちやま 【土山】
滋賀県甲賀郡の町。東海道鈴鹿越えの宿場町として発展。坂上田村麻呂をまつる田村神社がある。
→間(アイ)の土山
土山黐
つちやまもち [3] 【土山黐】
植物ツチトリモチの別名。
土岐
とき 【土岐】
姓氏の一。美濃国守護。清和源氏頼光流。美濃国土岐郡土岐郷より起こる。戦国末,頼芸は斎藤道三に逐われ没落。
土岐
とき 【土岐】
岐阜県南部の市。東濃地方にある美濃焼の中心地の一。食器を多く生産。
土岐善麿
ときぜんまろ 【土岐善麿】
(1885-1980) 歌人・国文学者。東京生まれ。号,哀果など。早大卒。社会に目を向けた生活派の歌人として活躍。また,ローマ字運動の中心的存在。歌集「NAKIWARAI」「黄昏に」「春野」,評論「田安宗武」など。
土岐頼康
ときよりやす 【土岐頼康】
(1318-1387) 南北朝時代の武将。叔父の頼遠が斬られたあと,家督を継ぎ美濃国守護。足利尊氏・義詮に従って活躍,尾張・伊勢国守護をも兼ねる有力守護となった。
土岐頼遠
ときよりとお 【土岐頼遠】
(?-1342) 南北朝時代の武将。足利直義に従い,南朝勢を破って活躍,美濃国守護に任じた。1342年光厳上皇の行列に矢を射て斬首された。
土崎
つちざき 【土崎】
秋田市北部の地名。雄物川旧河口に位置し,江戸時代は土崎湊と称して,日本海側有数の港であった。現在,秋田港という。
土崩
どほう [0] 【土崩】 (名)スル
(1)土がくずれること。
(2)土がくずれるように,物事がくずれ果てること。
土崩瓦解
どほうがかい [0] 【土崩瓦解】 (名)スル
物事が根底からくずれやぶれて手のつけようがないこと。「気を失ひ胆(キモ)を喪ひ自ら―するに至らしめん/佳人之奇遇(散士)」
土州
どしゅう 【土州】
土佐(トサ)国の別名。としゅう。
土工
どこう [0] 【土工】
(1)(「土功」とも書く)土の切り取り・盛り土・運搬など土砂を扱う土木工事。
(2)土木工事に従事する労働者。土方(ドカタ)。
土工司
どこうし 【土工司】
律令制で,宮内省に属し,土木・製瓦・壁塗り・石灰焼きなどのことをつかさどった官司。つちたくみのつかさ。
土左
どざ [1] 【土左】
「土左衛門」の略。
土左日記
とさにっき 【土左日記・土佐日記】
日記。一巻。紀貫之作。935年頃成立。任国土佐から京都まで五五日間の旅を記したもの。作者を女性に仮託する。仮名日記の最初の作品として重要。藤原定家・藤原為家の各書写本が著名。
土左衛門
どざえもん【土左衛門】
⇒溺死(できし).
土左衛門
どざえもん ドザヱモン [0] 【土左衛門】
〔享保(1716-1736)の頃の力士成瀬川土左衛門が太っていて肌が白かったのを溺死者のようだといったことからという〕
溺死者。水死体。
土師
はにし 【土師】
⇒はじ(土師)
土師
はじ [1] 【土師】
〔「はにし」の転〕
古代,埴輪(ハニワ)の製作や陵墓の造営に従事した人。
土師器
はじき [2] 【土師器】
古墳時代から奈良・平安時代にかけて用いられた素焼き土器の総称。赤色の素焼きで文様はない。弥生土器から発達したもの。
土師部
はにしべ 【土師部】
⇒はじべ(土師部)
土師部
はじべ [2] 【土師部】
古代の部民の一。埴輪(ハニワ)・土師器の製作や葬礼に関する労役に従事した。はにしべ。
土庄
とのしょう トノシヤウ 【土庄】
香川県北東部,小豆(シヨウズ)郡の町。小豆島(シヨウドシマ)の北西部と豊島(トシマ),小豊島からなる。小豆島観光の表玄関。肥土山では農村歌舞伎が行われる。
土庇
つちびさし [3] 【土庇・土廂】
数寄屋風書院や茶室などで,地面に柱を立て,深く差しかけた庇。捨て庇。どびさし。
土府
どふ [1] 【土府】
陰陽家(オンヨウケ)で,土を掘りまたは築くなど,土木工事に携わる事を忌むという日。
土廂
どびさし [2] 【土廂】
「つちびさし(土廂)」に同じ。
土廂
つちびさし [3] 【土庇・土廂】
数寄屋風書院や茶室などで,地面に柱を立て,深く差しかけた庇。捨て庇。どびさし。
土建
どけん [0] 【土建】
「土木建築」の略。
土建業
どけんぎょう [2] 【土建業】
土木建築の請負をする営業。土建屋。
土建業者[屋]
どけん【土建業者[屋]】
a construction contractor.⇒土木建築(業).
土弄り
つちいじり [3] 【土弄り】
(1)「土遊び」に同じ。
(2)なぐさみに庭造りや畑作などをすること。
土弓
どきゅう [0] 【土弓】
(1)楊弓に対して,垜(アズチ)で射る弓。のち混同して,楊弓の別称。「―射る御用時々うしろみる/柳多留 14」
(2)土弓場で矢を拾う女。時に売春も行なった。
土弓場
どきゅうば [0] 【土弓場】
土弓を射させる遊戯場。矢場。
土当帰
のだけ [1] 【野竹・土当帰】
セリ科の多年草。山野に自生。茎は高さ約1メートルで,紫色を帯びる。葉は羽状。秋,茎頂の花序に暗紫色の小花を密生する。漢方で根を解熱・鎮痛・去痰(キヨタン)剤などとする。
土御門
つちみかど 【土御門】
姓氏の一。平安中期の安倍晴明に始まる流が有名。天文・陰陽道(オンヨウドウ)の家業をもって朝廷に仕え,代々天文博士・陰陽頭を出した。戦国時代の有脩の代以後は,暦術博士を兼ねた。
土御門
つちみかど 【土御門】
(1)平安京大内裏の上東門(ジヨウトウモン)と上西門の異名。築地(ツイジ)を切り抜いた屋根のない門であることからいう。
(2)平安京の大路の一。一条大路の南を東西に走る道。
土御門内裏
つちみかどだいり 【土御門内裏】
平安京土御門の南,鷹司の北にあった鳥羽・崇徳・近衛三天皇の里内裏。大内裏を模した最初の里内裏という。1148年焼失。
土御門天皇
つちみかどてんのう 【土御門天皇】
(1195-1231) 第八三代天皇(1198-1210)。名は為仁(タメヒト)。後鳥羽天皇第一皇子。承久の乱後,自ら望んで土佐に配流され,のち阿波に移されて当地で没した。土佐院・阿波院とも。
土御門殿
つちみかどどの 【土御門殿】
平安京の東,土御門の南,京極の西にあった藤原道長の邸。京極殿。
土御門神道
つちみかどしんとう 【土御門神道】
江戸時代の神道の一派。陰陽道と神道を習合したもの。陰陽家の土御門家(安倍家)が垂加神道により神道行事を取り入れたのに始まる。安倍神道。安家(アンケ)神道。天社神道。
土御門通親
つちみかどみちちか 【土御門通親】
(1149-1202) 鎌倉初期の公家。安倍氏流とは別流。内大臣。養女藤原在子を後鳥羽天皇の後宮とし,高階栄子と結んで九条兼実を排斥,院別当・天皇の外戚として朝政を掌握,幕府に対抗した。源(ミナモトノ)通親。
土忌み
つちいみ [0] 【土忌み】
陰陽道(オンヨウドウ)で,土公神(ドクジン)などの地の神のいる方角を犯して工事をすることを忌むこと。やむを得ぬ場合は一時ほかの場所へ方違(カタタガ)えをする。
土性
どせい [0] 【土性】
(1)土の肌理(キメ)。土の粒の粗さ・細かさ。土壌を構成する砂・シルト・粘土の重量比で決まる。土壌の性質。土質。
(2)五行説で,土の性。
土性っ骨
どしょっぽね [0] 【土性っ骨】
「どしょうぼね」を強めた語。
土性図
どせいず [2] 【土性図】
⇒土壌図(ドジヨウズ)
土性根
どしょうね [0][4][2] 【土性根】
「土性骨(ドシヨウボネ)」に同じ。
土性骨
どしょうぼね [0][2] 【土性骨】
〔「ど」は接頭語〕
(1)性質・性根を強めて,またはののしっていう語。ど根性。ど性根。「浪速(ナニワ)っ子の―を見せてやる」
(2)強調,また,ののしって,他人の背骨をいう語。「―をへしおるぞ」
土戸
つちど [0] 【土戸】
泥土や漆喰(シツクイ)を塗った引き戸。
土戸
どこ 【土戸】
奈良・平安時代,京都の外の地の農民。地戸。
土手
どて【土手】
a bank;→英和
an embankment;→英和
a dike.→英和
〜を築く embank <a river> .→英和
〜が切れた The bank gave way[broke down] <in several places> .‖土手道 a causeway;a dike.
土手
どて [0] 【土手】
(1)土を小高く積み上げた堤。水や風を防ぐ堤防。「大水のために―が切れる」
(2)敵の侵入を防ぐため,城の周りに設けた土の堤。築地(ツイジ)。土居(ドイ)。
(3)マグロなどの背の大きな切り身。
(4)歯の抜け落ちたあとの,歯ぐき。
(5)江戸時代,吉原の入り口の日本堤のこと。
土手っ腹
どてっぱら [0] 【土手っ腹】
(1)腹。腹部。卑しめたりののしったりしていう語。「―に風穴をあけるぞ」
(2)舷側などのように外にふくらんでいるものの,まんなか。「貨物船の―に穴が開く」
土手節
どてぶし 【土手節】
江戸初期の流行歌。吉原通いの嫖客(ヒヨウカク)が,日本堤(土手八丁)を歩きながらうたったものといい,万治(1658-1661)頃に江戸で流行。
土手鍋
どてなべ [0] 【土手鍋】
牡蠣鍋(カキナベ)の一種。平鍋の内側にぐるりと味噌を塗りつけ,その中に牡蠣や野菜をいれて煮るもの。
土払い
つちはらい [3] 【土払い】
牛車に付けた泥よけ。
土拍子
どびょうし [2] 【銅拍子・土拍子】
〔「とびょうし」とも〕
⇒どうびょうし(銅拍子)
土持
つちもち [4][3][0] 【土持(ち)】
建築や土木工事などの際に,土砂を運ぶこと。また,その人。
土持ち
つちもち [4][3][0] 【土持(ち)】
建築や土木工事などの際に,土砂を運ぶこと。また,その人。
土捏ね
つちこね [4][3][0] 【土捏ね】
(1)土をこねること。
(2)壁土をこねる職人。左官。
(3)壁土をこねる道具。
土斑猫
つちはんみょう [3] 【土斑猫】
甲虫目ツチハンミョウ科の昆虫の総称。体長3〜30ミリメートル。体色は黒っぽいものが多い。頭が大きく,腹が太い。後ろばねを欠く種がある。幼虫は脱皮のたびに形が変化する多変態を行う。成虫が分泌するカンタリジンは皮膚に水腫を作る毒素で,生薬にも使われる。日本にはマメハンミョウなど約二〇種がいる。にわつつ。
土方
どかた【土方】
a (construction) laborer.
土方
どかた [0] 【土方】
土木工事に従事する労働者。土工。
土方
ひじかた ヒヂカタ 【土方】
姓氏の一。
土方与志
ひじかたよし ヒヂカタ― 【土方与志】
(1898-1959) 演出家。本名,久敬(ヒサヨシ)。東京生まれ。久元の孫。小山内薫とともに築地小劇場を設立,日本の新劇確立に貢献。
土方久元
ひじかたひさもと ヒヂカタ― 【土方久元】
(1833-1918) 明治の政治家。高知の人。三条実美に従い倒幕運動に参加,薩長連合を実現させた。維新後,初期の東京市政を担当。のち農商務相・宮内相などを歴任。
土方定一
ひじかたていいち ヒヂカタ― 【土方定一】
(1904-1980) 美術評論家。岐阜県生まれ。東大卒。神奈川県立美術館館長。著「近代日本洋画史」
土方歳三
ひじかたとしぞう ヒヂカタトシザウ 【土方歳三】
(1835-1869) 幕末の剣客。武蔵の人。新撰組副長として京都市内の警衛にあたった。鳥羽伏見の戦いに敗れたのちも東下して官軍に抵抗。最後は榎本武揚の軍に属して箱館五稜郭で戦死。
土日
どにち [0] 【土日】
土曜日と日曜日。「―の連休」
土星
どせい [0] 【土星】
〔Saturn〕
太陽系の第六惑星。周囲に環が付属していることで有名。太陽からの距離は14.294億キロメートル。公転周期29.46年。自転周期〇・四四四日。赤道半径6万キロメートル。質量は地球の九五・一六倍。比重約〇・七。極大光度マイナス〇・五等。大小一八個の衛星をもつ。
土星
どせい【土星】
《天》Saturn.→英和
土曜
どよう [2][0] 【土曜】
土曜日。
土曜日
どよう【土曜日】
Saturday <Sat.> .→英和
土曜日
どようび [2] 【土曜日】
週の第七日。金曜日の次の日。土曜。
土木
どぼく【土木(工事)】
engineering[public]works.‖土木請負業者 a public works contractor.土木技師 an[a civil]engineer.土木建築(業) civil engineering and construction (industry).土木工学 civil engineering.
土木
どぼく [1] 【土木】
〔古く「とぼく」とも〕
(1)土と木。
(2)土石・木材・鉄材などを使用して,道路・橋梁(キヨウリヨウ)・鉄道・港湾・堤防・河川・上下水道などの建設工事の総称。
〔従来は家屋などの建築を含んだ〕
→建築
土木の変
どぼくのへん 【土木の変】
中国,明の英宗が,1449年モンゴルのオイラートと戦って敗北し,河北(カホク)の土木堡で捕虜になった事件。
土木工事
どぼくこうじ [4] 【土木工事】
道路・河川・橋・鉄道・港湾・空港などの開設・修築などの工事。
土木工学
どぼくこうがく [4] 【土木工学】
工学の一部門。道路・鉄道・河川・水道・橋梁・発電水力・港湾・空港などの開発・築造並びに国土計画や都市開発に関する技術や理論を研究する。
土木施工管理技士
どぼくせこうかんりぎし [10] 【土木施工管理技士】
建設業法に基づき,土木工事の施工計画作成や工程管理などを行う者。
土木通
つちあけび [3] 【土木通】
ラン科の多年生寄生植物。山中の林下に生え,全体黄褐色で,葉は鱗片状。茎は高さ約80センチメートル。初夏,上方で分枝し黄褐色の花をつけ,肉質のアケビに似た果実を下垂する。果実は赤く熟し,漢方で強壮・強精薬とする。
土柱
どちゅう [0] 【土柱】
砂礫層が雨食されて生じた土砂の柱。一般に,柱の頂には大礫があり,これによって保護された部分が雨食をまぬがれている。徳島県阿波町の土柱は国指定の天然記念物。土塔。
土柿
つちがき [2] 【土柿】
ツチグリの別名。
土栗
つちぐり [2] 【土栗】
担子菌類腹菌目のきのこ。夏から秋,林内の崖などに群生する。子実体は灰褐色,径2〜3センチメートルの扁球形で,熟すと外皮が七,八裂して星形に広がり中の袋を現す。外皮は乾湿により開閉し,これに伴い袋の頂の孔(アナ)から暗褐色の胞子が吹き出る。土柿(ツチガキ)。
土椿象
つちかめむし [4] 【土椿象・土亀虫】
ツチカメムシ科の昆虫。体長10ミリメートル内外。体は光沢のある黒色あるいは黒褐色。足には多数の小刺毛がある。落ち葉の下や土中にすむ。日本各地に分布。
土樋
どひ [1] 【土樋】
土管の樋(トイ)。瓦樋(カワラヒ)。
土橋
どばし [0][1] 【土橋】
上に土をおおいかけた橋。つちはし。
土橋
つちはし 【土橋】
〔「つちばし」とも〕
⇒どばし(土橋)
土橋
どばし【土橋】
an earthen bridge.
土殿
つちどの 【土殿】
貴人が喪中にこもる仮屋。板敷をはずして土間にしたもの。「―して男君達もおはし宮の君は御局しておはす/宇津保(国譲上)」
土民
どみん [0] 【土民】
土地に定住している人。土着の住民。
土気
どき [1] 【土気】
(1)五行のうちの土の気。
(2)土のにおい。「―の壌上(ノボ)る臭気(ニオイ)は紛(プン)と鼻を衝いて/破戒(藤村)」
土気
つちけ [3] 【土気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)土のようす。「―がよい」
(2)田舎くさいこと。どろくさいこと。また,そのさま。「早う拝みたいと,きよろ��するも―なり/浄瑠璃・兼好法師」
土気色
つちけいろ [0] 【土気色】
土のような色。やつれて血の気のない顔色をいう。つちいろ。
土浦
つちうら 【土浦】
茨城県中南部の市。霞ヶ浦西端に臨む。近世,土屋氏九万五千石の城下町,水戸街道の宿場町。古くから醤油醸造が行われる。
土湯温泉
つちゆおんせん 【土湯温泉】
福島市南西,荒川の渓谷にある温泉。硫化水素泉・重曹泉など。吾妻小富士の南麓に位置する。
土瀝青
どれきせい [2] 【土瀝青】
⇒アスファルト
土焼
どやき [3][0] 【土焼(き)】
吸水性のある土器・陶器。すやき。つちやき。
土焼
つちやき [0] 【土焼(き)】
⇒どやき(土焼)
土焼き
どやき [3][0] 【土焼(き)】
吸水性のある土器・陶器。すやき。つちやき。
土焼き
つちやき [0] 【土焼(き)】
⇒どやき(土焼)
土煙
つちけむり [3] 【土煙】
土砂が舞い上がって煙のように見えるもの。つちけぶり。「―を上げて馬車が走る」
土煙
つちけむり【土煙】
a cloud of dust.
土版
どばん [0] 【土版】
縄文晩期の呪術的な土製品。楕円形・長方形の版の両面に文様や人面が表現されている。土偶に共通した呪術具や護符と考えられる。東日本に分布。
→土偶
→岩版
土牛
どぎゅう [0] 【土牛】
大寒の前夜,疾病をはらうため,宮城の門口に陰陽師(オンヨウジ)の立てた土製の牛の像。
土牢
つちろう【土牢】
a dungeon.→英和
土牢
つちろう [0][2] 【土牢】
土を掘って作った牢。
土物
はにもの 【埴物・土物】
埴で作った物。埴輪(ハニワ)の類。「この―を以て生きたる人にかへて陵墓に樹て/日本書紀(垂仁訓)」
土瓶
どびん【土瓶】
an earthen teapot.
土瓶
どびん [0] 【土瓶】
陶器の一。丸い胴の一方に口がつき,肩の両側に耳をつけその間につるをかけたもの。茶を入れたり薬を煎(セン)じるのに用いる。
土瓶割
どびんわり [0] 【土瓶割】
クワエダシャクの俗名。形や色が木の枝に似ているので,まちがえて土瓶をかけて落として割るというのでこの名がある。
土瓶蒸
どびんむし [0][2] 【土瓶蒸(し)】
蒸し物料理の一。マツタケ,白身の魚などを土瓶に入れて蒸し煮にしたもの。
土瓶蒸し
どびんむし [0][2] 【土瓶蒸(し)】
蒸し物料理の一。マツタケ,白身の魚などを土瓶に入れて蒸し煮にしたもの。
土生
はぶ 【土生】
姓氏の一。
土生玄碩
はぶげんせき 【土生玄碩】
(1768?-1848?) 江戸後期の眼科医。安芸の人。名は義寿。幕府奥医師。シーボルトに散瞳薬と引きかえに将軍からの下賜品葵紋の羽織を贈り,シーボルト事件に連座して改易。
土産
みやげ [0] 【土産】
(1)旅行先や外出先から家などへ持って帰るその土地の産物。つと。
(2)人を訪問する際持って行く贈り物。手みやげ。
(3)「土産金」の略。「やうやう銀二百枚―を付けます/浮世草子・桜陰比事 5」
土産
みやげ【土産】
a present;→英和
a gift;→英和
a souvenir (記念の).→英和
土産話 an account of one's travel.土産物屋 a souvenir shop.
土産
どさん [0] 【土産】
〔「とさん」とも〕
(1)土地の産物。「他国と交易をはじめ品物を製し―を出(イダ)し/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)〔その土地の産物を持参するところからいう〕
みやげもの。みやげ。
土産
みあげ 【土産】
贈り物。みやげ。「―ヲスル/日葡」
土産団子
みやげだんご [4] 【土産団子】
(1)葬送の際,墓に持って行く団子。堂団子。杉団子。野辺送り団子。団子飯。
(2)盂蘭盆(ウラボン)に供える団子。
土産物
みやげもの [0] 【土産物】
みやげとする品物。
土産話
みやげばなし [4] 【土産話】
旅行中に見聞・体験した出来事についての話。
土産金
みやげがね [0] 【土産金】
嫁入り・養子縁組の際,嫁や養子が実家から持参した金。持参金。
土用
どよう [0] 【土用】
(1)〔陰陽五行説で,春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水に配し,土を各季節の終わりの一八日間に当てはめたことからいう〕
二十四節気中の立春・立夏・立秋・立冬の前の各一八日間。
(2)特に,夏の土用のこと。七月二〇日頃から立秋の前日までの一年中で最も暑い時期。[季]夏。
土用
どよう【土用】
<in> midsummer;→英和
the dog days.‖土用波 high waves in midsummer.土用干し(する) summer airing (air things).
土用あい
どようあい [2] 【土用あい】
土用の期間中に吹く,北ないし北東の風。
→あいの風
土用三郎
どようさぶろう [6] 【土用三郎】
夏の土用に入ってから三日目を擬人化した称。この日の天候によって,その年の耕作の吉凶を占う俗習があった。
土用休み
どようやすみ [4] 【土用休み】
(1)夏休み。
(2)夏の休業。特に,芝居の本興行の休み。旧暦六月で,この間に若手役者が稽古芝居を打ったりした。
土用凪
どようなぎ [2] 【土用凪】
夏の土用の頃の,風が吹かず海がおだやかな状態。
土用干し
どようぼし [0] 【土用干し】
夏の土用の頃に衣類や本を干して風を通し,虫のつくのを防ぐこと。虫干し。夏干し。[季]夏。《なき人の小袖も今や―/芭蕉》
土用掃き
どようばき [0] 【土用掃き】
夏の土用の間にする大掃除。
土用殿
どようでん 【土用殿】
熱田神宮の本殿の東側の建物。神体の草薙剣(クサナギノツルギ)を奉安する。宝庫造り(井楼組(セイロウグミ)とも)の建築様式。
土用波
どようなみ [2] 【土用波】
夏の土用の頃,海岸に打ち寄せてくる大波。台風に伴って発生したうねりが伝わってきたもの。[季]夏。
土用竹
どようだけ [2] 【土用竹】
ホウライチクの別名。
土用芽
どようめ [2] 【土用芽】
夏の土用の頃に出る植物の新芽。[季]夏。
土用藤
どようふじ [2] 【土用藤】
ナツフジの別名。
土用餅
どようもち [2] 【土用餅】
夏の土用に砂糖を入れてついた餅。疫病よけになるといわれた。
土田
つちだ 【土田】
姓氏の一。
土田杏村
つちだきょうそん 【土田杏村】
(1891-1934) 哲学者・評論家。新潟県佐渡の生まれ。本名,茂(ツトム)。麦僊(バクセン)の弟。京大卒。信濃自由大学の発足に協力。著「象徴の哲学」「国文学の哲学的研究」など。
土田献
つちだけん 【土田献】
江戸後期の漢方医。陸奥(ムツ)の人。字(アザナ)は翼卿。日本で初めて精神病患者を専門的に診療。その症例をもとに「癲癇狂経験篇」(1819年刊)を著した。生没年未詳。
土田麦僊
つちだばくせん 【土田麦僊】
(1887-1936) 日本画家。新潟県佐渡の生まれ。本名,金二。杏村(キヨウソン)の兄。竹内栖鳳に学ぶ。大和絵の伝統に近代西洋画の様式を加えた独自の画境をひらいた。村上華岳らと国画創作協会を結成。代表作「湯女」「大原女」など。
土留
つちどめ [0][4] 【土留(め)】
(1)山や土手などの土砂がくずれるのを防ぐために設ける構築物。やまどめ。どどめ。
(2)「土留め桟(サン)」の略。
土留
どどめ [0] 【土留(め)】
掘削した面の土砂の崩れるのを防ぐための工事。また,そのために作った柵(サク)など。つちどめ。
土留め
つちどめ [0][4] 【土留(め)】
(1)山や土手などの土砂がくずれるのを防ぐために設ける構築物。やまどめ。どどめ。
(2)「土留め桟(サン)」の略。
土留め
どどめ [0] 【土留(め)】
掘削した面の土砂の崩れるのを防ぐための工事。また,そのために作った柵(サク)など。つちどめ。
土留め桟
つちどめさん [0] 【土留(め)桟】
本瓦葺きで,屋根におく土をとめるために打ちつける桟。土留め木。土留め貫き。土留め。
土留桟
つちどめさん [0] 【土留(め)桟】
本瓦葺きで,屋根におく土をとめるために打ちつける桟。土留め木。土留め貫き。土留め。
土百姓
どびゃくしょう [2] 【土百姓】
〔「ど」は接頭語〕
百姓を卑しんでいう語。どんびゃくしょう。
土盛
どもり [0] 【土盛(り)】 (名)スル
低い土地に土を入れてならし,高くすること。地盛り。「敷地が低いので―する」
土盛り
どもり [0] 【土盛(り)】 (名)スル
低い土地に土を入れてならし,高くすること。地盛り。「敷地が低いので―する」
土着
どちゃく [0] 【土着】 (名)スル
その土地に長く住み着いていること。また,その土地に住みつくこと。根付くこと。「―民」「島に―している人々」「―の文化」
土着の
どちゃく【土着の】
native.→英和
〜の人 a native;the natives (総称).
土着主義運動
どちゃくしゅぎうんどう [6] 【土着主義運動】
異民族によって支配されている人々が,不必要な異文化要素を排除して,幸福であった以前の状態に復帰しようとする運動。ネーティビズム。
→千年王国
→ゴースト-ダンス
→カーゴ-カルト
土石
どせき [0] 【土石】
土と石。
土石流
どせきりゅう [3] 【土石流】
土や石が雨水などと一体となって,渓流や斜面を一気に流れ下る現象。
土砂
どしゃ [1] 【土砂】
(1)土と砂。どさ。
(2)土砂加持をした,特別な霊力をもった砂。
土砂
どしゃ【土砂】
earth and sand.土砂崩壊[崩れ]a landslide;→英和
<米> a washout.→英和
土砂加持
どしゃかじ [3] 【土砂加持】
密教で,土砂を洗い清め,護摩を修し,本尊の前で光明真言を誦して行う加持。その砂を病者に授ければ苦悩が除かれ,硬直した死体の上にまけば柔軟になり,墓にまけば罪過が消えるという。どさかじ。「―の功徳,なほ無間の苦を免るといへり/盛衰記 38」
土砂降り
どしゃぶり【土砂降り】
a hard[heavy,pouring]rain;a downpour.→英和
〜に降る rain hard[heavily,in torrents].
土砂降り
どしゃぶり [0] 【土砂降り】
雨が勢い激しく降ること。
土磔
どばっつけ 【土磔】
⇒つちはりつけ(土磔)
土磔
つちはりつけ 【土磔】
地面に板を敷き,その上に罪人を寝かせて行うはりつけの刑。どばっつけ。つちはっつけ。「土に板をしきて―といふ物にして/平治(下・古活字本)」
土神
どじん [0] 【土神】
⇒土公神(ドクジン)
土祭
つちまつり [3] 【土祭(り)】
⇒地鎮祭(ジチンサイ)
土祭り
つちまつり [3] 【土祭(り)】
⇒地鎮祭(ジチンサイ)
土突き
どつき [0][3] 【土突き】
建築をする前に地面を突き固めること。地がため。地形(ジギヨウ)。どうづき。どづき。
土窟
どくつ [0] 【土窟】
土のほら穴。つちあな。
土窯
どがま [0] 【土窯・土竈】
炭焼き窯の一。木材が炭化するのを待って,密閉して火を消す装置のもの。窯口以外は全部土で築く。
土竈
どがま [0] 【土窯・土竈】
炭焼き窯の一。木材が炭化するのを待って,密閉して火を消す装置のもの。窯口以外は全部土で築く。
土竈炭
どがまずみ [3] 【土竈炭】
土窯で焼いた炭。質がもろく火つきがよい。らくだずみ。
土竜
どりゅう [1][0] 【土竜】
(1)モグラの異名。
(2)〔地上の竜の意〕
駿馬。竜馬(リユウメ)。名馬。「佐々木四郎,生唼(イケズキ)といふ―に乗つて/盛衰記 36」
土竜
むぐら 【土竜】
モグラの異名。[日葡]
土竜
もぐらもち [3] 【土竜】
モグラのこと。
土竜
むぐらもち 【土竜】
モグラの異名。[日葡]
土竜
もぐら【土竜】
a mole.→英和
土竜
もぐら [0] 【土竜・鼹鼠】
(1)食虫目モグラ科の哺乳類の総称。地下生活に適応して,目が退化し,前足が大きく穴を掘りやすい形になっている。ヨーロッパ・アジアに分布。むぐら。
(2){(1)}の一種。頭胴長15センチメートル内外,尾長2センチメートル内外。体は茶ないし黒茶色。地下にすみ,ミミズ・昆虫などを食べる。トンネルを掘る時に土を押し上げ,農作物などを枯らすことがある。関東・東北地方に分布。アズマモグラ。
土竜(2)[図]
土竜叩き
もぐらたたき [4] 【土竜叩き】
ゲーム-センターなどにあるゲーム機。穴のあちこちから飛び出すモグラにかたどった人形の頭を槌(ツチ)でたたいて引っ込ませ得点を競う遊び。
土竜打ち
もぐらうち [3] 【土竜打ち】
主に小正月に行われる,モグラの害を除く意で行われる子供の行事。地面を打って音をたてたり,はやし言葉を唱えて家々を巡ったりする。もぐら送り。[季]新年。《奈良坂に百姓家あり―/中村三山》
土竜送り
もぐらおくり [4] 【土竜送り】
「土竜打ち」に同じ。
土筆
つくづくし 【土筆】
つくしの異名。つくつくし。[季]春。「蕨・―,をかしき籠に入れて/源氏(早蕨)」
土筆
つくし [0] 【土筆】
スギナの胞子茎。茶褐色で節に袴(ハカマ)があり,茎頂に筆の穂状の胞子嚢穂がつく。早春に出る。食用ともする。[季]春。《まゝごとの飯もおさいも―かな/星野立子》
土筆
どひつ [0] 【土筆】
(1)ツクシのこと。ツクシにあてた「土筆」を音読したもの。
(2)「焼き筆」に同じ。
土筆
つくし【土筆】
《植》a horsetail.→英和
土筆坊
つくしんぼ [0] 【土筆坊】
つくしの異名。
土管
どかん [0] 【土管】
粘土を焼いてつくった管。素焼きと釉(ウワグスリ)を施したものがあり,排水管・煙突などに用いる。
土管
どかん【土管】
<lay> an earthen pipe.
土篩
つちふるい [3] 【土篩】
土のかたまりをふるい分ける目の粗い篩。
土籃
つちかご [2] 【土籃】
土を運ぶのに用いるかご。
土細工
つちざいく [3] 【土細工】
土を焼いてつくった細工物。
土肥
どひ 【土肥】
姓氏の一。
土肥
とい トヒ 【土肥】
静岡県,伊豆半島西海岸にある町。もと金山の町。温泉と美しい海岸で知られる。
土肥
どい ドヒ 【土肥】
⇒どひ(土肥)
土肥原
どひはら 【土肥原】
姓氏の一。
土肥原
どいはら ドヒハラ 【土肥原】
⇒どひはら(土肥原)
土肥原秦徳純協定
どひはらしんとくじゅんきょうてい 【土肥原秦徳純協定】
1935年(昭和10)6月,奉天特務機関長土肥原賢二がチャハル省主席代理秦徳純に結ばせた協定で,国民党軍のチャハル省からの撤退などを約束させた。
土肥原賢二
どひはらけんじ 【土肥原賢二】
(1883-1948) 軍人。陸軍大将。岡山県生まれ。奉天特務機関長として満州事変に関与。土肥原・秦徳純協定を結ぶ。1938年(昭和13)土肥原機関を設立。戦後 A 級戦犯として絞首刑。
土肥実平
どひさねひら 【土肥実平】
平安末・鎌倉初期の武将。相模土肥郷の人。通称,次郎。源頼朝の挙兵に参加し,以後その重臣として活躍,平家追討で源義経・源範頼を補佐して戦功をあげた。生没年未詳。
土肥慶蔵
どひけいぞう 【土肥慶蔵】
(1866-1931) 医学者。福井県生まれ。東大教授。種々の新皮膚病を発見。著「世界黴毒史」
土臭い
つちくさい【土臭い】
unrefined;rustic.→英和
土臭い
つちくさ・い [4] 【土臭い】 (形)[文]ク つちくさ・し
(1)土のにおいがする。
(2)田舎風で,あかぬけていない。どろくさい。野生的な,生命力に富んだ,の意味でも使う。「―・いが味わいのある民芸品」「―・い男」
[派生] ――さ(名)
土臼
つちうす [3] 【土臼】
⇒磨(ス)り臼(ウス)
土船
つちぶね [0][3] 【土船】
(1)土を運ぶ船。
(2)昔話「かちかち山」に出てくる土で作った船。どろぶね。
土色
つちいろ [0] 【土色】
土のような色。黒みを帯びた青色。血の気のない顔色にいう。つちけ色。
土色の
つちいろ【土色の】
deadly pale (顔が).
土芥
どかい [0] 【土芥】
土とあくた。価値のないもののたとえ。「生命を―の如く思惟するものあらんや/月世界旅行(勤)」
土芳
とほう トハウ 【土芳】
⇒服部(ハツトリ)土芳
土茯苓
どぶくりょう [2] 【土茯苓】
サンキライの異名。また,サンキライ{(3)}の根茎。乾燥させたものは梅毒薬として知られる。菝葜(バツカツ)。
土葬
どそう [0] 【土葬】 (名)スル
死体を土の中へ埋めて葬ること。また,その葬法。
土葬
どそう【土葬】
burial.→英和
〜する bury <a dead body> in the ground.→英和
土蔵
どぞう【土蔵】
a storehouse;→英和
a godown.→英和
土蔵破り a godown breaker.
土蔵
どぞう [0] 【土蔵】
(1)四面を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り固めた倉庫。つちぐら。土倉。
(2)「土倉(ドソウ){(1)}」に同じ。「京中の―共を打破て/太平記 12」
土蔵(1)[図]
土蔵破り
どぞうやぶり [4] 【土蔵破り】
土蔵を破って押し入り,財物を盗み取ること。また,その盗賊。
土蔵造り
どぞうづくり [4] 【土蔵造り】
土蔵のように四面の壁を土と漆喰(シツクイ)で塗り固めて耐火構造にしたもの。また,その家屋。
土蕃
どばん [0] 【土蕃】
土着の蛮人。
土蛙
つちがえる [3] 【土蛙】
カエルの一種。体長4〜5.5センチメートル。背面は暗褐色で,背に線状やいぼ状の隆起があり,行動はゆっくりしている。水田や溝にすむ。日本の本州以南と朝鮮・中国に分布。いぼがえる。糞蛙。
土蜂
どほう [0] 【土蜂】
アナバチ,またジガバチのこと。
土蜂
つちばち [2] 【土蜂】
ツチバチ科のハチの総称。体長2〜5センチメートル。頭部は小さく,腹部は長い。全体に黒色で黄色または赤色の横縞がある。地中のコガネムシの幼虫に卵を産みつけ,孵化後寄生する。[季]春。
土蜂
ゆするばち 【土蜂】
穴蜂(アナバチ)の古名。[和名抄]
土蜘
つちぐも 【土蜘蛛・土蜘】
(1)能の一。五番目物。葛城山の土蜘蛛が僧形で現れ,病床の頼光に蜘蛛の糸を投げかけて悩まし逃げ去るが,頼光の家臣があとを追い,退治する。
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄。新古演劇十種の一。河竹黙阿弥作。1881年(明治14)東京新富座初演。能の「土蜘蛛」を舞踊化したもの。
土蜘蛛
つちぐも [0] 【土蜘蛛】
(1)ジグモの別名。
(2)古代,大和朝廷に服従せず異民族視された人々の呼称。背は低く長い手足をし,穴居生活をしていたという。
土蜘蛛
つちぐも【土蜘蛛】
a ground spider.
土蜘蛛
つちぐも 【土蜘蛛・土蜘】
(1)能の一。五番目物。葛城山の土蜘蛛が僧形で現れ,病床の頼光に蜘蛛の糸を投げかけて悩まし逃げ去るが,頼光の家臣があとを追い,退治する。
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄。新古演劇十種の一。河竹黙阿弥作。1881年(明治14)東京新富座初演。能の「土蜘蛛」を舞踊化したもの。
土製
どせい [0] 【土製】
土でつくること。土作り。「―の人形」
土製の
どせい【土製の】
earthen.→英和
土製模造品
どせいもぞうひん [0] 【土製模造品】
古墳時代の土製の祭祀(サイシ)用器具。各種の器物の形を模した素焼きの焼き物。
土見
つちみ [0] 【土見】
茶入れや茶碗などの素地(キジ)が露出している部分。土見せ。
→茶入れ
土語
どご [1] 【土語】
(1)その地の土着の住民の話す言葉。
(2)その地の方言。
土讃線
どさんせん 【土讃線】
四国山地を横断して,香川・徳島・高知の三県を結ぶ JR 四国の鉄道線。198.7キロメートル。多度津から高知を経て窪川に至る。
土豚
つちぶた [0] 【土豚】
管歯目の哺乳類。外形はブタに似るが尾が太く長く,耳も大きい。頭胴長90〜120センチメートル。体は黄褐色で,褐色の毛がまばらに生える。四肢は頑丈で大きなつめを持つ。夜行性で,シロアリを食べる。現生するのは一種だけ。アフリカの草原に分布。
土豚[図]
土豪
どごう [0] 【土豪】
その土地の豪族。その土地で勢力のある者。
土豪劣紳
どごうれっしん [0] 【土豪劣紳】
もと中国で,軍閥や官僚と結んで農民を搾取した地主・資産家の蔑称。
土負貝
どぶがい [2] 【土負貝・溝貝】
淡水産の二枚貝。殻長10センチメートル内外。貝殻は薄く,表面は黒褐色。内面は白色で真珠光沢がある。全国の池沼などの泥底にすむ。
土賊
どぞく [1][0] 【土賊】
その土地の暴民。土匪(ドヒ)。
土質
どしつ [0] 【土質】
(1)土の性質。特に,地盤・土層の状況,土の物理的・力学的性質をいう。「―を改良する」
(2)土を構成する物質。
土足
どそく [0] 【土足】
(1)履物を履いたままのこと。「―で座敷に上がりこむ」
(2)泥のついたよごれた足。どろあし。
土足で
どそく【土足で】
with one's shoes on.
土踏まず
つちふまず [3] 【土踏まず】
足の裏のくぼんだ所。土付かず。
土踏まず
つちふまず【土踏まず】
the (plantar) arch (足の);a shank (靴の).→英和
土車
つちぐるま 【土車】
能の一。四番目物。世阿弥作。我が子を捨てて出家した深草少将を,家人の小次郎が少将の子供を土車に乗せ,羯鼓(カツコ)や踊り念仏で遊狂しながら探し求め,苦難の末,信濃国善光寺でめぐり会う。
土車
つちぐるま [3] 【土車】
土を運ぶ二輪車。
土遊び
つちあそび [3] 【土遊び】
土をこねていろいろの形の物を作ったりして遊ぶこと。つちいじり。
土運
どうん [0] 【土運】
土砂を運ぶこと。「―船」
土釜
つちがま [0] 【土釜】
⇒どがま(土釜)
土釜
どがま [0] 【土釜】
飯を炊くための土製の釜。つちがま。
土針
つちはり 【土針】
ツクバネソウのこと。またはメハジキのこととも。「我がやどに生ふる―心ゆも/万葉 1338」
土鈴
どれい [0] 【土鈴】
土製の鈴。郷土玩具に多い。
土錘
どすい [0] 【土錘】
漁労具の一。古墳時代に漁網のおもりとして用いられたもの。
土鍋
どなべ【土鍋】
an earthenware pot.
土鍋
つちなべ [0] 【土鍋】
素焼きのなべ。どなべ。
土鍋
どなべ [0] 【土鍋】
素焼きの土製の鍋。
土門
どもん 【土門】
姓氏の一。
土門
つちもん [0] 【土門】
築地塀(ツイジベイ)に作った,屋根のない門。
土門拳
どもんけん 【土門拳】
(1909-1990) 写真家。山形県生まれ。名取洋之助の日本工房で報道写真の基礎を学ぶ。戦後リアリズム写真を提唱,力強いドキュメンタリー・肖像写真を残した。
土間
どま【土間】
an earth[a dirt]floor;an unfloored part;the pit (劇場の).→英和
土間
つちま 【土間】
「どま(土間)」に同じ。「―ひえあがりけるにぞ/浮世草子・五人女 4」
土間
どま [2] 【土間】
(1)屋内で床板を張らず,地面のまま,あるいは三和土(タタキ)にしてあるところ。土場。
(2)〔江戸初期,劇場は野外にあり,地面に敷物を敷いて観客席としたのでいう〕
劇場の,舞台正面の一階平面の座席のこと。
土間敷
どまじき [0] 【土間敷】
床板を張らず,土間の上に藁(ワラ)などを置き,その上に筵(ムシロ)を敷くこと。また,そのような部屋。
土降る
つちふ・る 【土降る・霾る】 (動ラ四)
黄砂(コウサ){(4)}が降ってくる。[季]春。「雲端に―・る心地して/奥の細道」
土面
どめん [0] 【土面】
縄文後期・晩期の人面にかたどった土製品。仮面の形をしたものと,小型円形の装飾的なものがある。東北地方を中心に東日本に分布。
土面[図]
土類
どるい【土類】
《化》earths.土類金属 an earth metal.
土類金属
どるいきんぞく [4] 【土類金属】
周期表の 13 族に属するアルミニウム・ガリウム・インジウム・タリウムの四元素の古い総称。または,酸化アルミニウムおよびそれに似た酸化物(土は酸化物の意)を与える金属元素の意味で,アルミニウムと希土類元素の古い総称。
土風炉
どぶろ [0] 【土風炉】
土製の風炉。茶道では形・塗りなど様々で種類が多い。
土饅頭
どまんじゅう [2] 【土饅頭】
土を饅頭のように小高く盛り上げて作った墓。塚。
土饅頭
どまんじゅう【土饅頭】
a grave mound.
土鳥黐
つちとりもち [3] 【土鳥黐】
ツチトリモチ科の多年草。暖地の山中に生え,ハイノキなどの根に寄生する。全体に肉質。根茎は塊状。茎は高さ10センチメートル内外で,鱗片葉を互生。雌雄異株。秋,茎頂に卵形赤色の花穂を立て,雌花を密生する。雄株は知られていない。根茎から鳥黐をつくる。土山黐(ツチヤマモチ)。山寺坊主。
土鳩
どばと [0] 【土鳩・鴿】
(1)ハト目ハト科の鳥。原種はヨーロッパから中国にかけて生息するカワラバトで,紀元前三千年頃すでに家禽(カキン)化されていたという。現在は世界各国に見られる。伝書バト・クジャクバトなど多数の改良品種がある。イエバト。
(2)一般に,公園・社寺などにいるハトの称。
土黒し
にぐろ・し 【土黒し】 (形ク)
土のように黒い。「初土は膚赤らけみ底土は―・き故/古事記(中)」
土鼓
どこ [1] 【土鼓】
周代の打楽器。焼き物の胴の両面に革を張った鼓。草で作った撥(バチ)を使って打つ。
圦
いり [0][1] 【圦】
池の土手などに埋めて水の出入りを調節する樋(トイ)。水門。樋口(ヒグチ)。
圦樋
いりひ 【圦樋】
水を引き入れたり出したりするために設けた水門の樋(トイ)。樋口(ヒグチ)。
圧
あつ 【圧】
押さえつける力。圧力。「―を加える」
圧し
おし 【押し・圧し】
■一■ [0] (名)
(1)押すこと。押す力。「相撲は―が基本だ」
(2)上から重みをかけること。また,そのために置くもの。「漬物に―をする」
(3)人を威圧する力。「―のきく人」
(4)強引に自分の意志を通すこと。「―が強い」
(5)観測点における,地震波の P 波初動の方向が,震源に向かう方向と逆の方向に向くこと。
(6)(「押機」と書く)バネ仕掛けのねずみ捕りのように,踏めば打たれて圧死する仕掛け。「其の殿の内に―を作りて待ちし時/古事記(中訓)」
■二■ (接頭)
動詞に付く。《押》
(1)むりに…する,しいて…する,という意を表す。「―つける」「―切る」「―進める」
(2)意味を強める。「―黙る」「―つまる」
圧し
へし [2] 【圧し】
〔動詞「圧(ヘ)す」の連用形から〕
(1)鍛造用工具の一。赤熱した材にあてがい,ハンマーで打って均斉成形する工具。平へし・丸へし・足へしなど種々ある。
(2)おもし。「―ヲカクル/日葡」
圧し合い
へしあい [0] 【圧し合い】 (名)スル
へしあうこと。「押し合い―する」
圧し合う
へしあ・う 【圧し合う】 (動ワ五[ハ四])
大勢の人が互いに押し合う。「僧俗男女押し合ひ―・ふ中より/滑稽本・放屁論」
圧し折る
へしお・る [3][0] 【圧し折る】 (動ラ五[四])
強い力を加えて折る。おしつけて折る。たわめて折る。「枝を―・る」「高慢の鼻を―・る」
[可能] へしおれる
圧し曲げる
へしま・げる [4] 【圧し曲げる】 (動ガ下一)
押しつぶすようにして曲げる。「スプーンを―・げた」
圧し殺す
おしころ・す [4] 【押し殺す・圧し殺す】 (動サ五[四])
(1)押しつぶして殺す。
(2)感情や息などを努力しておさえる。こらえる。「笑いを―・す」「息を―・して隠れる」
圧し潰す
おしつぶ・す [4] 【押し潰す・圧し潰す】 (動サ五[四])
(1)押してつぶす。「ボール箱を―・す」
(2)(比喩的に)大きな力で壊す。「戦争が少年の夢を―・した」
[可能] おしつぶせる
圧し髷
おしまげ [0] 【圧し髷】
島田髷を押しつぶしたような形の髷。
圧す
あっ・す 【圧す】 (動サ変)
⇒あっする
圧す
お・す [0] 【押す・圧す】 (動サ五[四])
(1)物に手・指先などを当てがって,前方へ力を加える。《押》
⇔引く
「―・しても引いてもあかない」「ボタンを―・すとブザーが鳴ります」
(2)車両などに後ろから力を加えて前進させる。《押》「乳母車を―・す」「橇(ソリ)を―・す」
(3)上から力を加える。
(ア)重みを加える。「上から―・してつぶす」
(イ)(「捺す」とも書く)印や型を上から当てて写す。「印鑑を―・して下さい」「記念帳にスタンプを―・す」「手形を―・す」
(ウ)箔(ハク)を貼り付ける。《押》「金箔を―・す」
(4)優位に立って相手を圧倒する。《押・圧》「気迫に―・される」「終始―・し気味に試合を進める」「その場の雰囲気に―・されて何も言えない」
(5)強引に自分の意志を通そうとする。《押》
(ア)相手に対して働きかける。「理詰めで―・して来られてはかなわない」「この条件でもう一押し―・してみよう」
(イ)方針を変えずに貫く。やり方などを変えずに進める。「医学部受験一本槍で―・す」
(6)障害や困難があるのに,無理をする。強いてする。《押》「反対を―・して…する」「病気を―・して会議に出席する」
→押して
(7)(「念を押す」などの形で)確かめる。《押》「約束を忘れないように念を―・す」
(8)(放送などで)時間がおしつまる。
(9)軍勢などを進める。「東海東山両道を―・して責め上る/太平記 13」
(10)光などを,上から一面に及ぼす。「春日山―・して照らせるこの月は/万葉 1074」
[可能] おせる
[慣用] 駄目を―・横車を―・横に車を―/烙印(ラクイン)を押される
圧す
へ・す 【圧す】 (動サ四)
(1)押しつける。おさえる。「―・し合う」「左右の腕(カイナ)に取り付きて,押せども―・せども少しも働かず/義経記 7」
(2)圧倒する。へこませる。「逢坂の歌は―・されて,返しもえせずになりにき/枕草子 136」
圧する
あっ・する [0] 【圧する】 (動サ変)[文]サ変 あつ・す
(1)権威などによって抑えつける。威圧する。「聴衆を―・する熱弁」「威風堂々四辺を―・する」
(2)圧力をかけて押す。
圧する
あっする【圧する】
press (down);→英和
oppress (圧迫);→英和
overwhelm (威圧).→英和
圧伏
あっぷく [0] 【圧伏・圧服】 (名)スル
抑えつけて服従させること。「威権を用ひ強て之を―せんと欲する/世路日記(香水)」
圧倒
あっとう [0] 【圧倒】 (名)スル
はるかにすぐれた力や勢力で相手を押さえつけること。「体力で―する」
圧倒する
あっとう【圧倒する】
overwhelm;→英和
overcome;→英和
overpower.→英和
‖圧倒的勝利 a sweeping victory.圧倒的多数 an overwhelming majority.
圧倒的
あっとうてき [0] 【圧倒的】 (形動)
比べものにならないほど,他より優勢であるさま。「―な勝利をおさめた」
圧入
あつにゅう [0] 【圧入】 (名)スル
圧力を加えて押し込むこと。「ガスを―する」「―仕上げ法」
圧出
あっしゅつ [0] 【圧出】 (名)スル
押し出すこと。「水路百変傍河村落の悪水淤泥(オデイ)と共に―し/新聞雑誌 23」
圧制
あっせい【圧制】
<groan under> despotism;→英和
oppression;→英和
tyranny.→英和
〜する oppress;→英和
tyrannize <over> .→英和
〜的 oppressive;→英和
tyrannical.
圧制
あっせい [0] 【圧制】 (名・形動)[文]ナリ
権力や武力などによって,人の言動を束縛したり,人に強制したりする・こと(さま)。「因襲の旧法を以て其民を―すること/明六雑誌 28」「随分―な遣方だね/うづまき(敏)」
圧力
あつりょく【圧力】
pressure.→英和
〜を加える press;→英和
give pressure <to> .‖圧力計(団体) a pressure gauge (group).
圧力
あつりょく [2] 【圧力】
(1)二つの物体が互いに接触している時の接触面,または一つの物体の内部に仮定した面を境にして,両側の部分が面に垂直に互いに押し合う単位面積当たりの力。その大きさの単位としては,Pa(パスカル),N/m²(1Pa=1N/m²)のほか,atm(気圧),bar(バール)やミリバール,ヘクトパスカルを用いる。なお水銀柱の高さ mmHg も用いる。
(2)他人を自己の意志に従わせようとする強い働きかけ。「政府は世論の―に屈した」
圧力団体
あつりょくだんたい [5] 【圧力団体】
自己の特殊利益や主張を実現するため,議会や行政府などに対して政治的圧力を行使する社会集団。プレッシャー-グループ。
圧力変質
あつりょくへんしつ [5] 【圧力変質】
地殻内部の岩石が強い圧力を受けて変質する現象。砕かれて微細粒質の岩石になる。摩擦熱のために再結晶することがある。
→圧砕岩
圧力抵抗
あつりょくていこう [5] 【圧力抵抗】
流体中を動く物体に流体から働く力のうち,その表面に垂直な力(圧力)の合力。音速以下の運動の時は,流線形の物体には圧力抵抗がほとんど働かない。形状抵抗。
圧力水頭
あつりょくすいとう [5] 【圧力水頭】
流れの中で,ある点に圧力として蓄えられているエネルギーを液柱の長さで表したもの。流体中の一点の圧力を流体の単位体積の重量で割った値。
→水頭
圧力秤
あつりょくばかり [5] 【圧力秤】
高圧力を測定する装置。精密につくったピストン-シリンダーを鉛直に設置し,ピストン上に調節可能の重錘を載せたもの。測定すべき液体の圧力をシリンダーに導いてピストンの下方から働かせ,それに重錘をつりあわせて測定する。重錘圧力計。ピストン圧力計。
圧力計
あつりょくけい [0] 【圧力計】
液体や気体の圧力をはかる計器の総称。大気圧をはかるものは気圧計,低い圧力をはかるものは真空計と呼ぶ。構造上からは,液体圧力計・弾性圧力計・圧力ばかり・電気抵抗圧力計などに分類する。マノメーター。
圧力釜
あつりょくがま [0][4] 【圧力釜】
蓋(フタ)と身を密閉構造にすることにより,内部を高温・高圧の状態に保てるようにした釜。普通の鍋よりも早く,やわらかく煮ることができる。圧力鍋。
圧力鍋
あつりょくなべ [5] 【圧力鍋】
⇒圧力釜(アツリヨクガマ)
圧勝
あっしょう [0] 【圧勝】 (名)スル
一方的に勝つこと。また,圧倒的な勝利。「大差で―する」
圧勝する
あっしょう【圧勝する】
win an overwhelming victory <over> .
圧印機
あついんき [3] 【圧印機】
凹凸のある金型を被加工物にあて,圧力を加えて型をしるす機械。貨幣・メダルの製造などに用いる。
圧壊
あっかい [0] 【圧壊】 (名)スル
圧力を加えてつぶすこと。おしつぶすこと。
圧密
あつみつ [0] 【圧密】
土や地盤に圧力が加わって体積が減少すること。
圧巻
あっかん【圧巻】
the best <of> ;→英和
the highlight <of the day> .→英和
圧巻
あっかん [0] 【圧巻】
〔古く,中国の官吏登用試験で,最もすぐれた巻(答案)を他の答案の上にのせた故事から〕
書物・催し物などの中で一番すぐれているところ。「ラスト-シーンが―だった」
圧延
あつえん [0] 【圧延】 (名)スル
二個またはそれ以上のロールを回転させ,その間に金属材料を通して板・棒・管などの形に成形・加工すること。成形と同時に材質を均一化する。材料を加熱して行う熱間圧延と常温で行う冷間圧延がある。
圧延機
あつえんき [3] 【圧延機】
金属材料を圧延して,鋼板・形鋼(カタコウ)・鋼管などを作る機械。
圧抑
あつよく [0] 【圧抑】 (名)スル
抑えつけて,自由にさせないこと。抑圧。「人民一般の意見なる者は決して猥りに―する事を得ざる者にして/民約論(徳)」
圧接
あっせつ [0] 【圧接】
溶接法の一。金属の接合部を摩擦や爆発によって加熱し,圧力を加えて接合すること。
圧搾
あっさく [0] 【圧搾】 (名)スル
(1)圧力を加えて,しぼりとること。「果実を―する」
(2)「圧縮(アツシユク){(1)}」に同じ。
圧搾
あっさく【圧搾】
pressure;→英和
compression.〜する (com)press.→英和
‖圧搾機 a compressor.圧搾空気 compressed air.
圧搾機
あっさくき [4] 【圧搾機】
二つの板の間に,植物の実・種子などを入れ,圧力を加えて水分や油をしぼりとる機械。てこ・ねじ・水圧などを利用。
圧搾空気
あっさくくうき [5] 【圧搾空気】
⇒圧縮空気(アツシユククウキ)
圧政
あっせい [0] 【圧政】
権力や武力で人民を抑えつける政治。圧制政治。「軍部の―」
圧服
あっぷく [0] 【圧伏・圧服】 (名)スル
抑えつけて服従させること。「威権を用ひ強て之を―せんと欲する/世路日記(香水)」
圧条
あつじょう [0] 【圧条】
苗木の取り方の一。果樹などの木の枝を押し曲げて土に埋め,発根させたあと,親木から切り離して苗木とするもの。取り木。
圧死
あっし [0] 【圧死】 (名)スル
物に押しつぶされて死ぬこと。「倒れた柱の下敷きになって―する」
圧死する
あっし【圧死する】
be crushed[pressed]to death.
圧殺
あっさつ [0] 【圧殺】 (名)スル
(1)権力・武力によって,反対勢力などを完全に抑えつけること。「反対意見を―する」
(2)押しつぶして殺すこと。
圧殺する
あっさつ【圧殺する】
crush[squeeze]to death.
圧点
あってん [3][0] 【圧点】
皮膚にある感覚点の一。圧覚を感知する。
→圧覚
圧状
おうじょう アフジヤウ 【圧状】
(1)人を脅して強制的に書かせた文書。「人をおどして思ふ様の文を書かせんと仕るをば,乞素(コツソ)―と申して/盛衰記 23」
(2)(「往生」と書く)脅すようにして,いやいや承知させること。
圧痛
あっつう [0] 【圧痛】
圧迫したときに感ずる痛み。
圧痛点
あっつうてん [3] 【圧痛点】
圧迫したとき,痛みを特に強く感じる部位。特定の圧痛点の異常な痛みは,特定の疾患と関連づけることができる。
圧砕
あっさい [0] 【圧砕】 (名)スル
押しつけてくだくこと。
圧砕岩
あっさいがん [3] 【圧砕岩】
変成岩の一。既存の岩石が地殻運動の強い圧力をうけて砕かれ,微細粒の集合体になり,押し固まってできた岩石。ミロナイト。マイロナイト。
圧粉磁心
あっぷんじしん [5] 【圧粉磁心】
磁性材料を粉末にして表面を絶縁皮膜で覆い,結合剤を混ぜて加圧成形した磁心。高周波用に適する。
圧縮
あっしゅく【圧縮】
compression.〜する compress;→英和
condense.→英和
圧縮
あっしゅく [0] 【圧縮】 (名)スル
(1)物体に圧力を加えて容積を縮小させること。特に,気体に圧力を加えて,容積を小さくすること。圧搾。
(2)文章などを,ちぢめて短くすること。「原稿を半分に―する」
(3)〔心〕 二つ以上の観念や事象が融合して一つになる,夢などにみられる心理現象。
圧縮ガス
あっしゅくガス [5] 【圧縮―】
常温で液化しない程度に圧縮して,大気圧より圧力を高めたガス。普通,ボンベに詰めて蓄える。圧縮空気・圧縮酸素など。
圧縮ポンプ
あっしゅくポンプ [5] 【圧縮―】
空気やその他の気体を圧縮するためのポンプ。
圧縮応力
あっしゅくおうりょく [5] 【圧縮応力】
物体を外部から圧縮した時,物体の内部で釣り合いを保つために生ずる力。
圧縮機
あっしゅくき [4] 【圧縮機】
空気やその他の気体を圧力比二・〇以上の高圧に圧縮する機械。圧力比がそれ以下の送風機や通風機とは区別する。コンプレッサー。
圧縮比
あっしゅくひ [4][3] 【圧縮比】
内燃機関などで,シリンダー内に吸入した混合気の容積の,圧縮後の容積に対する比。圧縮比を高めれば,それに従って出力も大きくなるが,高くしすぎると,ノッキングなどの障害を起こす。
圧縮率
あっしゅくりつ [4] 【圧縮率】
物体に働く圧力を増したとき生じる体積の減少の割合と,増加した圧力との比。一般に,気体の圧縮率は大きく,液体・固体では小さい。体積弾性率の逆数。
圧縮空気
あっしゅくくうき [5] 【圧縮空気】
高圧を加えて圧縮した空気。再び膨張する時の力をエア-ブレーキ・エア-ハンマーやドアの自動開閉などに広く利用する。圧搾空気。
圧縮空気機械
あっしゅくくうききかい [9][8] 【圧縮空気機械】
圧縮空気を動力源とする機械の総称。エア-ハンマー・エア-ドリル・エア-リベッターなど。
圧縮空気機関
あっしゅくくうききかん [9][8] 【圧縮空気機関】
圧縮空気を動力源とする機関。引火性ガスのある炭坑・化学工場・塗装工場などで用いる。
圧縮記帳
あっしゅくきちょう [5] 【圧縮記帳】
税法上の規定の一つで,企業が交付金でおよび譲渡により固定資産を取得したとき,その価額を取得原価から控除して損金とする会計上の方法。減価償却額は減少になるが,将来の課税所得が増えることから,課税繰り延べの効果をもつ。
圧縮酸素
あっしゅくさんそ [5] 【圧縮酸素】
酸素ガスを常温で液化しない程度に圧縮し,ボンベに蓄えたもの。水素またはアセチレン-ガスと混ぜて燃焼し,金属の溶接・切断に用いるほか,医療で酸素吸入に用いるなど,用途が広い。
圧胴
あつどう [0] 【圧胴】
円筒形の,圧力を加えて用いられる機械部品。ドラム。
圧舌子
あつぜつし [4] 【圧舌子】
⇒舌圧子(ゼツアツシ)
圧覚
あっかく [0] 【圧覚】
皮膚感覚の一。皮膚その他身体の一部が押されたり引っぱられたりした時に生じる感覚。狭義には皮膚深く感じられる場合を圧覚といい,皮膚表面で感じられる場合を触覚として区別する。皮膚に分布する圧点が感覚の受容器。
→触覚
圧迫
あっぱく【圧迫】
pressure;→英和
oppression.→英和
〜する oppress;→英和
press <upon> ;→英和
lie heavy <on> .
圧迫
あっぱく [0] 【圧迫】 (名)スル
(1)強い力でおさえつけること。「胸が―されて苦しい」
(2)武力や権威でおさえつけること。抑圧。威圧。「精神的―を被る」
(3)おさえつけて,相手の勢いを弱めたり,規模を縮小させたりする。「敵を側面より―する」「学費が家計を―する」
圧迫包帯
あっぱくほうたい [5] 【圧迫包帯・圧迫繃帯】
はなはだしい出血やヘルニア・内臓下垂などがあるとき,局所を包帯で圧迫してそれを防ぐ方法。また,その包帯。
圧迫繃帯
あっぱくほうたい [5] 【圧迫包帯・圧迫繃帯】
はなはだしい出血やヘルニア・内臓下垂などがあるとき,局所を包帯で圧迫してそれを防ぐ方法。また,その包帯。
圧雪
あっせつ [0] 【圧雪】
降った雪が,踏み固められた状態になったもの。「―道路」
圧電効果
あつでんこうか [5] 【圧電効果】
水晶・ロシェル塩・チタン酸バリウムなどの結晶に力を加えると,応力に比例して電気分極が生じ,電圧が発生する現象。逆に,これらの結晶に電場を加えると,ひずみを生じて変形する(逆圧電効果)。この現象によって電気的エネルギーと機械的エネルギーとの変換ができるので,発振器・水晶時計・点火装置や各種センサー・駆動機などに応用される。圧電現象。
圧電気
あつでんき [3] 【圧電気】
圧電効果によって発生する静電気。ピエゾ電気。
圧面
べしみ [0] 【癋見・圧面】
能面の一。大べしみ・小べしみ・猿べしみなどの総称。天狗・鬼畜・鬼神に扮する際に用いる。下あごが大きく張り,上下の唇を強く食いしばり,目をむき鼻穴を大きくふくらませた形相のもの。
癋見=1[図]
癋見=2[図]
圧]える
おさえる【押[抑・圧]える】
(1) hold <a person> down (押えつける).
(2) suppress <the rebellion> (鎮圧);→英和
control (抑制);→英和
check (抑止).→英和
(3) catch (捕える);→英和
arrest.→英和
(4) seize (差し押える);→英和
attach <a person's property> .→英和
在
ざい [1] 【在】
(1)いなか。在郷。在所。「六郷の―」「―から来た人」
(2)今,そこにいること。「―,不在を示す」「―パリ」
在す
いま・す [2] 【在す・坐す】
■一■ (動サ四)
(1)「ある」「いる」の尊敬語。いらっしゃる。おありになる。「万代に―・し給ひて天の下申し給はね朝廷(ミカド)去らずて/万葉 879」
(2)「行く」「来る」の尊敬語。お出かけになる。おいでになる。「家思ふとこころ進むな風守り好くして―・せ荒しその路/万葉 381」「右大将の宇治へ―・すること,尚絶えはてずや/源氏(浮舟)」
(3)(補助動詞)
(ア)(「…にいます」「…にています」の形で名詞を受けて)…でいらっしゃる。「吾(ア)が大国主,汝(ナ)こそは男(オ)に―・せば/古事記(上)」
(イ)動詞・形容詞・形容動詞の連用形に付いて,尊敬の意を表す。「平らけく親は―・さね/万葉 4408」「はしきよし君はこのころ嘆かひ―・す/万葉 4214」
■二■ (動サ変)
{■一■}に同じ。「かかる道はいかでか―・する/伊勢 9」「などか久しく―・せぬ/三宝絵詞(中)」
〔活用は上代は四段。平安時代には四段とともにサ変が併用され,未然形「いませ」,連体形「いまする」,命令形「いませよ」の例があらわれるが,連用形「いませ」の形は自動詞にはない〕
■三■ (動サ下二)
他動性の動作の及ぶ人に対する敬意を表す。おいでにならせる。いらっしゃるようにさせる。「他国(ヒトクニ)に君を―・せて何時までか/万葉 3749」
在す
ましま・す 【在す・坐す】 (動サ四)
〔動詞「ます(坐)」を重ねたもの。きわめて敬度が高く,中古には神仏・国王などに対して用いられた〕
(1)「有り」「居り」の尊敬語。おいでになる。おありになる。「霊験を施し給ふ事かくの如くぞ―・しける/今昔 16」「御腹に一院の宮の―・しけるが/平家 1」
(2)「行く」「来(ク)」の尊敬語。いらっしゃる。「速やかに返り給ひて後によき日を以て―・せ/今昔 24」
(3)(補助動詞)
(ア)形容動詞の連用形,または,体言に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたもの,さらに,これらに助詞「て」の付いたものに付いて,「である」の意を敬っていう。…でいらっしゃる。「宿徳(シトク)にて―・しける大徳のはやう死にけるが/大和 25」「大海の潮干て山になるまでに君は変らぬ君に―・せ/山家(雑)」
(イ)動詞の連用形,またはそれに助詞の付いたものに付いて,「てある」「ている」の意を敬っていう。特に,尊敬の助動詞「す」「さす」とともに「せまします」「させまします」の形で用いることが多い。…ていらっしゃる。…なさる。「鳥羽殿には,相国もゆるさず,法皇もおそれさせ―・しければ/平家 4」「輔仁の親王も御才学すぐれて―・しければ/平家 4」
在す
ま・す 【在す・坐す】 (動サ四)
(1)〔「います」の転〕
「ある」「いる」の尊敬語。いらっしゃる。「大君は神にし―・せば/万葉 235」
(2)「行く」「来る」の尊敬語。おでましになる。おいでになる。いらっしゃる。「我が背子が国へ―・しなば/万葉 3996」
(3)(補助動詞)
他の動詞の連用形に付いて,補助動詞「ある」「いる」の尊敬語。また,その動詞に尊敬の意を添える。…ていらっしゃる。お…になる。「神の御代より敷き―・せる国にしあれば/万葉 1047」「我が背子が帰り来―・さむ時のため命残さむ忘れたまふな/万葉 3774」
在すがり
いますが・り 【在すがり】 (動ラ変)
〔「いますがあり」の転という。「いますかり」とも〕
(1)存在の意を表す。「あり」「をり」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「翁のあらむ限りは,かうても―・りなむかし/竹取」
(2)(補助動詞)
(ア)形容詞・形容動詞の連用形,断定の助動詞「なり」の連用形「に」またはそれに助詞「て」の付いたものに付いて,叙述の意を表す「あり」の尊敬語として用いる。(…て)いらっしゃる。「本院の北の方の,まだ帥(ソチ)の大納言の妻(メ)にて―・りける,平中がよみてきこえける/大和 124」
(イ)動詞の連用形に付いて,動作の継続の意を表す「あり」の尊敬語として用いる。「けしきばみ―・れども,え書きならべじ物をや/源氏(梅枝)」
在そがり
みまそが・り 【在そがり・坐そがり】 (動ラ変)
「いる」「ある」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「女御,多賀幾子(タカキコ)と申す―・りけり/伊勢 77」
在そがり
いまそが・り 【在そがり】 (動ラ変)
〔「いまそかり」とも〕
(1)「いますがり{(1)}」に同じ。「その帝のみこたかい子と申す―・りけり/伊勢 39」
(2)(補助動詞)
「いますがり{(2)}」に同じ。「孝養のこころ深く―・りけるこそ…いみじく覚えて侍れ/撰集抄 9」
在の者
ざい【在の者】
a countryman.→英和
…の〜に on the outskirts of….
在らしめる
あら∘しめる 【在らしめる】 (連語)
あるようにさせる。「私を今日―∘しめた恩師」
→しめる(助動)
在り
あ・り 【有り・在り】 (動ラ変)
⇒ある
在り
あり 【在り・有り】
〔動詞「ある」の連用形から〕
あること。存在すること。多く「ありの…」の形で用いられる。
→ありのまま
→ありのすさび
→ありのことごと
在りが欲し
ありがほ・し 【在りが欲し】 (連語)
〔「ほし」は接尾語〕
住んでいたい。「―・し住みよき里が荒るらく惜しも/万葉 1059」
在りし
ありし 【在りし】 (連語)
〔「し」は過去の助動詞「き」の連体形。連体詞的に用いられる〕
(1)以前の。先の。昔の。「一の菴(イオリ)をむすぶ。これを,―すまひにならぶるに,十分が一なり/方丈記」
(2)生前の。「―妻に似たらん人をと思て/宇治拾遺 9」
在りし世
ありしよ 【在りし世】
(1)過去。昔の世。「―の名残だになき/源氏(賢木)」
(2)生前。「―にしばしも見ではなかりしを/新古今(哀傷)」
在りし日
ありしひ [1] 【在りし日】
(1)生きていた時。生前。「―の面影」
(2)過ぎ去った日。昔。以前。「―の思い出にふける」
在りの遊び
ありのすさび 【在りの遊び】
あるのに慣れて,いたずらに過ごすこと。生きているのに慣れて,なおざりに暮らしていくこと。ありのすさみ。「ある時は―に語らはで恋しきものと別れてぞ知る/古今六帖 5」
在り付く
ありつ・く [0][3] 【有り付く・在り付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)長い間求めていたものをやっとのことで手に入れる。「飯(メシ)に―・く」「仕事に―・く」
(2)その状態が続く。その事に慣れる。「さる方に―・きたりしあなたの年ごろ/源氏(蓬生)」
(3)落ち着く。「 あらぬ所に渡りて,―・かず,花々ともてかしづかれ給ふ有様/狭衣 1」
(4)住みつく。安住する。長くそこに住む。「国に大水出で,人を流し里を失ふ。然れば,民―・く事難し/今昔 10」
(5)男が女の家に居つく。結婚する。「わざと―・きたる男となくて,ただ時々かよふ人などぞありける/宇治拾遺 3」
(6)似合う。板につく。「あざやかなる,花のいろいろ,につかはしからぬを,さし縫ひ着つつ―・かずとり繕ひたる姿ども/源氏(総角)」
(7)ある身分・環境に生まれつく。「もとより―・きたる,さやうのなみなみの人/源氏(蓬生)」
(8)生活の糧(カテ)を得る。「年ごろ身貧しくして,世に―・く方もなかりけるほどに/今昔 27」
[可能] ありつける
■二■ (動カ下二)
(1)頼り先を得させる。住みつかせる。「絵なんど見せ,遊び戯れて―・けけるままに/沙石 5」
(2)身を固めさせる。仕官させる。「今まで―・けざるこそ,心にかかり候へども/曾我 4」
在り処
ありか [1] 【在り処・在り所】
物のある場所。人のいる所。「宝物の―」「賊の―」
在り判
ありはん [0] 【在り判】
⇒ざいはん(在判)
在り合う
ありあ・う [0][3] 【有り合う・在り合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ちょうどそこにある。ありあわせる。「どつさり―・ふ長椅子に身を落し/ふらんす物語(荷風)」
(2)たまたまそこに居あわせる。「いたれりし国にてぞ子生めるものども―・へる/土左」
(3)行きあう。偶然出会う。「路のほどなどに夜行の夜などもおのづから―・ふらむ/栄花(初花)」
在り合す
ありあわ・す [4] 【有り合(わ)す・在り合(わ)す】
■一■ (動サ五)
〔下一段動詞「ありあわせる」の五段化〕
「ありあわせる」に同じ。「丁度―・した箒木を背後(ウシロ)に秘(カク)しつ/社会百面相(魯庵)」
■二■ (動サ下二)
⇒ありあわせる
在り合せる
ありあわ・せる [5][0] 【有り合(わ)せる・在り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ありあは・す
(1)ちょうどその場にある。たまたまそこにある。「―・せた材料で作ったもの」
(2)都合よくその場に居合わせる。「折節御前に豊田隼人といふ大目付―・せ/浮世草子・武道伝来記 3」
在り合わす
ありあわ・す [4] 【有り合(わ)す・在り合(わ)す】
■一■ (動サ五)
〔下一段動詞「ありあわせる」の五段化〕
「ありあわせる」に同じ。「丁度―・した箒木を背後(ウシロ)に秘(カク)しつ/社会百面相(魯庵)」
■二■ (動サ下二)
⇒ありあわせる
在り合わせる
ありあわ・せる [5][0] 【有り合(わ)せる・在り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ありあは・す
(1)ちょうどその場にある。たまたまそこにある。「―・せた材料で作ったもの」
(2)都合よくその場に居合わせる。「折節御前に豊田隼人といふ大目付―・せ/浮世草子・武道伝来記 3」
在り在り
ありあり [3] 【有り有り・在り在り】 (副)
(1)ある状態がはっきりと外に現れているさま。「弱点が―(と)わかる」「ネチネチした気性が―と知れる/社会百面相(魯庵)」
(2)あたかも目の前にあるように心に感じられるさま。まざまざ。「当時の光景が―と浮かぶ」
在り在りし
ありあり・し 【有り有りし・在り在りし】 (形シク)
(1)実際にあったとおりである。ありのままである。「いみじう有心に心深く,大人のやうにおはすれば,―・しう,よに宣はじと思す/宇津保(楼上・下)」
(2)当然あるべきさまである。望ましい状態である。「―・シイテイデゴザル/日葡」
(3)もっともらしい。本当らしく見える。「―・しく云へば,若気ゆゑ実(マコト)と思ひ/信長公記」
在り在りて
ありありて 【有り有りて・在り在りて】 (副)
〔動詞「あり」を重ね,それに助詞「て」が付いたもの〕
(1)引き続きこのままの状態でいて。「―後も逢はむと/万葉 3113」
(2)長い時間がたったあとに。とどのつまり。あげくのはてに。「―かく遥かなる国になりにたり/更級」
在り場所
ありばしょ [0] 【在り場所】
物のある場所。「財宝の―」
在り悪し
ありにく・し 【在り悪し】 (形ク)
生きにくい。生きているのがつらい。「いかにか世を―・く,憂きものになむおぼし乱れければにや/栄花(初花)」
在り所
ありか [1] 【在り処・在り所】
物のある場所。人のいる所。「宝物の―」「賊の―」
在り方
ありかた [3] 【在り方・有り形】
(1)物事のあるべき姿。「政治の―」
(2)現在ある形。ありさま。実情。「其の消息及び地形の―を伺ひたまふ/日本書紀(景行訓)」
在り来
あり・く 【在り来】 (動カ変)
年月がたってずっと続いてきている。「古(イニシエ)ゆ―・きにければこごしかも岩の神さび/万葉 4003」
在り来り
ありきたり [0] 【在り来り】 (名・形動)[文]ナリ
従来と同じで,新味や工夫のない・こと(さま)。「―の解釈」
在り来りの
ありきたり【在り来りの】
common;→英和
ordinary;→英和
usual;→英和
conventional;→英和
customary.→英和
在り根よし
ありねよし 【在り根よし】 (枕詞)
〔「ありね」の語義未詳。「在り嶺」ともされる〕
「対馬」にかかる。「―対馬の渡り/万葉 62」
在り立つ
ありた・つ 【在り立つ】 (動タ四)
立ち続ける。「八十島の島の崎々―・てる花橘を/万葉 3239」
在り経
あり・ふ 【在り経】 (動ハ下二)
そのままの状態で年月を過ごす。生きながらえる。「心をちぢにおもひなしつつ―・ふるほどに/蜻蛉(上)」
在り良し
ありよ・し 【在り良し】 (形ク)
住みよい。暮らしよい。「住み良しと人は言へども―・しと我は思へど/万葉 1059」
在り通ふ
ありがよ・う 【在り通ふ】 (動ハ四)
〔「ありかよう」とも〕
いつも通う。常に通う。「千年に欠くることなく万代(ヨロズヨ)に―・はむと/万葉 3236」
在り香
ありか 【在り香】
〔「ありが」とも〕
(1)薫(タ)き物などの良いにおい。「ふぢばかま草の枕ににほふなりたがぬぎおける―なるらむ/拾玉集」
(2)臭気。異臭。「いとふ―や袖に残らん/東関紀行」
(3)わきが。体臭。「人の身に,をのづから―などある人/乳母草子」
在る
あ・る [1] 【有る・在る】 (動ラ五)[文]ラ変 あ・り
□一□
❶物が存在する。
(1)(何が存在するかが問題の場合)存在する。「山にはまだ雪が―・る」「この川の真ん中に国境が―・る」「何かいい方法が―・るといいのだが」
(2)(その物が存在すること自体は自明で,場所が問題である場合)位置する。「本社は大阪に―・る」「その町は札幌の北三〇キロの所に―・る」「事故の責任は私に―・る」
❷人が存在する。
(1)(誰が存在するかが問題の場合)いる。「昔々,ある所におじいさんとおばあさんが―・りました」「今は昔,竹取の翁といふもの―・りけり/竹取」
(2)人が死なずに生存する。「先生の―・りし日をしのぶ」
(3)(その人が存在すること自体は自明のことで,場所が問題である場合)人がある場所に滞在する。そこに暮らす。「当時彼はパリに―・って絵の勉強をしていた」「彼女は今病の床に―・る」
(4)人がある特別の地位や環境にいる。「逆境に―・っても望みを捨てない」「長年にわたって理事長の職に―・る」
❸所有している。持っている。
(1)人が財産などを所有している。「彼には財産が―・る」「お隣にはいい車が―・る」
(2)ある人が,家族・親戚・友人などをもっている。「大阪に親戚が―・る」「妻子の―・る身」
(3)物や人などが,ある要素や,付属的・付随的な物を持っている。「サメには鋭い歯が―・る」「あの人は顔にほくろが―・る」
(4)人や物がある属性をもっている。「彼女には気品が―・る」「ニンニクには独特の匂いが―・る」
(5)人などがある能力・実績・経験を持っている。「彼は力が―・る」「相当の学力が―・る」「政界に影響力が―・る」
(6)人が,ある考え・記憶・感覚を持っている。「私にいい考えが―・る」「この説にはいろいろ疑問が―・る」
(7)人が,何か解決・処理すべき事柄をもっている。「用事が―・るのでお先に失礼する」「ちょっと相談が―・るんだけど」
❹(数量を表す語を副詞的に受けて)その物の数・量・重さ・長さ・時間などが…だということを表す。「頭が二つ―・る蛇」「重さが一〇トンも―・る岩」「運動会まであと一週間―・る」
❺動作・現象が実現する。
(1)何か事が起こる。「踏切で事故が―・った」「二人の間に何か―・ったんですか」「二度―・ることは三度―・る」
(2)行事・催し・会合などが行われる。「これから会議が―・る」
❻
(1)(「…とある」の形で)他人の文章を引用して示す。…と書かれている。「法律の条文には『…』と―・る」「彼の手紙には『来月帰国する』と―・った」
(2)(「…とあって」の形で)状況・場合が…であるので。…なので。「子供の日と―・ってどこの遊園地も親子連れでいっぱいだ」「全体で決まったと―・っては断れない」
(3)(「…することがある」「…したことがある」などの形で)時には…する,過去に…した経験をもつ,などの意を表す。「時に内容の一部を変更することが―・る」「何度か京都へ行ったことが―・る」
(4)(「…にあっては」の形で)人間集団・社会を表す名詞を受け,そこにおいては,の意を表す。「わが党に―・っては常に国民の要望にこたえる政策を作っていきたい」
□二□(補助動詞)
❶名詞に断定の助動詞「だ」の連用形「で」を添えたものに付いて,指定の意を表す。
(1)ある物事と他の物事とが等しい関係にあることを表す。「彼は学生で―・る」「一足す二は三で―・る」
(2)ある物事が何らかの類に属することを表す。「トラはネコ科の動物で―・る」「吾輩は猫で―・る」
(3)ある状態,ある事態にあることを表す。「あたりは一面の銀世界で―・る」「彼はもう退職したはずで―・る」
(4)古語では,断定の助動詞「なり」「たり」の連用形「に」「と」を添えたものに付く。「一つ松人に―・りせば太刀佩(ハ)けましを/古事記(中)」「なかなかに人と―・らずは酒壺になりにてしかも酒にしみなむ/万葉 343」
❷種々の語に付いて,そういう状態である,そういう性質をもっている意を表す。「ある」の前に助詞の入ることもある。
(1)形容詞・形容動詞の連用形に付く場合。「うれしくも―・り,悲しくも―・る」「狭くは―・っても楽しいわが家」「ここは静かで―・る」「みんな親切で―・った」
(2)副詞「かく」「しか」「さ」などに付く場合。「世の中は恋繁しゑやかくし―・らば梅の花にもならましものを/万葉 819」
(3)打ち消しの助動詞「ず」,推量の助動詞「べし」の連用形に付く場合。「あすよりはみ山隠りて見えずかも―・らむ/古事記(下)」「かくばかり恋ひむとかねて知らませば妹をば見ずそ―・るべく―・りける/万葉 3739」
❸動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付いて,動作・作用の完了・継続・残存の意を表す。主として他動詞を受ける。
(1)ある動作・作用の結果が続いていることを表す。「窓が開けて―・る」「小さく刻んで―・る」
(2)準備がきちんとなされていることを表す。「あすの事はちゃんと予習して―・る」「表に車を待たせて―・る」「きれいに継いで―・る」
❹動詞の連用形に助詞「つつ」を添えた形に付いて,動作・作用の進行を表す。「太陽が山の端に沈みつつ―・る」「病状はだんだんとよくなりつつ―・る」
〔翻訳文の影響で,「書物を読みつつ―・る」のように継続する動作についても用いることがある〕
❺動作性の漢語名詞または動詞の連用形に付いて,その動作をする人に対する尊敬の意を表す。
(1)接頭語「御」によって敬意を添えることが多い(現代語ではややふざけた場合にしか言わない)。「どうぞ御笑覧―・れ」「正月五日,主上御元服―・つて/平家 1」「少し御まどろみ―・りける御夢に/太平記 3」
(2)(「御…あらせられる」の形で)非常に高い敬意を表す。「殿下が会場に御臨席―・らせられる」「伊勢神宮に御参拝―・らせられる」
〔(1)中世後期の口語ではラ行四段が一般的となる。(2)現代語では,「ある」の打ち消しの言い方として,「あらない」は用いられず,「ない」の語が用いられる。ただし,近世には,ごくまれに,「せく事はあらない/浄瑠璃・宵庚申(上)」などの例がみられる〕
[慣用] 上には上が―・気が―・名が―・花も実も―・一癖―・脈が―/心ここに有らず
在るが儘(ママ)
在るが儘(ママ)
実際にある,その状態のまま。ありのまま。
在るべき
あるべき 【有るべき・在るべき】 (連語)
〔「べき」は助動詞「べし」の連体形。連体詞のように用いる〕
そうあるのが当然の。のぞましい。「学生の―姿」
在世
ざいせ [1][0] 【在世】
(1)「ざいせい(在世)」に同じ。
(2)釈迦が生存していたとき。「―を考ふるに人皆俊なるに非ず/正法眼蔵随聞記」
(3)在俗。「ある時―の人倫,恋にしのぶの色里一見せばやと思ふ一念/浮世草子・好色敗毒散」
在世
ざいせい [0] 【在世】 (名)スル
人がこの世に生存していること。ざいせ。
在世中に
ざいせい【在世中に】
while a person lives;during a person's lifetime.
在中
ざいちゅう [0] 【在中】 (名)スル
ある物が中に入っていること。封筒などに書くことが多い。「写真―」
在中
ざいちゅう【在中】
containing <a photo> .‖在中物 the contents.印刷物在中 <表示> Printed Matter Only.
在五
ざいご 【在五】
「在五中将」の略。
在五が物語
ざいごがものがたり 【在五が物語】
〔在五中将(在原業平)を主人公とする物語の意〕
「伊勢物語」の異名。
在五中将
ざいごちゅうじょう 【在五中将】
〔在原氏の五男であったので〕
在原業平(アリワラノナリヒラ)の異名。
在京
ざいきょう [0] 【在京】 (名)スル
(1)東京にいること。「今月末まで―する」「―県人会」
(2)都にいること。
在京する
ざいきょう【在京する】
be[stay]in town.〜中に while in Tokyo.
在京人
ざいきょうにん 【在京人】
鎌倉時代,京都に常駐して京都の治安・維持にあたった御家人。在京御家人。
在任
ざいにん [0] 【在任】 (名)スル
任務についていること。在勤。「蔵相―中」
在任する
ざいにん【在任する】
hold a post;→英和
be in office.〜中に while in office.
在位
ざいい [1] 【在位】 (名)スル
(1)帝王が位に就いていること。「―六〇年」
(2)ある位に就いていること。「横綱―七場所」
在位する
ざいい【在位する】
reign;→英和
be on the throne.→英和
〜中に during one's reign.
在住
ざいじゅう [0] 【在住】 (名)スル
ある所,特に外国などに住んでいること。「日本に―する外国人」「パリ―の画家」
在住する
ざいじゅう【在住する】
reside;→英和
live.→英和
〜の resident <in> .→英和
‖在住者 a resident.
在俗
ざいぞく [0] 【在俗】
出家せずに俗人のままでいること。また,その人。在家(ザイケ)。
在俗僧
ざいぞくそう [4] 【在俗僧】
寺院に住まず俗間に住んでいる僧。俗服を着ている僧。
在判
ざいはん [0] 【在判】
(1)古文書の写しなどで,姓名の下など花押(カオウ)のあった位置に記す語。
(2)花押または捺印すること。「俊寛が赦し文,能登の守教経と,―して渡さるる/浄瑠璃・平家女護島」
在勤
ざいきん [0] 【在勤】 (名)スル
(1)ある勤務についていること。在職。「大阪支社に―しているとき」
(2)ある地域に勤務していること。「本国より此地に―する精選(エリヌキ)の募兵/浮城物語(竜渓)」
在勤する
ざいきん【在勤する】
⇒在職.
在勤者
ざいきんもの 【在勤者】
江戸時代,江戸・大坂の藩邸に勤務した国詰めの武士。
在千潟
ありちがた 【在千潟】 (枕詞)
同音で「あり」にかかる。「―あり慰めて行かめども/万葉 3161」
在原
ありわら アリハラ 【在原】
姓氏の一。
在原
ありはら 【在原】
⇒ありわら(在原)
在原寺
ありわらでら アリハラ― 【在原寺】
(1)奈良市にある不退寺(フタイジ)の別名。
(2)「石上寺(イソノカミデラ)」に同じ。
在原業平
ありわらのなりひら アリハラ― 【在原業平】
(825-880) 平安前期の歌人。六歌仙・三十六歌仙の一人。在五中将・在中将と称される。阿保親王の第五子。歌風は情熱的で,古今集仮名序に「心あまりて言葉たらず」と評された。「伊勢物語」の主人公とされる。色好みの典型として伝説化され,美女小野小町に対する美男の代表として後世の演劇・文芸類でもてはやされた。家集「業平集」
在原滋春
ありわらのしげはる アリハラ― 【在原滋春】
平安前期の歌人。業平の第二子。在次君と呼ばれる。「大和物語」の作者とする説がある。歌は古今集などにみえる。生没年未詳。
在原行平
ありわらのゆきひら アリハラ― 【在原行平】
(818-893) 平安前期の歌人。業平の兄。大宰権帥・中納言民部卿。在原氏一門の学問所として奨学院を建てた。古今集に須磨流謫(ルタク)の歌があり,後世,これに取材した謡曲「松風」などが生まれた。
在口
ざいぐち 【在口】
村の出入り口。在所への入り口。「親父殿の遅いが気にかかり,―まで行(イ)たれど/浄瑠璃・忠臣蔵」
在名
ざいめい 【在名】
⇒ざいみょう(在名)
在名
ざいみょう 【在名】
(1)在所(ザイシヨ)の名。
(2)住んでいる土地名をとってつけた氏や名。「粟田口は―でござる/狂言・粟田口(虎寛本)」
在否
ざいひ [0] 【在否】
居ることと居ないこと。「―を尋ねる」
在団
ざいだん [0] 【在団】 (名)スル
楽団・球団などに籍があること。
在国
ざいこく [0] 【在国】 (名)スル
(1)国もとにいること。在郷。
(2)江戸時代,大名や家臣が領地にいること。
在国司
ざいこくし 【在国司】
鎌倉時代の在庁職の一。任国に下らない国司に対して,国衙(コクガ)にあって国司のように勢威をふるった者をいう称。特に,九州地方に多かった。
在国衆
ざいこくしゅう 【在国衆】
室町時代,京都に参勤することなく,いつも領国にいた大名。
在園
ざいえん [0] 【在園】 (名)スル
幼稚園・保育園など,「園」と呼ばれる所にいること。
在在
ざいざい 【在在】
そこここの村里。「―までも近郷残らず尋ねしが/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
在在所所
ざいざいしょしょ 【在在所所】
ここかしこ。そこここ。「都のほとりには,―,堂舎塔廟,一つとして全からず/方丈記」
在地
ざいち [1] 【在地】
(1)住んでいる土地。
(2)いなかの土地。在郷。在所。「是は―の土民等/保元(中)」
在地判
ざいちはん 【在地判】
地方の頭だった者の判。在地の組頭や村長などの証明した捺印(ナツイン)。
在外
ざいがい【在外(の)】
(stationed,resident) abroad.→英和
‖在外公館 diplomatic establishments abroad.在外資産 overseas assets.在外邦人 Japanese residents abroad.
在外
ざいがい [0] 【在外】
外国にいること。また,外国にあること。多く複合語として用いる。「―邦人」「―資産」
在外公館
ざいがいこうかん [5] 【在外公館】
外国にある外務省の出先機関。大使館・公使館・総領事館・領事館・国際連合日本政府代表部などの総称。
在外正貨
ざいがいせいか [5] 【在外正貨】
外国の金融中心地に保有された正貨準備。外国為替銀行の海外に保有する為替資金とともに,国際貸借の決済に用いられる。
在外資産
ざいがいしさん [5] 【在外資産】
日本の国家・法人・民間人が外国で所有する財産。
在天
ざいてん [0] 【在天】 (名)スル
(神や死者の霊が)天上にあること。「天に在(イマ)す―の父よ/思出の記(蘆花)」
在学
ざいがく [0] 【在学】 (名)スル
学生・生徒として学校に籍があること。「―証明書」「本校に―している者」
在学する
ざいがく【在学する】
be in[at]school[college].‖在学証明書 a school certificate.在学生 a student;an undergraduate (大学).在学中(に) while at[in]school[college].
在宅
ざいたく [0] 【在宅】 (名)スル
自宅にいること。「先生は御―でしょうか」
在宅する
ざいたく【在宅する】
be at home;be in.‖在宅勤務 telecommuting.
在宅ケア
ざいたくケア [5] 【在宅―】
ホーム-ヘルパーの派遣など,福祉の援助を必要とする在宅者に対して,家族による介護・看護を社会的に補う福祉サービス。
在宅介護支援センター
ざいたくかいごしえんセンター [11][5][4] 【在宅介護支援―】
高齢者の在宅介護に関して,市町村の福祉サービスや専門家による相談・指導が常時受けられる施設。1990年(平成2)より,特別養護老人ホーム・病院などに併設。
在宅勤務
ざいたくきんむ [5] 【在宅勤務】
勤め先に出勤せず,自宅で業務を行うこと。
在宅医療
ざいたくいりょう [5] 【在宅医療】
病院や自治体と連携しながら自宅での治療を目的にした医療体系。病院から医師や看護婦が定期的に訪れたり,情報機器を用いて容体を捉え,適切な治療にあたる。
在宅看護
ざいたくかんご [5] 【在宅看護】
家庭で療養している患者を看護者が看護すること。寝たきりの状態にある高齢者・重度の障害者(障害児)・慢性疾患患者などを対象とする。
在宅福祉
ざいたくふくし [5] 【在宅福祉】
施設入所によらず,対象者が自宅で生活しながらサービスを受ける社会福祉の形態。具体的な事業としてはショート-ステイ・デイ-サービス・ホーム-ヘルプ-サービスなどがある。
在官
ざいかん [0] 【在官】 (名)スル
官職に就いていること。
在室
ざいしつ [0] 【在室】 (名)スル
部屋にいること。「水曜日は午後―する」
在家
ざいか [1] 【在家】
いなかの家。いなか。ざいけ。
在家
ざいけ [0][1] 【在家】
(1)出家せずに,在俗のまま仏教に帰依した人。正式の戒を受けていない人。
⇔出家
(2)〔「ざいか」とも〕
在所の家。民家。
(3)中世,屋敷とそれに付属する宅地・園地などを含めた在家役賦課の単位。また,在家役の対象となった農民。主に東国・九州などの辺境地方に多くみられた。
在家仏教
ざいけぶっきょう [4] 【在家仏教】
出家して僧になることなく,俗人の立場で信仰する仏教。また,俗人の信仰の意義を評価する仏教。
在家僧
ざいけそう [3] 【在家僧】
妻帯・肉食をする僧。火宅僧。妻帯僧。妻帯坊主。
在家役
ざいけやく 【在家役】
中世,荘園公領内の在家{(3)}に課した賦役。
在宿
ざいしゅく [0] 【在宿】 (名)スル
自分の家にいること。外出しないこと。在宅。「―して火の用心を怠らぬやうにいたせ/阿部一族(鴎外)」
在居
ざいきょ [1] 【在居】 (名)スル
その場所にいること。また,そこに住んでいること。
在席
ざいせき [0] 【在席】 (名)スル
職場で自分の席についていること。
在庁
ざいちょう [0] 【在庁】 (名)スル
(1)「庁」と名のつく役所に在職していること。また,出勤して官庁にいること。
(2)「在庁官人」の略。「師光は阿波国の―/平家 1」
在庁官人
ざいちょうかんにん 【在庁官人】
平安中期以降,国衙(コクガ)にあって実務に携わった下級役人。多くは土着の豪族で,その職を世襲した。のち武士化して,鎌倉幕府の御家人に組み入れられていった。在庁。在庁人。ざいちょうかんじん。
在府
ざいふ [0] 【在府】 (名)スル
江戸時代,大名やその家臣が江戸に在勤すること。
在庫
ざいこ【在庫(品)】
stocks;goods in stock.〜している(いない) be in (out of) stock.‖在庫一掃セール a clearance sale.在庫品目録 an inventory; <英> a stock list.
在庫
ざいこ [0] 【在庫】
(1)品物が倉庫などに置いてあること。「―が少ない」「―品」
(2)ある一定時点における,企業内の原材料・仕掛かり品・製品などの量。
在庫循環
ざいこじゅんかん [4] 【在庫循環】
在庫投資の変動による約四〇か月の周期をもつ景気循環。発見者キチンの名にちなんでキチン循環ともいう。
在庫投資
ざいことうし [4] 【在庫投資】
ある期間における原料や製品の在庫量の増減。売れ残りによる在庫増を,意図せざる在庫投資,在庫減を負の在庫投資という。
在庫指数
ざいこしすう [4][3] 【在庫指数】
基準日の在庫量をもとにして,毎日の在庫量の変動を示す指数。
在庫率指数
ざいこりつしすう [7][6] 【在庫率指数】
月末在庫額の月間出荷額に対する割合を表す指数。
在庫管理
ざいこかんり [4] 【在庫管理】
原材料・仕掛かり品・製品の形で企業内にある在庫を,最適な質と量の状態で維持・管理すること。
在庫調整
ざいこちょうせい [4] 【在庫調整】
経済事情の変化に応じて在庫量を増減させ,適正水準に保とうとすること。また,過剰な在庫を減らすこと。
在庫金融
ざいこきんゆう [4] 【在庫金融】
企業が生産・販売活動を維持していくために必要な一定割合の原材料・仕掛かり品・製品のための運転資金の供給のこと。
→滞貨金融
在廷
ざいてい [0] 【在廷】 (名)スル
(1)法廷に出頭していること。
(2)朝廷に仕えていること。
→在朝
在廷証人
ざいていしょうにん [5] 【在廷証人】
正規に召喚されたのではないが,法廷内に居合わせたため,証人として尋問を受ける者。
在役
ざいえき [0] 【在役】 (名)スル
(1)懲役に服していること。
(2)兵役に就いていること。
(3)任務に就いていること。
在役の
ざいえき【在役の】
in military[naval]service (兵役);in commission (軍艦).
在所
ざいしょ [3][0] 【在所】 (名)スル
(1)都会から離れたところ。いなか。ざい。「―住まい」「―育ち」
(2)郷里。ふるさと。「生まれ―」
(3)住んでいるところ。すみか。
(4)事務所・営業所など,「所」と名のつくところにいること。
(5)あり場所。また単に,場所。ところ。
在所者
ざいしょもの [0] 【在所者】
いなか者。
在方
ざいかた [0][4] 【在方】
いなか。農村。在。在所(ザイシヨ)。「―文書」
在日
ざいにち [0] 【在日】 (名)スル
外国人が,日本にいること。
在日外国人
ざいにちがいこくじん [8] 【在日外国人】
日本に居住する外国人。
在日朝鮮人
ざいにちちょうせんじん [9] 【在日朝鮮人】
第二次大戦前の日本の朝鮮支配下で,強制的に連行されるなどして渡日し,終戦後の朝鮮南北分断・朝鮮戦争などのため,日本に残留を余儀なくされた朝鮮人とその子孫。
在日本大韓民国民団
ざいにほんだいかんみんこくみんだん 【在日本大韓民国民団】
大韓民国を支持する在日韓国人の全国組織。略称,民団。1946年(昭和21)左派の在日本朝鮮人連盟(在日本朝鮮人総連合会の前身,49年解散)に対抗し,自由主義派を結集して在日本朝鮮居留民団が結成され,48年大韓民国樹立に伴い在日本大韓民国居留民団に改称,94年(平成6)現名に改称。
在日本朝鮮人総連合会
ざいにほんちょうせんじんそうれんごうかい 【在日本朝鮮人総連合会】
朝鮮民主主義人民共和国を支持する在日朝鮮人の全国組織。略称,朝鮮総連。1945年(昭和20)設立された在日本朝鮮人連盟の後継団体,在日朝鮮統一民主戦線が,55年発展的に解消して結成されたもの。
在昔
ざいせき [0] 【在昔】
むかし。往古。「―,熊谷直実が敦盛を討て/文明論之概略(諭吉)」
在朝
ざいちょう [0] 【在朝】
朝廷に仕えていること。官途についていること。
⇔在野
在来
ざいらい [0][1] 【在来】
これまでずっとあったこと。これまでどおり。従来。「―の方法」
在来の
ざいらい【在来の】
ordinary;→英和
customary;→英和
usual;→英和
conventional.→英和
‖在来線 the old railroad line.
在来種
ざいらいしゅ [3] 【在来種】
ある地方だけに長年飼育または栽培され,他地方の品種と交配されたことがない動植物の品種。在来品種。
在来線
ざいらいせん [0] 【在来線】
同一区間に新たに開設された新線に対して,従来からの鉄道路線。特に,新幹線に対して従来の鉄道線をいう。
在校
ざいこう【在校】
⇒在学.
在校
ざいこう [0] 【在校】 (名)スル
(1)学校に在籍していること。在学。「―生」
(2)学校の中にいること。
在欧
ざいおう [0] 【在欧】 (名)スル
欧州に滞在すること。
在民
ざいみん [0] 【在民】
国民にあること。国民がもっていること。「主権―」
在民部卿家歌合
ざいみんぶきょうけうたあわせ ザイミンブキヤウケウタアハセ 【在民部卿家歌合】
歌合。在原行平が民部卿の時(884-887),同家で催された。郭公・恋の二題一二番。判者・歌人ともに不明。現存する最古の歌合。判が記され,既に平安朝歌合の特質を備える。
在留
ざいりゅう [0] 【在留】 (名)スル
ある期間,その土地に滞在すること。特に,外国に居住すること。
在留する
ざいりゅう【在留する】
reside;→英和
stay.→英和
在留邦人 Japanese residents <in> .
在留邦人
ざいりゅうほうじん [5] 【在留邦人】
海外に在留している日本人。
在番
ざいばん [0] 【在番】
(1)勤番に当たってその任を務めること。
(2)江戸幕府で,役人が交替制で二条城・大坂城などの勤務に当たったこと。
(3)江戸時代,大名の改易などの際に,他の大名が一時その城の警備に当たること。
在監
ざいかん [0] 【在監】 (名)スル
刑務所に入れられていること。
在社
ざいしゃ [0] 【在社】 (名)スル
(1)会社の社員として籍があること。「―三〇年」
(2)会社の中にいること。
在籍
ざいせき [0] 【在籍】 (名)スル
学校・団体などに籍を置いていること。「本校には約千名が―している」
在籍する
ざいせき【在籍する】
be on the register.→英和
在籍専従
ざいせきせんじゅう [5] 【在籍専従】
会社などに籍を置いたままで,労働組合の役職に専従すること。また,その人。普通,専従する期間は休職扱いとなる。
在米
ざいまい [0] 【在米】
現在,倉庫・問屋などにある米。在庫米。ありまい。
在米
ざいべい [0] 【在米】
外国から来て米国に在住していること。「―邦人」「―企業」
在職
ざいしょく [0] 【在職】 (名)スル
ある職務に就いていること。「三〇年間―した」
在職する
ざいしょく【在職する】
hold[be in]office.〜中(に) during (one's tenure of) office.⇒勤続.
在職老齢年金
ざいしょくろうれいねんきん [9] 【在職老齢年金】
退職を原則的な支給要件とする被用者年金制度において,低所得の在職者に特例的に支給される老齢年金。
在英中
ざい−【在英中】
while in Britain.在米邦人 Japanese residents in America.
在荷
ざいか [0] 【在荷】 (名)スル
店や倉庫などに品物があること。また,その品物。在庫。
在華紡
ざいかぼう ザイクワバウ [3] 【在華紡】
第二次大戦前,日本の紡績資本によって中国に設立された紡績工場。
在藩
ざいはん [0] 【在藩】
江戸時代,藩の大名やその家臣が江戸詰めでなく自国にいること。在国。
在郷
ざいきょう [0] 【在郷】 (名)スル
郷里にいること。ざいごう。「―する旧友を訪ねる」
在郷
ざいごう [0] 【在郷】 (名)スル
(1)都会から隔たった地方。いなか。在。在所。ざいご。
(2)郷里にいること。ざいきょう。「―せる士族を然(ソ)う呼ぶのだ/南小泉村(青果)」
在郷
ざいご [3] 【在郷】
「ざいごう」の転。「維新後間も無くこの村にお―したのだ/南小泉村(青果)」
在郷
ざいごう【在郷】
rural districts.在郷軍人 an ex-soldier; <米> a veteran;→英和
reservists (総称).
在郷兵衛
ざいごべえ [3] 【在郷兵衛】
いなか者を人名に擬していう語。ざいごっぺえ。
在郷唄
ざいごううた [3] 【在郷歌・在郷唄】
(1)いなか歌。民謡。
(2)下座唄の一。田舎の場面およびその幕間に演ずるもの。ざいごうた。
在郷歌
ざいごううた [3] 【在郷歌・在郷唄】
(1)いなか歌。民謡。
(2)下座唄の一。田舎の場面およびその幕間に演ずるもの。ざいごうた。
在郷者
ざいごうもの [0] 【在郷者】
いなか育ちの者。また,いなかから出てきた者。いなか者。在郷びと。
在郷軍人
ざいごうぐんじん [5] 【在郷軍人】
平時は生業に就き,非常の際に召集されて国防にあたる義務を負う予備役・退役・後備役などの軍人。
在郷軍人会
ざいごうぐんじんかい 【在郷軍人会】
各地に分立していた在郷軍人団体の統一組織。1910年(明治43)帝国在郷軍人会として発足。初め親睦・修養などを目的としたが,昭和期には軍国主義の宣伝・戦争協力を行なった。機関紙「戦友」を発行。46年(昭和21)解散。
在野
ざいや [1][0] 【在野】
(1)公職に就かず,民間にいること。
⇔在朝
「―の研究者」
(2)政党が政権を握らず,野党の立場にあること。「―の第一党」
在野の
ざいや【在野の】
<a party> out of power;nonofficeholding;in opposition.在野党 a non-Government party.
在釜
ざいふ [0] 【在釜】
茶会を催していることを知らせる語。「本日―」
在銘
ざいめい [0] 【在銘】
刀剣・器物などに,その作者の名が記してあること。有銘。
在院
ざいいん [0] 【在院】 (名)スル
病院など,院と名のつく施設にいること。
在館
ざいかん [0] 【在館】 (名)スル
大使館・博物館など,「館」と呼ばれる所にいること。また,在籍していること。
圩田
うでん [0] 【圩田】
中国,宋代の囲田の一。河岸や池を干拓した耕作地。数十里に及ぶ堤防で囲んだ大規模なものもあり,主に江東路や淮西路で構築された。
圭
けい [1] 【圭】
古代中国の儀礼用の玉器の一。天子が諸侯や使者のしるしとして与え,また,祭祀(サイシ)などに用いた。下が四角柱で,上部がとがっている。
圭冠
けいかん [0] 【圭冠】
「はしはこうぶり(圭冠)」に同じ。
圭冠
はしはこうぶり [4] 【圭冠】
上方が円錐形で,下方が方形をした漆塗りの冠。けいかん。「唯し男子のみは―有れば冠して,括緒褌(ククリオノハカマ)を着よ/日本書紀(天武下訓)」
圭復
けいふく [0] 【圭復】
〔論語(公冶長)「南容三復�白圭�」〕
文章,特に受け取った手紙を繰り返し読むこと。
圭璋
けいしょう [0] 【珪璋・圭璋】
礼式に用いる玉。
圭算
けいさん 【卦算・圭算】
〔易の算木に似ることから〕
(1)文鎮。おもし。けさん。「―に薪を乗せとくけちなやね/柳多留 39」
(2)「卦算冠(ケイサンカンムリ)」に同じ。
圭角
けいかく [0] 【圭角】
〔「圭」は玉の意〕
玉にあるかど。転じて,性質や言動にかどがあって,円満でないさま。
圭頭の大刀
けいとうのたち 【圭頭の大刀】
主に古墳時代後期に用いられた大刀の一種。柄(ツカ)の先が圭に似て山形である。
地
つち [2] 【土・地】
(1)地球の陸地の表面をおおう物質。風化した岩石の細かいくず,生物の遺骸およびその腐敗物,微生物などよりなる。土壌。「―を耕す」「肥えた―」
(2)地球の表面。地上。大地。地面。古くは天(アメ)に対して地上界をさす。
⇔天(アメ)
「故郷の―を踏む」「天へ行かば汝がまにまに―ならば大君います/万葉 800」
(3)鳥の子紙の一種。泥土を混ぜたあまり品質のよくないもの。
(4)値打ちのないもの,顔形の劣ったもののたとえ。「よしとみしかど,それは―なりけり/狭衣 1」
(5)地下(ジゲ)のこと。「六位といへど,蔵人とにだにあらず,―の帯刀(タチハキ)の/落窪 1」
(6)あかぬけしていないこと。また,いなか者。「―のくせにせりふつけて/洒落本・風流裸人形」
(7)(「犯土」「椎」「槌」とも書く)陰陽道(オンヨウドウ)で,土公神(ドクジン)のいる方角の土木工事を忌むこと。また,その期間。期間は暦の庚午(カノエウマ)から丙子(ヒノエネ)に至る七日間を大土(オオツチ),戊寅(ツチノエトラ)から甲申(キノエサル)に至る七日間を小土(コツチ),中間の丁丑(ヒノトウシ)の日を間日として,一五日間続く。つちび。「―犯すべきをここにわたせとなむ言ふを/堤中納言(はいずみ)」
(8)書名(別項参照)。
地
じ【地】
(1)[土地]land;→英和
ground (地面).→英和
(2)[素地]a ground;a field.→英和
(3)[織地]texture;→英和
stuff.→英和
(4)[文章]the descriptive part.物語を〜で行く live a story itself.(5)[性質]nature.→英和
地
じ ヂ [1][0] 【地】
〔呉音〕
(1)地面。大地。土。ち。「雨降って―固まる」「―をならす」
(2)その地方。その土地。「―の名産品」「―の人」
(3)囲碁で,石で囲んで占有した部分。
(4)生来のもの。作り物ではないもの。
(ア)本来身に備わっている性質。持ち前。「あれが彼の―だ」
(イ)人の肌。きめ。「―がいいからお化粧が映える」「―が荒れる」
(5)加工や細工の土台。「―の厚い織物」「めっきがはげて―が出る」
(6)(目立つ部分に対して)基となって支えている部分。
(ア)布・紙などで,模様のない部分。「水色の―に白の水玉」
(イ)文章で,会話・歌などでない部分。
(ウ)「地謡(ジウタイ)」の略。また,一曲の詞章のうち,地謡のうたう部分。
(エ)日本舞踊で,伴奏のこと。
(オ)邦楽で,何回も繰り返し演奏される,基礎的な楽句。(カ)三味線の合奏で,上調子に対して,低い基本の調子。
(7)「地紙(ジガミ)」に同じ。「扇屋の女に今はやる―などを持つて参れの由/浮世草子・一代男 4」
地
ち [1] 【地】
(1)天に対して,地上。海に対して,陸上。おか。大地。地面。「―の果て」「足が―につかない」
(2)特定の土地。場所。地域。地方。「安住の―」「曾遊の―」「極寒の―」
(3)位置。立場。「―の利を占める」
(4)所有する土地。領土。「―を接する国々」
(5)荷物・掛軸など,上下の定まっているものの下の方。
⇔天
「天―無用」
(6)本の部分の名。製本で,本の三方の断ち口のうち下にあたる部分。
→製本
(7)(天地または天地人と)二段階または三段階に分けたときの,第二位のもの。
→ち〔地〕[漢]
地
ち【地】
the earth;→英和
the ground.→英和
〜の利を得る gain the advantage of position.
地がすり
じがすり ヂ― [2] 【地がすり】
演劇で,地面を表すために舞台に敷きつめる布。泥裂(ドロギレ)。
→雪布(ユキヌノ)
→浪布(ナミヌノ)
地の利
ちのり [1] 【地の利】
有利な地理的条件。「―を得て発展する」「天の時・―・人の和」
地の塩
ちのしお [1][2] 【地の塩】
〔マタイ福音書五章「汝らは地の塩なり。…汝らは世の光なり」から〕
塩が食物の腐るのを防ぐことから,少数派であっても批判的精神をもって生きる人をたとえていう語。
地の文
じのぶん ヂ― [3] 【地の文】
小説や戯曲などで,会話や引用などを除いた文章。
地の神
じのかみ ヂ― 【地の神】
⇒じがみ(地神)
地の粉
じのこ ヂ― [0] 【地の粉】
生漆(キウルシ)とまぜて使う,漆器の下地用の粉。粘土・火山灰などを焼いて砕いたもの。
地べた
じべた【地べた】
the ground;→英和
the earth.→英和
地べた
じべた ヂ― [1] 【地べた】
「地面」のくだけた言い方。じびた。「―に腰を下ろす」
地ビール
じビール ヂ― [2] 【地―】
中小の醸造会社によりその土地で少量生産されるビール。1994年(平成6)の酒税法改正により,年間最低製造数量が2000キロリットルから60キロリットルに引き下げられたことにより生産が始まった。
地丁銀
ちていぎん [2] 【地丁銀】
中国,清代の税制。地賦(土地税)の中に丁賦(人頭税)を繰り込み,一つの税目として銀で納めさせる制度。
地上
ちじょう【地上】
the ground.→英和
〜の earthly;→英和
ground.‖地上勤務員 a ground crew.地上権 surface rights.地上の楽園 an earthly paradise.地上部隊 ground forces.
地上
ちじょう [0] 【地上】
〔古くは「ちしょう」〕
(1)地面のうえ。土のうえ。「―に降り立つ」
(2)この世。「―の楽園」
⇔地下
地上げ
じあげ ヂ― [0] 【地上げ・地揚げ】
(1)土地に土を盛り上げて高くすること。
(2)再開発のため,権利の錯綜した細かい土地を強引に買い集めて一つにまとめ上げること。「―屋」
地上げする
じあげ【地上げする】
raise the ground level.‖地上げ屋 a land speculator.
地上植物
ちじょうしょくぶつ [5] 【地上植物】
植物の生活形の一つで,冬芽(トウガ)の位置が地表面から30センチメートル以上にあるもの。高木・低木・着生植物がこれに属する。挺空(テイクウ)植物。
→地表植物
→地中植物
地上権
ちじょうけん [2] 【地上権】
他人の土地を借りて,建物などの工作物や樹木その他を所有するために,その土地を使用することができる権利。また,工作物などを所有するために,他人の土地・地下・空間の使用について設定される物権。
→地下権
→空中権
地上茎
ちじょうけい [2] 【地上茎】
地上に出ている普通の茎。
→地下茎
地下
ちか [1][2] 【地下】
(1)地面の下。土の下。
⇔地上
「―の貯蔵庫」
(2)死後の世界。あの世。冥土。
⇔地上
「―に眠る」
(3)政治運動・社会運動などの,ひそかに行われる活動の場。非合法であることをいうことが多い。「―活動」
地下
じげ ヂ― [1] 【地下】
(1)昇殿を許されない官人の総称。また,その家格。一般には蔵人を除く六位以下。公卿(クギヨウ)・殿上人に対する語で,のちには家格の固定に伴い,堂上家(トウジヨウケ)の出身者以外は公卿でも地下である者が生じた。地下人。
⇔堂上
⇔殿上人
(2)宮廷に仕える者以外の人々の総称。一般農民や庶民をさす。地下人。
(3)在郷,また在郷の人。地下人。
(4)自分の住んでいる集落。「それ先度―に寄合があつたは/狂言・右近左近(虎寛本)」
地下の公卿
じげのくぎょう ヂゲ―クギヤウ 【地下の公卿】
昇殿を許されぬ公卿。
→地下(1)
地下の諸大夫
じげのしょだいぶ ヂゲ― 【地下の諸大夫】
四位・五位のうち,昇殿を許されていない人。
地下の[に,で]
ちか【地下の[に,で]】
under the ground;→英和
underground;→英和
in the grave (墓中に).→英和
〜にもぐる go underground.‖地下運動 an underground movement.地下街 an underground shopping center.地下茎 a subterranean stem.地下資源(が豊富) (be abundant in) underground resources.地下室 a basement.地下水 underground water.地下組織 an underground organization.地下鉄 <米> a subway; <英> an underground;the tube (ロンドンの).地下道 <米> an underpass; <英> a subway.地下二階 the second basement.
地下ガス化
ちかガスか [0] 【地下―化】
炭層内にガス化剤(空気)を送り込んで,石炭を炭層のままの状態で不完全燃焼させ,可燃ガスを生じさせること。このガスを取り出して利用する。小規模の炭層の開発に用いられる方法。
地下ケーブル
ちかケーブル [3] 【地下―】
地下に埋設したケーブル。
地下人
じげにん ヂゲ― [0] 【地下人】
(1)「地下(ジゲ){(1)}」に同じ。
(2)「地下(ジゲ){(2)}」に同じ。「見物の者と云は洛中の―,商買の輩共なり/太平記 27」
(3)「地下(ジゲ){(3)}」に同じ。「和仁・堅田の―共をさしそへて五千余人/太平記 17」
地下侍
じげざむらい ヂゲザムラヒ 【地下侍】
在郷の下級武士。
地下室
ちかしつ [2] 【地下室】
地盤面よりも下に作られた部屋。地階の部屋。
地下室の手記
ちかしつのしゅき 【地下室の手記】
〔原題 (ロシア) Zapiski iz podpol'ya〕
ドストエフスキーの独白体中編小説。1864年刊。進歩的思想批判と娼婦の物語の二部構成で,近代人の意識の問題を追求。作者の思想的・方法的転機となった作品。地下生活者の手記。
地下家蚊
ちかいえか [3] 【地下家蚊】
カの一種。体長約5.5ミリメートル。赤褐色。都会の汚水漕などから発生する。アカイエカに似るが,冬でも人から吸血する。
地下工作
ちかこうさく [3] 【地下工作】
(1)非合法の組織活動を秘密に行うこと。
(2)裏面での運動や活動。裏面工作。
地下式壙
ちかしきこう [4] 【地下式壙】
古墳時代後期の墓の一形態。地面に竪穴(タテアナ)を掘り,さらにそこから横穴を作って玄室としたもの。南九州に多く分布する。地下式横穴。
地下政府
ちかせいふ [3] 【地下政府】
非合法の組織・団体が,自分たちだけで作った政府。
地下権
ちかけん [2] 【地下権】
地下鉄・地下街などの工作物を所有するため,他人の土地の地下を使用する権利。法律的には地上権の一種。
→地上権
→空中権
地下水
ちかすい [2] 【地下水】
地下の岩石の割れ目や,地層中の間隙を満たしている水。雨水が地中に浸透して蓄えられたもの。飲用・灌漑・工業用水などに利用される。
⇔地表水
地下派
じげは ヂゲ― 【地下派】
江戸時代の和歌の一派。二条派の歌風を受け継ぎ,松永貞徳を祖とし,北村季吟・有賀長伯らがおり,庶民の間にまで広まった。
⇔堂上派(トウジヨウハ)
地下組織
ちかそしき [3] 【地下組織】
地下運動を行う非公然の組織。
地下経済
ちかけいざい [3] 【地下経済】
納税申告がなされないなどのため,公式の統計に現れない経済活動。アンダーグラウンド-エコノミー。アングラ経済。
地下結実
ちかけつじつ [3][4] 【地下結実】
地上で咲いた花が受精後,花柄や子房柄を伸ばして地中にもぐり結実すること。ラッカセイなどに見られる。
地下茎
ちかけい [2] 【地下茎】
地中にある茎。その形によって根茎・塊茎・球茎・鱗茎(リンケイ)などに区別される。
→地上茎
地下茎[図]
地下街
ちかがい [2] 【地下街】
都市の駅周辺や繁華街などの地下に設けられた商店街。地下商店街。
地下請
じげうけ ヂゲ― [0] 【地下請】
農民たちが年貢の徴収などを領主に対して共同で請け負うこと。鎌倉中期頃から始まるが,特に室町時代,村落の自治組織(惣)の発展した畿内とその周辺地域に多くみられる。百姓請。
→村請
地下資源
ちかしげん [3] 【地下資源】
地中に埋蔵されている鉱物などで,採掘されて人間生活に役立つもの。鉄鉱・ウラン鉱・石炭・石油など。
地下足袋
じかたび【地下足袋】
rubber-soled tabi;field sneakers.
地下足袋
じかたび ヂカ― [0] 【地下足袋】
〔直(ジカ)に地面を歩く足袋の意。「地下」は当て字〕
ゴム底のついた労働用の足袋。ちかたび。はだしたび。ゴムたび。
地下足袋
ちかたび [0] 【地下足袋】
⇒じかたび(地下足袋)
地下連歌
じげれんが ヂゲ― [3] 【地下連歌】
鎌倉・南北朝時代に,宮廷貴族でなく,地下の作者たちが詠み興じた連歌。救済(キユウセイ)の時,二条良基に認められて宮廷貴族の堂上連歌(トウジヨウレンガ)と合流し,有心(ウシン)連歌の確立に至る。
⇔堂上連歌
地下運動
ちかうんどう [3] 【地下運動】
革命運動やレジスタンスのような政治運動・社会運動において,非合法かつ非公然に行われる活動。地下活動。
地下道
ちかどう [2] 【地下道】
地下に設けた道路・通路。
地下鉄
ちかてつ [0] 【地下鉄】
〔「地下鉄道」の略〕
主として都市の市街部の地下に構築されたトンネル内を走る鉄道。メトロ。サブウエー。
地下鉄道
ちかてつどう [3] 【地下鉄道】
「地下鉄」に同じ。
地中
ちちゅう [0] 【地中】
土の中。地面の下。「―に埋める」
地中に[の]
ちちゅう【地中に[の]】
in the earth;→英和
under the ground;→英和
underground.→英和
〜から out of the ground.
地中植物
ちちゅうしょくぶつ [5] 【地中植物】
植物の生活形の一で,冬芽(トウガ)の位置が地中または水中にあるもの。ジャガイモ・ユリやハス・タヌキモなど。
→地上植物
→地表植物
地中海
ちちゅうかい 【地中海】
(1)周囲を大陸で囲まれた付属海。大洋とは海峡で通じる。ヨーロッパ地中海・アメリカ地中海・北極海などがある。
(2)〔Mediterranean Sea〕
ヨーロッパ・アジア・アフリカの三大陸に囲まれた,東西に細長い内海。ジブラルタル海峡で大西洋に,ダーダネルス・ボスポラス両海峡で黒海に,スエズ運河でインド洋に通じる公海。ヨーロッパとアジアとを結ぶ重要な航路。沿岸はエジプト・フェニキア・ギリシャ・ローマなど古代文化の発祥地。別称,ヨーロッパ地中海。
地中海
ちちゅうかい【地中海】
the Mediterranean (Sea).→英和
地中海実蠅
ちちゅうかいみばえ [6] 【地中海実蠅】
双翅目ミバエ科の昆虫。体長5ミリメートルほど。体は主に黄褐色で,胸部背面は光沢のある黒色で灰白色の斑紋がある。幼虫はパイナップル・ココヤシを除くあらゆる果実を食害する。地中海沿岸・アフリカ・オーストラリア・南アメリカに分布。日本には未侵入。
地中海式農業
ちちゅうかいしきのうぎょう [8] 【地中海式農業】
冬作の小麦・大麦や乾燥に耐えるオリーブ・ブドウなどの果樹を栽培する農業。地中海気候の地域にみられる。
地中海気候
ちちゅうかいきこう [6] 【地中海気候】
温帯気候のうち,降水が冬に集中し,夏の高温期に乾燥する気候。地中海地方の気候がその典型で,他にアメリカのカリフォルニア州,南アフリカ南端部,チリ中部,オーストラリア南部などにもみられる。
地主
じしゅ ヂ― [1] 【地主】
(1)土地の所有者。じぬし。
(2)「地主(ジシユ)の神」の略。
地主
じぬし【地主】
a landowner;→英和
a landlord[landlady (女)].→英和
地主
じぬし ヂ― [0] 【地主】
(1)土地の所有者。
(2)領主以外の者で,土地所有によって一つの社会階層を成した者。古代には田堵(タト),中世には名主(ミヨウシユ)があり,近世には一般化して農村の本百姓や都市の屋敷地所有者をさした。近代に至り,小作人に土地を貸して小作料を取る寄生地主が大きな勢力となったが,この意味での地主は1946年(昭和21)の農地改革で消滅した。
地主の神
とこぬしのかみ [6] 【地主の神】
その土地を治める神。地主(ジヌシ)の神。
地主の神
じしゅのかみ ヂ― [3] 【地主の神】
土地の守護神。特に,寺のある地に寺の建立前からまつられていて,のちにその寺の守護神となった神。延暦寺の日吉(ヒエ)山王などの類。地主(ジシユ)。
地主権現
じしゅごんげん ヂ― [3] 【地主権現】
(1)地主の神をまつった神社。また,その祭神。
(2)京都東山の清水寺地主権現のこと。祭神は大国主命・素戔嗚尊(スサノオノミコト)など。
地主神
じぬしのかみ ヂ― 【地主神】
⇒地神(ジガミ)(1)
地主祭
じしゅまつり ヂ― [3] 【地主祭(り)】
地主の神をまつる祭り。
地主祭り
じしゅまつり ヂ― [3] 【地主祭(り)】
地主の神をまつる祭り。
地主職
じぬししき ヂ― 【地主職】
中世,荘園の領主としての仕事や権益。じしゅしき。
地久
ちきゅう [0] 【地久】
(1)〔老子「天長地久」〕
大地がいつまでも変わらずにあること。
(2)舞楽の一。右方に属する新楽で,双調(ソウヂヨウ)の準大曲。六人舞で,常装束(ツネソウゾク)に,鼻高の朱面,鳳凰(ホウオウ)をのせた甲(カブト)をつける。地久楽。
地久節
ちきゅうせつ [2] 【地久節】
皇后の誕生日の旧称。
→天長節
地乗り
じのり ヂ― [0] 【地乗り】 (名)スル
(1)馬術で,足並みをそろえ,ゆっくりと歩かせること。地回り。
(2)航海術の一。陸岸の地形を目標として航海する沿岸航法。
⇔沖乗り
地乗り船
じのりぶね ヂ― [4] 【地乗り船】
地乗り航海をする船。また,地乗り専用に造られた和船。
地付き
じつき ヂ― [3] 【地付き・地着き】
(1)その土地に何代にもわたって住みついていること。土着。「―の下町っ子」
(2)魚が一定の場所から離れずにいること。「―の鯛」
地仙
ちせん [0] 【地仙】
地上にいる仙人。
⇔天仙
地代
じだい ヂ― [1][0] 【地代】
〔「ちだい」とも〕
(1)土地を借りている者が,その持ち主に払う金銭その他の物。借地料。ちだい。
(2)地価。
地代
ちだい [1][0] 【地代】
「じだい(地代)」に同じ。
地代
じだい【地代】
(a) (ground,land) rent;→英和
a rental.→英和
地代増減請求権
ちだいぞうげんせいきゅうけん [1][7] 【地代増減請求権】
約定の地代が不相当になった場合,地主または借地人が地代の増額または減額を請求する権利。
地代論
ちだいろん [2] 【地代論】
地代の性格・根拠についての学説。リカードの差額地代論,マルクスの絶対地代論などがその代表。
地代論
じだいろん ヂ― [2] 【地代論】
⇒ちだいろん(地代論)
地代銀
ちだいぎん [2] 【地代銀】
(1)江戸時代,公用のために収用した土地の所持者に与えた補償金。
(2)江戸時代,大坂の堂島・堀江などの新開地に課した地子銭(ジシセン)。
地伸し
じのし ヂ― [0][3] 【地伸し】 (名)スル
「地直し」に同じ。
地位
ちい [1] 【地位】
(1)社会集団における立場。身分。くらい。「会社での―」
(2)役割上の位置。「幼児教育の占める―」
地位
ちい【地位】
[身分]one's (social) position[standing,station,status];→英和
rank (階級);→英和
[職] <get,hold,lose> a position;a post.→英和
教授の〜 a position as professor;professorship.
地位保全
ちいほぜん チヰ― [3] 【地位保全】
争訟中の権利関係について,仮処分により暫定的に定めること。
地体
じたい ヂ― 【地体】
■一■ [1] (名)
(1)物本来の性質,基本。自体。「是,芸能の―にして/九位」
(2)地球。
■二■ [0] (副)
「自体{■二■}」に同じ。「夜目で判然とは目に入らなんだが―何でも洞穴があると見える/高野聖(鏡花)」
地侍
じざむらい ヂザムラヒ [2] 【地侍】
中世の土豪的武士。在郷土着して農業を営み,農民を指導して惣村の中核となる。戦国大名の被官となる者も多かった。地士。地下侍(ジゲザムライ)。
地価
ちか [1][2] 【地価】
(1)土地を売買するときの価格。土地の売買価格。「―が高騰する」
(2)〔法〕 土地の単位面積あたりの価格。時価のほかに,公示価格・基準地価・路線価などの公的な評価額がある。
地価
ちか【地価】
the price[value]of land.
地価公示制度
ちかこうじせいど [6] 【地価公示制度】
地価公示法(1969年制定)に基づき,土地価格の指標を示し,適正な地価の形成を図ることを目的に,国土庁が,毎年,全国の都市とその周辺部の地点について,単位面積あたりの価額を官報に公示する制度(通常は一月一日)。1970年(昭和45)発足。公示される地価は公示地価とよばれる。
地価税
ちかぜい [2] 【地価税】
地価税法(1991年制定)により,個人・法人の所有する一定の土地や借地権・地上権等についてその価額を基に課される国税。
地元
じもと ヂ― [0][3] 【地元】
(1)その事に直接関係のある土地。ある物事の行われている土地。現地。「―出身の大臣」「―の意見」
(2)勢力範囲の土地。「―を荒らされる」
地元の
じもと【地元の】
local.→英和
‖地元チーム a home team.地元民 local people.
地先
じさき ヂ― [0] 【地先】
居住地や村落に近いこと。また,近い場所。「―の海」
地先
ちさき [0] 【地先】
その場所の近く。村落や住居などの近く。じさき。
地先山
じさきやま ヂ― [0] 【地先山】
村落や住居に近い山。
地先漁
ちさきりょう [3] 【地先漁】
海岸から見える程度の沖での漁。
地入れ藍
じいれあい ヂイレアヰ [3][4] 【地入れ藍】
藍染めで,糸・布を最初につける薄い藍汁。漬藍(ツケアイ)。
地内
ちない [1] 【地内】
⇒じない(地内)
地内
じない ヂ― [1] 【地内】
一区域の土地の内。ちない。
地出来
じでき ヂ― [0] 【地出来】
その土地でできること。また,できたもの。「―の酒」
地切り
じぎり ヂ― 【地切り】
(1)元を割ること。自分で負担すること。「その松魚(カツオ)は四百五十では―が切れますわいの/歌舞伎・当穐八幡祭」
(2)穴埋めして元の状態に戻すこと。「昔から謀叛のをたくらんだ者が勝ちを見る事あさておき―にしたものもおざんねえ/洒落本・粋町甲閨」
地利
ちり [1] 【地利】
〔「じり」とも〕
(1)地勢の有利さ。地の利。
(2)土地から生ずる利益。耕作・牧畜・山林・鉱物などの生産物。
(3)地頭の得分,地主の小作料など,土地からあがる利益の総称。地子(ジシ)。
地利
じり ヂ― [1] 【地利】
⇒ちり(地利)
地券
ちけん [0] 【地券】
(1)官発給の,土地所有に関する証書。
(2)明治政府が地租改正の前段として1871年(明治4)から72年に,土地所有者に交付した証書。89年廃止。
地割
ちわり [0] 【地割(り)】
⇒じわり(地割)
地割
じわり ヂ― [0] 【地割(り)】 (名)スル
地面を区画して割り振ること。土地の割り当て。また,場所の割り振り。「耕地の―」「露店の―」
地割り
ちわり [0] 【地割(り)】
⇒じわり(地割)
地割り
じわり ヂ― [0] 【地割(り)】 (名)スル
地面を区画して割り振ること。土地の割り当て。また,場所の割り振り。「耕地の―」「露店の―」
地割り
じわり【地割り】
allotment of land.〜をする allot land.
地割り制度
じわりせいど ヂ― [4] 【地割(り)制度】
江戸時代の農村に固有の土地分配の慣行。村内の土地を共有とし,一定年限これを村民に割り当て,年限がくると割り当てなおす制度。割り地。
地割れ
じわれ ヂ― [0] 【地割れ】 (名)スル
地震や日照りなどのために,地面にひびや割れ目が入ること。また,その割れ目。
地割れ
じわれ【地割れ】
a crack (in the ground).→英和
地割制度
じわりせいど ヂ― [4] 【地割(り)制度】
江戸時代の農村に固有の土地分配の慣行。村内の土地を共有とし,一定年限これを村民に割り当て,年限がくると割り当てなおす制度。割り地。
地力
ちりょく [1] 【地力】
その土地の農作物を育てる力。土地の生産力。「―を保つ」「―増進」「―逓減(テイゲン)」
地力
じりき ヂ― [0] 【地力】
その人が本来もっている実力。底力。「―を発揮する」「―のある男」
地労委
ちろうい [2] 【地労委】
「地方労働委員会」の略。
地動
ちどう [0] 【地動】
(1)大地が動くこと。地震。
(2)地球の運動。すなわち,地球の自転と公転。
地動説
ちどうせつ【地動説】
the Copernican theory.
地動説
ちどうせつ [2] 【地動説】
天動説に対し,地球が太陽の周りを回転しているとする説。太陽信仰を背景に古くからあり,古代ギリシャではアリスタルコスのものが知られる。ただ,地球の運動が実感されないなど多くの難点が存在し,それらが数学的・力学的に解消されるにはコペルニクスからニュートンまで約150年を要した。なお,天球という殻が破られ,無限の宇宙に無数の恒星が存在するという宇宙像は,クザーヌスやブルーノら思想家に負うところが大きい。
→天動説
地勢
ちせい [0] 【地勢】
(1)土地のありさま。山・川・平野・海など地理的事象の配置のありさま。地貌(チボウ)。
(2)地形と同じ。特に,それを大観する場合に用いることが多い。
(3)人の地位・立場。よって立つ所。「―大いなりといへども,賢慮足らざればその仁に当ることなし/盛衰記 1」
地勢
ちせい【地勢】
⇒地形.
地化学探査
ちかがくたんさ チクワガク― [5] 【地化学探査】
⇒化学探査(カガクタンサ)
地区
ちく [1][2] 【地区】
一定の区域の土地。一区画の土地。「―ごとに委員を選ぶ」「風致―」
地区
ちく【地区】
a district;→英和
a section;→英和
an area.→英和
地区労
ちくろう [2] 【地区労】
〔「地区労働組合協議会」の略〕
市や区など一定地域内の労働組合が結集して作る組織。
地区計画
ちくけいかく [3] 【地区計画】
良好な環境の地区の形成を図るため,建築物の形態や用途,公共施設の配置などを詳細に定める計画。都市計画法と建築基準法に基づく地区計画制度がある。
地卵
じたまご ヂ― [2][3] 【地卵】
その土地で産した鶏卵。じたま。
地卵
じたまご【地卵】
a home-produced egg.
地厚
じあつ ヂ― [0] 【地厚】 (形動)
布地などが厚いさま。「―な布」
地取
じとり ヂ― [3][0] 【地取】
能や狂言で,演者が次第を謡ったあとに,地謡が,低い声で同じ部分を謡い返すこと。また,その謡。
地取り
じどり ヂ― [3][0] 【地取り】
(1)家を建てるときに,地所の区画割りをすること。
(2)囲碁で,地を取ること。
(3)葬儀に用いる紙製の花。紙花(カミバナ)。
(4)相撲で,所属の部屋でする稽古。
地取り捜査
じどりそうさ ヂ―サウ― [4] 【地取り捜査】
一定地域の分担を決めて,警察官が犯罪事件の聞き込み捜査をすること。
地取り碁
じどりご ヂ― [3] 【地取り碁】
囲碁で,攻め合いよりも互いに地を広く取り合う対局。
地口
じぐち【地口】
a pun;→英和
a play on words.〜を言う make a pun.
地口
じぐち ヂ― [0] 【地口】
(1)ことわざや成句などをもじって作った語呂合わせの文句。「下戸に御飯(猫に小判)」の類。口合い。
(2)「地口銭(ジグチセン)」の略。
地口る
じぐ・る ヂグル 【地口る】 (動ラ四)
〔「地口(ジグチ)」の動詞化〕
地口を言う。洒落を言う。「善兵衛が金蒔きや鴉がほじくつて…と浜は一生の洒落を―・つて/くれの廿八日(魯庵)」
地口付け
じぐちづけ ヂ― [0] 【地口付け】
享保(1716-1736)の頃に流行した遊び。地口に対し,その内容と関係深い戯画を描き,点者が判定して優劣を決めるもの。
地口落ち
じぐちおち ヂ― [0] 【地口落ち】
落語の落ちの一つ。同音または類音異義の語を用いるもの。「三方一両損」の「多かあ(大岡)食わねえ,たったいちぜん(越前)」のような類。落語では最も多い落ちとされる。上方落語では,にわか落ちという。
地口行灯
じぐちあんどん ヂ― [4] 【地口行灯】
地口を書いた行灯。戯画を書き加えて,祭礼のときなどに軒先に掛けたりする。江戸中期に流行。絵地口。
地口行灯[図]
地口銭
じぐちせん ヂ― [0] 【地口銭】
室町時代,京都・奈良などの都市の家屋や土地に課した臨時の税。道路に面した間口の広狭に応じて賦課。次第に恒常化した。間別銭(マベツセン)。地口。
地句
じく ヂ― [1] 【地句】
連歌・俳諧で,目立つところがない平凡な句。地の句。地発句。「中品にして多くは―なり/三冊子」
地史
ちし [1] 【地史】
(1)地球の発達・変遷の歴史。
(2)ある特定の地域の地殻と生物との生成・変化の歴史。層位・古生物・地質構造などから組み立てる。
地合
じあい【地合】
(a) texture.→英和
地合
じあい ヂアヒ [0] 【地合(い)】
(1)布類の地質。織り地。地。
(2)義太夫節で,旋律的に語る部分。節をつけずに語る「詞(コトバ)」に対していう。地。
(3)取引で,人気・雰囲気などから見た相場の状態。
(4)囲碁で,対局中における互いの地の釣り合い。「地合いがいい」「地合いが悪い」と使う。
地合い
じあい ヂアヒ [0] 【地合(い)】
(1)布類の地質。織り地。地。
(2)義太夫節で,旋律的に語る部分。節をつけずに語る「詞(コトバ)」に対していう。地。
(3)取引で,人気・雰囲気などから見た相場の状態。
(4)囲碁で,対局中における互いの地の釣り合い。「地合いがいい」「地合いが悪い」と使う。
地名
ちめい【地名】
the name of a place;→英和
a place name.地名辞典 a geographical dictionary.
地名
ちめい [0] 【地名】
ある土地の名前。
地名伝説
ちめいでんせつ [4] 【地名伝説】
地名の由来について述べる伝説。神々や天皇・英雄・高僧などに結びつけて説くものが多い。
地名字音転用例
ちめいじおんてんようれい 【地名字音転用例】
語学書。本居宣長著。1800年刊。日本の地名にあてた漢字のうち,普通の字音と異なるものを「風土記」「和名抄」などから集めて分類し,転用の法則を明らかにした。
地向斜
ちこうしゃ [2] 【地向斜】
地殻上に生じた帯状の沈降地域。地質時代の長い期間にわたって沈降を続け,厚い地層を堆積し続けた所で,その後,造山帯を形成したと考えられた。
⇔地背斜
地吹雪
じふぶき ヂ― [2] 【地吹雪】
地上に積もった雪が強風のため吹き上げられる現象。
地吹雪
じふぶき【地吹雪】
drifting snow.
地味
ちみ [1] 【地味】
地質のよしあし。土地の農作物を生産しうる力。じみ。「―に恵まれる」「―がよい」
地味
じみ ヂ― [2] 【地味】 (名・形動)[文]ナリ
(1)華やかさや,けばけばしさのない・こと(さま)。
⇔派手
「―な着物」「―な色」
(2)態度や行動が控え目で,人の目をひこうとしない・こと(さま)。
⇔派手
「―に暮らす」「―な人柄」
(3)土壌のよしあし。
→ちみ(地味)
[派生] ――さ(名)
地味が肥えている
ちみ【地味が肥えて(やせて)いる】
The soil is fertile[rich](sterile,poor).
地味な
じみ【地味な】
plain;→英和
quiet;→英和
sober.→英和
地和
チーホー [1] 【地和】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。子の配牌が既に聴牌(テンパイ)の形をしており,第一自摸(ツーモー)で上がるもの。
地唄
じうた ヂ― [0] 【地歌・地唄】
(1)その土地の歌。俗謡。
(2)近世邦楽の一種目。三弦(三味線)の弾きうたいの歌曲様式。江戸時代初期以来,京坂地方を中心に盲人音楽家の専門芸として伝承され,箏曲と不可分に結合して三弦と箏の合奏を盛んに行い,多様な曲種を生んで家庭音楽として一般人の間に普及した。上方(カミガタ)歌。法師歌。京歌。
地嘴
ちし [1] 【地嘴】
みさき(岬)。地角(チカク)。
地噺
じばなし ヂ― [2] 【地噺】
落語の形式の一。登場人物の対話によらず,演者が聴衆に状況や心理の説明を行いつつ,筋を進行させる。
地回り
じまわり【地回り】
a rough.→英和
地回り
じまわり ヂマハリ [2] 【地回り・地廻り】
(1)ある盛り場を根城としてぶらぶらすること。また,そこをぶらついているならず者。
(2)米・野菜・酒などを近辺から町へ送ってくること。また,その品物。「―の米」
(3)いつも近在をまわって品物を売り歩くこと。また,その商人。「―の商人」
(4)「地乗(ジノ)り」に同じ。
地回り米
じまわりまい ヂマハリ― [0] 【地回り米】
近郷から都市へ流入する米。
地回り船
じまわりぶね ヂマハリ― [5] 【地回り船】
(1)近海の運送に当たる船。
(2)沿岸航海をする船。
地団太
じだんだ ヂ― [2] 【地団駄・地団太】
〔「地踏鞴(ジタタラ)」の転〕
怒ったり悔しがったりして,激しく足を踏み鳴らすこと。
地団駄
じだんだ ヂ― [2] 【地団駄・地団太】
〔「地踏鞴(ジタタラ)」の転〕
怒ったり悔しがったりして,激しく足を踏み鳴らすこと。
地団駄踏む
じだんだ【地団駄(を)踏む】
stamp one's feet;stamp with impatience[vexation].
地図
ちず [1] 【地図】
地球表面の一部または全部の状態を,一定の割合で縮め,文字・記号を用いて平面上に表したもの。マップ。チャート。「―帳」
地図
ちず【地図】
a map;→英和
an atlas (地図書);→英和
<draw> a plan (道順案内の).→英和
〜で捜す look up <a place> on a map.〜を頼りに with the aid of a map.
地図情報
ちずじょうほう チヅジヤウホウ [3] 【地図情報】
地図から読み取れる情報。また,地図の情報をデジタイザーなどを用いてコンピューターに記憶させデータベースにしたもの。
地図投影法
ちずとうえいほう チヅトウエイハフ [1] 【地図投影法】
球面である地球表面を,平面上に書き表す方法。透視する視点の位置によって心射図法・平射図法・正射図法,投影面によって方位図法(平面図法)・円錐図法・円筒図法,描かれた地図の性能によって正角図法・正距図法・正積図法などに分類する。
地固め
じがため ヂ― [2] 【地固め】 (名)スル
(1)建築する前に,地面をならし地盤を強固にすること。地形(ジギヨウ)。
(2)物事の基礎をあらかじめかためておくこと。「立候補のための―」
地固めする
じがため【地固めする】
level[break]ground;solidify the foundation (比喩的).→英和
地圧
ちあつ [0][1] 【地圧】
地殻を構成する物体が,その内部またはこれに接する物体に及ぼす力。トンネルの壁面に加わる圧力や造山運動の際の圧力など。
地均し
じならし ヂ― [2] 【地均し】 (名)スル
(1)土地の凹凸をなくし,地面を平らにすること。また,そのための道具。
(2)計画が円滑にゆくように,事前に関係各方面の調整をしておくこと。「あらかじめ―をしておく」
地均し
じならし【地均し】
ground-leveling.〜する level the ground.→英和
‖地均し機 a road leveler;a roller.
地坪
じつぼ ヂ― [1] 【地坪】
(建坪に対して)地面の坪数。
地垂木
じだるき ヂ― [2] 【地垂木・地棰】
社寺建築などで軒を二軒(フタノキ)とした場合,下にある垂木。その先端に木負(キオイ)を置き飛檐(ヒエン)垂木を打つ。
→小屋組
地域
ちいき [1] 【地域】
(1)区切られたある範囲の土地。
(2)政治・経済・文化の上で,一定の特徴をもった空間の領域。全体社会の一部を構成する。
(3)国際関係において一定の独立した地位を持つ存在。台湾・香港など。
地域
ちいき【地域】
an area;→英和
a region;→英和
a zone.→英和
〜的 local;→英和
regional.→英和
‖地域研究 an area study.地域差 regional differences.地域社会 local community.地域手当 a regional[an area]allowance.
地域主義
ちいきしゅぎ [4] 【地域主義】
⇒リージョナリズム
地域代表制
ちいきだいひょうせい [0] 【地域代表制】
地域を単位とした選挙区から代表を選出し,議会に送り出す制度。
→職能代表制
地域冷暖房
ちいきれいだんぼう [6] 【地域冷暖房】
ある地域内の多くの建物に対し,中央冷暖房機関から,冷水または蒸気などの冷熱源を供給して行う冷暖房方式。
地域団体
ちいきだんたい [4] 【地域団体】
(1)一定の地域の住民に対して,法の定める範囲で支配権をもつ団体。都道府県や市町村などの地方公共団体。
(2)一定の地域に居住している人々の団体。
地域手当
ちいきてあて [4] 【地域手当】
地域によって生ずる生活費の差を調整するために支給される手当。寒冷地手当など。地域給。
地域格差
ちいきかくさ [4] 【地域格差】
一国を構成する諸地域の間に存在する,一人当たりの所得額や住宅面積,上下水道の普及率,個人貯蓄額などの経済・福祉に関する差異。
地域的集団安全保障
ちいきてきしゅうだんあんぜんほしょう [14][0][9] 【地域的集団安全保障】
地域的協定によって,その地域の平和と安全を維持し確保すること。国連や国際連盟など世界的規模での一般的集団安全保障に対する用語。
地域社会
ちいきしゃかい [4] 【地域社会】
ある一定の地域に住む人々から成る社会。地縁社会。
→コミュニティー
地域社会学校
ちいきしゃかいがっこう [7] 【地域社会学校】
⇒コミュニティー-スクール
地域紛争
ちいきふんそう [4] 【地域紛争】
比較的せまい地域内の複数国で起こる紛争。局地紛争。
地域開発
ちいきかいはつ [4] 【地域開発】
特定地域の社会生活の向上を目的として,政府や地方公共団体が実施する総合的な開発。
地域闘争
ちいきとうそう [4] 【地域闘争】
地域に共通の要求のために,その地域の労働者・市民などが結束して行う闘争。労働運動の一形態。
地場
じば ヂ― [2] 【地場】
(1)その地方や地域。その地元(ジモト)。「―産業」
(2)その土地の株式取引所。または,その取引所の取引員・会員および出入りの常連の総称。
地場受け
じばうけ ヂバ― [0] 【地場受け】
証券会社の役職員が有価証券の売買取引の注文を他の証券会社に出すこと。原則的に,禁止されている。
地場産業
じば【地場産業】
a local industry.
地場産業
じばさんぎょう ヂバサンゲフ [3] 【地場産業】
特定の一地方において,その地方の資源・労働力を背景に古くから発展し,その地に定着している産業。
地塁
ちるい [0][1] 【地塁】
両側を平行する断層群で切られ,周囲よりも相対的に高い位置にある地塊。ホルスト。
地塊
ちかい [0] 【地塊】
周囲を断裂によって限られた地殻の一部。断層で画された地塊を,特に断層地塊という。
地塊運動
ちかいうんどう [4] 【地塊運動】
(1)地塊が断層面に沿ってずれ動くこと。
(2)断裂によって細分化された地殻が相対的に変位する現象。
地塗
じぬり ヂ― [0] 【地塗(り)】 (名)スル
(1)絵を描(カ)く準備として,板・カンバスなどの表面を整えるために白い絵の具などで下塗りすること。
(2)蒔絵(マキエ)の下地として,金銀粉を固着させるため漆を薄く塗ること。
地塗り
じぬり ヂ― [0] 【地塗(り)】 (名)スル
(1)絵を描(カ)く準備として,板・カンバスなどの表面を整えるために白い絵の具などで下塗りすること。
(2)蒔絵(マキエ)の下地として,金銀粉を固着させるため漆を薄く塗ること。
地境
ちきょう [0] 【地境】
土地の境界。じざかい。
地境
じざかい ヂザカヒ [2] 【地境】
土地のさかい。
地壇
ちだん [0] 【地壇】
中国で,天子が地祇(チギ)をまつる方形の祭壇。明代築の北京の安定門外のものが著名。
→天壇
地声
じごえ ヂゴヱ [0] 【地声】
(1)生まれつきの声。ふだんの声。
(2)技巧的な発声をしない自然の声。
→裏声(ウラゴエ)
地声
じごえ【地声】
one's natural voice.
地変
ちへん [0] 【地変】
土地の変動。土地の陥没・隆起,噴火・地震など,地上に現れる変動。
地外
ちがい [1] 【地外】
ある地域のそと。地域外。
地大
じだい ヂ― [0] 【地大】
〔仏〕 四大・五大の一。世界の構成要素の一つで,堅さと保持を特質とする。ちだい。
地大
ちだい 【地大】
⇒じだい(地大)
地天
じてん ヂテン 【地天】
〔梵 Pṛthivī〕
十二天の一。もと,インド神話の神。仏教に入り大地をつかさどる。釈迦の成道を証明し,説法を諸天に告げたという。地神(チジン)。堅牢地神(ケンロウジシン)。
地太
じぶと ヂ― [0] 【地太】 (名・形動)
織物の糸が太く,織地の厚い・こと(さま)。
⇔地細(ジボソ)
「―な布地」
地奉行
じぶぎょう ヂブギヤウ [2] 【地奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。鎌倉幕府では,鎌倉市中の警固にあたる保奉行人を統轄し,市中支配にあたった。室町幕府では地方頭人(ジカタトウニン)と呼ばれ,京都市中の家屋・宅地のことをつかさどったが,その職務はやがて地方奉行に引き継がれた。
地妖
ちよう [0] 【地妖】
地上の怪しい異変。地異。
地婦連
ちふれん 【地婦連】
〔「全国地域婦人団体連絡協議会」の略〕
1952年(昭和27)都道府県を単位とする地域婦人団体の連絡協議機関として結成。婦人の地位の向上,青少年教育の推進,消費者運動などの活動を行う。
地子
ちし [1] 【地子】
⇒じし(地子)
地子
じし ヂ― [1] 【地子】
〔「ちし」とも〕
(1)律令制下,公田(コウデン)を農民に貸し,その収穫の五分の一を賃貸料として納めさせたもの。
(2)平安時代,荘園領主が田地を田堵(タト)に請作(ウケサク)させて徴収した小作料。
(3)平安末期以降,田地以外の畑地や家屋敷地に対する賦課。鎌倉末期には銭納化が進んだ。
(4)室町時代以降,都市の屋敷地に対する宅地税。原則として銭納。屋地子。
(5)広く,借地料や田租をいう。「年に一斗の―はかるなり(去来)/猿蓑」
地子帳
じしちょう ヂシチヤウ [2][0] 【地子帳】
奈良・平安時代,諸国から中央官庁に,田の等級など地子{(1)}に関することを調査・記録して提出した帳簿。
地子田
じしでん ヂシ― [2] 【地子田】
律令制下,農民に貸し,地子{(1)}を徴収した公田(コウデン)。輸地子田。
地子稲
じしとう ヂシタウ [2][0] 【地子稲】
地子{(1)}として納めた稲。
地子米
じしまい ヂシ― [2][0] 【地子米】
地子{(1)}として納めた米。
地子銭
じしせん ヂシ― [2] 【地子銭】
地子として納めた金銭。
地学
ちがく [1] 【地学】
(1)地球を研究対象とする自然科学の総称。地質学・地球物理学・鉱物学・岩石学・気象学・海洋学・古生物学などを含む。地球科学。
(2)高等学校の理科の科目の一。{(1)}のほか,天文・宇宙・環境などを含む。
(3)地質学・鉱物学・地理学の総称。
地学
ちがく【地学】
physical geography.
地守
ちもり 【地守】
江戸時代,町の世話役。町内各戸をまわって小紛争を仲介調停し,もめごとを処理した。
地層
ちそう [0] 【地層】
平板状にひろがっている岩体。土砂などが堆積してできた層。化石を含むことがある。「古代の―」
地層
ちそう【地層】
a stratum;→英和
a layer.→英和
地層累重の法則
ちそうるいじゅうのほうそく 【地層累重の法則】
互いに重なり合う二つの地層のうち,本来下にあったものは上のものより古い,という原則。
地層面
ちそうめん [2] 【地層面】
⇒層理面(ソウリメン)
地山
じやま ヂ― [0] 【地山】
(1)船乗りが,島山に対して,陸地の山をいう語。
(2)(人工的な盛り土などに対し)自然のままの地盤の総称。
(3)採石やトンネル掘削の対象となる山。
地峡
ちきょう [0] 【地峡】
両側から海が迫り,大陸の一部が極端に狭まった地形。パナマ地峡・スエズ地峡など。地頸。
地峡
ちきょう【地峡】
an isthmus.→英和
地崩れ
じくずれ ヂクヅレ [2] 【地崩れ】 (名)スル
地震や大雨などのために地盤がゆるんで崩れること。
地嵐
じあらし ヂ― [2] 【地嵐】
山から海へ吹き降ろす風。
地帯
ちたい【地帯】
a zone;→英和
a region;→英和
an area.→英和
地帯
ちたい [1] 【地帯】
ある特色,あるいは一定の目的・規準で区切られた地域。「工業―」「安全―」「砂漠―」
地平
ちへい [0] 【地平】
(1)平らな大地。大地の平面。
(2)「地平線」に同じ。
(3)(比喩的に)ある観点をとったときに視野に入れることのできる範囲。「相対性理論の登場は物理学の新しい―を開いた」
地平俯角
ちへいふかく [5] 【地平俯角】
観測者の地点で,実視できる水平線と天文学的に定まる地平線との間の角。
地平座標
ちへいざひょう [4] 【地平座標】
天球座標の一種。高度と方位角で天球上の天体などの位置を表す。高度は地平面からの角距離で示し,天頂へ九〇度天底へマイナス九〇度まで目盛る。方位角は天頂と真南(真北の場合もある)を通る垂直圏を基準とし,天頂と天体を通る垂直圏との角を西回りに三六〇度まで測る。
地平線
ちへいせん [0] 【地平線】
(1)天と地との境界として眺望できる線。自然地平線。地平。
(2)〔天〕 観測者を通る鉛直線に垂直な平面が天球と交わる大円。
地平線上に
ちへいせん【地平線上に】
above[on]the horizon.→英和
地平視差
ちへいしさ [4] 【地平視差】
天体が地平にあるとき,地上の観測者から見た場合と,地球の中心から見た場合の方向差。この値は天体上から地球を見たときの視半径に相当する。
地平距離
ちへいきょり [4] 【地平距離】
地表のある高さのところから見通すことのできる最大距離。
地平面
ちへいめん [2] 【地平面】
ある地点における鉛直線に垂直な平面。
地床
じどこ ヂ― [0] 【地床】
床面が地面よりも低い苗(ナエ)床。
地底
ちてい [0] 【地底】
大地のそこ。地下深いところ。
地府
ちふ [1] 【地府】
(1)〔地上の府庫,の意〕
豊かな土地。大地。「車馬門前に群集して,―に雲をしき青紫堂上に陰映して/太平記 11」
(2)〔「じふ」とも〕
冥途(メイド)。冥界。「我死して―の官人となれり/仮名草子・御伽婢子」
地廻り
じまわり ヂマハリ [2] 【地回り・地廻り】
(1)ある盛り場を根城としてぶらぶらすること。また,そこをぶらついているならず者。
(2)米・野菜・酒などを近辺から町へ送ってくること。また,その品物。「―の米」
(3)いつも近在をまわって品物を売り歩くこと。また,その商人。「―の商人」
(4)「地乗(ジノ)り」に同じ。
地引
じびき ヂ― [0] 【地曳き・地引(き)】
(1)地曳き網を引くこと。「―をする」
(2)「地曳き網」の略。
(3)家屋などの建築の際,地鎮祭のあと,吉日を選んで工匠の長が祭主となって行う儀式。建物の形に縄を張り竹を立て,中央に祭壇を設け祝詞を奏する。じびきまつり。
地引き
じびき ヂ― [0] 【地曳き・地引(き)】
(1)地曳き網を引くこと。「―をする」
(2)「地曳き網」の略。
(3)家屋などの建築の際,地鎮祭のあと,吉日を選んで工匠の長が祭主となって行う儀式。建物の形に縄を張り竹を立て,中央に祭壇を設け祝詞を奏する。じびきまつり。
地引き網
じびきあみ ヂ― [3] 【地曳き網・地引(き)網】
引き網の一。漁船で遠浅の沖合に張り回して魚を囲み,多人数で網引き綱を引き陸地に引き寄せて漁獲するもの。じあみ。じびき。
地引帳
じびきちょう ヂ―チヤウ [0] 【地引帳】
江戸時代,検地の前対象となる土地の字名(アザナ)・種類・面積・持ち主などを一筆ごとに記して検地奉行へ提出した帳簿。
地引網
じびきあみ【地引網】
a dragnet;→英和
a seine.→英和
〜を引く draw[pull]a net.→英和
地引網
じびきあみ ヂ― [3] 【地曳き網・地引(き)網】
引き網の一。漁船で遠浅の沖合に張り回して魚を囲み,多人数で網引き綱を引き陸地に引き寄せて漁獲するもの。じあみ。じびき。
地張
じばり ヂ― [0] 【地張(り)】
(1)捺染(ナツセン)で,板の上に布を広げて張り付けること。じばい。
(2)伸子(シンシ)張りして布に刷毛(ハケ)で水を引き,しわを伸ばして幅をそろえること。水張り。
地張
じばい ヂ― [0] 【地張】
⇒じばり(地張)(1)
地張り
じばり ヂ― [0] 【地張(り)】
(1)捺染(ナツセン)で,板の上に布を広げて張り付けること。じばい。
(2)伸子(シンシ)張りして布に刷毛(ハケ)で水を引き,しわを伸ばして幅をそろえること。水張り。
地弾き
じびき ヂ― [0] 【地弾き】
〔古くは「ぢひき」〕
舞踊の伴奏のために三味線を弾くこと。また,その人。
地形
じなり ヂ― [0] 【地形】
土地の形状。地勢。ちけい。
地形
ちけい【地形】
geographical features.‖地形学 topography.地形図 a topographical map.
地形
ちぎょう 【地形】
高低など,土地のありさま。ちけい。「堀川院は―のいといみじき也/大鏡(基経)」
→じぎょう
地形
ちけい [0] 【地形】
地表の形態。高低・起伏などのありさま。海水面上の陸上地形,海水面下の海底地形に大別する。地貌。「築城に適した―」「複雑な―を示す」
地形
じぎょう ヂギヤウ [0] 【地形】
(1)(「地業」とも書く)建物の柱や礎石を支えるための地固め。じつき。
(2)(「地業」とも書く)建物の基礎を支えるために地盤に対して行う杭(クイ)打ち・潜函(センカン)などの工事。
(3)土地の様子。地勢。「堀河の院は―のめでたければ/今昔 22」
地形
じがた ヂ― 【地形】
⇒じぎょう(地形)
地形区
ちけいく [2] 【地形区】
地表を,地形の特徴によって区分したもの。
地形取り
ちぎょうとり 【地形取り】
築城の際,天然の地形を利用して防御物とすること。
地形図
ちけいず [2] 【地形図】
地形の状態を示す図。土地の高低を等高線・毳(ケバ)・陰影などによって示し,地名・集落・河川・湖・道路などが記入してある。陸図。
地形学
ちけいがく [2] 【地形学】
地表の形態・特徴・成因・発達史などを研究する自然科学の一分野。
地形性降雨
ちけいせいこうう [6] 【地形性降雨】
湿潤な大気が山地をはい上がることによって冷却,凝結して降る雨。冬期,日本海側に見られる降雪もこの一種。
地形籠
じぎょうかご ヂギヤウ― [2] 【地形籠】
河川工事で,水の深い所に積み並べた蛇籠(ジヤカゴ)の類。
地形輪廻
ちけいりんね [4] 【地形輪廻】
地表面(原(ゲン)地形)が浸食を受けて幼年期の地形となり,壮年期を経て,さらに老年期へと変化し,準平原に至る地形変化の過程。浸食輪廻。
地役
ちえき [0] 【地役】
(1)他人の土地を自分の土地の便益に供すること。
(2)「地役権」の略。
地役人
じやくにん ヂ― [2] 【地役人】
江戸時代,遠国奉行・代官などが任地で採用した役人。
地役権
ちえきけん [3][2] 【地役権】
他人の土地を自分の土地の便益のために利用する権利。物権の一つで,契約により設定。他人の土地を通行する権利など。地役。
地徳
ちとく [0] 【地徳】
地に備わった徳。地のめぐみ。
地心
ちしん [0] 【地心】
地球の中心。
地心黄経
ちしんこうけい [4] 【地心黄経】
地球の中心から見た黄道座標による黄経。太陽の中心から見た日心黄経に対する語。
地息
じいき ヂ― [0] 【地息】
地面からたちのぼる水蒸気。「草からあがる―で身体は冷えてゐた/三四郎(漱石)」
地所
じしょ【地所】
land;→英和
ground;→英和
a lot;→英和
[所有地]an estate;→英和
landed property.
地所
じしょ ヂ― [1] 【地所】
建物の敷地にするなど,利用目的をもつ土地。ちしょ。
地所
ちしょ [2][1] 【地所】
⇒じしょ(地所)
地押し
じおし ヂ― [2][0] 【地押し】
江戸時代の検地の一。田畑の品位・石盛(コクモリ)は変えずにその面積を測量しなおし,それまでの検地の適否を調べたこと。地詰め。
地拍子
じびょうし ヂビヤウシ [2] 【地拍子】
能の謡で,一定の音数律の歌詞を八拍子(ヤツビヨウシ)に割り当てる基本の規則。平(ヒラ)ノリ(七五調)・中(チユウ)ノリ(八八調)・大(オオ)ノリ(四四調)の三種がある。理念上のもので,実演上は拍と音節の伸縮が多用される。
地拵え
じごしらえ ヂゴシラヘ [2] 【地拵え】
(1)土地を耕したりならしたりして,作物が植え付けられる状態にすること。
(2)林業で,人工造林や天然更新のため,伐採跡地を整備すること。整地。
地揚げ
じあげ ヂ― [0] 【地上げ・地揚げ】
(1)土地に土を盛り上げて高くすること。
(2)再開発のため,権利の錯綜した細かい土地を強引に買い集めて一つにまとめ上げること。「―屋」
地搗き
じつき ヂ― [3][0] 【地突き・地搗き】
家を建てる前に地面をつき固めること。地固め。「―唄(ウタ)」
地政学
ちせいがく [2] 【地政学】
〔(ドイツ) Geopolitik〕
国家を有機体としてとらえ,その政治的発展を地理的条件から合理化しようとする理論。スウェーデンのチェーレン(Rudolf Kjellén 1864-1922)が提唱し,ドイツのハウスホーファーが大成。ナチスにより領土拡張の戦略論として利用された。
地敷
じしき ヂ― [0] 【地敷】
貴族などの座席を設けるときに,数枚重ねる敷物のうちいちばん下に敷くもの。
地文
じもん ヂ― [0] 【地紋・地文】
(1)地組織によって織り出した文様。特に,染めや刺繍の文様のある生地の,織り文様。
(2)塗り物・印刷物などの地の模様。
地文
ちぶん [0] 【地文】
⇒ちもん(地文)(1)
地文
ちもん [0] 【地文】
(1)平野・山地・河川・湖沼など,大地の状態・模様。ちぶん。
(2)「地文学」の略。
地文句
じもんく ヂ― [2] 【地文句】
浄瑠璃などで,台詞(セリフ)でない部分。地の文。
地文学
ちもんがく [2] 【地文学】
地球と地表近くの自然現象を研究する学問。地球の形状,地形・気候などを扱う。自然地理学。
地文航法
ちもんこうほう [4] 【地文航法】
地形や地上物体の観測によって行う航法。
地方
じかた ヂ― [0] 【地方】
(1)舞踊で,伴奏の音楽を受け持つ人。また,その音楽。
⇔立方(タチカタ)
(2)能で,地謡のこと。
(3)室町時代,京中およびその周辺地域をいう。
(4)〔「地方沙汰(サタ)」の略〕
室町時代の職名。京都における家屋敷・宅地に関する訴訟を処理した。
(5)江戸時代,町方(マチカタ)に対して,村方(ムラカタ)のこと。農村。転じて,田制・土地制度・租税制度をさし,さらに,農政一般をさすようになった。
(6)海から見て,陸地の方。「―風(陸ノ方カラ吹ク風)」
(7)「地方取り」の略。
地方
ちほう [2][1] 【地方】
(1)全体社会の一部を構成する地域。「九州―」
(2)首都以外の地域。
⇔中央
「―に転任する」
〔(2)は local の訳語〕
地方
ちほう【地方】
[地区]a locality;→英和
a district;→英和
a region;→英和
an area;→英和
the country.→英和
〜の local;→英和
regional;→英和
provincial.→英和
‖地方官庁 a local government.地方議会 a local assembly.地方機関 an organ of local government.地方行政 local administration.地方銀行 a local bank.地方公共団体 local public bodies.地方公務員 a local public service worker.地方裁判所 a district court.地方自治(体) local autonomy (a local autonomous body).地方巡業する make a provincial tour; <米> go on the road.地方色 local color.地方新聞(版) a local paper (edition).地方税 <米> local taxes[ <英> rates].地方なまり a local accent.地方分権 decentralization (of power).
地方三帳
じかたさんちょう ヂ―チヤウ [4] 【地方三帳】
江戸時代,年貢徴収のための基本的な三つの帳簿。取箇(トリカ)郷帳・年貢割付・年貢皆済目録の三帳。
地方三役
じかたさんやく ヂ― [4] 【地方三役】
江戸時代の村役人。名主(庄屋)・組頭・百姓代の総称。本百姓の中から選出された。村方三役。
地方事務官
ちほうじむかん [5] 【地方事務官】
政令により定められた特定の仕事に従事し,都道府県庁に勤務する国家公務員。健康保険法・職業安定法・道路運送法などの施行に関する事務に従事する。
地方事務所
ちほうじむしょ [5] 【地方事務所】
都道府県知事が,事務を分掌させるため,必要に応じ,条例によって管内各地に設置する事務所。
地方交付税
ちほうこうふぜい [6] 【地方交付税】
地方公共団体の財源不足や団体間の財政不均衡を是正し,その事務を遂行できるよう国から地方公共団体へ交付される資金。国税収入のうちから一定の比率で交付。1954年(昭和29)地方財政平衡交付金に代わって設けられた。地方交付税交付金。
地方交付税交付金
ちほうこうふぜいこうふきん [6][0] 【地方交付税交付金】
「地方交付税」に同じ。
地方住宅供給公社
ちほうじゅうたくきょうきゅうこうしゃ 【地方住宅供給公社】
積み立て分譲方式で,住宅および宅地また賃貸住宅を勤労者に供給するため,住宅不足の著しい地域に設立される法人。各都道府県および政令で指定する市が設立することができる。
地方債
ちほうさい [2] 【地方債】
地方公共団体が債券の発行を通じて行う借金により負う債務。また,その発行された債券。
→公債
地方公共団体
ちほうこうきょうだんたい [8] 【地方公共団体】
一定の地域およびそこに住む住民を存立の基礎とし,その地域における行政事務を住民の自治によって行う団体。都道府県・市町村などの普通地方公共団体と,特別区,地方公共団体の財産区などの特別地方公共団体とがある。地方自治体。地方団体。
地方公務員
ちほうこうむいん [6] 【地方公務員】
地方公共団体の公務に従事する職員。
地方公営企業
ちほうこうえいきぎょう [8] 【地方公営企業】
地方公共団体が経営する企業のうち,水道・軌道・自動車運送・地方鉄道・電気・ガスなどの公共性の高い各事業で,地方公営企業法の適用される事業。
地方六団体
ちほうろくだんたい [6] 【地方六団体】
全国知事会・全国都道府県議会議長会・全国市長会・全国市議会議長会・全国町村会・全国町村議会議長会の総称。
地方凡例録
じかたはんれいろく ヂカタ― 【地方凡例録】
江戸時代の地方の田制や租税・農政などを記録した書。一一巻。高崎藩士大石久敬著。1791年から94年までの執筆。
地方分担納付金
ちほうぶんたんのうふきん [0][2] 【地方分担納付金】
地方公共団体が行うべき事業を国が直接行う場合に,地方公共団体がその費用の一部を負担して国に納める金。
地方分権
ちほうぶんけん [4] 【地方分権】
権力を中央統治機関に集中させずに,地方の自治団体に広く分散させること。
⇔中央集権
地方労働委員会
ちほうろうどういいんかい [9] 【地方労働委員会】
各都道府県に設置される労働委員会。使用者,労働者および公益を代表する委員から成り,争議行為の範囲が一都道府県内のものについて,労働関係の調整を行う。知事が任命。地労委。
→労働委員会
地方区
ちほうく [2] 【地方区】
比例代表制導入以前の参議院議員の選挙で,都道府県をそれぞれ一つの単位とした選挙区とするもの。今,「選挙区」という。
⇔全国区
地方取
じかたどり ヂ― 【地方取】
江戸時代,知行地を有していた旗本や諸藩の家臣。高取(タカトリ)。ぢかた。
⇔蔵米取(クラマイトリ)
地方史
ちほうし [2] 【地方史】
ある地域社会の歴史。
地方団体
ちほうだんたい [4] 【地方団体】
「地方公共団体」に同じ。
地方型
ちほうけい [0] 【地方型】
⇒地理的品種
地方奉行
じかたぶぎょう ヂ―ギヤウ [4] 【地方奉行】
(1)室町幕府の職名。京都における土地や家屋に関する支配をつかさどった。
(2)江戸初期,幕府直轄地についての事務をつかさどった職。
地方官庁
ちほうかんちょう [4] 【地方官庁】
中央官庁の下で,一地方内にその権限が限定された行政官庁。陸運局・税務署など。地方行政官庁。
地方巡業
ちほうじゅんぎょう [4] 【地方巡業】
各地を興行してまわること。ツアー。「―に出る」
地方巧者
じかたこうしゃ ヂ―カウ― [4] 【地方巧者】
徳川氏の関東入国直後の代官で,検地・灌漑や治水工事に優れた技能を持ち,算勘にも明るかった伊奈忠次や大久保長安らのこと。
地方文書
じかたもんじょ ヂ― [4] 【地方文書】
江戸時代に村方(ムラカタ)で作成された公的な文書・記録類の総称。庄屋などの村役人の作成したもの。
地方新聞
ちほうしんぶん [4] 【地方新聞】
ある地域の読者を対象として発行される新聞。地方紙。
地方時
ちほうじ [2] 【地方時】
ある地点を通る子午線を基準として定めた時刻。
→標準時
地方更生保護委員会
ちほうこうせいほごいいんかい 【地方更生保護委員会】
犯罪者の改善および更生にあたる法務省の機関。仮出獄の許可・取り消し,少年院からの仮退院・退院の許可,保護観察所の監督などにあたる。
地方書
じかたしょ ヂ― [0][4] 【地方書】
江戸時代,地方の農政に関する書物の総称。地方行政の手引書的役割をもったもの。
地方条例
ちほうじょうれい [4] 【地方条例】
⇒条例(ジヨウレイ)(1)
地方検察庁
ちほうけんさつちょう [7][6] 【地方検察庁】
各地方裁判所および家庭裁判所に対応して置かれる検察庁。検事正を長とする。地検。
地方機関
ちほうきかん [5][4] 【地方機関】
地方行政をつかさどる機関。地方官庁など。
地方民会
ちほうみんかい [4] 【地方民会】
明治初期の,府県会・大小区会・町村会の総称。
地方気象台
ちほうきしょうだい [0] 【地方気象台】
主に各府県の県庁所在地に置かれ,その府県の天気予報・警報を担当する気象台。管区気象台や海洋気象台のあるところには置かれない。
地方消費税
ちほうしょうひぜい [6] 【地方消費税】
地方税の一。課税資産の譲渡等と外国貨物に対して,消費税額を課税標準として課する道府県税。賦課徴収は消費税と併せて国が行う。1997年(平成9)より実施。
地方版
ちほうばん [0] 【地方版】
(1)新聞で,ある地方の読者のためにその地方に関する記事を掲載する紙面。
(2)地方へ発送するために,締め切りを早くして印刷した新聞。
地方病
ちほうびょう [0] 【地方病】
⇒風土病(フウドビヨウ)
地方知行制
じかたちぎょうせい ヂ―チギヤウ― [0] 【地方知行制】
江戸初期,大名の家臣または幕府の旗本が,一定の土地支配権を与えられ,そこからの収益を俸禄として受け取る制度。
→給地
→知行所
地方税
ちほうぜい [2] 【地方税】
地方公共団体が賦課・徴収する租税の総称。道府県税(および都税)と市町村税(および特別区税)とがあり,地方税法が一般的準則を定める。
→国税
地方競馬
ちほうけいば [4] 【地方競馬】
都道府県,および指定市町村(特別区を含む)が施行者となって開催する競馬。公営競馬。
→中央競馬
地方紙
ちほうし [2] 【地方紙】
「地方新聞(シンブン)」に同じ。
⇔全国紙
地方自治
ちほうじち [4] 【地方自治】
地方の行政について国家とは別の人格を有する地方公共団体の存立を認め(団体自治),行政事務をその地方の住民が自らの責任と意思に基づき処理する(住民自治)こと。民主政治の基礎とされる。
地方自治体
ちほうじちたい [0][5] 【地方自治体】
「地方公共団体」の通称。
地方自治法
ちほうじちほう 【地方自治法】
地方自治の基本法。地方公共団体の区分・組織・運営などを定め,国と地方公共団体との間の基本的関係を確立することにより,民主的・能率的な地方行政を確保し,地方公共団体の健全な発達を保障することを目的とする。1947年(昭和22)制定。
地方色
ちほうしょく [2] 【地方色】
その地方の自然・風俗・習慣・人情などが生み出す独特の感じ。ローカル-カラー。「―豊かなお祭り」
地方行政
ちほうぎょうせい [4] 【地方行政】
都道府県・市町村などの各行政区画ごとに行われる行政。
地方行政官庁
ちほうぎょうせいかんちょう [8] 【地方行政官庁】
「地方官庁」に同じ。
地方行政機関
ちほうぎょうせいきかん [9][8] 【地方行政機関】
国の行政機関の地方支分局および試験所・研究所などの付属機関で,地方に設置されたもの。
地方裁判所
ちほうさいばんしょ [8][0] 【地方裁判所】
下級裁判所の一。判事と判事補によって構成され,原則として第一審を担当する。全国の各都府県に一か所,北海道に四か所設置されている。地裁。
地方警務官
ちほうけいむかん [6] 【地方警務官】
都道府県警察の職員のうち,警視正以上の階級の警察官。身分は一般職の国家公務員。
地方警察職員
ちほうけいさつしょくいん [9] 【地方警察職員】
都道府県警察の職員のうち,警視正以上の階級の警察官である地方警務官以外の職員。身分は地方公務員。
地方議会
ちほうぎかい [4] 【地方議会】
地方公共団体の議決機関。都道府県議会・市町村議会など。
地方譲与税
ちほうじょうよぜい [6] 【地方譲与税】
⇒譲与税(ジヨウヨゼイ)
地方財政
ちほうざいせい [4] 【地方財政】
地方公共団体の財政活動。
→国家財政
地方財政法
ちほうざいせいほう 【地方財政法】
地方財政について,その運営や国の財政との関係などに関する基本原則を定めた法律。1948年(昭和23)公布。
地方貯金局
ちほうちょきんきょく [5] 【地方貯金局】
郵便貯金の原簿管理,利子の計算および郵便振替の口座管理業務を行う郵政省の機関。
地方連絡部
ちほうれんらくぶ [7] 【地方連絡部】
防衛庁の機関の一。都道府県庁所在地に置かれ,方面総監の指揮監督のもとで,隊員募集などの事務を行う。
地方道
ちほうどう [2] 【地方道】
道路のうちの地方公共団体の営造物。道路法上の都道府県道と市町村道。
地方道路税
ちほうどうろぜい [6] 【地方道路税】
地方道路税法(1955年制定)に基づき揮発油に課せられる国税。揮発油税とあわせて申告・納付され,道路整備の財源にあてられる。
地方選挙
ちほうせんきょ [4] 【地方選挙】
地方自治体の長や議員を選ぶ選挙。知事・市町村長,都道府県・市区町村議員の選挙。
地方銀行
ちほうぎんこう [4] 【地方銀行】
普通銀行のうち,首都以外の一定地域を営業地盤とする銀行。全国的規模で営業する都市銀行に対していう。地銀。
地方長官
ちほうちょうかん [4] 【地方長官】
旧制における地方官庁の長。府県知事および東京府長官・北海道庁長官の総称。
地方隊
ちほうたい [0] 【地方隊】
海上自衛隊の地域防衛部隊。地方総監部・護衛隊・掃海隊・基地隊・航空隊その他の直轄部隊から成り,横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊に置かれる。
地方頭人
じかたとうにん ヂ― [4] 【地方頭人】
室町幕府の職名。京中の家屋・宅地・訴訟のことなどをつかさどった。地方頭(ジカタガシラ)。地奉行。
地方風
ちほうふう [2] 【地方風】
⇒局地風(キヨクチフウ)
地明かり
じあかり ヂ― [2] 【地明かり】
舞台照明で,ボーダーライトだけの明かり。照明プランで基準とする。
地景
ちけい [0] 【地景】
(1)土地の景色。土地の様子。
(2)刀の刃文の一。金筋のように見えるもの。
地曳き
じびき ヂ― [0] 【地曳き・地引(き)】
(1)地曳き網を引くこと。「―をする」
(2)「地曳き網」の略。
(3)家屋などの建築の際,地鎮祭のあと,吉日を選んで工匠の長が祭主となって行う儀式。建物の形に縄を張り竹を立て,中央に祭壇を設け祝詞を奏する。じびきまつり。
地曳き祭
じびきまつり ヂ― [4] 【地曳き祭(り)】
⇒地曳き(3)
地曳き祭り
じびきまつり ヂ― [4] 【地曳き祭(り)】
⇒地曳き(3)
地曳き網
じびきあみ ヂ― [3] 【地曳き網・地引(き)網】
引き網の一。漁船で遠浅の沖合に張り回して魚を囲み,多人数で網引き綱を引き陸地に引き寄せて漁獲するもの。じあみ。じびき。
地望
ちぼう [0] 【地望】
門地と名望。高貴な家柄と声望。
地本
じほん ヂ― [0] 【地本】
江戸で刊行した本。洒落本・人情本・草双紙の類をいい,上方で刊行された絵本に対しての称。
地板
じいた ヂ― [0] 【地板】
(1)床面と同一の面に敷かれている板。また,その部分。
(2)床脇棚や付け書院の床になる幅広の化粧板。
(3)引き出し・戸棚などの底板。
地染
じぞめ ヂ― [0] 【地染(め)】
(1)捺染(ナツセン)で模様以外の地の部分を染めること。
(2)その土地で染めた染め物。
地染め
じぞめ ヂ― [0] 【地染(め)】
(1)捺染(ナツセン)で模様以外の地の部分を染めること。
(2)その土地で染めた染め物。
地核
ちかく [0] 【地核】
⇒核(カク)(7)
地梨子
じなし ヂ― [0] 【地梨子】
クサボケの異名。
地棟
じむね ヂ― [0] 【地棟】
棟木の下に棟と平行に架かる太い横架材。土蔵や近世の民家に多くみられる。地棟梁(ジムネバリ)。
地棰
じだるき ヂ― [2] 【地垂木・地棰】
社寺建築などで軒を二軒(フタノキ)とした場合,下にある垂木。その先端に木負(キオイ)を置き飛檐(ヒエン)垂木を打つ。
→小屋組
地検
ちけん [0] 【地検】
(1)「地方検察庁(チホウケンサツチヨウ)」の略。
(2)「検地」に同じ。
地楡
ちゆ [1] 【地楡】
植物ワレモコウの漢名。
地権者
ちけんしゃ [2] 【地権者】
土地を所有している権利者。
地機
じばた ヂ― [0] 【地機】
織り手が地面や床に低く座って織る原始的な手織機。下機(シモバタ)。
地歌
じうた ヂ― [0] 【地歌・地唄】
(1)その土地の歌。俗謡。
(2)近世邦楽の一種目。三弦(三味線)の弾きうたいの歌曲様式。江戸時代初期以来,京坂地方を中心に盲人音楽家の専門芸として伝承され,箏曲と不可分に結合して三弦と箏の合奏を盛んに行い,多様な曲種を生んで家庭音楽として一般人の間に普及した。上方(カミガタ)歌。法師歌。京歌。
地歌
じうた ヂ― [0] 【地歌】
和歌で,平凡な歌。平安中期以後,百首などの定数歌を詠む場合,所々に秀歌をちりばめるのがよいとされたが,その「地」となる目立たぬ歌をいう。
地歌舞
じうたまい ヂ―マヒ [0][3] 【地歌舞】
地歌を伴奏とする舞。上方舞(カミガタマイ)の大部分がこれにあたる。
地歩
ちほ [1][2] 【地歩】
自分の地位。立場。立脚点。
地歩を占める
ちほ【地歩を占める】
take one's stand;hold one's ground;establish a footing.→英和
地歴
ちれき [0] 【地歴】
「地理・歴史」の略。教科名などでいう。
地歴科
ちれきか [0] 【地歴科】
1989年(平成1)に制度化された高等学校の一教科。世界史・日本史・地理の三科目で構成。地理歴史科。
地殻
ちかく [0] 【地殻】
地表からモホロビチッチ不連続面までの部分。固体地球の表層を形づくる。その厚さは,大陸では厚く(平均30〜40キロメートル),海洋底では薄い(約6キロメートル)。大陸の地殻は上・下に分けられ,上部地殻は花崗(カコウ)岩質岩石,下部地殻は斑糲(ハンレイ)岩質岩石から成り,また海洋底地殻は斑糲岩質岩石から成ると考えられている。
地殻
ちかく【地殻】
the earth's crust.地殻変動 crustal movements.
地殻収縮説
ちかくしゅうしゅくせつ [7] 【地殻収縮説】
地球の冷却・収縮に伴って地殻変動が起こったとする説。現在は支持されていない。
地殻均衡説
ちかくきんこうせつ [6] 【地殻均衡説】
⇒アイソスタシー
地殻変動
ちかくへんどう [4] 【地殻変動】
(1)地殻に生ずる動き。また,それによって起こる種々の変形・変位。隆起・沈降,断層や褶曲,造山運動など。
(2)比喩的に,ある社会や組織の中で,深部から生ずる力による変化をいう。「政界の―」
地殻熱流量
ちかくねつりゅうりょう [6] 【地殻熱流量】
地球内部から地表へ流れ出る熱量。地温の深さに対する温度勾配と,その場の地殻物質の熱伝導率とをそれぞれ実測し,その積を求める。全地球の平均値は1平方センチメートル当たり毎秒1.5マイクロカロリー程度。一般に,古い地殻では低く,新しい地殻では高い。
地母神
じぼしん ヂボ― [2] 【地母神】
多産と豊饒(ホウジヨウ)をもたらす女神。母なる大地の神。ちぼしん。
地母神
ちぼしん [2] 【地母神】
⇒じぼしん(地母神)
地毛
じげ ヂ― [0] 【地毛】
(かつらに対して)自前の髪の毛。
地気
ちき [2][1] 【地気】
(1)動植物をはぐくむ大地の精気。
(2)地から立ち上る気。水蒸気。
(3)土壌中の空気。
(4)風土。気候。
地水
ちすい [0][1] 【地水】
地中の水。地下水。
地水火風
ちすいかふう [4] 【地水火風】
〔仏〕 地と水と火と風。万物を構成する四つの元素。四大(シダイ)。四大種。
地水火風空
ちすいかふうくう [5] 【地水火風空】
〔仏〕 地と水と火と風と空。万物を構成する五つの元素。五大。五輪。
地涌の菩薩
じゆのぼさつ ヂユ― 【地涌の菩薩】
〔法華経(涌出品)〕
釈迦が本門の教えを説いたとき地中から出現した菩薩。過去に釈迦の教化を受け,窮極の真実を実現する菩薩とされ,日蓮宗で重視される。本化(ホンゲ)の菩薩。
地渋
ちしぶ [0] 【地渋】
田やたまり水などの表面に浮かぶ,鉄さびや油のようなもの。きら。
地渋
じしぶ ヂ― [0] 【地渋】
たまり水の表面に鉄のさびのように光って浮かんでいるもの。
地温
ちおん [0] 【地温】
地表または地中の温度。
地温勾配
ちおんこうばい [4] 【地温勾配】
地球内部に近づくにつれ温度が上昇する割合。
地溜み
じだみ ヂ― [0] 【地溜み】
金銀粉を蒔(マ)くために,下地に漆を塗ること。「―筆」
地溝
ちこう [0] 【地溝】
平行した断層群によって断ち切られ,溝状に落ち込んだ凹地。アフリカの大地溝帯やライン川の地溝帯などはその大規模な例。
地滑り
じすべり【地滑り】
a landslip;→英和
a landslide;→英和
a dislocation (断層).
地滑り
じすべり ヂ― [2] 【地滑り・地辷り】
(1)傾斜地の地表面を構成する土・砂・岩石がすべり動く現象。透水層と不透水層が重なっている所で,多く降水が誘因となって起こる。
(2)物事の動向が急激に変動すること。
地滑り的
じすべりてき ヂ― [0] 【地滑り的】 (形動)
(1)急激で規模が大きいさま。「総選挙での―な大勝利」
(2)少しずつであるが確実に進行するさま。
地潜
じむぐり ヂ― [2] 【地潜】
有鱗目の爬虫類。全長1メートル弱の無毒蛇。背面は黄褐色ないし赤褐色で小さい黒点が散在し,腹面は赤褐色に黒の市松模様の斑紋が並ぶ。ネズミ類を捕食するため,モグラやネズミの穴にもぐる。日本特産で全国に分布するが,数は少ない。アズキヘビ。
地瀝青
ちれきせい [2] 【地瀝青】
アスファルト。
地瀝青
じれきせい ヂ― [2] 【地瀝青】
アスファルト。
地火
じか ヂクワ [1] 【地火】
暦注の一。大地に火気があって,種まき・土木工事などを忌むべきとされる日。地火日(ジカニチ)。
地火
ちか [1] 【地火】
⇒じか(地火)
地火日
じかにち ヂクワ― [2] 【地火日】
⇒地火(ジカ)
地火炉
ちかろ 【地火炉】
⇒じかろ(地火炉)
地火炉
じかろ ヂクワロ 【地火炉】
囲炉裏(イロリ)。「―のもとに居並みて,御饌(オモノ)どもを急ぐめり/栄花(玉の台)」
地炉
じろ ヂ― [1] 【地炉】
⇒ちろ(地炉)
地炉
ちろ [1] 【地炉】
〔「じろ」とも〕
地上または床に切った炉。地火炉。いろり。
地点
ちてん [1][0] 【地点】
ある場所。ある位置。「山頂まであと百メートルの―に達する」
地点
ちてん【地点】
a point;→英和
a spot;→英和
a place.→英和
地無し
じなし ヂ― [0] 【地無し】
地が見えないほど全面に摺箔(スリハク)・絞り・刺繍(シシユウ)などの模様をおくこと。「―小袖」「―鹿(カ)の子」
地熱
ちねつ [0] 【地熱】
地球内部の熱。また,岩盤中に保存されている熱。じねつ。
地熱
じねつ ヂ― [0] 【地熱】
⇒ちねつ(地熱)
地熱
ちねつ【地熱】
the terrestrial heat[temperature].地熱発電 geothermal power generation.
地熱発電
ちねつはつでん [4] 【地熱発電】
地中から噴出する蒸気,または熱水から分離した蒸気によって,タービンを回して行う発電。
地牢
じろう ヂラウ [0] 【地牢】
地下に設けた牢獄。地下牢。
地物
ちぶつ [1] 【地物】
天然と人工にかかわらず,地上にあるすべての物。河・山・植物・橋・鉄道・建築物など。特に軍隊で,戦闘にかかわる物体についていう。
地物
じもの ヂ― [0] 【地物】
その土地で産する物。「―のメロン」
地狂言
じきょうげん ヂキヤウゲン [2] 【地狂言】
(1)台詞(セリフ)本位の歌舞伎狂言。所作事に対していう。地芸。
(2)「地芝居(ジシバイ)」に同じ。
地獄
じごく【地獄】
hell;→英和
Hades;→英和
the inferno.→英和
〜のような infernal;→英和
hellish.→英和
〜に落ちる go to hell.‖地獄の沙汰も金次第 Money makes the mare to go.地獄耳(である) (have) sharp ears.
地獄
じごく ヂ― [0][3] 【地獄】
〔梵 naraka 奈落; niraya〕
(1)悪業をした者が死後苦報をうけると信じられている世界。
(2)〔仏〕 六道の最下位。閻魔(エンマ)が主宰し,死者の生前の罪を審判して,それに応じた責め苦を与える。八熱地獄・八寒地獄など一三六種の地獄がある。奈落。
⇔極楽
(3)キリスト教で,神と神の言葉を拒む者が落とされる最も恐るべき運命または世界。
⇔天国
(4)非常に苦しく,つらいこと。「通勤―」「―坂」
(5)火山や温泉地で,常に噴煙や熱湯の噴き出している所。「―谷」
(6)劇場の舞台の床下。奈落。
(7)売春婦。私娼(シシヨウ)。「中洲でかつた―ではねえかしらん/黄表紙・艶気樺焼」
地獄の釜の蓋
じごくのかまのふた ヂ― 【地獄の釜の蓋】
植物キランソウの別名。
地獄図
じごくず ヂ―ヅ [3] 【地獄図】
この世で見聞きする,地獄のようにひどいありさま。地獄絵図。
地獄変
じごくへん ヂ― [3] 【地獄変】
(1)「地獄変相」の略。
(2)書名(別項参照)。
地獄変
じごくへん ヂゴクヘン 【地獄変】
小説。芥川竜之介作。1918年(大正7)「大阪毎日新聞」に発表。地獄変の屏風(ビヨウブ)を完成させるため一人娘を犠牲にした絵師良秀の縊死(イシ)するまでを描き,芸術と道徳の相克を示す。「宇治拾遺物語」などに取材。
地獄変相
じごくへんそう ヂ―サウ [4] 【地獄変相】
地獄の様子を描いた絵画。主に浄土教の布教のために作られた。地獄変。地獄絵。
→浄土変相
地獄枘
じごくほぞ ヂ― [3] 【地獄枘】
仕口の一。枘の先にくさびを差し込んで,これを他方の蟻形(アリガタ)に掘った枘穴に打ち込むもの。くさびで枘が広がり,容易に抜けなくなる。跨枘(マタギホゾ)。
地獄極楽
じごくごくらく ヂ― [0] 【地獄極楽】
地獄と極楽を,からくり仕掛けで見せる見世物。縁日などに,僧形の説明者が行なった。昭和初年まであった。
地獄絵
じごくえ ヂ―ヱ [3] 【地獄絵】
⇒地獄変相(ジゴクヘンソウ)
地獄網
じごくあみ ヂ― [3][0] 【地獄網】
漁網の一。地曳(ビ)き網の類。
地獄耳
じごくみみ ヂ― [0][3] 【地獄耳】
(1)人の秘密などをすばやく聞きつけること。
(2)一度聞いたら決して忘れないこと。強記。
地獄腹
じごくばら ヂ― [0] 【地獄腹】
女の子ばかりを生む女性。
地獄草紙
じごくぞうし ヂ―ザウ― [4] 【地獄草紙】
平安末期から鎌倉初期の六道思想を反映し,地獄の恐ろしさの種々相を描いた絵巻物。大和絵で,人々の教化用に描かれた。現在,国宝指定の二種と断簡が伝わる。
地獄落し
じごくおとし ヂ― [4] 【地獄落(と)し】
ネズミ取りの一種。ネズミが餌(エサ)に食いつくと,上から重い板が落ちてきて打ち殺す仕掛け。
地獄落とし
じごくおとし ヂ― [4] 【地獄落(と)し】
ネズミ取りの一種。ネズミが餌(エサ)に食いつくと,上から重い板が落ちてきて打ち殺す仕掛け。
地獄道
じごくどう ヂ―ダウ [3] 【地獄道】
〔仏〕 六道・三悪道の一。地獄。
地球
ちきゅう [0] 【地球】
〔earth〕
人類の住む天体。太陽系に属する惑星の一で,一個の衛星(月)を持つ。表面に多量の水と,窒素と酸素を主成分とする大気を持ち,種々の生命体が存在する。自転周期は約二四時間,公転周期は約三六五日。大きさは極半径が約6357キロメートル,赤道半径が約6378キロメートルの楕円体で,地殻・マントル・核(コア)から成る。誕生からおよそ四六億年を経ていると推定される。
地球[図]
地球
ちきゅう【地球】
the earth;→英和
the globe.→英和
‖地球儀 a (terrestrial) globe.地球物理学 geophysics.
地球の日
ちきゅうのひ [0] 【地球の日】
〔Earth Day〕
1970年アメリカで始まった,環境汚染から地球を守るための市民運動の統一行動の日。四月二二日。
地球サミット
ちきゅうサミット 【地球―】
〔United Nations Conference on Environment and Development〕
国連環境開発会議。1992年ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議。各国の政府代表と NGO が環境問題と南北問題を論じ,リオデジャネイロ宣言・気候変動枠組み条約・生物の多様性に関する条約・森林原則宣言・アジェンダ二一などが採択された。略称,UNCED 。
地球主義
ちきゅうしゅぎ [4] 【地球主義】
⇒グローバリズム
地球儀
ちきゅうぎ [2] 【地球儀】
地球の模型。球の上に海陸・山川の分布,経線・緯線などを描き,南北を軸として自由に回転できるようにしたもの。
地球化学
ちきゅうかがく [4] 【地球化学】
地球における元素や化合物の分布,その変化・循環の様子を化学の手法を用いて研究する科学。
地球型惑星
ちきゅうがたわくせい [6] 【地球型惑星】
太陽系内の,水星・金星・地球・火星のこと。木星型惑星と比べて,半径も質量もはるかに小さく,密度が大きく,岩石・金属を主成分とし,ゆっくり自転するなどの共通した性質を持つ。小惑星。
→木星型惑星
地球局
ちきゅうきょく [2] 【地球局】
宇宙との通信または通信衛星を介した通信を行うために設置された地上・空中・海上の無線局。
地球放射
ちきゅうほうしゃ [4] 【地球放射】
地球が太陽から受けた放射エネルギーを,地表や大気から赤外線として宇宙空間に放出すること。地表面からの放射の多くは大気にいったん吸収され,大気が吸収したエネルギーは複雑な過程を経て最終的には宇宙空間に放出される。
地球楕円体
ちきゅうだえんたい [0] 【地球楕円体】
地球の形をジオイドによって定めた回転楕円体。
→ジオイド
地球温暖化
ちきゅうおんだんか [0] 【地球温暖化】
二酸化炭素などの温室効果をもたらすガスの蓄積という人為的な要因が主因となって気候が急速に温暖化すること。
地球温暖化防止条約
ちきゅうおんだんかぼうしじょうやく 【地球温暖化防止条約】
⇒気候変動枠組み条約(キコウヘンドウワクグミジヨウヤク)
地球潮汐
ちきゅうちょうせき [4] 【地球潮汐】
地球の固体部分が,月および太陽の引力によってゆがむ現象。地球の中心に対して平均位置から最大で20センチメートル程度表面が上下する。
地球照
ちきゅうしょう [0] 【地球照】
地球から反射された太陽光によって,月の欠けた部分が薄く光って見える現象。特に,新月の前後に顕著。
地球物理学
ちきゅうぶつりがく [6] 【地球物理学】
物理学の立場から地球を研究する科学。測地学・地震学・火山学・地球熱学・地球電磁気学・海洋学・陸水学・気象学・超高層物理学などの分野がある。
地球環境
ちきゅうかんきょう [4] 【地球環境】
地球規模の環境。オゾン層破壊・地球温暖化・酸性雨・砂漠化・熱帯雨林の破壊・有害廃棄物の越境移動などのように環境問題が単に一国内にとどまらず国境を超えて広がっていることをいう語。
地球環境基金
ちきゅうかんきょうききん [8] 【地球環境基金】
〔Global Environment Facility〕
発展途上国の環境保護のために,贈与や低利の融資を行う資金。世界銀行・国連環境計画・国連開発計画の三機関によって共同で運用されている。GEF 。
地球磁場
ちきゅうじば [4] 【地球磁場】
磁石としての地球のつくる磁場。
→地磁気
地球磁気
ちきゅうじき [4] 【地球磁気】
⇒地磁気(チジキ)
地球観測衛星
ちきゅうかんそくえいせい [8] 【地球観測衛星】
気象調査や資源調査,環境保存など地球上の観察を目的とした人工衛星。目的によって,気象衛星・海洋観測衛星・地球資源探査衛星・地球観測技術衛星・測地衛星・航行援助衛星・放送衛星・軍事衛星などがある。
地理
ちり【地理】
[学]geography;[地勢]topography;→英和
geographical features.〜の geographical.〜に明るい(暗い) be familiar with (be a stranger in) this neighborhood.‖地理学者 a geographer.
地理
ちり [1] 【地理】
(1)地球上の山川・海陸・気候・人口・集落・産業・交通などの状態。「中央アジアの―を研究する」「自然―」「人文―」
(2)その土地の様子・事情。「この辺の―に明るい人」
(3)学問または教科としての地理学。
地理学
ちりがく [2] 【地理学】
人類の生存基盤である地表空間を総合的にとらえ,よりよき環境創造のための具体的で基礎的な知識を提供しようとする学問。地球上に生起する自然・人文(社会・文化)の諸事象の所在・広がり,それらの配置関係・相互作用を調べ,景観や地域の成立および変化過程を解明する。また,ある地域を設定してその特性を描き出す。近年,数学モデル・数値シミュレーションなどの方法を用いて空間認識の理論化も進められている。
地理的品種
ちりてきひんしゅ [5] 【地理的品種】
生息場所が地理的に隔離されたために,同一種でありながら形態的差異を生じた生物の個体群。地方型。
→地理的隔離
地理的隔離
ちりてきかくり [5] 【地理的隔離】
同一種の生物において,海峡・山脈などでその生息地が隔離され,交配できなくなる現象。種分化の一因となる。
→地理的品種
地生い
じおい ヂオヒ [0] 【地生い】
「地生(ジバ)え」に同じ。「―の下町っ子」
地生え
じばえ ヂ― [0] 【地生え】
その土地で生まれ育つこと。また,その者。はえぬき。「親から江戸の―にて/浮世草子・永代蔵 2」
地界
ちかい [0] 【地界】
(1)土地の境界。
(2)地上の世界。
地番
ちばん [0] 【地番】
土地の位置がわかりやすいように,土地一区画(一筆)ごとにつけられる番号。
地異
ちい [1] 【地異】
地震・噴火・洪水など,地上に起こる異変。地変。「天変―」
地白
じしろ ヂ― [0] 【地白】
(1)模様以外の地の部分が白くなっていること。
(2)織物の地の白いこと。白地。
地百足
じむかで ヂ― [2] 【地百足】
ツツジ科の常緑小低木。本州中部以北の高山に自生。枝は細く地上をはい,厚く光沢のある長楕円形の葉を密につける。夏,鐘形の白い花を枝先に一個つける。
地皇
ちこう 【地皇】
中国の伝説上の帝王。三皇の一。
地盛り
じもり ヂ― [0] 【地盛り】
「土盛(ドモ)り」に同じ。
地盤
じばん ヂ― [0] 【地盤】
(1)地殻の表層部,地表からある深さまでの土層または地層。ちばん。「雨のため―がゆるむ」
(2)(自然の大地に対して)施設・建造物などを支える基礎となる土地。「―を固める」
(3)活動のための足場や勢力範囲。ちばん。「広い―を有する」「農村部に―を築く」
地盤
じばん【地盤】
(1) the foundation;→英和
the ground;→英和
the base.→英和
(2)[選挙の]a constituency;→英和
a sphere of influence.(3)[地歩]a footing;→英和
a position.→英和
〜を固める solidify one's footing.〜を築く lay the foundation;nurse one's constituency.‖地盤沈下 (ground) subsidence.
地盤沈下
じばんちんか ヂ― [4] 【地盤沈下】
(1)地下水・天然ガスの採取,もしくは自然的な原因などにより,地表面が沈下する現象。
(2)今まで保持していた勢力が衰えること。
地盤液化
じばんえきか ヂ―クワ [4] 【地盤液化】
⇒クイックサンド
地目
ちもく [1] 【地目】
土地の主たる用途による区分。不動産登記法では次の二一種類が定められている。田・畑・宅地・塩田・鉱泉地・池沼・山林・牧場・原野・墓地・境内地・運河用地・水道用地・用水路・ため池・堤・井溝・保安林・公衆用道路・公園・雑種地。
地直し
じなおし ヂナホシ 【地直し】
衣服の形崩れを防ぐために,裁断の前に布目を正したり,耳のつれを伸ばしたりすること。地伸し。地詰め。シュリンク。
地相
ちそう [0][2] 【地相】
(1)土地の様子。
(2)家などを建てる際に考慮されるその地の吉凶の相。
地相場
じそうば ヂサウバ [2] 【地相場】
一定の相場水準のときに,ある銘柄の自然に落ち着く水準と目される相場。
地着き
じつき ヂ― [3] 【地付き・地着き】
(1)その土地に何代にもわたって住みついていること。土着。「―の下町っ子」
(2)魚が一定の場所から離れずにいること。「―の鯛」
地磁気
ちじき【地磁気】
terrestrial magnetism.
地磁気
ちじき [2] 【地磁気】
地球が大きな磁石としての性質をもつこと。また,それによって生ずる磁場。磁針が地球の南北を指すのは地磁気の存在による。偏角・伏角・水平分力の三要素がある。一定不変ではなく,周期的にまた不規則に変化している。地球磁気。
地磁気極
ちじききょく [3] 【地磁気極】
地球内部に想定した棒磁石の軸の延長方向が地球表面と交わる点。この軸は,地球の回転軸から一一度ほど傾いている。南北両半球について,それぞれ地磁気南極・地磁気北極という。
地祇
くにつかみ 【国つ神・地祇】
天つ神に対して,日本の国土に土着する神。地神。「―は高山の末・短山(ヒキヤマ)の末に上り坐して/祝詞(六月晦大祓)」
→天つ神
地祇
ちぎ [1] 【地祇】
地の神。国土の神。くにつかみ。
⇔天神
→天神地祇
地神
ちじん [1] 【地神】
〔「じじん」とも〕
(1)地の神。国つ神。地祇(チギ)。
(2)「じがみ(地神){(1)}」に同じ。
(3)その土地の神。
(4)「地天(ジテン)」に同じ。
地神
じしん ヂ― [0] 【地神】
(1)「じがみ(地神)」に同じ。
(2)「地天(ジテン)」に同じ。
(3)「ちじん(地神)」に同じ。
地神
じがみ ヂ― [0] 【地神】
(1)田畑のほとりや宅地内の一隅などに祀(マツ)られる神。土地の神・屋敷の神とする所が多い。じぬしのかみ。じしん。じのかみ。
(2)「土公神(ドクジン)」に同じ。
地神五代
ちじんごだい [1][1] 【地神五代】
神武天皇の前に我が国を統御した五柱の神。すなわち,天照大神(アマテラスオオミカミ)・天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)・瓊々杵尊(ニニギノミコト)・彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)・鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)。
→天神(テンジン)七代
地神講
じしんこう ヂ―カウ [0] 【地神講】
土地の神をまつる講。多く春秋の社日に行われる。
地祭
じまつり ヂ― [2] 【地祭(り)】
(1)地神(ジガミ)をまつること。また,その祭り。
(2)「地鎮祭(ジチンサイ)」に同じ。
地祭り
じまつり ヂ― [2] 【地祭(り)】
(1)地神(ジガミ)をまつること。また,その祭り。
(2)「地鎮祭(ジチンサイ)」に同じ。
地福
じふく ヂ― 【地福】
土地のもたらすさいわい。よい土質。恵まれた地力。「赤き物は紫になるほど沙(スナ)ほこりは立上る,されど―のよき所と聞こえたり/仮名草子・東海道名所記」
地租
ちそ [2][1] 【地租】
土地に対して課す租税。1873年(明治6)の地租改正条例で課せられ,当初,国税収入の主要部分を占めたが,第一次大戦後所得税に首位を譲った。第二次大戦後府県税となり,1950年(昭和25)固定資産税に編入された。
→地租改正
地租改正
ちそかいせい [3] 【地租改正】
明治政府による土地・租税制度の改革。1872年(明治5)田畑売買禁止令を解き地券を発行,翌年地租改正条例を定めて土地所有権確定,土地丈量・地価算定・新地券交付を行い,税率を地価の3パーセントの金納とした。これによって政府の財政的基礎が確立した一方,地主・小作の関係は強化された。
地租改正反対一揆
ちそかいせいはんたいいっき 【地租改正反対一揆】
地租改正に反対した農民一揆。地価算定・米価基準などをめぐって各地で一揆が起こり,特に,1876年(明治9)の三重・愛知・茨城などの一揆は大規模なもので,翌年地租率は0.5パーセント軽減された。
地税
ちぜい [1] 【地税】
土地に課する税。地租。
地積
ちせき [0] 【地積】
土地の面積。土地の広さ。「―の測量」
地突き
じつき ヂ― [3][0] 【地突き・地搗き】
家を建てる前に地面をつき固めること。地固め。「―唄(ウタ)」
地窓
じまど ヂ― [0] 【地窓】
⇒掃(ハ)き出(ダ)し窓(マド)
地窖
ちこう [0] 【地窖】
地面に掘った穴。また,穴ぐら。
地竜
じりゅう ヂ― [0] 【地竜】
ミミズの腹を裂き体内の内容物を除いて乾燥した生薬。解熱・利尿薬として用いられる。
地算
じざん ヂ― [0] 【地算】
〔「じさん」とも。「自算」とも書く〕
初歩の算術。足し算と引き算。「―も子守の片手に置き習ひ/浮世草子・永代蔵 1」
地籍
ちせき [0] 【地籍】
土地の位置や形状およびその所有関係。
地籍台帳
ちせきだいちょう [4] 【地籍台帳】
⇒土地台帳(トチダイチヨウ)
地籟
ちらい [0] 【地籟】
地の発するさまざまな音。
地米
じまい ヂ― [0] 【地米】
その土地でとれた米。じごめ。
地粉
じごな ヂ― [0] 【地粉】
(1)
⇒全粒粉(ゼンリユウフン)
(2)地元で収穫された小麦の粉。
地精
ちせい [0] 【地精】
チョウセンニンジンの異名。
地紋
じもん ヂ― [0] 【地紋・地文】
(1)地組織によって織り出した文様。特に,染めや刺繍の文様のある生地の,織り文様。
(2)塗り物・印刷物などの地の模様。
地紋塗
じもんぬり ヂ― [0] 【地紋塗(り)】
色漆を用いて,地紋風に模様を塗り出すこと。また,その塗り物。
地紋塗り
じもんぬり ヂ― [0] 【地紋塗(り)】
色漆を用いて,地紋風に模様を塗り出すこと。また,その塗り物。
地紙
じがみ ヂ― [0] 【地紙】
(1)扇・傘などに貼るために,その形に切った紙。
(2)金銀の箔(ハク)を貼りつける台紙。
(3)家紋の一。扇の地紙にかたどったもの。
地紙売り
じがみうり ヂ― 【地紙売り】
江戸中期,多く若衆姿で扇の地紙を売り歩いた者。
地紙形
じがみがた ヂ― [0] 【地紙形】
扇の地紙のような形。扇がた。
地細
じぼそ ヂ― [0] 【地細】 (名・形動)
織物の糸が細く織地の薄い・こと(さま)。
⇔地太(ジブト)
地絡
ちらく [0] 【地絡】
(1)電気回路や装置の適当な所で大地につなぐこと。アース。
(2)事故などによって,装置などに大地との電気的接続が生じること。
地続き
じつづき ヂ― [2] 【地続き】
ある場所と他の場所とが,海や川で隔てられずに,地面で続いていること。
地続きの
じつづき【地続きの】
adjoining;→英和
<be> adjacent <to> .→英和
地維
ちい [1] 【地維】
〔「維」は大地をつないでいると考えられている綱〕
大地。「天柱摧(クダ)け―折るるかと怪まるばかり/社会百面相(魯庵)」
→天柱
地網
じあみ ヂ― [0] 【地網】
⇒地曳(ジビ)き網(アミ)
地緯
じぬき ヂ― [0] 【地緯】
紋織物などの,地組織を織り出す緯(ヨコ)糸。じよこ。
→絵緯(エヌキ)
地緯
じよこ ヂ― [0] 【地緯】
⇒じぬき(地緯)
地縁
ちえん [0] 【地縁】
同じ地域に住むことによってできた縁故関係。地域を基礎とする社会的関係。「―社会」
→血縁
地縁集団
ちえんしゅうだん [4] 【地縁集団】
一定地域に居住し社会生活をともに営むことによって成立する社会集団。地域集団。地縁団体。
→血縁集団
地縛り
じしばり ヂ― [2] 【地縛り】
(1)キク科の多年草。道端や野原に自生。茎はよく分枝して地をはう。根葉は柄が長く卵形。五,六月,高さ約10センチメートルの細い花茎にタンポポに似た黄色の頭花をつける。イワニガナ。
(2)メヒシバの異名。
地縛霊
じばくれい ヂバク― [3] 【地縛霊】
その土地に特別な因果関係を有して宿っている死霊。
地縫い
じぬい ヂヌヒ [0] 【地縫い】 (名)スル
二枚の布を印どおりにしっかり縫い合わせること。普通,袋縫い・飾り縫いなどで,最初にミシンで縫い合わせることをいう。
地織
じおり ヂ― [0] 【地織(り)】
その地方でできる織物。特に,自家用に織った布。
地織り
じおり ヂ― [0] 【地織(り)】
その地方でできる織物。特に,自家用に織った布。
地者
じもの ヂ― 【地者】
(芸妓などに対して)素人の女。「ひつさき目に口紅のついてるのはいつでも―のふみではねえのさ/黄表紙・艶気樺焼」
地肌
じはだ ヂ― [0][1] 【地肌・地膚】
(1)大地の表面。
(2)生来の肌。化粧などをしていない本来の肌。
(3)刀剣の表面。
地肌
じはだ【地肌】
one's skin (皮膚);the ground (地面).→英和
地肩
じがた ヂ― [0] 【地肩】
持ち前の肩の力。物を投げるときなどにいう。「―が強い」
地育ち
じそだち ヂ― [2] 【地育ち】
その土地で生まれ育つこと。
地背斜
ちはいしゃ [3] 【地背斜】
地殻上に生じた幅広い隆起地帯。
⇔地向斜
地腫れ
じばれ ヂ― [0] 【地腫れ】 (名)スル
傷やできものの周りが広くはれること。「おできの所が―している」
地腹
じばら ヂ― [0] 【地腹】
(妊娠していない)自然の状態の腹。常腹。「―が大きい」
地膚
じはだ ヂ― [0][1] 【地肌・地膚】
(1)大地の表面。
(2)生来の肌。化粧などをしていない本来の肌。
(3)刀剣の表面。
地船
じぶね ヂ― [0] 【地船】
江戸時代,港で他国の廻船に対して地元の廻船をいう。
地色
じいろ ヂ― [0] 【地色】
(1)下地(シタジ)の色。地質(ジシツ)の色。
(2)花街の女が情夫にした土地の男。「どうだ,―でもできたか/洒落本・辰巳之園」
(3)素人娘との色事。「いや,おらは―はきらいだ。比丘尼(ビクニ)がええ/咄本・聞上手」
地色
じいろ【地色】
the ground color.
地芝居
じしばい ヂシバヰ [2] 【地芝居】
地方の人たちがその土地の祭礼などに演じる素人芝居。地狂言。
地芸
じげい ヂ― [0][1] 【地芸】
歌舞伎で,舞踊に対して,写実的な演技のこと。
地蒔き
じまき ヂ― [0] 【地蒔き】
蒔絵の一技法。模様以外の空間に,金銀その他の金属粉,または顔料などを筒で蒔いたもの。沃懸地(イカケジ)・平目地・梨地(ナシジ)などがある。
地蔵
じぞう【地蔵】
a Jizo;a guardian deity of children.
地蔵
じぞう ヂザウ [0][2] 【地蔵】
「地蔵菩薩(ボサツ)」の略。
地蔵会
じぞうえ ヂザウヱ [2] 【地蔵会】
「地蔵盆(ジゾウボン)」に同じ。[季]秋。
地蔵堂
じぞうどう ヂザウダウ [0] 【地蔵堂】
地蔵菩薩をまつった堂。寺の境内や路傍にある。
地蔵尊
じぞうそん ヂザウ― [2] 【地蔵尊】
地蔵菩薩の尊称。
地蔵格子
じぞうごうし ヂザウガウ― [4] 【地蔵格子】
細い木を碁盤の目のように組んだ格子。地蔵堂に用いることからいう。
地蔵盆
じぞうぼん ヂザウ― [2] 【地蔵盆】
地蔵の法会。近畿地方で盛んな子供中心の行事で,地蔵に供物・灯明を供え,仏名を唱えたりする。京都では八月二三,二四の両日行われる。もと,陰暦七月二四日に行われた。地蔵会。地蔵祭り。[季]秋。
地蔵眉
じぞうまゆ ヂザウ― [4] 【地蔵眉】
根元が太く,次第に細くなった丸みのある眉。
地蔵祭
じぞうまつり ヂザウ― [4] 【地蔵祭(り)】
地蔵盆など,地蔵をたたえる祭り。[季]秋。
地蔵祭り
じぞうまつり ヂザウ― [4] 【地蔵祭(り)】
地蔵盆など,地蔵をたたえる祭り。[季]秋。
地蔵舞
じぞうまい ヂザウマヒ 【地蔵舞】
狂言の一。禁制のために宿を断られた旅僧が,まず笠だけ預け,帰ると見せかけてこっそりその笠の下に入り,笠に宿を借りたという。宿主は笑って許し,僧は地蔵舞を舞う。地蔵坊。笠の下。
地蔵菩薩
じぞうぼさつ ヂザウ― 【地蔵菩薩】
〔梵 Kṣitigarbha〕
釈迦の没後,弥勒仏が出現するまでの無仏の期間,六道で苦しむ衆生(シユジヨウ)を教化・救済する菩薩。日本では平安時代から広く信仰されるようになった。密教などでは菩薩形をとるが,一般には左手に宝珠,右手に錫杖(シヤクジヨウ)を持ち,頭を丸めた僧形の像で親しまれる。六道の救済に当たることから六地蔵の信仰が生まれた。また,子供を守り,幼くして死んで賽(サイ)の河原で苦しむ子供を救済すると信じられて,子守地蔵・子育地蔵などが生じた。地蔵尊。地蔵。
地蔵菩薩[図]
地蔵講
じぞうこう ヂザウカウ [0][2] 【地蔵講】
地蔵菩薩の功徳をたたえ,信者が集まっていとなむ法会(ホウエ)。
地蔵頭
じぞうがしら ヂザウ― [4] 【地蔵頭】
地蔵の頭のような円い頭。じぞうあたま。
地蔵顔
じぞうがお ヂザウガホ [2][0] 【地蔵顔】
地蔵のような円く,柔和な顔。にこやかな顔つき。
地薄
じうす ヂ― [0] 【地薄】 (形動)
布地や下地などが薄いさま。「―な服地」
地虫
じむし ヂ― [0] 【地虫】
(1)甲虫目コガネムシ科の食菜類の幼虫の俗称。体は白色で軟らかく,C 字状に曲げている。頭部は褐色でかたく,大きいあごをもつ。地中にすみ,植物の根を食害する。根切り虫。
(2)地中にすむ虫の総称。[季]春。
地蛍
つちぼたる [3] 【地蛍・蛍蛆】
ホタルの幼虫,または,はねの退化した雌の成虫。水辺の草むらなどにおり,蛆虫(ウジムシ)に似た体の腹端部から光を発する。みぞぼたる。
地蜂
じばち【地蜂】
a wasp.→英和
地蜂
じばち ヂ― [0] 【地蜂】
クロスズメバチの別名。
地蜘蛛
じぐも ヂ― [0] 【地蜘蛛】
クモの一種。体長10〜20ミリメートル。黒褐色で,あごが発達する。木の根もとや石垣などの下に管状の巣を作る。日本全土と台湾に分布。アナグモ。ネヌケ。サムライグモ。ハラキリグモ。ツナグモ。
地蝋
ちろう [0] 【地蝋】
天然に産する蝋状の炭化水素 C�H�� とその変化物の混合物。石油鉱床に産し,純粋なものは無色ないし白色の半固体。パラフィンの製造用。じろう。
地蝋
じろう ヂラフ [0][1] 【地蝋】
⇒ちろう(地蝋)
地衡流
ちこうりゅう チカウリウ [0][2] 【地衡流】
水面の高さの差によって生じる圧力傾度と,地球の自転によるコリオリの力がつり合った海流。
地衡風
ちこうふう チカウ― [2] 【地衡風】
気圧傾度による力と,地球の自転によるコリオリの力とが釣り合って吹く風。等圧線に平行に,気圧の低い方を左側に見て吹く。
地衣
ちい [1] 【地衣】
地衣植物のこと。
地衣
ちい【地衣】
《植》lichen.→英和
地衣帯
ちいたい [0][2] 【地衣帯】
垂直分布による植物帯の一。高山帯の上部に位置し,主に地衣植物が生育する。
地衣植物
ちいしょくぶつ [4] 【地衣植物】
藻類と菌類との共生体で,菌類によって大部分が構成される地衣体を形成し,岩石や樹上に生育する植物群。地衣体が未分化で基物に固着するチズゴゲ,枝状のサルオガセ・リトマスゴケ,葉状のイワタケ・カブトゴケなど。地衣類。地衣。
地衣装
じいしょう ヂイシヤウ [2] 【地衣装】
(舞台衣装に対して)俳優が日常着ている衣服。
地衣類
ちいるい [2] 【地衣類】
⇒地衣植物(チイシヨクブツ)
地表
ちひょう【地表】
the surface of the earth.→英和
地表
ちひょう [0] 【地表】
地球あるいは土地の表面。
地表植物
ちひょうしょくぶつ [5] 【地表植物】
植物の生活形の一つで,冬芽(トウガ)の位置が地表と地上30センチメートルの間にあるもの。小低木や,茎の一部を地上に残すクローバーのような草本。
→地上植物
→地中植物
地表水
ちひょうすい [2] 【地表水】
陸地の表面にある水のうち,河川・湿地・湖沼などの水。
⇔地下水
地表風
ちひょうふう [0] 【地表風】
地表面近くを吹く風。
地袋
じぶくろ ヂ― [2] 【地袋】
床脇の違い棚の下などに,地板に接して設けた袋棚。地袋戸棚。
⇔天袋
→床脇棚
地被
ちひ [1] 【地被】
地面をおおっている雑草やコケ類など。
地被植物
ちひしょくぶつ [4] 【地被植物】
地表を低くおおう植物の総称。ササ類・シバ・クローバーなどの草本やコケなど。裸地の緑化や庭園の下草とされる。
地裁
ちさい [0] 【地裁】
「地方裁判所(チホウサイバンシヨ)」の略。
地覆
じふく ヂ― [0] 【地覆・地輻】
〔「じぶく」とも〕
(1)建物・門などの柱間の最下端に入れる横木。
(2)建物の土台。
地覆石
じふくいし ヂ― [3] 【地覆石】
(1)出入り口の地覆の下に据える石。
(2)建物の最下部で,地面に接して置かれた石。
地覆長押
じふくなげし ヂ― [4] 【地覆長押】
柱の最下部をつなぐ長押。地長押。地覆。
地角
ちかく [0] 【地角】
(1)大地の果て。僻遠(ヘキエン)の地。
(2)みさき。
地誌
ちし [1] 【地誌】
ある特定の地域の地理的特質についての研究。また,それを記した書物。
地誌
ちし【地誌】
a (local) topography.
地謡
じうたい ヂウタヒ [2] 【地謡】
能または狂言で,登場人物の役者(シテ・ワキなど)以外の演者たち(通常六〜一二人)によって斉唱される謡。また,その演者たち。地謡座に列座して,主に地の文(人物の発言以外の状況説明的部分)を斉唱する。地方(ジカタ)。地。
地謡座
じうたいざ ヂウタヒ― [0] 【地謡座】
能舞台の脇柱と笛柱の間で,勾欄(コウラン)のある張り出した部分の称。地謡が座る。
→能舞台
地豆
じまめ ヂ― [0] 【地豆】
ナンキンマメの別名。
地象
ちしょう [0] 【地象】
地震など,大地に起こる現象。
地貌
ちぼう [0] 【地貌】
⇒地勢(チセイ)
地貝
じがい ヂガヒ [0] 【地貝】
貝合わせで,場に伏せて出す貝。
⇔出し貝
地貫
じぬき ヂ― [0] 【地貫】
柱の最下部に通した貫。
地質
じしつ ヂ― [0] 【地質】
生地(キジ)の性質や品質。地合(ジア)い。
地質
ちしつ【地質】
the nature of the soil.→英和
〜学 geology.→英和
〜(学)上の geological.‖地質学者 a geologist.
地質
ちしつ [0] 【地質】
(1)地殻を構成する岩石や地層の種類・性質,またはそれらの状態。
(2)土地の性質。
地質図
ちしつず [3] 【地質図】
ある地域を構成している各種の岩石や地層の分布,層序・地質構造などを表示した地図。
地質学
ちしつがく [3] 【地質学】
地殻の構造・性質・成因・歴史を研究する地球科学の一分野。岩石学・鉱物学・構造地質学・層位学・堆積学・古生物学・鉱床学などがある。
地質時代
ちしつじだい [4] 【地質時代】
地球の歴史で,地質学的に設定できる過去の時代。主に海生動物の進化に基づき,先カンブリア時代・古生代・中生代・新生代に大別。各代はさらに紀・世・期の順に細分される。
→地質時代[表]
地質構造
ちしつこうぞう [4] 【地質構造】
地殻変動によって生じた地層・岩石・岩体の変形や変位・褶曲や断層のこと。
地質系統
ちしつけいとう [4] 【地質系統】
地質時代の,代・紀・世・期のそれぞれの時代区分に対応した地層の区分。すなわち,界・系・統・階。
地質調査
ちしつちょうさ [4] 【地質調査】
ある地域の地質の状態を明らかにするために行われる調査。肉眼による地表の観察・各種の計測・ボーリングなど。
地踏鞴
じたたら ヂ― [2] 【地踏鞴】
「たたら(踏鞴)」に同じ。
地車
じぐるま ヂ― [2] 【地車】
重い物を運ぶのに用いる車。車体が低く,四輪ある。
地軸
ちじく【地軸】
the earth's axis.
地軸
ちじく [0][1] 【地軸】
(1)地球の自転軸。公転面に対して六六・六度ほど傾斜している。この軸は空間に対しても,地球自身に対しても変位し,前者を歳差・章動,後者を極運動という。
(2)大地の中心。大地の支え。「―を揺るがす大行進」
地輪
じりん ヂ― [0] 【地輪】
(1)〔仏〕 大地を支えている三輪の一。金輪(コンリン)。
(2)五輪塔の最下層。
地輻
じふく ヂ― [0] 【地覆・地輻】
〔「じぶく」とも〕
(1)建物・門などの柱間の最下端に入れる横木。
(2)建物の土台。
地輿
ちよ [1] 【地輿】
〔地を載せる意〕
大地。坤輿(コンヨ)。
地辷り
じすべり ヂ― [2] 【地滑り・地辷り】
(1)傾斜地の地表面を構成する土・砂・岩石がすべり動く現象。透水層と不透水層が重なっている所で,多く降水が誘因となって起こる。
(2)物事の動向が急激に変動すること。
地連歌
じれんが ヂ― [2] 【地連歌】
連歌で,特に趣向をこらしたりせず,目立たないように作った句。和歌における地歌に相当する。地文(ジモン)の連歌。無文(ムモン)の句。有文の連歌に対する。
地道
ちどう [0][1] 【地道】
■一■ (名)
(1)大地に備わった道理。大地の法則。
⇔天道
(2)地下道。トンネル。
■二■ (形動ナリ)
手堅くまじめなさま。じみち。「人は―なるこそよけれ/浮世草子・武道伝来記 8」
地道
じみち ヂ― [0] 【地道】 (名・形動)[文]ナリ
(1)手堅く着実に物事をすること。地味で,堅実なさま。「―に稼ぐ」「―な暮らし」「―な努力」
(2)普通の速さで歩くこと。また,馬を並み足で進ませること。
⇔早道
「―に歩む馬に乗り/浮世草子・栄花一代男 1」
[派生] ――さ(名)
地道な
じみち【地道な】
steady;→英和
honest;→英和
straight;→英和
sober;→英和
proper.→英和
〜に properly;→英和
honestly;→英和
straight;→英和
steadily.
地酒
じざけ【地酒】
(a sake of) local brew.
地酒
じざけ ヂ― [0] 【地酒】
その土地で生産される酒。その土地特有の酒。
地金
じきん ヂ― 【地金】
⇒じがね(地金)
地金
じがね【地金】
ground metal;bullion (貨幣の);→英和
one's true character (本性).〜を表わす betray oneself;show one's true colors.
地金
じがね ヂ― [0] 【地金】
〔「じきん」とも〕
(1)細工物の材料にする金属。
(2)めっきの土台の金属。
(3)貨幣などの材料に溶かして使う金属材料。金・銀などをいう。
(4)ふだんは表れない,生まれつきの性質。本性。「―と化の皮をあらはす風あり/当世書生気質(逍遥)」
地金論争
じきんろんそう ヂ―サウ [4] 【地金論争】
一九世紀初頭イギリスで,通貨は金または銀の地金に兌換(ダカン)可能でなければならないとするリカードらと,その反対者たちの間で行われた論争。
地銀
ちぎん [0] 【地銀】
「地方銀行(チホウギンコウ)」の略。
⇔都銀
地銭
ちせん [0] 【地銭】
ゼニゴケの別名。
地鎮法
じちんほう ヂチンホフ [2] 【地鎮法】
堂塔伽藍を建立する際,その地を借り受けるために,土台石を入れる前に地神を本尊として修する法。地ならしをしたあと,中央と東西南北の四方に,五宝・五穀・五菜を埋めて不浄をはらう。
地鎮祭
じちんさい ヂチン― [2] 【地鎮祭】
土木・建築工事などで,工事を始める前に土地の神をまつり,工事の無事を祈る儀式。とこしずめのまつり。土祭り。地祭り。地祝い。
地鎮祭
じちんさい【地鎮祭】
a ground-breaking ceremony.
地長押
じなげし ヂ― [2] 【地長押】
柱の最下部をつなぐ長押。地覆(ジフク)。地覆長押。
地階
ちかい【地階】
the basement.→英和
地階
ちかい [0] 【地階】
建物で,地盤面より下に設けられた階。地下の階。「―を駐車場にする」
地際
じぎわ ヂギハ [0] 【地際】
樹木などが地面と接するところ。
地雨
じあめ ヂ― [0] 【地雨】
同じような強さで長く降り続く雨。
地雷
じがみなり ヂ― 【地雷】
地に鳴り響く雷。「寝るよりはやく高いびき,―かと疑はる/浄瑠璃・平家女護島」
地雷
じらい ヂ― [0] 【地雷】
地中に埋め,踏むと爆発して人や車両などを殺傷・破壊する兵器。地雷火。
→ちらい(地雷)
地雷
ちらい [0] 【地雷】
地の雷。大地が雷のように轟(トドロ)くさまをたとえていう語。怒濤(ドトウ)の響きなどをいう。「大道轟き―の如し/浮世草子・永代蔵 1」
→じらい(地雷)
地雷
じらい【地雷(を敷設する)】
(lay) a mine.→英和
‖地雷原 a minefield.
地雷原
じらいげん ヂ― [2] 【地雷原】
地雷を敷設してある危険地帯。
地電流
ちでんりゅう [2] 【地電流】
地中を流れている微弱な電流。地磁気変動・落雷・漏電などに起因する。
地震
なえ 【地震】
「ない(地震)」の転。「―ガユル/日葡」
地震
じしん ヂ― [0] 【地震】
地球内部の特定部分に蓄積されたひずみが,ある限界に達し,一時に解放されて弾性波(地震波)を生ずる現象。および,それによって起こる地表の揺れ。
地震
じしん【地震】
an earthquake;→英和
a shock of earthquake;a shock.→英和
〜の seismic.→英和
‖地震学(者) seismology (a seismologist).地震計 a seismograph.地震国 an earthquake country.地震帯 an earthquake zone.
地震
ない ナヰ 【地震】
〔「な」は土地,「い」は居の意という〕
大地。「よる」「ふる」を伴って用いられ,地震の意を表す。なえ。「下動み,―が揺り来ば破れむ柴垣/日本書紀(武烈)」
地震の断層モデル
じしんのだんそうモデル ヂ― 【地震の断層―】
地震という地球内部の岩石破壊が,断層面上の食い違い(すべり)の進行によって生ずるというモデル。
地震の間
じしんのま ヂ― [0] 【地震の間】
江戸城や貴人の屋敷などにあった地震を避けるための特別な造りの部屋。
地震モーメント
じしんモーメント ヂ― [4] 【地震―】
地震を引き起こし,断層面で食い違い運動を起こさせる偶力のモーメント。特にその大きさをいう。通常 Mo で表し,Mo=μDS( μ は断層付近の岩石の平均剛性率,D は食い違い量,S は断層面積)で与えられる。マグニチュードに比べ,破壊の大きさを忠実に表す。
地震予知
じしんよち ヂ― [4] 【地震予知】
地震が発生する前に,その地震の発生場所,時期およびマグニチュードを予測して発表すること。予知の期間に応じて,長期予知,短期予知,直前予知等に分けられる。現時点では特別の場合を除き確度の高い予知は困難とされている。
地震予知情報
じしんよちじょうほう ヂ―ジヤウホウ [6] 【地震予知情報】
地震防災対策強化地域にかかわる地震の予知に関して,気象庁長官が内閣総理大臣に報告する情報。
→警戒宣言
→地震防災対策強化地域判定会
地震予知連絡会
じしんよちれんらくかい ヂ―レンラククワイ 【地震予知連絡会】
大規模地震の発生を予知するため,大学や国立の各研究機関の各種データを常時交換し,総合的に検討・判断する委員会。1969年(昭和44),国土地理院に設置。
地震保険
じしんほけん ヂ― [4] 【地震保険】
地震もしくは噴火,またはこれらによる津波を原因とする損害を補償するための損害保険。地震保険は火災保険に付帯する形で契約し,単独では契約できず,その対象は建物または生活用動産に限られる。
地震加藤
じしんかとう ヂシン― 【地震加藤】
歌舞伎「増補桃山譚(モモヤマモノガタリ)」の通称。活歴物。1869年(明治2)東京市村座初演。伏見の大地震の夜,閉門中の加藤清正は第一番に豊臣秀吉のいる桃山城へ駆けつけ,閉門を解かれる。
地震動
じしんどう ヂ― [2] 【地震動】
地震波が伝わってきて起こされる大地の揺れ。
→震度
地震口
じしんぐち ヂ― [2] 【地震口】
地震のとき逃げ出せるように,雨戸に設けた小さい開き戸。
地震売買
じしんばいばい ヂ― [4] 【地震売買】
土地の賃貸人(地主)による,建物のある土地の仮装売買。借地人に対し,土地の明け渡しや地代値上げを請求する手段として行われた。地震のように借地上の建物の存立を危うくするところからいわれる。
地震学
じしんがく ヂ― [2] 【地震学】
地震に関する諸現象を科学的に研究する地球物理学の一分野。
地震帯
じしんたい ヂ― [0] 【地震帯】
地震が頻繁に発生する帯状の区域。環太平洋地震帯など。
地震探査
じしんたんさ ヂ― [4] 【地震探査】
物理探査法の一。火薬を地下で爆発させて人工的に弾性波を発生させ,その伝播(デンパ)状態から,鉱床を探知したり地質構造を解明する。
地震断層
じしんだんそう ヂ― [4] 【地震断層】
大地震に伴って地表面に現れた断層。濃尾地震による根尾谷断層(岐阜県西部根尾川沿い)など。
→活断層
地震波
じしんは ヂ― [2] 【地震波】
地震から発生する弾性波。地球内部を伝わる実体波と地球表面を伝わる表面波とに大別される。実体波は P 波(縦波)と S 波(横波)から成る。
地震津波
じしんつなみ ヂ― [4] 【地震津波】
海底地震の際の地殻変動によって広範囲に海底が急激に上下運動し,それに応じて起こる周期の長い水波。
地震約款
じしんやっかん ヂ―ヤククワン [4] 【地震約款】
火災保険の保険者が地震を原因とする火災損害については保険金の支払いをしない旨を定めた約款。
地震計
じしんけい ヂ― [0] 【地震計】
設置された場所の振動を記録する装置。振り子を用いて,水平動および上下動に対する不動点をつくり,地面の揺れを記録する。
地震記象
じしんきしょう ヂ―シヤウ [4] 【地震記象】
地震計に記録された振動の波形記録。
地震防災対策強化地域
じしんぼうさいたいさくきょうかちいき ヂ―バウサイタイサクキヤウクワチヰキ 【地震防災対策強化地域】
大規模地震対策特別措置法により指定された地域。現在,東海地震を想定して,静岡県全体と山梨県の大部分,神奈川県の西半分,および長野・愛知・岐阜各県の一部が指定されている。強化地域。
地震防災対策強化地域判定会
じしんぼうさいたいさくきょうかちいきはんていかい ヂ―バウサイ―キヤウクワチヰキ―クワイ 【地震防災対策強化地域判定会】
大規模地震対策特別措置法に基づき,内閣総理大臣に報告する地震予知情報に関する判定を行う組織。
地霊
ちれい [0] 【地霊】
大地に宿るとされる霊的な存在。万物をはぐくみ恵みを与える一方で,地震などの災厄をもたらすという。
地霧
じぎり ヂ― [0] 【地霧】
地表から2メートルくらいまでの低い層にかかる霧。多く,地面付近の放射冷却が原因で起こる。
地面
じめん ヂ― [1] 【地面】
(1)大地の表面。じべた。地上。「―にすわる」
(2)土地。地所。
地面
じめん【地面】
(the surface of) the earth;→英和
the ground;→英和
a piece[lot,plot]of land (地所).⇒地所.
地面付
じめんつき ヂ― [0] 【地面付(き)】
土地付き。
地面付き
じめんつき ヂ― [0] 【地面付(き)】
土地付き。
地面師
じめんし ヂ― [2] 【地面師】
他人の土地を自分のもののように偽って第三者に売り渡す詐欺師。
地面持
じめんもち ヂ― [2][0][5] 【地面持(ち)】
土地を多く持っている人。土地持ち。地所持ち。
地面持ち
じめんもち ヂ― [2][0][5] 【地面持(ち)】
土地を多く持っている人。土地持ち。地所持ち。
地響き
じひびき【地響き】
an earth tremor.〜をたてて with a heavy thud.
地響き
じひびき ヂ― [2] 【地響き】
大きな音が,地面を伝わって響いてくること。また,その音。「崖が―を立てて崩れ落ちる」
地頭
じあたま ヂ― [2] 【地頭】
鬘(カツラ)などをつけていない,そのままの頭。
地頭
じがしら ヂ― [2] 【地頭】
能楽用語。
(1)地謡(ジウタイ)の統率者。
(2)大鼓・小鼓の手配りの名称。舞い事・働き事の中でテンポを速めるはたらきをする特殊な手配り。
地頭
じとう ヂ― [0] 【地頭】
(1)平安末期,開発領主のこと。また,それが有力者に土地を寄進し,自らは荘園管理にあたった者。
(2)鎌倉幕府の職名。荘園における下地(シタジ)管理権・徴税権・警察権・裁判権を有し,領域内住民を支配した。1185年,源頼朝が制度化。承久の乱以後増加し,荘園領主を圧迫して領有を進めていった。
→本補(ホンポ)地頭
→新補(シンポ)地頭
(3)室町時代,{(2)}の系統をひく在地領主。次第に守護の被官となった。
(4)江戸時代,地方(ジカタ)知行を与えられた,大名の家臣または幕府の旗本。
地頭代
じとうだい ヂ― [2] 【地頭代】
中世,赴任しない地頭の代わりに在地にいて実務を担当した者。一族や郎党の者が任命された。地頭代官。
地頭職
じとうしき ヂ― [2] 【地頭職】
地頭の職務,およびそれに付随した権利・権益。下地管理権・年貢徴収権・警察権・裁判権など。
地頭請
じとううけ ヂ― 【地頭請】
鎌倉時代,豊凶にかかわらず,地頭が毎年一定額の年貢納入を荘園領主・国衙(コクガ)に対して請け負うこと。これにより,荘園の管理が地頭に委ねられ,地頭の支配権は強化した。地頭請所。請所。
地頭鶏
じとっこ ヂトツ― [2] 【地頭鶏】
ニワトリの一品種。鹿児島県原産。足が短く,優れた肉量・肉質をもつ。天然記念物。
地顔
じがお ヂガホ [0] 【地顔】
化粧などしていない顔。素顔(スガオ)。
地類
ちるい [1] 【地類】
(1)旧制で,地租徴収の方面から区別した土地の種類。第一類・第二類がある。
(2)土地の種類。地目。
(3)地上の万物。地上の諸神。「天衆(テンジユ)―も影向(ヨウゴウ)をたれ/平家 4」
地類
じるい ヂ― [0] 【地類】
(1)一つの土地を分けあったという伝承をもち,共同で神仏をまつる家々。地親類。合地(アイジ)。地分かれ。地名(ジミヨウ)。
(2)地上の万物。また,その霊。「天衆―の集り給ふを聞きて/今昔 19」
地骨
ちこつ [0][2] 【地骨】
石の異名。転じて,物事の重要部。「日本本州中部の―たる大花崗岩帯を/日本風景論(重昂)」
地骨皮
じこっぴ ヂ― [2] 【地骨皮】
クコの根の皮を乾燥した生薬。滋養・強壮・解熱などの目的に用いる。
地髪
じがみ ヂ― [0] 【地髪】
(入れ髪やかもじに対して)自分自身の頭髪。自毛。
地鳥
じとり ヂ― [0] 【地鳥・地鶏】
〔「じどり」とも〕
(1)日本各地で古くから飼われているニワトリ。飼育されていた地名をとって,岐阜地鶏(郡上地鶏),土佐地鶏(土佐小地鶏),伊勢地鶏などと呼ばれる。天然記念物。
(2)その土地でとれた鳥。《地鳥》「―の鴨・いりこ・串貝/浮世草子・胸算用 3」
地鳴
ちめい [0] 【地鳴】
⇒地鳴(ジナ)り
地鳴き
じなき ヂ― [0] 【地鳴き】
鳥の雌雄が通年発する鳴き声。繁殖期の「さえずり」に対していう。
地鳴り
じなり【地鳴り】
rumbling of the earth.→英和
地鳴り
じなり ヂ― [0] 【地鳴り】
浅発地震や火山活動などに伴って地面の振動が空気中に伝わり,音となって聞こえること。また,その音。鳴動。ちめい。
地鶏
じとり ヂ― [0] 【地鳥・地鶏】
〔「じどり」とも〕
(1)日本各地で古くから飼われているニワトリ。飼育されていた地名をとって,岐阜地鶏(郡上地鶏),土佐地鶏(土佐小地鶏),伊勢地鶏などと呼ばれる。天然記念物。
(2)その土地でとれた鳥。《地鳥》「―の鴨・いりこ・串貝/浮世草子・胸算用 3」
地黄
じおう ヂワウ [0] 【地黄】
ゴマノハグサ科の多年草。中国原産。薬用に栽培。根葉は長楕円形で,皺(シワ)がある。初夏,高さ約20センチメートルの花茎の先に淡紅紫色の花を数個横向きに開く。根茎は黄色で肥厚し,漢方で補血・強壮・解熱薬とする。アカヤジオウ。サホヒメ。
地黄[図]
地黄丸
じおうがん ヂワウグワン [0][2] 【地黄丸】
地黄を主成分とした漢方薬。補血・強壮薬とする。
地黄煎
じおうせん ヂワウ― [2] 【地黄煎】
(1)地黄の根を煎じた汁。薬用。
(2)地黄を加えて練った水飴(ミズアメ)。くだり飴。「摺粉に―入れて焼(タキ)かへし/浮世草子・胸算用 3」
地鼠
じねずみ ヂ― [2] 【地鼠】
食虫目ジネズミ属の哺乳類の総称。一〇〇種以上が知られ,多くは体重10グラム以下。特徴的な長い鼻先をもち,休みなく動きまわって,ミミズや昆虫類を食べる。アフリカ,ヨーロッパからアジアにかけて広く分布。日本産の種は森林や耕作地に普通に見られる。
地鼠
ちねずみ [2] 【地鼠】
⇒赤鼠(アカネズミ)
坂
さか【坂】
a <gentle,steep> slope;→英和
a hill.→英和
〜になる slope up[down].〜を登る(降りる) go uphill (downhill).50の〜を越える be on the wrong side of fifty.
坂
さか [2][1] 【坂・阪】
(1)一方が高く,一方が低く傾斜して勾配のある道。さかみち。
(2)難渋して進みがたい過程。「人生の―をのぼりつめる」「四十の―にさしかかる」
坂上
さかのうえ サカノウヘ 【坂上】
姓氏の一。古代の渡来系氏族。阿知使主(アチノオミ)を祖とする東漢(ヤマトノアヤ)氏の枝族。古くは武門の家として,後には明法道の家として知られる。
坂上
さかうえ [0] 【坂上】
坂の高い方の部分。また,坂を上り切ったあたり。
⇔坂下
坂上是則
さかのうえのこれのり サカノウヘ― 【坂上是則】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。望城の父。加賀介。宇多法皇の大堰(オオイ)川行幸(ギヨウコウ)に供奉(グブ)。「亭子院歌合」に出詠。歌は古今集以下の勅撰集に見える。生没年未詳。家集「是則集」
坂上望城
さかのうえのもちき サカノウヘ― 【坂上望城】
(?-975) 平安中期の歌人。是則の子。梨壺の五人の一人として万葉集の訓釈(古点)ならびに後撰集の撰進に参加。「天徳歌合」の詠者。
坂上田村麻呂
さかのうえのたむらまろ サカノウヘ― 【坂上田村麻呂】
(758-811) 平安初期の武将。桓武・平城・嵯峨の三天皇に仕え,征夷大将軍として蝦夷(エゾ)地を平定,薬子(クスコ)の乱鎮定にも功を立て,正三位大納言にのぼる。また,京都清水寺を草創。
坂上郎女
さかのうえのいらつめ サカノウヘ― 【坂上郎女】
⇒大伴(オオトモノ)坂上郎女
坂下
さかもと 【坂下・坂本】
坂のした。坂の上り口。「足柄の―に到りて/古事記(中訓)」
坂下
さかした [0] 【坂下】
坂の低い方の部分。また,坂を下り切ったあたり。
⇔坂上
坂下門
さかしたもん 【坂下門】
江戸城内郭門の一。西丸大手門と内桜田門との間。現在では宮内庁の正門。
坂下門外の変
さかしたもんがいのへん 【坂下門外の変】
1862年1月15日,水戸浪士を中心とする尊攘派が江戸城坂下門外に,老中安藤信正を襲い負傷させた事件。信正が公武合体論を唱え,和宮降嫁を実現させたことに憤激したもの。
坂出
さかいで 【坂出】
香川県北部の市。かつては製塩の一大中心地。現在は食品・化学・造船などの工業が立地。備讃瀬戸の与島との間に瀬戸大橋が1988年に開通。
坂口
さかぐち 【坂口】
姓氏の一。
坂口安吾
さかぐちあんご 【坂口安吾】
(1906-1955) 小説家。新潟県生まれ。本名,炳五。東洋大卒。「風博士」「黒谷村」の特異な作風で注目を浴びる。戦後,旧来の道徳観を否定した「堕落論」や小説「白痴」で,混乱した世相に衝撃を与えた。他に「桜の森の満開の下」,評論「日本文化私観」など。
坂口昂
さかぐちたかし 【坂口昂】
(1872-1928) 歴史学者。兵庫県生まれ。京大教授。古代ヨーロッパ文化史を研究。主著「概観世界史潮」
坂口謹一郎
さかぐちきんいちろう 【坂口謹一郎】
(1897-1994) 発酵微生物学者。新潟県生まれ。東大教授。化学調味料製造など発酵工業に貢献。随筆もよくした。
坂城
さかき 【坂城】
長野県中部,埴科(ハニシナ)郡の町。千曲川に沿う。旧城下町で北国街道の宿駅。
坂崎
さかざき 【坂崎】
姓氏の一。
坂崎出羽守
さかざきでわのかみ 【坂崎出羽守】
(?-1616) 江戸前期の大名。津和野藩主。大坂夏の陣で千姫を救出。家康は千姫を嫁に与えると約したが,家康死後千姫は本多忠刻(タダトキ)に再嫁したため,千姫を奪おうとして失敗し自害。
坂戸
さかど 【坂戸】
埼玉県中央部の市。もと宿場町。近年,工場や住宅団地の進出による人口増加が著しい。
坂戸座
さかどざ 【坂戸座】
大和猿楽四座の一。大和国坂戸にあった。のちに金剛座となった。
坂本
さかもと 【坂下・坂本】
坂のした。坂の上り口。「足柄の―に到りて/古事記(中訓)」
坂本
さかもと 【坂本】
比叡(ヒエイ)山の東麓,琵琶湖に臨む地。今,滋賀県大津市の一部。延暦寺・日吉(ヒヨシ)大社がある。中世以降,門前町,琵琶湖水運の要港として栄えた。
坂本
さかもと 【坂本】
姓氏の一。
坂本嘉治馬
さかもとかじま 【坂本嘉治馬】
(1866-1938) 出版業者。高知県生まれ。1886年(明治19)東京神田に冨山房を創立,学術書・辞書類を刊行。
坂本四方太
さかもとしほうだ 【坂本四方太】
(1873-1917) 俳人。鳥取県生まれ。正岡子規の門人。俳誌「ホトトギス」の選者。著「寒玉集第二篇」など。
坂本天山
さかもとてんざん 【坂本天山】
(1745-1803) 江戸中期の砲術家。天山流の祖。名は俊豈。信州高遠(タカトオ)藩士。周発台と呼ぶ大砲砲架を考案。
坂本様
さかもとよう 【坂本様】
坂本から比叡山を拝むように,太刀を両手で振りかざして斬る姿勢。「―の拝み切り/太平記 2」
坂本竜馬
さかもとりょうま 【坂本竜馬】
(1835-1867) 幕末の志士。名は直柔(ナオナリ)。土佐藩士。脱藩して勝海舟の門に入り,海軍操練所設立に尽力。また海援隊を組織。薩長同盟締結を仲介して倒幕派を結集,前藩主山内容堂を説き,大政奉還を成功させたが,京都で幕吏に暗殺された。
坂本繁二郎
さかもとはんじろう 【坂本繁二郎】
(1882-1969) 洋画家。福岡県生まれ。フランス留学などを経て瞑想的な写実から独自の色彩の世界を築く。「放牧三馬」など馬を多く描いた。
坂東
ばんどう 【坂東】
関東地方の古名。足柄峠・碓氷(ウスイ)峠の坂より東の地の意。東国。東(アズマ)。
坂東
ばんどう 【坂東】
姓氏の一。
坂東三十三所
ばんどうさんじゅうさんしょ 【坂東三十三所】
関東にある三三か所の観音霊場。西国三十三所に擬したもの。
坂東三津五郎
ばんどうみつごろう 【坂東三津五郎】
歌舞伎俳優。屋号は大和屋。
(1)(初世)(1745-1782) 大坂の人。明和(1764-1772)頃活躍した。立役(タチヤク)二枚目を得意とし,のち江戸に下った。
(2)(三世)(1775-1831) 初世の子。文化・文政期(1804-1830)に活躍。俗称,永木(エイキ)の三津五郎。舞踊の名手で坂東流の流祖。
(3)(七世)(1882-1961) 東京の生まれ。一二世守田勘弥の子。六世尾上菊五郎と双璧をなす舞踊の名手で,大正・昭和期に活躍。
坂東八平氏
ばんどうはちへいし 【坂東八平氏】
桓武平氏の末流と称する関東土着の豪族。一般的には千葉・上総・三浦・土肥・秩父・大庭・梶原・長尾の八氏をいう。
坂東八箇国
ばんどうはっかこく 【坂東八箇国】
⇒関八州(カンハツシユウ)
坂東声
ばんどうごえ 【坂東声】
関東人特有の声の出し方や物の言い方。関東訛(ナマ)り。「声は―で候ひつる/平家 7」
坂東太郎
ばんどうたろう 【坂東太郎】
〔坂東にある,第一の大河,の意〕
利根川の異名。
→筑紫二郎
→四国三郎
坂東巡礼
ばんどうじゅんれい [5] 【坂東巡礼】
坂東三十三所の観音霊場をめぐる巡礼。
坂東彦三郎
ばんどうひこさぶろう 【坂東彦三郎】
歌舞伎俳優。屋号萬屋。
(1)(初世)(1693-1751) 大坂の人。江戸に出て,江戸四天王の一人とよばれ,実事・武道事にすぐれた。
(2)(五世)(1832-1877) 江戸の人。幕末から明治にかけての名優で,容姿にすぐれ幅広い役柄をこなした。
坂東武者
ばんどうむしゃ [5] 【坂東武者】
関東出身の武士。関東武士。
坂東流
ばんどうりゅう 【坂東流】
日本舞踊の一流派。江戸の歌舞伎舞踊の名手三世坂東三津五郎が流祖。
坂枕
さかまくら 【坂枕】
〔枕の方が高く床が斜めになっているところからその名がある〕
践祚(センソ)・大嘗祭(ダイジヨウサイ)・新嘗祭(ニイナメサイ)・神嘗祭(カンナメサイ)・神今食(ジンコンジキ)などの大祭のとき,神座(カミクラ)の八重畳(ヤエダタミ)の上に敷いて神に奉った薦枕(コモマクラ)。
坂田
さかた 【坂田】
姓氏の一。
坂田三吉
さかたさんきち 【坂田三吉】
(1870-1946) 将棋棋士。堺の生まれ。独学で将棋の才能を発揮。1925年(大正14)関西名人を自称したため棋界から孤立。死後,日本将棋連盟から名人位・王将位を追贈された。波乱に富む生涯は「王将」の名で演劇・映画・歌謡曲の題材とされる。
坂田寺
さかたでら 【坂田寺】
奈良県明日香村坂田にあった日本最初の尼寺。継体天皇のときに司馬達等(シバタツト)が来朝して大唐神を安置したことに発するという。奈良前期までは大いに繁栄したらしい。橘尼寺。
坂田昌一
さかたしょういち 【坂田昌一】
(1911-1970) 理論物理学者。東京生まれ。京大卒。名大教授。湯川秀樹に協力して中間子の理論的研究に従事,パイ中間子とミュー中間子を区別して扱う二中間子論を展開。また,物質が無限に階層性をもつという自然観のもとに,素粒子を複合的なものとしてとらえる,いわゆる坂田模型を提唱した。研究体制の民主化,平和運動に尽力。
坂田藤十郎
さかたとうじゅうろう 【坂田藤十郎】
(初世)(1647-1709) 歌舞伎俳優。京都の人。元禄期(1688-1704)を代表する俳優。江戸の荒事の市川団十郎に対し,京坂で写実的な和事の名優として知られ,近松門左衛門と提携し,数々の名演技を残した。特に,やつしは絶品とされ,上方歌舞伎の基礎を築いた。
坂田金時
さかたのきんとき 【坂田金時】
〔名は「公時」とも書く〕
平安中期の武将。源頼光の四天王の一人とされる。実在の人物ともいわれるが未詳。今昔物語や中世説話,御伽草子・浄瑠璃・歌舞伎などで豪勇無双の武者として描かれる。伝承では山姥の子で相模国足柄山で育ったという。幼名を金太郎,また浄瑠璃・歌舞伎では快童丸という。
坂田鮫
さかたざめ [3] 【坂田鮫】
エイ目の海魚。全長1メートルに達する。体の前半部は扁平な三角形で尾部もよく発達し,全体はややスペード形。卵胎生。かまぼこの材料とする。本州中部以南に分布。スキノサキ。トウバザメ。
坂西
ばんさい [0] 【坂西】
関西の異名。ばんせい。
坂西
ばんせい [0] 【坂西】
関西の異名。ばんさい。
坂路
はんろ [1] 【坂路・阪路】
(1)さかみち。
(2)競馬で,坂を利用した調教コース。
坂迎え
さかむかえ [3] 【坂迎え・境迎え】
(1)郷里に帰ってくる人を村境まで出迎えること。また,そこで酒宴をすること。特に,伊勢参りなど社寺参詣の旅から戻った者を出迎えての酒宴。さかむかい。
(2)平安時代,新任の国司が任国の国境に入るとき,国府の役人が出迎えてもてなした儀式。「始めて其の国に下りけるに―の饗(アルジ)を為たりければ/今昔 28」
(3)人を出迎えて,酒などを出してもてなすこと。「御―の為に酒を持ちて参りて候ふ/謡曲・藤栄」
坂道
さかみち [2] 【坂道】
坂になっている道。
坂鳥の
さかどりの 【坂鳥の】 (枕詞)
「朝越え」にかかる。鳥は朝早くねぐらを出,坂を越えるからともいわれるが,かかり方未詳。「真木たつ荒き山道を岩が根禁樹押しなべ―朝越えまして/万葉 45」
坅門
あなもん [2][0] 【穴門・坅門】
築地塀(ツイジベイ)・石垣などをくりぬいて設けた低い小さな門。埋み門。
均
きん [1] 【均】
中国の音楽理論で,調(音階)の第一音の高さを示す語。例えば,林鐘を第一音とする調を林鐘均という。
均し
ならし [1] 【平し・均し】
(1)ならすこと。たいらにすること。平均すること。「―で百円」
(2)衣服などを掛けるために壁にそってつるしておく竿(サオ)。かけ竹。ならし竹。
均しい
ひとし・い [3] 【等しい・均しい・斉しい】 (形)[文]シク ひと・し
(1)二つ以上のものの間に,数量・程度・性質などの差がない。まったく同じである。「―・い長さ」「 A と B は重さが―・い」「―・くなるように分ける」
(2)様子や状態などがまったくそっくりだ。非常によく似ている。同じようである。「詐欺に―・い行為」「乞食に―・い生活」
→ひとしく
[派生] ――さ(名)
均す
なら・す [2] 【均す・平す】 (動サ五[四])
(1)たいらにする。「火鉢の灰を―・す」「草木を踏み―・して/日本書紀(崇神訓注)」
(2)平均する。「―・すと一科目六五点になる」
[可能] ならせる
均す
ならす【均す】
level <the ground> ;→英和
roll (ローラーで);→英和
average (平均する).→英和
均して on the[an]average.
均一
きんいつ【均一】
uniformity;equality.→英和
〜の uniform;→英和
equal.→英和
‖均一価格 a flat price.均一料金 <at> a flat rate.千円均一 1,000 yen a piece.
均一
きんいつ [0] 【均一】 (名・形動)[文]ナリ
どれもすべて一様な・こと(さま)。「品質を―にする」「千円―」
均一料金
きんいつりょうきん [5] 【均一料金】
(1)料金が均一なこと。また,その料金。
(2)電話料・電気料などで,一定の限度内では使用量にかかわらず料金が変わらない制度。
均分
きんぶん [0] 【均分】 (名)スル
ひとしくわけること。等分。「利益は出資者に―する」
均分相続
きんぶんそうぞく [5] 【均分相続】
共同相続人の相続分を均等とする相続形態。日本では,配偶者の相続分を除く他の共同相続人の相続分は原則として均等。
均平
きんへい [0] 【均平】 (名)スル
平らに地ならしすること。「―作業」
均役法
きんえきほう 【均役法】
李氏朝鮮において,1750年に実施された軍制・財政改革。軍役の代わりに納付する綿布の量を半減し,減収分を土地税・海税・隠田摘発などにより補うもの。
均整
きんせい [0] 【均斉・均整】
つりあいがとれて整っていること。安定したつりあい。「―のとれた体つき」
均整
きんせい [0] 【均整】
両方の勢力がつりあっていること。
均整[斉]
きんせい【均整[斉]】
balance;→英和
symmetry.→英和
〜のとれた symmetrical;well-balanced[-proportioned].
均斉
きんせい [0] 【均斉・均整】
つりあいがとれて整っていること。安定したつりあい。「―のとれた体つき」
均時差
きんじさ [3] 【均時差】
視太陽時より平均太陽時を減じた差。精密には,視太陽の時角から,暦表平均太陽の時角を減じたもの。毎年2月13日頃最小でマイナス一四分ほどに達し,毎年11月3日頃最大でプラス一六分ほどに達する。
均沾
きんてん [0] 【均霑・均沾】 (名)スル
等しく利益にうるおうこと。「快楽は家人の―する所にして/福翁百話(諭吉)」
均田制
きんでんせい [0] 【均田制】
国家が土地を所有し,人民に分与して耕作させた中国古代の土地制度。貴族・豪族による土地の私有化を抑制して,国家の租税収入を確保することを目的とした。五世紀後半北魏(ホクギ)に始まり,唐代半ば(八世紀)まで行われた。唐では,口分田(クブンデン)・永業田を支給し,その代償として租・庸・調や兵役を課した。日本の班田収授法はこれにならったもの。均田法。
均窯
きんよう 【均窯・鈞窯】
中国,河南省禹県にあった窯(カマ)。禹県一帯は明初期,鈞州といったのでこの名がある。乳青色の釉(ウワグスリ)を厚くかけた青磁を産し,特に宋代のものが名高い。
均等
きんとう【均等】
equality.→英和
〜の(に) equal(-ly);→英和
even(ly).→英和
〜にする equalize.→英和
〜割で on a per capita basis.‖均等割税 a parity taxation.
均等
きんとう [0] 【均等】 (名・形動)[文]ナリ
二つ以上のものの間に,差が全くなく等しい・こと(さま)。平等。「全員に―に割り当てる」「機会―」
均等割
きんとうわり [0] 【均等割(り)】
等分に割り当てること。「寄付金は各戸―にする」
均等割り
きんとうわり [0] 【均等割(り)】
等分に割り当てること。「寄付金は各戸―にする」
均衡
きんこう [0] 【均衡】 (名)スル
いくつかの物事の間に力や重さの釣り合いがとれていること。平衡。バランス。「―政策」「―を保つ」「―を破る」
均衡
きんこう【均衡】
<keep,lose,upset> the balance.→英和
‖均衡予算 a balanced budget.不均衡 imbalance.
均衡予算
きんこうよさん [5] 【均衡予算】
赤字公債に依存せず,財政支出を経常収入によってまかなう予算。健全財政。
均衡理論
きんこうりろん [5] 【均衡理論】
需要と供給の不一致は一時的なもので,価格の調節機能によってすみやかに不一致が解消されるとして経済分析を行う立場。
→一般均衡理論
→部分均衡理論
均質
きんしつ [0] 【均質】 (名・形動)[文]ナリ
ある物質のどの部分をとってもむらがなく,性質・状態が同じである・こと(さま)。等質。「―な溶液」「―な材料」
均質の
きんしつ【均質の】
homogeneous;→英和
homogenized <milk> .
均輸法
きんゆほう [0] 【均輸法】
(1)中国,前漢の武帝がとった経済政策の一。各地の特産物を賦税として納めさせ,不足地に転売して地域的な物価平均と財政難の打開を目的とした。
→平準法
(2)中国,宋の王安石の新法の一。中央政府で必要とする物資を,商人を介さず直接民間より買い上げる政策。
均霑
きんてん [0] 【均霑・均沾】 (名)スル
等しく利益にうるおうこと。「快楽は家人の―する所にして/福翁百話(諭吉)」
坊
ぼん [1] 【坊】
〔「ぼう(坊)」の転〕
(1)男児に対する愛称。坊や。坊ちゃん。主に関西地方で用いる。
(2)僧。坊さん。「ただ今おはなし申しましたはこの―でござりますわいな/滑稽本・膝栗毛 7」
〔(1)は近世上方語では,古く男児・女児どちらにも用いた。「―か,よう来たなあ/浄瑠璃・壇浦兜軍記」〕
坊
ぼう【坊】
[寺の]a cell;→英和
a priest's lodge.
坊
ぼ 【坊】 (接尾)
⇒ぼう(坊)■三■
坊
ぼう バウ [1] 【坊】
■一■ (名)
(1)僧侶の居所。転じて,僧侶。房。「僧―」「お―さん」
(2)男の幼児を親しんで呼ぶ称。江戸時代には女児についてもいった。「―や」「―はどこの子だい」
(3)
(ア)唐の都城制に倣った条坊制の一区画。四周を大路で囲まれた区域をさし,これがさらに小路によって一六の町(坪)に分かれる。
(イ)条坊制で,左京・右京おのおのの各条を四坊に分かつ大路。南北に通じ,東西に通じる「条」に対する。
(4)皇太子の居所「東宮坊」から転じて,皇太子をいう。「―にもようせずは,この御子のゐ給べきなめり/源氏(桐壺)」
■二■ (代)
一人称。男の幼児が自分をさし示していう語。「それは―のだよ」
■三■ (接尾)
(1)人の名に付けて,親しみや軽いあざけりの意を表す。「お春―」「けん―」
(2)人の様態を表す語に付いて,そういう人であることを表す。上にくる語によって「ぼ」「んぼ」「んぼう」の形にもなる。「朝寝―」「赤ん―」「赤んぼ」「暴れん―」「けちん―」「けちんぼ」
(3)僧侶の通称や坊号などの下に添えて用いる。「武蔵―弁慶」「法界―」
坊がね
ぼうがね バウ― 【坊がね】
〔「がね」は接尾語〕
春宮(トウグウ)の地位につくべき候補者。「さても此の―の君をばまだ御覧ぜぬにやあらむ/宇津保(国譲下)」
坊さん
ぼうさん バウ― [0] 【坊さん】
(1)僧侶を親しんでいう語。
(2)男の子を親しんでいう語。
坊ちゃん
ぼっちゃん [1] 【坊ちゃん】
(1)他人の男児を敬っていう語。「―はおいくつになりましたか」
(2)あまやかされて育てられたため,世間知らずである男。おぼっちゃん。
坊ちゃん
ぼっちゃん【坊ちゃん】
(1)[男子]a boy;→英和
a son;→英和
your son.(2)[世間知らずの男] <話> a greenhorn.→英和
〜である know nothing of the world.→英和
坊ちゃん刈り
ぼっちゃんがり [0] 【坊ちゃん刈り】
男児の髪形の一。前髪をきりそろえ,側頭部および後頭部の毛を刈り上げて形づくる髪形。刈り上げ。
坊ちゃん育ち
ぼっちゃんそだち [5] 【坊ちゃん育ち】
大事に育てられて,人生の苦労を知らないこと。また,そういう育ちであるために,世事にうとい男。
坊っちゃん
ぼっちゃん 【坊っちゃん】
小説。夏目漱石作。1906年(明治39)「ホトトギス」に発表。松山の中学教師になった江戸っ子「坊っちゃん」の正義感を描く。
坊や
ぼうや バウ― [1] 【坊や】
〔「や」は本来は呼びかけの間投助詞〕
(1)幼い男の子を親しんで呼びかける言葉。古くは女児にも用いた。「―いい子だね」
(2)世間知らずな若い男を軽いあざけりの意を込めていう語。ぼっちゃん。ぼんぼん。「彼は―で困る」
坊や
ぼうや【坊や】
my boy (呼びかけ).⇒坊っちゃん.
坊中
ぼうちゅう バウ― [1][0] 【坊中】
(1)町の中。坊間。
(2)寺院の中。寺中。
坊主
ぼうず バウ― [1] 【坊主】
(1)もと,寺院内の一坊の主僧。寺房の住職。転じて,僧侶全般の俗称。
(2)〔僧侶の剃髪(テイハツ)した頭との類似性から〕
(ア)髪を剃(ソ)ったり,短く刈った頭。毛のない頭。また,その人。「―頭」「丸―」
(イ)
〔剃髪の習慣が昔あったところから〕
男の幼児を親しみ,またはぞんざいにいう語。「うちの―は今一年生だ」
(ウ)表面をおおうべきものがない状態やものをたとえていう。「冬になり,木々が―になる」「土地開発で,山が―になった」
(エ)花札で,すすき(八月の札)の二〇点札。
(3)釣りで,えものが全くないこと。おでこ。
(4)室町・江戸幕府の職名の一つ。剃髪・法服で茶の湯や給仕など城内の雑用を務めた。奥坊主・表坊主・数寄屋坊主などがある。
(5)芸事や学問などの師で,頭を丸めている人。師匠。
(6)他の語の下に付けて用いる。
(ア)親しみの気持ちを含んで,そのような男の子の意を表す。「やんちゃ―」
(イ)あざけりの気持ちを含んで,そのような人の意を表す。「三日―」「なまけ―」
坊主
ぼうず【坊主】
(1)[僧]a priest;→英和
a monk.→英和
(2)[頭]a close-cropped head.(3)[子供]a sonny.→英和
‖坊主刈り a close crop.
坊主ガッパ
ぼうずガッパ バウ― [4] 【坊主―】
江戸時代,南蛮人のカッパから考案した木綿の丸ガッパ。引き回し。
坊主刈
ぼうずがり バウ― [0] 【坊主刈(り)】
坊主のように頭髪全体を短く刈ること。また,その頭。
坊主刈り
ぼうずがり バウ― [0] 【坊主刈(り)】
坊主のように頭髪全体を短く刈ること。また,その頭。
坊主山
ぼうずやま バウ― [0][3] 【坊主山】
木が全く生えていない山。はげやま。
坊主持ち
ぼうずもち バウ― 【坊主持ち】
数人の同行者が坊主に出会うごとに荷物の持ち役を交替すること。「寝覚提重五升樽,―して/浄瑠璃・油地獄(上)」
坊主捲り
ぼうずめくり バウ― [4] 【坊主捲り】
百人一首の読み札の絵を用いて行う遊戯。百枚の札を裏返しに重ねて座の中央に置き,数人で囲んで一枚ずつめくり持ち札とし,坊主(僧)をめくった者は持ち札を全部場に出し,姫をめくった者は場の札を全部取り,最後に持ち札の多い者を勝ちとするもの。
坊主枕
ぼうずまくら バウ― [4] 【坊主枕】
「括(クク)り枕」に同じ。
坊主椀
ぼうずわん バウ― [3] 【坊主椀】
糸底が内にくぼんでいて,無いように見える椀。
坊主殺し
ぼうずころし バウ― 【坊主殺し】
〔僧侶を堕落させる者の意〕
僧侶相手の私娼・男娼。「中寺町・小橋の―/浮世草子・一代男 2」
坊主礼
ぼうずれい バウ― [3] 【坊主礼】
正月四日に寺方が行う年始回り。寺正月(テラシヨウガツ)。
坊主禿
ぼうずかむろ バウ― [4] 【坊主禿】
江戸時代,遊郭で遊女づきの幼い禿(カムロ)。頭を芥子(ケシ)坊主にしていたところからいう。
坊主筆
ぼうずふで バウ― [3] 【坊主筆】
毛のすり切れた筆。ちび筆。
坊主臭い
ぼうずくさ・い バウズ― [5] 【坊主臭い】 (形)[文]ク ばうずくさ・し
坊主らしい。抹香くさい。「何となく―・い話だ」
坊主落ち
ぼうずおち バウ― 【坊主落ち】
僧が堕落して還俗(ゲンゾク)すること。また,その人。「私むすこは―,ろくに生えそろはぬ物/浄瑠璃・平家女護島」
坊主襟
ぼうずえり バウ― [3] 【坊主襟】
(1)襟足のない首筋。
(2)「僧綱領(ソウゴウエリ)」に同じ。
坊主読み
ぼうずよみ バウ― [0] 【坊主読み】
坊主が経を読むように,意味をよく考えずに文字だけを読むこと。また,そのような読み方。
坊主還り
ぼうずがえり バウ―ガヘリ [4] 【坊主還り】
「法師還(ホウシガエ)り」に同じ。「清吉といふ―さ/歌舞伎・小袖曾我」
坊主頭
ぼうずあたま バウ― [4] 【坊主頭】
坊主のように髪の毛を剃(ソ)ったり,ごく短くした頭。丸坊主。
坊令
ぼうれい バウ― [0] 【坊令】
律令制で,左右京内の四坊ごとに置かれた官職。坊長とともに,戸口(ココウ)の管理,治安の維持,徴税の徹底などの任に当たった。うながし。
坊内
ぼうない バウ― [1] 【坊内】
僧坊の中。
坊刻
ぼうこく バウ― [0] 【坊刻】
坊間(=民間)の出版。また,その書籍。町版(マチハン)。坊刻本。
坊城
ぼうじょう バウジヤウ [0] 【坊城】
都城で坊ごと囲った垣。
坊守
ぼうもり バウ― [0] 【坊守(り)】
(1)寺の番人。僧坊の番人。
(2)浄土真宗で,僧侶の妻をいう。大黒。
坊守り
ぼうもり バウ― [0] 【坊守(り)】
(1)寺の番人。僧坊の番人。
(2)浄土真宗で,僧侶の妻をいう。大黒。
坊官
ぼうかん バウクワン [0] 【坊官】
(1)春宮坊(トウグウボウ)の職員。
(2)門跡家に仕え,僧房の事務を執る職員。僧衣を着るが,俗人で帯刀・妻帯を許される。
坊定め
ぼうさだめ バウ― 【坊定め】
東宮を定めること。立太子。「―の事にやあらむ/宇津保(国譲下)」
坊庁
ぼうちょう バウチヤウ [1][0] 【坊庁】
春宮坊(トウグウボウ)の事務を取り扱う役所。東宮の庁。
坊本
ぼうほん バウ― [0] 【坊本】
(官本に対して)民間で刊行された書物。坊刻本。
坊様
ぼんさま [0] 【坊様】
〔「ぼうさま」の転〕
(1)僧侶の敬称。「この暖かなに紙子着て仙台の―か/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(2)男の子を親しんで呼ぶ称。ぼうや。ぼっちゃま。「やつぱり―のやうに追付け千五百石の若旦那/浄瑠璃・新版歌祭文」
坊津
ぼうのつ バウノツ 【坊津】
鹿児島県薩摩半島南西部にある港町。古く,日本三津(サンシン)の一。遣唐使が出航し,また貿易港として栄えた。
坊舎
ぼうしゃ バウ― [1] 【坊舎】
〔「ぼうじゃ」とも〕
寺院内の僧の住む家。僧房。「―の甍を破て/太平記 7」
坊長
ぼうちょう バウチヤウ [1][0] 【坊長】
律令制下,坊令の下にあって,坊内の監督・検察・収税の任に当たったもの。
坊門
ぼうもん バウ― [0] 【坊門】
(1)まちの門。
(2)平安京の区画で,二条大路以南の東西に走る小路のうち,坊の中央を走るもの。朱雀大路に面して{(1)}が設けられていたことからいう。
(3)囲碁で,本因坊の門下。
坊間
ぼうかん バウ― [0] 【坊間】
町の中。市中。
坊�ツル
ぼうがつる バウ― 【坊�ツル】
大分県久住(クジユウ)町北部の盆地。海抜1200メートルに位置し,湿原が広がる。
坌涌
ふんよう [0] 【坌湧・坌涌】 (名)スル
盛んに湧き出ること。「思想頻に―し/三酔人経綸問答(兆民)」
坌湧
ふんよう [0] 【坌湧・坌涌】 (名)スル
盛んに湧き出ること。「思想頻に―し/三酔人経綸問答(兆民)」
坍
あず 【坍・崩岸】
くずれた岸。がけ。「―の上に駒を繋ぎて/万葉 3539」
坎
かん [1] 【坎】
(1)穴。窪(クボ)み。「―に臨んで盟(チカヒ)を請ふ/三教指帰」
(2)易の八卦の一。算木で☵の形で示す。水・月を表し,北の方角に配する。
坎坷
かんか [1] 【轗軻・坎坷・坎軻】
(1)車が行きなやむこと。
(2)世に志を得ないで,不遇なこと。「―数奇なるは我身の上なりければなり/舞姫(鴎外)」
坎日
かんにち [0] 【坎日】
暦で,万事に凶とされる日。外出などの行事を見合わせる。
坎軻
かんか [1] 【轗軻・坎坷・坎軻】
(1)車が行きなやむこと。
(2)世に志を得ないで,不遇なこと。「―数奇なるは我身の上なりければなり/舞姫(鴎外)」
坏
つき [2] 【坏・杯】
古代,飲食物を盛るのに用いた土器。椀よりは浅く,皿よりは深いもの。
坏土
はいど [1] 【坏土】
陶磁器用の素地土(キジド)。
坐
う 【居・坐】 (動ワ上二)
〔「ゐる」の古形。用例としては終止形「う」だけがみられる〕
すわる。「立つとも〈う〉とも君がまにまに/万葉 1912」
坐さうず
いまそう・ず イマサウズ 【坐さうず】 (動サ変)
〔動詞「いまさふ」にサ変動詞「す」の付いた「いまさひす」の転〕
何人もの人がいらっしゃる。「いとよくまゐりたる御房たちも―・じけり/大鏡(道長)」
坐さふ
まさ∘う 【坐さふ】 (連語)
〔尊敬語の動詞「坐す」に継続の助動詞「ふ」が付いた語〕
いらっしゃる。おいでになる。「脇息(キヨウソク)をおさへて―∘へ万世に/後撰(慶賀)」
坐さふ
いまそ・う イマサフ 【坐さふ】 (動ハ四)
〔動詞「います」に動詞「あふ」の付いた「いましあふ」の転。一説に,動詞「います」に継続の助動詞「ふ」の付いたものとも〕
複数の人が存在する意の「あり」の尊敬語。補助動詞としても用いられる。(何人もの人が)いらっしゃる。「天地の諸の御神等は,平らけくおだひに―・ふべし/祝詞(儺祭詞)」「諸(モロモロ)の大法師等が理(コトワリ)の如く勤て―・ひ/続紀(神護景雲一宣命)」
坐す
ま・す 【在す・坐す】 (動サ四)
(1)〔「います」の転〕
「ある」「いる」の尊敬語。いらっしゃる。「大君は神にし―・せば/万葉 235」
(2)「行く」「来る」の尊敬語。おでましになる。おいでになる。いらっしゃる。「我が背子が国へ―・しなば/万葉 3996」
(3)(補助動詞)
他の動詞の連用形に付いて,補助動詞「ある」「いる」の尊敬語。また,その動詞に尊敬の意を添える。…ていらっしゃる。お…になる。「神の御代より敷き―・せる国にしあれば/万葉 1047」「我が背子が帰り来―・さむ時のため命残さむ忘れたまふな/万葉 3774」
坐す
ざ・す [1] 【座す・坐す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「座する」の五段化〕
「ざする(座)」に同じ。「石の上に三年も―・す」
■二■ (動サ変)
⇒ざする
坐す
いま・す [2] 【在す・坐す】
■一■ (動サ四)
(1)「ある」「いる」の尊敬語。いらっしゃる。おありになる。「万代に―・し給ひて天の下申し給はね朝廷(ミカド)去らずて/万葉 879」
(2)「行く」「来る」の尊敬語。お出かけになる。おいでになる。「家思ふとこころ進むな風守り好くして―・せ荒しその路/万葉 381」「右大将の宇治へ―・すること,尚絶えはてずや/源氏(浮舟)」
(3)(補助動詞)
(ア)(「…にいます」「…にています」の形で名詞を受けて)…でいらっしゃる。「吾(ア)が大国主,汝(ナ)こそは男(オ)に―・せば/古事記(上)」
(イ)動詞・形容詞・形容動詞の連用形に付いて,尊敬の意を表す。「平らけく親は―・さね/万葉 4408」「はしきよし君はこのころ嘆かひ―・す/万葉 4214」
■二■ (動サ変)
{■一■}に同じ。「かかる道はいかでか―・する/伊勢 9」「などか久しく―・せぬ/三宝絵詞(中)」
〔活用は上代は四段。平安時代には四段とともにサ変が併用され,未然形「いませ」,連体形「いまする」,命令形「いませよ」の例があらわれるが,連用形「いませ」の形は自動詞にはない〕
■三■ (動サ下二)
他動性の動作の及ぶ人に対する敬意を表す。おいでにならせる。いらっしゃるようにさせる。「他国(ヒトクニ)に君を―・せて何時までか/万葉 3749」
坐す
わ・す 【座す・坐す】
■一■ (動サ四)
(1)〔「おはす」の転〕
「ある」「来る」などの尊敬語。「おはす」に比べて敬意は低い。おいでになる。来られる。「あの上手のぬしが―・したなどといはば/狂言六義・塗師」
(2)(補助動詞)
形容詞・形容動詞の連用形および断定の助動詞「なり」の連用形「に」,または,それらに接続助詞「て」を添えたものに付く。叙述の意を添える「ある」を軽く敬っていう。…であられる。「鼓にても―・せ,銅拍子にても―・せ,義仲が申したる旨を院に申されねばこそ/平家(四・延慶本)」
■二■ (動サ下二)
{■一■}に同じ。「藤右馬の允は―・するか/狂言・粟田口(虎寛本)」
坐す
ましま・す 【在す・坐す】 (動サ四)
〔動詞「ます(坐)」を重ねたもの。きわめて敬度が高く,中古には神仏・国王などに対して用いられた〕
(1)「有り」「居り」の尊敬語。おいでになる。おありになる。「霊験を施し給ふ事かくの如くぞ―・しける/今昔 16」「御腹に一院の宮の―・しけるが/平家 1」
(2)「行く」「来(ク)」の尊敬語。いらっしゃる。「速やかに返り給ひて後によき日を以て―・せ/今昔 24」
(3)(補助動詞)
(ア)形容動詞の連用形,または,体言に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたもの,さらに,これらに助詞「て」の付いたものに付いて,「である」の意を敬っていう。…でいらっしゃる。「宿徳(シトク)にて―・しける大徳のはやう死にけるが/大和 25」「大海の潮干て山になるまでに君は変らぬ君に―・せ/山家(雑)」
(イ)動詞の連用形,またはそれに助詞の付いたものに付いて,「てある」「ている」の意を敬っていう。特に,尊敬の助動詞「す」「さす」とともに「せまします」「させまします」の形で用いることが多い。…ていらっしゃる。…なさる。「鳥羽殿には,相国もゆるさず,法皇もおそれさせ―・しければ/平家 4」「輔仁の親王も御才学すぐれて―・しければ/平家 4」
坐する
ざ・する [2] 【座する・坐する】 (動サ変)[文]サ変 ざ・す
(1)すわる。「―・して死を待つわけにはいかない」
(2)事件のかかりあいになる。まきぞえをくう。連座する。「汚職事件に―・して辞任する」
坐そがり
みまそが・り 【在そがり・坐そがり】 (動ラ変)
「いる」「ある」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「女御,多賀幾子(タカキコ)と申す―・りけり/伊勢 77」
坐り
すわり [0] 【座り・坐り】
(1)すわること。「―場所」
(2)据えたときの落ち着き具合。安定。「―が悪い」
坐り込む
すわりこ・む [4] 【座り込む・坐り込む】 (動マ五[四])
(1)どっかりと座る。「応接間に客が―・んでいた」
(2)その場に座ったまま動かない。また,抗議・争議の戦術として特定の場所に座り続ける。「疲れて―・む」「国会の前に―・む」
坐り餅
すわりもち [3] 【坐り餅】
鏡餅。[俚言集覧]
坐り鯛
すわりだい [3] 【坐り鯛】
祝儀の膳(ゼン)に据える鯛。
坐る
すわ・る [0] 【座る・坐る・据わる】 (動ラ五[四])
(1)膝(ヒザ)を折り曲げたり,腰をかけたりして席につく。「畳に―・る」「いすに―・る」
(2)人がある位置・地位などにつく。「部長のポストに―・る」
(3)ぐらぐらしないで,安定する。《据》「腰が―・る」「赤ん坊の首が―・る」
(4)一か所に定まって動かなくなる。《据》「目が―・る」
(5)落ち着いて物に動じなくなる。《据》「肝の―・った人だ」「性根が―・る」
(6)船が座礁する。「フネガ―・ル/日葡」
(7)文字などがしっかりと書かれる。《据》「検閲の印(シルシ)の―・つた手紙/良人の自白(尚江)」「衣の端に金色の文字―・れり/謡曲・三輪」
(8)(膳(ゼン)などが)すえられる。《据》「ゼンヲ―・ル/日葡」
[可能] すわれる
坐乗
ざじょう [0] 【座乗・坐乗】 (名)スル
海軍で,司令官などが軍艦や航空機に乗り込んで指揮をとること。「国賓の―された同盟国軍艦/青春(風葉)」
坐作
ざさ [1] 【座作・坐作】
すわることと立つこと。起居。立ち居。「―進退」
坐作進退
ざさしんたい [1][1] 【座作進退・坐作進退】
立ち居振る舞い。行儀。
坐傍
ざぼう [0] 【座傍・坐傍】
座のかたわら。座右。
坐像
ざぞう [0] 【座像・坐像】
すわった姿をしている像。
坐具
ざぐ [1] 【座具・坐具】
(1)すわるとき,下に敷くもの。ござ・布団など。
(2)〔仏〕 僧の六物(ロクモツ)の一つで,布製の敷物。インドでは座臥(ザガ)するときに用い,中国・日本では,仏前で礼拝や勤行(ゴンギヨウ)をするときに敷く。尼師壇(ニシダン)。
坐列
ざれつ [0] 【座列・坐列】 (名)スル
その席に居並ぶこと。座に連なること。列座。「―して耳を傾け/太平記 8」
坐剤
ざざい [0] 【座剤・坐剤】
医薬品をカカオ脂などの基剤に混ぜて一定の形状に成形し,肛門または膣(チツ)に挿入する固形の外用剤。内部で溶けて効果を発揮する。座薬。坐薬。
坐参
ざさん [0] 【座参・坐参】
禅宗の語。夕方の座禅。住持の前で自己の見解を語る前に,僧堂で座禅して待つこと。
坐商
ざしょう [0] 【座商・坐商】
店ですわっていて商品を売る商業。また,その商人。
⇔行商
坐射
ざしゃ [0][2] 【座射・坐射】
弓道で,跪坐(キザ)の姿勢で矢をつがえたのち,立ち上がって射ること。
→立射
坐忘
ざぼう [0] 【坐忘】
雑念を去り,身心・物我の区別を忘れて現実を超越すること。
坐拝
ざはい [0] 【座拝・坐拝】
すわって神仏をおがむこと。
坐棺
ざかん [0] 【座棺・坐棺】
遺骸を座らせて入れるように作った棺。
→寝棺
坐業
ざぎょう [0] 【座業・坐業】
一定の仕事場ですわってする仕事。居職(イジヨク)。「力つよく血多き人に,―せしむれば/浴泉記(喜美子)」
坐法
ざほう [0] 【座法・坐法】
仏教やヨーガなどで,一定の形式を守った座り方。結跏趺坐(ケツカフザ)・半跏趺坐・達人座など。
坐洲
ざす [1] 【座州・坐洲】
船が州に乗り上げて動けなくなること。
坐浴
ざよく [0] 【座浴・坐浴】 (名)スル
⇒腰湯(コシユ)
坐睡
ざすい [0] 【座睡・坐睡】 (名)スル
いねむりすること。「壁に倚(モタ)れて―する丈(ダケ)だ/門(漱石)」
坐礁
ざしょう [0] 【座礁・坐礁】 (名)スル
船舶が暗礁に乗り上げて動けなくなること。「操船を誤って―させる」
坐礼
ざれい [0] 【座礼・坐礼】
(1)座っているときの礼儀作法。
(2)座ったままでする礼。
⇔立礼(リユウレイ)
坐禅
ざぜん [0] 【座禅・坐禅】
〔仏〕 仏教の中心的修行法の一つで,特に禅宗においては根幹をなす修行とされる瞑想法。状況に応じて変更することが許されるが,原則としては座布団の上に尻を置き,結跏趺坐(ケツカフザ)し,手に法界定印を結び,呼吸を緩やかにして,宗教的な精神の統一を実現する。
→禅
坐繰り
ざぐり [0] 【座繰り・坐繰り】
数個の繭から糸を集めて一本の生糸にして糸枠に巻き取る,手回しの器具。ざぐり機。
座繰り[図]
坐職
ざしょく [0] 【座職・坐職】
すわっていてする職業。
坐臥
ざが [1] 【座臥・坐臥】
(1)すわることとねること。起居。
(2)日常。ふだん。「常住―」「行住(ギヨウジユウ)―」「日常―の間/日乗(荷風)」
坐芸
ざげい [0] 【座芸・坐芸】
落語や講談など,すわってする芸。
坐薬
ざやく [0] 【座薬・坐薬】
⇒座剤(ザザイ)
坐視
ざし [1] 【座視・坐視】 (名)スル
そばで黙って見ていて手出しをしないこと。傍観。「―するに忍びない」
坐道場
ざどうじょう [2] 【座道場・坐道場】
仏道修行して悟りを開くこと。
坐食
ざしょく [0] 【座食・坐食】 (名)スル
働かずに食うこと。いぐい。徒食。「七百万石を世襲し―する者/新聞雑誌 2」
坐骨
ざこつ [0] 【座骨・坐骨】
寛骨(カンコツ)の後下部を占める屈曲した骨。すわったとき体幹を支える。
坐高
ざこう [0] 【座高・坐高】
すわったときの背の高さ。背をまっすぐにして椅子(イス)に腰かけたときの,椅子の面から頭頂までの高さ。
坑井
こうせい カウ― [0] 【坑井】
石油・ガスなどの試掘や,鉱山で鉱物の運搬・通風などのための小さい竪坑(タテコウ)。
坑儒
こうじゅ カウ― [1] 【坑儒】
秦の始皇帝が儒者を穴埋めにしたこと。
→焚書(フンシヨ)坑儒
坑内
こうない【坑内】
<in> the pit[shaft].→英和
‖坑内軌道 a pit line.坑内作業 underground working.坑内爆発 a mine explosion.坑内労働者 a pit worker.
坑内
こうない カウ― [1] 【坑内】
炭山や鉱山などの坑の内部。
坑内掘り
こうないぼり カウ― [0] 【坑内掘り】
地表から坑道を掘り,地表からの採掘が困難な鉱石を採掘する方法。
→露天掘り
坑口
こうぐち カウ― [0] 【坑口】
坑道の入り口。
坑口
こうこう カウ― [0] 【坑口】
坑道の入り口。こうぐち。
坑夫
こうふ カウ― [1] 【坑夫】
炭坑や鉱山で,採掘に従事する労働者。
坑弁
こうべん【坑弁】
(a) protest;→英和
(a) refutation; <make> a plea (被告の).→英和
〜する protest;refute;→英和
defend oneself.
坑木
こうぼく カウ― [0] 【坑木】
坑内で支柱などに使う木材。
坑木
こうぼく【坑木】
a mine pillar[post].
坑道
こうどう【坑道】
a tunnel;→英和
a gallery (横坑);→英和
a shaft (竪(たて)坑);→英和
a pit.→英和
坑道
こうどう カウダウ [0] 【坑道】
地下に掘った通路。特に鉱山で,探鉱・採鉱・運搬・排水・通気などのために設ける通路。
坑[鉱]夫
こうふ【坑[鉱]夫】
a miner;→英和
a mine worker.
坤
ひつじさる [4] 【未申・坤】
方角の名。未と申の間。南西。
坤
こん [1] 【坤】
易の八卦の一。算木で☷の形で示す。陰の卦で,柔順に物を成長させる徳を表し,南西(ひつじさる)の方角に配する。
⇔乾(ケン)
坤儀
こんぎ [1] 【坤儀】
(1)大地。坤輿(コンヨ)。
(2)皇后。また,その威徳。坤徳。
坤徳
こんとく [0] 【坤徳】
(1)地の徳。大地が万物を生育する力。
(2)皇后の徳。
⇔乾徳(ケントク)
坤軸
こんじく [0] 【坤軸】
大地の中心を貫いて支えていると考えられていた軸。地軸。「両岸も為に震ひ,―も為に轟き/金色夜叉(紅葉)」
坤輿
こんよ [1] 【坤輿】
大地。地球。坤儀。
坤輿万国全図
こんよばんこくぜんず 【坤輿万国全図】
漢文の世界地図。1602年,マテオ=リッチの原稿をもとに李之藻が北京で刊行。六幅から成る。
坤道
こんどう [0][1] 【坤道】
大地の原理。また,女性の守るべき道。婦道。
⇔乾道(ケンドウ)
坦々たる
たんたん【坦々たる】
[平らな]level;→英和
even;→英和
smooth;→英和
flat;→英和
[単調な]uneventful;→英和
peaceful;→英和
monotonous.→英和
坦坦
たんたん [0] 【坦坦】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)土地・道路などの平らなさま。「―とした道を歩く」
(2)大した波乱もなく物事の過ぎて行くさま。平凡なさま。「―たる生涯」
坦夷
たんい [1] 【坦夷】 (名・形動)[文]ナリ
土地などが平らである・こと(さま)。平坦。「―なる大道を択ばば危険少ふして/経国美談(竜渓)」
坦懐
たんかい [0] 【坦懐】
胸にわだかまりのないこと。心の平らかであること。「虚心―」
坦路
たんろ [1][0] 【坦路】
平らな道。
坦道
たんどう [0] 【坦道】
平らな道。坦途。
坩堝
かんか [1] 【坩堝】
るつぼ。
坩堝
るつぼ【坩堝】
a melting pot;a crucible.→英和
坩堝
るつぼ [1][0] 【坩堝】
(1)化学実験などで,物質を溶融し,または焙焼する場合に用いる耐熱性容器。石英製・陶磁製・金属製などがある。
(2)熱く激しい気分がみなぎっていることのたとえ。「場内は興奮の―と化した」
(3)種々のものが混ざっている状態のたとえ。「人種の―」
坩堝(1)[図]
坩堝炉
るつぼろ [3] 【坩堝炉】
坩堝を収容して中の材料を融解する炉。小量の金属やガラスの融解に用いる。
坩堝鋼
るつぼこう [0] 【坩堝鋼】
坩堝を用いて精錬した鋼。
坪
つぼ [0] 【坪】
(1)土地区画の単位。条里制では,一辺が一町(三六〇尺)の土地区画で,その面積を一町歩という。平城京・平安京の条坊制では,一坊の一六分の一の街区をいい,その一辺は一町(四〇〇尺)。
→町(4)
(2)土地や建物の面積の単位。一間平方。曲尺で六尺平方。メートル条約加入後,1891年(明治24)に400平方メートルを一二一坪と定め,一坪は約3.306平方メートルとなった。歩(ブ)。
→町(2)
(3)土砂の体積の単位。六尺立方。立坪(リユウツボ)。
(4)格子の縦横の桟に囲まれたます目の一つ一つ。
(5)錦織りで一寸四方。寸坪。
(6)(「壺」とも書く)
(ア)建物・塀などで囲まれた狭い庭。坪庭。中庭。「前は―なれば前栽植ゑ/枕草子 245」
(イ)中庭に面した宮中の殿舎。「桐―」
坪井
つぼい ツボヰ 【坪井】
姓氏の一。
坪井九馬三
つぼいくめぞう ツボヰクメザウ 【坪井九馬三】
(1858-1936) 歴史学者。大坂生まれ。東大教授。歴史学にドイツ流の実証的研究法を導入した。著「史学研究法」
坪井信道
つぼいしんどう ツボヰシンダウ 【坪井信道】
(1795-1846) 江戸後期の蘭方医。美濃の人。名は道,号は誠軒・冬樹。蘭学塾を開き,緒方洪庵・川本幸民などの俊才を出す。毛利侯の藩医となり,兵事にも関与。著「診侯大概」「万病治準」など。
坪井忠二
つぼいちゅうじ ツボヰ― 【坪井忠二】
(1902-1982) 地球物理学者。東京生まれ。正五郎の次男。東大教授。地震に伴う地殻変動の研究,次いで重力を研究。日本全国の重力測定を実施。また,地震予知研究計画のとりまとめに参画。著「重力」
坪井杜国
つぼいとこく ツボヰ― 【坪井杜国】
(?-1690) 江戸前期の俳人。尾張の人。芭蕉の弟子。米穀商。のち空米売買の罪で追放される。芭蕉「笈の小文」の旅に同行。
坪井正五郎
つぼいしょうごろう ツボヰシヤウゴラウ 【坪井正五郎】
(1863-1913) 人類学者。江戸生まれ。東大教授。1884年(明治17)学友とともに人類学会を創設し日本の人類学・考古学の開拓者となる。日本石器時代人についてコロボックル説を主張。著「人類学叢話」
坪井玄道
つぼいげんどう ツボヰゲンダウ 【坪井玄道】
(1852-1922) 教育者。下総の人。東京高等師範教授。米人教師の伝えた軽体操を「普通体操」と称して紹介・普及につとめるなど,学校体育の発展に貢献。
坪井誠太郎
つぼいせいたろう ツボヰセイタラウ 【坪井誠太郎】
(1893-1986) 地質鉱物学者。東京生まれ。正五郎の長男。東大教授。火成岩の成因,造岩鉱物の研究など岩石学に大きく貢献。著「岩石学」
坪付
つぼつけ [0] 【坪付】
古代・中世,田地の所在地・面積・状況などを記した帳簿。律令制下では国司から太政官に,荘園では荘官から荘園領主に提出された。戦国時代には,大名が家臣に与えた知行目録をいった。坪付帳。
坪内
つぼうち 【坪内】
姓氏の一。
坪内逍遥
つぼうちしょうよう 【坪内逍遥】
(1859-1935) 小説家・評論家・劇作家・翻訳家・教育家。美濃国生まれ。本名,雄蔵。別号,春のや主人・春のやおぼろ・小羊など。東大卒。早大教授。近代小説の理論書「小説神髄」で心理的写実主義を提唱,実践作「当世書生気質」「細君」を世に問うた。以後「早稲田文学」の刊行に尽力,史劇に新領域を開き「桐一葉」「牧の方」「役の行者」などを残した。シェークスピア全集の個人訳がある。
坪刈
つぼがり [0] 【坪刈(り)】
(1)田畑の全体の収穫量を推定するために,一坪だけ稲などを刈ってみること。歩刈(ブガ)り。
(2)下刈りの一種。植栽地全域を下刈りせず,植栽木の周囲のみを刈ること。
坪刈り
つぼがり [0] 【坪刈(り)】
(1)田畑の全体の収穫量を推定するために,一坪だけ稲などを刈ってみること。歩刈(ブガ)り。
(2)下刈りの一種。植栽地全域を下刈りせず,植栽木の周囲のみを刈ること。
坪前栽
つぼせんざい 【坪前栽・壺前栽】
中庭に植えた前栽。「―のいとをかしう/源氏(東屋)」
坪庭
つぼにわ [0] 【坪庭・壺庭】
屋敷内の建物や塀などで囲まれたごく小さな庭園。小庭。
坪当たり
つぼあたり [3] 【坪当(た)り】
坪に割り当てること。一坪につき。
坪当り
つぼあたり [3] 【坪当(た)り】
坪に割り当てること。一坪につき。
坪抜き
つぼぬき [0] 【坪抜き】
魚の鰓蓋(エラブタ)の下へ菜箸(サイバシ)を入れ,内臓をこれにからめて抜き出すこと。
坪数
つぼすう【坪数】
acreage;→英和
area;→英和
floor space (家の).
坪数
つぼすう [3] 【坪数】
坪を単位としてはかった,土地や建物などの面積。
坪田
つぼた 【坪田】
姓氏の一。
坪田譲治
つぼたじょうじ 【坪田譲治】
(1890-1982) 児童文学者・小説家。岡山県生まれ。早大卒。「赤い鳥」などに童話を発表。独特な童心の世界を描く。作「正太の馬」「お化けの世界」「子供の四季」など。
坪石
つぼいし [2] 【坪石】
団塊の一。直径5〜10センチメートルの球ないし楕円体,中空で壺状の土塊。中に砂が入っていることもある。珍石の一種で,岐阜県土岐市に産するものは,美濃壺石と呼ばれて天然記念物。
→鳴り石
坪網
つぼあみ [0] 【坪網・壺網】
建て網の一。枡網(マスアミ)に似て数か所に壺,あるいは牢と呼ぶ袋状の網がついた網。垣網で透導した魚群をその袋に追い込んで捕る。
坪量
つぼりょう [2] 【坪量】
印刷で,紙の重さを表す単位。1平方メートル当たりの重さをグラムで表したもの。
垂
たる 【垂】
〔「垂水(タルミ)」の略〕
滝のこと。
垂
しで [1][2] 【四手・垂】
〔動詞「しづ(垂)」の連用形から〕
(1)玉串や注連縄(シメナワ)などに下げる紙。古くは木綿(ユウ)を用いた。
(2)槍の柄につけ,槍印とするヤクの毛で作った払子(ホツス)のようなもの。
(3)カバノキ科の落葉高木。アカシデ・イヌシデ・クマシデなどの総称。
四手(1)[図]
垂し髪
すべしがみ 【垂し髪】
「すべらかし(垂髪)」に同じ。
垂づ
し・ず シヅ 【垂づ】 (動ダ下二)
たらす。たれさげる。「思泥(シデ)の崎木綿(ユウ)取り―・でて幸(サキ)くとそ思ふ/万葉 1031」
垂らし
たらし [3] 【垂らし・滴し】
〔動詞「垂らす」の連用形から〕
(1)液体などをたらすこと。したたり。たれ。「洟(ハナ)―」「一(ヒト)―」
(2)航海中荒天にあった船が,風浪に流されるのを防ぎ,かつ安全を保つために船首または船尾から曳かせる碇(イカリ)ないし碇綱。《垂》
→シー-アンカー
垂らす
たら・す [2] 【垂らす】 (動サ五[四])
(1)液体などを少しずつ上方から流す。したたらす。「よだれを―・す」
(2)垂れるようにする。ぶらさげる。「カーテンを―・す」「釣り糸を―・す」
→たれる
[可能] たらせる
垂らす
たらす【垂らす】
[つるす]hang down;[こぼす](let) drop;→英和
drip;→英和
spill <water> .→英和
垂り
しだり 【垂り】
〔四段動詞「しだる(垂)」の連用形から〕
たれ下がること。しだれ。
垂り
しずり シヅリ 【垂り】
「垂(シズ)れ」に同じ。「何となく暮るる―のおとまでも雪あはれなる深草の里/山家(冬)」
垂り尾
しだりお 【垂り尾】
長くたれ下がっている尾。「あしひきの山鳥の尾の―の長々し夜をひとりかも寝む/万葉 2802」
垂り柳
しだりやなぎ [4] 【垂り柳】
「しだれやなぎ(枝垂れ柳)」に同じ。「ももしきの大宮人のかづらける―は見れど飽かぬかも/万葉 1852」
垂り穂
たりほ [0] 【垂り穂】
実って垂れている,稲・麦などの穂。
垂り雪
しずりゆき シヅリ― [3] 【垂り雪】
屋根や木の枝などから落ちる雪。また,落ちた雪。しずれ雪。しずれ。[季]冬。
垂る
しず・る シヅル 【垂る】 (動ラ下二)
木の枝などに積もった雪が落ちる。「朝まだき松のうは葉の雪は見む日影さしこば―・れもぞする/為忠百首(丹後守)」
垂る
た・る 【垂る】
■一■ (動ラ四)
(1)水滴がしたたり落ちる。たれる。「白ひげの上ゆ涙―・り/万葉 4408」
(2)ものの一端が下に垂れ下がる。「(鼻ハ)先の方少し―・りて色つきたる事/源氏(末摘花)」
■二■ (動ラ下二)
⇒たれる
垂る
しだ・る 【垂る】
■一■ (動ラ四)
下にたれさがる。「葉―・りて枝に垂れしけり/今昔 1」
■二■ (動ラ下二)
⇒しだれる
垂れ
たれ【垂れ】
(1)[汁]sauce;→英和
gravy (肉汁).→英和
(2) a flap (ポケットの).→英和
垂れ
たれ 【垂れ】
■一■ [2] (名)
(1)たれること。「鼻―小僧」
(2)たれているもの。
(ア)剣道の防具で胴の下につけて太ももあたりを保護するもの。
(イ)垂れ駕籠のむしろ戸。
(ウ)平緒につけてたらすもの。
(エ)能の仮髪の一。鬢(ビン)から肩の前に垂らし,髪の乱れを表すもの。白・黒二色がある。
(3)食べ物に味をつける濃い汁。醤油・味醂・酒・砂糖などを煮つめたものなど。
(4)漢字の構成部分の名称。「府」の「广(まだれ)」,「原」の「厂(がんだれ)」,「癖」の「疒(やまいだれ)」など,字の上部から左に垂れた形のもの。
■二■ (接尾)
〔「ったれ」とも〕
体言に付いて,その性質や状態をはっきり表す人をののしっていうのに用いる。「しみっ―」「ばか―」
垂れ
しずれ シヅレ 【垂れ】
〔動詞「垂(シズ)る」の連用形から〕
木の枝などから,積もった雪が落ちること。また,その雪。しずり。「難波江の葦のあさはの―こそ/為忠百首(木工頭)」
垂れ
しだれ [3] 【枝垂れ・垂れ】
〔下二段動詞「垂(シダ)る」の連用形から〕
たれ下がること。しだり。
垂れこめる
たれこめる【垂れこめる】
hang over (もやが).
垂れる
た・れる 【垂れる】
■一■ [2] (動ラ下一)[文]ラ下二 た・る
□一□(自動詞)
(1)水滴がしたたり落ちる。「水がぽたぽた―・れる」「鼻水が―・れそうになる」
(2)一端を止められた紐(ヒモ)・布・紙などの他端が下にさがる。「長い髪が後ろに―・れている」「耳の―・れた犬」
□二□(他動詞)
(1)小便・大便などを排泄(ハイセツ)することをやや卑しめていう語。「糞(クソ)を―・れる」「屁(ヘ)を―・れる」
(2)目下の者に教訓や模範を示す。「人々に範(ハン)を―・れる」「教訓を―・れる」
(3)神仏が恵みを人に与える。「仏が慈悲を―・れる」「神が恩寵(オンチヨウ)を―・れる」
(4)あとまで残す。あとにとどめる。「名声を後に―・れる」
(5)下にたらす。「釣り糸を―・れる」「スダレヲ―・ルル/日葡」「目より血の涙を―・れて/宇治拾遺 4」
(6)首や糸などを下にさげる。「深く首(コウベ)を―・れる」「川面に枝を―・れた柳」
(7)髪をそる。「カミヲ―・ルル/日葡」「額(ヒタイ)―・れうと思うて/浄瑠璃・重井筒(中)」
■二■ (接尾)
〔「ったれる」とも〕
体言に付いて,そのような性質・状態に対する嫌悪の気持ちを表す。「あまっ―・れる」
〔本来は四段活用の「垂る」に対する他動詞。四段活用の「垂る」が衰退し,平安末期頃他動詞の「垂らす」が生じて以降,下二段活用の「垂る」が自動詞としても用いられるようになった〕
垂れる
たれる【垂れる】
[下げる]hang (down);→英和
drop;→英和
droop;→英和
dangle (ぶらぶらと);→英和
trail (ひきずる);→英和
[したたる]drop;→英和
drip;→英和
trickle;→英和
bestow a favor <on> (恵みを).→英和
垂れる
しだ・れる [3] 【垂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しだ・る
〔四段動詞「しだる」の下二段化〕
長くたれ下がる。「柳の枝が―・れる」「山ふかみ岩に―・るる水溜めむ/山家(雑)」
垂れん棒
たれんぼう [0] 【垂れん棒】
(1)つららの異名。
(2)飴ん棒。
垂れ下がる
たれさがる【垂れ下がる】
hang (down);→英和
dangle.→英和
垂れ下がる
たれさが・る [4][0] 【垂れ下(が)る】 (動ラ五[四])
下にさがっている。「風がないので,旗が―・っている」
垂れ下る
たれさが・る [4][0] 【垂れ下(が)る】 (動ラ五[四])
下にさがっている。「風がないので,旗が―・っている」
垂れ味噌
たれみそ [0] 【垂れ味噌】
味噌を水で溶いて煮つめ,布袋に入れてしたたらせて得た汁。煮物・汁物に用いた。
垂れ壁
たれかべ [2] 【垂れ壁】
天井から垂れ下がったような形の壁。鴨居の上の小壁などをいう。防煙区画として重要。
垂れ尼
たれあま [3] 【垂れ尼】
髪を短くそいでたらしている尼。また,その髪形。そぎあま。
垂れ布
たれぬの 【垂れ布】
壁の代わりに掛けて,垂らした布。とばり。「―を引き開て/今昔 28」
垂れ幕
たれまく【垂れ幕】
a (drop) curtain.
垂れ幕
たれまく [0][2] 【垂れ幕】
仕切るために,たれさげた幕。
垂れ流し
たれながし [0] 【垂れ流し】 (名)スル
(1)大小便をたれ流すこと。
(2)未処理の廃棄物などをたれ流すこと。「―公害」
垂れ流す
たれなが・す [0][4] 【垂れ流す】 (動サ五[四])
(1)大小便を無意識のうちにしてしまう。
(2)(工場などが)必要な処置をしないで汚水などを川や海に流す。「廃液を―・す」
垂れ流す
たれながす【垂れ流す】
discharge (汚水などを).→英和
垂れ目
たれめ [0][3] 【垂れ目】
目尻の下がった目。下がり目。
垂れ籠める
たれこ・める [0][4] 【垂れ込める・垂れ籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 たれこ・む
(1)雲などが低くおおう。「暗雲が低く―・める」
(2)簾(スダレ)や帳(トバリ)をたれて,部屋の中にとじこもる。「―・めて春の行方も知らぬまに/古今(春下)」
垂れ絹
たれぎぬ [3][0] 【垂れ絹】
垂れさげて室内の仕切りにする布。たれぬの。とばり。
垂れ纓
たれえい 【垂れ纓】
⇒すいえい(垂纓)
垂れ耳
たれみみ [2] 【垂れ耳】
耳たぶがたれるほど大きな耳。
垂れ込み
たれこみ [0] 【垂れ込み】
垂れ込むこと。密告。
垂れ込み
たれこみ【垂れ込み】
<話> a tip-off.
垂れ込む
たれこむ【垂れ込む】
squeal <on a person> ;→英和
<話> tip off <the police> .
垂れ込む
たれこ・む [0][3] 【垂れ込む】
■一■ (動マ五)
密告する。「警察に―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒たれこめる
垂れ込める
たれこ・める [0][4] 【垂れ込める・垂れ籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 たれこ・む
(1)雲などが低くおおう。「暗雲が低く―・める」
(2)簾(スダレ)や帳(トバリ)をたれて,部屋の中にとじこもる。「―・めて春の行方も知らぬまに/古今(春下)」
垂れ髪
たれがみ [2] 【垂れ髪】
少女などの,結い上げないで垂れさげた髪。
垂んとす
なりなんと∘す 【垂んとす】 (連語)
⇒なんなんとする
垂んとする
なんなんと・する [3] 【垂んとする】 (動サ変)[文]サ変 なんなんと・す
〔「なりなんとす」の転。漢文訓読に由来する語〕
まさになろうとする。「五万人に―・する大観衆」「日没に―・するに及んで/八十日間世界一周(忠之助)」
垂下
すいか [1][0] 【垂下】 (名)スル
たれ下がること。たれ下げること。下垂。「幹竹割(カラタケワリ)に割放(サキハナ)したる断面は,半空(ナカゾラ)より一文字に―して/金色夜叉(紅葉)」
垂下養殖
すいかようしょく [4] 【垂下養殖】
貝類・藻類などを籠(カゴ)に入れたり縄に付着させて,海中につり下げて養殖する方法。カキ・ホタテガイ・コンブ・ワカメなどの養殖に利用される。垂下式養殖。
垂乳し
たらちし 【垂乳し】 (枕詞)
〔「たらちね」の転か〕
「母」「吉備(キビ)」にかかる。「―母に懐(ムダ)かえ/万葉 3791」「―吉備の鉄(マガネ)の狭鍬(サグワ)持ち/播磨風土記」
垂乳しの
たらちしの 【垂乳しの】 (枕詞)
「母」にかかる。「―母が目見ずておほほしく/万葉 887」
垂乳しや
たらちしや 【垂乳しや】 (枕詞)
「母」にかかる。「うちひさす宮へ上ると―母が手離れ/万葉 886」
垂乳女
たらちめ 【垂乳女】
〔「垂乳根(タラチネ)」から類推して作られた語〕
母。「五月五日は,―の跡とひに/とはずがたり 2」
垂乳根
たらちね [0] 【垂乳根】
〔枕詞「たらちねの」から〕
(1)母。母親。たらちめ。「その―を尋ぬなる,子安の塔を過ぎ行けば/謡曲・熊野」
(2)親。父をも母をもいう。「昔だに昔と思ひし―のなほ恋しきぞはかなかりける/新古今(雑下)」
(3)〔母の意の「垂乳女(タラチメ)」が生じたことから〕
父。父親。たらちお。「(実忠ノコトヲ)忘るなよ契りおきけむ―も笑みて見るらむ/宇津保(国譲中)」
垂乳根の
たらちねの 【垂乳根の】 (枕詞)
(1)「母」にかかる。「―母の命は斎瓮(イワイヘ)を前にすゑ置きて/万葉 443」
(2)(中古以降の用法)「親」にかかる。「―親のまもりとあひ添ふる心ばかりはせきなとどめそ/古今(離別)」
〔語義未詳。乳を垂らす意とも,乳の満ち足りた意ともいう〕
垂乳男
たらちお 【垂乳男】
〔「垂乳女(タラチメ)」に対して作られた語〕
父。「いかなる―,たらちねの心の闇といふとも/とはずがたり 3」
垂井
たるい タルヰ 【垂井】
岐阜県南西部,揖斐(イビ)川支流の相川扇状地上にある町。中山道の旧宿場町。
垂仁天皇
すいにんてんのう 【垂仁天皇】
記紀所伝の第一一代天皇。活目入彦五十狭茅尊(イクメイリビコイサチノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。崇神天皇の第三皇子。都は大和国纏向珠城(マキムクノタマキ)宮。
垂加
すいか 【垂加】
山崎闇斎の霊社号。しでます。
垂加神道
しでますしんとう [5] 【垂加神道】
⇒すいかしんとう(垂加神道)
垂加神道
すいかしんとう [4] 【垂加神道】
江戸初期,山崎闇斎が儒家神道を集大成して唱えた神道説。儒教を中心に陰陽五行説,理気説などを取り入れた説で,神人合一観を特徴とする。熱烈な天皇崇拝の立場は多くの神道家に影響を与えた。すいがしんとう。しでますしんとう。山崎神道。
垂尾
たりお 【垂尾】
長く垂れさがった尾。しだり尾。「鶏(カケ)の―の乱れ尾の長き心も思ほえぬかも/万葉 1413」
垂心
すいしん [0] 【垂心】
〔数〕 三角形の各頂点から対辺に下ろした三垂線が交わる一点。
垂心
すいしん【垂心】
《数》an orthocenter.
垂憐
すいれん [0] 【垂憐】
あわれみをかけること。
垂拱
すいきょう [0] 【垂拱】
〔書経(武成)「垂拱而天下治」。衣の袖を垂れ,手をこまぬく意〕
何もせず,なすがままに任せること。多く,天下がよく治まっていることにいう。垂裳(スイシヨウ)。
垂撥
すいばち [0] 【垂撥】
花瓶を掛けるための道具。1メートルほどの板に上下に移動できる掛け釘をつけたもの。琵琶(ビワ)の撥(バチ)に形が似るところからいう。
垂教
すいきょう [1] 【垂教】 (名)スル
教え示すこと。また,教え。「原意を損ずるを発見せば請ふ―せよ/罪と罰(魯庵)」
垂木
たるき [0] 【垂木・棰・椽・架】
屋根板を支えるために棟木から軒桁に架け渡す長い材。はえき。たりき。
垂木
たるき【垂木】
a rafter.→英和
垂木先瓦
たるきさきがわら [6] 【垂木先瓦】
垂木の先端に装飾物として釘で打ちつける瓦。円形・方形のものが多く,平安末期以後は金具にかわる。垂木瓦。
垂木割
たるきわり [0] 【垂木割(り)】
垂木の配置法。垂木の間隔によって繁(シゲ)割り・まばら割り・吹き寄せ割りなどがあり,並べ方によって平行垂木と扇垂木がある。
垂木割り
たるきわり [0] 【垂木割(り)】
垂木の配置法。垂木の間隔によって繁(シゲ)割り・まばら割り・吹き寄せ割りなどがあり,並べ方によって平行垂木と扇垂木がある。
垂木形
たるきがた [0] 【垂木形】
垂木に平行に取り付ける幅の狭い簡略な破風板。
垂木竹
たるきだけ [3] 【垂木竹】
竹を垂木としたもの。また,その竹。さらし竹,すす竹などを用いる。
垂木鼻
たるきばな [3] 【垂木鼻】
垂木の端。また,その装飾。こじり。
垂柳
すいりゅう [0] 【垂柳】
シダレヤナギの異名。垂楊。
垂柳遺跡
たれやなぎいせき 【垂柳遺跡】
青森県東津軽郡田舎館村にある弥生中期の水田遺跡。七〇〇枚の水田址・水路,籾痕のある田舎館式土器,炭化米が発見され,北辺の稲作を証明した。
垂楊
すいよう [0] 【垂楊】
「垂柳(スイリユウ)」に同じ。
垂死
すいし [0] 【垂死】
今にも死にそうな状態。瀕死(ヒンシ)。「―の病床にある」
垂水
たるみ 【垂水】
垂れ落ちる水。滝。「石(イワ)走る―の上のさわらびの萌(モ)え出づる春になりにけるかも/万葉 1418」
垂水
たるみ 【垂水】
兵庫県神戸市西端の区名。明石海峡に臨む景勝地。
垂水
たるみず タルミヅ 【垂水】
鹿児島県大隅半島西部,鹿児島湾に面する市。ポンカン・ビワ・エンドウなどの栽培,ハマチ養殖,観光が産業の中心。
垂氷
たるひ 【垂氷】
雨・雪などの水が,軒・岩角などから,したたりながら凍って垂れ下がったもの。つらら。[季]冬。「滝の白糸―となり/平家 5」
垂涎
すいえん [0] 【垂涎】 (名)スル
「すいぜん(垂涎)」の慣用読み。
垂涎
すいぜん [0] 【垂涎】 (名)スル
〔「すいせん」「すいえん」とも〕
(1)よだれをたらすこと。
(2)ある物をしきりに欲しがること。「一同は巨額の賞金に―して/八十日間世界一周(忠之助)」
垂涎の的
すいぜんのまと 【垂涎の的】 (連語)
何としてでも手に入れたいと思うほどの貴重なもの。
垂準
すいじゅん [0] 【垂準】
⇒下(サ)げ墨(スミ)(1)
垂直
すいちょく [0] 【垂直】 (名・形動)[文]ナリ
〔まっすぐたれる意〕
(1)ある平面,または直線に対して直角であること。そのさま。また,その方向。「基準線に―な直線を引く」
(2)「鉛直(エンチヨク){(1)}」に同じ。「柱を―に立てる」
垂直の
すいちょく【垂直の】
perpendicular;→英和
vertical.→英和
‖垂直線(降下) a vertical line (descent).垂直離着陸機《空》a VTOL.
垂直二等分線
すいちょくにとうぶんせん [8] 【垂直二等分線】
線分の中点を通り,この線分に垂直な直線。
垂直分布
すいちょくぶんぷ [5] 【垂直分布】
土地の高度や水深との関係から見た生物の分布。温度が分布の限定要因となる。
⇔水平分布
垂直圏
すいちょくけん [4][3] 【垂直圏】
天頂・天底を通り,地平線に垂直な天球上の大円。天の両極を通るものを天の子午線という。鉛直圏。
垂直安定板
すいちょくあんていばん [0] 【垂直安定板】
飛行機の垂直尾翼のうち方向舵を除いた部分。進行方向の安定を保つためのもの。
垂直尾翼
すいちょくびよく [5] 【垂直尾翼】
飛行機の尾部に垂直に取り付けられた翼。通常,垂直安定板と方向舵から成る。
垂直思考
すいちょくしこう [5] 【垂直思考】
常識にとらわれ一定の枠から抜け出すことのできない硬直した思考方法。
→水平思考
垂直感染
すいちょくかんせん [5] 【垂直感染】
胎児期あるいは周産期における,母から子への感染。風疹(フウシン)・梅毒・ヘルペス・ B 型肝炎・エイズなどがある。母子感染。
→水平感染
垂直的分業
すいちょくてきぶんぎょう [0] 【垂直的分業】
主に発展段階の異なる国の間で行われる国際分業。先進国が工業製品を,発展途上国がその原材料を供給しあうような場合をいう。
⇔水平的分業
垂直的統合
すいちょくてきとうごう [0] 【垂直的統合】
ある製品についての原材料生産,部品生産,製品生産,製品販売といった流れにおいて,その前後の段階にある企業を統合すること。合併だけでなく提携や系列化を含むと考えられる。
⇔水平的統合
垂直磁化記録
すいちょくじかきろく [7] 【垂直磁化記録】
磁気記録で,ディスクやテープの面に垂直な方向に磁化して記録する方式。面に水平な方向に磁化する従来の方式に比べて高密度の記録が可能。
垂直線
すいちょくせん [4][3] 【垂直線】
ある直線,あるいはある平面に垂直な直線。垂線。また,鉛直線。
垂直貿易
すいちょくぼうえき [5] 【垂直貿易】
垂直的分業関係にある国の間の貿易。
→垂直的分業
垂直跳び
すいちょくとび [0] 【垂直跳び】
体力診断テストの一つ。助走をしないで,その場で跳び上がり,その高さを測定する。瞬発力を診断する。
垂直離着陸機
すいちょくりちゃくりくき [8] 【垂直離着陸機】
〔vertical takeoff and landing〕
滑走しないで,垂直に離着陸できる飛行機。ブイトール。VTOL。
垂直面
すいちょくめん [4] 【垂直面】
ある平面に垂直な平面。すなわち,ある平面に垂直な直線を含んだ平面。
垂示
すいじ [1][0] 【垂示】 (名)スル
〔「すいし」とも〕
(1)教えしめすこと。「汽車に乗り後るる等の憂なきや否やを―し玉へ/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)〔仏〕 禅宗で,師が弟子たちに教えを説くこと。また,その教え。示衆(ジシユ)。垂語。
垂範
すいはん [0] 【垂範】 (名)スル
上に立つ者が,模範を示すこと。手本になること。「率先―する」
垂簾
すいれん [0] 【垂簾】
(1)すだれをたらすこと。また,たらしたすだれ。
(2)〔古く中国で,皇太后などが群臣に接する際には,その前にすだれをたらしたことから〕
皇太后や太皇太后が幼帝に代わって政治を行うこと。また,その政治。垂簾の政(マツリゴト)。
垂線
すいせん [1] 【垂線】
ある直線・平面と垂直に交わる直線。その交点を垂線の足という。垂直線。
垂線
すいせん【垂線】
a perpendicular (line).→英和
垂纓
すいえい [0] 【垂纓】
冠の纓をそのまま後方に垂らしたもの。文官の冠につける。たれえい。
→纓
垂衣
すいい [1] 【垂衣】
〔易経〕
天下を治めること。また,天子。
垂裳
すいしょう [0] 【垂裳】
〔易経(繋辞下)「黄帝尭舜,垂�衣裳�而天下治」〕
何もしないでいること。天下が平和に治まっていることにいう。垂拱(スイキヨウ)。
垂訓
すいくん [0] 【垂訓】
示された教え。与えられたいましめ。また,教えをたれること。「山上の―」
垂語
すいご [1] 【垂語】
禅家で,師が学僧のために教えさとす言葉。垂示。
垂足
すいそく [1] 【垂足】
〔数〕 垂線の足。
→垂線
垂足三角形
すいそくさんかくけい [7] 【垂足三角形】
三角形の各頂点から対辺に下ろした垂線の足を頂点とする三角形。
垂迹
すいじゃく [0] 【垂迹】
〔古くは「すいしゃく」〕
〔仏〕 仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)を救うために仮の姿をとってこの世に現れること。また,その仮の姿。特に,日本では在来の神を仏・菩薩の垂迹であるとする。
→本地(ホンジ)
垂迹画
すいじゃくが [0] 【垂迹画】
本地垂迹説によって描かれた宗教画。曼荼羅(マンダラ)にならったものが多い。
垂釣
すいちょう [0] 【垂釣】
釣り糸を垂れて釣りをすること。
垂露
すいろ [1] 【垂露】
書道で,筆法の一。縦の画の終わりを,たれる露のように押さえて止めるもの。
→懸針(ケンシン)
垂領
たりくび [2] 【垂領】
左右の襟を低くたれさげ,引き合わせに着用すること。中世以降,水干(スイカン)などの盤領(マルエリ)を垂領に着る着用法が生じた。また,小袖などの左右を引き違えに,V 字形に合わせて着る襟。
⇔上頸(アゲクビ)
垂領[図]
垂髪
すいはつ [0] 【垂髪】
(1)背後に長く垂れた髪。たれがみ。すべらかし。
(2)垂れ髪の子ども。幼児。
垂髪
すいほつ [0] 【垂髪】
仏像で,肩まで垂れている髪をいう。
垂髪
すべらかし [0] 【垂髪】
婦人の髪形の一。鬢(ビン)を大きく張り,背の方へ長くさげたもの。かもじを入れ,水引などを結ぶ。武家婦人・宮中女官などが結った。すべしがみ。おすべらかし。さげがみ。
垂髪[図]
型
−がた【−型】
<of intellectual> type;→英和
<of the> style <in fashion> ;→英和
the <'63> model <Ford> .→英和
型
かた [2] 【形・型】
(1)外見に現れたかたち。かっこう。《形》「髪の―を整える」「―がくずれる」
(2)相対的な特性によって区別される性質や形態。タイプ。《型》「新しい―の車」「―によって分類する」
(3)同種類の物を幾つも作る時,基にする枠や紙。ひながた・鋳型・型紙など。《型》「石膏(セツコウ)を―に入れる」「―を取る」
(4)スポーツ・芸道などで規範とされる一定の体勢や動作。フォーム。「柔道の―」「―が決まる」
(5)習慣で決まっている形式。しきたり。慣例。《型》「―を破る」「―のとおりに行う」
(6)借金が返せない時の保証として相手に渡す約束をした物。抵当。担保。《形》「土地を―に借金する」「借金の―に家屋を取る」
(7)前に物事のあったことを示すしるし。あとかた。形跡。「所せく集ひし馬・車の―もなく/源氏(須磨)」
(8)絵図。「―にかきても見まうきさましたり/源氏(末摘花)」
(9)模様。「着る物の―にてばし侍るか/仮名草子・伊曾保物語」
(10)うらないの結果。うらかた。「告(ノ)らぬ妹が名―に出でむかも/万葉 3488」
(11)銭の文字のある方の面。銭の表。
⇔縵面(ナメ)
[物類称呼]
(12)(「がた」の形で)
(ア)名詞の下に付いて,ある物に似たかたちをしていることを表す。《形》「扇―」「ピラミッド―」
(イ)名詞や形容詞の語幹の下に付いて,ある性質・形式をもつことを表す。《型》「 A ―の血液」「冬―の気圧配置」「ハムレット―」「うるさ―」
型
がた [2] 【形・型】
⇒かた(形・型)(12)
型付き
かたつき [2][0] 【形付き・型付き】
(1)形・模様がついていること。また,そのもの。
(2)サラサの別称。
型付け
かたつけ [4][0] 【型付け】
(1)「型置き」に同じ。
(2)能楽における演者の動きの方式,またそれを曲ごとに記した書物。
型付け染め
かたつけぞめ [0] 【型付け染め】
模様を型付けによって表した染め物。
型友禅
かたゆうぜん [3] 【型友禅】
〔「型紙友禅」の略〕
型紙を用い,糊(ノリ)に染料を加えた写し糊を使って模様を染め出す友禅染め。明治以後始まり,量産されるようになった。
型吹き
かたぶき [0] 【型吹き】 (名)スル
ガラス器物の成形法の一。木型や金型などの中に,熔解したガラス種(ダネ)を吹きこむ技法。「―ガラス」
→吹きガラス
型小紋
かたこもん [3] 【型小紋】
本来の型染めの小紋。機械捺染(ナツセン)に対していう。
型崩れ
かたくずれ [3] 【型崩れ・形崩れ】
素材の不良や縫製の不具合などのために,洋服・靴などのもとの形が変化して,見苦しくなること。
型師
かたし [2] 【型師】
鋳型を作る職人。
型式
けいしき [0] 【型式】
⇒かたしき(型式)
型式
かたしき [0] 【型式】
飛行機・自動車などで,その構造・設備・外形などの違いによって他と区別される独自の型。モデル。
型式証明
かたしきしょうめい [5] 【型式証明】
航空機などの型式の設計が,定められた基準に適合しているという運輸大臣の証明。
型打ち作業
かたうちさぎょう [5] 【型打ち作業】
金属製品の大量生産の一手段。プレスによる打ち抜き,または成型作業。
型押し
かたおし [0] 【型押し】 (名)スル
板などに模様を彫り,紙などに押しつけて凹凸の模様を表すこと。
型板
かたいた [0] 【型板・形板】
(1)木石などで材を成形するために用いる,所要の形に造った板。この板を材に当てて形をうつす。形木。
(2)型付けのための布を張る板。張った布の上に型紙をおいて模様を染め付ける。捺染(ナツセン)板。
型板ガラス
かたいたガラス [5] 【型板―】
片面や両面に種々の型模様をつけた板ガラス。視線を遮る用途に用いる。
型板ガラス
かたいたガラス【型板ガラス】
ornamental glass.
型枠
かたわく [0] 【型枠】
コンクリートを所定の形に打ち込むための仮設の枠。コンクリートが硬化すると外す。
型枠工
かたわくこう [0] 【型枠工】
型枠の組み立てから除去までの作業を行う技能労働者。
型染
かたぞめ [0][4] 【型染(め)】
型紙や染め型を使って模様を染める染色法。また,その方法によって染めたもの。小紋・更紗(サラサ)・型友禅・紅型(ビンガタ)など。
型染め
かたぞめ [0][4] 【型染(め)】
型紙や染め型を使って模様を染める染色法。また,その方法によって染めたもの。小紋・更紗(サラサ)・型友禅・紅型(ビンガタ)など。
型物
かたもの [0] 【型物】
(1)轆轤(ロクロ)で成形せず型にはめて作った陶磁器。
(2)型成形によって同種多作の可能な一定の形をもつ茶器。香合・水指など。
(3)演出様式や所作(シヨサ)などが固定した歌舞伎狂言。
型破り
かたやぶり [3] 【型破り】 (名・形動)
定型や慣例に従わず,大胆なやり方をとる・こと(さま)。「―な言動」
型破りの
かたやぶり【型破りの】
unconventional.→英和
型紙
かたがみ [0] 【型紙】
(1)洋裁・手芸などで,所要の布の形に製図して切り抜いた紙。布を裁断する時に当てて形をとる。
(2)型染めに用いる絵柄を彫り抜いた紙。
型紙
かたがみ【型紙】
a paper pattern <for a dress> .
型紙捺染
かたがみなっせん [5] 【型紙捺染】
型紙を使って手工的に行う捺染。
型絵染
かたえぞめ カタヱ― [0] 【型絵染(め)】
型紙を用いて絵画的な文様を染めること。また,染めたもの。
型絵染め
かたえぞめ カタヱ― [0] 【型絵染(め)】
型紙を用いて絵画的な文様を染めること。また,染めたもの。
型置き
かたおき [0] 【型置き】
型紙を布・紙などの上に置き,その上から防染糊または色糊を置く染色技法。型付け。
型通り
かたどおり [3] 【型通り】 (名・形動)
決まったやり方のままである・こと(さま)。「―の挨拶(アイサツ)」
型通りの
かたどおり【型通りの】
formal.→英和
型鋼
かたこう [0] 【形鋼・型鋼】
一定の形の断面をもつ棒状鋼材の総称。断面の形により,山形鋼・ I 形鋼・溝(ミゾ)形鋼・ T 形鋼・ H 形鋼などに分かれる。
垓
がい 【垓】
数の単位。
(1)京(ケイ)の一万倍。一〇の二〇乗。[塵劫記]
(2)古くは,京の一〇倍。また,現在の一億あるいは千億のこと。
→京(ケイ)
垓下
がいか 【垓下】
中国,安徽(アンキ)省にある古戦場。紀元前202年,楚の項羽が漢の劉邦の大軍に包囲され,四面楚歌のうちに敗れた地。
垜
あずち アヅチ [1] 【垜・堋・安土】
弓場で,的をかけるために土を山形に高く盛ったもの。的山。南山。
垜屋
あずちや アヅチ― [3][0] 【垜屋】
弓道場で,垜の上をおおう仮の小屋。
垜枕
あずちまくら アヅチ― [4] 【垜枕】
上が狭く底の広い垜の形に似た枕。箱枕。
垜門
あずちもん アヅチ― [3] 【垜門】
上土門(アゲツチモン)の別名。
垢
あか【垢】
dirt;→英和
filth;→英和
scale(湯垢);→英和
earwax(耳の).→英和
〜じみた dirty;→英和
filthy.→英和
〜がつく become dirty[filthy].〜を落とす wash oneself.
垢
あか [2] 【垢】
(1)皮膚の表面にたまるよごれ。皮膚の上皮や汗・脂(アブラ)などが,ちりやほこりとまじったもの。「―を落とす」
(2)水中に溶解している不純物が容器の壁面などに固着したもの。水あか。「湯―」
(3)けがれ。よごれ。煩悩。
→垢(ク)
(4)付着した余計なもの。「都会暮らしの―を落とす」「心の―」
垢
く [1] 【垢】
〔仏〕 煩悩(ボンノウ)。
垢付き
あかつき [0] 【垢付き】
着古して垢の付いている服。特に,故人が着ていた衣類。形見分けのときに用いる語。
垢付く
あかづ・く [3] 【垢付く】 (動カ五[四])
〔「あかつく」とも〕
垢がついて汚れる。「―・いた着物」
垢光り
あかびかり [3][0] 【垢光り】 (名)スル
垢や手ずれのために,衣服などがうすぎたなく光ること。「―している服」
垢取り
あかとり [3][0] 【垢取り】
(1)櫛(クシ)の歯の間にたまった垢をとる道具。
(2)(「赤鳥」とも書く)女性が馬に乗るとき,馬の汗で衣服が汚れるのを防ぐための鞍(クラ)と馬の背をおおうように掛ける布。
(3)馬の毛をすく櫛。また,それをかたどった紋。馬櫛(ウマグシ)。
垢取り(3)[図]
垢抜け
あかぬけ [0][4] 【垢抜け】 (名)スル
あかぬけること。洗練されていること。「都会育ちだけに―している」
垢抜けした
あかぬけ【垢抜けした(しない)】
(un)refined;(un)polished;→英和
(un)sophisticated.→英和
垢抜ける
あかぬ・ける [4] 【垢抜ける】 (動カ下一)
姿・芸などがすっきりと洗練される。しろうとっぽさや野暮(ヤボ)なところがなくなる。「―・けた服装」
垢掻き
あかかき 【垢掻き】
江戸時代,湯屋で客の垢を落とすのを業とした女。多く遊女を兼ねた。湯女(ユナ)。
垢擦り
あかすり [4][3] 【垢擦り】
入浴の際,垢を落とすのに用いるもの。呉絽(ゴロ)のきれ・軽石・ヘチマなど。
垢染みる
あかじ・みる [4] 【垢染みる】 (動マ上一)
垢がついてよごれる。「―・みた学生服」
〔古くは「あかじむ」で四段活用〕
垢穢
くえ 【垢穢】
垢で汚れること。「―の衣を着て/今昔 1」
垢膩
こうじ [1] 【垢膩】
あかや汗,あぶらなどのよごれ。
垢膩
くに 【垢膩】
あかとあぶら。あかやあぶらのよごれ。こうじ。「―の垢づける衣あり/謡曲・卒都婆小町」
垢衣
こうい [1] 【垢衣】
あかのついた着物。きたない着物。
垢離
こり [1] 【垢離】
神仏に祈願する前に海水や冷水を浴びて,心身の汚れを落とし,清めること。水ごり。
垢離掻き
こりかき [4] 【垢離掻き】
垢離の行(ギヨウ)をすること。
垢面
こうめん [0] 【垢面】
あかだらけの顔。「蓬頭(ホウトウ)―」
垣
かき [2] 【垣・牆】
家の周囲や庭などを囲ったり仕切ったりする,竹・木・石などで作ったくぎり。かきね。
垣
かき【垣】
a fence (板・針金);→英和
a hedge (生垣).→英和
〜をめぐらす fence around <a house> .
垣下
えが ヱ― 【垣下】
⇒えんが(垣下)
垣下
えんが ヱン― 【垣下】
(1)朝廷または貴族の屋敷で催される饗宴(キヨウエン)のとき,正客の相伴(シヨウバン)をする人。えが。かいもと。接伴。「―の親王たち・上達部/源氏(宿木)」
(2)「垣下の座」の略。「多くの人,―におはす/宇津保(俊蔭)」
(3)「垣下の舞」の略。「殿上人―して唐人の遊びの如く/今鏡(藤波下)」
垣下
かいもと 【垣下】
〔「かきもと」の転〕
⇒えんが(垣下)
垣下の座
えんがのざ ヱン― 【垣下の座】
垣下の役の人が着座する所。えがのざ。
垣下の舞
えんがのまい ヱン―マヒ 【垣下の舞】
垣下の座で舞う舞。
垣下饗
かいもとあるじ 【垣下饗】
垣下(エンガ)の座で饗応を受けること。「おほし,―,はなはだ非常に侍りたうぶ/源氏(乙女)」
垣代
かいしろ 【垣代】
〔「かきしろ」の転〕
(1)仕切りに垂れさげ垣の代用とする幕。帳(トバリ)を隔てに使う時の呼び名。「そのはぶらむ時の帷(カタビラ)・―のごときには白布を用ゐよ/日本書紀(孝徳訓)」
(2)青海波の舞楽の時,楽屋の外の舞台の下手に,垣のように並んで笛を吹く楽人の称。
垣内
かいと [1] 【垣内】
〔「かきつ」の転〕
土地の区画の呼び名。本来は,将来田畑などに開墾する予定で囲い込んだ土地のこと。現在は,小規模の集落あるいはその中の一区画の家群をさしたり,一区画の屋敷地や一区画の耕地などをさしていう。
垣内
かいとう 【垣内】
姓氏の一。
垣内
かきつ 【垣内】
(1)垣根のうち。屋敷の中。かいと。「我が背子が古き―の桜花/万葉 4077」
(2)領地。占有地。新しく占有・開拓した土地。「我が背子が―の谷に/万葉 4207」
垣内松三
かいとうまつぞう 【垣内松三】
(1878-1952) 国文学者・国語教育学者。岐阜県生まれ。東大卒。東京高師教授。日本の国語教育に初めて理論的体系を与えた。著「国語の力」「形象論序説」など。
垣内田
かきつた 【垣内田】
垣の中の田。囲いの中にある田。「神奈備(カムナビ)の清き御田屋の―の池の堤の/万葉 3223」
垣墻
えんしょう ヱンシヤウ [0] 【垣墻】
垣根。「人家の―/日乗(荷風)」
垣外
かいと 【垣外】
〔「かきと」の転〕
(1)垣の外。町村の囲いの外。[日葡]
(2)乞食。ものもらい。[物類称呼]
垣外番
かいとばん 【垣外番】
江戸時代,町ごとに置いた夜番。また,富豪の家の門番もいう。
垣根
かきね [2][3] 【垣根】
(1)家の周囲や庭などの囲いや仕切り。普通植木や竹で作ったものをいう。かき。「―を巡らす」
(2)(比喩的に)他と隔てるもの。「―を取り払う」
(3)垣の根もと。
垣根
かきね【垣根】
⇒垣.
垣根続き
かきねつづき [4] 【垣根続き】
垣根が続いていること。また,その垣根。「山里の―に咲ける卯の花/金葉(夏)」
垣根越し
かきねごし [0] 【垣根越し】
垣の上を越えること。また,垣を隔てて物事をすること。かきごし。「―に渡す」「―に話す」
垣楯
かいだて 【垣楯・掻楯】
〔「かきだて」の転〕
(1)垣根のように楯を立て並べること。「御門のはざまに―などして/宇治拾遺 5」
(2)小形の持ち楯(手楯)に対し,大形の楯をいう。普通は厚板二枚を縦に並べて接(ハ)ぎ,表に紋を描き,裏に支柱をつけて地面に立てるようにしてある。
垣楯(2)[図]
垣破り
かきやぶり 【垣破り】
なんとしてでも押し通そうとすること。横紙破り。「…と,―に申しければ/仮名草子・東海道名所記」
垣穂
かきほ 【垣穂】
垣。垣根。「あなこひし今もみてしが山がつの―に咲けるやまとなでしこ/古今(恋四)」
垣立
かきだつ [3] 【垣立】
〔「かきたつ」とも〕
和船の左右のふなべりに欄干状に作られた垣。
→和船
垣籬
えんり ヱン― [1] 【垣籬】
かき。まがき。
垣網
かきあみ [2] 【垣網】
定置網の部分の名。魚の通路を遮断して,魚を身網(ミアミ)に誘導するための網。手網。道網。袖網。
垣覗き
かきのぞき [3] 【垣覗き】
垣のすき間から中をのぞき見ること。物事のほんの一部を見ること。「―を遣つたつて,黒子(ホクロ)一点(ヒトツ)も見せやしない/婦系図(鏡花)」
垣越し
かきごし [0] 【垣越し】
垣根越し。
垣通し
かきどおし [0] 【垣通し】
シソ科のつる性多年草。路傍に多く,茎は四角,葉は心臓形。春,葉腋に淡紫色の唇形花を開く。全草を強精剤や疳(カン)の薬などにする。疳取り草。
垣間
かきま 【垣間】
垣根のすき間。「春されば卯の花腐(グタ)し我が越えし妹が―は荒れにけるかも/万葉 1899」
垣間む
かいま・む 【垣間む】 (動マ四)
〔上一段動詞「かいまみる」の四段化〕
かいま見る。「さて―・めば,我にはよくて見えしかど/大和 149」
垣間見
かいまみ [0][4] 【垣間見】
〔「かきまみ」の転〕
物のすき間からのぞき見すること。「われに,―せさせよ/源氏(空蝉)」
垣間見ゆ
かいまみ・ゆ 【垣間見ゆ】 (動ヤ下二)
〔「かきまみゆ」の転〕
物のすき間から姿が見える。[日葡]
垣間見る
かいま・みる [4] 【垣間見る】 (動マ上一)[文]マ上一
〔「かきまみる」の転〕
(1)ちらっと見る。「音楽会で―・みた麗人」
(2)事態・物事のわずかな面を知る。「その言動に彼の実力の一端を―・みる思いがした」
(3)物のすき間から,こっそりとのぞき見る。「女,男の家にいきて―・みけるを/伊勢 63」
〔(3)が原義〕
垣間見る
かいまみる【垣間見る】
peep <at> ;→英和
have a peep <at> ;→英和
catch a glimpse <of> .→英和
垣隣
かきどなり [3] 【垣隣】
垣を隔てた隣。「―の家」
垣面
かきも 【垣面】
垣のおもて。「―の柴のしばしばも/太平記 35」
垤
ありづか [0] 【蟻塚・垤】
アリやシロアリが地中に巣を作るとき,運び出した土や砂が盛り上げられてできる柱状・円錐状の山。また,落ち葉や枯れ木で作られるアリの巣。蟻の塔。蟻垤(ギテツ)。蟻封(ギホウ)。
垸飯
おうばん ワウ― 【椀飯・埦飯・垸飯】
〔「わんはん」の転〕
(1)椀(ワン)に盛った飯。「屯食五十具,碁手の銭,―などは,世の常のやうにて/源氏(宿木)」
(2)人をもてなすための食膳。また,饗応。平安時代には年始や五節に公卿たちが宮中に集まるときに,何人かに課して饗応させた。鎌倉時代以降は大名が将軍に祝膳を奉ったり,家臣が主君を饗応したりして主従の結びつきを強めた。「三日が程は,―といふ事/増鏡(さしぐし)」
埃
ほこり【埃】
dust.→英和
〜だらけの dusty;→英和
dust-covered.〜を払う dust <one's coat> .〜をたてる raise dust.→英和
埃
あい 【埃】
(1)土ぼこり。ちり。
(2)数の単位。塵(ジン)の一〇分の一。一の一〇〇億分の一。[塵劫記]
埃
ほこり [0] 【埃】
空中に飛び散る細かなごみ。「―が立つ」「たたけば―が出る体」
埃っぽい
ほこりっぽ・い [5] 【埃っぽい】 (形)
ほこりでよごれているさま。ほこりが多い。「―・い部屋」
埃宮
えのみや 【埃宮】
日本書紀に記されている,神武天皇東征の際の行宮(アングウ)の地。広島県安芸(アキ)郡府中町の総社趾・多家(タケ)神社・松崎八幡趾の辺りという。
埃払い
ほこりはらい [4] 【埃払い】
ほこりをはらうこと。また,それに使う道具。ちりはらい。はたき。
埃茸
ほこりたけ [3] 【埃茸】
担子菌類腹菌目のきのこ。山野の地上に群生。中空の擬宝珠形で,内壁面に胞子をつけ,熟すと頂上に穴があいて埃のように胞子を出す。幼時は食用。キツネノチャブクロ。
埃茸[図]
埃被き
ほこりかずき [4] 【埃被き】
アズキの品種の大納言(ダイナゴン)の異名。
埃鎮め
ほこりしずめ [4] 【埃鎮め】
水や雨などが,ほこりをしずめること。
埃除け
ほこりよけ [0] 【埃除け】
ほこりをよけること。また,そのための道具。
埆
そね 【确・埆】
石混じりのやせ地。「浅茅原小―を過ぎもも伝ふ鐸(ヌテ)ゆらくもよ置目来らしも/日本書紀(顕宗)」
埋かる
いか・る [2] 【埋かる】 (動ラ五[四])
〔「生かる」と同源〕
炭火が長持ちするように灰に埋めてある。「炭が―・っている」
埋ける
いける【埋ける】
bury <a thing in the ground> ;→英和
bank up (火を灰に).
埋ける
い・ける [2] 【埋ける】 (動カ下一)[文]カ下二 い・く
〔「生ける」と同源〕
(1)炭火を火鉢の灰の中に埋める。「炭を―・ける」
(2)野菜などを保存のために,土の中に埋める。「穴に芋を―・けておく」
(3)土管などを,土に穴を掘って埋める。「排水用の土管を―・ける」
埋け火
いけび [2] 【埋け火】
灰の中にうずめた炭火。うずみび。
埋け炭
いけずみ [2] 【埋け炭・活け炭】
灰の中に埋め込んだ炭火。いけび。うずみ火。
埋け込み柱
いけこみばしら [5] 【埋け込み柱・生け込み柱】
根もとを土中に埋めて立てた柱。掘っ立て柱。
埋け込む
いけこ・む [0] 【埋け込む】 (動マ五[四])
地面や灰を掘って埋める。「炭火を火鉢に―・む」
[可能] いけこめる
埋まる
うま・る [0] 【埋まる】 (動ラ五[四])
(1)穴などくぼんだ所に物が詰まって平らになる。「庭の穴が枯れ葉で―・る」
(2)物におおわれて姿が見えなくなる。うずまる。「家が雪に―・る」
(3)場所に人や物がたくさんはいり,それ以上はいる余地がなくなる。「部屋が本で―・る」
(4)それまで空いていたところに何かがはいって補いがつく。「空席が―・る」
(5)損失が償われる。埋め合わせがつく。「赤字が―・る」「これからは些(チツ)と楽をしなくちや―・んねえ/南小泉村(青果)」
埋まる
うずまる【埋まる】
⇒埋(う)まる.
埋まる
うまる【埋まる】
be buried <in> ;[一杯になる]be filled up <with> .
埋まる
うずま・る ウヅマル [0] 【埋まる】 (動ラ五[四])
〔動詞「うずむ」の未然形に助動詞「る」の付いたものから〕
(1)ある物が,他の物におおわれて,見えなくなる。うずもれる。うまる。「雪に―・る」
(2)人や物で場所がいっぱいになる。「参道が人で―・る」
埋み
うずみ ウヅミ 【埋み】
〔動詞「埋(ウズ)む」の連用形から〕
(1)「埋み火」に同じ。「―に残る蛍火を/歌舞伎・牡丹平家譚」
(2)被衣(カズキ)。「よし朝ははだか常盤は―着る/柳多留 8」
埋み樋
うずみひ ウヅミ― [3] 【埋み樋】
地下にうめた樋。うめどい。
埋み火
うずみび ウヅミ― [3] 【埋み火】
灰の中にうずめた炭火。いけ火。[季]冬。《―や壁には客の影ぼふし/芭蕉》
埋み門
うずみもん ウヅミ― [3] 【埋み門】
城郭の石垣・築地(ツイジ)塀などをくりぬいて造った小門。穴門。
埋み門[図]
埋む
う・む 【埋む】 (動マ下二)
⇒うめる
埋む
うず・む ウヅム 【埋む】
■一■ (動マ四)
(1)うずめる。うめる。「汀ちかく―・ませ給へるを/源氏(梅枝)」「不二ひとつ―・み残して若葉かな/蕪村句集」
(2)物思いに沈ませる。めいらせる。「心を―・む夕暮れの雲/夫木 36」
■二■ (動マ下二)
⇒うずめる
埋める
うめる【埋める】
[土に]bury;→英和
[満たす]fill (up,in) <blanks> ;→英和
[つめる]stop (up) <a hole> ;→英和
plug (up) <a decayed tooth> ;→英和
[損失を]make up <for> ;cover.→英和
[湯を]put some cold water <in the bath> .
埋める
うず・める ウヅメル [0] 【埋める】 (動マ下一)[文]マ下二 うづ・む
(1)物の上や周囲を他の物でおおって,見えないようにする。「炭を灰の中に―・める」「顎(アゴ)を襟に―・める」「山野ノ土ノ中ニ―・ムル/天草本伊曾保」
(2)穴などに物を詰めてふさぐ。「池を―・める」
(3)隙間が残らないようにもので満たす。「会場を―・めた大観衆」「バックを花で―・める」
〔四段動詞「うずむ」が中世末期から下二段にも活用するようになって生じた語〕
[慣用] 骨を―
埋める
うずめる【埋める】
⇒埋(う)める.
埋める
う・める [0] 【埋める】 (動マ下一)[文]マ下二 う・む
(1)穴などのくぼんだ所に物を詰め平らにする。「穴をパテで―・める」「運河を―・める」
(2)上や周囲を他の物でおおって見えないようにする。うずめる。「火を灰に―・める」
(3)人や物がたくさん集まり,それ以上入れない状態になる。みたす。うずめる。「会場を―・めた群衆」
(4)他のものをあてはめて,欠けた部分をなくす。ふさぐ。「余白をカットで―・める」
(5)損失・不足などを補う。「赤字を―・める」
(6)水を加えてぬるくする。また,薄める。「お風呂を―・める」「酒ニ水ヲ―・ムル/日葡」
埋め合す
うめあわ・す [4] 【埋め合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「うめあわせる」に同じ。「今までの赤字を―・すだけの利益を得る」
■二■ (動サ下二)
⇒うめあわせる
埋め合せ
うめあわせ [0] 【埋め合(わ)せ】 (名)スル
うめあわせること。また,そのもの。つぐない。「先日の―をする」
埋め合せる
うめあわ・せる [5][0] 【埋め合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 うめあは・す
(1)損失などを,他の物事で補う。「月ごとの赤字をボーナスで―・せる」
(2)欠けた部分を他のもので補う。「打線の不振を投手力で―・せる」
埋め合わす
うめあわ・す [4] 【埋め合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「うめあわせる」に同じ。「今までの赤字を―・すだけの利益を得る」
■二■ (動サ下二)
⇒うめあわせる
埋め合わせ
うめあわせ [0] 【埋め合(わ)せ】 (名)スル
うめあわせること。また,そのもの。つぐない。「先日の―をする」
埋め合わせる
うめあわ・せる [5][0] 【埋め合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 うめあは・す
(1)損失などを,他の物事で補う。「月ごとの赤字をボーナスで―・せる」
(2)欠けた部分を他のもので補う。「打線の不振を投手力で―・せる」
埋め合わせをする
うめあわせ【埋め合わせをする】
make up <for a loss,lost time> ;make amends <for> .
埋め墓
うめばか [2][0] 【埋め墓】
主に近畿地方の両墓制をとる地方で,遺骸を埋葬した墓。いけばか。
⇔詣(マイ)り墓
埋め木
うめき [0] 【埋め木】
(1)木材の穴や割れ目に木切れを詰めること。また,その木切れ。
(2)版木(ハンギ)の一部を切りとって別の木で埋めること。欠字などの補修のために行うもの。
(3)「埋め木細工」の略。
埋め木細工
うめきざいく [4] 【埋め木細工】
種々の木を継ぎ合わせ,埋め木をして花鳥・人物などの形を作り出した物。寄せ木細工。木象眼(モクゾウガン)。うめき。
埋め殺し
うめごろし [0] 【埋め殺し】
掘削を行うために用いた鋼矢板などの仮設材を,工事終了後に回収しないでそのまま埋めたままにしてしまうこと。
埋め立て
うめたて [0] 【埋め立て】
埋め立てること。「―工事」
埋め立てる
うめたてる【埋め立てる】
fill in[up] <a pond with earth> .
埋め立てる
うめた・てる [4] 【埋め立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 うめた・つ
川・池・湖・海などを埋めて陸地にする。「海岸を―・ててコンビナートを作る」
埋め立て地
うめたてち [4] 【埋め立て地】
海や湖沼などを埋めて陸地にした土地。
埋め茶
うめちゃ 【埋め茶】
「埋め茶女郎」の略。
埋め茶女郎
うめちゃじょろう 【埋め茶女郎】
遊女の等級の一。江戸の吉原で,「散茶(サンチヤ)女郎」より一段格下の遊女。散茶をうすめた洒落からの称という。うめちゃ。
埋め茶造り
うめちゃづくり 【埋め茶造り】
江戸時代,吉原の遊女屋の店造りの一。散茶造りの様子をかえて,庭を狭くし,大格子(オオゴウシ)の内側を女郎座敷に仕立てたもの。
埋め草
うめくさ [0] 【埋め草】
(1)雑誌・新聞などで,余白を埋めるための短い文章や記事。
(2)城攻めのとき,堀を埋めるのに使った草。「堀溝をうめん為に―三万余荷を国中の人夫に持寄させ/太平記 20」
(3)「埋め合わせ」に同じ。「今までの―に,うめえ酒を飲ませよう/人情本・郭の花笠」
埋め草
うめくさ【埋め草】
[新聞・雑誌の]a padding;→英和
a filler.→英和
埋もる
うも・る 【埋もる】 (動ラ下二)
⇒うもれる
埋もる
うずも・る ウヅモル 【埋もる】
■一■ (動ラ四)
「うずもれる」に同じ。「はきたむる塵の数にも思はぬを―・ることのあやしとぞ見る/古今六帖 1」
■二■ (動ラ下二)
⇒うずもれる
埋もれ
うもれ 【埋もれ】
〔「むもれ」とも〕
うもれること。家にとじこもっていること。「こはなどかくさし固めたる。あな―や/源氏(横笛)」
埋もれる
うもれる【埋もれる】
(1) be[lie]buried <under> .
(2)[世に出ない]remain[live]in obscurity.
埋もれる
うずもれる【埋もれる】
be buried <in snow> ;[世に]live in obscurity.
埋もれる
うずも・れる ウヅモレル [0][4] 【埋もれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二うづも・る
(1)物や土におおわれて外から見えなくなる。うずまる。「家が土砂に―・れる」
(2)物や人などで場所がいっぱいになる。「大広間も招待客で―・れる」
(3)存在や価値を人に知られずにいる。「―・れている天才を発見する」
埋もれる
うも・れる [0] 【埋もれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うも・る
(1)土・落ち葉・雪などが上におおいかぶさって見えなくなる。うずもれる。「落ち葉に―・れた道」
(2)価値ある人や物の存在が世に知られないでいる。うずもれる。「―・れさせておくのはもったいない人物」
(3)(性質が)消極的である。控え目である。「登花殿の―・れたりつるに,はればれしうなりて/源氏(賢木)」
〔中古以降「むもる」とも表記された〕
埋もれ井
うもれい [3] 【埋もれ井】
長い間使われず埋もれてふさがった井戸。
埋もれ木
うもれぎ【埋もれ木(細工)】
(a) bogwood (work).→英和
〜の生活 living in obscurity.
埋もれ木
うもれぎ [0][3] 【埋もれ木】
(1)長く水中や土中に埋もれた木が完全には炭化せず,まだ木質を残しているもの。黒褐色または緑褐色で木目が美しく堅いため細工物の材料とする。神代木(ジンダイボク)。
(2)世間から顧みられない不遇の身の上。
(3)書名(別項参照)。
埋もれ木の
うもれぎの 【埋もれ木の】 (枕詞)
埋もれ木が地下にうずもれていることから,「下」「人知れぬ」などにかかる。「―下ゆそ恋ふる行方知らずて/万葉 2723」
埋もれ木細工
うもれぎざいく [5] 【埋もれ木細工】
埋もれ木を細工した器具や装飾品。仙台地方の名産。
埋もれ水
うもれみず 【埋もれ水】
草木の下などに隠れている水。「―かげだに見えぬ恋に沈むと/金葉(恋下)」
埋もれ甚し
うもれいた・し 【埋もれ甚し】 (形ク)
〔「むもれいたし」とも〕
(1)晴れ晴れしない。気分がくさくさする。「唯―・く心ちのむつかしきを/浜松中納言 1」
(2)内気すぎる。控え目すぎる。「いとあまり―・きを/源氏(賢木)」
埋る
むも・る 【埋る】 (動ラ下二)
「うもる(埋)」に同じ。「年頃かく―・れてすぐすに/源氏(若菜下)」
埋伏
まいふく [0] 【埋伏】 (名)スル
うずもれ隠れること。ひそみ隠れること。また,待ち伏せすること。「同志の者を所々の木の間に―なさしめ/近世紀聞(延房)」
埋忠
うめただ 【埋忠】
京都の鐔工(タンコウ)の名家。埋忠明寿(ミヨウジユ)を祖とする。
埋忠明寿
うめただみょうじゅ 【埋忠明寿】
(1558-1631) 安土桃山・江戸初期の金工・刀工。京都の白銀(シロガネ)師埋忠家の統領。通称を彦次郎。鎺(ハバキ)など白銀細工のほか,鐔(ツバ)の作では鉄をはじめ各種の色金を使用し,平象眼などに新機軸を開く。金家・信家とともに鐔の三作と称せられる。また,刀工としても新刀の開祖的存在。
埋木
うもれぎ 【埋木】
俳諧式目書。北村季吟著。1655年成立。73年刊。一五項からなる俳諧の作法書。俳諧埋木。
埋木をする
うめき【埋木をする】
plug <wood> .→英和
埋木細工 (a) mosaic.→英和
埋没
まいぼつ [0] 【埋没】 (名)スル
(1)うずもれて見えなくなること。「噴火で―した町」
(2)世にうずもれて人に知られないこと。「世間に―した偉才」
(3)(比喩的に)あることに浸りきっていること。「日々の生活に―している」
埋没している
まいぼつ【埋没している】
be[lie]buried <in> .
埋没原価
まいぼつげんか [5] 【埋没原価】
⇒埋没費用
埋没費用
まいぼつひよう [5] 【埋没費用】
すでにある案に費用を支出したあとで他の案に変更したとき,その費用のうちもはや回収できなくなった部分。油田が枯渇した場合の開発費の未回収分などがその例。ただし設備などの固定資産の場合,それまでの償却額は除く。埋没原価。回収不能原価。サンク-コスト。
埋玉
まいぎょく [0] 【埋玉】
〔晋書(庾亮伝)〕
玉を埋める意から,英才や美人の死をいう。
埋立
うめたて【埋立(工事)】
reclamation (work).埋立地 a reclaimed land.
埋経
まいきょう [0] 【埋経】 (名)スル
後世に伝えるため,経典を経筒に入れるなどして寺院などの地中に埋めること。
埋芻
まいすう [0] 【埋芻】
⇒サイレージ
埋草
まいそう [0] 【埋草】
⇒サイレージ
埋葬
まいそう [0] 【埋葬】 (名)スル
遺体または遺骨を土中にうめ葬ること。「先祖代々の墓地に―する」
〔火葬・埋葬は市町村長の許可を必要とする〕
埋葬
まいそう【埋葬】
(a) burial;→英和
(an) interment.→英和
〜する bury.→英和
‖埋葬式 a burial service.
埋葬儀礼
まいそうぎれい [5] 【埋葬儀礼】
死者を土中に葬る際に行われる儀礼。死者と死後の世界に対する観念を反映して,副葬品や遺体の形姿,棺の使用などに種々の形態がみられる。
埋葬虫
しでむし [2] 【埋葬虫】
シデムシ科の甲虫の総称。体長10〜35ミリメートルほど。大部分の種は腐敗した動物の死体に集まり,これを食べる。モンシデムシ・クロシデムシ・ヒラタシデムシなど。全世界に分布。埋葬(マイソウ)虫。
埋蔵
まいぞう [0] 【埋蔵】 (名)スル
(1)うめてかくすこと。「秘宝を―する」
(2)天然資源が地中にうずまっていること。「原油の―量」
埋蔵地帯
まいぞうちたい [5][6] 【埋蔵地帯】
鉱物資源などが埋蔵されている地域。
埋蔵文化財
まいぞうぶんかざい [7] 【埋蔵文化財】
土地に埋蔵されている有形文化財。その所有権は国庫に帰属し,発見者および土地の所有者には報償金が支給される。
埋蔵物
まいぞうぶつ [3] 【埋蔵物】
土地その他の物の中に埋蔵されている物で,その所有者が容易にわからない物。公告後六か月以内にその所有者が判明しないときは,発見者が所有権を取得する。他人の土地などで発見されたときは,その土地の所有者と折半する。
埋蔵量
まいぞうりょう【埋蔵量】
<coal> deposits.
埋設
まいせつ [0] 【埋設】 (名)スル
地下に埋めて設備すること。「水道管を―する」
埋設する
まいせつ【埋設する】
lay <a thing> under the ground.→英和
埋骨
まいこつ [0] 【埋骨】 (名)スル
遺骨を墓に埋めること。
城
じょう ジヤウ [1] 【城】
しろ。とりで。「正成は,金剛山千早といふ所に,いかめしき―をこしらへて/増鏡(久米のさら山)」
城
しろ [0] 【城】
(1)外敵の侵入を防ぐために設けられた建築物。日本では,古代国家統一後の朝鮮式山城,奥州経営のための柵(サク)などの造営の後,中世には,平野部の耕作地帯に設けた堀・土塁を巡らした方形館や,天険に拠(ヨ)った山城などが現れた。戦国末期に至り,軍事規模の増大と戦術形態の変化によって,山地から平野に築城が移りはじめ,安土桃山時代には,政治・経済的要求から,特に大名の拠点となるものは城下町をもつ大規模なものに発展した。この間に施設も永久化し,巨大な石垣や漆喰壁(シツクイカベ)・瓦(カワラ)屋根が使用されるようになり,本丸に天守を設け,水堀を巡らせた平山城・平城が主流となった。今日まで遺構のある城の多くはこの時代のものである。江戸時代に至り,新規築城は制限され,城郭の発達は停止した。「―が落ちる」「―を枕に討ち死にする」
(2)(比喩的に)他人の侵入を許さない自分だけの領域。「自分の―に閉じこもる」
城
しろ【城】
a castle;→英和
a fort(ress).→英和
〜を囲む(落とす) besiege (take) a castle.
城
しき 【城・磯城】
城(シロ)。砦(トリデ)。「―を得爾辛(トクジシ)に助け築かしむ/日本書紀(欽明訓)」
城
き 【柵・城】
堀や垣をめぐらして内外を限り,敵の攻撃を防ぐ建造物。とりで。「筑紫の国は敵(アタ)守るおさへの―そと/万葉 4331」
城の崎にて
きのさきにて 【城の崎にて】
小説。志賀直哉作。1917年(大正6)「白樺」に発表。山の手線事故の後の養生に城崎温泉に赴き,そこで出会った小動物の死を通して生死を越えた心境を綴る。
城ヶ島
じょうがしま ジヤウ― 【城ヶ島】
神奈川県三浦半島南西端の台地状の島。城ヶ島大橋で半島と結ばれる。南端の崖はウミウの群生地。
城下
じょうか ジヤウ― [1][0] 【城下】
(1)城壁のきわ。城のあたり。
(2)城下町。
城下
じょうか【城下(町)】
a castle town.
城下の盟
じょうかのちかい ジヤウ―チカヒ 【城下の盟】
〔左氏伝(桓公十二年)〕
敵に城壁の下まで攻めこまれて,仕方なく結ぶ講和の約束。じょうかのめい。
城下町
じょうかまち ジヤウ― [3] 【城下町】
封建領主の居城を中心として,その周囲に発達した町。現代の主要都市の多くは近世の城下町から発達。
城下鰈
しろしたがれい [5] 【城下鰈】
〔別府湾北岸にあった日出(ヒジ)城下の海域一帯で獲れるものが著名なのでいう〕
マコガレイの異名。[季]夏。
城主
じょうしゅ【城主】
the lord (of a castle).→英和
城主
じょうしゅ ジヤウ― [1] 【城主】
(1)城の主。
(2)江戸時代,大名の格式の一。城をもった大名で国持・准国持に次ぐ。
城主格
じょうしゅかく ジヤウ― [3] 【城主格】
江戸時代,無城で城主に準ずる待遇を受けた大名。
城代
じょうだい ジヤウ― [1][0] 【城代】
(1)城主の留守中,城を守る人。
(2)江戸幕府の職名。大坂城代と駿府城代。
(3)「城代家老」に同じ。
城代家老
じょうだいがろう ジヤウ―ラウ [5] 【城代家老】
江戸時代,城持(シロモチ)大名の留守中,その居城の守護その他領国内の一切の政務をつかさどった家老。城代。
城兵
じょうへい ジヤウ― [0] 【城兵】
城を守る兵士。
城内
じょうない ジヤウ― [1] 【城内】
(1)城の内部。城中。
(2)城壁で囲まれた区域。
城割
しろわり [0] 【城割(り)】
城郭をとりこわすこと。特に,江戸初期,諸大名に居城以外の城を破壊させたこと。
城割り
しろわり [0] 【城割(り)】
城郭をとりこわすこと。特に,江戸初期,諸大名に居城以外の城を破壊させたこと。
城北
じょうほく ジヤウ― [0] 【城北】
(1)城の北側の方面。
(2)東京都の北部地区。荒川区・北区・豊島区・板橋区など。
城南
じょうなん ジヤウ― [0] 【城南】
(1)城の南側の方面。
(2)東京都の南部地区。大田区・品川区・目黒区など。
城南
じょうなん ジヤウナン 【城南】
熊本県中部,下益城(シモマシキ)郡の町。緑川下流南岸を占め,阿高貝塚・塚原古墳群がある。
城南の離宮
せいなんのりきゅう 【城南の離宮】
〔「文選」の長門賦にある語。平安京の南方にあったのでいう〕
鳥羽殿の異名。
城南寺
じょうなんじ ジヤウナン― 【城南寺】
平安京の南,今の京都市伏見区下鳥羽あたりにあった寺。のち鳥羽殿が営まれた。
城南寺祭
じょうなんじまつり ジヤウナン― [6] 【城南寺祭】
平安時代,城南寺で行われた祭り。のち,真幡寸(マハタキ)神社の城南神祭に受け継がれ,現在では,城南宮神幸祭(ジンコウサイ)と呼ばれる。城南祭。
城南祭
じょうなんまつり ジヤウナン― [5] 【城南祭】
「城南寺祭」に同じ。
城取り
しろどり 【城取り】
城を築くこと。また,その設計・構造。しろがまえ。「―・陣取,一切の軍法をよく鍛錬いたす/甲陽軍鑑(品一一)」
城地
じょうち ジヤウ― [1] 【城地】
城と領地。また,城のある所。城下。
城址
じょうし ジヤウ― [1] 【城址・城趾】
しろあと。
城址
じょうし【城址】
the site[ruins]of a castle.→英和
城堡
じょうほ ジヤウ― 【城堡】
⇒じょうほう(城堡)
城堡
じょうほう ジヤウ― [0] 【城堡】
城と砦(トリデ)。城。じょうほ。
城塁
じょうるい ジヤウ― [0] 【城塁】
城。とりで。
城塞
じょうさい ジヤウ― [0] 【城塞・城砦】
城ととりで。城。
城壁
じょうへき ジヤウ― [0] 【城壁】
城の周囲を取り囲む壁や石垣。
城壁
じょうへき【城壁】
a castle wall;a rampart.→英和
城壕
しろぼり [0] 【城濠・城壕】
城の周囲の堀。じょうごう。
城壕
じょうごう ジヤウガウ [0] 【城濠・城壕】
城のまわりのほり。
城外
じょうがい ジヤウグワイ [1] 【城外】 (名)スル
(1)城のそと。
(2)都を出て地方へ行くこと。「基俊―しける事ありけり/著聞 5」
城守
じょうしゅ ジヤウ― [1] 【城守】 (名)スル
城にこもって守ること。また,その人。
城将
じょうしょう ジヤウシヤウ [0] 【城将】
城を守る大将。
城山
しろやま 【城山】
鹿児島市の北部にある小高い丘。西南戦争の激戦地で,麓の岩崎谷は西郷隆盛が自刃した地。島津氏の鶴丸城趾がある。
城山
しろやま 【城山】
神奈川県北部,津久井郡の町。相模川中流で,津久井湖・城山湖がある。
城崎温泉
きのさきおんせん 【城崎温泉】
兵庫県北東部城崎町の温泉。円山川支流大谿(オオタニ)川沿いにある。食塩泉。
城州
じょうしゅう ジヤウシウ 【城州】
山城(ヤマシロ)国の別名。
城市
じょうし ジヤウ― [1] 【城市】
(1)城壁をめぐらした町。転じて都会。
(2)城のある町。
城府
じょうふ ジヤウ― [1] 【城府】
〔中国で,都市の周囲に城壁をめぐらしたことから〕
(1)都市。都府。
(2)へだて。しきり。
城廓
じょうかく ジヤウクワク [0] 【城郭・城廓】
(1)城と曲輪(クルワ)。城とそれを囲む外囲い。
(2)敵の侵攻を阻むための設備。
城戸
きど [1] 【木戸・城戸】
(1)柵(サク)や露地などに設けた簡単な開き戸。《木戸》
(2)劇場・寄席(ヨセ)・相撲などの興行場の入り口。《木戸》
(3)「木戸銭」の略。《木戸》
(4)江戸時代に,町の境や要所に警備のために設けられた門。夜間や非常時には閉鎖された。《木戸》
(5)城の門。柵の門。「御かたきくづれ参りて,―ども焼きはらひ/増鏡(むら時雨)」
(6)関所の門。「関守どもこれを見て,難なく―を開けて通しけり/義経記 7」
城戸
きど 【城戸】
姓氏の一。
城戸四郎
きどしろう 【城戸四郎】
(1894-1977) 映画製作者。松竹入社後,蒲田撮影所長を経て戦後社長に就任。蒲田調と呼ばれる近代的な小市民映画を確立して日本映画をリードした。
城持
しろもち [0][4][3] 【城持】
城を所有する武将や大名。
城持大名
しろもちだいみょう [5] 【城持大名】
江戸時代,城を所有する大名。
城攻め
しろぜめ [0] 【城攻め】
城を攻めること。
城方
じょうかた ジヤウ― 【城方】
平曲の流派八坂(ヤサカ)流の別名。
城木屋
しろきや 【城木屋】
(1)人形浄瑠璃「恋娘昔八丈」四段目の通称。
(2)新内節「恋娘昔八丈」の一段。初世鶴賀若狭掾作曲。歌詞は同名の義太夫をそのまま使用。お駒のくどきの部分が有名。
城本
しろもと 【城本】
居城のある所。領国。くにもと。「御―は但馬国,京の屋敷は千本通/浄瑠璃・薩摩歌」
城東
じょうとう ジヤウ― [0] 【城東】
(1)城の東側の地区。
(2)東京都の東部地区。江東区・墨田区・江戸川区など。
城柵
じょうさく ジヤウ― [0] 【城柵】
(1)城にめぐらした柵。また,とりで。
(2)古代,東北地方に設けられた行政施設。軍事的拠点としての性格を併せもつ場合が多い。各地の公民や浮浪人を移配し,柵戸(サクコ)として開墾にあたらせた。
城楼
じょうろう ジヤウ― [0] 【城楼】
城に作られた物見やぐら。
城楼棚
せいろうだな [3] 【城楼棚・西楼棚】
(1)茶席に用いる棚物の一。香道に用いる袋棚を半分にしたもの。天王寺宗及の創始。宗及棚。半切棚。
(2)違い棚の形式の一。三枚の棚板で構成されるもので,書院造りの違い棚としては最も正式のものの一つ。
→床脇(トコワキ)棚
城構え
しろがまえ [3] 【城構え】
(1)城郭の構え。
(2)城郭を築造すること。「―ヲスル/日葡」
城殿
きどの 【綺殿・城殿】
(1)宮中にあった細工所。《城殿》
(2)京都で,服飾品・化粧具・紙・扇などを作り売った店。また,その人。「忘れめや―に染むるたたうがみ/七十一番職人歌合」
城濠
じょうごう ジヤウガウ [0] 【城濠・城壕】
城のまわりのほり。
城濠
しろぼり [0] 【城濠・城壕】
城の周囲の堀。じょうごう。
城狐社鼠
じょうこしゃそ ジヤウコ― [1][1] 【城狐社鼠】
〔「説苑(善説)」「晋書(謝鯤伝)」〕
都城にすむキツネと社にすむネズミ。君側の奸臣(カンシン)。また,それが除きにくいことのたとえ。
城番
じょうばん ジヤウ― [0][1] 【城番】
城の警固にあたる人。
城砦
じょうさい ジヤウ― [0] 【城塞・城砦】
城ととりで。城。
城端
じょうはな ジヤウハナ 【城端】
富山県南西部,東礪波(トナミ)郡の町。砺波平野南端に位置し,五箇山への入り口にあたる。善徳寺の門前町として発達し,仏具・城端塗・絹織物を特産。
城端線
じょうはなせん ジヤウハナ― 【城端線】
JR 西日本の鉄道線。富山県高岡・砺波・城端間,29.9キロメートル。砺波平野を南北に走る。
城米
じょうまい ジヤウ― [0] 【城米】
江戸時代,幕府・諸藩が兵粮(ヒヨウロウ)や飢饉(キキン)などに備えて城内に蓄えた米。御用米。
城聞派
じょうもんは ジヤウモン― 【城聞派】
⇒妙聞派(ミヨウモンハ)
城西
じょうさい ジヤウ― [0] 【城西】
(1)城の西側の方面。
(2)東京都の西部地区。中野区・杉並区・世田谷区など。
城西国際大学
じょうさいこくさいだいがく ジヤウ― 【城西国際大学】
私立大学の一。1991年(平成3)設立。本部は東金市。
城西大学
じょうさいだいがく ジヤウ― 【城西大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)設立。本部は坂戸市。
城詰
しろづめ [0] 【城詰(め)】
城に出向いて控えていること。また,その武士。
城詰め
しろづめ [0] 【城詰(め)】
城に出向いて控えていること。また,その武士。
城趾
じょうし ジヤウ― [1] 【城址・城趾】
しろあと。
城跡
しろあと [0] 【城跡】
城のあったところ。城址(ジヨウシ)。
城跡
しろあと【城跡】
the ruins of a castle.→英和
城跡
じょうせき ジヤウ― [0] 【城跡・城蹟】
しろのあと。城址(ジヨウシ)。
城蹟
じょうせき ジヤウ― [0] 【城跡・城蹟】
しろのあと。城址(ジヨウシ)。
城邑
じょうゆう ジヤウイフ [0] 【城邑】
城壁に囲まれた町。みやこ。都会。まち。
城郭
じょうかく ジヤウクワク [0] 【城郭・城廓】
(1)城と曲輪(クルワ)。城とそれを囲む外囲い。
(2)敵の侵攻を阻むための設備。
城郭
じょうかく【城郭】
a castle;→英和
a citadel;→英和
a fortress.→英和
城郭都市
じょうかくとし ジヤウクワク― [5] 【城郭都市】
⇒囲郭(イカク)都市
城門
じょうもん ジヤウ― [0] 【城門】
城の門。城の出入り口。
城門
じょうもん【城門】
a castle gate.
城閣
じょうかく ジヤウ― [0] 【城閣】
城の物見。城楼。
城闕
じょうけつ ジヤウ― [0] 【城闕】
(1)中国で,物見台のある城門。
(2)帝王の居所。皇城。宮城。
(3)都城。
城陽
じょうよう ジヤウヤウ 【城陽】
京都府南部の市。米・果樹・茶の産地だが,近年は住宅地化が著しい。金糸・銀糸を特産。
城頭
じょうとう ジヤウ― [0] 【城頭】
城壁上。また,城壁のあたり。
城館
じょうかん ジヤウクワン [0] 【城館】
貴族・豪族が住んでいた大邸宅。
埒
らち [1] 【埒】
(1)かこい。しきり。特に,馬場の周囲の柵。
(2)物事のきまった範囲。限界。「単なる快感のために,遠慮の―を平気で跨ぐかも知れなかつた/明暗(漱石)」
埒があかない
らち【埒があかない】
make little progress; <It would> be mere waste of time <to talk with you> .〜外にある be outside the pale <of> .→英和
埒も無い
らっちもな・い 【埒も無い】 (連語)
「らち(埒)もない」に同じ。「時のはづみと言ひながら,―・い事した/浄瑠璃・桂川」
埒内
らちない [2] 【埒内】
一定の範囲の内。
⇔埒外
「法律の―」
埒外
らちがい [2] 【埒外】
一定の範囲の外。
⇔埒内
「勝敗の―に出て/羹(潤一郎)」
埒明け
らちあけ 【埒明け】
てきぱきしていること。「殊更理にくらからねば,諸事に―にして/浮世草子・武家義理物語 1」
埒無い
らちな・い [3] 【埒無い】 (形)[文]ク らちな・し
順序・秩序が乱れている。しまりがない。らちがない。「腰から裾(スソ)の辺(アタリ)がやや―・くなつて/多情多恨(紅葉)」
域
いき【域】
a region (地域);→英和
a sphere (範囲).→英和
…の〜内(外)に in (outside) the sphere of….…の〜に達する reach the stage of….‖域外買付 offshore purchases.
域
いき ヰキ [1] 【域】
ある特定の範囲・境地・程度。「名人の―に達する」「素人の―を出ない」
域内
いきない ヰキ― [2] 【域内】
区域の内。範囲の内。国内。
⇔域外
「―貿易」
域外
いきがい ヰキグワイ [2] 【域外】
区域の外。範囲の外。他国。
⇔域内
域外生産
いきがいせいさん ヰキグワイ― [5] 【域外生産】
⇒オフショア生産(セイサン)
埠頭
ふとう【埠頭】
a wharf;→英和
a quay;→英和
a pier.→英和
埠頭
ふとう [0] 【埠頭】
港湾内で,船をつけ,乗客の乗降や貨物の積み降ろしをする区域。陸から海中に突き出させて築いたものと,陸に平行なものがある。波止場。
埤堄
へいげい [0] 【埤堄】
城壁の上の(矢狭間(ヤザマ)を設けた)低い垣。ひめがき。
埤益
ひえき [0] 【裨益・埤益】 (名)スル
利益となること。役に立つこと。助けとなること。「教育に―する」
埦飯
おうばん ワウ― 【椀飯・埦飯・垸飯】
〔「わんはん」の転〕
(1)椀(ワン)に盛った飯。「屯食五十具,碁手の銭,―などは,世の常のやうにて/源氏(宿木)」
(2)人をもてなすための食膳。また,饗応。平安時代には年始や五節に公卿たちが宮中に集まるときに,何人かに課して饗応させた。鎌倉時代以降は大名が将軍に祝膳を奉ったり,家臣が主君を饗応したりして主従の結びつきを強めた。「三日が程は,―といふ事/増鏡(さしぐし)」
埴
へな [2] 【埴・粘土】
粘りけのある土。粘土。へなつち。はに。
埴
はに [1] 【埴】
きめの細かい黄赤色の粘土。古代は,これで瓦や陶器を製し,また丹摺(ニズ)りに用いた。あかつち。へな。はにつち。「―もて物作る人ありて/即興詩人(鴎外)」「海の底に入り,底の―を咋(ク)ひ出でて/古事記(上)」
埴土
はにつち 【埴土】
「はに(埴)」に同じ。「天香山の―を取りて以て天の平瓮(ヒラカ)を造りて/日本書紀(神武訓)」
埴土
へなつち [0] 【埴土・粘土】
「へな(埴)」に同じ。
埴土
しょくど [1] 【埴土】
粘土分50パーセント以上の土壌。粘着力が強く排水が悪い。耕作には向かない。
埴壌土
しょくじょうど シヨクジヤウ― [3] 【埴壌土】
粘土が37.5〜50パーセント混じった土壌。イネの栽培に最適。
埴安
はにやす 【埴安】
奈良県橿原(カシハラ)市,天香久山付近の地名。
埴安の池
はにやすのいけ 【埴安の池】
天香久山の西麓にあった池。
埴物
はにもの 【埴物・土物】
埴で作った物。埴輪(ハニワ)の類。「この―を以て生きたる人にかへて陵墓に樹て/日本書紀(垂仁訓)」
埴猪口
へなちょこ [0] 【埴猪口】
未熟な者。取るに足らない者。また,そのような人をあざけっていう。「―野郎」
埴瓫
はにべ 【埴瓮・埴瓫】
埴で作った器。「其の置ける―を名づけて,厳瓮(イツヘ)とす/日本書紀(神武訓)」
埴瓮
はにべ 【埴瓮・埴瓫】
埴で作った器。「其の置ける―を名づけて,厳瓮(イツヘ)とす/日本書紀(神武訓)」
埴生
はにゅう ハニフ [0] 【埴生】
(1)埴(ハニ)のある土地。また,埴のこと。「岸の―ににほはさましを/万葉 69」
(2)「埴生の小屋」の略。「旅の空馴れぬ―の夜の床/金槐(雑)」
埴生の宿
はにゅうのやど ハニフ― 【埴生の宿】
(1)貧しい小さな家。埴生の小屋。
(2)唱歌名(別項参照)。
埴生の宿
はにゅうのやど ハニフ― 【埴生の宿】
〔原題 Home, Sweet Home〕
唱歌。イギリスの作曲家ビショップ(Henry Rowley Bishop 1786-1855)作曲。日本には1889年(明治22)紹介。里見義の訳詞。
埴生の小屋
はにゅうのおや ハニフ―ヲヤ 【埴生の小屋】
埴を採集する場所にある粗末な小屋。「をちかたの―に小雨降り/万葉 2683」
埴生の小屋
はにゅうのこや ハニフ― 【埴生の小屋】
土の上にむしろなどを敷いただけの粗末な小屋。また,土で塗っただけの粗末な家。みすぼらしい家。「旅寝には―の板びさし時雨のするぞさやに聞こゆる/住吉社歌合(嘉応二)」
〔中古以降,「はにゅうのおや(埴生の小屋)」の意が転じたもの〕
埴破
はんなり 【埴破】
舞楽の一。右方に属する高麗楽(コマガク)で,壱越(イチコツ)調の中曲。四人による平舞で,打毬楽(タギユウラク)の答舞。埴(ハニ)の玉を舞いながら破るところからの名。はにわり。弄玉(ロウギヨク)。
埴輪
はにわ [0] 【埴輪】
古墳の外部に並べられた素焼きの土製品。円筒埴輪と形象埴輪に大別され,後者は家形埴輪・器財埴輪・人物埴輪・動物埴輪に細分される。聖域を示すために並べたとも,墳丘土の崩壊を防ぐためともいわれる。
埴輪[図]
埴輪
はにわ【埴輪】
a clay image[figure].
執
しゅう シフ 【執】
物事に執着すること。「身に官禄あらず,何に付けてか―を留めん/方丈記」
執
とる [1] 【執】
暦注の十二直の一。神仏祭祀・婚姻などに吉,移転・旅行に凶という日。
執す
しっ・す 【執す】 (動サ変)
(1)深く心にかける。とらわれる。執着する。「偏(ヒトエ)に二乗の涅槃を―・するに似たり/栂尾明恵上人遺訓」
(2)尊重する。大切に扱う。「池の禅尼と申すは,清盛のためには継母にておはしませども,重く―・し給へば/平治(下・古活字本)」
(3)敬意を表する。「高尾さまのお通りと聞いて…鳴りを鎮めて―・しぬる/浮世草子・禁短気」
〔「しっ」は「執」の慣用音で,古くは「しふ」〕
→執(シユウ)する
執す
しゅう・す シフ― 【執す】 (動サ変)
⇒しゅうする(執)
執する
しゅう・する シフ― [3] 【執する】 (動サ変)[文]サ変 しふ・す
深く心にかける。とらわれる。「我欲に―・する」
→しっす(執)
執りす
とり・す 【執りす】 (動サ変)
執心する。一心に行う。「はかなく―・する事どもも物のはえありて/源氏(若菜下)」
執り成し
とりなし [0] 【取(り)成し・執(り)成し】
(1)とりなすこと。うまいはからい。「―を頼む」「―が上手だ」
(2)「取り成し付け」の略。
執り成しで
とりなし【執り成しで】
through the good offices <of> .〜を頼む ask <a person> to intercede <for> .
執り成す
とりな・す [3][0] 【取(り)成す・執(り)成す】 (動サ五[四])
(1)もめごとの中に立って,仲直りをさせる。仲裁する。「両者の間を―・す」
(2)なだめて機嫌よくさせる。その場をうまくはからう。「なんとかあなたから―・していただけませんか」
(3)手に取ってかまえる。別の物のようにして手に持つ。「神仏助け給へと念じて,大刀を桙(ホコ)のやうに―・して/宇治拾遺 11」
(4)そのように考える。わざと…と理解する。「名残なくは,いかがは。心浅くも―・し給ふかな/源氏(葵)」
(5)取りざたする。言いふらす。「物の聞えやまたいかがと―・されむとわが御ためつつましけれど/源氏(須磨)」
(6)調子を合わせる。とりはやす。「なよびやかに,女しと見れば,あまり情にひきこめられて―・せばあだめく/源氏(帚木)」
(7)ほかのものに変える。「すなはち,湯津爪櫛に其の童女(オトメ)を―・して御美豆良に刺して/古事記(上訓)」
[可能] とりなせる
執り成す
とりなす【執り成す】
intercede[mediate] <with A for B> ;→英和
recommend (推薦).→英和
執り持つ
とりも・つ [3][0] 【取(り)持つ・執(り)持つ】 (動タ五[四])
(1)二者の関係がうまく運ぶように,引き合わせたり世話をしたりする。仲立ちをする。「仲を―・つ」「雨の―・つ縁」「人ニ嫁ヲ―・ツ/ヘボン」
(2)もてなす。接待する。「客を―・つ」「座を―・つ」
(3)責任をもって執り行う。身に引き受けて処理する。「大方の事どもは―・ちて親めき聞こえ給ふ/源氏(絵合)」
(4)手に持つ。「山吹の花―・ちて/万葉 4184」
執り申す
とりもう・す 【執り申す・取り申す】 (動サ四)
(1)取りなして言う。申し上げる。「何事をか―・さむと思ひめぐらすに/源氏(帚木)」
(2)取り次いで申し上げる。執奏(シツソウ)する。「もし又平家の思し召し忘れ給へるかや,―・す者の無かりけるかや/盛衰記 9」
執り行う
とりおこな・う [0][5] 【執(り)行う】 (動ワ五[ハ四])
〔「とり」は接頭語〕
式・祭りなどを行う。改まって行う。執行する。「神前で結婚式を―・う」
[可能] とりおこなえる
執り見る
とり・みる 【執り見る・取り見る】 (動マ上一)
世話をする。看病する。介抱する。「国にあらば,父―・見まし家にあらば母―・見まし/万葉 886」
執る
と・る [1] 【取る・執る・採る・捕る・撮る】
■一■ (動ラ五[四])
❶手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
❷それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。
(ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」
(イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。
(ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」
(イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」
(ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
❸それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。
(ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」
(イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。
(ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」
(イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」
(ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
❹身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
❺選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》
(ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」
(イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
❻作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。
(ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」
(イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
❼数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
❽場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
❾手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」
❿
(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう
執事
しつじ [2][1] 【執事】
〔古くは「しっし」とも〕
(1)身分ある人の家にあって,庶務を執り行う人。
(2)内豎所(ナイジユドコロ)・進物所(シンモツドコロ)などの庶務職員。
(3)院司・親王家・摂関家・大臣家などの家司(ケイシ)の長。
(4)鎌倉幕府の職名。
(ア)政所(マンドコロ)の次官。
(イ)問注所の長官。
(ウ)執権(シツケン)の別名。
(5)室町幕府の職名。
(ア)政所・問注所の長官。
(イ)管領(カンレイ)・関東管領の前称。
(6)江戸幕府の若年寄の別名。
(7)寺社で,事務に当たる役。
(8)〔deacon〕
キリスト教会の職務の一。聖公会では司祭,ルター派教会では牧師に次ぐ聖職者の職務。長老派・会衆派教会では信徒の職名。聖礼典の補助,会計管理などを行う。正教会では輔祭(ホサイ)という。
→助祭
(9)手紙の脇付(ワキヅケ)の一。貴人への手紙のあて名に添える。
執事
しつじ【執事】
a steward;→英和
a butler;→英和
a deacon (教会の).→英和
執事代
しつじだい [0] 【執事代】
鎌倉・室町幕府の職名。政所・問注所に置かれた職。執事に支障のある時その代理を務めた。
執刀
しっとう [0] 【執刀】 (名)スル
外科手術や解剖などのためにメスをとること。手術を施すこと。「教授が―する」
執刀する
しっとう【執刀する】
perform an operation <on> .→英和
執務
しつむ [2][1] 【執務】 (名)スル
事務を執ること。仕事をすること。「九時から五時まで―している」「―中」
執務する
しつむ【執務する】
attend to one's business;work;→英和
be at work[one's desk](執務中).‖執務時間 business[office]hours.大統領執務室 Oval Office.
執奏
しっそう [0] 【執奏】 (名)スル
侍従などが取り次いで奏上すること。また,その人。伝奏。「残らず討ち取つたことを―して貰つた/阿部一族(鴎外)」
執当
しっとう [0] 【執当】
庶務をとりあつかうこと。また,その職。特に,寺社の職名に用いられることが多い。
執心
しゅうしん シフ― [0][1] 【執心】 (名)スル
(1)ある物事に心が強くひかれること。執着。「金に―する」
(2)(多く「御執心」の形で)特定の異性などに強くひかれることをからかい気味にいう語。「隣家の令嬢に御―のようだ」
執心
しゅうしん【執心】
an attachment;→英和
(a) devotion.→英和
〜する be attached[devoted] <to> ;set one's heart <on> ;be infatuated <with a girl> .
執念
しゅうねん【執念】
a deep attachment <to> .〜深い revengeful;tenacious;→英和
spiteful.→英和
〜深く persistently;→英和
obstinately.→英和
執念
しゅうねん シフ― [1] 【執念】
深く思い込んで,あきらめたり忘れたりしない心。「―を燃やす」
執念い
しゅうね・い シフネ― [3] 【執念い】 (形)[文]ク しふね・し
〔「執念」を形容詞化した語〕
執着心が強い。執念深い。しつこい。「木部の眼は―・くもつきまつはつた/或る女(武郎)」「―・く走りかかりて来ければ/宇治拾遺 11」
執念深い
しゅうねんぶか・い シフネン― [6] 【執念深い】 (形)[文]ク しふねんぶか・し
思いこむ程度がきわめて深く,いつまでも忘れない。しつこい。「―・くつきまとう男」
[派生] ――さ(名)
執意
しつい [1][2] 【執意】
自分の気持ち・意見に固執すること。
執成し
とりなし [0] 【取(り)成し・執(り)成し】
(1)とりなすこと。うまいはからい。「―を頼む」「―が上手だ」
(2)「取り成し付け」の略。
執成す
とりな・す [3][0] 【取(り)成す・執(り)成す】 (動サ五[四])
(1)もめごとの中に立って,仲直りをさせる。仲裁する。「両者の間を―・す」
(2)なだめて機嫌よくさせる。その場をうまくはからう。「なんとかあなたから―・していただけませんか」
(3)手に取ってかまえる。別の物のようにして手に持つ。「神仏助け給へと念じて,大刀を桙(ホコ)のやうに―・して/宇治拾遺 11」
(4)そのように考える。わざと…と理解する。「名残なくは,いかがは。心浅くも―・し給ふかな/源氏(葵)」
(5)取りざたする。言いふらす。「物の聞えやまたいかがと―・されむとわが御ためつつましけれど/源氏(須磨)」
(6)調子を合わせる。とりはやす。「なよびやかに,女しと見れば,あまり情にひきこめられて―・せばあだめく/源氏(帚木)」
(7)ほかのものに変える。「すなはち,湯津爪櫛に其の童女(オトメ)を―・して御美豆良に刺して/古事記(上訓)」
[可能] とりなせる
執拗
しつよう【執拗】
persistence;obstinacy;→英和
stubbornness.→英和
⇒しつこい.
執拗
しつよう [0] 【執拗】 (形動)[文]ナリ
〔「しつおう」とも。「よう」は「拗」の呉音〕
(1)しつこいさま。「―な攻撃」「―に抗議する」
(2)意地を張り,自分の意見を押し通そうとするさま。「―に主張する」
[派生] ――さ(名)
執拗
しつおう [0] 【執拗】
〔「おう」は漢音〕
⇒しつよう(執拗)
執持
しつじ [1] 【執持】
⇒しゅうじ(執持)
執持
しゅうじ シフヂ [1][0] 【執持】 (名)スル
しっかり持つこと。しつじ。「主義を―する諸名士/経国美談(竜渓)」
執持つ
とりも・つ [3][0] 【取(り)持つ・執(り)持つ】 (動タ五[四])
(1)二者の関係がうまく運ぶように,引き合わせたり世話をしたりする。仲立ちをする。「仲を―・つ」「雨の―・つ縁」「人ニ嫁ヲ―・ツ/ヘボン」
(2)もてなす。接待する。「客を―・つ」「座を―・つ」
(3)責任をもって執り行う。身に引き受けて処理する。「大方の事どもは―・ちて親めき聞こえ給ふ/源氏(絵合)」
(4)手に持つ。「山吹の花―・ちて/万葉 4184」
執政
しっせい [0] 【執政】
(1)政治を行うこと。また,その職。宰相など。
(2)摂政・関白の称。また,参議以上の人の称。
(3)江戸時代,老中,また家老の異名。
執政
しっせい【執政】
administration;→英和
an administrator (人).→英和
執政官
しっせいかん [3] 【執政官】
⇒コンスル(1)
執政政府
しっせいせいふ [5] 【執政政府】
〔(フランス) Consulat〕
⇒統領政府(トウリヨウセイフ)
執柄
しっぺい [0] 【執柄】
(1)政治権力を握ること。また,その人。「摂政関白のほかに,―の臣あひならび/保元(上)」
(2)摂政・関白の別名。「―の息,英才の輩も,この職を先途とす/平治(上・古活字本)」
執柄家
しっぺいけ [0][3] 【執柄家】
摂政・関白に任ぜられる家柄。摂家(セツケ)。
執権
しっけん [0] 【執権】
(1)政権を握ること。また,その人。
(2)鎌倉幕府の政所(マンドコロ)の長官。将軍を補佐し政務を統轄した最高の職。源実朝のときに北条時政が任ぜられ,以後,北条氏が世襲。
(3)室町幕府の管領(カンレイ)の別名。
→執権(2)[表]
執着
しゅうちゃく シフ― [0] 【執着】 (名)スル
〔古くは「しゅうぢゃく」〕
ある物事に強く心がひかれること。心がとらわれて,思いきれないこと。「物事に―するたちだ」「―心」
執着
しゅうちゃく【執着】
attachment;→英和
persistence (固執).〜する stick[cling] <to> ;→英和
be attached <to> .‖執着心 attachment.執着力 tenacity.
執着
しゅうじゃく シフヂヤク [0] 【執着】 (名)スル
⇒しゅうちゃく(執着)
執着獅子
しゅうじゃくじし シフヂヤク― 【執着獅子】
歌舞伎舞踊の一。石橋(シヤツキヨウ)物の一。長唄。本名題,英(ハナブサ)執着獅子。初世杵屋弥三郎作曲。前半は手獅子を持って遊女が踊り,後半は,牡丹をあしらった笠を付けて狂いを見せる。
執筆
しゅひつ [0] 【執筆】
〔筆を執(ト)る意〕
(1)叙位・除目を主宰し記録する係。
(2)鎌倉時代,幕府の引付において訴訟関係の文書をつかさどった役職。執筆奉行。
(3)武家時代,合戦のときなど諸事を記録した書記。「手負死人の実検をしけるに,―十二人,夜昼三日が間(アイダ)筆をも置かずしるせり/太平記 7」
(4)連歌・俳諧の席で,参会者の出す句を懐紙に記し,指合いを指摘したりして,宗匠を助けて一座の進行をはかる役。
執筆
しっぴつ【執筆】
writing.→英和
〜する write <for a magazine> ;→英和
contribute <to a magazine> .→英和
‖執筆者 the writer;the contributor.
執筆
しっぴつ [0] 【執筆】 (名)スル
(1)筆を執ること。文を書くこと。「原稿の―を断る」「論文を―する」
(2)
⇒しゅひつ(執筆)
執筆法
しっぴつほう [0] 【執筆法】
書を書く時の筆の持ち方。腕法(着腕・提腕・枕腕(チンワン)・回腕など)と指法(単鉤(タンコウ)・双鉤(ソウコウ)・撥鐙(ハツトウ)・握管など)がある。
執綱
しっこう [0] 【執綱】
(1)儀式で渡御の際,さしかけた蓋(キヌガサ)が傾かないように,蓋の両側にいて左右の綱をとる役。
(2)天台宗寺門派や浄土宗で,宗務をまとめる役。
執縛
しつばく [0] 【執縛】 (名)スル
捕らえてしばりあげること。罪人などに縄をかけること。
執翳
はとり 【執翳】
即位・朝賀などの儀式の際,高御座(タカミクラ)にいる天皇の顔を翳(サシバ)でおおう役の女官。「―の女嬬,左右各八人/江家次第」
執蓋
しっかい [0] 【執蓋】
儀式で,渡御(トギヨ)の際に蓋(キヌガサ)をさしかける役。
執行
しっこう [0] 【執行】 (名)スル
(1)実際にとりおこなうこと。「政務を―する」
(2)〔法〕
(ア)法律・裁判・処分などの内容を具体化すること。
(イ)「強制執行(キヨウセイシツコウ)」に同じ。
(3)〔仏〕「しゅぎょう(執行)」に同じ。
執行
しっこう【執行】
execution;→英和
enforcement;→英和
performance.→英和
〜する execute;→英和
perform;→英和
carry out;put into practice;[式など]celebrate;→英和
hold.→英和
〜猶予3年で with a stay of execution for three years.‖執行委員 an executive committeeman.執行委員会 an executive committee.執行部 executives.執行命令 an order of execution.執行猶予 <allow> a stay of execution; <be placed on> probation.
執行
しゅぎょう 【執行】 (名)スル
(1)政務・事務を執り行うこと。しっこう。「天下―の宣旨下し奉りに/大鏡(道隆)」
(2)〔仏〕
〔「しぎょう」とも〕
寺社で諸務を行う僧の中の上首。
執行
しゅうぎょう シフギヤウ 【執行】 (名)スル
⇒しゅぎょう(執行)
執行
しぎょう [0] 【執行】
〔仏〕「しゅぎょう(執行){(2)}」に同じ。
執行う
とりおこな・う [0][5] 【執(り)行う】 (動ワ五[ハ四])
〔「とり」は接頭語〕
式・祭りなどを行う。改まって行う。執行する。「神前で結婚式を―・う」
[可能] とりおこなえる
執行停止
しっこうていし [0] 【執行停止】
行政法上,争訟の係属中,当事者の利益を保全するために,審査庁または裁判所が,一定の要件のもとに行政処分の執行などの停止をなすことのできる制度。
執行処分
しっこうしょぶん [5] 【執行処分】
強制執行の手続における個々の執行行為。強制処分。
執行判決
しっこうはんけつ [5] 【執行判決】
それ自体としては執行力が認められない外国判決および仲裁判断に対して,それらに執行力を与えるため強制執行ができる旨を宣言する判決。
執行力
しっこうりょく [3] 【執行力】
(1)判決に基づき強制執行できる効力。
(2)広く判決に確定された内容を実現できる効力。
執行吏
しっこうり [3] 【執行吏】
執行官の旧称。
執行命令
しっこうめいれい [5] 【執行命令】
法律の規定を執行するために必要な細則を定めた命令。施行令・施行規則の類。
執行委任
しっこういにん [5] 【執行委任】
債権者による,執行官に対する強制執行の申し立て。
執行委員会
しっこういいんかい [6] 【執行委員会】
政党や団体で,その決議事項を執行する機関。所属下の専門部局を統括し,日常活動を指導する。
執行官
しっこうかん [3] 【執行官】
執行官法に基づき,各地方裁判所に配置され,強制執行や訴訟上の文書の送達などの事務を行う裁判所職員。旧称,執達吏・執行吏。
執行文
しっこうぶん [3][0] 【執行文】
債務名義の執行力を公証する目的で,裁判所書記官が債務名義の末尾に付記する公証文言。
執行権
しっこうけん [3] 【執行権】
具体的に法律を執行する国家の統治の権能。一般には,行政権と同義。行政権と司法権を併せていうこともある。
執行機関
しっこうきかん [6][5] 【執行機関】
(1)団体・法人・地方公共団体などで,議決機関により決定された事項を実行する任務を負う機関。労働組合の執行委員会,会社の代表取締役,地方公共団体の長および教育委員会などの各種委員会など。
⇔議決機関
(2)行政官庁の命により,実力をもって処分などを執行する機関。警察官,租税の徴収職員など。
(3)民事訴訟法上,債権者の申し立てによって強制執行を行う国家機関。執行官・執行裁判所・受訴裁判所の三種。
執行猶予
しっこうゆうよ [5] 【執行猶予】
懲役もしくは禁錮または罰金の刑の言い渡しを受けた者について,情状により一定期間刑の執行を猶予し,猶予期間を無事経過したときは刑を科さないこととする制度。
執行罰
しっこうばつ [3] 【執行罰】
行政法上の義務の履行を強制するために科される罰。強制罰。
執行行為
しっこうこうい [5] 【執行行為】
執行機関が債務者などに対し,一定の法律効果を発生させるために強制力を行使する行為。差し押さえ・換価処分など。
執行裁判所
しっこうさいばんしょ [0][9] 【執行裁判所】
強制執行をなす機関としての裁判所。原則として,執行手続を行う地またはこれを行なった地を管轄する地方裁判所。
執行証書
しっこうしょうしょ [5] 【執行証書】
公証人が作成する証書で,一定の金銭等の給付を目的とする請求権を表示し,かつ債務者が直ちに強制執行に服する旨を記載したもの。
執行部
しっこうぶ [3] 【執行部】
団体における決定の執行に責任をもつ機関。労働組合の執行委員会など。
執達
しったつ [0] 【執達】 (名)スル
上意を受けて下に通達すること。「者(テエレバ)院宣かくのごとし。仍(ヨツ)て―件(クダン)の如し/平家 10」
執達吏
しったつり [4][3] 【執達吏】
執行官の旧称。
執達状
しったつじょう [0][4] 【執達状】
〔文書の終わりに「執達如�件」とあることから〕
御教書(ミギヨウシヨ)のこと。
執金剛
しっこんごう 【執金剛】
⇒執金剛神(シユウコンゴウジン)
執金剛神
しゅうこんごうじん シフコンガウジン 【執金剛神】
〔「しっこんごうじん」とも〕
武装忿怒(フンヌ)の形をし,手に金剛杵(シヨ)を持つ護法神。二神一対で仏の左右,または寺の山門の両側に置かれる。仁王(ニオウ)。執金剛。持金剛。金剛神。金剛力士。密迹(ミツシヤク)金剛。執金剛夜叉。
執金吾
しっきんご [3] 【執金吾】
衛門府(エモンフ)の唐名。
培う
つちかう【培う】
cultivate;→英和
foster.→英和
培う
つちか・う ツチカフ [3] 【培う】 (動ワ五[ハ四])
〔「土養(カ)ふ」の意〕
(1)長い時間をかけて,育てる。「克己心を―・う」「体力を―・う」
(2)草木の根元や種に土をかけて草木を育てる。栽培する。「人なき日藤に―・ふ法師かな/蕪村句集」
[可能] つちかえる
培土
ばいど [1] 【培土】
(1)作物の根元に土を寄せること。
(2)培養土。
培地
ばいち [1] 【培地】
微生物あるいは動植物の組織などを培養するために調製された液状または固形の物質。培養基。
培植
ばいしょく [0] 【培殖・培植】 (名)スル
植物などを養い育てて繁殖させること。「榕樹,火山岩の土壌に―せられ/日本風景論(重昂)」
培殖
ばいしょく [0] 【培殖・培植】 (名)スル
植物などを養い育てて繁殖させること。「榕樹,火山岩の土壌に―せられ/日本風景論(重昂)」
培養
ばいよう [0] 【培養】 (名)スル
(1)動植物の組織の一部または個体や微生物を人工的条件下で発育・増殖させること。「赤痢菌を―する」
(2)草木をやしない育てること。転じて,能力・実力などをつちかい育てること。「国力を―する」「深山の樹木は―せざるもよく成長し/学問ノススメ(諭吉)」
培養
ばいよう【培養】
culture;→英和
cultivation.〜する culture;→英和
cultivate.→英和
‖培養基 a (culture) medium.
培養土
ばいようど [3] 【培養土】
園芸で,植物を栽培するために肥料・腐葉土・石灰などを一定の割合で混ぜ合わせた土。
培養基
ばいようき [3] 【培養基】
⇒培地(バイチ)
培養液
ばいようえき [3] 【培養液】
培養のために調製された液体。対象とする生物体や培養目的により,適切な栄養素・浸透圧・水素イオン濃度その他の条件を整えている。クノープ液・寒天培養基など。
基
もとい [2] 【基】
〔「本居」の意〕
(1)物事の根本をなすところ。基礎。根幹。もと。「国の―を築く」
(2)建物の,土台。いしずえ。
基
き 【基】
■一■ [1] (名)
〔radical〕
化学反応に際し,一つの分子から他の分子に一団となって移動したり,化合物の化学的性質の原因となったりする原子団。このうちイオンになる傾向のあるものを根と呼び区別することもある。
■二■ (接尾)
助数詞。灯籠(トウロウ)・墓石など,すえ置くものを数えるのに用いる。「石塔一―」
基
もとい【基】
the foundation;→英和
the basis.→英和
基づく
もとづく【基づく】
(1)[起因する]come <from> ;→英和
originate <in,from> ;→英和
be due <to> .
(2)[根拠とする]be based[founded] <on> .
(3)[準拠する]法に基づいて according to the law.→英和
基づく
もとづ・く [3] 【基づく】 (動カ五[四])
(1)そこに基礎・根拠を置く。よりどころとする。「史実に―・いた小説」「これまでの経験に―・いて判断する」
(2)そこに原因がある。起因する。「この争いはつまらぬ誤解に―・いている」
(3)達する。「善ノ道ニ―・ク/日葡」
基体
きたい [0] 【基体】
〔(ラテン) subjectum, substratum; (ギリシヤ) hypokeimenon〕
あるものについて性質や状態が語られる際に,そうした性質や状態が帰属するそのもの。
基剤
きざい [1] 【基剤】
座剤・軟膏剤などの製造に際して使われる,薬の効能はもたない賦形剤(フケイザイ)。
基因
きいん [0] 【起因・基因】 (名)スル
物事の起こる原因となること。「国境問題に―する紛争」
基地
きち【基地】
a base.→英和
空軍基地 an air base.
基地
きち [1][2] 【基地】
(1)活動の拠点となる場所。
(2)軍隊や探検隊などの拠点となる施設。
基地局
きちきょく [2] 【基地局】
通信の基地となる局。
→移動局
→中継局
基址
きし [1] 【基址】
土台。基礎。もとい。
基壇
きだん [0] 【基壇】
建造物の下の基礎になる石や土で築いた壇。
基層
きそう [0] 【基層】
(層を成して重なっているものの)根底となる層。基礎になる層。
基層語
きそうご [0] 【基層語】
〔substratum language〕
複数の言語が混じりあって新たな言語になるとき,もともとその地域にあった言語で,基本的な部分だけ影響を与えて死滅した言語。一般には,侵略者の言語に対して,死滅した先住民の言語のこと。フランス語形成におけるガリア語など。
基山
きざん 【基山】
佐賀県基山(キヤマ)町と福岡県筑紫野町にまたがる山。西峰は海抜405メートル。基肄(キイ)城があった。
基山
きやま 【基山】
佐賀県北東部,三養基(ミヤキ)郡の町。古来,交通・軍事上の要地。基山(キザン)に基肄(キイ)城跡があり,荒穂(アラホ)神社は肥前国第一の大社。
基岩
きがん [0] 【基岩】
構築物の基礎地盤を構成する岩石。
基幹
きかん [0] 【基幹】
物事の中心となるもの。おおもと。
基幹公園
きかんこうえん [4] 【基幹公園】
〔district park; basic park〕
一地域に居住する住民の利用に供する都市公園。総合公園・運動公園など。
基幹労働力
きかんろうどうりょく [6] 【基幹労働力】
終身雇用であるなど,労働市場の中にあって景気変動によって大きな影響を受けない労働力。
→縁辺労働力
基幹産業
きかんさんぎょう [4] 【基幹産業】
一国の経済活動を支えている最重要な産業分野。経済の発展段階によって異なるが,工業国では鉄鋼・電力などの産業。キー-インダストリー。
基幹産業
きかん【基幹産業】
key industries.
基底
きてい [0] 【基底】
(1)基礎となる底面。「ダムの―部」
(2)基礎となっている事柄。基本。根底。「この運動の―となる思想」
(3)〔数〕 線形空間の任意のベクトルをその線形結合で一意的に表せるベクトルの組。
基底
きてい【基底】
a base.→英和
基底状態
きていじょうたい [4] 【基底状態】
ある量子力学的な系の定常状態のうちで,エネルギーが最も低く,安定な状態。
⇔励起状態
基底礫岩
きていれきがん [4][5] 【基底礫岩】
不整合面の直上にある礫岩層。浸食されてのち沈水して海面下になった基盤岩の上に堆積したもの。
基底膜
きていまく [2] 【基底膜】
(1)内耳の鼓室とうずまき細管との間にある膜。
(2)上皮細胞・筋細胞・神経組織とそれらの外側の結合組織の境界にある膠原繊維や細胞外器質より成る薄い層状構造。
基数
きすう【基数】
a cardinal number.
基数
きすう [2] 【基数】
(1)記数法で基礎として用いる数。十進法では,〇〜九の整数をいう。
(2)集合の要素の個数。カーディナル数。
→濃度
基数詞
きすうし [2] 【基数詞】
数量を表す数詞。「ひとつ」「ふたつ」「三枚」「五本」などの類。
→序数詞
基本
きほん【基本】
a basis;→英和
a standard (基準).→英和
〜的(に) basic(ally);→英和
fundamental(ly).→英和
‖基本給 the basic wages[pay].基本金 a fund.基本産業 key[basic]industries.基本的人権 fundamental human rights.基本料金 an initial[a basic]charge.
基本
きほん [0] 【基本】
物事が成り立つためのよりどころとなるおおもと。基礎。「政策の―」「―を学ぶ」
基本ソフト
きほんソフト [4] 【基本―】
⇒オペレーティング-システム
基本単位
きほんたんい [4] 【基本単位】
種々の単位の組み立ての基礎となる,それぞれ独立に定義しなくてはならない数個の単位。普通,質量・長さ・時間の三つをとり,このほかに電流・温度を加える。質量の代わりに重さをとる場合もあり,また理論物理学では,速さ・電気量・作用量の三つを採用することがある。MKS 単位系では長さ・質量・時間の単位にメートル・キログラム・秒を用い,SI(国際単位系)はアンペア(電流)・ケルビン(温度)・カンデラ(光度)・モル(物質量)を加えた七つの基本単位からなる。
→補助単位
→組立単位
基本手形
きほんてがた [4] 【基本手形】
振出によって作成され,全手形関係の基礎となる手形。振出署名を含む手形要件の記載が必要。基本手形を前提として裏書・保証・引受などの手形行為がなされる。
基本振動
きほんしんどう [4] 【基本振動】
物体に固有の振動のうちで振動数の最も小さい振動。
基本法
きほんほう [0] 【基本法】
(1)国家統治の基本たる憲法をいう。慣習として確立されている不文憲法をも含む。「ボン―」
(2)ある特定の分野に関する法律の中で,最も基本的な事項を定めた法律。「教育―」
基本波
きほんは [2] 【基本波】
一つの非正弦波(ひずみ波)を構成する種々の周波数の正弦波のうち,最も低い周波数の正弦波。
→高調波
基本的
きほんてき [0] 【基本的】 (形動)
物事の基本にかかわるさま。「―な事柄を身につける」
基本的人権
きほんてきじんけん [0] 【基本的人権】
人間が人間である以上,人間として当然もっている基本的な権利。日本国憲法は,思想・表現の自由などの自由権,生存権などの社会権,参政権,国・公共団体に対する賠償請求権などの受益権を基本的人権として保障している。基本権。
→人権
基本粒子
きほんりゅうし [4] 【基本粒子】
クォークやレプトンのような物質を構成する基本的な粒子。
→素粒子
基本組織系
きほんそしきけい [0] 【基本組織系】
高等植物の組織系の一。表皮と維管束を除いた残りのすべての組織が含まれる。同化・貯蔵・分泌などの基本的機能をもつものが多い。
基本給
きほんきゅう [2][0] 【基本給】
賃金を構成するもののうち,諸手当などを除いた基本的な賃金部分。本給。本俸。
基本設計
きほんせっけい [4] 【基本設計】
建築や都市などを設計する際の一過程。実施設計にはいる前の,与えられた条件を具体化し基本的な事項を定める段階の設計をいう。
基本語彙
きほんごい [4] 【基本語彙】
一つの言語において,日常生活で最も普通に使用され,使用度が高く,正常な社会生活を維持するために必要な単語の総体。
基本財産
きほんざいさん [4] 【基本財産】
(1)「基金{(3)}」に同じ。
(2)固定財産の中で,特に事業活動の経過とともに価値の減少がみられないもの。土地・建物・特許権など。
基本音
きほんおん [2] 【基本音】
⇒基音(キオン)
基板
きばん [0] 【基板】
電気回路が組み込まれている板。表面に銅箔(ドウハク)で配線がされ,IC や抵抗などの電気部品を取り付けて使う合成樹脂板をプリント基板という。また,IC や LSI などの回路が写し込まれているシリコンの単結晶板なども基板という。
→プリント配線
基柱
きちゅう [0] 【基柱】
(1)基本となる柱。
(2)全体の中で,特に重要な事柄や人。「国家の―」
基根
きこん [0] 【基根】
ねもと。根本。根底。
基準
きじゅん【基準】
a standard;→英和
a basis.→英和
〜の standard <price> .
基準
きじゅん [0] 【基準】
物事の判断の基礎となる標準。「採点の―」
基準内賃金
きじゅんないちんぎん [6] 【基準内賃金】
所定の作業時間において行われた労働の対価として支払われる賃金。基本給・能率給・生活補助給などからなる。基準給。基準賃金。
基準地価
きじゅんちか [4] 【基準地価】
国土利用計画法(1974年制定)による土地取引規制における基準とするため,都道府県が毎年一回(通常は七月一日)公表している地価。基準地価格。基準地地価。
基準振動
きじゅんしんどう [4] 【基準振動】
両端を固定した弦や円筒中の空気,二つつないだ振り子などの振動で,それらが示す複雑な振動の基本となっている特定の形式の単振動。固有振動。
基準標本
きじゅんひょうほん [4] 【基準標本】
分類学上,ある生物群を新種・新変種などとして新しく学名を与えるとき,形態の記載の根拠となる標本。タイプ標本。模式標本。
基準点
きじゅんてん [2] 【基準点】
測量や設計で,寸法を測ったり位置を決めたりする基準となる点。
基準為替相場
きじゅんかわせそうば [7] 【基準為替相場】
各種の外国為替相場を決定する際,基準となる特定国通貨と自国通貨の交換比率。
→裁定(サイテイ)為替相場
基準看護
きじゅんかんご [4] 【基準看護】
健康保険法の規定に基づく保険医療機関の看護要員数に関する基準。
基準線
きじゅんせん [0] 【基準線】
建築・工作などの図面をかく場合の基準となる線。
基準薬局
きじゅんやっきょく [4] 【基準薬局】
地域の医療に貢献するため,一定の基準を満たしていると日本薬剤師会が認定した薬局。院外処方箋に応需できる薬局の目安となる。
基準階
きじゅんかい [2] 【基準階】
高層建築において,繰り返し現れる代表的な平面をもつ階。規範階。
基準面
きじゅんめん [2] 【基準面】
山の高さや海の深さを地図・海図上に示す場合の,それぞれの基準となる面。日本では山の高さは平均水面,海の深さはほぼ最低低潮面を基準面としている。水準面。水準基準。
基点
きてん [0] 【基点】
物事のもととなる点。特に,計測や作図の際にもととする点。
基点
きてん【基点】
《天》cardinal points.
基盤
きばん [0] 【基盤】
一番基礎になっている事柄。土台。基礎。基本。「会社の―を固める」「―整備」
基盤
きばん【基盤】
a base;→英和
a basis.→英和
…を〜とする be based on….
基石
きせき [0] 【基石】
土台の石。
基礎
きそ【基礎】
<lay> the foundation <of,for> ;→英和
the basis;→英和
the base.→英和
〜的 fundamental;→英和
basic.→英和
…に〜をおく be based[founded]on….‖基礎工事[工作]foundation work.基礎控除(額) (the amount of) basic deduction.基礎体温 basal body temperature.
基礎
きそ [1][2] 【基礎】
(1)物事が成立する際に基本となるもの。「―を固める」
(2)建築物の重量を支え,安定させるために設ける建物の最下部の構造。地形(ジギヨウ)・礎石・土台など。
基礎ボルト
きそボルト [3] 【基礎―】
建築の柱や土台,機械などを緊結するため,コンクリートの基礎に埋め込んだボルト。アンカー-ボルト。
基礎付ける
きそづ・ける [4] 【基礎付ける】 (動カ下一)
ある事柄を成立させるための十分な根拠を与える。「理論を―・ける」
基礎代謝
きそたいしゃ [3] 【基礎代謝】
安静状態で行われる代謝。そのとき,体から放出される熱量は日本人の成人で一日1200〜1400キロカロリー。
基礎体温
きそたいおん [3] 【基礎体温】
体温に影響を与えるような諸条件を避けて測った体温。女性ではその変化が,月経周期に対応するので受胎調節や子宮・卵巣の疾患の診断に応用される。
基礎化粧品
きそけしょうひん [4] 【基礎化粧品】
肌を清潔にし,健康な状態に整えるための化粧品。化粧水・乳液・マッサージ-クリームなど。
基礎医学
きそいがく [3] 【基礎医学】
人体の構造・機能についての研究や,臨床についての基礎的研究などを行う医学分野の総称。解剖学・病理学・微生物学・薬理学・衛生学などに分かれる。
→臨床医学
基礎収支
きそしゅうし [3] 【基礎収支】
貿易収支や貿易外収支などの経常収支に長期資本収支を加えたもの。不規則に変動する短期資本収支を含まないために,国際収支の基本的動向を知るのに適している。
基礎年金
きそねんきん [3] 【基礎年金】
国民年金法で定められている基礎的な年金。老齢基礎年金・傷害基礎年金・遺族基礎年金の三種。1985年(昭和60)に導入,厚生年金等の各公的年金は,基礎年金に上乗せ給付される。
基礎控除
きそこうじょ [3] 【基礎控除】
税額計算に際し,すべての納税者につき課税標準から一定の金額を差し引くこと。所得税・相続税・贈与税などにある。基礎控除の額を超える部分の課税標準に対して課税される。
基礎的
きそてき [0] 【基礎的】 (形動)
物事の基礎にかかわるさま。「―な知識」
基礎研究
きそけんきゅう [3] 【基礎研究】
将来の革新的な技術や素材の開発につながる新しい知識や構想の発見を求めて行う研究活動。
基礎語彙
きそごい [3] 【基礎語彙】
一つの言語において,最低限これだけを知っていれば日常の用を便ずることができるとして選び出された単語の総体。オグデンが選定した Basic English 八五〇語が有名。土居光知は日本語で一一〇〇語を選び「基礎日本語」と名付けている。
基礎食品
きそしょくひん [3] 【基礎食品】
栄養素成分の類似している食品をいくつかの群に分類し,バランスのよい栄養摂取の目安とした栄養教育の教材。
基線
きせん [0] 【基線】
三角測量をする時の基準になる直線。
基線測量
きせんそくりょう [4] 【基線測量】
三角測量で基礎になる基線の長さを測量すること。他の辺は内角により求めて三角形を形成する。これをもとにさらに別の三角形を組み立て,連鎖・結合して拡大していく。
基肄城
きいじょう 【基肄城】
今の佐賀県三養基(ミヤキ)郡基山(キヤマ)町から福岡県筑紫野市にかけてあった朝鮮式山城。665年,大宰府(ダザイフ)の防備のために,北側の大野城とともに造られた。記夷城。椽城(キジヨウ)。
基肥
きひ [1] 【基肥】
⇒もとごえ(基肥)
基肥
もとごえ [0] 【基肥・元肥】
作物の種まき,または移植に先立って施す肥料。
→追い肥
基色
きしょく [0][1] 【基色】
基本となる色。原色。
基語
きご [1] 【基語】
「祖語」に同じ。
基調
きちょう【基調】
<form> the keynote <of> .→英和
基調演説 a keynote speech.
基調
きちょう [0] 【基調】
(1)〔音〕「主調(シユチヨウ)」に同じ。
(2)作品・行動・思想などの根底を一貫して流れる基本的な考え方。「作品の―をなすのは作者のヒューマニズムだ」
(3)絵画・装飾などで,基本として使われている色。
(4)〔経〕 大勢としての相場や経済情勢の基本的動向。
基質
きしつ [0] 【基質】
(1)酵素が作用する相手の物質。アミラーゼに対するデンプンなど。酵素基質。
(2)呼吸に使われる物質。糖類や脂肪など。
(3)動物の結合組織の細胞間物質。
基軸
きじく [0] 【基軸】
物事の基幹・中心となるもの。
基軸通貨
きじくつうか [4] 【基軸通貨】
国際間の決済や金融取引に広く使用される通貨。米ドル・英ポンドなど。キー-カレンシー。国際通貨。
基部
きぶ [1] 【基部】
基礎となる部分。土台。また,物の根もと。
基金
ききん【基金】
<establish> a fund;→英和
a foundation.→英和
国際通貨基金 the International Monetary Fund <IMF> .
基金
ききん [2][1] 【基金】
(1)ある事業・計画のために積み立てておく資金。
(2)財団法人・特殊法人などの基礎となる資金。「育英事業の―」
(3)地方公共団体が特定の目的のために維持する不動産・有価証券・預金などの財産。基本財産。
基隆
キールン 【基隆】
台湾北部,東シナ海に面する港湾都市。台北の外港。
基音
きおん [0] 【基音】
発音体が発する複合音のうちで,振動数の最も少ないもの。普通,楽器の音の高さは基音で決まる。基本音。
→上音
埼
さき 【崎・埼】
(1)陸地が海や湖に突き出た所。みさき。「磯の―漕ぎたみ行けば/万葉 273」
(2)山の端が平野に突き出た所。はな。「岡の―いたむるごとに/万葉 4408」
埼京
さいきょう 【埼京】
埼玉と東京。
埼京線
さいきょうせん 【埼京線】
川越から大宮・武蔵浦和・赤羽・池袋・新宿を結ぶ JR 東日本の電車の通称。44.4キロメートル。川越線・東北本線別線・赤羽線・山手線を走る。
埼玉
さいたま 【埼玉】
関東地方中部の内陸県。かつての武蔵国北半部を占める。東部は関東平野,西部は関東山地に属する。中央を荒川が流れて東京湾に注ぐ。県庁所在地,浦和市。
〔古く武蔵国北東部を「さきたま」と称し,「埼玉」の字をあてたことからの称〕
埼玉
さきたま 【埼玉】
古代,武蔵国の郡名。現在の埼玉県北部にあたる。
埼玉医科大学
さいたまいかだいがく 【埼玉医科大学】
私立大学の一。1972年(昭和47)設立。本部は埼玉県毛呂山町。
埼玉古墳群
さきたまこふんぐん 【埼玉古墳群】
埼玉県行田市にある古墳群。数十基あった古墳のうち稲荷山(イナリヤマ)古墳を含む約十基が現存。
→稲荷山古墳
埼玉大学
さいたまだいがく 【埼玉大学】
国立大学の一。1921年(大正10)創立の浦和高等学校と埼玉師範・同青年師範が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。本部は浦和市。
埼玉工業大学
さいたまこうぎょうだいがく 【埼玉工業大学】
私立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は埼玉県岡部町。
埿
うき 【埿】
泥深い土地。沼地。和歌では多く「憂き」にかけて用いられる。「かずならぬ三稜(ミクリ)や何のすぢなれば―にしもかく根をとどめけむ/源氏(玉鬘)」
埿
ひじ ヒヂ 【泥・埿】
どろ。「塵―の数にもあらぬ我故に思ひわぶらむ妹がかなしさ/万葉 3727」
埿土
ういじ ウヒヂ 【埿土・泥土】
どろ。ひじ。「道路亦た―あり/日本書紀(仁徳訓)」
埿土
うひじ ウヒヂ 【埿土・泥土】
⇒ういじ(埿土)
堀
ほり [2] 【堀・濠・壕】
(1)地面を掘って水を通したもの。堀割。
(2)地面を深く掘って敵の侵入を防ぐ防御施設としたもの。必要に応じて水をたたえたりする。
堀
ほり【堀】
a moat;→英和
a ditch (みぞ).→英和
堀
ほり 【堀】
姓氏の一。
堀の内
ほりのうち [3] 【堀の内】
(1)中世在地領主の屋敷地内。
(2)城下町の堀の内側に形成された町。地名として残っている所が多い。
堀兼の井
ほりかねのい 【堀兼の井】
武蔵野の名所として知られた井戸。現在の埼玉県狭山市,堀兼神社の境内に跡が保存されている。((歌枕))「武蔵なる―の底を浅み思ふ心をなににたとへむ/古今六帖 2」
堀内
ほりのうち 【堀内】
姓氏の一。
堀内仙鶴
ほりのうちせんかく 【堀内仙鶴】
(1675-1748) 江戸中期の茶人・俳人。茶家堀内家の祖。江戸で水間沽徳に俳諧を学び,のち京都に出て表千家六代原叟宗左に学んで茶家として立つ。
堀切り
ほりきり [0] 【堀切り】
地を掘って切り通した堀。
堀口
ほりぐち 【堀口】
姓氏の一。
堀口大学
ほりぐちだいがく 【堀口大学】
(1892-1981) 詩人。東京生まれ。慶大中退。詩作とともにフランス文学の訳業により大正中期から昭和初期の文壇に新風を吹き込んだ。詩集「月光とピエロ」「砂の枕」,訳詩集「月下の一群」など。
堀尾
ほりお ホリヲ 【堀尾】
姓氏の一。
堀尾吉晴
ほりおよしはる ホリヲ― 【堀尾吉晴】
(1543-1611) 安土桃山時代の武将。豊臣家三中老の一人。関ヶ原の戦いでは東軍につき,出雲・隠岐二四万石に加増移封。
堀川
ほりかわ [2] 【堀川】
運河。疎水。堀江。
堀川
ほりかわ 【堀川】
京都市中央部を南流する川。賀茂川から分流し,南区上鳥羽南東で鴨川に合する。
堀川塾
ほりかわじゅく 【堀川塾】
江戸時代,京都堀川に伊藤仁斎が開いた塾。堀川学校。古義堂。
堀川学派
ほりかわがくは 【堀川学派】
〔伊藤仁斎の邸が京都堀川の東にあったのでいう〕
古義学派の別名。
堀川波鼓
ほりかわなみのつづみ ホリカハ― 【堀川波鼓】
人形浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1707年初演。鳥取の藩士小倉彦九郎の妻お種は,夫の江戸詰めのさびしさから宮地源右衛門と不義を犯すが,帰国した夫に会ったのち自害する。彦九郎は妻敵討(メガタキウチ)を果たす。近松三大姦通物の一。
堀川院
ほりかわいん 【堀川院】
堀川の東にあった藤原基経の邸。
堀木訴訟
ほりきそしょう 【堀木訴訟】
1970年(昭和45)堀木文子が,障害福祉年金と児童扶養手当の併給禁止は憲法二五条の生存権の保障および一四条の平等保障原則に違憲するとして提訴した事件。73年,児童扶養手当法の改正により,併給は認められた。
堀杏庵
ほりきょうあん 【堀杏庵】
(1585-1642) 江戸初期の儒医。近江の人。儒学を藤原惺窩(セイカ),医を曲直瀬(マナセ)正純に学ぶ。安芸藩,次いで尾張藩に仕え法眼に進む。晩年,幕命により江戸に出て大名諸家の系図を編纂(ヘンサン)。
堀江
ほりえ [0] 【堀江】
(1)掘って水を通した川。運河。疎水。
(2)難波の堀江のこと。仁徳天皇の時に開削された堀江で,後の天満川(現在の大川)にあたるとされる。((歌枕))「―より水脈(ミオ)さかのぼる梶の音の/万葉 4461」
堀河天皇
ほりかわてんのう ホリカハテンワウ 【堀河天皇】
(1079-1107) 第七三代天皇(在位 1086-1107)。名は善仁(タルヒト)。白河天皇第二皇子。白河上皇の院政が行われたが,自ら政務に励み賢王と称された。
堀河百首
ほりかわひゃくしゅ ホリカハ― 【堀河百首】
和歌集。康和年間(1099-1104)頃成立。堀河天皇の召しにより,藤原公実が企て,源俊頼が勧進したという。藤原公実・源俊頼のほか,当時の代表歌人,大江匡房・藤原基俊など一六人の,立春・子日(ネノヒ)以下一〇〇題の百首歌を収める。勅撰集に二五〇余首が撰入され,また歌合(ウタアワセ)の証歌としても重んじられて,以後の組題百首の規範となった。堀河院御時百首和歌。堀河院初度百首。堀河院太郎百首。
堀田
ほった 【堀田】
姓氏の一。
堀田正俊
ほったまさとし 【堀田正俊】
(1634-1684) 江戸初期の大名。大老。老中の時,綱吉擁立に成功。下総(シモウサ)古河一三万石を領。従弟でもある若年寄稲葉正休(マサヤス)の私怨を買って殿中で刺殺された。
堀田正睦
ほったまさよし 【堀田正睦】
(1810-1864) 江戸末期の幕府老中。下総(シモウサ)佐倉藩主。1855年老中首座となり,58年上洛して開国の勅許を求めたが得られず,老中を罷免され,のち蟄居。
堀端
ほりばた [0] 【堀端】
堀のふち。堀の岸辺。
堀越公方
ほりこしくぼう 【堀越公方】
足利政知(アシカガマサトモ)の通称。足利義政は幕命にそむいて下総古河に拠った足利成氏(古河公方)に対抗して,関東の主として弟政知を下向させたが,政知は鎌倉に入れず,伊豆堀越に居館を構えて,一生を終えたので,この名がある。
堀辰雄
ほりたつお 【堀辰雄】
(1904-1953) 小説家。東京,麹町生まれ。東大卒。「驢馬(ロバ)」同人。芥川竜之介に師事。西欧心理主義文学に親しみ,知的抒情と死を凝視した繊細な心理分析にすぐれた。代表作「聖家族」「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」
堀達之助
ほりたつのすけ 【堀達之助】
(1823-1894) オランダ通詞。肥前の人。英語研究の先覚者。1862年わが国最初の英語辞典「英和対訳袖珍(シユウチン)辞典」を発行。
堀部
ほりべ 【堀部】
姓氏の一。
堀部安兵衛
ほりべやすべえ 【堀部安兵衛】
(1670-1703) 赤穂浪士の一人。本姓中山。名は武庸。堀部弥兵衛金丸の養子。菅野六左衛門を助けた高田馬場の決闘で有名。
堀部弥兵衛
ほりべやへえ 【堀部弥兵衛】
(1627-1703) 赤穂浪士の一人。名は金丸。浅野家の江戸留守居。義士の最年長者。
堀釣
ほりづり [0] 【堀釣(り)】
釣り堀でする釣り。
堀釣り
ほりづり [0] 【堀釣(り)】
釣り堀でする釣り。
堀頸
ほりくび 【堀頸】
生きたまま地中に埋めて首を斬る刑。「源氏世に出でて後は,長田を―にせらるるか/平治(下)」
堀麦水
ほりばくすい 【堀麦水】
(1718-1783) 江戸中期の俳人・実録作者。名,堀長。金沢の人。五々門,のち麦浪門。俳諧中興運動の中,支麦(シバク)の俗調を嫌い,初期蕉風への復帰を提唱。著「新虚栗(シンミナシグリ)」「俳諧蒙求」
堂
どう ダウ 【堂】
■一■ [1][0] (名)
(1)神仏をまつる建物。
(2)多くの人の集まる建物。
(3)客に接したり,礼楽を行なったりする所。正殿。
■二■ (接尾)
屋号・雅号,または建物の名などにつけて用いる。「静嘉―」「哲学―」
堂
どう【堂】
a temple;→英和
a shrine;→英和
a hall (大広間).→英和
〜に入る be a master <of> ;→英和
have a perfect command <of> .
堂々たる
どうどう【堂々たる】
[邸宅など]grand;→英和
stately;→英和
magnificent;→英和
[風采・態度など]dignified;admirable;→英和
distinguished (著名な);→英和
fair (公正な).→英和
〜と with great dignity (威厳をもって);openly (公然と);→英和
coldly and fearlessly (おくせず); <play> fair (and square) (公正に).
堂々巡りをする
どうどうめぐり【堂々巡りをする(議会で)】
go (a)round for voting;(議論が) go round and round in circles.
堂ヶ島温泉
どうがしまおんせん ダウガシマヲンセン 【堂ヶ島温泉】
(1)箱根七湯の一。神奈川県箱根町,早川沿いにある。食塩泉。
(2)静岡県賀茂郡西伊豆町堂ヶ島にある温泉。硫酸塩泉。
堂上
どうじょう ダウジヤウ [0] 【堂上】
〔古くは「とうしょう」「どうしょう」とも〕
(1)昇殿を許された公卿・殿上人の総称。公家。堂上方。
⇔地下(ジゲ)
(2){(1)}の官人を出す家柄の総称。室町以降は摂家・清華・大臣家以外の公家の家格として狭義に用いることがあり,これを特に平堂上と呼ぶ。
(3)堂の上。「数万の軍旅は―堂下になみ居たれども/平家 6」
(4)清涼殿南廂の殿上の間に上ること。昇殿。「将軍―の後,帯刀の役人は皆中門の外に敷皮を布(シイ)て列居す/太平記 40」
堂上家
どうじょうけ ダウジヤウ― [3] 【堂上家】
「堂上{(2)}」に同じ。
堂上方
どうじょうかた ダウジヤウ― [0] 【堂上方】
「堂上{(1)}」に同じ。
堂上派
どうじょうは ダウジヤウ― 【堂上派】
江戸時代の和歌の一派。二条家歌学を受け継いだ細川幽斎から古今伝授を受けた宮廷歌人の系統。智仁親王・中院通勝・烏丸光広・三条西実条・飛鳥井雅章など。
⇔地下(ジゲ)派
堂上点
どうじょうてん ダウジヤウ― [3] 【堂上点】
⇒博士家点(ハカセケテン)
堂上華族
どうじょうかぞく ダウジヤウクワ― [5] 【堂上華族】
明治維新後華族となったもののうち,もと公家の家柄のもの。
堂上連歌
どうじょうれんが ダウジヤウ― [5] 【堂上連歌】
宮廷で行われた連歌。特に鎌倉・南北朝時代に宮廷貴族の間で行われたものをいう。
⇔地下(ジゲ)連歌
堂下
どうか ダウ― [1] 【堂下】
堂の下。
堂号
どうごう ダウガウ [3] 【堂号】
「堂」のつく雅号・屋号など。
堂堂
どうどう ダウダウ [0][3] 【堂堂】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)いかめしく立派なさま。「威風―」「―たる偉容」「―の行進」
(2)恐れず立派に行うさま。「正々―」「―と意見を発表する」
(3)こそこそせず公然と行うさま。「白昼―と銀行に押し入る」
堂堂回り
どうどうめぐり ダウダウ― [5] 【堂堂巡り・堂堂回り】 (名)スル
(1)祈願のため,社寺の堂の周りをまわること。
(2)思考・議論などが同じことの繰り返しだけで少しも先へ進まないこと。「話し合いは―するばかりだ」
(3)国会などの議会の採決で,全議員が順々に演壇上にある投票箱に投票すること。
(4)遊戯の一。手をつなぎ丸い輪を作って一か所をぐるぐるまわるもの。
堂堂巡り
どうどうめぐり ダウダウ― [5] 【堂堂巡り・堂堂回り】 (名)スル
(1)祈願のため,社寺の堂の周りをまわること。
(2)思考・議論などが同じことの繰り返しだけで少しも先へ進まないこと。「話し合いは―するばかりだ」
(3)国会などの議会の採決で,全議員が順々に演壇上にある投票箱に投票すること。
(4)遊戯の一。手をつなぎ丸い輪を作って一か所をぐるぐるまわるもの。
堂塔
どうとう ダウタフ [0] 【堂塔】
堂と塔。仏堂や仏塔など。
堂塔伽藍
どうとうがらん ダウタフ― [0] 【堂塔伽藍】
堂と塔と伽藍。寺院の中の建物の総称。
堂奥
どうおう ダウアウ [0] 【堂奥】
(1)堂の奥まった所。
(2)学問・芸術などの奥深いところ。奥義。蘊奥(ウンノウ)。「―にはいる」
堂宇
どうう ダウ― [1] 【堂宇】
〔「宇」はのきの意〕
堂の建物。
堂守
どうもり ダウ― [4] 【堂守(り)】
堂の番をすること。また,堂の番人。「―の小草ながめつ夏の月/蕪村句集」
堂守り
どうもり ダウ― [4] 【堂守(り)】
堂の番をすること。また,堂の番人。「―の小草ながめつ夏の月/蕪村句集」
堂島
どうじま ダウジマ 【堂島】
(1)大阪市北区と福島区にまたがる堂島川北岸のビジネス地区。元禄年間(1688-1704)に新開,米市場が開かれ,その後幕府官許の市場として発展し,江戸時代の全国米相場の中心となった。
(2)「堂島下駄」の略。
堂島下駄
どうじまげた ダウジマ― [4] 【堂島下駄】
くり歯の表付きの下駄。表を鉄鋲(テツビヨウ)で打ち付けたものもある。堂島。
堂島下駄[図]
堂島米穀取引所
どうじまべいこくとりひきじょ ダウジマ― 【堂島米穀取引所】
1893年(明治26)大阪堂島に設立された米穀取引所。江戸時代以来栄えた米市場の後身で,1876年設立の大阪堂島米商会所が改称されたもの。1939年(昭和14)配給制度導入のため閉鎖。
堂幅
どうふく ダウ― [0] 【堂幅】
〔庁堂(広間)の中央にかける書画の幅の意〕
画仙紙を切らずに全紙に書画を描き,軸物としたもの。
→条幅
堂敷
どうしき [0] ドウ― 【胴敷】 ・ ダウ― 【堂敷】
博打(バクチ)をやる座敷。ばくち場。ばくち宿。
堂本
どうもと ダウモト 【堂本】
姓氏の一。
堂本印象
どうもといんしょう ダウモトインシヤウ 【堂本印象】
(1891-1975) 日本画家。京都生まれ。本名,三之助。伝統的日本画に近代的作風を吹き込み,戦後は抽象的な画風に転じた。
堂童子
どうどうじ ダウ― 【堂童子】
(1)寺院で雑事に従事する年少のしもべ。「―とて俗なん入りて仏供・灯明奉る/今昔 11」
(2)宮中で法会などの行われる際,花籠(ケコ)を配る役の者。蔵人および五位以上の公家の子息の中から選ばれた。
堂籠り
どうごもり ダウ― [3] 【堂籠り】
寺の堂にこもること。
堂舎
どうしゃ ダウ― [1] 【堂舎】
〔「とうじゃ」「どうじゃ」とも。「堂」は大きな家,「舎」は小さな家〕
大小の建物。特に社寺の建物。「一山の―」
堂衆
どうしゅう ダウ― [0] 【堂衆】
〔「どうしゅ」「どうじゅ」とも〕
(1)寺院内の諸堂において雑役にあたった下級の僧侶。「山上には―・学生不快の事いできて/平家 2」
(2)真宗の本山や別院で法儀をつとめた役僧。
堂衆
どうしゅ ダウ― [1][0] 【堂衆】
⇒どうしゅう(堂衆)
堂達
どうたつ ダウ― [0] 【堂達】
七僧の一。法会や受戒の際,導師に願文などを伝達する役僧。
堂頭
どうちょう ダウテウ [0] 【堂頭】
禅宗で,寺の住職。また,住職や長老の居所。方丈。どうとう。
堂頭
どうとう ダウ― [0] 【堂頭】
⇒どうちょう(堂頭)
堂鼓
どうこ ダウ― [1] 【堂鼓】
中国で,主に武劇に用いる太鼓の一種。四本足の台上にのせて棒で打ち鳴らす。唐鼓。
堅い
かた・い [0][2] 【堅い・固い・硬い】 (形)[文]ク かた・し
(1)物が力を加えられても,容易に形や状態を変えない。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い鉛筆」「卵を―・くゆでる」
(2)物と物,人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れない。《堅・固》
⇔ゆるい
「―・くひもを結ぶ」「―・い団結」「―・い握手」
(3)心が動揺したり,容易に変わったりしない。《堅・固》「―・い決意」「―・く信ずる」「押し売り―・くおことわり」
(4)自分の考えにこだわり,融通がきかない。頑固だ。《固・硬》
⇔やわらかい
「頭が―・い」
(5)外見がこわばって柔らかみがない。また,緊張していてぎこちない。《硬》「―・い表情」
(6)内容がまじめ一方で,面白みがない。かたくるしい。きまじめだ。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い一方の男」「―・い話」
(7)することに,浮ついたところがなく,信用がおける。
(ア)てがたい。堅実だ。「―・い商売」「―・く見積もっても一億円はもうかる」
(イ)(「口がかたい」の形で)人に秘密をもらさない。「口の―・い人」
(ウ)間違いない。確かだ。「合格は―・い」「一万円は―・い」
(8)どんな小さなことでも誤りを許さない。厳重だ。きびしい。「―・く禁ずる」「守りの―・い城」
(9)(「目がかたい」の形で)眠気がこない。眠たがらない。「おとなし様に,おめが―・い/浄瑠璃・栬狩」
(10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》
(11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
堅き氷は霜を履(フ)むより至る
堅き氷は霜を履(フ)むより至る
〔「易経(坤卦)」による。秋になって霜を踏むようになればやがて堅い氷の張る冬が来るの意〕
(1)事の前兆が現れたらすぐにそれに備えよというたとえ。
(2)小さな災いが原因で,大きな災いが起きることがあるというたとえ。
堅し
かた・し 【堅し・固し】 (形ク)
⇒かたい
堅め
かため [0] 【固め・堅め】 (名・形動)
〔「め」は接尾語〕
やや固い程度。
⇔やわらかめ
「そばを―にゆでる」
堅パン
かたパン [0] 【堅―】
⇒乾(カン)パン
堅人
かたじん [0] 【堅人】
きまじめな人。かたぶつ。律儀者。
堅信
けんしん [0] 【堅信・堅振】
カトリック教会や聖公会で,洗礼を受けたのち,聖霊の賜物によって強められ,信仰を告白すること。聖餐に与(アズ)かる資格を得る。
堅信礼
けんしんれい [3] 【堅信礼】
キリスト教で,幼児洗礼などすでに洗礼を受けた者がキリスト教徒として強められ信仰告白を行う儀式。カトリックでは秘跡の一つとされ,按手(アンシユ)と聖香油をもってなされる。堅信式。信徒按手式。信仰告白式。
堅固
けんご [1] 【堅固】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)意志が強く,簡単に相手に従ったり動かされたりしない・こと(さま)。「志操―な人」「道心―」
(2)防備がしっかりしていて,容易には破られない・こと(さま)。「―な要塞」
(3)じょうぶであること。健康なさま。「第一,人間―なるが,身を過ぐる元なり/浮世草子・永代蔵 2」
(4)〔仏〕 釈迦入滅後の2500年を500年ずつに分けたそれぞれの500年。「解脱堅固」以下,禅定・多聞・造寺・闘諍(トウジヨウ)の各堅固をいう。
[派生] ――さ(名)
■二■ (副)
(1)まったく。まるで。「―の田舎人にて,子細を知らず/宇治拾遺 11」「いまだ―かたほなるより,上手の中に交じりて/徒然 150」
(2)(打ち消しの表現を伴って)決して。絶対。「君に―使はれ参らせ候まじき物をや/義経記 6」
堅固な
けんご【堅固な(に)】
strong(ly);→英和
solid(ly);→英和
firm(ly).→英和
堅地
かたじ [0] 【堅地】
(1)漆器の一種。漆器の木地に漆を塗った麻布を張り,さらに上漆をかけて仕上げた上質のもの。
→糊地(ノリジ)
(2)材料や下地がしっかりしていること。「―の長持/浄瑠璃・卯月の潤色(下)」
(3)きまじめなこと。「―に気をつくし,身汗水なして/浮世草子・永代蔵 4」
堅城
けんじょう [0] 【堅城】
守りのかたい城。「―を抜く」
堅堅
かたかた 【堅堅】 (副)
〔「かたがた」とも〕
(1)透き間なく詰まっていて崩れにくいさま。「桟敷をも―と打廻して/申楽談儀」
(2)確かなさま。「三十三間堂にて相待つべしと,―極めて/浮世草子・新色五巻書」
堅塁
けんるい [0] 【堅塁】
守りのかたいとりで。「―を抜く」
堅塩
きたし 【堅塩】
精製しない固まった塩。かたしお。「塩の名称(イ)ふを諱(イ)みて改めて―といふ/日本書紀(孝徳訓)」
堅塩
かたしお [0] 【堅塩・固塩】
(1)料理の塩気の強いこと。
→甘塩
(2)精製していない固まっている塩。粗製の塩。
⇔淡塩(アワシオ)
「―を取りつづしろひ/万葉 892」
堅守
けんしゅ [1] 【堅守】 (名)スル
かたく守ること。「余は余の真理と信ずる所を―する/基督信徒の慰(鑑三)」
堅実
けんじつ [0] 【堅実】 (名・形動)[文]ナリ
(1)手がたくあぶなげのないこと。しっかりしていて,確かなこと。また,そのさま。「―な商売」「―な研究方法」
(2)果実が堅いこと。また,その果実。
[派生] ――さ(名)――み(名)
堅実な
けんじつ【堅実な(に)】
steady(-ily);→英和
reliable(-bly).→英和
堅山
かたやま 【堅山】
姓氏の一。
堅山南風
かたやまなんぷう 【堅山南風】
(1887-1980) 日本画家。名は熊次。熊本生まれ。横山大観に認められ,院展で活躍。芸術院会員。花鳥画ことに鯉を中心とする魚類を描いて秀抜。
堅強
けんきょう [0] 【堅強】 (名・形動)[文]ナリ
しっかりして丈夫な・こと(さま)。「其智力―ならず/明六雑誌 6」
堅忍
けんにん [0] 【堅忍】 (名)スル
がまんづよいこと。じっとたえること。「―持久」「―にして撓(タワマ)ず/西国立志編(正直)」
堅忍不抜
けんにんふばつ [0] 【堅忍不抜】
〔蘇軾「鼂錯論」〕
どんな困難や誘惑にも心を動かさず,がまんすること。「―の精神」
堅手
かたで [0] 【堅手】
(1)陶器などの質がかたいこと。
(2)人の性質がものがたいこと。「至極―の侍/浄瑠璃・天の網島(上)」
堅持
けんじ [1] 【堅持】 (名)スル
態度・思想などを,他と妥協しないでかたく守ること。「今までの方針を―する」
堅持する
けんじ【堅持する】
stick[hold fast] <to> .→英和
堅振
けんしん [0] 【堅信・堅振】
カトリック教会や聖公会で,洗礼を受けたのち,聖霊の賜物によって強められ,信仰を告白すること。聖餐に与(アズ)かる資格を得る。
堅昆
けんこん 【堅昆】
⇒キルギス(1)
堅木
かたぎ [0] 【堅木】
堅固な木材。カシ・ナラ・クヌギの類。
堅果
けんか [1] 【堅果】
かたく乾燥し,熟しても裂開しない果実。果皮は木質で種子から離れやすい。クリ・カシの実の類。多く殻斗(カクト)を伴うので殻斗果ともいう。
堅桜
かたざくら [3] 【堅桜】
リンボク(橉木)の別名。
堅気
かたぎ [0] 【堅気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)性質がまじめでしっかりしている・こと(さま)。律義。「―な人」
(2)(やくざ・娼婦・芸妓などに対して)まじめで地道な職業。また,それに従事する人。「―の商人(アキンド)」「―になる」
堅気の
かたぎ【堅気の】
honest;→英和
decent.→英和
〜になる(暮らす) start on a decent life (live an honest life).
堅氷
けんぴょう [0] 【堅氷】
堅く張ったこおり。あつごおり。
堅洲国
かたすくに 【堅洲国】
⇒根(ネ)の堅洲国
堅炭
かたずみ【堅炭】
hard charcoal.
堅炭
かたずみ [0] 【堅炭】
堅くて,火力の強い炭。ナラ・カシ・クリなどを原料とする。荒炭。
→白炭(シロズミ)
堅焼
かたやき [0] 【堅焼(き)・固焼(き)】
固めに焼くこと。また,そうした物。「―のせんべい」
堅焼き
かたやき [0] 【堅焼(き)・固焼(き)】
固めに焼くこと。また,そうした物。「―のせんべい」
堅牢
けんろう [0] 【堅牢】 (名・形動)[文]ナリ
かたくてじょうぶな・こと(さま)。「―無比」「―な作り」
[派生] ――さ(名)
堅牢な
けんろう【堅牢な】
strong;→英和
solid;→英和
durable.→英和
堅牢地神
けんろうじしん [5] 【堅牢地神】
「地天(ジテン)」に同じ。
堅物
かたぶつ [0] 【堅物】
きまじめで融通のきかない人。
堅物
かたぶつ【堅物】
a straight-laced person.
堅田
かたた [0] 【堅田】
水が乾ききって堅くなった田。
堅田
かたた 【堅田】
大津市の地名。琵琶湖南西岸に位置し,古来,湖上交通の要地。堅田の落雁(ラクガン)は近江八景の一。
堅甲
けんこう [0] 【堅甲】
(1)堅固につくった鎧(ヨロイ)。
(2)かたい甲殻や甲羅。
堅甲利兵
けんこうりへい [0] 【堅甲利兵】
堅固な鎧(ヨロイ)と鋭い兵器。また,それを帯びた強い兵士。
堅白同異
けんぱくどうい [1][0] 【堅白同異】
(1)中国,戦国時代に公孫竜の説いた一種の詭弁。堅く白い石があるとき,目で見るとその白いことはわかるが堅いことがわからず,手で触れると堅いことはわかるが白いことはわからない。だから堅石と白石とは異なる物で,同一の物でないと説く。堅石白馬。
(2)転じて,詭弁をもてあそぶ議論。
堅石白馬
けんせきはくば [5] 【堅石白馬】
〔中国戦国時代の公孫竜の堅白論と白馬非馬論を合わせたもの〕
詭弁をたとえる語。「―の論」
→堅白同異
→白馬は馬に非ず
堅硬
けんこう [0] 【堅硬】 (名・形動)[文]ナリ
かたくて丈夫な・こと(さま)。「花崗岩は―なるもの/日本風景論(重昂)」
堅磐
かきわ カキハ 【堅磐】
かたい岩。かちわ。「―に常磐(トキワ)に斎(イワ)ひまつり/祝詞(祈年祭)」
堅篦
かたの 【堅篦】
篠(シノ)の三年竹で作った堅い矢柄。征矢(ソヤ)に最適という。
堅緻
けんち [1] 【堅緻】 (名・形動)[文]ナリ
堅固で緻密な・こと(さま)。「―なる花崗岩/日本風景論(重昂)」
堅肉
かたじし [0] 【堅肉】
かたくひきしまった肉づき。
堅肥り
かたぶとり [0][3] 【固太り・堅肥り】 (名・形動)スル
肉付きがかたくしまって,ふとっていること。また,そのようなさま。また,そういう人。「―な体」「―した体つき」
堅苦しい
かたくるし・い [5][0] 【堅苦しい】 (形)[文]シク かたくる・し
格式ばっていて窮屈だ。くつろげない。「―・い話」「―・い挨拶(アイサツ)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
堅苦しい
かたくるしい【堅苦しい】
formal;→英和
stiff <manner> ;→英和
ceremonious;→英和
strict.→英和
〜事 <without> formalities.
堅茹での
かたゆで【堅茹での】
hard-boiled.
堅蔵
かたぞう 【堅蔵】 (名・形動)
まじめで,遊びをしない人やそのさまを人名めかしていう語。かたぶつ。「親父は…,―な人であつたが/歌舞伎・三人吉三」
堅調
けんちょう [0] 【堅調】
(1)堅実な調子。
(2)取引で,相場が上がり気味の状態。硬調。
⇔軟調
堅躯
かたむくろ 【堅躯】
一途に自分の意地を張り通すこと。頑固。片意地。「―の親仁(オヤジ)殿/浄瑠璃・天の網島(中)」
堅間
かたま 【堅間】
竹で目を細かく編んだ籠(カゴ)。勝間(カツマ)。筐(カタミ)。「無目(マナシ)―を以て浮木に為(ツク)り/日本書紀(神代下訓)」
堅陣
けんじん [0] 【堅陣】
守りのかたい陣地。「―を抜く」
堅雪
かたゆき [0] 【堅雪】
春,解けかかった雪が夜間に冷えて固く凍りついたもの。
堅靭
けんじん [0] 【堅靭】 (形動)[文]ナリ
強くかたく,かつしなやかなさま。「―なる紙が抗抵したので/青年(鴎外)」
堅餅
かたもち [0][3] 【堅餅・固餅】
(1)干してかたくした餅。
(2)鏡餅を砕いて乾かしたもの。
堅香子
かたかご 【堅香子】
カタクリの古名。「寺井の上の―の花/万葉 4143」
堅魚
かつお カツヲ [0] 【鰹・松魚・堅魚】
(1)スズキ目の海魚。全長40〜70センチメートル。体は紡錘形,背面は暗青色,腹面は銀白色で四〜一〇条の青黒色の縦帯が走る。温帯・熱帯の海に広く分布し,季節的に回遊する。重要な食用魚で,刺身・たたきなどにして美味。鰹節・なまり節・塩辛・缶詰などにする。マンダラ。カチュウ。[季]夏。
(2)「鰹木」の略。「―を上げて舎屋(ヤ)を作れる家有りき/古事記(下訓)」
(3)「鰹節」の略。「手に―を一節づつ持ちて/咄本・醒睡笑」
鰹(1)[図]
堅魚木
かつおぎ カツヲ― [3] 【鰹木・堅魚木】
神社などの建物で,棟木の上に,棟と直交させて並べた装飾の短材。古く大棟を押さえるために置いたものの名残。断面は円・角など。
→千木(チギ)
堅[固
かたい【堅[固・硬]い】
(1) hard <pencil> ;→英和
solid <ground> ;→英和
tough <meat> ;→英和
stiff <paper> ;→英和
tight <knot> .→英和
(2) strong <defense> ;→英和
firm <resolve> ;→英和
strict <rules> ;→英和
serious <reading> ;→英和
sound <business> ;→英和
reliable <person> ;→英和
chaste <woman> (貞操の).→英和
堅[固]く firmly;tightly;→英和
strictly.堅[固]くなる(ならない) grow stiff (be at ease).堅[固]く断わる refuse positively.
堅[固]さ
かたさ【堅[固]さ】
hardness;→英和
stiffness (こわさ);toughness (肉などの);tightness (きつさ);→英和
steadiness (身持ちの);firmness (決心の).
堆
たい [1] 【堆】
(1)うずたかく積もること。また,そのような形。「藁本が既に―を成してゐる/渋江抽斎(鴎外)」
(2)頂部が比較的平らな海底の高まり。礁(シヨウ)より深く,船の航行に支障がない。良好な漁場になる。バンク。「大和―」
堆い
うずたか・い ウヅ― [4] 【堆い】 (形)[文]ク うづたか・し
〔平安時代までは「うつたかし」と清音〕
(1)物が積み重なって高くなっている。「本を―・く積む」
(2)高貴である。「御けしき世に―・うおがまれ給ふ/浄瑠璃・多田院開帳」
[派生] ――さ(名)
堆く
うずたかく【堆く】
in a pile[heap].→英和
〜積む pile up high[in a heap].
堆土
たいど [1] 【堆土】
うず高く積み重なった土。堆積土。
堆朱
ついしゅ [0] 【堆朱】
彫漆(チヨウシツ)の一。朱漆を何回も厚く塗り重ねたものに花鳥・山水・人物などの文様を彫ったもの。中国では剔紅(テツコウ)といわれ,宋代以降盛行。日本へは鎌倉時代に伝来。黒漆の場合は堆黒(ツイコク),黄漆の場合は堆黄(ツイオウ)。
堆漆
ついしつ [0] 【堆漆】
堆朱・堆黒・堆黄など漆を厚く塗り重ねて模様を彫り出す漆器彫絵の総称。
堆烏
ついう [1] 【堆烏】
「堆黒(ツイコク)」に同じ。
堆石
たいせき【堆石】
《地》moraine.→英和
堆石
たいせき [0] 【堆石】
(1)うず高く積まれた石。
(2)氷河が運搬して堆積した岩塊や土砂からなる堤防状の地形。氷堆石。モレーン。終堆石。
堆積
たいせき [0] 【堆積】 (名)スル
(1)うず高く積み重なること。また,その積み重なったもの。「土砂が―する」
(2)流体中の物質が沈積して静止し,堆積物になるまでの過程。
堆積する
たいせき【堆積する】
accumulate;→英和
be heaped[piled]up.堆積物 a deposit;→英和
a sediment (沈澱物).→英和
堆積作用
たいせきさよう [5] 【堆積作用】
物理的・化学的な作用によって物質が堆積する現象。
堆積学
たいせきがく [4] 【堆積学】
堆積物が形成される機構を研究し,堆積物の分布や性質などを調べる学問。
堆積岩
たいせきがん [4] 【堆積岩】
堆積作用によって形成された岩石。機械的堆積作用による砕屑岩(砂岩・礫岩など),化学的堆積作用による化学的沈殿岩(チャート・岩塩など),有機的または生化学的堆積作用による有機的堆積岩(石灰岩・石炭など)などに分かれる。水成岩。沈積岩。成層岩。
堆積平野
たいせきへいや [5] 【堆積平野】
堆積作用によって形成された平野。河川のはたらきによる沖積平野,沿岸流や波浪の作用による海岸平野,砂丘やレスにおおわれた風成平野など。
⇔構造平野
堆積鉱床
たいせきこうしょう [5] 【堆積鉱床】
堆積作用の過程で有用鉱物が濃集してできた鉱床。石炭・石油などはこの例。水成鉱床。
堆紅
ついこう [0] 【堆紅】
(1)彫漆(チヨウシツ)の一。下地の上に朱漆を塗り重ねてゆく途中に,黒漆の層を何度か入れる。それに彫り目をつけて断面の朱漆の中に何本かの黒い筋が見えるようにしたもの。
(2)下地を錆または木彫で作っておき,その上に朱漆を塗って堆朱にみせかけたもの。
堆肥
たいひ [0][1] 【堆肥】
落ち葉・わら・塵芥・野草などを積み重ね,腐らせてつくった有機肥料。つみごえ。
→厩肥(キユウヒ)
堆肥
たいひ【堆肥】
(a) compost.→英和
堆花
たいか [1] 【堆花】
黒・白などの有色土を器物の表面に高く盛り上げ,筆または篦(ヘラ)で絵や文様を表す技法。また,その器。土紋。
堆錦
ついきん [0] 【堆錦】
琉球漆器の技法の一。純粋の漆に多量の顔料を混入しよく練り,薄く伸ばしたものを文様に切り,下地塗りをした器の表面に貼りつけたもの。
堆黄
ついおう [0] 【堆黄】
彫漆(チヨウシツ)の一。堆朱(ツイシユ)と同じ技法であるが,特に表面を黄漆でおおったもの。
堆黒
ついこく [0] 【堆黒】
彫漆(チヨウシツ)の一。堆朱(ツイシユ)と同じ技法であるが,黒漆を用いたもの。中国の剔黒(テツコク)にあたる。堆烏(ツイウ)。
堋
あずち アヅチ [1] 【垜・堋・安土】
弓場で,的をかけるために土を山形に高く盛ったもの。的山。南山。
堕す
だ・す [1] 【堕す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「堕する」の五段化〕
「堕する」に同じ。「通俗に―・す」
■二■ (動サ変)
⇒だする
堕する
だ・する [2] 【堕する】 (動サ変)[文]サ変 だ・す
好ましくない傾向・状態になる。おちる。「マンネリに―・する」
堕ろし薬
おろしぐすり 【下ろし薬・堕ろし薬】
堕胎のための薬。「―を飲ませしに,かへつて平産(ヘイサン)しけるは/浄瑠璃・用明天皇」
堕在
だざい [0] 【堕在】 (名)スル
悪い世界や境遇に落ちて,そこにとどまること。「既に人界(ニンガイ)に―する/草枕(漱石)」
堕地獄
だじごく [2] 【堕地獄】
地獄に落ちること。
堕天使
だてんし [2] 【堕天使】
キリスト教で,悪魔のこと。もとは天使であったが神とその座の高さを競い驕慢の故に天上を追われた。ルシフェル。
堕涙
だるい [0] 【堕涙】
涙をこぼすこと。落涙。
堕涙の碑
だるいのひ 【堕涙の碑】
〔晋(シン)の羊祜の徳を慕い,その碑を見る者は皆感泣したことから〕
碑文を見たものは皆涙を流すといわれる碑。堕涙碑。
堕獄
だごく [0] 【堕獄】
地獄へ落ちること。「なんぢに利益(リヤク)せられん衆生は―の種類なるべし/正法眼蔵」
堕罪
だざい [0] 【堕罪】 (名)スル
罪におちいること。罪人となること。「無間の底に―すべかつしを/謡曲・鵜飼」
堕胎
だたい【堕胎(する)】
(have) an abortion.→英和
堕胎
だたい [0] 【堕胎】 (名)スル
人工妊娠中絶。子おろし。
堕胎罪
だたいざい [2] 【堕胎罪】
妊婦自身,またその嘱託を受けた者,および医師・助産婦などが堕胎を実行したことにより成立する罪。優生保護法による人工妊娠中絶の場合はこれに該当しない。
堕落
だらく [0] 【堕落】 (名)スル
(1)品行が悪くなり,生活が乱れること。身をもちくずすこと。「―した生活」
(2)おちぶれること。零落。「この内侍のちにはいといみじう―せられにしも/大鏡(道隆)」
(3)〔仏〕 道心を失ってけがれた心をもつこと。「―僧」
堕落
だらく【堕落】
degeneration (退廃);degradation (低下);corruption (背徳);→英和
depravity (悪風);decadence <of art> .→英和
〜する degenerate <into> ;→英和
degrade;→英和
ruin oneself <by> ;be corrupted.〜した政治家(学生,女) a corrupt politician (a degenerate student;a fallen woman).
堕落者
だらくもの [0] 【堕落者】
堕落した者。
堙滅
いんめつ [0] 【湮滅・堙滅】 (名)スル
うずもれて跡形もなくなること。すっかりなくしてしまうこと。「証拠を―する」「当代の遺蹟今将(ハ)た―し去つて/続千山万水(乙羽)」
堠樹
こうじゅ [1] 【堠樹】
一里塚に植えて,里程を示す樹木。
堡
おき ヲ― 【堡・小城】
〔「き」は城の意〕
土や石また柵(サク)などをめぐらしたとりで。「此の村に土蜘蛛あり。―を造りて隠り/肥前風土記」
堡塁
ほるい [0] 【堡塁】
⇒ほうるい(堡塁)
堡塁
ほうるい [0] 【堡塁】
土塁・石塁などを巡らした堅固なとりで。ほるい。
堡塞
ほうさい [0] 【堡塞・堡砦】
とりで。城塞。堡塁。
堡砦
ほうさい [0] 【堡塞・堡砦】
とりで。城塞。堡塁。
堡礁
ほしょう [0] 【堡礁】
海岸線に平行に発達する珊瑚(サンゴ)礁。
堤
つつみ [3][0] 【堤】
〔「包むもの」の意〕
(1)池・川などの水があふれ出ないように,岸に沿って土や石を高く盛ったもの。土手。堤防。「―を築く」「―が切れる」
(2)水を溜(タ)めた池。貯水池。[和名抄]
(3)土俵。「相撲なども,…御前に―かきて/栄花(根合)」
堤
つつみ【堤】
⇒堤防.
堤
つつみ 【堤】
姓氏の一。
堤中納言
つつみちゅうなごん 【堤中納言】
〔邸宅が賀茂川の堤近くにあったことから〕
藤原兼輔(カネスケ)の異名。
堤中納言物語
つつみちゅうなごんものがたり 【堤中納言物語】
短編物語集。一〇の物語と一の断章より成る。各編は,成立事情を異にし,「逢坂越えぬ権中納言」は1055年の「六条斎院物語合」に提出されたもので女房小式部作。ほかの作者と成立年は未詳。現在の形に結集されたのは鎌倉時代以後。諸編が卓越した技巧でまとめられ,文学史上特異な位置を占める。
堤人形
つつみにんぎょう [4] 【堤人形】
堤焼の人形。
堤内地
ていないち [3] 【堤内地】
河岸や海岸に設けられた堤防に対して河川や海の反対側にあたる,人間が生活や生産を営む土地。
堤塘
ていとう [0] 【堤塘・隄塘】
つつみ。土手。堤防。
堤奉行
つつみぶぎょう [4] 【堤奉行】
江戸時代,堤防のことをつかさどった奉行。
堤康次郎
つつみやすじろう 【堤康次郎】
(1889-1964) 実業家・政治家。滋賀県生まれ。早大卒。鉄道事業・土地開発・流通などから成る西武グループを築く。長く衆議院議員を務め,1953年(昭和28)衆議院議長。
堤焼
つつみやき [0] 【堤焼】
陶器の一種。元禄(1688-1704)の頃から,仙台の台の原で江戸の陶工上村万右衛門が創製した陶器。のち堤町に移ったのでこの名がある。初期には茶器を焼いたが,のち日用品類が多くなった。人形は堤人形として有名。
堤瓦
つつみがわら [4] 【堤瓦】
棟を包むのに用いる半円形の瓦。包み瓦。
→熨斗(ノシ)瓦
堤防
ていぼう【堤防】
a bank;→英和
an embankment;→英和
a dike;→英和
<米> a levee.→英和
堤防
ていぼう [0] 【堤防】 (名)スル
(1)河川水・湖水の氾濫(ハンラン),海水の浸入を防ぐため河岸・湖岸・海岸に沿って築造する土石・コンクリートなどの構築物。土手。つつみ。「―が決壊する」
(2)あらかじめ備えて防ぐこと。「善良の慣習を以て,これを―すべきなり/西国立志編(正直)」
堤高
ていこう [0] 【堤高】
堤防やダムの高さ。
堪え
こらえ コラヘ [3] 【堪え】
こらえること。がまん。
堪えない
たえ∘ない タヘ― 【堪えない】 (連語)
〔動詞「たえる」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの〕
(1)感情などを抑えることができない。「憂慮に―∘ない」
(2)負担などに対応できない。「聞くに―∘ない」「その任に―∘ない」
→たえる(堪)
堪える
こら・える コラヘル [3] 【堪える・怺える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こら・ふ
(1)苦しみ・痛みなどをがまんする。耐える。「傷の痛さを―・える」
(2)悲しみ・苦しみ・怒りなどの感情や欲求が表面に出ようとするのをおさえる。「怒りを―・えて静かに語る」「涙を―・える」「笑いを―・えるのに苦労する」
(3)外から加えられる力に負けないように保つ。もちこたえる。「土俵際で―・える」「鎧は―・へたりけるか/保元(中)」
(4)処罰したり,しかったりすべきところを,許す。堪忍する。「―・えてやって下さい」
堪える
こらえる【堪える】
(1) bear;→英和
endure;→英和
put up with.(2)[抑制]control;→英和
suppress <one's laughter> ;→英和
restrain.→英和
(3)[許す]forgive;→英和
pardon.→英和
堪える
こた・える コタヘル [3] 【堪える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こた・ふ
(1)耐える。我慢する。こらえる。「一呼吸(イキ)でも―・へられるか何(ド)うだか/歌行灯(鏡花)」
(2)耐え続ける。保つ。「平家の世は―・ふまじ/盛衰記 44」
〔中世にはヤ行にも活用した〕
堪える
た・える タヘル [2] 【堪える・耐える】 (動ア下一)[文]ハ下二 た・ふ
(1)苦しさ・悲しさなどに屈せず我慢する。こらえる。「苦痛に―・える」「孤独に―・える」
(2)他から加えられる力に負けずにもちこたえる。「風雪に―・える」「命さへ―・へ給はずなりにし後/源氏(夕顔)」
(3)負担や任務に対応できる。《堪》「屋外で使用に―・える」「その任に―・えない」
(4)それをするだけの値打ちがある。…に値する。《堪》「批評に―・える論文」
(5)(多く「勝ふ」と当てる)すぐれている。秀でている。「そのみちに―・へたらんはといふことあれば/宇治拾遺 2」
→堪えない
堪え兼ねる
たえか・ねる タヘ― [4][0] 【堪(え)兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たへか・ぬ
我慢しきれない。こらえられない。「寒さに―・ねる」
堪え忍ぶ
たえしのぶ【堪え忍ぶ】
endure;→英和
bear;→英和
tolerate;→英和
put up with.
堪え忍ぶ
たえしの・ぶ タヘ― [4][0] 【堪(え)忍ぶ・耐(え)忍ぶ】 (動バ五[四])
つらさ・苦しさ・悲しさ・怒りなどを,じっと我慢する。こらえる。「痛さを―・ぶ」
[可能] たえしのべる
堪え性
こらえしょう コラヘシヤウ [0][4] 【堪え性】
がまんづよい性質。耐える気力。忍耐力。「―のない子だ」
堪え難い
たえがたい【堪え難い】
intolerable;→英和
unbearable;→英和
unpardonable (許し難い).
堪え難い
たえがた・い タヘ― [4] 【堪(え)難い】 (形)[文]ク たへがた・し
我慢ができない。こらえられない。「―・い腹痛」「―・い暴言」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
堪ふ
こら・う コラフ 【堪ふ】 (動ハ下二)
⇒こらえる
堪ふ
こた・う コタフ 【堪ふ】 (動ハ下二)
⇒こたえる(堪)
堪ふ
た・う タフ 【堪ふ・耐ふ】 (動ハ下二)
⇒たえる
堪へ性
こらえぜい コラヘ― 【堪へ性】
〔「せい」は漢音〕
「こらえしょう(堪性)」に同じ。「母は涙の―尽き果ててわつと泣き/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
堪ゆ
こた・ゆ 【堪ゆ】 (動ヤ下二)
「こたえる(堪)」に同じ。[日葡]
〔室町時代から用いられた語で,終止形は多く「こたゆる」の形で用いられた〕
堪らない
たまら∘ない 【堪らない】 (連語)
〔動詞「堪る」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの。「たまらぬ」の形でも用いられる〕
(1)持ちこたえられない。だめになってしまう。「いくら丈夫な身体でも無理がつづいては―∘ない」
(2)ある感情・感覚をおさえきれない。がまんできない。「現在の生活が―∘なくいやになる」「寒くて―∘ない」「男性には―∘ない魅力を感じさせるらしい」
(3)…されることに耐えられない。とても困る。「毎朝五時に起こされたのでは―∘ない」
(4)程度がはなはだしい。じっとしていられないほどである。「―∘なくかわいい」「―∘なく好きだ」
堪らない
たまらない【堪らない】
[堪えられない](1)〔形〕unbearable;→英和
intolerable.→英和
(2)〔動〕cannot stand <this heat> ;hate <to do,doing> (嫌で);→英和
cannot help <doing> ;cannot but <do> ;[渇望]be anxious[dying,eager,longing] <for,to do> .
堪らん
たまら∘ん 【堪らん】 (連語)
〔「ん」は打ち消しの助動詞「ぬ」の転〕
「たまらない」に同じ。主に文末に用いる。「暑くて―∘ん」
堪り兼ねて
たまりかねて【堪り兼ねて】
having lost patience <with a person> ;impatient <of> .→英和
堪り兼ねる
たまりか・ねる [5] 【堪り兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たまりか・ぬ
それ以上我慢ができなくなる。辛抱できなくなる。「あまりのうるささに―・ねて文句を言う」
堪る
たま・る [0] 【堪る】 (動ラ五[四])
〔「溜まる」と同源〕
多く打ち消しの語や反語の言い方を伴って用いる。
(1)保ちつづける。持ちこたえる。「毎日歩きづめではどんな靴でも―・らない」
→たまらない(連語)
(2)こらえる。がまんできる。「この暑さは―・ったもんじゃない」
→たまらない(連語)
(3)雨や風がそこでさえぎられる。とまる。「すだれ絶え,閨(ネヤ)あらはれて,雨風―・るやうもなし/平家(灌頂)」
(4)ある状態で一旦停止する。「しばらく弓―・つて(=引キシボッテ)…伊藤六が真中に押当てて放ちたり/保元(中)」「投げ上げたれば一たまりも―・らずころころと転び落ち/義経記 3」
[慣用] 矢も盾もたまらない
堪兼ねる
たえか・ねる タヘ― [4][0] 【堪(え)兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 たへか・ぬ
我慢しきれない。こらえられない。「寒さに―・ねる」
堪否
かんぷ [1] 【堪否】
堪能(カンノウ)か否かということ。「器量の―にしたがひ/保元(上)」
堪否
かんぴ [1] 【堪否】
「かんぷ(堪否)」に同じ。
堪忍
かんにん [1] 【堪忍】 (名)スル
(1)人のあやまちを我慢して許すこと。勘弁。「ならぬ―するが―」「どうか―して下さい」
(2)不利な立場や困難な状況を堪え忍ぶこと。「東西より是を攻めば,将軍京都には一日も―し給はじ/太平記 19」
(3)経済力。また,生活費。「誹諧の点して味噌塩の―を求め暮らしぬれども/浮世草子・好色万金丹」
堪忍ぶ
たえしの・ぶ タヘ― [4][0] 【堪(え)忍ぶ・耐(え)忍ぶ】 (動バ五[四])
つらさ・苦しさ・悲しさ・怒りなどを,じっと我慢する。こらえる。「痛さを―・ぶ」
[可能] たえしのべる
堪忍分
かんにんぶん [3] 【堪忍分】
⇒堪忍領(リヨウ)
堪忍地
かんにんじ [3] 【堪忍地】
⇒歓喜地(カンギジ)
堪忍袋
かんにんぶくろ [5] 【堪忍袋】
堪忍する心の広さを袋にたとえた語。「―の緒(オ)が切れる(忍耐ノ限度ヲ越エタコトノタトエ)」
堪忍領
かんにんりょう [3] 【堪忍領】
中世,武家で客分の士または討ち死にした家臣の遺族などに給与する禄。堪忍分。堪忍料。
堪念
たんねん [0] 【堪念】
満足すること。得心がいくこと。「―がゆく」
堪能
たんのう [0] 【堪能】
■一■ [0][3] (名)スル
〔「足んぬ」の転。「堪能」は当て字〕
(1)十分満足すること。「おいしい料理を心ゆくまで―した」
(2)気分を晴らすこと。納得させること。「せめてのことに様子をかたり,―させてたべかし/浄瑠璃・雪女」
■二■ [0][1] (名・形動)[文]ナリ
〔■一■に「堪能」の字が当てられたところから,「堪能(カンノウ)」と混同してできたもの〕
技芸・学問などに習熟している・こと(さま)。「語学に―な人」
堪能
かんのう [0][1] 【堪能・勘能】
(1)〔仏〕 忍耐力。
(2)技能・学芸などにすぐれ,熟達していること。また,その人。《堪能》「能楽には―と聞きしが/筆まかせ(子規)」
〔「たんのう」は慣用読み〕
堪能な
たんのう【堪能な】
good <at> ;→英和
skillful[skilled] <in> ;proficient <in> .→英和
〜する be satisfied <with> .〜するまで to one's heart's content.
堪航能力
たんこうのうりょく タンカウ― [5] 【堪航能力】
ある船舶が安全に航海しうる限界能力。
堪難い
たえがた・い タヘ― [4] 【堪(え)難い】 (形)[文]ク たへがた・し
我慢ができない。こらえられない。「―・い腹痛」「―・い暴言」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
堪[耐]える
たえる【堪[耐]える】
bear;→英和
endure;→英和
stand;→英和
put up with;tolerate;→英和
be fit[good]for (使用に);be equal to (任務に).
堰
い ヰ [1] 【堰】
「いせき(堰)」に同じ。
堰
せき【堰】
<construct> a dam.→英和
〜を切って落とす break a dam.
堰
せき [1] 【堰・塞】
〔動詞「塞(セ)く」の連用形から〕
取水のため,また流量や水位を調節するため,川の途中や湖・池の出口などに流れを遮って作った構造物。い。いせき。
堰
いせき ヰ― [0] 【堰・井堰】
水をよそに引いたり,水量を調節するために,川水をせき止めた所。い。井手。せき。
堰く
せ・く [1] 【塞く・堰く】 (動カ五[四])
(1)流れをさえぎってとめる。せき止める。「石で流れを―・く」
(2)人を隔てて遠ざける。特に男女の仲についていう。「此頃叔母がお勢と文三との間を―・くやうな容子が徐々(ソロソロ)見え出した/浮雲(四迷)」
(3)涙の出るのをこらえる。「忍音(シノビネ)に泣いてゐたのが,―・きかねて/多情多恨(紅葉)」
(4)物事の進行,人の行動などをさまたげる。「思うことひとつに―・かれつつ過ぐししを/狭衣 4」
〔形容詞「狭(セ)し」と同源〕
堰の口
いのくち ヰ― [2] 【堰の口】
用水の取り入れ口。
堰出し
せきだし [0] 【堰出し】
染色で,文様と地の境を糊や蝋で完全に仕切る防染法。模様の輪郭がはっきりしている。
堰口
せきぐち [0][2] 【堰口・関口】
堰の水を落とす所。
堰堤
えんてい [0] 【堰堤】
貯水・治水・砂防などの目的で,河川・渓谷を横断してつくられる堤防。ダム。
堰塞
えんそく [0] 【堰塞・偃塞】 (名)スル
水の流れをせきとめること。
堰塞湖
えんそくこ [4] 【堰塞湖】
⇒堰止(セキト)め湖(コ)
堰杙
いぐい ヰグヒ [0] 【堰杙】
川や池で水をせきとめるために,せきに並べて打つくい。「依網(ヨサミ)の池の―打ちが/古事記(中)」
堰板
せきいた [0] 【堰板・関板】
(1)土木工事などで,掘削した土の流出・崩壊を防ぐために設ける土留め用の板。
(2)コンクリート打ちに用いる型枠の板。
(3)弓の弭(ハズ)の部分にあてる木。
(4)板屋に使われる屋根を葺(フ)く板。
堰止め湖
せきとめこ [4] 【堰止め湖】
山崩れの土砂や火山の噴出物,川の堆積作用などにより,谷や川がせき止められてできた湖。堰塞(エンソク)湖。
堰高
えんこう [0] 【堰高】
堰(セキ)の高さ。
報
ほう【報】
a report;→英和
news.→英和
…の〜に接して at the news of….
報
ほう [0][1] 【報】
(1)通知。しらせ。「勝利の―を受ける」
(2)むくい。応報。「我身の大納言になるまじき―にてこそ有けれ/落窪 4」
(3)返礼すること。「我頭(クビ)を以て千金の―万戸の邑に購(アガナウ)と/太平記 28」
報い
むくい【報い】
(1)[報償]a reward;→英和
a recompense.→英和
(2)[報復]retribution <for one's sin> .→英和
〜を受ける pay for <one's sin> .
報い
むくい [3][2][0] 【報い・酬い】
〔動詞「報いる」の連用形から〕
(1)よいことあるいは悪いことをした結果として,身に受けるもの。果報。「悪行の―を受ける」
(2)お礼をすること。また,労苦に対する償い。報酬。「何の―も求めない」「我は此人々に―せんとおもふに/即興詩人(鴎外)」
(3)因縁(インネン)によって受ける果報。「前(サキ)の世の―にこそ侍るなれば/源氏(須磨)」
(4)仕返し。報復。「海賊―せむと言ふなることを/土左」
報いる
むく・いる [3] 【報いる・酬いる】 (動ア上一)[文]ヤ上二 むく・ゆ
(1)受けた恩や払われた労力などに対して,ふさわしいお返しをする。「恩に―・いる」「―・いられることの少ない仕事」「必ず苦を離れむ事を―・ゆべし/今昔 11」
(2)仕返しする。返報する。「一矢を―・いる」
報いる
むくいる【報いる】
[労力などに]reward[recompense] <a person for> ;→英和
[恩や仇に]return <a person's kindness> .→英和
⇒仕返し.
報う
むく・う ムクフ [2] 【報う・酬う】 (動ワ五[ハ四])
〔ヤ行上二段動詞「むくゆ」が中世頃から転じたもの〕
(1)「むくいる(報){(1)}」に同じ。「苦労したのに―・われない」
(2)「むくいる(報){(2)}」に同じ。「たちまちにあだを―・ふなり/宇治拾遺 3」
(3)むくいとなって身にはねかえる。「年を老(ト)ると屹度―・つて参ります/真景累ヶ淵(円朝)」
[可能] むくえる
報え
こたえ コタヘ [2] 【答(え)・応え・報え】
(1)人の呼び掛けや問いに応じてこたえること。また,その言葉。返答。返事。「呼べど叫べど―がない」
(2)問題を考えて出た結果。解答。「―が間違っている」
(3)報い。応報。「われこの国の守になりて此の―をせん/宇治拾遺 3」
(4)あいさつ。ことわり。「相役の某に一応の―もなく気儘なる致し方/浄瑠璃・太功記」
報える
こた・える コタヘル [3][2] 【応える・報える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こた・ふ
〔「答ふ」と同源〕
(1)相手の行動や状況を受け,十分見合うような行動をとる。応じる。「期待に―・える」「市民の歓呼に―・えて手を振る」「時代の要請に―・える」
(2)刺激や衝撃などを受け,それを痛手として強く感じる。「寒さが骨身に―・える」「いくつになっても親父の小言は―・えるよ」「此言葉は�陀(バンダ)の胸に毒矢の如く―・へたり/鉄仮面(涙香)」
(3)感応する。「わがねぎ事を神も―・へよ/後拾遺(雑六)」
〔中世にはヤ行にも活用した〕
報じる
ほうじる【報じる】
⇒知らせる,報告,報いる.
報じる
ほう・じる [0][3] 【報じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「報ずる」の上一段化〕
「報ずる」に同じ。「外電の―・じるところ」
報ずる
ほう・ずる [3][0] 【報ずる】 (動サ変)[文]サ変 ほう・ず
(1)恩にむくいる。「恩に―・ずる」
(2)知らせる。「戦勝を―・ずる」
(3)うらみをはらす。「必ずこの怨を―・ずべし/今昔 2」
報せる
しら・せる [0] 【知らせる・報せる】 (動サ下一)[文]サ下二 しら・す
(1)他人が知るようにする。教える。通知する。知らす。「昼を―・せるベル」「急を―・せる」「転居先を―・せる」
(2)思い知らせる。わからせる。「恨みを―・せてやる」
報ゆ
むく・ゆ 【報ゆ・酬ゆ】 (動ヤ上二)
⇒むくいる
報ゆ
こた・ゆ 【答ゆ・応ゆ・報ゆ】 (動ヤ下二)
「こたえる(答・応)」に同じ。「手づよく平気で―・ゆれど/人情本・英対暖語 4」
〔室町時代頃からの語。終止形は多く「こたゆる」の形で用いられた〕
報仇
ほうきゅう [0] 【報仇】
あだを返すこと。しかえしをすること。「―の義戦ありて/日本開化小史(卯吉)」
報償
ほうしょう [0] 【報償】 (名)スル
(1)与えた損害のつぐないをすること。弁償。「遺族に―する」
(2)しかえし。報復。
報償
ほうしょう【報償】
compensation.報償金 a compensation.
報労
ほうろう [0] 【報労】
努力に報いること。骨折りに報いること。
報労金
ほうろうきん [0] 【報労金】
遺失物法上,遺失物件の返還を受ける者が,拾得者に対して支払う報酬。遺失物の価格の百分の五以上百分の二〇までとする。
報告
ほうこく [0] 【報告】 (名)スル
つげ知らせること。特に,研究や調査の結果,与えられた任務の結果などについて述べること。また,その内容。「―書」「仕事の進行状況を―する」
報告
ほうこく【報告】
a report;→英和
information.→英和
〜する report;inform <a person of a matter> .→英和
‖報告書 a report.
報告文学
ほうこくぶんがく [5] 【報告文学】
⇒記録文学(キロクブンガク)
報命
ほうめい [0] 【報命】
(1)命令による行動の結果を報告すること。復命。
(2)「ほうみょう(報命)」に同じ。
報命
ほうみょう [0] 【報命】
〔仏〕 前世の行為の報いとして決定されている現世の寿命。定命(ジヨウミヨウ)。
報国
ほうこく [0] 【報国】
国恩にむくいるために働くこと。国に尽くすこと。「尽忠―」
報土
ほうど [1] 【報土】
報身仏の住する世界。阿弥陀仏の極楽浄土もその一。
報奨
ほうしょう [0] 【報奨】 (名)スル
勤労や努力にむくいさらに奨励すること。「―金」
報奨金
ほうしょうきん【報奨金】
a (cash) bonus.
報復
ほうふく [0] 【報復】 (名)スル
(1)仕返しをすること。「―行為」「ひどい仕打ちに―する」
(2)国際関係で,他国の不当な行為に対し,仕返しとして同様の行為を行うこと。「―措置」
報復
ほうふく【報復】
retaliation;revenge.→英和
〜する retaliate <on a person> ;→英和
revenge oneself <on a person for> .〜の retaliatory.
報復関税
ほうふくかんぜい [5] 【報復関税】
相手国が自国の輸出品に対して不当に高い関税をかけた場合,その報復として相手国からの輸入品に対して同じように高い関税をかけること。
→差別関税
報徳
ほうとく [0] 【報徳】
受けた恩徳にむくいること。報恩。
報徳仕法
ほうとくしほう [5] 【報徳仕法】
二宮尊徳の創始・唱道した生活様式で,分度推譲,勤倹貯蓄などによって,農村の困窮を救い,農民に安全な生活を営ませることがめざされた。
報徳教
ほうとくきょう [0] 【報徳教】
道徳と経済との調和実行を説いた二宮尊徳の教え。
報徳社
ほうとくしゃ 【報徳社】
1843年,二宮尊徳の指導のもと小田原に設立された農民扶助のための相互融資機関。尊徳の死後も門弟により各地に相次いで設立され,独立自営農民を主体とする結社として明治維新以降も発展,1924年(大正13)大日本報徳社の結成に至った。
報徳記
ほうとくき 【報徳記】
二宮尊徳の伝記。八巻。富田高慶著。1856年成立。数ある尊徳伝の中でも信頼性に富み価値が高い。
報恩
ほうおん [0] 【報恩】
(1)恩にむくいること。恩がえし。
(2)特に,仏・祖師などの恩にむくいるために法事などを行うこと。
報恩講
ほうおんこう [0] 【報恩講】
仏教諸宗派で,一宗の祖師の恩に報ずるため,その忌日に営む法会。浄土真宗の西本願寺派では一月九日から一六日まで,東本願寺派では一一月二一日から二八日まで,宗祖親鸞をまつって法事を行う。御講(オコウ)。御正忌(ゴシヨウキ)。お七夜。[季]冬。
報時
ほうじ [1] 【報時】
標準時刻を知らせること。また,その一連の事業。日本では JJY のコール-サインで標準電波による無線報時が行われている。
報本反始
ほうほんはんし [5] 【報本反始】
〔「礼記(郊特牲)」より。本に報い始にかえる意から〕
祖先の恩に報いること。儒教的理念の一。
報知
ほうち【報知】
information;→英和
news.→英和
〜する tell;→英和
inform <a person of> .→英和
‖火災報知機 a fire alarm.
報知
ほうち [0][1] 【報知】 (名)スル
知らせること。「火災―器」「此儀を―するなり/経国美談(竜渓)」
報知新聞
ほうちしんぶん 【報知新聞】
1894年(明治27)「郵便報知新聞」を改題して発刊した日刊新聞。1942年(昭和17)読売新聞に合併。46年復刊。現在はスポーツ・芸能・文化専門紙。
報礼
ほうれい [0] 【報礼】
礼をもって恩恵にむくいること。また,そのための金品。
報祭
ほうさい [0] 【報賽・報祭】 (名)スル
祈願成就のお礼として神仏に参拝すること。お礼参り。
報答
ほうとう [0] 【報答】 (名)スル
(1)こたえること。返事。返答。
(2)恩や恨みなどを返すこと。返報。「ふみ出されたるを,あしと思て,それが―せんと思にや/宇治拾遺 4」
報謝
ほうしゃ [1] 【報謝】 (名)スル
(1)他人の恩を報い感謝すること。「山海の洪恩に―する所ある可しと雖ども/世路日記(香水)」
(2)神仏の恩に報い感謝して,金品を供えたり念仏などの善行をなすこと。
(3)仏事を行なった僧に礼を贈ること。また,巡礼などに金品を与えること。
報讐
ほうしゅう [0] 【報讐】
仇(アダ)を返すこと。復讐。「心の儘に―を為す者/経国美談(竜渓)」
報賞
ほうしょう [0] 【報賞】 (名)スル
功にむくいて賞すること。また,そのしるしとして与える賞品や賞金。
報賽
ほうさい [0] 【報賽・報祭】 (名)スル
祈願成就のお礼として神仏に参拝すること。お礼参り。
報身
ほうじん [0] 【報身】
〔仏〕
〔「ほうしん」とも〕
仏の三身の一。菩薩のときの修行や願の功徳によって完全な悟りの世界にはいった存在としての仏。
→三身
報身仏
ほうじんぶつ [3] 【報身仏】
〔仏〕 報身の仏。阿弥陀如来・薬師仏の類。報仏。
報道
ほうどう [0] 【報道】 (名)スル
(1)新聞・ラジオ・テレビなどで広く一般に知らせること。また,その知らせ。ニュース。「新聞―」
(2)告げ知らせること。また,その知らせ。報知。「猶も委しく聞き繕ひ―せんと其儘其処に佇立し耳を欹(ソバダテ)て聞くに/八十日間世界一周(忠之助)」
報道
ほうどう【報道】
news;→英和
a report.→英和
〜する report;inform <a person of> .→英和
‖報道員 a reporter.報道機関 the press.報道写真 a news photo.
報道の自由
ほうどうのじゆう 【報道の自由】
報道機関が事実を国民に伝達することにかかわる自由。報道は国民の知る権利に奉仕するものであり,その自由は表現の自由に含まれ,憲法により保障される。
報道写真
ほうどうしゃしん [5] 【報道写真】
新聞やテレビを通じて報道することを目的とし,事件・事故を取材した写真。
報道協定
ほうどうきょうてい [5] 【報道協定】
報道機関が,ある事件を取材・報道するに当たり,それが社会秩序に悪影響を与えるおそれのある場合,また個人の人権を侵したり生命に危険を及ぼすと判断される場合に,取材方法や報道範囲に自主的な制限を加えること。また,その協定。
報道官
ほうどうかん [3] 【報道官】
アメリカで,大統領行政府に属して,大統領の公式スポークスマンを務める職。
報道機関
ほうどうきかん [6][5] 【報道機関】
新聞・ラジオ・テレビなど,社会のできごとを広く知らせることを目的とする施設・組織体。
報道陣
ほうどうじん [3] 【報道陣】
あるできごとを報道するために現場におもむいた記者・カメラマンなど。
報酬
ほうしゅう【報酬】
pay <for> ;→英和
remuneration;a fee (医師・弁護士などの);→英和
a reward.→英和
〜を出す pay[remunerate,reward] <a person for his work> .
報酬
ほうしゅう [0] 【報酬】
労働や物の使用などに対するお礼の金銭や物品。「アルバイトの―」「―を支払う」
報障
ほうしょう [0] 【報障】
〔仏〕 三障の一。過去における悪業の報いとして,仏道に進みがたい者として生まれること。仏法に会いがたい三悪道に生まれることと,人間でも仏法の教化を受けつけない者として生まれること。
場
じょう ヂヤウ [1] 【場】
事の行われるところ。「フランス座の廻廊には―を出でたる人押合へり/ふらんす物語(荷風)」
場
ば【場】
(1)[場所]a place;→英和
a spot;→英和
a scene.→英和
(2)[席]a seat;→英和
room (余地).→英和
(3)[劇の]a scene.→英和
(4)《理》the field.→英和
〜をふさぐ take up much space.その〜で on the spot.この〜に及んで at this moment.‖第二幕第三場 Act II,Scene iii.
場
ば [0] 【場】
〔「には(庭)」の転という〕
(1)あいている所。物が占める所。「机を置く―がない」「―を取る」「―をふさぐ」
(2)物事が起こったり行われたりしている所。「その―に居合わせる」「改まった―」「公(オオヤケ)の―」
(3)物事を行うために設けた場所。また,機会。「話し合いの―」「その―を外す」「―を踏む」
(4)物事が行われている時の,その時々の状況や雰囲気。「―を取りつくろう」「―が白ける」「その―その―に応じた話し方」
(5)(「その場で」の形で)すぐその時。その席上。即座。「質問にその―で答える」「発見したら,その―で捕らえよ」
(6)芝居・映画などの場面。シーン。「殿中刃傷の―」「二幕三―」
(7)花札・トランプなどで,札を積み重ねたり捨てたりしてゲームが行われる場所。「―の札」
(8)取引所で,売買取引を行う場所。立会場。「―が立つ」
(9)〔物〕
〔field〕
物理量が空間的に分布している場所。かつては帯電粒子と電磁場のように,粒子間の力を媒介する媒質空間をさしたが,現在では粒子と場とは一元化されて相互に付随しあうものとされる。たとえば,電磁場に対しては光子が,核力の場に対してはπ中間子が対応し,逆に陽子や中性子も場として表現される。
(10)〔心〕各部分が相互につながりをもった全体構造として動物や人間に作用し,その知覚や行動の仕方・様式などを規定している力として考えられた状況。ゲシュタルト心理学における基本的な概念の一つ。
場の理論
ばのりろん 【場の理論】
物体あるいは粒子間に働く重力・電磁力などの相互作用が,重力場・電磁場など,力を媒介する場との相互作用を通して行われるという立場で構成される理論。場を非量子論的に扱う場合を特に場の古典論,場を量子化し,場の量子と粒子との相互作用を量子論的に扱う場合を場の量子論,また単に場の理論という。量子力学的には素粒子も場として記述されるので,素粒子と場とは統一的に扱われ,素粒子論も場の理論という。
場中
ばなか 【場中】
(1)多くの人の集まっている所。また,公衆の面前。「―デ恥ヲカイタ/日葡」
(2)戦場で,両軍の相対している間の地。「―の勝負―の高名/雑兵物語」
場代
ばだい [0] 【場代】
その場を使用する料金。席料。
場内
じょうない ヂヤウ― [1] 【場内】
ある場所の中。ある会場の中。
⇔場外
「―騒然となる」
場内で
じょうない【場内で】
in the grounds;on the premises;in the hall.→英和
場口銭
ばこうせん [2] 【場口銭】
取引市場で,売買取引高に応じて,取引所および才取会員に一般の会員がおさめる手数料。
場合
ばあい【場合】
(1)[時]an occasion;→英和
a time.→英和
(2)[事情]circumstances;a case.→英和
…の〜には in case of….
そんな〜には in that[such a]case.どんな〜にも under any circumstances.〜によっては according to[under some]circumstances.
場合
ばあい [0] 【場合】
(1)物事が行われているときの,事情や状況。局面。「時と―による」「―が―だけに慎重に考える」
(2)連体修飾語を伴って形式名詞的に用いられる。
(ア)仮定的・一般的にある状況になったとき。…のとき。「緊急の―は電話で知らせる」「雨が降った―は中止する」
(イ)…に関して言えば。「彼の―は例外である」
場合の数
ばあいのかず 【場合の数】
〔数〕 さいころを何回か振ったときの目の出方などのように,ある事柄の起こり方の総数。
場味
ばあじ [0] 【場味】
取引所の立会場の人気などから感じられる相場の調子。
場塞ぎ
ばふさぎ [2][3] 【場塞ぎ】
「場所塞ぎ」に同じ。
場外
じょうがい ヂヤウグワイ [1] 【場外】
ある限られた場所の外。
⇔場内
「―ホームラン」
場外の
じょうがい【場外の】
outside the room[the hall,grounds].→英和
‖場外取引所《株》a curb (market).場外ホーマー an out-of-the-park homer.
場外取引
じょうがいとりひき ヂヤウグワイ― [5][6] 【場外取引】
店頭取引など取引所・立会場以外での売買取引。
場外株
じょうがいかぶ ヂヤウグワイ― [3] 【場外株】
取引所で取引されない株。すなわち非上場株または未上場株のこと。
場外馬券
じょうがいばけん ヂヤウグワイ― [5] 【場外馬券】
競馬場以外の特定の場所で売られる馬券。
場屋
じょうおく ヂヤウヲク [0] 【場屋】
(1)芝居小屋。劇場。
(2)〔法〕 旅館・飲食店・劇場・映画館・遊園地・テーマ-パークなどのように,不特定多数の人の利用に適する物的・人的設備を備えた場所。
場席
ばせき [0] 【場席】
居るべき席。座席。
場当たり
ばあたり [2][0] 【場当たり】 (名・形動)
(1)〔(2)の意から〕
前もって準備せず,その場の思いつきで間に合わせる・こと(さま)。「―な計画」
(2)演劇や集会などで,その場に応じて巧みに機転をきかせて人気を得ること。「―をねらう」
場当り
ばあたり【場当り】
claptrap (はったり).→英和
〜の claptrap;haphazard (出まかせの).→英和
場慣れ
ばなれ [0] 【場慣れ・場馴れ】 (名)スル
その場所や場面を何度も経験して慣れていること。場数(バカズ)を踏んでいること。「―した話し方」
場慣れる
ばな・れる [3] 【場慣れる・場馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ばな・る
場数をふんでなれる。「―・れた態度」「―・レヌ人/日葡」
場所
ばしょ【場所】
(1)[所]a place;→英和
a spot (地点);→英和
a position (位置);→英和
a site (所在地).→英和
(2)[席]a seat;→英和
[余地]room;→英和
space.→英和
〜をとる[ふさぐ]take up (much) space[room].⇒春[夏]場所.
‖場所柄をわきまえない do not take due notice of the occasion.
場所
ばしょ [0] 【場所】
(1)ところ。位置。「病院の―を尋ねる」
(2)ある一定の区域。空間。「車をとめる―がない」「すわる―を確保する」
(3)相撲の興行を行う所。また,その期間。「一月―」
場所入り
ばしょいり [0] 【場所入り】 (名)スル
力士が部屋などから相撲の興行場に行くこと。
場所割
ばしょわり [0] 【場所割(り)】
会場などの場所の割り当て。
場所割り
ばしょわり [0] 【場所割(り)】
会場などの場所の割り当て。
場所塞ぎ
ばしょふさぎ [3] 【場所塞ぎ】
場所を占めて,じゃまになること。ばふさぎ。「大きくて―だ」
場所柄
ばしょがら [0] 【場所柄】
その場所に特有の状態。その場所にふさわしい状況。「―粋筋(イキスジ)が多い」「―をわきまえない振る舞い」
場所請負制
ばしょうけおいせい [0] 【場所請負制】
江戸時代,松前藩主や家臣が一定地域におけるアイヌとの交易を商人に委ね,毎年運上金を受け取る仕組み。このもとでアイヌ酷使や出稼ぎの中小和人漁民への重税などの圧迫が進んだ。1869年(明治2)廃止。
場打て
ばうて [0] 【場打て】
その場の雰囲気に押されて,気おくれがすること。「如何にも―がしたのである/大川端(薫)」
場数
ばかず [0] 【場数】
経験の度数。
場数
ばかず【場数】
⇒経験.
場景
じょうけい ヂヤウ― [0] 【場景】
その場の光景。その場のようす。「その場の―を克明に述べる」
場末
ばすえ 【場末】
繁華街の中心から離れた所。「―の酒場」
場末
ばすえ【場末】
the outskirts (of a town).→英和
場札
ばふだ [0] 【場札】
トランプや花札で,場においてある札。
場立ち
ばたち [0] 【場立ち】
〔「ばだち」とも〕
証券取引所・商品取引所で,会員会社から立ち会い場に派遣されて売買をする人。手振り。
場繋ぎ
ばつなぎ [2] 【場繋ぎ】
会の進行や話題などに間(マ)が生じそうな時,その場をつくろうこと。また,その時に行う物事。
場裏
じょうり ヂヤウ― [1] 【場裡・場裏】
あることが行われている場所の範囲。「国際―」
場裡
じょうり ヂヤウ― [1] 【場裡・場裏】
あることが行われている場所の範囲。「国際―」
場違い
ばちがい [2] 【場違い】 (名・形動)[文]ナリ
その場にふさわしくない・こと(さま)。「―な服装」「―の意見」
場違いの
ばちがい【場違いの】
improper;→英和
<feel> out of place.
場銭
ばせん [0] 【場銭】
劇場の席料,露店の場所代など,その場を専用する代金。
場長
じょうちょう ヂヤウチヤウ [1] 【場長】
工場・試験場など「場」と名のつくところの最高責任者。
場面
ばめん [0][1] 【場面】
(1)ある事が行われているその場のようす。また,その場所。「いやな―に出くわした」
(2)演劇・映画などの一情景。シーン。「名―」
(3)市場の状況。場況。
場面
ばめん【場面】
a scene;→英和
a place;→英和
a spot.→英和
場面師
ばめんし [2] 【場面師】
取引で,一定の売買の計画をもたず,その場の形勢から判断して売買する相場師。
場馴れ
ばなれ [0] 【場慣れ・場馴れ】 (名)スル
その場所や場面を何度も経験して慣れていること。場数(バカズ)を踏んでいること。「―した話し方」
場馴れた
ばなれ【場馴れ(し)た】
experienced.→英和
場馴れる
ばな・れる [3] 【場慣れる・場馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ばな・る
場数をふんでなれる。「―・れた態度」「―・レヌ人/日葡」
堵
と [1] 【堵】
かき。かきね。
堵列
とれつ [0] 【堵列】 (名)スル
〔「堵」は垣根の意〕
横に並んで立つこと。また,その隊列。
堵物
とぶつ [0][1] 【堵物】
〔「阿堵物(アトブツ)」の略〕
金銭。
堺
さかい サカヒ 【堺】
大阪府中南部,大阪湾に面する市,南北朝期以後港湾都市として発展し,特に応仁の乱後は日明(ニチミン)貿易の根拠地として栄え,町政は三六人の会合(エゴウ)衆によって自治的に運営された。江戸時代は幕府の直轄領で,堺奉行が置かれた。現在,電力・鉄鋼・石油コンビナートなどが立地。
堺
さかい サカヒ 【堺】
姓氏の一。
堺事件
さかいじけん サカヒ― 【堺事件】
王政復古直後に起きた外国兵との衝突事件。1868年(慶応4)堺に上陸し,住民に乱暴を働いたフランス兵を警備の土佐藩兵が死傷させたが,新政府はフランスの要求を入れ,関係者に切腹を命じた。
堺伝授
さかいでんじゅ サカヒ― 【堺伝授】
古今伝授の一。宗祇より三条西実隆(サネタカ)・細川幽斎に伝えられた一流に対し,宗祇から地下(ジゲ)連歌師の牡丹花肖柏(ボタンカシヨウハク)に伝えられた一流をいう。肖柏が堺に住んでいたのでこの名がある。
堺利彦
さかいとしひこ サカヒ― 【堺利彦】
(1870-1933) 社会主義運動家。号は枯川。福岡県生まれ。「万朝報」記者を経て,幸徳秋水らと「平民新聞」を創刊し,非戦論を展開。赤旗事件などで数度入獄。日本社会党・日本共産党の創立にも参加。
堺包丁
さかいほうちょう サカヒハウチヤウ [4] 【堺包丁】
堺で産する包丁。近世以降全国的に知られる。
堺奉行
さかいぶぎょう サカヒ―ギヤウ [4] 【堺奉行】
江戸幕府の職名の一。堺の市政・訴訟・港湾に関する一切の事務をつかさどった。堺検断。堺代官。
堺検断
さかいけんだん サカヒ― [4] 【堺検断】
堺奉行の異名。
堺段通
さかいだんつう サカヒ― [4] 【堺段通】
堺市近辺産出の段通。多くは木綿の文様織物。中国の段通を模して江戸末期から織り出された。
堺流
さかいりゅう サカヒリウ 【堺流】
(1)和様書道の一流派。牡丹花肖柏(ボタンカシヨウハク)を始祖とする。肖柏が堺に住んでいたことからいう。
(2)江戸時代,将軍家の御用船匠として名声のあった大坂の船大工堺家の流儀。境流。境井流。
堺筋
さかいすじ サカヒスヂ 【堺筋】
大阪市の中心部を南北に走る大通り。船場(センバ)や島之内などを貫いてオフィス街を形成する。
堺筋線
さかいすじせん サカヒスヂ― [0] 【堺筋線】
大阪市営の地下鉄道線。大阪市天神橋筋六丁目・天下茶屋間,8.5キロメートル。大阪市南北縦断地下鉄の一。
堺船
さかいぶね サカヒ― 【堺船】
江戸時代,長崎から輸入品の生絹・絹物などの唐物を独占的に上方へ輸送した堺の糸荷廻船の俗称。
堺船[図]
堺重
さかいじゅう サカヒヂユウ [2] 【堺重】
大阪堺市名産の重箱。普通,春慶塗で入れ子になっている。堺重箱。
塀
へい【塀】
a wall;→英和
a fence (板・柵).→英和
〜を立てる set up a wall.
塀
へい [0] 【塀・屏】
家・敷地などの境界に設ける,板などの囲い。かき。「―を乗り越える」
塁
るい [1] 【塁】
(1)土や石などを積んで作った防御用の土手。また,それを巡らしたとりで。「―を抜く」「―を築く」
(2)野球で,走者が得点するために通過するべき地点。一塁・二塁・三塁と本塁の四つ。ベース。
塁
とりで [0] 【砦・塁・寨】
(1)本城から離れて設けられた小さい城。規模の小さい城。
(2)外敵を防ぐために築造した建造物。要塞。
塁
るい【塁】
《野》a base.→英和
〜を踏む(につく) tread on (hold) the base.‖塁審 a base[field]umpire.一(二,三)塁(手) the first (second,third) base (baseman).二(三)塁打 a two-(three-)base hit.
塁上
るいじょう [0] 【塁上】
(1)野球で,ベースの上。
(2)堡塁(ホウルイ)の上。とりでの上。
塁壁
るいへき [0] 【塁壁】
とりでの壁。城壁。また,とりで。「―を築く」
塁審
るいしん [0] 【塁審】
野球で,一塁・二塁・三塁の近くにいて,その塁をめぐるプレーについての判定や,球審の補佐を行う審判員。ベース-アンパイア。
→球審
→線審
塁審
るいしん【塁審】
《野》⇒塁(審).
塁打数
るいだすう [3] 【塁打数】
野球で,単打を一,二塁打を二,三塁打を三,本塁打を四として集計した数。
塁砦
るいさい [0] 【塁砦】
とりで。塁堡。
塊
まろかせ 【丸かせ・塊】
「まろかし」に同じ。「切り口より焔の―女房が口に入れば/浄瑠璃・嫗山姥」
塊
かたまり [0] 【固まり・塊】
(1)固まること。また,固まった物。「砂糖の―」
(2)全体から切り取られた部分で,ある大きさと形のあるもの。「肉の―」「石炭の―」
(3)一つの性質・傾向などを極端に強くもつ人。「欲の―」
(4)寄り集まっているもの。一団。「やじうまの―」
塊
まろかし 【丸かし・塊】
〔「まろがし」とも〕
丸めたもの。「日々に金の―をかひ子に産む事有/仮名草子・伊曾保物語」
塊
ほど [1] 【塊・塊芋】
(1)マメ科のつる性多年草。山野に自生。茎は細長い。葉は互生し,狭卵形の五小葉が羽状につく。夏,腋生の総状花序に黄緑色の花を多数つける。塊根は球形で食用。ホドイモ。
(2)ハコネシダの異名。
塊(1)[図]
塊
くれ [2] 【塊】
土などの小さいかたまり。現代語では多く名詞の下に付いて用いられる。「土―」「石―」
塊
かたまり【塊】
a lump;→英和
a mass;→英和
a clod (土塊);→英和
<in> a group;→英和
a crowd.→英和
塊割
くれわり [2] 【塊割(り)】
田畑などの土のかたまりを打ち砕くこと。また,その農具。くれたたき。
塊割り
くれわり [2] 【塊割(り)】
田畑などの土のかたまりを打ち砕くこと。また,その農具。くれたたき。
塊土
かいど クワイ― [1] 【塊土】
かたまった土。土塊。つちくれ。
塊打ち
くれうち [4] 【塊打ち】
鋤(スキ)でおこした田畑の土のかたまりを細かに打ちくだくこと。また,その作業。
塊村
かいそん クワイ― [0] 【塊村】
集村の一形態。住家が不規則に集合してひとかたまりになっている集落。
塊根
かいこん クワイ― [0] 【塊根】
サツマイモ・ダリアのように根が塊状に肥大し,デンプンなどを貯蔵したもの。
→塊茎
塊炭
かいたん クワイ― [0][1] 【塊炭】
塊状の石炭。直径が大体4センチメートル以上のものをいう。
→粉炭(フンタン)
塊然
かいぜん クワイ― [0] 【塊然】 (ト|タル)[文]形動タリ
動かず独りいるさま。「枯野の広きに―として横たはる石の如きもの/金色夜叉(紅葉)」
塊状
かいじょう クワイジヤウ [0] 【塊状】
不規則なかたまりになっている形。
塊状の
かいじょう【塊状の】
《地》massive.→英和
塊状火山
かいじょうかざん クワイジヤウクワ― [5] 【塊状火山】
⇒溶岩円頂丘(ヨウガンエンチヨウキユウ)
塊芋
ほど [1] 【塊・塊芋】
(1)マメ科のつる性多年草。山野に自生。茎は細長い。葉は互生し,狭卵形の五小葉が羽状につく。夏,腋生の総状花序に黄緑色の花を多数つける。塊根は球形で食用。ホドイモ。
(2)ハコネシダの異名。
塊(1)[図]
塊芋
ほどいも [0] 【塊芋】
ほど(塊){(1)}の別名。
塊茎
かいけい クワイ― [0] 【塊茎】
地下茎の一種。地中にある茎の一部がデンプンなどの養分を蓄え,塊状に肥大したもの。ジャガイモ・キクイモなど。
→塊根
塊金
かいきん クワイ― [0] 【塊金】
砂金の中にみられる大型の金塊。
塊鉱
かいこう クワイクワウ [0] 【塊鉱】
塊状の鉱石。
⇔粉鉱
塋域
えいいき [0] 【塋域】
墓場。墓地。墓所。
塌菜
ターツァイ [0] 【塌菜】
〔中国語〕
アブラナ科の野菜。中国原産。葉はさじ形で,光沢のある緑色。冬に美味で,油いため・汁の物などに向く。
塑像
そぞう【塑像】
a clay figure;a plastic image.
塑像
そぞう [0] 【塑像】
粘土・油土・蝋(ロウ)などを肉付けして造った像。銅像などの原型としても造られる。
塑性
そせい [0] 【塑性】
固体の性質の一。固体に,ある限界以上の力を加えると連続的に変形し,力を除いても変形したままで元に戻らない性質。可塑性。「―変形」
→脆性(ゼイセイ)
→弾性
塑造
そぞう [0] 【塑造】
粘土・油土・蝋(ロウ)などで彫刻の原型を造ること。モデリング。
塒
とぐら 【鳥栖・塒・鳥座】
鳥の巣。鳥小屋。とや。「―立て飼ひし雁の子巣立ちなば/万葉 182」
塒
とぐろ [3][0] 【塒・蜷局】
蛇がからだを渦巻のようにぐるぐる巻いてわだかまること。また,そのありさま。
塒
ねぐら【塒】
a roost (とまり木);→英和
a nest;→英和
one's home.〜についている be at roost.
塒
とや [0] 【鳥屋・塒】
(1)鳥小屋。特に,タカを飼う小屋。
(2)ツグミなどの小鳥をとるため設けた小屋。
(3)タカの羽が夏の終わりに抜け,冬にはえかわること。その間{(1)}にこもることからいう。
(4)遊女が梅毒のために髪が抜けること。また,梅毒。「髪は―を患ひしと見えて生え際薄く/洒落本・十界和尚話」
(5)舞台花道の揚げ幕内に設けた小部屋。俳優が花道の出を待つ所。
塒
ねぐら [0] 【塒】
〔「寝(ネ)座(クラ)」の意〕
(1)鳥のねるところ。「―に帰る」
(2)転じて,人の寝るところ。家。
塔
とう タフ [1] 【塔】
(1)〔仏〕
〔梵 stūpa の音訳「卒塔婆」,およびその略である「塔婆」の略。頂・堆土の意〕
供養・祈願・報恩のために建てられる多層の建造物。元来は仏の遺骨や遺品を収めた各種の建造物をいう。死者の墓の上に建てられる木や石の墓標なども塔と呼ばれ,国や時代により形態は多様。
(2)高くそびえ立つ細長い建物。「放送用の―」
塔
とう【塔】
a tower;→英和
a steeple (尖(せん)塔);→英和
a <five-storied> pagoda (寺院の).→英和
塔
あららぎ 【塔】
塔(トウ)をいう斎宮の忌み詞。[拾芥抄]
塔中
たっちゅう [0] 【塔頭・塔中】
〔仏〕
〔「ちゅう」は「頭」の唐音〕
(1)禅宗寺院で開山または住持の死後,弟子が遺徳を慕ってその塔の頭(ホトリ),あるいは同じ敷地内に建てた小院。
(2)大寺の山内にある末寺。わきでら。寺中(ジチユウ)。子院。
塔主
たっす [0] 【塔主・塔司】
〔仏〕 塔頭(タツチユウ)の主管者である僧。
塔司
たっす [0] 【塔主・塔司】
〔仏〕 塔頭(タツチユウ)の主管者である僧。
塔婆
とうば タフ― [1][0] 【塔婆】
(1)「卒塔婆」の略。
(2)墓のこと。
塔屋
とうや タフ― [0] 【塔屋】
ビルの屋上に突出して設けられているエレベーター室・階段部分・換気筒・水槽・機械室などの構造物。とうおく。
塔屋
とうおく タフヲク [0] 【塔屋】
⇒とうや(塔屋)
塔式法
とうしきほう タフシキハフ [0] 【塔式法】
硫酸の製造法の一。鉛室を用いずに数基の塔内で,窒素酸化物を触媒にし二酸化硫黄を酸化,硫酸を製造。現在ではほとんど用いられない。
塔形クレーン
とうがたクレーン タフガタ― [6] 【塔形―】
高い塔の上に巻き上げ機械を乗せたクレーン。塔の上の桁を移動するものと,旋回できるようにしたものとある。タワー-クレーン。
塔望遠鏡
とうぼうえんきょう タフバウヱンキヤウ [0] 【塔望遠鏡】
塔を望遠鏡の鏡筒として使用した太陽観測装置。塔上のシーロスタットによって太陽光を塔内に垂直に導き,恒温の地下室でスペクトルに分解して観測を行う。
塔状雲
とうじょううん タフジヤウ― [3] 【塔状雲】
垂直方向に塔状に発達した積雲の一種。
塔花
とうばな タフ― [0][1] 【塔花】
シソ科の多年草。山野に生える。茎は基部が這(ハ)い,高さ約25センチメートル。葉は対生し,卵形。夏,茎頂に淡紅色の小花が数個ずつ塔状に輪生する。
塔花[図]
塔頭
たっちゅう [0] 【塔頭・塔中】
〔仏〕
〔「ちゅう」は「頭」の唐音〕
(1)禅宗寺院で開山または住持の死後,弟子が遺徳を慕ってその塔の頭(ホトリ),あるいは同じ敷地内に建てた小院。
(2)大寺の山内にある末寺。わきでら。寺中(ジチユウ)。子院。
塗
みどろ 【塗】 (接尾)
名詞に付いて,それにまみれた状態であることを表す。まみれ。「汗―」「血―」
塗
ぬり [0] 【塗(り)】
(1)塗ること。塗り具合。また,塗りつけた塗料。「―が悪い」「―がはげる」
(2)特に,漆塗りであること。「―扇」「―櫛(グシ)」「―鞘(ザヤ)」
塗す
まぶ・す [2] 【塗す】 (動サ五[四])
粉などを一面に付着させる。「パン粉を―・す」「泥ニ身ヲ―・ス/日葡」
[可能] まぶせる
塗す
まめ・す 【塗す】 (動サ四)
まぶす。「栴檀香をもちてそのうへに―・しちらして/三宝絵詞(下)」
塗り
ぬり [0] 【塗(り)】
(1)塗ること。塗り具合。また,塗りつけた塗料。「―が悪い」「―がはげる」
(2)特に,漆塗りであること。「―扇」「―櫛(グシ)」「―鞘(ザヤ)」
塗り
ぬり【塗り】
coating.→英和
⇒漆喰(しつくい),漆(うるし),ニス.〜のよい[漆]finely lacquered.
塗りたくる
ぬりたく・る [4] 【塗りたくる】 (動ラ五[四])
乱雑・無秩序に塗りつける。べたべたと塗る。「白粉(オシロイ)を―・る」
塗り上げる
ぬりあ・げる [4] 【塗(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬりあ・ぐ
すっかり塗る。塗り終える。
塗り下
ぬりした [0] 【塗(り)下】
「塗り下地」の略。
塗り下地
ぬりしたじ [3][4] 【塗(り)下地】
漆塗りや塗り壁などの下地。ぬりきじ。塗り下。
塗り下駄
ぬりげた [0] 【塗(り)下駄】
漆塗りの下駄。主に女性用。
塗り付ける
ぬりつける【塗り付ける】
⇒塗る.
塗り付ける
ぬりつ・ける [4] 【塗(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬりつ・く
(1)物に塗ってつける。なすりつける。「看板にペンキを―・ける」
(2)責任や罪を他人に負わせる。なすりつける。「責任を人に―・けて,知らぬ顔をしている」
塗り回し床
ぬりまわしどこ ヌリマハシ― [5] 【塗(り)回し床】
柱も壁とともに塗り込めて,洞(ホラ)のようにした床の間。洞床(ホラドコ)。
塗り固める
ぬりかた・める [5] 【塗(り)固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりかた・む
塗って固める。「漆喰(シツクイ)で―・める」
塗り壁
ぬりかべ [0] 【塗(り)壁】
壁土・漆喰(シツクイ)・モルタルなどを塗って仕上げた壁。
塗り大工
ぬりだいく [3] 【塗(り)大工】
壁塗りの職人。かべぬり。左官。
塗り家
ぬりや [0] 【塗(り)屋・塗(り)家】
防火のために外壁を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り込んで造った家。
塗り屋
ぬりや [0] 【塗(り)屋・塗(り)家】
防火のために外壁を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り込んで造った家。
塗り師
ぬりし [2] 【塗(り)師】
漆を塗る人。また,漆器や漆細工を作る人。ぬし。
塗り斑
ぬりむら [0] 【塗り斑】
ものの塗り方が一様でないこと。
塗り替え
ぬりかえ [0] 【塗(り)替え】
塗り替えること。「壁の―作業」
塗り替える
ぬりか・える [4][3] 【塗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ぬりか・ふ
(1)前に塗ってあったものを改めて,新しく塗り直す。「壁を―・える」
(2)すっかり変える。また,記録などを更新する。「勢力分布を―・える」「世界記録を―・る」
塗り替える
ぬりかえる【塗り替える】
repaint.
塗り机
ぬりづくえ [3] 【塗(り)机】
漆塗りの机。
塗り板
ぬりばん [0] 【塗(り)板】
「ぬりいた(塗板)」に同じ。黒板。
〔明治期に用いられた語〕
塗り板
ぬりいた [0] 【塗(り)板】
(1)漆塗りの板。何度もぬぐい消して文字を書くことができる。ぬぐい板。
(2)黒板(コクバン)。塗り板(バン)。
塗り桶
ぬりおけ [3] 【塗り桶】
(1)漆塗りの桶。
(2)〔漆塗りで,形が桶に似ていたのでいう〕
真綿を上にのせ引き伸ばす道具。
(3){(2)}を掲げ,表向きは綿屋に見せかけた私娼宿。また,その私娼。「悪い沙汰聞いて―下げに行/柳多留 3」
塗り椀
ぬりわん [0] 【塗り椀】
漆塗りの椀。
塗り樽
ぬりだる [0] 【塗り樽】
朱塗りの酒樽。祝儀用。柳樽(ヤナギダル)。
塗り櫃
ぬりびつ [0] 【塗り櫃】
漆塗りの櫃。
塗り櫛
ぬりぐし [0] 【塗り櫛】
漆塗りの櫛(クシ)。
塗り消す
ぬりけ・す [0][3] 【塗(り)消す】 (動サ五[四])
上に塗って,前にあったものを見えなくする。「落書きを―・す」
塗り潰す
ぬりつぶ・す [4] 【塗り潰す】 (動サ五[四])
(1)下地の見えないように,すきまなく塗る。「墨でべったりと文字を―・す」
(2)物事をおおいかくす。「不真面目という疑念を―・すために/明暗(漱石)」
[可能] ぬりつぶせる
塗り物
ぬりもの [0] 【塗(り)物】
漆を塗って作ったものの総称。漆器(シツキ)。
塗り物師
ぬりものし [4] 【塗(り)物師】
漆塗りをする人。ぬし。
塗り盆
ぬりぼん [0][2] 【塗(り)盆】
漆塗りの盆。
塗り直す
ぬりなお・す [4] 【塗(り)直す】 (動サ五[四])
前に塗ってあったものを,新たに塗る。また,別の色に塗る。塗り替える。
[可能] ぬりなおせる
塗り立て
ぬりたて [0] 【塗(り)立て】
(1)塗って間もない状態であること。「ペンキ―」
(2)塗り立て漆を用いて上塗りをすること。また,その技法。花塗り。
塗り立てる
ぬりた・てる [4] 【塗(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぬりた・つ
(1)白粉(オシロイ)や塗料などを,むやみやたらに塗る。「原色で―・てた看板」
(2)きれいに塗って飾る。「美しく―・てた店」
塗り立て漆
ぬりたてうるし [5] 【塗(り)立て漆】
研いだり磨いたりしなくても光沢を発する,油分を含んだ上塗り用の漆。花漆。
塗り立て物
ぬりたてもの [0] 【塗(り)立て物】
研ぎや磨きの仕上げを施さない塗り物。
塗り笠
ぬりがさ [3][0] 【塗り笠】
漆塗りの笠。薄いへぎ板に紙を張り黒漆を塗ったもの。近世,女子がかぶった。
塗り筆
ぬりふで [2] 【塗(り)筆】
日本画の彩色用の筆。平筆(ヒラフデ)。
塗り箸
ぬりばし [3][0] 【塗り箸】
漆塗りの箸。
塗り箸とろろ
ぬりばしとろろ [5] 【塗り箸とろろ】
〔塗り箸でとろろを食べようと挟んでも,すべって箸にかからないところから〕
ひっかからない,なかなかだまされないことを洒落(シヤレ)ていう。
塗り篦
ぬりの 【塗り篦】
漆を塗った矢柄(ヤガラ)。
→篦(ノ)
塗り籐
ぬりどう [0] 【塗り籐】
漆を塗った弓の籐。塗り籠(ゴ)め籐。
塗り籠む
ぬりこ・む [3] 【塗(り)込む・塗り籠む】
■一■ (動マ五[四])
(1)すきまなく十分に塗る。「壁土を厚く―・む」
(2)「ぬりこめる」に同じ。「壁面に金網を―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ぬりこめる
塗り籠め
ぬりごめ [0] 【塗り籠め】
(1)寝殿造りの母屋の一部に設けられた,厚い壁で囲まれた部屋。板扉をつけて出入りする。本来は寝室であったが,後には多く納戸として用いられた。「女(オウナ),―の内にかぐや姫を抱(イダ)かへてをり/竹取」
(2)「塗り籠め籐(ドウ)」の略。
塗り籠める
ぬりこ・める [4] 【塗(り)込める・塗り籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりこ・む
(1)中に物を入れて,外側をすきまなく塗って見えなくする。「壁にお札(フダ)を―・める」
(2)中に物を入れてとじこめる。「高山寺の麓四方二三里を屏に―・めて食攻(ジキセメ)にしける間/太平記 24」
塗り籠め他行
ぬりごめたぎょう 【塗り籠め他行】
塗り籠めの中に隠れて,外出したと偽ること。居留守を使うこと。「―といふ事も,此時よりこそはじまりけれ/狂言・塗師」
塗り籠め籐
ぬりごめどう [4] 【塗り籠め籐】
漆をすきまなく塗った弓の籐。また,その籐を巻きつけた弓。ぬりごめ。「くろづはの矢を負ひ,―の弓もつて/平治(中)」
塗り素地
ぬりきじ [0] 【塗り素地】
塗り物の素地。塗り下地。
塗り絵
ぬりえ [0] 【塗(り)絵】
玩具の一。輪郭だけを描いた図形や模様の中に,色を塗りわけて楽しむもの。
塗り船
ぬりぶね [3] 【塗(り)船】
漆で塗装した船。装飾とともに船体の防腐を兼ね船脚を速くした。
→塗(ヌリ)小早
塗り蓋
ぬりぶた [0] 【塗り蓋】
茶道具の水指(ミズサシ)に用いる木製漆器の蓋。替え蓋。
塗り薬
ぬりぐすり [3] 【塗(り)薬】
患部の皮膚に塗る薬。塗布剤。
塗り輿
ぬりごし [2] 【塗り輿】
箱を漆塗りにしてある輿。鎌倉時代末から略儀に用いられた。公家のものは庇(ヒサシ)があり,武家・僧侶のものにはない。塗り板輿。
塗り込み
ぬりこみ [0] 【塗(り)込み】
俳優が役柄によって,顔だけでなく手足・胸・腹まで白粉(オシロイ)を塗ること。
塗り込む
ぬりこ・む [3] 【塗(り)込む・塗り籠む】
■一■ (動マ五[四])
(1)すきまなく十分に塗る。「壁土を厚く―・む」
(2)「ぬりこめる」に同じ。「壁面に金網を―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ぬりこめる
塗り込める
ぬりこ・める [4] 【塗(り)込める・塗り籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりこ・む
(1)中に物を入れて,外側をすきまなく塗って見えなくする。「壁にお札(フダ)を―・める」
(2)中に物を入れてとじこめる。「高山寺の麓四方二三里を屏に―・めて食攻(ジキセメ)にしける間/太平記 24」
塗り隠す
ぬりかく・す [4] 【塗(り)隠す】 (動サ五[四])
(1)上から塗って,見えないようにする。「文字を―・す」
(2)人に知られては都合の悪いことを隠蔽(インペイ)する。「悪事を―・す」
塗り骨
ぬりぼね [0] 【塗(り)骨】
漆塗りをした扇などの骨。
塗る
まぶ・る [2] 【塗る】
■一■ (動ラ五[四])
「まぶす(塗)」に同じ。「墨ヲ―・ル/ヘボン」
■二■ (動ラ下二)
⇒まぶれる
塗る
まめ・る 【塗る】 (動ラ四)
「まみれる(塗)」に同じ。「泥ニ―・ル/日葡」
塗る
ぬる【塗る】
paint <a wall white> ;→英和
color <a map> ;→英和
plaster (しっくい,こう薬を);→英和
apply (薬を);→英和
spread <butter on bread> .→英和
塗る
ぬ・る [0] 【塗る】 (動ラ五[四])
〔「濡れる」と同源か〕
(1)物の表面に液や塗料,また,ジャム・バターなどをなすりつける。「塀にペンキを―・る」「傷口に薬を―・る」「パンにバターを―・る」
(2)壁土や漆喰(シツクイ)などをなすりつけて,壁や塀などをつくる。「壁を―・る」「ひんがしの放出に修法の壇―・りて/源氏(夕顔)」
(3)(白粉(オシロイ)をつけて)化粧をする。「真っ白に―・った顔」
(4)罪や責任を他人になすりつける。「ヒトニツミヲ―・ル/ヘボン」
[可能] ぬれる
[慣用] 顔に泥を―
塗る
まみ・る 【塗る】 (動ラ下二)
⇒まみれる
塗れ
まみれ 【塗れ】
他の語の下に付いて,そのものがべったりついてよごれる意を表す。「ほこり―」「血―の男」
塗れる
まぶ・れる [3] 【塗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぶ・る
「まみれる(塗)」に同じ。「惣身屎に―・れ抱腹絶倒/西洋道中膝栗毛(魯文)」
塗れる
まみれる【塗れる】
be smeared[soiled,covered] <with> .
塗れる
まみ・れる [3] 【塗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まみ・る
(1)汚いものが一面につく。たくさんついてよごれる。「汗に―・れる」「血に―・れる」
(2)落ちぶれる。[名義抄]
[慣用] 一敗地に―
塗上げる
ぬりあ・げる [4] 【塗(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬりあ・ぐ
すっかり塗る。塗り終える。
塗下
ぬりした [0] 【塗(り)下】
「塗り下地」の略。
塗下地
ぬりしたじ [3][4] 【塗(り)下地】
漆塗りや塗り壁などの下地。ぬりきじ。塗り下。
塗下駄
ぬりげた [0] 【塗(り)下駄】
漆塗りの下駄。主に女性用。
塗付ける
ぬりつ・ける [4] 【塗(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬりつ・く
(1)物に塗ってつける。なすりつける。「看板にペンキを―・ける」
(2)責任や罪を他人に負わせる。なすりつける。「責任を人に―・けて,知らぬ顔をしている」
塗回し床
ぬりまわしどこ ヌリマハシ― [5] 【塗(り)回し床】
柱も壁とともに塗り込めて,洞(ホラ)のようにした床の間。洞床(ホラドコ)。
塗固める
ぬりかた・める [5] 【塗(り)固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりかた・む
塗って固める。「漆喰(シツクイ)で―・める」
塗壁
ぬりかべ [0] 【塗(り)壁】
壁土・漆喰(シツクイ)・モルタルなどを塗って仕上げた壁。
塗大工
ぬりだいく [3] 【塗(り)大工】
壁塗りの職人。かべぬり。左官。
塗家
ぬりや [0] 【塗(り)屋・塗(り)家】
防火のために外壁を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り込んで造った家。
塗小早
ぬりこばや 【塗小早】
装飾と防腐を兼ねて,船体を赤・黒などの漆で塗装した小早。幕府・諸大名の水軍で使われた快速の小型軍船の一種。
塗屋
ぬりや [0] 【塗(り)屋・塗(り)家】
防火のために外壁を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り込んで造った家。
塗工紙
とこうし [2] 【塗工紙】
印刷用紙で,原紙の表面に白色顔料と接着剤などを混ぜた塗料を塗り,磨き加工をほどこしたもの。塗被(トヒ)紙。コーテッドペーパー。
塗布
とふ [1] 【塗布】 (名)スル
薬などを一面に塗りつけること。「薬を―する」
塗布する
とふ【塗布する】
spread;→英和
apply (薬を).→英和
塗布薬 an ointment (軟膏);→英和
a liniment (軟膏または液剤).→英和
塗布剤
とふざい [2] 【塗布剤】
(1)皮膚に塗り込んで用いる外用剤。
(2)樹木の枝幹の傷面に塗布して虫害などを防ぐ薬剤。
塗師
ぬりし [2] 【塗(り)師】
漆を塗る人。また,漆器や漆細工を作る人。ぬし。
塗師
ぬし [1] 【塗師】
〔「ぬりし」の転「ぬっし」の促音無表記から〕
(1)木地師の挽(ヒ)いた木地に漆を塗る人。ぬりし。ぬりものし。
(2)漆細工や漆器製造に従事する人。塗師屋。
塗師
ぬし 【塗師】
狂言の一。都の塗師某(ナニガシ)は,越前国の弟子平六を訪れるが,平六の女房は夫の仕事が減るのを恐れ,夫は死んだという。師匠に会いたい平六は仕方なく幽霊のまねをして現れる。和泉流では「塗師平六」
塗師屋
ぬしや [0] 【塗師屋】
「塗師(ヌシ){(2)}」に同じ。
塗師風呂
ぬしぶろ [0] 【塗師風呂】
漆器を乾かすための,密閉した室。漆(ウルシ)風呂。陰室(インシツ)。
塗抹
とまつ [0] 【塗抹】 (名)スル
(1)塗りつけること。「喀痰(カクタン)の―検査」
(2)塗りつけて,前のものを消すこと。「文字の上を―したりし故紙(ホゴ)を得て/緑簑談(南翠)」
塗擦
とさつ [0] 【塗擦】 (名)スル
塗りつけてすりこむこと。「薬を傷口に―する」
塗擦剤
とさつざい [3] 【塗擦剤】
⇒擦剤(サツザイ)
塗料
とりょう【塗料】
paints.
塗料
とりょう [1] 【塗料】
物体の表面に塗って着色し,また保護するためのもの。漆・ペンキ・ワニスなどの類。
塗替え
ぬりかえ [0] 【塗(り)替え】
塗り替えること。「壁の―作業」
塗替える
ぬりか・える [4][3] 【塗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ぬりか・ふ
(1)前に塗ってあったものを改めて,新しく塗り直す。「壁を―・える」
(2)すっかり変える。また,記録などを更新する。「勢力分布を―・える」「世界記録を―・る」
塗机
ぬりづくえ [3] 【塗(り)机】
漆塗りの机。
塗板
ぬりいた [0] 【塗(り)板】
(1)漆塗りの板。何度もぬぐい消して文字を書くことができる。ぬぐい板。
(2)黒板(コクバン)。塗り板(バン)。
塗板
とばん [0] 【塗板】
白墨で書くために,黒や緑に塗った板。黒板。
塗板
ぬりばん [0] 【塗(り)板】
「ぬりいた(塗板)」に同じ。黒板。
〔明治期に用いられた語〕
塗消す
ぬりけ・す [0][3] 【塗(り)消す】 (動サ五[四])
上に塗って,前にあったものを見えなくする。「落書きを―・す」
塗炭
とたん [0] 【塗炭】
〔泥にまみれ,炭火に焼かれる意〕
非常に苦しい境遇。
塗炭の苦しみ
とたん【塗炭の苦しみ】
the greatest misery.
塗炭の苦しみ
とたんのくるしみ [8] 【塗炭の苦しみ】
泥や火の中にいるようなひどい苦しみ。水火の苦しみ。「―をなめる」「斯る―を見るより/経国美談(竜渓)」
塗物
ぬりもの【塗物】
lacquer (ware).→英和
塗(物)師 a lacquerer.
塗物
ぬりもの [0] 【塗(り)物】
漆を塗って作ったものの総称。漆器(シツキ)。
塗物師
ぬりものし [4] 【塗(り)物師】
漆塗りをする人。ぬし。
塗盆
ぬりぼん [0][2] 【塗(り)盆】
漆塗りの盆。
塗直す
ぬりなお・す [4] 【塗(り)直す】 (動サ五[四])
前に塗ってあったものを,新たに塗る。また,別の色に塗る。塗り替える。
[可能] ぬりなおせる
塗立て
ぬりたて [0] 【塗(り)立て】
(1)塗って間もない状態であること。「ペンキ―」
(2)塗り立て漆を用いて上塗りをすること。また,その技法。花塗り。
塗立てる
ぬりた・てる [4] 【塗(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぬりた・つ
(1)白粉(オシロイ)や塗料などを,むやみやたらに塗る。「原色で―・てた看板」
(2)きれいに塗って飾る。「美しく―・てた店」
塗立て漆
ぬりたてうるし [5] 【塗(り)立て漆】
研いだり磨いたりしなくても光沢を発する,油分を含んだ上塗り用の漆。花漆。
塗立て物
ぬりたてもの [0] 【塗(り)立て物】
研ぎや磨きの仕上げを施さない塗り物。
塗立の
ぬりたて【塗立の】
freshly painted.ペンキ塗立 <掲示> Wet Paint.
塗筆
ぬりふで [2] 【塗(り)筆】
日本画の彩色用の筆。平筆(ヒラフデ)。
塗絵
ぬりえ【塗絵】
a line drawing for coloring.塗絵帳 a coloring book.
塗絵
ぬりえ [0] 【塗(り)絵】
玩具の一。輪郭だけを描いた図形や模様の中に,色を塗りわけて楽しむもの。
塗船
ぬりぶね [3] 【塗(り)船】
漆で塗装した船。装飾とともに船体の防腐を兼ね船脚を速くした。
→塗(ヌリ)小早
塗薬
ぬりぐすり [3] 【塗(り)薬】
患部の皮膚に塗る薬。塗布剤。
塗薬
ぬりぐすり【塗薬(をぬる)】
(apply) an ointment <to> .→英和
塗被紙
とひし [2] 【塗被紙】
⇒塗工紙(トコウシ)
塗装
とそう [0] 【塗装】 (名)スル
ものの表面に,装飾・保護などの目的で塗料を塗ったり吹きつけたりして被膜をつくること。「ビルの壁面を―する」「―業」
塗装する
とそう【塗装する】
paint <a house> .→英和
塗装業者 a painter.→英和
塗込み
ぬりこみ [0] 【塗(り)込み】
俳優が役柄によって,顔だけでなく手足・胸・腹まで白粉(オシロイ)を塗ること。
塗込む
ぬりこ・む [3] 【塗(り)込む・塗り籠む】
■一■ (動マ五[四])
(1)すきまなく十分に塗る。「壁土を厚く―・む」
(2)「ぬりこめる」に同じ。「壁面に金網を―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ぬりこめる
塗込める
ぬりこ・める [4] 【塗(り)込める・塗り籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりこ・む
(1)中に物を入れて,外側をすきまなく塗って見えなくする。「壁にお札(フダ)を―・める」
(2)中に物を入れてとじこめる。「高山寺の麓四方二三里を屏に―・めて食攻(ジキセメ)にしける間/太平記 24」
塗隠す
ぬりかく・す [4] 【塗(り)隠す】 (動サ五[四])
(1)上から塗って,見えないようにする。「文字を―・す」
(2)人に知られては都合の悪いことを隠蔽(インペイ)する。「悪事を―・す」
塗香
ずこう ヅカウ [0] 【塗香】
仏像や行者の身体に香を塗ってけがれを除くこと。また,その香。
塗骨
ぬりぼね [0] 【塗(り)骨】
漆塗りをした扇などの骨。
塘沽
タンクー 【塘沽】
中国河北省,天津の渤海湾に臨む地区。天津新港ができるまで,同市の外港として栄えた。
塘沽停戦協定
タンクーていせんきょうてい 【塘沽停戦協定】
1933年(昭和8)5月,塘沽で日中両軍間に締結された停戦協定。この協定により満州国が事実上中国本土から分離された。
塙
はなわ ハナハ 【塙】
姓氏の一。
塙
ばん 【塙】
姓氏の一。
塙
はなわ ハナハ 【塙】
山などの突き出した所。また,土の小高く盛り上がった所。「武隈(タケクマ)の―の松は/宇津保(初秋)」
塙保己一
はなわほきのいち ハナハ― 【塙保己一】
(1746-1821) 江戸後期の和学者。武蔵児玉郡の人。旧姓,荻野。号は温古堂。幼くして失明,一五歳で江戸に出て雨富検校に入門。のち国学を賀茂真淵らに学ぶ。和漢の学に精通。検校となり,幕府保護の下,和学講談所を建て和学の振興に努めた。1819年,「群書類従」刊行を終え,さらに「続群書類従」の編纂(ヘンサン)に着手。著「武家名目抄」「蛍蠅抄」など。
塙団右衛門
ばんだんえもん 【塙団右衛門】
(1567-1615) 安土桃山時代の武将。遠江の人。本名,直之。豊臣秀吉の臣加藤嘉明に従い,文禄・慶長の役で功をあげたが,関ヶ原の戦いののち浪人。大坂の陣では豊臣方に加わり,夏の陣で戦死。
塚
つか【塚】
a mound;→英和
a tomb (墓).→英和
塚
つか [2] 【塚・冢】
(1)土が小高く盛り上がっている所。目印などにするために土を高く盛った所。「一里―」
(2)土を小高く盛って築いた墓。また一般に,墓。「十三―」
塚原
つかはら 【塚原】
姓氏の一。
塚原卜伝
つかはらぼくでん 【塚原卜伝】
戦国時代の剣客。新当流の祖。常陸塚原の人。名は高幹(タカモト)。土佐入道とも。飯篠(イイザサ)長威斎に刀法を学び,諸国を歴遊。足利義輝・北畠具教(トモノリ)の師範をつとめたという。生没年未詳。
塚原渋柿園
つかはらじゅうしえん 【塚原渋柿園】
(1848-1917) 小説家。江戸の人。「東京日日新聞」記者。歴史小説で人気を博した。代表作「由井正雪」「天草一揆」
塚屋
つかや 【塚屋】
墓。また,墓守の住む家。はかや。「狐は―の辺に行きて/今昔 5」
塚穴
つかあな [0] 【塚穴】
死体を葬る穴。墓穴。
塚造
つかつくり [3] 【塚造】
キジ目ツカツクリ科に属する一群の鳥の総称。体長20〜80センチメートル。ずんぐりした体形の地上性の鳥。土や腐葉で直径8メートル,高さ3メートルに及ぶ巨大な塚を作り,その中に卵を埋め,太陽熱と発酵熱で孵化させる。熱帯太平洋の諸島やオーストラリアの森林にすむ。
塞
せき [1] 【堰・塞】
〔動詞「塞(セ)く」の連用形から〕
取水のため,また流量や水位を調節するため,川の途中や湖・池の出口などに流れを遮って作った構造物。い。いせき。
塞がり
ふさがり [0] 【塞がり】
(1)ふさがること。差し支えること。「八方―」
(2)陰陽道(オンヨウドウ)で,大白神・天一神などの凶神がその方角をふさいでいること。この方角に向かって物事を行うことを忌む。
⇔恵方(エホウ)
塞がる
ふたが・る 【塞がる】 (動ラ四)
(1)ふさがる。「鼻の中―・りて,息も出でがたかりければ/徒然 42」「胸―・り悲しくおぼえ給ふままに/宇津保(楼上・下)」
(2)陰陽道(オンヨウドウ)でふさがりの方角にあたる。ふさがる。「今宵,方の―・りければ,方違へになむ行く/枕草子 83」
塞がる
ふさが・る [0] 【塞がる】 (動ラ五[四])
(1)穴や開口部が詰まる。また,詰まって通れなくなる。「傷口はすぐに―・った」「紙面の穴が―・る」「排水管が―・る」
(2)開閉可能なものが閉じられる。「満潮になると水門は―・る」「あいた口が―・らない」
(3)他のものが占めていてはいる余地がなくなる。「席が全部―・る」「今日は会議で―・っていてお目にかかれません」「いまは手が―・っている」
(4)心配事などが胸の中にいっぱいに満ちる。「悲しみで胸が―・る」
(5)さえぎり止める。「大将軍の矢面に―・りければ力及ばず/平家 11」
(6)陰陽道(オンヨウドウ)で,ふさがりの方角にあたる。
〔「塞ぐ」に対する自動詞〕
塞がる
ふさがる【塞がる】
(1) be closed;be stopped (up);blocked (up).(2)[部屋・席などが]be occupied.手が塞がっている be busy[occupied].
塞き上ぐ
せきあ・ぐ 【塞き上ぐ】 (動ガ下二)
川の流れをせきとめて水かさを増す。「佐保川の水を―・げて植ゑし田を/万葉 8」
塞き入る
せきい・る 【塞き入る】 (動ラ下二)
水をせき止めて導き入れる。「この頃水―・れて,涼しき陰に侍る/源氏(帚木)」
塞き敢う
せきあ・う 【塞き敢う】 (動ア下一)[文]ハ下二 せきあ・ふ
なんとかせきとめる。がまんして抑える。多く,下に打ち消しの語を伴って用いる。「涙―・えぬ思い」「みないでたつ日になりて,ゆく人―・へぬまであり/蜻蛉(上)」
塞き止める
せきと・める [4][0] 【塞き止める】 (動マ下一)[文]マ下二 せきと・む
(1)川などの流れを,さえぎってとめる。「川を―・めてダムを作る」
(2)物事の勢いや進行をおさえとめる。「密輸品の流入を税関で―・める」
塞き止める
せきとめる【塞き止める】
dam up (水を);[ふせぐ]intercept;→英和
check.→英和
塞ぎ
ふさぎ [0] 【塞ぎ】
(1)ふさぐこと。また,そのために用いるもの。「口―」
(2)気分がすぐれないこと。気鬱(キウツ)。「気の―」
塞ぎの虫
ふさぎのむし [0] 【塞ぎの虫】
気分がふさぐことを虫のせいであるとしていう語。「―にとりつかれている」
塞ぎ込む
ふさぎこ・む [4] 【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】 (動マ五[四])
ひどく気の晴れない様子をする。たいそう憂鬱(ユウウツ)な気分になる。「失敗を気にやんですっかり―・んでいる」
塞く
せ・く [1] 【塞く・堰く】 (動カ五[四])
(1)流れをさえぎってとめる。せき止める。「石で流れを―・く」
(2)人を隔てて遠ざける。特に男女の仲についていう。「此頃叔母がお勢と文三との間を―・くやうな容子が徐々(ソロソロ)見え出した/浮雲(四迷)」
(3)涙の出るのをこらえる。「忍音(シノビネ)に泣いてゐたのが,―・きかねて/多情多恨(紅葉)」
(4)物事の進行,人の行動などをさまたげる。「思うことひとつに―・かれつつ過ぐししを/狭衣 4」
〔形容詞「狭(セ)し」と同源〕
塞ぐ
ふさ・ぐ [0] 【塞ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
(1)穴や開口部をなくす。
(ア)ふたや詰め物などをして,穴をなくす。「壁の穴をセメントで―・ぐ」「すき間を―・ぐ」
(イ)口・目・鼻・耳などを,手でおおうなどして機能しないようにする。「失言に気づいてあわてて手で口を―・ぐ」「いくら耳を―・いでも聞こえてくる」「恐怖のあまり目を―・ぐ」
(ウ)出入り口や通路にあって通行をじゃまする。「故障したトラックが道を―・いでいる」「出口を―・ぐ」
(2)場所を占める。「本の山が机を―・ぐ」
(3)さえぎって止める。「道を―・ぎ人を通さぬよし/平家 6」
(4)不十分ながらも責任を果たす。「責めを―・ぐ」
(5)(「鬱ぐ」とも書く)心配ごとがあったりして気分が晴れないでいる。「あれ以来,ずっと―・いでいる」「気が―・ぐ」
〔「塞がる」に対する他動詞〕
[可能] ふさげる
■二■ (動ガ下二)
⇒ふさげる
塞ぐ
ふた・ぐ 【塞ぐ】
■一■ (動ガ四)
(1)「ふさぐ{■一■}」に同じ。「御衣して,耳を―・ぎ給ひつ/源氏(玉鬘)」
(2)韻塞(インフタ)ぎをする。「―・ぎもてゆくままに/源氏(賢木)」
■二■ (動ガ下二)
(1)「ふさぐ{■二■}」に同じ。「寝殿は―・げ給はず/源氏(松風)」
(2)方塞(カタフタ)がりになってしまうようになる。「方―・げて,ひき違へほかざまへ/源氏(帚木)」
塞ぐ
ひさ・ぐ 【塞ぐ】 (動ガ四)
「ふさぐ(塞)」に同じ。「(風呂ニ)目を―・ぎて入るは苦しかるまじき由/今物語」
塞ぐ
ふさぐ【塞ぐ】
(1)[しめる]close;→英和
shut (up);→英和
stop (up);→英和
block (up).→英和
(2)[場所を占める]occupy.→英和
道を〜 stand in the way (邪魔する).→英和
塞げる
ふさ・げる [0] 【塞げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふさ・ぐ
「塞ぐ」に同じ。「道を―・げる」「耳を―・げる」[日葡]
塞の神
さえのかみ サヘ― [3] 【障の神・塞の神・道祖神】
悪霊の侵入を防ぐため村境・峠・辻などにまつられる神。旅の安全を守る神。また,生殖の神,縁結びの神ともする。さいのかみ。どうそじん。
塞の神
さいのかみ 【障の神・塞の神・道祖神】
⇒さえのかみ(障神)
塞内
さいない [1] 【塞内】
中国,万里の長城の内側。
塞外
さいがい [0] 【塞外】
(1)とりでの外。
(2)中国,万里の長城の外。北辺の地。
塞敢ふ
せか・う セカフ 【塞敢ふ】 (動ハ下二)
「せきあふ(塞敢)」の転。「山川の激(タキ)つ心を―・へてあるかも/万葉 1383」
塞栓
そくせん [0] 【塞栓】
血管やリンパ管をふさぐこと。ふさぐものには血管内で生じたものと外部から流入した遊離物とがあり,脂肪・腫瘍・ガス・空気・細菌などの種類がある。栓塞。栓子。
塞栓症
そくせんしょう [0] 【塞栓症】
塞栓により,血流障害を起こす病症。血栓塞栓症・脂肪塞栓症・空気塞栓症など。
塞源
そくげん [0] 【塞源】 (名)スル
根源をふさいで害を断つこと。「抜本―」
塞翁
さいおう [3][0] 【塞翁】
北方の辺境のとりでに住む老人。
塞金
せきがね [0] 【塞金】
戸が敷居の一定の場所で止まるように鴨居に取りつけた金物。戸当たり金物。
塞閉
そくへい [0] 【塞閉】 (名)スル
ふさぎ閉じること。閉塞。
塢舸の水門
おかのみなと ヲカ― 【岡の水門・塢舸の水門】
福岡県の遠賀川河口付近の地。神武天皇東征の際,皇子・舟師を率いて到着した所という。崗津。崗の浦。
塤
けん [1] 【壎・塤】
古代中国の土製の吹奏楽器。外形は壺状で,内部は空洞。オカリナに似た土笛。
→壎[音声]
塩
しお【塩】
salt.→英和
〜が甘(辛)い be not well (too much) salted.〜につける salt.→英和
〜一つまみ a pinch of salt.→英和
‖塩入れ <米> a salt shaker; <英> a saltcellar.
塩
しお シホ [2] 【塩】
〔「潮」と同源〕
(1)しょっぱい味のする白い結晶。塩化ナトリウムを主成分とする。人体の生理上不可欠のもので,工業的にも重要物質。食塩。
(2)塩の味。しおけ。「―がきつい」「―をきかす」
(3)(比喩的に)世の中の苦労。「お鈴も浮世の―知らず/薄命のすず子(お室)」
塩
えん [1] 【塩】
酸と塩基との中和反応によって生じるイオン化合物。酸の水素イオンを金属などの陽イオンでおきかえた化合物,または塩基の水酸化物イオンを酸の陰イオンでおきかえた化合物とみることもできる。典型的な塩はイオン結晶の固体で,水によく溶けるものが多い。食塩(塩化ナトリウム NaCl)は,塩酸(HCl)と水酸化ナトリウム(NaOH)の反応で得られる代表的な塩である。
塩っぱい
しょっぱ・い [3] 【塩っぱい】 (形)
〔「しおはゆい」の転という〕
(1)塩気が強い。しおからい。「―・い味噌汁」
(2)けちだ。勘定高い。「―・い奴だ」
[派生] ――さ(名)
塩の山
しおのやま シホ― 【塩の山】
現在の山梨県塩山市北部の山。海抜553メートル。「差し出の磯」とともに和歌に詠まれた。((歌枕))「―差し出の磯にすむ千鳥/古今(賀)」
塩を利かす
きかす【塩を利かす】
season <food> with salt.気を〜 use one's head[brains];take the hint.→英和
塩ビ
えんビ [0] 【塩―】
「塩化ビニル」の略。
塩ポツ
えんポツ [0] 【塩―】
塩素酸カリウム。
〔「塩剥」とも書く。「剥」はポタシウム(カリウムの英語名)の当て字「剥篤叟母」の略〕
塩乾
えんかん [0] 【塩乾】
魚などを塩に漬けてから乾燥させること。
塩乾魚
えんかんぎょ [3] 【塩乾魚】
塩漬けにして乾燥させた魚。
塩井
しおい シホヰ 【塩井】
姓氏の一。
塩井雨江
しおいうこう シホヰウカウ 【塩井雨江】
(1869-1913) 詩人・国文学者。兵庫県生まれ。日本女子大・奈良女子高等師範教授。赤門派の擬古詩人。著「暗香疎影」「新古今集詳解」
塩冶
えんや [1] 【塩冶】
塩を製することと鉱山を掘って金属を製すること。製塩と冶金。
塩出し
しおだし シホ― [0][4] 【塩出し】 (名)スル
塩分を多く含んだ食物を水に入れて塩けを抜くこと。塩抜き。
塩分
えんぶん [1] 【塩分】
(1)海水・汗・料理などに成分として含まれている塩。しおけ。
(2)水中に溶けている塩類の含量。海水の場合は水1キログラム中のグラム数(パーミル)で表し,陸水の場合は水1キログラム中のミリグラム数(ppm)で表す。
塩分
えんぶん【塩分(を含む)】
(be) salt(y).→英和
塩剥き
しおむき シホ― [0][4] 【塩剥き】
アサリ・ハマグリなどを剥き身にすること。また,そのもの。
塩加減
しおかげん【塩加減】
seasoning.→英和
〜する season <with salt> .→英和
塩加減
しおかげん シホ― [3] 【塩加減】
塩でつけた味のぐあい。塩あんばい。「―を見る」
塩化
えんか [0] 【塩化】
塩素と化合すること。また,塩素と化合した物質。
塩化
えんか【塩化】
《化》chloridation.〜する chloridize.塩化物 a chloride.→英和
塩化アルミニウム
えんかアルミニウム [7] 【塩化―】
アルミニウムを塩素または塩化水素の気流中で加熱し昇華させて得る,無色ないし黄色の結晶。化学式 AlCl� ほとんどの有機溶媒に溶け,有機化学反応の触媒として用いる。
塩化アンモニウム
えんかアンモニウム [7] 【塩化―】
塩酸にアンモニアを加えて濃縮して得る無色の結晶。化学式 NH�Cl 乾電池・はんだ付け・染色・寒剤のほか,肥料に用いる。塩安。磠砂(ロシヤ)。
塩化エチル
えんかエチル [4] 【塩化―】
エチルアルコールに塩化水素を反応させてつくる無色の気体。化学式 CH�CH�Cl 麻酔薬・冷凍剤として用い,テトラエチル鉛の原料。
塩化エチレン
えんかエチレン [4] 【塩化―】
エチレンに塩素を付加して合成した,無色で芳香のある油状液体。化学式 CH�Cl・CH�Cl 溶媒として用いるほか,塩化ビニル合成の原料となる。二塩化エチレン。ジクロロエタン。
塩化カリ
えんかカリ [4] 【塩化―】
⇒塩化(エンカ)カリウム
塩化カリウム
えんかカリウム [5] 【塩化―】
岩塩に伴って天然に産出する。化学式 KCl 塩化ナトリウム(食塩)によく似た結晶。カリ肥料や他のカリウム塩の原料にする。塩化加里。
塩化カルシウム
えんかカルシウム [6] 【塩化―】
石灰石に塩酸を加え,濃縮・加熱して得る白色結晶。化学式 CaCl� 天然には海水中に含まれ,工業的にはアンモニア-ソーダ法の副産物として多量に得られる。常温で数種類の水和物が存在し,乾燥剤や寒剤に用いる。
塩化コバルト
えんかコバルト [4] 【塩化―】
普通,塩化コバルト(II)CoCl� のこと。数種類の水和物がある。六水和物は赤色,無水物は淡青色の結晶。水和の数で色が違うので希薄溶液を紙にしみ込ませて乾かしたものは「あぶり出し」になる。また,濾紙(ロシ)などに吸収させて,乾湿指示薬として用いる。
塩化ナトリウム
えんかナトリウム [6] 【塩化―】
代表的な金属塩化物で,水に溶ける白色の結晶。化学式 NaCl 天然には岩塩として産出するほか,海水中に平均2.8パーセント含まれる。海水からイオン交換膜法で採取する。生物体にとって重要な生理作用をもつ。調味料,食品保存のほか,寒剤としても用いる。また,化学工業の重要な原料物質。食塩。
塩化バリウム
えんかバリウム [5] 【塩化―】
重晶石・木炭・塩化カルシウムの混合物を赤熱して得る無色の結晶。化学式 BaCl� 炭酸バリウムを塩酸に溶かした水溶液からは二水和物が得られる。有毒。分析用試薬・レーキ顔料・殺虫剤の製造に用いる。
塩化ビニリデン
えんかビニリデン [5] 【塩化―】
無色の液体。化学式 CH�=CCl� 写真の増感に用いる。不安定で酸素と過酸化物をつくる。熱・光・触媒によって重合するが,単独重合体は結晶性で安定性が悪いので,塩化ビニルなどと共重合させた塩化ビニリデン樹脂として用いる。
塩化ビニル
えんかビニル [4] 【塩化―】
無色の気体。化学式 CH�=CHCl 工業的にはエチレンと塩素を原料としてつくる。触媒の存在下では容易に重合し,ポリ塩化ビニルになる。塩ビ。塩化ビニル樹脂。
塩化ビニル樹脂
えんかビニルじゅし [7] 【塩化―樹脂】
塩化ビニルの重合体。
→ポリ塩化ビニル
塩化マグネシウム
えんかマグネシウム [7] 【塩化―】
化学式 MgCl� 潮解性のある無色の結晶。通常,六水和物として存在する。海水中に0.5パーセント含まれる。海水から食塩をとる際,副産物として得られる苦汁(ニガリ)の主成分。金属マグネシウムの原料となる。
→苦汁
塩化メチル水銀
えんかメチルすいぎん [7] 【塩化―水銀】
⇒メチル水銀
塩化リゾチーム
えんかリゾチーム [6] 【塩化―】
〔lysozyme chloride〕
消炎酵素の一。多糖体分解酵素。慢性副鼻腔炎(フクビコウエン)の治療や痰(タン)を出しやすくするために用いられる。
塩化亜鉛
えんかあえん [4] 【塩化亜鉛】
亜鉛または酸化亜鉛を塩酸に溶かした溶液を蒸発させて得る,無色で潮解性のある結晶。化学式 ZnCl� 常温で数種の水和物が存在する。脱水剤・防腐剤などに用いる。
塩化水素
えんかすいそ [4] 【塩化水素】
塩化ナトリウムなどの塩化物に濃硫酸を加えると発生する強い刺激臭のある無色の気体。工業的には食塩を電気分解して生ずる塩素と水素から合成する。化学式 HCl 水によく溶けて塩酸を生ずる。塩酸ガス。
塩化水銀
えんかすいぎん [4] 【塩化水銀】
(1)塩化水銀(I)。甘味のある無色の結晶。化学式 Hg�Cl� 塩化水銀(II)と水銀との混合物,あるいは硫酸水銀(II)・食塩・水銀の混合物を加熱し昇華させて得る。標準電極として用いる。劇物に指定されている。カロメル。甘汞(カンコウ)。
(2)塩化水銀(II)。硫酸水銀(II)と食塩との混合物を加熱・昇華して得る無色で光沢のある針状結晶。化学式 HgCl� 冷水には溶けないが温水には溶ける。極めて有毒。消毒剤・触媒として用いる。昇汞(シヨウコウ)。
塩化物
えんかぶつ [3] 【塩化物】
塩素と,他の元素または基とからなる化合物の総称。
塩化物イオン
えんかぶつイオン [6] 【塩化物―】
塩素原子が電子一個を得てできる陰イオン。Cl� で表す。塩素イオン。
塩化金
えんかきん [3] 【塩化金】
(1)金と塩素の化合物。AuCl(黄白色結晶)と AuCl�(赤褐色針状結晶)がある。
(2)クロロ金酸の俗称。
塩化金酸
えんかきんさん [4][0] 【塩化金酸】
⇒クロロ金酸(キンサン)
塩化鉄
えんかてつ [3] 【塩化鉄】
(1)塩化鉄(II)。無色または淡緑白色鱗片(リンペン)状の結晶。化学式 FeCl� 潮解性がある。
(2)塩化鉄(III)。鉄粉を塩素中で熱して得る暗赤色の結晶。化学式 FeCl� 酸化剤として用いる。
塩化鉛
えんかなまり [4] 【塩化鉛】
(1)塩化鉛(II)。鉛の塩類の水溶液に塩酸を加えると析出する白色の絹糸状結晶。化学式 PbCl�
(2)塩化鉛(IV)。常温では黄色の液体。化学式 PbCl� 空気中で加水分解して発煙し,加熱すると爆発して塩化第一鉛と塩素とに分解する。
塩化銀
えんかぎん [3] 【塩化銀】
硝酸銀水溶液に塩化物イオン Cl� を含む溶液を加えると,白色の沈殿物として得られる結晶。化学式 AgCl 天然には角銀鉱として産出する。感光性が強く,写真感光材料に用いる。
塩化銅
えんかどう [3] 【塩化銅】
(1)塩化銅(I)。{(2)}の塩酸溶液に銅を加えて熱するか,硫酸銅に塩化ナトリウムを加えて,二酸化硫黄を通して得る白色結晶。化学式 CuCl 塩酸溶液は一酸化炭素を吸収するので,その定量分析に用いる。
(2)塩化銅(II)。銅または{(1)}を塩素と加熱して得る黄褐色吸湿性のある結晶。化学式 CuCl� 有毒。染色工業に用いる。
塩化錫
えんかすず [3] 【塩化錫】
(1)塩化スズ(II)。スズを塩酸に溶かして蒸発・濃縮して得る白色結晶。化学式 SnCl� 通常は二水和物として存在する。還元剤・媒染剤に用いる。
(2)塩化スズ(IV)。スズに塩素を作用させてつくる無色の液体。化学式 SnCl� 湿った空気中に放置すると加水分解して強く発煙する。媒染剤・触媒に用いる。
塩原
しおばら シホバラ 【塩原】
姓氏の一。
塩原
しおばら シホバラ 【塩原】
栃木県北部にある温泉町。多くの温泉が箒(ホウキ)川の渓谷沿いに分布する。秋の紅葉は有名。
塩原多助
しおばらたすけ シホバラ― 【塩原多助】
(1)(1743-1816) 江戸時代の商人。上州より江戸に出て薪炭商を営んで成功した。
(2)人情噺の一。三遊亭円朝作。{(1)}の立志伝を脚色したもの。上州の百姓塩原多助が,自分を邪魔にして亡き者にしようとする養家を逃れ,江戸に出て立身するというもの。歌舞伎・浪曲などにも脚色。出奔の夜の愛馬青(アオ)との別れの場は有名。塩原多助一代記。
塩原温泉郷
しおばらおんせんきょう シホバラヲンセンキヤウ 【塩原温泉郷】
箒(ホウキ)川上流域とその支流に分布する温泉群。大網・福渡(フクワタ)・塩釜・塩ノ湯・畑下(ハタオリ)・袖ヶ沢・須巻・門前・古町・元湯・新湯(アラユ)の一一の温泉がある。塩原十一湯。
塩味
しおみ シホ― [2] 【塩味】
(1)塩からい味。
(2)塩のきいた味加減。
塩味
えんみ [1][3] 【塩味】
(1)料理の塩かげん。しおあじ。
(2)事情を勘案して,物事を処理すること。手加減。斟酌(シンシヤク)。
塩味
しおあじ シホアヂ [2][0] 【塩味】
塩でつけた味。「―が強い」
塩商
えんしょう [0] 【塩商】
中国で,塩法(エンポウ)に庇護(ヒゴ)され,塩の独占的販売に従事した商人。莫大な富を擁して経済界に君臨した。
→塩法
塩嘗め指
しおなめゆび シホナメ― [4] 【塩嘗め指】
人差し指の異名。
塩噌
えんそ [1] 【塩噌】
(1)塩と味噌(ミソ)。[日葡]
(2)日常の食物。塩酢(エンソ)。「忰(セガレ)が仕送りで―の不自由は知らねヱ楽な身分でがすから/社会百面相(魯庵)」
塩噌部屋
えんそうべや [0] 【塩噌部屋】
味噌・醤油・漬物などをつくり,貯えておく小屋。特に,味噌部屋。味噌倉。
塩土老翁
しおつちのおじ シホツチ―ヲヂ 【塩土老翁】
記紀神話の神。海幸彦から借りた釣り針を失って困っていた山幸彦に,海神の宮へ行くことを教え,また神武東征の際,東方に天業(アマツヒツギ)を営む好地のあることを教えた。塩椎神(シオツチノカミ)。
塩基
えんき【塩基】
《化》a base.→英和
塩基性の basic.→英和
塩基
えんき [1][0] 【塩基】
(1)水に溶けたときに電離して,水酸化物イオンを生じる物質。また酸から水素イオンを受け取る物質。水に溶けるものはアルカリと呼ぶことが多い。赤色リトマス試験紙を青色に変え,酸と中和して塩と水とを生じる。電離度により,強塩基・弱塩基に区別する。さらに一般的には,陽子受容体あるいは電子対共与体を塩基と定義する。
(2)核酸などの構成成分である窒素を含む環状の有機化合物。プリン塩基とピリミジン塩基に大別され,前者にはアデニン・グアニンなど,後者にはシトシン・チミン・ウラシルなどがある。
塩基対
えんきつい [3] 【塩基対】
核酸を構成する塩基のうちの二個が,水素結合によって特異的に結合したもの。アデニンとチミン( RNA ではウラシル)との対,グアニンとシトシンとの対がある。
塩基度
えんきど [3] 【塩基度】
酸の一分子中にあって,水素イオンになり得る水素原子の数。例えば,硫酸 H�SO� の塩基度は二であり,これを二塩基酸という。
⇔酸度
塩基性
えんきせい [0] 【塩基性】
塩基の示す基本的性質。水溶液では水酸化物イオンを与える性質。水溶液の pH は七より大で,赤色リトマス試験紙を青色に変える。アルカリ性。
⇔酸性
塩基性塩
えんきせいえん [4] 【塩基性塩】
二価以上の塩基の水酸基の一部だけが他の陰イオンで置換されていて,さらに置換され得る水酸基をもつ塩。必ずしも水に溶けて塩基性を示すとは限らない。塩化水酸化銅( II )Cu(OH)Cl はその例。
塩基性岩
えんきせいがん [4] 【塩基性岩】
二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく(45〜52パーセント),マグネシウムや鉄などの成分に富む火成岩の総称。橄欖(カンラン)石・輝石・角閃石などの有色鉱物を多量に含み,一般に黒ずんだ色を示す。玄武岩・斑糲(ハンレイ)岩など。基性岩。
⇔酸性岩
塩基性染料
えんきせいせんりょう [6] 【塩基性染料】
色素分子中に酸性基を含まず,アミノ基などの塩基性基をもつ染料。メチレン-ブルー・オーラミン・マラカイト-グリーンなど。色は鮮やかだが日光により褪(ア)せやすい。
塩基性炭酸鉛
えんきせいたんさんなまり [10] 【塩基性炭酸鉛】
鉛の塩類の溶液に炭酸ナトリウムを加えて熱すると生成する白色の板状結晶。白粉(オシロイ)や白色顔料に用いられてきたが,有毒なので今日ではあまり利用されない。炭酸水酸化鉛( II )。鉛白(エンパク)。
塩基性肥料
えんきせいひりょう [6] 【塩基性肥料】
⇒アルカリ性肥料(セイヒリヨウ)
塩基性酸化物
えんきせいさんかぶつ [8] 【塩基性酸化物】
酸と反応して塩をつくる酸化物。水と反応すれば水酸化物を生じる。多くの金属の酸化物はこれに属する。
塩場菜
しばな [0][2] 【塩場菜】
シバナ科の多年草。海岸の湿った砂地に生える。線形の葉を多数根生し,密な株を作る。六〜一〇月,約20センチメートルの花茎を立て,淡緑色の小花を総状につける。若葉は食用。
塩安
えんあん [0] 【塩安】
「塩化アンモニウム」の略。
塩害
えんがい [0] 【塩害】
(1)海から吹いてくる塩分を多量に含んだ風によって,植物や送電線などが受ける害。塩風害(エンプウガイ)。潮害。
(2)干ばつ時の地下からの海水の浸入,河川への海水の逆流,高潮などによる海水の浸入,乾燥地灌水などによって土壌に塩分が蓄積され,農作物などが受ける害。
塩害を受ける
えんがい【塩害を受ける】
be damaged by sea air.
塩専売法
しおせんばいほう シホ―ハフ 【塩専売法】
塩の需給・価格の安定の確保,塩産業の基盤強化等を目的として,塩の専売に関して規定する法律。専売権は国に専属するが,その権能は日本たばこ産業株式会社に行わせる。1984年(昭和59)制定。
塩尻
しおじり シホジリ 【塩尻】
長野県中部,松本盆地南端にある市。中山道の宿場町として塩尻峠下に発達。ブドウ・リンゴ・ナシなどを栽培。葡萄酒(ブドウシユ)醸造業や精密機械工業が立地。
塩尻
しおじり シホジリ 【塩尻】
〔書名は,巻頭で「伊勢物語」中の難解語「しほじり」を解説したのによる〕
随筆。天野信景著。1697年頃から1733年まで執筆。現存一七〇巻余。神仏・法律・文芸・自然などについて,和漢の諸書を引証して自説を述べたもの。
塩尻
しおじり シホ― 【塩尻】
塩田で,砂を円錐形に積み上げたもの。これに海水をくみかけては日に乾かして塩分を固着させる。「富士の山…,形(ナリ)は―のやうになむありける/伊勢 9」
〔なお,この語については古来異説が多い〕
塩尻峠
しおじりとうげ シホジリタウゲ 【塩尻峠】
松本盆地と諏訪盆地を分ける峠。海抜999メートル。中山道の旧峠は1052メートル。
塩屋
しおや シホ― [2] 【塩屋】
(1)塩を売る家。また,塩を売る人。
(2)塩竈(シオガマ)を置いた小屋。製塩をする小屋。「さる―の傍に過ぐしつらむことを/源氏(松風)」
(3)うぬぼれている人。高慢な人。「拳(ケン)がきつい―さ/滑稽本・浮世風呂 3」
塩屋蜻蛉
しおやとんぼ シホ― [4] 【塩屋蜻蛉】
トンボの一種。シオカラトンボに似るが,体長は約4センチメートル。雄の体は白粉におおわれ,雌の体は黄色。春,平地の池などに普通に見られる。日本の九州以北,東アジア・東南アジアに分布する。
塩山
えんざん 【塩山】
山梨県北東部,甲府盆地北東端の市。モモや甲州ブドウの産地。製材・石材・醸造業が立地。枯露(コロ)柿を特産。北西の塩山(シオノヤマ)の北方に恵林(エリン)寺がある。
塩干
しおぼし シホ― [0] 【塩干(し)】 (名)スル
魚などに塩を振って日干しにすること。また,そうした干物。
塩干し
しおぼし シホ― [0] 【塩干(し)】 (名)スル
魚などに塩を振って日干しにすること。また,そうした干物。
塩引き
しおびき シホ― [0][4] 【塩引き】
(1)魚などを塩蔵処理すること。また,その魚。塩物。
(2)塩を強くした塩鮭(シオザケ)。[季]冬。
→荒巻き
塩打ち
しおうち シホ― [0][4] 【塩打ち】
豆などに塩をふりかけること。また,ふりかけたもの。
塩払い
しおばらい シホバラヒ [3] 【塩払い】
葬式から帰ったとき,家の入り口で塩をふりかけて身を清めること。
塩抜き
しおぬき シホ― [0] 【塩抜き】
「塩出し」に同じ。
塩押し
しおおし シホ― [0][4][3] 【塩押し】
野菜などを塩に漬け,重石(オモシ)で押しつけておくこと。また,その漬物。
塩揉み
しおもみ シホ― [0][4] 【塩揉み】 (名)スル
生の野菜などに塩を振ってもむこと。また,その食べ物。
塩断ち
しおだち シホ― [0][4] 【塩断ち】 (名)スル
神仏への祈願や健康上の理由で,ある期間塩けのある食品を食べないこと。
塩断ちする
しおだち【塩断ちする】
abstain from salt.
塩昆布
しおこんぶ シホ― [3] 【塩昆布】
四角に切った昆布を醤油で煮しめ,塩が吹き出るように作った食品。
塩析
えんせき [0] 【塩析】 (名)スル
ある物質の水溶液に塩類を大量に加えてその物質を析出させること。タンパク質やその他の親水コロイドの溶液からコロイドを析出させるのに利用される。石鹸(セツケン)の分離の過程もこの例。
塩梅
あんばい [3][0] 【塩梅・按排・按配】 (名)スル
(1)料理の味加減。「吸い物の―をみる」
(2)物事の具合。調子。加減。「いい―に席が空いていた」「ずっとお天気の―もいい」
(3)からだの具合。健康状態。「奥方がぶら��―が悪くなり/真景累ヶ淵(円朝)」
(4)ほどよく物事を処理すること。ほどよく物を並べること。「適当に―しておけ」「九個が整然と同距離に―されて/草枕(漱石)」
〔(1)(2)(3)は「塩梅」,(4)は「按排」で,もと別語。「塩梅(アンバイ)」は「えんばい」の転。意味と音の類似から混同されて用いられるようになった〕
塩梅
えんばい [3] 【塩梅】
(1)飲食物の調味に使う塩と梅酢。
(2)食物の味かげん。あんばい。「―ガヨイ食ヂャ/日葡」
(3)君主を助けて,政務をよく処理すること。「―の臣と成て群生を利したまふ/太平記 12」
→あんばい
塩梅酢
あんばいず [3] 【塩梅酢】
⇒加減酢(カゲンズ)
塩梅[案配]
あんばい【塩梅[案配]】
(1)[味]seasoning;→英和
taste;→英和
flavor.→英和
(2)[状態]a condition.→英和
⇒具合.
(3)[仕方]a way[manner].→英和
(4)[調整]arrangement;→英和
adjustment.〜する season (風味);→英和
arrange;→英和
adjust (調整).→英和
良い〜に fortunately;luckily.
塩気
しおけ【塩気】
a salt(y) taste.〜のある(ない) salt(less).→英和
塩気
しおけ シホ― [3] 【塩気】
しおからい味。塩分。
塩水
しおみず シホミヅ [2] 【塩水】
塩分を含む水。食塩の溶けた水。
塩水
しおみず【塩水】
salt water;brine.→英和
塩水
えんすい [0] 【塩水】
塩分を含む水。しおみず。食塩水。
塩水湖
えんすいこ [3] 【塩水湖】
⇒塩湖(エンコ)
塩水選
えんすいせん [0] 【塩水選】
比重によって稲・麦などの種子を選別する方法。塩水に種子を入れ,沈んだ実入りのよいものだけを種籾(タネモミ)とする。
塩水黽
しおあめんぼ シホ― [3] 【塩水黽】
アメンボの一種。体長約4ミリメートル。黄褐色で黒斑がある。海岸の近くにすみ,海水の流入する水路や池に見られる。本州と九州に特産するが,海岸の整備が進み,絶滅の危機にある。
塩汁
しおじる シホ― [3] 【潮汁・塩汁】
(1)塩で調味した汁。
(2)海水。また,塩水。
塩沢
しおざわ シホザハ [0] 【塩沢】
(1)新潟県南部,南魚沼郡の町。三国街道の旧宿場町。高級織物の産地。鈴木牧之(ボクシ)の生地。
(2)新潟県塩沢地方で産する高級絹織物。お召し風の紬絣(ツムギガスリ)。塩沢絣。塩沢結城(ユウキ)。
塩沫
しおなわ シホ― 【潮泡・塩沫】
〔「しおのあわ」の転〕
海水のあわ。しおあわ。「―の留まる限り/祝詞(祈年祭)」
塩泉
えんせん [0] 【塩泉】
塩類の含有量の多い鉱泉。塩類泉。
塩法
えんぽう [0] 【塩法】
中国で,塩の専売制度およびそれに関する法制。漢代以来,専売による利益は国家の財政的基礎となり,唐末から宋にかけて生産・運搬に関する法規,密売に対する刑法も整備された。
塩津山
しおつやま シホツ― 【塩津山】
現在の滋賀県伊香郡西浅井町塩津浜と福井県敦賀市追分との間の山。琵琶湖北岸から敦賀へ出る険路。((歌枕))「―打ち越え行けば我(ア)が乗れる馬そつまづく家恋ふらしも/万葉 365」
塩浜
しおはま シホ― [0] 【塩浜】
塩田(エンデン)。
塩浜年貢
しおはまねんぐ シホ― 【塩浜年貢】
江戸時代の税の一。塩田に対して,その生産高に応じて課したもの。塩浜運上。
塩浴炉
えんよくろ [4] 【塩浴炉】
熱処理炉の一。硝酸塩・塩化物などを加熱溶融した中に製品を投入し,熱処理を行うもの。特殊鋼などの焼き入れ・焼き戻しに用いる。
塩湖
えんこ [1] 【塩湖】
塩分を含んだ湖。普通,水1リットル中に0.5グラム以上の塩分を含むものをいう。鹹水(カンスイ)湖。鹹湖。塩水湖。
⇔淡水湖
塩湯
しおゆ シホ― [2] 【塩湯・潮湯】
(1)「塩風呂(シオブロ)」に同じ。
(2)塩分を含む温泉。
(3)食塩を加えた白湯(サユ)。
塩漬
しおづけ【塩漬】
salted food.〜にする salt.→英和
塩漬
しおづけ シホ― [0][4] 【塩漬(け)】
野菜・魚肉などを塩で漬けること。また,漬けたもの。
塩漬け
しおづけ シホ― [0][4] 【塩漬(け)】
野菜・魚肉などを塩で漬けること。また,漬けたもの。
塩瀬
しおぜ シホ― [1] 【塩瀬】
羽二重(ハブタエ)の一。たて糸を密にし,太いよこ糸を打ち込んで横畝(ヨコウネ)を表した絹織物。帯・袱紗(フクサ)・半襟などにする。塩瀬羽二重。
塩焼
しおやき シホ― [0][4] 【塩焼(き)】 (名)スル
(1)生の魚などに塩を振りかけて焼くこと。また,その料理。
(2)海水を煮て塩をつくること。また,それを仕事とする人。「芦の屋の灘の―暇(イトマ)なみ/伊勢 87」
塩焼
しおやき【塩焼】
fish broiled with salt.〜にする broil <fish> with salt.
塩焼き
しおやき シホ― [0][4] 【塩焼(き)】 (名)スル
(1)生の魚などに塩を振りかけて焼くこと。また,その料理。
(2)海水を煮て塩をつくること。また,それを仕事とする人。「芦の屋の灘の―暇(イトマ)なみ/伊勢 87」
塩焼き衣
しおやきぎぬ シホ― 【塩焼き衣】
塩焼き{(2)}をする人が着る粗末な着物。しおやきごろも。「―の,あまり目なれ,見だてなくおぼさるるにや/源氏(朝顔)」
塩焼き衣
しおやきごろも シホ― 【塩焼き衣】
「しおやきぎぬ(塩焼衣)」に同じ。「志賀の海人(アマ)の―なれぬれど/万葉 2622」
塩煎餅
しおせんべい シホ― [3] 【塩煎餅】
醤油味の,関東系の煎餅。
塩煮
しおに シホ― [3] 【塩煮】
塩味で煮ること。また,その料理。
塩物
しおもの シホ― [2] 【塩物】
塩漬けにした魚類。塩引き。
塩生植物
えんせいしょくぶつ [6] 【塩生植物】
海浜・海岸砂丘・塩湖岸など塩分の多い土地に生える植物。コウボウシバ・ハマヒルガオなどの乾燥型と,マングローブ・アッケシソウなどの湿生型とがある。
塩田
えんでん [0] 【塩田】
海水から食塩をつくるために,海岸につくられた砂田。
塩田
えんでん【塩田】
a salt farm.
塩田
しおた シホ― [0] 【塩田】
⇒えんでん(塩田)
塩田法
えんでんほう [0] 【塩田法】
塩田に海水を導き,天日で水分を蒸発させて濃縮し,鹹水(カンスイ)を得る方法。これをさらに釜で煮つめて食塩をつくる。瀬戸内海沿岸などで行われたが,イオン交換法の発達以来,全くすたれた。
→天日塩(テンピジオ)
塩田温泉
しおだおんせん シホダヲンセン 【塩田温泉】
兵庫県南部,飾磨郡夢前町,夢前川中流東岸の山峡にある食塩泉。書写山を望む。
塩竈
しおがま シホガマ 【塩竈・塩釜】
宮城県中部,松島湾に臨む市。東北有数の漁港・商港。水産加工業・造船業が立地する。塩竈神社の門前町で,松島への観光基地でもある。((歌枕))「陸奥(ミチノク)はいづくはあれど―の浦こぐ舟のつなでかなしも/古今(東歌)」
塩竈
しおがま シホ― [2] 【塩竈・塩釜】
(1)菓子の名。微塵粉(ミジンコ)に砂糖・塩をまぜ,枠に入れ押し固めたもの。宮城県塩竈で作り始められたのでいう。
(2)サトザクラの一品種。花は八重。しおがまざくら。
(3)海水を煮て塩をつくるかまど。また,かま。
塩竈甚句
しおがまじんく シホガマ― 【塩竈甚句】
塩竈市の民謡で,花柳界の酒席の騒ぎ唄。熊本県の「牛深はいや節」が船乗りによって伝えられたもの。はっとせ節。
塩竈神社
しおがまじんじゃ シホガマ― 【塩竈神社】
塩竈市にある神社。祭神は塩土老翁神(シオツチノオジノカミ)・武甕槌神(タケミカヅチノカミ)・経津主神(フツヌシノカミ)。海上安全と豊漁の神。
塩竈菊
しおがまぎく シホ― [4] 【塩竈菊】
ゴマノハグサ科の半寄生多年草。山野に自生。高さ約60センチメートル。葉は狭卵形で,縁に鋸歯(キヨシ)がある。八,九月,茎頂に紅紫色の唇形花を総状につける。シオガマソウ。
塩素
えんそ【塩素】
《化》chlorine.→英和
塩素
えんそ [1] 【塩素】
〔chlorine〕
ハロゲンの一。元素記号 Cl 原子番号一七。原子量三五・四五。単位は化学式 Cl� で,黄緑色の刺激臭のある気体。化学的に活性で,種々の元素と化合して塩化物をつくる。酸化力が強く漂白剤・消毒剤のほか医薬・染料の製造に用いる。毒性が強く,最初の化学兵器として第一次大戦で用いられた。
塩素水
えんそすい [3] 【塩素水】
塩素の飽和水溶液。微黄緑色で強い塩素臭がある。強い酸化作用をもち,漂白剤や殺菌剤とする。
塩素爆鳴気
えんそばくめいき [6] 【塩素爆鳴気】
⇒爆鳴気(バクメイキ)
塩素酸
えんそさん [3][0] 【塩素酸】
水溶液としてだけ存在する強い一価の酸。化学式 HClO� 強い酸化作用をもち,濃いものは有機物と爆発的に化合する。
塩素酸カリウム
えんそさんカリウム [7] 【塩素酸―】
無色板状結晶。化学式 KClO� 塩化カリウム濃水溶液の電解などによって得る。強い酸化剤で,有機物・赤リン・硫黄などと加熱すると爆発する。マッチ・花火・爆薬の原料,漂白剤の製造などに用いる。塩素酸カリ。塩剥(エンポツ)。
塩素酸ナトリウム
えんそさんナトリウム [8] 【塩素酸―】
化学式 NaClO� 食塩水の電解などによって得る。無色の潮解性の大きい結晶で,水に溶けやすい。マッチ・花火の原料,殺虫剤・除草剤などに用いる。
塩胡椒
しおこしょう シホコセウ [3] 【塩胡椒】 (名)スル
塩と胡椒。また,調理の際,材料に塩と胡椒を振りかけて味をつけること。
塩花
しおばな シホ― [0][2] 【塩花】
(1)不浄を清めたり,縁起直しのためにふりまく塩。
(2)料理屋など客商売の家の出入り口に,三つ,つまんで並べておく塩。もりじお。
(3)白く立つ波。「百騎も二百騎も―蹴立てて押寄せば/盛衰記 42」
塩茶
しおちゃ シホ― [2] 【塩茶】
番茶に塩を少し加えたもの。酒の酔いをさますという。
塩茹で
しおゆで シホ― [0] 【塩茹で】 (名)スル
塩を入れて,食物をゆでること。
塩菊
しおぎく シホ― [2] 【塩菊】
キク科の多年草。四国の海岸の崖に自生。高さ40センチメートル内外。秋,枝頂に白色の小頭花を密につける。舌状花は短く,時に筒状になる。潮風菊。
塩菜
しおな シホ― [0] 【塩菜】
塩漬けにした菜っ葉。
塩蒸
しおむし シホ― [0] 【塩蒸(し)】 (名)スル
材料に塩けを加えて蒸すこと。また,その料理。
塩蒸し
しおむし シホ― [0] 【塩蒸(し)】 (名)スル
材料に塩けを加えて蒸すこと。また,その料理。
塩蔵
えんぞう [0] 【塩蔵・醃蔵】 (名)スル
魚・野菜などを塩に漬けて保存すること。また,その物。塩づけ。「―した魚」
塩蜻蛉
しおとんぼ シホ― [3] 【塩蜻蛉】
シオカラトンボの別名。
塩見
しおみ シホミ 【塩見】
姓氏の一。
塩見岳
しおみだけ シホミ― 【塩見岳】
静岡県と長野県の境にある赤石山脈中部の高峰。海抜3047メートル。
塩見政誠
しおみまさなり シホミ― 【塩見政誠】
(1646-1719) 蒔絵(マキエ)師。京の人。落ち着いた研ぎ出し蒔絵を得意とし,その作は「塩見蒔絵」と称された。
塩課
えんか 【塩課】
中国で,塩の専売制により塩の生産者・取引者から徴収した税。
塩谷
しおや シホヤ 【塩谷】
栃木県北部,塩谷郡の町。日光北街道の旧宿駅。佐貫(サヌキ)石仏や鳥羽ノ湯などで知られる。
塩谷
しおのや シホノヤ 【塩谷】
姓氏の一。
塩谷判官
えんやはんがん 【塩谷判官】
「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。殿中で高師直(コウノモロナオ)(吉良上野介)に刃傷(ニンジヨウ)に及び,切腹させられた赤穂城主浅野長矩(ナガノリ)に擬す。
塩谷宕陰
しおのやとういん シホノヤタウイン 【塩谷宕陰】
(1809-1867) 江戸末期の儒者。名は世弘。江戸の人。水野忠邦に仕え,のち昌平黌の儒官。著「阿芙蓉彙聞」「籌海私議」などで海防を論じた。
塩谷温
しおのやおん シホノヤヲン 【塩谷温】
(1878-1962) 中国文学者。東京出身。号は節山。東大教授。中国の俗文学を研究。著「支那文学概論」「元曲研究」など。
塩豆
しおまめ シホ― [2] 【塩豆】
乾燥したエンドウなどの豆を塩水につけたあと,煎(イ)ったもの。
塩路
しおじ シホヂ [0] 【塩路】
モクセイ科の落葉高木。関東以西の山地に自生。トネリコの仲間。葉は羽状複葉で,葉柄の基部が特に太い。初夏,白色の小花を枝先の円錐花序につけ,秋,大きな翼果を結ぶ。材は建築・家具用。
塩辛
しおから【塩辛】
salted fish guts.
塩辛
しおから シホ― [3][4] 【塩辛】
魚介類の肉・内臓・卵などを塩で漬けて発酵させ,うまみを出した食品。主に酒の肴(サカナ)とする。
塩辛い
しおからい【塩辛い】
salt(y);→英和
briny.
塩辛い
しおから・い シホ― [4] 【塩辛い】 (形)[文]ク しほから・し
塩けが強い。しょっぱい。「―・い漬物」
[派生] ――さ(名)
塩辛声
しおからごえ シホ―ゴヱ [5] 【塩辛声】
しわがれた声。しゃがれごえ。
塩辛蜻蛉
しおからとんぼ シホ― [5] 【塩辛蜻蛉】
トンボの一種。体長約5センチメートル。雄の体は灰褐色で白粉におおわれる。雌は黄色で腹背面に二本の黒条があり,ムギワラトンボと呼ばれる。春から秋にかけて平地に多い。日本全土のほか,台湾・中国にも分布。
塩酢
えんそ [1] 【塩酢】
(1)塩と酢(ス)。
(2)「塩噌(エンソ){(2)}」に同じ。「―に困る様なことはねえ/歌舞伎・三人吉三」
塩酸
えんさん [0] 【塩酸】
塩化水素の水溶液。化学式 HCl 強い一価の酸で,多くの金属を溶かして塩化物を生成し,金属の酸化物・水酸化物・炭酸塩などをも容易に溶かす。化学工業で広く用いられる。また,高等動物の胃で胃酸として分泌され,食物の消化を助ける。塩化水素酸。
塩酸
えんさん【塩酸】
hydrochloric acid.
塩酸アニリン
えんさんアニリン [5] 【塩酸―】
白色板状の結晶。化学式 C�H�・NH�・HCl アニリンと濃塩酸とを反応させてつくる。染料の中間体で,アニリン-ブラックの原料。アニリン塩酸塩。
塩酸ガス
えんさんガス [5] 【塩酸―】
「塩化水素」に同じ。この水溶液を塩酸という。
塩酸メタンフェタミン
えんさんメタンフェタミン [8] 【塩酸―】
〔methamphetamine hydrochloride〕
交感神経興奮薬の一。無色の結晶,もしくは白色の結晶性粉末。ナルコレプシーの治療などに用いられるが,覚醒剤取締法の適用を受ける。
塩酸リモナーデ
えんさんリモナーデ [7] 【塩酸―】
〔リモナーデは(ドイツ) Limonade〕
古くから止渇・清涼剤として用いられている内用液剤。酸味と甘味がある。希塩酸五,シロップ八〇に,水を加えて一〇〇〇とする。
塩釜
しおがま シホガマ 【塩竈・塩釜】
宮城県中部,松島湾に臨む市。東北有数の漁港・商港。水産加工業・造船業が立地する。塩竈神社の門前町で,松島への観光基地でもある。((歌枕))「陸奥(ミチノク)はいづくはあれど―の浦こぐ舟のつなでかなしも/古今(東歌)」
塩釜
しおがま シホ― [2] 【塩竈・塩釜】
(1)菓子の名。微塵粉(ミジンコ)に砂糖・塩をまぜ,枠に入れ押し固めたもの。宮城県塩竈で作り始められたのでいう。
(2)サトザクラの一品種。花は八重。しおがまざくら。
(3)海水を煮て塩をつくるかまど。また,かま。
塩鉄論
えんてつろん 【塩鉄論】
中国,前漢の宣帝の時,桓寛(カンカン)が撰した書。一〇巻。武帝が行なった塩・鉄・酒などの専売の財政政策の存続の是非について,儒者と官僚の討論を対話形式に叙述した書。当時の社会・経済を知るに重要な書。
塩雲丹
しおうに シホ― [0][3] 【塩雲丹】
ウニの卵巣に塩を加えて練った食品。
塩類
えんるい【塩類】
salts.
塩類
えんるい [1] 【塩類】
⇒塩(エン)
塩類化
えんるいか [0] 【塩類化】
蒸発量が降水量を上回る乾燥・半乾燥地帯で,水の蒸発により塩類が土壌に集積すること。排水の不十分なところで著しい。砂漠化の原因となる。塩類集積。
塩類泉
えんるいせん [3][0] 【塩類泉】
⇒塩泉(エンセン)
塩類腺
えんるいせん [3][0] 【塩類腺】
(1)海産の魚類・爬虫(ハチユウ)類・鳥類に見られる塩分の分泌腺。塩分を高濃度の溶液として体外へ排出する。
(2)海岸などにはえる植物に見られる塩分の分泌腺。通常は葉の表面にある。
塩類集積
えんるいしゅうせき [5] 【塩類集積】
⇒塩類化
塩風
しおかぜ シホ― [2] 【塩風】
海から吹いてくる塩けを含んだ風。
塩風呂
しおぶろ シホ― [0] 【塩風呂・潮風呂】
海水や塩水を沸かした風呂。塩湯。[日葡]
塩風害
えんぷうがい [3] 【塩風害】
⇒塩害(エンガイ)(1)
塩飽諸島
しわくしょとう 【塩飽諸島】
〔「しあくしょとう」とも〕
瀬戸内海中央部,備讃瀬戸の西部に散在する島群。香川県に属する。古来,水運の要地。諸島東部の櫃石(ヒツイシ)島・与島などは本四連絡橋(児島‐坂出)で結ばれる。
塩餡
しおあん シホ― [0][2] 【塩餡】
塩で味をつけた餡。
塩首
しおくび シホ― [2][0] 【潮頸・塩首】
⇒螻蛄首(ケラクビ)
塩魚
しおざかな シホ― [3] 【塩魚】
塩漬けの魚。また塩をふった魚。
塩魚
えんぎょ [1] 【塩魚】
塩漬けにした魚。しおざかな。
塩鮭
しおじゃけ【塩鮭】
a salted salmon.
塩鮭
しおじゃけ シホ― [3] 【塩鮭】
⇒しおざけ(塩鮭)
塩鮭
しおざけ シホ― [3] 【塩鮭】
塩蔵品にしたサケ。荒巻き・塩引きなどがある。塩じゃけ。[季]冬。
塩鱈
しおだら シホ― [3] 【塩鱈】
塩漬けにしたタラ。
填まり
はまり [0] 【嵌まり・填まり】
(1)はまること。「―が悪い」
(2)当てが外れること。見込み違い。「誓紙を真受けにして,請け出さるるなら大きな―なるべし/浮世草子・禁短気」
(3)女色におぼれること。女に迷って失敗すること。「我物にして行くは久七が―也/浮世草子・五人女 2」
(4)相手の計略にかかること。「これは興がる―なれども,君子二言なし/浮世草子・御前義経記」
(5)失費。物入り。「惜しいかなこの時大分の―多く/浮世草子・禁短気」
填まる
はま・る [0] 【嵌まる・填まる】 (動ラ五[四])
(1)ぴったり合ってはいる。
(ア)穴・枠・溝などの内側に物がはいる。「網戸の―・った窓」「ボタンが―・らない」
(イ)物の外側に収まる。「蛇口にホースが―・らない」
(2)川・池などに落ち込む。「深みに―・る」「溝に―・る」「果は借金の淵(フチ)に―・り/浮雲(四迷)」
(3)計略にかけられる。「わなに―・る」「思うつぼに―・る」
(4)条件にぴったり合う。適合する。あてはまる。「役に―・っている」
(5)(「型にはまる」の形で)行動・表現などが類型的である。「型に―・った文章」「型に―・った教育」
(6)専念する。また,夢中になって身動きがとれなくなる。「世間ノ事ニ―・ル/日葡」「粋らしき男は―・らせ/浮世草子・一代男 6」
〔「はめる」に対する自動詞〕
[可能] はまれる
填む
は・む 【嵌む・填む】 (動マ下二)
⇒はめる
填める
は・める [0] 【嵌める・填める】 (動マ下一)[文]マ下二 は・む
(1)穴・枠・溝などの内側に,ぴったり合うように物を入れる。「窓枠にガラスを―・める」「ボタンを―・める」
(2)物の外側に,リング状の物や袋状の物をかぶせる。「指輪を―・める」「手袋を―・める」
(3)自由を奪うようなものを身につけさせる。比喩的な意味にも用いる。「手錠を―・める」「轡(クツワ)を―・める」「金轡(カナグツワ)を―・める」
(4)人をだまして計略にかける。「罠(ワナ)に―・める」「まんまと―・められた」
(5)条件や制限を設けて,その範囲内に入れる。「子供を型に―・めずに育てる」「予算に枠を―・める」
(6)海や川の中に落とし入れる。うちはむ。「頸を突きて海に―・めつ/今昔 10」
(7)深入りさせる。「一つ屋の嘉平次ゆゑに身を―・めて/浄瑠璃・生玉心中(下)」
〔「はまる」に対する他動詞〕
填め手
はめて [0] 【填め手】
人を自分の術中におとしいれようとする手段。特に,囲碁・将棋などで,相手が間違った応手をするように仕組んだ手。「―にかかる」
填め込む
はめこ・む [3] 【嵌め込む・填め込む】 (動マ五[四])
(1)ある形の中にはめて入れ込む。「障子を―・む」「型に―・む」
(2)計略にかけてだます。ごまかす。「白翁堂の老爺(オヤジ)をばいつぺい―・み/怪談牡丹灯籠(円朝)」
[可能] はめこめる
填充
てんじゅう [0] 【填充】 (名)スル
詰めていっぱいにすること。充填。「土で―する」
填句
はめく [0] 【陥句・填句】
(1)歌作・詩作にあたり,作品中に古歌・古詩の一部分をはめ込むこと。また,その作品。
(2)雑俳で,ある点者の選になる高点句を剽窃(ヒヨウセツ)・焼き直して,他点者に応募すること。また,その句。
填塞
てんそく [0] 【填塞】 (名)スル
満ちてふさがること。満たしふさぐこと。「心胸―し,一言をも道(イフ)こと能はず/西国立志編(正直)」
填料
てんりょう [0] 【填料】
紙の平滑度・白色度・印刷適性などを高めるため,パルプに添加する無機顔料。
填星
てんせい [0] 【填星】
土星の異名。鎮星(チンセイ)。
填補
てんぽ [1] 【填補】 (名)スル
不足を補うこと。埋め合わせ。補填。「毎月の不足を,京都にゐる父から―して貰ふ/明暗(漱石)」
填補賠償
てんぽばいしょう [4] 【填補賠償】
本来の履行が不能になった場合の損害賠償。借家人が過失で家屋を全焼させた場合に,その時価金額を賠償するのがその例。
填詞
てんし [0] 【填詞】
中国の歌曲の一体。西域伝来の音楽に刺激され,中唐の頃民間に起こり,宋代に広まった。譜面に合わせて長短の句をはめこんで作ったがのち,音楽から離れ,独自の詩形となった。詞余。長短句。詞。
填足
てんそく [0] 【填足】
不足を補うこと。補充。
塵
ちり【塵】
dust (ほこり);→英和
dirt (よごれ);→英和
[ごみ]rubbish;→英和
trash.→英和
〜を払う dust <one's coat> .‖塵も積もれば山となる Many a little makes a mickle.
塵
じん ヂン [1] 【塵】
(1)〔仏〕
(ア)感覚や心の働きの対象。
(イ)心を汚すもの。
(ウ)煩悩(ボンノウ)。
(2)数の単位。沙(シヤ)の一〇分の一。すなわち一の一〇億分の一。[塵劫記]
塵
ちり [0][2] 【塵】
(1)こまかくとびちるごみ。ほこり。「本棚の―を払う」
(2)小さなごみ。あくた。「いとちひさき―のありけるを目ざとに見つけて/枕草子 151」
(3)(浄土に対して)この世のわずらわしさや,けがれ。世俗のよごれ。「うき世の―」「世に従へば,心,外の―に奪はれて惑ひやすく/徒然 75」
(4)よごれ。けがれ。「いかでわれ心の雲に―据ゑで見る甲斐ありて月を眺めん/山家(雑)」
(5)ほんのわずかなこと。ほんの少し。「―ほども心にかけない」
塵
ごみ [2] 【塵・芥】
(1)物のくず,不要になったもの,役に立たないものなどの総称。
(2)水底にたまった泥。泥状のもの。「水田(ミズタ)の―深かりける畔(クロ)の上に/平家 9」
塵がまし
ちりがま・し 【塵がまし】 (形シク)
ほこりっぽい。「夜も―・しき御帳の中もかたはら淋しく/源氏(蓬生)」
塵っ端
ちりっぱ [0] 【塵っ端】
「ちり」を強めていう語。きわめてわずかの意にもたとえる。「伯父さんや民さんの為なら―一つでも出したくない/社会百面相(魯庵)」
塵の世
ちりのよ 【塵の世】
汚れたこの世。濁世。浮世。「神もまじはる―の,花や心にまかすらん/謡曲・小塩」
塵の外
ちりのほか [0] 【塵の外】
〔「塵外(ジンガイ)」の訓読み〕
汚れたこの世と隔たった世界。浮世の外。「身こそあらめ心を―になして/風雅(雑下)」
塵の末
ちりのすえ 【塵の末】
物の数でないこと。また,つまらない人間。「ふりにけむ昔を知らば桜花―をもあはれとは見よ/千載(雑中)」
塵の身
ちりのみ 【塵の身】
(1)ちりのようなはかない身。「風の上にありか定めぬ―はゆくゑも知らずなりぬべらなり/古今(雑下)」
(2)俗世間のちりに汚れた身。
塵ばむ
ちりば・む 【塵ばむ】 (動マ四)
ちりにまみれる。ほこりによごれる。「台盤なども,かたへは―・みて/源氏(須磨)」
塵世
じんせい ヂン― [0] 【塵世】
けがれている世。この世。俗世。
塵中
じんちゅう ヂン― [0][1] 【塵中】
(1)ちりの中。
(2)けがれた俗世間。塵俗。
塵事
じんじ ヂン― [1] 【塵事】
世間の俗事。
塵俗
じんぞく ヂン― [0] 【塵俗】
けがれた世の中。塵界。俗界。
塵劫
じんこう ヂンコフ [0] 【塵劫】
〔「じんごう」とも〕
(1)〔仏〕「塵点劫(ジンデンゴウ)」の略。きわめて長い時間。永劫。
(2)きわめて小さい数(塵)と,きわめて大きい数(劫)。
塵劫記
じんこうき ヂンコフキ 【塵劫記】
江戸時代の数学書。吉田光由著。1627年刊。入門的・実用的な書。算盤(ソロバン)・乗法・除法その他をわかりやすく説明,和算を発展させるとともに庶民に数学を普及する上で大きな役割を果たした。
塵労
じんろう ヂンラウ [0] 【塵労】
(1)俗世間での苦労。
(2)〔仏〕 煩悩。
塵務
じんむ ヂン― [1] 【塵務】
俗世間のわずらわしい仕事。俗務。
塵取り
ごみとり [3][4] 【塵取り・芥取り】
(1)ごみを取ること。また,その道具。ちりとり。
(2)「塵浚(ゴミサラ)い」に同じ。
塵取り
ちりとり【塵取り】
a dustpan.→英和
塵取り
ちりとり [3][4] 【塵取り】
(1)掃き集めた塵を受けて,捨てる所まで運ぶのに用いる道具。ごみ取り。
(2)月代(サカヤキ)などを剃(ソ)るときに落ちた髪の毛を受ける道具。毛受け。
(3)手輿(タゴシ)の一。高欄だけをめぐらした,屋形のない輿(コシ)。ちりとりごし。
(4)城の堀のごみを取るために,堀に設けた階段。
塵取輿
ちりとりごし [4] 【塵取輿】
⇒ちりとり(塵取)(3)
塵叩き
ちりはたき [3] 【塵叩き】
ちりをはらいのける道具。ちり払い。はたき。
塵囂
じんごう ヂンガウ [0] 【塵囂】
俗世間のうるさい事柄。
塵土
じんど ヂン― [1] 【塵土】
(1)ちりと土。
(2)けがれた俗世間。穢土(エド)。
(3)とるにたりないもの。価値のないもの。
塵地
ちりじ [0] 【塵地】
蒔絵(マキエ)の手法の一。漆面に金銀のやすり粉を散らしたもの。
塵垢
じんこう ヂン― [0] 【塵垢】
(1)ちりとあか。よごれ。
(2)世俗のわずらわしい事柄。
塵埃
じんあい ヂン― [0] 【塵埃】
(1)ちりやほこり。「―にまみれる」
(2)けがれた世の中。俗世間。「世俗の―を逃れる」
塵埃
じんあい【塵埃】
dust.→英和
⇒塵芥(じんかい).
塵埃
ちりほこり [0][3] 【塵埃】
ちりとほこり。じんあい。
塵塚
ちりづか [0] 【塵塚】
ごみやちりを捨てておく所。はきだめ。ちりだめ。
塵境
じんきょう ヂンキヤウ [0] 【塵境】
ちりでよごれた所。煩わしい俗世間。世の中。
塵壺
ちりつぼ 【塵壺】
(1)清涼殿の石灰(イシバイ)の壇の一隅に設けた,直径60センチメートル,深さ60センチメートルほどの穴。塵をはき入れる所という。古くはこの中で火をたいて料理もしたという。塵の壺。石灰炉。
(2)「じんこ(塵壺)」に同じ。
塵壺
じんこ ヂン― [1] 【塵壺】
ごみなどを捨てる壺(ツボ)。ちりつぼ。
塵外
じんがい ヂングワイ [0] 【塵外】
俗世間のわずらわしさのない所。塵界の外。
塵寰
じんかん ヂンクワン [0] 【塵寰】
ちりの世。俗世間。塵界。
塵心
じんしん ヂン― [0] 【塵心】
俗世間の汚れた心。俗界の名利をむさぼる心。
塵慮
じんりょ ヂン― [1] 【塵慮】
俗世間の名利を願う心。俗念。
塵手水
ちりちょうず [3] 【塵手水】
(1)手を清める水のない時,草や空中の塵をひねって,手水を使う代わりとすること。「―を使ひ,又何かしきりに念じる/滑稽本・八笑人」
(2)相撲で,土俵上で力士が取組前に行う礼式。徳俵で蹲踞(ソンキヨ)し,拍手して後,両手を左右に開き掌を返す動作。
→塵を切る(「塵」の句項目)
塵払い
ちりはらい [3] 【塵払い】
ちりを払いのけること。また,その道具。布や紙を細かくさいてたばね,竹の棒にしばりつけたもの。ちりはたき。ほこりはらい。
塵払い
ちりはらい【塵払い】
a duster.→英和
塵捨て場
ごみすてば [0][5] 【塵捨て場】
ごみを捨てる所。
塵泥
ちりひじ 【塵泥】
(1)ちりとどろ。ちりあくた。「高き山もふもとの―よりなりて/古今(仮名序)」
(2)取るに足りないつまらぬもの。「―の数にもあらぬ我故に/万葉 3727」
塵浚い
ごみさらい [3] 【塵浚い】 (名)スル
捨てられたごみを,さらいとること。また,その人。
塵添壒嚢鈔
じんてんあいのうしょう ヂンテンアイナウセウ 【塵添壒嚢鈔】
室町時代の類書。編者不詳。二〇巻。1532年成立。「壒嚢鈔」に「塵袋(チリブクロ)」から抜粋した二百余項目を加えたもの。
塵溜め
ごみため [0] 【塵溜め・芥溜め】
ごみを捨てておく所。はきだめ。
塵滓
じんし ヂン― [1] 【塵滓】
ちりとおり。また,けがれ。「優しく愛らしく,些(チト)の―を留めざる美しさは/即興詩人(鴎外)」
塵潜
ごみかつぎ [3] 【塵潜】
イサゴムシの別名。
塵灰
じんかい ヂンクワイ [0] 【塵灰】
(1)ちりと灰(ハイ)。
(2)物が火に焼けてできる灰。
塵点劫
じんでんごう ヂンデンゴフ [3] 【塵点劫】
〔仏〕 計りきれないほどの非常に長い時間。塵劫。
塵煙
じんえん ヂン― [0] 【塵煙】
ちりと煙。ちりとほこり。
塵界
じんかい ヂン― [0] 【塵界】
ちりのような汚れた世界。俗世間。
塵穢
じんえ ヂンヱ [1] 【塵穢】
ちりにまみれること。
塵穴
ちりあな [0] 【塵穴】
(1)ちりを捨てる穴。ごみための穴。
(2)露地内に作る四角または円形の穴。入り口近くに景趣を添える目的で作られる,装飾的はきだめ。
塵箱
ごみばこ [3][0] 【塵箱・芥箱】
ごみを入れておく箱。
塵箸
ちりばし [2][0] 【塵箸】
茶室で,露地の塵穴(チリアナ)の役石に立てかけておく青竹の箸。一会ごとに新しく作る。
塵紙
ちりがみ【塵紙】
toilet paper.
塵紙
ちりし [2] 【塵紙】
「ちりがみ(塵紙)」に同じ。
塵紙
ちりがみ [0] 【塵紙】
鼻紙・落とし紙に使う粗末な紙。楮(コウゾ)の皮のくずや,故紙を再生してつくる。また,鼻紙・落とし紙自体をもいう。ちりし。
塵紙交換
ちりがみこうかん [5] 【塵紙交換】
住宅地などあちこちを巡回して,古新聞・古雑誌などを塵紙と交換して商う故紙回収業者。
塵肺
じんはい ヂン― [0] 【塵肺】
〔「じんぱい」とも〕
職業病の一。長期間にわたる石綿その他の粉塵の吸入によって肺の組織内に繊維増殖性変化を起こし,心肺機能の低下をきたす疾患。塵肺症。肺塵埃症(ハイジンアイシヨウ)。
塵芥
ちりあくた [3][0] 【塵芥】
(1)ちりとあくた。ごみ。じんかい。
(2)とるにたりないつまらないもの,値打ちのないもののたとえ。「人を―のように思っている」
塵芥
じんかい【塵芥】
dust;→英和
dirt;→英和
rubbish;→英和
litter;→英和
garbage (台所の).→英和
塵芥焼却場 a garbage incineration plant.
塵芥
ごみあくた [3] 【塵芥】
(1)ごみ。じんかい。
(2)値打ちのないもの,汚いもののたとえ。ちりあくた。
塵芥
じんかい ヂン― [0] 【塵芥】
(1)ちりあくた。ごみ。「―焼却炉」
(2)つまらないもの,軽いもののたとえ。
塵芥虫
ごみむし [2] 【塵芥虫・歩行虫】
(1)ゴミムシ科の甲虫の総称。体は長楕円形で,概して黒っぽい。全世界に約二万種が知られる。
(2){(1)}の一種。体長12ミリメートル内外。黒色で頭部に一対の赤色斑がある。上ばねには明瞭な縦条がある。主に夜間に活動し,小昆虫などを捕食する。日本全土とユーラシア大陸北部に分布。
塵芥集
じんかいしゅう ヂンカイシフ 【塵芥集】
1536年,奥州の戦国大名伊達稙宗(タネムネ)が制定した分国法。詳細な規定が多く,一七一条から成る。
塵藻
ちりも [0] 【塵藻】
緑藻類ホシミドロ目の淡水藻で,単細胞または長く連結して糸状をなすものの総称。ツヅミモ・ミカヅキモは単細胞,デスミディウム(チリモ属)などは多数の細胞が一列に連なる。山間の貧栄養の湖沼などによく分布する。
塵蜱
ちりだに [0] 【塵蜱】
チリダニ科のダニの総称。体長0.1〜0.4ミリメートル。体は扁平な卵形。動物の体表や巣の中,人間の皮膚や頭髪,貯蔵食品・ちりなどに広く見いだされる。気管支喘息(ゼンソク)やアレルギー性鼻炎の原因となる。
塵袋
ちりぶくろ 【塵袋】
鎌倉時代の辞書。著者未詳。一一巻。文永(1264-1275)・弘安(1278-1288)頃成立か。約六二〇の事項について問答体で事物の起源や語源などを説いたもの。
→塵添壒嚢鈔(ジンテンアイノウシヨウ)
塵許り
ちりばかり 【塵許り】 (副)
少しばかり。ちりほど。「―疑ふ心なからなん/山家(雑)」
塵除け
ちりよけ [0][4] 【塵除け】
(1)ちりやほこりが内部に入るのを防ぐための装置。
(2)インバネスの別名。
塵除け眼鏡
ちりよけめがね [5] 【塵除け眼鏡】
ちりをさけるために用いる,度のはいっていない眼鏡。
塵風
じんぷう ヂン― [0] 【塵風】
ちり・ほこりを吹きつける風。
塹
ほりき 【塹】
城の周囲の堀。「―を隔てて橋を引きてけり/今昔 16」
塹壕
ざんごう【塹壕】
<dig> a trench;→英和
a dugout.→英和
塹壕生活(戦) a trench life (warfare).
塹壕
ざんごう [0] 【塹壕】
(1)陣地の周りに掘る溝(ミゾ)。
(2)城の周りのほり。
塼
せん [1] 【磚・塼・甎】
中国で粘土を型で固め,焼き,あるいは乾燥させて作った灰黒色の煉瓦(レンガ)。漢代に発達し,城壁・家屋・墓室の構築に用いられた。日本でも飛鳥時代の寺院跡や鎌倉時代の唐様建築などにみられる。
塼仏
せんぶつ [1] 【甎仏・塼仏】
素焼きの甎(カワラ)に仏像を浮き彫りに表したもの。日本では奈良時代の作品で,奈良県の橘寺・岡寺のものが有名。
塼塔
せんとう [0] 【塼塔】
塼(=煉瓦(レンガ))で築いた仏塔。
塼室墓
せんしつぼ [4] 【塼室墓】
塼を用いて墓室の壁・床・天井などを築いた墓。中国漢代に始まり,古代朝鮮にも一部及んだ。
塾
じゅく【塾(を開いている)】
(keep) a private school.塾生 a pupil.→英和
塾
じゅく [1] 【塾】
児童・生徒に学問・技術を教えるための私設の学校。書道塾・算盤(ソロバン)塾・英語塾・進学塾・学習塾など種種のものがある。江戸時代には,国学塾・漢学塾・洋学塾のほか武芸や芸事などを学ぶ各種の塾があった。
塾生
じゅくせい [0] 【塾生】
塾で学ぶ学生・生徒。
塾舎
じゅくしゃ [2] 【塾舎】
塾の建物。また,塾生の寄宿舎。
塾長
じゅくちょう [0] 【塾長】
塾のかしら。塾頭。
塾頭
じゅくとう [0] 【塾頭】
(1)塾生の指導・監督にあたる者。
(2)「塾長」に同じ。
境
さかい サカヒ 【境】
(1)茨城県南西部,猿島(サシマ)郡の町。利根川北岸にあり,明治期まで水運の要地。現在は境大橋が架かる。猿島茶の産地。
(2)群馬県南東部,佐波(サワ)郡の町。近世には日光例幣使街道の宿場町で,利根川の河港。
境
さかい サカヒ [2] 【境・界】
〔動詞「さかう」の連用形から〕
(1)土地と土地の区切り。境界。境目。「国の―」「隣家との―」「―を接する三県」
(2)ものの分かれ目。境目。「生死の―」「季節の―」
(3)場所。土地。「それ常陸の国は,―是広大(ヒロ)く/常陸風土記」
(4)(すぐれた)境地。「二つのわざ,やうやう―に入りければ/徒然 188」
境
さかい【境】
a boundary;→英和
a border;→英和
the frontier.→英和
〜を接する border <on> .生死の〜にある hang between life and death.‖境石 a boundary stone.
境
きょう キヤウ [1] 【境】
(1)区切られた場所。「無人の―を行く」「斯(カカ)る―にはふさはしい物語り/続風流懺法(虚子)」
(2)心の状態。「無我の―」
(3)〔仏〕 人間の感覚器官と心の認識能力の対象。眼・耳・鼻・舌・身・意の六根それぞれによって認識される色・声(シヨウ)・香・味・触・法の六境。境界(キヨウガイ)。
境する
さかい・する サカヒ― [2] 【境する】 (動サ変)[文]サ変 さかひ・す
境界を作る。境目とする。
境ふ
さか・う サカフ 【境ふ】 (動ハ四)
境界をつける。区切る。「大君の―・ひたまふと山守置き守(モ)るといふ山/万葉 950」
境争い
さかいあらそい サカヒアラソヒ [4] 【境争い】
境界線についての紛争。さかいもめ。境界争い。
境内
けいだい【境内(に,の)】
(in) grounds[precincts].
境内
けいだい [1] 【境内】
〔漢音〕
境界より内側。特に,神社や寺院の仕切りの内側。
境内社
けいだいしゃ [3] 【境内社】
ある神社の境内に鎮座し,その管理下にある他の神社。
境土
きょうど キヤウ― [1] 【疆土・境土】
その国の統治権の及ぶべき区域。また,国境。
境地
きょうち キヤウ― [1] 【境地】
〔(4)が原義〕
(1)修養や経験を積んで得られる,心の状態。心境。「無我の―」「悟りの―に達する」
(2)その人独自の心境の反映としての世界。「新―を開く」
(3)その人がおかれている立場や身辺の事情。「せっぱ詰まった―に立たされる」
(4)場所。土地。環境。[日葡]
境地
きょうち【境地】
<reach> a stage <of> ;→英和
a state.→英和
境域
きょういき キヤウヰキ [0] 【境域・疆域】
(1)土地の境目。境界。
(2)ある物事の範囲や内容。領域。
境外
けいがい [1] 【境外】
境界の外。特に,寺社の敷地外。きょうがい。
境栽
きょうさい キヤウ― [0] 【境栽】
道路・塀などに沿って植え込んだ草木。
境涯
きょうがい【境涯】
one's lot;circumstances.
境涯
きょうがい キヤウ― [0][1] 【境涯】
生きていく上で,人がおかれている立場。境遇。「不幸な―にあった」
境港
さかいみなと サカヒミナト 【境港】
鳥取県北西部,弓ヶ浜北部にある市。境港は江戸時代より発展した商港・漁港。畜産・食品加工・木材・木製品工業が立地。
境界
きょうがい キヤウ― [0][3] 【境界】
〔仏〕
(1)「境(キヨウ){(3)}」に同じ。
(2)自分の力が及ぶ範囲。「おのれが―にあらざる物をば争ふべからず/徒然 193」
(3)報いとして得られた境遇。「おのれらは俗塵(ゾクジン)に埋れて世渡る―ながら/おらが春」
(4)その人の置かれた状況。境涯。「心は―によつて転じ変はる/浄瑠璃・宵庚申」
境界
けいかい [0] 【境界・経界】
さかい。しきり。きょうかい。
境界
きょうかい【境界】
a boundary;→英和
a border.→英和
境界線 a border line <between> .
境界
きょうかい キヤウ― [0] 【境界】
(1)土地のさかい目。
(2)物事のさかい目。「―領域」
→きょうがい(境界)
境界人
きょうかいじん キヤウ― [3] 【境界人】
⇒マージナル-マン
境界変更
きょうかいへんこう キヤウ―カウ [0] 【境界変更】
地方公共団体の新設・廃合を伴わず,その区域だけを変更すること。
境界層
きょうかいそう キヤウ― [3] 【境界層】
〔物〕 水や空気のように粘性の小さい流体の流れの中に置かれた物体表面の近くで,粘性の効果がかなり顕著に表れているがまだ乱流にはなっていない層状の部分。
→乱流
境界性パーソナリティー障害
きょうかいせいパーソナリティーしょうがい キヤウ―シヤウガイ 【境界性―障害】
〔borderline personality disorder〕
健康な人格と精神病の境界にある心性。自己の同一性が確立しておらず,目標を持つことが困難な傾向があり,社会病理的行為や社会生活不適応などの障害を示すことが多い。
境界条件
きょうかいじょうけん キヤウ―デウ― [5] 【境界条件】
座標を変数として含む関数についての微分方程式で,考えている領域の境界において解となる関数やその導関数が満たすべき条件。
境界線
きょうかいせん キヤウ― [0] 【境界線】
土地などのさかいを示す線。
境界高血圧
きょうかいこうけつあつ キヤウ―カウ― [8][7] 【境界高血圧】
血圧が,最高血圧159ミリメートル以下最低血圧90ミリメートル以上の状態。
→高血圧
境目
さかいめ サカヒ― [4][0] 【境目】
(1)くぎりになる所。境界。「隣の家との―に垣根を巡らす」
(2)物事の分かれ目。きわ。「ここが勝つか負けるかの―だ」
境目
さいめ 【際目・境目】
さかいめ。境界。「隣国―の論により/浄瑠璃・妹背山」
境目
さかいめ【境目】
a border(line);→英和
a boundary (line) <between> .→英和
境目論
さいめろん 【境目論】
田畑などの土地の境界あらそい。「―もすまぬに,遊山に出るは/浮世草子・胸算用 3」
境線
さかいせん サカヒ― 【境線】
JR 西日本の鉄道線。鳥取県米子・境港間,17.9キロメートル。弓ヶ浜を縦断する。
境論
さかいろん サカヒ― [2] 【境論】
境界争い。
境迎え
さかむかえ [3] 【坂迎え・境迎え】
(1)郷里に帰ってくる人を村境まで出迎えること。また,そこで酒宴をすること。特に,伊勢参りなど社寺参詣の旅から戻った者を出迎えての酒宴。さかむかい。
(2)平安時代,新任の国司が任国の国境に入るとき,国府の役人が出迎えてもてなした儀式。「始めて其の国に下りけるに―の饗(アルジ)を為たりければ/今昔 28」
(3)人を出迎えて,酒などを出してもてなすこと。「御―の為に酒を持ちて参りて候ふ/謡曲・藤栄」
境遇
きょうぐう【境遇】
one's lot;circumstances (事情);environment (環境).→英和
境遇
きょうぐう キヤウ― [0] 【境遇】
その人の置かれた環境や身辺の諸事情。身の上。境涯。「不幸な―に育つ」
墓
はか [2] 【墓】
遺骸や遺骨を葬る所。また,そこにしるしとして立てた石・木など。塚。墳墓。
墓
はか【墓】
a grave;→英和
a tomb.→英和
墓場 a graveyard;→英和
a cemetery (共同墓地).→英和
墓前
ぼぜん [0] 【墓前】
はかの前。「―にぬかずく」
墓前に
ぼぜん【墓前に(で)】
before (at) the grave.→英和
墓参
ぼさん [0] 【墓参】 (名)スル
はかまいり。[季]秋。
墓参する
ぼさん【墓参する】
visit a grave.→英和
墓参り
はかまいり [3] 【墓参り】 (名)スル
墓へ行って拝むこと。特に,盂蘭盆(ウラボン)に先祖の墓に参ること。墓参(ボサン)。[季]秋。
墓参りする
はかまいり【墓参りする】
visit a person's grave.
墓園
ぼえん [0] 【墓園・墓苑】
霊園。墓地。
墓地
ぼち【墓地】
a graveyard;→英和
a churchyard;→英和
a cemetery (共同墓地).→英和
墓地
ぼち [1] 【墓地】
死んだ人を葬って墓を建てる場所。墓場。
墓地
はかち [0] 【墓地】
墓場。ぼち。
墓域
ぼいき [1][0] 【墓域】
墓地として区切られた地域。墓場。
墓場
はかば [3] 【墓場】
墓のある所。墓地。墓所。
墓守
はかもり [0][2] 【墓守(り)】
墓の清掃など管理をする人。
墓守り
はかもり [0][2] 【墓守(り)】
墓の清掃など管理をする人。
墓室
ぼしつ [0] 【墓室】
墳墓で,棺を納める部屋。
→玄室
墓所
ぼしょ [1] 【墓所】
はかば。墓地。
墓所
はかしょ [3][0] 【墓所】
墓のある所。墓地。墓場。ぼしょ。
墓所
むしょ 【墓所】
墓のある所。はかば。[日葡]
墓所
はかどころ [3] 【墓所】
墓のあるところ。はかしょ。ぼしょ。
墓掘り
はかほり [0][4] 【墓掘り】
墓穴を掘ること。また,その人。
墓木
ぼぼく [1] 【墓木】
墓の上に植えた木。
墓標
ぼひょう【墓標】
a grave post.
墓標
ぼひょう [0] 【墓標・墓表】
(1)墓石などに死者の氏名・死亡年月日・業績などを記した文。
(2)埋葬場所の目印に建てる石や木の柱。はかじるし。
墓標
はかじるし [3] 【墓標】
⇒ぼひょう(墓標)
墓畔
ぼはん [0] 【墓畔】
墓地のかたわら。
墓相
ぼそう [0] 【墓相】
その人の運勢に影響するといわれる墓の形や建て方,方角などの特色。
墓石
はかいし [0] 【墓石】
墓のしるしとして立てる石。ぼせき。
墓石
ぼせき【墓石】
a gravestone.→英和
墓石
ぼせき [0] 【墓石】
はかいし。
墓石
はかいし【墓石】
a tombstone.→英和
墓碑
ぼひ [0][1] 【墓碑】
死者の氏名・戒名・没年月日などを刻んだ墓石。はかいし。
墓碑
ぼひ【墓碑】
a tombstone;→英和
a gravestone.→英和
墓碑銘 an epitaph.→英和
墓碑銘
ぼひめい [2] 【墓碑銘】
死者の経歴・業績などを刻んだ,墓石の字句や文章。墓銘。
墓碣
ぼけつ [0] 【墓碣】
〔「碣」は円形の石〕
墓標の石。墓石。
墓穴
はかあな [0] 【墓穴】
遺骸や遺骨を埋める穴。ぼけつ。
墓穴
ぼけつ [0] 【墓穴】
はかあな。
墓穴を掘る
ぼけつ【墓穴を掘る】
dig one's own grave.
墓苑
ぼえん [0] 【墓園・墓苑】
霊園。墓地。
墓薙
はかなぎ [0] 【墓薙】
盂蘭盆(ウラボン)に墓を掃除すること。
墓表
ぼひょう [0] 【墓標・墓表】
(1)墓石などに死者の氏名・死亡年月日・業績などを記した文。
(2)埋葬場所の目印に建てる石や木の柱。はかじるし。
墓詣で
はかもうで [3] 【墓詣で】 (名)スル
墓参り。
墓誌
ぼし [1] 【墓誌】
板石・青銅板などに刻まれて墓中に納められた文。広義には墓石など墳墓の地上部分に刻まれたものをも含める。死者の経歴・事跡などを記し,末尾に韻文の銘(墓誌銘)を入れる。
墓誌銘
ぼしめい [2] 【墓誌銘】
墓誌の終わりに加える銘や詩文。
〔誤って「墓誌」の意にも用いる〕
墓銘
ぼめい [0] 【墓銘】
墓石に刻んだ字句や文章。墓碑銘。
墓門
ぼもん [0] 【墓門】
墓地の入口。
増
ぞう [1] 【増】
(1)ふえること。ふやすこと。
⇔減
「昨年に比べ五万円の―」
(2)〔増阿弥の製作にかかることから〕
能面の一。「羽衣」「葛城」のシテなど,神性を帯びた女性に用いる。増女(ゾウノオンナ)。
増(2)[図]
増
まし【増】
an increase;→英和
an addition;→英和
an extra (余分).→英和
2割〜 20 percent increase <in wages> .
増える
ふえる【増える】
increase <in number> ;→英和
multiply (倍加).→英和
目方が〜 put on weight.
増える
ふ・える [2] 【増える・殖える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 ふ・ゆ
数や量が多くなる。
⇔減る
「人が―・える」「金が―・える」「水量が―・える」「水ニヌレテ―・エタ/ヘボン(三版)」
〔「殖える」は財産や動植物に関して使うことが多い〕
増さる
まさ・る [2][0] 【増さる】 (動ラ五[四])
数量や程度が大きくなる。ふえる。「雨で川の水かさが―・る」「数知らず苦しきことのみ―・れば/源氏(桐壺)」
増し
まし [0] 【増し】
■一■ (名)
ふえること。また,付け加えること。割り増し。「骨を折つたから―を呉れといふ/平凡(四迷)」「五割―の値段」
■二■ (名・形動)
他と比べて少しはまさっている・こと(さま)。「こんなものでもないより―だ」
増して
まして 【増して】 (連語)
〔動詞「ます(増)」の連用形に助詞「て」の付いたもの〕
…以上に。「何にも―大切なこと」
→ます(増)
増し刷り
ましずり [0] 【増し刷り】 (名)スル
「ぞうさつ(増刷)」に同じ。
増し担保
ましたんぽ [3] 【増し担保】
(1)担保物権の設定後,目的物の滅失や毀損が生じた場合に,担保力維持のために担保の目的物を増加すること。
(2)株式の貸借取引・信用取引が膨張し相場が過熱するのを規制するため,通常の担保のほかに徴収する追加担保。
増し水
ましみず [2][0] 【増し水】
(1)水が増すこと。また,増した水。出水。
(2)水の量を多くするために加える水。
増す
ます【増す】
[ふえる]increase <in number> ;→英和
rise (川の水などが);→英和
[ふやす]increase;add <to a person's reputation> ;→英和
raise <a person's salary> .→英和
増す
ま・す [0] 【増す・益す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)数・量が多くなる。ふえる。増加する。
⇔減る
「川の水かさが―・す」「人口が―・す」
(2)程度が以前よりもはなはだしくなる。強まる。「痛みが―・す」「食欲が―・す」「スピードが―・すにつれ揺れもひどくなる」「しだいに親しみが―・してくる」「信用が―・す」
(3)(「…に増す」の形で)優越する。すぐれる。「彼女は以前に―・して美しくなった」「だれにも―・して心配している」「聞きしに―・してすばらしい」「一杯の濁れる酒にあに―・さめやも/万葉 345」
□二□(他動詞)
(1)量をふやす。「売り上げを―・す」「エンジンの出力を―・す」
(2)程度を強める。また,数量をふやす。「船はしだいに速度を―・して南に向かった」「木々の緑が一段と濃さを―・した」「群集はしだいにその数を―・していった」「星が輝きを―・す」
(3)いっそうすぐれるようにする。「色をも音をも―・すけぢめ,ことになむわかれける/源氏(初音)」
[可能] ませる
増す増す
ますます [2] 【益益・益・増す増す】 (副)
〔動詞「ます(増)」を重ねたもの〕
程度がはなはだしくなるさま。なおいっそう。「―元気です」「―天候が悪くなる」「多々―弁ず」
増やす
ふや・す [2] 【増やす・殖やす】 (動サ五[四])
数量が多くなるようにする。ふえるようにする。
⇔減らす
「財産を―・す」
〔「殖やす」は財産や動植物に関して使うことが多い〕
[可能] ふやせる
増ゆ
ふ・ゆ 【増ゆ・殖ゆ】 (動ヤ下二)
⇒ふえる
増上
ぞうじょう [0] 【増上】
〔仏〕 宗教上の能力などが,外部からの影響によって強化されること。
増上寺
ぞうじょうじ ゾウジヤウ― 【増上寺】
東京都港区芝公園内にある浄土宗鎮西流の大本山。山号,三縁山。徳川将軍家の菩提所。空海の弟子宗叡の開創した真言宗光明寺を,1385年浄土宗増上寺と改める。江戸時代に関東の浄土宗を統括する寺院となり,上野の寛永寺と権勢を競った。
増上慢
ぞうじょうまん [3] 【増上慢】
(1)〔仏〕 七慢の一。まだ完全に悟りを開いていないのに,悟りを開いたと思って,おごりたかぶること。
(2)実力もないのに自己を過信して思い上がること。
増上縁
ぞうじょうえん [3] 【増上縁】
〔仏〕
(1)他の物事が生ずることを助ける働きをする縁。
(2)浄土教で三縁の一。弥陀(ミダ)の名号を唱えれば,臨終のときに聖衆の来迎を受けて必ず往生できること。
増井
ますい マスヰ 【増井】
姓氏の一。
増井清
ますいきよし マスヰ― 【増井清】
(1887-1981) 解剖学者・遺伝学者。鶏の性決定に関する遺伝学的研究で画期的な業績を残した。また,初生雛の雌雄鑑別法の開発を推進し,世界の養鶏業に多大な影響を及ぼした。
増作
ぞうさく [0] 【増作】 (名)スル
作物の収穫が増えること。
⇔減作
増価
ぞうか [0] 【増価】 (名)スル
〔経〕 財産の評価額が時価の値上がりに伴って上がること。
増便
ぞうびん [0] 【増便】 (名)スル
航空機・自動車・船などの,定期便の回数をふやすこと。「行楽シーズンには―する」
増便
ぞうびん【増便】
an increase in the number <of> .→英和
増俸
ぞうほう [0] 【増俸】 (名)スル
給料を増額すること。
⇔減俸
増備
ぞうび [1] 【増備】 (名)スル
設備をふやすこと。
増兵
ぞうへい [0] 【増兵】 (名)スル
兵士の数をふやすこと。
増兵する
ぞうへい【増兵する】
reinforce the troops.
増分
ぞうぶん [0] 【増分】
(1)ふえた分。
(2)関数 �=�(�)で変数 � の二つの値 ��,�� に対する関数の値を �(��), �(��)とするとき,��−��, �(��)−�(��)をそれぞれ �,� の増分といい,それぞれ Δ�,Δ� で表す。
増刊
ぞうかん [0] 【増刊】 (名)スル
雑誌などの定期的な刊行物で,定期以外に刊行すること。また,そのもの。「特集号を―する」「新春―号」
増刊
ぞうかん【(夏季)増刊】
a special[an extra](summer) number.
増刷
ぞうさつ【増刷】
additional printing.〜する print <additional 2,000 copies> .→英和
増刷
ぞうさつ [0] 【増刷】 (名)スル
追加して印刷・発行すること。また,その印刷物。ましずり。「急遽五万部を―する」
増加
ぞうか [0] 【増加】 (名)スル
数量がふえること。ふやすこと。
⇔減少
「人口が―する」
増加
ぞうか【増加】
increase;→英和
addition;→英和
augmentation.〜する increase <in number,quantity> ;augment;→英和
multiply;→英和
grow.→英和
‖増加額 the amount increased.増加率 the rate of increase.
増加関数
ぞうかかんすう [4] 【増加関数】
ある関数の定義域内で,変数が増加するのに伴って関数の値が増加するような関数。
⇔減少関数
増助郷
ましすけごう 【増助郷】
⇒加助郷(カスケゴウ)
増募
ぞうぼ [1][0] 【増募】 (名)スル
定員や金額の枠を広げて,募集の規模を大きくすること。「新卒を―する」
増勢
ぞうせい [0] 【増勢】
増加する勢い。「―がいちじるしい」
増反
ぞうたん [0] 【増反】 (名)スル
作付け面積をふやすこと。
⇔減反
増収
ぞうしゅう【増収】
an increased yield (収穫);an increase of income (収入).
増収
ぞうしゅう [0] 【増収】 (名)スル
収入や収穫がふえること。
⇔減収
「農作物の―をはかる」
増員
ぞういん [0] 【増員】 (名)スル
人数をふやすこと。定員をふやすこと。
⇔減員
「係員を―する」
増員する
ぞういん【増員する】
increase the staff[personnel].→英和
増基
ぞうき 【増基】
平安中期の僧・歌人。中古三十六歌仙の一人。号,庵主(イオヌシ)。天暦(947-957)頃の比叡山の僧という。紀行文芸風の家集「増基法師集(庵主)」がある。生没年未詳。
増大
ぞうだい [0] 【増大】 (名)スル
数量・程度などがふえたり大きくなったりすること。「危険が―する」
増大する
ぞうだい【増大する】
enlarge;→英和
increase.→英和
増大号 an enlarged number.
増富温泉
ますとみおんせん 【増富温泉】
山梨県北部の須玉町,金峰山(キンプサン)山麓にある塩泉。ラジウム含有量が世界屈指の鉱泉として知られる。
増幅
ぞうふく [0] 【増幅】 (名)スル
(1)波動・振動の振幅を大きくすること。特に,入力電気信号の電流・電圧の小さな振幅変化を増大させて出力すること。
(2)(比喩的に)話の内容や物事の状態が拡大すること。「話が―されて伝わっているらしい」
増幅
ぞうふく【増幅】
《電》amplification.〜する amplify.→英和
‖増幅器 an amplifier.
増幅器
ぞうふくき [4][3] 【増幅器】
増幅作用を行わせるための装置。真空管増幅器・トランジスタ増幅器・ IC 増幅器などがある。アンプリファイアー。アンプ。
増床
ぞうしょう [0] 【増床】
(1)病院で,患者用のベッド数を増やすこと。
(2)デパートなどの売り場面積を増やすこと。
増強
ぞうきょう [0] 【増強】 (名)スル
人員や設備をふやして,力を強くすること。「兵力を―する」
増強
ぞうきょう【増強】
reinforcement;→英和
a <military> buildup.〜する reinforce;→英和
strengthen.→英和
増徴
ぞうちょう [0] 【増徴】 (名)スル
税を今までよりも多く取り立てること。
増悪
ぞうあく [0] 【増悪】 (名)スル
病状が悪化すること。「病勢が―する」
増感
ぞうかん [0] 【増感】
(1)〔化〕 一般に,光化学反応で,反応物質とは別の物質の存在によって,光化学反応が促進される現象。
(2)弱い照明でも撮影できるように,フィルムに事前に微弱な光を与えて感度を上昇させる処理。また,露出不足のフィルムの現像の際,薬品によって画像の濃度を上げる処理。
⇔減感
増感剤
ぞうかんざい [3] 【増感剤】
(1)光化学反応で,光エネルギーを吸収し,反応物質に伝達することによって,光化学反応を促進する物質。光合成におけるクロロフィルなど。
(2)フィルムの感度を高めたり,色調をよくするために用いる薬品。また,現像の際に,増感のために加える薬品。
増援
ぞうえん [0] 【増援】 (名)スル
人員をふやしてたすけること。「―部隊」「一個師団を―する」
増援
ぞうえん【増援】
reinforcement.→英和
〜する reinforce.→英和
‖増援隊 reinforcements.
増本
ますもと 【増本】
姓氏の一。
増本量
ますもとはかる 【増本量】
(1895-1987) 物理学者。広島県生まれ。東北大教授。コバルトの新変態を発見したほか,超不変鋼・新 KS 鋼など多数の特殊合金を発明し,金属物理学の発達に貢献。
増枠
ぞうわく [0] 【増枠】 (名)スル
割り当ての枠をふやすこと。
増様
まさざま 【増様】 (形動ナリ)
数量・程度が増していくさま。「督の殿の御方の女房は,この御方よりも―に急ぐ/栄花(初花)」
増殖
ぞうしょく [0] 【増殖】 (名)スル
(1)ふえて多くなること。「富資(トミ)が年々―して/火の柱(尚江)」
(2)生物の個体や細胞などが,数をます現象。個体の場合は,生殖ともいう。
(3)稚魚の放流や魚礁の設置などを人為的に行い,自然の中で,水産資源の増大を図ること。
→養殖
増殖
ぞうしょく【増殖】
multiplication.→英和
〜する multiply;→英和
increase.→英和
増殖炉
ぞうしょくろ [4] 【増殖炉】
核分裂によって消費される核燃料物質に比べ,新たに生じる核燃料物質の方が上回るように設計された原子炉。
→転換炉
増毛
ぞうもう [0] 【増毛】
自毛に人工毛髪を結びつけたり,人工毛髪を結着させた細い糸を自毛の中に紛れ込ませたりする義髪法。
増水
ぞうすい [0] 【増水】 (名)スル
水量が増加すること。
⇔減水
「大雨で川が―する」
増水する
ぞうすい【増水する】
<Rivers> rise[swell] <by 5 inches> .→英和
増水標 a floodmark.
増派
ぞうは [0] 【増派】 (名)スル
軍隊や救援隊などをさらにふやして派遣すること。「警官隊を―する」
増減
ぞうげん [0][3] 【増減】 (名)スル
数量がふえることとへること。また,ふやしたりへらしたりすること。「乗客は季節によって―する」「飛行機の発着数を―する」
増減する
ぞうげん【増減する】
increase or decrease;vary;→英和
rise and fall.
増炭
ぞうたん [0] 【増炭】 (名)スル
石炭の産出量をふやすこと。
⇔減炭
増版
ぞうはん [0] 【増版】 (名)スル
「増刷(ゾウサツ)」に同じ。
増産
ぞうさん【増産】
a production increase;increased production.〜する increase production.
増産
ぞうさん [0] 【増産】 (名)スル
生産量をふやすこと。
⇔減産
「食糧を―する」
増田
ますだ 【増田】
姓氏の一。
増田
ました 【増田】
姓氏の一。
増田長盛
ますだながもり 【増田長盛】
⇒ましたながもり(増田長盛)
増田長盛
ましたながもり 【増田長盛】
(1545-1615) 安土桃山時代の武将。尾張の人。仁右衛門とも称す。豊臣氏五奉行の一人。大和郡山の領主。関ヶ原の戦いでは西軍方。戦後,武蔵岩槻に流され,大坂城落城後,自刃。
増発
ぞうはつ【増発】
an increased issue <of notes> ;→英和
operation of an extra train.〜する issue <additional notes> ;run a special train.
増発
ぞうはつ [0] 【増発】 (名)スル
(1)乗り物の運行回数をふやすこと。「スキー列車を―する」
(2)紙幣・公債などの発行をふやすこと。
増益
ぞうえき [0] 【増益】 (名)スル
(1)利益が増加すること。
⇔減益
(2)増し加えること。また,増し加わること。「智識を―するに/新聞雑誌 20」
増石
ぞうこく [0] 【増石】 (名)スル
酒・醤油などの醸造高をふやすこと。
⇔減石
増税
ぞうぜい [0] 【増税】 (名)スル
課税の額を増すこと。既存の税率を引き上げたり,新税を創設することをいう。
⇔減税
増税
ぞうぜい【増税】
a tax increase.〜する increase taxes <on a thing,on a person> .‖増税案 a tax increase bill.
増穂
ますほ 【増穂】
姓氏の一。
増穂残口
ますほざんこう 【増穂残口】
(1655-1742) 江戸前期の神道家・国学者。豊後(ブンゴ)の人。卜部(ウラベ)流の神道を学び,通俗神道を説き広めた。著「神路の天引草」「直路の常世草」など。
増築
ぞうちく【増築】
extension[enlargement]of a building;an annex.→英和
〜する extend[enlarge]a building.‖増築工事 extension work.
増築
ぞうちく [0] 【増築】 (名)スル
現在の建物に新しい建物をつけ加えること。建て増し。「子供部屋を―する」
増結
ぞうけつ [0] 【増結】 (名)スル
列車に,途中から,あるいは臨時に車両を増して連結すること。「当駅で二両―する」
増結する
ぞうけつ【増結する】
add cars[carriages] <to a train> .‖増結車 an extra carriage.
増給
ぞうきゅう [0] 【増給】 (名)スル
給料の額がふえること。
増置
ぞうち [1][0] 【増置】 (名)スル
これまでよりふやして設置すること。増設。「営業所を―する」
増血
ぞうけつ【増血】
blood making.増血剤 a blood-making medicine.
増血
ぞうけつ [0] 【増血】 (名)スル
血液中の赤血球を増加させること。また,増加すること。
増血剤
ぞうけつざい [4][3] 【増血剤】
「造血薬」に同じ。
増補
ぞうほ [1] 【増補】 (名)スル
不足しているところを補いふやすこと。「旧版を―する」「改訂―」
増補
ぞうほ【増補】
an enlargement;→英和
a supplement.→英和
〜する enlarge;→英和
supplement.‖(改訂)増補版 an (a revised and) enlarged edition <of> .
増補文献備考
ぞうほぶんけんびこう 【増補文献備考】
朝鮮の文物・制度などを分類して述べた書。二五〇巻。朴容大・趙昇九らの編。李太王の命令で編纂され,1908年成立。
増訂
ぞうてい [0] 【増訂】 (名)スル
本や文章の不足をつけ加え誤りを正すこと。補訂。「―版」「―して新版を出す」
増設
ぞうせつ【増設】
an increase <of buildings> ;→英和
extension.→英和
〜する establish more <schools> ;install more <telephones> .
増設
ぞうせつ [0] 【増設】 (名)スル
設備をさらに追加してつくること。「水道管を―する」
増誉
ぞうよ 【増誉】
(1032-1116) 平安末期の天台宗の僧。藤原経輔の子。京都聖護院の開山。天台宗修験の発展に貢献。白河・堀河両天皇に重用され,その護持僧となる。熊野三山検校(ケンギヨウ)。天台座主(ザス)。
増賀
ぞうが 【増賀】
(917-1003)
〔「僧賀」とも書く〕
平安中期の天台宗の僧。橘恒平の子。比叡山で慈慧に師事した。名声を嫌い狂気を装って963年多武峰にはいり,約40年間住した。後世,遁世者の理想像として慕われた。
増資
ぞうし [0] 【増資】 (名)スル
企業が資本金を増加すること。
⇔減資
「新工場設立時に三割―する」
増資する
ぞうし【増資する】
increase the capital.→英和
増資株 additional stocks.
増資プレミアム
ぞうしプレミアム [5] 【増資―】
(1)新株発行を額面額以上の金額で行なったときに,企業に生ずる株式発行金額のうち,資本に組み入れない金額のこと。
(2)新株の払い込み金額と時価との(株主に生ずる)差額。
増車
ぞうしゃ [0] 【増車】 (名)スル
タクシーなどの車両の運行台数をふやすこと。
⇔減車
増進
ぞうしん【増進】
increase;→英和
promotion;advance.→英和
〜する increase <efficiency> ;promote <health> ;→英和
build up <one's strength> .
増進
ぞうしん [0] 【増進】 (名)スル
力や勢いをますこと。
⇔減退
「少量の晩酌は食欲を―させる」「体力―剤」
増配
ぞうはい【増配】
an increased dividend (配当);an increased ration (配給).〜する increase the rations <of> .
増配
ぞうはい [0] 【増配】 (名)スル
株式などの配当や配給量をふやすこと。
⇔減配
「利益の大幅増により―する」
増量
ぞうりょう [0] 【増量】 (名)スル
分量をふやすこと。
⇔減量
「薬剤を―する」
増鏡
ますかがみ 【増鏡】
歴史物語。一七巻。一九巻または二〇巻の増補本もある。二条良基作とする説が有力だが未詳。応安年間(1368-1375)頃の成立か。「大鏡」などにならって,後鳥羽天皇即位から後醍醐天皇の隠岐(オキ)からの還幸まで,一五代約150年間の歴史を編年体で記す。「源氏物語」や「栄花物語」の影響を受け,流麗な擬古文で叙す。四鏡の一。
増長
ぞうちょう [0] 【増長】 (名)スル
〔古くは「ぞうじょう」〕
(1)次第に大きくなること。はなはだしくなること。現在はよくないことについて用いる。増大。「怠惰を―させる」「才能は煩悩の―せるなり/徒然 38」
(2)思い上がること。つけあがること。「おだてればすぐ―する」
増長する
ぞうちょう【増長する】
grow presumptuous;be puffed up.
増長天
ぞうじょうてん ゾウヂヤウ― 【増長天】
〔梵 Virūḍhaka〕
四天王の一。帝釈(タイシヤク)天に仕え,須弥山(シユミセン)の中腹にあって南方を守護する神。像は赤色で怒りの相を表し,矛(ホコ)などを持って甲冑(カツチユウ)をつける。
増長天[図]
増長天
ぞうちょうてん 【増長天】
⇒ぞうじょうてん(増長天)
増阿弥
ぞうあみ 【増阿弥】
室町時代の田楽師。世阿弥に芸を高く評価された名手。生没年未詳。
増音程
ぞうおんてい [3] 【増音程】
完全音程や長音程を半音だけ広く変化させた音程。
→減音程
増額
ぞうがく【増額】
(an) increase <of,in> .→英和
〜する increase[raise] <a person's salary to> .〜を要求する ask an additional sum <for> .
増額
ぞうがく [0] 【増額】 (名)スル
金額をふやすこと。
⇔減額
「手当を―する」
墜死
ついし [0] 【墜死】 (名)スル
高い所からおちて死ぬこと。「断崖から―する」
墜死する
ついし【墜死する】
be killed in a plane crash (飛行機で).
墜緒
ついしょ [1] 【墜緒】
勢いが衰えた事業。だめになりそうな事柄。「再び談話(ハナシ)の―を紹(ツゴ)うと試みても/浮雲(四迷)」
墜落
ついらく [0] 【墜落】 (名)スル
(1)高い所から落ちること。「飛行機が―する」
(2)盛んな状態から急速に衰えた状態になること。「得意の絶頂から―する」
墜落
ついらく【墜落】
a fall;→英和
a drop;→英和
a crash (飛行機の).→英和
〜する fall;drop;crash.
墝埆
こうかく カウ― [0] 【磽确・墝埆】 (名・形動)[文]ナリ
石ころが多く,土地がやせている・こと(さま)。ぎょうかく。「瘠土―にして耕作に便ならざれば/新聞雑誌 51」
墝埆
ぎょうかく ゲウ― [0] 【磽确・墝埆】 (名・形動)[文]ナリ
「こうかく(磽确)」の慣用読み。
墨
すみ【墨】
India(n) ink;China[Chinese]ink;an ink stick (固体).〜で書く write in Indian ink.〜をする rub an ink stick.〜をつける smear with ink.いかの〜 cuttlefish ink.〜色の black.→英和
墨
すみ [2] 【墨】
(1)油煙・松煙を膠(ニカワ)で固め,硯(スズリ)ですって書画を書くのに用いるもの。また,それをすって作った黒い液。
(2)絵の具を固めて作り,硯などですって絵などを書くときに用いるもの。朱墨・藍(アイ)墨など。
(3)まっ黒なすす。「鍋(ナベ)の―」
(4)タコ・イカなどの体内にある黒い汁。身に危険が迫った時,噴出して外敵の目をくらます。「タコが―を吐く」
(5){(1)}で書いたり染めたりした色。
(6)「墨染め」の略。「―の衣」
(7)「墨縄」「墨糸」の略。「―を打つ」
(8)印刷用の黒インク。「―一色」
墨の衣
すみのころも 【墨の衣】
墨染めの衣。
墨の袂
すみのたもと 【墨の袂】
墨染めの衣。
墨付
すみつき [2][4] 【墨付(き)】
(1)(紙などの)墨の付き具合。
(2)墨で書いた筆の跡。筆跡。
(3)書誌学用語で,写本などの文字や絵などが書かれている部分。
(4)〔末尾に墨で書き判をしたところから〕
中世・近世,将軍や諸大名が臣下に与えた証明書。判物(ハンモツ)。
→御墨付(オスミツキ)
(5)機嫌。顔色。人のあしらい。「少し―がわるいを駕(カゴ)のもの見てとり/洒落本・初葉南志」
(6)口上(コウジヨウ)。挨拶。「互に味な―を子太郎がひつ取つて/浄瑠璃・妹背山」
墨付き
すみつき [2][4] 【墨付(き)】
(1)(紙などの)墨の付き具合。
(2)墨で書いた筆の跡。筆跡。
(3)書誌学用語で,写本などの文字や絵などが書かれている部分。
(4)〔末尾に墨で書き判をしたところから〕
中世・近世,将軍や諸大名が臣下に与えた証明書。判物(ハンモツ)。
→御墨付(オスミツキ)
(5)機嫌。顔色。人のあしらい。「少し―がわるいを駕(カゴ)のもの見てとり/洒落本・初葉南志」
(6)口上(コウジヨウ)。挨拶。「互に味な―を子太郎がひつ取つて/浄瑠璃・妹背山」
墨付け正月
すみつけしょうがつ [5] 【墨付け正月】
正月一四日あるいは一五日に,鍋墨(ナベズミ)などを他人につけて歩く行事。墨塗りまつり。墨付けまつり。
墨傘
すみがさ [3] 【墨傘】
地紙を黒く染めた日傘。
墨入れ
すみいれ [4][3] 【墨入れ】
(1)「墨壺(スミツボ)」に同じ。
(2)図面などを,墨または製図用インクで仕上げること。
墨刑
ぼくけい [0] 【墨刑】
⇒ぼっけい(墨刑)
墨刑
ぼっけい ボク― [0] 【墨刑】
中国,古代の五刑の一。額や腕などに入れ墨をする刑罰。
墨刺
すみさし [0] 【墨差(し)・墨刺(し)】
へら状に削った竹の先端を細かく割った竹筆。大工・石工などが墨をつけて木材や石材に線を引くのに用いる。
墨刺し
すみさし [0] 【墨差(し)・墨刺(し)】
へら状に削った竹の先端を細かく割った竹筆。大工・石工などが墨をつけて木材や石材に線を引くのに用いる。
墨勅
ぼくちょく [0] 【墨勅】
〔朱印をおさないところから〕
天子・天皇直筆の勅書。宸筆(シンピツ)の勅書。
墨台
ぼくだい [0] 【墨台】
「墨床(ボクシヨウ)」に同じ。
墨堤
ぼくてい [0] 【墨堤】
隅田川の土手。
墨場
ぼくじょう [0] 【墨場】
書家などが集う場所。
墨場必携
ぼくじょうひっけい ボクヂヤウ― 【墨場必携】
古人の詩や成句などを集めて字数ごとに配列し,書家の揮筆の便に供した書。市河米庵著。1836年佐藤一斎の序。1880年刊。
墨塗
すみぬり 【墨塗】
狂言の一。遠国の大名が帰国に際し,なじみの女のもとへ別れを言いに行く。女が水で目をぬらして涙のようにみせかけているのを見た太郎冠者は,水を墨と取りかえる。女はそれともしらず,墨を塗って真っ黒になる。墨塗女。
墨塗り祭
すみぬりまつり [5] 【墨塗(り)祭】
「墨付け正月」に同じ。
墨塗祭
すみぬりまつり [5] 【墨塗(り)祭】
「墨付け正月」に同じ。
墨壺
すみつぼ [0][2] 【墨壺】
(1)大工・石工などが直線を引くときに用いる道具。巻き込んだ墨糸を墨池を通して引き出し,材に張り渡してはじいて線をつける。
(2)墨汁を入れた壺。墨入れ。墨斗(スミツモ)。
墨壺(1)[図]
墨太
すみぶと [0] 【墨太】 (名・形動)[文]ナリ
字を書いた筆のあとが太い・こと(さま)。筆太。「―に書き上げる」
墨子
ぼくし 【墨子】
(1)中国,戦国時代の魯(宋または楚とも)の思想家。墨家の始祖。墨は姓,名は翟(テキ)。工匠の子といわれる。儒家に学んだが,のちに儒家の仁を差別愛であるとして,無差別的博愛の兼愛を説き,平和論を唱え,儒家と並び称せられるほどの勢力の学派を立てた。生没年未詳。
(2)思想書。五三編現存。兼愛・非攻・非楽・非命・節用など,墨家の始祖,墨子の説く十大主張をはじめ,後期墨家の論理学的思惟・守城法などを記す。
墨字
すみじ [0] 【墨字】
点字に対して,普通に書いたり印刷したりした文字。
墨字
ぼくじ [0] 【墨字】
(1)墨で書いた文字。
(2)点字に対して,普通に書かれた文字。
墨守
ぼくしゅ [1] 【墨守】 (名)スル
〔墨子がよく城を守り通し,楚軍を退けたという故事から〕
昔からのしきたりや自説を固く守ること。「旧習を―する」
墨守する
ぼくしゅ【墨守する】
cling[stick] <to old customs> .→英和
墨客
ぼっきゃく ボク― [0] 【墨客】
⇒ぼっかく(墨客)
墨客
ぼっかく ボク― [0] 【墨客】
書画をよくする人。ぼっきゃく。「文人―」
墨家
ぼっか ボク― [1] 【墨家】
中国,戦国時代の諸子百家の一。墨子を祖とする学派。儒家の説く礼楽をしりぞけ,兼愛(無差別の愛)・交利(相互扶助)を唱え,勤倹節約を重んじた。
墨家
ぼくか [1] 【墨家】
⇒ぼっか(墨家)
墨差
すみさし [0] 【墨差(し)・墨刺(し)】
へら状に削った竹の先端を細かく割った竹筆。大工・石工などが墨をつけて木材や石材に線を引くのに用いる。
墨差し
すみさし [0] 【墨差(し)・墨刺(し)】
へら状に削った竹の先端を細かく割った竹筆。大工・石工などが墨をつけて木材や石材に線を引くのに用いる。
墨帖
ぼくじょう [0] 【墨帖】
「法帖(ホウジヨウ)」に同じ。
墨床
ぼくしょう [0] 【墨床】
すりかけの墨を置く道具。墨台。
墨引き
すみひき [0] 【墨引き】
書状の封じ目。
墨打ち
すみうち [4][3] 【墨打ち】
(1)墨縄で線を引くこと。
(2)前もって手を打っておくこと。「淀さまへは取做しの―をしておくほどに/桐一葉(逍遥)」
墨挟み
すみばさみ [3] 【墨挟み】
「墨柄(スミヅカ)」に同じ。
墨掛け
すみかけ [4][0] 【墨掛け】 (名)スル
木材から板や柱などの部材を取るために,木口(コグチ)に所要の印や線をつけること。
墨描き
すみがき [0][4] 【墨書き・墨描き】
(1)墨でかくこと。また,そのかいたもの。
(2)日本画で,墨だけで物の輪郭を描き構図を定めること。また,彩色後,描線を生かして仕上げる技法。
(3)平安時代の宮廷の絵所の役職の一。「絵所に上手多かれど,―に選ばれて/源氏(帚木)」
墨摺り
すみずり [0] 【墨摺り】
(1)版木を摺るのに墨だけを用いること。また,その摺ったもの。
(2)更紗(サラサ)の模様の骨描(コツガ)きを彫刻版で摺り,彩色を筆で行うもの。
墨斑
すみふ [0] 【墨斑】
植物の葉で,淡緑色の地に濃緑色の斑が入っているもの。
墨曲尺
すみがね [0][2] 【墨矩・墨曲尺】
〔古くは「すみかね」とも〕
(1)「曲尺(カネジヤク){(1)}」に同じ。
(2)〔建〕 {(1)}を使って,建築用木材に工作用の墨付けをする技術。規矩術(キクジユツ)。
墨書
ぼくしょ [1] 【墨書】 (名)スル
墨で書くこと。また,その書いたもの。「座右銘を―する」
墨書き
すみがき [0][4] 【墨書き・墨描き】
(1)墨でかくこと。また,そのかいたもの。
(2)日本画で,墨だけで物の輪郭を描き構図を定めること。また,彩色後,描線を生かして仕上げる技法。
(3)平安時代の宮廷の絵所の役職の一。「絵所に上手多かれど,―に選ばれて/源氏(帚木)」
墨書土器
ぼくしょどき [4] 【墨書土器】
文字や人面などを墨書した土器。日本で七〜一〇世紀頃まで盛行。
墨本
ぼくほん [0] 【墨本】
「法帖(ホウジヨウ)」に同じ。
墨東
ぼくとう 【墨東・濹東】
〔「墨」「濹」は「隅田川」の意〕
隅田川の東岸にあたる地域。今の東京都墨田区一帯の雅称。
墨柄
すみづか [0] 【墨柄】
短くなった墨をするとき,手が汚れないように墨を挟む用具。竹などで作る。墨挟み。墨の柄(ツカ)。墨継ぎ。
墨染
すみぞめ [0] 【墨染(め)】
□一□
(1)墨で染めたような黒い色。
(2)「墨染め衣」の略。
(3)僧のこと。「―も兼て好むは色と酒/柳多留 61」
□二□京都市伏見区の地名。墨染寺がある。近世,遊郭のあった所。
墨染の衣
すみぞめのころも 【墨染(め)の衣】
「墨染め衣(ゴロモ)」に同じ。
墨染の袈裟
すみぞめのけさ 【墨染(め)の袈裟】
黒く染めた袈裟。
墨染め
すみぞめ [0] 【墨染(め)】
□一□
(1)墨で染めたような黒い色。
(2)「墨染め衣」の略。
(3)僧のこと。「―も兼て好むは色と酒/柳多留 61」
□二□京都市伏見区の地名。墨染寺がある。近世,遊郭のあった所。
墨染めの
すみぞめの 【墨染めの】 (枕詞)
墨染めが黒く,暗いことから「たそがれどき」「夕べ」「鞍馬」などにかかる。「―黄昏時(タソガレドキ)の朧夜(オボロヨ)に/古今六帖 5」「―のゆふべになればひとりゐて/古今(雑体)」「―鞍馬の山にいる人は/後撰(恋四)」
墨染めの衣
すみぞめ【墨染めの衣】
a (Buddhist's) black robe.
墨染めの衣
すみぞめのころも 【墨染(め)の衣】
「墨染め衣(ゴロモ)」に同じ。
墨染めの袈裟
すみぞめのけさ 【墨染(め)の袈裟】
黒く染めた袈裟。
墨染め衣
すみぞめごろも [5] 【墨染(め)衣】
(1)黒く染めた衣。黒色の僧衣。
(2)ねずみ色の喪服。
墨染桜
すみぞめざくら [5] 【墨染桜】
(1)桜の一種。花は小さく単弁で白いが,茎・葉とも青く,薄墨色のように見える。
(2)墨染{□二□}のあたりにあったという伝説上の桜。藤原基経の死をいたんで上野峯雄が「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」と詠じたところ,墨染め色に咲いたという。
墨染衣
すみぞめごろも [5] 【墨染(め)衣】
(1)黒く染めた衣。黒色の僧衣。
(2)ねずみ色の喪服。
墨水
ぼくすい 【墨水】
隅田川の異名。
〔「隅田川」の「隅」に「墨」を当てたもの〕
墨汁
ぼくじゅう【墨汁】
India ink.
墨汁
ぼくじゅう [0] 【墨汁】
(1)墨をすった黒い汁。また,すぐに使えるように製造した黒色の墨液。
(2)イカ・タコの黒い排出液。
墨汁嚢
ぼくじゅうのう [3] 【墨汁嚢】
イカやタコに特有な器官。墨汁を蓄え,他の動物に襲われたときなどに墨汁管を経て肛門の近く外套腔から水とともに排出する。
墨江
すみのえ 【墨江・住吉】
「すみよし(住吉){(2)}」に同じ。
墨池
ぼくち [1] 【墨池】
(1)硯(スズリ)で,くぼんでいて水や墨汁をためるところ。硯池(ケンチ)。
(2)すみつぼ。
墨流し
すみながし [3] 【墨流し】
(1)「墨流し染め」の略。
(2)水面に字や絵をかく方法。小豆粉・黄柏(オウハク)・ミョウバンを麻布に包んで水で濡らし,紙に字・絵をかいたのち,その紙を水に浮かべて軽く突くと紙は沈み,字や絵だけが水面に残る。
(3)タテハチョウ科のチョウ。開張約65ミリメートル。はねは薄墨色で複雑な白斑があり,緑青色の光沢がある。口吻は赤色。本州以南,台湾まで分布。
墨流し染
すみながしぞめ [0] 【墨流し染(め)】
墨液または顔料を水面にたらして流水状・波紋状の模様をつくり,それを紙や布に移しとる染め方。墨流し。
墨流し染め
すみながしぞめ [0] 【墨流し染(め)】
墨液または顔料を水面にたらして流水状・波紋状の模様をつくり,それを紙や布に移しとる染め方。墨流し。
墨浜
ぼくひん 【墨浜】
隅田川両岸一帯の雅称。
墨消ち歌
すみけちうた [4] 【墨滅歌・墨消ち歌】
古今和歌集の歌の中で,古写本に書かれていながら墨で消してあるもの。流布(ルフ)本では巻末にまとめられている。ぼくめつか。
墨液
ぼくえき [0] 【墨液】
墨(スミ)の液。
墨滅歌
ぼくめつか [4] 【墨滅歌】
⇒すみけちうた(墨滅歌)
墨滅歌
すみけちうた [4] 【墨滅歌・墨消ち歌】
古今和歌集の歌の中で,古写本に書かれていながら墨で消してあるもの。流布(ルフ)本では巻末にまとめられている。ぼくめつか。
墨烏賊
すみいか [2] 【墨烏賊】
(1)コウイカの別名。
(2)シリヤケイカの別名。
墨煮
すみに [0] 【墨煮】
イタリア・スペイン料理で,イカの身とその墨を煮たもの。
墨田
すみだ 【墨田】
東京都二三区の一。隅田川と荒川放水路に挟まれた地。商工業地区。旧本所区と向島区が合併。
墨画
ぼくが [0] 【墨画】
すみえ。水墨画。
墨痕
ぼっこん ボク― [0] 【墨痕】
筆で書いた字の墨のつき具合。筆のあと。「―鮮やかにしたためる」
墨痕淋漓
ぼっこんりんり ボク― [5] 【墨痕淋漓】 (ト|タル)[文]形動タリ
筆で書いた文字が黒々と,生き生きとして勢いのあるさま。
墨直し
すみなおし [3] 【墨直し】
石碑などの字にさした墨が風雨であせたのを,新しく墨をさして直すこと。
墨矩
すみがね [0][2] 【墨矩・墨曲尺】
〔古くは「すみかね」とも〕
(1)「曲尺(カネジヤク){(1)}」に同じ。
(2)〔建〕 {(1)}を使って,建築用木材に工作用の墨付けをする技術。規矩術(キクジユツ)。
墨磨り
すみすり [4][3] 【墨磨り】
(1)硯(スズリ)の古称。
(2)墨をすること。
墨磨り瓶
すみすりがめ [4] 【墨磨り瓶】
硯がめ。水入れ。
墨筆
ぼくひつ [0] 【墨筆】
(1)墨と筆。また,墨をつけて書く筆。
(2)墨と筆で書いた書画。
墨糸
すみいと [0] 【墨糸】
墨壺(スミツボ)に巻き込まれている糸。木材などに線を引くために用いる。すみなわ。
→墨壺
墨糸[図]
墨絵
すみえ【墨絵】
an India(n)-ink drawing.
墨絵
すみえ [0] 【墨絵】
(1)水墨画(スイボクガ)。
(2)墨で線描きした絵。「よき―に髪どもをおほひたるやうに見ゆ/紫式部日記」
墨継
すみつぎ [4][0][3] 【墨継(ぎ)】
(1)筆で文字を書いているとき,途中で筆に,新たに墨を含ませて書き継ぐこと。
(2)「墨柄(スミヅカ)」に同じ。
墨継ぎ
すみつぎ [4][0][3] 【墨継(ぎ)】
(1)筆で文字を書いているとき,途中で筆に,新たに墨を含ませて書き継ぐこと。
(2)「墨柄(スミヅカ)」に同じ。
墨縄
すみなわ [0][2] 【墨縄】
「墨糸(スミイト)」に同じ。
墨翟
ぼくてき 【墨翟】
中国,戦国時代の思想家,墨子の本名。
墨肌
すみはだ [0] 【澄肌・墨肌】
刀身に見える,黒く澄んだ斑点。なまず肌。
墨色
すみいろ [0] 【墨色】
(1)書いたり染めたりした墨の色合い。ぼくしょく。
(2)墨で字を書かせ,その色合いでその人の吉凶を判断する一種の占い。墨色の考え。「占ひ,御判―相性の考へ,見て上ませう/浄瑠璃・新版歌祭文」
墨色
ぼくしょく [0] 【墨色】
(文字や墨絵などの)すみの色。また,すみのような色。
墨衣
すみごろも [3] 【墨衣】
黒く染めた衣。墨染めの衣。
墨袋
すみぶくろ [3] 【墨袋】
イカの体内で墨の入っている内臓。
墨象
ぼくしょう [0] 【墨象】
前衛芸術としての書道。前衛書道。
墨跡
ぼくせき [0] 【墨跡・墨蹟】
筆で書いた文字。筆跡。書跡。特に日本では,禅僧の筆跡をさしていう語。
墨蹟
ぼくせき [0] 【墨跡・墨蹟】
筆で書いた文字。筆跡。書跡。特に日本では,禅僧の筆跡をさしていう語。
墨銀
ぼくぎん [0] 【墨銀】
⇒メキシコ銀
墨隈
すみぐま [0] 【墨隈】
絵画手法の一。陰影・濃淡を表すときに淡墨で隈取りすること。
墨香
ぼっこう ボクカウ [0] 【墨香】
すみのかおり。
墨髭
すみひげ [2] 【墨髭】
墨や炭などで顔に書いた作り髭。奴(ヤツコ)が書いたり,勝負で負けた者の顔に書いたりした。
墨魚
ぼくぎょ [1] 【墨魚】
イカの異名。
墩
とん [1] 【榻・墩】
〔「とん(榻)」は唐音〕
中国で用いられる陶磁製の太鼓状の腰掛け。主に庭園で用いられる。
墳つ
うごも・つ 【墳つ】 (動タ四)
土などが盛り上がる。うぐもつ。うごもる。「壁ガ―・ツ/ヘボン」[名義抄(図書寮本)]
墳る
うごも・る 【墳る】 (動ラ四)
土が盛り上がる。うごもつ。うぐもつ。[色葉字類抄]
墳丘
ふんきゅう [0] 【墳丘】
墓の上に土・石などを積んで築いた丘状・台状の高い塚。
→土饅頭(ドマンジユウ)
墳丘墓
ふんきゅうぼ [3] 【墳丘墓】
弥生時代に盛土によって墓域を画した墓制。方形・円形・長方形・前方後円形・双方中円形・双方中方形・四隅突出形の各種の墳丘があり,甕棺(カメカン)・木槨(モツカク)・竪穴式石室の複数葬の埋葬施設がある。西日本に分布し地域差が大きく,古墳のような統一性はみられない。
墳塋
ふんえい [0] 【墳塋】
墓。墓場。
墳墓
ふんぼ [1] 【墳墓】
死体や遺骨を葬った所。はか。おくつき。
墳墓
ふんぼ【墳墓】
a grave;→英和
a tomb.→英和
墳墓の地 one's birthplace.
墳墓の地
ふんぼのち 【墳墓の地】
(1)自分の祖先の墓のある所。ふるさと。
(2)自分の一生を終わるつもりの地。
墳墓発掘罪
ふんぼはっくつざい [1][4] 【墳墓発掘罪】
墳墓の覆土を除去し,または墓石等を破壊・解体して,墳墓を破壊する犯罪。
墻壁
しょうへき シヤウ― [0] 【牆壁・墻壁】
(1)石・煉瓦(レンガ)・土などで築いた塀。
(2)へだてるもの。じゃま。
墾る
は・る 【墾る】 (動ラ四)
田畑や道を新しく開く。開墾する。「草陰の安努な行かむと―・りし道/万葉 3447」
墾田
はりた 【墾田】
新たに開墾した田。治田(チデン)。こんでん。「郡の北二里に山田の里あり,多く―となれり/常陸風土記」
墾田
こんでん [0] 【墾田】
律令制下,新たに開墾した田地。723年の三世一身の法,743年の墾田永年私財法以後増加の一途をたどり,班田収授法崩壊・荘園成立の要因となった。はりた。
墾田
はるた [0] 【墾田】
〔「はる」は開墾の意〕
乾田のこと。湿田をいう地方もある。
墾田永年私財法
こんでんえいねんしざいほう 【墾田永年私財法】
743年に発布された土地法。位階による開墾面積の制限などを条件に,墾田の永世私有を許したもの。三世一身の法を大幅に推進したもので,これによって公地公民の大原則が崩れ,社寺・貴族による大土地所有が活発化し,荘園制成立の要因となった。墾田永世私財法。墾田永代私有法。墾田永財法。
壁
かべ [0] 【壁】
(1)建物の外部を囲み,また内部を仕切るもの。「―を塗る」「部屋の―に絵を掛ける」
(2)大きな困難や障害。「記録の―」
(3)人と人との間のへだて。「二人の間に―ができる」
(4)登山用語で,直立した岩壁。フェース。
(5)〔女房詞〕
豆腐。おかべ。
(6)(壁を「塗る」を「寝(ヌ)る」にかけて)夢。「まどろまぬ―にも人を見つるかな/後撰(恋一)」
(7)近世後期,江戸で,野暮(ヤボ)なことの意を表す通語。「野暮を―とはさていかに/洒落本・一目土堤」
壁
へき [1] 【壁】
(1)かべ。しきり。
(2)二十八宿の一。北方の星宿。壁宿。なまめぼし。
壁
かべ【壁】
a wall;→英和
a partition (仕切).→英和
〜にぶつかる strike a snag;→英和
be deadlocked.〜を塗る plaster a wall.‖壁板 wainscot.壁掛け a tapestry.壁紙 wallpaper.壁新聞 a wall newspaper.壁土 plaster;stucco.壁に耳あり <諺> Walls have ears.
壁一重
かべひとえ [4] 【壁一重】
壁ひとつを境にして隣り合って住んでいること。また,非常に接近していること。
壁上布
かべじょうふ [3] 【壁上布】
⇒壁透綾(カベスキヤ)
壁下地
かべしたじ [3][4] 【壁下地】
壁土を塗る時の骨となるもの。間渡(マワタ)し竹を取り付け,小舞(コマイ)を縦横に組んで作る。かべしろ。
壁中書
へきちゅうしょ [0] 【壁中書】
⇒壁(カベ)の中(ナカ)の書(フミ)
壁代
かべしろ [0] 【壁代】
(1)宮殿などで,母屋(モヤ)と庇(ヒサシ)との間を隔てるために,長押(ナゲシ)から垂らした,綾(アヤ)・絹で作った帷帳(イチヨウ)。
(2)「壁下地(カベシタジ)」に同じ。
壁代(1)[図]
壁土
かべつち [0] 【壁土】
壁を塗るのに使う土。
壁塁
へきるい [0] 【壁塁】
城壁をめぐらしたとりで。
壁塗
かべぬり [0] 【壁塗(り)】 (名)スル
壁を塗ること。また,それを職業とする人。左官。
壁塗り
かべぬり [0] 【壁塗(り)】 (名)スル
壁を塗ること。また,それを職業とする人。左官。
壁宿
なまめぼし 【壁宿】
二十八宿の壁(ヘキ)宿の和名。アンドロメダ座のアルファ星とペガサス座のガンマ星に相当。やまめぼし。
壁寸莎
かべすさ [0] 【壁苆・壁寸莎】
〔「かべずさ」とも〕
壁土に混ぜるすさ。すさ。
壁床
かべどこ [0] 【壁床】
床の間の一。床板や床柱を用いず,上に落とし懸けを入れて床の間としたもの。釣り床。
壁御召
かべおめし [4][3] 【壁御召】
よこ糸に練り染めの壁糸を使い,細かい皺(シボ)を出した,御召に似た織物。
壁掛
かべかけ [3][0] 【壁掛(け)】
室内の壁に掛ける装飾品。
壁掛け
かべかけ [3][0] 【壁掛(け)】
室内の壁に掛ける装飾品。
壁新聞
かべしんぶん [3] 【壁新聞】
主張やニュースなどを記し,職場・教室・街頭などの壁や掲示板に張り出す,一種の新聞。多くは手書き。
壁書
へきしょ [0][1] 【壁書】
⇒かべがき(壁書)
壁書き
かべがき [0] 【壁書き】
(1)壁に書いたもの。また,その文字。
(2)法令や掟(オキテ)などを木や紙に書いて壁に掲示したもの。特に中世,幕府や大名が発布した法令。へきしょ。
壁板
かべいた [0] 【壁板】
(1)壁に張ってある板。
(2)洋間の装飾などに用いる,蒔絵(マキエ)を施した塗り板。
壁構造
かべこうぞう [3] 【壁構造】
〔建〕 柱や梁(ハリ)を用いず,壁や床など面状の部材の組み合わせで支える構造。
壁泉
へきせん [0] 【壁泉】
建物の壁に,彫刻などで飾った水の噴出口を設けた噴水。
壁渡殿
かべわたどの 【壁渡殿】
寝殿造りなどで,左右を壁塗りにした渡り廊下。
→透渡殿(スキワタドノ)
壁画
へきが [0] 【壁画】
壁面・天井などに描いた絵画。
壁画
へきが【壁画】
a wall painting;a mural.→英和
壁画古墳
へきがこふん [4] 【壁画古墳】
墓室の壁に絵を描いた古墳。
壁立
へきりつ [0] 【壁立】
崖(ガケ)などが壁のようにきり立っていること。へきりゅう。「―数仞なる所/日本風景論(重昂)」
壁糸
かべいと [0] 【壁糸】
強く縒(ヨ)った太糸と縒らない細糸を合わせて上縒りをかけた糸。太い糸が細い糸に螺旋(ラセン)状に巻きついた形になり,織物の表面に凹凸が現れる。
壁糸織
かべいとおり [0] 【壁糸織(り)】
緯(ヨコ)糸に壁糸を用いた平織物。主に夏の着物地とする。壁織り。
壁糸織り
かべいとおり [0] 【壁糸織(り)】
緯(ヨコ)糸に壁糸を用いた平織物。主に夏の着物地とする。壁織り。
壁紙
かべがみ [0] 【壁紙】
保護と装飾とをかねて,室内の壁に貼りつける紙。
壁絽
かべろ [0] 【壁絽】
よこ糸に壁糸を用いて織った絽(ロ)。
壁縮緬
かべちりめん [3] 【壁縮緬】
よこ糸に壁糸を,たて糸に縮緬糸を使い,ちぢみのように細かい皺(シボ)を織り出した地の厚い絹布。帯地などに用いた。壁ちょろ。
壁織
かべおり [0] 【壁織(り)】
⇒壁糸織(カベイトオ)り
壁織り
かべおり [0] 【壁織(り)】
⇒壁糸織(カベイトオ)り
壁羽二重
かべはぶたえ [3] 【壁羽二重】
よこ糸に壁糸を織り込み皺(シボ)を出した羽二重。主に友禅生地とする。
壁苆
かべすさ [0] 【壁苆・壁寸莎】
〔「かべずさ」とも〕
壁土に混ぜるすさ。すさ。
壁著羅
かべちょろ [0] 【壁著羅】
⇒壁縮緬(カベチリメン)
壁蝨
だに [2] 【蜱・壁蝨】
(1)〔古くは「たに」とも〕
ダニ目に属する節足動物の総称。一対の鋏角(キヨウカク),一対の触肢と四対の脚を持つ。種類はきわめて多く,あらゆる環境にすむ。人畜に寄生して,吸血し,激しいかゆみを与えたり,伝染病を媒介する種類もある。
(2)社会に寄生し,市民に害を与えるきらわれもの。「町の―」
壁蝨
だに【壁蝨】
a (dog) tick (虫); <米話> a hoodlum[street vermin](町の).→英和
壁訴訟
かべそしょう [3] 【壁訴訟】
(1)聞く者もいないのにひとりでぐちを言うこと。
(2)それとなく頼みこむこと。「下されものが遅いとしらじらしい―/浮世草子・禁短気」
(3)遠回しに当てこすること。「聞えよがしの―/人情本・梅児誉美 3」
壁越し
かべごし [0] 【壁越し】
壁を隔てて物事をすること。「―に聞く」
壁透綾
かべすきや [3] 【壁透綾】
透綾の一種でたて糸に生糸,よこ糸に壁糸を用いたもの。夏物として使われる。壁上布(カベジヨウフ)。
壁量
かべりょう [2] 【壁量】
〔wall quantity〕
構造計算に使用する耐力壁の量を算定する数量。一方向の耐力壁の長さの合計をその階の床面積で除した値。
壁間
へきかん [0] 【壁間】
柱と柱との間の壁の部分。また,壁。
壁隣
かべどなり [3] 【壁隣】
壁を隔てた隣の家や部屋。合壁(カツペキ)。
壁面
へきめん [0][3] 【壁面】
壁の表面。「絵画で―を飾る」
壁面線
へきめんせん [0] 【壁面線】
建築基準法上,建築物の位置を整え環境の向上を図るために指定される,建築物の壁・柱・門などの位置を制限する線。
壁風通
かべふうつう [3] 【壁風通】
よこ糸に壁糸を使った風通織り。明治時代,婦人用の夏着として流行した。
壁龕
へきがん [0] 【壁龕】
西洋建築で,壁・柱の垂直面につくったくぼみ。彫刻などを飾る。ニッチ。
壅塞
ようそく [0] 【壅塞】 (名)スル
ふさぐこと。さえぎること。「僕の途(ミチ)を―す/花柳春話(純一郎)」
壅蔽
ようへい [0] 【壅蔽】 (名)スル
ふさぎおおうこと。「恣に聖明を―するの跡あるを見て/佳人之奇遇(散士)」
壇
だん【壇】
a platform;→英和
a rostrum (演壇);→英和
a pulpit (教会の).→英和
壇
だん [1] 【壇】
(1)一段と高くこしらえた所や設備。「―に登る」「ひな―」
(2)土を盛ったりして高くした祭りや儀式を行う場所。
(3)〔梵 maṇḍala〕
土を盛ったり,木で囲ったりして作る修法や授戒などを行う特殊な場所。
→曼荼羅(マンダラ)
壇ノ浦
だんのうら 【壇ノ浦】
山口県下関市,早鞆(ハヤトモ)瀬戸の海岸一帯の地。源平最後の合戦場。安徳帝を祀(マツ)る赤間神宮がある。
壇ノ浦の合戦
だんのうらのかっせん 【壇ノ浦の合戦】
1185年の長門壇ノ浦における源平最後の合戦。平宗盛の率いる平家は源義経を総大将とする源氏の軍勢に敗北。安徳天皇は二位尼とともに入水,宗盛らは捕らえられて,平家一門は滅亡した。
壇上
だんじょう【壇上】
on the platform.→英和
壇上
だんじょう [0] 【壇上】
(教壇・演壇などの)壇の上。「―に立つ」
壇上げ
だんあげ [0] 【壇上げ】
忌み明けのしるしに酒宴を行うこと。また,その酒宴。
壇場
だんじょう [0] 【壇場】
〔仏〕 修法(シユホウ)のための壇や戒壇を設けてある場所。
壇家
だんか【壇家】
a parishioner.→英和
壇所
だんしょ [1] 【壇所】
〔仏〕 修法(シユホウ)のための壇を築いた所。
壇法
だんぽう [0] 【壇法】
〔仏〕 密教で修法(シユホウ)・儀式を行う際に壇を構える方法。その種類や宗派によって様式が異なる。
壇浦兜軍記
だんのうらかぶとぐんき 【壇浦兜軍記】
人形浄瑠璃。時代物。文耕堂・長谷川千四作。1732年初演。近松門左衛門作「出世景清」の改作。現在は三段目の阿古屋の「琴責め」の段が上演される。
壊える
く・える [2] 【壊える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 く・ゆ
くずれる。「土が柔かで―・えますから地面は歩行(アル)かれません/高野聖(鏡花)」「塞きに塞くともなほや―・えなむ/万葉 687」
壊す
こわ・す コハス [2] 【壊す・毀す】 (動サ五[四])
(1)物体に力を加えて,もとの形を崩したりばらばらにしたりする。破壊する。「古い家屋を―・す」「ドアを―・して中に入る」
(2)故障をおこさせて,正常な働きを失わせる。役に立たなくする。「時計をとり落として―・す」「働きすぎて体を―・した」「腹を―・す」
(3)良い状態をだめにする。つぶす。「せっかくのいい話を―・す」「雰囲気を―・す」
(4)高額の貨幣を小額の貨幣に変える。くずす。「一万円札を―・す」
[可能] こわせる
壊つ
こぼ・つ [2] 【毀つ・壊つ】 (動タ五[四])
〔古くは「こほつ」と清音〕
(1)こわす。「物は―・たれたる中に一箇は立ち/金色夜叉(紅葉)」
(2)削り取る。剃り落とす。「片端剃るやら―・つやら/浄瑠璃・国性爺合戦」
〔「毀れる」に対する他動詞〕
壊る
こわ・る コハル 【壊る・毀る】 (動ラ下二)
⇒こわれる
壊れ
こわれ【壊れ】
breakage (破損);→英和
a fragment (破片).→英和
〜た broken.→英和
〜やすい fragile.→英和
‖壊れ物 a fragile article.壊れ物注意 <注意書> Fragile―Handle with Care.
壊れ
こわれ コハレ [3] 【壊れ・毀れ】
こわれること。また,こわれたもの。「壁の―」
壊れる
こわれる【壊れる】
break;→英和
be broken;be damaged;go to pieces;get out of order (狂う).
壊れる
こわ・れる コハレル [3] 【壊れる・毀れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こは・る
(1)物の形が崩れたりばらばらになったりする。「皿が―・れる」「地震でビルが―・れる」
(2)機械・器具が正常な働きをしなくなる。故障する。「テレビが―・れる」
(3)計画や約束がまとまらなくなる。成り立たなくなる。だめになる。「計画が―・れる」「商談が―・れる」
壊れ物
こわれもの コハレ― [0][5] 【壊れ物・毀れ物】
(1)こわれたもの。
(2)こわれやすいもの。「―注意」
壊乱
かいらん クワイ― [0] 【壊乱・潰乱】 (名)スル
(秩序などを)乱しやぶること。「風俗を―する/社会百面相(魯庵)」
壊劫
えこう ヱコフ [0][1] 【壊劫】
〔仏〕 四劫の第三。水・火・風により世界が崩壊してゆく期間。
→四劫
壊変
かいへん クワイ― [0] 【壊変】
⇒崩壊(ホウカイ)(2)
壊屋
かいおく クワイヲク [0] 【壊屋】
こわれた家。くずれた家。破屋。
壊崩
かいほう クワイ― [0] 【壊崩・潰崩】 (名)スル
建物や組織などがくずれこわれること。崩壊。「陣形全く―して/此一戦(広徳)」
壊廃
かいはい クワイ― [0] 【壊廃】
こわれすたれること。「家屋の―」
壊悪
かいあく クワイ― [0] 【壊悪】
道徳・秩序などが乱れてよくないこと。「風俗の―を救正する能はず/明六雑誌 30」
壊敗
かいはい クワイ― [0] 【壊敗】 (名)スル
こわれやぶれること。「総じて徳義―して/慨世士伝(逍遥)」
壊死
えし ヱ― [1] 【壊死】 (名)スル
生体の組織や細胞が局所的に死滅すること。また,その状態。火傷・感電などの物理的原因,腐蝕剤・毒物などの化学的原因,血液循環障害・神経性障害などの病理的原因によって生ずる。
壊滅
かいめつ クワイ― [0] 【壊滅・潰滅】 (名)スル
組織・機構などがすっかりこわれてなくなること。「大地震で村が―した」「―的な打撃を受ける」
壊滅
かいめつ【壊滅】
destruction;→英和
annihilation.〜する be destroyed[ruined,annihilated].〜的打撃を与える give a deadly blow <to> .
壊疽
えそ ヱ― [1] 【壊疽】
局所的に壊死(エシ)した組織の表面が黒変した状態。脱疽。
壊疽
えそ【壊疽】
《医》gangrene.→英和
壊破
かいは クワイ― [1] 【壊破】 (名)スル
こわすこと。また,こわれること。「豊臣氏二たび兵を大阪に起して…此結構を―せんとしたり/日本開化小史(卯吉)」
壊色
えしき ヱ― [0] 【壊色】
〔仏〕
〔「えじき」とも〕
袈裟(ケサ)のこと。通常,青壊色・黒壊色・木蘭(モクラン)壊色の三種類がある。不正色(フシヨウシキ)。
〔原義は濁った色の意。青・黄・赤・白・黒の五正色およびそれぞれの中間色のようなはっきりした色を,袈裟に使うことを禁じたことから〕
壊落
かいらく クワイ― [0] 【壊落】 (名)スル
崩れ落ちること。崩落。
壊血病
かいけつびょう【壊血病】
《医》scurvy.→英和
壊血病
かいけつびょう クワイケツビヤウ [0] 【壊血病】
ビタミン C が欠乏して起こる病気。歯肉からの出血・全身倦怠・衰弱などの症状がある。乳児の壊血病はメラー-バーロー病と呼び,骨形成障害が現れる。
壊裂
かいれつ クワイ― [0] 【壊裂・潰裂】 (名)スル
やぶれさけること。くずれさけること。「陣形全く―する/此一戦(広徳)」
壊頽
かいたい クワイ― [0] 【壊頽】 (名)スル
整っていたものが,くずれて乱れること。「綱紀が―する」「風俗が―する」
壊[毀]す
こわす【壊[毀]す】
break (down);→英和
destroy;→英和
pull down <a house> ;take <a machine> to pieces (分解).からだを〜 ruin one's health.
壌土
じょうど ジヤウ― [1] 【壌土】
(1)つち。土地。土壌。
(2)粘土が30パーセントほど混じった土壌。水分や養分の吸収・通気性にすぐれており,作物栽培に適する。
壎
けん [1] 【壎・塤】
古代中国の土製の吹奏楽器。外形は壺状で,内部は空洞。オカリナに似た土笛。
→壎[音声]
壒嚢鈔
あいのうしょう アイナウセウ 【壒嚢鈔】
〔「壒」は塵(チリ),「嚢」は袋の意〕
室町中期の類書。行誉の撰。七巻(正保板本は一五巻)。1446年成立。事物の起源や語源・語義,仏教に関する事柄など五三六項目にわたって和漢の古典を引用しながら解説する。
→塵添(ジンテン)壒嚢鈔
壕
ほり [2] 【堀・濠・壕】
(1)地面を掘って水を通したもの。堀割。
(2)地面を深く掘って敵の侵入を防ぐ防御施設としたもの。必要に応じて水をたたえたりする。
壕
ごう ガウ [1] 【濠・壕】
土を掘って作ったみぞ。また,城の周囲に設けた堀。
〔水をたたえたものを「濠」,水のないものを「壕」として区別する〕
壕舎
ごうしゃ ガウ― [1] 【壕舎】
地下に掘った避難用の穴ぐら。
壙穴
こうけつ クワウ― [0] 【壙穴】
死体を埋める穴。つかあな。墓穴。
壚土
ほけつち [2] 【壚土・惚け土】
ぼろぼろしていて,植物・作物に適さない土。
壚土
ろど [1] 【壚土】
(1)腐植土。くろつち。
(2)北海道道南部に分布する腐植質火山灰土。
壜
びん [1] 【瓶・壜】
〔「びん」は瓶の唐音〕
液体などを入れる容器。
壜詰
びんづめ [0][4] 【瓶詰(め)・壜詰(め)】
瓶につめること。また,つめたもの。「―にしたジャム」
壜詰め
びんづめ [0][4] 【瓶詰(め)・壜詰(め)】
瓶につめること。また,つめたもの。「―にしたジャム」
壟断
ろうだん [0] 【壟断】 (名)スル
〔「壟」は丘の意〕
(1)丘の高く切り立った所。
(2)〔ある男が丘から市場を見回し,品物を売るのに適した場所を探して利益を独占したという「孟子(公孫丑下)」の故事から〕
利益をひとりじめにすること。「手段を運(メグラ)して此の利を―せんものをと/緑簑談(南翠)」
壟畝
ろうほ [1] 【壟畝・隴畝】
(1)うねとあぜ。たはた。
(2)田舎。
壠
くろ [2] 【畔・壠】
(1)田と田の間の土の仕切り。あぜ。
(2)平地のうちの少し小高い場所。[名義抄]
士
し [1] 【士】
(1)男子。特に,学問・道徳を修めた男子についていう。「同好の―」「好学の―」「高潔の―」
(2)さむらい。武士。
(3)古代中国で,大夫と庶民との間に位した身分。
士人
しじん [1] 【士人】
(1)さむらい。
(2)教養・地位のある人。
士分
しぶん [1] 【士分】
さむらいの身分。「―に取り立てる」
士別
しべつ 【士別】
北海道中北部,名寄盆地南部にある市。テンサイなどの栽培,製糖・酪農,羊飼育が盛ん。
士力
しりょく [1] 【士力】
兵士の気力。士気。
士卒
しそつ [1][2] 【士卒】
士官と兵卒。また,兵隊。
士君子
しくんし [2] 【士君子】
学問があって,徳行の高い人。
士大夫
したいふ [2] 【士大夫】
(1)中国で,士と大夫。また,科挙出身の高級官僚。
→卿大夫士(ケイタイフシ)
(2)高い官職にある高潔の人。
士女
しじょ [1] 【士女】
男と女。紳士と淑女。
士官
しかん【士官】
an <a military,naval> officer.→英和
‖士官学校 a military academy.士官候補生 a cadet.
士官
しかん [1][2] 【士官】
(1)軍隊で,佐官・尉官の総称。
(2)高級船員の通称。
士官候補生
しかんこうほせい [6] 【士官候補生】
規定の学業を終了して,士官に任ぜられる資格をもった者。
士官学校
しかんがっこう [4] 【士官学校】
陸軍士官学校の略称。
士官学校事件
しかんがっこうじけん 【士官学校事件】
⇒十一月事件(ジユウイチガツジケン)
士師
しし [1] 【士師】
(1)中国周代に,刑をつかさどった役人。
(2)〔Judges〕
旧約聖書士師記に記されている王国成立以前のイスラエルにおけるカリスマ的指導者・救護者。大士師と小士師がいた。その多くは部族の長。裁(サバ)き司(ヅカサ)。
士庶
ししょ [1] 【士庶】
(1)士人と庶民。
(2)(貴人に対して)一般の人々。
士族
しぞく [1] 【士族】
(1)武士の家柄。
(2)1869年(明治2),版籍奉還に伴い旧武士の家系の者に与えられた身分の呼称。華族と異なり,なんら法律上の特典はなかった。1947年(昭和22)廃止。
士族反乱
しぞくはんらん [4] 【士族反乱】
明治維新後における不平士族の明治政府に対する反乱。封建的特権を剥奪(ハクダツ)された士族(旧武士)は,佐賀の乱・神風連の乱・秋月の乱・萩の乱・西南戦争などを通じて特権の回復や征韓を主張して蜂起したが,ことごとく鎮圧された。
士族授産
しぞくじゅさん [4] 【士族授産】
明治維新後,秩禄処分などで困窮した士族に対して政府や府県庁が行なった一連の救済策。事業資金の貸し付け,官有荒蕪地(コウブチ)の低額払い下げ,北海道移住の奨励など。
士朗
しろう シラウ 【士朗】
⇒井上(イノウエ)士朗
士民
しみん [1] 【士民】
武士と庶民。士族と平民。
士気
しき [2][1] 【士気】
戦いに臨む,兵士の意気込み。また,集団で事に臨む人々の意気込み・熱意。「―を鼓舞する」
士気
しき【士気】
morale.→英和
〜を鼓舞する raise the morale <of men> .〜が阻喪する become demoralized.
士籍
しせき [1][0] 【士籍】
士族の族籍。
士農工商
しのうこうしょう【士農工商】
the classes of warriors,farmers,artisans and tradesmen.
士農工商
しのうこうしょう [1] 【士農工商】
江戸時代の基本的身分制度。武士・農民・職人・商人をいう。工・商は一括して町人と呼ばれた。
士道
しどう [1] 【士道】
武士としてふみおこなうべき道義。
士風
しふう [1][0] 【士風】
武士の気風・風紀。「―にもとる」
士魂
しこん [2][0] 【士魂】
武士のたましい。
士魂商才
しこんしょうさい [2] 【士魂商才】
〔「和魂漢才」のもじり〕
武士の精神と商人の才とを兼ね備えること。
壬
みずのえ ミヅ― [3] 【壬】
〔水の兄(エ)の意〕
十干(ジツカン)の第九。
壬
じん [1] 【壬】
十干の第九。みずのえ。
壬二集
みにしゅう 【壬二集】
歌集。三巻。藤原家隆(通称,壬生(ミブ)二品)の家集。九条基家撰。1245年頃成立。六家集の一。玉吟集。壬生二品集。
壬午
じんご [1] 【壬午】
干支(エト)の一。みずのえうま。
壬午軍乱
じんごぐんらん 【壬午軍乱】
1882年壬午の年に,朝鮮の首都漢城(ソウル)で起きた事変。親日的な閔妃(ビンピ)政権の軍制改革に反対して大院君が軍隊を動かしたもので,日本人軍事教官殺害,日本公使館焼き打ちに発展したが失敗した。この結果済物浦(サイモツボ)条約が結ばれたが,その後清国が朝鮮支配を強化した。壬午事変。
壬生
みぶ 【壬生】
姓氏の一。
壬生
みぶ 【御乳・壬生】
大化前代,皇子の養育に奉仕した部(ベ)。壬生部(ミブベ)。
壬生
みぶ 【壬生】
(1)京都市中京区の地名。染色工場が多い。壬生寺がある。
(2)栃木県中南部,下都賀(シモツガ)郡の町。近世,鳥居氏の城下町。乾瓢(カンピヨウ)を特産。輸出玩具工場団地がある。
壬生寺
みぶでら 【壬生寺】
京都市中京区壬生にある律宗の寺。761年聖武天皇の勅願により鑑真(ガンジン)の創建と伝える。快賢が中興し,小三井寺と称した。壬生狂言で有名。また,新撰組ゆかりの地でもある。壬生地蔵。
壬生忠岑
みぶのただみね 【壬生忠岑】
平安中期の歌人・歌学者。三十六歌仙の一人。忠見の父。古今集の撰者の一人。著「和歌体十種(忠岑十体)」,家集「忠岑集」。生没年未詳。
壬生忠見
みぶのただみ 【壬生忠見】
平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。忠岑(タダミネ)の子。後撰集時代の有数の歌人。「天徳四年内裏歌合」の詠者。家集「忠見集」。生没年未詳。
壬生念仏
みぶねんぶつ [3] 【壬生念仏】
京都の壬生寺で,四月二一日から二九日まで行われる念仏の行事。この間に,壬生狂言が行われる。壬生大念仏。[季]春。
壬生狂言
みぶきょうげん [3] 【壬生狂言】
京都市壬生寺の大念仏会で行う黙劇狂言。四月下旬に催される。鰐口(ワニグチ)・締太鼓(シメダイコ)・横笛だけの囃子(ハヤシ)で,多く能・狂言から影響を受けた筋を身振りのみの無言で展開する。壬生踊り。壬生猿楽。[季]春。
→壬生念仏
壬生艾
みぶよもぎ [3] 【壬生艾】
キク科の多年草。サントニンを含み,昭和の初めにドイツからシナヨモギの近縁種を輸入し京都の壬生で栽培,品種改良された。
壬生菜
みぶな [2][0] 【壬生菜】
アブラナ科の越年草。京都市壬生で古くから栽培。ミズナ{(1)}に似るが,大きな株となり,葉に切り込みがない。香りと辛みがあり,漬物にする。
壬申
じんしん [0] 【壬申】
干支(エト)の一。みずのえさる。
壬申の乱
じんしんのらん 【壬申の乱】
672年,壬申の年,天智天皇の子大友皇子と同天皇の実弟大海人皇子(オオアマノオウジ)との間で起こった皇位継承をめぐる争い。一か月余の戦いの結果,大友皇子は自害し,大海人皇子が翌年正月即位して天武天皇となり,以後大化の改新が一層強力に推進された。
壬申戸籍
じんしんこせき 【壬申戸籍】
1872年(明治5)壬申の年,明治政府が作った最初の全国的戸籍。「四民平等」の推進を前提としていたが,士族・平民・新平民などの身分差別呼称を残した。
壬辰倭乱
じんしんわらん 【壬辰倭乱】
豊臣秀吉による文禄の役の朝鮮側からの呼称。慶長の役は丁酉(テイユウ)倭乱という。
壮
そう サウ 【壮】
■一■ [1] (名・形動)[文]ナリ
(1)活力に満ちあふれ,勇ましいこと。男らしいこと。また,そのさま。「叔父は老て益益―なれば/花柳春話(純一郎)」
(2)元気で充実した年頃。三〇歳前後。普通,男性についていう。「年歯未だ―/日本風景論(重昂)」
■二■ (接尾)
助数詞。灸(キユウ)をすえる回数を数えるのに用いる。
壮丁
そうてい サウ― [0] 【壮丁】
(1)成年に達した一人前の男。壮年の男。壮夫。「―は車を離れて水を呑むもあり/湯ケ原ゆき(独歩)」
(2)旧制で,徴兵検査の適齢者。
壮健
そうけん サウ― [0] 【壮健】 (名・形動)[文]ナリ
体が健康で元気な・こと(さま)。「御―で何よりです」「―に暮らす」
[派生] ――さ(名)
壮健な
そうけん【壮健な】
healthy;→英和
sound;→英和
in good health.
壮図
そうと サウ― [1] 【壮図】
規模が非常に大きく,立派な計画。雄図。「―を抱く」「―むなしく挫折した」
壮士
そうし サウ― [1] 【壮士】
(1)勇ましくて元気のいい男。壮年の男。
(2)明治時代,自由民権思想の普及のために活動した闘士。
(3)ことさら社会正義などをふりかざして談判におしかけ,強要・脅迫などをする無頼漢。
壮士役者
そうしやくしゃ サウ― [4] 【壮士役者】
壮士芝居の役者。書生役者。
壮士芝居
そうししばい サウ―ヰ [4] 【壮士芝居】
明治20年代,壮士{(2)}が民権思想普及のために始めた演劇。角藤(スドウ)定憲らが大阪で上演したのが最初で,川上音二郎一座を経て新派劇へと展開した。書生芝居。
壮大
そうだい サウ― [0] 【壮大】 (名・形動)[文]ナリ
大きくてりっぱな・こと(さま)。「―な王宮」「―な構想」
[派生] ――さ(名)
壮大な
そうだい【壮大な】
magnificent;→英和
grand;→英和
splendid.→英和
壮夫
そうふ サウ― [1] 【壮夫】
壮年の男。また,血気盛んな男。
壮宏
そうこう サウクワウ [0] 【壮宏】 (形動)[文]ナリ
広くて立派なさま。「規模の雄大―なる『フヰンガル窟』/日本風景論(重昂)」
壮年
そうねん サウ― [0] 【壮年】
働き盛りの年頃。「―期」
壮年
そうねん【壮年】
<in> the prime of manhood; <a man in> the prime of life.
壮年期地形
そうねんきちけい サウ― [6] 【壮年期地形】
地形輪廻(リンネ)の幼年期に続いて出現すると考えられる地形。浸食が進み,初生的な平坦面はほとんど消え去り,谷は深い V 字形となり,鋭く切り立った峰が並ぶようになる。
壮心
そうしん サウ― [0] 【壮心】
さかんな志。大望を抱いた心。壮志。
壮志
そうし サウ― [1] 【壮志】
勇ましい志。立派な志。
壮快
そうかい サウクワイ [0] 【壮快】 (名・形動)[文]ナリ
体が元気で,気力がみなぎり,気持ちがよい・こと(さま)。「―な気分」
壮快な
そうかい【壮快な】
exciting;stirring.→英和
壮挙
そうきょ サウ― [1] 【壮挙】
勇気のいる,大がかりな仕事・冒険など。また,その計画。「ヒマラヤ登頂の―」
壮挙
そうきょ【壮挙】
a great undertaking;a heroic attempt.
壮時
そうじ サウ― [1] 【壮時】
若く,元気さかんな時期。
壮気
そうき サウ― [1] 【壮気】
さかんな元気。
壮漢
そうかん サウ― [0] 【壮漢】
勇ましく元気さかんな男。
壮烈
そうれつ サウ― [0] 【壮烈】 (名・形動)[文]ナリ
勇ましく立派なこと。激しく勇ましいこと。また,そのさま。「―な最期」
[派生] ――さ(名)
壮烈な
そうれつ【壮烈な】
heroic;→英和
sublime;→英和
brave.→英和
壮盛
そうせい サウ― [0] 【壮盛】 (名・形動)[文]ナリ
若くさかんなさま。また,その年ごろ。「自(ミヅカラ)脩むるの志気次第に―なることを/西国立志編(正直)」
壮絶
そうぜつ サウ― [0] 【壮絶】 (名・形動)[文]ナリ
非常に勇ましく激しい・こと(さま)。「―な戦い」
[派生] ――さ(名)
壮絶な
そうぜつ【壮絶な】
heroic.→英和
壮美
そうび サウ― [1] 【壮美】 (名・形動)[文]ナリ
(1)壮大で美しい・こと(さま)。「―な大宮殿」
(2)美学で,壮麗で畏敬の念を起こさせるような美。崇高。
[派生] ――さ(名)
壮美な
そうび【壮美な】
sublime;→英和
grand.→英和
壮者
そうしゃ【壮者】
a man in his prime.〜をしのぐ put younger people to shame.
壮者
そうしゃ サウ― [1] 【壮者】
壮年の人。働き盛りの人。「意気は―をしのぐものがある」
壮蚕
そうさん サウ― [0] 【壮蚕】
第四齢・第五齢の蚕。
→稚蚕(チサン)
壮行
そうこう サウカウ [0] 【壮行】
旅・遠征などに出発する人を元気づけ,励ますこと。「―会」
壮行会
そうこうかい【壮行会】
<give> a send-off party.
壮観
そうかん サウクワン [0] 【壮観】 (名・形動)[文]ナリ
規模が大きくすばらしいさま。また,その眺め。「―な眺め」「全員そろうと―だ」
[派生] ――さ(名)
壮観
そうかん【壮観】
<present> a grand[magnificent]sight[spectacle].
壮言
そうげん サウ― [0] 【壮言】
勇ましい偉そうな言葉。壮語。
壮言大語
そうげんたいご サウ― [5] 【壮言大語】
「大言壮語」に同じ。
壮語
そうご サウ― [1] 【壮語】 (名)スル
勇ましいことや偉そうなことをいうこと。「大言―」「臂(ヒジ)を把(ト)りて―し,気を吐くこと虹の如くなりし/義血侠血(鏡花)」
壮途
そうと サウ― [1] 【壮途】
立派なことをしようとするときの勇ましい門出。意気あがる出発。「南極探検の―につく」
壮麗
そうれい サウ― [0] 【壮麗】 (名・形動)[文]ナリ
大きく立派で美しい・こと(さま)。「―な会堂」
[派生] ――さ(名)
壮麗な
そうれい【壮麗な】
magnificent;→英和
splendid;→英和
grand.→英和
壮齢
そうれい サウ― [0] 【壮齢】
働き盛りの年頃。三〇代・四〇代をさす。壮年。「―の男子」
声
しょう シヤウ 【声】
〔呉音〕
(1)こえ。ことば。
(2)漢字音や日本語のアクセント。
→四声(シセイ)
(3)発音の高低と強弱。「節訛りは,てにはの仮名の字の―なり/花鏡」
(4)声点(シヨウテン)。
声
こえ【声】
a voice;→英和
a cry;→英和
notes (鳥・虫の).〜の届く(届かない)所に within (out of) hearing.大(小)〜で in a loud (low) voice.〜をかぎりに at the top of one's voice.〜を掛ける call out <to> .…のお〜掛りで on a person's recommendation.
声
こえ コヱ [1] 【声】
□一□
(1)人間や動物が発声器官を使って出す音。虫の場合は羽などを使って出す音。「―を出して本を読む」「虫の―」
(2)(生き物に見立てていう)物の立てる音。「風の―」「鐘の―」「雪の解けて筧を伝ふの―/不二の高根(麗水)」
(3)言葉にして表した考えや気持ち。「読者の―」「非難の―」「国民の―を聞く」
(4)あることが近づく気配。「秋の―」
□二□
(1)漢字の音(オン)。「初めは―に読む,後には訓(ヨミ)に誦す/今昔 12」
(2)言葉の調子。「―などほとほとうちゆがみぬべく/源氏(東屋)」
声付き
こえつき コヱ― [0][2] 【声付き】
声のようす。声ざま。
声付き
こわつき 【声付き】
声の様子。こえつき。「御けはひ・ありさま・御―などまだ小さくおはします人の/栄花(月の宴)」
声作り
こわづくり 【声作り】
「こわづくろい」に同じ。「御とのごもりなどする程に,打ち―して/宇津保(国譲上)」
声作る
こわづく・る 【声作る】 (動ラ四)
(1)普段とは違う声を出す。作り声をする。「さきざきも聞きし声なれば―・り気色取りて御消息聞こゆ/源氏(花散里)」
(2)せきばらいをする。「随身も弦打(ツルウチ)して絶えず―・れ,と仰せよ/源氏(夕顔)」
声価
せいか【声価】
reputation;→英和
fame.→英和
〜を高める(失う) enhance (lose) one's popularity.
声価
せいか [1] 【声価】
世間の評価。名声。「―が高まる」
声優
せいゆう [0] 【声優】
ラジオの放送劇や映画の吹き替えなどに声だけで出演する俳優。
声優
せいゆう【声優】
a radio actor[actress (女)].
声先
こわさき 【声先】
(1)声の一部分。話の片端。「―ばかり僅かに聞きしものをと/発心 7」
(2)謡い出す最初の声。「さて声を出だせば―調子の中より出づるなり/花鏡」
声区
せいく [1] 【声区】
人間の声域を音色の相違によって低・中・高に三区分したもの。それぞれ胸声・中声・頭声という。男声では,頭声の上にファルセット(裏声)がある。
声名
せいめい [0] 【声名】
よい評判。ほまれ。名声。
声嚢
せいのう [0] 【声嚢】
⇒鳴嚢(メイノウ)
声域
せいいき【声域】
《楽》a register.→英和
声域
せいいき [0] 【声域】
発声できる高低の範囲。「広い―」
声塵
しょうじん シヤウヂン [0] 【声塵】
〔仏〕
〔心を汚す塵(チリ)の意〕
耳に入る音声。
声境
しょうきょう シヤウキヤウ [0] 【声境】
〔仏〕 六境の一。聴覚の対象となるもの。
声声
こえごえ コヱゴヱ [2][3] 【声声】
多くの人が声に出して言うこと。めいめいの声。「―に訴える」
声変り
こえがわり コヱガハリ [3] 【声変(わ)り】 (名)スル
第二次性徴の一。思春期に,声帯が変化して声域などがかわること。男子に著しく,一般に低音になる。変声。
声変りする
こえがわり【声変りする】
One's voice breaks[cracks].
声変わり
こえがわり コヱガハリ [3] 【声変(わ)り】 (名)スル
第二次性徴の一。思春期に,声帯が変化して声域などがかわること。男子に著しく,一般に低音になる。変声。
声妓
せいぎ [1] 【声妓】
うたいめ。芸者。芸妓。
声威
せいい [1] 【声威】
名声と権威。「―をふるう」
声字実相義
しょうじじっそうぎ シヤウジジツサウギ 【声字実相義】
真言教学の重要な教典の一。空海著。一巻。この宇宙全体が超越的存在である大日如来の言語の現れであるとし,それを理解し,超越者と一体化する道を示す。声字義。
声字義
しょうじぎ シヤウジギ 【声字義】
「声字実相義(シヨウジジツソウギ)」の略。
声容
せいよう [0] 【声容】
音声と容貌。声と姿。
声帯
せいたい【声帯】
《解》the vocal chords.〜を模写する mimic a person's voice.‖声帯模写 vocal mimicry.
声帯
せいたい [0] 【声帯】
喉頭腔の中間部の左右にある粘膜のひだ。発声器官として重要な部分。甲状軟骨と披裂軟骨との間に張られ,靭(ジン)帯と筋肉から成る。左右のひだの間に間隙(声門)があり,声は気管からの呼気がここを通る時に声帯筋を振動させて生じる。
→声門
声帯模写
せいたいもしゃ [5] 【声帯模写】
〔大正末期,喜劇俳優古川緑波(ロツパ)の造語による〕
他人の声や動物の鳴き声などをまねする演芸。歌舞伎俳優のまねが主の声色(コワイロ)を現代化したもの。
声律
せいりつ [0] 【声律】
(1)音の調子。音律。音調。
(2)漢字の四声(シセイ)の規律。
声息
せいそく [0] 【声息】
(1)声と息。
(2)おとずれ。たより。消息。
声掛かり
こえがかり コヱ― [3] 【声掛(か)り】
(多く「お声掛かり」の形で)目上の人からの特別なはからい。「社長のお―」
声掛り
こえがかり コヱ― [3] 【声掛(か)り】
(多く「お声掛かり」の形で)目上の人からの特別なはからい。「社長のお―」
声援
せいえん [0] 【声援】 (名)スル
声をかけて元気づかせること。声による応援。「―を送る」「声を限りに―する」
声援
せいえん【声援】
encouragement;→英和
support;→英和
cheering (競技での).→英和
〜する encourage;→英和
support;→英和
[競技で]cheer;→英和
root for.
声明
せいめい【声明】
a declaration;→英和
a statement.→英和
〜する declare;→英和
proclaim.→英和
〜を発表する issue a <an official> statement.
声明
せいめい [0] 【声明】 (名)スル
自分の意思を多数の人に向かってはっきり知らせること。特に,政治上・外交上の意思を述べること。「共同―」「内外に独立を―する」
声明
しょうみょう シヤウミヤウ [0] 【声明】
(1)インドの五明(ゴミヨウ)の一。音韻・文法・訓詁(クンコ)を研究する学問。
(2)日本で,法会(ホウエ)の際,僧によって唱えられる声楽。サンスクリット語音写や漢文のほか,和讃など日本語のものもある。平安時代に発達し,以後各宗派で作られ,音楽や語りに大きな影響を与えた。梵唄(ボンバイ)。
声明声
しょうみょうごえ シヤウミヤウゴヱ [0] 【声明声】
声明{(2)}を唱える声。
声明書
せいめいしょ [5][0] 【声明書】
公的機関や団体などが,一定事項についてその方針・見解を公表する文書。ステートメント。
声曲
せいきょく [0] 【声曲】
人の声による音楽。特に,日本の伝統音楽で,三味線伴奏の唄や語り物のこと。
声曲類纂
せいきょくるいさん 【声曲類纂】
江戸後期の音楽書。五巻六冊。斎藤月岑(ゲツシン)編。1839年稿成り,47年刊。89年(明治22)増補版刊。浄瑠璃を中心とした近世邦楽の各種目や流派の由来,人名・曲目などを考証記述。
声望
せいぼう [0] 【声望】
世間でのよい評判。名声と人望。「―のある人」「―をほしいままにする」
声望
せいぼう【声望】
popularity;→英和
reputation.→英和
声枕
こわまくら [3] 【声枕】
謡で,次に出る語をきわ立たせるために,一瞬の間を置くこと。心拍子(ココロビヨウシ)。
声柄
こえがら コヱ― [0] 【声柄】
声のようす。声つき。こわいろ。
声楽
せいがく [0] 【声楽】
人の声による音楽の総称。無伴奏のもの,器楽伴奏付きのものも含む。
⇔器楽
声楽
せいがく【声楽】
vocal music.声楽家 a vocalist.→英和
声楽家
せいがくか [0] 【声楽家】
声楽を歌うことを職とする人。普通,西洋のクラシックの歌手をいう。
声欲
しょうよく シヤウ― [1][0] 【声欲】
〔仏〕 五欲の一。音や声への欲望。みだらな言葉・音楽・歌謡などを聞きたいという欲望。
声母
せいぼ [1] 【声母】
中国語の音韻学で,一つの音節における頭子音をいう。「光」(guāng [kuaŋ])の g [k] など。頭子音がない音節もある。
→韻母(インボ)
声涙
せいるい [0] 【声涙】
こえとなみだ。
声涙共に下る
せいるい【声涙共に下る】
speak with tears.
声点
しょうてん シヤウ― [1][0] 【声点】
漢字の四声を示すため,漢字の四隅または,その中間に付ける点。左下が平声(ヒヨウシヨウ),以下右まわりに上声(ジヨウシヨウ)・去声(キヨシヨウ)・入声(ニツシヨウ)を示す。中国の唐代にすでに行われていたといわれる。日本に伝わってからは,仮名に付して国語アクセントを示すのにも用いられ,さらに,声点を二点並べて濁音を示すなど,濁音符の源ともなった。四声点。声符(シヨウフ)。
声紋
せいもん [0] 【声紋】
音声を周波数分析によって縞模様の図表に表したもの。指紋とともに犯罪捜査に利用。
声紋
せいもん【声紋】
a voiceprint;→英和
a vocal print.
声縁菩
しょうえんぼ シヤウ― 【声縁菩】
〔仏〕 声聞(シヨウモン)と縁覚と菩薩(ボサツ)。
声繕ひ
こわづくろい 【声繕ひ】
(1)作り声をすること。改まっていうこと。「弁慶―してことごとしく申しけるは/盛衰記 36」
(2)せきばらいをすること。「有国砌(ミギリ)に候ひけるが,すこぶる―を申したりければ/古事談 6」
声聞
しょうもん シヤウ― [1][0] 【声聞】
〔仏〕
〔梵 śrāvaka 仏の説法を聞く者の意〕
元来は,仏在世の弟子のこと。仏の四諦(シタイ)の教えに従って修行し,聖者となる仏弟子。のちに大乗仏教の立場からは,個人的な解脱(ゲダツ)を目的とする者とみなされ,小乗の徒とされる。
声聞
せいぶん [0] 【声聞】
世間の評判。名声。
→しょうもん
声聞乗
しょうもんじょう シヤウ― [3] 【声聞乗】
〔仏〕 三乗・五乗の一。仏の教えを聞くが自分の悟りを開くことのみを目的として修行する声聞の立場の教法。
声聞師
しょうもんじ シヤウモン― [3] 【唱門師・唱文師・声聞師】
中世,金鼓(コンク)を打ち経文を唱え,占いや曲舞(クセマイ)を舞うなどして物乞いをした門付(カドヅケ)芸人。身分は非人であるが,室町時代には興福寺に座が結成され,これに属する者は寺の権威によって他の雑芸者を支配した。江戸時代には乞食と同一視されるようになった。しょうもじ。ともじ。
声良
こえよし コヱ― [2][0] 【声良】
ニワトリの一品種。秋田県原産。長鳴き鶏の一種で,一〇秒以上も太く低い声で鳴く。天然記念物。声良鶏。
声色
こわいろ [0] 【声色】
(1)声の調子や感じ。声音(コワネ)。
(2)役者のせりふ回しや声をまねること。声帯模写。
声色
しょうしき シヤウ― [0] 【声色】
〔仏〕 人間の諸感覚を通して現れるすべての現象や存在。六境(ロツキヨウ)の初めの二つに代表させて,六境をいう。
声色
せいしょく [0] 【声色】
(1)声と顔色。「―を和らげる」
(2)ようす。「―をうかがう」
(3)音楽の楽しみと女色。「宴飲―を事とせず/徒然 217」
声色を使う
こわいろ【声色を使う】
imitate[mimic]the voice <of a kabuki actor> ;→英和
take off a person's voice.
声色遣い
こわいろづかい [5] 【声色遣い】
声色{(2)}をまねること。また,その芸人。
声言
せいげん [0] 【声言】
言いふらすこと。言い広めること。
声誉
せいよ [1] 【声誉】
よい評判。名声。名誉。「―を博する」
声調
せいちょう [0] 【声調】
(1)ふしまわし。
(2)音節の構成要素である高低昇降のアクセント。
声貌
せいぼう [0] 【声貌】
声と容貌。
声質
せいしつ [0] 【声質】
その人に特有の声の質。
声遣い
こわづかい [3] 【声遣い】
声のつかい方。ものの言い方。口調。「―つきづきしくて/源氏(常夏)」
声部
せいぶ [1] 【声部】
多声音楽を構成する各部分。ソプラノ・アルト・テノール・バス,あるいは高音部・低音部,主声部・副次声部など。パート。
声量
せいりょう [0] 【声量】
人の出す声の大きさや分量の程度。「豊かな―」
声量
せいりょう【声量】
the volume of one's voice.〜がある have a rich voice.
声門
せいもん [0] 【声門】
左右の声帯の間にある間隙。発声に際して緊張して狭くなる。声門裂。
声門
せいもん【声門】
《解》the glottis.→英和
声門閉鎖音《言》a glottal stop.
声門音
せいもんおん [3] 【声門音】
〔glottal〕
咳をする位置で調音される子音。摩擦音はハ・ヘ・ホの語頭子音 [h],有声の [h](=[ɦ]),閉鎖音は [ʔ]。喉頭(コウトウ)音。喉音。
声音
こわね [0] 【声音】
声の様子・感じ。こわいろ。「言葉の心をば,―にて補ひ/浴泉記(喜美子)」
声音
せいおん [0] 【声音】
こえ。音声。
声音学
せいおんがく [3] 【声音学】
音声学の旧称。
声韻
せいいん [0] 【声韻】
(1)こえとひびき。音韻。
(2)歌論で,句の終わりに同字の重なること。「―とて句のはてに同字のをりあひたるをば嫌ふ也/正徹物語」
声高
こわだか [0] 【声高】 (形動)[文]ナリ
声を高くはりあげるさま。声が大きいさま。「―にののしる」「故意(ワザ)と―に読み出したが/浮雲(四迷)」
壱
いち [2] 【一・壱】
〔下にカ・サ・タ・ハ行の音がきて一語のように用いられると「いっ」となる〕
(1)数の名。自然数の第一番目の数。ひとつ。「―円」「―本」「―冊」
(2)
(ア)順序の最初。「―の宮」「―の子分」
(イ)物事の初め。最初。「―から始める」「―から十まで」
(ウ)最高。最上。一番。「クラスで―の悪童」
壱与
いよ 【壱与】
邪馬台国の女王卑弥呼の宗女。「魏志倭人伝」に卑弥呼の死後,一三歳の壱与を立てて国の内乱を治めたという。魏に遣使。
〔「壹(壱)」は「臺」の誤写とし臺與(トヨ)とする説もある〕
壱岐
いき 【壱岐】
(1)旧国名の一。壱岐全島にあたる。
(2)長崎県北部,玄界灘にある島。古来,対馬(ツシマ)とともに朝鮮航路の要地。全島低平な溶岩台地。面積134平方キロメートル。いきのしま。
壱岐対馬国定公園
いきつしまこくていこうえん 【壱岐対馬国定公園】
長崎県,壱岐・対馬の海岸の景勝地を中心にした国定公園。
壱岐水道
いきすいどう 【壱岐水道】
壱岐島と佐賀県東松浦半島の間の海峡。古来,対馬(ツシマ)を経て朝鮮に至る要路。
壱州
いしゅう 【壱州】
壱岐(イキ)国の別名。いっしゅう。
壱州
いっしゅう 【壱州】
壱岐(イキ)国の別名。
壱越
いちこつ [0] 【壱越】
日本音楽の音名。十二律の一番目の音。中国十二律の黄鐘(コウシヨウ)に相当し,音高は洋楽のニ音にほぼ等しい。
壱越調
いちこつちょう [0] 【壱越調】
雅楽の六調子の一。壱越を基音とする調子。呂旋に属する。
壱鼓
いっこ [1] 【壱鼓・一鼓】
(1)雅楽の打楽器の一。小形の細腰鼓(サイヨウコ)。古くは胡楽(現在は唐楽に包括)に用いたが,のち羯鼓(カツコ)に代わり,今は常用されない。
(2)舞楽の一。左方の二人舞。舞人は壱鼓と二鼓をおのおの首に掛け,打ち鳴らしつつ舞う。伴奏曲は裹頭楽(カトウラク)。
売られた花嫁
うられたはなよめ 【売られた花嫁】
〔原題 (チエコ) Prodaná nevěsta〕
スメタナ作の三幕のオペラ。1866年初演。チェコ国民オペラの代表作。ボヘミアの農村を舞台にした喜劇。序曲や「フリアント舞曲」はしばしば単独に演奏される。
→「売られた花嫁」序曲(スメタナ)[音声]
売らん哉
うらんかな 【売らん哉】 (連語)
何が何でも売ってもうけようという,商売のやり方をいう語。「露骨な―の姿勢」
売り
うり [0] 【売り】
(1)売ること。「家を―に出す」
(2)相場の値下がりを予想して売ること。「―に回る」
(3)セールス-ポイント。「この車は燃費が良いのが―だ」
⇔買い
売りこかす
うりこか・す [4] 【売りこかす】 (動サ五[四])
すっかり売り払う。売りとばす。「余つた菊は花屋へ―・して/草枕(漱石)」
売りに出す
うり【売りに出す】
put <a thing> on sale;bring <a thing> to market;offer <a thing> for sale.
売りオペレーション
うりオペレーション [5] 【売り―】
公開市場操作の一。中央銀行が保有する公債その他証券や手形類を一般市場(市中銀行)で売却して通貨の回収を図る操作。金利上昇の効果をもつことから,金融を引き締めるときに行う。売り操作。売りオぺ。
⇔買いオペレーション
売り上げ
うりあげ [0] 【売(り)上げ・売上】
一定期間に品物を売って得た代金の総額。売上高。売上金。「―が伸びる」
売り上げる
うりあ・げる [4] 【売(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 うりあ・ぐ
(1)売り尽くす。「予定数を―・げる」
(2)売る。また,売って総計がその額になる。「一日に軽く一〇〇万を―・げる」
売り上げる
うりあげる【売り上げる】
⇒売り切る.
売り下げる
うりさ・げる [4] 【売(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 うりさ・ぐ
公的機関が,公共物だった物品を民間に売る。払い下げる。
売り主
うりぬし [2] 【売(り)主】
物を売る人。売り手。
⇔買い主
売り付ける
うりつ・ける [4] 【売(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 うりつ・く
(1)押しつけて買わせる。「パーティー券を―・ける」
(2)相手をだましたりして,不当な価格で売る。
売り付ける
うりつける【売り付ける】
sell;→英和
force[impose (にせものを)] <a thing upon a person> .→英和
売り代
うりしろ [0] 【売(り)代】
品物を売った代金。売り上げ。
売り仲買
うりなかがい [3][4] 【売(り)仲買】
商品を売るときに,間に入る商人。
売り値
うりね [0] 【売(り)値】
物を売る時の値段。売価(バイカ)。
⇔買い値
売り先
うりさき【売り先】
a buyer;→英和
a market.→英和
売り先
うりさき [0] 【売(り)先】
品物を売り込む相手。うりくち。
売り出し
うりだし [0] 【売(り)出し】
(1)売り始めること。
(2)特定の日や期間に,特に宣伝して安く売ったり,景品をつけたりして売ること。「中元大―」
(3)名を世間に広めること。人気が高くなること。「今―中の歌手」
(4)「売り出し株」の略。
(5)財産などを売って得る金。「年を重ねしうちに―も残らぬほどになつて/浮世草子・織留 2」
売り出し株
うりだしかぶ [4] 【売(り)出し株】
均一の条件で一般に売り出す株式・公社債。
売り出す
うりだす【売り出す】
(1)[品物を]⇒売り.
(2)[名声を得る]win a reputation;→英和
become popular.
売り出す
うりだ・す [3] 【売(り)出す】 (動サ五[四])
(1)売り始める。「新薬を―・す」
(2)世間に広く知られるようにして,大いに売る。「新人歌手を―・す」
[可能] うりだせる
売り切る
うりき・る [3] 【売(り)切る】
■一■ (動ラ五[四])
商品を全部売ってしまう。売りつくす。「在庫品を―・る」
[可能] うりきれる
■二■ (動ラ下二)
⇒うりきれる
売り切る
うりきる【売り切る】
sell out.
売り切れ
うりきれ [0] 【売(り)切れ】
売り切れること。「―になる」
売り切れる
うりきれる【売り切れる】
be sold out;be out of stock (品切れ).
売り切れる
うりき・れる [4] 【売(り)切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うりき・る
用意した商品が全部売れる。「大好評で,すぐ―・れた」
売り初め
うりぞめ [0] 【売(り)初め】
品物をはじめて売ること。特に,新年になって最初の商い。[季]新年。
売り券
うりけん [0] 【売(り)券・沽券】
動産・不動産取引で,契約内容を記した証書。売り渡し証文。
売り口
うりくち [0] 【売(り)口】
商品を売り込む相手。うりさき。販路。
売り叩く
うりはた・く [4] 【売り叩く】 (動カ五[四])
(安い値段で)全部売る。たたきうる。「蔵書を―・いて生活費にあてる」
売り叩く
うりたた・く [4] 【売り叩く】 (動カ五[四])
下落相場において,売り方がさらに相場を下落させるために安い値段で盛んに売る。
売り向かう
うりむか・う [4] 【売(り)向かう】 (動ワ五[ハ四])
客の買い注文を受けた証券業者や商品仲買人が,客の相手方にまわって対抗的に売る。
⇔買い向かう
売り回る
うりまわ・る [4] 【売(り)回る】 (動ラ五[四])
商品を売るために,あちこち歩き回る。「町から町へと―・る」
売り地
うりち [0] 【売(り)地】
売りに出している土地。
売り場
うりば [0] 【売(り)場】
(1)商品などを売る場所。「化粧品―」
(2)商品などを売るのによい時期。売りどき。
⇔買い場
売り声
うりごえ [0][3] 【売(り)声】
物を売る人が客を呼ぶために商品の名などを唱えて叫ぶ声。
売り子
うりこ [0] 【売(り)子】
(1)商店・デパート・駅などで商品を売る仕事をする人。「デパートの―」
(2)男色を業とする者。「此所も―・浮世比丘尼のあつまり/浮世草子・一代男 3」
売り家
うりいえ [0] 【売(り)家】
売りに出ている家。うりや。
売り家
うりや [0] 【売(り)家】
売りに出ている家。うりいえ。
売り尽くす
うりつく・す [4] 【売り尽(く)す】 (動サ五[四])
品物を全部売ってしまう。売りきる。「在庫を全部―・した」
売り尽す
うりつくす【売り尽す】
sell out.
売り尽す
うりつく・す [4] 【売り尽(く)す】 (動サ五[四])
品物を全部売ってしまう。売りきる。「在庫を全部―・した」
売り屋
うりや [0] 【売(り)屋】
(1)商店。または商店の人。
(2)取引で,売りによって利益を得ようとする人。
売り崩し
うりくずし [0] 【売(り)崩し】
取引で,売り物を盛んに出して相場を下落に導くこと。売りたたき。
売り崩す
うりくず・す [4] 【売(り)崩す】 (動サ五[四])
(1)相場を下落させる目的で,盛んに売り物を出す。
(2)大量に売ろうと,単価を下げて売る。「今時は何の商売も―・して,中中すぎはひにたらぬ/咄本・露が咄」
売り広める
うりひろめる【売り広める】
extend the market[sale] <of> ;→英和
find a (new) market <for> .
売り建て
うりだて [0] 【売(り)建て】
(1)株の信用取引や商品の先物取引で,売り約定をすること。
(2)「売り建て玉(ギヨク)」の略。
⇔買い建て
売り建て玉
うりだてぎょく [4] 【売(り)建て玉】
取引で,売り建てしたまま未決済になっている株や商品。売り建て。売り玉。
⇔買い建て玉
売り急ぐ
うりいそ・ぐ [4] 【売(り)急ぐ】 (動ガ五[四])
売れる機会を逃すまいとして,また急な現金の必要のために急いで売る。「―・いで損をする」
売り急ぐ
うりいそぐ【売り急ぐ】
be eager[in a hurry]to sell.
売り惜しみ
うりおしみ [0] 【売(り)惜しみ】 (名)スル
売り惜しむこと。「インフレ気味で―する店が多い」
売り惜しみする
うりおしみ【売り惜しみする】
be unwilling to sell.
売り惜しむ
うりおし・む [4] 【売(り)惜しむ】 (動マ五[四])
値段の上がることを見越して,売るのを控える。
売り手
うりて [0] 【売(り)手】
物を売る側の人。売り主。
⇔買い手
売り手市場
うりてしじょう [4] 【売(り)手市場】
需要量が供給量を上回り,買い手よりも売り手の方が優位にある市場。
⇔買い手市場
売り手形
うりてがた [3] 【売(り)手形】
販売者が販売を証明するために渡す証書。
売り手筋
うりてすじ [3] 【売(り)手筋】
取引市場で,ある程度市場に影響力を与える売り方の集団。
⇔買い手筋
売り払う
うりはらう【売り払う】
sell off[away];dispose of <one's house> .
売り払う
うりはら・う [4] 【売(り)払う】 (動ワ五[ハ四])
思いきりよく全部売ってしまう。「田地(デンチ)田畑(デンパタ)を―・う」
売り抑え
うりおさえ [0] 【売(り)抑え】
取引で,多量に売って相場の上がるのを抑えること。
売り抜け
うりぬけ [0] 【売(り)抜け】
取引で,買い玉(ギヨク)を相場の下がらないうちに売り尽くしてしまうこと。売り逃げ。
売り持ち
うりもち [0] 【売(り)持ち】
外国為替の売り為替の額が買い為替を上回って外貨債務超過になること。
⇔買い持ち
売り捌く
うりさば・く [4] 【売り捌く】 (動カ五[四])
(1)商品を手広く売る。「輸入品を一手に―・く」
(2)うまく売って,始末をつける。「滞貨を―・く」
[可能] うりさばける
売り捌く
うりさばく【売り捌く】
sell;→英和
deal in.一手に〜 be a sole agent <of> .‖売捌人 a dealer;an agent.
売り据え
うりすえ 【売(り)据え】
家屋などを,造作をそのままで売り払うこと。「造作付―ありと/滑稽本・浮世床(初)」
売り掛け
うりかけ [0] 【売(り)掛け】
あとで代金を受け取る約束で売ること。また,その代金。掛け売り。
⇔買い掛け
売り控える
うりひかえる【売り控える】
hold back from selling.
売り文句
うりもんく [3] 【売(り)文句】
製品や企画などの性能や特色を効果的に表現した言葉。セールス-トーク。
売り方
うりかた【売り方】
[販売法]a sales policy;salesmanship;→英和
《株》a bear.→英和
売り方
うりかた [0] 【売(り)方】
(1)売る方法。売る手際。
⇔買い方
「―が上手だ」
(2)売る側の人。うりて。
⇔買い方
(3)信用取引や先物取引の売り手側。売り建て玉を持っている人。
⇔買い方
(4)江戸時代,家禄の蔵米(クラマイ)を買い取る米商人,またはその周旋人。
売り日
うりび 【売(り)日】
近世,遊女が必ず客をとるように決められていた日。物日(モノビ)。紋目(モンビ)。
売り時
うりどき [0] 【売(り)時】
売るのに良い時。「今が―」
売り材料
うりざいりょう [3] 【売(り)材料】
取引で,売りが多くて相場を下落させる原因となる事件や風説など。弱材料。安材料。悪材料。
⇔買い材料
売り歩く
うりある・く [4] 【売(り)歩く】 (動カ五[四])
商品を持って,あちこち歩いて売る。行商する。「薬を―・く」
売り歩く
うりあるく【売り歩く】
go (a)round <the streets> selling <a thing> ;peddle;→英和
hawk.→英和
売り気
うりき [0] 【売(り)気】
(1)売ろうとする気持ち。
(2)取引で,将来値が下がると見て売ろうとする傾向。
⇔買い気
売り浴びせ
うりあびせ [0] 【売(り)浴びせ】
相場を下落させるため,売り方が買い方の買い数量以上に売り物(売り玉(ギヨク))を市場に出すこと。
売り渋る
うりしぶ・る [4] 【売(り)渋る】 (動ラ五[四])
相場の上昇を予想して売るのを手控える。「人気商品を―・る」
売り渋る
うりしぶる【売り渋る】
⇒売り惜しみ.
売り渡し
うりわたし [0] 【売(り)渡し】
売り渡すこと。
⇔買い受け
売り渡し抵当
うりわたしていとう [6] 【売(り)渡し抵当】
「売り渡し担保」に同じ。
売り渡し担保
うりわたしたんぽ [6] 【売(り)渡し担保】
融資を受ける者が担保物を融資者に売り渡した形をとり,代金として融資を受けるが,一定期間内に元利に相当する額を支払って買い戻しうるとするもの。
売り渡し状
うりわたしじょう [0] 【売(り)渡し状】
土地などの売買の際に,売り主が買い主に渡す証文。
売り渡し証
うりわたししょう [0] 【売(り)渡し証】
売買の際に,商品の種類・数量・価格などを記して売り主が買い主に渡す書類。
売り渡す
うりわたす【売り渡す】
sell over.
売り渡す
うりわた・す [4] 【売(り)渡す】 (動サ五[四])
(1)物を売って買い手に渡す。「家屋敷を―・す」
(2)自分の利益と引き換えに仲間を敵側に渡す。「敵に―・す」
[可能] うりわたせる
売り為替
うりかわせ [3] 【売(り)為替】
金融機関から売却の形をとる為替。外国為替では海外への送金為替と輸入為替。
⇔買い為替
売り物
うりもの [0] 【売(り)物】
(1)売りに出した品物。売るべき品物。「これは―ではございません」
(2)その人や店が看板とする自慢のもの。「盛りのよさを―にする定食屋」
売り物
うりもの【売り物】
an article for sale; <掲示> For Sale.〜に出す[出る]⇒売り.〜にする[美貌を]trade on <one's beauty> ;[親切を]make a show <of kindness> .→英和
売り玉
うりぎょく [0] 【売(り)玉】
⇒売(ウ)り建(ダ)て玉(ギヨク)
売り立て
うりたて [0] 【売(り)立て】
(所蔵品などを)日を決めて一時に売ること。多くは入札や競(セ)り売りによる。
売り繋ぎ
うりつなぎ [0] 【売り繋ぎ】
株などの持ち主が現物を買う一方,その後の値下がりによる損失を防ぐために信用取引を利用して現物を手元に残したまま空売りをしておくこと。
⇔買い繋ぎ
売り腰
うりごし [0] 【売(り)腰】
売り手の意気込みや態度。「―が強い」
売り薬
うりぐすり [3] 【売(り)薬】
(医師の処方箋による投薬に対して)薬屋で売る薬。ばいやく。
売り言葉
うりことば [3] 【売(り)言葉】
けんかをふっかけるような言葉。
⇔買い言葉
売り言葉に買い言葉
うりことば【売り言葉に買い言葉】
<give a person> tit for tat.
売り買い
うりかい [2] 【売り買い】 (名)スル
(1)売ったり買ったりすること。売買(バイバイ)。「株を―する」
(2)物価。「―高い世の中でも金とたはけは沢山なと/浄瑠璃・天の網島(中)」
売り買い
うりかい【売り買い】
⇒売買(ばいばい).
売り越し
うりこし [0] 【売(り)越し】
(1)信用取引や清算取引で,未決済の買いの数量よりも多い売り物を出すこと。
(2)買い建てを決済して,新たに売り建てをすること。どてん売り越し。
⇔買い越し
売り込み
うりこみ [0] 【売(り)込み】
売りこむこと。「―合戦」
売り込み問屋
うりこみといや [5] 【売(り)込み問屋】
(主に生糸市場で)生産者から買いつけて,輸出商や卸売商人に商品を売る中継ぎの問屋。
売り込む
うりこ・む [3] 【売(り)込む】 (動マ五[四])
(1)うまく宣伝したり,すすめたりして品物を売る。「競合商品を抑えて,自社製品を―・む」
(2)宣伝したり,名声を得たりして商品や名称を広く知られるようにする。「店の名を―・む」
(3)これから関係をつけようと思う相手に,こちらを印象づけるように働きかける。「叔父の会社に顔を―・んでおく」
(4)利益のために,秘密や内情をもらす。「極秘情報を―・む」
[可能] うりこめる
売り連合
うりれんごう [3] 【売(り)連合】
取引で,売り方どうしが自分たちに有利な相場にするよう共同行動をとること。
⇔買い連合
売り順
うりじゅん [0] 【売(り)順】
取引で,売り付けまたは売り方にとっての好機。
売り飛ばす
うりとば・す [4] 【売(り)飛ばす】 (動サ五[四])
惜しげもなく売る。また,(売ってはいけないものを)見さかいなく売る。「親父の車を―・した」
[可能] うりとばせる
売り飛ばす
うりとばす【売り飛ばす】
⇒売り払う.
売り食い
うりぐい [0] 【売(り)食い】 (名)スル
持っている品物を少しずつ売って,その金で生活すること。「家財道具を―する」「―同然の生活」
売り高
うりだか【売り高】
⇒売り上げ.
売り高
うりだか [2][0][3] 【売(り)高】
品物を売って得た金額。うりあげだか。
売る
うる【売る】
sell;→英和
deal in;[国を]sell[betray] <one's country> ;[名を]win a reputation <as,for> ;→英和
[悪名を]be notorious <for> .けんかを〜 pick a quarrel[fight] <with> .→英和
もうけて(損をして)〜 sell at a profit (a loss).→英和
売る
う・る [0] 【売る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)代金と引き換えにものや権利を他人に渡す。
⇔買う
「土地を―・る」「切符を―・る」
(2)自分の利益のために裏切る。「国を―・る」「仲間を―・る」
(3)自分が他人によく知られるようにする。「顔を―・る」「名前を―・る」
(4)しかける。押しつける。「けんかを―・る」「恩を―・る」
(5)代金を受け取って,異性に身をまかせる。「体を―・る」
(6)口実にする。かこつける。「ぬけ参りに御合力(ゴコウリヨク)と御伊勢様を―・りて/浮世草子・永代蔵 2」
[可能] うれる
■二■ (動ラ下二)
⇒うれる
[慣用] 油を―・男を―・喧嘩を―・媚(コビ)を―・名を―・身を―
売れ
うれ [0] 【売れ】
売れること。売れ行き。「―がよくない」
売れっ子
うれっこ [0] 【売れっ子】
人気が高く,もてはやされている人。はやりっこ。「―の歌手」「―の作家」
売れっ子の
うれっこ【売れっ子の(作家)】
(a) popular (writer).→英和
売れる
う・れる [0] 【売れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 う・る
〔「売る」の可能動詞形から〕
(1)(品物がよく)買われる。買い手がつく。「よく―・れる店」
(2)ひろく知られる。有名になる。「顔が―・れる」「その分野では名の―・れた人」
(3)世にもてはやされる。人気がある。「今,一番―・れているタレント」
売れる
うれる【売れる】
(1) よく売れる(ない) (do not) sell well;have a good[large](poor) sale;be in great (poor) demand;have a large (small) circulation (出版物);⇒売れ口;[商品になる]be (not) marketable[salable];[はやる]⇒繁盛,はやる.
(2)[ある値に]sell[be sold] <for ten thousand yen> .→英和
(3)[顔・名が]become[be]well[widely]known <as> ;be popular.
売れ先
うれさき [0] 【売れ先】
品物が売れてゆく先。売れ口。
売れ出す
うれだ・す [3] 【売れ出す】 (動サ五[四])
(1)品物が売れ始める。「民芸調の品が急に―・す」
(2)評判になり始める。「あの女優もやっと―・した」
売れ口
うれくち [0] 【売れ口】
(1)物の売れてゆく先。販路。売れ先。「―を探す」「―が見つかる」
(2)嫁入り先,就職先などの意で俗語的に用いる。「―が決まらない」
売れ口
うれくち【売れ口】
a market;→英和
a sale;→英和
a demand;→英和
[結婚の]a chance of getting married.〜が良い(悪い) There is a great (no) market[demand] <for> .
売れ残り
うれのこり【売れ残り】
unsold goods;remainders; <米> shopworn[ <英> shopsoiled]goods (たなざらし);[娘]an old maid.
売れ残り
うれのこり [0] 【売れ残り】
(1)売れずに残った商品。
(2)俗に,婚期を過ぎてもまだ独身でいる女性をいう語。
売れ残る
うれのこ・る [4] 【売れ残る】 (動ラ五[四])
(1)商品が売れずに残る。「半分ほど―・った」
(2)俗に,女性が婚期をのがして独身でいる。
売れ残る
うれのこる【売れ残る】
[商品]remain unsold[on the shelf];[娘が]be not married;be a spinster;→英和
<俗> be left on the shelf.→英和
売れ筋
うれすじ [2][0] 【売れ筋】
同類の商品の中でよく売れているもの。売れゆきのよい商品。「―商品」
売れ線
うれせん [0] 【売れ線】
売れる傾向。売れると思われる商品。売れ筋。
売れ行き
うれゆき [0] 【売れ行き】
商品などの売れ具合。売れ方。「―がいい」「―が落ちる」
売れ足
うれあし【売れ足】
⇒売行き.
売れ足
うれあし [0] 【売れ足】
売れていく早さ。「―が早い」
売れ高
うれだか【売れ高】
⇒売上げ.
売れ高
うれだか [0] 【売れ高】
商品の売れた数量,または金額。
売上
うりあげ [0] 【売(り)上げ・売上】
一定期間に品物を売って得た代金の総額。売上高。売上金。「―が伸びる」
売上げ
うりあげ [0] 【売(り)上げ・売上】
一定期間に品物を売って得た代金の総額。売上高。売上金。「―が伸びる」
売上げ
うりあげ【売上げ(金・高)】
the amount sold;the proceeds (of a sale);sales.→英和
‖売上げ帳(伝票) a sales book (slip).総売上げ高 gross sales;a (total) turnover.
売上げる
うりあ・げる [4] 【売(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 うりあ・ぐ
(1)売り尽くす。「予定数を―・げる」
(2)売る。また,売って総計がその額になる。「一日に軽く一〇〇万を―・げる」
売上勘定
うりあげかんじょう [5] 【売上勘定】
(1)簿記で,商品・製品の売り上げに関する取引を処理する勘定。
(2)委託された商品の売り上げによって代金を支払うこと。
売上原価
うりあげげんか [5] 【売上原価】
ある売上高を上げるために要する直接費。
売上帳
うりあげちょう [0] 【売上帳】
売り上げの日付・品目・価額などを記入する帳簿。
売上税
うりあげぜい [4] 【売上税】
一般消費税の一種。取引高あるいは売上高を課税標準として課されるもの。製造者売上税・卸売売上税・小売売上税の単段階売上税と製造・卸売・小売りのすべての段階に課される多段階取引売上税とに分類される。
売上総利益
うりあげそうりえき [7] 【売上総利益】
売上高から仕入れ原価または製造原価を引いたもの。粗利益(アラリエキ)。
売上金
うりあげきん [0] 【売上金】
品物を売って得た代金。また,その一定期間内の総額。売り上げ。
売上高
うりあげだか [4] 【売上高】
ある期間に品物を売って得た代金の総額。売り上げ。
売下げる
うりさ・げる [4] 【売(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 うりさ・ぐ
公的機関が,公共物だった物品を民間に売る。払い下げる。
売主
うりぬし [2] 【売(り)主】
物を売る人。売り手。
⇔買い主
売主
うりぬし【売主】
⇒売手.
売人
ばいにん [0] 【売人】
(1)品物の売り手。特に,密売組織の末端で,麻薬などの密売品を売る者。「やく(=麻薬)の―」
(2)商売人。あきんど。「ここに酒造れる―に和泉清左衛門といふ有り/浮世草子・五人女 1」
(3)「売女(バイタ)」に同じ。「色は―の事以来袂にも手は触れまい/おぼろ夜(緑雨)」
売人
ばいにん【売人】
[麻薬の] <俗> a pusher.→英和
売付ける
うりつ・ける [4] 【売(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 うりつ・く
(1)押しつけて買わせる。「パーティー券を―・ける」
(2)相手をだましたりして,不当な価格で売る。
売代
うりしろ [0] 【売(り)代】
品物を売った代金。売り上げ。
売仲買
うりなかがい [3][4] 【売(り)仲買】
商品を売るときに,間に入る商人。
売価
ばいか【売(買)価】
a selling (buying) price.
売価
ばいか [1] 【売価】
物を売る値段。売り値。
⇔買価
売値
うりね [0] 【売(り)値】
物を売る時の値段。売価(バイカ)。
⇔買い値
売値
うりね【売値】
a selling price.
売僧
まいす [1][0] 【売僧】
〔「まい」「す」ともに唐音〕
(1)商売をする僧。仏法を種に金品を不当に得る僧。禅宗から起こった語。「君のやうな―に焼かれたら祖母(オバア)さんは泣くだらう/続風流懺法(虚子)」
(2)人をだます者。また,人や僧をののしっていう語。「―坊主」「人を惑はす―の類/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
(3)うそ。いつわり。「―ヲユウ/日葡」
売先
うりさき [0] 【売(り)先】
品物を売り込む相手。うりくち。
売出し
うりだし [0] 【売(り)出し】
(1)売り始めること。
(2)特定の日や期間に,特に宣伝して安く売ったり,景品をつけたりして売ること。「中元大―」
(3)名を世間に広めること。人気が高くなること。「今―中の歌手」
(4)「売り出し株」の略。
(5)財産などを売って得る金。「年を重ねしうちに―も残らぬほどになつて/浮世草子・織留 2」
売出し
うりだし【売出し】
a bargain sale (廉売);a clearance sale (蔵払い);an opening sale (開店).年末大売出し the year-end bargain sale.
売出し株
うりだしかぶ [4] 【売(り)出し株】
均一の条件で一般に売り出す株式・公社債。
売出す
うりだ・す [3] 【売(り)出す】 (動サ五[四])
(1)売り始める。「新薬を―・す」
(2)世間に広く知られるようにして,大いに売る。「新人歌手を―・す」
[可能] うりだせる
売切る
うりき・る [3] 【売(り)切る】
■一■ (動ラ五[四])
商品を全部売ってしまう。売りつくす。「在庫品を―・る」
[可能] うりきれる
■二■ (動ラ下二)
⇒うりきれる
売切れ
うりきれ【売切れ】
<掲示> Sold Out (Today).
売切れ
うりきれ [0] 【売(り)切れ】
売り切れること。「―になる」
売切れる
うりき・れる [4] 【売(り)切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うりき・る
用意した商品が全部売れる。「大好評で,すぐ―・れた」
売初め
うりぞめ [0] 【売(り)初め】
品物をはじめて売ること。特に,新年になって最初の商い。[季]新年。
売券
うりけん [0] 【売(り)券・沽券】
動産・不動産取引で,契約内容を記した証書。売り渡し証文。
売券
ばいけん 【売券】
主として平安中期から室町時代にかけ,土地や物の売買の際,売り手より買い手に渡す売買成立の証文。沽却状(コキヤクジヨウ)。沽券(コケン)。
売勲事件
ばいくんじけん 【売勲事件】
1928年(昭和3)の昭和天皇即位大礼を機に行われた叙勲に際し,賞勲局総裁天岡直嘉らが叙勲を得ようとする実業家から収賄した事件。賞勲局疑獄。
売卜
ばいぼく [0] 【売卜】
金をとって占いをすること。「―者」
売却
ばいきゃく [0] 【売却】 (名)スル
売り払うこと。「不動産を―する」
売却する
ばいきゃく【売却する】
⇒売る.
売口
うりくち [0] 【売(り)口】
商品を売り込む相手。うりさき。販路。
売名
ばいめい【売名】
self-advertisement.〜に努める advertise oneself.‖売名家(行為) a publicity seeker (stunt).
売名
ばいめい [0] 【売名】
(利益や名誉を得るために)自分の名前を世間に広めようとすること。「―行為」
売向かう
うりむか・う [4] 【売(り)向かう】 (動ワ五[ハ四])
客の買い注文を受けた証券業者や商品仲買人が,客の相手方にまわって対抗的に売る。
⇔買い向かう
売品
ばいひん [0] 【売品】
売る品物。売りもの。
売品
ばいひん【売品】
goods for sale; <掲示> For Sale.
売回る
うりまわ・る [4] 【売(り)回る】 (動ラ五[四])
商品を売るために,あちこち歩き回る。「町から町へと―・る」
売国
ばいこく [0] 【売国】
自国に不利で敵国の利益になることをして私利を図ること。「―の悪徳商人」
売国奴
ばいこくど [4][3] 【売国奴】
売国的行為を行う者をののしっていう語。
売国的
ばいこく【売国的】
traitorous.→英和
売国奴 a traitor <to one's country> .→英和
売地
うりち [0] 【売(り)地】
売りに出している土地。
売場
うりば [0] 【売(り)場】
(1)商品などを売る場所。「化粧品―」
(2)商品などを売るのによい時期。売りどき。
⇔買い場
売場
うりば【売場】
a department;→英和
a counter (売り台).→英和
売場監督 <米> a floorwalker;→英和
a floor manager; <英> a shopwalker.→英和
売声
うりごえ [0][3] 【売(り)声】
物を売る人が客を呼ぶために商品の名などを唱えて叫ぶ声。
売声
うりごえ【売声】
a hawker's cry.
売女
ばいた [1][0] 【売女】
(1)売春婦。淫売婦。また,それをののしっていう語。
(2)女性,特に不貞な女をののしっていう語。
売女
ばいじょ [1] 【売女】
売春婦。
売子
うりこ [0] 【売(り)子】
(1)商店・デパート・駅などで商品を売る仕事をする人。「デパートの―」
(2)男色を業とする者。「此所も―・浮世比丘尼のあつまり/浮世草子・一代男 3」
売子
うりこ【売子】
<米> a salesclerk;→英和
<英> a shop assistant;a salesman;→英和
a salesgirl;→英和
a vendor (列車などの).→英和
‖新聞売子 a newsboy.
売官
ばいかん [0] 【売官】
官職を売ること。特に,平安時代,財政を支えるために財物や金銭を官に納めさせ,その代わりに官職を授与したこと。成功(ジヨウゴウ)や重任(チヨウニン)など。
売家
うりや [0] 【売(り)家】
売りに出ている家。うりいえ。
売家
うりいえ【売家】
<掲示> House for Sale.
売家
うりいえ [0] 【売(り)家】
売りに出ている家。うりや。
売家
うりや【売家】
⇒売家(いえ).
売屋
うりや [0] 【売(り)屋】
(1)商店。または商店の人。
(2)取引で,売りによって利益を得ようとする人。
売崩し
うりくずし [0] 【売(り)崩し】
取引で,売り物を盛んに出して相場を下落に導くこと。売りたたき。
売崩す
うりくず・す [4] 【売(り)崩す】 (動サ五[四])
(1)相場を下落させる目的で,盛んに売り物を出す。
(2)大量に売ろうと,単価を下げて売る。「今時は何の商売も―・して,中中すぎはひにたらぬ/咄本・露が咄」
売店
ばいてん【売店】
a stall;→英和
a stand.→英和
売店
ばいてん [0] 【売店】
物を売る店。特に,駅・病院・学校・劇場・公園などに設けられた小さな店。
売建て
うりだて [0] 【売(り)建て】
(1)株の信用取引や商品の先物取引で,売り約定をすること。
(2)「売り建て玉(ギヨク)」の略。
⇔買い建て
売建て玉
うりだてぎょく [4] 【売(り)建て玉】
取引で,売り建てしたまま未決済になっている株や商品。売り建て。売り玉。
⇔買い建て玉
売得
ばいとく [0] 【売得】
物を売って金を手に入れること。
売得金
ばいとくきん [0] 【売得金】
売買によって得た金銭。売上金。
売急ぐ
うりいそ・ぐ [4] 【売(り)急ぐ】 (動ガ五[四])
売れる機会を逃すまいとして,また急な現金の必要のために急いで売る。「―・いで損をする」
売惜しみ
うりおしみ [0] 【売(り)惜しみ】 (名)スル
売り惜しむこと。「インフレ気味で―する店が多い」
売惜しむ
うりおし・む [4] 【売(り)惜しむ】 (動マ五[四])
値段の上がることを見越して,売るのを控える。
売手
うりて【売手】
a seller[dealer];→英和
《株》a bear.→英和
売手市場 a seller's market.
売手
うりて [0] 【売(り)手】
物を売る側の人。売り主。
⇔買い手
売手市場
うりてしじょう [4] 【売(り)手市場】
需要量が供給量を上回り,買い手よりも売り手の方が優位にある市場。
⇔買い手市場
売手形
うりてがた [3] 【売(り)手形】
販売者が販売を証明するために渡す証書。
売手筋
うりてすじ [3] 【売(り)手筋】
取引市場で,ある程度市場に影響力を与える売り方の集団。
⇔買い手筋
売払う
うりはら・う [4] 【売(り)払う】 (動ワ五[ハ四])
思いきりよく全部売ってしまう。「田地(デンチ)田畑(デンパタ)を―・う」
売抑え
うりおさえ [0] 【売(り)抑え】
取引で,多量に売って相場の上がるのを抑えること。
売抜け
うりぬけ [0] 【売(り)抜け】
取引で,買い玉(ギヨク)を相場の下がらないうちに売り尽くしてしまうこと。売り逃げ。
売持ち
うりもち [0] 【売(り)持ち】
外国為替の売り為替の額が買い為替を上回って外貨債務超過になること。
⇔買い持ち
売据え
うりすえ 【売(り)据え】
家屋などを,造作をそのままで売り払うこと。「造作付―ありと/滑稽本・浮世床(初)」
売掛け
うりかけ [0] 【売(り)掛け】
あとで代金を受け取る約束で売ること。また,その代金。掛け売り。
⇔買い掛け
売掛け
うりかけ【売掛け】
⇒掛売り.
売掛勘定
うりかけかんじょう [5] 【売掛勘定】
簿記で,通常の取引において発生した未収入金を処理する勘定。
⇔買掛勘定
売掛金
うりかけきん [0] 【売掛金】
商品の売上の未収金および加工,役務提供などによる営業収益の未収金。得意先に対する債権の一種。
⇔買掛金
売文
ばいぶん [0] 【売文】
自分の書いた文章を売って生計を立てること。多く卑下して,また,その行為を卑しめていう語。「―業」「―の徒」
売文
ばいぶん【売文】
hackwork.→英和
売文句
うりもんく [3] 【売(り)文句】
製品や企画などの性能や特色を効果的に表現した言葉。セールス-トーク。
売文社
ばいぶんしゃ 【売文社】
堺利彦が大逆事件後の社会主義者たちの生活を守り,運動を持続するために設立した代筆屋兼出版社。1910年(明治43)東京で開業。翻訳・代筆などを行う一方,雑誌「へちまの花」(のち「新社会」と改題)を発刊。19年解散。
売方
うりかた [0] 【売(り)方】
(1)売る方法。売る手際。
⇔買い方
「―が上手だ」
(2)売る側の人。うりて。
⇔買い方
(3)信用取引や先物取引の売り手側。売り建て玉を持っている人。
⇔買い方
(4)江戸時代,家禄の蔵米(クラマイ)を買い取る米商人,またはその周旋人。
売日
うりび 【売(り)日】
近世,遊女が必ず客をとるように決められていた日。物日(モノビ)。紋目(モンビ)。
売春
ばいしゅん【売春(行為をする)】
(practice) prostitution.‖売春防止法 the Anti-Prostitution Law.売春婦 a prostitute.売春婦になる live on the street.
売春
ばいしゅん [0] 【売春】 (名)スル
女性が金品などの対価を受けて,不特定多数の男性と性交すること。売淫。売色。売笑。
売春婦
ばいしゅんふ [3] 【売春婦】
売春をする女性。売笑婦。淫売婦。醜業婦。売女。
売春防止法
ばいしゅんぼうしほう 【売春防止法】
売春を防止するための法律。売春の周旋など,売春を助長する行為の処罰,売春を行うおそれのある女性の保護更生などについて規定する。1956年(昭和31)制定。
売時
うりどき [0] 【売(り)時】
売るのに良い時。「今が―」
売材料
うりざいりょう [3] 【売(り)材料】
取引で,売りが多くて相場を下落させる原因となる事件や風説など。弱材料。安材料。悪材料。
⇔買い材料
売歩く
うりある・く [4] 【売(り)歩く】 (動カ五[四])
商品を持って,あちこち歩いて売る。行商する。「薬を―・く」
売気
うりき [0] 【売(り)気】
(1)売ろうとする気持ち。
(2)取引で,将来値が下がると見て売ろうとする傾向。
⇔買い気
売浴びせ
うりあびせ [0] 【売(り)浴びせ】
相場を下落させるため,売り方が買い方の買い数量以上に売り物(売り玉(ギヨク))を市場に出すこと。
売淫
ばいいん [0] 【売淫】 (名)スル
「売春」に同じ。
売渋る
うりしぶ・る [4] 【売(り)渋る】 (動ラ五[四])
相場の上昇を予想して売るのを手控える。「人気商品を―・る」
売渡し
うりわたし【売渡し】
sale.→英和
売渡し人 a seller.→英和
売渡し
うりわたし [0] 【売(り)渡し】
売り渡すこと。
⇔買い受け
売渡し抵当
うりわたしていとう [6] 【売(り)渡し抵当】
「売り渡し担保」に同じ。
売渡し担保
うりわたしたんぽ [6] 【売(り)渡し担保】
融資を受ける者が担保物を融資者に売り渡した形をとり,代金として融資を受けるが,一定期間内に元利に相当する額を支払って買い戻しうるとするもの。
売渡し状
うりわたしじょう [0] 【売(り)渡し状】
土地などの売買の際に,売り主が買い主に渡す証文。
売渡し証
うりわたししょう [0] 【売(り)渡し証】
売買の際に,商品の種類・数量・価格などを記して売り主が買い主に渡す書類。
売渡す
うりわた・す [4] 【売(り)渡す】 (動サ五[四])
(1)物を売って買い手に渡す。「家屋敷を―・す」
(2)自分の利益と引き換えに仲間を敵側に渡す。「敵に―・す」
[可能] うりわたせる
売炭翁
ばいたんおう 【売炭翁】
唐の白居易の「新楽府(シンガフ)」の一編。宮中の役人が市場に出向き,炭売りの老人の炭をただ同然で買い上げる当時の陋習(ロウシユウ)を諷喩(フウユ)した詩。
売為替
うりかわせ [3] 【売(り)為替】
金融機関から売却の形をとる為替。外国為替では海外への送金為替と輸入為替。
⇔買い為替
売物
うりもの [0] 【売(り)物】
(1)売りに出した品物。売るべき品物。「これは―ではございません」
(2)その人や店が看板とする自慢のもの。「盛りのよさを―にする定食屋」
売玉
うりぎょく [0] 【売(り)玉】
⇒売(ウ)り建(ダ)て玉(ギヨク)
売立て
うりたて [0] 【売(り)立て】
(所蔵品などを)日を決めて一時に売ること。多くは入札や競(セ)り売りによる。
売笑
ばいしょう [0] 【売笑】
売春。売淫(バイイン)。
売笑婦
ばいしょうふ [3] 【売笑婦】
売春婦。
売節
ばいせつ [0] 【売節】
他からの圧迫に負けて,自分の主義・主張を曲げること。
売約
ばいやく [0] 【売約】 (名)スル
売る約束をすること。
売約
ばいやく【売約】
a sales contract.売約済 <掲示> Sold.
売約済
ばいやくずみ [0] 【売約済(み)】
すでに売る約束がしてあること。
売約済み
ばいやくずみ [0] 【売約済(み)】
すでに売る約束がしてあること。
売腰
うりごし [0] 【売(り)腰】
売り手の意気込みや態度。「―が強い」
売色
ばいしょく [0] 【売色】
売春。売淫。また,売春婦。
売茶翁
ばいさおう 【売茶翁】
(1675-1763) 江戸中期の禅僧。肥前の人。俗姓,柴山。僧号,月海。諱(イミナ)は元昭。黄檗山万福寺に学ぶ。京で煎茶を売り,風流の客と交わったのでこの名がある。晩年還俗(ゲンゾク)して高遊外と称した。著「梅山茶種譜略」
売薬
ばいやく [0] 【売薬】
医師の処方箋によらずに販売される薬。
売薬
ばいやく【売薬】
(a) patent medicine;a drug.→英和
売薬
うりぐすり [3] 【売(り)薬】
(医師の処方箋による投薬に対して)薬屋で売る薬。ばいやく。
売血
ばいけつ [0] 【売血】
自分の血を売ること。また,その血液。
売行き
うれゆき【売行き】
(a) sale;→英和
demand;→英和
(a) circulation (出版物の).→英和
〜が良い(悪い) ⇒売れる (1).〜が減る(増す) <The sales> fall off (improve).〜の良い(悪い)本 a good (bad) seller.
売言葉
うりことば [3] 【売(り)言葉】
けんかをふっかけるような言葉。
⇔買い言葉
売買
ばいかい [0] 【売買】
取引所の同一会員が,銘柄・値段・株数・受け渡し期間の同じ売りと買いを組み合わせ,取引所で売買(バイバイ)したという形式をとること。
売買
ばいばい【売買】
[取引]trade;→英和
dealing;→英和
a bargain.→英和
〜する deal[trade] <in> .→英和
‖売買契約をする make a contract <with> .売買高 sales amount;a turnover.
売買
ばいばい [1] 【売買】 (名)スル
売ることと買うこと。うりかい。あきない。「品物を―する」
売買一任勘定
ばいばいいちにんかんじょう [1][5] 【売買一任勘定】
有価証券の売買にあたり,取引する銘柄・数量・価格を証券会社に任せて行う取引。1991年(平成3)証券取引法改正により禁止された。取引一任勘定。
売買価格
ばいばいかかく [5] 【売買価格】
実際に売り買いする際の価格。
→額面価格
売買勘定
ばいばいかんじょう [5] 【売買勘定】
期末に,商品の売買損益を計算するために設けられる勘定。
売買契約
ばいばいけいやく [5] 【売買契約】
当事者の一方がある財産権を相手方に移すことを約束し,相手方がこれに対して代金を支払うことを約束することによって成立する契約。
売買証拠金
ばいばいしょうこきん [0] 【売買証拠金】
商品取引所・証券取引所の会員どうしが締結した取引の履行の担保に,取引所へ預託する証拠金。また,会員が顧客の委託を受けたときに徴収する委託証拠金・委託保証金。
売越し
うりこし [0] 【売(り)越し】
(1)信用取引や清算取引で,未決済の買いの数量よりも多い売り物を出すこと。
(2)買い建てを決済して,新たに売り建てをすること。どてん売り越し。
⇔買い越し
売込み
うりこみ [0] 【売(り)込み】
売りこむこと。「―合戦」
売込み
うりこみ【売込み】
sale;→英和
a sales campaign.売り込む sell;→英和
find a market <for> ;→英和
conduct a sales campaign.
売込み問屋
うりこみといや [5] 【売(り)込み問屋】
(主に生糸市場で)生産者から買いつけて,輸出商や卸売商人に商品を売る中継ぎの問屋。
売込む
うりこ・む [3] 【売(り)込む】 (動マ五[四])
(1)うまく宣伝したり,すすめたりして品物を売る。「競合商品を抑えて,自社製品を―・む」
(2)宣伝したり,名声を得たりして商品や名称を広く知られるようにする。「店の名を―・む」
(3)これから関係をつけようと思う相手に,こちらを印象づけるように働きかける。「叔父の会社に顔を―・んでおく」
(4)利益のために,秘密や内情をもらす。「極秘情報を―・む」
[可能] うりこめる
売連合
うりれんごう [3] 【売(り)連合】
取引で,売り方どうしが自分たちに有利な相場にするよう共同行動をとること。
⇔買い連合
売電
ばいでん [0] 【売電】
自家発電設備から生じる余剰電力を電力会社に売ること。
売順
うりじゅん [0] 【売(り)順】
取引で,売り付けまたは売り方にとっての好機。
売飛ばす
うりとば・す [4] 【売(り)飛ばす】 (動サ五[四])
惜しげもなく売る。また,(売ってはいけないものを)見さかいなく売る。「親父の車を―・した」
[可能] うりとばせる
売食い
うりぐい [0] 【売(り)食い】 (名)スル
持っている品物を少しずつ売って,その金で生活すること。「家財道具を―する」「―同然の生活」
売食いする
うりぐい【売食いする】
live by selling one's property.
売高
うりだか [2][0][3] 【売(り)高】
品物を売って得た金額。うりあげだか。
壷
つぼ【壷】
a jar;→英和
a pot;→英和
the point (急所).→英和
‖インキ壷 an ink bottle.思う壷にはまる turn out just as one wished (自分の);play into the hands <of> (相手の).
壷焼
つぼやき【壷焼】
<a shellfish> cooked in its own shell.
壺
つぼ [0] 【壺】
□一□〔古くは「つほ」か〕
(1)胴が丸く膨らみ,口と底がつぼまった形の容器。世界各地に古くから見られ,主に液体や穀粒の貯蔵に用いられた。陶製・青銅製のものなどがある。
(2)博打(バクチ)に使う壺皿。「―を振る」
(3)くぼんで深くなった所。「滝―」「小山田のたな井の―に水澄みぬ/為忠百首(丹後守)」
(4)「壺胡簶(ツボヤナグイ)」の略。
□二□
(1)灸をすえ,また鍼(ハリ)を打って効果のある人体の定まった個所。穴。経穴。「―を探る」
(2)物事の大事な点。急所。肝要な所。「話の―を心得ている」「―を押さえる」
(3)見込むところ。図星。「こちらの思う―だ」
(4)三味線や琴の勘所(カンドコロ)。
(5)矢を射るときにねらう所。矢壺。「同じ―に射返候はんずる者/太平記 16」
→坪(6)
壺
こ [1] 【壺】
中国,古代のつぼ形の盛酒器。殷周時代の青銅製の祭器がよく知られる。
壺[図]
壺の碑
つぼのいしぶみ 【壺の碑】
坂上田村麻呂が青森県上北郡天間林村に建てたと伝えられる石碑。弓の筈で日本中央と書きつけてあったという。後世,宮城県多賀城の碑と混同された。
壺中
こちゅう [1][0] 【壺中】
(1)つぼの中。
(2)小心な者。臆病な者。「生まれつきの―なものは/買卜先生安楽伝授」
壺中の天地
こちゅうのてんち 【壺中の天地】
〔後漢の費長房が,市中で薬を売る老翁が売り終わると,店頭に懸けた壺中に入るのを楼上から見た。長房は老人に頼んで壺中に入ったところ,宮殿楼閣をなし,山海の珍味が満ちていたという「後漢書(方術伝)」の故事から〕
俗界と切り離された別天地。酒を飲んで俗世間を忘れる楽しみ。別世界。仙境。壺中の天。
壺井
つぼい ツボヰ 【壺井】
姓氏の一。
壺井栄
つぼいさかえ ツボヰ― 【壺井栄】
(1900-1967) 小説家。香川県小豆島生まれ。繁治の妻。作「暦」「母のない子と子のない母と」「柿の木のある家」「二十四の瞳」など。
壺井繁治
つぼいしげじ ツボヰシゲヂ 【壺井繁治】
(1897-1975) 詩人。香川県生まれ。栄の夫。アナーキスト詩人として活躍しナップに参加。
壺井義知
つぼいよしとも ツボヰ― 【壺井義知】
(1657-1735) 江戸中期の有職故実家。名は「よしちか」とも。通称,安左衛門。字は子安。号は鶴翁・鶴寿など。河内の人。実証的な立場から有職故実の研究に従事。著「装束要領抄」など。
壺入り
つぼいり 【壺入り】
(1)仙境に遊ぶこと。「今も―にたづねあたらん茅門とは知るべしとなり/鶉衣」
→壺中(コチユウ)の天地
(2)〔江戸時代,酒屋で酒を買って持ち帰らず,店頭で飲んで楽しむことを壺入りと称し,これが転じたものという〕
客が揚屋や茶屋に行かず,遊女・野郎の置屋に直接行って遊ぶこと。なじみ客のすることとされた。「野郎が尻につきて―して/浮世草子・好色産毛」
壺入り自慢
つぼいりじまん 【壺入り自慢】
遊女・野郎の置屋で遊興するほどの,相手とのなじみ深い仲を自慢すること。「後はすこし―して/浮世草子・一代男 5」
壺冠
つぼこうぶり [3] 【鐙冠・壺冠】
壺のような形をした冠。壺鐙(ツボアブミ)をたてにしたような形をしている。中国唐代に制定された烏帽(ウボウ)をまねたものといわれる。
壺切りの剣
つぼきりのけん 【壺切りの剣】
立太子の儀式の折,歴代の天皇が皇位継承のしるしとして皇太子に伝える守り刀。藤原基経の献上した剣を宇多天皇が当時皇太子であった醍醐天皇に授けたのに始まるという。
壺前栽
つぼせんざい 【坪前栽・壺前栽】
中庭に植えた前栽。「―のいとをかしう/源氏(東屋)」
壺口
つぼくち [2] 【壺口】
(1)壺の口。
(2)口をつぼめとがらすこと。また,その口。つぼつぼ口。おちょぼ口。「―をして,気取つて,オホホと笑う/平凡(四迷)」
壺坂霊験記
つぼさかれいげんき 【壺坂霊験記】
浄瑠璃。世話物。原作者未詳。現行のものは二世豊沢団平とその妻加古千賀の改作・作曲したもの。盲目のあんま師沢市とその貞淑な妻お里との夫婦愛を軸に,壺阪寺の観音の利益(リヤク)によって沢市の目が開くまでを描く。
壺壺
つぼつぼ [0] 【壺壺】
(1)子供のおもちゃ。底が平たく,中ほどが膨れ,口の狭い土器。両手でまわすとつぼつぼと鳴ることからこの名がある。もと,稲荷神社の神饌に用いたもの。
(2){(1)}を図案化した模様。器などに用いる。
壺壺口
つぼつぼくち [4] 【壺壺口】
「壺口(ツボクチ)」に同じ。「螺(サザイ)の―に莞然(ニツコ)と含んだ微笑/浮雲(四迷)」
壺屋
つぼや 【壺屋】
母屋から離れて建てられた物置小屋風の建物。また,納戸・個室などに用いる部屋。「只だ然るべき―一壺に畳を敷きて給へと云へば/今昔 17」
壺屋焼
つぼややき [0] 【壺屋焼】
沖縄県那覇市壺屋から産する陶器。琉球王朝時代から,登り窯で,壺・皿・骨壺などを焼いた。線彫りした模様に色を差す手法に特徴がある。
壺庭
つぼにわ [0] 【坪庭・壺庭】
屋敷内の建物や塀などで囲まれたごく小さな庭園。小庭。
壺打ち
つぼうち 【投壺・壺打ち】
「投壺(トウコ)」に同じ。[和名抄]
壺投げ
つぼなげ [0] 【投壺・壺投げ】
⇒とうこ(投壺)
壺折
つぼおり 【壺折】
(1)着物の裾(スソ)をつぼめはしょる着方。歩行に便利なように小袖などを腰のあたりでたくし上げて,紐(ヒモ)でからげるもの。
→壺装束(ツボソウゾク)
(2)歌舞伎の衣装の一。時代狂言の貴公子・高位の武人の常服に用いる。丈長の羽織状で錦など華麗なもの。
壺振
つぼふり [0] 【壺振(り)】
博打(バクチ)で,さいころを入れた壺皿を振って伏せること。また,その役の人。
壺振り
つぼふり [0] 【壺振(り)】
博打(バクチ)で,さいころを入れた壺皿を振って伏せること。また,その役の人。
壺掘
つぼほり [0] 【壺掘(り)】
基礎工事で,柱や束などを置く部分だけを掘ること。
→総掘り
→布掘り
壺掘り
つぼほり [0] 【壺掘(り)】
基礎工事で,柱や束などを置く部分だけを掘ること。
→総掘り
→布掘り
壺板
つぼいた [0] 【壺板】
大鎧(オオヨロイ)の部分の名。脇楯(ワイダテ)の上部にある右の脇壺にあてる鉄板。
→大鎧
壺漬
つぼづけ [0] 【壺漬(け)】
〔樽を用いず壺に漬けるところから〕
沢庵(タクアン)漬けの一種。鹿児島の名産。日持ちがよい。
壺漬け
つぼづけ [0] 【壺漬(け)】
〔樽を用いず壺に漬けるところから〕
沢庵(タクアン)漬けの一種。鹿児島の名産。日持ちがよい。
壺焼
つぼやき [0] 【壺焼(き)】
(1)「栄螺(サザエ)の壺焼き」の略。[季]春。
(2)壺に入れて焼くこと。また,そうして焼いたもの。
壺焼き
つぼやき [0] 【壺焼(き)】
(1)「栄螺(サザエ)の壺焼き」の略。[季]春。
(2)壺に入れて焼くこと。また,そうして焼いたもの。
壺焼き塩
つぼやきしお [4][3] 【壺焼(き)塩】
素焼きの壺に入れて焼いた固形の塩。
壺焼き芋
つぼやきいも [4] 【壺焼(き)芋】
サツマイモを壺形の容器に入れて蒸し焼きにしたもの。
壺焼塩
つぼやきしお [4][3] 【壺焼(き)塩】
素焼きの壺に入れて焼いた固形の塩。
壺焼芋
つぼやきいも [4] 【壺焼(き)芋】
サツマイモを壺形の容器に入れて蒸し焼きにしたもの。
壺皿
つぼざら [0][2] 【壺皿】
(1)本膳料理などに使う,小さくて深いふた付きの食器。
(2)さいころ博打(バクチ)で中にさいを入れて伏せるときに用いる皿。つぼ。
(3)非常に大きい目。「にらむ眼の―より無念の涙はら����/浄瑠璃・双生隅田川」
壺盃
つぼさかずき [3] 【壺盃】
つぼの形をした盃。
壺結び
つぼむすび [3] 【壺結び】
緒(オ)の結び方の一。結んだ形が壺に似た形になるもの。
壺網
つぼあみ [0] 【坪網・壺網】
建て網の一。枡網(マスアミ)に似て数か所に壺,あるいは牢と呼ぶ袋状の網がついた網。垣網で透導した魚群をその袋に追い込んで捕る。
壺肥
つぼごえ [0] 【壺肥】
苗を移植するときなど,前もって穴を掘って施す肥料。
壺胡簶
つぼやなぐい [3] 【壺胡簶】
胡簶の一種。古代の靫(ユギ)の遺制で,長い筒状をし,近衛の武官が朝儀の警固に用いた。つぼ。
壺胡簶[図]
壺草
つぼくさ [0] 【壺草】
セリ科の多年草。草原・道端などに自生。茎は細く地をはい,節から根をおろす。葉は円心形で柄が長い。夏,葉腋に暗紫色の花を少数個つける。
壺菫
つぼすみれ [3] 【壺菫】
(1)スミレ科の多年草。湿った草地に自生。根葉は腎臓状の卵形で柄が長い。高さ約20センチメートル。春,葉腋から花柄を出し,白色で紫色の筋のある花をつける。ニョイスミレ。コマノツメ。
(2)タチツボスミレの別名。
(3)襲(カサネ)の色目の名。表は紫,裏は薄青。
壺袖
つぼそで 【壺袖】
(1)袖口を狭くした丸袖。
(2)鎧(ヨロイ)の袖の一。肩に近い上の部分が広く,下の方が狭くなっているもの。鎌倉末期から胴丸・腹巻などの鎧の付属具として用いた。
→広袖
→大袖
壺袖(2)[図]
壺装束
つぼそうぞく 【壺装束】
平安・鎌倉時代,装束(シヨウゾク){(1)}の女性が徒歩で外出する際の服装。頭からかぶった衣の裾を高くあげて帯で着付けた。市女笠をかぶるものもある。つぼしょうぞく。
壺装束[図]
壺装束
つぼしょうぞく 【壺装束】
⇒つぼそうぞく(壺装束)
壺觴
こしょう [0] 【壺觴】
酒つぼと,さかずき。
壺酒
こしゅ [1] 【壺酒】
壺(ツボ)に入れた酒。
壺金
つぼがね [0] 【壺金】
開き戸の釣り元に開閉のために打つ金具。軸となる肘金(ヒジガネ)を受ける壺状の環のついたもの。つぼかなもの。ひじつぼ。
壺銭
つぼせん 【壺銭】
室町時代,幕府が酒屋に課した酒造税。酒壺一個単位に課したのでいう。酒壺銭。酒屋役。
壺錐
つぼぎり [0][2] 【壺錐】
半円形の刃がついている錐。木釘などを打つための小さな穴をくりぬくのに用いる。通し錐。円錐(マルギリ)。
→錐
壺鐙
つぼあぶみ [3] 【壺鐙】
先端の壺状になった部分に足先を入れる鐙。踵(カカト)をかける部分は無い。古墳時代から平安時代まで行われたが,平安後期,舌長鐙(シタナガアブミ)が現れてから衰退。
壺鐙[図]
壺鑿
つぼのみ [0] 【壺鑿】
鑿の一種。刃が円く,先が細くなっているもの。円い孔(アナ)をあけるのに用いる。
壺阪寺
つぼさかでら 【壺阪寺】
奈良県高市郡高取町壺坂にある真言宗豊山派の寺。正しくは壺阪山南法華寺。703年弁基の開創と伝える。本尊は十一面千手観音。西国三十三所の第六番札所。壺阪観音。
壺飾り
つぼかざり [3] 【壺飾り】
茶道で,口切(クチキリ)の茶事の際,葉茶を詰めた茶壺を封をしたまま床に飾ること。また,その壺。また,客がその茶壺を拝見する作法。
壺鯛
つぼだい [2] 【壺鯛】
スズキ目カワビシャ科の海魚。体長25センチメートル程度。体高は高く,側扁する。頭部は露出した粗雑な骨におおわれる。各ひれのとげは強い。近似種クサカリツボダイより体高が高い。南日本沿岸・九州-パラオ海嶺北部に分布。テングダイ。
壻
むこ [1] 【婿・壻・聟】
(1)(親からみて)娘の夫。
(2)娘の夫として家に迎える男。「―にはいる」「―を取る」
(3)結婚する相手の男。はなむこ。
⇔嫁
変
へん【変】
(1)[事件]an accident;→英和
an incident;→英和
a disturbance (乱).
(2)《楽》flat.→英和
〜な(に) strange(ly);→英和
peculiar(ly);→英和
unusual(ly).→英和
‖変ロ長(短)調 B flat major (minor).
変
へん [1] 【変】
■一■ (名)
(1)異常な出来事,社会的な事件が起こること。政変や動乱などが発生すること。また,そのような事件や出来事。「本能寺の―」
(2)音楽で,音の高さが本来の高さより半音低いこと。
⇔嬰(エイ)
(3)事態が移り変わること。「大地においてはことなる―をなさず/平家 12」
(4)病状が急変すること。「―といふ逃げ道医者はあけておく/柳多留 23」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)普通でないさま。怪しいさま。異常。奇妙。「―な人」「彼は近頃どうも―だ」「気が―になる」
(2)思いがけないさま。「話は―な方向に発展していった」
→変に
変える
か・える カヘル [0] 【変える】 (動ア下一)[文]ハ下二 か・ふ
〔「かえる(替)」と同源〕
(1)形・色・性質・内容などをそれまでとは違う状態にする。変化させる。変更する。「髪形を―・える」「顔色を―・える」「急に態度を―・える」「予定を―・える」「交流を直流に―・える装置」
(2)居場所や,ある動作をする場所を別の所に移す。「住所を転々と―・える」「ソファーの位置を―・える」
[慣用] 血相を―・攻守所を―・目の色を―・目先を―/手を変え品を変え
変える
かえる【変える】
change;→英和
alter;→英和
shift.→英和
姿を〜 disguise oneself.説を〜 alter[change]one's opinion.
変じる
へん・じる [0][3] 【変じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「変ずる」の上一段化〕
「変ずる」に同じ。「姿を―・じる」
変ずる
へん・ずる [3][0] 【変ずる】 (動サ変)[文]サ変 へん・ず
(1)変化する。変わる。変じる。「桑田(ソウデン)―・じて滄海(ソウカイ)となる」
(2)変える。変更する。変じる。「心を―・ずる」
変に
へんに [1] 【変に】 (副)
普通とは違っているさま。妙に。不思議に。「―気を回す」「話が―こじれる」
変はらふ
かわら∘う カハラフ 【変はらふ】 (連語)
〔動詞「変はる」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
変わり続ける。「ぬばたまの黒髪変はり朝の笑み夕―∘ひ/万葉 4160」
変ふ
か・う カフ 【替ふ・換ふ・代ふ・変ふ】 (動ハ下二)
⇒かえる(替・換・代)
⇒かえる(変)
変ゆ
か・ゆ 【替ゆ・換ゆ・代ゆ・変ゆ】 (動ヤ下二)
〔ハ行下二段動詞「かふ(替・換・代・変)」のヤ行下二段化。中世後期以降の語。終止形は多く「かゆる」の形をとる〕
「かえる(替・換・代・変)」に同じ。「是は肩を―・ゆる時/狂言・昆布売」
変り
かわり【変り】
a change (変化);→英和
a difference (相違);→英和
an accident (変事).→英和
〜がない be[remain]unchanged (変化がない);be all right (異常ない);be very[quite]well (健康).
変り
かわり カハリ [0] 【変(わ)り】
〔動詞「かわる(変)」の連用形から〕
(1)様子や状態が前と変わること。変化すること。「お―ありませんか」
(2)普通とは違った状態やできごと。異変。異状。「―種」「―者」
(3)差違。違い。「どれを選んでも大した―はない」
変りなく
かわりなく【変りなく】
invariably;→英和
eternally;→英和
constantly; <get along> well (じょうぶで).→英和
変り事
かわりごと カハリ― [0] 【変(わ)り事】
常とは変わった事柄。異変。へんじ。
変り塗り
かわりぬり カハリ― [0] 【変(わ)り塗り】
漆塗りの一。刀剣の鞘(サヤ)を色漆で塗ること。一般の漆器にも応用された。鞘塗り。
変り易い
かわりやすい【変り易い】
changeable;→英和
unsettled (天気が);→英和
fickle (心が).→英和
変り果てる
かわりは・てる カハリ― [5] 【変(わ)り果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かはりは・つ
(悪い状態に)すっかり変わる。「―・てた姿」
変り目
かわりめ【変り目】
a change;→英和
a turning point.
変り目
かわりめ カハリ― [0] 【変(わ)り目】
(1)物事の変化する時。移り変わる時。「季節の―」
(2)違っている点。相違。「延喜の先朝と当世と,いかなる―かある/十訓 3」
→代わり目
変り種
かわりだね カハリ― [0][4] 【変(わ)り種】
(1)普通のものと違った種類。変種(ヘンシユ)。
(2)同種の人の集団の中で,普通の人とは違った特色や経歴をもつ人。異色の人。「彼は同期生中の―だ」
変り種
かわりだね【変り種】
a variety;→英和
an exception (例外);→英和
an eccentric (人).→英和
変り絵
かわりえ カハリヱ [3] 【替(わ)り絵・変(わ)り絵】
一枚の紙の絵が折り畳み方によって種々の形に変わるようになったおもちゃ。
→替わり屏風(ビヨウブ)
変り者
かわりもの【変り者】
an eccentric (person).→英和
変り蕎麦
かわりそば カハリ― [4] 【変(わ)り蕎麦】
そば粉に他の材料を加えて打ったそば。茶そば・磯(イソ)切りなど。そば粉は白い更科粉を用いる。
変り行く
かわりゆ・く カハリ― [0][4] 【変(わ)り行く】 (動カ五[四])
次第に変わってゆく。変わりつつ経過する。「年々―・く町の姿」
変り裏
かわりうら カハリ― [0] 【変(わ)り裏】
着物の裏地の裾回(スソマワ)しまたは端の部分だけに違った色の布を付けたもの。
変り身
かわりみ カハリ― [0] 【変(わ)り身】
(1)事情をすばやく判断して,考え方や態度を変えること。「―が早い」
(2)体の位置をすばやく変えること。特に相撲で,立ち合いに,出ると見せて横に飛ぶこと。
変り鉢
かわりばち カハリ― [3] 【変(わ)り鉢】
鉢肴(ハチザカナ)は焼き魚が普通であるが,変則的に揚げ物などを使用したもの。
変り雛
かわりびな カハリ― [4] 【変(わ)り雛】
時の話題や風俗などを取り込んで,伝統的なものとは変わった形に作った雛人形。
変り飯
かわりめし カハリ― [3] 【変(わ)り飯】
いろいろの具を入れた飯。筍飯(タケノコメシ)・五目飯(ゴモクメシ)など。混ぜ御飯(ゴハン)。変わり御飯。
変り鯉
かわりごい カハリゴヒ [3] 【変(わ)り鯉】
体色や鱗(ウロコ)の様子の変わっている,鯉の飼育変種。色鯉。花鯉。
変る
かわ・る カハル [0] 【変(わ)る】 (動ラ五[四])
〔「替(カ)わる」と同源〕
(1)形・性質・様子などがそれまでと異なったものとなる。変化する。「時とともに―・る」「味が―・る」「何か―・った事はないか」
(2)場所・住所などが移る。移転する。「住所が―・る」
(3)年や月が改まる。時が経過する。「季節が―・る」「あらたまの月の―・れば/万葉 3329」
(4)(下に「た」「ている」を伴うことが多い)普通と違う。「一風―・った建物」「様―・りたる人々ものし侍りしに/蜻蛉(下)」
(5)相撲で,変わり身を見せる。「立ち上がりに右へ―・る」
変わった
かわった【変わった】
(1) different;→英和
various;→英和
unusual (異常な);→英和
odd (妙な).→英和
(2) novel (新奇な).→英和
変わり
かわり カハリ [0] 【変(わ)り】
〔動詞「かわる(変)」の連用形から〕
(1)様子や状態が前と変わること。変化すること。「お―ありませんか」
(2)普通とは違った状態やできごと。異変。異状。「―種」「―者」
(3)差違。違い。「どれを選んでも大した―はない」
変わり事
かわりごと カハリ― [0] 【変(わ)り事】
常とは変わった事柄。異変。へんじ。
変わり塗り
かわりぬり カハリ― [0] 【変(わ)り塗り】
漆塗りの一。刀剣の鞘(サヤ)を色漆で塗ること。一般の漆器にも応用された。鞘塗り。
変わり果てる
かわりは・てる カハリ― [5] 【変(わ)り果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かはりは・つ
(悪い状態に)すっかり変わる。「―・てた姿」
変わり目
かわりめ カハリ― [0] 【変(わ)り目】
(1)物事の変化する時。移り変わる時。「季節の―」
(2)違っている点。相違。「延喜の先朝と当世と,いかなる―かある/十訓 3」
→代わり目
変わり種
かわりだね カハリ― [0][4] 【変(わ)り種】
(1)普通のものと違った種類。変種(ヘンシユ)。
(2)同種の人の集団の中で,普通の人とは違った特色や経歴をもつ人。異色の人。「彼は同期生中の―だ」
変わり絵
かわりえ カハリヱ [3] 【替(わ)り絵・変(わ)り絵】
一枚の紙の絵が折り畳み方によって種々の形に変わるようになったおもちゃ。
→替わり屏風(ビヨウブ)
変わり者
かわりもの カハリ― [0] 【変わり者】
普通の人と性質・言動などが違う人。奇人。変人。
変わり蕎麦
かわりそば カハリ― [4] 【変(わ)り蕎麦】
そば粉に他の材料を加えて打ったそば。茶そば・磯(イソ)切りなど。そば粉は白い更科粉を用いる。
変わり行く
かわりゆ・く カハリ― [0][4] 【変(わ)り行く】 (動カ五[四])
次第に変わってゆく。変わりつつ経過する。「年々―・く町の姿」
変わり裏
かわりうら カハリ― [0] 【変(わ)り裏】
着物の裏地の裾回(スソマワ)しまたは端の部分だけに違った色の布を付けたもの。
変わり身
かわりみ カハリ― [0] 【変(わ)り身】
(1)事情をすばやく判断して,考え方や態度を変えること。「―が早い」
(2)体の位置をすばやく変えること。特に相撲で,立ち合いに,出ると見せて横に飛ぶこと。
変わり身が早い
かわりみ【変わり身が早い】
be quick to adjust oneself to the new situation.
変わり鉢
かわりばち カハリ― [3] 【変(わ)り鉢】
鉢肴(ハチザカナ)は焼き魚が普通であるが,変則的に揚げ物などを使用したもの。
変わり雛
かわりびな カハリ― [4] 【変(わ)り雛】
時の話題や風俗などを取り込んで,伝統的なものとは変わった形に作った雛人形。
変わり飯
かわりめし カハリ― [3] 【変(わ)り飯】
いろいろの具を入れた飯。筍飯(タケノコメシ)・五目飯(ゴモクメシ)など。混ぜ御飯(ゴハン)。変わり御飯。
変わり鯉
かわりごい カハリゴヒ [3] 【変(わ)り鯉】
体色や鱗(ウロコ)の様子の変わっている,鯉の飼育変種。色鯉。花鯉。
変わる
かわ・る カハル [0] 【変(わ)る】 (動ラ五[四])
〔「替(カ)わる」と同源〕
(1)形・性質・様子などがそれまでと異なったものとなる。変化する。「時とともに―・る」「味が―・る」「何か―・った事はないか」
(2)場所・住所などが移る。移転する。「住所が―・る」
(3)年や月が改まる。時が経過する。「季節が―・る」「あらたまの月の―・れば/万葉 3329」
(4)(下に「た」「ている」を伴うことが多い)普通と違う。「一風―・った建物」「様―・りたる人々ものし侍りしに/蜻蛉(下)」
(5)相撲で,変わり身を見せる。「立ち上がりに右へ―・る」
変わる
かわる【変わる】
(1)[変化]undergo a change;→英和
change[turn] <into> ;be turned[transformed] <into> ;differ <from> .→英和
(2)[移動]move <to a new address> (住所が);→英和
be transferred <to> (転勤).
変わらない remain unchanged;be the same;→英和
be constant.
変われば変わる
変われば変わる
物事がすっかり変わってしまうことを強調していう語。「―世の中」
変乱
へんらん [0] 【変乱】 (名)スル
変事などによって世の中が乱れること。また,世の中を乱すこと。「社会の秩序を―することは最も国家の不幸であるから/花間鶯(鉄腸)」
変事
へんじ【変事】
an incident;→英和
an accident.→英和
変事
へんじ [1] 【変事】
普通とは,変わった出来事。異常な出来事。異変。
変人
へんじん [0] 【変人・偏人】
性質・言動がほかの人と変わっている人。変わり者。「希代の―」「―扱い」
変人
へんじん【変人】
an odd[eccentric]person.
変位
へんい【変位】
《電》displacement.→英和
変位
へんい [1] 【変位】 (名)スル
(1)位置が変化すること。また,その変えた位置。
(2)〔物〕
〔displacement〕
質点が運動することによって位置を変えること。また,位置の変化を表す量で,所要時間や経路を考慮せずに,ある時刻における位置から他の時刻における位置に向かうベクトル。
変位記号
へんいきごう [4] 【変位記号】
⇒変化記号(ヘンカキゴウ)
変位電流
へんいでんりゅう [4] 【変位電流】
電束密度の時間的な変化で表される仮想的な電流。マクスウェルが電磁場理論において導入したもの。電束電流。
変体
へんたい [0] 【変体】
体裁が普通のものと違っていること。また,その体裁。
変体仮名
へんたいがな [0][3] 【変体仮名】
現行の通常の平仮名とは異なる字体の仮名。1900年(明治33)の「小学校令施行規則」で統一された平仮名の字体以外の仮名。漢字の草体の簡略化が進んでいないものや,現行の仮名のもとになった漢字とは異なる漢字の草体から生まれた仮名。「�(い)」「�(か)」「�(こ)」「�(た)」の類。現在でも女性の手紙,商店の看板などに用いられることがある。
→平仮名
→異体仮名
変体漢文
へんたいかんぶん [5] 【変体漢文】
返り読みなど漢文的性格をもつが,正規の漢文には用いられない語彙・語法・語序・用字法をもった,日本化した漢文。平安時代以降,日記・記録・法令・書簡などに用いられた。和化漢文。東鑑体(アズマカガミタイ)。
変光星
へんこうせい ヘンクワウ― [3][0] 【変光星】
みかけの明るさが変化する恒星。食変光星・脈動変光星・不規則変光星などがある。
変分原理
へんぶんげんり [5] 【変分原理】
物理学の法則を変分法の形(仮想的な場合に比べて現実の場合は積分量が極値をとる)で表したもの。運動エネルギーの時間積分を用いる最小作用の原理はその一例。
変分法
へんぶんほう [0] 【変分法】
未知関数とその導関数からなる式を積分した値が極値をもつような未知関数を求める手法。
変則
へんそく [0] 【変則】 (名・形動)[文]ナリ
(1)普通の規則・規定からはずれている・こと(さま)。「―の扱い」「―な構え方」
(2)外国語を学ぶのに,日本人から意味だけを学ぶこと。
⇔正則
[ヘボン]
変則
へんそく【変則】
(an) irregularity.〜の irregular;→英和
abnormal.→英和
変則的
へんそくてき [0] 【変則的】 (形動)
普通の規定ややり方と違っているさま。「―な方法」
変動
へんどう [0] 【変動】 (名)スル
物事が変わり動くこと。「物価の―」「世の中が大きく―する」
変動
へんどう【変動】
(a) change;→英和
(an) alteration;fluctuations (物価などの).〜する change;alter;→英和
fluctuate.→英和
‖変動(為替)相場制 the floating exchange rate system.
変動労働時間制
へんどうろうどうじかんせい [0][0] 【変動労働時間制】
⇒フレックス-タイム
変動地形
へんどうちけい [5] 【変動地形】
断層・褶曲(シユウキヨク)などの地殻変動によってその概形がつくられた地形。断層山地・断層盆地・傾動地塊・断層崖など。
⇔組織地形
変動帯
へんどうたい [0] 【変動帯】
大陸や大洋底を取り巻くように分布し,地殻変動や地震活動が活発に起こっている地帯。その大部分はプレートの境界に沿って分布する。
変動所得
へんどうしょとく [5] 【変動所得】
漁獲から生ずる所得,著作権の使用料に係る所得など,年々の変動が著しい所得。平均課税の対象とされる。
→恒常(コウジヨウ)所得
変動為替相場制
へんどうかわせそうばせい [0] 【変動為替相場制】
異なる通貨の交換比率を定めるのに,一定比率に固定せず市場の需要と供給によって変動させる制度。変動相場制。フロート制。
⇔固定為替相場制
変動相場制
へんどうそうばせい [0] 【変動相場制】
⇒変動為替(カワセ)相場制
変動費用
へんどうひよう [5] 【変動費用】
⇒可変費用(カヘンヒヨウ)
変動資本
へんどうしほん [5] 【変動資本】
流動資産から固定的な有り高を差し引いたもの。原則として,収益・売上高の増減により変動する。
⇔固定資本
変動金利
へんどうきんり [5] 【変動金利】
金利の決定方式の一。当初貸出時から最終返済期限までの間,三か月あるいは六か月ごとに金利を見直し,その金利を適用するやり方。
⇔固定金利
変化
へんげ【変化】
a ghost;→英和
an apparition.→英和
変化
へんか [1] 【変化】 (名)スル
(1)ある物事がそれまでとは違う状態・性質になること。変わること。「温度が―する」「表情の―を読み取る」「―のない生活」「―に富む景色」
(2)文法で,同一の語が,文中の他の語との関係や用法に応じて語形を変えること。日本語の用言・助動詞の活用,ヨーロッパ諸語の動詞の人称変化,名詞の格変化の類。
変化
へんか【変化】
(1) (a) change;→英和
(an) alteration;a variety (多様);→英和
(a) transformation (変形).
(2)《文》declension (格の);→英和
inflection (語尾の);→英和
conjugation (動詞の).
〜する change;be transformed.〜に富んだ varied;→英和
various.→英和
〜のない monotonous.→英和
‖変化球《野》a screwball;a curve(ball).
変化
へんげ [1][0] 【変化】 (名)スル
(1)霊魂や動物などが姿を変えて現れること。化けて出ること。また,その現れたもの。「妖怪―」
(2)神仏が衆生を救うため,人などの姿をとって現れること。また,その現れたもの。権化(ゴンゲ)。化身(ケシン)。
変化る
へん・げる 【変化る】 (動ガ下一)
〔「変化(ヘンゲ)」の動詞化〕
変わる。また,ばける。「是から先何う―・げるか分りやしませんよ/門(漱石)」
変化土
へんげど [3] 【変化土】
〔仏〕 変化身の仏のいる世界。
変化物
へんげもの [0] 【変化物】
歌舞伎舞踊で,幾種類かの小品舞踊を組み合わせ,一人の踊り手が早変わりで続けて踊り分けるもの。
変化率
へんかりつ [3] 【変化率】
〔数〕
⇒微分係数(ビブンケイスウ)
変化球
へんかきゅう [3] 【変化球】
野球で,打者の近くで曲がったり落ちたりする投手の投球。
⇔直球
変化組織
へんかそしき [4] 【変化組織】
三原組織を変化させたり組み合わせたりして作り出した織物組織。畝(ウネ)織り・斜子(ナナコ)織りなど。
変化記号
へんかきごう [4] 【変化記号】
幹音を半音階的に高めたり低めたりする記号。調号・臨時記号に用いられるシャープ・フラットなどの総称。変位(ヘンイ)記号。
→本位記号
変化身
へんげしん [3] 【変化身】
〔仏〕 教化・救済のため仮の姿をとって現れた仏。
変名
へんめい [0] 【変名】 (名)スル
本名を隠して別の姓名を用いること。また,その姓名。
変名
へんめい【変名】
a false name.〜する change one's name.
変味
へんみ [0] 【変味】 (名)スル
(日がたって)味が変わること。また,変わった味。
変哲
へんてつ [0] 【変哲】 (名・形動)[文]ナリ
変わっていること。普通と違うこと。また,そのさま。「奇妙奇体こんな―なことがまたと世の中にあるものか/民権自由論(枝盛)」
変圧
へんあつ [0] 【変圧】 (名)スル
圧力を変えること。特に,電圧を変えること。
変圧器
へんあつき【変圧器】
a transformer.→英和
変圧器
へんあつき [4][3] 【変圧器】
電磁誘導を利用して交流電圧を昇降させる装置。トランス。
変型
へんけい [0] 【変型】
基本の型(カタ)と異なる型。「 A5 判―」
変域
へんいき [0] 【変域】
関数で,変数のとり得る値の範囲。定義域。
変報
へんぽう [0] 【変報】
変事の知らせ。
変声
へんせい [0] 【変声】
「声変わり」に同じ。
変声期
へんせいき [3] 【変声期】
声変わりする年頃。
変奏曲
へんそうきょく [3] 【変奏曲】
主題のリズム・旋律・和音などを種々の方法で変化させて,全体を一つの楽曲にまとめたもの。バリエーション。
変奏曲
へんそうきょく【変奏曲】
《楽》a variation.→英和
変宮
へんきゅう [0] 【変宮】
中国・日本音楽の階名の一。五音(ゴイン)の宮(キユウ)より一律(半音)低い音。
→七声(シチセイ)
変容
へんよう [0] 【変容】 (名)スル
外観や様子などが変わること。「故郷はすっかり―した」
変局
へんきょく [0] 【変局】
平常と異なる場合。非常の場合。
変幻
へんげん [0] 【変幻】 (名)スル
素早く現れたり消えたりすること。「―出没」
変幻自在
へんげんじざい [0] 【変幻自在】
現れたり消えたり,変化したりが自由自在なこと。
変幻自在の
へんげん【変幻自在の】
very changeable.
変形
へんけい【変形】
(a) transformation;(a) modification.〜する[変える]transform;→英和
modify;→英和
change.→英和
変形文法 transformational grammar.
変形
へんけい [0] 【変形】 (名)スル
形や状態を変えること。また,変わること。また,その変わってできたものや状態。「事故で―した車体」「温度によって―する」
変形体
へんけいたい [0] 【変形体】
変形菌の生活体。細胞壁のない大きな原形質塊で,アメーバ運動や著しい原形質流動を行う。
変形労働時間制
へんけいろうどうじかんせい [0] 【変形労働時間制】
業務に繁閑の差の激しい場合に,一週間,一か月,一年などの一定期間の平均労働時間が,法定労働時間を超えない限り,一日の所定内労働時間を弾力的に決めること。1987年(昭和62)の労働基準法改正で本格的に導入。
変形性関節症
へんけいせいかんせつしょう [10] 【変形性関節症】
関節の主として軟骨の変性のため,運動痛や変形,運動制限をきたす疾患。股関節・脊椎などに生じやすい。多くは老化現象としてみられる。
変形文法
へんけいぶんぽう [5] 【変形文法】
⇒生成文法(セイセイブンポウ)
変形生成文法
へんけいせいせいぶんぽう [9] 【変形生成文法】
⇒生成文法(セイセイブンポウ)
変形菌
へんけいきん [0] 【変形菌】
菌類と原虫類の性質を備える植物界の一門。胞子は発芽してアメーバ状細胞を生じ,集合して運動性のある変形体となり,のちに胞子嚢(ノウ)または子実体を作る。ムラサキホコリカビ・ツノホコリカビなど。粘菌(ネンキン)。
変徴
へんち [1] 【変徴】
中国・日本音楽の階名の一。五音(ゴイン)の徴より一律(半音)低い音。
→七声(シチセイ)
変心
へんしん [0] 【変心】 (名)スル
考えや気持ちが変わること。心変わり。「―して敵に内通する」
変心
へんしん【変心】
change of mind.⇒裏切り,変節.〜する change one's mind.
変性
へんせい [0] 【変性】 (名)スル
(1)性質が変わること。また,その性質。「神経の構造を―せしめ/日本開化小史(卯吉)」
(2)〔医〕 細胞内の代謝異常によって,組織が固有の機能を失って,量的・質的に変化すること。
(3)タンパク質や核酸が熱・薬品などの作用により,結合の切断を伴わずにその構造に変化を起こして生物的活性を失うこと。可逆的なものと非可逆的なものがある。
変性
へんせい【変性】
《病理》degeneration.
変性アルコール
へんせいアルコール [5] 【変性―】
エチルアルコールが飲用に使われるのを防ぐため,少量のメチルアルコールなどを加えて工業用としたもの。着色してある。
変性剤
へんせいざい [3][0] 【変性剤】
(1)材料がその用途以外に転用されないために,その材料に少量加える物質。変性アルコールのメチルアルコール・ベンゼンなど。
(2)アルキド樹脂・フェノール樹脂などを塗料に用いるときに加える脂肪油や他の合成樹脂など。
(3)タンパク質や核酸などの生体高分子の変性を起こす尿素・塩酸グアニジンなどの薬剤。
変性意識状態
へんせいいしきじょうたい [8] 【変性意識状態】
〔心〕 覚醒時の意識と異なる意識状態。睡眠・催眠・トランスなど。
変性梅毒
へんせいばいどく [5] 【変性梅毒】
第四期の梅毒。
→梅毒
変態
へんたい【変態】
(1)《生》metamorphosis.(2)[異常]abnormality.〜の abnormal.→英和
‖変態性欲 sexual perversion.
変態
へんたい [0] 【変態】 (名)スル
(1)形や状態が変わること。また,その変わった形や状態。「主権より民主政治に―するに於て/民約論(徳)」
(2)「変態性欲」の略。また,その傾向のある人。
(3)動物が成体とは形態・生理・生態の全く異なる幼生(幼虫)の時期を経る場合に,幼生から成体へ変わること。また,その過程。
(4)植物の根・茎・葉などの器官が本来のものと異なる形態に変わり,その状態で種として固定すること。捕虫葉・葉針・気根・巻きひげなど。
(5)〔物・化〕 同じ化学組成をもちながら,異なった物理的性質を示す状態または物質。特に,単体の場合は同素体,結晶の場合は多形ともいう。また,有機化合物が化学組成を変えずに原子・原子団の位置の変化で別の状態・物質に変わること。転位。
変態ホルモン
へんたいホルモン [5] 【変態―】
動物の変態{(3)}を促進するホルモンの総称。両生類では甲状腺ホルモン,昆虫ではエクジソン。
変態性欲
へんたいせいよく [5] 【変態性欲】
性的な行為や対象が倒錯しており,異常な形をとって現れるもの。
→異常性欲
変態点
へんたいてん [3] 【変態点】
ある物質が変態を起こす温度・圧力。転移点。
変成
へんせい [0] 【変成】
物質系の相が変わること。
変成
へんじょう [0] 【変成・変生】
他の物に成り変わること。特に,仏の功徳によって女子が男子に,男子が女子に生まれ変わること。「竜女―と聞く時は,姥も頼もしや/謡曲・通盛」
→へんせい(変成)
変成作用
へんせいさよう [5] 【変成作用】
地球の内部で既存の岩石が固相のまま,温度や圧力などの変化によって,鉱物組成・組織などが変化する作用。広域変成作用・接触変成作用が主なもの。
変成器
へんせいき [3] 【変成器】
交流電気信号の増幅・伝達に用いる素子。原理は変圧器と同じ。
変成岩
へんせいがん【変成岩】
《地》metamorphic rocks.
変成岩
へんせいがん [3] 【変成岩】
変成作用によって生じた岩石。原石の種類,温度・圧力などの条件によって様々な組成・組織の岩石ができる。しばしば片状構造や縞状構造を示す。
変成帯
へんせいたい [0] 【変成帯】
広域変成作用による変成岩が帯状に連なった地帯。千枚岩・結晶片岩などが数百キロメートルにわたって分布する。広域変成帯。
変成男子
へんじょうなんし [5] 【変成男子】
〔仏〕 女子が男子に生まれ変わること。「法華経」提婆達多品にある,童女が男子となって成仏した話がよく引かれる。
変換
へんかん [0] 【変換】 (名)スル
(1)別のものに変えること。また,変わること。「ローマ字を仮名に―する」「決して志操を―せぬ精神だが/雪中梅(鉄腸)」
(2)〔数〕
〔transformation〕
点を他の点に移したり,図形を他の図形に移したりすること。広義には集合 � から � への写像のこと。一次変換・合同変換など。
変換え
へんがえ [0] 【変換え】 (名)スル
「へんかい(変改)」の転。「約束を―されて/魔風恋風(天外)」
変換える
へんが・える 【変換える】 (動ハ下一)
変え改める。変更する。「一旦思ひ定めた事を―・へる/浮雲(四迷)」
変換する
へんかん【変換する】
change;→英和
convert.→英和
‖変換キー《電算》a transfer key.
変改
へんかい [0] 【変改】 (名)スル
〔「へんがい」とも〕
(1)変え改めること。変わり改まること。改変。「一国を―せしむる者/民約論(徳)」
(2)約束を違えること。心変わりすること。「人のとかくいへばとて―の条,無下の事なり/一言芳談(上)」
変数
へんすう [3] 【変数】
数を代表する文字がその値をいろいろとり得るとき,その文字をいう。�・�・� などで示されることが多い。
⇔定数
変文
へんぶん [0] 【変文】
中国,敦煌(トンコウ)の千仏洞で発見された唐末・五代の俗語体の物語。仏教説話を主とする。韻文と散文をまじえた形式は,宋以後の講唱文学の源流とされる。
変旋光
へんせんこう [0] 【変旋光】
旋光性の物質の溶液で,その旋光性の大きさが時間とともに変わる現象。主に糖類で見られる。
変易
へんえき [0] 【変易】 (名)スル
変えること。また,変わること。へんやく。「決して之を―することを得ず/民約論(徳)」
変易
へんやく [0] 【変易】
〔「へんにゃく」とも〕
〔仏〕
(1)「へんえき(変易)」に同じ。
(2)「変易生死」の略。
変易生死
へんやくしょうじ [5] 【変易生死】
〔仏〕 迷いの世界を離れた聖者である阿羅漢や菩薩の生死。物質的条件を借りない微妙な生死。
→分段生死
変曲点
へんきょくてん [4][3] 【変曲点】
曲線が上に凸の状態から上に凹の状態に,または上に凹の状態から上に凸の状態に,変わる点。変曲点において分けられた曲線の一方と他方とは,この点で引いた接線の異なる側にある。湾曲点。
変更
へんこう [0] 【変更】 (名)スル
変えること。変え改めること。「出発時刻を―する」「―を加える」
変更
へんこう【変更】
(a) change;→英和
(an) alteration.〜する change;alter.→英和
変格
へんかく [0] 【変格】
(1)本来の格式・規則からはずれていること。正格でないこと。変則。
(2)「変格活用」の略。
変格活用
へんかくかつよう [5] 【変格活用】
動詞の活用形式のうち,その語形変化が特殊あるいはやや特殊で,四(五)段活用・二段活用・一段活用と異なるもの。口語では,カ行(「来る」)・サ行(「する」)の二種があり,文語では,カ行(「来(ク)」)・サ行(「す」)・ナ行(「死ぬ・往(イ)ぬ」)・ラ行(「有り・居り・侍り・いまそがり」)の四種がある。
⇔正格活用
変様
へんよう [0] 【変様】 (名)スル
事物の本質は変わらないで,その形や様子が変化すること。
変死
へんし【変死】
an unnatural death.〜する die an unnatural death;be killed in an accident (事故死).→英和
変死
へんし [0] 【変死】 (名)スル
普通でない状態での死。「―体」
変母音
へんぼいん [3] 【変母音】
⇒ウムラウト
変法自強
へんぽうじきょう ヘンパフジキヤウ 【変法自強】
〔法を変えて自らを強くする意〕
清朝末期,洋務運動に対し康有為(コウユウイ)・梁啓超(リヨウケイチヨウ)らが制度の根本的改革を主張して推進した政治改革運動。日清戦争後,光緒帝の信を得て憲法制定・国会開設・学制改革などを行おうとしたが,戊戌(ボジユツ)の政変により失敗した。戊戌変法。
変温動物
へんおん【変温動物】
a poikilotherm.
変温動物
へんおんどうぶつ ヘンヲン― [5] 【変温動物】
外界の温度変化によって体温が著しく変わる動物の総称。鳥類および哺乳類を除くすべての動物がこれにあたる。冷血動物。
⇔恒温(コウオン)動物
変災
へんさい [0] 【変災】
思いがけない災害。天災や事変。
変物
へんぶつ [0] 【変物・偏物】
へんくつな人。かわりもの。変人。「あの苦沙弥と云ふ―が/吾輩は猫である(漱石)」
変状
へんじょう [0] 【変状】
普通とは違った状態。異状。
変現
へんげん [0] 【変現】 (名)スル
姿を変えて現れること。「虚空より化生するにも非ず,大地より―するにも非ず/性霊集」
変生
へんせい [0] 【変生】 (名)スル
形が変わって生まれること。生まれ変わり。
→へんじょう(変生)
変生
へんじょう [0] 【変成・変生】
他の物に成り変わること。特に,仏の功徳によって女子が男子に,男子が女子に生まれ変わること。「竜女―と聞く時は,姥も頼もしや/謡曲・通盛」
→へんせい(変成)
変異
へんい [1] 【変異】 (名)スル
(1)非常に変わった出来事。異変。「天地の―」
(2)同種の生物の個体間にみられる形質の相違。普通,環境変異などの非遺伝的変異と,遺伝的な突然変異に大別する。
変異
へんい【変異】
《生》variation;→英和
mutation (突然変異).→英和
変異原性
へんいげんせい [4] 【変異原性】
放射線や紫外線,天然および合成化学物質などが,遺伝物質である DNA や染色体に損傷を与え突然変異を起こす性質。
→突然変異誘起物質
変症
へんしょう [0] 【変症】
病気の状態が変わること。また,その変わった病状。
変相
へんそう [0] 【変相】 (名)スル
(1)形相を変えること。また,変わった形相。
(2)〔仏〕 浄土や地獄の有り様を描いた図。変相図。変。
〔曼荼羅とは本来別のものであるが,平安時代頃から変相も曼荼羅と呼ばれることがある〕
変移
へんい [1] 【変移】 (名)スル
変わること。移り変わること。変遷。「状態の―」
変種
へんしゅ【変種】
《生》a variety.→英和
変種
へんしゅ [0] 【変種】
(1)全体としてはその種類に入りながら,少し違っているもの。「地中海文明の一―」
(2)〔生〕 種の基準標本が示す形態とほとんど同一であるが,形態の一部分や生理的性質・地理的分布が基準標本を含む集団とはっきり区別できる生物集団。種小名の次に var. を付して変種名を示す。
変節
へんせつ [0] 【変節】 (名)スル
守ってきた節義を変えること。それまでの自分の信念・主義・主張などを変えること。
変節
へんせつ【変節】
treachery;→英和
bad faith.⇒裏切り.〜する change[abandon]one's principles.‖変節漢 a turncoat;a traitor.
変節漢
へんせつかん [4][3] 【変節漢】
変節した男を軽蔑していう語。
変約
へんやく [0] 【変約】 (名)スル
約束をたがえること。
変色
へんしょく【変色】
change of color;discoloration.〜する discolor;→英和
fade (あせる).→英和
変色
へんしょく [0] 【変色】 (名)スル
色が変わること。また,色を変えること。「セピア色に―した写真」
変若ち
おち ヲチ 【変若ち・復ち】
〔動詞「おつ(変若)」の連用形から〕
(1)もとに戻ること。「手放れも―もかやすき/万葉 4011」
(2)若返ること。
→いやおち
変若ち水
おちみず ヲチミヅ 【変若ち水】
飲むと若返るといわれる水。「月よみの持てる―い取り来て/万葉 3245」
変若ち返る
おちかえ・る ヲチカヘル 【変若ち返る・復ち返る】 (動ラ四)
(1)若返る。「老いぬともまた―・り君をし待たむ/万葉 2689」
(2)もとの場所や状態に返る。繰り返す。「―・り濡(ヌ)るとも来鳴けほととぎす/千載(夏)」
変若つ
お・つ ヲツ 【変若つ・復つ】 (動タ上二)
若返る。「わが盛りまた―・ちめやも/万葉 331」
変葉木
へんようぼく ヘンエフ― [3] 【変葉木】
植物のクロトンの別名。
変装
へんそう [0] 【変装】 (名)スル
顔や服装を変えて別人のように装うこと。また,その姿。「老人に―する」
変装
へんそう【変装】
disguise.→英和
〜する disguise oneself <as> .…に〜して in the disguise of….
変視症
へんししょう [0][3] 【変視症】
物がゆがんで見える症状。網膜の病気や初期の白内障,乱視などの際にみられる。
変記号
へんきごう [3] 【変記号】
音楽で,変化記号の一。幹音を半音低めることを示す。記号 ♭ フラット。
⇔嬰(エイ)記号
変説
へんせつ [0] 【変説】 (名)スル
それまで主張していた自分の言説を変えること。
変調
へんちょう【変調】
(an) irregularity;(a) variation (楽曲の).→英和
〜をきたす become irregular.
変調
へんちょう [0] 【変調】 (名)スル
(1)調子を変えること。普通と変わった調子になること。また,変わった調子。「エンジンに―を来す」
(2)特に,体の調子が狂うこと。
(3)音楽で,楽曲の調子を変えること。移調。
(4)無線で,搬送波を音声やデータなどの信号波で変化させること。振幅変調・周波数変調・パルス変調など種々の方式がある。
変調子
へんちょうし [3] 【変調子】
変わった調子。変調。
変貌
へんぼう [0] 【変貌】 (名)スル
姿や様子などがすっかり変わること。変容。「―を遂げる」「都会は著しく―した」
変貌
へんぼう【変貌】
transfiguration.→英和
〜する undergo a complete change.
変質
へんしつ [0] 【変質】 (名)スル
(1)物事や物質の性質が変わること。「油が―する」「自由闊達の気風が―する」
(2)異常な性質や性格。病的な性質。
変質
へんしつ【変質(する)】
change in quality.‖変質者 a pervert.
変質者
へんしつしゃ [4] 【変質者】
性格が異常で,他人や社会に迷惑をかける者。
変身
へんしん【変身】
metamorphosis.〜する transform oneself <into> .
変身
へんしん [0] 【変身】 (名)スル
(1)姿を他のものに変えること。「華麗に―する」
(2)変化(ヘンゲ)の身。化け物。また,その神通力。「頼政が矢先に当たれば―失せて/謡曲・鵺」
変身
へんしん 【変身】
〔原題 (ドイツ) Die Verwandlung〕
カフカの小説。1915年刊。大きな毒虫に変身した青年グルゴール=ザムザの物語。日常生活の裏にひそむ人間の疎外・断絶をユーモラスかつグロテスクに描く。
変転
へんてん [0] 【変転】 (名)スル
物事が移り変わること。「―きわまりない一生を送る」「政情が目まぐるしく―する」
変通
へんつう [0] 【変通】 (名)スル
その時その場に応じて自由自在に変化し適応してゆくこと。「―自在」「旧物を墨守して―を知らず/文明論之概略(諭吉)」
変速
へんそく [0] 【変速】 (名)スル
速度を変えること。「―装置」「自動的に―する」
変速器
へんそくき【変速器】
a gear.→英和
変速機
へんそくき [3][4] 【変速機】
ある速度で回転している軸から他の軸へ回転を伝えるとき,その回転速度の比率を変える装置。トランスミッション。
変造
へんぞう [0] 【変造】 (名)スル
刑法上,通貨・文書などに変更を加え,価値の異なる別の真正なものに似せること。「旅券を―する」
変造する
へんぞう【変造する】
forge.→英和
変造札
へんぞうさつ [3] 【変造札】
本物の紙幣を切り貼りするなど加工して作った,にせの紙幣。
→偽造札
変遷
へんせん【変遷】
(a) change;→英和
(a) transition;→英和
vicissitudes.〜する change.
変遷
へんせん [0] 【変遷】 (名)スル
時間の経過に伴って移り変わること。移り変わり。「風俗は時代とともに―する」
変量
へんりょう [3] 【変量】
統計で,調査の対象としている性質を数量で表したもの。身長の測定値,種の発芽数,交通事故の件数など。
変針
へんしん [0] 【変針】 (名)スル
針路を変えること。
変電所
へんでんしょ [0][5] 【変電所】
発電所と需要者との間に設ける,電圧の昇降および電力の分配を行う施設。
変電所
へんでんしょ【変電所】
a substation.→英和
変革
へんかく [0] 【変革】 (名)スル
物事を変えて新しくすること。また,変わること。改革。「社会―」「教育制度を―する」
変革
へんかく【変革】
(a) change;→英和
(a) reform;→英和
a revolution.→英和
〜する change;reform.
変音
へんおん [0] 【変音】
全音階の幹音の高さを半音下げた音。たとえば変ロ音など。
⇔嬰音
変項
へんこう [0] 【変項】
〔variable〕
(1)論理式の中で任意の個体を表す部分。量記号との関係で束縛変項と自由変項に分かれる。
(2)生成文法で,ある構造記述の中で,変形などの文法規則を適用する際にその規則と無関係な部分。意味論に用いられ,文の意味の形式的表現に使われる。
変額
へんがく [0] 【変額】
一定でない額。定まっていない額。
変額保険
へんがくほけん [5] 【変額保険】
保険会社が,その保険の保険料収入を他の保険と分けて単独運用し,その実績により保険金や解約返戻金の額が変動する保険。
変風
へんぷう [0] 【変風】
詩歌や芸能で,正統でなくゆがんだ風体のこと。
夊繞
すいにょう [0] 【夊繞】
漢字の繞の一。「夏」などの「夊」の部分。
〔本来,「夂(ふゆがしら)は別部首であるが常用漢字では同形〕
夏
か 【夏】
(1)伝説的な中国最古の王朝。治水に功績のあった禹(ウ)が,舜(シユン)の禅譲をうけ王位についた。以後世襲により一七代続き,暴君桀(ケツ)の時,殷(イン)の湯王に滅ぼされたという。夏殷周三代と並称。
(2)五胡十六国の一(407-431)。匈奴の赫連勃勃(カクレンボツボツ)が建国,関中を支配したが,北魏に滅ぼされた。
夏
なつ [2] 【夏】
四季の一。春と秋の間の季節。現行の太陽暦では六月から八月まで。陰暦では四月から六月まで。二十四節気では立夏から立秋の前日まで。天文学上では夏至から秋分の前日まで。一年中で最も暑い季節。[季]夏。
夏
げ [1] 【夏】
〔仏〕
(1)夏安居(ゲアンゴ)をする期間。陰暦四月一六日から九〇日間。
(2)「夏安居」の略。
→安居
夏
なつ【夏(に)】
(in) summer.→英和
夏の暮れ
なつのくれ [0] 【夏の暮れ】
(1)夏の夕暮れどき。
(2)夏の終わり頃。夏の末。晩夏。
夏の曲
なつのきょく 【夏の曲】
箏曲(ソウキヨク)の一。生田(イクタ)流古今組の一。明治初年,吉沢検校(ケンギヨウ)が作曲。古今集の夏の和歌四首を歌詞としたもの。のち松坂春栄が手事を加えた。
夏の蝶
なつのちょう [4] 【夏の蝶】
夏飛んでいるチョウ。[季]夏。
夏ばて
なつばて [0] 【夏ばて】 (名)スル
夏の暑さのために体が弱ること。夏まけ。暑気あたり。「―して食欲もない」
夏めく
なつめ・く [3] 【夏めく】 (動カ五[四])
夏らしくなる。[季]夏。「草木の葉も緑を増し,―・いてまいりました」
夏スキー
なつスキー [4] 【夏―】
夏に高山の氷河や雪渓を求めて楽しむスキー。
夏バテする
なつばて【夏バテする】
suffer from the summer heat.
夏下冬上
かかとうじょう [1] 【夏下冬上】
炭火のおこし方の口伝(クデン)。火種を夏は炭の下に,冬は炭の上に置くと火つきがよいということ。冬上夏下。
夏中
げちゅう [1] 【夏中】
〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)の期間。
夏仔
なつご [0] 【夏子・夏仔】
夏に生まれた動物の子。
夏休み
なつやすみ【夏休み】
the summer vacation[holidays].
夏休み
なつやすみ [3] 【夏休み】
学校などで,夏の一番暑い時期に設ける休暇。暑中休暇。夏期休暇。[季]夏。
夏伯
かはく 【夏伯】
夏王朝の始祖,禹(ウ)の異名。
→夏
夏作
なつさく [0] 【夏作】
夏の間に生育し,秋または冬までに収穫する作物。イネ・ナス・ウリ・ダイズ・アズキ・トウモロコシなど。夏作物。
⇔冬作
夏作物
なつさくもつ [4] 【夏作物】
「夏作(ナツサク)」に同じ。
夏便り
なつだより [3] 【夏便り】
(1)暑中見舞いの手紙。
(2)夏のおとずれを知らせるたより。「各地から―が届く」
夏刈りの
なつかりの 【夏刈りの】 (枕詞)
夏に刈る葦(アシ)の意から「葦」と同音を含む地名「芦屋」に,また夏に刈る藺(イ)の意で同音を含む地名「猪名」にかかる。「―あしやの里の五月雨のころ/続拾遺(夏)」「―猪名の篠原/新続古今(夏)」
夏初月
なつはづき 【夏端月・夏初月】
〔夏のはじめの月の意〕
陰暦四月の異名。
夏半
かはん [0][1] 【夏半】
陰暦四月の異名。
夏卵
からん [0] 【夏卵】
(1)ワムシ・ミジンコなどが春・夏に単為生殖で産む卵。普通,雌が生じる。雌卵(シラン)。
(2)扁形動物の一部の種が,幼若のうちに自家受精で形成する卵。夏季に数回生じ,殻が薄く卵黄が少ない。急発卵。
夏向き
なつむき [0] 【夏向き】
(1)夏季にふさわしいこと。夏に適していること。「―の服」「―に作る」
(2)夏の時期。夏の頃。「―なら腐つて了う/社会百面相(魯庵)」
夏向きの
なつむき【夏向きの】
(suitable) for the summer.→英和
夏坊主
なつぼうず [3] 【夏坊主】
〔葉が秋に生じ,夏に落ちるのでいう〕
オニシバリの別名。
夏場
なつば [0] 【夏場】
(1)夏の時期。「―は観光客で込む」
(2)夏を過ごすのに適した場所。夏場所。「毎年此(コ)う云う―を目付けて転付(ゴロツ)いて歩いて居るんだ/あめりか物語(荷風)」
夏場所
なつばしょ【夏場所】
the summer (sumo) tournament.
夏場所
なつばしょ [0] 【夏場所】
(1)五月に興行される大相撲の本場所。五月場所。[季]夏。
(2)「夏場(ナツバ){(2)}」に同じ。
夏大根
なつだいこん [3] 【夏大根】
大根の一品種。早春に種をまき,夏に取り入れるもの。細くて辛みが強い。[季]夏。
夏姿
なつすがた [3] 【夏姿】
(1)風物などの夏らしいおもむき。
(2)夏らしい服装。
夏子
なつご [0] 【夏子・夏仔】
夏に生まれた動物の子。
夏季
かき [1] 【夏季】
夏の季節。夏。「―国体」
夏季
なつき [0] 【夏季】
(1)夏の季節。かき。
(2)江戸時代,春の出替わりから秋の出替わりまでの半季の奉公期間。「我―より奉公をやめて/浮世草子・一代女 4」
夏季熱
かきねつ [2] 【夏季熱】
高温多湿の夏に,体温調節能力の未熟な乳児が突然高熱を出す症状。涼しい所に移すと解熱する。一歳未満の乳児におこりやすい。
夏安居
げあんご [2] 【夏安居】
〔仏〕 夏の三か月の間,僧が一か所にこもって修行すること。夏行(ゲギヨウ)。夏籠(ゲゴモリ)。[季]夏。
→あんご(安居)(1)
夏官
かかん [0] 【夏官】
中国,周代六官(リクカン)の一。軍政をつかさどる官の総称。司馬の官。
夏山
なつやま [0] 【夏山】
(1)夏の,草木の茂った山。[季]夏。
(2)夏季の登山の対象となる山。
⇔冬山(フユヤマ)
夏島貝塚
なつしまかいづか 【夏島貝塚】
神奈川県横須賀市にある縄文早期の貝塚。
夏布団
なつぶとん [3] 【夏布団】
夏用の布団。綿を薄く入れ,色柄も涼しげなもの。夏衾(ナツブスマ)。[季]夏。
夏帯
なつおび [0] 【夏帯】
夏用の婦人帯。一重帯(ヒトエオビ)には博多織・綴れ織りなど厚手の布地を用い,腹合わせ帯には麻・絽(ロ)・紗(シヤ)などを用いる。[季]夏。
夏帽子
なつぼうし [3] 【夏帽子】
夏用の帽子。経木(キヨウギ)帽・麦わら帽・パナマ帽など。夏帽。[季]夏。
夏干し
なつぼし [0] 【夏干し】
「土用干(ドヨウボ)し」に同じ。
夏座布団
なつざぶとん [4] 【夏座布団】
夏用の座布団。[季]夏。
夏座敷
なつざしき [3] 【夏座敷】
開け放して風通しを良くしたり,室内を夏向きの装いにした座敷。[季]夏。《山も庭もうごき入るゝや―/芭蕉》
夏引き
なつびき 【夏引き】
夏に糸をつむぐこと。また,そのつむいだ糸。「―の手引きの糸を繰りかへし/古今(恋四)」
夏引きの
なつびきの 【夏引きの】 (枕詞)
「いと」にかかる。「―いとことわりやふためみめ/蜻蛉(上)」
夏念仏
なつねぶつ [3] 【夏念仏】
〔「なつねんぶつ」とも〕
夏の土用に念仏を唱え修行すること。
⇔寒念仏
夏念仏
げねんぶつ [2] 【夏念仏】
夏籠(ゲゴモ)りして念仏すること。
夏成り
なつなり [0] 【夏成り】
(1)夏に果実などが熟すこと。また,その物。
(2)中世・近世における夏の年貢。主として米の裏作である麦・雑穀および畑作を対象とする課税。
→秋成り
夏手袋
なつてぶくろ [4] 【夏手袋】
夏季専用の手袋。レースや透けて見える化繊のものなど。[季]夏。
夏掛け
なつがけ [0] 【夏掛け】
夏用の薄い掛け布団。[季]夏。
夏断ち
げだち [0] 【夏断ち】
仏家の夏安居(ゲアンゴ)の間,俗家でも飲酒・肉食を断って精進すること。夏精進(ゲシヨウジン)。[季]夏。《―して仏の痩を忍びけり/河東碧梧桐》
夏日
なつび [2] 【夏日】
夏の暑い日。特に,一日の最高気温が二五度以上になる日。
⇔冬日
→真夏日
夏日
かじつ [1] 【夏日】
夏の日。
夏日斑
かじつはん [3] 【夏日斑】
そばかす。
夏明き
げあき [0] 【夏明き】
〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)が終わること。また,その最後の日。解夏(ゲゲ)。[季]秋。
夏時
かじ [1] 【夏時】
夏の時節。夏季。
夏時刻
なつじこく [3] 【夏時刻】
⇒夏時間(ナツジカン)
夏時間
なつじかん【夏時間】
<米> daylight saving time; <英> summer time.
夏時間
なつじかん [3] 【夏時間】
夏の一定期間,日照時間を有効に使うため,時計を標準時より一時間進める制度。現在欧米では広く行われている。日本では1948年(昭和23)から51年まで実施。夏時刻。サマー-タイム。
夏暖簾
なつのれん [3] 【夏暖簾】
夏用ののれん。多く麻で作られる。[季]夏。《頭にて突き上げ覗く―/虚子》
夏書き
げがき [1] 【夏書き】 (名)スル
〔仏〕 夏安居(ゲアンゴ)中に経文を写すこと。また,その書き写した経文。夏経(ゲギヨウ)。[季]夏。「一夏に一部,―せし/浄瑠璃・天の網島(下)」
夏書き納め
げがきおさめ [4] 【夏書き納め】
〔仏〕 夏明きの日に,夏書きした経文を堂塔・伽藍(ガラン)に納めて供養すること。[季]秋。
夏服
なつふく [0] 【夏服】
薄手の,夏に着る洋服。[季]夏。
夏服
なつふく【夏服】
summer clothes[wear].
夏期
かき【夏期】
summer;→英和
summertime.→英和
‖夏期学校 a summer school.夏期休暇 the summer vacation[holidays].夏期講習 a summer course.
夏期
かき [1] 【夏期】
夏の期間。夏の間。「―休業」「―講習」
夏期学校
かきがっこう [3] 【夏期学校】
学校の通常の教育を補うために,あるいは成人教育などのために,夏期の休暇を利用して開かれる学校。サマー-スクール。
夏木立
なつこだち [3] 【夏木立】
暑い夏の日ざしを遮って立つ,生い茂った木立。[季]夏。
夏材
かざい [1][0] 【夏材】
⇒晩材(バンザイ)
夏枯れ
なつがれ【夏枯れ】
a summer slackness.
夏枯れ
なつがれ [0] 【夏枯れ】 (名)スル
夏場に,市場・商店・事業などが一時的に売り上げが落ちて景気が悪くなること。
夏枯草
うるき 【夏枯草】
植物ジュウニヒトエの古名。うるい。[和名抄]
夏枯草
かごそう [0] 【夏枯草】
〔「かこそう」とも〕
ウツボグサの花穂。利尿消炎薬として腫(ハ)れ物や浮腫(フシユ)に煎用する。
夏柑
なつかん [0] 【夏柑】
ナツミカンの別名。
夏梅
なつうめ [2] 【夏梅】
マタタビの別名。
夏椿
なつつばき [3] 【夏椿】
ツバキ科の落葉高木。山中に自生。また,栽植もされる。葉は楕円形。六,七月,葉腋にツバキに似た径6センチメートル内外の白色の五弁花をつける。葉と花弁の裏面に絹毛がある。樹皮は黄褐色。材は床柱にする。フタバガキ科のサラソウジュと誤ったためシャラノキ・シャラの別名がある。
夏橙
なつだいだい [3] 【夏橙】
ナツミカンの別名。[季]夏。
夏櫨
なつはぜ [3] 【夏櫨】
ツツジ科の落葉低木。高さ1,2メートル。山中に自生し,庭木にもされる。葉は楕円形。初夏,枝先に淡赤褐色で鐘形の小花を総状に下垂する。液果は黒褐色に熟し,酸っぱいが食べられる。
夏毛
なつげ [0] 【夏毛】
(1)夏と冬とで毛の色が変わる鳥獣の,夏期の毛。
⇔冬毛
(2)シカの夏の毛。黄褐色になり白のまだらがはっきりと出る。その毛皮は行縢(ムカバキ)などに,毛は筆などに用いた。
夏水仙
なつずいせん [3] 【夏水仙】
ヒガンバナ科の多年草。中国原産。観賞用に栽培し,ときに野生化している。葉は広線形。八月頃,葉は枯れ,そのあと高さ約60センチメートルの花茎の先端に淡紅色らっぱ状の花を数個つける。三倍体で,種子はできない。有毒植物。
夏水鶏
なつくいな [3] 【夏水鶏】
ヒクイナの別名。
夏油温泉
げとうおんせん 【夏油温泉】
岩手県北上市にある温泉。特別天然記念物の石灰華大ドームがある。
夏潮
なつしお [0] 【夏潮】
夏の潮。夏の海。[季]夏。
夏灯台
なつとうだい [3] 【夏灯台】
トウダイグサ科の多年草。山地に自生。切ると白汁が出る。茎は直立し高さ約30センチメートル。葉は広披針形で下部は互生,茎頂に五葉が輪生。さらに数枝を出し,大きな二枚の苞葉の中心に小形で,暗赤色杯状の花序をつける。有毒植物。ニワソ。
夏炉冬扇
かろとうせん [1] 【夏炉冬扇】
〔「論衡(逢遇)」による。夏の火鉢と冬の扇の意〕
季節外れで役に立たないもののたとえ。冬扇夏炉。
夏物
なつもの【夏物】
[衣類]summer wear[clothes,clothing].
夏物
なつもの [0] 【夏物】
夏に使う物。特に,夏に着る衣類。
夏狂言
なつきょうげん [3] 【夏狂言】
江戸時代,歌舞伎で,暑中の休座中,若手俳優らが中心となって行う臨時の興行。夏芝居。土用芝居。
夏珪
かけい 【夏珪】
中国南宋の画家。字(アザナ)は禹玉(ウギヨク)。李唐に学ぶ。画院に入り待詔(タイシヨウ)となる。山水画に長じ,馬遠とともに南宋院体山水画の双璧といわれた。雪舟など日本の室町中期以降の水墨画家に影響を与えた。生没年未詳。
夏畦
かけい [0] 【夏畦】
暑い夏に田を耕すこと。労苦の大きいことのたとえ。
夏痩せ
なつやせ [0] 【夏痩せ】 (名)スル
夏の暑さのために食欲がなくなり睡眠も不足しがちで,体力が衰えてやせること。[季]夏。《―やあしたゆふべの食好み/几董》
夏痩せする
なつやせ【夏痩せする】
lose weight in summer.
夏白菊
なつしろぎく [4] 【夏白菊】
キク科の多年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培する。高さ約60センチメートル。葉は羽状に深裂。夏,径2センチメートルほどの白色の頭花を多数頂生する。園芸種は舌状花ばかりの八重咲き。マトリカリア。
夏目
なつめ 【夏目】
姓氏の一。
夏目成美
なつめせいび 【夏目成美】
(1749-1816) 江戸後期の俳人。通称井筒屋八郎右衛門。別号随斎など。浅草蔵前の札差。特定の流派に属さず高井几董(キトウ)・建部巣兆などと広く風交し,江戸俳壇の中心的人物となる。小林一茶の庇護者。編著「随斎諧話」「成美家集」など。
夏目漱石
なつめそうせき 【夏目漱石】
(1867-1916) 小説家・英文学者。本名金之助。江戸,牛込生まれ。東大卒。森鴎外と並ぶ近代文学の巨匠。「吾輩は猫である」の成功から職業作家を志し,一切の教職を辞して「朝日新聞」に入社。同紙に名作を次々に発表した。俳句・漢詩・書画をもよくした。著「坊っちゃん」「草枕」「三四郎」「それから」「門」「こゝろ」「彼岸過迄」「道草」「明暗」
夏目甕麿
なつめみかまろ 【夏目甕麿】
(1773-1822) 江戸後期の国学者・歌人。遠江(トオトウミ)の人。通称,嘉右衛門。号,萩園。加納諸平の父。本居宣長父子に師事した。著「国懸社考」「古野之若菜」「万葉摘草」など。
夏眠
かみん [0] 【夏眠】 (名)スル
生物が高温・乾燥の時期を休眠して過ごすこと。熱帯産のカエルやカタツムリ・肺魚・ヒガンバナなどにみられる。
→冬眠
夏着
なつぎ [0] 【夏着】
夏着る衣類。なつごろも。なつぎぬ。
夏祓
なつばらえ 【夏祓】
「夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)」に同じ。[季]夏。
夏神楽
なつかぐら [3] 【夏神楽】
夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)や,夏祭りに奉納する神楽。
夏祭
なつまつり [3] 【夏祭(り)】
(1)夏に疫病・害虫・風水害を祓(ハラ)い除くために行われる祭り。
(2)一般に,夏季に行われる神社の祭り。[季]夏。
夏祭り
なつまつり【夏祭り】
a summer fete.
夏祭り
なつまつり [3] 【夏祭(り)】
(1)夏に疫病・害虫・風水害を祓(ハラ)い除くために行われる祭り。
(2)一般に,夏季に行われる神社の祭り。[季]夏。
夏祭浪花鑑
なつまつりなにわかがみ 【夏祭浪花鑑】
人形浄瑠璃。世話物。並木千柳ほか合作。1745年大坂竹本座初演。大坂の侠客団七九郎兵衛が主人のために舅(シユウト)を殺す悲劇を軸に,一寸徳兵衛・釣船三婦(サブ)ら男伊達(オトコダテ)の侠気を描く。長町裏の本水(ホンミズ)を使う立ち回りが有名。
夏空
なつぞら [0] 【夏空】
晴れわたり太陽が照りつける夏の空。
夏端月
なつはづき 【夏端月・夏初月】
〔夏のはじめの月の意〕
陰暦四月の異名。
夏籠り
げごもり [2] 【夏籠り】
「夏安居(ゲアンゴ)」に同じ。[季]夏。《―と人には見せて寝坊かな/一茶》
夏経
げぎょう [0] 【夏経】
(1)夏安居(ゲアンゴ)のときの読経。
(2)夏安居のときに書写した経典。[季]夏。
夏緑林
かりょくりん [3] 【夏緑林】
冬の低温によって落葉する広葉樹を主体とする樹林。温帯北部で,夏期に十分な降水のある地帯に発達する。日本では本州中部の山地帯から北海道の低地にかけて分布し,下部はクリ・ケヤキ・コナラなど,上部にはブナ・ミズナラ・カンバなどが多い。落葉広葉樹林。夏緑樹林。
夏羽
なつばね [0][2] 【夏羽】
夏に見られる鳥の羽衣(ウイ)。多くの鳥では生殖羽に一致する。
夏羽織
なつばおり [3] 【夏羽織】
夏に着るひとえの羽織。絽(ロ)・紗(シヤ)・透綾(スキヤ)などで作る。ひとえばおり。[季]夏。《―われをはなれて飛ばんとす/正岡子規》
夏臘
げろう [0] 【夏臘】
〔仏〕
〔夏安居(ゲアンゴ)を一回終えると法歳を一つ加えることから〕
僧の出家後の年数。法臘。
夏至
げし【夏至】
the summer solstice.
夏至
げし [0][2] 【夏至】
〔古くは「げじ」とも〕
二十四節気の一。太陽が黄経九〇度に達した時をいい,現行の太陽暦で六月二二日頃。北半球では太陽の南中高度が最も高く,昼間が最も長くなる。五月中気。[季]夏。《白衣著て禰宜にもなるや―の杣/飯田蛇笏》
⇔冬至
夏至点
げしてん [2] 【夏至点】
天球の黄道上で黄経九〇度の点。
夏至線
げしせん [0] 【夏至線】
北回帰線の別名。
夏芝居
なつしばい [3] 【夏芝居】
夏に興行する芝居。怪談物や水狂言が多く行われる。[季]夏。《祀りある四谷稲荷や―/後藤夜半》
夏花
げばな [1] 【夏花】
夏安居(ゲアンゴ)のとき,仏前に供える花。[季]夏。
夏芽
なつめ [2] 【夏芽】
⇒かが(夏芽)
夏芽
かが [1] 【夏芽】
主に夏に生じ,その年のうちに発達して花や枝葉を作る芽。なつめ。
→冬芽
夏茜
なつあかね [3] 【夏茜】
アカトンボの一種。体長約37ミリメートル。六月下旬から晩秋にかけて日本各地で見られる。
夏茱萸
なつぐみ [3] 【夏茱萸】
グミ科の落葉低木。山野に自生し,庭木ともされる。葉は狭卵形で,表面に毛があり,裏面は銀白色。四,五月,葉腋から淡黄色の小花を下垂。液果は楕円形で,夏,赤く熟し,甘酸っぱい。
夏茶碗
なつぢゃわん [3] 【夏茶碗】
茶の湯で,風炉の季節に用いられる茶碗。多く,浅く平たい茶碗をいう。
夏草
なつくさ [0] 【夏草】
夏に生い茂る草。[季]夏。《―や兵共がゆめの跡/芭蕉》
夏草の
なつくさの 【夏草の】 (枕詞)
(1)夏草の生える野の意から,地名「野島の崎」にかかる。「―野島の崎に舟近付きぬ/万葉 250」
(2)日に照らされる夏草のようにの意で,「思ひしなゆ」にかかる。「―思ひしなえて偲(シノ)ふらむ/万葉 131」
(3)地名「あひねの浜」にかかる。かかり方未詳。「―あひねの浜の蠣貝(カキガイ)に/古事記(下)」
(4)夏草のようにの意で,「深く」「繁(シゲ)く」などにかかる。「―深くも人の思ほゆるかな/古今(恋四)」「―繁き思ひは/新勅撰(恋二)」
夏菊
なつぎく [0][2] 【夏菊】
夏に咲く早咲きのキクの品種の総称。[季]夏。《―の赤ともつかずたゞれたる/西山泊雲》
夏萩
なつはぎ [0] 【夏萩】
(1)夏に咲くハギ。また,ミヤギノハギの異名。[季]夏。《―の花ある枝の長きかな/星野立子》
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は紫。夏に用いる。
夏葛
なつくず [3] 【夏葛】
クズの異名。
夏葛の
なつくずの 【夏葛の】 (枕詞)
蔓(ツル)が絶えず伸びひろがることから,「絶えぬ」にかかる。「―絶えぬ使のよどめれば/万葉 649」
夏蔦
なつづた [2] 【夏蔦】
ツタの別名。
夏藤
なつふじ [2][0] 【夏藤】
マメ科のつる性落葉低木。西日本の山地に自生。葉は羽状複葉。夏,葉腋(ヨウエキ)から長い総状花序を出し,白色の小さい蝶形花をつける。豆果は扁平で無毛。土用藤。
夏虫
なつむし [2] 【夏虫】
(1)夏に出て来る虫の総称。特に,灯火に寄ってくる蛾などの虫。火取り虫。[季]夏。「―の火に入るがごとく/万葉 1807」
(2)ホタルの異名。「―を何かいひけむ心から我もおもひにもえぬべらなり/古今(恋二)」
夏虫の色
なつむしのいろ 【夏虫の色】
染め色の名。薄緑色・瑠璃(ルリ)色・玉虫色の説がある。「―したるもすずしげなり/枕草子 281」
夏虫の蚕
なつむしのひむし 【夏虫の蚕】
夏蚕(ナツゴ)。「―の衣二重著て/日本書紀(仁徳)」
夏蚕
なつご [0][2] 【夏蚕】
初夏のころから飼育されるカイコ。春蚕(ハルゴ)・秋蚕(アキゴ)に対していう。二番蚕(ニバンゴ)。かさん。[季]夏。
夏蜜柑
なつみかん【夏蜜柑】
a Chinese citron.
夏蜜柑
なつみかん [3] 【夏蜜柑】
ミカン科の常緑小高木。江戸時代,山口県で発見され,暖地で果樹として栽植。高さ約3メートル。葉は楕円形。初夏,香りの良い白花をつける。果実は大形で翌年の初夏に黄熟し,酸味と苦味がある。果皮はマーマレードの材料とする。夏橙(ナツダイダイ)。夏柑(ナツカン)。[季]夏。《―色づき撓む磯日和/水原秋桜子》
夏蝉
なつぜみ [0] 【夏蝉】
夏に鳴くセミの総称。
夏衆
げしゅう [0] 【夏衆】
〔仏〕
〔「げしゅ」とも〕
夏安居(ゲアンゴ)に集まる僧衆。
夏行
げぎょう [0] 【夏行】
「夏安居(ゲアンゴ)」に同じ。[季]夏。《一貫目うつし身減りし―かな/青木月斗》
夏衍
かえん 【夏衍】
(1900-1995) 中国の劇作家。浙江省出身。日本留学後,上海芸術劇社をおこし左翼演劇運動を始める。代表作「自由の魂」「上海の屋根の下」。シア=イエン。
夏衣
なつぎぬ [3][0] 【夏衣】
夏に着る衣。なつごろも。
夏衣
なつごろも 【夏衣】
■一■ [3] (名)
夏に着る着物の総称。夏着。なつぎぬ。[季]夏。
■二■ (枕詞)
「ひとへ」「うすし」「たつ」「き」「ひも」「かとり」などにかかる。「―薄くや人のならむと思へば/古今(恋四)」
夏豆
なつまめ [2] 【夏豆】
ソラマメの異名。
夏負け
なつまけ [0] 【夏負け】 (名)スル
夏の暑さのために体力が衰えること。[季]夏。「今年は―しなかった」
夏負けする
なつまけ【夏負けする】
⇒夏バテ.
夏越し
なごし [0] 【夏越し・名越し】
「夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)」の略。
夏越しの御禊
なごしのみそぎ 【夏越しの御禊】
「なごしのはらえ(夏越しの祓)」に同じ。
夏越しの祓
なごしのはらえ 【夏越しの祓・名越しの祓】
六月晦日に各神社で行われる祓の行事。姓名・年齢を書いた形代(カタシロ)を神社に納めたり,水に流したりし,あるいは,参詣者が茅(チ)の輪くぐりをして祓をうける。六月祓(ミナヅキノハラエ)。夏祓(ナツバラエ)。夏越しの御禊。輪越しの祭。[季]夏。
→茅(チ)の輪
夏越しの神楽
なごしのかぐら 【夏越しの神楽】
夏越しの祓(ハラエ)に行われる神楽。
夏越しの節供
なごしのせっく 【夏越しの節供】
陰暦六月晦日(ミソカ)の称。この日,河童(水神)が山から下りるとされ,人や牛・馬などの水浴・御禊(ミソギ)が行われた。
夏足袋
なつたび [3] 【夏足袋】
夏用の薄手のたび。[季]夏。
夏道
なつみち [0] 【夏道】
積雪期以外の時期の登山道。
夏野
なつの [0] 【夏野】
夏の野原。夏草の生い茂る野原。[季]夏。《絶えず人いこふ―の石一つ/正岡子規》
夏隣
なつどなり [3] 【夏隣】
晩春の,夏に近い頃。[季]春。
夏雪草
なつゆきそう [0] 【夏雪草】
バラ科キョウガノコの白花品種。
夏雲
なつぐも [0] 【夏雲】
夏の空に立つ雲。太平洋高気圧におおわれた暑い日の積雲や積乱雲など。
夏霞
なつがすみ [3] 【夏霞】
夏に発生する霞。[季]夏。
夏霧
なつぎり [0] 【夏霧】
夏に立つ霧。夏の霧。
夏風楽
かふうらく 【夏風楽】
春庭楽(シユンデイラク)の別名。
夏風邪
なつかぜ [0] 【夏風邪】
夏にひく風邪。[季]夏。《―はなか��老に重かりき/虚子》
夏館
なつやかた [3] 【夏館】
簾(スダレ)・葭(ヨシ)障子・打ち水など,夏らしい装いをした邸宅。[季]夏。
夏鳥
なつどり [2][0] 【夏鳥】
渡り鳥のうち,ある地方に春から初夏のころ渡来して繁殖し,ひなを育てて秋に再び温暖な越冬地に去るもの。日本ではツバメ・ホトトギス・カッコウなど。
⇔冬鳥
夏鴨
なつがも [3] 【夏鴨】
〔夏も日本に残留するところから〕
カルガモの異名。[季]夏。
夏鶯
なつうぐいす [4] 【夏鶯】
「老い鶯」に同じ。[季]夏。
夏麻
なつそ 【夏麻】
夏の麻(アサ)。夏に刈りとる麻。
夏麻引く
なつそびく 【夏麻引く】 (枕詞)
(1)夏麻を引いて績(ウ)む意,または夏麻を根引く畝(ウネ)の意から,同音の地名「海上潟(ウナカミガタ)」「宇奈比(ウナヒ)」にかかる。「―海上潟の沖つ渚(ス)に/万葉 1176」「―宇奈比をさして/万葉 3381」
(2)「命かたまけ」にかかる。かかり方未詳。「―命かたまけ刈り薦(コモ)の/万葉 3255」
夕
ゆう【夕】
⇒夕(ゆう)べ.
夕
しゃく [1] 【勺・夕】
(1)尺貫法の容積の単位。合の一〇分の一。升の一〇〇分の一。約0.018リットル。せき。
(2)尺貫法の面積の単位。坪の一〇〇分の一。約0.033平方メートル。せき。
(3)登山の路程で,合の一〇分の一。
夕
ゆう ユフ [0][1] 【夕】
日が暮れて夜になろうとする時。ゆうぐれ。ゆうがた。
夕さり
ゆうさり ユフ― 【夕さり】
夕方になること。夕方。暮れがた。「雨のいたう降りければ―まで侍りて/古今(離別詞)」
夕さりつ方
ゆうさりつかた ユフ― 【夕さりつ方】
夕方。夕つ方。「―かへりなむとしける時によめる/古今(離別詞)」
夕さり方
ゆうさりかた ユフ― 【夕さり方】
夕方。「其の―,前に弟子共など数居たりけるを/今昔 24」
夕さる
ゆうさ・る ユフ― 【夕さる】 (連語)
〔「さる」は移動する意〕
夕方になる。「玉かぎる―・り来ればみ雪降る/万葉 45」
夕され
ゆうされ ユフ― 【夕され】
〔「ゆうざれ」とも〕
「夕さり」の転。「―の閨(ネヤ)のつまづまながむれば/蜻蛉(下)」
夕されば
ゆうされば ユフサレ― 【夕されば】 (連語)
夕方になると。夕方がくると。「―小倉の山になく鹿のこよひはなかずいねにけらしも/続古今(秋下)」
夕つ方
ゆうつかた ユフ― 【夕つ方】
ゆうがた。「この―内裏よりもろともにまかで給けるを/源氏(末摘花)」
夕と
ゆうと ユフ― 【夕と】
夕方。日暮れ時。
⇔朝と
「朝とにはい倚(ヨ)り立たし―にはい倚り立たす/古事記(下)」
夕べ
ゆうべ【夕べ】
(an) evening.→英和
音楽の夕べ <have> a musical evening.
夕べ
ゆうべ ユフ― [3][0] 【夕べ】
〔〔「夕(ユフ)方(ヘ)」の意。上代は清音〕
(1)日の暮れる頃。夕方。
⇔あした(朝)
「―の色」
(2)(多く「昨夜」と書く)きのうの夕方から夜にかけて。「―は寒かった」「―帰って来た」
(3)夕方から行われる催し物。「クラシック音楽の―」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕〔上代・平安時代の時間観念として,「ゆうべ」は夜の始まりの時を示す語であったが,一日が夜中の一二時から始まるようになって,「ゆうべ」は前日の夜をさすようになった〕
夕べ気
ゆうべけ ユフ― 【夕べ気】
昨夜のつかれの残っていること。また,その気持ち。房事や酒酔いについていう。「奥様は―にて,今に御枕もあがらず/浮世草子・一代女 3」
夕付く
ゆうづ・く ユフ― [3] 【夕付く】
■一■ (動カ五[四])
夕方になる。「しだいに―・いてきた空」
■二■ (動カ下二)
{■一■}に同じ。「さるべき人々,―・けてこそは迎へさせ給はめ/源氏(若紫)」
夕付く日
ゆうづくひ ユフヅク― 【夕付く日】
夕方の日の光。
⇔朝付く日
「―さすや川辺に作る屋の/万葉 3820」
夕冷え
ゆうびえ ユフ― [0] 【夕冷え】
夕方に感じる冷ややかさ。
夕凝り
ゆうこり ユフ― 【夕凝り】
霜や雪が夕方になって凝り結ぶこと。「―の霜置きにけり/万葉 2692」
夕凪
ゆうなぎ ユフ― [0] 【夕凪】
海岸地方で夕方,海風から陸風に替わるときの無風状態。[季]夏。
⇔朝凪
夕凪
ゆうなぎ【夕凪】
an evening calm.
夕刊
ゆうかん ユフ― [0] 【夕刊】
夕方に発行する新聞。
⇔朝刊
夕刊
ゆうかん【夕刊】
an evening paper;the evening edition <of> .
夕刻
ゆうこく【夕刻】
⇒夕方.
夕刻
ゆうこく ユフ― [0] 【夕刻】
日暮れがた。夕方。
夕化粧
ゆうげしょう ユフゲシヤウ [3] 【夕化粧】
(1)夕方,化粧をすること。
(2)オシロイバナの異名。
夕千鳥
ゆうちどり ユフ― [3] 【夕千鳥】
夕方の千鳥。夕べに飛び立つ千鳥。[季]冬。《―松原越えて浜移り/鈴木花蓑》
夕占
ゆうけ ユフ― 【夕占】
夕方,街の辻に立って,道行く人の言葉を聞いて吉凶をうらなうこと。また,そのうらない。ゆううら。「門に立ち―問ひつつ我(ア)を待つと/万葉 3978」
夕占
ゆううら ユフ― 【夕占】
「ゆうけ(夕占)」に同じ。「―を我が問ひしかば―の我に告らく/万葉 3318」
夕宮
ゆうみや ユフ― 【夕宮】
夕方の宮。夕方の御殿。「朝宮を忘れたまふや―を背(ソム)きたまふや/万葉 196」
夕山
ゆうやま ユフ― [0] 【夕山】
夕方の山。夕暮れに見える山。
夕山吹
ゆうやまぶき ユフ― [4] 【夕山吹】
「花(ハナ)山吹」に同じ。
夕山風
ゆうやまかぜ ユフ― [4] 【夕山風】
夕方,山から吹く風。
夕山颪
ゆうやまおろし ユフ― [5] 【夕山颪】
夕方,山から吹きおろす風。
夕嵐
ゆうあらし ユフ― [3] 【夕嵐】
夕方に吹く強い風。
夕座
ゆうざ ユフ― [0] 【夕座】
〔仏〕 法華八講など朝と夕に法座を行う法会において,夕の法座のこと。
⇔朝座
夕張
ゆうばり ユフバリ 【夕張】
北海道中部,夕張川上流域の市。石狩炭田の炭鉱都市として発展した。夕張メロンを特産。
夕張山地
ゆうばりさんち ユフバリ― 【夕張山地】
北海道中部を南北に走る山地。最高峰は芦別岳(海抜1727メートル)。西麓沿いに石狩炭田がある。
夕張岳
ゆうばりだけ ユフバリ― 【夕張岳】
夕張山地の主峰の一。海抜1668メートル。ユウバリコザクラ・ユウバリリンドウなど特有の高山植物が生育。
夕張川
ゆうばりがわ ユフバリガハ 【夕張川】
北海道中西部を流れる川。源を夕張山地の芦別岳に発し,諸川を合わせ江別市で石狩川と合流。長さ約158キロメートル。
夕張炭田
ゆうばりたんでん ユフバリ― 【夕張炭田】
石狩炭田の南部,夕張山地南西側にある炭田。良質の瀝青炭(レキセイタン)を産する。
夕影
ゆうかげ ユフ― [0][3] 【夕陰・夕影】
(1)夕方の日光。日暮れがたの微光。
(2)夕日に映える物の姿。「名残り恋しき花の―/源氏(若菜上)」
(3)夕方,物の陰になる所。「影草の生ひたるやどの―に/万葉 2159」
夕御飯
ゆうごはん ユフ― [3] 【夕御飯】
夕方の食事。夕飯。夕食。晩御飯。
夕念仏
ゆうねんぶつ ユフ― [3] 【夕念仏】
念仏を夕方に唱えること。
→朝題目に夕念仏
夕惑ひ
ゆうまどい ユフマドヒ 【夕惑ひ】 (名)スル
夕方,眠くなること。宵寝(ヨイネ)。「乳母だつ老人などは曹子に入り臥して,―したるほどなり/源氏(末摘花)」
夕拝郎
せきはいろう 【夕拝郎】
五位の蔵人(クロウド)の唐名。夕郎。
夕掛く
ゆうか・く ユフ― 【夕掛く】 (動カ下二)
夕方になる。日が暮れる。「朝顔の―・くるまで匂はざらめや/今鏡(藤波上)」
夕方
ゆうがた ユフ― [0] 【夕方】
日が暮れ始めて夜になるまでの間。夕刻。夕暮れ。
夕方に
ゆうがた【夕方に】
toward[in the]evening.
夕日
ゆうひ ユフ― [0] 【夕日・夕陽】
夕方の太陽。入り日。また,その光。
⇔朝日
夕日
ゆうひ【夕日】
the evening[setting]sun.
夕日
せきじつ [0] 【夕日】
ゆうひ。入り日。
夕日影
ゆうひかげ ユフ― [3] 【夕日影】
夕日の光。
夕日隠れ
ゆうひがくれ ユフ― 【夕日隠れ】
(1)夕日のあたらないこと。また,その所。「きりぎりす―の露に鳴くらん/玉葉(秋上)」
(2)夕日の没すること。また,その時。「松風の―に吹く程は/新拾遺(雑上)」
夕明かり
ゆうあかり ユフ― [3] 【夕明かり】
夕暮れになお残るほのかな明るさ。残照。
夕星
ゆうずつ ユフヅツ [0] 【長庚・夕星】
夕方,西の空にきわだって見える星,すなわち金星のこと。宵の星。ゆうつず。
夕星
ゆうつず ユフツヅ 【長庚・夕星】
「ゆうずつ(長庚)」に同じ。「―の夕になればいざ寝よと/万葉 904」
夕星
ゆうつづ ユフ― 【長庚・夕星】
⇒ゆうずつ(長庚)
夕星の
ゆうつずの ユフツヅ― 【長庚の・夕星の】 (枕詞)
(1)金星が東の空に現れたり西の空に現れたりすることから,「か行きかく行き」にかかる。「―か行きかく行き大舟のたゆたふ見れば/万葉 196」
(2)宵の明星の出る夕の意で,「夕(ユウベ)」にかかる。「―夕になればいざ寝よと手を携はり/万葉 904」
夕映え
ゆうばえ ユフ― [0] 【夕映え】
(1)夕日に反映して物の色が照りかがやくこと。また,夕焼け。
(2)薄暗い夕方頃,かえって物の色があざやかに美しくはえること。「仲忠―して,そこらの人にもすぐれてめでたく/宇津保(初秋)」
夕映え
ゆうばえ【夕映え】
⇒夕焼け.
夕映ゆ
ゆうば・ゆ ユフ― 【夕映ゆ】 (動ヤ下二)
夕日を受けて照り映える。「つつじ咲く山の岩かげ―・えて/山家(春)」
夕時雨
ゆうしぐれ ユフ― [3] 【夕時雨】
夕方に降る時雨。
夕景
せきけい 【夕景】
⇒せっけい(夕景)
夕景
せっけい セキ― [0] 【夕景】
(1)夕方の景色。夕景色。
(2)夕方の光。夕日。夕影(セキエイ)。
夕景
ゆうけい ユフ― [0] 【夕景】
夕方。夕暮れ。また,夕方の景色。
夕景色
ゆうげしき ユフ― [3] 【夕景色】
夕方の景色。
夕景色
ゆうげしき【夕景色】
an evening scene[view].
夕晴
ゆうばれ ユフ― [0] 【夕晴(れ)】
夕方,空が晴れ上がること。
夕晴れ
ゆうばれ ユフ― [0] 【夕晴(れ)】
夕方,空が晴れ上がること。
夕暉
せっき セキ― [1] 【夕暉】
夕日の光。夕日。いりひ。
夕暮
ゆうぐれ ユフグレ 【夕暮】
⇒前田(マエダ)夕暮
夕暮
ゆうぐれ【夕暮】
⇒夕方.
夕暮れ
ゆうぐれ ユフ― [0] 【夕暮れ】
日が暮れる頃。日ぐれ。たそがれ。「―どき」
夕暮れ方
ゆうぐれがた ユフ― [0] 【夕暮れ方】
夕暮れの頃。夕方。
夕曇
ゆうぐもり ユフ― [0][3] 【夕曇(り)】
夕方曇ること。また,夕方の曇り空。
⇔朝曇り
夕曇り
ゆうぐもり ユフ― [0][3] 【夕曇(り)】
夕方曇ること。また,夕方の曇り空。
⇔朝曇り
夕月
ゆうづき【夕月】
an evening moon.
夕月
ゆうづき ユフ― [0] 【夕月】
夕方の空に見える月。宵月。[季]秋。
夕月夜
ゆうづきよ ユフ― [4][3] 【夕月夜】
〔古くは「ゆうづくよ」〕
月が出ている夕暮れ。また,夕暮れに出ている月。夕月。宵月。[季]秋。《むさゝびの鳴いて高野の―/松尾いはほ》
夕月夜
ゆうづくよ ユフ― [4][3] 【夕月夜】
■一■ (名)
「ゆうづきよ(夕月夜)」に同じ。
■二■ (枕詞)
(1)夕方に月の出る頃は,明け方は闇となることから,「暁闇(アカトキヤミ)」にかかる。「―暁闇の朝影に/万葉 2664」
(2)夕月の暗し,入るなどということから,地名「小倉の山」「入佐(イルサ)の山」などにかかる。「―小倉の山になく鹿の/古今(秋下)」
夕桜
ゆうざくら ユフ― [3] 【夕桜】
夕方に眺める桜。
夕河岸
ゆうがし ユフ― [0] 【夕河岸】
夕方に立つ魚河岸の市。[季]夏。
夕波
ゆうなみ ユフ― [0] 【夕波】
夕方,水面に立つ波。
夕波千鳥
ゆうなみちどり ユフ― 【夕波千鳥】
夕方の波の上に飛びたわむれる千鳥。「近江の海―汝(ナ)が鳴けば心もしのに古(イニシエ)思ほゆ/万葉 266」
夕涼
ゆうすず ユフ― [0] 【夕涼】
夏,夕方の涼しくなったころ。[季]夏。
夕涼み
ゆうすずみ ユフ― [3] 【夕涼み】 (名)スル
夏の夕方,戸外や縁側などに出て暑さをしのぐこと。[季]夏。《―よくぞ男に生れける/其角》
夕涼みする
ゆうすずみ【夕涼みする】
enjoy the evening cool.
夕湿り
ゆうじめり ユフ― [3] 【夕湿り】
〔「ゆうしめり」とも〕
夕方,気温が低下して空気が湿りけを帯びてくること。
夕漁り
ゆうあさり ユフ― 【夕漁り】 (名)スル
鳥などが夕方に餌(エサ)をあさること。「樫鳥鳴きつ―して/永久百首」
夕潮
ゆうしお ユフシホ [0] 【夕潮】
夕方,満ちてくる潮。
⇔朝潮
夕烏
ゆうがらす ユフ― [3] 【夕烏】
夕暮れ時の烏。晩鴉(バンア)。
夕烟
ゆうけぶり ユフ― 【夕煙・夕烟】
「ゆうけむり(夕煙)」に同じ。「思ひ出づる折りたく柴の―/新古今(哀傷)」
夕焼け
ゆうやけ ユフ― [0] 【夕焼け】
太陽が沈む頃,西の空が赤く見えること。日中よりも太陽光線が大気中を通過する距離が長く,青色光は散乱され,波長の長い赤色光だけが地上に到達するために起こる。[季]夏。
⇔朝焼け
「―空」
夕焼け
ゆうやけ【夕焼け】
an evening glow;a red sunset.
夕焼け雲
ゆうやけぐも ユフ― [5] 【夕焼け雲】
夕焼けに赤く染まった雲。
夕焼小焼
ゆうやけこやけ ユフヤケ― 【夕焼小焼】
歌曲。中村雨紅の詩に草川信が作曲。1923年(大正12)刊の「あたらしい童謡・その一」で発表。「夕焼小焼で日が暮れて…」
夕煙
ゆうけぶり ユフ― 【夕煙・夕烟】
「ゆうけむり(夕煙)」に同じ。「思ひ出づる折りたく柴の―/新古今(哀傷)」
夕煙
ゆうけむり ユフ― [3] 【夕煙】
〔「ゆうけぶり」とも〕
(1)夕方,煙のようにかかる靄(モヤ)。
(2)夕方,食事の用意をする際にかまどから立ちのぼる煙。
夕照
せきしょう [0] 【夕照】
ゆうひ。また,ゆうやけ。
夕祓
ゆうはらえ ユフハラヘ 【夕祓】
夕方にする祓。特に,六月晦日の夏越(ナゴシ)の祓をいう。
夕空
ゆうぞら ユフ― [0] 【夕空】
夕方の空。
夕立
ゆだち [0] 【夕立】
「ゆうだち(夕立)」に同じ。[季]夏。
夕立
ゆうだち ユフ― [0] 【夕立】
夏の午後から夕方にかけ,にわかに降り出すどしゃぶり雨。雷を伴うことが多く,短時間で晴れ上がり,一陣の涼風をもたらす。ゆだち。白雨(ハクウ)。[季]夏。
夕立
ゆうだち【夕立(に会う)】
(be caught in) a shower.→英和
夕立つ
ゆうだ・つ ユフ― 【夕立つ】 (動タ四)
(1)雨・雲・風・波などが夕方に起こり立つ。「かきくもり―・つ浪のあらければ浮きたる舟ぞしづ心なき/新古今(羇旅)」
(2)夕立が降る。「俄に空陰(クモ)りて―・ちぬ/今昔 19」
夕立雲
ゆうだちぐも ユフ― [5] 【夕立雲】
積乱雲の俗称。この雲が発生すると夕立の降ることが多いのでいう。[季]夏。
夕節
ゆうぜち ユフ― 【夕節】
盆・正月などの節日(セチニチ)の夕方にごちそうをすること。夕方の節振る舞い。「沙汰しやんなと―の人に紛れて入りにけり/浄瑠璃・雪女」
夕籬
ゆうまがき ユフ― [3] 【夕籬】
夕方の妓楼(ギロウ)の店先。
夕紅
ゆうくれない ユフクレナヰ 【夕紅】
夕方,西の空が紅色になること。「入日さす―の色はえて/金葉(春)」
夕紅葉
ゆうもみじ ユフモミヂ [3] 【夕紅葉】
夕日に映える紅葉。[季]秋。
夕羽振る
ゆうはふ・る ユフ― 【夕羽振る】 (動ラ四)
夕方,鳥が羽ばたくように風や波が立つ。「朝はふる風こそ寄せめ―・る波こそ来寄れ/万葉 131」
夕菅
ゆうすげ ユフ― [0] 【夕菅】
キスゲの別名。
夕菜
ゆうな ユフ― 【夕菜】
夕食のおかず。「わが門に表裳の裾ぬれ下裳の裾ぬれ朝菜摘み―摘み/催馬楽」
夕薬師
ゆうやくし ユフ― [3] 【夕薬師】
毎月八日の夕方,薬師如来に参詣すること。よいやくし。
→朝観音
夕虹
ゆうにじ ユフ― [0] 【夕虹】
夕方に立つ虹。[季]夏。
夕蝉
ゆうぜみ ユフ― [0] 【夕蝉】
夕方に鳴くセミ。
夕轟き
ゆうとどろき ユフ― 【夕轟き】
(1)夕方,騒がしく物音の聞こえること。また,その物音。「帰るさの家路をいそぐ市に出て―の民のこゑ哉/新撰六帖 1」
(2)恋情などで,夕方になると胸がときめくこと。「慕ひ来る恋のやつこの旅にても身のくせなれや―は/堀河百首」
夕郎
せきろう 【夕郎】
五位の蔵人(クロウド)の唐名。夕拝郎。
夕郎の貫首
せきろうのかんじゅ 【夕郎の貫首】
蔵人の頭(トウ)のこと。「三事の顕要を兼帯して,―を経/平家 12」
夕間暮れ
ゆうまぐれ ユフ― [3] 【夕間暮れ】
〔「まぐれ」は「目暗(マグレ)」の意。「間暮」は当て字〕
夕方のうすぐらいこと。夕暮れ。
夕闇
ゆうやみ ユフ― [0] 【夕闇】
(1)夕方のうす暗さ。宵闇。「―が迫る」「―が濃くなる」
(2)陰暦で,月の二〇日前後の,夕方の月のあがらない時刻の闇。また,その時刻。
夕闇
ゆうやみ【夕闇】
dusk;→英和
twilight.→英和
〜が迫る The dusk gathers.〜迫る頃 toward evening.
夕陰
ゆうかげ ユフ― [0][3] 【夕陰・夕影】
(1)夕方の日光。日暮れがたの微光。
(2)夕日に映える物の姿。「名残り恋しき花の―/源氏(若菜上)」
(3)夕方,物の陰になる所。「影草の生ひたるやどの―に/万葉 2159」
夕陰草
ゆうかげぐさ ユフ― 【夕陰草】
夕方の薄明かりの中にある草。朝顔・むくげなどの異名とする説もある。「我がやどの―の白露の/万葉 594」
夕陽
せきよう [0] 【夕陽】
(1)夕日。入り日。斜陽。「―を帯びて人馬幾個(イクツ)となく/忘れえぬ人々(独歩)」
(2)夕暮れ。夕方。
夕陽
ゆうひ ユフ― [0] 【夕日・夕陽】
夕方の太陽。入り日。また,その光。
⇔朝日
夕雲
ゆうぐも ユフ― [0][3] 【夕雲】
夕方の雲。暮雲。
夕電
せきでん [0] 【夕電】
夕方のいなびかり。はかないもののたとえ。
→朝露(チヨウロ)夕電
夕霜
ゆうしも ユフ― [0] 【夕霜】
夕方におく霜。
夕霞
ゆうがすみ ユフ― [3] 【夕霞】
夕方に立つ霞。晩霞。[季]春。
夕霧
せきむ [1] 【夕霧】
夕方に立つ霧。ゆうぎり。
夕霧
ゆうぎり ユフギリ 【夕霧】
(1)源氏物語の巻名。第三九帖。
(2)源氏物語の作中人物。光源氏と葵の上との子。妻は雲井の雁(カリ)。実直な性格で,左大臣となる。大学の君。冠者(カザ)の君。
(3)(1654-1678) 大坂新町の扇屋の遊女。容姿が美しく諸芸に秀でた理想的な女性であったという。死後,これをモデルとした浮世草子・浄瑠璃・歌舞伎が多く作られ,近松の「夕霧阿波鳴渡」が有名。
(4)歌舞伎舞踊の一。近松門左衛門の「夕霧阿波鳴渡」の中の吉田屋の段を舞踊化したもので,富本・常磐津・清元・新内などに数多く作曲されている。
夕霧
ゆうぎり【夕霧】
(an) evening mist.
夕霧
ゆうぎり ユフ― [0] 【夕霧】
夕方にたちこめる霧。
⇔朝霧
[季]秋。《一藪は別の―かかるなり/一茶》
夕霧伊左衛門
ゆうぎりいざえもん ユフギリイザヱモン 【夕霧伊左衛門】
遊女夕霧とその愛人藤屋伊左衛門(架空の人物)。また,二人の情話を扱った演劇の通称。歌舞伎「夕霧七年忌」,浄瑠璃「夕霧阿波鳴渡」「傾城阿波の鳴門」「廓文章」などがある。
→吉田屋
夕霧阿波鳴渡
ゆうぎりあわのなると ユフギリアハ― 【夕霧阿波鳴渡】
人形浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1712年初演。大坂新町の遊女夕霧と藤屋伊左衛門との恋愛を描いたもの。夕霧の三十五回忌追善に書かれた。
夕露
ゆうつゆ ユフ― [0] 【夕露】
夕方におく露。
夕靄
ゆうもや【夕靄】
an evening haze.
夕靄
ゆうもや ユフ― [0] 【夕靄】
夕方,たちこめる靄。
⇔朝靄
夕顔
ゆうがお ユフガホ [0] 【夕顔】
(1)ウリ科のつる性一年草。アフリカ・アジアの熱帯地方原産。茎は長く伸び,葉は円心形。雌雄同株。夏の夕方,先が五裂した白色の花を開く。果実は大形の円柱形あるいは扁球形で,若いものは干瓢(カンピヨウ)の原料とし,また食用。熟果は器や置物に加工する。黄昏草(タソガレグサ)。[季]夏。《風呂沸いて―の闇さだまりぬ/中村汀女》
(2)ヨルガオの別名。
夕顔(1)[図]
夕顔
ゆうがお【夕顔】
《植》a moonflower.→英和
夕顔
ゆうがお ユフガホ 【夕顔】
(1)源氏物語の巻名。第四帖。
(2)源氏物語の作中人物。三位の中将の女(ムスメ)。玉鬘(タマカズラ)の母。帚木(ハハキギ)の巻で頭の中将の恋人常夏(トコナツ)の女として登場。のち光源氏と知り合い,六条辺りの院に伴われた夜,物の怪(ケ)に襲われて急死。年一九歳。
(3)能の一。世阿弥作か。三番目物。源氏物語に基づく。都へ上った豊後(ブンゴ)国の僧が,五条辺りで夕顔の上の跡を弔っていると,その霊が現れ,光源氏と契りを結んだ昔をしのんで舞い,僧の回向(エコウ)を喜んで消える。
夕顔別当
ゆうがおべっとう ユフガホ―タウ [5] 【夕顔別当】
昆虫エビガラスズメの別名。
夕顔棚
ゆうがおだな ユフガホ― [0][4] 【夕顔棚】
夕顔のつるをはわせるために作った棚。
夕顔瓢箪
ゆうがおひょうたん ユフガホヘウ― [5] 【夕顔瓢箪】
昆虫エビガラスズメの別名。
夕風
ゆうかぜ ユフ― [0] 【夕風】
夕方に吹く風。
⇔朝風
夕風
ゆうかぜ【夕風】
an evening breeze.
夕食
ゆうげ ユフ― [0] 【夕食・夕餉】
〔古くは「ゆうけ」〕
夕方の食事。夕食(ユウシヨク)。夕飯。
夕食
ゆうしょく【夕食】
<have> supper[dinner].→英和
夕食
ゆうしょく ユフ― [0] 【夕食】
夕方の食事。夕飯。ゆうげ。
夕飯
ゆうめし ユフ― [0] 【夕飯】
夕方に食べる飯。夕食。ゆうはん。
夕飯
ゆうはん ユフ― [0] 【夕飯】
夕方にとる食事。夕食。晩飯。
夕飯
ゆうはん【夕飯】
⇒夕食.
夕餉
ゆうげ ユフ― [0] 【夕食・夕餉】
〔古くは「ゆうけ」〕
夕方の食事。夕食(ユウシヨク)。夕飯。
夕鶴
ゆうづる ユフヅル 【夕鶴】
戯曲。木下順二作。1949年(昭和24)「婦人公論」に発表。鶴の恩返しの民話に取材,素朴な愛を詩的・幻想的な舞台に実現。初演以来山本安英の演技で知られる。
外
−がい【−外】
outside <the city> ;→英和
out of <the question> .
外
よそ [2][1] 【余所・他所・外】
(1)ほかの所。別の場所。「店をたたんで―へ移って行った」「―では買えない品」
(2)自分の属している家庭や団体以外のところ。
⇔うち
「今日は―で夕飯を食べてくる」「―から帰ったら必ず手を洗いなさい」
(3)自分とは直接関係のない所・人・物。「どこか―の国の話だと思った」「―の人のあとについて行ってはいけません」
(4)ほったらかすこと。かえりみないこと。「勉強を―に遊んでばかりいる」
外
と 【外】
(1)そと。ほか。「家の―」「―に出でぬ/竹取」
(2)便所。厠(カワヤ)。「―エマイル/日葡」
外
ほか [0] 【外・他】
(1)ここではない別の所。よそ。「―で探してください」
(2)それ以外のこと・もの。…を除いて。「その―の人」「―に方法がない」「それより―にはない」「私―五名で参ります」
(3)ある範囲を超えたところ。「思いの―高く売れた」「恋は思案の―」
⇔うち
外
がい グワイ 【外】
接尾語的に用いて,…の範囲のそと,…のほか,の意を表す。「区域―」「時間―」
外
げ [1] 【外】
〔仏〕 仏教の側から,仏教外の立場をとる教えや書物などをさす語。
外
そと [1] 【外】
(1)空間的・平面的に設定されたある範囲の外部。
⇔うち
⇔なか
(ア)囲みや仕切りの外部。「部屋の―からも話が聞こえる」「球がコートの―に出る」
(イ)建物の外部。屋外。「―へ出て遊びなさい」「―は日差しが強い」
(2)抽象的に設定されたある世界の外部。領域外。
⇔うち
「名利の―に身を置く」「関心の―」
(3)その人の所属する家庭・学校・会社などでない所。よそ。
⇔うち
「―で食事を済ませる」「秘密が―に漏れる」「―回り」
(4)表側に現れている部分。外部から見える側面。
⇔うち
「感情がすぐ―に出る」「―を飾りたがる人間」
〔古くは「と(外)」を使ったが,中世以降「そと」が多く用いられるようになった〕
外
そと【外】
the outside (外部);→英和
the exterior (外面);→英和
out-of-doors (戸外).〜の outdoor;→英和
outside;outer;→英和
external.→英和
〜に[で]in the open (air);→英和
out of doors;outside.〜で食事をする dine out.〜へ出ない keep indoors.〜へ出す take out.
外す
はずす【外す】
(1)[取り外す]take off;remove;→英和
undo (かぎ・ボタンなどを);→英和
unfasten (ゆるめる).→英和
(2)[機会などを]lose;→英和
miss.→英和
(3)[避ける]evade <a question> ;→英和
leave <one's seat> (席を).→英和
ボタンを〜 unbutton <a shirt> .→英和
⇒外れる.
外す
はず・す ハヅス [0] 【外す】 (動サ五[四])
(1)はまり込んでいたり,ついていた物を,そこから離す。「ワイシャツのボタンを―・す」「雨戸を―・す」「眼鏡を―・す」「鍵を―・す」
(2)ねらった目標などをそらす。また,目標をそらしてねらう。「的を―・す」「急所を―・して撃つ」
(3)メンバーから除く。「一軍から―・される」
(4)一時的にある場所を離れる。「しばらく席を―・してほしい」「その場を―・す」
(5)相手の働きかけを横にそらす。「先方のねらいを―・す」「相手の攻撃のタイミングを―・す」
(6)とらえ損なう。逸する。また,わざとさける。「この機会を―・すと二度と会えない」「行楽シーズンを―・して旅行する」
(7)一定の枠を乗り越える。「はめを―・す」
[可能] はずせる
[慣用] 顎(アゴ)を―/梯子(ハシゴ)を外される
外つ国
とつくに 【外つ国】
〔「つ」は「の」の意の格助詞〕
(1)日本以外の国。外国。
(2)都を遠くはなれた国。畿内以外の地方。畿外。
⇔うちつくに
外つ宮
とつみや 【外つ宮】
(1)離宮。「吉野の―に幸(イデマ)す時に/万葉(九〇七詞)」
(2)(伊勢神宮の)外宮(ゲクウ)。「登由宇気神,此は―の度相(ワタライ)に坐す神ぞ/古事記(上訓)」
外の重
とのえ 【外の重】
〔九重(ココノエ)(=宮城)の外の意〕
宮城の外郭の外。また,そこを守る陣。左・右衛門の陣。「もののふと言はるる人は天皇(スメロキ)の神の御門に―に立ち候(サモラ)ひ内の重に仕へ奉りて/万葉 443」
→内の重
→中の重
外の面
とのも [1] 【外の面】
家の外。戸外。
外る
はず・る ハヅル 【外る】 (動ラ下二)
⇒はずれる
外れ
はずれ ハヅレ [0] 【外れ】
(1)はずれること。
⇔あたり
(2)中心から離れている所。また,ある範囲を出た所。「村の―」
(3)言葉や動作のはしばし。物腰。様子。「―ゆたかに細く/浮世草子・一代男 6」
外れ
はずれ【外れ】
(1)[空くじ]a blank.→英和
(2)[はし]the end;→英和
the edge <of a wood> .→英和
町の〜に in the suburbs;on the outskirts of a town.→英和
外れる
はずれる【外れる】
(1)[とれる]come off;get out of place;get out of joint (骨が).⇒外す.
(2)[当たらない]miss <the mark> ;→英和
fail (失敗する);→英和
go wrong.(3)[規則に]be against <the rule> .
外れる
はず・れる ハヅレル [0] 【外れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はづ・る
(1)はまり込んでいたり,ついていたりした物が,そこから離れる。「止め金が―・れる」「ボタンが―・れている」「関節が―・れる」「ねじが―・れる」
(2)標的に当たらないでそれる。
⇔当たる
「的を―・れる」「宝くじが―・れた」「抽選に―・れる」
(3)基準から離れる。
(ア)基準・中心となる地点・コースから距離的に離れる。それる。「飛行ルートから―・れる」「町から―・れたさみしい所」
(イ)予想・期待と食い違う。当たらない。
⇔当たる
「天気予報が―・れる」「当てが―・れる」
(ウ)世間の通常の基準に合わなくなる。ずれる。「人並み―・れた大食漢」「やることが常識から―・れている」
(エ)社会の道徳的な規準にそむく。「人の道に―・れたおこない」
(4)集団から離れる。「一軍から―・れる」
外れ外れ
はずれはずれ ハヅレハヅレ 【外れ外れ】
端々。ところどころ。「けはひなど,―聞こえたるもゆかし/徒然 105」
外リンパ
がいリンパ グワイ― [3] 【外―】
内耳の膜迷路と骨迷路との間隙を満たす液。
外ヶ浜
そとがはま 【外ヶ浜】
青森県の日本海側の大戸瀬崎辺から津軽半島および陸奥(ムツ)湾の沿岸一帯の地の古称。特に,津軽半島北部三厩(ミンマヤ)村の海岸をいう。善知鳥安方(ウトウヤスカタ)の伝説で名高い。
外中比
がいちゅうひ グワイチユウ― [3] 【外中比】
⇒黄金分割(オウゴンブンカツ)
外乱
がいらん グワイ― [0] 【外乱】
通信系などに外から加わる不要な信号。雑音あるいは妨害ともいう。
外乳
がいにゅう グワイ― [0] 【外乳】
胚珠の中心の柔組織が発達し,養分を蓄えたもの。アカザ科・ナデシコ科・コショウ科などの被子植物に見られる。外胚乳。
→胚乳
外事
がいじ グワイ― [1] 【外事】
(1)外国・外人に関する事柄。「―課」
(2)外部に関する事柄。よその事柄。
⇔内事
外事課
がいじか【外事課】
the foreign affairs section.
外交
がいこう【外交】
diplomacy (術);→英和
foreign policy (政策);canvassing (保険などの).〜の diplomatic.‖外交員 a salesperson[-man,-woman];a canvasser.外交家 a diplomatic person (交際家).外交官 a diplomat;a diplomatic official.外交使節団 a diplomatic mission.外交関係 <break off> diplomatic relations <with> .外交辞令 diplomatic language.外交政策 a foreign policy.外交特権 diplomatic immunity.外交ルート diplomatic channels.
外交
がいこう グワイカウ [0] 【外交】
(1)外国との交際や交渉。
⇔内政
「―政策」
(2)銀行・会社などで,勧誘・交渉のため外部に出て訪問すること。また,その担当者。「―販売」
外交使節
がいこうしせつ グワイカウ― [5][6] 【外交使節】
一国を代表し,国際会議や他国との外交交渉に派遣される者。自国民の保護および駐在国の情勢の観察と報告の任にも当たる。常駐使節と臨時使節とがあり,前者には大使・公使・代理公使などの別がある。
外交員
がいこういん グワイカウヰン [3] 【外交員】
銀行・会社・商店などで,外部の取引先や消費者と接触し,契約・勧誘・交渉・注文取りなどに従事する者。外交。そとまわり。外務員。セールスマン。
外交団
がいこうだん グワイカウ― [3] 【外交団】
ある国に駐在する各国の外交使節の総体。
外交大権
がいこうたいけん グワイカウ― [5] 【外交大権】
旧憲法下,天皇の大権の一。宣戦・講和・条約締結に関し,天皇が親裁する権力。
外交官
がいこうかん グワイカウクワン [3] 【外交官】
外務大臣の監督のもとに,外国に派遣されまたは駐在して,外国との交渉・交際に当たる官職。また,その人。大使・公使・領事およびその所属の参事官・書記官などの総称。
外交家
がいこうか グワイカウ― [0] 【外交家】
交際上手な人。社交家。
外交文書
がいこうぶんしょ グワイカウ― [5] 【外交文書】
外交交渉における公文書の総称。特に,条約・宣言・通牒(ツウチヨウ)などの法律的効力をもつ文書。
外交機関
がいこうきかん グワイカウ―クワン [6][5] 【外交機関】
外務大臣や外交使節など,外交に関する事務を取り扱う国家の機関。
外交特権
がいこうとっけん グワイカウトク― [5] 【外交特権】
外交使節がその駐在国でもつ不可侵権・治外法権などの特権。
外交辞令
がいこうじれい グワイカウ― [5] 【外交辞令】
外交・社交上好感を与える愛想のよい応対の言葉。転じて,口先だけのほめ言葉やおせじ。「―に過ぎない」
外交関係に関するウィーン条約
がいこうかんけいにかんするウィーンじょうやく グワイカウクワンケイニクワンスル―デウヤク 【外交関係に関する―条約】
外交使節団の階級・派遣・接受,特権・免除など外交関係に関する国際慣習法を成文化したもの。1964年発効。ウィーン外交関係条約。
外交青書
がいこうせいしょ グワイカウ― [5] 【外交青書】
〔表紙が青いことから〕
日本外交の現状を明らかにし,国民の理解に資するため外務省が毎年発行する文書。正式名称は「わが国外交の近況」
外人
がいじん【外人】
a foreigner.→英和
‖外人部隊 the Foreign Legion.在留外人 foreign residents <in Japan> .
外人
がいじん グワイ― [0] 【外人】
(1)外国人。「―選手」「―墓地」
(2)内輪でない人。他人。外部の人。「―もなき所に兵具をととのへ/平家 1」
外人部隊
がいじんぶたい グワイ― [5] 【外人部隊】
外国人の傭兵によって編制した部隊。特に,一九世紀以降アルジェリアに駐屯していた,フランスの部隊がよく知られる。
外任
げにん [0] 【外任】
外官(ゲカン)に任ずること。国司の任。
外任の奏
げにんのそう 【外任の奏】
平安時代,元日の節会などに在京中の地方官を宴に列席させるため,その名を書き連ねて外記(ゲキ)から奏上すること。また,その文書。
外伝
がいでん グワイ― [0] 【外伝】
(1)正史からもれた伝記や逸話。「義士 ―」
(2)正統的な注釈とは異なる注釈。「温疫論の一書は,傷寒論の―ともいふべし/北窓瑣談」
外位
げい [1] 【外位】
律令制で,地方出身者や地方官に与えられた位階。普通の位階である内位に対するもので,のち出自や族姓の低い者に与えられた。外階(ゲカイ)。
外位
がいい グワイヰ [1] 【外位】
「げい(外位)」に同じ。
外使
がいし グワイ― [1] 【外使】
外国からの使者。外国の使臣。「―京よりここに来り帰らむ道のほど/折たく柴の記」
外使い
そとづかい [3] 【外使い】
買い物など外の用をするために雇った人。また,その用事。「寄宿舎には小使がゐた。それを学生は―に使ふことが出来た/雁(鴎外)」
外侍
そとさぶらい 【外侍】
「遠侍(トオサブライ)」に同じ。
⇔内侍
外侮
がいぶ グワイ― [1] 【外侮】
外国や外部から受けるあなどり。
外信
がいしん グワイ― [0] 【外信】
外国からの通信や情報。「―部」
外信
がいしん【外信】
news from abroad;foreign news.外信部 the foreign news desk[department].
外借腹
げしゃくばら 【外戚腹・外借腹】
本妻以外の女から生まれること。めかけばら。妾腹(シヨウフク)。「―の姫君,銀杏の前/浄瑠璃・反魂香」
外側
そとがわ [0] 【外側】
仕切りの外の部分。また,一つの物の,外に面した側。
⇔中側
⇔内側
「この線から―に出たら負けだ」「箱の―に色を塗る」
外側
がいそく グワイ― [0] 【外側】
そとがわ。
外側
そとがわ【外側】
the outer side;the outside[exterior].→英和
〜の outer;→英和
outside;external.→英和
〜から from without.
外債
がいさい【外債】
a foreign loan[bond].
外債
がいさい グワイ― [0] 【外債】
募集地域が外国市場である債券。普通,募集地の通貨でなされ,外貨債として発行される。
⇔内債
→外貨債
→外国債
外傷
がいしょう グワイシヤウ [0] 【外傷】
外力によってうけた傷(キズ)。切り傷・打撲傷・火傷(ヤケド)など。骨折や内臓破裂も含む。けが。
外傷
がいしょう【外傷】
an external wound[injury].
外傷体験
がいしょうたいけん グワイシヤウ― [5] 【外傷体験】
⇒心的外傷(シンテキガイシヨウ)
外傷神経症
がいしょうしんけいしょう グワイシヤウ―シヤウ [0][7] 【外傷神経症】
⇒賠償神経症(バイシヨウシンケイシヨウ)
外光
がいこう グワイクワウ [0] 【外光】
戸外の太陽光線。外光線。
外光派
がいこうは グワイクワウ― [0] 【外光派】
日光に照らし出された自然の色彩を,直接描写しようとして,戸外で制作する画派の総称。イギリスのコンスタブル,フランスのバルビゾン派・印象派など。
外八文字
そとはちもんじ [5] 【外八文字】
踏み出す足の爪先(ツマサキ)をまず内側に向けたのち,外側に向けて足を運ぶこと。遊女が道中するときの歩き方。
⇔内八文字
外典
がいてん グワイ― [0] 【外典】
キリスト教で,聖書正典に対して,正典に近く重要ではあるが,それと区別されている文書。新約外典と旧約外典とがある。続編。アポクリファ。
→げてん(外典)
外典
とつふみ 【外典】
〔「つ」は「の」の意の格助詞〕
「げてん(外典)」に同じ。「―を博士覚哿に学びたまふ/日本書紀(推古訓)」
外典
げてん [0] 【外典】
〔古くは「げでん」〕
仏教で,仏教以外の書物。もと,インドの外道の書物をさしたが,日本では主として儒学の書をさす。とつふみ。
⇔内典
外出
がいしゅつ グワイ― [0] 【外出】 (名)スル
(1)外へ出かけること。「三時から―する」「―中(チユウ)」
(2)物が外部へ出て行くこと。「真貨は悉く―して/明六雑誌 22」
外出
そとで [0] 【外出】 (名)スル
出かけること。がいしゅつ。「これまで,―するにも,薄化粧ばかりしてゐたが/浮雲(四迷)」
外出する
がいしゅつ【外出する】
go out.〜している be out.‖外出着 a street wear[dress].外出禁止令 a curfew.
外出血
がいしゅっけつ グワイ― [3] 【外出血】
体外に出血すること。
⇔内出血
外分
がいぶん グワイ― [0] 【外分】 (名)スル
〔数〕 ある線分の分点がその線分上になく延長上にあること。
⇔内分
外分泌
がいぶんぴつ グワイ― [3] 【外分泌】
分泌物が導管を通じて体表または消化管内に排出される現象。がいぶんぴ。
⇔内分泌
外分泌腺
がいぶんぴつせん グワイ― [0] 【外分泌腺】
外分泌を行う腺。各消化腺・汗腺・乳腺やクモの出糸腺,カイコの絹糸腺などがある。がいぶんぴせん。
⇔内分泌腺
外剛内柔
がいごうないじゅう グワイガウナイジウ [0] 【外剛内柔】
⇒内柔外剛(ナイジユウガイゴウ)
外割
そとわり [0][4] 【外割】
(1)歩合高の,元高と歩合高との和に対する割合。
(2)「外耗(ソトベリ)」に同じ。
⇔内割
外割引
そとわりびき 【外割引】
⇒真割引(シンワリビキ)
外力
がいりょく グワイ― [1] 【外力】
(1)ある物体あるいは材料や構造などに外から加えられる力。
(2)河水・風・地下水・海波・氷河など,地球の外側から作用して地形を変化させる力。一般に地形を平坦化する傾向がある。外的営力。
⇔内力
外助
がいじょ グワイ― [1] 【外助】
外部からの援助。
→内助
外務
がいむ グワイ― [1] 【外務】
(1)外国との交渉・貿易など,国際関係の行政事務。
(2)セールスなど,会社の外で勤務すること。外勤。
⇔内務
外務公務員
がいむこうむいん グワイ―ヰン [6] 【外務公務員】
外務公務員法に規定される公務員。特命全権大使・特命全権公使・特派大使・政府代表・全権委員・政府代表または全権委員の代理,特派大使・政府代表または全権委員の顧問・随員,外務職員のこと。
外務卿
がいむきょう グワイ―キヤウ [3][0] 【外務卿】
1885年(明治18)12月の官制改革以前の外務省長官。外務大臣の旧称。
外務員
がいむいん グワイ―ヰン [3] 【外務員】
「外交員」に同じ。
外務大臣
がいむだいじん グワイ― [4] 【外務大臣】
外務省を管轄する国務大臣。外相。
外務省
がいむしょう グワイ―シヤウ [3] 【外務省】
国の行政機関の一。外交政策・通商航海・経済協力・条約締結など対外行政事務を取り扱う。内局のほかに外務人事審議会などが置かれ,国外に在外公館を有する。
外務省
がいむ【外務省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Foreign Affairs; <英> the Foreign Office (Secretary).
外勤
がいきん【外勤】
outside duty;canvassing (保険などの).外勤者 a person on outside duty;a canvasser (外交員).→英和
外勤
がいきん グワイ― [0] 【外勤】 (名)スル
集金・勧誘・配達などのために,会社の外で仕事すること。また,その人。
⇔内勤
外印
がいいん グワイ― [0] 【外印】
⇒げいん(外印)
外印
げいん [0] 【外印】
太政官の印。大きさは方二寸半で,六位以下の位記および在京諸司に下す文書に使用された。
→内印
外印[図]
外反り
そとぞり [0] 【外反り】
日本刀のように,刀身が峰の方へ反りかえったもの。
外反拇趾
がいはんぼし グワイハン― [5] 【外反拇趾】
足の親指が第二指の方に屈曲した状態。先の細い靴やハイヒールを長期間履き続けている女性に多い。
外反肘
がいはんちゅう グワイハンチウ [3] 【外反肘】
腕をまっすぐのばしたときに,肘(ヒジ)から下の前腕部が外側にまがった形となる肘の変形。
外反足
がいはんそく グワイハン― [3] 【外反足】
足首の関節の異常により,立った時に足底の内側部のみが地面につく状態となった足。外翻足(ガイホンソク)。
⇔内反足
外叔
がいしゅく グワイ― [0] 【外叔】
母の弟。母方の叔父。
外史
がいし グワイ― [1] 【外史】
(1)国家や政府が正式に記したものではなく,民間で書かれた歴史書。野史。
⇔正史
(2)律令制で,外記(ゲキ)の唐名。
(3)中国周代の官名。外交文書を扱った。
(4)文学者などの雅号に添える語。「山陽外史(=頼山陽)」など。
(5)頼山陽の著である「日本外史」の略。
外合
がいごう グワイガフ [0] 【外合】
内惑星が太陽の真後ろに位置する時の合。
⇔内合
→合
外吏
げり [1] 【外吏】
外任(ゲニン)の官吏。国司・受領(ズリヨウ)などの地方官。
外向
がいこう グワイカウ [0] 【外向】
心のはたらきが外界に対して積極的・能動的・実践的なこと。
⇔内向
外向き
とむき [0] 【外向き】
弓に矢をつがえた時,走り羽の羽裏が射手の方を向くように矧(ハ)いであること。
外向き
そとむき [0] 【外向き】
(1)外側に向かうこと。「車を―に並べる」
(2)家庭などで,外部に関係すること。「―の付き合い」
⇔内向き
→とむき
外向性
がいこうせい グワイカウ― [0] 【外向性】
ユングによる性格タイプの一。活動的で,感情をよく表にあらわし,社交的で周囲に同化しやすくいつも外のものに関心を示すような性格。
⇔内向性
外向性
がいこうせい【外向性】
extroversion.〜の(人) (an) extrovert.→英和
外周
がいしゅう グワイシウ [0] 【外周】
(1)物に沿った外側の一周り。また,その長さ。
(2)二重にとりまいた線などの外側の方。また,その長さ。
⇔内周
外呼吸
がいこきゅう グワイコキフ [3] 【外呼吸】
生物が外界から酸素を体内にとり入れ,二酸化炭素を排出するガス交換。肺呼吸・皮膚呼吸・鰓(エラ)呼吸など。
⇔内呼吸
→呼吸
外命婦
げみょうぶ [2] 【外命婦】
律令制で,五位以上の官人の妻の称。女官として朝廷の儀式の役をつとめることがあった。
→内命婦(ナイミヨウブ)
外商
がいしょう グワイシヤウ [0] 【外商】
(1)デパートなどで,店内での売買以外に,外交員によって商行為を行うこと。外売。「―部」
(2)外国の商社・商人。また,外国との商売。「―また奇利を貪りて/条約改正論(三郎)」
外回り
そとまわり [3] 【外回り】 (名)スル
(1)家などの周囲。また,外側。「―を片付ける」
(2)円・円弧などの外側の周囲。器物の厚みの外側。
⇔内回り
(3)会社などで,販売や外部との交渉などで事務所の外に出てすること。また,そうしてする仕事。
外回り
そとまわり【外回り】
the (outside) circumference (周囲).〜の仕事 outside work.
外因
がいいん グワイ― [0] 【外因】
物事について,その外部から生じた原因。
⇔内因
外囲
がいい グワイヰ [1] 【外囲】
(1)そとがこい。そとまわり。
(2)生物体の外にあるすべてのもの。「―適応」
外囲い
そとがこい [3] 【外囲い】
建築物・構築物の外側の囲い。また,最も外側にある囲い。
外国
がいこく【外国】
a foreign country;[政治・軍事上]a foreign nation[power].〜の foreign.→英和
〜製の foreign-made.〜生まれの foreign-born.〜へ行く(から帰る) go (return from) abroad.〜行きの outward-bound <vessel> .‖外国人(語) a foreigner (a foreign language).外国人登録法 the Alien Registration Law.外国製品[郵便]foreign goods[mail].外国貿易[為替]foreign trade[exchange].
外国
がいこく グワイ― [0] 【外国】
自分の国ではないよその国家。とつくに。他国。異国。「―語」
外国人
がいこくじん グワイ― [4] 【外国人】
(1)他の国家の人民。外人。異国人。
⇔内国人
(2)日本の国籍をもたない者。法律上の地位は原則として日本人と同一であるが,参政権・鉱業所有権・出入国など,公法上・私法上の権利を制限されている。
外国人労働者
がいこくじんろうどうしゃ グワイ―ラウドウシヤ [9] 【外国人労働者】
第二次大戦後,発展途上国やヨーロッパ内の相対的に貧しい地域から,豊かな先進諸国に,出稼ぎを目的として入国する外国人。
外国人学校
がいこくじんがっこう グワイ―ガクカウ [7] 【外国人学校】
国内にある在日外国人子女のための学校。朝鮮人学校・アメリカン-スクール・ドイツ人学校などで,各種学校に含まれる。
外国人登録法
がいこくじんとうろくほう グワイ―トウロクハフ [4][0] 【外国人登録法】
日本に在留する外国人の登録について定めた法律。1952年(昭和27)制定。在留外国人に対して,所定の登録により,市町村長から登録証明書の交付を受けることと,その携帯を義務づける。
外国会社
がいこくがいしゃ グワイ―グワイ― [5] 【外国会社】
日本国外で,外国の法令に準拠して設立された会社。日本で継続的に取引を行う時には,日本の商法その他の法令の規制を受ける。
⇔内国会社
外国債
がいこくさい グワイ― [4] 【外国債】
資金調達のため外国の資本市場で発行される国債・地方債・社債。外貨で表示され,払い込みや元利払いなどの業務も外国市場で行われる。
→外債
→外貨債
外国奉行
がいこくぶぎょう グワイ―ギヤウ [5] 【外国奉行】
幕末の江戸幕府の職名。通商・貿易その他外国関係事務を管掌した。1858年設置。68年廃止。
外国弁護士
がいこくべんごし グワイ― [7] 【外国弁護士】
外国で弁護士相当の資格を有する者で,法務大臣の承認を受け,一定の範囲で日本での弁護士活動が認められる者。
外国法事務弁護士
がいこくほうじむべんごし グワイ―ハフ― [11] 【外国法事務弁護士】
外国で弁護士相当の資格を有する者で,法務大臣の承認を受け,日本国内で,原資格国の法律事務等の職務を行う者。
外国為替
がいこくかわせ グワイ―カハセ [5] 【外国為替】
(1)通貨を異にする国際間の貸借関係を,現金の送付によらず債権(主に為替手形)の譲渡により振替決済する手段。外為(ガイタメ)。国際為替。
⇔内国為替
(2)「外国為替手形」の略。
外国為替及び外国貿易管理法
がいこくかわせおよびがいこくぼうえきかんりほう グワイ―カハセ―グワイコクボウエキクワンリハフ 【外国為替及び外国貿易管理法】
貿易の正常化と国際収支の均衡を確保するため,貿易および外国為替を管理する法律。1949年(昭和24)制定,80年に貿易の自由化に対応して大幅に改正された。為替管理法。外為(ガイタメ)法。
外国為替市場
がいこくかわせしじょう グワイ―カハセシヂヤウ [8] 【外国為替市場】
外国為替の売買が行われ,為替相場が形成される市場。外為(ガイタメ)市場。為替市場。
外国為替手形
がいこくかわせてがた グワイ―カハセ― [8] 【外国為替手形】
国際取引の決済に用いられ,振出地と支払地が国を異にする為替手形。国際手形。
外国為替相場
がいこくかわせそうば グワイ―カハセサウバ [8] 【外国為替相場】
一国の通貨と他国の通貨との交換比率。外国為替市場で決定される。外為レート。為替レート。
外国為替資金
がいこくかわせしきん グワイ―カハセ― [8][9] 【外国為替資金】
政府や外国為替銀行が外国為替の売買およびこれに伴う取引を円滑に行うための資金。為替の売買取引で増減する外貨資金と外貨を自国通貨に交換するのに必要な自国通貨資金とから成る。
外国為替銀行
がいこくかわせぎんこう グワイ―カハセギンカウ [8] 【外国為替銀行】
外国為替の売買・代金取り立て・信用状発行などの,外国為替業務を営む銀行。「外国為替銀行法」による外国為替専門銀行(東京銀行)と,「外国為替及び外国貿易管理法」で認可を受けた外国為替公認銀行とがある。為替銀行。為銀(タメギン)。
外国為替集中制度
がいこくかわせしゅうちゅうせいど グワイ―カハセシフチユウ― [5][5] 【外国為替集中制度】
⇒外貨集中制度(ガイカシユウチユウセイド)
外国産
がいこくさん グワイ― [0] 【外国産】
外国でできた産物。舶来。外国品。
外国税額控除
がいこくぜいがくこうじょ グワイ―コウヂヨ [9] 【外国税額控除】
税額控除の一。日本国と外国との二重課税を回避するため,税額の計算にあたり,外国で納付した同種の租税について一定額を控除すること。
外国米
がいこくまい グワイ― [0] 【外国米】
外国から輸入された米。外米。
⇔内地米
外国航路
がいこくこうろ グワイ―カウ― [5] 【外国航路】
国内から外国の港に至る航路。外航。
⇔内国航路
外国船
がいこくせん グワイ― [0] 【外国船】
日本の船籍をもたない船舶の総称。異国船。
外国貿易
がいこくぼうえき グワイ― [5] 【外国貿易】
自国と外国との間に行われる輸出・輸入。国際貿易。国外貿易。
⇔内国貿易
外国郵便
がいこくゆうびん グワイ―イウ― [5] 【外国郵便】
国際間の条約または約定によって,外国との間に発着する郵便。
⇔内国郵便
外国郵便為替
がいこくゆうびんかわせ グワイ―イウビンカハセ [9] 【外国郵便為替】
郵便為替による外国への小口の送金方法。
⇔内国郵便為替
外国銀行
がいこくぎんこう グワイ―カウ [5] 【外国銀行】
銀行法上,外国の法令に準拠して,外国において銀行業を営む者。日本に支店または代理店を置いて銀行業を営むには,大蔵大臣の免許を要する。外銀。
外土
がいど グワイ― [1] 【外土】
(1)都から遠く離れた土地。「今は離宮,―の西海の波に摧(クダ)かれて/盛衰記 8」
(2)外国の土地。
外圧
がいあつ [0] 【外圧】
外部からの強要しようとする力。特に,外国からの軍事・政治・経済上の圧力。
⇔内圧
外在
がいざい グワイ― [0] 【外在】 (名)スル
ある物事の外部にあること。
⇔内在
外在
げざい 【下財・外在】
(1)鉱山に働く人夫。「金山の―なら何とする/歌舞伎・韓人漢文」
(2)下賤な仕事。また,その仕事をする人。「かかる―を仕り/幸若・烏帽子折」
外在批評
がいざいひひょう グワイ―ヒヤウ [5] 【外在批評】
文芸批評の一種で,文学を一個の社会現象として観察し,社会学的立場からする批評。
⇔内在批評
外地
がいち グワイ― [1] 【外地】
(1)日本固有の領土以外に,第二次大戦までの日本が領有していた地域。朝鮮・台湾・樺太(サハリン)・南洋群島など。
⇔内地
(2)国外の地。
外地に
がいち【外地に】
abroad;→英和
overseas.〜向けの for foreign markets.‖外地勤務 overseas service.
外城
とじょう 【外城】
(1)城の外縁に造られた砦(トリデ)。そとぐるわ。がいじょう。
(2)江戸時代,薩摩藩が行なった一種の農兵制度による郷村。
外城
そとじろ [0] 【外城】
(1)本丸に対して,外郭(ソトグルワ)の称。
(2)根城に対して,端城(ハジロ)の称。
外堀
そとぼり [0] 【外堀・外壕・外濠】
城の周囲を囲んでいる堀。堀が二重にあるときは,外側の堀。
⇔内堀
外報
がいほう グワイ― [0] 【外報】
外国からの通信・報告。外信。
外報
がいほう【外報】
foreign news.外報部 the foreign news department.
外塀
そとべい [2] 【外塀】
家の外を囲む塀。また,最も外側の塀。
外塵
げじん [0] 【外塵】
〔仏〕 心を汚す六種の感覚・知覚。すなわち色(シキ)・声(シヨウ)・香・味・触(ソク)・法の六境。六塵。
外墻
がいしょう グワイシヤウ [0] 【外墻】
外側の垣根。「赤坂離宮―の屋根瓦/日乗(荷風)」
外壁
そとかべ [2][0] 【外壁】
建物の外に面している壁。がいへき。
外壁
がいへき グワイ― [0] 【外壁】
建造物の壁の外側の面。
⇔内壁
外壕
そとぼり [0] 【外堀・外壕・外濠】
城の周囲を囲んでいる堀。堀が二重にあるときは,外側の堀。
⇔内堀
外声
がいせい グワイ― [0] 【外声】
多声部楽曲での最高声部と最低声部。たとえば混声四部合唱曲のソプラノとバスの声部。
⇔内声
外売
がいばい グワイ― [0] 【外売】
「外商(ガイシヨウ)」に同じ。
外外
ほかほか 【外外】
〔「ほか」を重ねた語〕
(1)そこ以外の別々の場所。よそ。ほか。「はやうありし者どもの―なりつる,田舎だちたる所に住む者どもなど/枕草子 25」
(2)別々にわかれているさま。「月ごろ,かく―にて/源氏(若菜下)」
外夷
がいい グワイ― [1] 【外夷】
外国,または外国人を卑しめていう語。「―を攘(ハラ)う」
外套
がいとう グワイタウ [0] 【外套】
オーバー-コート。[季]冬。
外套
がいとう【外套】
an overcoat;→英和
a greatcoat;→英和
a cloak (袖なしマント型の).→英和
外套
がいとう グワイタウ 【外套】
〔原題 (ロシア) Shinel'〕
ゴーゴリの短編小説。1842年刊。苦労して新調した外套を追いはぎに奪われてしまうしがない小役人の姿を,滑稽な語り口で描く。
外套膜
がいとうまく グワイタウ― [3] 【外套膜】
軟体動物の体表が伸びて,体の全部または一部をおおう膜。外面に石灰質を分泌して殻をつくる。
外妾
がいしょう グワイセフ [0] 【外妾】
(1)本宅の外に囲っておく妾(メカケ)。
(2)外国人の妾となっている女。洋妾。ラシャめん。
外姉
がいし グワイ― [1] 【外姉】
妻の姉。
外姑
がいこ グワイ― [1] 【外姑】
妻の母。
⇔外舅(ガイキユウ)
外姓
がいせい グワイ― [0] 【外姓】
母方の姓。
外婚
がいこん グワイ― [0] 【外婚】
〔exogamy〕
ある集団の成員どうしの通婚を禁止し,ほかの集団に配偶者を求める婚姻の制度。普通,血縁集団ないし氏族を単位として行われる。族外婚。
⇔内婚
外嫌い
そとぎらい [3] 【外嫌い】
外出が嫌いで家にばかりいること。また,その人。出ぎらい。
⇔内嫌い
外字
がいじ グワイ― [0] 【外字】
(1)外国,特に欧米の文字。
(2)活字組版で,使用頻度が低いため,常用漢字や人名用漢字とは別のケースに収められている活字。
(3)ワード-プロセッサーで,標準的に用意されている文字以外の文字。
外字新聞
がいじしんぶん【外字新聞】
a foreign (language) newspaper.
外字新聞
がいじしんぶん グワイ― [4] 【外字新聞】
外国の文字で印刷された新聞。外紙。
外学
げがく [1] 【外学】
〔仏〕 仏教以外の学問や教え。
⇔内学
外孫
そとまご [0] 【外孫】
嫁に行った娘や,養子に行った息子にできた子。がいそん。
⇔内孫
外孫
がいそん グワイ― [0] 【外孫】
「そとまご(外孫)」に同じ。
⇔内孫
外官
げかん [0] 【外官】
律令制における地方官の総称。国司・郡司・大宰府・鎮守府などの職をいう。
⇔内官
外官の除目
げかんのじもく 【外官の除目】
「県召(アガタメシ)の除目」に同じ。
外客
がいかく グワイ― [0] 【外客】
外国から来た客。がいきゃく。「二,三の―椅子に坐したり/日乗(荷風)」
外客
がいきゃく グワイ― [0] 【外客】
⇒がいかく(外客)
外宮
げくう [2] 【外宮】
伊勢神宮の,豊受大神宮(トヨウケダイジングウ)のこと。
⇔内宮(ナイクウ)
外宮
げくう【外宮】
the Outer Shrine (of Ise).
外宮神道
げくうしんとう 【外宮神道】
⇒伊勢神道(イセシントウ)
外家
がいけ グワイ― 【外家】
外戚(ガイセキ)の家。母の実家。
外寄る
とよ・る 【外寄る】 (動ラ四)
〔末にはずれるの意〕
後世風になる。現代に近くなる。「妙にをかしき事は,―・りてこそ,書き出づる人人ありけれど/源氏(梅枝)」
外寇
がいこう グワイ― [0] 【外寇】
外国から攻めてくること。また,外国から攻め込んでくる敵。
外寝
そとね [0] 【外寝】
暑さで寝苦しい夏の夜,戸外に寝ること。[季]夏。《―人目鼻もわかず布かむり/星野立子》
外局
がいきょく グワイ― [0] 【外局】
国家の行政組織において,府・省などに置かれるが,その内局の系統の外にあり,量的・質的に特殊性をもつ事務を処理する機関。庁と委員会の二種。総務庁・環境庁・国土庁・公正取引委員会など。
⇔内局
外居
ほかい [0] 【外居・行器】
食物を入れて持ち運ぶのに用いる器。形は丸く高く,蓋(フタ)と外側へ反った三本の脚があり,杉の白木製のものや黒漆塗りのものなどがある。「―に飯(イイ)一盛さし入れて/今昔 12」
外居[図]
外層
がいそう グワイ― [0] 【外層】
層をなすものの外側の層。
⇔内層
外履き
そとばき [0] 【外履き】
外歩き用の履物。
外山
とやま [1] 【外山】
はずれの山。端の山。山の中心部(奥山・深山(ミヤマ))に対して,その周辺,特に人里に近い部分をいう。はやま。
外山
とやま 【外山】
姓氏の一。
外山亀太郎
とやまかめたろう 【外山亀太郎】
(1867-1918) 遺伝学者。神奈川県生まれ。蚕の交配実験を行い,昆虫でもメンデルの法則が成り立つことを実証。蚕の品種改良で日本の養蚕業に貢献。
外山座
とびざ 【外山座】
大和猿楽四座の一。大和の外山(トビ)に座を持つところからの名。現在の能楽宝生流。
外山正一
とやままさかず 【外山正一】
(1848-1900) 啓蒙思想家・社会学者・詩人。江戸,小石川生まれ。号,ゝ山(チユザン)。蕃書調所に学び英米に留学,帰国後東大で社会学を講じた。東大総長・文相を歴任。また,矢田部良吉・井上哲次郎と「新体詩抄」を刊行,詩の改良運動を試み,近代詩の起点となった。主著「民権弁惑」「漢字破」
外山節
そとやまぶし 【外山節】
岩手県の民謡で,岩手郡玉山村外山牧場の酒盛り唄。源流は旧南部領の盆踊り唄「なにゃとやら」
外帯
がいたい グワイ― [0] 【外帯】
西南日本の,中央構造線より南側の部分。赤石山脈・紀伊山地・四国山地・九州山地と大起伏の山地が続き,北側から三波川変成帯・中生界・古第三系の岩体・地層が帯状に配列している。
⇔内帯
外幕
とまく [0] 【外幕】
昔,陣を構えるとき,最も外側に張った幕。
⇔内幕
外床
とどこ 【外床】
入り口に近い方にある寝床。
⇔奥床(オクトコ)
「奥床に母は寝(イ)ねたり,―に父は寝ねたり/万葉 3312」
外廓
がいかく グワイクワク [0] 【外郭・外廓】
(1)外側の囲い。
(2)城郭の最外部の曲輪(クルワ)。
⇔内郭
外延
がいえん【外延】
《論》denotation.→英和
外延
がいえん グワイ― [0] 【外延】
〔論〕
〔extension〕
ある概念に対応する事物ないしその集合。例えば「動物」の外延は人間・犬・猿など。
⇔内包
→概念
外延量
がいえんりょう グワイ―リヤウ [3] 【外延量】
同一種類の,加え合わせることのできる量。長さ・面積・容積などの類。
外廷
がいてい グワイ― [0] 【外廷】
君主が政治をとる所。外朝。
⇔内廷
外弁
げべん [0] 【外弁】
即位や節会などの儀式の際,承明門外に参列する公卿。後世,内弁を補佐し承明門外で諸事を差配する,外弁上首のみをさすようになる。
⇔内弁
外引き
そとびき [0] 【外引き】
三枚におろした魚の皮を下,尾を左にして尾の方から包丁を入れ,左手で皮の端を引きながら皮をはぐこと。
→内引き
外弟
がいてい グワイ― [0] 【外弟】
(1)異父弟。
(2)配偶者の弟。
外張
そとばり [0] 【外張(り)】
(1)物の外側に紙や布を張ること。また,その紙や布。
(2)陣営の外側の防備。
外張り
そとばり [0] 【外張(り)】
(1)物の外側に紙や布を張ること。また,その紙や布。
(2)陣営の外側の防備。
外形
がいけい グワイ― [0] 【外形】
外側から目で見える形。外見。
外形
がいけい【外形】
an outward form.
外形標準
がいけいひょうじゅん グワイ―ヘウ― [5] 【外形標準】
法人事業税の課税の際に,納税能力または収益高を客観的に外部より推測するときの標準となるもの。売上高・賃貸価格・従業員数など。
外役
がいえき グワイ― [0] 【外役】
(1)国外で軍務につくこと。外国に出征すること。外征。
(2)囚人に獄舎の外で仕事をさせること。また,その作業。
外征
がいせい グワイ― [0] 【外征】 (名)スル
戦争のために外国へ軍隊を出すこと。外役。
外径
がいけい グワイ― [0] 【外径】
円筒などの外側の直径。
⇔内径
外御簾
そとみす [0] 【外御簾】
近世の歌舞伎劇場で,東西の下桟敷の内御簾に続く六間。
⇔内御簾
外心
がいしん グワイ― [0] 【外心】
(1)隔てのある心。よそよそしい心。
(2)〔数〕 三角形の外接円の中心。各辺の垂直二等分線の交点。
⇔内心
外心
がいしん【外心】
《数》circumcenter.
外性器
がいせいき グワイ― [3] 【外性器】
外部にあらわれている性器。男性では陰茎・陰嚢(インノウ),女性では陰唇(大陰唇・小陰唇)・陰核・膣(チツ)前庭など。外部生殖器。外陰部。
⇔内性器
外患
がいかん グワイクワン [0] 【外患】
外部から圧迫を受ける心配。外国から攻められる心配。外憂。
⇔内患
「内憂―」
外患
がいかん【外患】
foreign[external]troubles.⇒内憂(ないゆう).
外患罪
がいかんざい グワイクワン― [3] 【外患罪】
外国と通謀し日本に対し武力を行使するに至らせる罪,および外国からの武力行使に加担して軍事上の利益を与える罪。
外情
がいじょう グワイジヤウ [0] 【外情】
(1)外部の事情。
(2)外国の事情。
外惑星
がいわくせい グワイ― [3] 【外惑星】
太陽系のうち,地球の軌道より外側に軌道をもつ惑星。火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星がこれにあたる。
⇔内惑星
外憂
がいゆう グワイイウ [0] 【外憂】
外部から受ける心配事。外国からの脅威に対する心配。外患。
⇔内憂
外懐
そとぶところ [3] 【外懐】
一番上に着た着物の上前と下前との間にあるふところ。
⇔内懐
外懼
がいく グワイ― [1] 【外懼】
外国に対する恐れ。外患。
外戚
げしゃく 【外戚】
〔呉音〕
母方の親族。がいせき。げさく。
⇔内戚(ナイシヤク)
「内戚にも―にも女といふ物なむともしく侍る/宇津保(初秋)」
外戚
がいせき グワイ― [0] 【外戚】
母方の親戚。げしゃく。
⇔内戚
外戚
げさく 【外戚】
⇒げしゃく(外戚)
外戚腹
げしゃくばら 【外戚腹・外借腹】
本妻以外の女から生まれること。めかけばら。妾腹(シヨウフク)。「―の姫君,銀杏の前/浄瑠璃・反魂香」
外戦
がいせん グワイ― [0] 【外戦】
外国との戦争。
⇔内戦
外房
そとぼう 【外房】
千葉県南部,房総半島の太平洋に面する地域。
→内房(ウチボウ)
外房線
そとぼうせん 【外房線】
JR 東日本の鉄道線。千葉と大網・勝浦・安房鴨川間の93.3キロメートル。房総半島の太平洋側を通り,内房線と結んで半島を一周する。
外挿
がいそう グワイサフ [0] 【外挿】 (名)スル
〔extrapolation〕
既知の資料から未知のことを推測・予測すること。
外挿法
がいそうほう グワイサフハフ [0] 【外挿法】
⇒補外法(ホガイホウ)
外掛
そとがけ [0] 【外掛(け)】
相撲の決まり手の一。四つに組み,自分の左(または右)足を相手の右(または左)足の外側から掛け,強く引いて倒す技。
→内掛け
外掛け
そとがけ [0] 【外掛(け)】
相撲の決まり手の一。四つに組み,自分の左(または右)足を相手の右(または左)足の外側から掛け,強く引いて倒す技。
→内掛け
外接
がいせつ グワイ― [0] 【外接】 (名)スル
(1)二つの円または,球が互いにその外側にあって,かつ一点を共有すること。
(2)
(ア)多角形のすべての頂点が一つの円の周上にある時,この円はその多角形に外接するという。
(イ)多角形のすべての辺が一つの円に接する時,この多角形はその円に外接するという。
(3)
(ア)多面体のすべての頂点が一つの球面上にある時,この球はその多面体に外接するという。
(イ)多面体のすべての面が一つの球に接する時,この多面体はその球に外接するという。
⇔内接
外接円
がいせつえん【外接円】
《数》a circumscribed circle.
外接円
がいせつえん グワイ―ヱン [4] 【外接円】
(1)互いにその外部にあって,かつ一点を共有しあう円。
(2)多角形に外接する円。
⇔内接円
外揚
そとあげ [0] 【外揚(げ)】
衣服の縫い揚げを表側に出してしたもの。
外揚げ
そとあげ [0] 【外揚(げ)】
衣服の縫い揚げを表側に出してしたもの。
外援
がいえん グワイヱン [0] 【外援】
他からのたすけ。外国からの援助。
外政
がいせい グワイ― [0] 【外政】
外国に関する政治。
⇔内政
外教
げきょう [0][1] 【外教】
仏教で,仏教以外の教え。
⇔内教
外教
がいきょう グワイケウ [0] 【外教】
外国から伝来した宗教。特に,キリスト教のこと。
→げきょう(外教)
外数
そとすう [3] 【外数】
ある統計量を,主要部分の数値と特別な部分の数値とで併記する場合,後者を前者に対して外数という。例えば大学入学者数の定員内人数に対する定員外の留学生数。
⇔内数(ウチスウ)
外敵
がいてき【外敵】
a foreign enemy[invader].
外敵
がいてき グワイ― [0] 【外敵】
外部から攻めてくる敵。「―を防ぐ」
外文
げぶみ 【外文】
⇒げぶん(外文)
外文
げぶん 【外文】
外印(ゲイン)を押した文書。げぶみ。
⇔内文
外文
そとぶみ 【外文】
⇒げぶん(外文)
外料
がいりょう グワイレウ 【外療・外料】
外科的治療。また,外科医。「―へいさぎよく行く向ふきず/柳多留 18」
外方
とざま 【外方】
(1)よその方。そっぽ。「少し,―に向きて,見給へば/源氏(夢浮橋)」
(2)表だった所。公儀。「お前を―へつくばはせて此の伝三が立ちませぬ/浄瑠璃・反魂香」
外方
そとべ [3] 【外方】
外の方。外側。「只在(トア)る人家の―に/こがね丸(小波)」
外方
がいほう グワイハウ [0] 【外方】
外側の方。外部。
⇔内方
外方
そっぽう [1] 【外方】
(1)顔・頬(ホオ)を卑しめていう語。横っつら。「―はりまげて,がんといふめにあはせてくれらあ/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)「そっぽ」に同じ。「姫松は小気味を悪がつて,―を向いて/多情多恨(紅葉)」
外方
そっぽ [1] 【外方】
〔「そっぽう」の転〕
横の方。よその方。ほかの方。
外族
がいぞく グワイ― [0] 【外族】
妻または母の親族。外戚。
外曲
がいきょく グワイ― [0] 【外曲】
邦楽のうち,尺八楽・胡弓楽・琴楽などで,他種の楽器(箏・三味線など)の曲を摂取して,自流の楽器で演奏する曲。
⇔本曲
外曲輪
そとぐるわ 【外郭・外曲輪】
城などの外のくるわ。また,一番外の囲い。がいかく。とぐるわ。
⇔内郭
外書
がいしょ グワイ― [0] 【外書】
(1)外国の書物。洋書。
(2)仏教で,仏書以外の書物。外典(ゲテン)。
外書
げしょ [1] 【外書】
〔仏〕 仏教以外の書籍。外典(ゲテン)。
外朝
がいちょう グワイテウ [0] 【外朝】
(1)「外廷」に同じ。
(2)外国の朝廷。
外材
がいざい グワイ― [0] 【外材】
外国から輸入された木材。
外村
とのむら 【外村】
姓氏の一。
外村繁
とのむらしげる 【外村繁】
(1902-1961) 小説家。滋賀県生まれ。本名,茂。東大卒。「草筏」連作で江州商人の家系を探る。晩年,病妻との生活を描く「落日の光景」,自身の性欲史「澪標」などの私小説がある。
外来
がいらい グワイ― [0] 【外来】
(1)よそから来ること。「―者」
(2)「外来患者」の略。あるいは,外来患者に対する診療(室)のこと。
(3)外国から国内へ入って来ること。「―の文化」「―思想」
外来の
がいらい【外来の】
foreign <ideas> ;→英和
imported.‖外来患者 an outpatient.外来語 a loan[borrowed]word <from English> .外来種 an introduced species.外来文化 foreign culture.
外来患者
がいらいかんじゃ グワイ―クワン― [5] 【外来患者】
病院へ通って来て診療を受ける患者。
外来河川
がいらいかせん グワイ― [5] 【外来河川】
流水の大部分を自然条件が異なる上流地域の降水に依存する川。砂漠を貫流する川に多い。ナイル川・コロラド川など。
外来語
がいらいご グワイ― [0] 【外来語】
(1)他の言語より借り入れられ,日本語と同様に日常的に使われるようになった語。「ガラス」「ノート」「パン」の類。広くは漢語も外来語であるが,普通は漢語以外の主として西欧語からはいってきた語をいう。現在では一般に片仮名で書かれる。伝来語。
(2)「借用語(シヤクヨウゴ)」に同じ。
外板
がいはん グワイ― [0] 【外板】
船体の外郭を作る木・鋼・鉄などの板。水密を保ち,船体に強度をもたせる。
外果皮
がいかひ グワイクワヒ [3] 【外果皮】
果皮の最外層。普通クチクラで覆われている。
外枠
そとわく [0] 【外枠】
外側の枠。
⇔内枠
外柔内剛
がいじゅうないごう グワイジウナイガウ [0] 【外柔内剛】
〔唐書(盧坦伝)〕
外見はものやわらかだが,心の中はしっかりしていること。
⇔内柔外剛
外核
がいかく グワイ― [0] 【外核】
地球の核のうち,2900キロメートル以深,5100キロメートル以浅の部分。地震波の S 波が伝わらない。鉄を主とし,ニッケル・ケイ素・硫黄などが加わった溶融状態と考えられている。
→内核
→地球
外格子
そとごうし [3] 【外格子】
(1)外側へ上げるようになっている格子。
(2)家の外側にある格子。
⇔内格子
外構
がいこう グワイ― [0] 【外構】
⇒エクステリア
外構え
そとがまえ【外構え】
outward structure;external appearance (外観).
外構え
そとがまえ [3] 【外構え】
門・塀・垣など,建物の外側の造り・構造。また,門・塀など。
外様
とざま [0] 【外様】
(1)譜代の主従関係をもたない家臣。鎌倉幕府では,北条氏得宗家の家臣を御内人(ミウチビト)というのに対し,それ以外の御家人をさす。室町時代以後は,大名の家格を表すのに用いられ,特に江戸時代では,関ヶ原の合戦以後徳川氏に服属した大名をさし,譜代大名と厳しく区別した。
→親藩
→譜代
(2)直系でなく,傍系であること。また,その人。「―にはなかなかポストが回ってこない」
外様がましい
とざまがまし・い 【外様がましい】 (形)
〔中世語〕
よそよそしい。他人行儀である。「うちへ入らしまさいで,―・いなう,まづこちへ入らい/狂言・比丘貞」
外様侍
とざまざむらい [4] 【外様侍】
江戸時代,外様大名の家臣の侍。
外様大名
とざまだいみょう [4] 【外様大名】
関ヶ原の合戦以後に徳川氏に臣従した諸侯。外様。
外様衆
とざましゅ [3] 【外様衆】
室町時代,足利氏一門と譜代の関係をもたず,幕府に対して臣下の礼をとった大名。
外樋
そとどい [0][2] 【外樋】
軒先や外壁の外側に取り付けた樋。
⇔内樋(ウチドイ)
外歩き
そとあるき [3] 【外歩き】 (名)スル
外を歩くこと。外出。また,外勤。
外殻
がいかく グワイ― [0] 【外殻】
外側にある殻(カラ)。
外毒素
がいどくそ グワイ― [3] 【外毒素】
細菌が菌体外に分泌するタンパク質。毒性が強く,熱に弱い。ジフテリア毒素・破傷風毒素・ボツリヌス毒素などがある。菌体外毒素。エキソトキシン。
⇔内毒素
外気
がいき【外気】
<in> the (open) air.→英和
〜にあてる air.‖外気圏 exosphere.
外気
がいき グワイ― [1] 【外気】
戸外の空気。「―に触れる」
外気圏
がいきけん グワイ― [3] 【外気圏】
大気の最外層で,地表からおよそ500キロメートル以上の領域。大気組成は質量の小さい水素・ヘリウムで,電離したプラズマとなっている。外圏。逸出圏。
外気浴
がいきよく グワイ― [3] 【外気浴】 (名)スル
外気に触れ,体を鍛えること。
外泊
がいはく グワイ― [0] 【外泊】 (名)スル
よそに泊まること。「無断で―する」
外泊する
がいはく【外泊する】
stop[stay,sleep]out.
外法
そとのり [0] 【外法】
箱や管,または柱と柱の外側から外側までの寸法。外径。
⇔内法
外法
げほう [0] 【外法】
(1)仏教で,他の教法をいう語。外道。
⇔内法
「―は益無しとて/今昔 4」
(2)〔(1)に基づく行法であることから〕
天狗を祖とした妖術,または髑髏(ドクロ)を用いた呪術。鎌倉時代に流行。外術。「さてかの―おこなひける聖を追出せんとしければ/平家 1」
(3)〔外法頭(ゲホウアタマ)であることから〕
福禄寿の別名。「鬼の念仏に餓鬼―殿の頭へ/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
(4)「外法頭」「外法下駄」の略。
外法
そとのり【外法】
the outside measurement.
外法下駄
げほうげた 【外法下駄】
江戸時代,宝永・正徳年間(1704-1716)の頃江戸で流行したかどの丸い塗り下駄。
〔製造者が外法頭であったからとも,下り坂でもはきよいからともいう〕
外法仏
げほうぼとけ 【外法仏】
外法箱の中に所持する偶像。藁(ワラ)人形・土偶や動物の頭蓋骨などをいう。
外法箱
げほうばこ 【外法箱】
市子(イチコ)・口寄(クチヨセ)などが持ち歩き,中に外法{(2)}に使う偶像などを入れていた箱。
外法頭
げほうあたま 【外法頭】
(1)外法{(2)}を行うときに用いる頭蓋骨。
(2)上が大きくて下が小さい形の頭。げほうがしら。
外注
がいちゅう グワイ― [0] 【外注】 (名)スル
会社の仕事の一部を外部に発注すること。「部品の製造を―する」「―に出す」
外洋
がいよう グワイヤウ [0] 【外洋】
陸から遠く離れた広い海。外海。
⇔内洋
外洋魚
がいようぎょ グワイヤウ― [3] 【外洋魚】
水深200メートル以上の沖合にすみ,そこで繁殖する海水魚。カツオ・マグロ・タラなど。
外流し
そとながし [3] 【外流し】
(1)家の外に設けた流し。
(2)芸人が,呼び入れられるのを待って往来を流して歩くこと。また,その人。
外海
がいかい【外海】
the open sea;the high seas (公海).
外海
そとうみ [0][3] 【外海】
(内海・湾などに対して)陸地から遠く離れた広い海。外洋。
⇔内海(ウチウミ)
外海
がいかい グワイ― [0] 【外海】
(1)陸地に囲まれていない海。そとうみ。
⇔内海
(2)陸地から遠く離れた海。
外海
そとうみ【外海】
the open sea.
外海
げかい [0] 【外海】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)を囲む七金山(シチコンセン)の外にあって外辺を鉄囲山(テツチセン)で囲まれた海。中に四洲がある。鹹海(カンカイ)。
→須弥山
外港
がいこう グワイカウ [0] 【外港】
(1)港湾の一部で,船舶が港に入る前に一時停泊する所。また,港湾に設けられた防波堤の外側にある水域。
⇔内港
(2)大都市の近くにあって,その都市の必要物資の積み降ろしをする港。
外湯
そとゆ [2] 【外湯】
温泉場で旅館の外に設けられた浴場。
⇔内湯
外濠
そとぼり【外濠】
the outer moat.
外濠
そとぼり [0] 【外堀・外壕・外濠】
城の周囲を囲んでいる堀。堀が二重にあるときは,外側の堀。
⇔内堀
外灯
がいとう グワイ― [0] 【外灯】
屋外に取り付けた電灯。
外炎
がいえん グワイ― [0] 【外炎】
ほのおの外層。酸素の供給が十分で完全燃焼し,無色で温度が高い。酸化炎。
⇔内炎
→炎(ホノオ)
外為
がいため グワイ― [0] 【外為】
外国為替(カワセ)の俗称。
外為法
がいためほう グワイ―ハフ 【外為法】
「外国為替及び外国貿易管理法」の俗称。
外無双
そとむそう [3] 【外無双】
相撲の決まり手の一。右四つ(または左四つ)に組んだ左(または右)の差し手を抜いて相手の右(または左)膝の外側に当ててひねって倒す技。
→内無双
外燃機関
がいねんきかん グワイネンキクワン [6][5] 【外燃機関】
燃料を機関本体の外部の燃焼室で燃焼させ,蒸気やガスなどを媒体として動力を得る機関。蒸気機関など。
⇔内燃機関
外物
がいぶつ グワイ― [0] 【外物】
(1)ほかのもの。そとのもの。
(2)〔哲〕
〔「外的事物」の略〕
自我や意識内容に属さない,客観的世界に存在するもの。
外猫
そとねこ [0] 【外猫】
飼い猫のように家の中で飼育せず,外で餌を与える猫。
⇔内猫(ウチネコ)
外珠皮
がいしゅひ グワイ― [3] 【外珠皮】
珠皮が二枚ある場合の外側のもの。
⇔内珠皮
→珠皮
外環
がいかん グワイクワン 【外環】
東京外郭環状道路の略称。外環道。
外生
がいせい グワイ― [0] 【外生】 (名)スル
外に生じること。
外生変数
がいせいへんすう グワイ― [5] 【外生変数】
あるシステムを数理モデルとして表現する方程式体系において,その体系内で決定されずに外部から値が与えられる変数。
→内生変数
外甥
がいせい グワイ― [0] 【外甥】
(1)妻の兄弟姉妹の子。
(2)他家に嫁いだ姉妹の生んだ子。
外用
がいよう グワイ― [0] 【外用】 (名)スル
薬を皮膚など,身体の外部に塗って用いること。
⇔内服
⇔内用
外用薬
がいようやく【外用薬】
a medicine for external application[use].
外用薬
がいようやく グワイ― [3] 【外用薬】
体の外部に適用する薬。消毒・洗浄・浣腸などの目的で,塗布・含嗽(ウガイ)・湿布・点眼・散布・噴霧・注入・挿入などをする薬品を含む。
⇔内用薬
⇔内服薬
外界
がいかい グワイ― [0] 【外界】
(1)外の世界。物理的・社会的環境など。
(2)自我・主観に対して,非我・客観の世界。
⇔内界
外界
がいかい【外界】
the external[outside]world.〜(から)の external;→英和
from outside.
外療
がいりょう グワイレウ 【外療・外料】
外科的治療。また,外科医。「―へいさぎよく行く向ふきず/柳多留 18」
外発的
がいはつてき グワイハツ― [0] 【外発的】 (形動)
外的な刺激・環境によってそうなるさま。
⇔内発的
外的
がいてき グワイ― [0] 【外的】 (形動)
(1)物事自身にではなく,外部にかかわるさま。外部的。「気候・風土などの―条件」
(2)(心に対して)肉体的なものに関するさま。「不調の原因は―なものだ」
⇔内的
外的
がいてき【外的】
external;→英和
exterior;→英和
outward.→英和
外的営力
がいてきえいりょく グワイ― [5] 【外的営力】
⇒外力(ガイリヨク)
外的生活
がいてきせいかつ グワイ―クワツ [0][5] 【外的生活】
人間の生活のうち,物質面に関する部分。
外的言語学
がいてきげんごがく グワイ― [7] 【外的言語学】
〔(フランス) linguistique externe〕〔言語学者ソシュールが用いた用語〕
文化史・政治史・地理的分布なども考慮に入れる言語学。
⇔内的言語学
外皮
がいひ【外皮】
[殻物の]a hull;→英和
a husk;→英和
a crust (外殻);→英和
cuticle (皮膚の).→英和
外皮
がいひ グワイ― [1] 【外皮】
(1)外側を覆っている皮。
(2)後生動物の体表面を覆う皮膚とその形成物。
(3)原生動物の最外層をなす透明な硬い膜。薄皮。
(4)高等植物の茎または根の表皮系の下の特殊化した細胞層。
→内皮
外目
ほかめ 【外目】 (名)スル
ほかに目を移すこと。よそ見。「―せず見聞くけしきどもを見て/大鏡(時平)」
外目
そとめ [0] 【外目】
他人が見たときの感じ。外見(ソトミ)。「―にも疲労がはっきりわかる」
外相
がいそう グワイサウ [0] 【外相】
表面にあらわれた様子。
外相
がいしょう【外相】
the Foreign Minister.
外相
がいしょう グワイシヤウ [0] 【外相】
外務大臣のこと。
外相
げそう 【外相】
〔仏〕 言語・動作など,外に表れた状態。外見。うわべ。「事・理もとより二つならず,―もし背かざれば,内証必ず熟す/徒然 157」
外眼筋
がいがんきん グワイ― [3][0] 【外眼筋】
眼の周囲にあって眼球と眼瞼の運動にたずさわる筋肉の総称。
外破音
がいはおん グワイハ― [3] 【外破音】
調音器官の閉鎖を開放する時に生じる破裂音。パの [p],タの [t],ガの [ɡ] など。
⇔内破音
外祖
がいそ グワイ― [1] 【外祖】
母方の祖父。母の父。外祖父。
外祖母
がいそぼ グワイ― [3] 【外祖母】
母方の祖母。
外祖父
がいそふ グワイ― [3] 【外祖父】
母方の祖父。
外科
げか [0] 【外科】
外傷や体内の諸疾患を手術や処置によって治療する医学の一分科。「―室」
外科
げか【外科】
surgery.→英和
‖外科医(院) a surgeon (surgery).外科手術 <undergo,perform> a surgical operation.
外科医
げかい ゲクワ― [2] 【外科医】
外科を専門とする医者。
外税
そとぜい [2] 【外税】
表示される価額のほかに消費税が課されること。外税方式。
→内税
外種皮
がいしゅひ グワイ― [3] 【外種皮】
種子の周囲を覆っている二枚の被膜のうちの外側の膜。外珠皮が発達したもの。
⇔内種皮
→種皮
外積
がいせき グワイ― [0] 【外積】
〔数〕 空間における二つのベクトル OA, OB に対し,このベクトルを二辺とする平行四辺形の面に垂直で,二直角以内の回転角で右ねじを OA から OB の方へ回す時のねじの進む向きをもち,大きさがこの平行四辺形の面積に等しいベクトルをいう。ベクトル積。
外篇
がいへん グワイ― [0] 【外編・外篇】
漢籍の主要部分に続いて編まれた部分。
⇔内編
外米
がいまい【外米】
imported rice.
外米
がいまい グワイ― [0] 【外米】
外国から輸入した米。
⇔内地米
外紙
がいし グワイ― [1] 【外紙】
外国の新聞。
外線
がいせん【外線】
《電》an outside wire[cable].
外線
がいせん グワイ― [0] 【外線】
(1)屋外の電線・架線。
(2)内部と外部を結ぶ電話。
⇔内線
外編
がいへん グワイ― [0] 【外編・外篇】
漢籍の主要部分に続いて編まれた部分。
⇔内編
外縁
がいえん グワイ― [0] 【外縁】
(1)外側のへり。外まわり。外周。
⇔内縁
(2)「外戚(ガイセキ)」に同じ。「偏に―の愁ひに就き/将門記」
(3)〔仏〕「げえん(外縁)」に同じ。
外縁
げえん [0] 【外縁】
〔仏〕 外から力を与えて物の生起を助ける要因。がいえん。縁。
外罐
そとがま [0] 【外罐・外釜】
浴槽から離れて風呂がまがあること。また,そのような風呂。
⇔内罐
外罰的
がいばつてき グワイバツ― [0] 【外罰的】
⇒他責的(タセキテキ)
外翅類
がいしるい グワイシ― [3] 【外翅類】
昆虫類中,不完全変態をする一群の総称。蛹(サナギ)の時期がなく,若虫から成虫になる。若虫では将来はねになる部分が外に現れているのでこの名がある。カゲロウ・トンボ・バッタ・ゴキブリなど。不完全変態類。半変態類。
⇔内翅類
外翻足
がいほんそく グワイホン― [3] 【外翻足】
⇒外反足(ガイハンソク)
外考
げこう 【外考】
律令制で,各官庁の長官が外位(ゲイ)に対して昇降の判定を行うこと。
⇔内考
外耗
そとべり [0] 【外耗】
穀物を搗(ツ)いたときの,減り高の残高に対する比。
⇔内耗(ウチベリ)
外耳
がいじ【外耳】
the external ear.外耳炎 otitis externa.
外耳
がいじ グワイ― [1] 【外耳】
聴覚器のうち,鼓膜より外の部分。耳介と外耳道からなる。鳥類・哺乳類に見られる。
外耳炎
がいじえん グワイ― [3] 【外耳炎】
外耳道の炎症。
外耳道
がいじどう グワイ―ダウ [3] 【外耳道】
耳の入り口から鼓膜までの S 字状に曲がった管。共鳴腔として働く。外聴道。
外聞
がいぶん【外聞】
reputation.→英和
〜の悪い(こと) scandalous (a scandal).→英和
外聞
がいぶん グワイ― [0] 【外聞】
(1)世間への聞こえ。世間の評判。「―をはばかる」
(2)世間体。ていさい。「―が悪い」「恥も―もない」
(3)名誉。面目。「私の―にも成る事でござる/狂言・萩大名(虎寛本)」
外聴域
がいちょういき グワイチヤウヰキ [3] 【外聴域】
⇒異常聴域(イジヨウチヨウイキ)
外聴道
がいちょうどう グワイチヤウダウ [3] 【外聴道】
⇒外耳道(ガイジドウ)
外肛類
がいこうるい グワイカウ― [3] 【外肛類】
⇒苔虫類(コケムシルイ)
外股
そとまた [0] 【外股】
足のつま先が外側に向くような歩き方。そとわ。
⇔内股
外股
そともも [0] 【外股・外腿】
ももの外側。
⇔内股
外胚葉
がいはいよう グワイハイエフ [3] 【外胚葉】
後生動物の発生途中に生ずる三胚葉の一。原腸形成の時期(嚢胚期)に胚の表面に残る部分の細胞層。将来,表皮・神経系・感覚器に発達する。
→内胚葉
→中胚葉
外腹
ほかばら 【外腹】
本妻でない女性の腹に生まれること。また,その子。「―の男君たち/栄花(様々の悦)」
外腿
そともも [0] 【外股・外腿】
ももの外側。
⇔内股
外臣
がいしん グワイ― [0] 【外臣】
(1)外国から来た臣下。
(2)朝廷に仕えている臣で,仲間でない者。「仲成―を遠ざけんと/読本・春雨(血かたびら)」
外舅
がいきゅう グワイキウ [0] 【外舅】
妻の父。岳父。
⇔外姑(ガイコ)
外航
がいこう グワイカウ [0] 【外航】
外国航路。
⇔内航
外航船
がいこうせん グワイカウ― [0] 【外航船】
外国航路に就航している船舶。
⇔内航船
外船
がいせん グワイ― [0] 【外船】
外国の船。外国船。
外艫
そととも [0] 【外艫】
船体後部に突出した和船特有の船尾構造の称。
外苑
がいえん【外苑】
the outer gardens <of the Meiji Shrine> .
外苑
がいえん グワイヱン [0] 【外苑】
神宮・皇居の外側にある付属の庭園。
⇔内苑
「明治神宮―」
外蒙古
がいもうこ グワイ― 【外蒙古】
ゴビ砂漠の北,モンゴル高原に当たる地域。モンゴル国の領域にほぼ相当。そともうこ。
外蒙古
そともうこ 【外蒙古】
⇒がいもうこ(外蒙古)
外蓋
そとぶた [0] 【外蓋】
二重蓋の容器の,外側の蓋。
⇔内蓋
外蕃
がいばん グワイ― [0] 【外蕃】
(1)外国,また外国人をさげすんでいう語。
(2)辺境の地。
外薬寮
とのくすりのつかさ 【外薬寮】
大宝令制定以前の官制の一。律令制における典薬寮の前身。
外藩
がいはん グワイ― [0] 【外藩】
諸侯・諸王の封ぜられた国。
外衛
げえ 【外衛】
平安時代の六衛府のうち,近衛府を内衛というのに対し,左右衛門府・左右兵衛府をいう。
⇔内衛
外衛府
げえふ 【外衛府】
⇒がいえふ(外衛府)
外衛府
がいえふ グワイヱフ [3] 【外衛府】
〔古くは「げえふ」〕
奈良時代,律令制五衛府のほかに,宮中の警護のために置かれた衛府の一。げえ。
外衣
がいい グワイ― [1] 【外衣】
(1)外出する時などに,普段の衣服の上に着るもの。コート・マントの類。
(2)下着や中着の上に着るもの。上着。
外表
そとおもて [3] 【外表】
表を外側にして,二枚の布や紙を重ねること。
⇔中表(ナカオモテ)
外袖
そとそで [2] 【外袖】
和服や洋服の一枚袖では後面の袖,二枚袖では外側の大きい方の袖。
外被
がいひ グワイ― [1] 【外被】
内部の機器などを保護するための外側の構造。
外装
がいそう グワイサウ [0] 【外装】
(1)外側のよそおい。
⇔内装
(2)荷物などの外側の包み。
外見
そとみ [0] 【外見】
外から見たようす。外観。外目(ソトメ)。うわべ。がいけん。「―はいいが内にまわると火の車だ」
外見
がいけん【外見】
⇒外観.
外見
がいけん グワイ― [0] 【外見】
(1)外側から見た様子やありさま。うわべ。外観。「―をつくろう」
(2)他人に見せること。「みだりに―すべからず/四道九品」
外観
がいかん【外観】
(outward,external) appearance.→英和
外観
がいかん グワイクワン [0] 【外観】
外側から見た様子。表面に見える様子。外見。みかけ。うわべ。「建物の―」
外角
がいかく【外角】
《数》an external angle;《野》the outside <ball> .→英和
外角
がいかく グワイ― [0] 【外角】
(1)〔数〕 多角形の各頂点において,一辺とその隣辺の延長とではさむ角。凸多角形の外角の総和は四直角に等しい。
(2)野球で,本塁ベースの,打者から遠い方の側。アウトコーナー。
⇔内角
外言語
がいげんご グワイ― [3] 【外言語】
他人に向けて話される言語。具体的発声を伴いコミュニケーションの機能をもつ。外語。外言。
⇔内言語(ナイゲンゴ)
外記
しるすつかさ 【外記】
⇒げき(外記)
外記
げき [1] 【外記】
(1)律令制における官職の一。太政官の少納言の下にあって詔勅・上奏文の起草や朝儀の記録などをつかさどり,除目・叙位などの儀式を執行した職名。大・少外記がある。しるすつかさ。
⇔内記
(2)「外記庁(ゲキノチヨウ)」の略。
(3)禅寺の書記役。
(4)「外記節(ゲキブシ)」に同じ。
外記の政始
げきのまつりごとはじめ 【外記の政始】
正月九日または年始・改元・廃朝後などに,公卿たちが外記庁に集まって政治を行う儀式。
外記局
げききょく [2] 【外記局】
「外記庁(ゲキノチヨウ)」に同じ。
外記庁
げきのちょう 【外記庁】
外記が政務を行う役所。外記局。外記。
外記猿
げきざる 【外記猿】
歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「外記節猿」。四世杵屋(キネヤ)三郎助作曲。1824年初演。猿回しを題材とし,外記節の曲風を利用したもの。
外記節
げきぶし [0] 【外記節】
江戸古浄瑠璃の一。薩摩外記(藤原直政)が慶安(1648-1652)・明暦(1655-1658)頃に語り始めた。荒事風の豪快な語り口で正徳年間(1711-1716)まで流行したが以後は衰退。河東(カトウ)節や長唄の中にその面影が伝わる。外記。
外語
がいご グワイ― [0] 【外語】
(1)外国の言葉。外国語。
⇔内語
(2)「外国語学校」または「外国語大学」の略。
(3)
⇒外言語(ガイゲンゴ)
外貌
がいぼう グワイバウ [0] 【外貌】
(1)そとから見たありさま。外見。
(2)顔かたち。顔だち。
外貎
がいぼう【外貎】
an (external) appearance.
外貨
がいか グワイクワ [1] 【外貨】
(1)外国の貨幣。特に,ドルなどの国際的な通貨をいうことが多い。
⇔邦貨
「―獲得」
(2)外国から来る貨物。外国の商品。
外貨
がいか【外貨】
[貨幣] <obtain> foreign money[currency];[貨物]foreign goods.‖外貨獲得 the acquisition of foreign currency.外貨準備高 foreign currency reserves.外貨保有高 foreign exchange holdings.
外貨債
がいかさい グワイクワ― [3] 【外貨債】
発行者の居住国の通貨以外の外国通貨で表示された債券。一般には外国市場で,外貨建の(または邦貨で表示しているが一定の換算率により外貨で支払うと定めた)わが国の公債・社債。
→外債
→外国債
外貨建相場
がいかだてそうば グワイクワ―サウバ [6] 【外貨建相場】
「受取勘定相場(ウケトリカンジヨウソウバ)」に同じ。
⇔邦貨建相場
外貨手取率
がいかてどりりつ グワイクワ― [6] 【外貨手取率】
輸出商品価格からそれに使用した輸入原材料の価格を引き,輸出商品価格で割って百分比で表したもの。貿易収支に対する輸出品の寄与度を示す指標になる。
外貨手形
がいかてがた グワイクワ― [4] 【外貨手形】
手形面の記載金額が外貨で表示された外国為替手形。外貨為替。
⇔円貨手形
外貨準備高
がいかじゅんびだか グワイクワ― [6] 【外貨準備高】
対外支払いにあてたり,外国為替市場に介入する準備として通貨当局が保有している金および外貨の保有額。
外貨証券
がいかしょうけん グワイクワ― [4] 【外貨証券】
外貨建てもしくは外国を支払い地とする有価証券。
外貨金融
がいかきんゆう グワイクワ― [4] 【外貨金融】
外国にある日本商社・現地法人に対して,外国為替銀行がその国の通貨で行う金融。現地貸し。現地金融。
外貨集中制度
がいかしゅうちゅうせいど グワイクワシフチユウ― [8] 【外貨集中制度】
法律によって,外貨を政府あるいは外国為替銀行の手元に集中させる制度。外貨をすべて集中させる全面集中制と,銀行・商社などに一定額の保有を認める持高集中制とがある。日本では1980年(昭和55)全廃。外国為替集中制度。
外貨預金
がいかよきん グワイクワ― [4] 【外貨預金】
(1)一般に,外国為替銀行に預ける外貨建ての預金。
(2)外貨資金運用を補強するため,政府が手持ちの外貨の一部を,外国為替銀行に預金すること。また,その預金。外貨預託。
外販
がいはん グワイ― [0] 【外販】
会社の外部に出ていって販売すること。外交販売。「―員」
外資
がいし【外資】
<introduction of> foreign capital.外資系企業 a foreign-affiliated firm.
外資
がいし グワイ― [1] 【外資】
外国や外国人が投資した資本。外国からの資金。外国資本。「―を導入する」
外資法
がいしほう グワイ―ハフ [0] 【外資法】
〔「外資に関する法律」の略〕
日本経済の自立と健全な発展,ならびに国際収支の改善に寄与する外国資本の導入を促進するため,外資の保護・優遇・規制を目的として1950年(昭和25)に制定された法律。80年廃止。
外賓
がいひん グワイ― [0] 【外賓】
外国から来た客。
外車
がいしゃ グワイ― [0] 【外車】
(1)外国製の自動車。
(2)船の両舷側または船尾にとりつけ,これを機関で回転させて水をかき,船を推進させる水車状の車。外輪。
外車
そとぐるま [3] 【外車】
外部にとりつけた車輪。
→がいしゃ(外車)(2)
外車
がいしゃ【外車】
a foreign-made[an imported]car.
外車船
がいしゃせん グワイ― [0] 【外車船】
外車{(2)}を備え,蒸気機関などを動力として推進する船。浅い川や湖に適する。外輪船。
外転神経
がいてんしんけい グワイテン― [5] 【外転神経】
眼球を外側に向ける筋肉を支配する神経。第六脳神経。外旋神経。
→脳神経
外転筋
がいてんきん グワイテン― [0] 【外転筋】
骨格筋の一つ。身体の中心軸から四肢指などを遠ざける働きをする筋肉。
外輪
そとわ [0] 【外輪】
(1)足の先が外側に向いていること。また,そのような歩き方。そとわに。
(2)外側の輪。
外輪
がいりん グワイ― [0] 【外輪】
(1)外側の輪。そとわ。外のまわり。
(2)車輪の外側に付けた鉄製の輪。
(3)「外車(ガイシヤ){(2)}」に同じ。
外輪山
がいりんざん【外輪山】
the somma <of Mt.Aso> .
外輪山
がいりんざん グワイ― [3] 【外輪山】
複式火山で,中央火口丘を取り囲む環状の山稜。
外輪船
がいりんせん グワイ― [0] 【外輪船】
⇒外車船(ガイシヤセン)
外辱
がいじょく グワイ― [0] 【外辱】
外国などから受けるはずかしめ。
外辺
がいへん グワイ― [0] 【外辺】
外側。外面。
⇔内辺
外連
けれん [0] 【外連】
(1)演劇で,軽業的な手法を用いた演出。大道具・小道具の仕掛け物や,宙乗り・早替りなど。
(2)他人の気を引いたり,自分を正当化したりするための,おおげさで不自然な言動。ごまかし。はったり。
外連味
けれんみ [0] 【外連味】
はったりやごまかし。「―のない芸」
外遊
がいゆう【外遊】
<make> a trip abroad; <go on> a foreign travel.
外遊
がいゆう グワイイウ [0] 【外遊】 (名)スル
外国に旅行すること。また,外国に留学すること。「欧米に―した経験がある」
外道
げどう【外道】
heresy (異端);→英和
a heretic (人).→英和
外道
げどう [2] 【外道】
(1)〔仏〕 仏教以外の思想・宗教。また,その信者。特に,釈迦の同時代に存在した教説をさす。六師外道や九十五種外道など。
⇔一道(4)
⇔内道
(2)真理に反した説。また,それを説く人。邪道。
(3)人に災厄をもたらすもの。悪魔。また,邪悪の相を表した仮面など。「金毘羅童子と作て,―諸魔を調伏し/読本・弓張月(拾遺)」
(4)人をののしる言葉。「悪魔―め,人の陰徳のさまたげをして/滑稽本・七偏人」
(5)釣りで,目的とする種類の魚以外に釣れた魚。
外遷宮
げせんぐう [2] 【下遷宮・外遷宮・仮遷宮】
神社の本殿の造営・修復の際に,仮殿に神体を移すこと。かりせんぐう。
外邦
がいほう グワイハウ [0] 【外邦】
外国。
外郎
ういろう [0] 【外郎】
〔「うい」は唐音〕
(1)〔元(ゲン)の礼部員外郎で日本に帰化した陳宗敬が伝えたところから〕
薬の一種。痰(タン)をきり,口臭を除く丸薬。江戸時代,小田原の名物として有名。透頂香(トウチンコウ)。外郎薬。
(2)〔色が「外郎薬」に似るからとも,外郎薬の口直しに用いたからともいう〕
菓子の一種。米の粉に黒砂糖などで味つけした蒸し菓子。名古屋・山口などの名産。外郎餅。
外郎売り
ういろううり [3] 【外郎売り】
(1)外郎薬を売り歩く者。
(2)歌舞伎十八番の一。外郎売りが外郎薬の宣伝文句の早口言葉を連ねて聞かせるもの。1718年,森田座の「若緑勢曾我(ワカミドリイキオイソガ)」で二世市川団十郎が初演。現在は「助六」に挿入。
外郎豆
ういろうまめ [3] 【外郎豆】
⇒痰切豆(タンキリマメ)
外部
がいぶ【外部】
the outside[exterior].→英和
〜の outside;external (外面の).→英和
〜の人 an outsider.→英和
〜に洩れる leak out.
外部
がいぶ グワイ― [1] 【外部】
(1)物の外側。「建物の―」
(2)ある組織や集団のそと。「―に知れる」
⇔内部
外部不経済
がいぶふけいざい グワイ― [5] 【外部不経済】
ある経済主体の行動が,その費用の支払いや補償を行うことなく,他の経済主体に対して不利益や損失を及ぼすこと。例えば,公害。
⇔外部経済
→社会的費用
外部効果
がいぶこうか グワイ―カウクワ [4] 【外部効果】
各経済主体の行動が市場を経ずに他に直接影響を及ぼしあうこと。外部経済と外部不経済を合わせていう語。
外部寄生
がいぶきせい グワイ― [4] 【外部寄生】
ある生物(寄生者)が他の生物(宿主)の体表部につき,主として養分をとって生活すること。
⇔内部寄生
外部監査
がいぶかんさ グワイ― [4] 【外部監査】
公認会計士や監査法人など組織体外部の監査人が公正な第三者の立場で行う企業会計監査。
⇔内部監査
外部経済
がいぶけいざい グワイ― [4] 【外部経済】
(1)ある経済主体(企業・消費者)の行動が,その対価を受けとることなく,他の経済主体に便益や利益を与えること。例えば,鉄道開通による地価上昇。
⇔外部不経済
(2)企業の属する産業全体の規模が拡大することによって,個々の企業の生産費用が低下すること。マーシャルの用語。
⇔内部経済
外部金融
がいぶきんゆう グワイ― [4] 【外部金融】
企業が企業内部で蓄積した資金によらず外部から資金を調達する方法。株式の発行,社債の発行,金融機関からの借り入れ(他人資本の増加)が主なもの。
⇔内部金融
外郭
そとぐるわ 【外郭・外曲輪】
城などの外のくるわ。また,一番外の囲い。がいかく。とぐるわ。
⇔内郭
外郭
がいかく グワイクワク [0] 【外郭・外廓】
(1)外側の囲い。
(2)城郭の最外部の曲輪(クルワ)。
⇔内郭
外郭
がいかく【外郭】
the outline.→英和
外郭団体 an affiliated association;an extra-departmental body (官庁の).
外郭団体
がいかくだんたい グワイクワク― [5] 【外郭団体】
官庁などの組織の外部にあって,これと連絡を保ち,その活動や事業を助ける団体。関連官庁より財政上の保障を得ているものが多い。
外郭門
がいかくもん グワイクワク― [4] 【外郭門】
(1)城などの外部にある門。
(2)平安京大内裏(ダイダイリ)の外郭の諸門。
⇔内郭門
外野
がいや グワイ― [0] 【外野】
(1)野球で,内野の後方のグラウンド。アウト-フィールド。
⇔内野
(2)「外野手」の略。
(3)その物事に直接の関係をもたない人。「―がうるさい」
外野
がいや【外野】
《野》the outfield.→英和
‖外野手 an outfielder.外野席 outfield bleachers.
外野席
がいやせき グワイ― [3] 【外野席】
(1)野球場で,外野の後方にある観客席。
(2)「外野{(3)}」に同じ。
外野手
がいやしゅ グワイ― [3] 【外野手】
野球で,外野を守る選手。左翼手(レフト)・中堅手(センター)・右翼手(ライト)の総称。外野。アウト-フィールダー。
⇔内野手
外釜
そとがま [0] 【外罐・外釜】
浴槽から離れて風呂がまがあること。また,そのような風呂。
⇔内罐
外銀
がいぎん グワイ― [0] 【外銀】
「外国銀行」の略。
外錦
そとにしき 【外錦】
見えを張ること。世間体を繕うこと。「内裸でも―/浄瑠璃・天の網島(中)」
外鑯
そとせん [0] 【外鑯】
内側に湾曲した鉋(カンナ)。桶などの外側を削るのに用いる鉋(カンナ)。
⇔内鑯
外開き
そとびらき [3] 【外開き】
ドアや窓が室内から室外へ向かって開くこと。
⇔内開き
外間
がいかん グワイ― [0] 【外間】
当事者以外の人々の間。「稍(ヤヤ)―へ暴露した行動/青年(鴎外)」
外防
がいぼう グワイバウ [0] 【外防】
外国からの攻撃に対する防衛。
外院
がいいん グワイヰン [0] 【外院】
⇒げいん(外院)
外院
げいん [0] 【外院】
(1)中心からはずれた,外側の区画・建物。
(2)伊勢神宮の斎宮寮の一。
→内院
→中院
外陣
がいじん グワイヂン [0] 【外陣】
「げじん(外陣)」に同じ。
外陣
げじん [0] 【外陣】
神社の本殿や寺院の本堂で,内陣の外側にある参拝のための場所。がいじん。
⇔内陣
外陰
がいいん グワイ― [0] 【外陰】
「外陰部」の略。「―炎」「―潰瘍(カイヨウ)」
外陰部
がいいんぶ グワイ― [3] 【外陰部】
⇒外性器(ガイセイキ)
外階
げかい 【外階】
「外位(ゲイ)」に同じ。
外障眼
うわひ ウハ― [0] 【上翳・外障眼】
瞳の上に曇りができて目が見えなくなる眼病。
→底翳(ソコヒ)
外雷
がいらい グワイ― [0] 【外雷】
落雷や雷雲の接近のため,送電線に静電誘導による電荷が生じたりして起こる,送電系統の異常電圧。外部異常電圧。
外電
がいでん グワイ― [0] 【外電】
〔外国電報の略〕
外国の事情を伝える外国通信社からのニュース。
外電
がいでん【外電】
a foreign telegram;foreign news (報道).
外需
がいじゅ グワイ― [1][0] 【外需】
自国の商品に対する外国からの需要。
⇔内需
外露地
そとろじ [3] 【外露地】
茶室の露地のうち,中門または中潜(ナカクグ)りより外側の露地。野外の趣をもたせ,待合・下腹雪隠(シタバラセツチン)などを設ける。
→内露地
外面
げめん [1][0] 【外面】
(1)物の表面。外側。
⇔内面
(2)外に表れたようす。うわべ。外見。
外面
がいめん【外面】
the outside[exterior].→英和
〜の outward;→英和
outside;exterior.→英和
〜は outwardly.→英和
外面
そとも 【背面・外面】
〔「背(ソ)つ面(オモ)」の転〕
(1)山の,日の当たらない面。物の背面。裏手。また,北。
⇔影面(カゲトモ)
「耳梨の青菅山は―の大き御門/万葉 52」
(2)外側。外部。「―の笹戸を音信(オトズレ)し嵐の松かなど聞耳立つるに/浮世草子・武家義理物語 3」
外面
がいめん グワイ― [0][3] 【外面】
(1)物体の外側の面。
(2)外にあらわれた様子。うわべ。「―は平静をよそおう」
⇔内面
外面
そとづら [0] 【外面】
(1)外部の人と接するときの態度・顔つき。
⇔内面(ウチヅラ)
「―のいい人」
(2)外に向いた面。がいめん。
外面がよい
そとづら【外面がよい】
be affable to everyone except one's family.
外面描写
がいめんびょうしゃ グワイ―ベウ― [5] 【外面描写】
文学作品で,人物の行為や表面に現れた情態だけを描くことによって性格や心理を暗示・連想させる描き方。日本では田山花袋らが提唱。
⇔内面描写
外面的
がいめんてき グワイ― [0] 【外面的】 (形動)
(1)物の外側に関するさま。「―な特徴」
(2)物事の内容や本質に触れず表面にとどまっているさま。「―な見方」
⇔内面的
外項
がいこう グワイカウ [0] 【外項】
比例式で,外側にある二つの項をいう。�:�=�:� における � および �。
⇔内項
外題
げだい [0] 【外題】
(1)巻子・冊子の表紙に書く書名・巻名。のちには墨書き,あるいは印刷した簽(セン)を貼る。
→内題
(2)歌舞伎や浄瑠璃の正式の題名。芸題。
〔主に京坂で用い,江戸では名題(ナダイ)といった〕
(3)申文(モウシブミ)・解状(ゲジヨウ)などの袖・奥・裏などに,承認した旨をしるすこと。また,その文言。
外題
げだい【外題】
the title <of a play> .→英和
外題国宣
げだいこくせん 【外題国宣】
鎌倉・室町時代,奉書形式の国宣に国司や知行国主が袖判を加えたもの。
外題学問
げだいがくもん 【外題学問】
書物の書名だけを知って,内容には触れない,うわべだけの学問をあざけっていう語。「義理を知らぬは―これ笑草/浄瑠璃・島原蛙合戦」
外題安堵
げだいあんど 【外題安堵】
鎌倉時代,所領の安堵に関する申請の書状を受けとった上位者が,承認・判決などの文言・署名を書状の袖に書きつけること。また,その文書。
外題看板
げだいかんばん [4] 【外題看板】
京坂の歌舞伎芝居で,狂言の総表題と主な役者の名を書いて劇場の表櫓(ヤグラ)下に掲げる看板。一枚看板。
〔江戸では名題看板といった〕
外題飾り
げだいかざり [4] 【外題飾り】
「軸飾り」に同じ。
外風呂
そとぶろ [0] 【外風呂】
屋外に設けられた入浴施設。また,自宅でわかす風呂に対して,もらい湯や銭湯をいう。
⇔内風呂
外食
がいしょく【外食】
eating-out.〜する dine[eat]out.外食産業 the food service industry.
外食
がいしょく グワイ― [0] 【外食】 (名)スル
食堂など,家庭外で食事をとること。また,その食事。
外食券
がいしょくけん グワイ― [3] 【外食券】
第二次大戦中および戦後の米の配給制度の下で,主食を外食する者に対して支給された切符。
外食券食堂
がいしょくけんしょくどう グワイ―シヨクダウ [7] 【外食券食堂】
外食券所有者に食事を提供するよう指定された食堂。
外食産業
がいしょくさんぎょう グワイ―ゲフ [5] 【外食産業】
大規模チェーン店による飲食業の総称。一括仕入れ,集中調理方式,統一メニューなどが特色。ファースト-フード店・ファミリー-レストランがその例。
外骨
がいこつ グワイコツ 【外骨】
⇒宮武(ミヤタケ)外骨
外骨格
がいこっかく グワイ― [3] 【外骨格】
動物体の外側を覆う骨格。貝殻や甲など。内部を保護すると同時に筋肉の付着点となる。節足動物や貝類に発達している。
⇔内骨格
外鰐
そとわに [0] 【外鰐】
鰐足の一。爪先が外側に向く歩き方。外股。そとわ。
⇔内鰐
外鰓
がいさい グワイ― [0] 【外鰓】
(1)両生類の幼生や,肺魚など一部魚類の幼生の呼吸器官。支持骨のない総状・羽状の鰓(エラ)が体外に突出したもの。
⇔内鰓
(2)ヒトデ類の背面あるいは背腹両面の体表に,内部の体腔壁が突出した薄い嚢(ノウ)状物。呼吸器官と考えられる。皮鰓。
外鰯
そといわし [3] 【外鰯】
カライワシ目の海魚。全長約90センチメートル。体は円筒状で,口は小さく下面に開く。目が大きい。発生の途中,ウナギの幼魚に似たレプトセファルス型幼魚期を経る。食用。地中海を除く暖海に分布。
外[他]
ほか【外[他]】
(1)[よそ]some other place.(2)[…を除いて]except…;→英和
[…の他にも]besides….→英和
(3)[他の物・人]another (他の一つ);→英和
something[somebody]else;the other;→英和
the others;the rest (他の全部).→英和
〜で somewhere else;elsewhere.→英和
〜の another;other.
夙
しゅく [2] 【夙】
中世・近世にかけて,主に近畿地方に住み,賤民視された人々。寺社に隷属し,古くは捕吏,清めの仕事をした。近世では農業に従事する一方,竹籠・箕(ミ)・土器作りなどをして行商し,また雑芸能も行なった。夙の者。宿の者。
夙に
つとに [2][1] 【夙に】 (副)
(1)以前から。早くから。「御高名は―うかがっておりました」「―名高い」
(2)幼時から。若い時から。「―学問に志す」
(3)朝早く。「―行く雁の鳴く音(ネ)は/万葉 2137」
夙に
つとに【夙に】
early <in life> ;→英和
[以前]formerly;→英和
long ago.
夙夜
しゅくや [2] 【夙夜】
(1)朝早くから夜遅くまで。一日中。また,あけくれ。「汝―心を尽し思を焦し/近世紀聞(延房)」
(2)朝から晩まで同じように過ごすこと。「覇陵の風に―して,別れを夢裡の花に慕ふ/太平記 2」
夙志
しゅくし [2] 【夙志】
「宿志」に同じ。
夙慧
しゅくけい [0] 【夙慧】
幼いころよりさといこと。
夙成
しゅくせい [0] 【夙成】
若いうちに学業などができあがること。他より早くおとなびること。早熟。早成。
夙昔
しゅくせき [0] 【夙昔】
昔から。また,以前から。宿昔。
夙起
しゅくき [0] 【夙起】
朝,早く起きること。早起き。
多
さわだ サハ― 【多】 (副)
〔「だ」は接尾語〕
たくさん。多く。「間夜(アイダヨ)は―なりぬをまた寝てむかも/万葉 3395」
多
た [1] 【多】
おおいこと。
⇔少
→多とする
多
さわ サハ 【多】 (形動ナリ)
たくさん。「国はしも―にあれども/万葉 36」
多い
おお・い オホイ [1][2] 【多い】 (形)[文]ク おほ・し
(1)物の数や量がたくさんある。豊富だ。「人口が―・い」「最近交通事故が―・い」
(2)一定の分量の中で占める割合が大である。大半だ。「―・くは誤解による中傷だ」「―・くの人はそう思っている」
(3)数量・度数が相対的に大である。「彼の方が給料が―・い」
⇔すくない
〔古く「おほし」は「多」「大」の両方の意味を表したが,後に「多し」と「大きなり」に分化した。平安時代の和文では,終止形「多かり」,連体形「多かる」,已然形「多かれ」が用いられ,漢文訓読では,「多し」「多き」「多けれ」が用いられた〕
[派生] ――さ(名)
多い
おおい【多い】
(a good[great]) many;→英和
a large[great]number of (数);much;→英和
a great deal of (量);lots[a lot]of (数・量);frequent (度数).→英和
多かり
おお・かり オホカリ 【多かり】 (形)
〔「多くあり」の転〕
たくさんある。「ぬれまどふ人―・かり/蜻蛉(中)」
〔「多し」の補助活用。平安時代の和文では「多し」「多き」「多けれ」でなく「多かり」「多かる」「多かれ」を用いるのが普通〕
→おおい(多)
多かれ
おおかれ オホカレ [1] 【多かれ】
〔文語形容詞「多し」の命令形〕
多くあってほしい。「幸(サチ)―と祈る」
多かれ少なかれ
おおかれすくなかれ【多かれ少なかれ】
more or less.
多き
おおき オホキ [1] 【多き】
〔文語形容詞「多し」の連体形から〕
多いこと。「―を望まない」「百人の―にのぼる」
多く
おおく オホク [1] 【多く】
〔形容詞「多し」の連用形から〕
■一■ (名)
(1)たくさん。「―の書を読む」
(2)大部分。「批判の―は的はずれだ」
■二■ (副)
たいてい。おおかた。「運動会は―秋に行われる」
多くの
おおく【多くの】
(a great) many (数);→英和
a lot of;numerous;→英和
much (量);→英和
plenty of.〜は mostly;→英和
for the most part;chiefly[largely](主として).
多し
おお・し オホシ 【多し】 (形ク)
⇒おおい
多し
まね・し 【多し】 (形ク)
数が多い。頻繁である。「やまず行かば人目を多み―・く行かば人知りぬべみ/万葉 207」
多とする
たと∘する 【多とする】
⇒「多」の句項目
多とする
た【多とする】
appreciate;→英和
be grateful.
多め
おおめ オホ― [0][3] 【多め】 (名・形動)
少し多いくらいの分量である・こと(さま)。おおいめ。「御飯を―に炊く」
多らか
おおらか オホ― [2][3] 【大らか・多らか】 (形動)[文]ナリ
(1)(人柄が)ゆったりしていて,こせこせしないさま。《大》「―な性格」
(2)多いさま。たくさん。「飯(イイ)・酒・くだものどもなど―にして食べ/宇治拾遺 6」
〔(2)が原義〕
[派生] ――さ(名)
多久
たく 【多久】
佐賀県中央部の市。古来より開け,明治以降は炭鉱町として発展。ミカン・ビワを生産し,聖廟や旧石器時代の遺跡でも知られる。
多事
たじ [1] 【多事】
(1)仕事が多いこと。忙しいこと。「―多端」
(2)事件が多く,世の中が騒がしいこと。「内外―」
多事の
たじ【多事(多端)の】
eventful;→英和
busy.→英和
多事多端
たじたたん [1] 【多事多端】
(1)仕事が多く,多忙なこと。
(2)出来事が多く,安らかでないこと。
多事多難
たじたなん [1] 【多事多難】
多くの事件や困難があること。
多人数
たにんずう [2] 【多人数】
人数が多いこと。多くの人。大勢。たにんず。
⇔少人数
多人数
たにんずう【多人数】
a large[great]number of people.
多体問題
たたいもんだい [4] 【多体問題】
〔物〕 相互作用し合う多数の粒子の系を研究する物理学の分野。二体問題は一体化して扱うことができるが,三体以上の系,例えば原子・分子内の多電子系,原子核における核子の系,結晶内の電子・原子の集合などでは,それぞれの系に適切な近似法を用い,特徴的な振る舞いを見出すことが課題である。また,素粒子は生成・消滅を絶えず行うので,それを扱うのも多体問題となる。
多作
たさく [0] 【多作】 (名)スル
(芸術家が)多くの作品を作ること。
⇔寡作
「精力的に―する流行作家」
多作家
たさく【多作家】
a prolific writer.
多価
たか [1] 【多価】
イオン・酸・塩基・アルコールなどの価数が二以上であること。
多価アルコール
たかアルコール [3] 【多価―】
一分子中に,水酸基を二個以上もつアルコール。例えば,エチレン-グリコールは二個,グリセリンは三個の水酸基をもつ。
多価ワクチン
たかワクチン [3] 【多価―】
抗原性の異なる同種の病原体からつくられたワクチンを混合したもの。急性灰白髄炎,インフルエンザのように,同種病原体が異なる抗原で発病させるような感染症の予防に用いられる。
多価関数
たかかんすう [3] 【多価関数】
変数の一つの値に対して関数の値が二つ以上ある関数。多値関数。
⇔一価関数
多値論理学
たちろんりがく [5] 【多値論理学】
真・偽の二値しかもたない標準的な記号論理学に対し,� 個ないし無限に多くの値をとる命題を対象とする論理学。1920年代ルカーシェビチの三値論理学(真・真偽不定・偽)に始まり,様相論理学へと発展した。
→様相論理学
→二値論理学
多元
たげん [0] 【多元】
根元が多くあること。多くの要素があること。
⇔一元
多元化
たげん【多元化】
multipolarization.多元的 plural.→英和
多元放送 a broadcast from multiple sources.
多元描写
たげんびょうしゃ [4] 【多元描写】
(小説などで)いくつかの視点から,事件や人物の心理を描写すること。
⇔一元描写
多元放送
たげんほうそう [4] 【多元放送】
同時に複数の放送局からの送信を交えながら,一つの番組を構成する放送。
多元方程式
たげんほうていしき [6] 【多元方程式】
二つ以上の未知数を含む方程式。
多元的
たげんてき [0] 【多元的】 (形動)
考えや事物のもととなる立場・要素が多くあるさま。
⇔一元的
「―な世界」「―に検討する」
多元的国家論
たげんてきこっかろん [8] 【多元的国家論】
国家を他の様々な社会団体と並列的な集団とみてその絶対的主権を否定し,国家は単にその調整的機能により相対的な優越性をもつにすぎないとする理論。イギリスのラスキが代表者。
多元論
たげんろん [2] 【多元論】
〔哲〕
〔pluralism〕
(1)世界が唯一の原理から成り立つと考える一元論に対して,相互に独立な二つ以上の根本的な原理や要素によって世界をとらえる立場。
(2)ある対象領域を説明する複数の異なる理論が共存することを認める考え方。
→一元論
→二元論
多元論
たげんろん【多元論】
《哲》pluralism.→英和
多党
たとう [0] 【多党】
多くの政党。「―化の時代」
多出
たしゅつ [0] 【多出】 (名)スル
多量に出ること。出る回数が多いこと。「用例が―している」
多分
たぶん 【多分】
■一■ [0] (名・形動)[文]ナリ
(1)量の多い・こと(さま)。たくさん。「―の礼をいただく」「―な御寄付をいただき…」
(2)(多く「多分に」の形で)かなり多いさま。「―に疑わしい点がある」
→ご多分
(3)大部分。大多数。「奥州五十四郡の勢共,―はせ付て程なく十万余騎に成にけり/太平記 19」
■二■ [1] (副)
(1)(多く下に推量の語を伴って)おそらく。たいてい。「明日は―晴れるだろう」「―行けると思う」
(2)その可能性が強いさま。多くは。「―人ワカシコダテヲシテ,シソコナウモノヂャ/天草本伊曾保」
多分
たぶん【多分】
perhaps;→英和
probably;→英和
maybe.→英和
〜の much;→英和
a lot of;considerable.→英和
〜に highly;→英和
very much.
多力
たりょく [0] 【多力】 (名・形動)[文]ナリ
力や権力が強い・こと(さま)。「―なる国王に,父はいかでか敵し得べき/うたかたの記(鴎外)」
多劫
たごう [0] 【多劫】
〔「劫」は長い時間の意〕
きわめて長い年月。
多動
たどう [0] 【多動】
小児の行動異常の一。落ち着きがなく動き回る症状。多くは注意の持続困難や衝動性を伴い,学習障害をきたす。
多勢
たぜい [0] 【多勢】
〔古くは「たせい」〕
人数の多いこと。
多勢を頼んで
たぜい【多勢を頼んで】
relying on numbers.〜に無勢 be outnumbered <by> .
多化性
たかせい タクワ― [0] 【多化性】
昆虫などで,一年間に三世代以上世代を繰り返す性質。
→化性
多占
たせん [0] 【多占】
独占的競争の状態にあって,各企業の行動が相互に密接な影響を与え合うことのない状況。
→独占的競争
→寡占
多古
たこ 【多古】
千葉県北東部,香取郡の町。下総(シモウサ)台地東にあり,農業用水路の両総用水が通ずる。
多国籍
たこくせき [2] 【多国籍】
多くの国に籍を持つこと。
多国籍企業
たこくせき【多国籍企業】
a multinational company[corporation].
多国籍企業
たこくせききぎょう [6] 【多国籍企業】
巨大な資本力をもち,複数の国で生産・販売活動を行う,大規模な企業。世界企業。国際企業。
多国籍軍
たこくせきぐん [5] 【多国籍軍】
1991年の湾岸戦争の際アメリカ軍五四万人を中心に二八か国によって組織された連合軍。
多国間投資保証機関
たこくかんとうしほしょうきかん 【多国間投資保証機関】
〔Multilateral Investment Guarantee Agency〕
発展途上国に対する民間の直接投資を促進するため,商業以外でのリスクを補うことを主目的とする国際金融機関。1988年発足。本部ワシントン。ミガ(MIGA)。
多型
たけい [0] 【多型】
同一種の生物集団に,形態や形質についての何か異なるところのある二種類以上の個体が共存すること。
多型性
たけいせい [0] 【多型性】
生物の種に固有な形態・形質が,個体群の中で著しい差を生じてくる現象。雌雄による大きさ・形・色などの違いや,ミツバチやアリの階級による差異など。多型性変異。
多士
たし [1] 【多士】
多くの人材。
→多士済済(タシセイセイ)
多士済々
たしさいさい【多士済々】
a number of brilliant talents.
多士済済
たしせいせい [1] 【多士済済】
〔詩経(大雅,文王)「済済多士,文王以寧」〕
優れた人がたくさんいること。たしさいさい。
多士済済
たしさいさい [1] 【多士済済】
⇒たしせいせい(多士済済)
多声音楽
たせいおんがく [4] 【多声音楽】
⇒ポリフォニー
多売
たばい [0] 【多売】 (名)スル
大量に売ること。「薄利―」
多変量解析
たへんりょうかいせき タヘンリヤウ― [6] 【多変量解析】
観測値が複数の値からなるデータ(多変量データ)を統計的に扱う手法。因子分析・クラスター分析・主成分分析などがある。
多多
たた [1] 【多多】 (副)
多く。たくさん。多く「多多ある」の形で用いる。「この種の例が―あります」
多多
たた 【多多】
〔仏〕
〔梵 tāta〕
父のこと。
多多良浜
たたらはま 【多多良浜】
福岡市北東部,博多湾に面する海岸。元寇(ゲンコウ)の古戦場。また,1336年足利尊氏が菊池武敏を破った地。
多大
ただい [0] 【多大】 (名・形動)[文]ナリ
数量や程度が非常に大きい・こと(さま)。「―の効果をあげる」「―な被害を及ぼす」「―な恩恵をこうむる」
多大の
ただい【多大の】
great;→英和
much;→英和
considerable;→英和
serious;→英和
heavy.→英和
多夫
たふ [1] 【多夫】
一人の女性が二人以上の夫をもつこと。「一妻―」
多妻
たさい [0] 【多妻】
一人の男が二人以上の妻をもつこと。「一夫―」
多子
たし [1] 【多子】
生んだ子の多いこと。子だくさん。
多孔性物質
たこうせいぶっしつ [6] 【多孔性物質】
多数の微細な孔(アナ)をもつ物質。吸着剤や触媒などに利用される。数ナノメートル程度の細孔をもつ多孔質ガラスや多孔性セラミックスは触媒の担体に,また液体の濾過などに用いる。
多宝
たほう 【多宝】
「多宝如来」の略。
多宝塔
たほうとう [0] 【多宝塔】
釈迦・多宝の二仏を祀(マツ)る塔。「法華経(見宝塔品)」の説によるもの。二重の構造をもつ宝塔で,初重は方形,二重の軸部は円筒形,屋根は方形。上下の連続部分は饅頭形(亀腹)となっている。日本では平安前期より造られたが,現存するものでは鎌倉時代の石山寺のものが最古。
多宝塔[図]
多宝如来
たほうにょらい 【多宝如来】
〔梵 Prabhūtaratna〕
五如来の一。「法華経(見宝塔品)」の中心的な仏で,東方の宝浄国の教主。法華経説法の際,そこに宝塔を出現させて,説法の真実を証明・讃歎(サンダン)し,塔中の半座を釈迦仏に譲ったという。多宝仏。多宝。
多寡
たか [1] 【多寡】
多いことと少ないこと。多いか少ないか。「金額の―を問わない」
多寡
たか【多寡】
(a) quantity (量);→英和
(an) amount (額);→英和
(a) number (数).→英和
多少
たしょう【多少】
(1) (a) number (数);→英和
(a) quantity (量);→英和
(an) amount (額).→英和
(2)[いくらか]more or less;somewhat;→英和
to some extent.〜にかかわらず <We are ready to supply your orders> large or small.
多少
たしょう [0] 【多少】
■一■ (名)
(1)数量の多いことと少ないこと。多いか少ないか。「金額の―を問わない」「損害の―にかかわらず」
(2)〔「少」は助字〕
多いこと。はなはだしいこと。「水村も山寺も花は―なれば/蘭亭先生詩集」「―に立腹するのみか,時としては讐(アダ)を報いんとする者もある可し/福翁百話(諭吉)」
■二■ (副)
いくらか。すこし。「―多めにする」「散士が―心血の濺(ソソ)ぎし所/佳人之奇遇(散士)」
多尿
たにょう [0] 【多尿】
尿の分泌・排泄が異常に多い状態(一日3リットル以上)。尿崩症や腎不全,糖尿病の際にみられ,水分摂取量に関係なく尿量が多く,口の渇きを伴う。
多層
たそう [0] 【多層】
いくつもの層になって重なること。「―構造」「―建築」
多層塔
たそうとう [0] 【多層塔】
⇒多重塔(タジユウトウ)
多山
さわやま サハ― 【多山・沢山】
〔「沢山(タクサン)」の訓読み〕
数が多いこと。近世,多く女性が書簡で用いた。やまさわ。
多岐
たき [1] 【多岐】 (名・形動)[文]ナリ
〔道が多方面に分かれている意から〕
物事が多方面にかかわりをもつ・こと(さま)。「問題が―にわたる」「複雑―」
多岐にわたる
たき【多岐にわたる】
manifold.→英和
多岐亡羊
たきぼうよう [1] 【多岐亡羊】
〔「列子(説符)」より。枝道が多いため逃げた羊を見失う,の意〕
学問の道が多方面になりすぎて,容易に真理を得がたいこと。また,道がたくさんあってどれを選んだらよいのか思案にあまること。岐路亡羊。
多岐都比売命
たぎつひめのみこと 【湍津姫命・多岐都比売命】
記紀神話の神。宗像(ムナカタ)三女神の一柱。天照大神(アマテラスオオミカミ)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)との誓約(ウケイ)の際生まれた。大国主神の妻。
多島海
たとうかい タタウ― [2] 【多島海】
多くの島々が点在する海域。特にエーゲ海をいう。
多年
たねん [0] 【多年】
長い年月の間。長年(ナガネン)。「―にわたる研究の成果」
多年の
たねん【多年の】
many years' <hardship> ;long-cherished <desire> .〜の間 for (many) years.
多年生
たねんせい [0] 【多年生】
「多年生植物」の略。
多年生植物
たねんせいしょくぶつ [7] 【多年生植物】
二年以上にわたって生存する植物。樹木はこれに属する。草本では毎年冬になると地上部は枯死するが,地下部は越冬し春に芽を出す。多年草。
多年生植物
たねんせい【多年生植物(草本)】
a perennial plant (herb).
多年草
たねんそう [0] 【多年草】
「多年生植物」に同じ。
多幸
たこう [0] 【多幸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)非常に幸福なこと。よいことが多くあること。また,そのさま。多福。「御―を祈る」「―に過ごす」
(2)〔医〕 本人や周囲の客観的状況にそぐわず,内容のない爽快な気分の状態。老人性痴呆や薬物中毒・神経疾患などにみられる。
多幸を祈る
たこう【多幸を祈る】
(I wish you) good luck.
多度津
たどつ 【多度津】
香川県北西部,瀬戸内海に面する港町。かつて金比羅(コンピラ)詣での上陸地として栄えた。
多度神社
たどじんじゃ 【多度神社】
三重県桑名郡多度町にある神社。祭神は天津彦根命。雄略天皇の時の創建といわれる。祈雨の神として有名。北伊勢大神宮。お多度さん。
多弁
たべん [0] 【多弁】 (名・形動)[文]ナリ
よくしゃべること。口数の多いこと。また,そのさま。饒舌(ジヨウゼツ)。おしゃべり。「―な人物」「―を要しない」「酔って―になる」
多弁な
たべん【多弁な】
talkative;→英和
garrulous.→英和
多形
たけい [0] 【多形】
同一化学組成の物質が,圧力や温度などの変化によって異なる結晶構造をもつこと。例えば,方解石と霰石(アラレイシ),黒鉛とダイヤモンド。同質異像。多像。
多彩
たさい [0] 【多彩】 (名・形動)[文]ナリ
(1)色とりどりで美しい・こと(さま)。「―な色模様」
(2)種類が多く華やかな・こと(さま)。「―な催し」「―な顔触れ」
多彩な
たさい【多彩な】
colorful.
多忙
たぼう [0] 【多忙】 (名・形動)[文]ナリ
非常に忙しい・こと(さま)。「―をきわめる」「―な毎日」
[派生] ――さ(名)
多忙な
たぼう【多忙な】
busy.→英和
〜である be busy <with work,(in) doing> .
多念義
たねんぎ [2] 【多念義】
〔仏〕 浄土宗の語。法然の弟子長楽寺隆寛を祖とする一派の教義。極楽浄土に往生するため,臨終に至るまで念仏を唱え続けることを説く。
⇔一念義
多性雑種
たせいざっしゅ [4] 【多性雑種】
二組以上の対立遺伝子について異なる両親間の雑種。雑種第二代以降で各形質が分離し,いろいろな組み合わせのものが生じる。
多恨
たこん [0] 【多恨】 (名・形動)[文]ナリ
恨みの感情が多い・こと(さま)。「多情―」「―な眼だ/或る女(武郎)」
多情
たじょう [0] 【多情】 (名・形動)[文]ナリ
(1)異性に対する愛情が移りやすいこと。浮気なこと。また,そのさま。移り気。「―な性格」
(2)情がこもっていること。また,情が深く感じやすいこと。また,そのさま。「―な青年の心」「実に多思―なる詩に非ずや/欺かざるの記(独歩)」
多情な
たじょう【多情な】
amorous;→英和
wanton.→英和
多情仏心
たじょうぶっしん タジヤウ― 【多情仏心】
小説。里見弴作。1922(大正11)〜23年発表。真心に根ざす生き方ならば自他ともに許すという信念をもった主人公藤代信之の女性遍歴を肯定的に描く。
多情仏心
たじょうぶっしん [0] 【多情仏心】
(1)多情で移り気だが,無慈悲なことができないこと。
(2)書名(別項参照)。
多情多恨
たじょうたこん [0][4] 【多情多恨】 (名・形動)[文]ナリ
(1)多情なだけに,悔やまれることや恨みに思うようなこともまた多い・こと(さま)。「芸術家は本来―だから/吾輩は猫である(漱石)」
(2)書名(別項参照)。
多情多恨
たじょうたこん タジヤウ― 【多情多恨】
小説。尾崎紅葉作。1896年(明治29)「読売新聞」連載。亡妻の面影を連綿と追い続ける主人公の心理の推移を言文一致体で描く。近代口語文小説を世間に認めさせた作品。
多情多感
たじょうたかん [0] 【多情多感】 (形動)[文]ナリ
感情が豊かで物事に感じやすい・こと(さま)。「―な年ごろ」
多感
たかん [0] 【多感】 (名・形動)[文]ナリ
感じやすいこと。感受性に富んでいること。また,そのさま。「―な青春時代」
多感な
たかん【多感な】
sensitive;→英和
emotional;→英和
sentimental.→英和
多才
たさい [0] 【多才】 (名・形動)[文]ナリ
種々な方面に才能・才知をもっている・こと(さま)。
⇔無才
「―な人」「多芸―」
多才な
たさい【多才な】
many-sided;talented.→英和
多技
たぎ [1] 【多技】
多くの技芸に通じていること。多芸。
多投
たとう [0] 【多投】 (名)スル
野球で,同じ球種のたまを多く投げること。「カーブを―する」
多摩
たま 【多摩】
東京都南部,多摩川中流域の市。近年,多摩丘陵が開発され,住宅地化が進み人口が急増。
多摩丘陵
たまきゅうりょう 【多摩丘陵】
東京都から神奈川県にかけて広がる丘陵。多摩ニュータウンなどの大規模な宅地開発が行われ,都市化が進む。史跡や公園なども多い。
多摩動物公園
たまどうぶつこうえん 【多摩動物公園】
東京都日野市にある丘陵地を利用した自然動物園。1958年(昭和33)に開園。東京都多摩動物公園。
多摩大学
たまだいがく 【多摩大学】
私立大学の一。1988年(昭和63)設立。本部は多摩市。
多摩川
たまがわ 【多摩川・玉川】
山梨県東部,秩父山地の笠取山付近に発し,東京都を貫流して東京湾に注ぐ川。下流部は神奈川県との境をなし,河口付近は六郷川という。都民の重要な上水源。上流は奥多摩の景勝地。長さ138キロメートル。
多摩御陵
たまごりょう 【多摩御陵】
大正天皇の陵墓。
→武蔵陵墓地
多摩湖
たまこ 【多摩湖】
東京都東大和市北部にある人造湖。1927年(昭和2)完成。東京の上水道用水。村山貯水池。
多摩美術大学
たまびじゅつだいがく 【多摩美術大学】
私立大学の一。1935年(昭和10)創立の多摩帝国美術学校を源とし,47年多摩造形芸術専門学校,50年短期大学を経て,53年大学となる。本部は東京都世田谷区。
多数
たすう [2] 【多数】
(1)人や物の数が多いこと。
⇔少数
「負傷者は―にのぼる」
(2)他方よりも人数が多いこと。「―意見」
多数の
たすう【多数の】
(a great) many;→英和
a large number of;lots[a lot]of;most[the majority]of (大多数).〜を占める hold[have]a majority.→英和
‖多数党 the majority party.絶対多数 a[an absolute]majority.
多数代表制
たすうだいひょうせい [0] 【多数代表制】
多数の支持を得たものを当選者にするという選挙の原則。過半数を必要とする絶対多数代表制と比較多数代表制とがある。
多数決
たすうけつ【多数決(で決める)】
decision (decide) by majority.
多数決
たすうけつ [2] 【多数決】
会議などで全体の意見がいくつかに分かれたとき,賛成者の数の多い考えを採用すること。
多数派
たすうは [0] 【多数派】
そのもとに結集したり,支持したりする者の多い党派・流派。
⇔少数派
多文化主義
たぶんかしゅぎ タブンクワ― [5] 【多文化主義】
一つの国家ないし社会の中に,複数の異なる人種・民族・集団のもつ文化の共存を認め,そのための方策を積極的にすすめる考え方。
多方
たほう [2] 【多方】
(1)多くの方面。諸方。「―にわたる識見」
(2)多くの国々。
多方位
たほうい【多方位】
all-directional[omnidirectional] <diplomacy> .
多方面
たほうめん [2] 【多方面】 (名・形動)[文]ナリ
多くの方面・分野。いろいろな方面にわたっていること。また,そのさま。「―な知識を有する」「―にわたる才能」
多方面の
たほうめん【多方面の】
many-sided;various;→英和
varied;→英和
a wide range of.〜に in many[various]fields.
多日
たじつ [0] 【多日】
多くの日数。長い月日。「―の経営を空しうして片時(ヘンシ)の灰燼と成り果てぬ/平家 7」
多時
たじ [1] 【多時】
多くの時間。また,しばらくの間。「佇立―の後/日光山の奥(花袋)」
多望
たぼう [0] 【多望】
将来性があり大いに有望なこと。「前途―の青年」
多核体
たかくたい [0] 【多核体】
二個以上の核を有する細胞。細胞が融合してできたもの(動物の筋肉細胞など)と,核のみが分裂し,細胞質の分裂が伴わなかったもの(変形菌類や車軸藻類など)の二つに分類できる。多核細胞。
多極
たきょく [0] 【多極】
(政治・軍事・経済などの)対立する中心的勢力が数多くある状態。「―外交」
多極分散
たきょくぶんさん [4] 【多極分散】
一極に集中し過ぎたものを複数の極に分散させ全体の調和を図ること。第四次全国総合開発計画(1987年)により打ち出された国土政策の基本理念。
→一極集中
多極化
たきょく【多極化】
multipolarization.多極化時代 the multipolar age.
多極化
たきょくか [0] 【多極化】 (名)スル
(1)まとまっていたものが分解・分散し,それぞれ独立する勢力として存在するようになること。「―時代」
(2)国際政治における第二次大戦後の米ソ二極支配体制を崩そうとする動きのこと。1960年代以降,新興独立国の増大,米ソの世界支配に対するフランス・中国の反発,日本・ EC の経済成長などにより促進された。
多極管
たきょくかん [0] 【多極管】
二つ以上のグリッドをもつ電子管。
多様
たよう [0] 【多様】 (名・形動)[文]ナリ
いろいろなものがあること。変化に富んでいること。また,そのさま。さまざま。
⇔一様
「多種―」「―な生き方」
[派生] ――さ(名)
多様な
たよう【多様な】
various;→英和
diverse;→英和
manifold.→英和
多様性 diversity.→英和
多様体
たようたい [0] 【多様体】
局所的にユークリッド空間とみなせる集合。現代数学では,その中にさまざまな構造を定義して理論を組み立てていく。
多様化
たようか [0] 【多様化】 (名)スル
多くの様式や種類に分かれること。「価値観が―する」
多欲
たよく [0] 【多欲】 (名・形動)[文]ナリ
欲の多いこと。欲が深いこと。また,そのさま。欲深。貪婪(ドンラン)。
多武峰
とうのみね タフ― 【多武峰】
奈良県桜井市南部にある山。竜門山地の中部にあり,山頂は破裂山(海抜619メートル)。この山で藤原鎌足が中大兄皇子と大化改新の談合をしたといわれ,談山(カタリヤマ)ともいわれる。山腹に鎌足の墓所と,これをまつる談山(ダンザン)神社がある。紅葉の名所。
多武峰少将物語
とうのみねしょうしょうものがたり タフ―セウシヤウ― 【多武峰少将物語】
平安時代の物語。一巻。作者未詳。962年頃成立か。少将藤原高光が突然出家して多武峰に草庵を結ぶまでのいきさつと,残された妻子・兄弟の悲嘆を歌を多く交えて描く。高光日記。
多段式ロケット
ただん【多段式ロケット】
a multistage rocket.
多毛
たもう [0] 【多毛】
体に毛の多いこと。毛深いこと。
多毛の
たもう【多毛の】
hairy.→英和
多毛症 hirsutism.
多毛作
たもうさく [2] 【多毛作】
同じ耕地に年三回以上作物を植え付け,収穫すること。
→一毛作
→二毛作
多毛症
たもうしょう [0] 【多毛症】
うぶ毛が生えるところに多数の硬毛が生える状態。
多毛類
たもうるい [2] 【多毛類】
多毛綱の環形動物の総称。体は多くの体節に分かれ,各体節にいぼ足があり剛毛が生える。体長は5ミリメートルから1メートル以上にもなる種があるが,多くは2〜20センチメートル。大部分が海産。ゴカイ・イソメ・イワムシなど。魚の釣り餌にする。
多民族国家
たみんぞくこっか [6] 【多民族国家】
国民が二つ以上の民族によって構成されている国家。ロシア連邦・中国・アメリカ合衆国・スイス・インドなど。複族国。複合民族国家。
多気宮
たけのみや 【多気宮】
伊勢国多気郡にあった斎宮の宮殿および斎宮寮の別称。竹宮。竹都(タケノミヤコ)。
多汁
たじゅう [0] 【多汁】
しるけの多いこと。水分含量の多いこと。「―質飼料」
多汗症
たかんしょう [2][0] 【多汗症】
発汗の量が異常に多い状態。局所性と全身性とがある。
多治見
たじみ タヂミ 【多治見】
岐阜県南部,土岐(トキ)川沿いの市。蛙目(ガエロメ)・木節(キブシ)など良質の陶土を産し,窯業が盛ん。
多治見
たじみ タヂミ 【多治見】
姓氏の一。
多治見国長
たじみくになが タヂミ― 【多治見国長】
(1289-1324) 鎌倉末期の武士。通称,四郎次郎。美濃多治見の人。土岐氏一族。正中の変に荷担し,京都で幕府軍に攻められて敗死。
多治見焼
たじみやき タヂミ― [0] 【多治見焼】
多治見市を中心として産する陶磁器。一般には瀬戸焼の中に包含される。桃山期には志野・織部・黄瀬戸などの茶器の名品が焼かれた。
多淫
たいん [0] 【多淫】 (名・形動)[文]ナリ
性的欲望が旺盛なこと。淫事が過多であること。また,そのさま。「―な質」
多湿
たしつ [0] 【多湿】 (名・形動)[文]ナリ
湿気の多い・こと(さま)。「高温―」「―の地」
多照
たしょう [0] 【多照】
日の照る時間の多いこと。「高温―」
多環式化合物
たかんしきかごうぶつ タクワンシキクワガフブツ [7] 【多環式化合物】
一分子中に二個以上の環状構造を含む環式化合物。特に,二個(以上)の原子を共有した二個または二個以上の環(縮合環)をもつ化合物。ナフタレン・アントラセンなど。
多生
たしょう [0] 【多生】
〔仏〕
(1)何度も生まれ変わること。六道を輪廻(リンネ)して多くの生を経ること。
(2)多くのものを生かすこと。「一殺―の剣」
多生劫
たしょうごう 【多生劫】
「多生曠劫(コウゴウ)」に同じ。
多生曠劫
たしょうこうごう 【多生曠劫】
〔仏〕
〔「曠劫」は非常に長い年月〕
何度も生まれ変わり死に変わりする,流転きわまりない長い期間。多生劫。
多産
たさん [0] 【多産】 (名)スル
(1)子供を多くうむこと。「―種の豚」
(2)多く産出すること。「当地方に―する果物」
多産の
たさん【多産の】
prolific;→英和
fecund.→英和
多用
たよう [0] 【多用】 (名)スル
(1)やるべき事が多く忙しいこと。多忙。「御―中のところあいすみません」
(2)多く用いること。「修辞を―した華麗な文体」
多田
ただ 【多田】
姓氏の一。
多田南嶺
ただなんれい 【多田南嶺】
(1698-1750) 江戸中期の神道家・浮世草子作者。摂津の人。名は義俊。吉田・垂加・伊勢の諸神道を習い,壺井義知に有職故実を学ぶ。八文字屋自笑の浮世草子を代作したといわれる。著「旧事記偽撰考」「南嶺子」「伊呂波声母伝」など。
多田満仲
ただのまんじゅう 【多田満仲】
⇒源満仲(ミナモトノミツナカ)
多田院
ただのいん 【多田院】
兵庫県川西市にあった寺。970年多田(源)満仲が創設し,源氏の菩提所となった。現在,多田神社という。
多病
たびょう [0] 【多病】 (名・形動)[文]ナリ
たびたび病気する・こと(さま)。病気がち。「才子―」「―な性質(タチ)」
多病な
たびょう【多病な】
sickly;→英和
weak;→英和
delicate.→英和
多発
たはつ [0] 【多発】 (名)スル
(1)数多く発生すること。「事故が―する」
(2)多くの発動機を備えていること。「―機」
多発性硬化症
たはつせいこうかしょう [0][8] 【多発性硬化症】
脱髄疾患の一。中枢神経系の白質に多発性の脱髄病変が起きる疾患。運動麻痺・知覚障害などの神経障害を伴う。原因は不明。特定疾患の一。
多目的
たもくてき [2] 【多目的】 (名・形動)
多くの目的をもつ・こと(さま)。「―ホール」
多目的の
たもくてき【多目的の】
multipurpose <dam> .→英和
多目的ダム
たもくてきダム [6] 【多目的―】
洪水の調節,水道・灌漑(カンガイ)・工業用水の取水,発電用水の貯水など複数の目的に供するダム。
多磨霊園
たまれいえん 【多磨霊園】
東京都府中市・小金井市にまたがる都営墓地。1923年(大正12)開設。
多祜の浦
たこのうら 【多祜の浦】
富山県氷見市にあった布勢の湖(ウミ)の湖岸。藤の名所として知られた。((歌枕))「―の底さへにほふ藤波を/万葉 4200」
多神教
たしんきょう【多神教】
polytheism.→英和
多神教
たしんきょう [0] 【多神教】
多数の神々を崇拝する宗教。未開社会・古代社会で広くみられる。
→一神教
多祥
たしょう [0] 【多祥】
幸いの多いこと。多幸。「御―をお祈りします」
多福
たふく [0] 【多福】
多くの幸福。幸福が多いこと。多幸。
多種
たしゅ [1] 【多種】
種類の多いこと。
多種多様
たしゅたよう [1] 【多種多様】 (名・形動)[文]ナリ
種類などがいろいろさまざまである・こと(さま)。種々様々。「―なプラン」
多種多様の
たしゅ【多種多様の】
various;→英和
all kinds[sorts]of.
多端
たたん [0] 【多端】 (名・形動)[文]ナリ
〔「端」はいとぐち。多方面にかかずらう意〕
(1)仕事や用件が多くて忙しい・こと(さま)。「公務―」「多事―」
(2)複雑で多岐にわたっている・こと(さま)。「何れも異説―なり/太平記 25」
多節国
たせつこく [3] 【多節国】
国土が海洋や他国の領土などで二つ以上に分かれている国。例,日本・フィリピン・イギリス・アメリカ合衆国。複節国。
⇔単節国
→飛地国
多糖類
たとうるい【多糖類】
polysaccharide.
多糖類
たとうるい タタウ― [2] 【多糖類】
加水分解によって一〇分子以上の単糖類を生じる糖類。デンプン・セルロースなど。広義には加水分解の際,単糖類の誘導体も同時に生じるアラビアゴムやキチンなども含める。エネルギーの貯蔵物質として,あるいは細胞壁・外皮などを形成する構造物質として生物界に広く分布する。
多紀理毗売命
たきりびめのみこと 【田霧姫命・多紀理毗売命】
記紀神話の神。宗像(ムナカタ)三女神の一柱。天照大神(アマテラスオオミカミ)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)との誓約(ウケイ)の際生まれた。田心姫命(タゴリヒメノミコト)。
多細胞生物
たさいぼうせいぶつ タサイバウ― [6] 【多細胞生物】
多数の細胞が集まって一個体をなす生物。普通に見られる大部分の動植物はこれに属する。
⇔単細胞生物
多結晶
たけっしょう [2] 【多結晶】
結晶軸の方向がさまざまな小さい結晶が多く集まったもの。通常の金属材料などはこの例。
⇔単結晶
多罪
たざい [0] 【多罪】
(1)多くの罪があること。
(2)手紙などで,無礼または過失をわびるのに用いる語。多謝。「妄言―」「―の至り」
多羅吒干�
たらたかんまん 【多羅吒干�】
〔梵 traṭ hāṁ māṁ の音訳〕
〔仏〕 不動明王の威力をたたえる真言(シンゴン)の一部。
多羅樹
たらじゅ [2] 【多羅樹】
(1)ヤシ科の常緑高木。スリランカ原産。葉面を傷つけると痕(アト)が黒変するので,葉片はインド・中国で古来経文を書くのに用いられ,日本にも江戸時代に輸入された。バイタラジュ。
→貝多羅葉(バイタラヨウ)
(2)古代インドの長さの単位。七仞(ジン),すなわち約15メートル弱。
多羅波蟹
たらばがに [3] 【鱈場蟹・多羅波蟹】
海産のヤドカリの一種。カニに似た体をしているが歩脚は三対でカニより一対少ない。甲は25センチメートル内外,脚を伸ばすと1メートル以上になる。雌は小さく,甲は10センチメートル内外。肉は美味。主に缶詰にする。北海道以北に分布。タラの漁場でとれるのでこの名がある。[季]冬。
鱈場蟹[図]
多羅菩薩
たらぼさつ 【多羅菩薩】
〔仏〕
〔「多羅」は梵 Tārā の音訳。眼睛(ガンセイ)・救度の意〕
観音の眼から生じたとも,眼から放たれた光より生じたともいう。胎蔵界観音院の一尊で,女形。三十三観音の一。多羅観音。
多羅葉
たらよう [0] 【多羅葉】
(1)モチノキ科の常緑高木。暖地の山中に自生し,庭木にされる。葉は革質で長さ20センチメートルにもなる長楕円形。縁には鋭い鋸歯がある。葉面を傷つけると痕が変色するので経文を書く多羅樹になぞらえてこの名がある。雌雄異株。春,葉腋に緑黄色の小花を密生。果実は球形で晩秋赤く熟す。材は細工物とし,若葉は茶の代用ともなる。紋付柴(モンツキシバ)。鋸柴(ノコギリシバ)。
(2)「貝(バイ)多羅葉」に同じ。
多羅要鈔
たらようしょう タラエウセウ 【多羅要鈔】
平安末期の辞書。心覚撰。梵語語彙をいろは順にならべて,その出典,ならびに訳語を注したもの。現存する本邦撰述の梵語辞書中最古のもの。多羅葉記,または梵名字彙ともいう。
多義
たぎ [1] 【多義】
一語が多くの意味をもつこと。「―語」
多義
たぎ【多義】
polysemy.→英和
〜の polysemous;equivocal (あいまいな).→英和
多義の誤謬
たぎのごびゅう 【多義の誤謬】
〔論〕
〔fallacy of equivocation〕
アリストテレスのいう言語上の誤謬の一。推理において同一の名辞が相異なる二つ以上の意味をもつ場合に生じる。語意曖昧(アイマイ)の誤謬。多義の虚偽。
多義図形
たぎずけい [3] 【多義図形】
⇒反転図形(ハンテンズケイ)
多義的
たぎてき [0] 【多義的】 (形動)
一語が多くの意味をもっているさま。いろいろな意味に解釈できるさま。
⇔一義的
多義語
たぎご [0] 【多義語】
いくつもの意味をもっている言葉。
多聞
たもん [1] 【多聞】
(1)〔仏〕
(ア)正しい教えを多く聞いて心にとどめること。
(イ)「多聞天」の略。
(2)城壁の上に塀のように作られた長屋風の建築物。松永久秀が大和の多聞城に初めて作ったのでこの名があるという。
(3)屋敷の周囲に建てた長屋。
多聞
たぶん [0] 【多聞】
(1)多くの物事を聞き知っていること。「―博識」
(2)多くの人にもれ聞こえること。「事―に及ばば/太平記 1」
多聞天
たもんてん 【多聞天】
〔仏〕
〔梵 Vaiśravana の意訳。常に仏を守護してその説法を多く聞くことからいう〕
毘沙門(ビシヤモン)天の別名。
多聞天[図]
多聞院日記
たもんいんにっき タモンヰン― 【多聞院日記】
奈良興福寺多聞院の日記。四六冊。1478年から1618年までの記事を収める。主要部は僧英俊の筆になり,戦国時代から江戸初期までの政治・社会・文化全般にわたる貴重な史料。
多肉
たにく [0] 【多肉】
植物で,果肉や肉質の部分が多いこと。
多肉果
たにくか [3][2] 【多肉果】
⇒液果(エキカ)
多肉植物
たにくしょくぶつ [5] 【多肉植物】
肥厚した茎や葉の組織の一部または全体に多量の水分を含む植物。多くは乾燥地や塩分の多い地域に生育する。サボテン・トウダイグサ・ベンケイソウなど。肉質植物。多漿植物。
多肉葉
たにくよう [3] 【多肉葉】
組織の一部または全体に多量の水を含み,肥厚した葉。
多肢選択法
たしせんたくほう [0][1] 【多肢選択法】
あらかじめ与えられた数個の答えの中から正しい答えを選択させるテストの方法。マルティプル-チョイス。マルチョイ式。
多胎
たたい [0] 【多胎】
二人以上の胎児を同時に宿すこと。
多胎妊娠
たたいにんしん [4] 【多胎妊娠】
二人以上の胎児を同時に妊娠すること。胎児の数により双胎・品胎・四胎妊娠などと呼ぶ。
多胡
たご 【多胡】
上野(コウズケ)国南部の古郡名。
→多胡碑(タゴヒ)
多胡碑
たごひ 【多胡碑】
群馬県多野郡吉井町にある碑。711年の上野(コウズケ)国多胡郡の新設を記す。金井沢碑・山ノ上碑とともに上野三碑の一。また,日本三古碑の一。
多能
たのう [0] 【多能】 (名・形動)[文]ナリ
(1)多くの方面にわたる才能をもっている・こと(さま)。「多芸―」
(2)多方面にわたる機能を備えている・こと(さま)。「―工作機械」
多良見
たらみ 【多良見】
長崎県中南部,西彼杵(ニシソノギ)郡の町。大村湾の南岸で,長崎・諫早二市に接する。ミカンの産地。
多色
たしょく [0] 【多色】
色の種類の数多いこと。多くの色。
多色の
たしょく【多色の】
multicolored.→英和
多色刷り multicolored printing.
多色刷
たしょくずり [0] 【多色刷(り)】
一色刷り・二色刷りに対し,三色以上の色を重ねて刷る印刷方式。
多色刷り
たしょくずり [0] 【多色刷(り)】
一色刷り・二色刷りに対し,三色以上の色を重ねて刷る印刷方式。
多花果
たかか タクワクワ [2] 【多花果】
⇒集合果(シユウゴウカ)
多芸
たげい [0] 【多芸】 (名・形動)[文]ナリ
多くの技芸を身につけている・こと(さま)。「―多才」「―な人」
多芸な
たげい【多芸な】
accomplished;→英和
<a person> of varied attainments; <a person> who has a wide range of interests[hobbies].
多血
たけつ [0] 【多血】
(1)体内に血の多いこと。
(2)血の気が多く激しやすいこと。「―,兼神経質の人間といふべし/当世書生気質(逍遥)」
多血漢
たけつかん [3][2] 【多血漢】
血の気が多く感じやすい性質の男。
多血症
たけつしょう [0][3] 【多血症】
血液中の赤血球が正常な範囲を超えて増加した状態。骨髄の腫瘍性病変による場合と反応性の場合がある。増加が著しいと血液が粘稠となり,循環障害をきたす。
多血質
たけつしつ [3] 【多血質】
ヒポクラテスの体液説にもとづく気質の四類型の一。楽天的で快活であるが,激しやすい気質。
多衆
たしゅう [0] 【多衆】
多くの人々。大勢の人。
多行松
たぎょうしょう タギヤウ― [2] 【多行松】
アカマツの一変種。幹は根もと付近から分かれて箒(ホウキ)状に立つ。あまり大きくならない。庭木などにする。
多褹
たね 【多褹】
上代,種子島(タネガシマ)とその付近の島々を含めて一国とした称。
多見
たけん [0] 【多見】
多く見ること。たくさん見えること。
多角
たかく [0] 【多角】
(1)角の多いこと。
(2)いろいろな方面にわたること。
多角化
たかくか [0] 【多角化】 (名)スル
多くの方面,分野にわたるようにすること。「経営の―を図る」
多角形
たかっけい【多角形】
a polygon.→英和
〜の polygonal.
多角形
たかくけい [2][3] 【多角形】
〔「たかっけい」とも〕
三つ以上の線分で囲まれた平面図形。線分の数によって,三角形・四角形などという。多辺形。
多角形
たかっけい タカク― [2] 【多角形】
⇒たかくけい(多角形)
多角決済
たかくけっさい [4] 【多角決済】
三国以上の間で行われる貿易の代金決済制度。二国間の双務決済とは違って,多数の相手国全体のなかで収支の均衡をはかる。
多角測量
たかくそくりょう [4] 【多角測量】
⇒トラバース測量(ソクリヨウ)
多角的
たかくてき [0] 【多角的】 (形動)
多くの方面にわたっているさま。「―に検討する」「―な経営」
多角的
たかく【多角的】
many-sided;multiple;→英和
diversified.‖多角化農業 diversified farming.多角経営 multiple[diversified]management.
多角経営
たかくけいえい [4] 【多角経営】
違う種類の事業を並行的に行うこと。
多角貿易
たかくぼうえき [4] 【多角貿易】
三国以上の間で協定を結んで行う貿易。双務貿易より貿易収支の均衡がとりやすいなどの利点がある。
多言
たげん [0] 【多言】 (名)スル
口数の多いこと。多くものを言うこと。たごん。
⇔寡言
「―を要しない」「喋々―すること勿れ/世路日記(香水)」
多言
たごん [0] 【多言】
「たげん(多言)」に同じ。
多読
たどく【多読】
extensive reading.〜する read much[widely].‖多読家 an extensive[a well-read]reader.
多読
たどく [0] 【多読】 (名)スル
本をたくさん読むこと。
多調性
たちょうせい タテウ― [0] 【多調性】
〔音〕 異なった調を同時に重ねて用いること。現代音楽に好んで用いられる。多調。
多謝
たしゃ [1] 【多謝】 (名)スル
(1)深く感謝すること。「御厚情を―する」
(2)深くわびること。「妄評―」
多識
たしき [0] 【多識】
知識の豊富なこと。博識。「博覧で,―で/青春(風葉)」
多賀
たが 【多賀】
滋賀県中東部,犬上郡の町。鈴鹿山脈の西麓にある。多賀大社の鳥居前町として発展。
多賀城
たがじょう 【多賀城】
(1)奈良時代,東北地方に対する律令制支配の拠点として現在の宮城県多賀城市市川に築かれた城柵。陸奥国府,陸奥・出羽を管轄する按察使,軍政をつかさどる鎮守府,の三種の機能を有した。城跡に日本三古碑の一である天平宝字六年の日付のある多賀城碑がある。
(2)宮城県中部の市。仙台市の北東に接する。多賀城址があり,史跡公園になっている。海軍工廠跡に電機・金属工場が立地し,近郊農業も盛ん。
多賀大社
たがたいしゃ 【多賀大社】
滋賀県多賀町にある神社。祭神は伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美の二柱。延寿の神として尊崇され,多賀講の歴史も古い。多賀神社。
→多賀祭
多賀杓子
たがじゃくし [3] 【多賀杓子】
滋賀県の多賀大社で,お守りとして授ける柄の曲がった木製の杓子。御(オ)多賀杓子。
多賀祭
たがまつり 【多賀祭】
滋賀県多賀町の多賀大社で四月二二日に行われる例大祭。鎌倉時代以来の遺風を伝え,飾り馬・神輿などの豪華な行列が出る。馬頭人(バトウニン)祭。
多趣
たしゅ [1] 【多趣】
趣に富むこと。風情のあること。
多趣味
たしゅみ [2] 【多趣味】 (名・形動)
趣味の多い・こと(さま)。「―な人」
多足
たそく [0] 【多足】
(1)足の数の多いこと。
(2)不足を補うもの。補い。たしまえ。たし。「是れからは給事なりともして,母親の―にはならずとも責めて我口だけは/浮雲(四迷)」
多足類
たそくるい【多足類(の動物)】
《動》the myriapoda (a myriapod).
多足類
たそくるい [3] 【多足類】
ムカデやヤスデなど,多数の脚をもつ節足動物の総称。分類上はムカデ類は唇脚類,ヤスデ類は倍脚類に類別する。
多辺形
たへんけい【多辺形】
a polygon.→英和
〜の polygonal;multilateral.→英和
多辺形
たへんけい [2][0] 【多辺形】
⇒多角形(タカクケイ)
多選
たせん [0] 【多選】
選挙で,同じ人が何回も選出されること。
多部門分析
たぶもんぶんせき [5] 【多部門分析】
⇒産業連関分析(サンギヨウレンカンブンセキ)
多酵素複合体
たこうそふくごうたい タカウソフクガフタイ [2][0] 【多酵素複合体】
生体内で一連の反応に関与している酵素が,特定の配置で一定数集まり,機能している集合体。多酵素系。
多重
たじゅう [0] 【多重】
多く重なり合っていること。
多重人格
たじゅうじんかく [4] 【多重人格】
一人の人が,相互に独立で矛盾した複数の人格傾向を有すること。
多重処理
たじゅうしょり [4] 【多重処理】
一つのコンピューター-システムで,同時に複数のプログラムを実行すること。時分割方式で行う見かけ上のものと,複数の CPU を用いる並列方式とがある。
多重塔
たじゅうとう [0] 【多重塔】
仏塔などで,三重・五重に屋根の重なっている塔。多層塔。
多重放送
たじゅうほうそう [4] 【多重放送】
テレビ電波のすき間を利用して主音声と異なる音声を送ったり,走査線のすき間を利用して文字放送を行なったりすること。
多重放送
たじゅう【多重放送】
multiplex broadcasting.
多重星
たじゅうせい [0] 【多重星】
天球上,きわめて接近した位置に重なって見える二個以上の星。
多重通信
たじゅうつうしん [4] 【多重通信】
一つの回線で,複数の信号を伝送する方式。搬送波の帯域を分割してそれぞれに別の信号を乗せる周波数分割方式と,複数の信号を重ねる時分割方式とがある。マルチチャンネル。
多量
たりょう [0] 【多量】 (名・形動)[文]ナリ
量が多い・こと(さま)。
⇔少量
「―の救援物資」「出血―」
多量の
たりょう【多量の】
much;→英和
a lot of;plenty of;a large quantity of;a great deal of.〜に abundantly;→英和
in great quantities.
多鈕細文鏡
たちゅうさいもんきょう タチウサイモンキヤウ [0] 【多鈕細文鏡】
中国の古代鏡の一。二〜三個の帯状の鈕が縁寄りにつけられ,背面に細い線で鋸歯(キヨシ)文様のある円鏡。日本では北九州の弥生時代の墳墓から出土。
多難
たなん [0][1] 【多難】 (名・形動)[文]ナリ
困難や災難の多い・こと(さま)。「前途―」「―な一年だった」
多難な
たなん【多難な】
full of difficulties.
多雨
たう [1] 【多雨】
雨が多く降ること。雨量が多いこと。
多面
ためん [0] 【多面】
(1)多くの平面。
(2)多くの方面。「―にわたって活躍する」
多面体
ためんたい [0] 【多面体】
四つ以上の多角形より成る面で囲まれた立体。面の数により四面体・五面体…と呼ぶ。
多面性
ためんせい [0] 【多面性】
各方面にわたる性質。
多面的
ためん【多面的】
many-sided.多面体 a polyhedron.→英和
多面的
ためんてき [0] 【多面的】 (形動)
多くの面にわたるさま。
⇔一面的
「―な活動」
多面角
ためんかく [2] 【多面角】
同一平面上にないいくつかの角が頂点を共有し,隣の角と辺を共有してできている立体図形。
→立体角
多音節の
たおんせつ【多音節の】
《音声》polysyllabic.
多項定理
たこうていり タカウ― [4] 【多項定理】
三項以上の式の累乗を展開した式を与える定理。
多項式
たこうしき タカウ― [2] 【多項式】
単項式の代数和となっている式。
⇔単項式
多項式
たこうしき【多項式】
《数》a polynomial expression.
多頭
たとう [0] 【多頭】
(1)家畜・家禽(カキン)などの数が多いこと。「―飼育」
(2)一つの体に頭が多くあること。
多頭政治
たとうせいじ [4] 【多頭政治】
複数の指導者により行われる政治。古代ローマの三頭政治など。
多頭石斧
たとうせきふ [4] 【多頭石斧】
輪状の切り込みが入る三〜八個の石斧の突出部が連なる磨製石器。環状石斧から発達し,東日本の縄文晩期にみられる。
多額
たがく [0] 【多額】
金額などの多いこと。高額。
⇔小額
多額の
たがく【多額の】
large;→英和
a large sum[amount]of;considerable.→英和
多額納税者 an upper bracket taxpayer.
多額納税者議員
たがくのうぜいしゃぎいん [9] 【多額納税者議員】
旧憲法下の貴族院における勅任議員の一。各都道府県ごとに,直接国税の多額納入者のうち満三〇歳以上の男子の中から互選された者が勅任された。任期七年。
多食
たしょく [0] 【多食】 (名)スル
他に比べて多く食べること。「肉類を―する」
多食性
たしょくせい [0] 【多食性】
(単食性に対して)多種類の生物を食物とする食性。
夜
よ【夜】
a night;→英和
an evening.→英和
〜に at night;on the night <of the tenth> ;in the evening.〜が明ける It dawns./Day breaks[dawns].〜が更ける It gets late.〜が更けるまで till late at night.〜を明かす pass a night;→英和
sit[stay]up all night (徹夜).
夜
よ [1] 【夜】
日没から日の出までの間。太陽が沈んでいて暗い間。よる。「―があける」「―がふける」
→夜の目
夜
よる【夜】
night.→英和
〜に at[by]night;in the evening[night (夜中)].→英和
〜遅くまで <work> till late at night.→英和
〜にならないうちに before dark.〜も昼も day and night.→英和
〜型の人 a night person[owl].
夜
よる [1] 【夜】
日没から日の出までの時間。太陽が沈んで,あたりが暗くなっている間。夜間。よ。
⇔昼
夜さ
よさ 【夜さ】
よる。よ。夜さり。「―来いといふ字を,金紗で縫はせ/浄瑠璃・五十年忌(下)」
夜さり
よさり [1] 【夜さり】
〔「さり」は,来る,近づくの意を表す動詞「去る」の連用形から〕
夜になったころ。夜分。特に,今夜・今晩の意を表すこともある。副詞的にも用いられる。ようさり。「時雨(シグ)れた―は/歌行灯(鏡花)」「さらに,―この寮(ツカサ)にまうで来(コ)とのたまひて/竹取」
夜さり
ようさり 【夜さり】
〔「よさり」の転〕
夜。また,夕方。「―行きて見るに/平中 38」
夜さりつ方
よさりつかた 【夜さりつ方】
夜になるころ。夕方。ようさりつかた。「―になりぬれば,大宮に御湯殿まゐる/宇津保(蔵開上)」
夜さりつ方
ようさりつかた 【夜さりつ方】
夜がやってきた時分。夕方。「―,二条院へわたり給はむとて/源氏(若菜下)」
夜さり方
ようさりかた 【夜さり方】
「よさりつかた」に同じ。「―,こと蔵人してきこえ給ふ/宇津保(国譲下)」
夜っぴて
よっぴて [0][3] 【夜っぴて】 (副)
〔「よっぴとい」の転〕
一晩中。終夜。「僕は昨夜(ユウベ)は―寝はしない/金色夜叉(紅葉)」
夜っぴとい
よっぴとい 【夜っぴとい】 (副)
〔「夜一夜(ヨヒトヨ)」の転〕
一晩中。よっぴて。よっぴとよ。「まだ夜は随分長いからの,―口説(クゼツ)をしての/洒落本・南閨雑話」
夜つ尿
よつばり 【夜つ尿】
寝小便。「―ヲスル/日葡」
夜なべ
よなべ [0] 【夜なべ】 (名)スル
夜間に仕事をすること。また,その仕事。夜業。夜仕事。[季]秋。《―しにとん��あがる二階かな/森川暁水》
夜なべする
よなべ【夜なべする】
work at night.
夜な夜な
よなよな [0][1] 【夜な夜な】 (副)
毎夜毎夜。夜ごと。
⇔朝な朝な
「―幽霊が出るといううわさのある廃屋」
夜な夜な
よなよな【夜な夜な】
⇒夜毎(よごと).
夜の女
よるのおんな [1][1][3] 【夜の女】
夜,街角で客を求め売春を行う女。売春婦。街娼。
夜の寝覚
よるのねざめ 【夜の寝覚】
物語。五巻または三巻。菅原孝標女(スガワラノタカスエノムスメ)作と伝えるが未詳。一一世紀後半の成立。中君と中納言の数奇な恋愛を描き,細かい心理描写に特色がある。源氏物語の影響が強い。現存本は欠巻がある。夜半(ヨワ)の寝覚。寝覚。
夜の物
よるのもの [1] 【夜の物】
寝るとき用いる,夜着・寝具など。
夜の目
よのめ 【夜の目】
よるの目。夜,眠る目。
夜の秋
よるのあき [1] 【夜の秋】
夏も終わりの頃の,なんとなく秋めいた感じのする夜。[季]夏。
夜の蝶
よるのちょう [1][1][1] 【夜の蝶】
〔そのはなやかさから〕
バー・キャバレーなどで接客する女性。ホステス。
夜の賛歌
よるのさんか 【夜の賛歌】
〔原題 (ドイツ) Hymnen an die Nacht〕
ノバーリスの抒情詩集。1800年刊。夭折(ヨウセツ)した恋人ゾフィーへの思慕の念を神秘的な夜へのあこがれとして歌い,死を生の真の故郷として礼賛する。ドイツ-ロマン派の代表的詩集。
夜の鶴
よるのつる [1] 【夜の鶴】
〔「夜鶴(ヤカク)」の訓読み〕
夜半に鳴く鶴。子を思う親の愛をたとえていう語。「焼け野の雉(キギス)―」「子を悲しみて猿(マシラ)なく,夜半の鵺(ヌエ)鳥―/浄瑠璃・嫗山姥」
夜は深々と更けてゆく
しんしん【夜は深々と更けてゆく】
The night is getting far advanced.雪が〜と降る The snow is falling thick and fast.
夜もすがら
よもすがら【夜もすがら】
⇒夜通し.
夜一夜
よひとよ [3] 【夜一夜】
夜どおし。終夜。よっぴて。よっぴいて。「―遠雷のやうに轟いて居た浪の音も/彷徨(潤一郎)」
夜上がり
よあがり [2] 【夜上(が)り】
夜のうちに雨があがること。「―の空は殊更朗(ホガラカ)に/多情多恨(紅葉)」
夜上り
よあがり [2] 【夜上(が)り】
夜のうちに雨があがること。「―の空は殊更朗(ホガラカ)に/多情多恨(紅葉)」
夜並べて
よならべて 【夜並べて】 (副)
毎夜。「―君を来ませとちはやぶる神の社を祈(ノ)まぬ日はなし/万葉 2660」
夜中
よなか [3] 【夜中】
夜のなかば。夜ふけ。夜間。
夜中
よじゅう [0] 【夜中】
一晩中。終夜。よもすがら。
夜中
やちゅう [1][0] 【夜中】
夜の間。夜分。よる。
夜中に
よなか【夜中に】
in the middle of the night;→英和
at midnight.
夜中遊行
やちゅうゆうこう [4] 【夜中遊行】
夢遊病。
夜久貝
やくがい 【夜久貝・屋久貝】
「夜光貝(ヤコウガイ)」に同じ。「はてには―といふものして飲みて立つ/枕草子 142」
夜交ぜ
よまぜ 【夜交ぜ】
一夜おき。隔夜。「―に見えむ君は頼まじ/古今六帖 5」
夜仕事
よしごと [2] 【夜仕事】
夜にする仕事。夜なべ。
夜会
やかい【夜会】
<give> an evening party.夜会服 evening dress (男女を問わず);an evening dress (女性用);a dress suit (男性用).
夜会
やかい [0] 【夜会】
(1)夜間に行われる会合。特に,西洋風の舞踏会。
(2)「夜会巻き」の略。「頭髪(カミ)は―に結び/魔風恋風(天外)」
夜会巻
やかいまき [0] 【夜会巻(き)】
明治大正時代に流行した,婦人の洋風髪形。束髪の一種。後頭部から頭頂に,長く高く巻き上げるもの。夜会結び。
夜会巻き[図]
夜会巻き
やかいまき [0] 【夜会巻(き)】
明治大正時代に流行した,婦人の洋風髪形。束髪の一種。後頭部から頭頂に,長く高く巻き上げるもの。夜会結び。
夜会巻き[図]
夜会服
やかいふく [2] 【夜会服】
夜間の晩餐会・舞踏会などに着る正式の礼服。男子は燕尾服(エンビフク),女子はイブニング-ドレス。
夜会結び
やかいむすび [4] 【夜会結び】
「夜会巻き」に同じ。
夜伽
よとぎ [0][3] 【夜伽】 (名)スル
(1)病人の看護,主君の警備などのために夜通し寝ずに側に付き添うこと。
(2)女が男と共に寝て相手をすること。
(3)お通夜(ツヤ)などで夜通し起きていること。また,通夜。
夜働き
よばたらき [2] 【夜働き】 (名)スル
(1)夜中に働くこと。また,その仕事。よなべ。
(2)夜,盗みをすること。夜盗。「盗人(ヌスツト)の種は尽きざる七里が浜,その白浪の―/歌舞伎・青砥稿」
(3)夜の戦闘。夜戦。[日葡]
夜光
やこう [0] 【夜光】
(1)暗い所で光るようになっていること。
(2)夜間の大気光。
→夜天光
(3)「夜光の璧(タマ)」の略。
夜光の杯
やこうのはい [5] 【夜光の杯】
夜光の璧などで作られた杯。また,立派な杯。
夜光の璧
やこうのたま [6] 【夜光の璧】
〔述異記〕
昔中国で,暗夜でも光り輝くといわれた名玉。
夜光塗料
やこうとりょう [4] 【夜光塗料】
⇒発光塗料(ハツコウトリヨウ)
夜光時計
やこうどけい [4] 【夜光時計】
暗い所でも時間がわかるように,両針と文字盤の文字に発光塗料を塗ってある時計。
夜光虫
やこう【夜光虫】
a noctiluca.夜光時計 a glow watch.夜光塗料 luminous paint.
夜光虫
やこうちゅう [0][2] 【夜光虫】
原生動物渦鞭毛虫目の有色鞭毛虫の一種。単細胞で,太く長い一本の触手をもち,中央部が陥入して口となる。直径1〜2ミリメートル。暖海にプランクトンとして生活する。刺激を受けると青白く発光する。夏に異常増殖して赤潮を引き起こし,魚介類に被害を与えることがある。[季]夏。《船は今対馬にそひぬ―/虚子》
夜光虫[図]
夜光貝
やこうがい [2] 【夜光貝】
海産の巻貝。殻高約18センチメートル,殻径約20センチメートル。サザエに似るが,大形で殻にとげがない。殻表は緑褐色の地に黒褐色と淡黄色の斑紋がある。肉は食用。貝殻は螺鈿(ラデン)や貝細工に用いる。奄美諸島以南の熱帯海域に分布。青貝(アオガイ)。夜久貝。
〔「屋久貝(ヤクガイ)」から転じた名で,光ることはない〕
夜光雲
やこううん [2] 【夜光雲】
南北の高緯度地帯で夏季の薄明時に見られる輝きを帯びた雲。高度80〜85キロメートル付近に出現。極微小の氷晶から成る。
夜具
やぐ [1] 【夜具】
寝る時用いる用具。布団や毛布など。寝具。
夜具
やぐ【夜具】
bedclothes;→英和
a quilt (掛ぶとん).→英和
夜冷え
よびえ [0] 【夜冷え】
(秋口に)夜,気温が急に下がって冷えこむこと。
夜凪
よなぎ [0] 【夜凪】
夜,風がやんで海が穏やかになること。
夜分
やぶん【夜分】
⇒夜.
夜分
やぶん [1] 【夜分】
(1)夜。夜間。「―におじゃまして恐縮です」
(2)連歌・俳諧で,夜のものと定められたことば。「宵・闇・暗き」など。夜分の詞。
夜前
やぜん [0][1] 【夜前】
きのうの夜。昨晩。「―の雨」
夜勤
やきん【夜勤】
<be on> night duty; <work on> the nightshift (昼夜交替の).夜勤手当 a nightwork allowance.
夜勤
やきん [0] 【夜勤】
夜間に勤務すること。
夜勤手当
やきんてあて [4] 【夜勤手当】
正規の勤務時間として夜間に勤務することが命じられた場合に支払われる手当。夜間勤務手当。
夜半
よわ [1] 【夜半】
よる。よなか。「―の雨」
夜半
やはん【夜半】
⇒夜中(よなか).
夜半
やはん [0][1] 【夜半】
よなか。「―の雨」
夜半の寝覚
よわのねざめ ヨハノネザメ 【夜半の寝覚】
「夜の寝覚」の別名。「更級日記」の奥書にみえる。
夜半の嵐
よわのあらし ヨハ― 【夜半の嵐】 (連語)
(1)夜ふく嵐。
(2)〔親鸞上人の歌「明日ありと思ふ心のあだ桜夜半に嵐の吹かぬものかは」(親鸞上人絵詞伝)から〕
思いがけず起こる出来事のたとえ。また,明日のことは頼みにならない,人生は無常であることのたとえ。
夜半の月
よわ【夜半の月】
a midnight moon.
夜半亭
やはんてい 【夜半亭】
江戸中期の俳人,早野巴人の別号。号名は門人が継ぎ二世は与謝蕪村,三世は高井几董。
夜半楽
やはんらく 【夜半楽】
雅楽の一。平調の唐楽。舞はない。
夜参り
よまいり [2] 【夜参り】
夜,社寺にお参りすること。
夜叉
やしゃ【夜叉】
a female devil[demon].
夜叉
やしゃ 【夜叉】
〔梵 yakṣa〕
もと,インドで人を害する悪鬼。仏教では毘沙門天(ビシヤモンテン)の眷属で北方を守護する鬼神。八部衆の一。薬叉。
夜叉五倍子
やしゃぶし [0] 【夜叉五倍子】
カバノキ科の落葉小高木。山地に生える。葉は狭卵形で鋸歯があり,葉脈が目立つ。早春,開花,雄花穂は黄褐色で尾状に下垂する。果穂は松傘状で,二個ずつつく。ミネバリ。
夜叉柄杓
やしゃびしゃく [3] 【夜叉柄杓】
ユキノシタ科の落葉小低木。深山の老樹に着生。高さ約30センチメートル。葉は円心形で浅裂。雌雄異株。春,淡緑色の小花を開く。果実は楕円形で緑色に熟し,腺毛が密生。盆栽にする。天梅。テンノウメ。
夜叉神峠
やしゃじんとうげ 【夜叉神峠】
山梨県西部の峠。鳳凰(ホウオウ)三山への縦走路。南アルプスの展望が良い。
夜咄
よばなし [2] 【夜話・夜咄】
(1)夜,話をすること。また,その話。夜話(ヤワ)。
(2)午後六時ごろから開かれる茶の会。夜話の茶事。
夜営
やえい [0] 【夜営】 (名)スル
夜,野外に陣営を張ること。また,その陣営。
夜回り
よまわり [2] 【夜回り】 (名)スル
火災や盗難などを警戒して,夜,巡回すること。また,その人。[季]冬。
夜夜
よよ [1] 【夜夜】
毎晩。よなよな。「―枕にする肱(ヒジ)には涙の滴(シタタ)ること多かりき/浮城物語(竜渓)」
夜夜中
よるよなか [1] 【夜夜中】
〔「夜中」を強めた語〕
夜ふけ。真夜中。「―に人の家を訪問する」
夜天
やてん [0] 【夜天】
よぞら。夜の空。
夜天光
やてんこう [2] 【夜天光】
月のない晴れた夜空のうす明かり。100キロメートル前後の高層大気中の酸素原子やナトリウムなどが発光するための現象。昼間でも発光している。星明かり。黄道光・星野光・大気光の三成分からなる。
夜学
やがく [0] 【夜学】
(1)夜間に授業をする学校。学校の夜間部。夜学校。「―に通う」
(2)夜間に勉学すること。[季]秋。
夜学に通う
やがく【夜学に通う】
attend a night school[class];go to night school.
夜学校
やがっこう [2] 【夜学校】
「夜学{(1)}」に同じ。
夜宮
よみや [1] 【夜宮・宵宮】
祭りの日の前夜のこと。かつては,この夜が祭りの中心の時であった。宵祭り。よいみや。夜宮祭り。[季]夏。
夜宮祭
よみやまつり [4] 【夜宮祭(り)】
「夜宮」に同じ。
夜宮祭り
よみやまつり [4] 【夜宮祭(り)】
「夜宮」に同じ。
夜宴
やえん [0] 【夜宴】
夜の宴会。
夜寒
よさむ [0] 【夜寒】
夜の寒さ。特に,秋の終わり頃,夜になって寒さを強く感じること。[季]秋。《あはれ子の―の床の引けば寄る/中村汀女》
夜寒
よさむ【夜寒】
a cold night.
夜寝
よい 【夜寝】
夜,寝ること。「君を思ふと―も寝なくに/万葉 831」
夜尿
よばり 【夜尿】
寝小便。「今夜は冷えて,―つかまつりて/咄本・醒睡笑」
夜尿症
やにょうしょう【夜尿症】
bed-wetting;enuresis.
夜尿症
やにょうしょう ヤネウシヤウ [0][2] 【夜尿症】
排尿の抑制調節機能が完成するおよそ四歳以上の年齢になっても,夜間睡眠中無意識に尿を漏らす状態。
夜居
よい 【夜居】
加持・祈祷(キトウ)などのため,僧が一晩中そばに詰めていること。「しるしあらむ僧もがな。なにがし僧都―にさぶらはすべかりける/源氏(宿木)」
夜嵐
よあらし [2] 【夜嵐】
夜に吹くひどい風。
夜席
よるせき [0] 【夜席】
寄席で,夜の部の興行。
⇔昼席
夜床
よどこ 【夜床】
夜寝る床。寝床。「ぬばたまの―も荒るらむ/万葉 194」
夜店
よみせ [0] 【夜店・夜見世】
(1)縁日などの夜,路傍に屋台を設け,また路上に商品を並べて売る店。[季]夏。「―が出る」
(2)遊里で,夜に見世{(2)}を張ること。また,その見世。
夜店
よみせ【夜店(を張る)】
(open) a night stall.
夜座
やざ [1] 【夜座】
(1)〔仏〕 禅宗の道場で,日没頃に行う座禅。
(2)深夜,修行者が各自行う座禅。
夜想曲
やそうきょく ヤサウ― [2] 【夜想曲】
⇒ノクターン
夜想曲
やそうきょく【夜想曲】
a nocturne.→英和
夜戦
やせん [0][1] 【夜戦】
夜に行われる戦い。夜間の戦闘。
夜戸出
よとで 【夜戸出】
夜,家の外へ出ること。
⇔朝戸出
「我妹子(ワギモコ)が―の姿見てしより/万葉 2950」
夜振り
よぶり [1] 【夜振り】
夜間,たいまつなどをともして魚をとること。火振(ヒブ)り。[季]夏。《静かにも近づく火ある―かな/清原枴童》
夜摩
やま 【夜摩】
〔梵 Yama〕
⇒夜摩天(ヤマテン)
夜摩天
やまてん 【夜摩天】
〔梵 Yama〕
六欲天の下から三番目の天。この世界では,感覚の快楽が与えられる。寿命が二千年で,その一昼夜は人間界の二百年に相当するという。夜摩。焔魔天。第三焔天。
夜攻め
よぜめ [3][0] 【夜攻め】
夜,攻めること。夜襲(ヤシユウ)。[日葡]
夜明かし
よあかし [2][0] 【夜明かし】 (名)スル
朝まで寝ずに起きていること。一晩中起きていること。徹夜。「―してレポートを書き上げる」
夜明かしする
よあかし【夜明かしする】
⇒徹夜.
夜明け
よあけ [3] 【夜明け】
(1)夜が明けること。太陽がのぼる頃。明け方。「―前」
(2)太陽の中心が地平線下七度二一分四〇秒にある時刻。明け六つ。
→日暮れ(2)
(3)新しい時代や事物が始まろうとする時。「新日本の―」
夜明けに
よあけ【夜明け(前)に】
at (before) dawn[daybreak].
夜明けの明星
よあけのみょうじょう 【夜明けの明星】
「明けの明星」に同じ。
夜明け前
よあけまえ 【夜明け前】
小説。島崎藤村作。1929(昭和4)〜35年「中央公論」に発表。近代日本黎明期に木曾山中の旧家に生きた作者の父の悲劇を通して,維新の理想と現実を描いた長編歴史小説。
夜明け方
よあけがた [0] 【夜明け方】
夜が明けようとする頃。あけがた。
夜明け烏
よあけがらす 【夜明け烏】
夜が明ける頃に鳴く烏。あけがらす。「柴の戸に―や初しぐれ/曾波可理」
夜昼
よるひる [1] 【夜昼】
(1)夜と昼。「―の別を忘れる」
(2)夜も昼も。あけくれ。日夜。「―休まず急ぐ」
夜晒し
よざらし [2] 【夜晒し】
夜,家の外において,風や雨にあてたままにしておくこと。また,その物。
夜景
やけい [0] 【夜景】
夜の景色。「百万ドルの―」
夜景
やけい【夜景】
a night view[scene].
夜暗
やあん [1] 【夜暗】
夜のやみ。「―に乗じて忍び込む」
夜曲
やきょく [1] 【夜曲】
⇒セレナーデ
夜曲
やきょく【夜曲】
《楽》a nocturne.→英和
夜更かし
よふかし [3][2] 【夜更かし】 (名)スル
夜遅くまで起きていること。「小説を読んで―する」
夜更かしする
よふかし【夜更かしする】
sit[stay]up late at night.
夜更け
よふけ [3] 【夜更け】
夜も非常に遅くなった時。深夜。
夜更けさふけ
よふけさふけ 【夜更けさふけ】
〔「さふけ」は語呂合わせに添えたもの〕
「夜更け」を強めて言う語。「―までいい気になつてしやれてるが/滑稽本・浮世風呂 3」
夜更けに
よふけ【夜更けに】
late at night.
夜来
やらい [0][1] 【夜来】
昨夜以来。「―の雨」
夜来
よごろ 【夜頃・夜来】
(1)幾夜かの夜。数夜。「空も空月も―の月なれど/散木奇歌集」
(2)夜のあいだ。「さみだれの頃,―物がたりなどしてあかすを/顕綱集」
夜来香
イエライシャン [3] 【夜来香】
〔中国語〕
植物チューベローズを日本で俗に呼ぶ語。
夜桜
よざくら【夜桜】
<go to see> the cherry blossoms in the evening.→英和
夜桜
よざくら [2] 【夜桜】
夜の桜の花。夜,観賞する桜の花。[季]春。「―見物」
夜桜塗
よざくらぬり [0] 【夜桜塗(り)】
漆塗りの技法の一。黒地に黒色の桜がかすかに浮かんで見えるように仕上げたもの。棗(ナツメ)などに多い。
夜桜塗り
よざくらぬり [0] 【夜桜塗(り)】
漆塗りの技法の一。黒地に黒色の桜がかすかに浮かんで見えるように仕上げたもの。棗(ナツメ)などに多い。
夜業
やぎょう [0] 【夜業】 (名)スル
夜,仕事をすること。また,その仕事。夜なべ。夜(ヨ)仕事。[季]秋。
夜標
やひょう [0] 【夜標】
点灯装置のある航路標識。
夜歩き
よあるき [2] 【夜歩き】 (名)スル
夜,外出すること。夜,遊び歩くこと。
夜歩きする
よあるき【夜歩きする】
go out at night.
夜殿
よどの 【夜殿】
夜,寝る家。寝所。ねや。「―に寝て侍りけるわらはべも/枕草子 314」
夜毎
よごと [1][0] 【夜毎】
毎夜。毎晩。よなよな。
夜毎に
よごと【夜毎に】
every night;night after night.
夜気
やき [1] 【夜気】
(1)夜の冷たい空気。「戸外の―に当たる」
(2)夜の気配。「―がせまる」
夜汽車
よぎしゃ [1] 【夜汽車】
夜,走る汽車。夜行の汽車。夜行列車。
夜汽車
よぎしゃ【夜汽車】
a night train.
夜泊
やはく [0] 【夜泊】 (名)スル
夜,舟を停泊させること。また,夜,舟の中で泊まること。
夜泊まり
よどまり [2] 【夜泊(ま)り】 (名)スル
(1)船が,夜,錨(イカリ)を降ろしてとまること。やはく。
(2)外泊すること。「男の―するをもかまはぬものぢや/浮世草子・一代女 3」
夜泊り
よどまり [2] 【夜泊(ま)り】 (名)スル
(1)船が,夜,錨(イカリ)を降ろしてとまること。やはく。
(2)外泊すること。「男の―するをもかまはぬものぢや/浮世草子・一代女 3」
夜泣き
よなき [0][3] 【夜泣き】 (名)スル
夜,赤ん坊や幼い子供が泣くこと。子供の神経質,親の過保護,興奮・病気などが背景にあり,毎夜くせのように続くことが多い。
夜泣きする
よなき【夜泣きする】
cry at night.夜泣きそば a soba[noodle]hawker at night.
夜泣き石
よなきいし [3] 【夜泣き石】
夜になると泣き声を発するという伝承のある石。動かすと泣き出すとか,子供の夜泣きを鎮めるのに効き目があるなどともいう。小夜中山(サヤノナカヤマ)のものは有名。
夜涼
やりょう [0] 【夜涼】
(1)夏の夜の涼気。[季]夏。
(2)夏の夜,暑気を避けて涼むこと。夜の納涼。夜涼み。
夜涼み
よすずみ [2] 【夜涼み】
夜の涼み。夜の納涼。[季]夏。
夜深
よぶか 【夜深】 (名・形動ナリ)
夜がとっぷりと更けている・こと(さま)。「まだ―な,ここもとは不案内な,よあけてまゐらう/狂言・磁石」
夜深き鳥
夜深き鳥
夜ふけに鳴く鶏。また,一番鶏。「このほどの事ども細やかに聞え給ふに―も鳴きぬ/徒然 104」
夜深し
よふか・し 【夜深し】 (形ク)
夜が深い。深夜である。「―・きも知らず顔にいそぎいで給ふ/源氏(若菜上)」
夜漏
やろう 【夜漏】
夜の時刻をはかる水時計。また,夜の時間。「期せず―の初めて分れて後/和漢朗詠(夏)」
夜潮
よじお 【夜潮】
夜満ちてくる潮。夜の潮。
〔日葡〕
夜濯ぎ
よすすぎ [2] 【夜濯ぎ】
盛夏,暑さを避けて夜になってからする洗濯。[季]夏。《―にありあふものをまとひけり/森川暁水》
夜烏
よがらす [2] 【夜烏】
(1)夜に鳴く烏。
(2)ゴイサギの別称。
夜焚き
よたき [1] 【夜焚き】
〔篝火(カガリビ)をたいたのでいう〕
暗夜,集魚灯に寄ってきた魚をとる漁法。よだき。[季]夏。
夜爪
よづめ [1] 【夜爪】
夜に爪を切ること。親の死に目に会えないなどといって忌まれる。
夜番
やばん [1] 【夜番】
夜,火災や盗難の警戒のために起きていること。また,その人。よばん。
夜番
よばん [1] 【夜番】
(1)夜,寝ずに番をすること,また,その人。
(2)冬季,火の用心のためにする夜回り。やばん。[季]冬。
夜番
よばん【夜番】
<keep> night watch;a night watchman (人).
夜発
やほち [0] 【夜発】
「やほつ(夜発)」に同じ。
夜発
やほつ [1] 【夜発】
夜,辻に立って客を引く,最下級の私娼。やほち。「隠売女(ジゴク)―をする徒は/安愚楽鍋(魯文)」
夜盗
よとう [0] 【夜盗】
夜,盗みをする者。やとう。「山賊―の盗人ら/謡曲・熊坂」
夜盗
やとう【夜盗】
a burglar.→英和
夜盗
やとう [0] 【夜盗】
夜,物を盗むこと。また,その人。
夜盗虫
やとうむし [2] 【夜盗虫】
⇒よとうむし(夜盗虫)
夜盗虫
よとうむし [2] 【夜盗虫】
ヤガ科のガの幼虫の俗称。一般に黒っぽい中形の芋虫。昼間は土中に隠れ,夜出て野菜や豆類・ウリ類などを食害する。農作物の大害虫。根切り虫。ヤトウムシ。
夜盗虫
よとうむし【夜盗虫】
an armyworm.→英和
夜盗蛾
やとうが [2] 【夜盗蛾】
⇒よとうが(夜盗蛾)
夜盗蛾
よとうが [2] 【夜盗蛾】
(1)鱗翅目ヤガ科のガ。開張45ミリメートル内外。前ばねは灰褐色で黒色の鱗毛が密生し,黒色の細線や白色の斑紋がある。春・秋二回発生。幼虫はヨトウムシで,野菜の大害虫。
(2){(1)}の近縁のガの総称。イネヨトウ・アワヨトウなど。幼虫はすべてヨトウムシと呼ばれ,野菜の大害虫。ヤトウガ。
夜目
よめ [1] 【夜目】
夜,暗い中で見ること。また,夜暗い中で物を見る目の能力。「―にもそれとわかる」「―がきく」
→夜目遠目(トオメ)
夜目にも明るい
よめ【夜目にも明るい】
be clearly seen even in the dark.→英和
夜目遠目
よめとおめ [1] 【夜目遠目】
夜見ることと遠くから見ること。
夜盲症
やもうしょう ヤマウシヤウ [0][2] 【夜盲症】
網膜にある桿状体の働きが低下したため,薄暗くなると物が見えにくくなる状態。先天性の網膜疾患,後天性のビタミン A 欠乏によるものなどがある。鳥目。
夜盲症
やもうしょう【夜盲症】
nyctalopia;→英和
night blindness.
夜直
よたた 【夜直】 (副)
〔「よただ」とも〕
夜通し。終夜。「わが如くものや悲しきほととぎす時ぞともなく―鳴くらむ/古今(恋二)」
夜直
やちょく [0] 【夜直】
夜の当直。宿直。
夜着
よぎ [1] 【夜着】
夜,寝るとき上に掛けるもの。特に,綿を入れて掛け蒲団とする大形の着物をいう。かいまき。小夜着。[季]冬。《ひとり寝や幾度―の襟をかむ/来山》
夜神楽
よかぐら [2] 【夜神楽】
(1)夜間に行う神楽。宮中の御神楽は正式には夜を徹して行われ,また民俗芸能の神楽も多くは徹夜で行われるのでこう呼ばれる所が多い。
(2)芝居囃子(バヤシ)の一種。普通の神楽を静めて遠く聞かせる。神社の場の夜などに使う。
夜祭
よまつり [2] 【夜祭(り)】
夜,行う祭り。
夜祭り
よまつり [2] 【夜祭(り)】
夜,行う祭り。
夜禽
やきん [0] 【夜禽】
夜間に活動する鳥。フクロウ類・ヨタカなど。
夜稼ぎ
よかせぎ [2] 【夜稼ぎ】
(1)夜分に働くこと。
(2)夜間に盗みを働くこと。よばたらき。夜盗。
夜空
よぞら [1] 【夜空】
よるの空。「―の星」
夜空
よぞら【夜空】
a night sky.
夜窓
やそう [0] 【夜窓】
夜のまど。
夜立ち
よだち [3][0] 【夜立ち】 (名)スル
夜,旅立つこと。
夜籠め
よごめ 【夜籠め】
夜を通してすること。「もと山遠くせこ立てて―の鹿の行く方ぞなき/新撰六帖 2」
夜籠り
よごもり [2] 【夜籠り】
(1)祈願するため夜通し社寺にこもること。
(2)夜がふけること。また,その時刻。よふけ。「倉橋の山を高みか―に出で来る月の光乏(トモ)しき/万葉 290」
夜籠る
よごも・る 【夜籠る】 (動ラ四)
夜がふけている。夜がまだ明けない。「しののめにあしたの原を越えくればまだ―・れる心ちこそすれ/重之集」
夜糞峰榛
よぐそみねばり [4] 【夜糞峰榛】
カバノキ科の落葉高木。深山に生え,高さ20メートルに達する。葉は卵形。雌雄同株。春,葉に先立ち開花。雄花穂は黄褐色で尾状に長く垂れ,雌花穂は短い。果実は楕円形。枝を折ると特有の香りがある。アズサともいい,古くはこの木で弓を作った。ミズメ。
夜網
よあみ [3] 【夜網】
夜,網を打ち,または張って漁をすること。
夜聡い
よざと・い [3] 【夜聡い】 (形)[文]ク よざと・し
(1)夜中に目を覚ましやすい。めざとい。「妙子は常から人一倍―・く/細雪(潤一郎)」
(2)夜間に十分警戒をするさま。「山刀枕ちかく置て,旅人も―・うましませ/浮世草子・新可笑記 3」
夜脱け
よぬけ 【夜脱け】
夜,ひそかに脱け出すこと。夜逃げ。「揚句の果には家を空にして―ぢや/歌舞伎・韓人漢文」
夜臼式土器
ゆうすしきどき [6] 【夜臼式土器】
九州地方の縄文晩期末の突帯文土器。福岡県新宮町夜臼遺跡が標式遺跡。板付遺跡で夜臼式と水田址・炭化米・木製農具が共伴し,弥生早期とされるようになった。
夜船
よふね [1] 【夜船】
〔「よぶね」とも〕
夜間,航行する船。
夜船閑話
やせんかんわ 【夜船閑話】
仮名法語。白隠慧鶴著。一巻。1757年(宝暦7)刊。過度の修行による病気を治す方法として内観という瞑想法が紹介されている。
夜色
やしょく [1][0] 【夜色】
夜の気配。夜のけしき。
夜蛾
やが [1] 【夜蛾】
ヤガ科のガの総称。開張1センチメートル以下のものから30センチメートルに達するものまである。はねは褐色や黒みをおびた色のものが多い。一般に夜行性で灯火に寄る。幼虫は各種の植物の葉を食害し,農作物の害虫も多い。ヤガ科は鱗翅(リンシ)目中最も種類が多く,日本では約一二〇〇種が知られる。ヨトウガ・コヤガ・アケビコノハなど。
夜行
やこう【夜行(列車)】
<go by> a night train.夜行性動物 a nocturnal animal.
夜行
やこう [0] 【夜行】 (名)スル
(1)夜,活動すること。夜出て歩くこと。
→百鬼夜行(ヒヤツキヤギヨウ)
(2)「夜行列車」の略。
(3)夜回り。夜警。やぎょう。「―し,細殿などに入り臥したる/枕草子 312」
(4)夜遊び。「禅師は早(マダキ)に―好むめり,姫が心のしどけなければいとわびし/梁塵秘抄」
夜行
やぎょう 【夜行】
(1)「百鬼夜行(ヒヤツキヤギヨウ)」に同じ。また,暦で,その日にあたるとして,夜間の外出を禁じた日。「暦を見給ひければ,―にて/古本説話 51」
(2)夜出て歩くこと。夜回り。やこう。「怪しき声したる,―うちして/源氏(東屋)」
夜行列車
やこうれっしゃ [4] 【夜行列車】
夜間に運行する列車。夜行。夜汽車。
夜行性
やこうせい [0] 【夜行性】
動物の,昼間は洞穴その他のねぐらで眠ったり休息したりし,夜間に活動してえさをあさる性質。
⇔昼行性
夜衾
よぶすま [2] 【夜衾】
夜具。寝具。
夜衾草
よぶすまそう [0] 【夜衾草】
キク科の多年草。北日本の山地に生える。茎は太く,高さ約2メートル。葉は互生し,三角状矛(ホコ)形。夏から秋,茎頂に多数の頭花を円錐状につける。若芽を山菜とする。
夜襲
やしゅう [0] 【夜襲】 (名)スル
夜に敵を攻めること。夜討ち。「油断を見すまして―する」
夜襲
やしゅう【夜襲】
<make> a night attack <on> .
夜見ヶ浜
よみがはま 【夜見ヶ浜】
弓ヶ浜の別名。
夜見世
よみせ [0] 【夜店・夜見世】
(1)縁日などの夜,路傍に屋台を設け,また路上に商品を並べて売る店。[季]夏。「―が出る」
(2)遊里で,夜に見世{(2)}を張ること。また,その見世。
夜言葉
よことば [2] 【夜言葉】
忌み詞の一。かつて夜間を忌み慎むべき時間と考えて口にするのを避けた語,またその言い替え語。塩を「浪(ナミ)の花」,糊を「おひめさま」などという類。
夜討
ようち【夜討】
<make> a night attack.
夜討ち
ようち [0][3] 【夜討ち】
(1)夜,暗闇にまぎれて敵を襲うこと。夜襲。夜駆け。
⇔朝駆け
「―をかける」
(2)夜,人の家を襲う強盗。夜盗。「片山里の下種人のたてあはざるを―などにし,物とるやうは知りたり/曾我 9」
夜討ち朝駆け
ようちあさがけ [0][0] 【夜討ち朝駆け】
新聞記者などが取材のために,夜遅くまたは朝早く不意に相手の家を訪れること。
夜討曾我
ようちそが 【夜討曾我】
(1)能の一。四番目物。宮増作か。曾我兄弟が父の仇を討つため従者に形見の品を託し,富士の裾野の狩場で古屋五郎や御所五郎丸らと格闘を演じる。
(2)歌舞伎「夜討曾我狩場曙(ヨウチソガカリバノアケボノ)」の通称。時代物。河竹黙阿弥作。1881年(明治14)東京新富座初演。曾我兄弟の討ち入りを扱ったもの。
夜詰め
よづめ [3] 【夜詰め】
(1)夜間の職務のため,その場にずっと詰めていること。宿直。
(2)夜,敵を攻めること。夜襲。
夜話
やわ [1] 【夜話】
(1)夜する話。よばなし。
(2)気楽に話すような調子で書かれた書物。「音楽―」
(3)禅家で,修行のために夜話す訓話。
夜話
よばなし [2] 【夜話・夜咄】
(1)夜,話をすること。また,その話。夜話(ヤワ)。
(2)午後六時ごろから開かれる茶の会。夜話の茶事。
夜語り
よがたり 【夜語り】
夜中にする物語。夜ばなし。夜話(ヤワ)。「何をか後の―にせむ/和泉式部日記」
夜警
やけい [0] 【夜警】
夜,火災や盗難などの警備をすること。また,その人。
夜警
やけい【夜警】
night watch;a night watchman (人).〜する keep watch at night.
夜警国家
やけいこっか [4] 【夜警国家】
〔(ドイツ) Nachtwächterstaat〕
国家の任務が対外的防衛・国内治安維持など最小限の夜警的役割に限定されている国家。ラサールが自由主義国家を批判して用いた語。福祉国家・行政国家と対置される。
夜越し
よごし 【夜越し】
(1)夜を越すこと。夜どおし。「君がため―に摘める七草の/散木奇歌集」
(2)夜,山や川などを越え行くこと。「わしは今夜は―に行く/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
夜軍
よいくさ [2] 【夜軍】
夜間の戦い。夜戦。
夜込み
よごみ [0] 【夜込み】
(1)夜襲。夜討ち。「今夜四つ過ぎ時分,敵より―をし候ふとて/言継卿記」
(2)茶事七式の一。冬期に行う茶事。前夜から準備にかかり,夜明けの風情を楽しむもの。真夜中に行う流派もある。よごめ。
夜逃げ
よにげ [0][3] 【夜逃げ】 (名)スル
夜中にこっそり逃げ出して他の土地へ移ること。「破産して―した」
夜逃げする
よにげ【夜逃げする】
flee[flit,run away]by night; <英俗> shoot the moon.→英和
夜這い
よばい ヨバヒ [2] 【夜這い・婚】 (名)スル
〔「呼ばふ」の連用形から〕
男が求婚をし,女の許(モト)に通うこと。元来,男が女の所に通う婚姻形式が一般であったが,のち嫁入り婚が支配的になると次第に不道徳なものと考えられるようになり,「夜這い」などと解されるようになった。「くはし女(メ)をありと聞こしてさ―にあり立たし―にあり通はせ/古事記(上)」
夜這い星
よばいぼし ヨバヒ― 【婚星・夜這い星】
流れ星。流星(リユウセイ)。[季]秋。「星は,すばる。…―,すこしをかし/枕草子 254」
夜通し
よどおし [0] 【夜通し】 (副)
夜から朝まで。一晩中。終夜。
夜通し
よどおし【夜通し】
<stay up> all night (long);→英和
throughout the night;the whole night.
夜遊
やゆう [0] 【夜遊】
夜遊びを楽しむこと。また,その時に奏する音楽。「善哉(ゼンザイ)なれや善哉なれと,―を奏して舞ひ給ふ/謡曲・輪蔵」
夜遊の舞楽
やゆうのぶがく 【夜遊の舞楽】
夜の遊宴に演ずる舞楽。
夜遊び
よあそび [2] 【夜遊び】 (名)スル
夜,遊びに出ること。夜遅くまで遊び回ること。「―が過ぎる」
夜遊びする
よあそび【夜遊びする】
go out at night for pleasure;have the night out.
夜道
よみち [1] 【夜道】
夜間に道を行くこと。また,その道。
夜道を行く
よみち【夜道を行く】
go[travel]by night.
夜郎
やろう ヤラウ 【夜郎】
中国,漢代の西南夷の一。現在の貴州省方面に農耕集落を営んだ非漢民族。前漢の武帝が平定して郡県を置き,夜郎王などを冊封した。
夜郎自大
やろうじだい ヤラウ― [4] 【夜郎自大】
〔「史記(西南夷伝)」による。漢の強大さを知らず,自らの勢力をたのみとしていたことから〕
自分の力量を知らずに仲間の中で威張っている者。
夜釣
よづり [1] 【夜釣(り)】
夜,魚を釣ること。[季]夏。
夜釣に行く
よづり【夜釣に行く】
go fishing at[by]night.
夜釣り
よづり [1] 【夜釣(り)】
夜,魚を釣ること。[季]夏。
夜長
よなが【夜長】
a long night.
夜長
よなが [0][3] 【夜長】
夜が長いこと。秋が深まるにつれて夜が長く感じられること。[季]秋。
⇔日永
夜長し
よなが・し 【夜長し】 (形ク)
夜が長い。夜が長く感じられる。「明日の夕(ヨイ)照らむ月夜は片寄りに今夜(コヨイ)によりて―・からなむ/万葉 1072」
夜開草
やかいそう [0] 【夜開草】
ヨルガオの別名。
夜間
やかん [1][0] 【夜間】
夜の間。日没から日の出まで。
⇔昼間
「―照明」
夜間中学
やかんちゅうがく [4] 【夜間中学】
(1)中学校に設置されている夜間学級の通称。なんらかの事情で中学校の教育を受けないまま社会に出て昼間働いている人を対象として開かれている,中学校の特別課程。
(2)旧制の中等学校の夜間部。
夜間学校
やかんがっこう [4] 【夜間学校】
昼間働いている者を主な対象として夜間教授を行う学校。高等学校の定時制の課程や大学の夜間部など。夜学校。夜学。
夜間部
やかんぶ [2] 【夜間部】
高校・大学などで,夜間に授業を行う課程。定時制。二部。
夜間飛行
やかん【夜間飛行(試合)】
a night flight (game).夜間営業 <掲示> Opening at Night;Staying Open.夜間金庫[銀行の]a night safe.夜間部 the evening session <of a school> .
夜降ち
よぐたち 【夜降ち】
夜がふけること。また,その時刻。「―に寝覚めて居れば川瀬尋(ト)め/万葉 4146」
夜降つ
よぐた・つ 【夜降つ】 (動タ四)
夜がふける。夜ふけになる。「―・ちて鳴く川千鳥うべしこそ/万葉 4147」
夜陰
やいん [0] 【夜陰】
(1)夜の暗闇。「―に乗ずる」
(2)夜。夜間。「―に呼びに遣つたのに/阿部一族(鴎外)」
夜陰に乗じて
やいん【夜陰に乗じて】
under cover of darkness.
夜離る
よが・る 【夜離る】 (動ラ下二)
男が女のもとに通ってくるのが間遠になる。男女の仲が絶える。「おのづから―・るる床のさむしろは/金葉(恋上)」
夜雨
やう [1] 【夜雨】
夜に降る雨。
夜雨
やう 【夜雨】
⇒横瀬(ヨコセ)夜雨
夜雨
よさめ [0] 【夜雨】
夜に降る雨。夜の雨。
夜霧
よぎり [1] 【夜霧】
夜に出る霧。[季]秋。
夜露
よつゆ【夜露】
the (night) dew.
夜露
よつゆ [1] 【夜露】
夜間におりる露。
⇔朝露
[季]秋。
夜頃
よごろ 【夜頃・夜来】
(1)幾夜かの夜。数夜。「空も空月も―の月なれど/散木奇歌集」
(2)夜のあいだ。「さみだれの頃,―物がたりなどしてあかすを/顕綱集」
夜須礼
やすらい ヤスラヒ [3][0] 【安楽・夜須礼】
「やすらい祭り」に同じ。
夜顔
よるがお [0] 【夜顔】
ヒルガオ科の一年草。熱帯アメリカ原産。観賞用に栽培。茎はつる性で長く伸び,円心形でときに三浅裂する葉を互生。夏の夕方,アサガオに似た香りの良い白花を開き,翌朝しぼむ。夕顔。夜開草。
夜風
よかぜ [1] 【夜風】
夜に吹く風。夜の風。
夜風
よかぜ【夜風】
a night wind[breeze].
夜食
やしょく【夜食】
<have> a midnight snack[meal];supper (夕食).→英和
夜食
やしょく [0] 【夜食】
(1)夕食後,夜おそくなってからとる軽い食事。[季]秋。《板の間にひざをならべて―かな/森川暁水》
(2)〔一日三食になって,夕食が,一日二食の時代の夜食にあたることから〕
夕食のこと。
(3)夜,食べること。[日葡]
夜香木
やこうぼく ヤカウ― [2] 【夜香木】
ナス科の低木。西インド諸島原産。観賞用に温室で栽培。高さ2〜3メートル。葉は互生し,長楕円形。夏,葉腋(ヨウエキ)に白黄色の筒状花を数個ずつつけ,夜になると強い芳香を放つ。夜香花。
夜駆け
よがけ 【夜駆け】
「夜討(ヨウ)ち」に同じ。「江口三郎左衛門を大将として―せんとなりしに/常山紀談」
夜驚症
やきょうしょう ヤキヤウシヤウ [0] 【夜驚症】
小児が睡眠中に突然目ざめて怖がり,大声をあげたり泣いたりする症状。
夜鳥
やちょう [0] 【夜鳥】
(1)「夜禽(ヤキン)」に同じ。
(2)夜鳴く鳥。
夜鳴き
よなき [0][3] 【夜鳴き】
鳥などが,夜鳴くこと。
夜鳴き蕎麦
よなきそば [4] 【夜鳴き蕎麦】
「夜鷹(ヨタカ)そば」に同じ。
夜鳴き饂飩
よなきうどん [4] 【夜鳴き饂飩】
(関西で)夜間,屋台で売り歩くうどん。また,そのうどん屋。[季]冬。《―聞きつつ独り更けて行く/佐藤紅緑》
夜鶴
やかく [0] 【夜鶴】
(1)夜巣ごもりしている鶴。また,夜鳴く鶴。
(2)〔白居易「五絃弾」による〕
親の愛情の深いたとえ。夜の鶴。
夜鷹
よたか【夜鷹】
a nighthawk.→英和
夜鷹
よたか [1] 【夜鷹】
(1)ヨタカ目ヨタカ科の鳥の総称。ニュージーランドを除き世界に七十数種が分布。
(2){(1)}の一種。全長約30センチメートル。全体が地味な黒褐色で,細かい模様があり,口が大きい。低空を飛びながら昆虫類をとる。他の鳥と異なり枝と平行にとまる。アジア東部から南部に分布。日本には夏鳥として渡来し,四国以北で繁殖する。蚊吸い鳥。嫁起こし。
〔「蚊母鳥」「怪鴟」などとも書く〕
(3)江戸で,夜,路傍で客を引いた下級の売春婦。辻君(ツジギミ)。夜発(ヤホツ)。総嫁(ソウカ)。
(4)「夜鷹そば」の略。
夜鷹蕎麦
よたかそば [4] 【夜鷹蕎麦】
夜間,屋台で売り歩くそば。また,そのそば屋。夜鳴きそば。[季]冬。《みちのくの雪降る町の―/山口青邨》
→夜鳴き饂飩(ウドン)
夢
いめ 【夢】
〔上代語。「寝目(イメ)」の意〕
ゆめ。「心ゆも思へや妹が―にし見ゆる/万葉 490」
夢
ゆめ [2] 【夢】
〔「いめ」の転〕
(1)睡眠時に生じる,ある程度の一貫性をもった幻覚体験。多くの場合,視覚像で現れ,聴覚・触覚を伴うこともある。非現実的な内容である場合が多いが,夢を見ている当人には切迫した現実性を帯びている。「―を見る」「―からさめる」
(2)将来実現させたいと心の中に思い描いている願い。「少年らしい―を抱いている」「―は果てしなく広がる」
(3)現実とかけはなれた考え。実現の可能性のない空想。「宇宙旅行は―ではなくなった」「―のような話」
(4)心の迷い。迷夢。「見果てぬ―を追う」
(5)現実を離れた甘美な状態。「新婚の―の日々を送る」「太平の―をむさぼる」
(6)はかない物事。不確かな事。「―と消え去る」「―の世」
→夢に
→夢にも
夢
ゆめ【夢】
a dream;→英和
[幻想]a vision;→英和
an illusion.→英和
〜を見る dream;have a dream.〜に見る dream <of,about> ;see in a dream.〜がさめる awake from a dream;→英和
be disillusioned (迷いから).〜のような like a dream;→英和
dreamy.→英和
〜かと思う can scarcely believe one's eyes[ears].〜にも思わない little[never]expect[dream of].
夢に
ゆめに 【夢に】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って用いる)少しも。いささかも。「我身にあらむこととは―おもはで/蜻蛉(中)」
夢にも
ゆめにも [2] 【夢にも】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って用いる)少しも。全然。「―思わなかった」「そんなこととは―知らなかった」
夢の代
ゆめのしろ 【夢の代】
教訓書。一二巻。山片蟠桃著。1820年刊。著者の師中井竹山らの説に基づき,合理主義的な立場から,天文・地理などを啓蒙的に説く。
夢の島
ゆめのしま 【夢の島】
東京湾の埋め立て地の通称。1957年(昭和32)から67年まで廃棄物で埋め立てられた「一四号地」をさす。その後引き続いて埋め立てられている「一五号地」は「新夢の島」と呼ばれている。
夢の市郎兵衛
ゆめのいちろべえ 【夢の市郎兵衛】
江戸前期の侠客。放れ駒四郎兵衛の実弟。力士明石志賀之助の天覧相撲で後見人をつとめ,吉原での喧嘩仲裁の際の紫鉢巻が歌舞伎で花川戸助六の扮装となったという伝説的人物。
夢の浮き橋
ゆめのうきはし 【夢の浮き橋】
〔「玉勝間」によれば,もと,大和(現在の奈良県)の吉野川の名所である「夢の淵(ワダ)」にかけた浮き橋をいったという〕
(1)源氏物語の最後の巻名。第五四帖。宇治十帖の一。薫二八歳の夏の,出家した浮舟に対する遂げられない愛を描く。
(2)夢の中の危ない通路。夢。「春の夜の―とだえして/新古今(春上)」
(3)夢のようにはかない人生。夢のように定めない境遇。「只―浮き沈み,淵瀬をたどる心地して/太平記 18」
夢む
ゆめ・む 【夢む】 (動マ上二)
「夢見る」に同じ。「暫時(シバシ)は永久(トコシエ)の天を―・むと雖も/わかれ(独歩)」
夢中
むちゅう [0] 【夢中】 (名・形動)[文]ナリ
(1)夢の中。夢を見ている間。夢裡(ムリ)。「―に音を聞く」
(2)一つの物事に心を奪われて我を忘れる・こと(さま)。「無我―」「テレビに―になる」「火勢に追われて―で逃げる」
夢中で
むちゅう【夢中で】
(1)[ぼうぜんと]dazed(ly);in a trance.→英和
(2)[必死に] <run> like mad;frantically.→英和
(3)[熱中して]wholeheartedly.〜になる[熱中]be absorbed <in> ;forget oneself <in> ;lose one's head <over a girl> .
夢中問答
むちゅうもんどう 【夢中問答】
仏教書。三巻。夢窓疎石(ムソウソセキ)述。足利直義に対し,仏教の本質や禅の本旨などについてわかりやすく説いたもの。夢中問答集。夢中集。
夢中遊行症
むちゅうゆうこうしょう [0] 【夢中遊行症】
⇒夢遊病(ムユウビヨウ)
夢二
ゆめじ 【夢二】
⇒竹久(タケヒサ)夢二
夢人
ゆめびと 【夢人】
夢に現れた人。夢で会う恋人。「夜こそ契れ―の開けてくやしき浦島が/謡曲・海士」
夢判じ
ゆめはんじ [3] 【夢判じ】
夢判断。「夢合はせ―などとは,かんなぎ陰陽師の渡世/浄瑠璃・島原蛙合戦」
夢判断
ゆめはんだん 【夢判断】
〔原題 (ドイツ) Traumdeutung〕
心理学書。フロイト著。1900年刊。夢を,抑圧された願望の隠された表現ととらえ,自由連想法によりこれを分析・解釈する精神分析学の基本的立場を示す。
夢判断
ゆめはんだん [3] 【夢判断】
(1)見た夢によって吉凶を判断すること。夢判じ。
(2)精神分析で,見た夢を分析・解釈して,精神状態などを知る手がかりとすること。
夢判断をする
ゆめはんだん【夢判断をする】
read[interpret]a dream.→英和
夢前
ゆめさき 【夢前】
兵庫県中南部,飾磨(シカマ)郡の町。姫路市の北に接する。北部に日本三彦山の一つの雪彦(セツピコ)山がある。
夢助
ゆめすけ 【夢助】
(1)正気もなく遊興にふける者を人名めかしていう語。「色道ふたつに寝ても覚ても―とかへ名よばれて/浮世草子・一代男 1」
(2)よく眠る者,のんきな者などを人名めかしていう語。「寝れば三日も―/浄瑠璃・浦島年代記」
夢占
ゆめうら [0] 【夢占】
夢の吉凶を占うこと。夢占い。夢判じ。夢合わせ。むせん。
夢占
むせん 【夢占】
⇒ゆめうら(夢占)
夢占い
ゆめうらない [3][4] 【夢占い】
⇒ゆめうら(夢占)
夢合せ
ゆめあわせ [3] 【夢合(わ)せ】
「夢占(ユメウラ)」に同じ。
夢合わせ
ゆめあわせ [3] 【夢合(わ)せ】
「夢占(ユメウラ)」に同じ。
夢境
むきょう [0] 【夢境】
夢の世界。夢路(ユメジ)。「―をさまよう」
夢夢
ゆめゆめ [0][2] 【努努・夢夢】 (副)
〔副詞「ゆめ(努)」を重ねて強めた語〕
(1)(下に禁止の語を伴って)けっして。きっと。《努努》「―おこたってはならぬ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)ゆめにも。少しも。「―そのような考えはもたない」
(3)つとめて。精を出して。「汝,なほ,―仏を念じ奉り,法花経を受持・読誦し奉るべし/今昔 12」
夢夢し
ゆめゆめ・し 【夢夢し】 (形シク)
〔夢のようにはかない意から〕
はなはだ少しである。「煉貫水の大津酒―・しうござりますれども/浄瑠璃・反魂香」
夢寐
むび [1] 【夢寐】 (名)スル
眠って夢を見ること。眠ること。また,その間。「我をして平生―する所の仙郷に居る念をなさしめしものなれ/即興詩人(鴎外)」
夢幻
ゆめまぼろし [0][2] 【夢幻】
夢と幻。きわめてはかない物事のたとえ。「人間五十年下天の内をくらぶれば―のごとくなり/幸若・敦盛」
夢幻
むげん【夢幻】
a dream;→英和
a fantasy.→英和
〜の fantastic.
夢幻
むげん [0] 【夢幻】
(1)夢と幻。「―の境をさまよう」
(2)夢や幻のようにはかないことのたとえ。「―の世」
夢幻泡影
むげんほうよう [4] 【夢幻泡影】
〔金剛般若経〕
人生は夢や幻,泡や影のようにはかないものであるということ。
夢幻的
むげんてき [0] 【夢幻的】 (形動)
夢や幻のような感じを与えるさま。「―な絵」
夢幻能
むげんのう [2] 【夢幻能】
能の分類の一。普通,前後二場に分かれる。亡霊・神・精霊など,超自然的存在の化身(前ジテ)が旅人(ワキ)の前に現れて,人の身の上や,その地の故事を語り,自分こそはその人(神・精霊)であると述べて消え,後場で本体を現すという型の曲。多くワキの見た夢や幻という設定であるところから命名。
→現在能
夢心
ゆめごころ [3] 【夢心】
「夢心地(ユメゴコチ)」に同じ。「我輩―に怪(ケ)しからんと思つてな/社会百面相(魯庵)」
夢心地
ゆめごこち [3] 【夢心地】
夢を見ているときのような,ぼんやりした心持ち。また,うっとりとした気持ち。
夢心地で
ゆめごこち【夢心地で】
as if in a dream.→英和
夢想
むそう [0] 【夢想】 (名)スル
(1)夢の中で思うこと。また,夢に見ること。「―だにしない」
(2)夢のようなことをとりとめもなく思い浮かべること。空想。「バラ色の結婚生活を―する」
(3)夢の中に神仏のお告げがあること。
→御夢想(ゴムソウ)
(4)「無双{■二■(1)}」に同じ。
夢想
むそう【夢想】
a dream;→英和
a vision.→英和
〜する dream <of,that…> .
夢想家
むそうか [0] 【夢想家】
夢のようなとりとめのないことを思い描いている人。
夢想曲
むそうきょく ムサウ― 【夢想曲】
シューマンの小曲「トロイメライ」の旧訳。
夢想枕
むそうまくら [4] 【夢想枕】
「入れ子枕」に同じ。
夢想流
むそうりゅう [0] 【夢想流】
江戸時代,御所の女房の髪形の一。笄(コウガイ)を抜き取ると下げ髪になるようにしたもの。片はずし・下げ下地などの類。
夢想連歌
むそうれんが [4] 【夢想連歌】
夢に現れた神仏の暗示により得た句を,発句に据えて巻く連歌。夢想の句を発句として脇句から付けるのを夢想開連歌(ムソウビラキレンガ)という。
夢想開き
むそうびらき 【夢想開き】
夢に現れた神仏のお告げを披露すること。また,その催し。「御―をせんやとて,山海の珍物,国土の菓子を調へ/御伽草子・さよひめ」
夢更
ゆめさら [2][0] 【夢更】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)少しも。夢にも。「―御心配なされますな/暗夜(一葉)」
夢枕
ゆめまくら [3] 【夢枕】
夢を見たときの枕のそば。
夢枕に立つ
ゆめまくら【夢枕に立つ】
appear in one's dream.
夢死
むし [1] 【夢死】 (名)スル
夢のように一生を送ること。何もせずむなしく一生を終わること。「酔生―」
夢殿
ゆめどの 【夢殿】
奈良県斑鳩(イカルガ)町の法隆寺東院にある八角堂。739年行信によって造営され,奈良時代の建築様式を伝える。救世(グゼ)観音像を安置している。
夢物語
ゆめものがたり【夢物語】
a fantastic story.
夢物語
ゆめものがたり 【夢物語】
江戸後期の政治書。一巻。高野長英著。1838年起稿。来航するモリソン号を幕府が打ち払う予定であると聞き,幕府の処置を無謀として批判したもの。戊戌(ボジユツ)夢物語。
→蛮社(バンシヤ)の獄
夢物語
ゆめものがたり [5] 【夢物語】
(1)見た夢の話。夢語り。夢話。
(2)夢のようなはかない話。とりとめのない話。夢語り。
夢現つ
ゆめうつつ [0] 【夢現つ】
(1)夢と現実。
(2)はっきり目覚めないで,意識がぼんやりしていること。「―の状態」
(3)驚いたり,夢中になったりしてぼんやりしていること。「驚喜のあまり―となる」
夢現で[に]
ゆめうつつ【夢現で[に]】
as if in a dream;→英和
half asleep;dreamily.
夢相
むそう [0] 【夢相】
夢の吉凶を判断すること。また,それを業とする人。夢判断。ゆめとき。ゆめ判じ。
夢窓国師
むそうこくし ムサウ― 【夢窓国師】
⇒夢窓疎石(ムソウソセキ)
夢窓疎石
むそうそせき ムサウ― 【夢窓疎石】
(1275-1351) 鎌倉末・室町初期の臨済宗の僧。伊勢の人。諡号(シゴウ),夢窓国師。天台・真言などを学んだのち,無隠円範(ムインエンパン)・一山一寧(イツサンイチネイ)・高峰顕日(コウホウケンニチ)について臨済禅を修めた。後醍醐天皇や足利尊氏らの帰依をうけ,甲斐の恵林寺(エリンジ)や京都の臨川寺・天竜寺を創建。門下に五山文学の中心をなした春屋妙葩(シユンオクミヨウハ)らが出た。造園術にすぐれ天竜寺・西芳寺などに築庭。また,天竜寺船による貿易を促進。著「夢中問答集」など。
夢精
むせい【夢精】
a wet dream;nocturnal emission.
夢精
むせい [0] 【夢精】
睡眠中に性的な夢を見て射精する現象。
夢聊か
ゆめいささか 【夢聊か】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)夢にも。これっぽっちも。いささかも。「君をかくまひ奉るとは,―知らせ申さず/浄瑠璃・日本武尊」
夢虫
ゆめむし 【夢虫】
蝶(チヨウ)の異名。
夢裡
むり [1] 【夢裡】
夢の中。夢のうち。夢中。
夢見
ゆめみ [3] 【夢見】
夢を見ること。また,見た夢。「―が悪い」
夢見が良い
ゆめみ【夢見が良い(悪い)】
have a good (bad) dream.
夢見る
ゆめみる【夢見る】
dream <of> ;→英和
fancy.→英和
夢見る
ゆめ・みる [3][2] 【夢見る】 (動マ上一)[文]マ上一
夢を見る。こうありたいと空想する。「未来の芸術家を―・みる」
夢見心地
ゆめみごこち [4] 【夢見心地】
夢を見ているような,うっとりした快い気持ち。また,ぼんやりした気持ち。夢ごこち。
夢見心地
ゆめみごこち【夢見心地】
⇒夢心地.
夢見鳥
ゆめみどり [3] 【夢見鳥】
蝶(チヨウ)の異名。
夢解き
ゆめとき [4] 【夢解き】 (名)スル
夢の内容を解釈して吉凶を判断すること。また,それを職業とする人。「帝きさきの御かげに隠るべきさまをのみ―も合はせしかども/更級」
夢許り
ゆめばかり 【夢許り】 (副)
(1)(夢かと思われるほど)きわめて少しばかり。「などか今は―の御返りもなき/宇津保(菊の宴)」
(2)(「ゆめばかりも」の形で,下に打ち消しの語を伴って)すこしも。いささかも。「今の世の人の子は―も身の上の事とは知らざりけりな/十六夜」
夢話
ゆめばなし [3] 【夢話】
「夢語(ユメガタ)り」に同じ。
夢語り
ゆめがたり [3] 【夢語り】
(1)夢に見たことを覚めてから後に物語ること。また,その物語。
(2)夢のようにはかない物語。夢物語。
夢譚
むたん [0] 【夢譚】
夢物語。
夢路
ゆめじ [0] 【夢路】
(1)夢を見ること。また,夢。
(2)夢の中で行き来すること。また,その道。「恋ふれどもあふよのなきは忘草―にさへや生ひ茂るらむ/古今(恋五)」
夢路をたどる
ゆめじ【夢路をたどる】
sleep.→英和
夢通ふ
ゆめかよ・う 【夢通ふ】 (連語)
夢の中で通う。夢の中で行き来する。「―・ふ道さへ絶えぬくれ竹の伏見の里の雪の下をれ/新古今(冬)」
夢遊病
むゆうびょう ムイウビヤウ [0] 【夢遊病】
睡眠中,急に起き出して歩きまわったり簡単な動作をしたあと再び就寝するが,本人は全く覚えていない症状。小児にしばしばみられる。夢遊症。夢中遊行症。
夢遊病
むゆうびょう【夢遊病】
sleepwalking;→英和
somnambulism.→英和
夢遊病者 a sleepwalker;→英和
a somnambulist.→英和
夢違い
ゆめちがい [3] 【夢違い】
「ゆめちがえ(夢違)」に同じ。
夢違え
ゆめちがえ [3] 【夢違え】
悪い夢を見たとき,災いを避けるようにまじないをすること。「明日はうらなひ,―,違へても祈りても返らぬ後の悔やみ言/浄瑠璃・氷の朔日(下)」
夢酔独言
むすいどくげん 【夢酔独言】
自叙伝。勝左衛門太郎(海舟の父。夢酔はその号)著。1843年成立。自らの遍歴をくだけた口語調の文体で記す。幕末期における武家言葉系列の江戸語として注目される。
夢野の鹿
ゆめののしか 【夢野の鹿】
昔,夢野(現在の神戸市兵庫区)にいたという夫婦の鹿。「摂津風土記」にみえる伝説によると,男鹿には別に淡路の野島に妾(メカケ)の鹿があった。ある夜,男鹿は背に雪が降り,すすきが生える夢を見た。本妻の鹿は偽りの夢判断をして,射殺されて塩を塗られる前兆だといって男鹿が妾のもとに行くのをとめたが,男鹿は妾の鹿恋しさに出かけて行き,途中船人に見つけられて射殺されたという。「夜を残す寝覚に聞くぞあはれなる―もかくや鳴くらん/山家(秋)」
夢野久作
ゆめのきゅうさく 【夢野久作】
(1889-1936) 小説家。福岡県生まれ。本名,杉山泰道。雑誌「新青年」に「あやかしの鼓」を投じてデビュー。幻想的でデモーニッシュな世界を描く。著「押絵の奇蹟」「氷の涯」「ドグラ・マグラ」
夢騒がし
ゆめさわが・し 【夢騒がし】 (連語)
悪い夢を見て胸騒ぎがする。「人々も―・しく聞ゆるに,わが御心地もよろしからずおぼしめさるれば/栄花(疑)」
夢魂
むこん [0] 【夢魂】
夢を見ている人の魂。また,夢。「―何処にか飛ぶ/愛弟通信(独歩)」
夢魔
むま [1] 【夢魔】
(1)夢に現れる恐ろしい悪魔。
(2)非常な不安や恐怖を感ずる夢。
夥しい
おびただしい【夥しい(く)】
abundant(ly);profuse(ly);→英和
numerous(ly).→英和
夥しい
おびただし・い [5] 【夥しい】 (形)[文]シク おびただ・し
〔近世中頃までは「おびたたし」と第四音節が清音〕
(1)ものの数や量がはかりしれないくらいたくさんある。非常に多い。「―・い数」「―・い出血」
(2)度合・程度がはなはだしい。「無責任なこと―・い」
(3)おおげさだ。仰々しい。「只同じ詞なれど―・しく聞こゆ/無名抄」
[派生] ――さ(名)
夥多
かた クワ― [1] 【夥多】 (名・形動)[文]ナリ
おびただしく多い・こと(さま)。「異同―なるを厭ふ/明六雑誌 10」
大
おお オホ 【大】
■一■ (形動ナリ)
大きいさま。ゆったりしたさま。「あがため裁たばやや―に裁て/万葉 1278」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)「大きい」「多い」「広い」などの意を表す。
⇔小(コ)
「―男」「―雨」「―川」「―通り」
(2)程度のはなはだしいことを表す。「―あわて」「―にぎわい」「―騒ぎ」
(3)「くわしくない」「大体の」「こまやかでない」などの意を添える。「―づかみにする」「―味」
(4)「大事な」「重要な」の意を表す。「ここ一番の―勝負」「―一番」
(5)「最後の」「最終の」の意を表す。「―詰め」「―みそか」
(6)「上位の」「年長の」の意を表す。「―叔父」「―旦那」
(7)尊敬や賛美の気持ちを表す。「―御所」「―江戸」
大
おおい オホイ 【大】 (接頭)
〔「おほき」の転〕
名詞に付く。
(1)同じ官職・位階のうち,上位であることを表す。「―まうちぎみ(大臣)」「―みつのくらゐ(正三位)」
(2)年長の人であることを表す。「―ぎみ(大君)」「―ご(大御)」
大
だい 【大】
■一■ [1] (名・形動)[文]ナリ
(1)数量や形・規模などが大きい・こと(さま)。
⇔小
「台風は上陸の公算が―だ」「声を―にする」
(2)物事の程度が大きいこと。はなはだしいこと。また,そのさま。
⇔小
「損害はきわめて―である」「責任は重く且つ―なり/花間鶯(鉄腸)」
(3)大小があるもののうち,大きいほうのもの。「生ビールの―」
(4)「大刀」の略。
(5)「大の月」の略。
⇔小
(6)「大便」の略。
(7)「大学」の略。「―卒」「女子―」
(8)地積の単位。一段三六〇歩の三分の二の,二四〇歩をいう。太閤検地以後は二〇〇歩。
(9)名詞の下に付いて,そのものぐらいの大きさである意を表す。「こぶし―の石」「等身―の人形」
→だいの(連語)
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)数量や形・規模が大きいことを表す。「―群集」「―豊作」
(2)偉大な,すぐれた,などの意を表す。「―日本」「―学者」
(3)状態や程度のはなはだしいさまを表す。「―サービス」「―混乱」
(4)地位,序列が上位であることを表す。「―僧正」「―宮司」
大々的に
だいだいてき【大々的に】
on a large scale.
大あしらひ
おおあしらい オホアシラヒ 【大あしらひ】
粗略に扱うこと。いいかげんなもてなし。「古参の人を―にするゆゑ/浮世草子・其磧諸国物語」
大い
おおい オホイ 【大い】 (形動ナリ)
〔「おおき(なり)」の転〕
(1)形状の大きなさま。「なえたる衣どもの厚肥えたる,―なる籠にうちかけて/源氏(帚木)」
(2)程度のはなはだしいさま。「とうりう寺に上野(カンズケ)のみ子の―なるわざし給ふなるを/宇津保(藤原君)」
〔現在では,連体形「大いなる」と連用形「大いに」とが用いられる。→おおいなる・おおいに〕
大いなる
おおいなる オホイ― [1] 【大いなる】 (連体)
〔形容動詞「おおい(なり)」の連体形から〕
大きい。また,偉大な。「―野望」
大いに
おおいに オホイ― [1] 【大いに】 (副)
〔形容動詞「おおい(なり)」の連用形から〕
程度が普通以上であるさま。非常に。はなはだ。「―愉快だ」「可能性は―ある」
大いに
おおいに【大いに】
very much;greatly.
大かぶり
おおかぶり オホ― 【大かぶり】
〔「かぶる」は芝居関係者の隠語「毛氈(モウセン)をかぶる」の略で,失策の意〕
大失敗。おおしくじり。「知れると―さ/洒落本・古契三娼」
大き
おおき オホキ 【大き】
■一■ (形動ナリ)
〔本来は「多し」と同源。その連体形「おおき」が上代では分量の大きいこと,さらには質のすぐれたことに用いられたが,中古では「おおき(なり)」と形容動詞として用いられるに至った。→おおし(大)〕
(1)容積・面積が大であるさま。「いと―なる河あり/伊勢 9」
(2)規模が大がかりであるさま。「―なることもし給はば/源氏(若菜下)」
(3)程度が大であるさま。はなはだしいさま。「中御門京極のほどより―なる辻風おこりて/方丈記」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)大きい,偉大な,の意を表す。「―海」「―聖(ヒジリ)」
(2)同じ官職・位階のうち,上位であることを表す。「―ものまうすつかさ(大納言)」「―みつのくらゐ(正三位)」
大きい
おおき・い オホキイ [3] 【大きい】 (形)
〔形容動詞「おおき(なり)」の語幹を形容詞化した語。室町時代以降の語〕
(1)(物の形の)容積・面積・身長などが他のものより上回っている。多くの範囲を占めている。「―・い箱」「―・い男」「―・く円を描く」
(2)規模がまさっている。勢力がある。「―・い会社」「―・い国」
(3)数量が多い。「生産量が―・い」「損害が―・い」
(4)年上である。「―・い兄さん」
(5)音量がまさっている。「声が―・い」
(6)度量がある。包容力がある。スケールが雄大だ。「気を―・く持つ」「―・い人物」「考えが―・い」「腹が―・い」
(7)重大である。重要である。「世間を驚かした―・い事件」「この契約の成功は会社にとって―・かった」
(8)おおげさだ。実際より誇張されている。「話が―・い」
(9)いばっている。謙虚でない。「―・い顔をする」「態度が―・い」
(10)程度がはなはだしい。ひどい。「それとこれとでは―・い違いだ」
〔名詞を修飾するときは形容動詞「おおきな」を使うことも多い〕
⇔ちいさい
→おおき
→おおきな
[派生] ――さ(名)
大きい
おおきい【大きい】
big;→英和
large;→英和
great (偉大);→英和
huge (巨大);→英和
gigantic;→英和
enormous;→英和
mighty (強大);→英和
loud (音響が).→英和
大きくなる grow big[large];become serious (事件が);grow (up) (成長).→英和
大きくする enlarge;→英和
magnify;→英和
extend <one's business> ;→英和
open <one's eyes> wide.
大きさ
おおきさ オホキ― [0] 【大きさ】
(1)物の形・面積・容積などの程度。
(2)数量の多さの程度。「損害の―」
(3)規模・勢力・度量などの大きい程度。
大きさ
おおきさ【大きさ】
size;→英和
dimensions;magnitude;→英和
bulk (かさ);→英和
volume (容積).→英和
大きな
おおきな オホキナ [1] 【大きな】 (形動)
〔形容動詞「おおき(なり)」の連体形から。現代語では連体形「おおきな」の形だけが用いられる〕
大きい。たいへんな。
⇔小さな
「―山」「規模の―会社」
〔「おおきな」を連体詞とする説もあるが,この語は「耳の大きな人」などのように,述語としてのはたらきをもっている点が,一般の連体詞とは異なっている〕
→おおき
大きな
おおきな【大きな】
⇒大きい.〜顔をする give oneself airs.
大きな門構えの
もんがまえ【大きな門構えの】
<house> with a large gate.
大きに
おおきに オホキ― [1] 【大きに】
〔形容動詞「おおき(なり)」の連用形から。室町時代以降の語〕
■一■ (副)
(1)非常に。はなはだ。大いに。「―お世話だ」「―ありがとう」
(2)(相手の言葉に相づちを打つときに用いて)なるほど。まったく。「―そうかもしれませんね」
■二■ (感)
感謝やお礼の気持ちを表す言葉。ありがとう。関西地方で広く用いる。
大きめ
おおきめ オホキ― [0] 【大きめ】 (名・形動)
少し大きいくらいである・こと(さま)。
⇔小さめ
「セーターを―に編む」
大きやか
おおきやか オホキ― 【大きやか】 (形動ナリ)
大きなさま。大きそうに見えるさま。「―なる童女/枕草子 235」
大ざっぱな
おおざっぱ【大ざっぱな】
rough;→英和
loose.→英和
〜に言えば roughly[broadly]speaking.
大し
おお・し オホシ 【大し】 (形ク)
〔「多し」と同源。連体形の用例しかなく,のちには「おおき(なり)」という形容動詞として用いられた〕
(1)大きい。広い。「―・き海の水底(ミナソコ)深く思ひつつ/万葉 4491」
(2)偉大だ。「酒の名を聖(ヒジリ)と負(オオ)せし古(イニシエ)の―・き聖の言(コト)のよろしさ/万葉 339」
→おおき
大した
たいした [1] 【大した】 (連体)
(1)程度がはなはだしいさまをいう。非常な。たいへんな。ふつうはよい意味に用いられるが,時に悪い意味にも用いられることがある。「―男だ」「―人数だ」「―悪党だ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)とりたてていうほどの。それほどの。「―問題ではない」
大した
たいした【大した】
[偉大]great;→英和
quite <a scholar> ;→英和
important (重要);→英和
[由々しい]serious;→英和
grave;→英和
[数量]many;→英和
much;→英和
considerable.→英和
大して
たいして [1] 【大して】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)特別。それほど。さほど。「―よくない」「―困らない」
(2)程度がはなはだしいさま。「様子は好し,其上世辞がありまするので,―客がござります/真景累ヶ淵(円朝)」
大して
たいして【大して】
<not> very[much].→英和
大それた
だいそれた [3] 【大それた】 (連体)
常識や道理からは考えられないほど大きくはずれているさまをいう語。とんでもない。全く非常識な。おおそれた。「―望みを抱く」
大だら
おおだら オホ― 【大だら】
〔「おおだんびら」の転〕
幅の広い太刀。「―腰にぼつ込む所を/浄瑠璃・夏祭」
大っきい
おっき・い [3] 【大っきい】 (形)
「大きい」の転。
⇔ちっちゃい
「―・い手」
大っぴら
おおっぴら オホツ― [0] 【大っぴら】 (形動)
〔「おおびら」の促音添加〕
(1)人目や人聞きを気にしないさま。公然とするさま。「―に悪事を働く」
(2)表立つさま。人目にふれるようになるさま。「内情を―にするぞ」
大つごもり
おおつごもり オホツゴモリ 【大つごもり】
小説。樋口一葉作。1894年(明治27)「文学界」発表。薄幸の少女お峰の女中生活を通じての哀感を,大つごもりを背景に描く。
大づけない
おおずけな・い オホヅケ― 【大づけない】 (形)
〔近世語〕
全くふさわしくない。おとなげない。「―・くも証文書て人の命を助けしは/滑稽本・放屁論」
大どた
おおどた オホ― [0] 【大どた】
〔取引用語で〕
相場が,端数(ハスウ)のないちょうどの額であること。
大どろ
おおどろ オホ― [0] 【大どろ】
〔「おおどろどろ」の略〕
下座音楽の一。歌舞伎で,幽霊・変化(ヘンゲ)・妖術使いなどの出入りに用いる鳴り物で,大太鼓を長ばちで打ち,不安感をそそる。
⇔うすどろ
→どろどろ
大なる
だいなる 【大なる】
〔文語形容動詞「大なり」の連体形〕
大きな。「期待は―ものがある」
→大(ダイ)
大の
だい【大の】
⇒非常(な).〜の(音楽)好き a passionate lover (of music).〜の月 a long(er) month.〜の男 <It's a shame> for a man <to cry> .→英和
〜なり小なり more or less.〜は小を兼ねる The greater serves for the lesser.→英和
大の
だいの 【大の】 (連語)
(1)大きな。「―男」
(2)成人した一人前の。「それが―大人のやることか」
(3)たいへんな。非常な。「―仲良し」「―苦手」
〔一語として,連体詞とする説もある〕
→だい(大)
大のら
おおのら オホ― 【大のら】
ひどいなまけもの。また,酒びたりの人。「やあ,此半七の―めは/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
大の字
だいのじ [3] 【大の字】
「大」の字の形。特に,人間が両手両足を大きく広げた姿をいう。「―になって寝る」
大の字になる
だいのじ【大の字になる】
lie at full length;sprawl (だらしなく).→英和
大の月
だいのつき [1] 【大の月】
太陽暦で三一日,陰暦では三〇日の日数がある月。すなわち,太陽暦で一・三・五・七・八・一〇・一二の各月。
⇔小の月
大の男
だいのおとこ [1] 【大の男】
成人した一人前の男。
大びらに
おおびら【大びらに】
openly;→英和
publicly.→英和
大まか
おおまか オホ― [0] 【大まか】 (形動)[文]ナリ
細かいことにこだわらず,大づかみであるさま。おおざっぱ。「―な計算」「万事―な人」
[派生] ――さ(名)
大らか
おおらか オホ― [2][3] 【大らか・多らか】 (形動)[文]ナリ
(1)(人柄が)ゆったりしていて,こせこせしないさま。《大》「―な性格」
(2)多いさま。たくさん。「飯(イイ)・酒・くだものどもなど―にして食べ/宇治拾遺 6」
〔(2)が原義〕
[派生] ――さ(名)
大をそ鳥
おおおそどり オホヲソ― 【大をそ鳥】
〔「をそ」は軽率の意〕
たいそうあわてものの鳥。「烏とふ―の/万葉 3521」
大アジア主義
だいアジアしゅぎ [6] 【大―主義】
欧米列強のアジア侵略に対してアジアの一体性や解放を説く主張・理念。植木枝盛や大井憲太郎・岡倉天心・宮崎滔天らによって主張された。
→アジア主義
大アンティル諸島
だいアンティルしょとう 【大―諸島】
〔Greater Antilles〕
カリブ海,アンティル諸島の西半分の島々。キューバ・ジャマイカ・イスパニョーラ・プエルトリコなどの島から成る。
大スンダ列島
だいスンダれっとう 【大―列島】
スンダ列島の西半分を占めるスマトラ・ジャワ・カリマンタン・スラウェシの四大島,およびその属島の総称。
大ドイツ主義
だいドイツしゅぎ [6] 【大―主義】
一九世紀,オーストリアを中心にドイツを統一しようとした運動。普墺(フオウ)戦争の結果,プロイセン中心の小ドイツ主義に敗れた。
大ハルシャ菊
おおハルシャぎく オホ― [5] 【大―菊】
〔ハルシャはペルシャの意。「大波斯菊」とも書く〕
コスモスの別名。
大ブリテン
だいブリテン 【大―】
⇒グレート-ブリテン
大リーガー
だいリーガー [3] 【大―】
大リーグに登録されている選手。
大リーグ
だいリーグ [3] 【大―】
アメリカのプロ野球で,最上位の連盟。ナショナル-リーグとアメリカン-リーグの二つがある。メジャー-リーグ。ビッグ-リーグ。
大一座
おおいちざ オホ― [4] 【大一座】
(1)芝居・見世物などの多人数の一座。
(2)多人数の集まり。特に,遊里や料亭などで,一団となってくり込んだ多人数の遊客。「―押すな押すなと登るなり/柳多留 15」
大一文字
おおいちもんじ オホ― [5] 【大一文字】
タテハチョウ科のチョウ。開張約12センチメートル。はねの表は黒色で白帯があり,その外側に橙色の帯,外縁には青灰色部がある。裏面は美しい黄褐色に白帯。幼虫はドロノキなどの葉を食べる。ユーラシア北部に広く分布し,日本では本州中部の高地と北海道でみられる。
大一番
おおいちばん オホ― [4] 【大一番】
相撲などで,優勝などの行方にかかわる大事な勝負。「優勝をかけた―」
大丈夫
だいじょうぶ [3] 【大丈夫】
■一■ (名)
〔「だいじょうふ」とも〕
立派な男子。「堂々たる―」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)危険や心配のないさま。まちがいがないさま。「彼に任せれば,もう―だ」「物を載せても―なようにしてくれ」
(2)きわめて丈夫であるさま。非常にしっかりしているさま。「もうもう気を―におもちよ/人情本・梅児誉美(初)」
■三■ (副)
まちがいなく。たしかに。きっと。「彼なら―成功する」
大丈夫
だいじょうぶ【大丈夫】
[安全]safe;→英和
secure <against,from> ;→英和
all right;[きっと]I am sure.→英和
/I assure you./ <He is> sure <to succeed> ;surely;certainly;→英和
[問題ない]No problem.
大三元
だいさんげん [3] 【大三元】
麻雀の役満貫の名。三元牌(白板・緑発・紅中)を各三枚そろえた上がり手。
大三島
おおみしま オホミ― 【大三島】
(1)愛媛県北端,芸予(ゲイヨ)諸島の中で最大の島。本四連絡橋の尾道・今治ルートにあたる。面積63平方キロメートル。
(2)大三島にある町。大山祇(オオヤマツミ)神社の鳥居前町として発展。
大三災
だいさんさい [3] 【大三災】
⇒三災(サンサイ)
大三重
おおさんじゅう オホサンヂユウ [3] 【大三重】
義太夫節の曲節。三重(サンジユウ)の一種。三重の中で最も長く,荘重なもの。原則として大序の終了部に用いる。
→三重
大上
おおうえ オホウヘ 【大上】
高貴な人の母の敬称。「―は近うも見ましかばとうち思しけり/源氏(竹河)」
大上段
だいじょうだん [3] 【大上段】
(1)剣道で,頭上に刀を振りかざした構え。上段を強めていう語。「―に構える」
(2)威圧的な態度。高姿勢。
大上臈
おおじょうろう オホジヤウラフ [3] 【大上臈】
宮中の女官の最上位のもの。のち幕府や大名に仕える奥女中の最上位のものをもいう。
→小(コ)上臈
大上臈御名之事
おおじょうろうおんなのこと オホジヤウラフ― 【大上臈御名之事】
有職故実書。一巻。著者・成立年未詳。大上臈の名,女房の服飾や幼名のほか,百余りの女房詞をしるす。
大下
おおした オホシタ 【大下】
姓氏の一。
大下弘
おおしたひろし オホシタ― 【大下弘】
(1922-1979) プロ野球選手・監督。兵庫県生まれ。巨人軍川上哲治の赤バットに対し青バットで知られた。本塁打王三回,首位打者三回,1954年(昭和29)最高殊勲選手。東映監督。
大下馬
おおげば オホ― [3] 【大下馬】
(1)城や社寺の前に,下馬のしるしに置く大きな石や木。
(2)江戸城大手門外の下馬所。
大不敬
だいふけい [4][3] 【大不敬】
(1)大きな不敬。特に,皇室に対する不敬。
(2)古代,律の八虐の一。皇室が崇敬する神社・皇室に対して盗みなどの非礼を行うこと。
大世帯
おおじょたい オホ― [3] 【大所帯・大世帯】
一軒の家に家族や同居人などが大勢いること。また,その暮らし向き。組織などで人数が多いことにもいう。「―を切り回す」
大中白
おおなかじろ オホ― [3] 【大中白】
矢羽根の一種。中白(ナカジロ)の部分が幅広いもの。
→中白(2)
大中臣
おおなかとみ オホナカトミ 【大中臣】
姓氏の一。
大中臣能宣
おおなかとみのよしのぶ オホナカトミ― 【大中臣能宣】
(921-991) 平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。四位祭主。梨壺の五人の一人。万葉集の訓釈および後撰集の撰進に参加。賀歌を得意とし,歌は拾遺集などにみえる。家集「能宣集」
大中黒
おおなかぐろ オホ― [3] 【大中黒】
(1)矢羽根の一種。中黒(ナカグロ)の部分が幅広いもの。
→中黒(2)
(2)家紋の一。輪の真ん中に横に太く黒い線を引いたもの。新田氏の紋。一つ引両(ヒキリヨウ)。
大串貝塚
おおぐしかいづか オホグシカヒヅカ 【大串貝塚】
茨城県東茨城郡常澄村にある縄文前期の貝塚。「常陸風土記」の巨人伝説で有名。
大主
おおぬし オホ― 【大主】
人を敬っていう語。あなた様。御主人様。「いにしへに君の三代経て仕へけり我(ア)が―は七世申さね/万葉 4256」
大主教
だいしゅきょう [3] 【大主教】
ギリシャ正教会および英国教会の聖職の一。主教の上におかれる。
〔ローマ-カトリック教会の大司教にあたる〕
大久保
おおくぼ オホクボ 【大久保】
姓氏の一。
大久保一翁
おおくぼいちおう オホクボイチヲウ 【大久保一翁】
⇒大久保忠寛(タダヒロ)
大久保利通
おおくぼとしみち オホクボ― 【大久保利通】
(1830-1878) 政治家。薩摩藩士。旧名,一蔵。西郷隆盛らと倒幕運動を推進。維新政府の参議となり,版籍奉還・廃藩置県を断行。征韓派下野ののち,政府の中心となり,地租改正・殖産興業政策などを推進した。西南戦争鎮圧の翌年,島田一郎らに暗殺された。
大久保彦左衛門
おおくぼひこざえもん オホクボヒコザヱモン 【大久保彦左衛門】
(1560-1639) 江戸初期の幕臣。名は忠教(タダタカ)。家康・秀忠・家光の三代に仕える。著「三河物語」
大久保忠寛
おおくぼただひろ オホクボ― 【大久保忠寛】
(1817-1888) 幕末・明治期の政治家。号,一翁。外国奉行・勘定奉行などを歴任。江戸開城に尽力。のち東京府知事。元老院議官。
大久保忠教
おおくぼただたか オホクボ― 【大久保忠教】
⇒大久保彦左衛門(ヒコザエモン)
大久保忠隣
おおくぼただちか オホクボ― 【大久保忠隣】
(1553-1628) 江戸幕府初期の功臣の一人。小田原藩主。二代将軍秀忠の老中となったが本多正信と対立し,金山奉行大久保長安の不正事件に連座して改易となる。
大久保長安
おおくぼながやす オホクボ― 【大久保長安】
(1545-1613) 江戸初期の幕臣。甲斐の人。石見守。能役者金春(コンパル)喜然の子。石見銀山・佐渡金山などの奉行を務め増産を果たした。不正・陰謀があったとされ,死後,遺子七人が切腹に処せられた。
大乗
おおのり オホ― [0] 【大乗】
謡で,リズムのとり方の一種。八音節を八拍子の各一拍にあてる謡い方。舞踊的な雰囲気の濃い力強いリズムで,舞の前後や神・鬼など夢幻的役柄の動きの部分などに用いられる。
〔普通「大ノリ」と書く〕
→中乗(チユウノリ)
→平乗(ヒラノリ)
大乗
だいじょう [0] 【大乗】
〔梵 mahāyāna「摩訶衍(マカエン)」と音訳。大きい乗り物の意〕
他者救済を大重視し,多くの人々を悟りに導くこと。大乗仏教が自派の教えを賛美して呼んだ語。
⇔小乗
大乗
だいじょう【大乗】
《仏教》Mahayana.→英和
〜的見地から見て from a broader point of view.
大乗仏教
だいじょうぶっきょう [5] 【大乗仏教】
紀元前一世紀以後インドに発生し,中国・日本・チベットなどに伝わった仏教の流れの通称。竜樹の中観派,無着・世親の瑜伽(ユガ)(唯識)派によって確立され,以後多様に展開した。一般的傾向としては,菩薩の修行,他者救済の重視,在家信仰の承認,空思想の深化などがあげられる。大乗。大乗教。
大乗会
だいじょうえ [3] 【大乗会】
毎年10月に京都の法勝寺で大乗経を供養する法会(ホウエ)。
→三会(サンエ)
大乗寺
だいじょうじ 【大乗寺】
兵庫県香住町にある高野山真言宗の寺。山号,亀居山。745年行基の開創と伝えられる。天明年間(1781-1789)密英が再建。密英から援助を受けた円山応挙が謝恩のため襖絵(フスマエ)などを描いたことから応挙寺と俗称される。
大乗戒
だいじょうかい [3] 【大乗戒】
〔仏〕「菩薩戒(ボサツカイ)」に同じ。
大乗戒壇
だいじょうかいだん [5] 【大乗戒壇】
〔仏〕 大乗戒を授けるための戒壇。
大乗的
だいじょうてき [0] 【大乗的】 (形動)
(1)大乗仏教の教えにかなうさま。
(2)自己の立場や私情を捨てて,大きく物事をとらえ行動するさま。大局的。「―見地」
大乗経
だいじょうきょう [0] 【大乗経】
〔仏〕 大乗の教法を説いた経典。
⇔小乗経
大乗義章
だいじょうぎしょう ダイジヨウギシヤウ 【大乗義章】
中国,隋代の仏教辞典。二〇巻。浄影寺(ジヨウヨウジ)の慧遠(エオン)の著。仏教百科の概論ともいうべきもので,教・義・染・浄・雑に分類,さらに細分して大乗・小乗にわたり教義を説明する。
大乗荘厳経論
だいじょうしょうごんきょうろん 【大乗荘厳経論】
大乗経典の一。一三巻。無着著。唐の波羅頗伽羅蜜多羅訳。菩薩の発心・修行について詳述したもの。
大乗起信論
だいじょうきしんろん 【大乗起信論】
一巻または二巻。馬鳴(メミヨウ)著と伝えるが,中国撰述の疑いもある。五世紀頃の成立か。大乗仏教の代表的概説書。大乗に対する正しい信心を起こさせることを目的とし,心を本来の面(心真如門)と活動の面(心生滅門)の二面から考察する。起信論。
大乗院
だいじょういん 【大乗院】
奈良興福寺の門跡。1087年隆禅が創始。代々摂関家の子弟が入寺して門跡と称され,一乗院とともに興福寺の別当を務めた。室町末期に衰え,明治維新の廃仏毀釈で解体。
大乗院寺社雑事記
だいじょういんじしゃぞうじき 【大乗院寺社雑事記】
大乗院門主の尋尊の日記。興福寺・春日社の関係を中心に,応仁の乱前後の中世社会動乱期の様相を活写する。当時の政治・社会研究の重要資料。
大乱
たいらん【大乱】
a great rebellion.
大乱
たいらん [0] 【大乱】
戦乱などによって社会が非常に乱れること。大きな内乱。「応仁の―」
大事
だいじ 【大事】
■一■ [1][3] (名)
(1)物事の根本にかかわるような重要なこと。一大事。
⇔小事
「国家の―」「お家の―」
(2)大事業。また,大それたくわだて。「―を決行する」「―を企てる」
(3)大変な事件。深刻な出来事。「―を引き起こす」「―には至らなかった」
(4)〔仏〕 出家修行して悟りを開くこと。一大事。「―を思ひ立たん人は,去りがたく心にかからん事の本意を遂げずして,さながら捨つべきなり/徒然 59」
(5)技芸における真髄。秘伝。「さて囃子(ハヤシ)の―には/仮名草子・竹斎」
(6)病気や傷が重いこと。重態。「いと―にはあらねど/落窪 3」
(7)生死にかかわるような危険。「頼家公御―とならんとき/浄瑠璃・近江源氏」
(8)困難なこと。手ごわいこと。「修行といふはいか程の―やらん,ためいてみん/平家 5」
(9)不都合。さしさわり。「袴も着ずにこんな形(ナリ)で出るも…―あるまいか/歌舞伎・吾嬬鑑」
→だいじない
■二■ [0] (形動)[文]ナリ
(1)大切なさま。重要なさま。「命の次に―な指輪」「―な話」
(2) [3]
粗末に扱わないよう気をつけるさま。価値を認めて注意深く扱うさま。大切。「体を―にする」「部下を―にする」「お―に」
大事
おおごと【大事】
a serious[grave]matter.
大事
おおごと オホ― [0] 【大事】
重大な出来事。大事件。大変。「このことが知れると―だ」「―にならずにすんだ」
大事な
だいじ【大事な】
important;→英和
[貴重な]precious;→英和
valuable;→英和
[大切にしている]treasured;prized;[いとしい]dear;→英和
beloved;→英和
[危急の]critical;→英和
serious.→英和
〜にする take (good) care of;be careful of;think[make]much of;treasure;→英和
prize;→英和
cherish.→英和
〜になる become[get]serious.→英和
〜をとる be careful[cautious];make sure (確かめる).
大事ない
だいじな・い 【大事ない】 (形)[文]ク だいじな・し
〔「ない」は接尾語で,程度がはなはだしい意。近世語〕
この上なく大切だ。「是は近頃―・いものといひ出してより,仲間一度にうなづき合ひ/浮世草子・風流曲三味線」
大事件
だいじけん [3] 【大事件】
重大な事件。
大事業
だいじぎょう【大事業】
a great enterprise.
大事無い
だいじな・い 【大事無い】 (形)[文]ク だいじな・し
〔近世語〕
心配することはない。さしつかえない。大事もない。「羽織ぐらゐはひつさけても―・いといふ約束にて/黄表紙・艶気樺焼」
大井
おおい オホヰ 【大井】
姓氏の一。
大井
おおい オホヰ 【大井】
(1)埼玉県南部,入間(イルマ)郡の町。川越街道の旧宿場町。近年住宅地化が進む。
(2)神奈川県南西部,足柄上(アシガラカミ)郡の町。近年住宅地化が進む。
(3)東京都品川区南東部の住宅・商工業地。東部は明治以後の埋立地。刑場跡(鈴ヶ森)・競馬場などがある。
大井川
おおいがわ オホヰガハ 【大井川】
(1)静岡県を流れる川。赤石山脈間ノ岳(アイノダケ)に源を発し,南流して島田市東方で駿河湾に注ぐ。長さ160キロメートル。江戸時代には渡船・架橋が禁じられ東海道の難所であった。
(2)静岡県中部,志太(シダ)郡の町。大井川下流の左岸に位置。散村の形態,舟型屋敷などが残る。自衛隊静浜飛行場がある。
大井憲太郎
おおいけんたろう オホヰケンタラウ 【大井憲太郎】
(1843-1922) 社会運動家。豊前(ブゼン)の人。自由党左派の中心として自由民権運動を推進。1885年(明治18)に大阪事件を起こし入獄。92年東洋自由党を結成し,労農運動を推進した。
大井戸
おおいど オホヰド [0] 【大井戸】
井戸茶碗(ヂヤワン)のうち,丈が高く大振りなもの。名物手(メイブツデ)とも呼ばれる。
大人
おとな【大人】
a man (boy に対し);→英和
a woman;→英和
an adult (成人);→英和
a grown-up (person).〜の adult;grown-up.〜になる grow up (to be a man);become a man[woman];come of age.〜気ない childish;→英和
immature.→英和
〜ぶる behave like a grown-up.
大人
うし [1] 【大人】
(1)貴人・富者などを敬っていう語。「太子に啓して曰く,―何ぞ憂へますこと甚しき/日本書紀(履中訓)」
(2)師や学者または先人を尊敬していう語。「今茲(ココ)に開ける梅暦は為永―の吉書始めにして/人情本・梅児誉美(後)」
大人
たいじん [0] 【大人】
(1)体の大きい人。巨人。
(2)おとな。だいにん。
(3)徳の高い人。度量のある人。人格者。大物。「―の風格がある」
(4)身分・地位の高い人。「政治界の―とならんか/福翁自伝(諭吉)」
(5)師匠・学者を敬っていう語。うし。
大人
おとな [0] 【大人】
(1)十分に成長して,一人前になった人。成人。
⇔こども
「―になる」
(2)考え方や態度が一人前であること。青少年が老成していること。「年は若いが,なかなか―だ」「君の考えもだいぶ―になったね」
(3)元服をすませた人。成人。「―になり給ひて後は,ありしやうに,御簾(ミス)の内にも入れ給はず/源氏(桐壺)」
大人
だいにん [0] 【大人】
おとな。風呂屋などの料金の区別に用いる場合は,中学生以上をいう。たいじん。
→中人(チユウニン)
→小人(シヨウニン)
大人しい
おとなし・い [4] 【大人しい】 (形)[文]シク おとな・し
〔「おとな(大人)」の形容詞化〕
(1)性格が穏やかで素直だ。落ち着いて静かだ。「―・く話し合う」
(2)派手でなく落ち着いていて好ましい。「―・いデザイン」
(3)大人である。年長である。「年も―・しかんなり/平家 12」
(4)いかにも年長者らしい。「かしこなる―・しき人して,書かせてあり/蜻蛉(上)」
(5)大人っぽい。大人びている。「世の常の十四,五よりは―・しく/平家 12」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
大人しやか
おとなしやか [4] 【大人しやか】 (形動)[文]ナリ
(1)落ち着いて穏やかなさま。「―な女性」
(2)年長者らしくしっかりしているさま。「あはれ―ならんものの,聖の行きあはん所まで六代を具せよといへかし/平家 12」
(3)(年齢の割に)大人びているさま。一人前の大人であるさま。「しるしに柳を植ゑて賜はり候へと,―に申し/謡曲・隅田川」
大人じみる
おとなじ・みる [5] 【大人じみる】 (動マ上一)
大人のような様子になる。大人っぽくなる。「―・みた口をきく」
大人っぽい
おとなっぽ・い [5] 【大人っぽい】 (形)
大人のようである。大人のように見える。「―・い服装」
大人びる
おとな・びる [4] 【大人びる】 (動バ上一)[文]バ上二 おとな・ぶ
(1)年をとって,だんだん大人らしくなる。「学校を出たら急に―・びてきた」
(2)相当の年配になる。年が老ける。「―・び給へれどなほ花やぎたる所つきて/源氏(柏木)」
大人ぶる
おとなぶ・る [4] 【大人ぶる】 (動ラ五[四])
いかにも大人のように振る舞う。「―・った態度」
大人並
おとななみ [0] 【大人並(み)】
子供であるが,大人同様であること。「この子も背丈だけは―だ」
大人並み
おとななみ [0] 【大人並(み)】
子供であるが,大人同様であること。「この子も背丈だけは―だ」
大人事
おとなごと 【大人事】
天然痘。「―ヲスル/日葡」
大人君子
たいじんくんし [5] 【大人君子】
度量が広く徳の高い人。
大人国
たいじんこく [3] 【大人国】
大きな体をした人間が住んでいるという想像上の国。巨人国。
大人大人し
おとなおとな・し 【大人大人し】 (形シク)
(1)いかにも大人らしい。大人びて落ち着いている。「かたちもいと―・しうきよげなり/宇津保(国譲下)」
(2)年輩である。「綾ゆるされぬは例の―・しきは,無紋の青色/紫式部日記」
大人恥づかし
おとなはずか・し 【大人恥づかし】 (形シク)
大人の方が顔負けするくらいに大人びている。「世之介十二より声も替りて―・しくはづるとはなくに/浮世草子・一代男 1」
大人数
おおにんずう オホ― [3] 【大人数】
〔「おおにんず」とも〕
人数が多いこと。大勢。多人数。
⇔小人数
「―で押しかける」
大人気
おとなげ [0] 【大人気】
(下に打消の語を伴って)おとならしさ。おとなとしての落ち着きや分別。「―のない行為」
→おとなげない
大人気ない
おとなげな・い [5] 【大人気ない】 (形)[文]ク おとなげな・し
大人としての思慮分別がない。大人らしくない。「子供を相手に―・いことをする」
[派生] ――さ(名)
大人物
だいじんぶつ【大人物】
a great man.
大人物
だいじんぶつ [3] 【大人物】
品性に優れ,度量が広い偉大な人物。
⇔小人物
大人立つ
おとなだ・つ 【大人立つ】 (動タ四)
いかにも年長者らしくみえる。「受領など―・ちぬるも/枕草子 58」
大仁
おおひと オホヒト 【大仁】
静岡県田方郡,伊豆半島基部にある町。狩野川中流に沿う温泉町(単純泉)。
大介
おおすけ オホ― 【大介】
平安時代以後,国守またはそれに準ずる者の称。荘園関係の文書に多く見える語。
大仏
だいぶつ [0] 【大仏】
巨大な仏像。丈六(像高約4.8メートル)以上のものをいう。奈良東大寺の盧遮那仏(ルシヤナブツ),鎌倉長谷高徳院の阿弥陀仏が特に有名。
大仏
だいぶつ【大仏】
a great image of Buddha.
大仏
おさらぎ 【大仏】
姓氏の一。
大仏師
だいぶっし [3] 【大仏師】
(1)仏師の尊称。
(2)奈良時代,国家的仏像製作事業の責任者。平安以降,私的仏師集団の指導者・棟梁の称となり,また有力寺院に所属する仏師の統率者の称ともなった。
大仏様
だいぶつよう [0] 【大仏様】
鎌倉初期に東大寺再建のため俊乗坊重源が宋の様式を取り入れて始めた寺院建築様式。指肘木(サシヒジキ)・貫(ヌキ)・化粧屋根裏・扇垂木などを主な特徴とする。兵庫県小野の浄土堂,東大寺南大門はその代表例。天竺様(テンジクヨウ)。
→寺院建築
大仏次郎
おさらぎじろう 【大仏次郎】
(1897-1973) 小説家。横浜生まれ。本名,野尻清彦。東大卒。随筆家野尻抱影の弟。大衆小説を知識人の読み物に高めた。作「鞍馬天狗」「帰郷」「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」など。
大仏殿
だいぶつでん [4] 【大仏殿】
(1)大仏を安置した堂。
(2)奈良東大寺の大仏を奉安した堂。752年建立。現在の仏殿は1708年の再建。
大仏開眼供養
だいぶつかいげんくよう [9] 【大仏開眼供養】
大仏の開眼を供養すること。752年の東大寺盧遮那仏の場合が特に有名で,この際に使用された器物が正倉院に多く収められている。
大仏餅
だいぶつもち [4] 【大仏餅】
近世,京坂地方で流行した,大仏の像を焼き印で焼きつけた餅。
大仕事
おおしごと オホ― [3] 【大仕事】
手数のかかる仕事。また,大事な仕事。
大仕掛
おおじかけ【大仕掛(の,に)】
(on) a large[grand]scale.
大仕掛
おおじかけ オホ― [3] 【大仕掛(け)】 (名・形動)
仕組みや仕掛けなどの大がかりな・こと(さま)。「―な舞台装置」
大仕掛け
おおじかけ オホ― [3] 【大仕掛(け)】 (名・形動)
仕組みや仕掛けなどの大がかりな・こと(さま)。「―な舞台装置」
大仙
だいせん [0] 【大仙】
(1)すぐれた尊い仙人。
(2)如来の別名。
大仙院
だいせんいん 【大仙院】
京都大徳寺の塔頭(タツチユウ)の一。永正年間(1504-1521)に古岳宗亘(ソウコウ)を開基として創建。宗亘作の書院庭園は典型的な枯山水として有名。
大代官
おおだいかん オホダイクワン [3] 【大代官】
武家時代,代官頭・郡代・郡奉行などの別名。地方の行政にたずさわり,のち年貢収納などの事務をも兼ねるようになる。
大仰
おおぎょう [0][1] オホギヤウ 【大仰・大形】 ・ オホゲフ 【大業】 (名・形動)[文]ナリ
(1)おおげさな・こと(さま)。「―なしぐさ」「小さな傷でも―に痛がる」「その位な―は云ひさうなものだ/歌舞伎・桜姫東文章」
(2)大がかりな・こと(さま)。「諸わけをよく知るほど万事―になりて/浮世草子・禁短気」
大仰
おおぎょう【大仰】
⇒大袈裟(おおげさ).
大任
たいにん【大任】
⇒大役(たいやく).
大任
たいにん [0] 【大任】
重大な任務。大役。「―を果たす」
大企業
だいきぎょう【大企業】
a big business.
大休止
だいきゅうし [3] 【大休止】
軍隊で,行軍などの途中で長時間とる休憩。
⇔小休止
大休正念
だいきゅうしょうねん ダイキウシヤウネン 【大休正念】
(1215-1289) 鎌倉時代の臨済宗の中国僧。大休派の祖。浄智寺開山。1269年来日。北条時宗の要請で建長寺・円覚寺などに歴住した。諡(オクリナ)は仏源禅師。
大会
たいかい【大会】
a general meeting (総会);a mass meeting (市民などの);a rally;→英和
a convention (会議);→英和
a tournament (競技).→英和
大会
だいえ [1] 【大会】
(1)〔仏〕 大規模の法会。大法会。
(2)能の曲名。作者未詳。五番目物。
大会
たいかい [0] 【大会】
(1)たくさんの人の集まる会。盛大な会。「演芸―」
(2)組織や団体が催す,行事としての大規模な会。「党―」「全国―」「―宣言」
大会社
だいがいしゃ [3] 【大会社】
(1)規模の大きい会社。
(2)〔法〕 資本額五億円以上あるいは負債総額二〇〇億円以上の株式会社。
大伝法院
だいでんぽういん ダイデンポフヰン 【大伝法院】
⇒根来寺(ネゴロジ)
大伯母
おおおば オホヲバ [1] 【大伯母・大叔母・従祖母】
両親のおばにあたる人。祖父母の姉妹。
⇔大伯父(オオオジ)
[和名抄]
大伯父
おおおじ オホヲヂ [1] 【大伯父・大叔父・従祖父】
両親のおじにあたる人。祖父母の兄弟。
⇔大伯母(オオオバ)
[和名抄]
大伯皇女
おおくのひめみこ オホク― 【大伯皇女】
(661-701) 天武天皇の皇女。大津皇子の同母姉。斎宮として伊勢で13年間奉仕。万葉集に弟大津皇子をおもう歌六首がある。大来皇女。
大伯[叔]母
おおおば【大伯[叔]母】
a grandaunt;→英和
a great-aunt.
大伯[叔]父
おおおじ【大伯[叔]父】
a granduncle;→英和
a great-uncle.
大伴
おおとも オホトモ 【大伴】
古代,現在の大阪から堺にかけての湾岸地帯をいった語。大和朝廷の船着場(御津(ミツ))もこの辺りにあった。
大伴
おおとも オホトモ 【大伴】
姓氏の一。古代の中央豪族。軍事をつかさどり,大和朝廷では大連(オオムラジ)の地位にあった。壬申(ジンシン)の乱に戦功があり,奈良時代にも名門貴族として朝政に加わったが,次第に藤原氏におされた。のち伴宿禰(トモノスクネ)と改姓。応天門の変ののち急速に衰えた。
大伴の
おおともの オホトモ― 【大伴の】 (枕詞)
地名「大伴の御津(ミツ)」から「見つ」にかかる。「―見つとは言はじあかねさし照れる月夜(ツクヨ)にただに逢へりとも/万葉 565」
大伴坂上郎女
おおとものさかのうえのいらつめ オホトモ―サカノウヘノイラツメ 【大伴坂上郎女】
奈良前期の女流歌人。安麻呂の女(ムスメ)。旅人の妹。家持の叔母。穂積皇子,次いで藤原麻呂に嫁す。のち大伴宿奈麻呂に嫁し坂上大嬢(オオイラツメ)を生む。万葉集に多く歌がみえ,才気豊かな歌風で知られる。生没年未詳。
大伴大江丸
おおとものおおえまる オホトモ―オホエマル 【大伴大江丸】
(1722-1805) 江戸中・後期の俳人。本名,安井政胤。別号,旧国(フルクニ)など。大坂の飛脚問屋。蓼太(リヨウタ)門で遊俳の代表的人物。句風は軽妙洒脱。著「俳懺悔」「秋存分」など。
大伴安麻呂
おおとものやすまろ オホトモ― 【大伴安麻呂】
(?-714) 奈良時代の武将・歌人。通称,佐保大納言。旅人の父。壬申の乱に軍功を挙げ,天武から元明の諸朝に仕えた。万葉集に歌を収める。
大伴家持
おおとものやかもち オホトモ― 【大伴家持】
(718?-785) 奈良時代の歌人。旅人の子。越中守・中納言など地方・中央諸官を歴任。万葉集で歌数が最も多く,現在の二〇巻本に整えられる以前の一六巻本の体裁の万葉集の編纂者(ヘンサンシヤ)の一人と目される。繊細・優美な歌風で万葉末期を代表する歌人。
大伴御行
おおとものみゆき オホトモ― 【大伴御行】
(?-701) 壬申の乱における天武天皇側の功臣の一人。安麻呂の兄。天武・持統・文武の三朝の官人。大納言。贈右大臣。万葉集に歌がみえる。
大伴旅人
おおとものたびと オホトモ― 【大伴旅人】
(665-731) 奈良前期の歌人。安麻呂の長男。家持の父。728年頃大宰帥(ダザイノソツ)として下向,二年後大納言となり帰京。万葉集所収の歌は,主に大宰帥在任中のもので,山上憶良らと歌壇を形成した。率直な抒情的歌風で知られ,道教的思想の影響を受けたものも多い。
大伴部
おおともべ オホトモ― [4] 【大伴部】
上代,大伴氏の私有した部曲(カキベ)。武芸をもって朝廷にも仕えた。
大伴金村
おおとものかなむら オホトモ― 【大伴金村】
大和朝廷の実力者。武烈から欽明に至る五朝の大連(オオムラジ)。継体天皇を擁立し大伴氏全盛期をもたらしたが,対韓政策の失政を物部尾輿(オコシ)に弾劾され,失脚。生没年未詳。
大伽藍
だいがらん [3] 【大伽藍】
寺院の大きな建物。大規模な寺院。大寺院。大寺。
大住院以信
だいじゅういんいしん ダイヂユウヰン― 【大住院以信】
(1607-1696) 京都の本能寺の僧。二代池坊専好の門弟。僧名,日甫。師を超える立花(タテハナ)の名人と評され,江戸前期に江戸と京都で活躍。没後,立花は急速に衰退した。
大佐
たいさ【大佐】
[陸軍] <米・英> a colonel;→英和
[海軍] <米・英> a captain;→英和
[空軍] <米> a colonel; <英> a group captain.
大佐
たいさ [0] 【大佐】
軍隊の階級で,佐官の最上級。少将(准将)の下,中佐の上。
大佐賀
おおさが オホ― [0] 【大佐賀・大逆】
カサゴ目の海魚。全長約60センチメートル。体は長卵形で側扁し,目が大きい。体色は鮮紅色で,体側に黒斑が一個あるものが多い。メヌケ類の一種であるが,高級魚で祝膳を飾る。千葉県銚子沖から千島列島にかけての深海に分布。コウジンメヌケ。
大体
だいたい 【大体】
■一■ [0] (副)
(1)ほとんど全体に及んでいるさま。細部は別にして,主要な点に関してはそうであるさま。たいてい。「―できた」「―当たっている」
(2)ほぼ,その程度・見当であるさま。「―五百人くらい」
(3)大ざっぱに考えて。そもそも。一体。「―お前が悪い」「―この話は向こうから言い出したものだ」
■二■ [0][3] (名)
(1)事柄の本質。主要なところ。「物の―を見る事に於ては及ばぬ所があつて/阿部一族(鴎外)」
(2)物事のあらまし。また,全体のほとんど。大多数。たいてい。「―の者は賛成した」
大体
だたい 【大体】 (副)
〔「だいたい(大体)」の転〕
もともと。そもそも。「おいらは―職人だからとんだ雑だによつて/洒落本・南閨雑話」
大体
おおてい オホ― 【大体】 (形動ナリ)
(1)形や規模が大きいさま。「商売―に代へて両替屋に,見せ付き広く/浮世草子・永代蔵 5」
(2)豪勢なさま。派手なさま。
⇔小体(コテイ)
「何ぞ晴れやかな―なお慰み/浄瑠璃・関八州繋馬」
大体
だいたい【大体】
(1)[あらすじ] <give> an outline[a summary] <of> ;→英和
the main point(s);the gist.→英和
(2) generally (speaking) (一般に);→英和
on the whole (概して);→英和
mainly (主として);→英和
[およそ]about;→英和
roughly.(3)[もともと]originally;→英和
primarily.〜の general;→英和
rough.→英和
大作
たいさく【大作】
a masterpiece (傑作);→英和
a work[picture,sculpture]of large size (大形の作品);a voluminous work (分量の多い作).
大作
たいさく [0] 【大作】
(1)大規模な作品。大きな作品。
(2)すぐれた作品。傑作。「―を物する」
大作り
おおづくり オホ― [3] 【大作り】 (名・形動)
(1)体の大きいこと。また,そのさま。大柄。
⇔小作り
(2)菊花の作り方の一。摘心によって数百輪の花を一草に咲かせるもの。
大使
たいし【大使】
a <Japanese> ambassador <to Great Britain> ;→英和
an envoy (特使).→英和
‖大使館 an embassy.大使館員 (a member of) the embassy staff.移動大使 a roving ambassador.
大使
たいし [1] 【大使】
(1)国家を代表して他国へ派遣される最上位の外交使節。また,その外交官。特命全権大使。「駐日アメリカ―」
(2)朝廷・幕府などから公的任務を帯びて派遣される使者。
(3)遣唐使の長。
大使館
たいしかん [3] 【大使館】
駐在国において,大使が事務を執る館舎。国際法では,本国の領地と同一にみなされ,不可侵権をもつ。
大供
おおども オホ― [0] 【大供】
〔「こども」に対して作った語〕
おとな。子供っぽいおとなを茶化していう語。「よい年しての―様が/花ごもり(一葉)」
大便
だいべん【大便】
feces;→英和
stool.→英和
〜をする go to stool;relieve nature[oneself].
大便
だいべん [3] 【大便】
人間が肛門から排泄する食物のかす。くそ。糞(フン)。便。うんこ。
大便所
だいべんじょ [3][0] 【大便所】
大便をする便所。
大俗
だいぞく [0] 【大俗】
(僧に対して)世俗の人。また,非常に俗なこと。「―の身でそのやうな事がなるものか/狂言・花子」
大保
たいほ [1] 【太保・大保】
〔「たいほう」とも〕
(1)右大臣の唐名。
(2)古代中国で,三公の一。天子を補佐した。
大倉
おおくら オホクラ 【大倉】
姓氏の一。
大倉喜八郎
おおくらきはちろう オホクラキハチラウ 【大倉喜八郎】
(1837-1928) 実業家。越後の人。戊辰(ボシン)戦争の際,官軍に武器を売って巨利を得,大倉組商会を設立。政商として各種事業に進出した。大倉高等商業学校(現東京経済大学)を設立。
大倉流
おおくらりゅう オホクラリウ 【大倉流】
(1)能楽の小鼓方(コツヅミカタ)流派の一。流祖は安土桃山時代の大蔵権右衛門道意。
(2)大鼓方(オオツヅミカタ)流派の一。流祖は室町時代の金春禅竹の子,大蔵信喜道加。
大倉財閥
おおくらざいばつ オホクラ― 【大倉財閥】
大倉喜八郎が軍需品調達による利益をもとに築いた財閥。敗戦により崩壊。
大倫
たいりん [0] 【大倫】
人として歩むべき人倫の大道。
大倭
おおやまと オホ― 【大倭・大日本】
(1)大和国(=奈良県)の美称。
(2)日本国の美称。
大倭根子天皇
おおやまとねこのすめらみこと オホ― 【大倭根子天皇】
〔「ねこ」は尊称〕
天皇を敬っていう語。「近江の大津の宮に御宇(アメノシタシラシメ)しし―/続紀(慶雲四宣命)」
大傘
おおがさ オホ― [3] 【大傘・大笠】
大きな傘。特に,儀式の際などに背後から貴人にさしかける柄の長い大きな傘。
大備え
おおぞなえ オホゾナヘ [3] 【大備え】
軍勢が,多人数からなる編制であること。大がかりな陣立て。
大僧正
だいそうじょう【大僧正】
an archbishop.→英和
大僧正
だいそうじょう [3] 【大僧正】
僧綱の一。僧官の最高位。745年,行基が初めて任ぜられた。
大僧都
だいそうず [3] 【大僧都】
僧綱の一。僧都の上位。698年,道昭が初めて任ぜられた。
大儀
たいぎ [1] 【大儀】
■一■ (名)
(1)朝廷の大規模な儀式。大典。「御即位の―」
→中儀
→小儀
(2)大がかりな,表立った催事。
(3)重大なことがら。大事なこと。「―の前の少事にて候へば/太平記 9」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)手間のかかる面倒なこと。骨の折れること。また,そのさま。「―な仕事」
(2)くたびれてだるいこと。何をするのもおっくうなさま。「体がだるく起きるのが―だ」
(3)他人の苦労をねぎらう時の語。御苦労。「皆の者―ぢや,と渡す。銘々分けて取る/歌舞伎・韓人漢文」
(4)たくさんの費用がかかる・こと(さま)。「縁付の時分さのみ―になきやうに/浮世草子・胸算用 3」
大儀な
たいぎ【大儀な】
troublesome (めんどうな);→英和
tired (疲労).→英和
〜そうな(に) weary(-ily);→英和
listless(ly).→英和
大儒
たいじゅ [1] 【大儒】
すぐれた儒学者。大学者。
大儲け
おおもうけ【大儲け(をする)】
(make) a large profit.
大元
だいげん [3][0] 【大元帥・大元】
〔「帥」の字は読まないのが通例〕
「大元帥明王」の略。
大元帥
だいげんすい [3] 【大元帥】
全軍を統率する大将。総大将。日本では,旧陸海軍を統帥した天皇の称。
大元帥
だいげん [3][0] 【大元帥・大元】
〔「帥」の字は読まないのが通例〕
「大元帥明王」の略。
大元帥明王
だいげんみょうおう 【大元帥明王】
四天王・二十八部衆を従え,悪獣や兵火の災難を除き,国を守り人々を保護する明王。
大元帥法
だいげんほう [0] 【大元帥法】
大元帥明王を本尊として行われる真言宗の修法。国家鎮護のためのもので,宮中で1871年(明治4)まで毎年正月八日から七日間行われた。大元帥御修法。たいげんのほう。
大兄
たいけい [0] 【大兄】
■一■ (名)
兄を敬っていう語。
■二■ (代)
二人称。年上または同輩の男性に対して,男性が用いる。主に手紙文で用いる。「―の御高見を承りたく」
大兄
おおえ オホ― 【大兄】
(1)長兄。おおあに。おいね。
(2)皇子(ミコ)。特に,大化前代,「太子」に相当する人物の称。おいね。
大光院
だいこういん ダイクワウヰン 【大光院】
群馬県太田市にある浄土宗の寺。山号,義重山。1613年徳川家康が新田義重の追善のために創建。開山は呑竜(ドンリユウ)。関東十八檀林の一。新田寺。子育て呑竜。太田の呑竜。
大兜巾
おおときん オホ― [3] 【大兜巾】
能装束の一。天狗の用いる金襴(キンラン)の大きな兜巾。
大入り
おおいり【大入り】
<draw> a large[full]house.‖大入り袋 a full-house bonus.大入り満員 <掲示> House Full.
大入り
おおいり オホ― [0] 【大入り】
興行場などで,たくさんの客が入ること。「―満員」
大入り場
おおいりば オホ― [0] 【大入り場】
「追い込み場(バ)」に同じ。
大入り袋
おおいりぶくろ オホ― [5] 【大入り袋】
劇場・商店などで,客が大勢集まったり,営業成績がよかったりした時,従業員に出す祝儀。「大入」と書いた袋に入れる。
大入れ
おおいれ オホ― [0] 【大入れ】
仕口(シグチ)の一。材の端を切り欠くことなく,他材へ差し込むもの。尾入れ。
大入道
おおにゅうどう オホニフダウ [3] 【大入道】
(1)からだの大きな,坊主頭の化け物。
(2)坊主頭の大男。また,その人をあざけっていう語。
大全
たいぜん [0] 【大全】
(1)十分に完備していること。十全。
(2)ある事柄について,もれなく記されている書物。「釣魚―」
(3)「四書大全」「五経大全」の略。「四書五経の新註,―等/徂徠先生答問書」
大八
だいはち [0] 【大八】
「大八車(グルマ)」の略。
大八洲
おおやしま オホ― [3] 【大八洲】
日本の古称・美称。古事記・日本書紀に伊弉諾(イザナギ)・伊弉冉(イザナミ)二神の生んだ島々の総称としてみえる。おおやしまぐに。
大八葉の車
だいはちようのくるま ダイハチエフ― [0] 【大八葉の車】
八葉の車のうち,車箱に描いた八葉の文様が大きくて,高位の人の乗用に供するもの。おおはちようのくるま。
→八葉の車
大八車
だいはちぐるま [5] 【大八車・代八車】
〔「八人の代わりをする車」の意〕
大きな二輪の荷車。江戸前期頃から主に関東地方で用いられた。大八。
大八車[図]
大公
たいこう【大公(妃)】
a grand duke (duchess).大公国 a grand duchy.
大公
たいこう [1][0] 【大公】
(1)ヨーロッパで,小国の君主の称号。
(2)君主の一門の男子の称。
大公使
たいこうし [3] 【大公使】
大使と公使。
大公国
たいこうこく [3] 【大公国】
主に中世ヨーロッパで,大公の称号を持つ君主が治めた小国。
大兵
たいへい [0] 【大兵】
大勢の兵隊。大軍。
大兵
だいひょう [0] 【大兵】
(1)体の大きいこと。また,その人。
⇔小兵
「―肥満」「体(ナリ)は―で度胸も好い男/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)弓を引く力が強いこと。また,その人。[日葡]
大具足
おおぐそく オホ― 【大具足】
槍・薙刀(ナギナタ)などの大きな武具。「歩(カチ)武者は大太刀・―どもにて/御伽草子・鴉鷺合戦」
大典
だいてん 【大典】
(1719-1801) 江戸中期の禅僧・漢学者。近江の人。法諱は顕常,字(アザナ)は梅荘,大典は号。宇野明霞や大潮について詩文を学び著述多数がある。木村蒹葭堂・売茶翁・伊藤若冲らと交遊。著「小雲棲稿」「北禅遺草」ほか。
大典
たいてん [0] 【大典】
(1)重大な儀式。大礼。「皇位継承の―」
(2)重大な法律。大法。「千古不磨の―」
(3)律令制における大宰府の主典(サカン)の上位の者。
大内
だいだい 【大内】
〔「たいだい」とも〕
「大内裏」の略。おおうち。「源氏には,―守護の源三位頼政卿/平家 1」
大内
おおうち オホ― [0] 【大内】
(1)内裏(ダイリ)。御所。皇居。大内山。
(2)入り口が狭く,内の広いこと。「此は乃ち―なるかも/播磨風土記」
(3)「大内雛(ビナ)」の略。「白酒の無い―は玉の汗/柳多留 23」
大内
おおうち オホウチ 【大内】
姓氏の一。室町時代の周防国を中心とした守護大名。古く百済聖明王の第三子琳聖太子が周防に着いて帰化した氏族と言われる。鎌倉時代以降,在庁官人を世襲。学芸に関心が高く,出版事業を行い,キリスト教布教も認めた。
大内
おおうち オホウチ 【大内】
福島県南会津郡下郷町の地名。江戸時代,会津西街道の大内峠南麓の天領と,会津藩領との接続伝馬宿。当時の茅葺き家並みが残る。
大内
おおち オホチ 【大内】
香川県北東部,大川郡の町。讃岐東部の中心。三本松は砂糖の集散地。
大内人
おおうちびと オホ― 【大内人】
伊勢神宮・熱田神宮などの大神宮に仕え,供御(クゴ)の事などをつかさどった神職。
大内兵衛
おおうちひょうえ オホウチヒヤウヱ 【大内兵衛】
(1888-1980) 経済学者。兵庫県生まれ。東大教授。日本マルクス経済学の一大山脈を形成した。向坂逸郎とともに社会党左派の理論的指導者。主著「財政学大綱」
大内刈
おおうちがり オホウチ― [0][4] 【大内刈(り)】
柔道の技の名。右自然体のとき,右足で相手の股の内側から相手の左足を刈り上げて倒す足技。
大内刈り
おおうちがり オホウチ― [0][4] 【大内刈(り)】
柔道の技の名。右自然体のとき,右足で相手の股の内側から相手の左足を刈り上げて倒す足技。
大内塗
おおうちぬり オホウチ― [0] 【大内塗】
山口市で産する主に椀・盆などの漆器。潤(ウル)み塗りで仕上げた地に色漆で文様を描き,菱形の切箔(キリハク)をはったもの。大内義隆が奨励したものという。
大内守護
おおうちしゅご オホ― 【大内守護】
皇居を警備する職。平安中期に設置。初め公卿で武勇の者を用い,のち武家をあてる。
大内山
おおうちやま オホ― [0] 【大内山】
皇居。御所。宮中。
〔元来は,京都市右京区,仁和寺の北の山の名。昔,宇多天皇の離宮があった〕
大内政弘
おおうちまさひろ オホウチ― 【大内政弘】
(1446-1495) 室町後期の武将。応仁の乱で山名持豊(宗全)の西軍に加わり,大軍を率いて上京,戦功を立てる。
大内方
おおうちがた オホ― 【大内方】
朝廷方。天皇方。
⇔武家方
大内桐
おおうちぎり オホウチ― [4] 【大内桐】
五七(ゴシチ)の桐の紋様。大内義隆の愛好した紋様という。
大内版
おおうちばん オホウチ― [0] 【大内版】
室町時代に大内義隆が出版した版本の総称。山口本。大内本。
大内義弘
おおうちよしひろ オホウチ― 【大内義弘】
(1356-1399) 室町初期の武将。周防を中心とする六か国の守護。明徳の乱を鎮定,南北朝合一に尽力。のち,幕府と対立し応永の乱を起こしたが敗死。
大内義興
おおうちよしおき オホウチ― 【大内義興】
(1477-1528) 室町末期の武将。周防を中心とする六か国の守護。1508年将軍足利義澄を追って義稙(ヨシタネ)を将軍職に復させ,自らは管領代となる。対明貿易権を独占した。
大内義隆
おおうちよしたか オホウチ― 【大内義隆】
(1507-1551) 戦国時代の武将。周防を中心とする七か国の守護。義興の子。学芸を好み,山口に京文化を移植し,また明・朝鮮の文物を移入。大内版を開版。キリスト教布教を許す。家臣陶(スエ)晴賢に襲われ自刃。
大内菱
おおうちびし オホウチ― [4] 【大内菱】
染め模様の一。花菱を二重菱で囲んだもの。元禄(1688-1704)頃流行。周防(スオウ)の大内氏の家紋に似るところからいう。
大内裏
だいだいり [3] 【大内裏】
〔「たいだいり」とも〕
天皇の居所である内裏を中心として朝堂院や諸官庁を配置した一郭。多く平城京・平安京についていう。都の中央北に位置し,大垣に囲まれる。平安京大内裏は南北四六〇丈(約1394メートル),東西三八四丈(約1164メートル)を占める。宮城。
大内裏=1[図]
大内裏=2[図]
大内裏=3[図]
大内裏=4[図]
大内裏図考証
だいだいりずこうしょう ダイダイリヅカウシヨウ 【大内裏図考証】
大内裏の位置・規模・構造・沿革などを考証した書。裏松光世著。三〇巻。1788年成立。
大内記
だいないき [3] 【大内記】
内記の上位の官。
→内記
大内雛
おおうちびな オホ― [5][4] 【大内雛】
天皇・皇后の姿をかたどった一対の雛人形。だいりびな。おおうち。
大内青巒
おおうちせいらん オホウチ― 【大内青巒】
(1845-1918) 仏教家。仙台の人。雑誌「報四叢談」,新聞「明教新誌」を発行,また尊皇奉仏大同団を組織するなど,明治時代の仏教界を指導。著「碧巌集講話」など。
大円
だいえん [0] 【大円】
(1)大きな円。
(2)〔数〕 球面をその中心を通る平面で切ったとき,切り口にあらわれる円。
大円山
だいえんざん [3] 【大円山】
兜(カブト)の一。鉢の部分が半球形のもの。
大円筋
だいえんきん ダイヱン― [0] 【大円筋】
肩甲骨の下角に始まり,上腕に付着する筋。上腕を内側に回す働きをする。
大円鏡智
だいえんきょうち ダイヱンキヤウ― [5] 【大円鏡智】
〔仏〕 顕教では仏の四智,密教では五智の一。阿頼耶識(アラヤシキ)から転ずることによって生ずる仏の完全な智。優れた鏡のようにすべてを映しだすことからいう。
大冊
たいさつ [0] 【大冊】
ページ数の多い厚い書物。
⇔小冊
大冊
たいさつ【大冊】
a bulky volume.
大写し
おおうつし オホ― [3] 【大写し】 (名)スル
被写体の一部を大きくうつし出すこと。クローズ-アップ。「顔を―にする」
大写し
おおうつし【大写し】
<take,bring into> a close-up <of> .
大冶鉄山
だいやてつざん 【大冶鉄山】
中国,湖北省南東部にある鉄鉱石の産地。武漢鉄鋼コンビナートに原料を供給。
大凡
おおよそ【大凡】
generally (おおかた);→英和
as a rule (ふつう).→英和
〜の rough <estimate> ;→英和
approximate <number> .→英和
大凡
おおよそ オホ― [0] 【大凡】
■一■ (名)
物事のあらまし,大要。「これまでの経過の―を説明する」
■二■ (副)
(1)くわしくは分からないが,また,はっきりは言えないが大体のところは,という意で用いる語。大体。およそ。「犯人は―見当がついている」「二人の意見は―のところ一致した」
(2)話を切り出すときに用いる語。総じて。大体。「―現代の教育は知育にかたよりがちであるが…」
(3)強調の気持ちを表す語。全く。およそ。「毎日に法を行ふ事断たず,―,三業を調へて六根に犯す所なし/今昔 17」
(4)すべてを合計して。「筆を絶たることは,―に五十八巻/玄奘法師表啓(平安初期点)」
■三■ (名・形動ナリ)
世間並みであること。月並であること。また,そのさま。「さしもあるまじき―の人さへ/源氏(御法)」
大凡人
おおよそびと オホ― 【大凡人】
世間一般の人。普通の人。「―だに今日の物見には大将殿をこそは…見奉らむと/源氏(葵)」
大凶
だいきょう [0] 【大凶】
(1)非常に運勢が悪いこと。
⇔大吉
(2)(「大兇」とも書く)この上ない罪悪。また,大悪人。
大出来
おおでき オホ― [0] 【大出来】
(予想以上に)できばえがよいこと。上出来。「きみとしては―だ」
大出来
おおでき【大出来】
a great success[hit].大出来! <感嘆> Well done!/Bravo!
大刀
だいとう [0] 【大刀】
(1)大きな刀。太刀(タチ)。
(2)大小二本の刀のうち,大きい方の刀。
⇔小刀
大刀
たち [1] 【太刀・大刀】
〔「断ち」の意〕
(1)(短小の「かたな」に対して)長大な刀剣を総称していう。「八雲立つ出雲梟師(タケル)が佩ける―/日本書紀(崇神)」
(2)(刃を上に向けて腰帯に差した「かたな」に対して)刃を下に向けて腰につり下げる刀剣。
〔古墳時代から奈良時代までに見られる直刀を「大刀」と書き,平安以降の反り刀を「太刀」と書き分けることがある〕
太刀(2)[図]
大刀自
おおとじ オホ― [3] 【大刀自】
(1)大化前代,宮廷に仕えた女性の称号。
(2)律令制下の後宮制度で,皇后・妃に次ぐ位の夫人。
(3)「刀自(トジ)」の尊称。「名は飯盛の―といふ/播磨風土記」
大刀自
おとじ 【大刀自】
⇒おおとじ(大刀自)
大分
だいぶん【大分】
⇒大分(だいぶ).
大分
おおいた オホイタ 【大分】
(1)九州地方北東部の県。豊後(ブンゴ)国全域と豊前(ブゼン)国南部の地よりなる。北から東は瀬戸内海・豊後水道に面し,北部は九重山などの火山地域,南部は九州山地となる。北東部に国東(クニサキ)半島がある。県庁所在地,大分市。
(2)大分県中部,別府湾南岸にある市。県庁所在地。商工業が発達し,鶴崎(ツルサキ)地区を中心に重化学工業が立地。中世,大友氏の根拠地。キリシタンの故地で,南蛮貿易が行われた。
大分
だいぶん [0] 【大分】
■一■ (副)
(1)数量が相当であるさま。たくさん。だいぶ。「貯金が―たまった」
(2)物事の程度が相当であるさま。かなり。だいぶ。「―スズシクナッタ/ヘボン」
■二■ (名・形動)
(1)数量が多い・こと(さま)。たくさん。「手前も―の損銀/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
(2)物事の程度が相当である・こと(さま)。かなり。「―の無沙汰をした/日本橋(鏡花)」
大分
だいぶ [0] 【大分】 (副)
(1)数量が相当であるさま。たくさん。だいぶん。「小遣いを―もらった」
(2)物事の程度が相当であるさま。かなり。だいぶん。「―よくなる」「―寒くなった」「―人間らしい暮らしをして/雁(鴎外)」
大分
だいぶ【大分】
[相当]very[pretty,rather] <cold> ;→英和
much <better> ;→英和
quite <a long time> ;→英和
badly <wounded> ;→英和
considerably;→英和
[数量]⇒沢山.
大分医科大学
おおいたいかだいがく オホイタイクワ― 【大分医科大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は大分県挟間町。
大分大学
おおいただいがく オホイタ― 【大分大学】
国立大学の一。大分経済専門学校・大分師範・大分青年師範が合併して,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は大分市。
大分平野
おおいたへいや オホイタ― 【大分平野】
大分県中部,別府湾南岸の沖積平野。中心は大分市。
大分自動車道
おおいたじどうしゃどう オホイタ―ダウ 【大分自動車道】
佐賀県鳥栖(トス)市と大分市を結ぶ高速道路。延長80.2キロメートル。鳥栖で長崎自動車道と接続。
大切
たいせつ [0] 【大切】 (形動)[文]ナリ
〔「大いに切(セマ)る」「切迫する」の意から〕
(1)重要であるさま。肝要。大事。「―な点」「―な役目」
(2)価値が高いさま。貴重。大事。「―な品」「―な命」「―な資源」
(3)丁寧に扱うさま。大事。「おからだを―になさって下さい」「―に使う」
(4)切迫するさま。緊急を要するさま。「―なる事有りて,夜を昼にて上れば/今昔 16」
[派生] ――さ(名)
大切
たいせち 【大切】 (名・形動ナリ)
「たいせつ(大切)」に同じ。「ことにおきて―なりければ/著聞 16」
大切な
たいせつ【大切な】
important;→英和
valuable;→英和
precious.→英和
〜に carefully;with care.〜にする[尊重]value;→英和
make much of;treasure;→英和
[注意]take good care of;[かわいがる]love;→英和
pet.→英和
大切ない
たいせつな・い 【大切ない】 (形)[文]ク たいせつな・し
〔「ない」は接尾語。近世語〕
とても大切である。「いはば―・い御首…しつかりと検分せよ/浄瑠璃・菅原」
大切り
おおぎり オホ― [0] 【大切り】
(1)大きく切り分けること。また,切り分けたもの。「魚を―にする」
(2)歌舞伎で,一日の興行の最後の一幕。江戸歌舞伎では二番目(世話)狂言の最後にあたる。切狂言。
〔縁起をかついで「大喜利」とも書く〕
(3)物事の終わり。「要するに誰の恋でもこれが―だよ/牛肉と馬鈴薯(独歩)」
大切羽
おおせっぱ オホ― [3] 【大切羽】
太刀鍔(タチツバ)の両面に付随する装飾を兼ねた大形の切羽。
⇔小切羽(コセツパ)
大刈り込み
おおかりこみ オホ― [3] 【大刈り込み】
日本庭園の技法の一。多数の樹木を寄せて植え,一つの大きな形になるように刈り込んだもの。修学院離宮や高梁(タカハシ)市の頼久寺の庭のものなどが有名。
大初位
だいしょい [3] 【大初位】
律令制で,大小ある初位のうち上位のもの。
→初位
大判
おおばん オホ― [0] 【大判】
(1)紙・本などの,普通より型の大きいもの。「―の画用紙」
(2)安土桃山・江戸時代を通じて流通した楕円形の大形金貨。天正大判・慶長大判・元禄大判・享保大判・天保大判などがある。拾両と墨書されていたが,小判の一〇倍で通用したわけではなく,時代により価値は変動し,主として儀礼・贈答などに用いられた。大判金。
⇔小判
大判の
おおばん【大判の】
large-sized;king-size.〜洋罫(けい)紙 foolscap.→英和
大判事
だいはんじ [3] 【大判事】
(1)律令制で,刑部省の上級の判事。
(2)1869年(明治2)に置かれた最上級の判事。75年廃止。
大判官
だいじょう [1] 【大判官】
律令制で,三等官である判官(ジヨウ)のうち,上位者の称。官によって用字が異なる。
大判座
おおばんざ オホ― [0] 【大判座】
江戸時代,大判{(2)}の鋳造に関することの一切をつかさどった役所。京都の後藤四郎兵衛徳乗家にその特権が与えられた。のち,江戸にも開かれ,両所で御用を勤めた。
大判焼
おおばんやき オホ― [0] 【大判焼(き)】
「今川焼き」に同じ。
大判焼き
おおばんやき オホ― [0] 【大判焼(き)】
「今川焼き」に同じ。
大別
たいべつ [0] 【大別】 (名)スル
大きく区分すること。大まかな区分。「東日本と西日本に―する」
大別する
たいべつ【大別する】
divide[classify]roughly <into> .
大別山脈
たいべつさんみゃく 【大別山脈】
中国の中部を東西に走る山脈。淮河(ワイガ)と長江の分水嶺をなす。ターピエ山脈。
大別当
おおべっとう オホベツタウ [3] 【大別当】
(1)院庁(インノチヨウ)の別当のうち,大臣である者の称。中世の用語。
(2)鎌倉鶴岡八幡宮などの,社僧の役職の一。
大利
たいり [1] 【大利】
〔「だいり」とも〕
大きな利益。巨利。
⇔小利
大利根
おおとね オホトネ 【大利根】
埼玉県北東部,北埼玉郡の町。利根川沿いの農村。集落は自然堤防上に集まる。
大刹
たいせつ [0] 【大刹】
〔「たいさつ」とも〕
大きな寺院。巨刹。
大刹
たいさつ [0] 【大刹】
〔「たいせつ」とも〕
大きな寺。巨刹。
大則
たいそく [0] 【大則】
根本となる規則。
大前
おおまえ オホマヘ 【大前】
(1)神または天皇の御前。「誰ぞ,―に奏す/古事記(下)」
(2)射芸で,最初に出て試射する人。
(3)江戸時代,村役人になることのできる上層の本百姓。また,地主層をいう場合もある。
⇔小前
大前
おおさき オホ― 【大前】
さきばらいの者が,先を追う声を長く引くこと。「上達部の前駆(サキ)ども殿上人のはみじかければ―こさきとつけて聞きさわぐ/枕草子 78」
→小前(コサキ)
大前庭腺
だいぜんていせん [0] 【大前庭腺】
⇒バルトリン腺(セン)
大前張
おおさいばり オホ― [3] 【大前張】
神楽(カグラ)歌の「前張」の一。現在伝わるものは「宮人(ミヤビト)」以下七曲で,歌詞は短歌の形式に近い。
⇔小前張
大前提
だいぜんてい【大前提】
a major premise.
大前提
だいぜんてい [3] 【大前提】
(1)〔論〕 三段論法で,大概念を有する前提。結論を導き出すための推論の根本となる条件。
(2)ある結論を出すための根本的な前提。
大前田英五郎
おおまえだえいごろう オホマヘダエイゴラウ 【大前田英五郎】
(1793-1874) 幕末・維新期の博徒。上野国勢多郡大前田村の人。賭博の罪で佐渡送りとなるが脱出,名古屋を中心に勢力を張った。
大剛
だいごう [0] 【大剛】
〔「だいこう」「たいごう」とも〕
非常に強いこと。また,その人。「―の力士」
大副
たいふ [1] 【大副】
律令制で,神祇官の次官の上位。
大割
おおわり オホ― [0] 【大割(り)】 (名)スル
大径木の製材時に,原木を材長方向に大きく二つに挽き分けること。
大割り
おおわり オホ― [0] 【大割(り)】 (名)スル
大径木の製材時に,原木を材長方向に大きく二つに挽き分けること。
大力
だいりき [0] 【大力】
(1)非常に強い力。また,その力をもつ人。強力(ゴウリキ)。「―の持ち主」「―無双」
(2)仏などの,大神通力。
大力者
だいりきしゃ [4][3] 【大力者】
(1)大力をもつ仏・菩薩。
(2)大変な力持ち。だいりきもの。
大功
たいこう [0] 【大功】
(1)大きな功績。非常な手柄。「―を立てる」
(2)大きな事業。
大功
たいこう【大功】
<render> distinguished services <to> .
大功田
たいこうでん [3] 【大功田】
律令制で,大功のある者に賜った田。世襲が許された。藤原鎌足に対して賜り,藤原氏に伝世したもののみ知られる。
→功田
大助かり
おおだすかり オホ― [3] 【大助かり】
たいへん助けになること。「君が加わってくれれば―だ」
大効
たいこう [0] 【大効】
大きな効力。
大勇
たいゆう [0] 【大勇】
真の勇気。大事にあたって出す勇気。
⇔小勇
大動脈
だいどうみゃく【大動脈】
the main artery;《解》the aorta.→英和
大動脈
だいどうみゃく [3] 【大動脈】
(1)心臓から全身に血液を送り出す体循環系の動脈の本幹。心臓を出ていったん上行したのち脊椎に沿って下行する。
(2)転じて,重要な交通路。
大動脈炎症候群
だいどうみゃくえんしょうこうぐん [11][6][3] 【大動脈炎症候群】
⇒脈無(ミヤクナ)し病(ビヨウ)
大勝
たいしょう [0] ―シヨウ 【大勝】 ・ ―セフ 【大捷】 (名)スル
非常な勝利を得ること。大勝利。
⇔大敗
「―を博する」「宿敵に―する」
大勝
たいしょう【大勝】
<win> a great victory.
大勝利
だいしょうり [3] 【大勝利】
圧倒的な勝ち。大勝。
大勢
たいせい【大勢】
the (general) trend;the <international> situation.→英和
〜に従って(逆らって) <swim> with (against) the current[tide].→英和
大勢
おおぜい オホ― [3] 【大勢】
たくさんの人。多人数。副詞的にも用いる。
⇔小勢(コゼイ)
「―で花見にくり出す」「見物人が―集まる」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
大勢
たいせい [0] 【大勢】
(1)物事のなりゆき。また,世の中のなりゆき。「―が決する」「―に従う」
(2)大きな権勢。
大勢
たいぜい [3][0] 【大勢】
多くの人数。おおぜい。「―を従える」「―の声で,拍手を整(ソロ)へて/片恋(四迷)」
大勢の
おおぜい【大勢の】
a large[great]number <of> ;a host <of> ;→英和
many.→英和
〜の家族 a large family.〜の前で in public.〜で in large numbers.
大勧進
だいかんじん [3] 【大勧進】
(1)大規模な勧進{(2)}にあたる僧。
(2)善光寺{(1)}の境内にある,天台宗の僧寺。大本願と共同で善光寺を管理する。
大勲
たいくん [0] 【大勲】
大きな手柄。偉勲。
大勲位
だいくんい [3] 【大勲位】
勲一等より上位の,日本最高位の勲等。大勲位菊花章(キクカシヨウ)頸飾(ケイシヨク)・大勲位菊花大綬章がある。
大化
たいか タイクワ 【大化】
年号(645.6.19-650.2.15)。白雉(ハクチ)の前。孝徳天皇の代。公式年号の最初。
大化の改新
たいかのかいしん タイクワ― 【大化の改新】
645年(大化1),中大兄皇子(のちの天智天皇)・中臣(藤原)鎌足らが蘇我氏を打倒して始めた古代政治史上の一大改革。蘇我蝦夷(エミシ)・入鹿(イルカ)父子を滅ぼした中大兄皇子は孝徳天皇を即位させ,自らは皇太子として実権を握った。翌年,公地公民制,地方行政組織の確立,戸籍・計帳の作成と班田収授法の施行,租・庸・調の統一的税制の実施を中心とした改新の詔(ミコトノリ)を発布し,氏姓制度による皇族・豪族の支配を否定して,中央集権的支配の実現へと向かった。大化の新政。
大化前代
たいかぜんだい タイクワ― [4] 【大化前代】
日本史における時代区分。大化の改新を下限として大和朝廷時代末期の六,七世紀をさす。皇室・豪族の連合からなる中央政権が,部民制・氏姓制による地方支配を続けていたが,律令体制につながる官司制の進展もみられる。
大北の政所
おおきたのまんどころ オホ― 【大北の政所】
摂政・関白の母の敬称。おおまんどころ。
大北の方
おおきたのかた オホ― 【大北の方】
貴人の母の敬称。また,先代の北の方。大上(オオウエ)。
大匙
おおさじ オホ― [0] 【大匙】
(1)大形のさじ。
(2)調理用の計量スプーンの一。容量は普通,15ミリリットル。
大匠
たいしょう [0] 【大匠】
〔「だいしょう」とも〕
技量のすぐれた職人。名匠。
大区
だいく [1] 【大区】
明治初期,地方行政区画を大区と小区に分けたもののうちの一。大区に区長を,小区に戸長を置いた。
大医
たいい [1] 【大医】
(1)非常にすぐれた医師。名医。
(2)〔仏〕 仏の異称。
(3)典薬(テンヤク)の唐名。
大千世界
だいせんせかい [5] 【大千世界】
〔仏〕 三千大千世界の一。中千世界が千個集まったもの。大千界。大千。
大升
だいしょう [0] 【大升】
律令制における容量の単位の一。銀・銅・穀の量をはかるのに用いた。大升は小升の三倍。
大半
たいはん【大半】
the greater[most]part <of> ;the majority.→英和
〜は mostly;→英和
for the most part;nearly all.
大半
たいはん [0][3] 【大半】
全体の半分以上。過半。大部分。副詞的にも用いる。「―を失う」「仕事は―かたづいた」
大卒
だいそつ [0] 【大卒】
大学を卒業していること。
大南北
おおなんぼく オホ― 【大南北】
四世鶴屋南北(ツルヤナンボク)の敬称。
大博士
だいはかせ [3] 【大博士】
(1)大学校の職員である博士の中で最上位の者。1869年(明治2)に置かれ,72年廃止。
(2)学問上功績のある者に与えられた上級の学位。1887年(明治20)制定。98年廃止。
大博打
おおばくち オホ― [3] 【大博打】
規模の大きな博打。転じて,失敗の危険性が高い物事を思い切ってやることをいう。「のるかそるかの―を打つ」
大厄
たいやく [0] 【大厄】
〔「だいやく」とも〕
(1)非常な災難。
(2)最大の厄年。数え年で,男四二歳,女三三歳とされる。
大厄
たいやく【大厄】
a great calamity[misfortune];a grand climacteric (厄年).
大原
おおはら オホハラ 【大原】
(1)千葉県南東部,夷隅(イスミ)郡の町。大原漁港では水産加工業が盛ん。
(2)岡山県北東部,英田(アイダ)郡の町。近世,因幡街道の宿場町。南東部の宮本は宮本武蔵の生地と伝える。
大原
おおはら オホハラ 【大原】
〔「小原(オハラ)」とも〕
京都市左京区の地名。洛北の農山村で,柴漬けの名産地。寂光院・三千院などがある。((歌枕))「―やまだすみがまも習はねばわが宿のみぞけぶりたえたる/詞花(雑下)」
大原
おおはら オホハラ 【大原】
姓氏の一。
大原
おはら 【大原】
京都北部の地名。おおはら。
大原問答
おおはらもんどう オホハラ―ダウ 【大原問答】
法然が顕真法印の要請により,1186年京都大原の勝林院で浄土宗の教義につき叡山・南都の学僧と問答し信服させたこと。大原談義(ダンギ)。
大原女
おはらめ [0] 【大原女】
(1)大原の辺りから市中に黒木などを売りに来る女。筒袖に帯を前で結び,脛巾(ハバキ)にわらじばきといういでたちで,荷を頭の上にのせて歩く。おおはらめ。
〔源平の争いののちに建礼門院が大原で出家したとき,おつきの阿波内侍が始めたのを見習ったという〕
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄。変化物。本名題「奉掛色浮世図画(カケタテマツルイロノウキヨエ)」。二世瀬川如皐(ジヨコウ)作。1810年江戸中村座で三世中村歌右衛門初演。おかめの面をつけた小原女から引き抜きで毛槍を振る奴(ヤツコ)に変わる。
大原女(1)[図]
大原女
おおはらめ オホハラ― [0] 【大原女】
⇒おはらめ(大原女)
大原孫三郎
おおはらまごさぶろう オホハラマゴサブラウ 【大原孫三郎】
(1880-1943) 実業家。岡山県生まれ。早大卒。倉敷紡績社長。キリスト教的理想主義から社会事業に尽力。大原社会問題研究所・大原農業研究所・大原美術館などを創設した。
大原幽学
おおはらゆうがく オホハライウガク 【大原幽学】
(1797-1858) 江戸後期の農民指導者。名古屋の人。神道・儒教・仏教・卜占に通じ,三教混合の心学的な「性学」と呼ばれる独自の教学を説いた。諸国を巡歴後,下総(シモウサ)国香取郡に定着し,農業技術を指導。彼の組織した先祖株組合は農業協同組合の先駆をなす。幕府の圧迫をうけ自殺。著「口まめ草」「性学趣意」など。
大原御幸
おはらごこう 【大原御幸】
能の一。三番目物。平家滅亡後の初夏,後白河法皇が寂光院に建礼門院を訪ねると,女院は六道の様子や安徳帝の最期のさまなどを語る。おおはらごこう。小原御幸。
大原御幸
おおはらごこう オホハラ―カウ 【大原御幸】
⇒おはらごこう(大原御幸)
大原木
おはらぎ 【大原木】
大原や八瀬で作る,黒く燻(イブ)した薪。黒木。「―売りに出るを御覧じられい/狂言・若菜」
大原社会問題研究所
おおはらしゃかいもんだいけんきゅうじょ オホハラシヤクワイ―ケンキウ― 【大原社会問題研究所】
1919年(大正8)実業家大原孫三郎によって設立された民間社会科学研究機関。「日本労働年鑑」などを刊行。
大原重徳
おおはらしげとみ オホハラ― 【大原重徳】
(1801-1879) 幕末の尊王攘夷派の公卿。1862年江戸に下向して一橋慶喜の登用,攘夷実行の勅旨を伝えた。維新後は参与。大原三位。
大原野
おおはらの オホハラノ 【大原野】
京都市右京区の地名。丘陵地。勝持寺・善峰寺・大原野神社などがある。((歌枕))
〔和歌では「おほはら」と表現されることが多い〕
大原野神社
おおはらのじんじゃ オホハラノ― 【大原野神社】
京都市大原野南春日町にある神社。祭神は建御賀豆智命(タケミカズチノミコト)・伊波比主命(イワイヌシノミコト)・天之子八根命(アメノコヤネノミコト)・比売神(ヒメガミ)。
大原野祭
おおはらのまつり オホハラノ― 【大原野祭】
大原野神社の祭礼。古くは毎年2月上卯(ウ)の日,一一月中子(ネ)の日の二回行われた。現在は四月八日に行われる。
大参
だいさん [0] 【大参】
禅宗で,住持が法堂(ハツトウ)において大衆(ダイシユ)に説法すること。
→小参
大友
おおとも オホトモ 【大友】
姓氏の一。
大友宗麟
おおともそうりん オホトモ― 【大友宗麟】
(1530-1587) 戦国大名。義鑑(ヨシアキ)の子。名は義鎮(ヨシシゲ),剃髪(テイハツ)して宗麟。豊後(ブンゴ)の領主。キリスト教を保護し,自らも受洗。天正遣欧使節を派遣した。
大友皇子
おおとものおうじ オホトモ―ワウジ 【大友皇子】
(648-672) 天智天皇の長子。伊賀皇子とも。壬申(ジンシン)の乱で叔父大海人(オオアマノ)皇子(天武天皇)に敗れ縊死。「懐風藻」に漢詩二首を収める。妻は十市皇女(トオチノヒメミコ)。
→弘文(コウブン)天皇
大友義鑑
おおともよしあき オホトモ― 【大友義鑑】
(1502-1550) 戦国大名。北九州諸国を征服。海外貿易を行う。後嗣争いで,義鎮(宗麟)擁立派の家臣に殺された。
大友黒主
おおとものくろぬし オホトモ― 【大友黒主】
平安前期の歌人。近江国滋賀郡大友郷の人。六歌仙の一人。志賀黒主と称される。歌は古今和歌集などにみえる。伝説的人物として,謡曲・歌舞伎などの題材となった。生没年未詳。
大反り
おおぞり オホ― [0] 【大反り】
刀のそりが大きいもの。
大叔母
おおおば オホヲバ [1] 【大伯母・大叔母・従祖母】
両親のおばにあたる人。祖父母の姉妹。
⇔大伯父(オオオジ)
[和名抄]
大叔父
おおおじ オホヲヂ [1] 【大伯父・大叔父・従祖父】
両親のおじにあたる人。祖父母の兄弟。
⇔大伯母(オオオバ)
[和名抄]
大受け
おおうけ オホ― [0] 【大受け】 (名)スル
非常に評判がよく喜ばれること。「芝居は―に受けた」「―した話」
大受けである
おおうけ【大受けである】
make a great hit.
大口
おおぐち オホグチ 【大口】
愛知県北西部,丹羽郡の町。かつて養蚕が盛んであったが,近年,内陸工業地域を形成。
大口
おおくち オホクチ 【大口】
鹿児島県北部の市。米作・畜産・林業が盛ん。史跡・景勝が多く,川内川流域は県立自然公園。
大口
おおくち オホ― [0] 【大口】
〔「おおぐち」とも〕
(1)大きな口。大きく開いた口。「―をあけて笑う」
(2)偉そうなことを言うこと。「―をたたく」
(3)売買や取引の,金額や数量の多いもの。
⇔小口
「―の注文」
(4)「大口袴(バカマ)」の略。
(5)茶道で,水屋道具の一。水指(ミズサシ)に水を注ぐ,大きな注ぎ口のついた鉢。
(6)「大口話」に同じ。「心のうき立つ程―いふより外はなし/浮世草子・一代女 1」
大口の
おおくちの オホ― 【大口の】 (枕詞)
狼(オオカミ)の別名である「真神(マカミ)」にかかる。「―真神の原に降る雪は/万葉 1636」
大口をたたく
おおぐち【大口をたたく】
brag.→英和
〜の注文(寄付金) a big order (donation).
大口バス
おおくちバス オホ― [5] 【大口―】
⇒ブラック-バス
大口派
おおぐちは オホグチ― 【大口派】
茶道石州流の一派で大坂の茶人,大口樵翁(1689-1764)を開祖とする。武家風を基として改良を加えて一派を樹立。
大口袴
おおくちばかま オホ― [5] 【大口袴】
裾口(スソグチ)が広い袴。
(1)束帯の際,表袴(ウエノハカマ)の下に着用した下袴。普通,紅の平絹・精好(セイゴウ)の類で作られ,赤大口ともいう。老人は白を用いる。
(2)武家が直垂(ヒタタレ)の袴の下につける下袴。鎌倉末期から後ろを固い緯(ヨコ)畝織で仕立てて後ろ腰を張らせ,後ろ張り大口とも呼ぶ。風流(フリユウ)には上の袴を略した。
(3)公家の子弟が半尻着用のときにつけた袴。室町以降,前に固い緯畝織を用いて前を張らせ,前張(マエバリ)・(サイバリ)大口とも呼ぶ。
(4)能装束の一。腰のところを強く左右に張らせた袴。
大口袴(2)[図]
大口話
おおくちばなし オホ― 【大口話】
はばかるところのない話。みだらな話。おおくち。「酒うちくらうて―/浮世草子・諸道聴耳世間猿」
大口魚
たいこうぎょ [3] 【大口魚】
〔口が大きいことから〕
タラの異名。
大口魚
たら [1] 【鱈・大口魚】
タラ目タラ科に属する魚の総称。日本近海にはマダラ・スケトウダラ・コマイの三種がいる。全長30〜120センチメートル。一般的に体形はやや延長し,前半部は太く,後半部に向かい細くなる。背びれは三つで尻びれは二つ。水産上の重要魚。北洋に広く分布。マダラ。[季]冬。
鱈[図]
大句数
おおくかず オホ― 【大句数】
(1)俳諧句集。二冊。井原西鶴作。1677年成立。談林の矢数俳諧の第一集。古典と世相とのオーバー-ラップによるパロディーなど西鶴特有の作風がみえる。西鶴俳諧大句数。
(2)「大矢数(オオヤカズ)」に同じ。
大叫喚
だいきょうかん [3] 【大叫喚】
〔仏〕「大叫喚地獄」の略。
大叫喚地獄
だいきょうかんじごく [7] 【大叫喚地獄】
〔仏〕 八大地獄の第五。叫喚地獄の下にあり,五戒を全部破った者が落ち,苦痛の激しさに大声で泣き叫ぶという地獄。
大台
おおだい オホ― [0] 【大台】
(1)株式相場で,一〇円単位で示す「台」に対し,一〇〇円単位でとらえた投資家の目安となる単位。商品市場の穀物・生糸などは一〇〇〇円単位をいう。
→台
(2)金額や数量の大きな変わり目となる数値や桁(ケタ)。「売上げが十兆円の―に乗った」
(3)仕出し屋が台の上にのせて遊女屋に運んだ料理のうち,最も大きくて豪華なもの。
大台ヶ原山
おおだいがはらざん オホダイガハラ― 【大台ヶ原山】
三重県と奈良県の境にある台高(ダイコウ)山脈の主峰。海抜1695メートル。日本有数の多雨地で,吉野川・宮川が発源する。
大台割れ
おおだいわれ オホ― [0] 【大台割れ】
相場が安くなって,一つ下の桁まで値が下がること。
大史
だいし [1] 【大史】
律令制で,神祇(ジンギ)官・太政官の主典(サカン)のうち,少史の上の者。明治初年にもこの職が置かれた。
大史
たいし [1] 【太史・大史】
古く中国で,天文・暦法・記録などをつかさどった官。太史公。
大司教
だいしきょう【大司教】
an archbishop (カトリックの).→英和
大司教
だいしきょう [3] 【大司教】
ローマ-カトリック教会の聖職の一。主に,いくつかの教区を包括する教会管区の長をいい,各司教の上に置かれる。正教会や聖公会の大主教にあたる。
大司空
だいしくう [3] 【大司空】
中国の官名。周代では六卿の一。前漢では監察をつかさどった御史大夫を大司空と改め,三公の一つとした。後漢では司空と称する。
大司農
だいしのう [3] 【大司農】
中国の官名。九卿の一。農政・造幣など国家財政をつかさどった。三国の魏(ギ)からは司農と称し,明代まであった。
大司馬
だいしば [3] 【大司馬】
中国の官名。周代では六卿の一。前漢では軍事を統轄した太尉を大司馬と改め,三公の一つとした。後漢では太尉に復する。
大吉
だいきち [0] 【大吉】
(占いで)非常に運勢のよいこと。
⇔大凶
「―のおみくじ」
大吉
だいきち【大吉】
capital luck.
大吉日
だいきちにち [4] 【大吉日】
大吉である日。非常によい運に恵まれている日。
大同
だいどう 【大同】
中国,山西省北部にある都市。河北省と内モンゴル自治区とを結ぶ交通の要衝。大同炭田を控え機械・セメントなどの工業が盛ん。西郊に雲崗(ウンコウ)の石窟がある。タートン。
大同
だいどう [0] 【大同】
(1)大筋において同じであること。「小異を捨てて―に就く」
(2)目的を同じくする者が一つにまとまること。
(3)〔礼記(礼運)〕
中国で,公平で平和な理想的社会を表す語。
大同
だいどう 【大同】
年号(806.5.18-810.9.19)。延暦の後,弘仁の前。平城(ヘイゼイ)・嵯峨(サガ)天皇の代。
大同団結
だいどうだんけつ [0][5] 【大同団結】 (名)スル
いくつかの党派や団体が共通の目的のために,小さな意見の違いにこだわらずに一つにまとまること。
大同団結
だいどうだんけつ【大同団結】
a union;→英和
a fusion;→英和
a federation.
大同団結運動
だいどうだんけつうんどう 【大同団結運動】
1886年(明治19)末から89年にかけての自由民権派の統一的反政府運動。三大事件建白運動の高揚に呼応して後藤象二郎が提唱,丁亥(テイガイ)倶楽部を結成して「大同団結」のスローガンを掲げ,統一的な反政府運動を展開したが,89年後藤の入閣により分裂した。
大同小異
だいどうしょうい [5] 【大同小異】
〔荘子(天下)〕
だいたい同じで,少しだけ違うこと。大差ないこと。似たりよったり。「―で優劣つけがたい」
大同小異である
だいどうしょうい【大同小異である】
be much[practically,nearly]the same;→英和
be much alike;There is little to choose <between> .
大同工業大学
だいどうこうぎょうだいがく 【大同工業大学】
私立大学の一。1939年(昭和14)創立の大同工業学校を源とし,64年設立。本部は名古屋市南区。
大同思想
だいどうしそう [5] 【大同思想】
〔「大同」は「礼記(礼運)」に見える語〕
中国の理想郷を表す伝統思想。大同の世では人々は能力に応じて地位を得,相互に親睦しあっていると考えられている。太平天国や孫文・毛沢東にその影響が見られる。
大同江
だいどうこう 【大同江】
朝鮮民主主義人民共和国の中南部を流れる川。狼林山脈に源を発し,南西流してピョンヤンを経て黄海に注ぐ。長さ431キロメートル。テドン-ガン。
大同法
だいどうほう 【大同法】
一七世紀初め,朝鮮李朝において実施された税法。従来の現物貢納を地税に一本化し,中間搾取をおさえ,国家財政の確保をはかったもの。
大名
たいめい [0] 【大名】
(1)大きな名誉。高い名声。高名。「不朽の―」
(2)「だいみょう(大名)」に同じ。[節用集(文明本)]
大名
おおな オホ― [0] 【大名】
「大字(オオアザ)」に同じ。
⇔小名(コナ)
大名
だいみょう [3] 【大名】
(1)江戸時代,将軍直臣で知行一万石以上の武士。単に大名という場合はこれをさす。ほぼ二六〇〜二七〇家あり,その経歴により親藩・譜代・外様に,また所領の規模により国主(国持ち)・準国主・城主・城主格・無城などに区分された。国大名。
(2)平安末から鎌倉時代,多くの名田を持つ田堵(タト)・名主の称。
(3)鎌倉時代,大きな所領を有し,多くの家の子・郎党を従えた武士。
→小名
(4)室町時代,管国内の武士を家臣化し,領国支配を強化した守護。守護大名。
(5)戦国時代,守護大名を倒して強力な支配を行なった大領主。戦国大名。
大名
だいみょう【大名】
a daimyo;a feudal lord.‖大名行列 a daimyo procession.大名旅行をする travel like a prince; <米> go on a junket.
大名下ろし
だいみょうおろし [5] 【大名下ろし】
中骨に身を多く残すようにして魚を三枚におろすこと。ぜいたくなおろし方であることからいう。
大名倹飩
だいみょうけんどん [5] 【大名倹飩】
主に大名の紋や船などを描いた漆絵がある器に入れて出された倹飩。
大名屋敷
だいみょうやしき [5] 【大名屋敷】
江戸時代,江戸に参勤する大名に与えられた宅地。普通,大名は江戸に二〜五か所屋敷を持ち,本邸を上(カミ)屋敷と呼んだ。
大名挵
だいみょうせせり [5] 【大名挵】
セセリチョウ科のチョウ。開張約35ミリメートル。黒色で前ばねに白斑があるが,近畿以西に産するものは後ろばね中央にも白斑を生ずる。幼虫はヤマノイモなどの葉を食う。
大名旅行
だいみょうりょこう [5] 【大名旅行】
費用をたっぷり使ったぜいたくな旅行。
大名普請
だいみょうぶしん [5] 【大名普請】
ぜいたくに金を使った建築や工事。
大名火消し
だいみょうひけし [5] 【大名火消し】
江戸時代,大名に対する課役として,出火の際江戸の藩邸から出動することを義務づけられた火消し。明暦の大火以後整備された。
→定(ジヨウ)火消し
→町(マチ)火消し
大名物
おおめいぶつ オホ― [3] 【大名物】
茶器の名物のうち,最も古く,いわれの深い貴重なもの。特に,東山時代のものをさす。
→名物
大名竹
だいみょうちく [3] 【大名竹・大明竹・台明竹】
カンザンチクの異名。
大名縞
だいみょうじま [0] 【大名縞】
細かい縦縞。多くは,縞糸二本に地糸六本の繰り返し。大名筋。
→縞
大名華族
だいみょうかぞく [5] 【大名華族】
江戸時代の大名で,明治維新後に華族になった者。
→公家(クゲ)華族
大名行列
だいみょうぎょうれつ [5] 【大名行列】
江戸時代,大名が参勤交代で江戸と国元とを往復する際の,規定の儀式・警備をもって行う行列。規模は時代や家格・石高などにより異なるが,出陣の隊形をとり,髭奴を筆頭に金紋先箱・槍持ち・徒士など前駆が続き,大名の駕籠を馬回り・近習などが固め,草履取り・傘持ち・茶坊主・騎馬などが続いた。
大名買い
だいみょうがい [0] 【大名買い】
売り手の言うままの値段で品物を買うこと。
大名貸し
だいみょうがし [0] 【大名貸し】
江戸時代,藩財政の窮乏した大名に金融業者が蔵米などを担保に金を貸したこと。また,その人。
大名辞
だいめいじ [3] 【大名辞】
⇒大概念(ダイガイネン)
大名預け
だいみょうあずけ [5] 【大名預け】
江戸時代,幕府が罪人を大名に預けて監禁させた制度。
大名領国制
だいみょうりょうごくせい [0] 【大名領国制】
室町後期,応仁の乱以後の約一世紀の間に形成された戦国大名の領国支配の体制。領国内のすべての統制権を掌握し,分国法を制定し,家臣団の城下町居住をはかり,荘園を否定して郷村の農民を支配した。
大名題
おおなだい オホ― [3] 【大名題】
(1)その日一日の歌舞伎狂言全体を総括した題名。江戸では一日に一本の名題で演じた。
⇔小名題
(2)「大名題看板(カンバン)」の略。
(3)歌舞伎俳優の中で,中心的な俳優。幹部俳優。
大名題看板
おおなだいかんばん オホ― [6] 【大名題看板】
大名題{(1)}を記した看板。木戸のそばに立てた。芸題看板。大名題。
〔京坂では一枚看板といった〕
大名飛脚
だいみょうひきゃく [5] 【大名飛脚】
江戸時代,大名が国元と江戸藩邸との通信連絡のために設けた私設の飛脚。尾張・紀伊の両家は東海道七里ごとに人馬継ぎ立ての小屋を設けたので,七里飛脚とも呼ばれた。
→飛脚
大后
おおきさい オホ― 【大后】
「おおきさき」の転。
大后
おおきさき オホ― 【大后・太后】
(1)皇后。《大后》「―石之日売命(イワノヒメノミコト)の御名代(ミナシロ)として葛城部を定め/古事記(下訓)」
(2)皇太后。《太后》「―もまゐり給はむとするを/源氏(賢木)」
大吏
たいり [1] 【大吏】
地位の高い官吏。大官。
大向う
おおむこう【大向う(の見物人)】
the gallery.→英和
〜をうならせる bring down the gallery.→英和
大向うを唸らせる
うならせる【大向うを唸らせる】
impress[delight,touch]the audience.→英和
大向こう
おおむこう オホムカフ [3] 【大向こう】
〔向こう桟敷(サジキ)の後方にあるからいう〕
(1)劇場で,舞台から見て正面の後方にある一幕見の立見席。
(2){(1)}にいる観客。そこには芝居通の人が多かった。転じて,一般の見物人。「―から声がかかる」
大君
おおいぎみ オホイ― 【大君】
貴人の長女の尊称。二女は「中の君」,以下「三の君」「四の君」などといった。
大君
たいくん [1] 【大君】
(1)君主の尊称。おおきみ。
(2)江戸時代,外国に対して用いた将軍の別号。
大君
おおきみ オホ― [3][0] 【大君・王】
〔「おおぎみ」とも〕
(1)天皇を敬っていう語。
(2)親王・諸王など天皇の子孫の敬称。「我が―高照らす日の皇子(ミコ)/万葉 50」
大君の
おおきみの オホ― 【大君の】 (枕詞)
大君の召される「御笠(ミカサ)」の意で,「三笠」にかかる。「―三笠の山の帯にせる/万葉 1102」
大君女
おおきみおんな オホ―ヲンナ 【大君女・王女】
天皇の娘。ひめみこ。「京人と名のりける,ふる―,教へ聞えければ/源氏(常夏)」
大君姿
おおきみすがた オホ― 【大君姿】
正装の袍(ホウ)などではなく,直衣(ノウシ)を着てうちとけた姿。「しどけなき―いよいよたとへむものなし/源氏(行幸)」
大君気色
おおきみけしき オホ― 【大君気色】
諸王としてのようす。いかにも諸王らしい態度。「けはひ劣りて―にぞものし給ひける/源氏(蛍)」
大吟醸
だいぎんじょう [3] 【大吟醸】
吟醸酒のうち,精米歩合が50パーセント以下の白米を原料に醸造した清酒。
大呂
たいろ [1] 【大呂】
⇒たいりょ(大呂)
大呂
たいりょ [1] 【大呂】
(1)中国音楽の音名。十二律の二番目の音。日本の十二律の断金(タンギン)に相当。たいろ。
(2)陰暦一二月の異名。たいろ。[運歩色葉集]
大味
おおあじ オホアヂ [0] 【大味】 (名・形動)[文]ナリ
(1)食物の味に微妙な風味の欠けている・こと(さま)。「―な料理」
(2)物事がおおまかで趣の感じられない・こと(さま)。「―な試合」
(3)相場に上下の幅があって,面白みの多いこと。
⇔小味
大味の
おおあじ【大味の】
of little flavor;flat.→英和
大呼
たいこ [1] 【大呼】 (名)スル
大きな声で呼ぶこと。「側(カタワラ)に―する者あれども,昏々(コンコン)として夢中に在り/雪中梅(鉄腸)」
大命
たいめい [0] 【大命】
(1)上帝の命令。天の命令。
(2)君主の命令。
(3)旧憲法下で,天皇の命令。勅命。
大命降下
たいめいこうか [5] 【大命降下】
旧憲法下の慣例で,天皇が自ら選んだ候補者に,内閣総理大臣となるべきこと,並びに組閣の構想を答申すべきことを命ずること。
大和
やまと【大和】
Japan.→英和
‖大和魂 the Japanese spirit.大和撫子(なでしこ) a truly Japanese woman.大和民族 the Japanese race.
大和
やまと 【大和・倭】
(1)旧国名の一。奈良県全域に相当。五畿内の一。平安遷都以前は歴代の皇居のあった地方。もと「倭」と書いたが,元明天皇の時,「倭」に通じる「和」の字に「大」の字を付けた「大和」を用いることが定められた。
(2)〔(1)に都があったことから〕
日本国の別名。やまとの国。おおやまと。和州。
(3)名詞の上に付いて,日本固有のもの,日本的なものである意を表す。「―言葉」「―なでしこ」
(4)上下に框(カマチ)がなく,板を大和打ちにした簡単な戸。
(5)旧日本海軍の戦艦。1941年(昭和16)竣工。戦艦としては世界最大で基準排水量64000トン,主砲四六センチ砲九門を搭載。45年,沖縄へ出撃の途中,アメリカ軍機の雷爆撃により沈没。同型艦に「武蔵」がある。
大和
たいわ 【大和】
宮城県中部,黒川郡の町。奥羽街道の旧宿場町。
大和
やまと 【大和】
(1)神奈川県中部,相模原台地東端の市。もと宿場町。近年,自動車・電機などの工業が立地。住宅地化も進む。米軍厚木航空基地がある。
(2)新潟県南東部,南魚沼郡の町。三国街道の宿場,裸押合祭で有名な毘沙門堂の門前町として発展。
(3)岐阜県中西部,郡上(グジヨウ)郡の町。長良川上流域に位置する。オオサンショウウオ生息地。
(4)山口県南東部,熊毛郡の町。伊藤博文の生地。
(5)佐賀県中東部,佐賀郡の町。佐賀市の北西に接し,古代肥前国の中心地。
(6)福岡県南西部,山門(ヤマト)郡の町。有明海に面し,クリーク地帯と干拓地からなる。
大和アルプス
やまとアルプス 【大和―】
大峰(オオミネ)山脈の別名。
大和三山
やまとさんざん 【大和三山】
奈良盆地南部の畝傍山(ウネビヤマ)・耳成山(ミミナシヤマ)・天香久山(アマノカグヤマ)の総称。藤原京址を囲むように三角形をなして位置する。
大和上
だいわじょう [3] 【大和尚・大和上】
戒和上としての最高位を意味する尊称。真言・法相・律宗でいい,鑑真(ガンジン)に贈られたものを最初とする。
大和仮名
やまとがな [3] 【大和仮名】
漢字に対して,片仮名・平仮名。
大和俗訓
やまとぞっくん ヤマトゾククン 【大和俗訓】
教訓書。八巻。貝原益軒著。1708年成立。1815年刊。儒教的倫理観にたつ修身礼儀作法を平易な文章で説く。益軒十訓の一。
大和六県
やまとのむつのあがた 【大和六県】
大化前代,大和に設定された六つの県の総称。高市(タケチ)・葛木(カズラキ)・十市(トオチ)・志貴(シキ)・山辺(ヤマベ)・曾布(ソフ)の各県をいう。大和政権の大王に隷属する家産的地域共同体としての性格が濃く,律令制成立後も蔬菜(ソサイ)などを納める供御領地として遺制をとどめた。
大和古印
やまとこいん [4] 【大和古印・倭古印】
奈良時代から平安時代末期まで,日本で作られ使用された印章。隋・唐の様式にならった鋳銅印で,公文書などに押された。和様化した篆書(テンシヨ)や楷書(カイシヨ)が多く,すべて朱文。
大和名
やまとな [3] 【大和名】
和風の名。和名。
大和四座
やまとしざ [4] 【大和四座】
大和猿楽の四座。すなわち結崎(ユウザキ)(のちの観世)・外山(トビ)(のちの宝生)・円満井(エンマイ)(のちの金春(コンパル))・坂戸(サカド)(のちの金剛)の四座をいう。春日神社に属した。
大和国家
やまとこっか 【大和国家】
大和政権によって樹立された日本最初の統一国家。
→大和政権
大和塀
やまとべい [3] 【大和塀】
(1)杉皮またはヒノキの皮を縦に張り,竹で水平の押し縁を打ち付けた塀。
(2)板を大和打ちにした塀。
大和尚
だいかしょう [3] 【大和尚】
〔天台宗で用いる語〕
「だいおしょう(大和尚)」に同じ。
大和尚
だいわじょう [3] 【大和尚・大和上】
戒和上としての最高位を意味する尊称。真言・法相・律宗でいい,鑑真(ガンジン)に贈られたものを最初とする。
大和尚
だいおしょう [3] 【大和尚】
(1)徳の高いすぐれた僧。大徳。
(2)「法印大和尚位」の略。だいかしょう。
大和屋
やまとや 【大和屋】
歌舞伎俳優坂東三津五郎・岩井半四郎一門の屋号。
大和島
やまとしま 【大和島】
大和の国。大和地方。海から見ていう場合が多い。大和島根。「天離(ザカ)る鄙(ヒナ)の長道(ナガチ)ゆ恋ひ来れば明石の門(ト)より―見ゆ/万葉 255」
大和島根
やまとしまね 【大和島根】
(1)日本国。日本の国土。「天地の堅めし国そ―は/万葉 4487」
(2)大和の国。やまとしま。「沖つ波千重に隠りぬ―は/万葉 303」
大和川
やまとがわ 【大和川】
奈良県北部,笠置(カサギ)山地に発し,西流して大阪湾に注ぐ川。長さ68キロメートル。上流は初瀬川と呼ばれる。奈良盆地中央で,佐保川・葛城川・富雄川などを合して大和川となる。
大和御言
やまとみこと 【大和御言】
大和言葉の美称。「敷島の―さかひに入り過ぎにたり/千載(序)」
大和心
やまとごころ [4] 【大和心】
「大和魂(ヤマトダマシイ){(1)}」に同じ。
⇔漢心(カラゴコロ)
「―かしこくおはする人にて/大鏡(道隆)」
大和打ち
やまとうち [0] 【大和打ち】
塀や戸などで,横木の内側と外側に板を交互に少し重ね合わせて打ちつけること。
大和掛
やまとがかり 【大和掛】
「下掛(シモガカリ){(2)}」に同じ。
大和撫子
やまとなでしこ [5] 【大和撫子】
(1)ナデシコの別名。[季]秋。
(2)日本女性の清楚な美しさをたたえていう語。
大和政権
やまとせいけん 【大和政権】
大和の奈良盆地を中心とする畿内の首長連合。その起源は邪馬台国の理解によって変わってくるが,遅くとも四世紀には畿内最大の政治勢力としての地位を確立。五世紀から六世紀にかけてその基本的支配方式として部民制・氏姓制を創出してその基盤を固め,地方支配を強化。六世紀から七世紀にかけての東アジア世界の変貌の中で大化の改新を契機として律令国家への変革を遂げた。
大和文
やまとぶみ [3] 【大和文】
日本語で書かれた文。和文。
大和文字
やまともじ [4][3] 【大和文字】
仮名文字。
⇔唐文字
「漢字にところどころ―をまぜられ侍り/撰集抄 9」
大和時代
やまとじだい [4] 【大和時代】
⇒古墳時代(コフンジダイ)
大和朝廷
やまとちょうてい 【大和朝廷】
⇒大和政権(ヤマトセイケン)
大和本草
やまとほんぞう ヤマトホンザウ 【大和本草】
本草書。一六巻,付録二巻,諸品図三巻。貝原益軒著。1708年成立。「本草綱目」所載のものに,日本特有のものや外国産のものも加え,総数一三六二種を分類し和文体で記述する。
大和柿
やまとがき [3] 【大和柿】
⇒御所柿(ゴシヨガキ)
大和棟
やまとむね [3] 【大和棟】
奈良県とその周辺にみられる民家の一形式。主屋を,両妻に瓦葺(カワラブ)きの袖壁(高塀)を設けた急勾配の切妻草葺(クサブ)き屋根とし,下屋をそれより低い緩勾配の瓦葺き屋根としたもの。高塀造(タカヘヅクリ)。
大和棟[図]
大和楽
やまとがく [3] 【大和楽・倭楽】
昭和初期にはじめられた邦楽の一種目。大倉喜七郎・清元栄寿郎の創始。従来の三味線声曲を集大成し,洋楽の手法・楽器を取り入れ,歌詞に新体詩などを用いたもの。1934年(昭和9)に初めて発表された。
大和橘
やまとたちばな [5] 【大和橘】
タチバナ{(1)}の別名。
大和歌
やまとうた [3] 【大和歌】
(1)日本固有の歌。和歌。
⇔唐歌(カラウタ)
⇔唐土歌(モロコシウタ)
(2)大和地方の風俗(フゾク)歌。大和舞で歌う。
大和水瓜
やまとすいか [4] 【大和水瓜】
スイカの一品種。外果皮は淡緑色,果肉は鮮紅色で甘味に富む。明治以降のスイカ栽培の中心地奈良の原産。
大和海嶺
やまとかいれい 【大和海嶺】
日本海のほぼ中央に位置する海底の高まり。比高約2000メートル。北東-南西に延びる大和舟状海盆によって,南大和堆(タイ)と北大和堆とに分かれる。日本列島が大陸から分離し,日本海が形成されたときの大陸地塊の残存物と考えられる。サバ・タチウオなどの良漁場。
大和炬燵
やまとごたつ [4] 【大和炬燵】
置きごたつ。もと奈良地方から産したことによる称。
大和煮
やまとに [0][4] 【大和煮】
牛肉などを,醤油・砂糖・ショウガなどで甘辛く煮たもの。
大和物
やまともの [0] 【大和物】
大和国の刀匠の鍛えた刀剣類の総称。平安末期に千手院,鎌倉以降に当麻・手掻(テガイ)・尻懸(シツカケ)などの各派があり,多く社寺に隷属した。
大和物語
やまとものがたり 【大和物語】
歌物語。二巻。作者未詳。一〇世紀半ばに成立。一七〇余の章段から成る。「伊勢物語」と並び称される歌物語だが,全体を通じての主人公はなく,説話集的性格をもつ。
大和猿楽
やまとさるがく [4] 【大和猿楽】
大和国に座をもつ猿楽の総称。丹波猿楽・近江猿楽などに対していう。室町時代には,大和四座をいった。
→大和四座(シザ)
大和琴
やまとごと [4] 【大和琴・倭琴】
⇒和琴(ワゴン)
大和田
おおわだ オホワダ 【大和田】
姓氏の一。
大和田建樹
おおわだたけき オホワダ― 【大和田建樹】
(1857-1910) 国文学者・詩人。伊予の人。東大などで教鞭をとる。「鉄道唱歌」など唱歌の作詞者としても有名。主著「新体詩学」「散文韻文雪月花」「謡曲通解」「明治文学史」など。
大和白蟻
やまとしろあり [5][4] 【大和白蟻】
シロアリの一種。働きアリの体長は5ミリメートル前後。全身白色。湿った木材を食害する。北海道南部以南の日本各地と台湾に分布。
大和目
やまとめ [0] 【大和目】
薬種を量る秤目(ハカリメ)。一八〇匁(約675グラム)を一斤とする。
→唐目(トウメ)
大和相
やまとそう 【大和相】
日本流の人相見。「かしこき御心に,―をおほせて/源氏(桐壺)」
大和神社
おおやまとじんじゃ オホヤマト― 【大和神社】
奈良県天理市新泉町にある神社。祭神は倭大国魂神(ヤマトオオクニタマノカミ)・八千戈神(ヤチホコノカミ)・御年神(ミトシノカミ)。
大和窓
やまとまど [4] 【大和窓】
突き上げ障子の付いた天窓。
大和笛
やまとぶえ [3][4] 【大和笛・和笛】
神楽笛(カグラブエ)の別名。
大和絣
やまとがすり [4] 【大和絣】
奈良県で織られる綿絣。古くは白絣。
大和絵
やまとえ [3][0] 【大和絵・倭絵】
(1)中国的な主題を扱った唐絵(カラエ)に対して,日本の風景・風俗を描いた絵。平安時代の用語。
(2)鎌倉時代に渡来した宋元画およびそれにならった絵を唐絵・漢画と呼ぶのに対し,平安時代以来の伝統的な絵画様式をいう。また,土佐派が成立し大和絵を標榜(ヒヨウボウ)してからは,その流派をいう語としても用いられた。
大和絵師
やまとえし [4] 【大和絵師】
(1)大和絵を描く画家。
(2)日本人の絵師。
大和綴じ
やまととじ [0] 【大和綴じ】
和本の綴じ方の一。二つ折りにした紙を袋綴じと同じように重ねてこよりなどで下綴じをしてから表紙を付け,背に近い部分に縦に四か所穴をあけ二本の紐で二か所ずつ結んでとじたもの。現代でも,芳名録やアルバムなどに名残をとどめる。結び綴じ。
→和綴じ
大和織
やまとおり [0] 【大和織(り)】
太い木綿糸をたて糸,黄麻糸をよこ糸として平織りにした厚い織物。敷物とする。
大和織り
やまとおり [0] 【大和織(り)】
太い木綿糸をたて糸,黄麻糸をよこ糸として平織りにした厚い織物。敷物とする。
大和舞
やまとまい [3] 【大和舞・倭舞】
(1)雅楽の一。即位の大礼・鎮魂祭などに行うもの。歌に,大和歌を用い,拝礼を舞踊化した舞を四人で舞う。都舞。
(2)神楽(カグラ)の一種。奈良春日神社などで,榊を持った八人の少女が舞うもの。
大和芋
やまといも [3][0] 【大和芋】
ナガイモの一品種。いもは拳(コブシ)のような塊状。とろろなどにして食べる。
大和草
やまとぐさ [3] 【大和草・倭草】
ヤマトグサ科の緑色軟弱な多年草。山中の樹下に自生。高さ10〜20センチメートル。葉は卵形で下半の葉は対生し,上半は互生。雌雄同株。春,開花し,雌花は小形。雄花は細い花糸のあるおしべを多数垂れ下げる。
大和葺き
やまとぶき [0] 【大和葺き】
板葺き屋根で,板を交互に重ね合わせて葺いたもの。また,その葺き方。
大和葺き[図]
大和蜆
やまとしじみ [4] 【大和蜆】
(1)汽水域に産する二枚貝。殻長約4センチメートル,殻は丸みを帯びた三角形。殻表は黒色で光沢が強い。塩分の少しある河口などの砂中にすむ。食用のシジミはほとんどが本種。サハリンから九州にかけて分布。
(2)(「大和小灰蝶」と書く)シジミチョウ科のチョウ。雄のはねの表は青藍色で,外縁が黒く縁どられている。雌のはねの表は暗褐色。春から秋にかけて連続して発生する。幼虫はカタバミを食べる。岩手県以南の日本各地と朝鮮半島中部以南のアジアに分布。
大和蜚蠊
やまとごきぶり [4] 【大和蜚蠊】
ゴキブリの一種。体長約25ミリメートル。全身栗褐色。雌のはねは短く,腹端が裸出する。本州に特産する。
大和表具
やまとひょうぐ [4] 【大和表具】
掛け物の正式な表装の様式。上・中・下縁に大高檀紙(オオタカダンシ),一文字に大和錦,風帯に麻を組んだものを用いる。大和表装。
大和表装
やまとひょうそう [4] 【大和表装】
「大和表具(ヤマトヒヨウグ)」に同じ。
大和言の葉
やまとことのは 【大和言の葉】
「やまとことば(大和言葉)」に同じ。「伊勢・貫之に詠ませ給へる―をも,唐土(モロコシ)の歌をも/源氏(桐壺)」
大和言葉
やまとことば [4] 【大和言葉・大和詞】
(1)(漢語・外来語に対して)わが国固有のことば。和語。
(2)わが国固有のことばでよんだ歌。和歌。大和歌。「―だにつきなくならひにたれば/源氏(東屋)」
(3)雅語。主として平安時代の語。また,女房詞・女中詞のことにも用いられることがある。「それこそもう―でお人柄におなり遊ばすだ/滑稽本・浮世風呂 3」
大和訓み
やまとよみ [0] 【大和訓み】
漢字を和訓で読むこと。また,その読み方。和訓。
大和詞
やまとことば [4] 【大和言葉・大和詞】
(1)(漢語・外来語に対して)わが国固有のことば。和語。
(2)わが国固有のことばでよんだ歌。和歌。大和歌。「―だにつきなくならひにたれば/源氏(東屋)」
(3)雅語。主として平安時代の語。また,女房詞・女中詞のことにも用いられることがある。「それこそもう―でお人柄におなり遊ばすだ/滑稽本・浮世風呂 3」
大和路
やまとじ 【大和路】
(1) [3]
大和に通じる道。
(2)特に,京都の五条口から伏見・木津を経て大和に至る道。
大和路節
やまとじぶし 【大和路節】
上方浄瑠璃の一。国太夫節の一派。宮古路豊後掾の門弟,大和路仲太夫が宝暦(1751-1764)頃から語り出したもの。
→国太夫節
大和路線
やまとじせん 【大和路線】
JR 西日本の関西本線のうち,湊町・奈良間を走る近郊列車線の称。
大和郡山
やまとこおりやま 【大和郡山】
奈良県北部の市。近世,柳沢氏一五万石の城下町。紡織・機械・食品などの諸工業が発達。金魚の養殖が盛ん。
大和錦
やまとにしき [4] 【大和錦・倭錦】
(1)日本で織った錦。平安時代以前から織られ,経(タテ)錦・緯(ヌキ)錦がある。中世,唐錦(カラニシキ)に対していう。
(2)近世,神社などのために織られた紋織物を,一般の錦と区別していう。
大和青垣国定公園
やまとあおがきこくていこうえん 【大和青垣国定公園】
奈良県北部,笠置(カサギ)山地の西部にあたる自然公園。山辺の道や柳生(ヤギユウ)街道および初瀬(ハセ)の一帯で,自然林を中心に石上(イソノカミ)神宮,長谷寺などがある。
大和靫
やまとうつぼ [4] 【大和靫】
木または竹で筒を編み,黒く塗ったうつぼ。毛皮は付けない。
大和鞍
やまとぐら [3] 【大和鞍・倭鞍】
飾り鞍の一。唐鞍に対して,和様の鞍皆具。わぐら。
⇔唐鞍
大和鞍[図]
大和風炉
やまとぶろ [0] 【大和風炉】
土製の粗末な鉢形の風炉。火鉢にも代用する。奈良風炉。奈良火鉢。
大和高田
やまとたかだ 【大和高田】
奈良県中北部の市。近世,専立(センリユウ)寺(高田御坊)の寺内町として商業が発達。繊維工業が盛ん。
大和魂
やまとだましい [4] 【大和魂】
(1)大和心。和魂。(漢学を学んで得た知識に対して)日本人固有の実務・世事などを処理する能力・知恵をいう。「才(ザエ)を本としてこそ,―の世に用ゐらるる方も強う侍らめ/源氏(乙女)」「露,―無かりける者にて/今昔 20」
(2)〔近世以降の国粋思想の中で用いられた語〕
日本民族固有の精神。日本人としての意識。
大哲
だいてつ [0] 【大哲】
偉大な哲学者。
大唐
たいとう 【大唐】
「だいとう(大唐)」に同じ。
大唐
だいとう 【大唐】
〔古くは「たいとう」〕
唐土・唐朝の美称。
大唐物
たいとうもの [0] 【大唐物】
中国から輸入された物。また,外国から渡来した物。唐物(トウブツ)。
大唐米
たいとうまい [0] 【大唐米】
イネの品種。「赤米(アカゴメ)」に同じ。
大唐西域記
だいとうさいいきき ダイタウサイヰキキ 【大唐西域記】
中国,唐代の僧玄奘(ゲンジヨウ)の中央アジア・インド旅行記。一二巻。弟子の弁機の編により646年成立。仏教の経典を求めて629年から45年にインドへ旅した際の見聞録。諸国の仏教事情や仏跡のほか,気候・風俗・歴史・地理・物産・伝説などを詳細に記す。西域記。だいとうせいいきき。
大唐通事
たいとうつうじ [5] 【大唐通事】
古代,大宰府で,中国語と日本語の通訳にあたった役職。
大商い
おおあきない オホアキナヒ [4][3] 【大商い】
手広い商売。また,取引額の大きい売買。大取引。
⇔小商い
大商人
おおあきんど オホ― [4] 【大商人】
手広く商売をする商人。豪商。
大問
だいもん [0] 【大問】
試験問題などで,まとまった大きな問い。
⇔小問(シヨウモン)
大喝
だいかつ [0] 【大喝】 (名)スル
大声でしかりつけること。また,その声。「―をくらわす」「―一声」「がや��と騒がしきを…―して/露団々(露伴)」
大喝する
たいかつ【大喝する】
thunder[roar] <at> .→英和
大喪
たいも [1] 【大喪】
「たいそう(大喪)」に同じ。
大喪
たいそう [0] 【大喪】
旧制で,天皇が大行天皇・太皇太后・皇太后・皇后の喪に服すること。また,その喪儀。御大喪。たいも。
→大喪儀
大喪の礼
たいそうのれい 【大喪の礼】
天皇の葬儀。皇室典範により国葬として内閣により執行される。
大喪儀
たいそうぎ [3] 【大喪儀】
天皇・皇后・太皇太后・皇太后の葬儀。一周年祭を終わり,大祓(オオハラエ)の儀が終了するまでの諸儀をいう。また,御斂葬(レンゾウ)の当日の称。
大喬小喬
たいきょうしょうきょう タイケウセウケウ 【大喬小喬】
中国三国時代,美貌と才気で知られた呉の姉妹。姉が大喬,妹が小喬で共に兵書を好み,孫策・周瑜(シユウユ)の妻となった。二喬。
大営
たいえい [0] 【大営】
大規模な仕事。大事業。「事―なれば,志のみ有て力なし/太平記 3」
大嘗
おおんべ オホ― 【大嘗】
〔「べ」は「にへ」の転〕
「おおにえ(大嘗)」に同じ。「承和の―の吉備(キビ)の国の歌/古今(大歌所詞)」
大嘗
おおにえ オホニヘ 【大贄・大嘗】
(1)〔りっぱな贄の意〕
朝廷または神への貢ぎ物として奉るその地方の産物。「鮮(アザラ)けき魚の―をもちて…献れり/日本書紀(仁徳訓)」
→にえ
(2)「大嘗祭(オオニエノマツリ)」に同じ。
(3)「大嘗祭」のときに天皇が神前でとる食事。
大嘗
だいじょう [0] 【大嘗】
大嘗祭。「即位―」
大嘗会
だいじょうえ [3] 【大嘗会】
大嘗祭の節会(セチエ)の宴。また大嘗祭のこと。
大嘗宮
だいじょうきゅう [0] 【大嘗宮】
大嘗祭を行うために新設される宮殿。悠紀(ユキ)殿・主基(スキ)殿・回立(カイリユウ)殿などからなる。
大嘗祭
おおにえのまつり オホニヘ― 【大嘗祭】
⇒だいじょうさい(大嘗祭)
大嘗祭
だいじょうさい [3] 【大嘗祭】
天皇の即位後最初の新嘗祭(シンジヨウサイ)。一代一度の祭事。おおなめまつり。おおにえのまつり。
大嘗祭
おおなめまつり オホナメ― 【大嘗祭】
⇒だいじょうさい(大嘗祭)
大嘘
おおうそ オホ― [0][3] 【大嘘】
とんでもないうそ。まっかなうそ。「あれは嘘も嘘,―だ」
大嘴
おおはし オホ― [0] 【大嘴】
キツツキ目オオハシ科の鳥の総称。全長30〜60センチメートルで,体に比べて巨大なくちばしをもつ。羽色・くちばしとも多彩で美しい。中南米の熱帯地方の森林にすむ。
大器
たいき【大器】
a man of great talent.‖大器晩成 Great talents mature late.大器晩成型の人 a late bloomer.
大器
たいき [1] 【大器】
(1)大きな容器。大きな入れ物。
(2)大きな器量。優れた才能。また,それのある人。
⇔小器
「未完の―」
大器小用
たいきしょうよう [1] 【大器小用】
才能のある人を低い地位に用いること。才能を生かしきれないこと。
大器晩成
たいきばんせい [1] 【大器晩成】
〔老子〕
大きな器(ウツワ)は早くは完成しない意。大人物となる人間は,普通より遅く大成するということ。「―型」
大回し
おおまわし オホマハシ [3] 【大回し】
(1)大きく回すこと。
(2)小さな港には寄らず,主要港間を行く航海。特に,江戸と大坂を結ぶ航路にいう。
大回り
おおまわり【大回り】
⇒遠回り.
大回り
おおまわり オホマハリ [3] 【大回り】
(1)大きな弧を描いて回ること。また,道の角(カド)を,外側にふくらんで回ること。
⇔小回り
(2)遠回りして行くこと。
(3)能や歌舞伎で,役者が,舞台を大きく一回りすること。
大回転
だいかいてん [3] 【大回転】
(1)大きく回転すること。
(2)「大回転競技」の略。
大回転競技
だいかいてんきょうぎ [7] 【大回転競技】
スキー競技のアルペン種目の一。滑降競技と回転競技の性格をあわせ持つ競技で,回転競技よりも旗門間の距離が大きめのコースを滑降し,タイムを競う。
大団円
だいだんえん [3] 【大団円】
〔「団円」は結末の意〕
最後の場面。小説・芝居などの最後の部分。「―を迎える」
大国
たいこく [0] 【大国】
(1)領土が広く,人口の多い国。国力の盛んな国。
⇔小国
(2)律令制で,国を面積や人口などで四等に分けたうちの,第一等の国。延喜式では,大和・常陸(ヒタチ)など十余国。
→上国
→中国
→下国
大国
たいこく【大国】
a large country;a great nation[power](強国).
大国
おおくに オホクニ 【大国】
姓氏の一。
大国主命
おおくにぬしのみこと オホクニヌシ― 【大国主命】
⇒大国主神(オオクニヌシノカミ)
大国主神
おおくにぬしのかみ オホクニヌシ― 【大国主神】
古事記に記された出雲神話の主神。日本書紀では大己貴神(オオナムチノカミ)。素戔嗚尊(スサノオノミコト)の子孫。少彦名神(スクナビコナノカミ)らとともに,国土を造って経営し,皇室の祖先に国を譲った。後世,大黒天と混同され福の神とされる。出雲大社の祭神。大国主命(オオクニヌシノミコト)。八千矛神(ヤチホコノカミ)。大穴牟遅神(オオアナムチノカミ)。葦原醜男(アシハラノシコオ)。
大国主義
たいこくしゅぎ [5] 【大国主義】
国際関係において,大国が自国の強大な力を背景に,小国に対して強圧的・独善的な態度をとること。
大国師
だいこくし [3] 【大国師】
平安時代,大国・上国の国分寺に配した上位の僧。
大国民
だいこくみん [4][3] 【大国民】
大国の国民。立派な国民。
大国隆正
おおくにたかまさ オホクニ― 【大国隆正】
⇒野之口(ノノグチ)隆正
大国魂神社
おおくにたまじんじゃ オホクニタマ― 【大国魂神社】
東京都府中市宮町にある神社。武蔵大国魂神を主神とし,六所大神(小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を配祀(ハイシ)し,六所の宮ともいわれる。五月五日の例祭は,府中の暗闇(クラヤミ)祭として有名。
大圏
たいけん [0] 【大圏】
(1)大きな輪。
(2)地球の大円。地球の中心を通る任意の平面と,地球表面との交線。
大圏コース
たいけん【大圏コース】
[航路] <fly> a great-circle route.
大圏航路
たいけんこうろ [5] 【大圏航路】
大圏{(2)}に沿った航路。地球上の二点間を結ぶ最短距離である。大圏コース。
大土
おおつち オホ― 【大土・大槌】
〔「おおづち」とも〕
陰陽道(オンヨウドウ)で,土木工事を忌む期間。
→土(ツチ)(7)
大土
おおつち オホ― 【大土】
大地。広大なことを強調した表現。「―を炎と踏みて立ちて居て/万葉 3344」
大地
だいち 【大地】
〔原題 The Good Earth〕
パール=バックの長編小説。三部作「大地の家(The House of Earth)」の第一部。1931年作。第二部「息子たち」,第三部「分裂せる家」。波乱の中国を背景に,一貧農から大地主になった王竜とその一家の歴史を描く。
大地
だいち【大地】
the earth;→英和
the ground.→英和
大地
だいち [1] 【大地】
(天に対して)地上。人々が生活をいとなむ場としての地上。また,広くて大きな土地。「―を耕す」
大地の歌
だいちのうた 【大地の歌】
〔原題 (ドイツ) Das Lied von der Erde〕
マーラー作曲の,二人の独唱者とオーケストラによる交響曲。H =ベートゲ編訳の詩集「中国の笛」から李白・孟浩然・王維・銭起の詩を選んでテキストにした全六楽章より成る。ヨーロッパ世紀末のペシミズムと耽美主義が東洋の幻想的な世界と融和した作品。1911年初演。
大地形
だいちけい [3] 【大地形】
地殻変動によって形成された地球表面の大規模な地形。水陸の分布,陸地の形状,火山や山脈・盆地の配列などをいう。
大地震
おおじしん オホヂシン [3] 【大地震】
大規模な地震。
→だいじしん
大地震
だいじしん [3] 【大地震】
大きな地震。マグニチュード七以上の地震をさす。
→巨大地震
大地鷸
おおじしぎ オホヂ― [4] 【大地鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長30センチメートル内外。全体が黄土色と黒褐色のまだら。くちばしはまっすぐで長い。日本特産で,中部地方以北の原野でのみ繁殖し,冬はオーストラリアなどに渡る。繁殖期には,上空より鳴きながら急降下し,ガーッガッガッと雷のような羽音をたてる。近年,激減した。カミナリシギ。
大坂
おおさか オホサカ 【大阪・大坂】
(1)近畿地方中部の府。かつての摂津国の東半部と和泉・河内二国を占める。大阪平野の主要部を占め,東は生駒・金剛山地,南は和泉(イズミ)山脈。1871年(明治4)設置。81年堺県(もとの大和国を含む)を合併。87年以前の大和国が奈良県として分離し,現在の府域となる。府庁所在地,大阪市。
(2)大阪府中部,大阪湾に臨む市。府庁所在地。指定都市。淀川・大和川下流の三角州に位置。西日本の経済・交通の中心地。古代の難波(ナニワ)の地で,瀬戸内海から大和地方に入る水陸交通の要地。1496年蓮如が石山本願寺を建立,1583年その跡に豊臣秀吉が大坂城を築き,以来商業が発達。江戸時代には幕府の直轄地となり,各藩の蔵屋敷が設けられるとともに諸国の物資の集散地となり,「天下の台所」「町人の町」として繁栄。もと「大坂」と書いたが,1871年(明治4)大阪府は「坂」を「阪」に改めた。
〔中世・近世では「おおざか」が普通だった〕
大坂の陣
おおさかのじん オホサカ―ヂン 【大坂の陣】
1614年(慶長19)冬,および翌年夏,徳川氏が豊臣氏を滅ぼした二度の戦い。関ヶ原の戦いののち,徳川家康は方広寺鐘銘の問題を口実に大坂城を攻めたが要害堅固で落とせず,外堀を埋めることで和議が成立した(大坂冬の陣)。その後,家康は内堀も埋め秀頼の転封を強要したため翌年戦闘が再開され,豊臣軍は破れ,秀頼・淀君以下自刃,豊臣氏は滅亡した(大坂夏の陣)。
大坂一分金
おおさかいちぶきん オホサカ― [0] 【大坂一分金】
豊臣秀頼が大坂で発行した一分金。長方形で重さ一匁一分八厘。表に一分,裏に光次の名と花押の刻みがある。一分金の最初。
大坂三郷
おおさかさんごう オホサカ―ガウ 【大坂三郷】
江戸時代,大坂の南組・北組・天満(テンマ)組の三つの行政区画。大坂市中をさすこともある。
大坂二十四組問屋
おおさかにじゅうよくみといや オホサカニジフヨクミトヒヤ 【大坂二十四組問屋】
⇒二十四組問屋(ニジユウヨクミトイヤ)
大坂冬の陣
おおさかふゆのじん オホサカ―ヂン 【大坂冬の陣】
⇒大坂(オオサカ)の陣(ジン)
大坂加番
おおさかかばん オホサカ― [5] 【大坂加番】
江戸幕府の職名。老中支配下で,定員四名。小大名が交代で大坂城の警固にあたった。
大坂城
おおさかじょう オホサカジヤウ 【大坂城・大阪城】
大阪市中央区馬場町にある城。1583〜85年豊臣秀吉が石山本願寺跡に築城。秀頼のときに大坂夏の陣で落城焼失(1615年)。江戸期に再建され,大坂城代が置かれた。1931年(昭和6)天守を再建。
大坂城代
おおさかじょうだい オホサカジヤウ― [5] 【大坂城代】
江戸幕府の職名。大坂城に駐在し,城の守護や市中の訴訟,西国諸大名の監視などに当たった。五,六万石以上の譜代大名を任命。
大坂夏の陣
おおさかなつのじん オホサカ―ヂン 【大坂夏の陣】
⇒大坂(オオサカ)の陣(ジン)
大坂定番
おおさかじょうばん オホサカヂヤウ― [5] 【大坂定番】
江戸幕府の職名。大坂城に在勤し,京橋口・玉造口の警備に当たった。定員二名。二万石以下の小大名を任命。城番。
大坂独吟集
おおさかどくぎんしゅう オホサカドクギンシフ 【大坂独吟集】
俳諧集。二巻。1675年刊。西山宗因門下の俳人,幾音・素玄・三昌・意楽・鶴永(西鶴)・由平・未学・悦春・重安の九人による独吟百韻十巻を収めたもの。各巻に宗因の批点を付す。大坂談林風の代表的な書。
大坂町奉行
おおさかまちぶぎょう オホサカ―ブギヤウ [7] 【大坂町奉行】
江戸幕府の職名。老中の支配下で東西に分かれ,月番で,一般民政のほか,警察・消防・廻米などのことをつかさどった。江戸中期以後は,摂津・河内・和泉・播磨の四か国の天領の租税徴収,訴訟裁決などにもあたった。旗本より選ばれた。
大坂目付
おおさかめつけ オホサカ― [5] 【大坂目付】
江戸幕府の職名。老中の下で大坂市中の監察にあたった。初めは年三回交代だったので百日目付といわれたが,のち一年ごとの交代となる。
大坂蔵奉行
おおさかくらぶぎょう オホサカ―ブギヤウ [7] 【大坂蔵奉行】
江戸幕府の職名。大坂における米穀・豆などの出納をつかさどった。
大坂音頭
おおさかおんど オホサカ― [5] 【大坂音頭】
江戸時代,享保(1716-1736)頃から大坂を中心とする地方で唄い踊られた音頭。えびや節・津村節・兵庫口説などの総称。
大坪流
おおつぼりゅう オホツボリウ 【大坪流】
馬術の一派。祖は大坪式部大輔慶秀(スケヒデ)。室町初期に始まる。
大垂髪
おおすべらかし オホ― [5] 【大垂髪】
すべらかしの鬢(ビン)を特に大きく張らせたもの。近世,公家婦人が儀式などに結った。大(ダイ)。
大型
おおがた オホ― [0] 【大形・大型】
(1)形の大きいこと。また,そのもの。《大形》
⇔小形
「―の花瓶(カビン)」「―の犬」
(2)他の同類のものに比べ,規格・規模などが大きいこと。また,そのもの。《大型》
⇔小型
「32インチの―テレビ」「―の台風」「―新人」
大型の
おおがた【大型の】
large(-sized);→英和
king-size.
大型ファンド
おおがたファンド オホ― [5] 【大型―】
電力・鉄鋼・重電など主要基幹産業の大型株を運用対象とする,安定性をねらったファンド。現在は資本金一〇〇億円以上の大型株へ運用対象を拡大している。
大型映画
おおがたえいが オホ―グワ [5] 【大型映画】
標準の三五ミリフィルムではなく,大型フィルムを用いて特大スクリーンに映写する,七〇ミリ映画やアイマックスなどの映画方式。
大型株
おおがたかぶ オホ― [4] 【大型株】
資本金の大きい会社の株。電気・ガス・鉄鋼・重電など,基幹産業の株が多い。
→中型株
→小型株
大型自動車
おおがたじどうしゃ オホ― [6] 【大型自動車】
大型の自動車。道路交通法では大型特殊・小型特殊・自動二輪以外で車両重量8トン以上,または最大積載量5トン以上,または乗車定員一一人以上の自動車をいう。
大垣
おおがき オホガキ 【大垣】
岐阜県南西部にある市。近世は戸田氏の城下町,美濃路の宿場町として発展。繊維・化学・機械工業などが盛ん。
大垣
おおがき オホ― [0] 【大垣】
寺院・邸宅などの周囲にめぐらした,築地(ツイジ)などの外囲い。総囲い。
大垣の刑
おおがきのけい オホ― 【大垣の刑】
中世から近世にかけて,奈良興福寺で神鹿や僧を殺害した者に科した私刑。寺の大垣を引き回したのち斬首した。
大城門
おおきど オホ― [0][3] 【大城門・大木戸】
(1)大きな城門。
(2)江戸時代,国境や街道が都市に入る所に設けた簡単な関門。
(3)大坂,新町遊郭の東の大門。
大堰川
おおいがわ オホヰガハ 【大堰川】
京都府中東部,丹波高地の大悲山(タイヒザン)に源を発し,亀岡付近で保津(ホヅ)川と名を変え,さらに下流で桂川となり,淀(ヨド)川に注ぐ川。大井川。((歌枕))「いろいろの木の葉ながるる―しもは桂のもみぢとやみむ/拾遺(秋)」
大堰川行幸和歌序
おおいがわぎょうこうわかじょ オホヰガハギヤウカウ― 【大堰川行幸和歌序】
907年9月10日の宇多法皇の大堰川御幸の折に,紀貫之・凡河内躬恒ら随行の歌人六人が詠進した六三首の和歌に貫之が付した仮名文の序。
大報恩寺
だいほうおんじ 【大報恩寺】
京都市上京区溝前町にある真言宗智山派の寺。山号,瑞応山。1221年義空の開創という。本堂は国宝。本尊は釈迦如来像。通称,千本釈迦堂。
大場
おおば オホ― 【大場】
■一■ (名)
(1)広い場所。
(2)囲碁の序盤で,まだ石の打たれていない盤上の広い場所。
(3)能で,晴れやかな場所。
(4)大きな町。都会。「我を見しらぬ他国の―に住居して/浮世草子・新可笑記 2」
(5)「大庭(オオニワ){(2)}」に同じ。
■二■ (形動ナリ)
(芸や態度が)大きな舞台にふさわしいさま。「荒事花々しくして第一芸―にしてよし/歌舞伎・壬生大念仏」
大塊
たいかい [0] 【大塊】
(1)大きなかたまり。大きな土のかたまり。
(2)大地。地球。
(3)造物主。
大塊
おおぐれ オホ― 【大塊】 (形動ナリ)
体格が大きいさま。おおがら。「恰好こそは―なれ/浄瑠璃・今宮心中(下)」
大塔
だいとう [0] 【大塔】
(1)大きな塔。
(2)〔仏〕 密教寺院の建造物の一。規模の大きな多宝塔。上層の柱が下層まで達し,下層にも円形の平面を残している。高野山根来寺のものが代表例。
大塔宮
おおとうのみや オホタフ― 【大塔宮】
護良(モリヨシ)親王の通称。だいとうのみや。
大塔宮
だいとうのみや ダイタフ― 【大塔宮】
護良(モリヨシ)親王の通称。おおとうのみや。
大塔宮曦鎧
おおとうのみやあさひのよろい オホタフノミヤアサヒノヨロヒ 【大塔宮曦鎧】
人形浄瑠璃,時代物の一。竹田出雲(イズモ)・松田和吉作。近松門左衛門添削。1723年初演。五段。「太平記」より大塔宮の北条討伐と斎藤太郎左衛門一族の悲劇を題材に脚色。
大塚
おおつか オホツカ 【大塚】
姓氏の一。
大塚山古墳
おおつかやまこふん オホツカヤマ― 【大塚山古墳】
(1)福島県会津若松市一箕町にある前方後円墳。全長90メートル。四世紀末頃の築造と推定される前期古墳。会津大塚山古墳。
(2)京都府相楽郡山城町椿井(ツバイ)にある前方後円墳。全長185メートル。銅鏡・素環頭(スカントウ)大刀・武器・武具・工具類が出土。古墳時代初期の中心的な古墳とされる。椿井大塚山古墳。
大塚弥之助
おおつかやのすけ オホツカ― 【大塚弥之助】
(1903-1950) 地質学者。東京生まれ。東大教授。在学中から野外調査に精励し,地形学・古生物学・堆積学など広範な分野で活躍。新生代の地質構造研究に画期的な業績を残す。地震学にも大きく貢献。
大塚楠緒子
おおつかくすおこ オホツカクスヲコ 【大塚楠緒子】
(1875-1910) 小説家・歌人。東京生まれ。本名,久寿雄。美学者大塚保治(1868-1931)の妻。夏目漱石に師事。厭戦詩「お百度詣(モウデ)」,小説「晴小袖」「空薫(ソラダキ)」など。
大塚歳勝土遺跡
おおつかさいかちどいせき オホツカ―ヰセキ 【大塚歳勝土遺跡】
横浜市都筑区にある弥生中期の環濠集落と墓地。竪穴住居と倉庫を囲む環濠と方形周溝墓群から成る。
大塚金之助
おおつかきんのすけ オホツカ― 【大塚金之助】
(1892-1977) 経済学者・思想史家。東京生まれ。一橋大教授。日本資本主義発達史講座の経済思想史を執筆。著「解放思想史の人々」などのほか,歌集「人民」を残す。
大塩
おおしお オホシホ 【大塩】
姓氏の一。
大塩平八郎
おおしおへいはちろう オホシホヘイハチラウ 【大塩平八郎】
(1793-1837) 江戸後期の陽明学者。大坂の人。もと大坂町奉行の与力。号は中斎。家塾「洗心洞」を開き子弟に教授。天保の飢饉(1836年)のとき救済を町奉行所に訴えたが入れられず,蔵書を売って難民を救う。翌年2月門下の与力・同心などと,幕政を改めさせるために挙兵したが失敗して自殺。著「洗心洞箚記」
大壁
おおかべ オホ― [0][1] 【大壁】
柱が外部に現れないように仕上げを施した壁。洋間・土蔵の壁など。
→真壁(シンカベ)
大士
だいし [1] 【大士】
〔仏〕
(1)菩薩の別名。
(2)道心堅固な僧を敬っていう語。
大声
たいせい [0] 【大声】 (名)スル
(1)大きな声を出すこと。おおごえ。「―を発する」「男ながら―して泣くのです/野菊之墓(左千夫)」
(2)高雅な音律。上品な音楽。
(3)偉大な道理を含んだ語。
大声
おおごえ オホゴヱ [3] 【大声】
大きい声。
⇔小声
「―を出すな」
大声で
おおごえ【大声で】
in a loud voice;loudly.→英和
大声叱呼
たいせいしっこ [5] 【大声叱呼・大声疾呼】 (名)スル
大きな声で激しく呼ぶこと。
大声疾呼
たいせいしっこ [5] 【大声叱呼・大声疾呼】 (名)スル
大きな声で激しく呼ぶこと。
大売り出し
おおうりだし オホ― [3] 【大売(り)出し】
商店が,期間を限って値引きなどをして,商品を大量に売ること。「歳末―」
大売出し
おおうりだし オホ― [3] 【大売(り)出し】
商店が,期間を限って値引きなどをして,商品を大量に売ること。「歳末―」
大売出し
おおうりだし【大売出し】
a sale;→英和
a special sale (特売);a bargain sale (廉売).
大壺
おおつぼ オホ― [0] 【大壺】
(1)大きなつぼ。
(2)便器。「夜中,暁,―参らせなどし候し/宇治拾遺 5」
大変
たいへん [0] 【大変】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)大きな異変。大事件。「国家の―」
(2)大きな危険や損害をもたらしそうで捨てておけないこと。事が重大であること。また,そのさま。「―な事件」
(3)苦労のはなはだしいこと。対処するのが容易でないこと。また,そのさま。おおごと。「準備が―だ」「重くて―な仕事」
[派生] ――さ(名)
■二■ (副)
程度のはなはだしいさま。たいそう。「―驚く」「―世話になった」
大変な
たいへん【大変な】
(1)[重大な]serious;→英和
grave;→英和
[やっかいな]troublesome;→英和
hard;→英和
difficult;→英和
[たいした]wonderful;→英和
splendid;→英和
[非常な]terrible;→英和
horrible.→英和
(2)[たくさんの]⇒沢山.
〜に very;→英和
awfully;→英和
very much.
大夏
たいか 【大夏】
(1)漢代の中国で,バルフを中心とするアフガニスタン北部に対する呼称。バクトリア王国とする説,紀元前二世紀にこの国を滅ぼしたトハラ族の音訳とする説などがある。
(2)五胡十六国の一。夏。
→夏(2)
(3)西夏(セイカ)のこと。
大外
おおそと オホ― [0] 【大外】
競馬で,コースの外側に寄った部分。「―からの追い込み」
大外刈
おおそとがり オホ― [0][4] 【大外刈(り)】
柔道の技の名。右自然体のとき,右足で相手の股の外側から相手の右足を刈り上げて倒す足技。
大外刈り
おおそとがり オホ― [0][4] 【大外刈(り)】
柔道の技の名。右自然体のとき,右足で相手の股の外側から相手の右足を刈り上げて倒す足技。
大外記
だいげき [3] 【大外記】
外記の上位の官。
→外記
大多数
だいたすう【大多数】
a large majority;the greater part <of> .〜を占める(の賛成を得る) hold (be supported by) a large majority.
大多数
だいたすう [3][4] 【大多数】
あるまとまりのうちの大部分の数。ある成員中のほぼ全員。「―が賛成した」
大夢
たいむ [1] 【大夢】
大きな夢。大きな理想。
大大
だいだい [3] 【大大】 (副)
いかにも大きいさま。でっぷりと太っているさま。「妙子は,低くても―として豊満に見えるけれども/細雪(潤一郎)」
大大的
だいだいてき [0] 【大大的】 (形動)
大がかりに事を行うさま。「―な宣伝活動」「事件を―に報じた」
大天井
おおてんじょう オホテンジヤウ [3] 【大天井】
長期的な相場の変動に現れるいくつかの高値のうち最も高いもの。
⇔大底(オオゾコ)
大天使
だいてんし [3] 【大天使】
キリスト教で,九階級に分けられている天使の第八番目。ミカエル・ガブリエル・ラファエルなどが有名。
大天狗
だいてんぐ [3] 【大天狗】
(1)大きな天狗。位の高い天狗。
→小(コ)天狗
(2)ひどく高慢なこと。また,その人。
大太刀
おおだち オホ― [1][0] 【大太刀】
〔古くは「おおたち」〕
(1)大きな刀。
(2)中・近世,背中に負い,肩にかついで戦場へ持って行った四尺(1.2メートル)以上の大きな刀。
大太法師
だいだらぼうし 【大太法師】
伝説上の巨人の名。富士山を一夜で作ったとか,榛名(ハルナ)山に腰掛けて利根川で足を洗ったとか,また,足形をした沼や窪地をこの巨人の足形だとかいう話が多い。だいだぼうし。だいだらぼっち。だいだぼっち。だいだらぼう。
大太法師
だいだぼっち 【大太法師】
「だいだらぼうし」に同じ。
大太鼓
おおだいこ オホ― [3] 【大太鼓】
(1)日本の大形の太鼓。ビヤ樽状にふくらんだ木製の胴の両面に皮を鋲で打ち付けたもの。二本の桴(バチ)で打つ。郷土芸能・歌舞伎囃子などに用い,また合図・信号にも用いる。
(2)バス-ドラム・ゴング-ドラムなど,洋楽で用いる大形のドラム類の俗称。
大太鼓
だだいこ [2] 【大太鼓】
舞楽で用いる大形の太鼓。鼓皮の直径約2メートルの締め太鼓。周囲に火炎の模様の装飾をつけ,頂に左方のものは日輪,右方のものは月輪をつける。二本の桴(バチ)で立って打つ。火焔太鼓。
大太鼓[図]
大夫
たいふ [1] 【大夫】
(1)中国,周代の官職の一。卿(ケイ)の下,士の上に位する。
(2)律令制で,一位から五位までの人の総称。または五位の通称。
(3)律令制で,職・坊の長官。だいぶ。
(4)大名の家老の異名。
(5)〔秦の始皇帝が封禅のため泰山に登った際,雨やどりした松の木に大夫の爵位を与えたという故事から〕
松の異名。
(6)神主・禰宜(ネギ)など神職の呼称。
→たゆう
大夫
たゆう タイフ [1] 【大夫・太夫】
〔五位の通称「たいふ」から転じた語〕
(1)能楽の観世・金春・宝生・金剛各流シテ方の家元の称号。
(2)浄瑠璃の語り手の称。三味線引きにもいう。義太夫・嘉太夫などと芸名に添えても用いる。
(3)歌舞伎で,女方の敬称。
(4)江戸吉原など官許の遊郭で,最高位の遊女の称。明和(1764-1772)以降消滅。
(5)万歳(マンザイ)の主となる方。
→才蔵
(6)神主・禰宜(ネギ)などの神職の称。
(7)神社の御師(オシ)の称。
大夫
だいぶ [1] 【大夫】
〔「大輔(タイフ)」と言い分けるための読み方という〕
律令制で,職・坊の長官。たいふ。
大夫人
たいふじん [3] 【大夫人】
天子の生母である夫人・女御を敬っていう語。皇太夫人。
大奉幣
だいほうへい [3] 【大奉幣】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)に伊勢大神宮以下,五畿・七道の神社に奉った幣帛(ヘイハク)。
大奉書
おおぼうしょ オホ― [3] 【大奉書】
大判の奉書紙。越前奉書ではおよそ縦40センチメートル,横55センチメートルくらいのもの。
大奥
おおおく オホ― [3][1] 【大奥】
江戸城の,将軍の夫人・側室・女中たちの居所。将軍以外は男子禁制であった。
大奥
おおおく【大奥】
the inner halls of a palace.→英和
大奥様
おおおくさま オホ― [3] 【大奥様】
奥様と呼ぶ人の,実母ないし姑(シユウトメ)を敬っていう語。
大女
おおおんな オホヲンナ [3] 【大女】
体がとびぬけて大きい女。
大奸
たいかん [0] 【大姦・大奸】
非常な悪だくみをする人。
大好き
だいすき [1] 【大好き】 (名・形動)
たいへん好きな・こと(さま)。「―な食べ物」「読書が―だ」
大好きな
だいすき【大好きな】
favorite;→英和
pet;→英和
dearest.〜である like <a thing> very much;be very fond <of> .
大好物
だいこうぶつ【大好物】
one's favorite <dish> ; <I am> very fond <of this> .
大妻女子大学
おおつまじょしだいがく オホツマヂヨシダイガク 【大妻女子大学】
私立大学の一。1908年(明治41)創立の和裁塾を源とし,大妻女子専門学校を経て49年(昭和24)新制大学となる。本部は東京都千代田区。
大姉
おおあね オホ― 【大姉】
一番上の姉。長姉。
大姉
だいし [1] 【大姉】
〔仏〕
(1)在俗の女性仏教徒。また,女性出家者を敬っていう語。
(2)女性の戒名の末尾に添える語の一。男性の居士(コジ)に相当する。
→居士
大姦
たいかん [0] 【大姦・大奸】
非常な悪だくみをする人。
大姫君
おおひめぎみ オホ― 【大姫君】
貴人の長女の敬称。おおいぎみ。
⇔おとひめぎみ
「―は東宮に参り給ひて/源氏(匂宮)」
大威張り
おおいばり オホヰバリ [3] 【大威張り】 (名・形動)
(1)非常に偉そうに振る舞うさま。「―で歩く」
(2)全く引け目を感じないさま。堂々と振る舞うさま。「これで―で故郷に帰れる」
大威張りで
おおいばり【大威張りで】
proudly;→英和
with a triumphant air.
大威徳明王
だいいとくみょうおう ダイヰトクミヤウワウ 【大威徳明王】
〔仏〕 五大明王の一。阿弥陀を本地とし,西方を守るとされる。衆生(シユジヨウ)を害するいっさいの毒蛇・悪竜を征服するという大威徳ある明王として,戦勝祈願・怨敵調伏の修法の本尊として信仰された。手足を各六本有し,手には各種の武器を持つ。六面の顔には怒りの表情を浮かべ,白牛に乗る。降閻魔尊。六足尊。
大威徳明王[図]
大娵
おおよめ オホ― 【大娵】
兄の妻。あによめ。[和名抄]
大婚
たいこん [0] 【大婚】
天皇の結婚。
大嫌い
だいきらい [1] 【大嫌い】 (形動)
非常にきらいなさま。「曲がったことは―です」「―な人」
大嫌いだ
だいきらい【大嫌いだ】
hate <a thing,to do,doing> .→英和
大嬢
おおいらつめ オホ― 【大郎女・大嬢】
長女。おおあね。
→いらつめ
大子
だいご 【大子】
茨城県北部,久慈(クジ)郡の町。奥久慈の中心で,袋田(フクロダ)の滝がある。
大子
おおいこ オホイ― 【大子】
第一の娘。長女。長姉。「公平の娘ども…―は后の宮に/大和 111」
大字
だいじ [0] 【大字】
(1)大きな字。おおもじ。
⇔小字
(2)「一・二・三」などの代わりに用いる「壱・弐・参・肆・伍・陸・漆・捌・玖・拾・佰・阡」などの字。金銭証書などに用いる。
大字
おおあざ オホ― [1] 【大字】
町や村の中の一区画で,比較的広く,いくつかの小字(コアザ)を含むものの名。昔,町・村であったものが,明治初年の市町村制施行の際に市町村の一区画とされたもの。大名(オオナ)。
⇔小字
大字報
だいじほう [3] 【大字報】
中国で,壁新聞のこと。
大孝
たいこう [0] 【大孝】
すぐれた孝行。至孝。
大学
だいがく【大学】
a university[ <俗> varsity](総合);→英和
multi-faculty university[ <俗> multiversity](巨大な総合);a college (単科,短期).→英和
‖大学生 a university[college]student.大学1年生 a first-year student;a freshman.大学2年生 a second-year student;a sophomore.大学3年生 a third-year student;a junior.大学4年生 a fourth-year student;a senior.大学出[卒業生]a university[college]graduate.大学病院 a university hospital.
大学
だいがく [0] 【大学】
(1)学術の中心として,広く知識を授け,深く専門の学芸を教授・研究するための学校。通常,基本となる組織として学部を置き,修業年限は四年を原則とする。修業年限が二,三年の短期大学もある。学部のほかに大学院が置かれることもある。日本では1877年(明治10)に旧幕府の開成所・医学所の系譜をひく東京大学が初めて設立され,のち86年の帝国大学令,1918年(大正7)の大学令,47年(昭和22)の学校教育法を経て漸次拡充・整備された。「―教育」「―教授」
(2)律令制下,地方の国学に対して,中央の官吏養成機関。式部省に属し,主に五位以上の貴族の子弟に明経(ミヨウギヨウ)・明法(ミヨウボウ)・文章(モンジヨウ)・算の四道を教授した。九年以内に卒業し国家試験に受かれば位階を授けられ,官途につくことができた。大学寮。ふみやのつかさ。おおつかさ。
大学
だいがく 【大学】
中国,儒教の経典(ケイテン)の一。一巻。もと「礼記」の中の一編であるが,宋代に四書の一つとされて重視された。身を修めることから天下を治めることに至る治世の根本原則を述べる。
→三綱領八条目(サンコウリヨウハチジヨウモク)
大学の自治
だいがくのじち 【大学の自治】
大学が学外の機関や政治勢力からの干渉を受けずに,教育・研究に関する事項を自主的に管理・運営するという原則。
→学問の自由
大学ノート
だいがくノート [5] 【大学―】
大判の筆記帳。普通は B 5 判で横書き。大学生の講義筆録用に作られたのでいう。
大学予備門
だいがくよびもん [6] 【大学予備門】
第一高等中学校(のちの旧制第一高等学校)の前身。法・理・医・文の四学部とともに東京大学(1877-1886)を構成した。
大学令
だいがくれい 【大学令】
官・公・私立の大学について,その目的・組織・監督に関する規定を定めた勅令。1918年(大正7)公布。47年(昭和22)学校教育法により廃止。
大学入学資格検定
だいがくにゅうがくしかくけんてい [12][0][4] 【大学入学資格検定】
大学入学に関し,高等学校を卒業したものと同等以上の学力があるかどうかを認定することを目的とした国の検定試験。通称,大検。
大学入試センター試験
だいがくにゅうしセンターしけん [13][14] 【大学入試―試験】
大学入学者の選抜に関し,志望者の高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的として大学が共同して実施する試験。各大学ごとの学力検査に先立って行う。それまでの共通一次テストに代わるものとして1990年(平成2)から実施。
大学共同利用機関
だいがくきょうどうりようきかん 【大学共同利用機関】
大学における学術研究の発展,学術情報の流通の促進などを目的として置かれた文部省所轄の機関。学術情報センターや学位授与機構などの組織,岡崎国立共同研究機構や国際日本文化研究センターなどの研究機関がある。
大学別曹
だいがくべっそう 【大学別曹】
平安時代の私立の教育施設。貴族が,その一族出身の大学寮学生のために設置した寄宿施設であったが,のちに大学寮付属機関として公認された。
→七大私学
大学南校
だいがくなんこう 【大学南校】
東京大学の前身。旧幕府の開成所が1869年(明治2)に改称したもの。西欧文化の導入に努めた。77年東京医学校と統合され,東京大学となる。
大学士
だいがくし [3] 【大学士】
中国の官名。唐・宋代では宮中の学問所に勤務して皇帝の諮問に答えた者。明では宰相廃止に伴い,皇帝の顧問として置かれた官。数名よりなり,次第に政務の中枢機関となった。
大学審議会
だいがくしんぎかい 【大学審議会】
1987年(昭和62)設置された文部大臣の諮問機関。大学・企業などの有識者で構成し,高等教育の在り方について答申する。
大学寮
だいがくりょう [4] 【大学寮】
「大学{(2)}」に同じ。ふみやのつかさ。おおつかさ。
大学寮
おおつかさ オホ― 【大学寮】
⇒だいがくりょう(大学寮)
大学東校
だいがくとうこう 【大学東校】
東京大学の前身。江戸幕府の医学所の後身の医学校が,1869年(明治2)に改称したもの。東校,東京医学校の名称を経て,77年東京大学医学部となる。
大学校
だいがっこう [3] 【大学校】
(1)省庁など国の行政機関の付属機関として置かれる文教施設。学校教育法の定める大学には含まれない。気象大学校・防衛大学校・海上保安大学校・自治大学校・税務大学校・航空大学校・警察大学校など。
(2)旧陸海軍の最高教育機関。陸軍大学校と海軍大学校。
(3)大学の俗称。「政さんの従弟に当る人が―を卒業して/三四郎(漱石)」
大学生
だいがくせい [3][4] 【大学生】
大学の学生。
大学病院
だいがくびょういん [5] 【大学病院】
医科大学または大学の医学部に付設されている病院。大学付属病院。
大学者
だいがくしゃ [3] 【大学者】
非常に優れた学者。
大学芋
だいがくいも [4] 【大学芋】
サツマイモを乱切りにし,油で揚げて甘いたれをからめ,黒ゴマをふりかけた食品。
大学設置基準
だいがくせっちきじゅん [8] 【大学設置基準】
新設しようとする大学について,大学として必要な一定の要件を備えているかどうかを審査するための基準。学校教育法に基づき,1956年(昭和31)文部省令として制定。
大学院
だいがくいん [4] 【大学院】
大学に設置されている課程。学部の教育を基盤として,より高度な学術の理論および応用を教授・研究し,文化の進展に寄与することを目的とする。修士課程と博士課程がある。
大学院
だいがくいん【大学院】
a graduate[postgraduate]school;a school of postgraduate studies.大学院生 a graduate[postgraduate]student.
大学院大学
だいがくいんだいがく [7] 【大学院大学】
内部組織に学部をもたず,大学院や研究所からなる高等教育研究機関。総合研究大学院大学(横浜市)やアメリカのジョンズ-ホプキンス大学など。
大学頭
だいがくのかみ 【大学頭】
(1)律令制で,大学寮の長官。従五位上に相当。
(2)江戸時代,幕府直轄の昌平坂学問所を管理した役職。1691年,林信篤が任ぜられて以後,林家の者が任ぜられた。
大宅
おおや オホヤ 【大宅】
姓氏の一。
大宅
おおやけ オホ― 【大宅】
(1)宮殿などの大きな建築物。
(2)金持ち。大家(タイケ)。「こなたは―な事でござれば/狂言・米市(虎寛本)」
大宅壮一
おおやそういち オホヤサウイチ 【大宅壮一】
(1900-1970) 評論家。大阪生まれ。東大中退。学生時代に社会主義に傾倒し,ジャーナリズムで活躍。第二次大戦後,風俗時評・人物批評で一世を風靡(フウビ)した。著「炎は流れる」
大宇宙
だいうちゅう [3] 【大宇宙】
(1)大きな宇宙。広大無辺の宇宙。
(2)〔macrocosm〕
人間の構造と,宇宙の構造との間に類比・照応を認め,人間を小宇宙とするのに対し,全体としての宇宙をいう。
大宇須
だいうす 【提宇子・大宇須】
〔キリシタン用語。デウス(Deus)の転〕
天主。天帝。
大安
たいあん [0] 【大安】
〔「だいあん」とも〕
六曜の一。旅立ち・移転・開店・結婚など,万事に吉とする日。大安日。大吉日。大安吉日。
大安
たいあん【大安(日)】
a lucky day.
大安吉日
たいあんきちじつ [0] 【大安吉日】
〔「たいあんきちにち」とも〕
「大安」に同じ。
大安売り
おおやすうり【大安売り】
a bargain sale.
大安寺
だいあんじ 【大安寺】
奈良市にある真言宗の寺。南都七大寺の一。617年聖徳太子が現在の大和郡山市に建立した熊凝(クマゴリ)精舎に始まるという。のち百済(クダラ)川のほとりに移り百済大寺,さらに高市(タケチ)郡に移り高市大寺(のちに大官大寺と改称)と称した。平城遷都後,左京六条四坊の現在地に移り,現名に改称。東大寺と並ぶ大寺で南大寺と呼ばれたが,その後衰微。天平後期の大安寺様式と称する仏像群を残す。
大安殿
だいあんでん [3] 【大安殿】
⇒おおやすみどの(大安殿)
大安殿
おおやすみどの オホ― 【大安殿】
大極殿(ダイゴクデン)の別名。一説に,紫宸殿(シシンデン)のこととも。おおあんどの。
大安殿
おおあんどの オホ― 【大安殿】
⇒おおやすみどの(大安殿)
大宗
たいそう [0] 【大宗】
(1)物事のおおもと。根本。
(2)ある方面における権威者。「日本画の―」「歌壇の―」
大官
たいかん [0] 【大官】
地位の高い官職。また,官吏。高官。
大官大寺
だいかんだいじ ダイクワン― 【大官大寺】
大安寺(ダイアンジ)の旧名。
大宛
だいえん ダイヱン 【大宛】
中国漢代,中央アジアのシルダリア上流のフェルガナ地方の称。汗血馬(カンケツバ)の産地として有名。
大宜都比売神
おおげつひめのかみ オホゲツヒメ― 【大気都比売神・大宜都比売神】
古事記神話で,食物をつかさどる女神。伊弉諾尊(イザナキノミコト)の子。素戔嗚尊(スサノオノミコト)が高天原から追放される際,鼻・口・尻から食物を出して八百万神(ヤオヨロズノカミ)に奉ったが素戔嗚尊に殺され,その死体から五穀が生じたという。
大宝
たいほう 【大宝】
年号(701.3.21-704.5.10)。慶雲の前。文武(モンム)天皇の代。だいほう。
大宝
たいほう [0] 【大宝】
この上なく尊く大切な宝。至宝。
大宝律令
たいほうりつりょう 【大宝律令】
日本古代の基本法典。701年(大宝1)制定。律六巻,令一一巻。刑部(オサカベ)親王・藤原不比等らの撰。七世紀以来の諸制度の法的整備を示し,757年養老律令施行までの国家の基本法となった。現存しないが,養老令の注釈書「令集解(リヨウノシユウゲ)」などによりその一部が知られる。
大宮
おおみや オホ― 【大宮】
(1)皇居・神宮・神社の敬称。「―の内まで聞こゆ網引(アビキ)すと網子(アゴ)ととのふる海人(アマ)の呼び声/万葉 238」
(2)〔「おお」は「わか」に対して年長者をさす〕
(ア)太皇太后,または皇太后の敬称。「此―へ御艶書あり/平家 1」
(イ)皇子・皇女の母にあたる人の敬称。「―の御饌(オモノ),例の沈の折敷に/栄花(初花)」
(3)臣籍に降嫁した皇女で母になった人の敬称。「―(=葵上ノ母。桐壺帝ノ妹)なども,よろしからず思しなりたれば/源氏(末摘花)」
大宮
おおみや オホミヤ 【大宮】
(1)埼玉県南東部の市。近世,中山道の宿場町として発展。明治以後は鉄道交通の要所。県の商工業の中心。武蔵国一の宮氷川神社がある。
(2)茨城県北部,那珂郡の町。葉タバコほか農業が盛ん。
(3)三重県中部,度会(ワタライ)郡の町。伊勢神宮の別宮滝原宮があり,古くは神宮領。
(4)京都府北部,中(ナカ)郡の町。丹後半島の基部で,丹後縮緬(チリメン)の産地。
大宮人
おおみやびと オホ― 【大宮人】
〔「おおみやひと」とも〕
朝廷に仕える貴族。公家(クゲ)。「ももしきの―は暇(イトマ)あれや/万葉 1883」
大宮仕へ
おおみやつかえ オホ―ツカヘ 【大宮仕へ】
宮廷に仕えること。天皇に仕えること。「うち日さす―/万葉 3234」
大宮司
おおみやづかさ オホ― 【大宮司】
「だいぐうじ(大宮司)」に同じ。
大宮司
だいぐうじ [3] 【大宮司】
(1)伊勢神宮や熱田・香取・鹿島・宇佐などの神宮・神社の神官の長。おおみやづかさ。
(2)神宮司庁の職員の一。祭主の次位にある職。
→宮司
→神官
大宮女神
おおみやのめのかみ オホミヤノメ― 【大宮女神】
皇居の平安を守る女神。「古語拾遺」は太玉命(フトダマノミコト)の子とする。
大宮所
おおみやどころ オホ― 【大宮所】
〔「おおみやところ」とも〕
皇居のある所。また,皇居。「ももしきの―見れば悲しも/万葉 29」
大宮暦
おおみやごよみ オホミヤ― 【大宮暦】
戦国時代武蔵国大宮の氷川神社で発行された仮名暦。
大宰
おおみこともち オホ― 【大宰】
〔「みこともち」は勅命によって任地に赴き政治をとる官の意〕
大宰府の役人。「筑紫の―栗隈王/日本書紀(天武上訓)」
大宰
だざい [1] 【大宰・太宰】
〔「ださい」とも〕
「大宰府」の略。また,その職員。
大宰大弐
だざいのだいに 【大宰大弐】
大宰府の次官。親王が帥(ソツ)に任ぜられ,権帥(ゴンノソツ)がないときは,代わって府務を統率した。
大宰少弐
だざいのしょうに 【大宰少弐】
大宰府の次官で,大宰大弐に次ぐ官職。鎌倉幕府の御家人,武藤資頼が任ぜられて以後武藤氏の世襲となり,武藤氏は代々少弐氏を称するに至った。
大宰帥
おおみこともちのかみ オホ― 【大宰帥】
大宰府の長官 だざいのそつ。
大宰帥
だざいのそつ 【大宰帥】
〔「だざいのそち」とも〕
律令制で,大宰府の長官。九世紀以後は親王が任ぜられるのが通例となり,実務は権帥(ゴンノソツ)また大弐が執った。おおみこともちのかみ。
大宰府
おおみこともちのつかさ オホ― 【大宰府】
「だざいふ(大宰府)」に同じ。
大宰府
だざいふ [2] 【大宰府】
〔通例,官庁は「大宰府」,地名は「太宰府」と書く〕
律令制で,筑前国に置かれた地方官庁。九州諸国の行政の統轄,外国使節の接待,海辺防備などに当たった。福岡県太宰府市にその遺跡がある。おおみこともちのつかさ。
大宰権帥
だざいのごんのそつ 【大宰権帥】
〔「だざいのごんのそち」とも〕
令外(リヨウゲ)の官の一。大宰帥の権官(ゴンカン)。九世紀以後,実務を執る官として置かれた。また,中央の高官が左遷されて赴任した場合には,本人は実務を執らなかった。
大害
たいがい [0] 【大害】
大きな損害。大損害。だいがい。
大家
たいけ【大家】
a wealthy family (金持).
大家
たいか [1] 【大家】
(1)学問・芸術・技芸などの面で特にすぐれ,名声の高い人。巨匠。「書道の―」
(2)大きな家。
(3)金持ちの家。家柄のよい家。たいけ。「―の出」
大家
たいか【大家】
a great[distinguished,an eminent]scholar[artist];a great master <of> ;an authority <on> ;→英和
an expert.→英和
大家
おおや【大家】
the owner (of a rented house);→英和
a landlord[landlady (女)].→英和
大家
おおや オホ― [1] 【大家・大屋】
(1)貸し家の持ち主。家主。
⇔店子(タナコ)
「―といえば親も同然」
(2)(物置・納屋などに対して)家人が住居にしている建物。おもや。
(3)(分家に対して)一族の中心となる家。
大家
たいけ [1] 【大家】
(1)金持ちの家。
(2)家柄のいい家。
大家族
だいかぞく [3] 【大家族】
(1)人数の多い家族。
(2)夫婦とその子供のほか,直系・傍系の親族やその配偶者をも含む家族。
大家族
だいかぞく【大家族】
a large family.
大宿直
おおとのい オホトノヰ 【大宿直】
大内裏を守護する役人の詰め所。
→大内裏
大寄せ
おおよせ オホ― [0] 【大寄せ】
(1)囲碁で,中盤戦を終えて寄せの大きな手に着手する段階。
(2)遊里で,大勢の遊女や芸人を呼んでにぎやかに遊興すること。
大寒
だいかん [0] 【大寒】
二十四節気の一。太陽の黄経が三〇〇度に達した時をいい,現行の太陽暦で一月二〇日頃に当たる。一年で最も寒い季節。一二月中気。[季]冬。
→小寒
大寒
だいかん【大寒】
(the first day of) the coldest season.
大寒小寒
おおさむこさむ オホサム― [1] 【大寒小寒】
寒いときに子供が歌う童(ワラベ)歌の一節。下に「山から小僧が飛んで来た」「猿のべべ借りてきしょ」などの歌詞がつづく。
大寧寺
だいねいじ 【大寧寺】
山口県長門市深川湯本にある曹洞宗の寺。応永年間(1394-1428)長門守護代鷲頭弘忠の開創。開山,石屋真梁。大内義隆父子が自刃した所。また,上杉憲実終焉の地。たいねいじ。
大寨
だいさい 【大寨】
中国,山西省昔陽県の小さな山村。1964年毛沢東が「農業は大寨に学ぼう」と呼びかけ,自力更生による農村近代化のモデルにされたが,80年代に批判され,モデルを取り消された。ターチャイ。
大審院
たいしんいん [3] 【大審院】
〔「だいしんいん」とも〕
旧憲法下の最高の司法裁判所。1875年(明治8)設置,1947年(昭和22)廃止。現在の最高裁判所に相当するが,司法行政監督権は持たなかった。
大寺
だいじ [1] 【大寺】
規模の大きな寺。おおでら。大刹(タイサツ)。
大寿林
おおじゅりん オホ― [3] 【大寿林】
スズメ目ホオジロ科の小鳥。全長16センチメートル内外。全体が黄褐色で腰が灰色。ユーラシア中北部に分布。日本では北海道・本州北部の草原で繁殖し,冬は暖地に移動して葦原(アシハラ)に生息。ヨシワラスズメ。
大封
たいほう [0] 【大封】
大きな封土。広大な領地。
大専
だいせん [0] 【大専・第専】
最も重要なこと。第一。「―に銭がなからう/西洋道中膝栗毛(魯文)」
大射
たいしゃ [1] 【大射】
⇒射礼(ジヤライ)
大将
たいしょう [1] 【大将】
〔古くは「だいしょう」とも〕
(1)軍隊の階級で,将官の最高位。中将の上。「海軍―」
(2)全軍または一軍を指揮する者。「敵の―を討ち取る」
(3)集団のかしら。「お山の―」「餓鬼―」
(4)他人を親しみ,また,からかったりして呼ぶ語。「―,一杯いこうよ」
(5)近衛府(コノエフ)の長官。左右一人ずつある。
(6)中心的人物。「悋気講を奥様の―にて/咄本・露が咄」
大将
たいしょう【大将】
(1)[陸軍] <米・英> a general;→英和
[海軍] <米・英> an admiral;→英和
[空軍] <米> a general; <英> an air chief marshal.(2)[頭領]a head;→英和
a leader;→英和
a boss.→英和
大将軍
たいしょうぐん [3] 【大将軍】
〔「だいしょうぐん」とも〕
(1)律令制で,征討軍の三軍を統率する総大将。
(2)合戦の際に,軍兵を統率する主要な大将。
(3)徒党などの統率者。首領。頭領。
(4)鎌倉時代以後の征夷大将軍。
(5)陰陽道(オンヨウドウ)の八将神の一。金星の精。三年ごとに北・東・南・西の順に移動するので三年塞(サンネンフサガリ)といってこの神の住する方位を三年ずつ忌む。
大尉
たいい [1] 【大尉】
軍隊の階級で,尉官の最上級。少佐の下,中尉の上。
大尉
たいい【大尉】
[陸軍] <米・英> a captain;→英和
[海軍] <米・英> a lieutenant;→英和
[空軍] <米> a captain; <英> a flight lieutenant.
大尉の娘
たいいのむすめ タイヰ― 【大尉の娘】
〔原題 (ロシア) Kapitanskaya dochka〕
プーシキンの長編歴史小説。1836年作。プガチョフの乱を背景に,辺境の要塞に赴任した青年士官グリニョフと司令官の娘マーシャの恋愛,プガチョフとグリニョフの交流を簡潔な文体で描く。
大小
だいしょう [1] 【大小】
(1)大きいことと小さいこと。大きいものと小さいもの。「―とりまぜる」「―を問わない」
(2)大刀と小刀(脇差(ワキザシ))。「―をたばさむ」
(3)大鼓(オオツヅミ)と小鼓。
(4)大の月と小の月。「ツキノ―/ロドリゲス」
大小の神祇
だいしょうのじんぎ 【大小の神祇】
大社・小社の神々。もろもろの神々。
大小事
だいしょうじ 【大小事】
大小のことがら。「天下の―を執行(トリオコナ)ひ/平治(上)」
大小便
だいしょうべん [3][5] 【大小便】
大便と小便。
大小入り
だいしょういり [0] 【大小入り】
歌舞伎の下座音楽の一。三味線のほかに大鼓・小鼓の音を入れたもの。時代物の立ち回りなどに用いる。
大小前
だいしょうまえ [3] 【大小前】
能舞台で,正面奥の大鼓方と小鼓方の前あたりの場所をいう。
→能舞台
大小名
だいしょうみょう [3] 【大小名】
大名と小名。
大小姓
おおごしょう オホゴシヤウ [3] 【大小姓】
元服した小姓。
⇔小小姓
大小対当
だいしょうたいとう [1][5] 【大小対当】
〔論〕 対当関係の一。主語・述語を同じくする全称肯定判断と特称肯定判断,または全称否定判断と特称否定判断との論理的関係。
→対当関係
大小様々の
だいしょう【大小様々の】
large and small;of all[various]sizes.
大尺
だいしゃく [0] 【大尺】
律令制における長さの単位の一。土地の測量に用いられた。大宝令では高麗尺(コマジヤク)に当たるといわれる。713年高麗尺が廃止され唐尺が採用されると,令小尺を大尺,唐小尺を小尺と認定し直した。のち,この大尺が一般化して和銅大尺と呼ばれ,曲尺(カネジヤク)の源流となったといわれる。
⇔小尺
大尺鷸
だいしゃくしぎ [5] 【大杓鷸・大尺鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長約60センチメートル。大形のシギで,下方に曲がった長いくちばしをもつ。全体が淡褐色で暗色の縞があり,腰は白色。干潟・海岸などで魚介類などを食べる。日本には春・秋に旅鳥として渡来。
大尽
だいじん【大尽(風を吹かす)】
(pose as) a millionaire.→英和
〜遊びをする have an extravagant spree.
大尽
だいじん [1] 【大尽・大臣】
(1)財産を多く持っている者。金持ち。富豪。資産家。素封家。
(2)特に遊里などで,金を多く使って遊ぶ客。「まだおれを―とおもつてゐる舟宿がある/洒落本・遊子方言」
大尽舞
だいじんまい [0] 【大尽舞】
江戸中期頃から吉原遊郭の太鼓持ちによって歌われた囃子(ハヤシ)舞。紀伊国屋文左衛門の大尽ぶりなどを歌舞にしたもの。
大尽遊び
だいじんあそび [5] 【大尽遊び】
遊里で豪遊すること。
大尽銀
だいじんがね 【大尽銀】
金持ちの家の遊蕩息子などに高利で貸す金。「親の呑み込まぬ―/浮世草子・好色敗毒散」
大尽風
だいじんかぜ [3] 【大尽風】
大金持ちのように自分をひけらかすこと。大尽のそぶり。
大尾
たいび [1] 【大尾】
終わり。おしまい。了。
大局
たいきょく【大局】
the general situation;the main issue.
大局
たいきょく [0] 【大局】
(1)囲碁で,盤面全体の情勢。「―を見る」
(2)物事全体の成り行き。全体の状況・動き。「世界経済の―を見通す」
大局的
たいきょくてき [0] 【大局的】 (形動)
物事の全体の局面や事情に関するさま。「―な視野に立つ」「―見地」
大局観
たいきょくかん [4][3] 【大局観】
物事の全体の動き・形勢についての見方・判断。「―にすぐれる」
大居士
だいこじ [3] 【大居士】
〔仏〕 成人男子の戒名の下部をなす部分の一つ。在俗者のものとしては最も格が高い。
大屋
たいおく [0] 【大屋】
大きな建物。
大屋
おおや オホ― [1] 【大家・大屋】
(1)貸し家の持ち主。家主。
⇔店子(タナコ)
「―といえば親も同然」
(2)(物置・納屋などに対して)家人が住居にしている建物。おもや。
(3)(分家に対して)一族の中心となる家。
大屋根
おおやね オホ― [3] 【大屋根】
(小屋根・庇(ヒサシ)などに対し)建物の主要部分をおおう大きな屋根。
⇔小屋根
大層
たいそう【大層】
⇒非常(な),沢山.
大層
たいそう [1] 【大層】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)程度がはなはだしいさま。「―な人出」「―に変わつたねえ/当世書生気質(逍遥)」
(2)(規模などが)大がかりであるさま。立派なさま。大げさなさま。「―な構えの邸」「―なことを言う」「―なる台場を築き用心堅固の備へあり/西洋道中膝栗毛(魯文)」
■二■ (副)
大変。非常に。とても。「―人が出た」「―驚いた」
〔■一■(2)が原義。■二■は■一■の転用〕
大層らしい
たいそうらし・い [6] 【大層らしい】 (形)[文]シク たいそうら・し
〔「らしい」は接尾語。近世以降の語〕
いかにもおおげさである。「何でもないことを―・く言う」
大山
だいせん 【大山】
鳥取県西部にある火山。中国地方の最高峰。海抜1729メートル。山腹に大山寺がある。出雲富士。伯耆(ホウキ)富士。
大山
たいざん [1] 【大山・太山】
大きな山。
大山
おおやま オホ― [0] 【大山】
(1)大きな山。
(2)思いきった賭(カ)けや勝負。また,山師の大がかりな計画。
大山
おおやま オホヤマ 【大山】
姓氏の一。
大山
おおやま オホヤマ 【大山】
神奈川県中央部,丹沢山地南東端の山。海抜1252メートル。古来,神体山として,水をつかさどる山,航海の守護神として尊崇され,山頂の阿夫利(アフリ)神社には雨乞いの神をまつる。雨降(アフリ)山。
大山咋神
おおやまくいのかみ オホヤマクヒ― 【大山咋神】
日枝(ヒエ)神社・松尾神社の祭神。古事記では大年神(オオトシノカミ)の子とされる。山末之大主神(ヤマスエノオオヌシノカミ)。
大山寺
だいせんじ 【大山寺】
鳥取県大山町にある天台宗の寺。山号,角磐山。718年頃金蓮の開創という。円仁が中興。江戸初期に豪円が再興。本尊地蔵菩薩。
大山崎
おおやまざき オホヤマザキ 【大山崎】
京都府南部,乙訓(オトクニ)郡の町。京都盆地から大阪平野へ出る狭隘部にあり,古くから交通の要衝。天王山がある。電器・自動車関係の工場が立地。
大山崎神人
おおやまざきじにん オホヤマザキ― 【大山崎神人】
石清水八幡宮の末社である,山城国大山崎村の離宮八幡社の神人。荏胡麻油(エゴマアブラ)座を組織し,鎌倉時代末から応仁の乱頃まで近畿以西の営業権を独占した。大山崎油神人。
大山巌
おおやまいわお オホヤマイハホ 【大山巌】
(1842-1916) 陸軍軍人。薩摩藩士。西郷隆盛の従弟。陸相・参謀総長を務め,日露戦争では満州軍総司令官。元帥。
大山康晴
おおやまやすはる オホヤマ― 【大山康晴】
(1923-1992) 棋士。一五世名人・永世王将位。岡山県生まれ。タイトル獲得八〇回,優勝一二四回。日本将棋連盟会長,文化功労者。
大山捨松
おおやますてまつ オホヤマ― 【大山捨松】
(1851-1919) 社会奉仕家。会津の人。津田梅子らと米国に留学。のち大山巌の後妻。赤十字社篤志看護婦会・愛国婦人会で活躍した。
大山木
たいさんぼく [3] 【泰山木・大山木】
モクレン科の常緑高木。北アメリカ原産。葉は長楕円形で大きく,革質で表面は濃緑色,裏面にはさび色の密毛がある。初夏,枝の端に香りの強い大きな白い花を開く。
〔「泰山木の花」は [季]夏〕
大山桜
おおやまざくら オホ― [5] 【大山桜】
ヤマザクラの変種。本州中部以北の山地に自生。庭木ともされる。春,新葉と同時にヤマザクラより色の濃い淡紅色の花を開く。札幌市円山公園はオオヤマザクラの名所として知られる。
大山椒魚
おおさんしょううお オホサンセウウヲ [5] 【大山椒魚】
有尾目の両生類。現存する両生類中の最大種で,全長1.4メートルに達する。体は灰褐色で,四肢は短く,尾は側扁する。岐阜県以西の本州と北九州の山間清流にすむ。半分に裂いても生きているといわれ,ハンザキの名もある。国の特別天然記念物。
大山椒魚[図]
大山派
おおやまは オホヤマ― 【大山派】
平曲の流派の一。室町時代に八坂流から分かれた。
大山猫
おおやまねこ【大山猫】
a lynx.→英和
大山猫
おおやまねこ オホ― [3] 【大山猫】
ネコ科の哺乳類。頭胴長約1メートル,尾は短い。全身が灰褐色ないし赤褐色で,暗色の斑点がある。耳は大きく三角形で,先端に黒色の長毛がある。敏捷(ビンシヨウ)で性質が荒く,木登りや泳ぎがうまい。平原や森林にすみ,夜行性でウサギ,小形のシカなどを捕食する。毛皮は優良。ヨーロッパ・シベリア・朝鮮・サハリンなどに分布。リンクス。
大山祇神
おおやまつみのかみ オホヤマツミ― 【大山祇神】
山を支配する神。記紀神話で木花之開耶姫(コノハナノサクヤビメ)の父と伝える。
大山祇神社
おおやまづみじんじゃ オホヤマヅミ― 【大山祇神社】
愛媛県越智郡大三島町にある神社。伊予国一の宮。祭神は大山積神。源氏・北条氏・足利氏などによる尊信を受け,多くの甲冑(カツチユウ)類が収蔵されている。三島大明神。
大山綱良
おおやまつなよし オホヤマ― 【大山綱良】
(1825-1877) 幕末・維新期の薩摩藩士。初代鹿児島県令。西南戦争で西郷隆盛に協力,のち長崎で処刑された。
大山蓮華
おおやまれんげ オホヤマ― [5] 【大山蓮華】
モクレン科の落葉低木。深山に自生する。葉は倒卵形。花は五月に枝端に下向きに一個つき,白色で大形。観賞用に栽培することがある。ミヤマレンゲ。[季]夏。
大山蓮華[図]
大山詣で
おおやまもうで オホヤママウデ [5] 【大山詣で】
夏,大山阿夫利(アフリ)神社に登拝すること。近世,関東・東海地方を中心に講社が組織された。大山参り。石尊(セキソン)詣で。
大山詣り
おおやままいり オホヤママヰリ [5] 【大山詣り】
(1)「大山もうで」に同じ。
(2)落語の一。大山詣りの際,酔って暴れたので丸坊主にされた熊公が,他の仲間より早く江戸に着いて皆は溺死したと偽り,女房たちを尼にする。上方では「百人坊主」と言い,伊勢詣りに設定。
大山郁夫
おおやまいくお オホヤマイクヲ 【大山郁夫】
(1880-1955) 政治学者・社会運動家。兵庫県生まれ。早大教授。大正デモクラシーを指導,のち労農党委員長として無産運動を指導。一時アメリカに亡命。第二次大戦後帰国し平和運動に専心。
大山阿夫利神社
おおやまあふりじんじゃ オホヤマ― 【大山阿夫利神社】
⇒阿夫利神社(アフリジンジヤ)
大山隠岐国立公園
だいせんおきこくりつこうえん 【大山隠岐国立公園】
鳥取県の大山,岡山県の蒜山(ヒルゼン),島根県の三瓶(サンベ)山や島根半島の一部および隠岐にまたがる国立公園。
大山鳴動して鼠一匹
たいざん【大山鳴動して鼠一匹】
Much cry and little wool.
大岡
おおおか オホヲカ 【大岡】
姓氏の一。
大岡忠相
おおおかただすけ オホヲカ― 【大岡忠相】
(1677-1751) 江戸中期の幕臣。八代将軍徳川吉宗に抜擢されて江戸町奉行となり,越前守と称す。公正な裁判とすぐれた市政で知られた。のち,三河西大平の大名となった。
大岡政談
おおおかせいだん オホヲカ― [5] 【大岡政談】
名奉行といわれた大岡越前守忠相の裁判に仮託した小説・講談・脚本などをいう。
大岡昇平
おおおかしょうへい オホヲカ― 【大岡昇平】
(1909-1988) 小説家。東京生まれ。京大卒。「俘虜記」「野火」で自らの戦場体験を内省的に描く。知的な文体の「武蔵野夫人」「花影」や,「レイテ戦記」ほか,中原中也評伝などがある。
大岡裁き
おおおかさばき オホヲカ― [5] 【大岡裁き】
(名奉行といわれた大岡越前守忠相の裁判のように)公平でなおかつ人情みのある,巧みな裁判・判決・処理。
大岩切草
おおいわぎりそう オホイハギリサウ [0] 【大岩切草】
グロキシニアの和名。
大岳温泉
おおたけおんせん オホタケヲンセン 【大岳温泉】
大分県玖珠郡九重町,玖珠川上流にある温泉。1967年(昭和42)運転開始の大岳地熱発電所,南西に八丁原(ハツチヨウバル)地熱発電所がある。
大峰
おおみね オホミネ 【大峰】
「大峰山」に同じ。「―と云ふ所を通りける間に/今昔 31」
大峰先達
おおみねせんだつ オホミネ― 【大峰先達】
大峰山{(1)}に入って修行を積んだ人を敬っていう語。
大峰入り
おおみねいり オホミネ― [0] 【大峰入り】 (名)スル
修験者が修行のために大峰山{(1)}にこもること。熊野(クマノ)から登るのを「順の峰入り」,吉野から登るのを「逆の峰入り」という。峰入り。
大峰山
おおみねさん オホミネ― 【大峰山】
(1)奈良県南部,大峰山脈の山上ヶ岳・大普賢岳など諸峰の総称。大峰。
(2)のち特に,山上ヶ岳のこと。大峰。
大峰山脈
おおみねさんみゃく オホミネ― 【大峰山脈】
紀伊山地の中央部を南北に走る山脈。最高峰の仏経ヶ岳(ブツキヨウガダケ)(八剣山)海抜1915メートルをはじめ,1400〜1900メートルの山々が連なる。大和アルプス。
大峰聖
おおみねひじり オホミネ― 【大峰聖】
大峰山{(1)}で修行する修験者。
大島
おおしま オホシマ 【大島】
姓氏の一。
大島
おおしま オホ― 【大島】
(1)宮城県気仙沼市東部の島。気仙沼湾中央にあり,全島がツバキの群落。北東岸の十八鳴(ククナリ)は鳴り砂で知られ,陸中海岸国立公園。
(2)東京都南部,伊豆諸島中最大の島。椿油を産出。三原山を中心とした観光地。1986年(昭和61)11月,三原山の大噴火で流出した溶岩のため被害を受けた。面積91平方キロメートル。伊豆大島。
(3)和歌山県南部,潮岬(シオノミサキ)東方にある島。串本節で有名。面積10平方キロメートル。
(4)鹿児島県南部,奄美(アマミ)諸島の主島。沖縄・佐渡に次ぐ大きな島で,全島ほとんどが山地。中心都市名瀬(ナゼ)。大島紬(ツムギ)を産する。面積709平方キロメートル。奄美大島。
(5)現在の山口県大島郡の屋代(ヤシロ)島。「大島の鳴門」(玖珂(クガ)郡大畠(オオバタケ)町との間の海峡)という形でも和歌に詠まれた。((歌枕))「筑紫道(ツクシジ)の可太(カダ)の―しましくも見ねば恋しき妹を置きて来ぬ/万葉 3634」
(6) [1]
「大島紬(ツムギ)」の略。
大島の
おおしまの オホシマ― 【大島の】 (枕詞)
「島」に関係の深い「なると」「うら」などにかかる。「―なるとはなしに嘆くころかな/後撰(恋二)」「―うら悲しげに声のきこゆる/源氏(玉鬘)」
大島亮吉
おおしまりょうきち オホシマリヤウキチ 【大島亮吉】
(1899-1928) 登山家。東京生まれ。慶大山岳部に属し,槙有恒らと槍ヶ岳・奥穂高岳・北穂高岳などの冬期初登頂などを行うが,前穂高岳で墜落死。著「山」「先蹤者」など。
大島如雲
おおしまじょうん オホシマ― 【大島如雲】
(1858-1940) 鋳金作家。江戸生まれ。蝋型鋳造法に長じ,精緻な作品を残す。
大島桜
おおしまざくら オホ― [5] 【大島桜】
バラ科の落葉高木。関東地方・伊豆七島に多い。葉は緑色倒卵形で,鋸歯の先端は長くとがる。花は白色または微紅色で五弁。ソメイヨシノ・サトザクラなどの母種。葉は桜餅を包むのに用いる。薪(タキギ)桜。
大島流
おおしまりゅう オホシマリウ 【大島流】
槍(ヤリ)・薙刀(ナギナタ)術の一派。祖は大島伴六(バンロク)吉綱。江戸初期に起こる。
大島浩
おおしまひろし オホシマ― 【大島浩】
(1886-1975) 陸軍軍人・外交官。岐阜県生まれ。駐独大使として日独伊三国同盟締結を推進した。戦後 A 級戦犯,終身刑。1955年(昭和30)出獄。
大島田
おおしまだ オホ― [3] 【大島田】
大きく結った島田髷(マゲ)。「洗ひ髪の―に新わらのさわやかさ/にごりえ(一葉)」
大島田[図]
大島節
おおしまぶし オホ― [0] 【大島節】
東京都大島の民謡で,酒盛り唄。横浜の「お茶場節」(輸出用お茶の火入れ作業に唄う唄)を,大島から出稼ぎに来た人たちが持ち帰ったもの。
大島紬
おおしまつむぎ オホ― [5] 【大島紬】
奄美大島・鹿児島市から産出する絹の絣(カスリ)織物。糸をテーチキ(車輪梅)の樹皮の煮出した液に浸したあと,鉄分の多い泥田に入れて黒褐色に発色させる泥大島のほか,藍大島・泥藍大島がある。大島。
大島蓼太
おおしまりょうた オホシマレウタ 【大島蓼太】
(1718-1787) 江戸中期の俳人。本名,吉川陽喬。信濃の生まれ。雪中庵二世吏登に師事し,のち三世を継ぐ。江戸座に対抗し,一大勢力を築く。著「雪おろし」「芭蕉句解」「蓼太句集」など。
大島風通
おおしまふうつう オホ― [5] 【大島風通】
風通の織り方で,十字絣・亀甲絣などを表した絹織物または絹綿交織物。外見が大島紬に似る。
→風通織
大島高任
おおしまたかとう オホシマタカタフ 【大島高任】
(1826-1901) 幕末・明治前期の冶金技術者。南部藩の人。1857年釜石の大橋鉱山に日本最初の洋式高炉を完成。
大崎
おおさき オホサキ 【大崎】
(1)広島県南部,豊田郡の町。大崎上島(カミジマ)北西部と小島から成る。瀬戸内海国立公園の一部。
(2)鹿児島県曾於(ソオ)郡の町。大隅半島東部に位置。志布志湾に面し,古墳が多い。沿岸は日南海岸国定公園。
大崎上島
おおさきかみじま オホサキ― 【大崎上島】
広島県南部,芸予諸島の島。東は大三島,南は大崎下島。ミカンを産出。
大崎八幡神社
おおさきはちまんじんじゃ オホサキ― 【大崎八幡神社】
仙台市八幡にある神社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。今の社殿は1607年伊達政宗の建立。現存する権現造りでは最古のもの。国宝。
大崩壊小崩壊
おおぼけこぼけ オホボケ― 【大歩危小歩危・大崩壊小崩壊】
徳島県西部,吉野(ヨシノ)川が四国山地を横断する峡谷部。深淵(シンエン)と絶壁・奇岩の景勝地。
大嵐
おおあらし【大嵐】
a severe storm;a tempest.→英和
大川
おおかわ オホカハ 【大川】
姓氏の一。
大川
おおかわ オホカハ [1] 【大川】
(1)(川幅の広い)大きな川。大河。
(2)東京都内を流れる隅田川の吾妻橋付近から下流の通称。
(3)大阪市内を流れる淀川下流の通称。
大川
おおかわ オホカハ 【大川】
福岡県南西部,筑後川下流南東岸の市。建具・家具・仏壇などを中心とした木工業が盛ん。
大川
たいせん [1][0] 【大川】
大きな川。大河。
大川口
おおかわぐち オホカハ― [4] 【大川口】
大きな川が海や湖に流れこむ所。大川尻(ジリ)。
大川周明
おおかわしゅうめい オホカハシウメイ 【大川周明】
(1886-1957) 国家主義者。山形県生まれ。東大卒。北一輝と並ぶファシズム運動の指導者。軍部に接近して国家改造思想を植えつけ,三月事件・十月事件に参画,また五・一五事件に関与した。終戦後 A 級戦犯被告。著「近世欧羅巴植民史」など。
大川狩り
おおかわがり オホカハ― [0] 【大川狩り】
大きな河川で,木材を筏場まで一本ずつ流し送ること。大川管流(クダナガ)し。
大川端
おおかわばた オホカハ― [3][4] 【大川端】
隅田川の下流右岸一帯の称。江戸時代からの行楽地。
大工
だいく【大工】
a carpenter;→英和
carpentry (職).大工道具 a carpenter's tools[kit].
大工
だいく [1] 【大工】
(1)木造建造物の建築・修理などを職業とする人。こだくみ。きのたくみ。番匠。「―仕事」「日曜―」
(2)律令制で,木工寮・大宰府などに属し,諸種の営作をする際の技術的指導をした役人の長。おおたくみ。おおきたくみ。
→少工(シヨウク)
(3)中世の建築工事組織で,木工・瓦葺工・鍛冶工などそれぞれの職種ごとの長。棟梁(トウリヨウ)。
大工職
だいくしき [3] 【大工職】
中世の寺社で,建築や細工などの手工業に従事する技術者たちを指揮監督する地位・権限。
大工頭
だいくがしら [4] 【大工頭】
江戸幕府における職名。作事奉行に属し,配下の大工を統轄した。
大左右
おおさゆう オホサイウ [3] 【大左右】
〔「おおざゆう」とも〕
能楽の舞の型。
→左右
大巧
たいこう [0] 【大巧】
非常にたくみなこと。
大差
たいさ [1] 【大差】
大きな差。大きな違い。
⇔小差
「―で勝つ」「どっちでも―はない」
大差がない
たいさ【大差がない】
There is no great[marked]difference <between> ;be about[much]the same <as> .→英和
大己貴神
おおあなむちのかみ オホアナムチ― 【大己貴神・大穴牟遅神】
大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名。おおなむちのかみ。
大己貴神
おおなむちのかみ オホナムチ― 【大己貴神・大穴牟遅神】
記紀神話で,天孫降臨以前,葦原中国(アシハラノナカツクニ)を支配した神。古事記では大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名。大汝命(オオナムチノミコト)。
大巴旦
おおばたん オホ― [3] 【大巴旦】
オウム目オウム科の鳥。全長約50センチメートル。羽色は全身白色で,かすかにバラ色を帯びる。冠羽は立てたり伏せたりでき,先端が赤い。果実や種子などを食べる。物まねが巧みで,人語もじょうずにまねる。モルッカ諸島の原産で飼い鳥にされる。
大巻
だいかん [0] 【大巻】
ページ数・巻数の多い書物。
大帝
たいてい【大帝】
<Peter> the Great.
大帝
たいてい [0] 【大帝】
偉大な帝王。すぐれた帝王。
大師
たいし [1] 【太師・大師】
(1)中国,周代の三公の一。天子の教育にあたった。
(2)太政大臣(ダイジヨウダイジン)の唐名。
大師
だいし [1] 【大師】
□一□
(1)〔大導師の意〕
仏・菩薩を敬っていう語。
(2)徳の高い僧を敬っていう語。
(3)朝廷から徳の高い僧に与えられる号。多く死後に諡(オクリナ)として贈られる。日本では,最澄に「伝教大師」の称号を贈ったのが最初。
(4)仏・菩薩や高僧をまつってあるところ。大師様。
□二□弘法大師(空海)のこと。
大師
だいし【大師】
a saint.→英和
弘法大師 Saint Kobo.
大師会
だいしかい 【大師会】
1895年(明治28),益田鈍翁が弘法大師座右銘披露の茶会を行なったことに始まる茶会。京都の光悦会とともに二大茶会として知られる。
大師号
だいしごう [3] 【大師号】
「大師{(3)}」の尊号。
大師堂
だいしどう [0] 【大師堂】
弘法大師の像をまつった堂。
大師巡り
だいしめぐり [4] 【大師巡り】
真言宗の信者が,毎月二一日に各地の大師堂を参拝して回ること。江戸後期に盛行。
大師様
だいしさま [1] 【大師様】
大師を本尊としてまつってあるところ。また,その本尊を敬っていう語。特に,江戸上野の寛永寺にある開山堂(慈眼堂)や川崎大師をさしていう。お大師様。
大師流
だいしりゅう 【大師流】
和様書道の流派の一。空海の書風を受け継ぐ流派。中世末空海の装飾的な書風を,さらに誇張して創始された。大師様(ダイシヨウ)。
大師粥
だいしがゆ [3] 【大師粥】
大師講の日に作って食べる小豆(アズキ)粥。知恵粥。[季]冬。
大師講
だいしこう [0] 【大師講】
(1)陰暦一一月二三日夜から二四日にかけて行われる民俗行事。小豆粥などを作る。天台大師など,諸宗の祖師と付会する説も多い。[季]冬。
(2)弘法大師を奉賛する宗教講。
(3)「長講会(チヨウコウエ)」に同じ。
(4)天台宗の開祖,智者大師(智顗)の忌日(一一月二四日)に行われる仏事。
大帰化
だいきか [3] 【大帰化】
日本に特別の功労のあった外国人について,法務大臣が国会の承認を得て帰化を許可する制度。
大帳
だいちょう [0][1] 【大帳】
(1)「計帳」に同じ。
(2)大福帳。「―雲を翻し,そろばん丸雪(アラレ)をはしらせ/浮世草子・永代蔵 1」
(3)「台帳{(3)}」に同じ。
大帷子
おおかたびら オホ― [3] 【大帷子】
(1)汗取りの衣。単(ヒトエ)より小さい。もとは夏だけ用いたが,のちには四季を通じて用いた。色は夏と秋は紅,冬と春は白,老人は香染めを用いた。
(2)武家が直垂(ヒタタレ)の下に着用した衣類。糊をこわくつけた白布で仕立てた。
大常寺
たいじょうじ タイジヤウ― [3] 【大常寺】
神祇官(ジンギカン)の唐名。
大帽子花
おおぼうしばな オホ― [5] 【大帽子花】
ツユクサの栽培変種。全体に大きく,花も大形。花弁の青い色素を和紙にしみこませて青花紙とし,絵の下図などを書くのに用いた。
大幅
おおはば オホ― [0] 【大幅】 (名・形動)[文]ナリ
(1)普通より幅の広い・こと(さま)。「―な障子紙」
(2)普通のものよりも幅の広い布地。和服地では,並幅(36センチメートル)のものに対して72センチメートル前後のもの。洋服地ではダブル幅(約140センチメートル)のものをいう。
(3)数量や規模などの変動の差が大きい・こと(さま)。「―に値上げする」「―な人事異動」
大幅
たいふく [0] 【大幅】
大きな掛け軸。
大幅の
おおはば【大幅の】
<goods> of full width;broad.→英和
〜の値下がり(値上がり) a big fall (a sharp rise) <in stock prices> .
大幕
おおまく オホ― [0] 【大幕】
(1)幕の大きなもの。
(2)仮屋や陣営,また船の舷側(ゲンソク)をおおうための幕。外幕(トマク)。
大幣
おおぬさ オホ― [0] 【大幣】
(1)大祓(オオハラエ)に用いる大串に付けた幣。祓の後,参列の人々がこの幣を引き寄せて自身のけがれを移し,川に流した。大勢の人々が争って引き寄せることから「引く」の序として歌に詠まれる。「―の引く手あまたになりぬれば/古今(恋四)」
(2)〔(1)の古今集の歌から〕
多くの人に気を引かれるたとえ。「我をのみ思ふと言はばあるべきをいでや心は―にして/古今(雑体)」
大平
おおひら オホヒラ 【大平】
姓氏の一。
大平
おおひら オホ― [0] 【大平】
大きく平たい椀(ワン)。主に汁の多い煮物料理を盛る。大平椀。おひら。
大平
おおひら オホヒラ 【大平】
栃木県南部,下都賀(シモツガ)郡の町。栃木市との境に大平山がある。電機・自動車工業が立地。
大平原
だいへいげん 【大平原】
⇒グレート-プレーンズ
大平正芳
おおひらまさよし オホヒラ― 【大平正芳】
(1910-1980) 政治家。香川県生まれ。東京商大卒。外相・蔵相などを歴任し1978年(昭和53)首相。在任中急死。
大平策
たいへいさく 【大平策】
江戸中期の政治経済論。一巻。荻生徂徠が1716年,徳川八代将軍吉宗の諮問に答えたものとされるが,成立年代・著者とも異論がある。聖人の道が治国安民の道であることを強調する。
大年
おおとし オホ― [0] 【大年・大歳】
〔「おおどし」とも〕
(1)おおみそか。おおつごもり。[季]冬。《ふさはしき―といふ言葉あり/虚子》
(2)「たいさい(大歳){(1)}」に同じ。
大年増
おおどしま オホ― [3] 【大年増】
年増の中で,さらに年のいった女。
→年増
大年寄
おおどしより オホ― [3] 【大年寄】
(1)豊臣時代の五大老の異名。
(2)江戸幕府で,大奥女中の上位のもの。
大年神
おおとしのかみ オホトシ― 【大年神】
〔「とし」は穀物の意〕
穀物の神。古事記では素戔嗚尊(スサノオノミコト)の子とされる。
大年越し
おおとしこし オホ― [3] 【大年越し】
旧年から新しい年に移ること。としこし。
大幸
おおさか オホサカ 【大幸】
姓氏の一。
大幸勇吉
おおさかゆうきち オホサカ― 【大幸勇吉】
(1867-1950) 化学者。石川県生まれ。京大教授。池田菊苗とともに日本への物理化学導入に貢献。電解質水溶液の化学平衡と多層平衡を研究。
大庁
たいちょう [0] 【大庁】
大政所(オオマンドコロ)の異名。
大広
おおひろ オホ― [0] 【大広】
奉書紙のうち最大寸法のものの名称。越前紙では,縦44センチメートル,横59センチメートル。
大広間
おおひろま【大広間】
a (grand) hall.
大広間
おおひろま オホ― [3] 【大広間】
(1)大きな広間。
(2)江戸時代,式日に国持(クニモチ)大名・四位以上の外様(トザマ)大名が詰めた江戸城内の広間。
大庄屋
おおじょうや オホジヤウヤ [3] 【大庄屋】
江戸時代,村役人の一。十数か村の庄屋・名主を支配し,管内の行政に当たった庄屋。大肝煎(オオギモイリ)。大総代(オオソウダイ)。
大床
おおゆか オホ― [0] 【大床】
(1)神社の本殿の縁。浜床(ハマユカ)に対していう。
(2)寝殿造り・武家造りで,広庇(ヒロビサシ)のこと。
大床子
だいしょうじ [3] 【大床子】
天皇がすわる,机の形をした四脚の腰掛け。食事・理髪などの際に用いる。「―に御ぐしあげておはしまし/栄花(日蔭のかづら)」
大床子の御物
だいしょうじのおもの 【大床子の御物】
天皇が大床子に着座して召し上がる正式の食事。
大序
だいじょ [1] 【大序】
(1)歌舞伎で,最初の幕。序幕。
(2)時代物の浄瑠璃で,第一段の発端の小段をいう。また特に,「仮名手本忠臣蔵」の第一段「鶴岡の段」のこと。
大底
おおぞこ オホ― [0] 【大底】
長期的な相場の変動に現れるいくつかの底値のうち最も低いもの。
⇔大天井(オオテンジヨウ)
大店
おおみせ オホ― [0] 【大店】
(1)構えの大きな店。また,手広く商売をしている店。
(2)「大籬(オオマガキ)」に同じ。
大店
おおだな オホ― [0] 【大店】
規模の大きな商店。大商店。
大店法
だいてんほう 【大店法】
「大規模小売店舗における小売業の事業活動の調整に関する法律」の通称。デパートやスーパーなど一定規模以上の店舗面積を有する大型店が出店する場合に,事前に周辺の中小の小売商と調整することなどを定める。1973年(昭和48)制定。
大府
たいふ [1] 【大府】
(1)中国の官名。周代では財政をつかさどった。太府。
(2)大蔵省の唐名。
(3)幕府・大名などを敬っていう語。
大府
おおぶ オホブ 【大府】
愛知県,知多半島基部の市。名古屋市に隣接し,宅地開発が著しい。ブドウ栽培が盛ん。
大度
たいど [1] 【大度】 (名・形動)[文]ナリ
度量の大きいこと。心の広いこと。また,そのさま。「其性(ソノサガ)…頗(スコブ)る深沈―にして/慨世士伝(逍遥)」
大座します
おおましま・す オホ― 【大座します】 (動サ四)
〔「おお」は接頭語〕
いらっしゃる。おいでになる。「朕は御身疲らしく―・すによりて/続紀(神護景雲三宣命)」
〔語源については,他に尊敬の動詞「おほます」に尊敬の動詞「ます」が付いたものとする説などがある〕
大庭
おおにわ オホニハ [0] 【大庭】
(1)広い庭。
⇔小庭
(2)主殿の前の広い場所。特に,紫宸殿(シシンデン)の前の庭。おおば。
→小庭(3)
大庭
おおば オホバ 【大庭】
姓氏の一。
大庭景親
おおばかげちか オホバ― 【大庭景親】
(?-1180) 鎌倉初期の武将。相模の人。平氏の支族。通称,平三郎。石橋山の合戦で頼朝を破ったが,再起した頼朝に斬首(ザンシユ)された。
大庭源之丞
おおばげんのじょう オホバ― 【大庭源之丞】
(?-1702) 江戸前期の治水家。駿河国駿東郡深良村の名主。駿東郡に箱根芦の湖の水を引くことを立案,友野与右衛門・箱根権現別当快長らの協力で箱根用水を完成した。
大庾嶺
だいゆれい 【大庾嶺】
中国を華南と華中に分ける南嶺山脈の東端にある山。江西省と広東省の境にあり,交通の要所。梅の名所で知られる。梅嶺。ターユイ-リン。
大廈
たいか [1] 【大廈】
大きな家。豪壮な建物。
大廈高楼
たいかこうろう [1] 【大廈高楼】
大きな家や高い楼台。
大廊下
おおろうか オホラウカ 【大廊下】
江戸城中の大名の詰め所の一。上下に分かれ,上の部屋は御三家および三卿,下の部屋は前田・島津・越前松平などの大名が詰めた。
大廟
たいびょう [0] 【大廟】
(1)帝王の祖先をまつるみたまや。宗廟。
(2)伊勢の大神宮。神廟。
大建中湯
だいけんちゅうとう [5] 【大建中湯】
漢方薬の一。人参・山椒・干姜(カンキヨウ)を一定の割合で混合して煎じ,水飴を加えたもの。冷えが原因である腹痛に用いる。
大弁
たいべん [1] 【大弁・大辯】
すぐれた弁舌。雄弁。能弁。達弁。
大弁
だいべん [1] 【大弁】
律令制で,太政官の弁官の上位。左大弁・右大弁の一名ずつが配される。おおともい。
大弊
たいへい [0] 【大弊】
大きな弊害。
大弐
だいに [1] 【大弐】
律令制で,大宰府の次官の上位。正五位上(のち従四位下)相当。権(ゴン)の帥(ソチ)を置かないときに,帥の下に置いた。大宰大弐。
大弐三位
だいにのさんみ 【大弐三位】
平安中期の女流歌人。本名,賢子。藤原宣孝女。母は紫式部。大宰大弐高階成章の妻。上東門院に仕え,越後弁と称される。後冷泉天皇の乳母で,天皇即位後は従三位典侍となる。勅撰集に三七首入集。家集「大弐三位集」。生没年未詳。
大弓
おおゆみ オホ― [0] 【大弓・弩】
大きな弓。古く,石をはじき飛ばすのに用いた大形の弓。弩(ド)。弩弓。[和名抄]
大弓
だいきゅう [0] 【大弓】
普通の弓。通常225センチメートルの長さを持つ。
→半弓
大引き
おおびき オホ― [0] 【大引き】
(1)めくりカルタを三人でするとき,最後に札をめくる番の者。
(2)土台や束柱の上にあって,床下の根太(ネダ)を支える横木。尾引き。
大引け
おおびけ オホ― [0] 【大引け】
(1)取引所での最終の立ち会い。また,そのときの相場。前場(ゼンバ)と後場(ゴバ)の大引けのうち,通常は後場の大引けをさす。
⇔寄り付き(4)
「―値段」
(2)遊郭で閉店の時刻,午前二時頃をいう。
大引け
おおびけ【大引け(相場)】
closing (prices).→英和
大弱り
おおよわり オホ― [3] 【大弱り】
非常に困ること。
大弼
だいひつ [1] 【大弼】
(1)孝謙天皇の時に置かれた紫微中台(シビチユウダイ)の次官の上位。
(2)律令制で,弾正台の次官の上位。
大当たり
おおあたり オホ― [3] 【大当(た)り】 (名)スル
(1)籤(クジ)・射的・予想などで,一番よいところに的中すること。
(2)商売や興行で,大成功をおさめること。「―した映画」
(3)野球で,打撃が大いにふるうこと。
大当り
おおあたり オホ― [3] 【大当(た)り】 (名)スル
(1)籤(クジ)・射的・予想などで,一番よいところに的中すること。
(2)商売や興行で,大成功をおさめること。「―した映画」
(3)野球で,打撃が大いにふるうこと。
大当り
おおあたり【大当り】
bonanza;→英和
<be,make> a big[great]hit[success].
大形
おおぎょう [0][1] オホギヤウ 【大仰・大形】 ・ オホゲフ 【大業】 (名・形動)[文]ナリ
(1)おおげさな・こと(さま)。「―なしぐさ」「小さな傷でも―に痛がる」「その位な―は云ひさうなものだ/歌舞伎・桜姫東文章」
(2)大がかりな・こと(さま)。「諸わけをよく知るほど万事―になりて/浮世草子・禁短気」
大形
おおがた オホ― [0] 【大形・大型】
(1)形の大きいこと。また,そのもの。《大形》
⇔小形
「―の花瓶(カビン)」「―の犬」
(2)他の同類のものに比べ,規格・規模などが大きいこと。また,そのもの。《大型》
⇔小型
「32インチの―テレビ」「―の台風」「―新人」
大彦命
おおびこのみこと オホビコ― 【大彦命】
孝元天皇の第一皇子。四道将軍の一人。日本書紀によれば命により北陸を鎮撫(チンブ)したという。阿倍氏・布勢氏などの祖先とされる。
大役
たいやく [0] 【大役】
(1)重大な任務。重大な役目。大任。「―を果たす」
(2)芝居・映画などでの重要な役。
⇔端役
「―をこなす」
(3)花札で,大きな役。
大役を仰せつかる
たいやく【大役を仰せつかる(果たす)】
be charged with (perform) an important task[duty,mission];be cast for (play) an important part (劇の).
大往生
だいおうじょう [3] 【大往生】 (名)スル
(天命を全うして)安らかに死ぬこと。また,立派な死に方。「―を遂げる」
大往生を遂げる
だいおうじょう【大往生を遂げる】
die a peaceful death.
大径材
たいけいざい [3] 【大径材】
丸太で最小径が30センチメートル以上のもの。
⇔小径材
大待宵草
おおまつよいぐさ オホマツヨヒグサ [5] 【大待宵草】
アカバナ科の二年草。北アメリカ原産で明治初年に帰化。茎は下部から分枝して横に張り,高さ1.5メートル内外。初夏の夕方,枝先の穂状花序に数個の大形で黄色の四弁花を開き,翌朝しぼむ。ド=フリースが突然変異の実験材料に用いた。ヨイマチグサ・ツキミソウとも呼ぶが,誤称。
大御
おおいご オホイ― 【大御】
年長の女性を敬っていう語。「かのふなゑひの淡路の島の―/土左」
大御
おおん オホ― 【御・大御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」の転。「おほむ」とも表記〕
(1)神・天皇に関する語に付いて,高い敬意を表す。「―ぶく(大御服)」「―とき(御時)」
(2)下にくる名詞が省かれて単独で名詞のように用いられることがある。「これもうちの―(=「御歌」ノ略)/大和 52」「対の上の―(=「御香」ノ略)は三種ある中に/源氏(梅枝)」
〔「おおん」「おん」は多く「御」と漢字で書かれ,「おおん」か「おん」かその読み方が決定しがたい。しかし,中古の例は「おおん」と読むべきものといわれる〕
大御
おおみ オホ― 【大御】 (接頭)
〔接頭語「おお」「み」を重ねたもの〕
神や天皇・皇族に関する語に付いて,きわめて高い尊敬の意を表す。「―稜威(イツ)」「―歌」「―神」
〔のちに,「おおん」「おん」「お」と変化した〕
大御代
おおみよ オホミ― [3] 【大御代】
天皇の御治世。
大御位
おおみくらい オホミクラヰ [4] 【大御位】
天皇の位。天位。宝祚(ホウソ)。
大御前
おおきおまえ オホキオマヘ 【大御前】
年齢などからみて上位にある貴人の敬称。「―の御覧ぜざらむ程に/源氏(浮舟)」
大御台所
おおみだいどころ オホミ― 【大御台所】
先代将軍の正妻。
大御心
おおみこころ オホミ― [4] 【大御心】
天皇の心を敬っていう語。天皇のお考え。叡慮(エイリヨ)。
大御息所
おおみやすんどころ オホ― 【大御息所】
天皇の母親で,先帝の御息所(ミヤスンドコロ)であった人。「―とていますかりける,いとこなりけり/伊勢 65」
大御所
おおごしょ オホ― [3][0] 【大御所】
(1)その道の第一人者として勢力をもっている人。「文壇の―」
(2)親王の隠居所。また,その親王の尊称。
(3)摂政・関白の父を呼ぶ尊称。
(4)退位した将軍。また,将軍の父の居所。また,その人の尊称。徳川家康・家斉(イエナリ)をさす場合が多い。
→小御所
大御所
おおごしょ【大御所】
a leading figure.
大御所時代
おおごしょじだい オホ― [5] 【大御所時代】
寛政の改革と,天保の改革との中間,文化・文政(1804-1830)の時代。一一代将軍徳川家斉が将軍・大御所として治世にあたり,江戸文化が爛熟した時代を,後世懐かしんで呼んだもの。
大御服
おおんぶく オホン― 【大御服】
天皇が服喪している間,弔意を表すために人臣が着用する衣服。おんぶく。「その又の年みな人―ぬぎて/古今(哀傷詞)」
大御歌
おおみうた オホミ― 【大御歌】
天皇の御歌。御製(ギヨセイ)。
大御灯
おおみあかし オホミ― 【大御灯】
神仏に供える灯明。「―の事,ここにてし加へなどするほどに/源氏(玉鬘)」
大御祖
おおみおや オホミ― 【大御祖】
〔「おお」「み」ともに接頭語〕
天皇の御母。「文には則ち皇太夫人,語には則ち―とし/続紀(神亀一)」
大御稜威
おおみいつ オホミ― 【大御稜威】
天皇の威徳・威光を敬っていう語。
大御葬の歌
おおみはふりのうた オホミハフリ― 【大御葬の歌】
雅楽寮大歌の一。天皇葬送の際に奏する歌。
大御言
おおみこと オホミ― [3] 【大御言】
天皇のお言葉。天皇の仰せ。みことのり。
大御酒
おおみき オホミ― 【大御酒】
神・天皇などに差し上げる酒。「横臼に醸(カ)める―/日本書紀(応神)」
大御酒
おみき [0] 【お神酒・大御酒】
〔「お」「み」は接頭語〕
(1)神前に供える酒。「―をあげる」
(2)酒をしゃれていう語。「かなり―がはいっているね」
大御門
おおみかど オホミ― 【大御門】
(1)「門(モン)」の敬称。特に,皇居の門。また,貴族などの邸の総門(ソウモン)。
⇔小御門(コミカド)
「―はさしつや/枕草子 179」
(2)皇居。宮殿。「あらたへの藤井が原に―始め給ひて/万葉 52」
大御食
おおみけ オホミ― 【大御食】
神・天皇が召し上がる食物。「川の神も―に仕へ奉ると/万葉 38」
大御饗
おおみあえ オホミアヘ 【大御饗】
天皇の食事を敬っていう語。特に,臣下より天皇にたてまつる食事。「諸県君泉媛,―献らむとするに依りて/日本書紀(景行訓)」
大循環
だいじゅんかん [3] 【大循環】
⇒体循環(タイジユンカン)
大徳
たいとく [0] 【大徳】
(1)大きな徳。また,大きな徳を備えた人。
(2)大きな恩恵。めぐみ。
→だいとく
大徳
だいとく [0] 【大徳】
〔「だいとこ」とも〕
(1)〔仏〕 仏のこと。
(2)長老など,徳行のある者を敬っていう語。高徳の僧。「惣持院の十禅師なる―のいふやう/宇津保(藤原君)」
(3)一般に,僧侶。法師。
大徳
だいとこ 【大徳】
「だいとく(大徳)」に同じ。「―の声たふとくて経うち読みたるに/源氏(夕顔)」
大徳寺
だいとくじ 【大徳寺】
京都市北区にある臨済宗大徳寺派の総本山。山号,竜宝山。後醍醐天皇の勅により,1324年宗峰妙超(シユウホウミヨウチヨウ)を開山として創建。真珠庵・聚光院・大仙院など多数の塔頭(タツチユウ)がある。
大徳寺垣
だいとくじがき [5] 【大徳寺垣】
〔誤って大徳寺に始まるといわれたことから〕
地面に生えた自然の竹を編んで作った垣。また穂のついた竹を縦にならべ押し縁で押さえた垣。
大徳寺垣[図]
大徳寺派
だいとくじは 【大徳寺派】
臨済宗の一派。本山は京都の大徳寺。派祖は宗峰妙超。
大忌
おおみ オホ― 【大忌】
〔「おほいみ」の転〕
「荒忌(アライミ)」に同じ。
→小忌(オミ)
大忌の御湯
おおみのおんゆ オホ― 【大忌の御湯】
大嘗祭の儀式に先だって,からだを清浄にするために天皇が入る湯。
大志
たいし [1] 【大志】
大きなこころざし。大望。「―を抱く」
大志
たいし【大志】
⇒大望(たいもう).
大忙し
おおいそがし オホ― [3] 【大忙し】 (名・形動)
非常に忙しい・こと(さま)。「千客万来で―の一日」
大応国師
だいおうこくし 【大応国師】
⇒南浦紹明(ナンポシヨウミヨウ)
大念仏
だいねんぶつ [3] 【大念仏】
(1)大勢の人が集まって大声で念仏を唱えること。
(2)融通念仏を修する法会。
大念仏宗
だいねんぶつしゅう [6] 【大念仏宗】
⇒融通念仏宗(ユウズウネンブツシユウ)
大念仏寺
だいねんぶつじ 【大念仏寺】
大阪市平野区にある融通念仏宗の総本山。正式名,大源山諸仏護念院。1127年良忍の開創という。鎌倉末期に法明良尊が再興。江戸時代に一宗の檀林となった。
大急ぎ
おおいそぎ オホ― [3] 【大急ぎ】 (名・形動)
非常に急ぐ・こと(さま)。大至急。「結果を―で知らせる」
大急ぎで
おおいそぎ【大急ぎで】
in a great hurry;with all speed.
大恐慌
だいきょうこう【大恐慌】
the (Great) Depression.
大恐慌
だいきょうこう [3] 【大恐慌】
1929年(昭和4)のニューヨーク株式市場大暴落に端を発し33年まで続いて,ソ連を除く世界全体を巻き込んだ恐慌。
大恥
おおはじ オホハヂ [0] 【大恥】
ひどく体面を損なうこと。赤恥。「―をかく」
大恩
だいおん [0] 【大恩】
深い恩恵。大きな恩。たいおん。「―を受ける」
大恩教主
だいおんきょうしゅ 【大恩教主】
釈迦の尊称。
大息
たいそく [0] 【大息】 (名)スル
大きなため息をつくこと。大きく息をすること。「―して嘆く」
大息
おおいき オホ― [3][0] 【大息】
(落胆したり心配したりして)大きくつくためいき。吐息(トイキ)。「途方にくれて―をつく」
大悟
たいご [1] 【大悟】 (名)スル
〔「だいご」とも。「大」は完全の意。多く禅宗で用いる〕
完全円満な悟りを開くこと。「耶蘇(ヤソ)や釈迦などが直観的に―した刹那は/神秘的半獣主義(泡鳴)」
大悟徹底
たいごてってい [1] 【大悟徹底】
悟りきること。
大悠
たいゆう [0] 【大悠】 (名・形動)[文]ナリ
気持ち・態度がゆったりしている・こと(さま)。おおよう。「 H さんのやうな―な人から見たら/行人(漱石)」
大患
たいかん [0] 【大患】
(1)重い病気。大病。「―をわずらう」
(2)非常な心配事。大きな不安。「国の―」
大患い
おおわずらい オホワヅラヒ [3] 【大患い】
大病(タイビヨウ)。たいかん。
大悦
たいえつ [0] 【大悦】
大変よろこばしいこと。「―に存じます」「―至極」
大悪
だいあく [0] 【大悪】
大きな悪事。また,大悪人。極悪。大凶。
大悲
だいひ [1] 【大悲】
〔仏〕
(1)衆生の苦しみを救おうとする仏・菩薩の広大な慈悲の心。
(2)観世音菩薩の別名。
大悲呪
だいひじゅ [3] 【大悲呪】
「千手観音大悲陀羅尼経」に説かれている陀羅尼。千手陀羅尼。
大悲多聞天
だいひたもんてん 【大悲多聞天】
大慈悲を示す多聞天。
大悲者
だいひしゃ 【大悲者】
〔「だいひさ」とも〕
観世音菩薩の別名。
大悲菩薩
だいひぼさつ 【大悲菩薩】
観世音菩薩の異名。
大悲観音
だいひかんのん [4] 【大悲観音】
(1)六観音の一。千手観音の別名。
(2)観世音菩薩の総称。
大悲閣
だいひかく [3] 【大悲閣】
(1)観世音菩薩像をまつってある堂。観音堂。
(2)京都嵐山の千光寺にある観音堂。恵心僧都作といわれる千手観世音を安置。
大惑星
だいわくせい [3] 【大惑星】
⇒木星型惑星(モクセイガタワクセイ)
大惣領
おおそうりょう オホソウリヤウ [3] 【大総領・大惣領】
(1)本家の総領。
(2)「総領地頭(ソウリヨウジトウ)」に同じ。
大意
たいい【大意】
the general idea;an outline;→英和
the gist.→英和
大意
たいい [1] 【大意】
大体の意味。また,全体のあらましを要約したもの。「文章の―をまとめる」
大愚
たいぐ [1] 【大愚】
(1)非常に愚かなこと。また,その人。
⇔大賢
(2)自分のことをへりくだっていう語。「―良寛」
大慈
だいじ [1] 【大慈】
〔仏〕 仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)をいつくしみ,その苦しみ・悩みを救う大きな慈悲。
大慈大悲
だいじだいひ [1][1] 【大慈大悲】
仏の広大無辺の慈悲。大慈悲。
大慈恩寺
だいじおんじ 【大慈恩寺】
⇒慈恩寺(ジオンジ)
大慈悲
だいじひ [3] 【大慈悲】
「大慈大悲」に同じ。
大慌て
おおあわて オホ― [3] 【大慌て】 (名・形動)
非常にあわてる・こと(さま)。「夕立に―で洗濯物を取り込む」
大慶
たいけい [0] 【大慶】
非常にめでたいこと。大きなよろこび。「―至極」「―に存じます」
大慶
たいけい 【大慶】
中国,黒竜江省南西部の都市。大慶油田地帯の中心都市。石油化学工業が発達。ターチン。
大慾
たいよく [0] 【大欲・大慾】
〔「だいよく」とも〕
(1)大きな望み。大きな欲望。
⇔小欲
(2)非常に欲の深いこと。
大憂
たいゆう [0] 【大憂】
(1)大きな心配事。
(2)親の喪。また,天子の崩御。
大憲
たいけん [0] 【大憲】
重要な憲章。国の基本法である憲法。
大憲章
だいけんしょう 【大憲章】
⇒マグナ-カルタ
大憲章
だいけんしょう【大憲章】
the Great Charter;Magna C(h)arta.
大成
たいせい [0] 【大成】 (名)スル
(1)完全に成しとげること。立派にしとげること。「研究を―する」
(2)関連あるものを集めて一つにまとめ上げること。また,そのもの。「源氏物語―」
(3)ある方面で優れた業績を上げること。立派な人物になること。「若くして―する」
大成する
たいせい【大成する】
be crowned with success;attain greatness.
大成会
たいせいかい 【大成会】
1890年(明治23)第一回衆議院選挙に当選した議員により結成された衆議院の会派。
大成教
たいせいきょう 【大成教】
⇒神道大成教(シントウタイセイキヨウ)
大成殿
たいせいでん [3] 【大成殿】
孔子をまつる孔子廟(ビヨウ)正殿の名。日本では,東京の湯島聖堂にある。
大我
たいが [1] 【大我】
〔「だいが」とも〕
(1)〔仏〕 悟りによって得られる絶対に自由な在り方。真我。
(2)利己的な立場を克服し,より広く公共的な立場をとる主体性。
⇔小我
大戦
たいせん [0] 【大戦】
(1)大規模な戦争。
(2)第一次・第二次の世界大戦。
大戦
たいせん【大戦】
a great war.〜前(後)の prewar (postwar).→英和
大戴礼
だいたいれい 【大戴礼】
⇒だたいれい(大戴礼)
大戴礼
だたいれい 【大戴礼】
儒家の礼に関する古い記録を整理し,その理論と解説を記したもの。前漢の戴徳編。八五編中,三九編が現存。「礼記(ライキ)」(小戴礼)はこれをさらに整理したものといわれる。だいたいれい。
大戸
おおど オホ― [0][1] 【大戸】
〔「おおと」とも〕
家の表口にある大きな戸。
大戸
たいこ [1] 【大戸】
(1)律令制で,四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の第一。一戸に正丁(セイテイ)が八人以上いる戸。
(2)大酒飲み。上戸(ジヨウゴ)。
(3)金持ち。
大所
たいしょ [1] 【大所】
(1)大きな立場。広い見地。
(2)大きなやしろ。大社。
(3)晴れの場。「目利・―になくては,よく出で来る事あるべからず/風姿花伝」
大所
おおどこ オホ― [0] 【大所】
「おおどころ(大所)」に同じ。
大所
おおどころ オホ― [3] 【大所】
(1)その分野で勢力があり,主要な位置にある人。主だった人。「学会の―が集まっている」
(2)大きな構えの家。資産家。たいけ。「一番女房の―の勝手にあふ者/浮世草子・織留 5」
大所帯
おおじょたい オホ― [3] 【大所帯・大世帯】
一軒の家に家族や同居人などが大勢いること。また,その暮らし向き。組織などで人数が多いことにもいう。「―を切り回す」
大所高所
たいしょこうしょ [1][1] 【大所高所】
小さなことにとらわれない観点。偏見や私情を捨てた,広い視野。「―からものを見る」
大所高所から見て
たいしょ【大所高所から見て】
⇒大乗的.
大手
おおで オホ― [0] 【大手】
肩から指の先まで。手の全体。
大手
おおて オホ― [1] 【大手】
(1)城の正面。表門。追手(オウテ)。
⇔搦(カラ)め手
(2)敵を表門または正面から攻める軍隊。追手。
⇔搦め手
「―の大将軍/平家 7」
(3)同業の中で資本金や生産高など経営規模の大きい会社。大手筋。「―の私鉄」
(4)「大手筋」の略。
大手を振って
おおで【大手を振って】
triumphantly.→英和
大手亡
おおてぼう [3] 【大手亡】
穀物商品取引所に上場されているインゲンマメの一品種。ツルナシインゲンの一種で莢(サヤ)はかたく,豆は白色。
大手前女子大学
おおてまえじょしだいがく オホテマヘヂヨシ― 【大手前女子大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)設立。本部は西宮市。
大手合
おおてあい オホテアヒ [3] 【大手合(い)】
専門棋士の昇段を決めるため,春と秋に定例的に行われる碁の対局。
大手合い
おおてあい オホテアヒ [3] 【大手合(い)】
専門棋士の昇段を決めるため,春と秋に定例的に行われる碁の対局。
大手毬
おおでまり オホ― [3] 【大手毬】
テマリバナの別名。
大手町
おおてまち オホテマチ 【大手町】
東京都千代田区の地名。皇居大手門北東部の一画で,丸ノ内の北に続く東京屈指のビジネス街。
大手筆
だいしゅひつ [3] 【大手筆】
〔晋書(王珣伝)〕
すぐれた文章を書く能力。また,その能力のある人。
→椽大(テンダイ)の筆(フデ)
大手筋
おおてすじ オホ―スヂ [3] 【大手筋】
(1)市場で大口の投資をする金融機関や相場師。大手。
(2)「大手{(3)}」に同じ。
大手門
おおてもん オホ― [3] 【大手門】
城郭の門の一。正門のこと。
⇔搦(カラ)め手門
大才
たいさい [0] 【大才】
非常に優れた才能。また,その人。
大打撃
だいだげき [3] 【大打撃】
大きな損害・痛手。「―を受ける」
大払ひ
おおはらい オホハラヒ 【大払ひ】
大みそかの支払い勘定。「―の借銭すましかねるゆへなり/浮世草子・胸算用 4」
大技
おおわざ オホ― [0] 【大技】
柔道・相撲・レスリングなどで,大きな動きを伴う豪快なわざ。
⇔小技
大抵
たいてい【大抵】
⇒大概(たいがい).
大抵
たいてい [0] 【大抵】
■一■ (名)
(1)全体の中の大部分のもの。ほとんどのもの。大体(ダイタイ)。「―の人は理解できる」
(2)(下に打ち消しの語を伴う)ひととおり。ふつう。「―の努力ではない」「並み―の事ではない」
(3)事柄の本質。主要なところ。大体。「朝廷早く護国の―を議定し/新聞雑誌 5」
■二■ (形動)
普通であるさま。ほどほど。いい加減。「もう―なところでやめなさい」「琴や三味線は―でよいから,十分学問をさせる/雪中梅(鉄腸)」
■三■ (副)
(1)全部ではないがほとんど。おおよそ。大体。「問題は―できた」
(2)普通なら。大体。「八時には―帰っている」「―気がつきそうなものだが」
(3)非常に。相当に。「―心遣ひをしたわいなあ/歌舞伎・助六」
〔「大体」「大底」などとも書かれた〕
大抵御覧
たいていごらん 【大抵御覧】
〔「太平御覧」のもじり〕
洒落本。一冊。朱楽(アケラ)菅江作。1779年刊。俳諧宗匠漢張軒博望の見聞記の体裁で,今戸の三橋亭・三又(ミツマタ)の中洲(ナカス)・高田の新富士を狂文で紹介。
大拍子
だいびょうし [3] 【大拍子】
(1)締め太鼓の一種。桶胴に皮を張ったもので,ふつう細桴(ホソバチ)で一方の皮を打つ。関東や奥羽地方の里神楽に用いる。
(2)歌舞伎の下座音楽の一。{(1)}を中心に,大太鼓と篠笛(シノブエ)もしくは能管(ノウカン)を吹き合わせるもの。神社の境内や社頭の場面に用いる。
大括り
おおぐくり オホ― [3] 【大括り】
全体を大きくひとまとめにすること。総括。
大括弧
だいかっこ [3] 【大括弧】
[ ] 形の括弧。小括弧・中括弧に対していう。角(カク)括弧。ブラケット。
大持て
おおもて オホ― [0] 【大持て】
人気があって,喜んで受け入れられること。大いにもてること。「美人で愛想もいいので―だ」「日本のカメラは外国で―だ」
大持てである
おおもて【大持てである】
be made much of;be very popular <with the public> .
大指
おおゆび オホ― 【大指】
おやゆび。[節用集(文明本)]
大挙
たいきょ [1] 【大挙】 (名)スル
(1)大勢で一緒になって事にあたること。副詞的にも用いる。「―して押し寄せる」「―之(コレ)をば湮滅(インメツ)すべし/慨世士伝(逍遥)」
(2)壮大な計画。
大挙して
たいきょ【大挙して】
in a body;→英和
in large numbers;in great force.
大振り
おおぶり オホ― [0] 【大振り】
■一■ (名)スル
(手・物などを)大きく振ること。
⇔小振り
「バットを―する」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(物や人のからだが)普通より大きめである・こと(さま)。
⇔小振り
「もう少し―な器」
大振る舞い
おおぶるまい オホブルマヒ [3] 【大振(る)舞い】
酒食などで,盛大に客をもてなすこと。また,その宴会。椀飯(オウバン)振る舞い。
大振舞い
おおぶるまい オホブルマヒ [3] 【大振(る)舞い】
酒食などで,盛大に客をもてなすこと。また,その宴会。椀飯(オウバン)振る舞い。
大振袖
おおふりそで オホ― [3] 【大振袖】
袖丈の特に長い振袖。江戸中期頃からみられる。現在は未婚女性の礼装用。
大捷
たいしょう [0] ―シヨウ 【大勝】 ・ ―セフ 【大捷】 (名)スル
非常な勝利を得ること。大勝利。
⇔大敗
「―を博する」「宿敵に―する」
大掃除
おおそうじ オホサウヂ [3] 【大掃除】 (名)スル
大規模に行う掃除。部屋・建物などの隅々までを掃除すること。[季]春。
大掃除をする
おおそうじ【大掃除をする】
do a general (house) cleaning.
大掛かり
おおがかり オホ― [3] 【大掛(か)り】 (名・形動)[文]ナリ
規模・仕組みなどが大きい・こと(さま)。「―な舞台装置」
大掛り
おおがかり オホ― [3] 【大掛(か)り】 (名・形動)[文]ナリ
規模・仕組みなどが大きい・こと(さま)。「―な舞台装置」
大掛りの
おおがかり【大掛りの】
large-scale(d).〜で on a large scale.
大掴み
おおづかみ オホ― [3] 【大掴み】 (名・形動)スル
(1)手にたくさんのものをつかみ取ること。
(2)物事の大要をとらえる・こと(さま)。「問題を―に整理する」
大損
おおぞん オホ― [0][3] 【大損】 (名)スル
大きな損をすること。大損失。「商品相場で―する」
大損
だいそん [0] 【大損】
〔「たいそん」とも〕
大きな損害・損失。
大摺り上げ
おおすりあげ オホ― [3] 【大摺り上げ・大磨り上げ】
刀剣で,銘が残らないほどに茎(ナカゴ)を切り落とした摺り上げ。
大政
たいせい [0] 【大政】
天下の政治。まつりごと。
大政奉還
たいせい【大政奉還】
the restoration of the Imperial rule[government].
大政奉還
たいせいほうかん 【大政奉還】
1867年11月9日(慶応三年10月14日),徳川一五代将軍慶喜が征夷大将軍の職を辞し,政権を朝廷に返上することを申し出,翌日朝廷がそれを許可したこと。公武合体派の前土佐藩主山内豊信の建白によるが,討幕の名義を失ったかに見えた討幕派は同日討幕の密勅を得て,以後王政復古のクーデターによって慶喜の辞官納地を決し,鳥羽・伏見の戦いを経て戊辰(ボシン)戦争へと発展させた。
大政所
おおまんどころ オホ― 【大政所】
〔「大北の政所」の略〕
(1)摂政・関白の母の敬称。
(2)特に,豊臣秀吉の母の敬称。
大政翼賛会
たいせいよくさんかい 【大政翼賛会】
1940年(昭和15)10月,近衛文麿を中心とする新体制運動推進のために創立された組織。総裁には総理大臣が当たり,道府県支部長は知事が兼任するなど官製的な色彩が濃く,翼賛選挙に活動したのをはじめ,産業報国会・大日本婦人会・隣組などを傘下に収めて国民生活のすべてにわたって統制したが,45年国民義勇隊ができるに及んで解散した。
大敗
たいはい [0] 【大敗】 (名)スル
大差で負けること。おおまけ。「―を喫する」「初戦で―する」
大敗する
たいはい【大敗する】
suffer a crushing defeat.
大敗日
たいはいにち [3] 【大敗日】
陰陽家(オンヨウケ)が大凶日として,合戦などするのを嫌う日。
大教宣布
たいきょうせんぷ タイケウ― [5] 【大教宣布】
明治初年の神道による国民教化政策。祭政一致の方針を立てた維新政府は1870年(明治3)1月大教宣布の詔書を発布。72年教部省を設置,教導職・大教院などを設け教化を図ったが成果を見ずに終わった。
大教院
だいきょういん ダイケウヰン 【大教院】
1872年(明治5)教部省によって設置された大教宣布と教導職の指導のための中央機関。地方には中教院・小教院が設置された。75年神仏教導職の対立で解散。
大数
たいすう [3] 【大数】
(1)非常に大きい数。多数。
(2)おおよその数。概数。
(3)およそ。あらまし。「この扇と申すものが―骨の十本あるものでござる/狂言・萩大名(虎寛本)」
大数の法則
たいすうのほうそく 【大数の法則】
経験上の確率と数学的確率との関係を示す確率論の基本法則。観測回数に対するその事象の実現回数の割合(例えばさいころを � 回振って � 回一の目が出たなら � 分の � )は観測回数を多くすると計算上の確率(ここでは六分の一)に近づくという法則。
大敵
たいてき【大敵】
a powerful enemy;a great rival.
大敵
たいてき [0] 【大敵】
(1)打ち破りにくい相手。強敵。「油断―」
(2)多勢の敵軍。大軍。
⇔小敵
大敷網
おおしきあみ オホ― [4] 【大敷網】
台網の一。垣網と袋網を組み合わせて定置するもの。江戸時代初期から行われた。
大文字
おおもじ オホ― [0] 【大文字】
(1)欧文で,文の初めや固有名詞の最初の文字などに使う大きな文字。A ・ B ・ C の類。キャピタル-レター。
⇔小文字
(2)普通よりも大きな字。
大文字
だいもんじ [3] 【大文字】
(1)大きい文字。大字。
(2) [0]
八月一六日の夜,京都東山の如意ヶ岳の山腹で「大」の字形に焚(タ)く送り火。同時に,左大文字・妙法・船形・鳥居形の合わせて五つの火も,周辺の山腹に点じられる。大文字送り火。大文字の火。[季]秋。《―を待ちつゝ歩く加茂堤/虚子》
(3)「大文字山」の略。
大文字
おおもじ【大文字】
a capital letter.
大文字山
だいもんじやま 【大文字山】
京都市左京区,如意ヶ岳の西に連なる山。海抜466メートル。大文字の火で知られる。
大文字草
だいもんじそう [0] 【大文字草】
ユキノシタ科の多年草。山中の湿った岩などに生える。葉は掌状で根生し,柄が長く,円形。夏から秋にかけ,30センチメートルほどの花茎を立て白色の小花を円錐花序につける。花は五弁で,うち二個がほかよりも長く「大」の字に似る。[季]秋。
大斎
たいさい [0] 【大斎】
カトリック教会で,キリストの苦難を思い起こすために,食を断ったり,節すること。聖週間中の金曜日と降誕祭の前日に守られる。
⇔小斎
大斎院
だいさいいん 【大斎院】
⇒選子内親王(センシナイシンノウ)
大斗
だいと [1] 【大斗】
社寺建築の斗栱(トキヨウ)における最も大きな斗。柱のすぐ上にあって,大斗肘木(ヒジキ)や三斗を受ける。
大斗肘木
だいとひじき [4] 【大斗肘木】
社寺建築の斗栱の一形式。大斗の上に肘木を置き,これで直接丸桁(ガギヨウ)を受けるもの。
大斗肘木[図]
大斤
たいきん [0] 【大斤】
古代の重量単位の一。小斤の三倍の重量をいい,粗大なものを量るのに用いた。
大新聞
おおしんぶん オホ― [3] 【大新聞】
明治前期の新聞の一形態。現在の通常の新聞の大きさで,文語口調の政論を主体とした新聞。主として教養層に読まれた。東京日日新聞・大阪日報など。
→小(コ)新聞
大方
たいほう [0] 【大方】
(1)見識の高い人。
(2)おおかた。あらまし。「―の花主(オトクイ)右の表題を暗記(ソランジ)給ひて/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(3)大道。仏の道。「久しく―に迷ふ/霊異記(上)」
大方
おおかた オホ― [0] 【大方】
■一■ (名)
(1)大部分。大半。「―の人は賛成している」
(2)世間一般。「―の御批正を請う」「―の予想どおり」
■二■ (副)
(1)ほとんど全部。だいたい。あらかた。「骨組みは―できた」
(2)恐らく。多分。「―そんなことだろうと思っていた」「―着いたころだ」
(3)(打ち消しの語を伴って)全然。少しも。「―廻らざりければ,とかく直しけれども/徒然 51」
■三■ (形動ナリ)
世間一般によくあるさま。普通。「ただ,―にて,宮にまゐらせ給ふ/源氏(賢木)」
大方
おおかた【大方】
(1) mostly;→英和
almost;→英和
nearly <finished> .→英和
(2) probably;→英和
maybe;→英和
perhaps.→英和
〜の most <readers> ;→英和
in general (一般の).
大方無し
おおかたな・し オホカタ― 【大方無し】 (形ク)
並大抵でない。はなはだしい。「謙信―・く無興にて/甲陽軍鑑(品三二)」
大方等大集経
だいほうどうだいじっきょう ダイハウドウダイジツキヤウ 【大方等大集経】
⇒大集経(ダイジツキヨウ)
大旆
たいはい [0] 【大旆】
(1)日月と昇竜・降竜を描いた大きな旗。昔,中国で天子または将軍が用いた。
(2)堂々とした旗印。「―をかかげる」
大日
だいにち [0] 【大日】
〔「たいにち」とも〕
「大日如来」の略。
大日供
だいにちく [4] 【大日供】
大日如来を供養する法会(ホウエ)。
大日堂
だいにちどう [0] 【大日堂】
大日如来をまつった堂。
大日如来
だいにちにょらい [5] 【大日如来】
〔仏〕
〔梵 Mahāvairocana 摩訶毘盧遮那〕
密教の教主。宇宙の実相を体現する根本仏。図像には,智の働きを表す金剛界大日如来と,理を表す胎蔵界大日如来の二尊がある。大日。遍照如来。遮那教主。
大日如来[図]
大日孁貴
おおひるめのむち オホヒルメ― 【大日孁貴】
天照大神(アマテラスオオミカミ)の別名。
大日岳
だいにちだけ 【大日岳】
(1)新潟県北東部,飯豊山地の最高峰。海抜2128メートル。
(2)岐阜県北西部,白山火山群の南端の山。海抜1709メートル。大日ヶ岳。
(3)富山県東部,立山連峰に続き,立山の西方にある山。海抜2501メートル。東に奥大日岳(2611メートル)がある。
(4)奈良県,大峰山脈南部の一峰。海抜1593メートル。
大日本
おおやまと オホ― 【大倭・大日本】
(1)大和国(=奈良県)の美称。
(2)日本国の美称。
大日本
だいにほん 【大日本】
日本国の美称。
大日本
だいにっぽん 【大日本】
日本国の美称。
大日本古文書
だいにほんこもんじょ 【大日本古文書】
東京大学史料編纂所編の史料集。正倉院文書を中心とした奈良時代の文書,諸家諸寺社の家分け文書,幕末外国関係文書の三種を編集・収録する。1901年(明治34)以降刊行中。
大日本古記録
だいにほんこきろく 【大日本古記録】
東京大学史料編纂所編の史料集。主要な日記や古記録を翻刻,頭注・傍注を施し索引も添える。1952年(昭27)以降刊行中。
大日本史
だいにほんし 【大日本史】
歴史書。1657年水戸藩主徳川光圀の命により着手,1906年(明治39)完成。三九七巻。神武天皇から後小松天皇までの歴史を漢文の紀伝体で編述。神功皇后を皇位から除き,大友皇子を弘文天皇とし,南朝を正統とした三点は三大特筆といわれ,その大義名分論史観は幕末の尊王思想に大きな影響を与えた。
大日本史料
だいにほんしりょう 【大日本史料】
東京大学史料編纂所編の史料集。六国史以後明治以前の日本史上の各事件を年月日順に配列し,各事件に関する古文書・記録を掲載する。1901年(明治34)以降刊行中。
大日本国粋会
だいにほんこくすいかい 【大日本国粋会】
1919年(大正8)大正デモクラシーの高揚に対し,原内閣内相床次(トコナミ)竹二郎の斡旋により侠客を糾合して組織された右翼団体。社会主義運動・労農運動に攻撃を加え,しばしば流血事件も起こした。45年(昭和20)解散。
大日本国語辞典
だいにほんこくごじてん 【大日本国語辞典】
国語辞典。上田万年・松井簡治共著。初版四冊。1915(大正4)〜19年刊。索引一冊は29年(昭和4)刊。古代から近代までの語彙二〇余万語を載せ,的確な語釈と,多くの典籍から引いた用例を載せる。熟語・成句も多い。
大日本国防婦人会
だいにほんこくぼうふじんかい 【大日本国防婦人会】
1932年(昭和7)に成立した女性の軍事援護団体。出征将兵の歓送迎,遺族の慰問,防空訓練など,戦時体制の協力に努めた。国防婦人会。
→大日本婦人会
大日本地名辞書
だいにほんちめいじしょ 【大日本地名辞書】
歴史地理事典。六巻。吉田東伍著。1900(明治33)〜07年刊。国郡の区分に従って,地名の由来・史跡・事物・地形などを記す。
大日本婦人会
だいにほんふじんかい 【大日本婦人会】
1942年(昭和17)愛国婦人会・大日本国防婦人会・大日本連合婦人会を統合して組織された,戦争協力のための婦人団体。二〇歳以上の婦人は強制加入とされ,貯蓄増強・廃品回収・国防訓練など,国家奉仕に動員された。45年国民義勇隊に改編。
大日本帝国
だいにっぽんていこく 【大日本帝国】
旧憲法下における日本の国号。
大日本帝国憲法
だいにっぽんていこくけんぽう 【大日本帝国憲法】
1889年(明治22)2月11日,明治天皇によって制定・公布された欽定憲法。90年11月29日施行。七章七六条から成り,天皇の大権,臣民の権利・義務,帝国議会の組織,輔弼(ホヒツ)機関,司法,会計などに関して規定する。天皇主権・統帥権の独立などを特色とする。1947年(昭和22)5月2日まで存続。帝国憲法。明治憲法。旧憲法。
大日本武徳会
だいにほんぶとくかい 【大日本武徳会】
武道団体。1895年(明治28)設立された武道会を1942年(昭和17)改組したもの。武道の奨励を目的とした。戦後解散。
大日本沿海実測録
だいにほんえんかいじっそくろく 【大日本沿海実測録】
地理書。一三巻。伊能忠敬著。忠敬没後,門弟の手によって1821年完成。各地間の距離・緯度などの実測の数値を記したもの。
大日本沿海輿地全図
だいにほんえんかいよちぜんず 【大日本沿海輿地全図】
日本最初の実測日本地図。伊能忠敬著。1800年の蝦夷南東沿岸の測量を手始めに,以後幕命を受けて日本全国の沿岸を測量,忠敬没後21年門弟高橋景保によって完成された。伊能図。日本輿地全図。
大日本生産党
だいにほんせいさんとう 【大日本生産党】
1931年(昭和6)黒竜会を中心に結成された右翼団体。小作争議に干渉,流血事件も起こした。
大日本産業報国会
だいにっぽんさんぎょうほうこくかい 【大日本産業報国会】
⇒産業報国会
大日本茶道学会
だいにほんちゃどうがっかい 【大日本茶道学会】
茶道流派の一。田中仙樵により1898年(明治31)京都に創立。のち東京に移転。「秘伝開放」「茶道本来無流儀」のスローガンを掲げ,茶道の近代的復興を目指した。
大日本豊秋津洲
おおやまととよあきつしま オホ― 【大日本豊秋津洲】
〔豊穣の秋の島の意〕
本州の美称。また,日本国の美称。
大日本農会
だいにほんのうかい 【大日本農会】
1881年(明治14)全国農談会をもとに,篤農家・地主を中心として組織された農業団体。勧農政策の推進,農事改良の普及・指導などに当たった。機関紙「大日本農会報」を発行。
大日本農民組合
だいにほんのうみんくみあい 【大日本農民組合】
1938年(昭和13)杉山元治郎を中心に結成された,社会大衆党支持の農民組合中央組織。
大日本野史
だいにほんやし 【大日本野史】
史書。二九一巻。飯田忠彦編。1852年成立。「大日本史」のあとをうけ,体裁もこれにならって,後小松天皇から仁孝天皇までの事績を紀伝体・漢文で記す。野史。
大日経
だいにちきょう 【大日経】
仏教経典。唐の善無畏訳。七巻。胎蔵法を説く密教の根本経典。正しくは「大毘盧遮那成仏神変加持経」。毘盧遮那経。
大日経疏
だいにちきょうしょ 【大日経疏】
「大日経」の注釈書。二〇巻。善無畏述。一行記。東密で用いる。台密では改定本の「大日経義釈」一四巻を用いる。
大旦那
おおだんな オホ― [3] 【大檀那・大旦那】
(1)多くの布施(フセ)を寺に出す檀家。有力な檀家。だいだんな。
(2)主人親子のうち,親の方の主人を敬っていう語。《大旦那》
大旨
たいし [1] 【大旨】
だいたいの趣旨。大意。大要。
大旨
おおむね オホ― [0] 【大旨・概ね】
■一■ (名)
だいたいの主旨。大意。あらまし。「事件の―を話す」
■二■ (副)
〔漢文訓読に用いられた語〕
大体。およそ。あらまし。《概》「経過は―順調だ」「仕事は―完了した」
大旱
たいかん [0] 【大旱】
長い間雨が降らないこと。大ひでり。
大明一統志
だいみんいっとうし 【大明一統志】
明代の中国全土および属国を含めた地域の総合地理書。九〇巻。明の李賢らが勅命を奉じて編集。1461年完成。
大明会典
だいみんかいてん 【大明会典】
〔「だいみんえてん」とも〕
中国,明代の基本法の総合法典。各官庁ごとに関連する法律をまとめて編集。1509年に正徳会典一八〇巻が刊行され,次いでこれを増修した万暦会典二二八巻が1587年に刊行された。
大明日
だいみょうにち ダイミヤウ― [3] 【大明日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,すべての事に大吉であるという日。大明。
大明神
だいみょうじん [3] 【大明神】
(1)「明神」をさらに尊んだ言い方。「正一位稲荷(イナリ)―」
(2)名詞の下に付けて,敬意・尊崇・願望,ときにおどけた気持ちを表す。「かかあ―」
大明竹
だいみょうちく [3] 【大名竹・大明竹・台明竹】
カンザンチクの異名。
大明竹
たいみんちく [3] 【大明竹】
イネ科タケササ類の一種。沖縄原産。暖地で栽培。稈(カン)は叢生(ソウセイ)し,高さ約3メートル。枝は数個ずつ節につき,葉は線形で厚く,軽くよじれる。
大明頭巾
たいみんずきん [5][6] 【大明頭巾】
紫縮緬(チリメン)の袖頭巾。宝暦年間(1751-1764)大坂から江戸へ来た女形役者の中村富十郎が用いたことから流行した。
大昔
おおむかし【大昔】
great antiquity.〜に in remote[ancient]days;long,long ago.〜から from time immemorial.
大昔
おおむかし オホ― [3] 【大昔】
たいへんに遠い昔。太古。
大星由良之助
おおぼしゆらのすけ オホボシ― 【大星由良之助】
「碁盤太平記」「仮名手本忠臣蔵」などの忠臣蔵劇に登場する人物。大石良雄に擬した人物。
大時代
おおじだい オホ― [3] 【大時代】
■一■ (名)
歌舞伎・浄瑠璃の時代狂言のうち,写実性が薄く,様式性・誇張性の強いもの。また,それに伴う演技・演出。
■二■ (形動)
〔■一■の意から〕
大仰で古めかしく,現代離れしているさま。「―な演説」
大時代物
おおじだいもの オホ― [0] 【大時代物】
⇒王代物(オウダイモノ)
大時代狂言
おおじだいきょうげん オホ―キヤウ― [6] 【大時代狂言】
⇒王代物(オウダイモノ)
大時化
おおしけ オホ― [0] 【大時化】
強い風や雨で,ひどく海が荒れること。また,そのためにひどい不漁になること。
大晦
おおつごもり オホ― [4][3] 【大晦】
一年の最後の日。おおみそか。
大晦日
おおみそか【大晦日(に)】
(on) New Year's Eve.
大晦日
おおみそか オホ― [3] 【大晦日】
一年の最後の日。一二月三一日。おおつごもり。[季]冬。
大景
たいけい [0] 【大景】
雄大な景色。広々とした風景。
大智
だいち [1] 【大智】
大いなる智慧。仏智。
大智度論
だいちどろん 【大智度論】
「摩訶般若波羅蜜経」の注釈書。一〇〇巻。竜樹著。鳩摩羅什(クマラジユウ)訳。大乗諸経典の教説を般若波羅蜜に包摂する。四論の一。智論。大論。智度論。
大暑
たいしょ [1] 【大暑】
(1)厳しい暑さ。酷暑。劇暑。「―お見舞い申し上げます」
(2)二十四節気の一。太陽の黄経が一二〇度に達した時をいい,現行の太陽暦で七月二三日頃に当たる。一年中で最も暑い時期。六月中気。[季]夏。
大暑
たいしょ【大暑】
(the first day of) the hottest season.
大暮れ
おおぐれ オホ― 【大暮れ】
年末。おおみそか。「九月の節句過より―までは遠い事のやうに思ひ/浮世草子・胸算用 3」
大曲
おおわだ オホ― 【大曲】
川や湖岸の大きく湾曲した入り江。
大曲
たいきょく [0] 【大曲】
(1)規模の大きな楽曲。
(2)雅楽曲形式の一。序・破・急の各楽章がそろい,編成規模の大きなもの。だいごく。
大曲
おおまがり オホマガリ 【大曲】
秋田県中南部の市。横手盆地の商業中心地。近世,雄物川の河港として発展。
大曲がり
おおまがり オホ― [3] 【大曲がり】
道などが大きく曲がっていること。また,その場所。
大書
たいしょ [1] 【大書】 (名)スル
文字を大きく書くこと。また,大げさな表現を用いて書くこと。「特筆―する」
大曼荼羅
だいまんだら [3] 【大曼荼羅】
〔仏〕
(1)四種曼荼羅の一。諸尊の姿などを極彩色で描いた曼荼羅。
(2)日蓮宗で,法華経本門の諸尊の会座を文字で書き表したもの。
大月
おおつき オホツキ 【大月】
山梨県東部の市。近世,甲州街道の宿場町。古くから甲斐絹(カイキ)を産出。奇橋,猿橋がある。
大月氏
だいげっし 【大月氏】
⇒月氏(ゲツシ)
大有り
おおあり オホ― [0] 【大有り】
(1)非常にたくさんあること。
(2)「ある」ということを強めた言い方。もちろんあること。言うまでもなくあること。「不満は―だよ」
大服
おおぶく オホ― [0] 【大服・大福】
(1)茶の,一服の量が多いこと。[日葡]
(2)「大服茶」の略。[季]新年。「先づ―の口あけに変つた咄(ハナシ)がごんする/浄瑠璃・寿の門松」
(3)山帰来(サンキライ)の別名。
大服
だいぶく [0] 【大服・大福】
⇒おおぶく(大服)
大服茶
だいぶくちゃ [4][3] 【大服茶・大福茶】
⇒おおぶくちゃ(大服茶)
大服茶
おおぶくちゃ オホ― [4][3] 【大服茶・大福茶】
元日に若水でたてた煎茶。小梅・昆布・黒豆・山椒(サンシヨウ)などを入れて飲む。一年中の悪気を払うという。福茶。[季]新年。
大望
たいぼう [0] 【大望】
「たいもう(大望)」に同じ。「君の―は壮なりといへども/未来の夢(逍遥)」
大望
たいもう [0] 【大望】
〔「もう」は呉音〕
大きな望み。遠大な志。たいぼう。「―を抱く」
大望をいだく
たいもう【大望をいだく】
have[cherish]an ambition.→英和
大木
おおき オホキ 【大木】
姓氏の一。
大木
たいぼく [0] 【大木】
大きな立ち木。大樹。巨木。「うどの―」
大木喬任
おおきたかとう オホキタカタフ 【大木喬任】
(1832-1899) 政治家。佐賀藩士。通称,幡六・民平。東京府知事。参議。のち,元老院議長・枢密院議長・法相・文相などを歴任。
大木戸
おおきど オホ― [0][3] 【大城門・大木戸】
(1)大きな城門。
(2)江戸時代,国境や街道が都市に入る所に設けた簡単な関門。
(3)大坂,新町遊郭の東の大門。
大木葉木菟
おおこのはずく オホコノハヅク [5] 【大木葉木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長25センチメートル内外。頭に大きな耳のように見える羽角があるので,俗にミミズクと呼ばれる。褐色の地に暗色の斑紋があり,後頭部に淡黄褐色の横帯がある。針葉樹林・広葉樹林にすみ,夜間活動してネズミ・小鳥を捕食する。日本・東南アジア・インドに分布。
大木葉木莵[図]
大本
たいほん [0] 【大本】
物事の一番のもとになること。根本。おおもと。「政治の―」
大本
おおもと オホ― [0] 【大本】
物事の根本にあたる最も大切な事柄。根源。根本。「―を正す」
大本
おおもと【大本】
the foundation;→英和
the basis.→英和
大本営
だいほんえい 【大本営】
戦時の天皇直属の最高統帥機関。1893年(明治26)の戦時大本営条例で法制化され,日清・日露戦争時に設置された。1937年(昭和12)には大本営令により事変でも設置可能となり,以後敗戦まで存続。44年に最高戦争指導会議と改称。
大本多
おおほんだ オホ― [3] 【大本多】
本多髷(マゲ)の形の大きなもの。
大本山
だいほんざん [3] 【大本山】
(1)仏教の一宗派で最高位の寺院として,所属の末寺を統轄する寺。
(2)総本山の下にあって所属の末寺を統轄する寺。
大本山
だいほんざん【大本山】
the chief temple <of a sect> .
大本教
おおもときょう オホモトケウ 【大本教】
神道系新宗教の一。1892年(明治25)教祖出口ナオが神がかりして京都府綾部で開教。女婿出口王仁三郎(オニサブロウ)が教理を体系化。世の立てかえ・立て直しを唱え,理想世界「みろくの世」の実現を説く。弾圧を受けて,1935年(昭和10)解散。46年愛善苑の名で再建,52年旧称に復す。
大本願
だいほんがん [3] 【大本願】
〔仏〕
(1)仏が一切衆生(シユジヨウ)を救済しようとする大きな願い。
(2)善光寺{(1)}の境内にある,浄土宗の尼寺。大勧進と共同で善光寺を管理する。
大札
おおさつ オホ― [0] 【大札】
明治時代に,額面一円以上の高額紙幣をいった語。
大札
おおふだ オホ― [0] 【大札】
(1)大きな札。大きな立て札。
(2)江戸時代,芝居の大人の入場券。
⇔小札
(3)江戸時代,芝居の興行で,会計をつかさどる人。
大杉
おおすぎ オホスギ 【大杉】
姓氏の一。
大杉栄
おおすぎさかえ オホスギ― 【大杉栄】
(1885-1923) 社会運動家。香川県生まれ。東京外国語学校卒。アナーキストとしてアナ-ボル論争に参加するなど,大正期の労働運動に大きな影響を与えた。関東大震災の際,妻伊藤野枝らとともに憲兵大尉甘粕正彦らに虐殺された。
大杉谷
おおすぎだに オホスギ― 【大杉谷】
三重県中部,大台ヶ原山から流れる宮川最上流の渓谷。日本屈指の多雨地域。密林の間に多数の滝がかかり豪壮な景観を呈する。
大村
おおむら オホムラ 【大村】
姓氏の一。
大村
おおむら オホムラ 【大村】
長崎県大村湾東岸の市。大村氏の城下町。真珠の養殖が行われる。長崎空港がある。
大村湾
おおむらわん オホムラ― 【大村湾】
長崎県中部,九州本土と西彼杵(ニシソノギ)半島に囲まれた湾。北部の早岐(ハイキ)瀬戸・針尾瀬戸により外海に通じる。琴ノ海。
大村益次郎
おおむらますじろう オホムラマスジラウ 【大村益次郎】
(1824-1869) 陸軍の創立者。周防(スオウ)の人。一時,村田蔵六と称した。適塾で蘭学を修め医師となる。のち長州藩で兵学を講じ,戊辰戦争では官軍を指揮して彰義隊を討伐。1869年(明治2)兵部大輔となり,兵制の近代化に尽力したが,同年守旧派に襲われ死去。
大村純忠
おおむらすみただ オホムラ― 【大村純忠】
(1533-1587) 戦国時代,日本最初のキリシタン大名。肥前大村城主。ポルトガル船との貿易のため長崎を開港。天正遣欧使節を派遣。
大村線
おおむらせん オホムラ― 【大村線】
JR 九州の鉄道線。長崎県早岐(ハイキ)・諫早(イサハヤ)間,47.6キロメートル。大村湾の東岸を走る。
大杓鷸
だいしゃくしぎ [5] 【大杓鷸・大尺鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長約60センチメートル。大形のシギで,下方に曲がった長いくちばしをもつ。全体が淡褐色で暗色の縞があり,腰は白色。干潟・海岸などで魚介類などを食べる。日本には春・秋に旅鳥として渡来。
大束
おおたば オホ― [0][3] 【大束】
■一■ (名)
大きな束。
⇔小束
「―の薪」
■二■ (形動ナリ)
(1)細かいことにこだわらないさま。おおまか。おおざっぱ。「物事―に捌(サバ)けと/浮世草子・風流曲三味線」
(2)偉そうな態度をするさま。「―にいつて,おくんなんすな/洒落本・遊子方言」
大杯
おおさかずき オホサカヅキ [3] 【大杯】
(1)大形の杯。
(2)歌舞伎「大杯觴酒戦強者(オオサカズキシユセンノツワモノ)」の通称。時代物の一。一幕二場。河竹黙阿弥(モクアミ)作。1881年(明治14)東京猿若座初演。武田の旧臣馬場三郎兵衛が井伊掃部守(カモンノカミ)の酒の相手をしたことから,千五百石に取り立てられる。
大杯
たいはい【大杯】
a large cup.
大杯
たいはい [0] 【大杯・大盃】
大きなさかずき。大白。
大東
だいとう 【大東】
(1)大阪府東部,生駒山地西麓の市。近年宅地化が進み,電機・機械工業も立地。野崎参りで知られる野崎観音がある。
(2)岩手県南部,東磐井郡の町。砂鉄川上流域を占める。
(3)静岡県南部,小笠郡の町。菊川下流域にあり,千浜砂丘が広がる。スイカ・メロンなどを産出。
(4)島根県東部,大原郡の町。斐伊川支流の赤川上流域を占める。神代神楽で知られる海潮(ウシオ)温泉がある。
大東
だいとう [0] 【大東】
東のはて。極東。転じて,日本の異名。
大東
だいとう 【大東】
「大東島」の略。
大東亜
だいとうあ [3] 【大東亜】
極東および東南アジアを,第二次大戦中に日本側が称した語。
大東亜会議
だいとうあかいぎ 【大東亜会議】
1943年(昭和18)11月,日本の占領地域の戦争協力体制を樹立する目的で,東京で開かれた会議。日本およびその勢力下にあった満州国・南京政府・タイ・フィリピン・ビルマ・インドの代表が集まり,大東亜宣言を採択した。
大東亜共栄圏
だいとうあきょうえいけん [3][3] 【大東亜共栄圏】
第二次大戦中の,特に1940年(昭和15)頃から日本が唱えたスローガン。欧米の植民地支配に代わって共存共栄の新秩序をアジア地域に樹立すると主張して,日本の侵略政策を正当化しようとしたもの。
大東亜戦争
だいとうあせんそう 【大東亜戦争】
太平洋戦争をいう当時の日本側での呼称。
大東亜省
だいとうあしょう [5] 【大東亜省】
1942年(昭和17)11月創設された行政機関。太平洋戦争による占領地域の拡大により,政治・経済・文化の施策の一元化を目指し,拓務省・対満事務局・外務省東亜局・南洋局などを統合して創立。45年8月廃止。
大東嘴長鶯
だいとうはしながうぐいす [10] 【大東嘴長鶯】
ウグイスの亜種。ウグイスに比べ大形で,体色が濃く,くちばしが長い。1922年(大正11)南大東島で採集されたがその後絶滅。標本も45年(昭和20)に戦災により焼失。ダイトウウグイス。
大東大蝙蝠
だいとうおおこうもり [7] 【大東大蝙蝠】
クビワオオコウモリの一亜種。沖縄県の大東諸島に分布する。翼を広げると90センチメートルほどになる中形のオオコウモリ。果実を食害するので害獣とされ生息数が減少している。天然記念物。
大東山雀
だいとうやまがら [5] 【大東山雀】
ヤマガラの亜種。1922年(大正11)に南・北大東島で採集されたが,30年代の森林伐採により絶滅したとされる。
大東島
だいとうじま 【大東島】
沖縄島の東方にある島々。北大東島・南大東島・沖大東島から成る。沖縄県に所属。大島諸島。おおあがりじま。
大東文化大学
だいとうぶんかだいがく ダイトウブンクワ― 【大東文化大学】
私立大学の一。1923年(大正12)創立の大東文化学院を母体として49年(昭和24)東京文政大学として設立。53年現名に改称。本部は東京都板橋区。
大東鵟
だいとうのすり [5] 【大東鵟】
ノスリの亜種。ノスリよりやや小形で,頭から背面にかけて黄褐色,翼と尾は栗色。南・北大東島に留鳥として生息するが,個体数がきわめて少なく,生態や繁殖状況は不明。絶滅危惧種。
大東鷦鷯
だいとうみそさざい [7] 【大東鷦鷯】
ミソサザイの亜種。背面は濃い褐色で下面は淡色,くちばしは細く短い。南大東島で採集された基型標本が一体あるのみ。
大板
おおいた オホ― [0] 【大板】
(1)大きな板。
(2)茶道で用いる敷き板の一種。普通,小風炉をとり合わせる。
大板葺き
おおいたぶき オホ― [0] 【大板葺き】
幅30センチメートル内外の一枚板を,棟から軒にわたした板葺き屋根。門・庇(ヒサシ)に用いられる。
大林精舎
だいりんしょうじゃ 【大林精舎】
中インドの毘舎離国の大林中にあった寺。仏陀がたびたび説法した場所。
大枚
たいまい [0][1] 【大枚】
多額の金。「―をはたく」
大枚百万円
たいまい【大枚百万円】
as much as[no less than]a million yen.
大枝
おおえ オホエ 【大枝】
姓氏の一。
大枝流芳
おおえりゅうほう オホエリウハウ 【大枝流芳】
(?-1751?)
〔姓は「おおえだ」とも〕
江戸中期の摂津の好事家。近江出身。御家流香道第一〇代とされる。師大口含翠と共に香道を整備。著「香道秋の光」「雅遊漫録」など。
大枠
おおわく オホ― [0] 【大枠】
だいたいの枠組み。「予算の―」
大枡
おおます オホ― [0] 【大枡】
普通の枡よりも大きな枡。
大柄
おおへい オホ― [1] 【大柄】 (名・形動)[文]ナリ
「横柄(オウヘイ)」に同じ。「―な態度」
大柄
おおがら オホ― [0] 【大柄】 (名・形動)[文]ナリ
(1)普通より体格が大きい・こと(さま)。「―な男」
(2)着物などの模様や縞柄(シマガラ)が大きい・こと(さま)。「―な絣(カスリ)模様」
⇔小柄
大柄
たいへい [0] 【大柄】
大きな権柄。大きな権力。
大柄の
おおがら【大柄の】
large(-built) <woman> ;→英和
of large patterns (模様).
大柴胡湯
だいさいことう [5] 【大柴胡湯】
漢方薬の一。柴胡を主材料とし,半夏(ハンゲ)・黄芩(オウゴン)・芍薬(シヤクヤク)・大棗(タイソウ)・枳実(キジツ)・生姜・大黄を一定の割合で混ぜて煎じたもの。体力の充実した人で胸脇苦満(キヨウキヨウクマン)が強く便秘する場合に用いる。高血圧・胆石症・肝機能障害などに適応する。
大根
おおね オホ― [0] 【大根】
(1)物事のおおもと。根本。「やつと自分を苦しめる不安の―に辿(タド)り付いた/明暗(漱石)」
(2)太い鏃(ヤジリ)。
(3)ダイコンの古名。「山代女の木鍬持ち打ちし―/古事記(下)」
大根
だいこん [0] 【大根】
〔「おおね」の漢字表記「大根」を音読みした語〕
(1)アブラナ科の越年生植物。古く中国を経て渡来。根はまっすぐで太く白い。葉は羽状に分裂。春,淡紫色ないし白色の十字形花を総状につける。栽培品種が多い。生食し,また煮物・たくあん・切り干しなどにする。ダイコ。古名オオネ・スズシロ。[季]冬。
〔「大根の花」は [季]春〕
(2)「大根役者」の略。
大根
だいこ [0] 【大根】
「だいこん(大根)」の転。
大根
だいこん【大根】
a radish.→英和
‖大根足 stubby[stumpy]legs.大根おろし grated radish;a radish grater (道具).
大根卸
おろし【大根卸】
a radish grater (器).
大根卸し
だいこおろし [4] 【大根卸し】
⇒だいこんおろし(大根卸)
大根卸し
だいこんおろし [5] 【大根卸し】
(1)大根を卸し金で卸した食べ物。卸し大根。だいこおろし。
(2)大根卸しを作る道具。卸し金。だいこおろし。
大根引
だいこひき [3] 【大根引(き)】
畑から大根を引き抜くこと。だいこんひき。[季]冬。《―大根で道を教へけり/一茶》
大根引
だいこんひき [3] 【大根引(き)】
畑から大根を引きぬくこと。だいこひき。[季]冬。
大根引き
だいこひき [3] 【大根引(き)】
畑から大根を引き抜くこと。だいこんひき。[季]冬。《―大根で道を教へけり/一茶》
大根引き
だいこんひき [3] 【大根引(き)】
畑から大根を引きぬくこと。だいこひき。[季]冬。
大根役者
だいこんやくしゃ [5] 【大根役者】
演技のへたな役者。大根。へぼ役者。だいこやくしゃ。
〔語源未詳。大根の根の白いことを素人(シロウト)という語に通わせたとする説,大根はいくら食べても決して「当たらない」という洒落(シヤレ)とする説,大根の鈍重な形からの連想とする説などがある〕
大根役者
だいこんやくしゃ【大根役者】
a poor actor; <俗> a ham (actor).→英和
大根枘
おおねほぞ オホ― [3] 【大根枘】
断面が長方形の枘。ひらほぞ。
大根注連
だいこんじめ [0] 【大根注連】
大根のように一方が太く,他方が次第に細くなる注連縄(シメナワ)。だいこじめ。
→牛蒡(ゴボウ)注連
大根焚き
だいこたき [0] 【大根焚き】
一二月九,一〇の二日間,京都鳴滝の了徳寺で行う行事。大根を煮て開山の親鸞(シンラン)上人に供え,参集した人々にも供する。[季]冬。
大根草
だいこんそう [0] 【大根草】
バラ科の多年草。山野に自生。高さ40〜70センチメートル。根葉はダイコンの葉にやや似る。初夏,茎の上方が分枝して黄色の五弁花をつける。漢方で,特に根を利尿薬とする。
大根葉
おねば 【御根葉・大根葉】
〔「おおねば」の転〕
大根などの間引き菜。菜飯や雑炊などに入れる。「そのちよきちよきで夕飯の―刻め/浄瑠璃・宵庚申(下)」
大根足
だいこんあし [3] 【大根足】
女性の太い足をからかっていう語。
大格子
おおごうし オホガウシ [3] 【大格子】
(1)大形の升目の格子。
(2)大きな格子縞。大きな弁慶縞。
(3)江戸吉原の,升目の大きい格子をつけた格式の高い遊女屋。
⇔小格子
大桜草
おおさくらそう オホサクラサウ [0] 【大桜草】
サクラソウ科の多年草。深山の林中に生える。葉は円心形で掌状に中裂。初夏,葉間から高さ約30センチメートルの花茎を出して,上端に輪状に紅紫色の花をつける。
大桟橋
おおさんばし オホ― 【大桟橋】
江戸時代,山谷堀(東京都台東区今戸橋付近)にあった桟橋。吉原通いの舟の発着場であった。
大梁
おおばり オホ― [0] 【大梁】
柱に結合されている主要な梁。
大梵天
だいぼんてん 【大梵天】
⇒梵天(ボンテン)(1)
大棗
たいそう [0] 【大棗】
ナツメの漢名。また,ナツメの果実を乾燥したもの。漢方で緩和・強壮薬として用いる。
大棟
おおむね オホ― [0] 【大棟】
屋根の最上部に水平に設けた棟。
→隅棟(スミムネ)
→降(クダ)り棟
→棟
大棟門
おおむねもん オホ― [4] 【大棟門】
大形の棟門。中央に両開きの扉,その左右に一枚開きの扉をもつ低めの小脇門を設け,一条の冠木(カブキ)で連ねた門。格式の高い武家屋敷に多い。東大の赤門がその例。
大森
おおもり オホモリ 【大森】
東京都大田区東部の地名。旧区名。住宅と商工業の混在地域。昭和初めまで浅草海苔(ノリ)の主産地。
大森
おおもり オホモリ 【大森】
姓氏の一。
大森公式
おおもりこうしき オホモリ― 【大森公式】
大森房吉によって提唱された震源距離を求める公式。震源と観測点間の距離が短くて地震波の経路がまっすぐな場合,震源距離は初期微動の継続時間にほぼ比例する。
大森彦七
おおもりひこしち オホモリ― 【大森彦七】
足利尊氏の臣。伊予の人。名は盛長。1336年湊川(ミナトガワ)の戦いに細川定禅に従い楠木正成を破った。「太平記」に正成の亡霊に悩まされる話がある。のちに浄瑠璃・歌舞伎に脚色された。生没年未詳。
大森房吉
おおもりふさきち オホモリ― 【大森房吉】
(1868-1923) 地震学者。福井県生まれ。東大教授。初期微動と震源距離に関する大森公式の発見,地震帯の研究,各種地震計の考案など,日本の近代地震学の発展に寄与。
大森義太郎
おおもりよしたろう オホモリヨシタラウ 【大森義太郎】
(1898-1940) 経済学者。神奈川県生まれ。労農派の理論的指導者。東大助教授のとき三・一五事件の影響で辞職。人民戦線事件で検挙され,保釈後病死。著「史的唯物論」「唯物弁証法読本」
大森貝塚
おおもりかいづか オホモリカヒ― 【大森貝塚】
東京都,大森駅近くにある縄文後期・晩期の貝塚。1877年(明治10)アメリカ人モースが発掘を行い,日本における近代考古学発祥の地となった。品川区大井六丁目と大田区山王一丁目に記念碑がある。
大検
だいけん [0] 【大検】
「大学入学資格検定」の略。
大検見
だいけんみ [3] 【大検見】
⇒おおけみ(大検見)
大検見
おおけみ オホ― 【大検見】
江戸時代,小検見のあと,代官が自ら巡回して行なった検見。
→検見
→小検見
大椿
だいちん [0] 【大椿】
〔荘子(逍遥遊)〕
中国,古伝説上の大木の名。八千年を春とし,八千年を秋とし,三万二千年が人間の一年に当たるという。転じて,長寿を祝って用いる語。
大楢
おおなら オホ― [0] 【大楢】
ミズナラの別名。
大業
たいぎょう [0] 【大業】
(1)偉大な事業。重大な仕事。
(2)帝王の業。
(3)大学寮の試験に合格すること。また,合格した人。「―も遂げず,儒官にもならず/平治(上)」
大業
たいぎょう【大業】
⇒偉業.
大業
おおぎょう [0][1] オホギヤウ 【大仰・大形】 ・ オホゲフ 【大業】 (名・形動)[文]ナリ
(1)おおげさな・こと(さま)。「―なしぐさ」「小さな傷でも―に痛がる」「その位な―は云ひさうなものだ/歌舞伎・桜姫東文章」
(2)大がかりな・こと(さま)。「諸わけをよく知るほど万事―になりて/浮世草子・禁短気」
大業物
おおわざもの オホ― [0][4] 【大業物】
切れ味の特に優れた刀剣。
大極上上吉
だいごくじょうじょうきち [7] 【大極上上吉】
この上もなくよいこと。江戸時代,役者評判記で最高位を示すのに用いられた語。「道ある事を知りて学問をはじめて―の人となりたる者その数を知らず/黄表紙・即席耳学問」
大極殿
だいごくでん [4] 【大極殿】
大内裏朝堂院の正殿。本来天皇が政務を執る所であったが,のち賀正・即位などの国家の大礼時に臨御するだけとなった。平安京のものは1177年焼失したまま再興されなかったが,1895年(明治28)平安神宮造営に際し,その様式が取り入れられた。大安殿(オオヤスミドノ)。だいぎょくでん。
→大内裏
大極殿
だいぎょくでん [4] 【大極殿】
⇒だいごくでん(大極殿)
大楽
おおがく オホ― 【大楽】
大規模な演奏・舞楽。「わざとの―にはあらで/源氏(藤裏葉)」
大楽
だいらく 【大楽】
姓氏の一。
大楽源太郎
だいらくげんたろう 【大楽源太郎】
(1832-1871) 幕末・維新期の志士。周防の人。1869年(明治2)大村益次郎暗殺事件に連座して幽閉されるが脱走,久留米で暗殺された。
大概
たいがい【大概】
(1)[一般に]generally;→英和
in general;for the most part;[おもに]chiefly;mainly;→英和
[ほとんど]almost;→英和
nearly.→英和
(2)[多分]perhaps;→英和
probably.→英和
〜の most;→英和
nearly[almost]all.
大概
たいがい [0] 【大概】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)大略。概略。あらまし。「事の―が判明する」「文学―」
(2)ほとんど。大部分。大半。「デパートには―の物は置いてある」「―の人は理解している」
(3)一般的であること。ありふれていること。ふつう。「さのみとりはやしもせず―のあしらひに見える/洒落本・甲駅新話」
(4)ふつうでないこと。はなはだしいこと。「いやもう草臥(クタビレ)も―/浄瑠璃・夏祭」
■二■ (副)
(1)物事のだいたいのようすを表す語。たいてい。だいたい。「昼間は―出かけています」
(2)すっかり。いいかげん。「―いやになってしまった」
大概念
だいがいねん [3] 【大概念】
〔論〕 定言的三段論法において,大前提に含まれ,結論の述語となる概念。大名辞。大辞。
→三段論法
大槌
おおつち オホ― 【大土・大槌】
〔「おおづち」とも〕
陰陽道(オンヨウドウ)で,土木工事を忌む期間。
→土(ツチ)(7)
大槌
おおつち オホツチ 【大槌】
岩手県南東部,上閉伊(カミヘイ)郡の町。大槌湾港を中心とする漁業の町。南部鼻曲りサケ漁で有名。
大様
おおよう オホヤウ [0][1] 【大様】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)「鷹揚(オウヨウ)」に同じ。「―にかまえる」「葉子は…―に微笑んでゐた/或る女(武郎)」
(2)動きの遅いさま。ゆっくり。「道具―にまはる/歌舞伎・四谷怪談」
[派生] ――さ(名)
■二■ (副)
おおよそ。おおかた。「―,人を見るに,少し心ある際(キワ)は,皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる/徒然 59」
〔「大様(オオヨウ)」と「鷹揚(オウヨウ)」とは本来別語であるが,音や意味の類似から近世以降同様に用いられるようになった〕
大槻
おおつき オホツキ 【大槻】
姓氏の一。
大槻伝蔵
おおつきでんぞう オホツキデンザウ 【大槻伝蔵】
(1703-1748) 江戸中期の加賀藩士。名は朝元(トモモト)。藩主前田吉徳に重用されたが,その死後排斥されて流罪となり,自殺した。
→加賀騒動
大槻文彦
おおつきふみひこ オホツキ― 【大槻文彦】
(1847-1928) 国語学者。江戸生まれ。号,復軒。磐渓(バンケイ)の子。文部省の命をうけ国語辞書「言海」(のち増補し「大言海」)を著す。また,国文法書「広日本文典」「口語法別記」などを刊行。
大槻玄沢
おおつきげんたく オホツキ― 【大槻玄沢】
(1757-1827) 江戸中・後期の蘭医・蘭学者。陸奥一関の人。名は茂質(シゲカタ),号は磐水。江戸に出て杉田玄白・前野良沢に学び長崎にも遊学。仙台藩医となり江戸詰め。芝蘭(シラン)堂を開き蘭学教育にあたる。主著「蘭学階梯」「重訂解体新書」
大槻磐渓
おおつきばんけい オホツキ― 【大槻磐渓】
(1801-1878) 江戸後期・幕末の儒学者。江戸の人。玄沢の子。仙台藩儒。洋学も修め西洋砲術にも通じ,開国説を主張。著「近古史談」「寧静閣集」など。
大樋焼
おおひやき オホヒ― [0] 【大樋焼】
石川県金沢の楽焼。江戸時代初期大樋長左衛門の創始にかかる。茶道具を主に作り,赤黄色のいわゆる飴釉が特色。
大権
たいけん【大権】
supreme power;the sovereignty.→英和
大権
たいけん [0] 【大権】
旧憲法に定める天皇の権能の中で,帝国議会の参与を経ずに行使されるもの。広く,天皇の国土・国民に対する統治権をもさす。
大権事項
たいけんじこう [5] 【大権事項】
旧憲法で,天皇の大権により行使されると定められた事項。帝国議会の召集・開会・解散,緊急勅令発布,戒厳の宣告,軍の統帥,宣戦・講和,条約の締結,栄典の授与など。
大権命令
たいけんめいれい [5] 【大権命令】
旧憲法下で大権事項を定める勅令。官制・軍令・戒厳令・栄典令・恩赦令など。
大横目
おおよこめ オホ― 【大横目】
⇒大目付(オオメツケ)
大樹
たいじゅ [1] 【大樹】
(1)大きな木。大木。俗に,しっかりとしているものにたとえていう。「寄らば―のかげ」
(2)「大樹将軍」の略。
大樹将軍
たいじゅしょうぐん [4] 【大樹将軍】
〔「後漢書(馮異伝)」より。後漢の将軍馮異(ヒヨウイ)は,諸将が手柄話をしているとき,大樹の下に一人しりぞいて功を誇らなかったという故事から〕
将軍・征夷大将軍の異名。大樹。
大樹緊那羅
だいじゅきんなら 【大樹緊那羅】
〔仏〕 緊那羅の一人。香酔山に住むという。
大樺斑
おおかばまだら オホカバ― [5] 【大樺斑】
マダラチョウ科のチョウ。開張約10センチメートル。黄赤褐色の地に黒斑がある。越冬などのために群れをなして長距離の移動をする。南北アメリカや東南アジアなどに生息。
大橋
おおはし オホハシ 【大橋】
姓氏の一。
大橋乙羽
おおはしおとわ オホハシオトハ 【大橋乙羽】
(1869-1901) 小説家・紀行文家・出版業者。米沢市生まれ。旧姓,渡部。本名,又太郎。硯友社同人。出版社博文館を主宰。著「露小袖」,紀行文「千山万水」など。
大橋佐平
おおはしさへい オホハシ― 【大橋佐平】
(1835-1901) 出版業者。越後の人。1887年(明治20),子の新太郎とともに博文館を創設,雑誌「太陽」「少年世界」「文芸倶楽部」などを創刊し,広く人気を博す。また,印刷所,図書館などを創設。
大橋宗桂
おおはしそうけい オホハシ― 【大橋宗桂】
(1555-1634) 江戸初期の棋士・将棋一世名人。京都の人。家元大橋本家の祖。将棋の上手(ジヨウズ)として織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・徳川秀忠に仕え,1612年幕府の将棋所に任ぜられた。
大橋新太郎
おおはししんたろう オホハシシンタラウ 【大橋新太郎】
(1863-1944) 実業家。長岡市生まれ。父佐平とともに博文館を創設。衆議院・貴族院議員を歴任。
大橋流
おおはしりゅう オホハシリウ 【大橋流】
御家(オイエ)流の一流派。松花堂昭乗(シヨウカドウシヨウジヨウ)の書風に発し,大橋重政(1618-1672)が開いた。重政が江戸幕府の書吏であったことから,公文書にこの流派の書が多い。
大橋訥庵
おおはしとつあん オホハシ― 【大橋訥庵】
(1816-1862) 幕末の儒学者。江戸の人。名は正順,通称は順蔵。佐藤一斎に学び,宇都宮藩に仕える。攘夷論を説き,安藤信正暗殺を企てて捕らえられ,幽囚中に没。著「闢邪小言」「隣疝臆議」など。
大機
だいき [1] 【大機】
〔仏〕 大乗の教えをうけ,それを実践する能力・素質のある人。
⇔小機
大檀那
おおだんな オホ― [3] 【大檀那・大旦那】
(1)多くの布施(フセ)を寺に出す檀家。有力な檀家。だいだんな。
(2)主人親子のうち,親の方の主人を敬っていう語。《大旦那》
大檣
たいしょう [0] 【大檣】
メーン-マスト。
大欲
たいよく [0] 【大欲・大慾】
〔「だいよく」とも〕
(1)大きな望み。大きな欲望。
⇔小欲
(2)非常に欲の深いこと。
大欲
たいよく【大欲】
avarice;→英和
greed.→英和
大歌
おおうた オホ― [1] 【大歌】
(1)天皇即位の式典行事で奏される国風歌舞(クニブリノウタマイ)の一。舞は五節(ゴセチ)の舞という。
⇔小歌
(2)「大歌所」の略。また,その楽人。
大歌始め
おおうたはじめ オホ― 【大歌始め】
大歌所を開くこと。また,その日。陰暦一〇月二一日。
大歌所
おおうたどころ オホ― 【大歌所】
八世紀後半に設置された宮中の役所。宮廷の諸行事の奏楽のうち,大歌{(1)}その他の国風歌舞(クニブリノウタマイ)の演奏を担当する機関。外来楽舞担当の雅楽寮と対置された。
大歌所御歌
おおうたどころおんうた オホ― 【大歌所御歌】
大歌所が収集・管理し,教習した歌。古今和歌集巻二〇に部立ての名の一つとして立てられ,その一部が収められている。
大歌舞伎
おおかぶき オホ― [3] 【大歌舞伎】
(1)第一線級の俳優をそろえた一座の大劇場での歌舞伎興行。
(2)「大芝居{(2)}」に同じ。
大正
たいしょう タイシヤウ 【大正】
年号(1912.7.30-1926.12.25)。明治の後,昭和の前。大正天皇の代。
大正デモクラシー
たいしょうデモクラシー タイシヤウ― [8] 【大正―】
大正期に起きた自由主義・民主主義的な風潮,およびその運動。世界的なデモクラシーの発展とロシア革命を背景に,護憲運動や普通選挙運動をはじめとして,労働運動・社会主義運動などが高揚した。思想的には吉野作造の民本主義,美濃部達吉の天皇機関説などの民主主義・自由主義的傾向のほか社会主義的思想もまじえ,多岐にわたっている。
大正大学
たいしょうだいがく タイシヤウ― 【大正大学】
私立大学の一。1926年(大正15)に天台宗大学・豊山(ブザン)大学・宗教大学を統合して創立,49年(昭和24)新制大学に移行。本部は東京都豊島区。
大正天皇
たいしょうてんのう タイシヤウ―ワウ 【大正天皇】
(1879-1926) 第一二三代天皇(在位 1912-1926)。名は嘉仁(ヨシヒト)。明治天皇の第三皇子。1921年(大正10)以後,裕仁(ヒロヒト)親王を摂政として政務を執らせた。
大正政変
たいしょうせいへん タイシヤウ― 【大正政変】
1913年(大正2)第一次護憲運動により第三次桂内閣が打倒された政変。軍部の圧力により西園寺内閣が倒され,長州閥の桂太郎が組閣すると,政党・実業家有志・ジャーナリスト・市民らの憲政擁護運動が高まり,桂内閣は総辞職した。
→憲政擁護運動
大正新脩大蔵経
たいしょうしんしゅうだいぞうきょう タイシヤウシンシウダイザウキヤウ 【大正新脩大蔵経】
〔仏〕 大正13年(1924)から昭和九年にかけて刊行された日本最大の大蔵経。インド・中国選述の仏典を収めた正篇五五巻,日本選述の仏典を収めた続篇三〇巻,図像等を収めた別巻一五巻の計一〇〇巻。
大正月
おおしょうがつ オホシヤウグワツ [3] 【大正月】
元旦から七日までの正月。
⇔小正月
大正池
たいしょういけ タイシヤウ― 【大正池】
飛騨山脈の上高地にある湖。1915年(大正4)の焼岳の噴火で梓川(アズサガワ)がせき止められてできた。湖中には枯れ木が林立し,穂高岳を背景に美しい景観を呈するが,現在,土砂の流入で消滅の危機にある。
大正洞
たいしょうどう タイシヤウ― 【大正洞】
山口県美祢郡美東町にある鍾乳洞。天然記念物。秋吉台国定公園に属する。
大正海老
たいしょうえび タイシヤウ― [3] 【大正海老】
(1)海産の大形のエビ。体表は半透明の淡灰色で,青灰色の小斑点がある。体長は雄が約20センチメートル,雌が約27センチメートル。食用。大正時代に市場に出るようになったための名という。中国の黄海と渤海湾付近の特産。コウライエビ。
(2)市場で,背から腹にかけての帯状紋のないクルマエビ類の総称。
大正琴
たいしょうごと タイシヤウ― [5][3] 【大正琴】
大正初期,名古屋の森田伍郎発明の弦楽器。長さ60〜70センチメートル,幅約15センチメートルの中空の木の胴の上に金属弦二本を張り,上部に鍵盤を設けたもの。左手で鍵盤を操作し,右手に持った爪で弾く。
大正琴[図]
大歩
だいぶ 【大歩】
地積の単位。一段の三分の二。古くは二四〇歩をいい,大閤検地以後は二〇〇歩をいう。
→小歩
大歩危小歩危
おおぼけこぼけ オホボケ― 【大歩危小歩危・大崩壊小崩壊】
徳島県西部,吉野(ヨシノ)川が四国山地を横断する峡谷部。深淵(シンエン)と絶壁・奇岩の景勝地。
大歳
たいさい [0] 【太歳・大歳】
(1)木星の異名。おおどし。
(2)陰陽道(オンヨウドウ)の八将神の一。木星の精。その年の干支(エト)と同じ方位にあり,その方角を吉方とする。歳の君。
大歳
おおとし オホ― [0] 【大年・大歳】
〔「おおどし」とも〕
(1)おおみそか。おおつごもり。[季]冬。《ふさはしき―といふ言葉あり/虚子》
(2)「たいさい(大歳){(1)}」に同じ。
大死一番
だいしいちばん [1][2] 【大死一番】
〔「一切の思慮分別をなげうって修行に徹すること」の仏語から〕
死ぬ覚悟で何かをしてみること。たいしいちばん。
大殯
おおあらき オホ― 【大荒城・大殯】
「あらき(荒城)」を敬っていう語。「―の時にはあらねど雲隠ります/万葉 441」
大殿
おとど [0][2] 【大殿・大臣】
(1)貴人の邸宅。御殿。「―の造りざましつらひざま/源氏(若紫)」
(2)大臣・公家に対する敬称。「さすがに―のおぼす心あるべしとつつみ給ひて/落窪 1」
(3)女主人に対する敬称。「北の方の―をば目ざましと心おき給へり/源氏(玉鬘)」
(4)女房に対する敬称。「かうぶりにて命婦の―とて/枕草子 9」
大殿
おおとの オホ― [0][3] 【大殿】
(1)貴人の御殿。
(ア)立派な宮殿。「仕へ奉らむといつはりて―を作り/古事記(中訓)」
(イ)宮殿の正殿。「―の対になむ迎へてむ/浜松中納言 3」
(ウ)貴人の邸宅・居室。「おぼし乱るる事どもありて―には絶え間おきつつ/源氏(夕顔)」
(2)人に対する敬称。
(ア)大臣に対する敬称。「かかる御ともに歩かむ人は,―(=藤原道長)にも申さむ/和泉式部日記」
(イ)年配の男性,年上の男性に対する敬称。当主に対してその父をいう場合と,跡継ぎに対して当主をいう場合がある。
⇔若殿
「―は…きられさせ給ひ候ひき/保元(下・古活字本)」
大殿
おおいどの オホイ― 【大殿】
〔「大き殿」の転〕
(1)大臣の敬称。「―より…と,とぶらひ聞えさせ給へり/源氏(乙女)」
(2)大臣の邸宅。「―に二三日など,絶え絶えにまかで給へど/源氏(桐壺)」
大殿油
おおとなぶら オホトナブラ 【大殿油】
「おおとのあぶら」の転。「―まゐりて,夜ふくるまでよませ給ひける/枕草子 23」
大殿油
おおとのあぶら オホ― 【大殿油】
宮中や貴族の邸宅でともす灯火。おおとなぶら。殿油。「―仄かに物よりとほりて見ゆるを/源氏(澪標)」
大殿祭
おおとのほがい オホ―ホガヒ 【大殿祭】
宮殿の平安を祈願する儀式。神今食(ジンゴンジキ)・新嘗祭(シンジヨウサイ)・大嘗祭の前後の定例の行事。また,臨時に宮殿の新築・移居・斎宮・斎院の卜定のあとに行う。
大殿籠り
おおとのごもり オホ― 【大殿籠り】
「寝ること」をいう尊敬語。おやすみになること。「なぞの―ぞ。物いひ知らずなありそ/落窪 1」
大殿籠る
おおとのごも・る オホトノ― 【大殿籠る】 (動ラ四)
貴人が寝ることを敬っていう語。おやすみになる。「まだ―・りたりとあこぎが申しつる/落窪 1」
大殿腹
おおいどのばら オホイ― 【大殿腹】
大臣の娘を母として生まれたこと。また,その子。「―の若君/源氏(澪標)」
大毅
だいき [1] 【大毅】
律令制で,軍団の長官。
→軍毅(グンキ)
大母
たいぼ [1] 【大母・太母】
祖母。
大母音推移
だいぼいんすいい [6] 【大母音推移】
〔Great Vowel Shift〕
英語において1350年頃から1600年頃にかけて起きた長母音の変化。最も舌の位置の高い/i:/ /u:/は/ei/ /ou/と二重母音化した。他はそれぞれ舌の位置が一段階高い位置に変化し,/e:/→/i:/, /ɛ:/→/e:/, /o:/→/u:/, /ɔ:/→/o:/, /a:/→/ɛ:/に変化した。
大毒
だいどく [1] 【大毒】
〔「たいどく」とも〕
非常に有害な毒。また,きわめて体によくないこと。「冷い風に当つて居ては何にせよ―/いさなとり(露伴)」
大比叡
おおひえ オホ― 【大比叡】
〔「おおびえ」とも〕
比叡山の美称。また,その二峰のうち大きい方の呼び名。
大比礼歌
おおひれうた オホヒレ― 【大比礼歌】
東遊(アズマアソ)びの終わりに歌う歌謡。大比礼。大比礼返し。
大毛蓼
おおけたで オホ― [3] 【大毛蓼・葒草】
タデ科の一年草。アジア大陸原産。茎は高さ約1.5メートル。葉は大形の尖卵形。花穂は,秋,枝頂に出て下垂し,淡紅色の小花を密につける。葉がヘビの毒を消すといわれ,ハブテコブラの異名がある。オオタデ。イヌタデ。
大毛蓼[図]
大気
たいき【大気】
the air;→英和
the atmosphere.→英和
‖大気汚染 air pollution.大気圏 the atmosphere.大気圏内核実験 an atmospheric nuclear test.
大気
たいき [1] 【大気】
■一■ (名)
地球をとりまく気体の層。窒素・酸素を主成分とし,アルゴン・二酸化炭素・水素・オゾンなどを少量含む。太陽からの有害な紫外線をさえぎる一方,地球から宇宙への熱の放散を防ぎ,また,対流圏においてはさまざまな気象現象をもたらす。
■二■ (形動)[文]ナリ
心の大きいさま。細かいことにくよくよしないさま。大度(タイド)。「―な人で…札を撒いて歩いたといふ話を聞いてゐる/黴(秋声)」「さても―な大じん/浮世草子・一代男 3」
大気候
だいきこう [3] 【大気候】
大陸や地球全体など,広い地域の気候。
→小気候
大気光
たいきこう [3] 【大気光】
地球の高層大気の原子・分子が太陽紫外線をエネルギー源として発光する現象。主として高緯度地方でみられる。一日中存在し,観測される時刻によって夜間大気光・昼間大気光・薄明大気光に分ける。
大気圏
たいきけん [3] 【大気圏】
地球をとりまく大気の存在する範囲。(下から順に)対流圏・成層圏・中間圏・熱圏の総称。気圏。
大気圧
たいきあつ [3] 【大気圧】
大気の圧力。気圧。
大気境界層
たいききょうかいそう [6] 【大気境界層】
大気の最下層で,地表面の影響を直接受けている層。摩擦層。混合層。
大気大循環
たいきだいじゅんかん [6] 【大気大循環】
全地球的規模での大気の運動。大気環流。
大気差
たいきさ [3] 【大気差】
天体から地球に届いた光が,大気による屈折のため,地上から見て実際よりも少し高く見える現象。最大で角度の三四分以上に達する。気差。濛気(モウキ)差。
大気汚染
たいきおせん [4] 【大気汚染】
人間の生産活動・消費活動によって大気が汚染され,生態系や人間の生活に悪影響が生じること。特に,石炭・石油などの燃焼によって生じる煤塵・煤煙,二酸化炭素・二酸化硫黄,各種の窒素酸化物,鉛などの各種の金属や,光化学スモッグの原因となるオキシダント,核実験などによって生じる核反応生成物などが大気汚染物質として挙げられ,地球規模での影響が心配されている。
大気汚染防止法
たいきおせんぼうしほう 【大気汚染防止法】
工場などから発生する煤煙や自動車排出ガスの許容濃度を規制し,国民の健康保護と生活環境の保全を図り,また被害が生じた場合の事業者の損害賠償責任を定めた法律。1968年(昭和43)制定。
大気浄化法
たいきじょうかほう 【大気浄化法】
〔The Clean Air Act〕
大気汚染防止を目的とするアメリカ合衆国の法律。1956年制定。90年の改正により,自動車の排出ガスに対する規制の強化,酸性雨対策として発電所の二酸化硫黄排出量などに対する規制,オゾン層保護対策としてフロンなどの90年代中の全廃などを規定する。大気清浄法。
大気組成
たいきそせい [4] 【大気組成】
大気を構成している気体や浮遊粒子の成分または成分比。水蒸気を除くと,酸素と窒素で約99パーセントを占める。
大気都比売神
おおげつひめのかみ オホゲツヒメ― 【大気都比売神・大宜都比売神】
古事記神話で,食物をつかさどる女神。伊弉諾尊(イザナキノミコト)の子。素戔嗚尊(スサノオノミコト)が高天原から追放される際,鼻・口・尻から食物を出して八百万神(ヤオヨロズノカミ)に奉ったが素戔嗚尊に殺され,その死体から五穀が生じたという。
大気電気
たいきでんき [4] 【大気電気】
(1)大気中で起こる電気現象の総称。雷・極光・セント-エルモの火など。気象電気。空中電気。
(2)〔「大気電気学」の略〕
大気中のイオン・エーロゾル,大気の電気伝導度,大気電場,大気中を流れる電流,空電などについて研究する学問。気象電気学。
大水
おおみず【大水】
a flood.→英和
⇒洪水(こうずい).
大水
おおみず オホミヅ [3][1] 【大水】
大雨などのために,川や湖などの水があふれ出ること。住宅や田畑に害を与えたりする。洪水。「―が出る」「―になる」
大水
たいすい [0] 【大水】
(1)大きな川や湖。
(2)おおみず。洪水。
大水凪鳥
おおみずなぎどり オホミヅナギドリ [6] 【大水凪鳥】
ミズナギドリ目ミズナギドリ科の海鳥。翼は細長く,翼長33センチメートル内外。背面は褐色で,腹面は白い。倒木などに登って飛び降り,滑空して海上に出る。日本・朝鮮沿岸の島で集団繁殖する。
大水凪鳥[図]
大水青
おおみずあお オホミヅアヲ [3] 【大水青】
ヤママユガ科のガ。開張約10センチメートル。後ろばねの後端は長い尾状突起となる。はねは青白色で,前ばねの前縁は赤色。幼虫はウメ・サクラ・カエデなどの葉を食害する。日本各地とアジア東部に分布。
大永
たいえい 【大永】
年号(1521.8.23-1528.8.20)。永正の後,享禄の前。後柏原・後奈良天皇の代。
大汗
おおあせ アホ― [3] 【大汗】
たくさん汗をかくこと。多量の汗。汗だく。「―をかいて説明する」
大汗
たいかん [0] 【大汗】
蒙古民族の皇帝に用いる称号。チンギス-ハンがこの位についたのが最初。
大汝小汝
おおなんじこなんじ オホナンヂコナンヂ 【大汝小汝】
⇒磐司盤三郎(バンジバンザブロウ)
大江
おおえ オホエ 【大江】
姓氏の一。江家(ゴウケ)と称する。祖先は土師(ハジ)氏。790年,大枝朝臣と改姓,さらに音人(オトンド)の時に大江と改めた。文章道(モンジヨウドウ)の家として菅家(菅原氏)と並び称され,匡房(マサフサ)・広元らを出した。
大江
たいこう [0] 【大江】
大きな川。特に,中国の揚子江。
大江丸
おおえまる オホエ― 【大江丸】
⇒大伴(オオトモノ)大江丸
大江匡房
おおえのまさふさ オホエ― 【大江匡房】
(1041-1111) 平安後期の学者・歌人。江帥(ゴウノソツ)・江都督(トトク)などと称される。匡衡(マサヒラ)の曾孫。大宰権帥。後三条・白河・堀河三帝の侍読。故実に通じ,文才にすぐれた。著「江家次第」「江帥集」「本朝神仙伝」「江談抄」
大江匡衡
おおえのまさひら オホエ― 【大江匡衡】
(952-1012) 平安中期の学者・歌人。維時の孫。妻は赤染衛門。文章(モンジヨウ)博士・東宮学士。一条天皇の侍読。著「江吏部(ゴウリホウ)集」,家集「大江匡衡朝臣集」
大江千里
おおえのちさと オホエ― 【大江千里】
平安前期の儒学者・歌人。中古三十六歌仙の一人。音人(オトンド)の子。宇多天皇の勅命により「白氏文集」などからの詩句を題として「句題和歌(大江千里集)」を詠進。生没年未詳。
大江卓
おおえたく オホエ― 【大江卓】
(1847-1921) 政治家・事業家。土佐の人。神奈川県権令の時,ペルーの奴隷船マリア-ルーズ号から清国人を解放。西南戦争に呼応して蜂起をはかり入獄。のち実業界に転じ,被差別部落の融和事業に携わった。
大江山
おおえやま オホエ― 【大江山】
(1)京都府北部,丹後と丹波の境にある山。海抜833メートル。山中に洞穴があり,酒呑(シユテン)童子が住んだと伝える。
(2)京都市西部,老ノ坂峠付近の山。山城と丹波の国境。大枝山。((歌枕))「―かたぶく月の影さえてとばだの面に落つるかりがね/新古今(秋下)」
(3)能の一。五番目物。源頼光らが山伏姿で大江山に入り,酒に酔いつぶれた酒呑童子を討つ。
大江広元
おおえのひろもと オホエ― 【大江広元】
(1148-1225) 鎌倉初期の幕府重臣。初め朝廷に仕えたが,源頼朝に招かれ公文所,のち政所(マンドコロ)の別当となる。守護地頭の設置を献策するなど幕府体制の基礎固めに尽力。頼朝の死後は北条氏とともに政務をとり,執権政治の確立に寄与。
大江戸
おおえど オホ― [0] 【大江戸】
江戸の美称。「―八百八町」
大江朝綱
おおえのあさつな オホエ― 【大江朝綱】
(886-957) 平安中期の学者。音人(オトンド)の孫。後江相公と称される。参議。村上天皇の勅を受けて「新国史」「坤元録」を編纂(ヘンサン)。著「後江相公集」
大江維時
おおえのこれとき オホエ― 【大江維時】
(888-963) 平安中期の学者。文章(モンジヨウ)博士。大学頭。村上天皇の勅命により,漢詩集「日観集」を撰進。
大江音人
おおえのおとんど オホエ― 【大江音人】
(811-877) 平安前期の学者。江相公と称される。参議。大江家家学の祖。「貞観格式」「文徳実録」の編纂に参与。撰著「弘帝範」「群籍要覧」,家集「江音人集」はいずれも伝存しない。
大沢
おおさわ オホサハ 【大沢】
姓氏の一。
大沢の池
おおさわのいけ オホサハ― 【大沢の池】
京都市右京区嵯峨大沢の大覚寺旧境内にある池。旧嵯峨院の苑池。平安時代の池泉舟遊式庭園。((歌枕))
大沢久守
おおさわひさもり オホサハ― 【大沢久守】
(1430-1498) 山科家の雑掌(ザツシヨウ)。立花(タテハナ)の上手で,「山科家礼記」の執筆者の一人。
大沢崩れ
おおさわくずれ オホサハクヅレ 【大沢崩れ】
富士山の西斜面にある長大な谷。長さ10キロメートル,幅300〜500メートル。現在も岩石の崩壊が進み,谷の幅は広がりつつある。
大沢豊子
おおさわとよこ オホサハ― 【大沢豊子】
(1873-1937) 記者。群馬県生まれ。最初の女性記者として時事新報社で活躍。後,東京放送局(現 NHK )で女性初のプロデューサーを務めた。
大沢野
おおさわの オホサハノ 【大沢野】
富山県中部,上新川郡の町。飛騨街道の旧宿場町。春日温泉などがある。
大河
たいが【大河】
a big[large]river.大河小説 a roman-fleuve;a saga.→英和
大河
たいが [1] 【大河】
大きな川。
大河ドラマ
たいがドラマ [4] 【大河―】
長期間放送されるスケールの大きなテレビドラマ。
大河内
おおこうち オホカフチ 【大河内】
姓氏の一。
大河内一男
おおこうちかずお オホカフチカズヲ 【大河内一男】
(1905-1984) 経済学者。東京生まれ。東大総長。アダム=スミスを土台にした社会政策論を展開し,戦後の日本型労使関係の確立に経済学的な基礎を提供。著「独逸社会政策思想史」「社会政策の基本問題」など。
大河内伝次郎
おおこうちでんじろう オホカフチデンジラウ 【大河内伝次郎】
(1898-1962) 映画俳優。福岡県生まれ。本名,大辺男(オオベマスオ)。舞台から時代劇入りし,「忠次旅日記」「新版大岡政談」「血煙高田馬場」「丹下左膳」など,男性的力動感で一世を風靡(フウビ)。
大河内正敏
おおこうちまさとし オホカフチ― 【大河内正敏】
(1878-1952) 工学者・実業家。東京生まれ。東大教授。理化学研究所所長。科学主義工業・代用品工業を提唱し,企業界に進出。理研コンツェルンの形成・発展に尽力。
大河原
おおがわら オホガハラ 【大河原】
宮城県南部,柴田郡の町。近世,奥州街道の宿場として栄えた。
大河小説
たいがしょうせつ [4] 【大河小説】
一群の人々の生涯や家族の歴史などを,社会的・時代的背景とともに広い視野から描く大長編小説。二〇世紀初期のフランスに始まる。ロマン=ロランの「ジャン=クリストフ」,マルタン=デュ=ガールの「チボー家の人々」,ジュール=ロマンの「善意の人々」など。
大河津分水路
おおこうづぶんすいろ オホカウヅ― 【大河津分水路】
新潟県中部,信濃川下流部の分水町から日本海側の寺泊までの分水路。長さ約10キロメートル。越後平野を水害から救うため1927年(昭和2)完成。新信濃川・信濃川分水路ともいう。
大治
だいじ ダイヂ 【大治】
年号(1126.1.22-1131.1.29)。天治の後,天承の前。崇徳(ストク)天皇の代。
大治
おおはる オホハル 【大治】
愛知県北西部,海部(アマ)郡の町。馬島流眼科の発生地で,明眼(ミヨウゲン)院がある。扇骨を特産。
大沼
おおぬま オホヌマ 【大沼】
姓氏の一。
大沼
おおぬま オホ― 【大沼】
北海道南西部,渡島(オシマ)半島の駒ヶ岳南部にある堰止め湖。湖中に大小百数十の島が点在。面積5.3平方キロメートル。
大沼国定公園
おおぬまこくていこうえん オホ―コウヱン 【大沼国定公園】
渡島半島の駒ヶ岳を中心に,大沼・小沼・蓴菜(ジユンサイ)沼からなる公園。
大沼枕山
おおぬまちんざん オホヌマ― 【大沼枕山】
(1818-1891) 幕末・明治期の漢詩人。江戸の人。名は厚,字(アザナ)は子寿。若くして詩才をあらわし,詩塾下谷吟社を開く。時勢から離れ,詩文の世界に生きた。著「枕山詩鈔」「江戸名勝詩」ほか。
大沽
タークー 【大沽】
中国,天津市の渤海に面する港湾地区。対岸の塘沽(タンクー)とともに漁業の基地。
大泉
おおいずみ オホイヅミ 【大泉】
群馬県南東部,邑楽(オウラ)郡の町。利根川北岸に位置する。電機・自動車工場が立地。
大泊
おおどまり オホドマリ 【大泊】
コルサコフの日本統治時代の名称。
大法
だいほう [0] 【大法】
(1)〔仏〕 すぐれた教え。仏の教え。
(2)密教の修法のうち,最も重んじられる大規模なもの。
→たいほう(大法)
大法
たいほう [0] 【大法】
大きなさだめ。重要な法規。「天下の―」
→だいほう(大法)
大法会
だいほうえ [3] 【大法会】
〔仏〕 大規模の法会。大会。
大法廷
だいほうてい [3] 【大法廷】
最高裁判所の裁判官全員によって構成される合議体。法令などの憲法違反,判例の抵触などの重要事項が問題となる場合に審理・裁判に当たる。
→小法廷
大波
おおなみ【大波】
a big wave;a billow.→英和
大波
おおなみ オホ― [0] 【大波】
大きな波。
大波武
おおはむ オホ― [0] 【大波武】
アビ目アビ科の海鳥。全長65センチメートル内外。体に比べ翼が短く,足に水かきがあり,潜水が巧み。夏羽は背が黒白のまだら,冬羽は背面が黒,腹面が白。ユーラシア・北米の極地で繁殖し,日本には冬鳥として九州以北に渡来する。
大洋
たいよう【大洋】
the ocean.→英和
大洋航路(船) an ocean line (liner).
大洋
たいよう [0][1] 【大洋】
面積が広く,独立の海流系を有する大きな海。太平洋・インド洋・大西洋・北氷洋・南氷洋を五大洋という。おおうみ。大海。
大洋区
たいようく [3] 【大洋区】
動物地理区の一。ニュージーランド・西南太平洋諸島・南極大陸を含む地域。キウイ・ムカシトカゲが現存し,アザラシ・ペンギンに固有種が多い。ウォーレスによる区分ではオーストラリア区の中に含めている。
大洋島
たいようとう [0] 【大洋島】
⇒洋島(ヨウトウ)
大洋州
たいようしゅう【大洋州】
Oceania.→英和
大洋州
たいようしゅう [3] 【大洋州】
⇒オセアニア
大洋底拡大説
たいようていかくだいせつ [9] 【大洋底拡大説】
⇒海洋底拡大説(カイヨウテイカクダイセツ)
大洗
おおあらい オホアラヒ 【大洗】
茨城県東部,鹿島灘に臨む町。古くからの漁港。海水浴場がある。民謡「磯節」で名高い。
大洞貝塚
おおぼらかいづか オホボラカヒヅカ 【大洞貝塚】
岩手県大船渡市にある縄文晩期の貝塚。
大津
おおづ オホヅ 【大津】
熊本県北部,菊池郡の町。阿蘇外輪山の西麓で,近世には豊後街道の宿場町。
大津
おおつ オホツ 【大津】
(1)滋賀県南西部,琵琶湖南西岸にある市。県庁所在地。古くから水陸交通の要地,近世,東海道・中山道・北陸道を集める宿場町,園城寺(オンジヨウジ)の門前町として発展。大津京跡・膳所(ゼゼ)城跡・義仲寺などがある。
(2)土壁の上塗りに用いる土の一種。大津で産した白土(白大津・江州白)を主に用いたことからいう。ほかに京都や淡路島産の浅黄大津などがある。
→大津壁
大津事件
おおつじけん オホツ― 【大津事件】
1891年(明治24)来日中のロシア皇太子(のちの皇帝ニコライ二世)を,大津市で警備中の巡査津田三蔵が負傷させた事件。湖南(コナン)事件。
→児島惟謙(コジマイケン)
大津京
おおつのみやこ オホツ― 【大津京】
大津市にあった天智天皇の帝都。667年飛鳥京より遷都。壬申の乱(672年)によって荒廃した。近江大津京(オウミノオオツノミヤコ)。大津宮。しがのみやこ。
大津京
おおつきょう オホツキヤウ 【大津京】
⇒おおつのみやこ(大津京)
大津壁
おおつかべ オホツ― [3] 【大津壁】
和風建築で,のりを使わずに水で,石灰または貝灰と色土を混ぜたものを上塗りしたもの。色土の種類により白大津・黄大津・浅黄大津などがある。
→大津(2)
大津皇子
おおつのおうじ オホツ―ワウジ 【大津皇子】
(663-686) 天武天皇の第三皇子。漢詩人・歌人。壬申(ジンシン)の乱で父を助け,乱後国政に参画。文武ともに優れたが,天皇の死後,草壁皇子と対立し,謀反のかどで処刑された。詩は「懐風藻」に,歌は万葉集に収められる。大伯皇女(オオクノヒメミコ)は姉。おおつのみこ。
大津絵
おおつえ オホツヱ [3][0] 【大津絵】
(1)元禄(1688-1704)頃,大津の追分(オイワケ)辺りで売り出されて流行した,仏像・民間信仰・伝説などを描いた絵。簡素な筆づかいで素朴な味わいがある。追分絵。
(2)「大津絵節(ブシ)」の略。
(3)歌舞伎舞踊。襖(フスマ)・掛軸から大津絵の人物が抜け出して踊るという趣向。現在も「藤娘」「座頭」「鎗奴」などが残る。
大津絵節
おおつえぶし オホツヱ― 【大津絵節】
滋賀県の民謡。江戸末期,大津絵の画題をよみ込んで唄われたのが始まり。のち各地でその地の名物・名所をよみ込んで替え唄が作られ,全国で流行。大津絵。
大津脚絆
おおつきゃはん オホツ― [4] 【大津脚絆】
江戸時代,上方で多く用いられた脚絆。木綿で作り,上下にひもを付ける。大津で作られた。
→江戸脚絆
大津袋
おおつぶくろ オホツ― [4] 【大津袋】
茶の湯で,棗(ナツメ)を入れる袋。紫縮緬(チリメン)または茶縮緬のものが多い。こめぶくろ。
〔千利休の妻宗恩が,大津の米袋の美しさに感じて考案したという〕
大津馬
おおつうま オホツ― 【大津馬】
中世・近世,大津の宿駅で,荷物運搬用に使われていた馬。
大洲
おおず オホズ 【大洲】
愛媛県西部,肱川(ヒジガワ)中流の市。近世,加藤氏の城下町。伊予糸・大洲半紙を特産。
大流行
だいりゅうこう [3] 【大流行】 (名)スル
大変に流行すること。大はやり。
大流行り
おおはやり オホ― [3] 【大流行り】
大変にはやること。大流行。
大浦
おおうら オホウラ 【大浦】
姓氏の一。
大浦兼武
おおうらかねたけ オホウラ― 【大浦兼武】
(1850-1918) 官僚・政治家。薩摩の人。警視総監・逓相・農商務相・内相を歴任,1915年(大正4)の総選挙で激しい選挙干渉を行なった。
大浦天主堂
おおうらてんしゅどう オホウラテンシユダウ 【大浦天主堂】
長崎市にあるカトリック教会堂。日本最古の洋風建築。1864年フランス人宣教師プティジャンらが建設,二十六聖殉教者堂と命名。初め木造で,75年(明治8)煉瓦(レンガ)造りに改築。国宝。
大海
たいかい [0] 【大海】
〔古くは「だいかい」とも〕
(1)大きな海。海。「―に乗り出す」「井の中の蛙(カワズ)―を知らず」
(2)茶入れの形の一。口が広く平丸形のもの。
大海(2)[図]
大海
たいかい【大海】
the ocean;→英和
the sea.→英和
大海
おおうみ オホ― [3] 【大海】
(1)大きな海。たいかい。
(2)模様の名。「海部(カイブ)」に同じという。「裳は,―/枕草子(三〇〇・能因本)」
大海人皇子
おおあまのおうじ オホアマ―ワウジ 【大海人皇子】
天武天皇の名。
大海原
おおうなばら【大海原】
a vast expanse of ocean.
大海原
おおうなばら オホ― [4][3] 【大海原】
広々とした海。大海。
大海烏
おおうみがらす オホ― [5] 【大海烏】
チドリ目ウミスズメ科の大形の海鳥。頭と背は黒色,眼先・胸・腹は白色。北大西洋沿岸に生息していたが,乱獲により一九世紀中頃に絶滅。
大涌谷
おおわくだに オホワク― 【大涌谷】
箱根山の中央火口丘,神山北部中腹にある硫気噴孔群のある谷。神山の爆裂によってできた。強羅(ゴウラ)・仙石原温泉の泉源。おおわきだに。
大淀
おおよど オホヨド 【大淀】
姓氏の一。
大淀
おおよど オホヨド 【大淀】
(1)奈良県中部,吉野郡の町。大峰山系への登山基地。吉野川沿いの伊勢街道に集落が延びる。
(2)三重県多気郡明和(メイワ)町大淀(オイズ)の古名。伊勢湾に臨み,その海浜を大淀の浦という。伊勢神宮の斎宮の禊(ミソギ)の場所として有名。((歌枕))「―のみそぎいく世になりぬらむ神さびにたる浦の姫松/拾遺(神楽)」
大淀三千風
おおよどみちかぜ オホヨド― 【大淀三千風】
(1639-1707) 江戸前期の俳人。本名三井友翰。伊勢の人。談林派。大磯に鴫立庵(シギタツアン)を再興した。著「日本行脚文集」「謡曲鴫立沢(シギタツサワ)」など。
大淀川
おおよどがわ オホヨドガハ 【大淀川】
宮崎県南部の都城盆地や宮崎平野を流れ,宮崎市市街を横切り日向灘に注ぐ川。下流域に大規模な沖積平野が広がる。長さ103キロメートル。
大深度地下
だいしんどちか [6] 【大深度地下】
地下50〜60メートル以下の地下空間のこと。土地所有権から切り離し,補償なしで公共事業に利用可能にする案が検討されている。
大清一統志
だいしんいっとうし 【大清一統志】
清代の全境域と朝貢諸国の地理を詳述した勅撰の書。三五六巻本(徐乾学らの撰,1743年完成),四二四巻本(和珅(ワシン)らの撰,1784年完成),五六〇巻本(穆彰阿(ムチヤンア)らの撰,1842年完成)の三種がある。
大清一統輿図
だいしんいっとうよず 【大清一統輿図】
清の版図を中心に,ほぼアジア全域を表した地図帳。清の胡林翼の撰。1863年刊。皇朝中外一統輿図。
大清会典
だいしんかいてん 【大清会典】
〔「だいしんえてん」とも〕
中国,清代の基本法の総合法典。各官庁ごとに関連する法律をまとめて編集。康煕(コウキ)(一六二巻)・雍正(ヨウセイ)(二五〇巻)・乾隆(一〇〇巻)・嘉慶(八〇巻)・光緒(一〇〇巻)の五種の会典が作られた。
大清水トンネル
だいしみずトンネル ダイシミヅ― 【大清水―】
上越新幹線の上毛高原駅と越後湯沢駅間にある複線型鉄道トンネル。長さ22221メートル。1982年(昭和57)開通。
大渡河
だいとが 【大渡河】
中国,四川省の西部を南東に流れる川。岷江(ミンコウ)最大の支流。1935年長征の紅軍が強行渡河したことで知られる。長さ909キロメートル。タートゥーホー。
大湊
おおみなと オホミナト 【大湊】
(1)青森県むつ市西部の地区。旧日本海軍の軍港。
(2)三重県伊勢市の港町。古くから伊勢神宮の外港として栄え,また,造船業も盛んであった。
大湊線
おおみなとせん オホミナト― 【大湊線】
JR 東日本の鉄道線。青森県野辺地・大湊間,58.4キロメートル。下北半島の陸奥(ムツ)湾岸を走る。
大湖
たいこ [1] 【大湖】
大きな湖。
大湯温泉
おおゆおんせん オホユヲンセン 【大湯温泉】
(1)秋田県北東部,鹿角(カヅノ)市にある温泉。十和田湖観光の一基点。近くに縄文後期の遺跡とされる大湯環状列石がある。
(2)新潟県中東部,北魚沼郡湯之谷村大湯にある単純泉。只見川上流の奥只見湖や尾瀬探勝の基地。
大満小満
おおまんこまん オホマン― 【大満小満】
⇒磐司磐三郎(バンジバンザブロウ)
大滑
おおなめ オホ― [0] 【大滑】
鞍具(クラグ)の一。鞍骨が馬の背になめらかに当たるように鞍の下に敷く「滑(ナメ)」の大形のもの。唐鞍・移し鞍に用いる。
大漁
たいぎょ [1] 【大漁】
⇒たいりょう(大漁)
大漁
たいりょう [0] 【大漁】
漁猟で獲物がたくさんとれること。豊漁。
⇔不漁
大漁唄い込み
たいりょううたいこみ 【大漁唄い込み】
宮城県の民謡。1925年(大正14)頃,後藤桃水が組唄としてまとめた大漁祝い唄。祝詞(ノリト)風の「どや節」,「斎太郎節」,酒盛り唄「遠島甚句(トオシマジンク)」の三曲から成る。
大漁旗
たいりょうばた [3][0] 【大漁旗】
大漁を祝い知らせる旗。たいりょうき。
大漁節
たいりょうぶし [0] 【大漁節】
民謡。漁村で,大漁を祝ったり祈願したりするときにうたう唄。千葉県の「銚子大漁節」「大漁唄い込み」など。大漁歌。
大漁貧乏
たいりょうびんぼう [5] 【大漁貧乏】
大漁のために漁獲物の価格が大幅に下がり,かえって漁師の収入が減ること。
大漁踊り
たいりょうおどり [5] 【大漁踊り】
大漁を祝ったり祈願したり,あるいは魚を供養するなどのために,漁村の男女が集まって行う踊り。
大漁[猟]
たいりょう【大漁[猟]】
<have[make]> a big[large,good]catch <of> .
大漸
たいぜん [0] 【大漸】
〔書経(顧命)〕
病気がだんだん重くなること。主に帝王の病気についていう。
大潟
おおがた オホガタ 【大潟】
秋田県西部の村。日本のモデル農村を建設する目的で,八郎潟干拓により,1964年(昭和39)に誕生した。大規模機械化農業を営む。
大潮
おおしお【大潮】
the spring tide.
大潮
おおしお オホシホ [1][0] 【大潮】
約半月ごとに生ずる,干満の差が最大となる潮汐の状態。また,その時期。新月および満月の一日ないし二日後に起こる。
⇔小潮(コシオ)
大潮
だいちょう ダイテウ 【大潮】
(1676-1768) 江戸中期の禅僧・漢詩人。肥前の人。名は元皓,字(アザナ)は月枝,大潮は号。江戸で荻生徂徠らと交流し,詩文をもってきこえた。著「魯寮詩偈」「西溟余稿」など。
大濠公園
おおほりこうえん 【大濠公園】
福岡市中央区,福岡城の外堀を利用した公園。東の城跡は舞鶴公園で,平和台総合運動場・野球場がある。
大瀬
おおせ オホ― [1] 【大瀬】
サメ目の海魚。全長1メートルに達する。体は平たく,頭に肉質の突起がある。濃淡の褐色による複雑な紋様が迷彩色となる。卵胎生。本州中部以南に分布。
大火
たいか【大火】
a big[great]fire.
大火
たいか [1][0] 【大火】
(1)大きな火災。大火事。「―に見舞われる」
(2)蠍(サソリ)座のアルファ星アンタレスの漢名。
大灯国師
だいとうこくし 【大灯国師】
宗峰妙超の諡号(シゴウ)。
大灯語録
だいとうごろく 【大灯語録】
大灯国師宗峰妙超の語録。三巻。1426年刊。
大災
たいさい [0] 【大災】
大きな災害。
大炊
おおい オホヒ 【大炊】
〔「おほいひ(大飯)」の転〕
天皇の食事。また,それを調理すること。[色葉字類抄]
大炊の帝
おおいのみかど オホヒ― 【大炊の帝】
淳仁(ジユンニン)天皇の通称。
大炊寮
おおいづかさ オホヒ― 【大炊寮】
⇒おおいりょう(大炊寮)
大炊寮
おおいりょう オホヒレウ 【大炊寮】
律令制で,宮内省に属する官司の一。諸国の米・雑穀を収納し,諸司への分配のことなどをつかさどった。平安時代以降,中原氏の世襲。おおいづかさ。おおいのつかさ。
大炊殿
おおいどの オホヒ― 【大炊殿】
貴族などの邸宅で食物を調理する建物。「後のかたなる―と覚しき屋に移し奉りて/源氏(明石)」
大炊頭
おおいのかみ オホヒ― 【大炊頭】
大炊寮(オオイリヨウ)の長官。従五位下相当。
大為爾
たいに タヰニ [1] 【大為爾】
〔「大為爾」は四七字の初めの三文字の万葉仮名より〕
四七字の仮名を繰り返さずに,全部使って作られた,「たゐ(田居)にい(出)で,な(菜)つ(摘)むわれ(我)をぞ,きみ(君)め(召)すと,あさ(求食)りお(追)ひゆ(行)く,やましろ(山城)の,うちゑ(打酔)へるこ(子)ら,も(藻)はほ(干)せよ,えふね(舟)か(繋)けぬ」という五七調の歌詞。「あめつちの詞」に次ぐもので,平安中期頃の「いろは歌」に先行して作られたと考えられる。源為憲の「口遊(クチズサミ)」(970年成立)に見える。
大焦熱地獄
だいしょうねつじごく ダイセウネツヂゴク [7] 【大焦熱地獄】
〔仏〕 八大地獄の第七。罪人は炎熱で焼かれるという。極熱地獄。
大熊
おおくま オホクマ 【大熊】
姓氏の一。
大熊喜邦
おおくまよしくに オホクマ― 【大熊喜邦】
(1877-1952) 建築学者。東京生まれ。東大卒。国会議事堂・文部省庁舎などを設計。日本の住宅建築を研究。
大熊座
おおぐまざ オホグマ― [0] 【大熊座】
〔(ラテン) Ursa Major〕
北天の星座。五月初旬の宵,日本の天頂付近に見える。主な部分は北斗七星。ベータ星とアルファ星とを結んだ方向へ約五倍延ばした所に北極星がある。ギリシャ神話では,ゼウスの妻ヘラの嫉妬(シツト)によって熊にされた美女カリストをゼウスが空に据えたという。
大熊座
おおくまざ【大熊座】
《天》the Great Bear.
大熱
だいねつ [0] 【大熱】
(1)非常に高い体温。高熱。
(2)非常に暑いこと。炎熱。猛暑。
大熾盛光法
だいしじょうこうほう ダイシジヤウクワウホフ [6] 【大熾盛光法】
〔仏〕 密教で,熾盛光如来を本尊として行う修法。主として天皇・上皇のため,除災・招福を祈って行われる。熾盛光法。
大父
おおてて オホ― 【大父】
父母の父。おおじ。祖父。「―がおはしたりけるを知らで/栄花(衣の珠)」
大父
たいふ [1] 【大父】
祖父。おおじ。
大牟田
おおむた オホムタ 【大牟田】
福岡県南西部,有明海に面する市。三池炭鉱の開発により重化学工業が発達。
大牟田線
おおむたせん オホムタ― 【大牟田線】
西日本鉄道の鉄道線。福岡県西鉄福岡・西鉄久留米・大牟田間,74.9キロメートル。筑紫平野を南北に縦断し,県南部と福岡市とを結ぶ。
大牢
たいろう [0][1] 【大牢・太牢】
(1)昔,中国で天子が社稷(シヤシヨク)をまつる際に供物とした牛・羊・豚のいけにえ。
(2)すばらしい御馳走。最高の料理。「―の具へを為し,山海の珍を尽し/太平記 28」
(3)江戸時代,小伝馬町の牢で戸籍を持つ庶民の犯罪者を入れた牢。
大牧温泉
おおまきおんせん オホマキヲンセン 【大牧温泉】
富山県南西部,庄川中流の渓谷にある食塩泉。一帯は庄川峡となる。
大物
おおもの オホ― [0] 【大物】
(1)同類の中で,形が大きくて価値のあるもの。
⇔小物
「―を釣り上げる」
(2)その社会で大きな勢力や影響力をもっている人。
⇔小物
「政界の―」
大物
おおもの【大物】
an important person; <話> a big shot (人物);big game (獲物).
大物主神
おおものぬしのかみ オホモノヌシ― 【大物主神】
記紀神話の神。奈良県大神(オオミワ)神社の祭神。大国主神の和魂(ニギタマ)ともされるが,元来は別神。古事記では,神武妃,伊須気余理比売(イスケヨリヒメ)の父とされる。
大物忌み
おおものいみ オホ― 【大物忌み】
伊勢神宮で,朝夕の大御食(オオミケ)に奉仕した神官。
→物忌み
大物忌神社
おおものいみじんじゃ オホモノイミ― 【大物忌神社】
山形県遊佐(ユザ)町の鳥海山にある旧国幣中社。祭神は大物忌神とされる。山頂に本殿,吹浦と蕨岡に口ノ宮がある。出羽国一の宮。
大物浦
だいもつのうら 【大物浦】
摂津国,淀川旧河口にあった船着き場。今の兵庫県尼ヶ崎市大物町。
大物食い
おおものぐい オホ―グヒ [0][4] 【大物食い】
相撲その他の勝負事で,実力のずっと上の人にしばしば勝つ人。「―の力士」
大犬の陰嚢
おおいぬのふぐり オホ― [6] 【大犬の陰嚢】
ゴマノハグサ科の越年草。ヨーロッパ原産。明治初年に渡来した最も普通の雑草。イヌノフグリより大形。茎は30センチメートル内外で地をはう。早春,空色の小花をつける。イヌフグリ。
大犬の陰嚢[図]
大犬座
おおいぬざ オホイヌ― [0] 【大犬座】
〔(ラテン) Canis Major〕
二月下旬の宵に南中する星座。オリオン座の東隣にあり,全天第一の輝星シリウスを含む。
大犯
たいぼん [0] 【大犯】
〔「だいぼん」とも〕
大きな罪。大犯罪。「此の重衡卿は―の悪人たるうへ/平家 11」
大犯三箇条
たいぼんさんかじょう 【大犯三箇条】
鎌倉時代,守護の権限のうち最も重要な三つの事項。大番催促,謀反人の検断,殺害人の検断のこと。
大猟
たいりょう [0] 【大猟】
狩猟で獲物がたくさんとれること。
⇔不猟
大猩猩
おおしょうじょう オホシヤウジヤウ [3] 【大猩猩】
ゴリラの別名。
大猿子
おおましこ オホ― [3] 【大猿子】
スズメ目アトリ科の小鳥。全長15センチメートル内外。雄は胸から腹にかけ鮮紅色,額とのどは銀色。雌は銀色がない。シベリア東部で繁殖し,北海道・本州の山地に冬鳥として渡来。
大獄
たいごく [0] 【大獄】
大きな犯罪事件で多くの者が捕らえられること。「安政の―」
大王
だいおう【大王】
<Frederick> the Great.
大王
だいおう [3] 【大王】
(1)王を敬っていう語。
(2)親王・諸王を敬っていう語。
(3)大和朝廷の首長のこと。「おおきみ」を表す用字に基づく語。
(4)「閻魔大王」の略。
大王崎
だいおうざき ダイワウ― 【大王崎】
三重県東部,志摩半島南東端の岬。伊勢志摩国立公園の一中心。南端に白亜の大王埼灯台,背後の波切は密集する漁家・防風石垣がある。
大王松
だいおうしょう [3] 【大王松】
マツ科の常緑高木。北アメリカ南部原産。庭園などに植える。樹形は長楕円形。葉は太い枝に密生し,長さ20〜40センチメートルの針形で三本ずつ束生し,長く垂れ下がる。ダイオウマツ。
大王椰子
だいおうやし [5] 【大王椰子】
ヤシ科ダイオウヤシ属の常緑高木の総称。中央アメリカ原産。幹は直立して基部は太く,高さ40メートルに達する。葉は羽状複葉で大きい。熱帯で並木などにする。
大王烏賊
だいおういか [3] 【大王烏賊】
イカの一種。巨大な種で,胴長1.8メートル,触腕を含めた全長は6メートルを超えることがある。日本近海の深海にすむ。北大西洋にすむ同属のイカには全長15メートルを超えるものもある。
大理
だいり [1] 【大理】
(1)大きな道理。
(2)古代中国の官名。追捕・糾弾・裁判・訴訟などをつかさどった。
(3)検非違使別当の唐名。
大理
だいり 【大理】
(1)中国,雲南省北西部にある都市。チベットやミャンマーに通じる内陸交通の要地。唐代の南詔(ナンシヨウ)国,宋代の大理国などの都として繁栄。大理石の産地。ターリー。
(2)タイ族の段思平が南詔国に代わって雲南に建てた国(937-1254)。フビライ-ハンに滅ぼされた。
大理石
なめいし [2] 【大理石】
〔なめらかな石の意〕
大理石(ダイリセキ)。
大理石
だいりせき [3] 【大理石】
方解石を主成分とする結晶質岩石。石灰岩が変成作用を受けたもので,白地に美しい斑紋がある。また,美麗な石灰岩の建築用石材をもいう。建築材・彫刻材などに用いられる。マーブル。
大理石
だいりせき【大理石】
marble.→英和
大瑠璃
おおるり オホ― [0] 【大瑠璃】
スズメ目ヒタキ科の小鳥。全長約16センチメートル。雄は頭と背面が瑠璃(ルリ)色で美しい。雌は背面が淡褐色。美声でゆっくりとさえずる。日本には夏鳥として渡来し,山地の渓流沿いや谷にすむ。中国東北部・ウスリー地方などに分布。ルリ。
大瑠璃草
おおるりそう オホルリサウ [0] 【大瑠璃草】
ムラサキ科の二年草。西日本の山野に自生し,高さ約80センチメートル。全株に粗毛がある。葉は互生し,広披針形。夏,茎頂が分枝して先が曲がった花穂となり,藍(アイ)色の小花を多数つける。
大瓶
たいへい [0] 【大瓶】
大きな瓶(カメ)。おおがめ。
大瓶束
たいへいづか [3] 【大瓶束】
建築で,形が瓶子(ヘイシ)に似た装飾的な束。普通,虹梁(コウリヨウ)の上に用いられ,下部に結綿(ユイワタ)という彫刻がある。
大瓶束[図]
大甘
おおあま オホ― [0] 【大甘】 (形動)
(1)厳しさがなく,ひどく優しいさま。「娘に―な父親」
(2)物事に対する態度が楽観的すぎるさま。「そんな考えは―だ」
大用
たいよう [0] 【大用】
(1)大きな作用。
(2)大きな効用。「秘するによりて―あるが故なり/風姿花伝」
大用
だいよう [0] 【大用】
大便(ダイベン)。
→たいよう(大用)
大田
おおた オホタ 【大田】
姓氏の一。
大田
おおだ オホダ 【大田】
島根県中部,日本海に臨む市。もと市場町として発達。米作・酪農・漁業が盛ん。石州瓦(カワラ)を特産。
大田
おおた オホタ 【大田】
東京都南端,二三区の一。南は多摩川をへて神奈川県に接する。台地は住宅地,低地は京浜工業地帯の一部。旧大森区と蒲田区が合併。
大田南畝
おおたなんぽ オホタ― 【大田南畝】
(1749-1823) 江戸中・後期の狂歌師・戯作者(ゲサクシヤ)。江戸の人。本名,覃(タン)。別号,蜀山人(シヨクサンジン)・四方赤良(ヨモノアカラ)・寝惚(ネボケ)先生など。幕府の下級武士。唐衣橘州(カラゴロモキツシユウ)・朱楽菅江(アケラカンコウ)とともに狂歌三大家といわれ,天明調の基礎を作った。学問にも通じた江戸の代表的文人。著「鯛の味噌津」「虚言八百万八伝」「一話一言」,編「万載狂歌集」「徳和歌後万載集」など。
大田原
おおたわら オホタハラ 【大田原】
栃木県北東部の市。近世は城下町・市場町,また奥州街道の宿場町として発展。漬物・羊かんを産出し,トウガラシ栽培で知られる。
大田垣
おおたがき オホタガキ 【大田垣】
姓氏の一。
大田垣蓮月
おおたがきれんげつ オホタガキ― 【大田垣蓮月】
(1791-1875) 江戸後期・幕末の女流歌人。京都の人。本名,誠(ノブ)。蓮月は法号。家族と死別後出家,流麗な自詠を書きつけた陶器を売り,高潔な生涯を送る。蓮月尼。著「海人の刈藻」「蓮月歌集」
大田文
おおたぶみ オホ― 【大田文】
鎌倉時代,一国ごとに国内の田畑の面積・領有関係などを調査・記録した土地台帳。図田帳。田数帳。
大田植
おおたうえ オホタウヱ [3] 【大田植(え)】
(1)その家でいちばん大きな田を植えること。
(2)旧家など有力な家の田を村中総出で植える行事。花田植え。囃子田(ハヤシダ)。
大田植え
おおたうえ オホタウヱ [3] 【大田植(え)】
(1)その家でいちばん大きな田を植えること。
(2)旧家など有力な家の田を村中総出で植える行事。花田植え。囃子田(ハヤシダ)。
大田黒
おおたぐろ オホタグロ 【大田黒】
姓氏の一。
大田黒伴雄
おおたぐろともお オホタグロトモヲ 【大田黒伴雄】
(1835-1876) 熊本神風連の首領。熊本の人。国学者林桜園に学ぶ。1876年(明治9)廃刀令を機に国粋保持を唱えて挙兵,熊本鎮台を襲って敗死。
→神風連(シンプウレン)
大男
おおおとこ【大男】
a big[tall]man.
大男
おおおとこ オホヲトコ [3] 【大男】
体がとびぬけて大きい男。巨漢。
⇔小男
「六尺ゆたかな―」
大町
おおまち オホマチ 【大町】
長野県北西部,松本盆地北部の市。近世,糸魚川(イトイガワ)街道に沿う市場町。飛騨山脈・黒四ダムなどの山岳観光の基地。山岳博物館がある。
大町
おおまち オホマチ 【大町】
姓氏の一。
大町桂月
おおまちけいげつ オホマチ― 【大町桂月】
(1869-1925) 詩人・評論家。高知市生まれ。本名,芳衛。東大卒。「帝国文学」や「太陽」などを舞台に活躍。詞華集「花紅葉」,評論集「文学小観」,紀行文「奥羽一周記」など。
大略
たいりゃく [0] 【大略】
(1)おおよそ。あらまし。だいたい。副詞的にも用いる。「計画の―を話す」「疾走する事―半里程/日光山の奥(花袋)」
(2)大部分。大多数。あらかた。「九国のともがら―具すべき由申けるを/保元(上)」
(3)遠大なはかりごと。また,すぐれた知略。
大略
たいりゃく【大略(を述べる)】
(give) an outline[a summary] <of> .→英和
〜次のごとし It may be summarized as follows.
大番
おおばん オホ― [0] 【大番】
(1)「大番役」の略。
(2)「大番組」の略。
大番役
おおばんやく オホ― [0][3] 【大番役】
平安・鎌倉時代,京都の内裏・諸門などの警固役。京都大番役のほか,幕府所在の鎌倉の警固にあたるものを鎌倉大番役といった。大番。
大番組
おおばんぐみ オホ― [0] 【大番組】
江戸幕府の職名。旗本により編制され,戦時は本陣を固める精兵となり,平時は交代で江戸城および大坂城・京都二条城の警固をする役。大番。
大番衆
おおばんしゅう オホ― [3] 【大番衆】
(1)大番役の人。平安・鎌倉時代,警固のために,京都に駐在した諸国の武士。
(2)江戸幕府の大番組の番士。
大番頭
おおばんとう オホ― [3] 【大番頭】
商店の,番頭の中の筆頭者。
大番頭
おおばんがしら オホ― [5] 【大番頭】
(1)鎌倉幕府の職名。大番衆の長。
(2)江戸幕府の職名。大番組の長。
大疑
たいぎ [1] 【大疑】
大きな疑問。根本にかかわる疑問。
大疵
たいし [1] 【大疵】
大きなきず・欠点。
大病
たいびょう【大病】
a serious illness.〜である be seriously ill.‖大病人 a patient in a serious condition;a serious case.
大病
たいびょう [0][1] 【大病】 (名)スル
重い病気。重病。「―を患う」
大痴
たいち [1] 【大痴】
ひどく愚かなこと。おおばか。大愚。自分のことをへりくだっていうことが多い。
大癋
おおべし オホ― [0] 【大癋】
能楽の囃子事(ハヤシゴト)の一。天狗またはそれと同格の超人などの登場時に大鼓・小鼓・太鼓・笛で豪壮・荘重に奏する。歌舞伎の下座音楽で,だんまりにも用いる。
大癋見
おおべしみ オホ― [3] 【大癋見】
癋見の一。主に天狗の面として「鞍馬(クラマ)天狗」「大会(ダイエ)」「車僧(クルマゾウ)」「善界(ゼガイ)」などの後ジテなどに用いる。
→癋見
大発
だいはつ [0] 【大発】
旧軍隊で,大型の発動機がついた舟艇。
大発会
だいはっかい [3] 【大発会】
取引所で,新年最初の立ち会い。初立ち会い。
⇔大納会
大発作
だいほっさ [3] 【大発作】
癲癇(テンカン)の代表的症状の一。突然意識を失って倒れ全身の筋肉が強直する強直痙攣(ケイレン)の後,筋肉の収縮・弛緩を反復する間代痙攣に移行する。強直間代発作。
→小発作
大白
たいはく [0] 【大白】
大きな杯。大盃。大杯。
大白牛車
だいびゃくごしゃ [5] 【大白牛車】
法華経の譬喩品に説く三車の一。菩薩乗にたとえられる。
大白衣
だいびゃくえ [3] 【大白衣】
(1)「大白衣法」の略。
(2)「白衣観音(ビヤクエカンノン)」に同じ。
大白衣法
だいびゃくえほう [5] 【大白衣法】
台密で,白衣観音を本尊として行う修法。大白衣。
大白鳥
おおはくちょう オホハクテウ [3] 【大白鳥】
カモ目カモ科の鳥。翼を広げると2メートルを超す。体は純白で脚は黒。くちばしは黒く,付け根が黄色。ユーラシア北部に広く分布。日本には冬鳥として渡来。越冬地として新潟の瓢湖が著名。
大百
だいびゃく [0] 【大百】
「大百日(オオビヤクニチ)」に同じ。
大百姓
おおびゃくしょう オホビヤクシヤウ [3] 【大百姓】
田畑をたくさんもっている豊かな農家。豪農。
大百日
おおびゃくにち オホ― [3] 【大百日】
歌舞伎の鬘(カツラ)の一。百日鬘(ヒヤクニチカズラ)の月代(サカヤキ)が,さらに長くのびたもの。盗賊・妖術使いなどが用いる。だいびゃく。
大的
おおまと オホ― [0] 【大的】
歩射(カチユミ)に用いられる直径五尺二寸の的。また,これを射る競技。
⇔小的
大的御覧
おおまとごらん オホ― 【大的御覧】
江戸幕府の行事の一。各番方から選ばれた射手が将軍の前で大的を射たもの。大的上覧(ジヨウラン)。
大皺
おおさび オホ― 【大皺】
烏帽子(エボシ)の皺(シボ)の大きく不ぞろいのもの。
→さび
大盃
たいはい [0] 【大杯・大盃】
大きなさかずき。大白。
大盗
だいとう [0] 【大盗】
〔「たいとう」とも〕
おおぬすびと。
大盛
おおもり オホ― [0] 【大盛(り)】
食べ物などを器に普通よりも多めに盛ること。また,そのもの。「カレーの―」
大盛り
おおもり オホ― [0] 【大盛(り)】
食べ物などを器に普通よりも多めに盛ること。また,そのもの。「カレーの―」
大盛り
おおもり【大盛り】
⇒山盛(やまも)り.
大盞
たいさん [0] 【大盞】
大きなさかずき。大杯。
大盤
だいばん [0] 【大盤】
〔「たいばん」とも〕
食物・水などを入れる大きな器。
大盤振る舞い
おおばんぶるまい オホバンブルマヒ [5] 【大盤振(る)舞い】 (名)スル
「おうばんぶるまい(椀飯振舞)」に同じ。「お祝いに仲間を集めて―する」
大盤振舞い
おおばんぶるまい オホバンブルマヒ [5] 【大盤振(る)舞い】 (名)スル
「おうばんぶるまい(椀飯振舞)」に同じ。「お祝いに仲間を集めて―する」
大盤石
だいばんじゃく [3] 【大盤石・大磐石】
(1)たいそう大きな岩。
(2)しっかりとしていて,少しぐらいのことではびくともしないこと。堅固な状態。「―の構え」「―の様な心を,少しは動して呉れまいか/魔風恋風(天外)」
大目
だいめ [0] 【台目・大目】
(1)茶室の畳の一。一畳の約四分の三で,台子(ダイス)の寸法分の畳目を切り捨てた大きさといわれる。
(2)三分の二。半分以上。[日葡]
大目
おおめ オホ― [0] 【大目】
(1)大きな目。
(2)二百匁を一斤(キン)とする称。
大目に見る
おおめ【大目に見る】
overlook <a person's fault> ;→英和
tolerate.→英和
大目付
おおめつけ オホ― [3] 【大目付】
江戸幕府の職名。1632年設置。当初は総目付といわれた。老中の下にあって,大名・旗本・諸役人の政務・行状の監察を主な任務とした。大名目付。大横目。
大目玉
おおめだま オホ― [3] 【大目玉】
(1)ぎょろりとした大きな目玉。
(2)目上の人がひどくしかること。また,しかられること。お目玉。「―を食らう」
大直備神
おおなおびのかみ オホナホビ― 【大直毘神・大直備神】
けがれや災いを除く神。記紀神話で,伊弉諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国のけがれを祓うために行なった禊(ミソギ)の際に化成した。直毘神。
大直日
おおなおび オホナホビ 【大直日・大直毘】
凶事・災禍などを吉事に転ずること。また,祭事の斎(イミ)の期間が過ぎて平常に復すること。「咎過(トガアヤマチ)あらむをば神直び,―に見直し聞直しまして/祝詞(御門祭)」
大直毘
おおなおび オホナホビ 【大直日・大直毘】
凶事・災禍などを吉事に転ずること。また,祭事の斎(イミ)の期間が過ぎて平常に復すること。「咎過(トガアヤマチ)あらむをば神直び,―に見直し聞直しまして/祝詞(御門祭)」
大直毘神
おおなおびのかみ オホナホビ― 【大直毘神・大直備神】
けがれや災いを除く神。記紀神話で,伊弉諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国のけがれを祓うために行なった禊(ミソギ)の際に化成した。直毘神。
大相国
たいしょうこく [3] 【大相国】
太政大臣の唐名。
大相撲
おおずもう オホズマフ [3] 【大相撲】
(1)日本相撲協会の主催する相撲の興行。
(2)四つに組み,互いに力を尽くしてなかなか勝負のつかない相撲の取組。「水入りの―」
(3)盛大な相撲興行。「奉納―」
大眉
おおまゆ オホ― 【大眉】
まゆずみで,太く描いた眉。「齢二八ばかりなる小児の,―に鉄漿(カネ)黒なり/太平記 2」
大看板
おおかんばん オホ― [3] 【大看板】
(1)大形の看板。
(2)〔寄席で立て看板や招き行灯に,特に大きく名を書いたところから〕
芸界で重きをなす一流の芸人。寄席芸人から始まったが,映画・演劇などでもいう。大幹部(オオカンブ)。
大真面目
おおまじめ オホ― [3] 【大真面目】 (形動)[文]ナリ
(こっけいとも思えるほど)非常にまじめであるさま。「―に答える」
大矢
おおや オホヤ 【大矢】
姓氏の一。
大矢
おおや オホ― 【大矢・大箭】
普通の矢よりも長く大きい矢。また,それを使いこなす人。「君は実盛を―とおぼしめし候か/平家 5」
大矢数
おおやかず オホ― [3] 【大矢数】
(1)江戸時代,京都の三十三間堂などで行われた通し矢の競技。夕刻から翌日の日暮れまでの一昼夜の間に,堂の長さ六六間(約120メートル)を射通した矢数の多さを競いあった。
→小矢数(コヤカズ)
(2)「矢数俳諧」に同じ。大句数。
(3)
⇒西鶴(サイカク)大矢数
大矢透
おおやとおる オホヤトホル 【大矢透】
(1850-1928) 国語学者。越後の生まれ。新潟師範卒。号は蔦廼舎(ツタノヤ)。文部省の国語調査委員会の委員として,仮名字体・仮名遣いの変遷の研究を行う。著「仮名遣及仮名字体沿革史料」「仮名源流考及証本写真」「音図及手習詞歌考」「韻鏡考」など。
大矢野
おおやの オホヤノ 【大矢野】
熊本県西部,天草郡の町。天草五橋の表玄関で,一九の島から成る。
大知
たいち [1] 【大知】
〔「だいち」とも〕
すぐれた知恵。また,それを備えた人。
大矩
おおがね オホ― [0] 【大矩】
土木・建築工事で,直角を求めるために使う大きな三角定規。
大石
おおいし オホ― [0] 【大石】
(1)大きな石。岩。
(2)囲碁で,大きな一団をなしている石群。
大石
たいせき [0] 【大石】
(1)大きな石。おおいし。
(2)囲碁で,長く連なった一連の石で,まだ生死が決まっていないもの。
大石
おおいし オホイシ 【大石】
姓氏の一。
大石主税
おおいしちから オホイシ― 【大石主税】
(1688-1703) 赤穂浪士の一人。名は良金。大石良雄の長男。討ち入りの際,後門の隊長となった。
大石久敬
おおいしひさたか オホイシ― 【大石久敬】
(1721-1794) 江戸中期の農政家。久留米藩の出身。通称,猪十郎,号は巌華。高崎藩士。著「地方(ジカタ)凡例録」
大石内蔵助
おおいしくらのすけ オホイシ― 【大石内蔵助】
⇒大石良雄(ヨシオ)
大石千引
おおいしちびき オホイシ― 【大石千引】
(1770-1834) 江戸後期の国学者・歌人。号は,野々舎。江戸の人。加藤千蔭門下。著「日中行事略解」「栄花物語抄」「大鏡短観抄」など。
大石寺
たいせきじ 【大石寺】
静岡県富士宮市にある日蓮正宗の総本山。山号,多宝富士大日蓮華山。1290年日興の開創という。
大石忌
おおいしき オホイシ― [4] 【大石忌】
三月二〇日,京都祇園(ギオン)の一力(イチリキ)亭で行う大石良雄の法要。[季]春。
大石正巳
おおいしまさみ オホイシ― 【大石正巳】
(1855-1935) 政治家。土佐の人。自由民権運動に活躍,憲政党結成に参画し第一次大隈内閣の農商務相となる。
大石良雄
おおいしよしお オホイシヨシヲ 【大石良雄】
(1659-1703) 江戸前・中期,赤穂藩浅野家の家老。通称,内蔵助。赤穂浪士の首領。1702年12月14日浪士四六人を率いて吉良邸に討ち入り,主君浅野長矩(ナガノリ)の仇を討った。浄瑠璃などでは大星由良之助の名で登場。
大石誠之助
おおいしせいのすけ オホイシ― 【大石誠之助】
(1867-1911) 社会主義者・医師。和歌山県生まれ。社会主義運動を支援,大逆事件に連座して死刑に処せられた。
大砌
おおみぎり オホ― 【大砌】
軒下の敷石。「―の石を伝ひて雪に跡をつけず/徒然 66」
→砌(ミギリ)
大砲
たいほう [0] 【大砲】
(1)大きな弾丸を発射する火器の総称。砲。火砲。おおづつ。
(2)(野球・バレーボールなどで)強力な打者・打撃力のたとえ。
(3)真実らしいうそ。
大砲
たいほう【大砲】
<fire> a gun;→英和
a cannon;→英和
artillery (総称).→英和
大破
たいは [1] 【大破】 (名)スル
修理できないほど大きく破損すること。「衝突して―する」
→中破
→小破
大破する
たいは【大破する】
be seriously[badly]damaged.
大磐石
だいばんじゃく [3] 【大盤石・大磐石】
(1)たいそう大きな岩。
(2)しっかりとしていて,少しぐらいのことではびくともしないこと。堅固な状態。「―の構え」「―の様な心を,少しは動して呉れまいか/魔風恋風(天外)」
大磨り上げ
おおすりあげ オホ― [3] 【大摺り上げ・大磨り上げ】
刀剣で,銘が残らないほどに茎(ナカゴ)を切り落とした摺り上げ。
大磯
おおいそ オホイソ 【大磯】
神奈川県中南部,相模湾に臨む町。東海道五十三次の一。宿場町・漁業の町として発展。海水浴場・別荘地として知られる。
大礼
たいれい [0] 【大礼】
(1)朝廷の重大な儀式。即位・立后など。
(2)冠婚葬祭などの大切な儀式。
大礼
たいれい【大礼】
a state ceremony;a coronation (即位式).→英和
大礼服 a full[court]dress.
大礼服
たいれいふく [3] 【大礼服】
旧制で,宮中の重大な儀式の時に,着用する儀礼用の制服。官位・爵位によって区別があった。第二次大戦後廃止。
大社
たいしゃ 【大社】
島根県北部,簸川(ヒカワ)郡の町。島根半島西端にある出雲大社の門前町。稲佐浜や日御碕(ヒノミサキ)がある。
大社
たいしゃ [1] 【大社】
(1)名高い神社。
(2)古来,神社を大・小,または大・中・小に分けたうちの最高位。伊勢大神宮・八幡宮など。
(3)旧社格の一。官国幣社を大・中・小に分けたうちの最高位。官幣大社・国幣大社をいう。
(4)「出雲大社」の略。
大社
おおやしろ オホ― [3] 【大社】
出雲(イズモ)大社のこと。
大社教
たいしゃきょう 【大社教】
⇒出雲大社教(イズモタイシヤキヨウ)
大社造り
おおやしろづくり オホ― [6] 【大社造り】
⇒たいしゃづくり(大社造)
大社造り
たいしゃづくり [4] 【大社造り】
神社本殿様式の一。正面二間,側面二間,高床,切妻造り,妻入り。中央に柱があるため入り口は正面に向かって一方に片寄る。屋根は檜皮葺(ヒワダブ)き,棟には千木・堅魚木(カツオギ)をのせる。出雲大社本殿が代表例。おおやしろづくり。
大社造り[図]
大祀
たいし [1] 【大祀】
律令制で,一か月間の潔斎を経て行う最も重要な祭り。践祚大嘗祭(センソダイジヨウサイ)が大祀とされた。
→中祀
→小祀
大祓
おおはらい オホハラヒ [3] 【大祓】
⇒おおはらえ(大祓)
大祓
おおはらい【大祓】
a purification ceremony.
大祓
おおはらえ オホハラヘ [3] 【大祓】
人々の罪やけがれを祓い清める神事。中古以降,六月と一二月の晦日(ミソカ)を恒例とし,臨時に大嘗祭の前後,疫病・災害などの際にも行なった。現在でも宮中や神社の年中行事の一つとなっている。おおはらい。
大祓の詞
おおはらえのことば オホハラヘ― 【大祓の詞】
大祓の神事の際に読み上げる祝詞(ノリト)。中古には中臣(ナカトミ)氏が宣読した。「延喜式」に収められている。
大祖母
おおおば オホ― 【大祖母】
祖父母の母。曾祖母。ひいばば。
⇔大祖父(オオオオジ)
[和名抄]
大祖父
おおおおじ オホオホヂ 【大祖父】
祖父母の父。曾祖父(ソウソフ)。ひいじじ。ひじじ。
⇔大祖母(オオオバ)
[和名抄]
大祚栄
だいそえい 【大祚栄】
(?-719) 渤海(ボツカイ)の建国者。王号は高王。旧高句麗人・靺鞨(マツカツ)族を糾合して698年震国を建てたが,のち唐に入朝し渤海郡王に封ぜられた。
大神
おおかみ オホ― [0][1] 【大神】
〔「おおがみ」とも〕
神の敬称。「そらみつ大和の国は…―のいはへる国ぞ/万葉 4264」
大神
だいじん [0] 【大神】
尊い神。おおみかみ。
大神
おおみわ オホミワ 【大神】
「大神神社(オオミワジンジヤ)」のこと。「―の男餓鬼(オガキ)賜(タバ)りてその子産まはむ/万葉 3840」
大神宮
だいじんぐう [5][3] 【大神宮・太神宮】
天照大神をまつる神宮,すなわち皇大神宮。また,皇大神宮と豊受大神宮とをまとめた,伊勢神宮の称。
大神神社
おおみわじんじゃ オホミワ― 【大神神社】
奈良県桜井市三輪にある神社。大和国一の宮。祭神は,日本書紀によれば,大物主神(オオモノヌシノカミ)。日本最古の起源をもつ神社の一。山容が秀麗な三輪山に対する信仰から生まれたもので,拝殿と山との間に三輪鳥居を設け,神殿をもたない。三輪明神。三輪神社。
大祥
だいしょう [0] 【大祥】
「大祥忌」の略。
大祥忌
だいしょうき [3] 【大祥忌】
〔「たいしょうき」とも〕
三周忌。大祥。
大祭
たいさい [0] 【大祭】
(1)大規模なまつり。おおまつり。
(2)もと神道祭祀令により定められた,伊勢神宮はじめその他の神社における重要なまつり。
(3)皇室祭祀の一。天皇がみずから執行するまつり。元始祭・紀元節祭・皇霊祭・神殿祭・神武天皇祭・神嘗祭・新嘗祭など。
大祭
たいさい【大祭】
a grand festival.
大祭日
たいさいじつ [3] 【大祭日】
大祭の行われる日。
大禁
たいきん [0] 【大禁】
きびしい禁制。「―を犯す」
大禄
たいろく [0] 【大禄】
多額の俸禄。高禄。
⇔小禄
大禍
たいか [1] 【大禍】
(1)大きなわざわい。「―にあう」
(2)「大禍日」の略。
大禍日
たいかにち [3] 【大禍日】
陰陽道(オンヨウドウ)で大悪日として,建築・旅行・葬送などを忌む日。
大禍時
おおまがとき オホマガ― [4] 【大禍時】
〔大きな災いの起こりやすいときの意〕
夕方の薄暗い頃。
〔「ま」を「魔」と解して,「大魔時」「逢う魔が時」あるいは王莽(オウモウ)の故事に付会して「王莽時」とも書く〕
大禍津日神
おおまがつひのかみ オホマガツヒ― 【大禍津日神】
古事記神話の神。伊弉諾尊(イザナギノミコト)が黄泉(ヨミ)の国から帰還して禊(ミソギ)を行なった時に,黄泉の国のけがれから化成した。
大福
だいぶく [0] 【大服・大福】
⇒おおぶく(大服)
大福
だいふく [4] 【大福】
(1)「大福餅」の略。
(2)福の多いこと。大きな福運。
大福
おおぶく オホ― [0] 【大服・大福】
(1)茶の,一服の量が多いこと。[日葡]
(2)「大服茶」の略。[季]新年。「先づ―の口あけに変つた咄(ハナシ)がごんする/浄瑠璃・寿の門松」
(3)山帰来(サンキライ)の別名。
大福帳
だいふくちょう [0] 【大福帳】
〔福分を祝う意〕
商家で,売買の金額を書き入れる元帳。
大福茶
おおぶくちゃ オホ― [4][3] 【大服茶・大福茶】
元日に若水でたてた煎茶。小梅・昆布・黒豆・山椒(サンシヨウ)などを入れて飲む。一年中の悪気を払うという。福茶。[季]新年。
大福茶
だいぶくちゃ [4][3] 【大服茶・大福茶】
⇒おおぶくちゃ(大服茶)
大福長者
だいふくちょうじゃ 【大福長者】
非常に富裕な人。大金持ち。「その頃三条に―あり/義経記 1」
大福餅
だいふく【大福餅】
a rice cake stuffed with bean jam.
大福餅
だいふくもち [4] 【大福餅】
中に餡(アン)を包み込んだ餅菓子。
大禹
たいう 【大禹】
中国,上古の聖王禹の敬称。
→禹
大秦
たいしん 【大秦】
漢代の中国人が,ローマ帝国あるいはその東方領土を呼んだ名称。だいしん。
大秦寺
たいしんじ [5][1] 【大秦寺】
中国の唐代に各地に建立された景教の寺院の呼称。
大秦王安敦
たいしんおうあんとん 【大秦王安敦】
「後漢書(西域伝)」にみえる王の名。ローマ皇帝マルクス=アウレリウス=アントニヌス(在位 161-180)にあたる。
大税
おおちから オホ― 【大税】
「正税(シヨウゼイ)」に同じ。[類聚名義抄]
大税
たいぜい [0] 【大税】
律令制下,国庫に貯蔵された田租。主に地方政治の財源にあてられた。正税。おおぢから。
大積もり
おおづもり オホ― 【大積(も)り】
だいたいの見積もり。おおよその計算。「―にして六里あまりの道/滑稽本・続膝栗毛」
大積り
おおづもり オホ― 【大積(も)り】
だいたいの見積もり。おおよその計算。「―にして六里あまりの道/滑稽本・続膝栗毛」
大穴
おおあな オホ― [0] 【大穴】
(1)大きな穴。
(2)大きい欠損。「会計に―をあけた」
(3)競馬・競輪などで,大きな番狂わせ。また,それによる高額な配当。「―をねらう」
大穴
おおあな【大穴】
(1) a large[big]hole.(2) <suffer> a great loss (欠損).
〜をあてる clean up <at the race> ;make a big win (a cleanup) (競馬などで).
大穴牟遅神
おおあなむちのかみ オホアナムチ― 【大己貴神・大穴牟遅神】
大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名。おおなむちのかみ。
大穴牟遅神
おおなむちのかみ オホナムチ― 【大己貴神・大穴牟遅神】
記紀神話で,天孫降臨以前,葦原中国(アシハラノナカツクニ)を支配した神。古事記では大国主神(オオクニヌシノカミ)の別名。大汝命(オオナムチノミコト)。
大空
おおぞら オホ― [3] 【大空】
■一■ (名)
広々とした大きな空。「―をかける」
■二■ (形動ナリ)
(1)茫然としているさま。「秋の夜に夢見る心地して,―なるけしきにて/御伽草子・物臭太郎」
(2)なおざりなさま。「か様に―なる事を忘れず心にかくる事は最と有難かるべし/発心 6」
大空
たいくう [0] 【大空】
おおぞら。天空。大虚。
大空
おおぞら【大空】
the sky[heavens].→英和
大空位時代
だいくういじだい ダイクウヰ― 【大空位時代】
1256年(または1254)から73年の神聖ローマ皇帝が実質上空位だった時代。
大空者
おおぞらもの オホ― 【大空者】
頼みにならない者。浮気者。「―と聞くはまことか/平中 9」
大窪
おおくぼ オホクボ 【大窪】
姓氏の一。
大窪詩仏
おおくぼしぶつ オホクボ― 【大窪詩仏】
(1767-1837) 江戸後期の漢詩人。常陸(ヒタチ)の人。字(アザナ)は天民。詩を市河寛斎に学ぶ。宋の詩風を好み,古文辞学派の擬古詩風を批判。書画もよくし,多くの文人墨客と交友。著「詩聖堂詩集」など。
大立ち回り
おおたちまわり オホタチマハリ [5] 【大立(ち)回り】
(1)歌舞伎などの演劇で,激しい斬り合いなど。
→立ち回り
(2)派手な喧嘩。おおげんか。「衆人の前で―を演ずる」
大立て者
おおだてもの オホ― [0][4] 【大立て者】
(1)芝居の一座の中で,中心となる最もすぐれた俳優。
(2)その分野で大きな勢力をもち,重要な位置を占める人。「政界の―」
大立回り
おおたちまわり オホタチマハリ [5] 【大立(ち)回り】
(1)歌舞伎などの演劇で,激しい斬り合いなど。
→立ち回り
(2)派手な喧嘩。おおげんか。「衆人の前で―を演ずる」
大立挙の臑当て
おおたてあげのすねあて オホタテアゲ― 【大立挙の臑当て】
南北朝時代から室町時代に盛行した臑当ての一。鉄製で膝頭を守る部分のあるもの。
大立挙の臑当て[図]
大立物
おおたてもの オホ― [3][4] 【大立物】
兜(カブト)の立物の特に大きなもの。
大立者
おおだてもの【大立者】
a great[prominent,leading]figure <in Japanese politics> .
大童
おおわらわ オホワラハ [3] 【大童】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔(2)が原義〕
なりふりかまわず,夢中になってする・こと(さま)。「開店の準備に―だ」
(2)〔大人が髪を結ばず乱れたまま垂らしているさまが,髪を束ねない童のようであることから〕
結びが解けて,髪がばらばらに乱れること。また,そのような姿で奮戦するさま。「悪源太袴(ハカマ)のそばとり,石切といふ太刀抜いて―になり/平治(下)」
大童である
おおわらわ【大童である】
be busily occupied <in> .〜になって feverishly;→英和
<work> like the devil.→英和
大竹
おおたけ オホタケ 【大竹】
広島県南西端,広島湾に臨む市。石油化学・製紙工業が発達。玖波(クバ)は山陽道の旧宿場町。
大笑
たいしょう [0] 【大笑】 (名)スル
おおわらいをすること。「呵呵(カカ)―」
大笑い
おおわらい【大笑い】
<have> a hearty[good]laugh <at,about,over> .
大笑い
おおわらい オホワラヒ [3] 【大笑い】 (名)スル
(1)大きな声を出して笑うこと。「人前で―するものではない」
(2)大笑いするようなばかげたこと。物笑いの種。「こいつは―だ」
大笠
おおがさ オホ― [3] 【大傘・大笠】
大きな傘。特に,儀式の際などに背後から貴人にさしかける柄の長い大きな傘。
大筆
たいひつ [0] 【大筆】
(1)大きな筆。
(2)立派な筆跡や詩文。
大筆
おおふで オホ― [0] 【大筆】
大きな字を書くのに用いる大きな筆。
大筆特書
たいひつとくしょ [5] 【大筆特書】 (名)スル
強調して書くこと。特筆大書。「大久保甲東が紀尾井坂に濃厚な血を濺(ソソ)いだ年として,―するのであるが/思出の記(蘆花)」
大筈
おおはず オホ― 【大筈】
無責任で,でたらめなこと。「―いふ程のお敵は十にひとつも物になるぞかし/浮世草子・諸艶大鑑 2」
大筋
おおすじ【大筋】
an outline.→英和
〜で合意に達する agree on the main points.
大筋
おおすじ オホスヂ [0] 【大筋】
物事の,細かい点を切り捨てた,大まかなところ。大略。あらまし。「事件の―」「―で合意に達した」
大筒
おおづつ オホ― [0] 【大筒】
(1)酒をいれる太い竹筒。「―酒海(シユカイ)据え並べ/狂言・鎧」
(2)大砲の古称。
⇔小筒
大箭
おおや オホ― 【大矢・大箭】
普通の矢よりも長く大きい矢。また,それを使いこなす人。「君は実盛を―とおぼしめし候か/平家 5」
大節
たいせつ [0] 【大節】
(1)すぐれて高い節操。大義。
(2)重大な事柄。大事。「―に臨んで,動くことなく/福翁百話(諭吉)」
大節季
おおせっき オホ― 【大節季】
〔「おおぜっき」とも〕
一年の終わり。年末。大晦日。「―の夜に入/浮世草子・織留 1」
大範
たいはん [0] 【大範】
よりどころとなる大きな基準。
大篆
だいてん [0] 【大篆】
漢字の古書体の一。周の太史籀(タイシチユウ)が作ったと伝えられる。小篆より少し前の東周時代に使われていた。籀文(チユウブン)。籀書(チユウシヨ)。
大篆[図]
大篇
たいへん [0] 【大編・大篇】
構想が大きく,編章の長い詩や文章。大作。雄編。
大篳篥
おおひちりき オホ― [4] 【大篳篥】
古代の雅楽演奏に用いられた,大形で低音の篳篥。平安初期まで用いられた。
大簇
たいそう [0] 【大簇・太簇】
(1)中国音楽の十二律の一。黄鐘から三番目の音。日本の平調(ヒヨウジヨウ)に当たる。たいぞく。
(2)陰暦一月の異名。
大籬
おおまがき オホ― [3] 【大籬】
江戸吉原の遊里で,最も格の高い遊女屋。寛政(1789-1801)以後,店先の構造で遊女屋の格を表す規定があり,籬の高さが天井まで達するものを大籬,その二分の一あるいは四分の三のものを半籬(ハンマガキ)といった。大みせ。総籬。大格子。
大粒
おおつぶ オホ― [0] 【大粒】 (名・形動)
粒が大きい・こと(さま)。また,大きな粒。
⇔小粒
「―な雨」「―の涙」
大粟
おおあわ オホアハ [3][0] 【大粟・粱】
アワの一品種。草丈も花穂も大形のもの。
大粟反
おおあわがえり オホアハガヘリ [5] 【大粟反】
チモシーの別名。
大糸線
おおいとせん オホイト― 【大糸線】
長野県松本と新潟県糸魚川(イトイガワ)間の鉄道線。松本・南小谷(70.1キロメートル)の JR 東日本と南小谷・糸魚川(35.3キロメートル)の JR 西日本からなる。飛騨山脈東側の高瀬川と姫川に沿って走る。
大系
たいけい【大系】
an outline <of> .→英和
大系
たいけい [0] 【大系】
ある方面の著作や論文を広く集めて体系的にまとめた一群の書物につける名称。「漢文―」
大系図
おおけいず オホケイヅ [3] 【大系図】
(1)諸氏の系図を集大成したもの。
(2)「尊卑分脈(ソンピブンミヤク)」の別名。
大約
たいやく [0] 【大約】
おおよそ。大略。副詞的にも用いる。「―以上のようであった」
大紅蓮地獄
だいぐれんじごく [6] 【大紅蓮地獄】
〔「摩訶鉢特摩(マカハドマ)地獄」の意訳〕
〔仏〕 八寒地獄の第八。極寒のため,身体が裂け破れ,赤い蓮(ハス)の花弁のようになるという。
大紋
だいもん [1] 【大紋】
(1)大形の紋様。
(2)大形の家紋を五か所に染めた直垂(ヒタタレ)。袴にも五か所に紋をつける。室町時代に始まり,江戸時代には五位以上の武家の通常の礼服となった。
大紋(2)[図]
大紋の高麗
だいもんのこうらい 【大紋の高麗】
大形の紋のついている高麗縁(ベリ)。
大紋日
だいもんび [3] 【大紋日】
上方の遊郭で,一年中の紋日のうち特に大事とした日。おおもんび。「盆正月節句などいふ―のしてのない時は/浮世草子・禁短気」
大納会
おおのうかい オホナフクワイ [3] 【大納会】
⇒だいのうかい(大納会)
大納会
だいのうかい [3] 【大納会】
取引所で,年末の最後の立ち会い。
⇔大発会
大納戸
おおなんど オホ― 【大納戸】
御納戸役のこと。
⇔小納戸
「―衆八人居ならび/浮世草子・新可笑記 5」
大納言
だいなごん [3] 【大納言】
(1)律令制で,左右大臣に次ぎ太政官の次官にあたった役職。大臣とともに政務を審議し,天皇への奏上や宣下をつかさどった。おおいものもうすつかさ。
(2)明治の太政官制の官職。1869年(明治2)設置,71年廃止。
(3)アズキの栽培品種。粒が暗赤色で大きい。大納言あずき。尾張あずき。
大納言
おおいものもうすつかさ オホイモノマウスツカサ 【大納言】
「だいなごん(大納言)」に同じ。[和名抄]
大紫
おおむらさき オホ― 【大紫】
(1)タテハチョウ科中最大のチョウ。開張約85ミリメートル。雄は雌より小さい。雄のはねの表は,外縁を除いて美しい紫色で白斑を散らし,外縁の黒色部には黄色斑がある。雌には紫色部がない。幼虫はエノキの葉を食べて越冬する。日本各地と台湾・アジア東部に分布。1957年(昭和32)日本の国蝶に選ばれた。
(2)ツツジ科の常緑低木。五月に,紅紫色で上面に濃紫色の斑点のある大きな花を開く。公害に強く,庭園や公園に広く植えられる。
大組
おおぐみ オホ― [0] 【大組(み)】
新聞印刷で,一部分ごとに組んだ組版や写真版を,一ページ分にまとめること。
⇔小組み
大組み
おおぐみ オホ― [0] 【大組(み)】
新聞印刷で,一部分ごとに組んだ組版や写真版を,一ページ分にまとめること。
⇔小組み
大経
たいけい [0] 【大経】
(1)大きなすじみち。不変の条理。大道。
(2)巻数の多い経書。礼記・春秋左氏伝をいう。
→中経
→小経
大経
だいきょう 【大経】
〔仏〕
(1)浄土宗・真宗で,「無量寿経」のこと。「阿弥陀経」を小経というのに対していう。
(2)天台宗で,「涅槃(ネハン)経」のこと。
大経師
だいきょうじ [3] 【大経師】
(1)経巻・仏画などを表装する職人の長。朝廷の用を受け,また奈良の幸徳氏・賀茂氏より翌年の新暦を受けて大経師暦を発行する権利を有した。
(2)経師屋。表具師。
大経師昔暦
だいきょうじむかしごよみ ダイキヤウジ― 【大経師昔暦】
人形浄瑠璃,世話物の一。近松門左衛門作。1715年初演。京都四条烏丸(カラスマ)の大経師の妻おさんが手代の茂兵衛と不義に陥り,処刑された事件を脚色したもの。「堀川波鼓(ホリカワナミノツヅミ)」「鑓の権三重帷子(ヤリノゴンザカサネカタビラ)」とともに近松三姦通物の一。
大経師暦
だいきょうじごよみ [6] 【大経師暦】
京暦の一つで,古く,大経師が毎年11月初めに発行した暦。
大給
おぎゅう オギフ 【大給】
姓氏の一。
大給恒
おぎゅうゆずる オギフユヅル 【大給恒】
(1839-1910) 社会事業家。もと三河奥殿藩主。西南戦争の際に佐野常民らと博愛社(日本赤十字社の前身)を設立。のち賞勲局総裁。
大統
たいとう [0] 【大統】
天皇の系統。皇統。
大統一理論
だいとういつりろん [7] 【大統一理論】
⇒統一場理論(トウイツバリロン)
大統暦
だいとうれき [3] 【大統暦】
中国,明代に行われた暦。元統の編。1368年から明代を通じて用いられた。1684年,日本でも採用されたが,同年中に廃止。貞享暦がこれに代わった。
大統譜
たいとうふ [3] 【大統譜】
皇統譜の一。天皇および皇后の戸籍簿に相当するもの。
大統領
だいとうりょう [3] 【大統領】
(1)〔president〕
共和制をとる国家の元首。一定の任期があり,直接選挙あるいは議会での選挙などによって選出される。形式的存在であるイタリアなどの場合と,行政権の首長として大きな権限をもつアメリカなどの場合とがある。
(2)際立った行動をした者,特に俳優などをほめ親しんで呼ぶ掛け声。「よう,―」
大統領
だいとうりょう【大統領】
a president;→英和
presidency (職).→英和
‖大統領官邸 <米> the White House.大統領選挙 (候補者) a presidential election (candidate).大統領夫人 the First Lady.
大統領府
だいとうりょうふ [5] 【大統領府】
元首・行政首長・三軍の最高司令官を兼ね,巨大化したアメリカ合衆国大統領の職務を補佐する直属機関。1939年設置。
大統領経済諮問委員会
だいとうりょうけいざいしもんいいんかい 【大統領経済諮問委員会】
〔Council of Economic Advisers〕
アメリカ大統領直轄の政府機関の一。議会への経済報告の作成や経済動向の分析,経済政策の勧告などを行う。CEA 。
大統領補佐官
だいとうりょうほさかん [8] 【大統領補佐官】
アメリカのホワイト-ハウスで,大統領の政策立案・検討・決定などを直接助ける役職。
大綬
だいじゅ [1] 【大綬】
〔「たいじゅ」とも〕
大勲位菊花章・勲一等宝冠章・勲一等旭日桐花章・勲一等旭日章・勲一等瑞宝章などをつけるのに用いる大きな綬。
→中綬
→小綬
大綬章
だいじゅしょう [3] 【大綬章】
大綬のついている勲章。
大綱
たいこう【大綱】
general principles; <give> an outline <of> .→英和
大綱
たいこう [0] 【大綱】
(1)根本的な事柄。おおもと。「規約の―を決める」
(2)だいたいの内容。大要。
大綱
おおづな オホ― [0] 【大綱】
(1)太い綱。
(2)物事のおおもと。たいこう。
大網
だいもう [0] 【大網】
胃から腸管の前方に下垂した腹膜の部分。
大網白里
おおあみしらさと オホアミ― 【大網白里】
千葉県中東部,山武郡の町。九十九里浜の中部に位置する交通の要衝。
大綾
おおあや オホ― 【大綾】
大きな模様の綾織り。「色なつかしき紫の―の衣(キヌ)/万葉 3791」
大総代
おおそうだい オホ― [3] 【大総代】
⇒大庄屋(オオジヨウヤ)
大総統
だいそうとう [3] 【大総統】
辛亥(シンガイ)革命後の1912年から24年まで,中華民国の元首の称。のち総統と改称。
大総領
おおそうりょう オホソウリヤウ [3] 【大総領・大惣領】
(1)本家の総領。
(2)「総領地頭(ソウリヨウジトウ)」に同じ。
大編
たいへん [0] 【大編・大篇】
構想が大きく,編章の長い詩や文章。大作。雄編。
大織冠
たいしょっかん [3] 【大織冠】
〔「だいしょっかん」とも〕
古代の冠位。647年制定の冠位十三階の最高位。これを与えられたのは藤原鎌足だけであったため,鎌足の異名ともなった。
→たいしょかん
大織冠
たいしょかん タイシヨクワン 【大職冠・大織冠】
藤原鎌足と蘇我入鹿(イルカ)を主人公に,海人(アマ)が海中の宝の玉をとったという玉取り伝説をからませた幸若舞・古浄瑠璃,また近松門左衛門作の浄瑠璃の題名。たいしょっかん。
大纛
たいとう [0] 【大纛】
(1)大型の纛。軍中で用いる大きな旗。天子の乗り物の左に立てる大きな旗。
(2)天子のいる陣営。大本営。
(3)「大頭(オオガシラ){(2)}」に同じ。
大罪
だいざい [0] 【大罪】
〔「たいざい」とも〕
大きな罪。重い罪。
大罪を犯す
だいざい【大罪を犯す】
commit a great crime[deadly sin (宗教上の)].大罪人 a great offender[criminal].
大群
たいぐん [0] 【大群】
動物などがたくさん集まった大きな群れ。「イナゴの―」
大群
たいぐん【大群】
a large crowd[herd,flock,school (魚の)] <of> .
大義
たいぎ [1] 【大義】
(1)人間として踏み行うべき最も大切な道。特に,国家・君主に対して国民のとるべき道をいうことが多い。「悠久の―」「―にもとる」
(2)重要な意義。大切な意味。「―を忘れて小威儀に滞ると/十善法語」
大義
たいぎ【大義(名分)】
justice;→英和
<for> a (just) cause.〜がたつ can be justified.
大義名分
たいぎめいぶん [1] 【大義名分】
(1)人として,また臣民として守るべきことがら。「―にかなう」「―を通す」
(2)何か事をするにあたっての根拠。やましくない口実。「―が立つ」
大義名分論
たいぎめいぶんろん [1][3][1] 【大義名分論】
主従関係において,臣下の分を尽くすべきことを主張する思想。江戸時代,封建的主従関係の倫理とされ,幕末には尊王攘夷運動にも利用された。
大羽
おおばね オホ― [0] 【大羽】
鳥類の羽毛のうち,細かい綿毛ではなく,大きくてしっかりした羽軸をもつ羽。
大羽
おおば オホ― [0] 【大羽】
マイワシの大形のもの。
大翳
おおかざし オホ― 【大翳】
極彩色の花鳥画や糸飾りで装飾された大形の檜扇(ヒオウギ)。近世,宮中の女房が用いた。
大老
たいろう [0] 【大老】
(1)尊敬されている老人。
(2)豊臣秀吉が設置した職名。
→五大老
(3)江戸幕府の職名。必要に応じて老中の上に置かれた最高職。定員は一名。
大耳
おおみみ オホ― [0][1] 【大耳】 (名・形動ナリ)
(1)大きな耳。
(2)聞き流すこと。気にとめないこと。また,そのさま。「女郎の影の間の仕事を―にしてしらべぬ男/浮世草子・禁短気」
大聖
だいしょう [0] 【大聖】
〔仏〕 仏を敬っていう語。大聖主。
〔「たいせい」と読めば別語〕
大聖
たいせい [0] 【大聖】
非常に人格のすぐれた聖人。徳が最も高い聖人。
→だいしょう(大聖)
大聖寺
だいしょうじ ダイシヤウ― 【大聖寺】
石川県加賀市の中心市街。白山五院の一つ大聖寺の建立とともに興り,近世は前田氏支藩一〇万石の城下町。絹織物の町として有名。
大聖歓喜天
だいしょうかんぎてん 【大聖歓喜天】
⇒歓喜天(カンギテン)
大聖武
おおじょうむ オホジヤウム 【大聖武】
仏典「賢愚経」の写経の残巻。大字で肉太の楷書で書かれ,古筆・手鑑(テカガミ)の手本とされた。聖武天皇筆とされるが舶載経の一つ。大和切(ヤマトギレ)。
大職冠
たいしょかん タイシヨクワン 【大職冠・大織冠】
藤原鎌足と蘇我入鹿(イルカ)を主人公に,海人(アマ)が海中の宝の玉をとったという玉取り伝説をからませた幸若舞・古浄瑠璃,また近松門左衛門作の浄瑠璃の題名。たいしょっかん。
大肌脱ぎ
おおはだぬぎ オホ― [4][3] 【大肌脱ぎ・大膚脱ぎ】
上半身の着物をぬいで,肌を多くあらわすこと。両肌(モロハダ)脱ぎ。
大肝煎
おおぎもいり オホ― 【大肝煎】
⇒大庄屋(オオジヨウヤ)
大股
おおまた オホ― [0] 【大股】
(1)両足を広く開くこと。
(2)歩くときの歩幅が広いこと。
⇔小股
「―で歩く」
大股
おおまた【大股(に歩く)】
(walk with) long strides.
大胆
だいたん [3] 【大胆】 (名・形動)[文]ナリ
度胸のすわっておおらかであること。物事に恐れたり臆したりしないこと。また,そのさま。豪胆。
⇔小胆
「―な筆致で描く」「―な発想」
大胆な
だいたん【大胆な(に)】
bold(ly);→英和
fearless(ly);→英和
daring(ly).→英和
〜にも…する be bold enough[have the nerve]to do.大胆不敵な fearless;audacious.→英和
大胆不敵
だいたんふてき [3][0] 【大胆不敵】 (名・形動)[文]ナリ
大胆で何物をも恐れない・こと(さま)。「―な行動」
大胞子
だいほうし [3] 【大胞子】
胞子に大小の二型があるとき,大きい方の胞子。シダ植物のイワヒバ・ミズニラ・サンショウモなどに見られ,発芽して雌性前葉体をつくる。
大胡坐
おおあぐら アホ― [3] 【大胡坐】
無遠慮に大きくあぐらを組んですわること。高胡坐。「―をかく」
大胴
おおどう オホ― [0] 【大胴】
「大鼓(オオツヅミ){(1)}」に同じ。
大胸筋
だいきょうきん [3] 【大胸筋】
胸の上部を占める大きな筋肉。上腕骨に付いて,上腕の運動や呼吸運動に関係する。
大脇差
おおわきざし オホ― [3] 【大脇差】
通常のものよりも長い脇差。長脇差。
⇔小脇差
大脳
だいのう【大脳】
《解》the cerebrum.→英和
大脳生理学 cerebrophysiology.大脳皮質 cerebral cortex.
大脳
だいのう [0][1] 【大脳】
脊椎動物の脳の一部。終脳のこと。左右の半球からなり表面に複雑な溝がある。表層は神経細胞が集まる大脳皮質,内部は神経繊維から成る大脳髄質と呼ばれる。神経系全体の中枢的な働きをし,高等な動物ほどよく発達している。広義には間脳・中脳を含める。
大脳半球
だいのうはんきゅう [5] 【大脳半球】
脳の一部。ほぼ半球形で,正中線に沿ってさらに左右の半分に分けられる。最高の精神機能を営むところであるが,生命維持には直接関与しない。
大脳基底核
だいのうきていかく [6] 【大脳基底核】
大脳の深部から脳幹に存在する一群の灰白質部。尾状核・被殻などの部分から成り,各部が相互に連絡しあい,身体の安定を保持していると考えられている。
大脳死
だいのうし [3] 【大脳死】
精神作用など高レベルの機能をつかさどる大脳の機能が停止すること。
→全脳死
→脳幹死
大脳皮質
だいのうひしつ [5] 【大脳皮質】
大脳半球の表面をおおう灰白質の層。神経細胞が集まり,知情意・言語・随意運動・感覚・本能行動・情動などの神経中枢がある。
大脳辺縁系
だいのうへんえんけい [0] 【大脳辺縁系】
大脳皮質のうち,旧皮質・古皮質からなる部分。本能的行動・情動・自律機能・嗅覚をつかさどる。
→旧皮質
→古皮質
大脳髄質
だいのうずいしつ [5] 【大脳髄質】
大脳半球の内部にある神経繊維の集まった白色の部分を指していう語。
大腐り
おおぐさり オホ― [3] 【大腐り】
(1)ひどく気を落とすこと。大いにくさること。
(2)博打(バクチ)などでの大失敗。大負け。「茶屋で飲みほすやうな―/浄瑠璃・丹波与作(中)」
大腰
おおごし オホ― [1] 【大腰】
(1) [0]
裳(モ)の上部の帯状の布で腰に当てる部分。
(2)柔道の技の名。相手を自分の腰にのせて前に投げる腰技。
(3)相撲で,相手の体を自分の腰にのせて投げる技。「之れを相撲に譬ふれば…旅順口は―を以てなげたるが如く/愛弟通信(独歩)」
大腰(1)[図]
大腸
だいちょう [1] 【大腸】
小腸に続き肛門に終わる消化管。盲腸・結腸・直腸の三部分から成り,小腸よりも短く太い。水分を吸収し,糞を形成する。
大腸
おおわた オホ― 【大腸】
大腸(ダイチヨウ)。[名義抄]
大腸
だいちょう【大腸(カタル)】
(catarrh of) the large intestine.大腸菌 a colon bacillus.
大腸炎
だいちょうえん [3] 【大腸炎】
大腸に起こる炎症。ウイルスや細菌などの感染によって起こるものと原因不明のものがある。腹痛・血便・下痢を伴う。大腸カタル。
大腸癌
だいちょうがん [3] 【大腸癌】
大腸に発生する悪性腫瘍。約半数が直腸癌で,S 状結腸癌がそれに続く。
大腸菌
だいちょうきん [0] 【大腸菌】
グラム陰性の桿菌(カンキン)で,哺乳類の腸管内に常在する腸内細菌群の一。腸内でも病原性のある大腸菌もある。飲料水や食品に大腸菌が検出される場合は糞便による汚染を意味するので,例えば,水道法の基準では検出されないこととされている。遺伝学・生化学・バイオ-テクノロジーの研究材料として使われることが多い。
大腹中
だいふくちゅう [4] 【大腹中】 (名・形動)[文]ナリ
度量の大きい・こと(さま)。ふとっぱら。「―な人物」「扶桑第一の大商人の心も―にして/浮世草子・永代蔵 1」
大腿
だいたい [0] 【大腿】
脚の付け根から膝までの部分。ふともも。上腿。「―部」
大腿四頭筋
だいたいしとうきん [0] 【大腿四頭筋】
大腿の前面を占め,伸展運動にかかわる強大な四つの筋群。
大腿筋
だいたいきん [3][0] 【大腿筋】
大腿部を構成する筋群の総称。伸筋・屈筋・転筋の三筋群に分かつ。
大腿骨
だいたいこつ [3] 【大腿骨】
人体中最大の管状骨。股関節と膝関節の間の太い骨。
大腿骨
だいたいこつ【大腿骨】
a thighbone;→英和
《解》a femur.→英和
大膚脱ぎ
おおはだぬぎ オホ― [4][3] 【大肌脱ぎ・大膚脱ぎ】
上半身の着物をぬいで,肌を多くあらわすこと。両肌(モロハダ)脱ぎ。
大膳
だいぜん [0] 【大膳】
(1)チドリ目チドリ科の鳥。全長30センチメートル内外。夏羽の背面は灰白地に黒色の小斑があり,顔から腹にかけて黒色。冬羽では腹面の黒部が汚白色に変わる。干潟などに群れて生活する。日本には春・秋に旅鳥として渡来し,南日本では越冬するものも多い。
(2)「大膳職」の略。
大膳大夫
だいぜんのだいぶ [6] 【大膳大夫】
大膳職の長官。だいぜんのかみ。
大膳寮
だいぜんりょう [3] 【大膳寮】
旧宮内省の一局。1907年(明治40)に大膳職(ダイゼンシヨク)を改称したもの。
大膳職
だいぜんしょく [3] 【大膳職】
1886年(明治19)宮内省に置かれた役所。天皇の食事および饗宴などをつかさどった。
→大膳寮
大膳職
おおかしわでのつかさ オホカシハデ― 【大膳職】
⇒だいぜんしき(大膳職)
大膳職
だいぜんしき [3] 【大膳職】
律令制で,宮内省に属し,宮中の食膳のことをつかさどった役所。おおかしわでのつかさ。
大臣
おおまえつぎみ オホマヘツギミ 【大臣】
〔「大前つ君」で君の御前に仕える者の意〕
天皇に仕える大官。最高位の臣。おおおみ。おおまちぎみ。「ますらをの鞆(トモ)の音すなりもののふの―楯立つらしも/万葉 76」
大臣
おとど [0][2] 【大殿・大臣】
(1)貴人の邸宅。御殿。「―の造りざましつらひざま/源氏(若紫)」
(2)大臣・公家に対する敬称。「さすがに―のおぼす心あるべしとつつみ給ひて/落窪 1」
(3)女主人に対する敬称。「北の方の―をば目ざましと心おき給へり/源氏(玉鬘)」
(4)女房に対する敬称。「かうぶりにて命婦の―とて/枕草子 9」
大臣
おおいもうちぎみ オホイマウチギミ 【大臣】
「だいじん(大臣){(2)}」に同じ。「昔,左の―いまそがりけり/伊勢 81」
大臣
だいじん [1] 【大尽・大臣】
(1)財産を多く持っている者。金持ち。富豪。資産家。素封家。
(2)特に遊里などで,金を多く使って遊ぶ客。「まだおれを―とおもつてゐる舟宿がある/洒落本・遊子方言」
大臣
だいじん [1] 【大臣】
(1)国務大臣のこと。「大蔵―」
(2)(律令制における)太政官の上官。太政大臣・左右大臣・内大臣の称。おとど。おおいもうちぎみ。
大臣
たいしん [1][0] 【大臣】
主だった臣下。重要な家臣。
⇔小臣
大臣
おおおみ オホ― 【大臣】
大和朝廷における国政の最高官の一。臣(オミ)を姓(カバネ)とする豪族の最有力者で,大連(オオムラジ)とともに国政に参画。葛城(カツラギ)・平群(ヘグリ)・巨勢(コセ)・蘇我(ソガ)の諸氏が任ぜられたが,六世紀半ば以後は蘇我氏が独占した。大化の改新後廃止され,代わって左右大臣が置かれた。おおみ。おおまえつぎみ。
→大連(オオムラジ)
大臣
おおいぎみ オホイ― 【大臣】
「だいじん(大臣){(2)}」に同じ。「誉田天皇,―武内宿禰を喚して/日本書紀(仁徳訓)」
大臣
だいじん【大臣】
a minister (of state);→英和
[閣僚]a Cabinet minister; <米> a secretary.→英和
〜級の人 a man of Cabinet rank.
大臣の大饗
だいじんのたいきょう 【大臣の大饗】
大饗の一。毎年正月,または大臣{(2)}に任ぜられたときに,大臣が他の大臣以下殿上人を招いて催した饗宴。おとどの大饗。
大臣召
だいじんめし 【大臣召】
中古,大臣{(2)}に任命するための儀式。「祭過ぎて廿二日に―あるべし/宇津保(国譲上)」
大臣官房
だいじんかんぼう [5] 【大臣官房】
各省に設置され,大臣{(1)}の秘書的事務や他の部局の事務との統合・調整などを行う部局。
大臣家
だいじんけ [3][0] 【大臣家】
鎌倉時代以後の公家の格式で,摂家・清華(セイガ)家に次ぐ家柄。大納言になる家柄で,席次があいていれば大臣{(2)}になることもできた。正親町(オオギマチ)三条・三条西・中院(ナカノイン)の三家がこれに当たる。
大臣柱
だいじんばしら [5] 【大臣柱】
(1)能舞台で,脇柱の別名。
(2)江戸時代の歌舞伎舞台で,上手のチョボ床を支える奥の方の柱。のちにはそれに対応する下手の柱も同様に呼ぶ。
大自在
だいじざい [3] 【大自在】
(1)少しの束縛・障害もなく,全く自由なこと。「―の妙境に達してゐる/夢十夜(漱石)」
(2)思いのままに自利利他の行が行えること。また,その人。また,菩薩の異称。
(3)「大自在天」の略。
大自在天
だいじざいてん [4] 【大自在天】
(1)インドのシバ神の別名。
(2){(1)}を起源とする,仏教の守護神の一。色究竟天を主宰する。その像の多くは三目八臂(ピ)で白牛に乗る。自在天。魔醯首羅(マケイシユラ)。
大自然
だいしぜん [3] 【大自然】
偉大な自然。自然の雄大さをたたえていう語。「―の美しさ」「―の懐に抱かれる」
大自然
だいしぜん【大自然】
(Mother) Nature.
大至急
だいしきゅう [3] 【大至急】
非常に急を要すること。おおいそぎ。「―仕上げてくれ」
大臼歯
だいきゅうし【大臼歯】
a true molar (tooth).
大臼歯
だいきゅうし [3] 【大臼歯】
小臼歯の奥にある永久歯。乳歯としては生えない。小臼歯側から第一・第二・第三大臼歯と呼び上下左右計一二本あるが,ヒトの第三大臼歯は「親知らず」ともいわれ,生えないこともある。後臼歯。
大興善寺
だいこうぜんじ 【大興善寺】
中国,陝西省西安(もと長安)にある古刹。582年隋の文帝が創建。長安第一の大寺で,玄宗の時代,不空により密教道場とされ,日本の円仁・円珍らも修行した。会昌の法難(845年)で一時荒廃。復興後再び清代にイスラム教徒により破却された。今は興善寺と称する。
大興城
だいこうじょう 【大興城】
中国,隋朝の都。隋の初代皇帝の楊堅(文帝)が,583年に旧長安城の東南に築いた都。
大興安嶺
だいこうあんれい 【大興安嶺】
中国,内モンゴル自治区北東部を南北に走る山脈。長さ約1300キロメートル。大シンアンリン山脈。別名,西興安嶺。
大舎人
おおとねり オホ― 【大舎人】
律令制で,大舎人寮の下級職員。宮中の宿衛,行幸の供奉など宮中の雑務にあたった。
大舎人寮
おおとねりりょう オホ―レウ 【大舎人寮】
律令制で,中務省(ナカツカサシヨウ)に属する役所。大舎人に関する事務を扱う。初め左右両寮があったが,808年併合。長官は頭(カミ)。
大舎人寮
おおとねりのつかさ オホ― 【大舎人寮】
「おおとねりりょう(大舎人寮)」に同じ。[和名抄]
大舎人頭
おおとねりのかみ オホ― 【大舎人頭】
大舎人寮の長官。従五位上に相当する。
大舞台
おおぶたい オホ― [3] 【大舞台】
(1)大きくて立派な舞台。
(2)俳優の堂々とした演技。
(3)能力を発揮できる,重要な晴れの場。また,広大な活躍の場。だいぶたい。
大航海時代
だいこうかいじだい ダイカウカイ― [7] 【大航海時代】
一五世紀から一七世紀前半にかけて,ポルトガル・スペインなどのヨーロッパ諸国が,航海・探検により海外進出を行なった時代。ディアスの喜望峰回航,ガマのインド航路開拓,コロンブスのアメリカ到達,マゼランの世界周航などが行われ,商業革命・価格革命・封建貴族没落などの影響が生じ,ヨーロッパによる世界支配の契機となった。発見時代。
大般涅槃経
だいはつねはんぎょう 【大般涅槃経】
(1)いわゆる小乗の「涅槃経」。三巻。東晋の法顕訳。釈迦の入滅前後の状況が,事実に近い形で記される。
(2)大乗の「涅槃経」。
(ア)四〇巻。421年北涼の曇無讖(ドンムシン)訳。釈迦の入滅の意義を明らかにするもので,法身の常住や衆生(シユジヨウ)が仏性をそなえていることなどが説かれる。北本。
(イ)三六巻。南朝の宋の慧観・慧厳(エゴン)・謝霊運が,法顕が訳した「大般泥洹(ナイオン)経」を参照して,{(2)
(ア)}を再治したもの。南本。
大般若
だいはんにゃ [3] 【大般若】
(1)「大般若経」の略。
(2)「大般若経会」の略。
大般若会
だいはんにゃえ [5] 【大般若会】
「大般若経会」の略。
大般若経
だいはんにゃきょう 【大般若経】
大乗仏教の経典。六〇〇巻。唐の玄奘(ゲンジヨウ)訳。別々に成立した般若経典類(「仁王経」と「般若心経」を除く)を集大成したもの。空の思想を説き,真実の智慧(般若)を明らかにする。大般若波羅蜜多経。
大般若経会
だいはんにゃきょうえ [6] 【大般若経会】
大般若経を講読あるいは転読する法会。大般若会。
大船
たいせん [0] 【大船】
大きな船。おおぶね。江戸時代では,商船で五〇〇石積み以上,軍船で六〇挺(チヨウ)立て以上をいう。
大船
おおぶね オホ― [0] 【大船】
〔「おおふね」とも〕
大きな船。
大船の
おおぶねの オホ― 【大船の】 (枕詞)
(1)大船の停泊する津,大船の楫取(カト)りなどから「津守」「渡(ワタ)りの山」「香取」などにかかる。「―津守が占(ウラ)に告(ノ)らむとは/万葉 109」「―香取の海にいかりおろし/万葉 2436」
(2)大船が信頼しうる意から「たのむ」「思ひたのむ」にかかる。「―思ひ頼みし君がいなば/万葉 550」
(3)大船がゆれるさまから,またゆったりしているさまから「たゆとう」「ゆた」「ゆくらゆくら」などにかかる。「―ゆたのたゆたに物思ふころぞ/古今(恋一)」
大船渡
おおふなと オホフナト 【大船渡】
岩手県南東部,三陸海岸南部の大船渡湾に臨む市。湾奥の大船渡港は石油・漁業基地。水産加工業およびセメント工業が発達。
大船渡線
おおふなとせん オホフナト― 【大船渡線】
JR 東日本の鉄道線。岩手県一ノ 関・盛間,105.7キロメートル。北上川流域と三陸海岸を結び,沿線に気仙沼,陸前高田などの都市がある。
大艦
たいかん [0] 【大艦】
大きな軍艦。「―巨砲主義」
大芝居
おおしばい オホシバヰ [3] 【大芝居】
(1)ある目的を達成するために行う,いちかばちかの企て。「一世一代の―を打つ」
(2)江戸時代,幕府が公許した劇場。江戸では中村・市村・森田(のちに守田)の三座。また,その劇場で行われた芝居。
大芥
おおがらし オホ― [3] 【大芥】
タカナの別名。
大英博物館
だいえいはくぶつかん 【大英博物館】
〔British Museum〕
ロンドンにある英国最大の国立博物館。1759年開館。ギリシャ・ローマ・エジプト・アジアなど,古今東西にわたる数多くの重要な資料・芸術品・書籍などを所蔵。1973年に大英図書館を分離。
大英博物館[カラー図版]
大英帝国
だいえいていこく 【大英帝国】
〔British Empire〕
一七世紀以降,イギリス本国および世界各地の植民地・保護領などを含めたイギリス帝国の称。その名称は1931年まで用いられた。
大英断
だいえいだん [3] 【大英断】
大事にあたって下す,すぐれた決断。すばらしい決断。「―を下す」
大茴香
だいういきょう [3] 【大茴香】
モクレン科の常緑樹。インドシナ・中国南部原産。シキミと同属。果実は袋果が星状に配列した集合果。粉末を中国料理用の香料や健胃剤とする。八角。八角茴香。スター-アニス。
大草流
おおくさりゅう オホクサリウ 【大草流】
日本料理および包丁の流派の一。四条流の一分派で,室町時代に足利将軍家の料理頭を担当した大草三郎左衛門に始まる。江戸初期に後継者は絶えたが「大草家料理書」が伝わる。
大荒れ
おおあれ オホ― [0] 【大荒れ】 (名・形動)
(1)天気が悪くて,風・雨・波などがたいへん激しい・こと(さま)。「―の海」
(2)人の感情や動作が非常に乱暴になること。「酔って―に荒れる」
(3)試合・相場などで,予想しない結果が続くこと。混乱すること。「初日の土俵は―だった」
大荒城
おおあらき オホ― 【大荒城・大殯】
「あらき(荒城)」を敬っていう語。「―の時にはあらねど雲隠ります/万葉 441」
大荒木の森
おおあらきのもり オホアラキ― 【大荒木の森】
京都市伏見区淀本町,与杼(ヨド)神社付近の森という。((歌枕))「―の下草老いぬれば駒もすさめず刈る人もなし/古今(雑上)」
〔もと,大殯(オオアラキ)を営む浮田(ウキタ)の森をいったが,平安以降,場所不詳のまま山城国の歌枕とされた〕
大荒目
おおあらめ オホ― [3] 【大荒目】
鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。幅の広い札(サネ)を用い,太い糸で糸目を荒くつづるもの。また,その鎧。
大菩薩
だいぼさつ [3] 【大菩薩】
〔仏〕
(1)不退の位に至った菩薩。また,偉大な僧の敬称。
(2)「八幡大菩薩」の略。
大菩薩峠
だいぼさつとうげ 【大菩薩峠】
(1)山梨県北東部,塩山市の東にある峠。海抜1897メートル。かつて甲府盆地と多摩川上流域を結ぶ要所。
(2)小説。中里介山作。1913(大正2)〜41年(昭和16)諸紙に発表。未完。幕末の頃,虚無的な浪人机竜之助の遍歴を軸に数十人の人物が交錯する大ロマン。後の大衆小説に大きな影響を与えた。
大落とし
おおおとし オホ― [3] 【大落とし】
義太夫節の曲節の一。愁嘆の場などのクライマックスに用いる。
大葉
おおば オホ― [0] 【大葉】
⇒青紫蘇(アオジソ)
大葉擬宝珠
おおばぎぼうし オホ― [5] 【大葉擬宝珠】
トウギボウシの別名。
大葉芥
おおばがらし オホ― [4] 【大葉芥】
タカナの別名。
大著
たいちょ【大著】
a great work[book](名著);a voluminous work.
大著
たいちょ [1] 【大著】
(1)ページ数や冊数の多い書物。
(2)すぐれた著作物。
(3)他人の著書を敬っていう語。
大葛藤
おおつづらふじ オホツヅラフヂ [5] 【大葛藤】
ツヅラフジの別名。
大葦切
おおよしきり オホ― [3] 【大葦切】
スズメ目ウグイス科の鳥。全長20センチメートル内外で,地味な淡褐色。各地の葦原にすみ,初夏,濁った声でやかましく鳴きたてる。アジア北東部からヨーロッパに分布し,日本には夏鳥として渡来。行々子(ギヨウギヨウシ)。葦原雀(ヨシワラスズメ)。
大葬
たいそう [0] 【大葬】
天皇・太皇太后・皇太后・皇后の葬儀。
大葬
たいそう【大葬】
an Imperial funeral.
大葭五位
おおよしごい オホヨシゴヰ [5] 【大葭五位】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長約40センチメートル。雄の上面は赤褐色で,頭頂は黒い。雌は背と肩羽に白斑がある。シベリア南東部から朝鮮半島・日本・中国に分布。日本には夏鳥として渡来し,本州中部以北の草原・葦原で繁殖。
大蒜
おおびる オホ― 【大蒜】
ニンニクの古名。[新撰字鏡]
大蒜
にんにく [0] 【大蒜・蒜・葫】
ユリ科の多年草。原産地は不明。世界各地で古くから栽培。鱗茎は大きく,数個の小鱗茎に分かれる。高さ約60センチメートル。葉は広線形。夏,茎頂に白紫色の花を散形につける。全体に特異な臭気がある。鱗茎を食用とし,肉や魚のくさみを消し香味を添えるのに用い,また,強壮薬とする。ガーリック。[季]春。《―を噛みつゝ粥の熱き吸ふ/長谷川素逝》
大蒜
にんにく【大蒜】
a garlic.→英和
大蔵
おおくら オホクラ 【大蔵】
姓氏の一。
大蔵
おおくら オホ― [0] 【大蔵】
古代,朝廷の財物をおさめた倉。斎蔵(イミクラ)・内蔵(ウチクラ)と合わせて三蔵と称された。「古語拾遺」などの所伝によれば,雄略天皇の時に設置されたという。
→大内裏
大蔵卿
おおくらきょう オホ―キヤウ [4][0] 【大蔵卿】
(1)明治初年,大蔵省の長官の称。
(2)律令制の大蔵省の長官。おおくらのかみ。
大蔵卿
おおくらのかみ オホ― 【大蔵卿】
「おおくらきょう(大蔵卿){(2)}」に同じ。
大蔵大臣
おおくらだいじん オホ― [5] 【大蔵大臣】
(1)大蔵省の長である国務大臣。蔵相。
(2)金銭の総元締めや,家計の責任者などをたとえていう。「我が家の―」
大蔵永常
おおくらながつね オホクラ― 【大蔵永常】
(1768-?) 江戸後期の農学者。豊後(ブンゴ)の人。各地の農業を見聞し,多くの農書を著して作物の普及に努める。著「広益国産考」「農家益」「農具便利論」など。
大蔵流
おおくらりゅう オホクラリウ 【大蔵流】
狂言の流派の一。宗家系図は南北朝時代の玄恵(ゲンエ)を流祖とするが未詳。金春(コンパル)四郎二郎の養子宇治弥太郎から大蔵と称した。現在,大蔵(宗家)・山本・茂山・善竹の四家がある。
大蔵省
おおくらしょう オホ―シヤウ [4] 【大蔵省】
(1)国の行政機関の一。財政・通貨・金融に関する事務をつかさどる。主計局・主税局などの内局のほか,国税庁・財務局・税関・造幣局・印刷局などの機関が置かれている。1869年(明治2)設置。
(2)律令制における八省の一。諸官司への出納,諸国の調・庸の収納や度量衡,市場価格,貢ぎ物の保管などをつかさどった。おおくらのつかさ。
大蔵省
おおくらしょう【大蔵省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Finance.
大蔵省
おおくらのつかさ オホ― 【大蔵省】
「おおくらしょう(大蔵省){(2)}」に同じ。[和名抄]
大蔵省証券
おおくらしょうしょうけん オホ―シヤウ― [7] 【大蔵省証券】
一般会計の一時的資金不足を補うために発行される政府の短期証券。発行した年度の歳入で償還するのが原則であり,最高発行限度については国会の承認を必要とする。
大蔵経
だいぞうきょう ダイザウキヤウ [0] 【大蔵経】
〔仏〕 経・律・論の三蔵を中心とした仏教聖典の叢書。梵語・パーリ語の原典のほか,チベット語・中国語・蒙古語・満州語の訳本がある。一切経。蔵経。
大蔵虎明
おおくらとらあきら オホクラ― 【大蔵虎明】
(1597-1662) 江戸初期,大蔵流狂言師。宗家。山城の人。一三世金春(コンパル)座付。前名弥太郎,のち弥右衛門。大蔵流最初の台本「虎明本」を書き留め,狂言論「わらんべ草」を著す。大蔵流中興の祖。
大薩摩
おおざつま オホザツマ [3] 【大薩摩】
「大薩摩節(ブシ)」の略。
大薩摩節
おおざつまぶし オホザツマ― [0] 【大薩摩節】
江戸浄瑠璃の一。享保年間(1716-1736)に大薩摩主膳太夫が語り出したもの。豪壮な曲風で,江戸の歌舞伎の荒事の音楽として行われたが,のち,廃絶。現在,長唄の中に吸収されて伝わる。
大藩
たいはん [0] 【大藩】
(領土・石高など)規模の大きな藩。
大虎鶫
おおとらつぐみ オホ― [5] 【大虎鶫】
トラツグミの亜種。トラツグミに比べ体は大きく,体色は黄色味を帯びる。尾羽は一二枚。奄美大島の亜熱帯常緑広葉樹林のみに生息。トラツグミとはさえずりが異なり,別種とされることもある。天然記念物。絶滅危惧種。
大虚
たいきょ [1] 【太虚・大虚】
(1)おおぞら。虚空。
(2)宇宙万物の根源を示す概念。中国の戦国時代に発生し,後漢から六朝時代にかけて儒仏道三教の宇宙生成論的な概念となった。北宋の張載(チヨウサイ)は,太虚は気の原初態で,万物は気の運動の一時的・局部的現象とした。
大蚊
ががんぼ [0] 【大蚊】
双翅目ガガンボ科の昆虫の総称。蚊を大きくしたような形で,体は細長く,黄褐色・黒褐色など。はねは細長く透明。吸血はしない。脚が著しく細長く,もつとすぐもげる。日本にはイネの害虫キリウジガガンボ,美しいベッコウガガンボなど多くの種がいる。カノウバ。カノオバ。カガンボ。カトンボ。[季]夏。
大蛇
だいじゃ【大蛇】
a big snake;a large serpent.
大蛇
おろち ヲロ― [1] 【大蛇】
〔「お」は峰,「ろ」は接尾語,「ち」は霊力,また霊力あるものの意〕
大きな蛇。だいじゃ。うわばみ。「八俣(ヤマタ)の―」
大蛇
だいじゃ [1] 【大蛇】
大きなヘビ。おろち。うわばみ。
大蛇貝
おおへびがい オホヘビガヒ [4] 【大蛇貝】
海産の巻貝。茶褐色の管状の殻が不規則に成長し,ヘビがとぐろを巻いたような形になる。殻径5〜8センチメートル。各地の潮間帯の岩に付着し,粘液の網を出して,それに付着した有機物などを食べる。食用。まがり。ハマカズラ。
大蜥蜴
おおとかげ オホ― [3] 【大蜥蜴】
有鱗目オオトカゲ科の爬虫類の総称。普通,全長2メートル内外。すべて無毒。多くは水辺の森林にすみ,肉食性で小獣を捕食する。皮は良質の皮革細工に用いる。コモドオオトカゲなど約三〇種が東南アジア・アフリカ・オーストラリアの熱帯に分布。
大蝙蝠
おおこうもり オホカウモリ [3] 【大蝙蝠】
翼手目大翼手亜目の哺乳類の総称。比較的大形で,翼を広げると1.5メートル以上になるものもある。多くは樹上に生活し,とがった口先をもつ。果実食性で,優れた視覚をもつ種類が多い。熱帯・亜熱帯のみに分布。
大蟇目
おおひきめ オホ― 【大蟇目】
蟇目の大形のもの。
→蟇目
大蟹釣
おおかにつり オホ― [3] 【大蟹釣】
イネ科の多年草。ヨーロッパ原産。明治初期牧草として渡来。茎は高さ1メートル内外,葉は線形。初夏,茎頂に長大な円錐花序を立てる。小穂は淡緑色。葉に白線があり茎の基部が念珠状のものをリボン-グラスと呼んで観賞用に栽培する。
大蟻食
おおありくい オホアリクヒ [3][4] 【大蟻食】
アリクイの一種。体長は1.2メートル内外で,70センチメートルあまりの尾をもつ。全身黒灰色の長毛におおわれ,肩に広い白帯がある。歯は全くなく,長い舌でシロアリや甲虫の幼虫などを食べる。中南米の森林・草原にすむ。
大蟻食[図]
大衆
だいす [1] 【大衆】
〔仏〕「だいしゅ(大衆)」に同じ。
大衆
たいしゅう [0] 【大衆】
(1)多数の人々。多衆。
(2)労働者・農民などの勤労者階級。一般庶民。民衆。
(3)社会学で,階級・階層などの社会集団への帰属意識をもたない多数の人々から成る非組織的な集合体。
大衆
たいしゅう【大衆】
the general public;the masses.〜向きの popular.→英和
‖大衆化 popularization.大衆課税 mass taxation.大衆作家(雑誌) a popular writer (magazine).大衆食堂 an eating house.大衆文学 popular literature.勤労大衆 the working classes.
大衆
だいしゅ [0][1] 【大衆】
〔仏〕
〔「しゅ」は呉音。「だいす」とも〕
多くの僧徒。衆僧(シユソウ)。また,僧兵の集団。「山門の―いかが思ひけん,先例を背(ソム)きて/平家 1」
大衆デモクラシー
たいしゅうデモクラシー [8] 【大衆―】
⇒マス-デモクラシー
大衆作家
たいしゅうさっか [5] 【大衆作家】
大衆小説を書く作家。
大衆化
たいしゅうか [0] 【大衆化】 (名)スル
ある事物が一般民衆の間に広まること。また,広めること。
大衆小説
たいしゅうしょうせつ [5] 【大衆小説】
大衆の嗜好(シコウ)に合わせて書かれた小説。
→中間小説
大衆性
たいしゅうせい [0] 【大衆性】
大衆に受け入れられるような性質。「―のある企画」
大衆操作
たいしゅうそうさ [5] 【大衆操作】
権力者が情報・宣伝機関を独占的に利用して,大衆の政治行動を意図的に操作すること。ナチスの反ユダヤ宣伝など。
大衆文化
たいしゅうぶんか [5] 【大衆文化】
大衆を担い手とする文化。生活水準の向上,教育の普及,マスコミの発達などを基盤にして形成され,大量生産・大量消費を前提とするため,文化の商品化・画一化・低俗化の傾向を伴うことが多い。マス-カルチャー。
大衆文学
たいしゅうぶんがく [5] 【大衆文学】
大衆の興味や理解力に重点を置いて書かれた文学。時代小説・推理小説・ SF ・風俗小説・家庭小説・ユーモア小説・少年少女小説などの類。大衆文芸。
→純文学
大衆消費社会
たいしゅうしょうひしゃかい [8] 【大衆消費社会】
所得の上昇,マスメディアの発達などを背景に消費の物的・質的領域が拡大し,大衆による大量消費が特徴となった社会。企業による大衆広告に誘導される場合が多い。
大衆物
たいしゅうもの [0] 【大衆物】
文芸・演劇・映画などで,一般大衆の興味をひくように作られたもの。
大衆的
たいしゅうてき [0] 【大衆的】 (形動)
大勢の一般の人に受け入れられるさま。広範囲の人を対象とするさま。ポピュラー。「―な酒場」「―な音楽」
大衆相場
たいしゅうそうば [5] 【大衆相場】
一般大衆が多数参加して盛り上がった相場。
→玄人相場
大衆社会
たいしゅうしゃかい [5] 【大衆社会】
〔mass society〕
産業の発達による大量生産,大量消費の普及,あるいはマスコミの発達や教育の普及などにより,一部のエリートではなく,大衆の行動が社会の動向を決定する反面,生活様式・生活意識の画一化,政治的無関心,孤独感と不安にとらわれた大衆の現実逃避の傾向が強まる社会。第一次大戦後の先進諸国に現れてくる状況。
大衆薬
たいしゅうやく [3] 【大衆薬】
処方箋なしで購入できる一般用医薬品。薬理作用が穏やかで,副作用も少ない。市販の風邪薬・胃腸薬など。OTC 。
大衆誌
たいしゅうし [3] 【大衆誌】
一般大衆を読者層とする雑誌。
大衆課税
たいしゅうかぜい [5] 【大衆課税】
低所得層を含む一般大衆に租税を負担させること。消費税など。
大衆運動
たいしゅううんどう [5] 【大衆運動】
一定の政治的・経済的・社会的目的の実現のために,一般大衆を結集して行う運動。
大衆部
だいしゅぶ [3] 【大衆部】
〔仏〕 紀元前三世紀頃,上座部と対立して生まれた一般の僧を中心とする一派。仏陀を歴史的存在ではない超人格的存在と捉え,進歩的傾向をもつ。
→部派仏教
大衆酒場
たいしゅうさかば [5] 【大衆酒場】
値段・料理・雰囲気などが庶民的な,大衆向きの酒場。
大衆闘争
たいしゅうとうそう [5] 【大衆闘争】
労働運動などで,少数の幹部だけによる闘争に対して,大衆自身を主体とする闘争。
大衆食堂
たいしゅうしょくどう [5] 【大衆食堂】
値段が手ごろで庶民的な料理を提供する食堂。
大衆魚
たいしゅうぎょ [3] 【大衆魚】
値段が安い,庶民向きの魚。イワシ・サンマ・サバなど。
大行
たいこう [0] 【大行】
大きな仕事。大事業。
大行事
だいぎょうじ [3] 【大行事】
(1)大きな行事。「国家的な―」
(2)〔仏〕 大法会の際の諸務をつかさどる僧。また,寺内の大事を執行するもの。
大行天皇
たいこうてんのう [7] 【大行天皇】
天皇の死後,まだ諡(オクリナ)がつけられていない間の尊称。さきのすめらみこと。
大行李
だいこうり [3] 【大行李】
旧陸軍部隊の付随部隊。軍隊の宿営に必要な物資を補給するもの。
大衍暦
たいえんれき [3] 【大衍暦】
奈良・平安時代に使われた中国渡来の太陰太陽暦。唐の僧一行(イチギヨウ)が作ったもので,日本では764年から九十余年間使用された。
大衣
だいえ [1] 【大衣】
〔仏〕
〔「三衣(サンエ)」の中の最も主なもの〕
九条ないし二五条の袈裟(ケサ)。僧の大礼服。僧伽梨(ソウカリ)。
大袈裟
おおげさ オホ― [0] 【大袈裟】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)実際より誇張している・こと(さま)。おおぎょう。「―に言う」
(2)必要以上に仕掛けの大きい・こと(さま)。「―な飾り」
■二■ (名)
(1)大きい袈裟。おおけさ。
(2)大きく袈裟がけに斬ること。「抜き打に肩先より背骨まで―に切放せば/浄瑠璃・夏祭」
大袈裟な
おおげさ【大袈裟な(に)】
exaggerated(ly);on a large scale.〜に言う exaggerate;→英和
overstate.→英和
大袖
おおそで オホ― [0] 【大袖】
(1)礼服(ライフク)の上衣。袖丈が長く,袖口は縫い合わせない。即位・大嘗祭(ダイジヨウサイ)などに着用した。
(2)鎧(ヨロイ)の付属具。古くは単に袖と称。横幅の等しい平らな小札(コザネ)の板六,七段を縅(オド)し,これに鉄製の冠板を付ける。鎧の綿上(ワタガミ)に結び付け,上腕部に垂らして盾のかわりとした。
→壺袖(ツボソデ)
→大鎧
(3)「広袖」に同じ。
大袖(1)[図]
大袘
おおぶき オホ― [0] 【大袘】
着物の裾のふきが厚いもの。花嫁衣装に多い。
→袘(フキ)
大袿
おおうちき オホ― 【大袿】
袿の,裄(ユキ)・丈などを大きく仕立てたもの。褒美(ホウビ)などとして賜るもので,着るときは普通の袿に仕立て直す。
大裁ち
おおだち オホ― [0] 【大裁ち】
一反の反物で着物一枚を裁つ裁ち方。大人用の着物の裁ち方。また,その着物。本裁ち。
大裏
おおうら オホ― [0] 【大裏】
連歌・俳諧の懐紙の,最後の紙の裏。名残(ナゴリ)の裏。
大裏銀豹紋蝶
おおうらぎんひょうもんちょう オホウラギンヘウモンテフ [9] 【大裏銀豹紋蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張7〜8センチメートル。はねの表は橙色で黒色の豹紋があり,裏面には多数の銀色の紋がある。本州・四国・九州に分布するが,食草のナミスミレの生育する草地が減ったため激減し,絶滅が危惧される。
大西
おおにし オホ― [0] 【大西】
(関西以西で)冬期に西から吹く強風。
大西
おおにし オホニシ 【大西】
姓氏の一。
大西洋
たいせいよう【大西洋】
the Atlantic (Ocean).→英和
‖大西洋横断の transatlantic.北大西洋条約機構 the North Atlantic Treaty Organization <NATO> .
大西洋
たいせいよう 【大西洋】
〔Atlantic Ocean〕
ヨーロッパ・アフリカ・南極・南アメリカ・北アメリカの五大陸に囲まれた世界第二の大洋。地球表面積の六分の一を占める。
大西洋憲章
たいせいようけんしょう 【大西洋憲章】
1941年8月アメリカ大統領ルーズベルトとイギリス首相チャーチルが大西洋上で会見して発表した共同宣言。第二次大戦と戦後の基本方針を示し,領土不拡大・民族自決などの八か条の原則は国連憲章の基礎となった。
大西滝治郎
おおにしたきじろう オホニシタキジラウ 【大西滝治郎】
(1891-1945) 海軍軍人。中将。兵庫県生まれ。1944年(昭和19)レイテ沖海戦に際して特攻作戦を指揮した。敗戦の翌日自決。
大西祝
おおにしはじめ オホニシ― 【大西祝】
(1864-1900) 哲学者・評論家。岡山県生まれ。東大卒。「六合雑誌」を編集,姉崎正治らと丁酉(テイユウ)倫理会をつくる。当時盛んであった功利主義や進化論に対し,批判主義・理想主義を鼓吹。内村鑑三不敬事件では,井上哲次郎らを批判。著「西洋哲学史」など。
大西遷
だいせいせん [3] 【大西遷】
⇒長征(チヨウセイ)
大要
たいよう [0] 【大要】
(1)だいたいの要点。あらまし。概要。副詞的にも用いる。「計画の―を発表する」「―次のとおりである」
(2)特に肝要な点。
大要
たいよう【大要】
<give> an outline[a summary] <of> .→英和
大見出し
おおみだし オホ― [3] 【大見出し】
新聞・雑誌などで,読者の注意をひくためにつける大形活字または太字の標題。
⇔小見出し
大見切り
おおみきり【大見切り】
a bargain sale.
大見得
おおみえ オホ― [0] 【大見得】
おおげさに演ずる見得。
→見得
大規模
だいきぼ【大規模】
⇒規模.
大規模
だいきぼ [3] 【大規模】 (名・形動)[文]ナリ
仕組み・構想が大きい・こと(さま)。
⇔小規模
「―な工事」「商売を―に展開する」
大規模地震
だいきぼじしん [5] 【大規模地震】
大規模地震対策特別措置法の対象となる地震。マグニチュード八程度の地震とされているので,ほぼ巨大地震にあたる。
大規模地震対策特別法
だいきぼじしんたいさくとくべつほう 【大規模地震対策特別法】
大規模地震発生のおそれがあり,それによって大きな被害が発生すると予想される地域を指定し,予知観測施設の強化など各種の防災措置を講じることを定めた法律。1978年(昭和53)制定。大震法。
大規模小売店舗法
だいきぼこうりてんぽほう 【大規模小売店舗法】
⇒大店法(ダイテンホウ)
大規模集積回路
だいきぼしゅうせきかいろ [9] 【大規模集積回路】
⇒エル-エス-アイ( LSI )
大覚
だいかく [0] 【大覚】
〔仏〕
(1)正覚(シヨウガク)を得ること。悟りを開くこと。大いなる悟り。大悟。
(2)正覚を得た人。仏。如来。
大覚世尊
だいかくせそん 【大覚世尊】
仏の尊称。
大覚寺
だいかくじ 【大覚寺】
京都市右京区嵯峨大沢町にある真言宗大覚寺派の大本山。山号,嵯峨山。もと嵯峨天皇の離宮だったが,876年淳和天皇の皇后が寺とし,恒寂法親王を開山とした。一時衰退したが,1308年後宇多天皇が再興し,門跡寺院として栄えた。後嵯峨・亀山・後亀山天皇が出家入寺した。客殿・宸殿の襖絵は狩野山楽派の筆。後宇多天皇宸翰の御手印遺告などの国宝を蔵す。嵯峨御所。
大覚寺派
だいかくじは 【大覚寺派】
古義真言宗系の一派。大覚寺を本山とする。
大覚寺統
だいかくじとう 【大覚寺統】
鎌倉末期,亀山天皇に始まる皇統。後宇多天皇が譲位後,嵯峨の大覚寺に仙洞を置いたのでいう。持明院統と皇位を争い,後醍醐天皇が建武中興ののち吉野に南朝を建てたが,1392年,北朝と合体。
大覚禅師
だいがくぜんじ 【大覚禅師】
蘭渓道隆(ランケイドウリユウ)の諡号(シゴウ)。
大観
たいかん タイクワン 【大観】
⇒横山(ヨコヤマ)大観
大観
たいかん [0] 【大観】 (名)スル
(1)広く全体にわたって見ること。「時局を―する」
(2)壮大な景色。偉大な眺め。「富士の―」「秋の―を知覚せんや/日本風景論(重昂)」
大観
たいかん【大観(する)】
(make) a general survey <of> .
大角
だいかく [0] 【大角】
牛飼座α星アークトゥルスの中国名。
大角
おおかく オホ― [0] 【大角】
木材の素材の一。杣角(ソマカク)の木口の幅が九寸(約27センチメートル)より大きいもの。杣大角。
大角
はらのふえ 【大角】
〔同じ物を唐で簸邏廻(ハラカイ)と呼んだのでこの名があるという〕
古く戦場で小角(クダノフエ)とともに用いた角製の笛。はら。[和名抄]
大角羊
おおつのひつじ オホツノ― [5] 【大角羊】
⇒ビッグ-ホーン
大角豆
ささげ【大角豆】
a cowpea.
大角豆
ささげ [0] 【豇豆・大角豆】
マメ科の一年草。南アジア原産。種子や若い莢(サヤ)を食用にするため栽培する。茎はつる性で,卵形の三小葉からなる複葉を互生。夏,葉腋に淡紅褐色の蝶形花をつける。豆果は線状円柱形で,特に莢の長い品種を十六豇豆という。ささぎ。[季]秋。
大角鹿
おおつのじか オホツノ― [4] 【大角鹿】
シカ科の化石哺乳類。角はヘラジカに似て巨大。洪積世末の氷期にトナカイ・ジャコウジカなどとともに栄え,約八千年前に絶滅。日本でも長野県や岩手県から化石が発見される。
大言
たいげん [0] 【大言】 (名)スル
大きなことを言うこと。大げさなことを言うこと。また,その言葉。高言。「必ず勝つと―する」
大言壮語
たいげんそうご [5] 【大言壮語】 (名)スル
できそうもないことや威勢のいいことを言うこと。また,その言葉。壮言大語。「―する癖がある」
大言壮語する
たいげん【大言壮語する】
talk big;boast.→英和
大言海
だいげんかい 【大言海】
国語辞書。大槻文彦著。五冊。1932(昭和7)〜37年刊。同じ著者の「言海」を大幅に増補改訂したもの。大槻没後,大久保初男らが継承して完成。独特の語源記述と豊富な用例を特徴とする。
大計
たいけい [0] 【大計】
大きな計画。遠大なはかりごと。「国家百年の―」
大計帳
だいけいちょう [0] 【大計帳】
⇒計帳(ケイチヨウ)
大証
だいしょう 【大証】
「大阪証券取引所」の略。
大詔
たいしょう [0] 【大詔】
天皇の詔勅。みことのり。「宣戦の―」
大詔奉戴日
たいしょうほうたいび 【大詔奉戴日】
太平洋戦争勃発後の1942年(昭和17)に従来の興亜奉公日にかわって設けられた日。毎月八日をこの日と定め,戦時体制への国民の動員強化をはかった。
大試験
だいしけん [4] 【大試験】
俳句で,入学試験・卒業試験など,特に春先に行われる節目の試験をいう語。[季]春。《―山の如くに控へたり/虚子》
大詰
おおづめ オホ― [0] 【大詰(め)】
(1)芝居や戯曲の最終幕。
(2)物事の終わりの段階。終局。「―を迎えた国会審議」
〔江戸の歌舞伎では,一番目狂言(時代物)の最後の幕を「大詰」といい,二番目狂言(世話物)の最終の幕を「大切(オオギリ)」といった〕
大詰め
おおづめ【大詰め】
the last act[scene];the finale;→英和
the catastrophe (悲劇の);→英和
<draw to> a close[an end](終局).→英和
大詰め
おおづめ オホ― [0] 【大詰(め)】
(1)芝居や戯曲の最終幕。
(2)物事の終わりの段階。終局。「―を迎えた国会審議」
〔江戸の歌舞伎では,一番目狂言(時代物)の最後の幕を「大詰」といい,二番目狂言(世話物)の最終の幕を「大切(オオギリ)」といった〕
大話
おおばなし オホ― [3] 【大話】
昔話の一種。極端に誇張された内容に興味の中心をおく笑い話。のち,みだらな内容をも語るようになった。
大誓文
だいせいもん 【大誓文】
決して間違いのないことを誓う時の言葉。神かけて。「よろしく申してくんな。―,是ばかりは正直だ/滑稽本・浮世風呂 4」
大語
たいご [1] 【大語】 (名)スル
大げさなことを言うこと。また,その言葉。大言。だいご。「高談―」
大謀網
だいぼうあみ [3] 【大謀網】
台網の一。垣網と袋網を組み合わせて定置するもの。袋網は楕円形または四角形で口が狭い。
→大敷網(オオシキアミ)
大講堂
だいこうどう [3] 【大講堂】
(1)大きな講堂。
(2)大きな寺院の講堂。
(3)比叡山延暦寺の殿堂の一。大日如来を本尊とし,諸仏・桓武天皇像などを安置する。824年座主義真の創建。
大譜表
だいふひょう [3][4] 【大譜表】
上段にト音譜表,下段にヘ音譜表を組み合わせた二段構えの譜表。ピアノ・オルガン・ハープ・合唱などに用いられる。
大警視
だいけいし [3] 【大警視】
1872年(明治5)から81年まで警視庁に置かれた最上級の警視。
大谷
おおたに オホタニ 【大谷】
姓氏の一。
大谷
おおたに オホタニ 【大谷】
京都市東山の一地域。現在の知恩院の位置にあたる。法然の吉水(ヨシミズ)庵室のあったところ。親鸞の遺骨が安置された本願寺の発祥地。
大谷
おおや オホヤ 【大谷】
栃木県宇都宮市の町名。
大谷光瑞
おおたにこうずい オホタニクワウズイ 【大谷光瑞】
(1876-1948) 宗教家・探検家。浄土真宗本願寺派第二二世法主。法号,鏡如。九条武子の兄。インド・中央アジアを探検,また中国・南洋などで事業を経営,海外進出を論じた。
大谷別院
おおたにべついん オホタニ―ヰン 【大谷別院】
京都市東山区円山町にある大谷派東本願寺の祖廟(ソビヨウ)。本願寺が東西に分裂したのち本山の東北隅に造立,1653年現在地に移った。西本願寺の大谷本廟とともに真宗の根本霊場。俗称,東大谷。
大谷友右衛門
おおたにともえもん オホタニトモヱモン 【大谷友右衛門】
歌舞伎俳優。
(1)(初世)(1744-1781) 大坂の人。初名,竹田友三郎。のち,大谷広八の門に入り大谷友三郎と改名。屋号,山科屋・大坂屋。江戸に下り敵役(カタキヤク)で認められた。
(2)(二世)(1769-1830) 大坂の人。前名,谷村虎蔵。初世同様敵役を得意とした。
(3)(四世)(1791-1861) 大坂の人。初名,大谷福蔵。のち,万作。三枚目敵(ガタキ)を得意とし,「天下茶屋」の安達元右衛門を演じて好評を得た。
〔二世以降,屋号は明石(アカシ)屋〕
大谷句仏
おおたにくぶつ オホタニ― 【大谷句仏】
(1875-1943) 僧侶・俳人。京都の人。本名,光演。真宗大谷派管長。雑誌「懸葵」を主宰。句集に「夢の跡」「我は我」など。
大谷吉継
おおたによしつぐ オホタニ― 【大谷吉継】
(1559-1600) 安土桃山時代の武将。秀吉に近侍。関ヶ原の戦いでは石田三成の懇請で西軍に加わり勇戦したが,小早川秀秋の裏切りで戦死。
大谷大学
おおたにだいがく オホタニ― 【大谷大学】
私立大学の一。東本願寺の学寮を源とし,真宗大学を経て,1949年(昭和24)新制大学に移行。本部は京都市北区。
大谷女子大学
おおたにじょしだいがく オホタニヂヨシ― 【大谷女子大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)設立。本部は富田林市。
大谷川
だいやがわ 【大谷川】
栃木県日光市内を流れ,鬼怒川に注ぐ川。水源は中禅寺湖で華厳滝となって流出。
大谷探検隊
おおたにたんけんたい オホタニ― 【大谷探検隊】
大谷光瑞が組織した探検隊。1902年(明治35)から14年(大正3)にかけて三次にわたり,中央アジアの探検・調査をおこない,インド・中央アジア・チベットの貴重な遺物や,敦煌(トンコウ)写経を初めとする古文書を収集した。
大谷本廟
おおたにほんびょう オホタニ―ベウ 【大谷本廟】
京都市東山区五条坂にある西本願寺の祖廟(ソビヨウ)。1272年の創立以降,1480年山科本願寺が建立されるまで真宗の本山であった。1603年,大谷から現在地に移った。俗称,西大谷。
大谷派
おおたには オホタニ― 【大谷派】
浄土真宗十派の一。東本願寺を本山とする。1602年教如が徳川家康から与えられた京都東六条の土地に東本願寺を建てたのに始まる。1881年(明治14)大谷派と改称。お東。
→本願寺派
大谷渡
おおたにわたり オホ― [5] 【大谷渡】
チャセンシダ科の常緑性シダ植物。伊豆諸島および紀伊半島南部以西の暖地の木や岩に着生。葉は革質で披針形。裏面に多数の線状の胞子嚢(ノウ)群をつける。観葉植物とされ,大きなものは直径が2メートルに達する。御綱柏(ミツナガシワ)。タニワタリ。
大谷渡[図]
大谷焼
おおたにやき オホタニ― [0] 【大谷焼】
徳島県鳴門市大谷産の陶器。江戸中期開窯。大形の水蓮鉢や藍甕(アイガメ)で有名。
大谷石
おおやいし オホヤ― [3] 【大谷石】
宇都宮市大谷町付近でとれる凝灰岩(ギヨウカイガン)の石材。青白色で柔らかく加工しやすい。耐久性・耐火性に富み,土台石・石塀などに使用。
大谷石仏
おおやせきぶつ オホヤ― 【大谷石仏】
宇都宮市大谷町の大谷寺にある,凝灰岩の磨崖(マガイ)に彫った石仏群。粘土でおおわれ,彩色が施してある。平安初期の作といわれる。
大谷竹次郎
おおたにたけじろう オホタニタケジラウ 【大谷竹次郎】
(1877-1969) 興行師。京都府生まれ。京都歌舞伎座を経営。のち,松竹合名会社を創立。
大豆
だいず【大豆】
a soybean.→英和
大豆
おおまめ オホ― 【大豆】
ダイズのこと。[本草和名]
大豆
だいず [0] 【大豆】
マメ科の一年草。中国原産とされ,日本への渡来は古く,畑作物として栽培される。高さ約60センチメートル。全体に粗毛がある。葉は三小葉から成る複葉。夏,葉腋に淡紫色の蝶形花をつけ,豆果を結ぶ。種子は緑・淡黄・黒など。大豆油を絞るほか,味噌・醤油・豆腐の原料,また黄な粉などとする。若い豆果は枝豆(エダマメ)と称してゆでて食べる。[季]秋。
大豆油
だいずゆ [3][0] 【大豆油】
大豆の種子からとった脂肪油。リノール酸を多く含み,精製して食用とする。だいずあぶら。
大豆粕
だいずかす [4] 【大豆粕】
大豆から油を絞りとったあとのかす。まめかす。飼料・肥料とする。
大象虫
おおぞうむし オホザウムシ [3] 【大象虫】
オサゾウムシ科の甲虫。体長は24ミリメートルほどで,日本産オサゾウムシでは最大。体は黒色で,灰褐色の鱗片状短毛におおわれる。樹皮に産卵し,幼虫はマツ・スギ・サクラ・ナラなどに食い入る害虫。日本各地と中国・朝鮮に分布。
大豪
だいごう [0] 【大豪】
(1)大富豪。
(2)大豪傑。
大貝
おおがい オホガヒ [1] 【大貝・頁】
漢字の旁(ツクリ)の一。「領」「順」「項」などの字の右側の「頁」の部分。人の頭部の状態・名称などを表す文字を作る。いちのかい。
〔「貝」と区別するための俗称〕
→貝偏(カイヘン)
大負け
おおまけ オホ― [0][4] 【大負け】 (名)スル
(1)戦い・勝負事でひどく負けること。大敗。「昨年の試合で―した相手」
(2)商売で,値段を非常に下げて売ること。「―に負ける」
大負け
おおまけ【大負け】
a big cut <in price> (値引き);a crushing defeat (大敗).
大貫
おおぬき オホ― [0] 【大貫】
旧製材規格の一。幅三・八〜三・九寸(約11センチメートル),厚さ八〜九分(約2.5センチメートル),長さ二間(約3.6メートル)の板材。
大賀
おおが オホガ 【大賀】
姓氏の一。
大賀
たいが [1] 【大賀】
大変めでたいこと。大慶。「―の至り」
大賀一郎
おおがいちろう オホガイチラウ 【大賀一郎】
(1883-1965) 植物学者。岡山県生まれ。東大卒。1952年(昭和27)千葉県検見川遺跡から2000年前のハスの実を発見,開花させることに成功した。
大賈
たいこ [1] 【大賈】
大商人。豪商。
大賊
だいぞく [0] 【大賊】
非常な悪事をはたらく賊。
大賞
たいしょう [0] 【大賞】
最も優秀なものに与える賞。グラン-プリ。「レコード―」
大賞
たいしょう【大賞】
⇒グランプリ.
大賢
たいけん [0] 【大賢】
非常に賢いこと。また,その人。
⇔大愚
大贄
おおにえ オホニヘ 【大贄・大嘗】
(1)〔りっぱな贄の意〕
朝廷または神への貢ぎ物として奉るその地方の産物。「鮮(アザラ)けき魚の―をもちて…献れり/日本書紀(仁徳訓)」
→にえ
(2)「大嘗祭(オオニエノマツリ)」に同じ。
(3)「大嘗祭」のときに天皇が神前でとる食事。
大赤啄木鳥
おおあかげら オホ― [4] 【大赤啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。全長28センチメートル内外。背面は黒白のまだら,腹面は淡黄色で下腹部が赤。雄は後頭部が赤い。ヨーロッパ東部からアジア東部に分布し,日本では全国の森林にすむ。
大赤斑
だいせきはん [3] 【大赤斑】
木星面の南緯二二度近辺にある楕円形の暗赤色大斑点。大気の巨大な渦とみられ,大きさは変化するが,おおよそ東西方向に地球が二つ半〜三つ並ぶほど。
大赦
たいしゃ [1] 【大赦】
(1)恩赦の一種。政令で定めた罪について,有罪の言い渡しの効力および公訴権を消滅させること。
(2)〔「だいじゃ」とも〕
古代の律における恩赦制度の一。八虐・故殺・謀殺などの重罪も免除するもの。
大赦
たいしゃ【大赦】
<grant> (an) amnesty <to> .→英和
大越
だいえつ ダイヱツ 【大越】
(1)ベトナムの李朝時代に始まる国号。一九世紀初め,阮朝(1802-1945)の時,越南と改められた。
(2)ベトナムに成立した独立国の総称。
大足
おおあし オホ― 【大足】
(1) [0][1]
大きな足。「馬鹿の―も厄介だのう/西洋道中膝栗毛(七杉子)」
(2) [0]
歩幅が広いこと。
大路
おおじ オホヂ [1] 【大路】
〔古くは「おおち」〕
幅の広い道。大通り。
⇔小路(コウジ)
「都―」
大路
たいろ [1] 【大路】
(1)幅の広い道路。おおじ。
(2)律令制で,街道を三等に分けたうちの,最も重要な道。京と大宰府を結ぶ山陽道がこれにあたる。
大踊り
おおおどり オホヲドリ [3] 【大踊り】
大勢の人がそろって踊る踊り。盆踊りの大がかりなものや歌舞伎の切(キリ)に一座の俳優が総出で踊る踊りなどの称。
大躍進
だいやくしん [3] 【大躍進】
1958年から中国で毛沢東思想に基づいて始められた高度経済成長政策。「15年でイギリスに追いつく」を合言葉に鉄鋼大増産,人民公社化などが図られたが,経済均衡の失調,農村の荒廃,二千万人の餓死者を出し,59年毛沢東は国家主席を辞任。
大身
おおみ オホ― [0] 【大身】
刃わたりの長いこと。「―の槍」
大身
たいしん [0] 【大身】
身分の高い人。高位・高禄の人。
⇔小身
「―の旗本」
大身替り
おおみがわり オホミガハリ 【大身替(わ)り】
⇒片身替(カタミガ)わり
大身替わり
おおみがわり オホミガハリ 【大身替(わ)り】
⇒片身替(カタミガ)わり
大車輪
だいしゃりん [3] 【大車輪】
(1)大きな車輪。
(2)体操の鉄棒競技で,体を伸ばして鉄棒を中心に大きく回転する技。順手車輪・逆手車輪など。
(3)一生懸命に奮闘すること。「―で仕事を片付ける」
大車輪
だいしゃりん【大車輪】
a giant swing (鉄棒の).〜で働く work in full swing.
大軍
たいぐん [0] 【大軍】
大勢の兵士からなる軍隊。「―が押し寄せる」
大軍
おおいくさ オホ― [3] 【大軍】
大規模な戦争。大合戦。
大軍
たいぐん【大軍】
a large force[army].
大輔
たいふ [1] 【大輔】
律令制で,八省の次官の上位。
大輪
だいわ [0] 【台輪・大輪】
(1)上のものを支え下のものをおおう働きをする横木。社寺建築の柱上を結び,組物を支える平らな水平材や二階の管柱の下部を支える横木。
(2)鳥居の島木を受け支える円盤状の台木など。
台輪(1)[図]
大輪
たいりん [0] 【大輪】
〔「だいりん」とも〕
普通より大きく開く花。「―の菊」
大輪
おおわ オホ― [0] 【大輪・輞】
(1)輪の大きなもの。
(2)駿河(スルガ)舞の手ぶり。「―など舞ふは/枕草子 142」
大輪の
たいりん【大輪の】
large-flowered.
大輪田の泊
おおわだのとまり オホワダ― 【大輪田の泊】
⇒輪田(ワダ)の泊(トマリ)
大辛
おおがら オホ― [0] 【大辛】
辛さの極めて強い七味とうがらし。
大辞
だいじ [1] 【大辞】
⇒大概念(ダイガイネン)
大辟
たいへき [0] 【大辟】
〔「辟」は刑の意〕
重い刑罰。死刑。
大辯
たいべん [1] 【大弁・大辯】
すぐれた弁舌。雄弁。能弁。達弁。
大農
だいのう [0] 【大農】
(1)多くの土地を持つ百姓。大百姓。豪農。
(2)機械力をもって大規模に行われる農業。
大農法
だいのう【大農法】
large-scale farming.
大農法
だいのうほう [3] 【大農法】
広大な土地を,大型機械やヘリコプターなどを用いて行う大規模農業。大農経営。
大農経営
だいのうけいえい [5] 【大農経営】
⇒大農法(ダイノウホウ)
大辻
おおつじ オホツジ 【大辻】
姓氏の一。
大辻司郎
おおつじしろう オホツジシラウ 【大辻司郎】
(1899-1952) 東京日本橋生まれ。本名,四郎。活動写真の弁士から転じて漫談や司会で活躍。飛行機の墜落事故で死亡。「漫談」の語を使い始めたと言われる。
大逆
たいぎゃく [0] 【大逆】
人の道にそむく最も悪いおこない。主君や親を殺すことなど。
大逆
おおさが オホ― [0] 【大佐賀・大逆】
カサゴ目の海魚。全長約60センチメートル。体は長卵形で側扁し,目が大きい。体色は鮮紅色で,体側に黒斑が一個あるものが多い。メヌケ類の一種であるが,高級魚で祝膳を飾る。千葉県銚子沖から千島列島にかけての深海に分布。コウジンメヌケ。
大逆事件
たいぎゃくじけん 【大逆事件】
1910年(明治43)5月,幸徳秋水ら多数の社会主義者・無政府主義者が明治天皇暗殺を計画したとして,大逆罪のかどで検挙・処刑された事件。検挙者は全国で数百名にのぼり,翌年1月,二四名に死刑が宣告され一二名が処刑された。幸徳秋水事件。
大逆無道
たいぎゃくむどう [5] 【大逆無道】
はなはだしく人倫にそむき,理道を無視した行為。
大逆罪
だいぎゃく【大逆罪】
(high) treason.→英和
大逆事件 a high treason case.
大逆罪
たいぎゃくざい [4] 【大逆罪】
刑法旧規定で,天皇・皇嗣などに対して危害を加えまたは加えようとすることを内容とする罪。法定刑は死刑。1947年(昭和22)削除。
大通
だいつう [3][0] 【大通】
遊興の道に詳しいこと。また,その人。「世間の―と出合もできず/黄表紙・見徳一炊夢」
大通り
おおどおり オホドホリ [3] 【大通り】
(町なかの)幅の広い道。
大通り
おおどおり【大通り】
a main street.
大通事
おおつうじ オホ― [3] 【大通事・大通詞】
江戸時代,長崎に置かれた唐(トウ)通事・和蘭(オランダ)通詞など通訳官の最上位の者。だいつうじ。
大通詞
おおつうじ オホ― [3] 【大通事・大通詞】
江戸時代,長崎に置かれた唐(トウ)通事・和蘭(オランダ)通詞など通訳官の最上位の者。だいつうじ。
大連
おおむらじ オホ― [3] 【大連】
大和朝廷における最高執政官の称。連(ムラジ)の姓(カバネ)の最有力者が任ぜられ,大伴・物部の二氏が世襲。大伴金村失脚後,物部氏が独占したが,六世紀末に物部守屋が蘇我馬子に殺されたため消滅。
→大臣(オオオミ)
大連
だいれん 【大連】
中国,遼東半島南端の,渤海(ボツカイ)に臨む港湾都市。製鉄・造船・車両などの工業が発達。1898年ロシアが清から租借したが,日露戦争後日本の租借地となり,満州進出の拠点として発展。第二次大戦後中国に返還され,1950年旅順と合して旅大となったが,81年大連と改称。ターリエン。
大進
だいじん [0] 【大進】
律令制で,中宮職・皇太后宮職・春宮坊・京職・修理職・大膳職などの判官(ジヨウ)で,少進の上の位。たいしん。だいしん。
大逵
たいき [1] 【大逵】
〔「逵」は大道の意〕
大通り。大路。
大遊
たいゆう [0] 【大遊】 (名)スル
大いに遊ぶこと。
大運河
だいうんが 【大運河】
中国東部を天津から杭州まで縦貫する水路。長さ1700キロメートル。その原形は,隋の煬帝(ヨウダイ)が洛陽を中心に天津と杭州とを連結した水路。元代に済州河(1283年開通)と会通河(1289年開通)が建設され,現在の東寄りのコースが完成。今も部分的に利用。
→永済渠
→通済渠
大過
たいか [1] 【大過】
(1)大きなあやまち。ひどい失敗。「―なく過ごす」
(2)非常に大きいこと。「陸奥と云ふは,…,―の国にて候/義経記 1」
大過なく
たいか【大過なく】
without any serious mistake[grievous fault].
大過去
だいかこ [3] 【大過去】
動詞時制の一。過去形で表される過去の一時点を基準にして,それよりも前に完了した,あるいはその時点まで継続していた動作・状態を表す。英語の過去完了形などがこれに当たる。
大道
だいどう 【大道】
(1) [0][3]
大きな道路。幅の広い道。大通り。「天下の―」
(2) [0]
〔「たいどう」とも〕
人の守るべき正しい道。「政治の―」
(3)〔仏〕 すぐれた教え。仏道。
大道
だいどう【大道】
a street;→英和
a highway.→英和
‖大道芸(人) a street performance (performer).大道商人 a street vender;a stallkeeper.
大道
おおみち オホ― [1] 【大道】
(1)幅の広い道。大通り。だいどう。
(2)長い道のり。「今日は―であつた/歌舞伎・幼稚子敵討」
大道具
おおどうぐ オホダウグ [3] 【大道具】
(1)書き割り・建物・樹木・岩など,出演者が手に取らない舞台装置。
⇔小道具
(2)「大道具方(カタ)」の略。
大道具
おおどうぐ【大道具】
stage setting;a scene.→英和
大道具方 a sceneshifter.→英和
大道具方
おおどうぐかた オホダウグ― [0] 【大道具方】
大道具の製作・運用などを担当する者。大道具。
大道商人
だいどうしょうにん [5] 【大道商人】
大道に露店を出して商売する商人。
大道寺
だいどうじ ダイダウジ 【大道寺】
姓氏の一。
大道寺友山
だいどうじゆうざん ダイダウジイウザン 【大道寺友山】
(1639-1730) 江戸前期の兵法家。名は重祐。別号,知足軒。越前藩士繁久の子。北条氏長に甲州流兵法を学び,浅野・越前松平家に寄遇して兵法を講じた。著「岩淵夜話」「落穂集」
大道店
だいどうみせ [3] 【大道店】
路傍で物を売る店。露店。
大道易者
だいどうえきしゃ [5] 【大道易者】
路傍で通行人を客とする易者。
大道無門
だいどうむもん [5] 【大道無門】
〔仏〕 仏道には一定の入り方はないということ。
大道臼
だいどううす [3] 【大道臼】
〔もと米搗(ツ)きが,依頼された家の近くの路上で米を搗いたことから〕
大きな臼。また,大柄なからだのたとえ。
大道芸
だいどうげい [3] 【大道芸】
大道で演ずる演芸。物売りの口上・猿まわしなど。
大道芸人
だいどうげいにん [5] 【大道芸人】
大道芸をして生計を立てる人。
大遠忌
だいおんき [3] 【大遠忌】
仏教諸宗派で,宗祖などの没後数百年たって行う法要。
大選挙区
だいせんきょく【大選挙区(制)】
(a) major constituency (system).
大選挙区制
だいせんきょくせい [0] 【大選挙区制】
一選挙区から二名以上の議員を選出する選挙制度。この選挙区制度では死票が少なく,少数代表も選出される利点がある。
→小選挙区制
→中選挙区制
大邦
たいほう [0] 【大邦】
大きな国。大国。
大邱
たいきゅう タイキウ 【大邱】
韓国南東部にある都市。リンゴ・米などの集散地で,繊維工業も発達。テグ。
大郎女
おおいらつめ オホ― 【大郎女・大嬢】
長女。おおあね。
→いらつめ
大郡
たいぐん [0] 【大郡】
古代,郡制の等級の一。大化の制では四〇里,大宝の制では二〇里以下一六里以上の郡をいう。
大部
たいぶ [1] 【大部】
(1)書物の巻数やページ数が多いこと。
⇔小部
「―の書」
(2)ほとんどの部分。大部分。
大部の
たいぶ【大部の】
voluminous;→英和
bulky.→英和
大部分
だいぶぶん [3] 【大部分】
全体のほとんどの部分。副詞的にも用いられる。おおかた。たいはん。「―の人は知っている」「―できた」
大部分
だいぶぶん【大部分】
most (of);→英和
the greater part <of> ;the majority.→英和
〜は mostly;→英和
for the most part.
大部屋
おおべや【大部屋】
《劇》an actors' common room.大部屋俳優 utility men[actors,actresses].
大部屋
おおべや オホ― [0] 【大部屋】
(1)大きな部屋。特に,病院・旅館などで,大勢の人が寝泊まりできる部屋。
(2)下級の俳優が雑居する楽屋部屋。また,その俳優。「―女優」「―時代」
(3)江戸時代,大名屋敷で,火消し人夫が起居していた大きな部屋。また,小者・人足などの詰めていた所。
大都
だいと 【大都】
元の都。今の北京。
大都
たいと [1] 【大都】
■一■ (名)
〔「だいと」とも〕
大きな都。大都会。
■二■ (副)
おおかた。おおよそ。[色葉字類抄]
大都会
だいとかい [3] 【大都会】
大きな都会。大都市。
大都市
だいとし [3] 【大都市】
人口が多く,経済・文化・政治などの活動が活発な都市。
大酒
おおざけ オホ― [0][4] 【大酒】
多量の酒。また,多量の酒を飲むこと。たいしゅ。「―を飲む」
大酒
たいしゅ [0] 【大酒】 (名)スル
たくさん酒をのむこと。鯨飲(ゲイイン)。「あんた,豪(エラ)い―ですな/歌行灯(鏡花)」
大酒を飲む
おおざけ【大酒を飲む】
drink heavily.大酒飲み a heavy[hard]drinker.
大酒家
たいしゅ【大酒家】
a heavy drinker.
大酒家
たいしゅか [0] 【大酒家】
大酒を飲む人。おおざけ飲み。
大酒飲み
おおざけのみ オホ― [0] 【大酒飲み】
多量の酒を飲む人。たいしゅか。
大酔
たいすい [0] 【大酔】 (名)スル
酒にひどく酔うこと。「甞(カツ)て葉山が―して/多情多恨(紅葉)」
大野
おおの オホノ 【大野】
姓氏の一。
大野
おおの オホノ 【大野】
(1)福井県北東部,大野盆地にある市。旧城下町。織物業が盛ん。スキー場や観光地に富む。
(2)北海道南西部,渡島(オシマ)支庁亀田郡の町。北海道の水田発祥の地。
(3)岐阜県南西部,揖斐(イビ)郡の町。古墳・条里制遺構が残る。富有柿を特産。
(4)広島県南西部,佐伯郡の町。カキの養殖が盛ん。大野瀬戸を隔てて厳島(宮島)がある。
(5)大分県南部,大野郡の町。大部分は阿蘇溶岩台地。
大野
たいや [1] 【大野】
大きな野原。おおの。
大野
おおの オホ― [0] 【大野】
広々とした野原。
大野九郎兵衛
おおのくろべえ オホノクロベヱ 【大野九郎兵衛】
江戸中期,赤穂藩浅野家の家老。赤穂藩取りつぶしに際して,大石良雄と意見が対立,逃走したといわれる。生没年未詳。
大野伴睦
おおのばんぼく オホノ― 【大野伴睦】
(1890-1964) 政治家。岐阜県生まれ。明大卒。1930年(昭和5)以来衆議院議員に当選一三回。第二次大戦後,三木武吉と保守合同を推進。衆議院議長・自民党副総裁を歴任。
大野城
おおのじょう オホノジヤウ 【大野城】
福岡県西部の市。福岡市に隣接し,都市化が進む。四王寺山に大野城趾がある。
大野城
おおのじょう オホノジヤウ 【大野城】
(1)福岡県太宰府市,粕屋郡宇美町・大野城市にまたがる四王寺山にある古代の朝鮮式山城。665年大宰府の防備のために南側の基肄城(キイジヨウ)とともに造られた。
(2)地名(別項参照)。
大野東人
おおののあずまひと オホノ―アヅマヒト 【大野東人】
(?-742) 奈良時代の武将。蝦夷(エゾ)征伐に参加。のち鎮守府将軍・陸奥按察使(アゼチ)を歴任。藤原広嗣の乱を平定した。多賀城を築く。
大野治長
おおのはるなが オホノ― 【大野治長】
(?-1615) 安土桃山時代の武将。通称,修理亮(シユリノスケ)。豊臣秀吉・秀頼に仕えた。関ヶ原の戦いでは徳川方についたが,のち秀頼に再仕。大坂夏の陣に敗れ,秀頼に殉じた。
大野洒竹
おおのしゃちく オホノ― 【大野洒竹】
(1872-1913) 俳人。熊本県生まれ。本名,豊太。東大卒。医業のかたわら句作,俳諧の研究,俳書の収集に尽くし,「俳諧文庫」の編集・校訂に従う。
大野貝
おおのがい オホ―ガヒ [3] 【大野貝】
海産の二枚貝。貝殻は灰白色で褐色の殻皮をかぶり,長卵形。殻長10センチメートル内外で,薄くもろい。砂泥に深くもぐり,長い水管を出す。食用。九州以北の内湾にすむ。大村貝。文殊(モンジユ)の白貝。
大量
たいりょう [0] 【大量】 (名・形動)[文]ナリ
(1)量の多い・こと(さま)。多量。
⇔少量
「―に消費する」
(2)心が広く大きい・こと(さま)。「元来―の性質なれば/雪中梅(鉄腸)」
大量に
たいりょう【大量に】
in large quantities.大量生産 mass production.
大量保有報告書
たいりょうほゆうほうこくしょ [0] 【大量保有報告書】
上場企業,店頭公開企業の発行済み株式総数の5パーセント超を取得した投資家が大蔵省に提出を義務づけられている報告書。
大量生産
たいりょうせいさん [5] 【大量生産】
機械力で同質同形の製品を同時に大量につくりだすこと。量産。マス-プロダクション。
大金
たいきん【大金】
a lot[large sum]of money.
大金
たいきん [0] 【大金】
多額の金銭。「―をつかむ」
大金
おおがね オホ― [0] 【大金】
多くの金銭。たいきん。「―持ち」
大金書
おおかながい オホ― 【大金書・大金貝】
楊弓(ヨウキユウ)で,二〇〇本の矢のうち,一八〇本以上の当たり。金泥で射手の名を書いた看板を店頭に掲げて表彰した。
大金貝
おおかながい オホ― 【大金書・大金貝】
楊弓(ヨウキユウ)で,二〇〇本の矢のうち,一八〇本以上の当たり。金泥で射手の名を書いた看板を店頭に掲げて表彰した。
大鉈
おおなた オホ― [0] 【大鉈】
大きな,なた。
大鉈を振るう
おおなた【大鉈を振るう】
make a drastic cut <in the budget> .
大鉦鼓
おおしょうこ オホシヤウコ [3] 【大鉦鼓】
雅楽の舞楽に用いる大形の鉦鼓。火炎形のわくに吊るし,立って桴(バチ)で打って奏する。
大鉦鼓
だいしょうこ [3] 【大鉦鼓】
⇒おおしょうこ
大銀杏
おおいちょう オホイチヤウ [3] 【大銀杏】
(1)大きなイチョウの木。
(2)男の髪形で,髷(マゲ)の先をイチョウの葉の形に大きく広げた結い方。相撲では十両以上の力士が結う。
大銀杏(2)[図]
大銭
おおぜに オホ― 【大銭】
江戸時代,一枚で一文銭数枚に相当する貨幣の俗称。
大鋸
おが [1][0] 【大鋸】
〔「おおが(大鋸)」の転〕
切り出した木を板にひくための縦びきの大きな鋸(ノコギリ)。室町時代頃から使われた。エ字形の枠の片側に鋸を取りつけ,片側をひもでしぼり二人でひく。江戸時代に入ると一人でひく柄のついた形式のもの(「前挽き大鋸」ともいう)が現れ普及した。おおが。ががり。
大鋸[図]
大鋸
おおが オホ― [0][1] 【大鋸】
⇒おが(大鋸)
大鋸屑
おがくず [3] 【大鋸屑】
大鋸(オガ)やのこぎりで材木をひいたときに出るくず。のこくず。ひきくず。
大鋸挽き
おがひき [2][0] 【大鋸挽き】
大鋸で材木を切ることを職業とする人。木挽(コビ)き。
大錦旛
だいきんばん [3] 【大錦旛】
即位礼の日に,紫宸殿(シシンデン)の前庭に立てられる錦旗の一。八咫烏(ヤタガラス)形大錦旛・霊鵄(レイシ)形大錦旛の二種がある。
大鍛冶
おおかじ オホカヂ 【大鍛冶】
古く,製鉄業者の称。
→小鍛冶(コカジ)
大鎌
おおかま オホ― [1][0] 【大鎌】
柄(エ)の長い大きな鎌。
大鎧
おおよろい オホヨロヒ [3] 【大鎧】
(1)大形の鎧。
(2)鎧の一形式。腹巻などの簡略な鎧に対して大柄なところから,大鎧と称し,また,正式な鎧の意で式正(シキシヨウ)の鎧ともいう。胴は,前・左・後ろを一連として草摺(クサズリ)三間(サンゲン)を下げ,右のすき間には鉄板に草摺一間を下げた脇楯(ワイダテ)という防具をあてる。平安時代,騎射戦闘用として成立。胴全体を箱形裾開きとして馬上の動作に便じ,弓を引くため,胸・脇を広く開け・栴檀(センダン)の板・鳩尾(キユウビ)の板という小板をあてる。綿上(ワタガミ)には障子の板をたてる。胴正面に弦走(ツルバシリ)革を張り,背中には逆板(サカイタ)をつける。鎌倉中期以後,騎射戦の衰退とともに形式化し,室町中期頃にはほとんど行われなくなった。
大鎧(2)=1[図]
大鎧(2)=2[図]
大鎧(2)=3[図]
大鎧(2)=4[図]
大鎮
だいちん [0] 【大鎮】
大きな藩鎮(ハンチン)。また,大都市。
大鏑
おおかぶら オホ― [3] 【大鏑】
大きな鏑をつけた鏑矢。
大鏡
おおかがみ オホカガミ 【大鏡】
歴史物語。三巻本・六巻本・八巻本がある。作者未詳。平安後期成立。大宅世継・夏山繁樹の二人の老人の昔語りに,聞き役の若侍の批判を交えながら,藤原道長(966-1027)の栄華を中心に文徳天皇(827-858)から後一条天皇(1008-1036)まで,一四代176年間を紀伝体で記す。鏡物(カガミモノ)の最初。四鏡の一。世継(ヨツギ)。世継物語。
大鑑
たいかん [0] 【大鑑】
ある部門について,全体のことがわかるようにすべてを一冊にまとめた書物。「家庭医学―」
大鑽井盆地
だいさんせいぼんち 【大鑽井盆地】
オーストラリア大陸の中東部にある世界最大の鑽井盆地。降水量の不足を掘り抜き井戸によって補い,牧羊が行われている。
大長寺
だいちょうじ ダイチヤウ― 【大長寺】
大阪市都島区東野田町にある浄土宗の寺。浄瑠璃「心中天の網島」の主人公の小春と治兵衛が心中した所。
大門
おおもん オホ― [1] 【大門】
(1)城や邸宅などの正面の大きな門。表門。だいもん。
(2)遊郭の正面入り口の大きな門。江戸新吉原遊郭のものは有名。
大門
おおと オホ― 【大門】
(1)大きな門。
(2)大きな海峡。「ともしびの明石―に入らむ日や/万葉 254」
大門
だいもん [1] 【大門】
大きな門。大内裏や寺などの,外構えの大きな門。正門。総門。おおもん。
→おおもん(大門)
大間
おおま オホ― [0][1] 【大間】
(1)広いへや。広間。
(2)「京間(キヨウマ)」に同じ。
(3)門・鳥居などで柱間の等しくないとき,広い方をいう。
(4)橋の中央で,船を通せるように橋脚の間隔を広くとった所。
(5)俳優の動作や囃子(ハヤシ)の間(マ)が大きいこと。
(6)「大間書(オオマガキ)」の略。
大間々
おおまま オホママ 【大間々】
群馬県南東部,山田郡の町。渡良瀬川の谷口集落として発達。かつては足尾銅山に通じる銅(アカガネ)街道の宿場町として栄えた。
大間崎
おおまざき オホマ― 【大間崎】
青森県,下北半島北西端,本州最北端の低平な砂嘴状の岬。津軽海峡をへだて,北海道の汐首岬との間は約18キロメートル。鳥居崎。
大間書
おおまがき オホ― 【大間書】
平安時代,除目(ジモク)のときに用いた文書。欠員になっている官の行をあけておき,任官後,そこに書き入れた。大間。
大関
おおぜき オホゼキ 【大関】
姓氏の一。
大関
おおぜき【大関】
a champion sumo wrestler.
大関
おおぜき オホ― [1] 【大関】
(1)もと,力士の最高位。現在は,横綱に次ぐ地位で,三役の最上位。
(2)仲間の中で特に傑出している人をいった語。現在は「横綱」という。
大関和
おおぜきちか オホゼキ― 【大関和】
(1858-1932) 看護婦。下野(シモツケ)の人。日本最初の看護学校卒業生。近代的な看護婦の育成と地位向上に尽力。大日本看護婦人矯風会を設立。
大阪
おおさか オホサカ 【大阪・大坂】
(1)近畿地方中部の府。かつての摂津国の東半部と和泉・河内二国を占める。大阪平野の主要部を占め,東は生駒・金剛山地,南は和泉(イズミ)山脈。1871年(明治4)設置。81年堺県(もとの大和国を含む)を合併。87年以前の大和国が奈良県として分離し,現在の府域となる。府庁所在地,大阪市。
(2)大阪府中部,大阪湾に臨む市。府庁所在地。指定都市。淀川・大和川下流の三角州に位置。西日本の経済・交通の中心地。古代の難波(ナニワ)の地で,瀬戸内海から大和地方に入る水陸交通の要地。1496年蓮如が石山本願寺を建立,1583年その跡に豊臣秀吉が大坂城を築き,以来商業が発達。江戸時代には幕府の直轄地となり,各藩の蔵屋敷が設けられるとともに諸国の物資の集散地となり,「天下の台所」「町人の町」として繁栄。もと「大坂」と書いたが,1871年(明治4)大阪府は「坂」を「阪」に改めた。
〔中世・近世では「おおざか」が普通だった〕
大阪事件
おおさかじけん オホサカ― 【大阪事件】
1885年(明治18)11月,大井憲太郎らの自由党左派が朝鮮の内政改革を企てたが事前に発覚,一三九名が大阪・長崎で逮捕された事件。
大阪会議
おおさかかいぎ オホサカクワイ― 【大阪会議】
1875年(明治8)1月から二月にかけて,参議大久保利通が在野の木戸孝允・板垣退助と大阪で政府改革について行なった協議。この結果,漸進的立憲主義が国是となり,元老院・大審院・地方官会議などが設置され,木戸・板垣は参議に復帰した。
大阪体育大学
おおさかたいいくだいがく オホサカ― 【大阪体育大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)設立。本部は大阪府熊取町。
大阪俄
おおさかにわか オホサカニハカ [5] 【大阪俄】
大阪で,遊郭の座敷芸から発達した滑稽中心の簡単な道化芝居。大阪式の俄狂言。のちに劇場や寄席に入り,また曾我廼家(ソガノヤ)喜劇の源流となった。
大阪医科大学
おおさかいかだいがく オホサカイクワ― 【大阪医科大学】
私立大学の一。1927年(昭和2)創立の大阪高等医学専門学校を前身とし,46年旧制医科大学となり,52年新制大学に移行。本部は高槻市。
大阪商業大学
おおさかしょうぎょうだいがく オホサカシヤウゲフ― 【大阪商業大学】
私立大学の一。1947年(昭和22)創立の城東専門学校を母体に,49年大阪城東大学として設立,52年現名に改称。本部は東大阪市。
大阪商船三井船舶
おおさかしょうせんみついせんぱく オホサカシヤウセンミツヰセンパク 【大阪商船三井船舶】
大手外航海運(運航)企業。1964年(昭和39)に大阪商船と三井船舶の合併で成立。商船三井。
大阪国際大学
おおさかこくさいだいがく オホサカ― 【大阪国際大学】
私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は枚方市。
大阪国際女子大学
おおさかこくさいじょしだいがく オホサカ―ヂヨシ― 【大阪国際女子大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)帝国女子大学として設立。92年(平成4)現名に改称。本部は守口市。
大阪土
おおさかつち オホサカ― [4] 【大阪土】
黄に赤色の混じった上塗り用壁土。四天王寺付近のものが上等とされ,江戸でも用いられた。天王寺土。さび土。
大阪城
おおさかじょう オホサカジヤウ 【大坂城・大阪城】
大阪市中央区馬場町にある城。1583〜85年豊臣秀吉が石山本願寺跡に築城。秀頼のときに大坂夏の陣で落城焼失(1615年)。江戸期に再建され,大坂城代が置かれた。1931年(昭和6)天守を再建。
大阪外国語大学
おおさかがいこくごだいがく オホサカグワイコクゴ― 【大阪外国語大学】
国立大学の一。1921年(大正10)創立の大阪外国語学校が前身。49年(昭和24)新制大学となる。本部は箕面市。
大阪大学
おおさかだいがく オホサカ― 【大阪大学】
国立大学の一。1869年(明治2)創立の大阪医学校に始まり,1931年(昭和6)大阪帝国大学となる。49年大阪薬専・大阪高校・浪速高校と合併して新制大学となる。本部は吹田市。阪大。
大阪女子大学
おおさかじょしだいがく オホサカヂヨシ― 【大阪女子大学】
公立大学の一。1924年(大正13)創設の大阪府女子専門学校を母体に49年(昭和24)新制大学となる。本部は堺市。
大阪学院大学
おおさかがくいんだいがく オホサカガクヰン― 【大阪学院大学】
私立大学の一。1963年(昭和38)設立。本部は吹田市。
大阪工業大学
おおさかこうぎょうだいがく オホサカコウゲフ― 【大阪工業大学】
私立大学の一。関西高等工業学校を前身とし,1949年(昭和24)摂南工業大学として設立。同年現名に改称。本部は大阪市旭区。
大阪市立大学
おおさかしりつだいがく オホサカ― 【大阪市立大学】
公立大学の一。1880年(明治13)創立の大阪商業講習所に始まる大阪商大を母体に,都島工専・市立女専が合併,1949年(昭和24)新制大学。本部は大阪市住吉区。
大阪平野
おおさかへいや オホサカ― 【大阪平野】
大阪湾沿岸に広がる平野。大阪府の大部分と兵庫県の南東部にまたがる。
大阪府立大学
おおさかふりつだいがく オホサカ― 【大阪府立大学】
公立大学の一。大阪工専などの工業・農業系専門学校と大阪青年師範が合併し,1949年(昭和24)府立浪速大学として発足。55年現名に改称。本部は堺市。
大阪府立看護大学
おおさかふりつかんごだいがく オホサカ― 【大阪府立看護大学】
公立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は羽曳野市。
大阪弁
おおさかべん オホサカ― [0] 【大阪弁】
大阪を中心とする地域で話される方言。
大阪戸
おおさかど オホサカ― [4] 【大阪戸】
土蔵に用いられる,漆喰(シツクイ)塗りの引き戸。
大阪教育大学
おおさかきょういくだいがく オホサカケウイク― 【大阪教育大学】
国立大学の一。大阪第一・第二師範学校が統合し,1949年(昭和24)に大阪学芸大学として発足,67年現名に改称。本部は柏原市。
大阪格子
おおさかごうし オホサカガウ― [5] 【大阪格子】
横桟(ヨコサン)を太く粗くして,その間に横長の小障子をはめた戸。店と奥の間,茶の間と台所の境などに用いる。
大阪樟蔭女子大学
おおさかしょういんじょしだいがく オホサカシヤウヰンヂヨシ― 【大阪樟蔭女子大学】
私立大学の一。樟蔭女子専門学校を前身とし,1949年(昭和24)設立。本部は東大阪市。
大阪歯科大学
おおさかしかだいがく オホサカシクワ― 【大阪歯科大学】
私立大学の一。大阪歯科医学校を源とし,1947年(昭和22)旧制歯科大学となり,52年新制大学に移行。本部は大阪市中央区。
大阪湾
おおさかわん オホサカ― 【大阪湾】
瀬戸内海の東端にある湾。西を淡路島で限られ,南の紀淡(キタン)海峡で紀伊水道,北西の明石海峡で播磨灘(ハリマナダ)に通じる。阪神工業地帯があり,神戸港・大阪港など大小の港がある。海岸線の大部分は人工海岸。古称,茅渟海(チヌノウミ)。和泉灘。摂津灘。難波(ナニワノ)海。
大阪狭山
おおさかさやま オホサカ― 【大阪狭山】
大阪府中南部の市。農業用溜池の狭山池があり,米・麦などの栽培が盛ん。近年,丘陵沿いに住宅地化が進む。
→狭山池(サヤマイケ)
大阪環状線
おおさかかんじょうせん オホサカクワンジヤウ― 【大阪環状線】
JR 西日本の鉄道線。大阪市街を一周する環状線。21.7キロメートル。大阪から西九条・天王寺・京橋を経由する。
大阪瓦
おおさかがわら オホサカガハラ [5] 【大阪瓦】
宮殿・神社・仏閣などに用いる大形のかわら。広間物(ヒロマモノ)。
大阪産業大学
おおさかさんぎょうだいがく オホサカサンゲフ― 【大阪産業大学】
私立大学の一。1950年(昭和25)設立の大阪交通短期大学を母体に65年大阪交通大学として設立,同年現名に改称。本部は大東市。
大阪砲兵工廠
おおさかほうへいこうしょう オホサカハウヘイコウシヤウ 【大阪砲兵工廠】
1879年(明治12)大阪工廠を改称して発足した陸軍の兵器工場。1923年(大正12)陸軍造兵廠へ転換。
大阪経済大学
おおさかけいざいだいがく オホサカ― 【大阪経済大学】
私立大学の一。昭和高等商業学校を源とし,大阪女子経済専門学校,大阪経済専門学校を経て,1949年(昭和24)設立。本部は大阪市東淀川区。
大阪経済法科大学
おおさかけいざいほうかだいがく オホサカ―ハフクワ― 【大阪経済法科大学】
私立大学の一。1971年(昭和46)設立。本部は八尾市。
大阪線
おおさかせん オホサカ― 【大阪線】
近畿日本鉄道の幹線鉄道線。大阪市上本町・三重県伊勢中川間,108.9キロメートル。名古屋線・山田線などと結んで大阪と名古屋・伊勢方面とを連絡する。
大阪芸術大学
おおさかげいじゅつだいがく オホサカ― 【大阪芸術大学】
私立大学の一。1964年(昭和39)浪速芸術大学として設立。66年現名に改称。本部は大阪府河南町。
大阪薬科大学
おおさかやっかだいがく オホサカヤククワ― 【大阪薬科大学】
私立大学の一。大阪道修薬学校を源とし,1925年(大正14)創立の帝国女子薬学専門学校を母体に,50年(昭和25)設立。本部は松原市。
大阪証券取引所
おおさかしょうけんとりひきじょ オホサカ― 【大阪証券取引所】
大阪市中央区北浜にある証券取引所。1878年(明治11)大阪株式取引所として設置,1949年(昭和24)改組。大証。
大阪電気通信大学
おおさかでんきつうしんだいがく オホサカ― 【大阪電気通信大学】
私立大学の一。1961年(昭和36)設立。本部は寝屋川市。
大阪音楽大学
おおさかおんがくだいがく オホサカ― 【大阪音楽大学】
私立大学の一。1958年(昭和33)設立。本部は豊中市。
大阪鮨
おおさかずし オホサカ― [4] 【大阪鮨】
江戸前の握り鮨に対して,押しずし・太巻きずしのこと。特に,押しずし。
大阿羅漢
だいあらかん 【大阿羅漢】
〔仏〕 阿羅漢の中で最も優れた者。また,阿羅漢を敬っていう称。
大阿闍梨
だいあじゃり [3] 【大阿闍梨】
〔仏〕
(1)三密に通じた偉大な阿闍梨。
(2)灌頂(カンジヨウ)の儀式で中心的役割を果たす阿闍梨。伝法灌頂の阿闍梨。
大降り
おおぶり オホ― [0] 【大降り】 (名)スル
雨や雪などがはげしく降ること。
⇔小降り
「雨が―になってきた」
大降り
おおぶり【大降り】
a heavy rain.
大院君
たいいんくん タイヰンクン 【大院君】
(1820-1898) 朝鮮,李朝第二六代高宗の父。名は昰応(カオウ)。興宣大院君。王の幼時,摂政として中央集権体制の強化と欧米への攘夷政策を断行したが1873年下野。82年壬午軍乱で政権に復帰したが清に抑留。94年日本勢力に担ぎ出されたが実権はなかった。だいいんくん。テーウォングン。
大陰
だいおん [0] 【大陰】
陰陽道(オンヨウドウ)の八将神の一。土曜星の精で,太歳神の皇妃とされ,その方角にかかわる嫁取り・出産を忌む。大陰神。
大陰唇
だいいんしん [3] 【大陰唇】
女性の外陰の一部。恥丘(チキユウ)から会陰(エイン)に至る左右の皮膚の隆起。大陰唇に囲まれた部分を陰裂といい,内側に小陰唇がある。
大陸
たいりく [0][1] 【大陸】
(1)地球上の広大な陸地。普通,ユーラシア(ヨーロッパ・アジア)・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オーストラリア・南極の六大陸をいう。
(2)日本から見た中国。「―に渡る」「―文化」
(3)英国から見たヨーロッパ大陸。「―封鎖」
大陸
たいりく【大陸】
a continent.→英和
〜的 continental.→英和
‖大陸間弾道弾 an intercontinental ballistic missile <ICBM> .大陸横断の transcontinental.大陸性気候 a continental climate.大陸棚 a continental shelf.
大陸プレート
たいりくプレート [6] 【大陸―】
地球表面をおおうプレートのうち,上部が大陸をなしているもの。北アメリカ・ユーラシア・アフリカの各大陸プレートがある。
大陸会議
たいりくかいぎ 【大陸会議】
1774年一三州代表により創設されたアメリカ独立のための最高機関。独立革命を指導し,76年独立宣言を公布。
大陸封鎖令
たいりくふうされい 【大陸封鎖令】
1806年,ナポレオン一世がヨーロッパ大陸諸国に発した,イギリスとの通商を禁止する勅令。翌年の勅令(ミラノ勅令)でそれはさらに強化された。
大陸島
たいりくとう [0] 【大陸島】
⇒陸島(リクトウ)
大陸性気候
たいりくせいきこう [7][0] 【大陸性気候】
海洋から遠く離れた大陸内部に特有の気候。海洋性気候に比べ,気温の年変化や日変化が大きい。雨量が少なく乾燥しており,気圧は冬に高く,夏に低い。大陸気候。
→海洋性気候
大陸打通作戦
たいりくだつうさくせん 【大陸打通作戦】
1944年(昭和19)日本軍が中国大陸で行なった作戦。中国を南北に打通して空軍基地の撃滅,南洋方面との交通の確保などを目指した。
大陸斜面
たいりくしゃめん [5] 【大陸斜面】
大陸棚と大洋底の間にある,やや傾斜の急な斜面。水深約200〜3000メートルに及ぶ地域。その傾斜は二〜五度程度。
大陸棚
たいりくだな [4][0] 【大陸棚】
大陸の周縁部にある水深200メートルまでの海底。陸から運ばれた土砂が堆積し,沿岸水の影響をうけるので,漁場となるほか地下資源も豊富。陸棚。
大陸棚条約
たいりくだなじょうやく 【大陸棚条約】
1958年,国連の第一次海洋法会議で採択された条約。大陸棚の範囲や,沿岸国の開発の権利など法制度を確立した。
大陸横断鉄道
たいりくおうだんてつどう [9] 【大陸横断鉄道】
大陸を横断して両海岸地方を結ぶ鉄道。特に北アメリカ大陸・オーストラリア大陸などのものが有名。
大陸気団
たいりくきだん [5] 【大陸気団】
大陸で発生する乾燥した気団。シベリア気団はこの一種。
⇔海洋気団
大陸氷河
たいりくひょうが [5] 【大陸氷河】
大陸の広い面積をおおうきわめて厚い氷の集合体。現在は南極大陸やグリーンランドにしか見られないが,第四紀の更新世には北アメリカの東北部や,ヨーロッパの東北部にも見られた。氷床。
大陸法
たいりくほう [0][4] 【大陸法】
ドイツ・フランスを中心とするヨーロッパ大陸諸国の法律。ローマ法系に属し,成文法主義を特色とする。
→英米法
大陸浪人
たいりくろうにん [5] 【大陸浪人】
主として明治後半期以降,中国大陸で活動した日本の民間人の称。その多くはかつての不平士族や国粋主義者で,政治家や財閥・軍部と連携して暗躍した。支那浪人。
大陸的
たいりくてき [0] 【大陸的】 (形動)
(1)大陸に特有なさま。「―な風土」
(2)細かなことにこだわらず,おおらかでゆったりしているさま。
大陸移動説
たいりくいどうせつ [6] 【大陸移動説】
各大陸が地球の表層を移動し,相互にその位置を変えるという説。ウェーゲナーは,地質・古生物・古気候の資料に基づいて,各大陸が古い時代には一つの塊をなしており,後に分裂・漂流して現在の分布に至った,と1912年に主張(大陸漂移説)。1950年代以降,古地磁気や海洋底などの研究が進み,移動の証拠が積み重ねられている。
→プレート-テクトニクス
大陸薔薇鱮
たいりくばらたなご [7] 【大陸薔薇鱮】
バラタナゴの一亜種。腹びれに白線がある。第二次大戦中に日本に持ち込まれ,各地で繁殖。観賞用,食用。現在,国内ではニッポンバラタナゴと雑種化しており,外見だけで二亜種を区別することはできない。
大陸間弾道弾
たいりくかんだんどうだん [9] 【大陸間弾道弾】
⇒アイ-シー-ビー-エム( ICBM )
大隅
おおすみ オホスミ 【大隅】
旧国名の一。鹿児島県の東部と洋上の大隅諸島・奄美(アマミ)諸島の地域に当たる。隅州(グウシユウ)。
大隅半島
おおすみはんとう オホスミ―タウ 【大隅半島】
鹿児島県南東部の半島。亜熱帯性気候で,南端にはソテツ・ビロウなどが自生。中北部はシラス台地,南部は山地で森林が多い。
大隅諸島
おおすみしょとう オホスミ―タウ 【大隅諸島】
鹿児島県,大隅半島南方にある島群。種子島・屋久島・口永良部(クチノエラブ)島などよりなる。
大隈
おおくま オホクマ 【大隈】
姓氏の一。
大隈言道
おおくまことみち オホクマ― 【大隈言道】
(1798-1868) 江戸後期・幕末の歌人。福岡の商家の出。号,萍堂(ヘイドウ)。古典模倣を避け,「天保の歌」「商人の歌」を唱える。著「ひとりごち」「こぞのちり」「草径集」など。
大隈重信
おおくましげのぶ オホクマ― 【大隈重信】
(1838-1922) 政治家。佐賀藩士。幕末,尊攘派として活躍。維新後,財政面で尽力。1888年(明治21),外相として条約改正にあたる。翌年,玄洋社社員に襲われ,片足を失う。98年,板垣退助とともに憲政党を結成し,最初の政党内閣を組織。1914年(大正3),再び組閣,第一次大戦への参戦を決定。東京専門学校(現,早稲田大学)の創立者。
大隊
だいたい【大隊(長)】
a battalion (commander).→英和
大隊
だいたい [0] 【大隊】
軍隊の編制単位の一。連隊と中隊の中間の部隊。「―長」
大隠
たいいん [0] 【大隠】
超然として少しも俗事に心を乱されない真の隠者。
大雄殿
だいゆうでん [3] 【大雄殿】
仏教建築の一。中国および朝鮮の禅宗系寺院での本堂の呼称。
大雅
たいが 【大雅】
〔「雅」は正の意〕
「詩経」の分類の一。「小雅」とともに「雅」を構成し,周王朝の儀式・祭祀(サイシ)・宴会で歌われた歌三一編を収める。
→六義(リクギ)
大集経
だいじっきょう [3] 【大集経】
〔仏〕 大乗経典の一。漢訳は部分訳のみであるが,多くは曇無讖(ドンムシン)訳の「大方等(ダイホウドウ)大集経」六〇巻をいう。
大雑把
おおざっぱ オホ― [3] 【大雑把】 (形動)
(1)細かいところまで注意が行き届かないさま。粗雑。おおまか。「―な計画」「―な性格」
(2)全体を大づかみにするさま。大体。あらまし。「―に話す」「―に見積もる」
[派生] ――さ(名)
大難
だいなん [0][3] 【大難】
非常な災難。大きな災難。
大雨
ひさめ 【大雨・甚雨】
〔「ひちさめ」の転〕
大雨。どしゃ降りの雨。ひちさめ。「大風―に避(サ)らず/日本書紀(武烈訓)」
大雨
おおあめ【大雨】
a heavy rain;a downpour.→英和
大雨
おおあめ オホ― [3] 【大雨】
ある時間はげしく,多量に降る雨。
⇔小雨(コサメ)
「―注意報」
大雨
たいう [1] 【大雨】
ひどく降る雨。豪雨。おおあめ。
⇔小雨(シヨウウ)
大雪
おおゆき オホ― [0] 【大雪】
多量に降る雪。[季]冬。「―警報」
大雪
おおゆき【大雪】
a heavy snow(fall).
大雪
たいせつ [0] 【大雪】
(1)激しく降る雪。多く降り積もった雪。おおゆき。
(2)二十四節気の一。太陽の黄経が二五五度に達した時をいい,太陽暦で一二月八日頃に当たる。陰暦では一一月節気。
→小雪
大雪山
だいせつざん 【大雪山】
(1)〔「たいせつざん」とも〕
北海道中央部にある火山群。北海道第一の高峰旭岳(海抜2290メートル)を主峰とし,2000メートル前後の山二〇座近くがある。
(2)中国,四川省の西部を南北に走る山脈。長さ約200キロメートル。最高峰ミニヤコンカ(海抜7556メートル)。
(3)台湾北部にある高峰。海抜3529メートル。
大雪山
だいせっせん 【大雪山】
ヒマラヤ山脈の異称。雪山。
大雪山国立公園
だいせつざんこくりつこうえん 【大雪山国立公園】
北海道中央部にある国立公園。大雪山・十勝岳・石狩岳などの山岳を主体とした公園で,層雲峡・天人峡などの峡谷があり,また,高山植物・原生林・野生動物に恵まれる。
大雲寺
だいうんじ 【大雲寺】
中国,690年,則天武后の勅願によって諸州に建立された寺。日本の国分寺はこれにならったものという。
大雲院
だいうんいん 【大雲院】
京都市東山区祇園町にある浄土宗の寺。山号,滝池山。1587年正親町(オオギマチ)天皇の勅を受けて貞安が織田信長らの追善のために二条御池の地に創建。三年後豊臣秀吉が寺町通に移し,さらに1973年(昭和48)現在地に移転。
大震
たいしん [0] 【大震】
ひどい地震。激しい地震。大地震。
大震災
だいしんさい [3] 【大震災】
(1)大きな地震による災害。
(2)関東大震災のこと。
大霜
おおしも オホ― [0] 【大霜】
たくさんおりた霜。[季]冬。
大青
たいせい [0] 【大青】
アブラナ科の越年草。中国原産。葉から藍(アイ)色の染料をとるために栽培された。高さ約70センチメートル。根葉は大きい。漢名,菘藍・大藍。
大静脈
だいじょうみゃく [3] 【大静脈】
毛細血管や中小の静脈にある血液を集めて右心房に入る,体循環系の静脈の本幹。頭部や上肢の静脈を集める上大静脈と,体幹・腹部・下肢の静脈を集める下大静脈とがある。
大静脈
だいじょうみゃく【大静脈】
the main vein;《解》the vena cava.
大面
おおめん オホ― [0] 【大面】
角材の稜角を広幅に面取りすること。また,その面。
→糸面(イトメン)
大面
おおづら オホ― 【大面】
(1)大きな顔。「その―を下げてほゆるは/狂言・二千石(虎寛本)」
(2)尊大な態度。傲慢(ゴウマン)な態度。「たとへ口には聖賢の尊きを吐き,―をするも/洒落本・契情買心得」
大革
おおかわ オホカハ [0] 【大鼓・大革】
⇒おおつづみ(大鼓)(1)
大韓民国
だいかんみんこく 【大韓民国】
朝鮮半島の南半部を占める共和国。1948年独立。鉄鋼・繊維・造船・自動車・石油化学などの工業が発達。米の産出も多い。首都ソウル。面積9万9千平方キロメートル。人口四三六六万(1992)。韓国。
→朝鮮
大韓民国臨時政府
だいかんみんこくりんじせいふ 【大韓民国臨時政府】
1919年4月,上海で朝鮮の独立運動家たちによって結成された臨時政府。李承晩を国務総理に,完全独立,民主共和制,集会・結社の自由などを掲げて活動した。
大韓航空機撃墜事件
だいかんこうくうきげきついじけん 【大韓航空機撃墜事件】
1983年9月1日,アラスカ発ソウル行きの大韓航空旅客機がソ連領を侵犯し,ソ連機に撃墜され,乗員・乗客二六九名全員が死亡した事件。
大音
だいおん [0][3] 【大音】
大きな音。大きな声。大音声。
大音声
だいおんじょう [3] 【大音声】
大きな声。大声。大音。「―で呼ばわる」
大音声で
だいおんじょう【大音声で】
in a loud voice.
大須観音
おおすかんのん オホスクワンオン 【大須観音】
真福寺の通称。美濃国中島郡長岡庄大須郷から移されたことからいわれる。
大須賀
おおすが オホスガ 【大須賀】
姓氏の一。
大須賀乙字
おおすがおつじ オホスガ― 【大須賀乙字】
(1881-1920) 俳人。福島県生まれ。本名,績(イサオ)。東大卒。碧梧桐に師事。新傾向俳句を唱道。のち,師と対立,「自然に帰れ」を基調に作句・俳論に活躍。著「乙字句集」「乙字俳論集」
大領
おおくび オホ― 【大領・衽】
(1)袍(ホウ)・狩衣(カリギヌ)・直衣(ノウシ)などの前襟の重なる部分。
(2)小袖の前に付く布。今日の袵(オクミ)にあたる。
大領
だいりょう [0] 【大領】
律令制で,郡の長官。こおりのみやつこ。
→郡司
大頭
おおあたま オホ― [3] 【大頭・巨頭】
(1)大きな頭。また,大きな頭の人。
(2)かしら。首領。「御子孫は西の国でも―/柳多留 6」
(3)金持ち。富豪。「是れより金持の事を―と云ふ/黄表紙・浮世操九面十面」
大頭
だいがしら 【大頭】
幸若舞(コウワカマイ)の一派。山本四郎左衛門を流祖とする。室町末期から江戸初期に盛行。
大頭
おおがしら オホ― [3] 【大頭】
(1)多人数の集団の長。
→小頭(コガシラ)
(2)儀仗の旗の竿の先につける,旄牛(ボウギユウ)(=ヤク)の尾の黒毛のふさ。のちには牛や馬の毛,黒染めの苧(オ)を用いた。鬼頭(オニガシラ)。大纛(タイトウ)。「―などいひて,例のおそろしげに筋ふとき紙縒(ヨ)りて/栄花(著るは佗し)」
大額
おおびたい オホビタヒ 【大額】
江戸時代に行われた,男子の額の剃(ソ)り方の一。額を広く剃り,鬢髪(ビンパツ)を小さく残したもの。六方者(ロツポウモノ)の間に流行した。
大顎
おおあご アホ― [0] 【大顎】
節足動物の口器をつくる付属肢の第一対目のもの。左右のものが向きあって食物をかみ砕く。昆虫では食性に応じて変形している。
大顔絵
おおかおえ オホカホヱ [3] 【大顔絵】
役者絵などの,顔だけを描いたもの。
→大首絵
大願
たいがん [0][3] 【大願】
〔「だいがん」とも〕
(1)大きな願い。
(2)〔仏〕 仏が衆生を救おうとする願い。
大願成就
たいがんじょうじゅ [5] 【大願成就】 (名)スル
大願がかなえられること。
大願成就だ
たいがん【大願成就だ】
My earnest prayer has been answered.
大風
おおかぜ【大風】
a strong[high]wind;a gale.→英和
〜が吹く It blows hard.
大風
おおかぜ オホ― [3][0] 【大風】
強く激しく吹く風。暴風。
大風
おおふう オホ― [1] 【大風】 (名・形動)[文]ナリ
(1)威張って人を見下したような態度である・こと(さま)。横風(オウフウ)。おうへい。「顔付高慢くさく,…と―なる言葉/風流仏(露伴)」
(2)おおらかで小さなことにこせこせしないさま。「江戸子の物買ふ様に―に買ふた所が/滑稽本・浮世風呂 4」
大風
たいふう [3] 【大風】
強く吹く風。おおかぜ。
大風呂敷
おおぶろしき オホ― [3] 【大風呂敷】
(1)大きな風呂敷。
(2)できそうにもないおおげさな計画や話。
大風呂敷を広げる
おおぶろしき【大風呂敷を広げる】
talk big;brag.→英和
大風子
だいふうし [3] 【大風子】
南アジア原産の数種のイイギリ科の高木の果実。径約10センチメートルの球形で,木化した褐色の外果皮があり,中に数十個の種子がある。
大風子油
だいふうしゆ [5] 【大風子油】
大風子の成熟種子からとった黄色の脂肪油。かつてハンセン病の治療に用いられた。
大飛出
おおとびで オホ― [3] 【大飛出】
能面の飛出の一。たけだけしい神威を表し,「嵐山」「賀茂」「江島」「国栖(クズ)」などの後ジテに用いる。
→飛出
大食
タージー [1] 【大食】
〔(ペルシヤ) Tāzī を音訳したもの〕
中国で,唐・宋時代アラビア人をいう呼称。広義にはイスラム教徒をさす。
大食
たいしょく [0] 【大食】 (名)スル
たくさん食べること。また,その人。おおぐい。
⇔小食
「無芸―」
大食い
おおぐい【大食い】
eating too much;[人]a glutton,a big eater.
大食い
おおぐい オホグヒ [0][1] 【大食い】
たくさん食べること。また,その人。大食(タイシヨク)。大食漢。「やせの―」
大食する
たいしょく【大食する】
eat much[heavily].大食家[漢]a heavy eater;a glutton.→英和
大食漢
たいしょくかん [4][3] 【大食漢】
大食する人。おおぐらい。健啖家(ケンタンカ)。
大食細胞
たいしょくさいぼう [5] 【大食細胞】
⇒マクロファージ
大食調
たいしきちょう [0] 【太食調・大食調】
雅楽の六調子(ロクチヨウシ)の一。平調(ヒヨウジヨウ)を主音とし,呂(リヨ)の旋法に属する。
大飯
おおめし オホ― [0] 【大飯】
多量の飯。
大飯食らい
おおめしぐらい オホ―グラヒ [5] 【大飯食らい】
多量の飯を食うこと。また,飯ばかり食べて,役に立たない人をののしっていう。
大館
おおだて オホダテ 【大館】
秋田県北部,米代川中流域にある市。大館盆地の中心地で,周辺は秋田スギの森林地帯で木材の集散が盛ん。製材・樽丸(タルマル)・曲木細工で名高い。
大饗
おおあえ オホアヘ 【大饗】
⇒たいきょう(大饗)
大饗
たいきょう [0] 【大饗】
(1)平安時代,宮中または大臣家で行われた恒例の饗宴。東宮・中宮の主催する二宮大饗と,大臣家が主催する大臣大饗とがある。また,大臣新任の際には臨時の大饗もあった。おおあえ。だいきょう。
(2)大きな宴会。
大首絵
おおくびえ オホクビヱ [3] 【大首絵】
浮世絵版画の一形式。役者・美人などの上半身を描いたもの。
→大顔絵
大馬鹿
おおばか オホ― [0][3] 【大馬鹿】 (名・形動)
はなはだしく愚かな・こと(さま)。また,その者。おおたわけ。「―をしでかす」「―を言うな」「―野郎」
大駒
おおごま オホ― [0] 【大駒】
将棋で,飛車と角行。
大駒落ち
おおごまおち オホ― [0] 【大駒落ち】
将棋で,上手(ウワテ)が飛車または角行を落として指す手合割り。
大駕
たいが [1] 【大駕】
天子の乗り物の敬称。竜駕。鳳駕。
大騒ぎ
おおさわぎ オホ― [3] 【大騒ぎ】 (名)スル
ひどくさわぐこと。大騒動。「―になる」「上を下への―」
大騒ぎ
おおさわぎ【大騒ぎ】
a great uproar.〜をする make a fuss <over trifling things> .→英和
大高
おおたか オホ― [0] 【大高・大鷹】
「大高檀紙」の略。
大高
おおたか オホタカ 【大高】
姓氏の一。
大高坂
おおたかさか オホタカサカ 【大高坂】
姓氏の一。
大高坂芝山
おおたかさかしざん オホタカサカ― 【大高坂芝山】
(1647-1713) 江戸前期の儒学者。土佐の人。名は季明,字(アザナ)は清介。松山藩儒。土佐南学を継承した。著「南学伝」など。
大高檀紙
おおたかだんし オホ― [5] 【大高檀紙】
大形の檀紙。大高。高檀紙。
→檀紙
大高源吾
おおたかげんご オホタカ― 【大高源吾】
(1672-1703) 江戸中期赤穂浪士の一人。赤穂藩主浅野長矩の中小姓。茶人羽倉斎(イツキ)を通じて吉良邸の動静をさぐった。俳号,子葉。
大髻
おおたぶさ オホ― [3] 【大髻】
近世,男子の結髪で,たぶさを普通より大きく結うこと。また,そのたぶさ。
大鬚回り
おおひげまわり オホヒゲマハリ [5] 【大鬚回り】
ボルボックスの和名。
大鬼蓮
おおおにばす オホ― [4] 【大鬼蓮】
スイレン科の水生多年草。南米アマゾン川流域原産。葉は直径2メートルに及ぶ盆状で,子供が乗ることができる。花は直径30〜40センチメートルで,強い芳香を放ち,夕方開いて翌日午後には水没する。
大魁
たいかい 【大魁】 (名・形動)[文]ナリ
(1)中国の科挙の最高段階の試験である殿試(デンシ)の最優秀合格者。
(2)心が広いこと。心がけやおこないが立派なこと。「―ナ人/日葡」
大魚
たいぎょ【大魚】
a large fish; <fail to attain> the great objective.
大魚
おうお オフヲ 【大魚】
〔「おほうを」の転〕
大きな魚。「―のきだ衝き別けて/出雲風土記」
大魚
たいぎょ [1] 【大魚】
大きな魚。
大魚よし
おうおよし オフヲ― 【大魚よし】 (枕詞)
〔「よ」「し」は詠嘆の助詞〕
大きな魚の意から「鮪(シビ)」にかかる。「―鮪突く海人(アマ)よ/古事記(下)」
大鮃
おひょう [0] 【大鮃】
カレイ目の海魚。全長2.6メートルに及び,体重は250キログラムを超える。30年以上生きるものもある。体形はカレイに似る。両眼は体の右側にあり,有眼側は暗褐色。肉は白く,脂肪が少ない。食用。肝臓からビタミン A ・ D を多量に含む良質の肝油がとれる。東北地方以北から北太平洋に分布。
大鮃[図]
大鯛
おおだい オホダヒ [0] 【大鯛】
(1)大きな鯛。
(2)マダイの異名。
大鰐
おおわに オホワニ 【大鰐】
青森県南部,南津軽郡にある町。温泉(食塩泉)とスキー場で知られる。
大鰭
おおひれ オホ― 【大鰭】
尊大な態度。「高が十五(カコイ)より上を買はぬ男共と見極め,―に出て/浮世草子・禁短気」
→鰭(ヒレ)(2)
大鰻
おおうなぎ オホ― [3] 【大鰻】
ウナギ目の魚。全長2メートルに達する。黄褐色の地に黒褐色の雲形の斑紋がある。小魚・貝・甲殻類などを食べる。味は大味。熱帯性で日本では利根川が分布の北限。カニクイ。
大鳥
おおとり オホ― [0] 【大鳥・鳳】
(1)ツル・コウノトリ・ワシなどのような大きな鳥。
(2)中国で,想像上の鳥。翼の長さ三千里,一度に九万里を飛ぶという。鵬(ホウ)。
大鳥
おおとり オホトリ 【大鳥】
姓氏の一。
大鳥の
おおとりの オホ― 【大鳥の】 (枕詞)
大鳥の左右の羽の重なる意の「羽交(ハガイ)」から「羽易(ハガイ)山」にかかる。「―羽易の山にあが恋ふる妹はいますと/万葉 210」
大鳥圭介
おおとりけいすけ オホトリ― 【大鳥圭介】
(1833-1911) 政治家。播磨の人。蘭学・兵学を学び,幕臣となる。戊辰(ボシン)戦争の際,榎本武揚らと箱館五稜郭にたてこもって抗戦。のち明治政府に仕え,清国・朝鮮公使,枢密顧問官などを歴任。
大鳥神社
おおとりじんじゃ オホトリ― 【大鳥神社】
大阪府堺市鳳(オオトリ)北町にある神社。和泉国一の宮。祭神は大鳥連祖神(オオトリノムラジノミオヤノカミ)・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。日本武尊が没後,白鳥となってこの地に飛来したと伝える。
大鳥造り
おおとりづくり オホトリ― [5] 【大鳥造り】
神社本殿の形式の一。桁行(ケタユキ)二間,梁行(ハリユキ)二間,切妻造り,妻入り。内部は前後に分かれて外陣・内陣となり正面中央を入り口とする。堺市の大鳥神社が代表例。
大鳴門橋
おおなるときょう オホナルトケウ 【大鳴門橋】
淡路島と四国を結ぶ,鳴門海峡にかかるつり橋。本四連絡橋の神戸・鳴門ルートにある。全長1629メートル。1985年(昭和60)完成。
大鵬
たいほう [0] 【大鵬】
(1)〔荘子(逍遥遊)〕
中国における想像上の大鳥。おおとり。鵬(ホウ)。
(2)賢者のたとえ。
大鷦鷯尊
おおさざきのみこと オホサザキ― 【大鷦鷯尊】
仁徳天皇の名。
大鷭
おおばん オホ― [0] 【大鷭】
ツル目クイナ科の水鳥。全長40センチメートル内外。全身黒色で,額からくちばしにかけて純白。広い開けた沼沢地を好み,巧みに泳ぐ。ユーラシア中部・オーストラリアに分布。日本では本州中部以北で繁殖し,冬は関東以南,沖縄などで越冬する。
大鷲
おおわし オホ― [0] 【大鷲】
タカ目タカ科の猛鳥。日本の陸鳥中最大で,翼長約2.5メートル。全体に黒褐色。額・翼の中央部・腰・もも・尾が純白,くちばしは黄色。海岸にすみ,魚類・鳥獣類を捕食。カムチャツカ・サハリンなどで繁殖し,日本には冬鳥として渡来。根室付近の海岸に特に多い。古来,尾羽は矢羽根に用いられ,珍重された。天然記念物。
大鷹
おおたか オホ― [0] 【大鷹】
(1)タカ目タカ科の猛鳥。全長55センチメートル内外。背面は灰黒色,腹面は白地に細い黒色の横帯がある。低山帯の森林にすみ,ウサギ・キジなどを捕食。古くから鷹狩りに用いられた。ユーラシア・北アメリカと日本各地に分布。
(2)「大鷹狩り」の略。
大鷹
おおたか オホ― [0] 【大高・大鷹】
「大高檀紙」の略。
大鷹狩り
おおたかがり オホ― [3] 【大鷹狩り】
大鷹を用いて,冬に行う狩り。ツル・ガン・キジなど大きなものを捕らえる。
⇔小鷹狩り
大鷺
だいさぎ [0] 【大鷺】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長95センチメートルほどで,日本産のシラサギ類では最大。首・くちばし・脚が長い。日本には,夏鳥として渡来して繁殖する亜種コモモジロと,冬鳥として渡来する亜種モモジロとがある。
大鹿
おおじか オホ― [0] 【大鹿・麋】
(1)大きい鹿。
(2)ヘラジカ。
大麓
たいろく [0] 【大麓】
(1)大きな山麓。
(2)摂政(セツシヨウ)の唐名。
大麦
おおむぎ【大麦】
barley.→英和
大麦
おおむぎ オホ― [0][3] 【大麦】
イネ科の一年草。秋まきとすることが多い。古くから穀物として栽培される。茎は高さ約80センチメートル,コムギに比べ短くかたい葉を互生する。また,成熟が早い。花穂は直立し,中軸の両側に交互に小穂を三個ずつ密につけ,小穂には一小花がある。穂の形によって六条大麦・四条大麦・二条大麦に分け,ともに穎果(エイカ)と穎とが離れやすいものを裸麦,癒着しているものを皮麦という。穎果は食用,ビール・味噌などの原料とし,稈(カン)は帽子やストローにした。古名フトムギ・カチカタ。
大麻
おおあさ オホ― [0] 【大麻】
アサ。たいま。
大麻
たいま [1] 【大麻】
(1)アサの葉や花穂を乾燥したもの。また,その樹脂。喫煙すると開放感などの精神作用を生ずる。日本では大麻取締法により栽培や所持・譲渡が規制されている。マリファナ。ハッシッシ。ハシッシュ。
(2)アサ{(1)}の漢名。
(3)伊勢神宮で頒布される神符。
(4)幣(ヌサ)を敬っていう語。おおぬさ。
大麻
たいま【大麻】
《植》hemp;→英和
[麻薬]marijuana;→英和
<俗> pot[grass].→英和
大麻油
たいまゆ [3] 【大麻油】
アサの種からとる油。麻油。
大麻竹
だいまちく [3] 【大麻竹】
イネ科のタケササ類。南アジア原産。稈(カン)を密生して大株をつくる。高さ36メートル,径25センチメートル以上にも達し,タケの中で一番大きいといわれる。
大麻糸
たいまし [3] 【大麻糸】
アサの繊維から作った糸。
大麻蠅
しまばえ [2] 【縞蠅・大麻蠅】
(1)双翅目シマバエ科の昆虫の総称。小形のハエで,幼虫は腐った植物質中で育ち,成虫は林の中などで見られる。キイロシマバエ・ヤブクロバエなど。
(2)ニクバエの別名。
大黄
だいおう [3][0] 【大黄】
タデ科の大形多年草。中国北西部原産。高さ2,3メートル。葉は大きく長柄があって掌状に浅裂する。初夏,淡黄色の小花を多数つける。根茎は黄色で肥厚し,緩下剤・抗菌剤として用いる。
大黄
だいおう【大黄】
《植》rhubarb.→英和
大黒
だいこく【大黒】
the god of wealth.大黒柱 the central pillar;the prop <of a family> (一家の).→英和
大黒
だいこく [0][4] 【大黒】
(1)「大黒天」の略。「―様」
(2)僧侶の妻の通称。梵妻。「此寺の―になりたくば,和尚のかへらるるまで待て/浮世草子・五人女 4」
(3)「大黒傘」の略。
(4)「大黒舞」の略。
大黒傘
だいこくがさ [5] 【大黒傘】
番傘の別名。
〔元来は江戸時代,大坂の大黒屋で作った番傘。轆轤(ロクロ)が太く,紙も厚く,丈夫なものだった〕
大黒天
だいこくてん 【大黒天】
〔梵 Mahākāla 摩訶迦羅と音訳〕
(1)〔仏〕 三宝を守護し戦闘をつかさどった神。普通三面六臂逆髪青黒の忿怒相につくる。中国・日本では食物の神として寺などの厨房にまつられた。大黒神。
(2)七福神の一。狩衣に似た服を着て大黒頭巾をかぶり,左肩に大袋を背負い,右手に打ち手の小槌(コヅチ)を持ち,米俵の上に座る像につくる。日本では大国主神(オオクニヌシノミコト)と習合し,福徳の神として民間の信仰を集める。
大黒天(1)[図]
大黒屋光太夫
だいこくやこうだゆう 【大黒屋光太夫】
(1751-1828) 江戸中期の船頭。伊勢の人。幸太夫とも。1782年航海中台風に遭い,アリューシャン列島アムチトカ島に漂着。その後ロシアに在留,91年エカテリーナ二世に謁見した。翌年帰国,幕府の取り調べを受け,それを記録した桂川甫周の「北槎(ホクサ)聞略」がある。
大黒帽子
だいこくぼうし [5] 【大黒帽子】
大黒頭巾に似た,縁なしの帽子。
大黒柱
だいこくばしら [5] 【大黒柱】
(1)日本民家の中央部にあって,家を支えている柱。他の柱より太く,家格の象徴とされる。大極柱。
(2)ある集団の中心となり,それを支える働きをしている人。「一家の―となって家族を養う」
大黒歯
だいこくば [4] 【大黒歯】
人の前歯の上の二枚のうち,左の歯の俗称。右の歯は恵比須歯(エビスバ)という。
大黒舞
だいこくまい [0] 【大黒舞】
(1)門付(カドヅケ)の一種。室町時代から江戸時代にかけて,大黒天の姿で恵比須と連れ立ち,正月に祝言として身振りおかしく歌い舞ったもの。
(2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「舞奏(モウテオリソエ)いろの種蒔(タネマキ)」。三世桜田治助作詞。1841年江戸市村座初演。浅草で当時評判の大黒舞を舞踊化したもの。
大黒舞(1)[図]
大黒講
だいこくこう [0] 【大黒講】
大黒天を信ずる者の講。「―を結び,当地の手前よろしき者ども集まり/浮世草子・胸算用 2」
大黒頭巾
だいこくずきん [5][6] 【大黒頭巾】
〔画像や彫像の大黒天(2) がかぶっていることから〕
横にふくれ出た形の丸頭巾。
大黒黄金
だいこくこがね [5] 【大黒黄金】
コガネムシ科の甲虫。体長約25ミリメートル。体は楕円形で,全身黒色。雄の頭には長い角がある。牛などの糞(フン)の下に縦穴を掘り,糞を運んで食う。日本各地と東アジアに分布。
大黒鼠
だいこくねずみ [5] 【大黒鼠】
⇒ラット
大鼓
おおつづみ オホ― [3] 【大鼓】
(1)能楽・長唄などで囃子(ハヤシ)に使う大形の鼓。左の膝の上に横たえて右手で打つ。能では,床几(シヨウギ)に腰かけて打つ。おおかわ。兄鼓(エツヅミ)。大胴(オオドウ)。
⇔小鼓
(2)古代に雅楽で用いた大形の鼓。四(シ)の鼓。
大鼓
おおかわ オホカハ [0] 【大鼓・大革】
⇒おおつづみ(大鼓)(1)
大鼓方
おおつづみかた オホ― [0] 【大鼓方】
能楽で,大鼓を専門とする囃子方(ハヤシカタ)。葛野(カドノ)・高安・大倉・石井・宝生の五流がある。
天
てん [1] 【天】
(1)地に対して,頭のはるか上をおおって無限に広がる空間。大空。あめ。「―を仰ぐ」
(2){(1)}にいて,万物を支配するもの。造化の神。天帝。「―の助け」
(3)天{(2)}の定めた運命。天命。「唯是―にして,汝が性(サガ)のつたなきを泣け/野ざらし紀行」
(4)〔仏〕
(ア)衆生が生死流転する六道のうち,最上部にある最も苦悩の少ない世界。欲界の六欲天,色界の四禅天,無色界の四無色天など。
(イ)天の住人。天人。
(5)キリスト教で,天国のこと。「―にまします我らの父よ」
(6)荷物・掛軸など,上下の定まっているものの上の方。
⇔地
「―地無用」
(7)本の部分の名。製本で,本の三方の断ち口のうち上にあたる部分。
→製本
(8)(天地または天地人と)二段階または三段階に分けた時の,最上のもの。「敵役の―ぢや/浄瑠璃・男作五雁金」
(9)事の初め。最初。
→天から
天
あま 【天】
「あめ(天)」に同じ。多く助詞「つ」あるいは「の」を介して他の語を修飾し,また直接複合語をつくるときの形。「―の白雲見れど飽かぬかも/万葉 3602」
天
あめ [1] 【天】
(1)空。天。あま。
⇔地(ツチ)
「み園生の百木の梅の散る花し―に飛び上がり雪と降りけむ/万葉 3906」
(2)天上界。「―にます月読(ツクヨミ)をとこ/万葉 985」
天
てん【天】
[空] the sky;→英和
the air;→英和
the heaven(s);→英和
[天国・神]Heaven;God;→英和
Providence;[上部]the top.→英和
〜の heavenly.→英和
〜の助け God's help.〜の賜 a godsend.→英和
天から
てんから [1][0] 【天から】 (副)
あたまから。最初から。てんで。「―信用しない」「―あきらめている」
天が下
あめがした 【天が下】
「あめのした」に同じ。「―には隠家もなし/太平記 3」
天が紅
あまがべに 【天が紅】
夕焼け雲。訛って「おまんが紅」とも。音の類似から「尼が紅」とも書く。「下紅葉空にうつすや―/玉海集」
天つ
あまつ 【天つ】 (連語)
〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞〕
天の。天にある。天上界に所属する。
天つ印
あまつしるし 【天つ印・天つ璽】
(1)大空にある天上界と地上界を隔てる境界線。「ひさかたの―と定めてし天の川原に/万葉 2092」
(2)天上の神から受け伝えた皇位を示す品。「―の剣・鏡を持ちたまひて/祝詞(大殿祭)」
天つ国
あまつくに 【天つ国】
天上の国。あめのくに。「請ふ姉(ナネノミコト)―を照し臨みたまはむ/日本書紀(神代上訓)」
天つ尊
あまつみこと 【天つ尊】
天照大神(アマテラスオオミカミ)のこと。「岩戸あけし―のそのかみに/御裳濯川歌合」
天つ少女
あまつおとめ 【天つ少女】
(1)天女。天人。「久かたの―が夏衣/新古今(雑上)」
(2)五節(ゴセチ)の舞姫。「くやしくぞ―となりにける/後撰(雑一)」
天つ御祖
あまつみおや 【天つ御祖】
天皇の先祖という天上の神。皇祖。「我が―彦火瓊瓊杵尊(ヒコホノニニギノミコト)に授けたまへり/日本書紀(神武訓)」
天つ御門
あまつみかど 【天つ御門】
皇居の門。また,皇居。「ひさかたの―を恐(カシコ)くも/万葉 199」
天つ日嗣
あまつひつぎ 【天つ日嗣】
皇位の継承。また,皇位。あまのひつぎ。「天つ神の御子の―/古事記(上訓)」
天つ水
あまつみず 【天つ水】
■一■ (名)
天上の水。雨。「―仰ぎてそ待つ/万葉 4122」
■二■ (枕詞)
日照りに雨を待つ意で,「仰ぎて待つ」にかかる。「―仰ぎて待つに/万葉 167」
天つ璽
あまつしるし 【天つ印・天つ璽】
(1)大空にある天上界と地上界を隔てる境界線。「ひさかたの―と定めてし天の川原に/万葉 2092」
(2)天上の神から受け伝えた皇位を示す品。「―の剣・鏡を持ちたまひて/祝詞(大殿祭)」
天つ社
あまつやしろ 【天つ社】
天つ神をまつる社。「―地祇(クニツヤシロ)を敬(イヤ)び祭(イワ)ひて/日本書紀(神武訓)」
→国つ社
天つ神
あまつかみ 【天つ神】
天上界にいる神。また,天から下った神。
→国つ神
天つ神の寿詞
あまつかみのよごと 【天つ神の寿詞】
天つ神が天皇を祝福する詞。即位の日,中臣(ナカトミ)氏がこれをよむのがならわしであった。中臣の寿詞。
天つ空
あまつそら 【天つ空】
(1)空。大空。あまつみそら。「―にも例に違へる月日,星の光見え/源氏(薄雲)」
(2)遠い所。また,まったく縁がないこと。「―なる人を恋ふとて/古今(恋一)」
(3)宮中。雲の上。「ことの葉を―まで聞こえあげ/古今(雑体)」
(4)心の落ち着かないさま。うわのそら。「我(ア)が心―なり土は踏めども/万葉 2887」
天つ罪
あまつつみ 【天つ罪】
(1)古代の罪の概念の一。共同体の農耕に関する不法行為やタブー。延喜式によれば,畔(ア)放ち・溝埋め・樋(ヒ)放ち・重(シキ)播(マ)き・串(クシ)刺し・生け剥(ハ)ぎ・逆剥(ハ)ぎ・糞戸(クソヘ)の八種。
⇔国つ罪
(2)朝廷による処罰。「恭(ツツシ)みて―を行へ/日本書紀(継体訓)」
天つ雲居
あまつくもい 【天つ雲居】
(1)雲の浮かんでいる空。大空。「―をながめ暮せば/続千載(恋一)」
(2)宮中。禁中。
天つ風
あまつかぜ 【天つ風】
空を吹く風。「―雲の通ひ路吹きとぢよ/古今(雑上)」
天の
あまの 【天の】 (連語)
天にある。天の。天上界に所属する。
→あめの
天の
あめの 【天の】 (連語)
天にある。天の。天上界に所属する。
〔「あまの」と読みならわされている語は「あまの(天の)」の子項目とした〕
→あまの
天の下
あめのした 【天の下】
(1)地上の世界。天下。この世界。あめがした。「―とこやみにして,また昼夜のわきも無し/日本書紀(神代上訓)」
(2)朝廷。また,国家。「凡そ―の有する所の公民/日本書紀(孝徳訓)」
(3)(「天の下の」の形で)天下に比類がない,の意。「―の色好み,源の至といふ人/伊勢 39」
天の加久矢
あまのかくや 【天の加久矢】
古事記神話にみられる矢の名。あまのまかこや。「天のはじ弓,―を持ちて/古事記(上)」
天の印
あめのおしで 【天の印】
〔大空に押した「押し手」の意〕
(1)月の別名。「久方の―やこれならむ/清輔集」
(2)天の川の別名。「たなばたは―の八重霧に/散木奇歌集」
天の原
あまのはら 【天の原】
(1)大空。「―雲なき夕(ヨイ)に/万葉 1712」
(2)天つ神のいる世界。天上界。「天皇(スメロキ)の敷きます国と―石門(イワト)を開き神上り上りいましぬ/万葉 167」
天の命
あまのいのち 【天の命】
天から授かった命。天命。「鼠ワ―ヲ助カッテ/天草本伊曾保」
天の安の河
あまのやすのかわ 【天の安の河】
高天原(タカマノハラ)にあったという川。「―を中におきて/古事記(上)」
天の岩屋
あまのいわや 【天の岩屋】
天上界にあったという岩窟。記紀神話では天照大神(アマテラスオオミカミ)が弟の素戔嗚尊(スサノオノミコト)の乱暴な行為に怒り,こもったという。「すなはち―に入りまして/日本書紀(神代上訓)」
天の岩屋戸
あまのいわやと 【天の岩屋戸】
「天の岩戸(イワト)」に同じ。「―を細めに開きて/古事記(上)」
天の岩戸
あまのいわと 【天の岩戸・天の磐戸】
天の岩屋の戸。「―を引き開け/日本書紀(神代下訓)」
天の川
あまのがわ [3] 【天の川・天の河】
銀河系内の無数の恒星が天球の大円に沿って帯状に見えるのを川に見立てたもの。七月七日の七夕の夜,牽牛(ケンギユウ)と織女がこの川を渡って年に一度会うという。[季]秋。《荒海や佐渡に横たふ―/芭蕉》
→銀河(1)
天の川
あまのがわ【天の川】
the Milky Way;the Galaxy.
天の御門
あめのみかど 【天の御門】
朝廷。また,天皇の尊称。「―の近江のうねめにたまひける/古今(恋四詞)」
天の戸
あまのと 【天の戸・天の門】
(1)天の岩屋の戸。「ひさかたの―開き/万葉 4465」
(2)天の川の河門(カワト)。「織女(タナバタ)の―わたる今宵さへ/後撰(秋上)」
天の掟
あめのおきて 【天の掟】
天の神の定めた掟。天命。「―有りて,天の下に琴弾きて族(ゾウ)立つべき人になむありける/宇津保(俊蔭)」
天の斑駒
あまのふちごま 【天の斑駒】
天上界にいたという,まだら毛の馬。「―を剥(サカハギニハ)ぎて/日本書紀(神代上訓)」
天の日嗣
あまのひつぎ 【天の日嗣】
「あまつひつぎ」に同じ。「天皇(スメロキ)の―と継ぎて来る君の御代御代/万葉 4465」
天の河
あまのがわ [3] 【天の川・天の河】
銀河系内の無数の恒星が天球の大円に沿って帯状に見えるのを川に見立てたもの。七月七日の七夕の夜,牽牛(ケンギユウ)と織女がこの川を渡って年に一度会うという。[季]秋。《荒海や佐渡に横たふ―/芭蕉》
→銀河(1)
天の河原
あまのかわら 【天の河原】
(1)天上界の河原。高天原(タカマノハラ)の天安河(アマノヤスノカワ)の河原。「ひさかたの―に八百万(ヤオヨロズ)千万神の神集ひ/万葉 167」
(2)天の川の河原。「ひさ方の―の秋の夕暮/新古今(秋上)」
天の浮き橋
あまのうきはし 【天の浮き橋】
天と地との間にかかり,神が天上から地上に降りる時の通路となるという橋。「かれ二柱の神,―に立たして/古事記(上訓)」
天の海
あまのうみ 【天の海】
「あめのうみ(天の海)」に同じ。
天の海
あめのうみ 【天の海】
大空の広いのを,海にたとえていう語。あまのはら。「―に雲の波立ち/万葉 1068」
天の火
あめのひ 【天の火】
天から降って来る火。神火。天火。「焼き滅ぼさむ―もがも/万葉 3724」
天の瓊矛
あまのぬほこ 【天の瓊矛】
記紀の国産みの神話で,伊弉諾尊(イザナキノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)が用いた,玉で飾った立派な矛。「この漂へる国を修めつくり固め成せと詔(ノ)りて,―を賜ひて/古事記(上訓)」
天の益人
あまのますひと 【天の益人】
〔「益人」は増えていく人の意〕
人民。「国中に成り出でむ―らが/祝詞(六月晦大祓)」
天の磐戸
あまのいわと 【天の岩戸・天の磐戸】
天の岩屋の戸。「―を引き開け/日本書紀(神代下訓)」
天の磐樟船
あまのいわくすぶね 【天の磐樟船】
クスノキで造ったという,がっしりした船。日本書紀神話では伊弉諾尊(イザナキノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)が子の蛭子(ヒルコ)をのせて流したという。
天の磐船
あまのいわふね 【天の磐船】
天空を飛ぶという堅固な船。「―に乗て天より降止(イタリイデ)ませり/日本書紀(神武訓)」
天の羽衣
あまのはごろも 【天の羽衣】
(1)天人が着て,空を駆けめぐるという衣。「天人の中に持たせたる箱あり。―入れり/竹取」
(2)天皇が大嘗祭(ダイジヨウサイ)・新嘗祭(シンジヨウサイ)などで沐浴(モクヨク)する時に身につける「湯かたびら」の称。[江家次第]
天の羽車
あまのはぐるま 【天の羽車】
祭神の遷座などの時,神霊を納め奉る輿(コシ)・車。「旧事紀」にみられる大己貴神(オオアナムチノカミ)の故事に基づくという。
天の逆手
あまのさかて 【天の逆手】
呪術の一。普通とは違う方法で打つ柏手(カシワデ)。実際にどのような打ち方をしたのか不明。「―を青柴垣に打ち成して/古事記(上訓)」
天の逆鉾
あまのさかほこ 【天の逆鉾】
「あまのぬほこ」の後世の呼び名。「其の土(ニ)を―に塗りて/釈日本紀」
天の邪鬼
あまのじゃく [3] 【天の邪鬼】
〔(2)が原義〕
(1)人の言うことやすることにわざと逆らうひねくれ者。つむじまがり。あまのじゃこ。
(2)昔話に悪者として登場する鬼。「瓜子姫」に出るものが有名。記紀神話の天探女(アマノサグメ)に由来するともいわれる。
(3)仏像で四天王や仁王が踏みつけている小さな鬼。また,毘沙門天(ビシヤモンテン)が腹部に付けている鬼面。
(4)鳥キタタキの別名。
天の邪鬼(3)[図]
天の門
あまのと 【天の戸・天の門】
(1)天の岩屋の戸。「ひさかたの―開き/万葉 4465」
(2)天の川の河門(カワト)。「織女(タナバタ)の―わたる今宵さへ/後撰(秋上)」
天の高市
あまのたけち 【天の高市】
天上界の,多くの神々の集まる所。「八十万(ヤソヨロズ)の神を―にかんつどへつどへて問はしむ/日本書紀(神代上訓)」
天の鳥船
あまのとりふね 【天の鳥船】
神が乗って天空を移動すると考えられた船。古事記では伊弉諾尊(イザナキノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)が生んだとする。鳥之石楠船神(トリノイワクスブネノカミ)。
天ん邪鬼
あまんじゃく [2] 【天ん邪鬼】
「あまのじゃく」の転。
天ノ川
てんのがわ 【天ノ川】
奈良県中南部,紀伊山地の山上ヶ岳に源を発し,南流する。十津川の上流。
天パン
てんパン [0] 【天―】
〔パン(pan)は平らな鍋〕
天火で調理するときに使う薄く四角い鉄板。
天一
てんいち [0] 【天一】
(1)中国で,星の名。天帝の神。戦闘をつかさどり,人の吉凶を知るという。
(2)「天一神(ジン)」に同じ。
天一坊
てんいちぼう テンイチバウ 【天一坊】
講談・歌舞伎などの登場人物。徳川吉宗の落胤(ラクイン)と偽って捕らえられ,獄門に処せられる。山伏,源氏坊天一の同様の事件を大岡政談に付会したもの。のち,歌舞伎「扇音々大岡政談(オオギビヨウシオオオカセイダン)」などに脚色される。
天一天上
てんいちてんじょう [5] 【天一天上】
暦注の一。天一神が天に上る癸巳の日,また,その日から一六日間。方角の禁忌のない期間。
天一太郎
てんいちたろう [5] 【天一太郎】
その年,最初の天一神の上天する日。その日の天候でその年の豊作・不作を占った。
天一神
なかがみ [2] 【中神・天一神】
「天一神(テンイチジン)」に同じ。「―ふたがりて,例すみ給ふ方は忌むべかりければ/源氏(手習)」
天一神
てんいちじん [4] 【天一神】
陰陽道(オンヨウドウ)でまつる神の名。己酉(ツチノトトリ)の日に天から降り,家の東北隅から,四四日間で南西北と一巡して癸巳(ミズノトミ)の日に正北から上天する。この神のいる方角に向かって行くことを避けた。さすがみ。なかがみ。天一。
→方塞(カタフタ)がり
天上
てんじょう [0] 【天上】 (名)スル
(1)空。空の上。天。「―の音楽」
(2)天に上ること。また,死ぬこと。昇天。「細き長き物の―するを見たりき/妾の半生涯(英子)」「親の―し給ひてのち/宇津保(俊蔭)」
(3)仏教で,天人の世界。天道。天上界。
→天
→六道
(4)程度が最もはなはだしいこと。最高。「あほらしいの―といふもの/文明開化(祐一)」
(5)二階。「―へ上がつて寝ますべい/滑稽本・膝栗毛 2」
天上の
てんじょう【天上の】
heavenly;→英和
celestial.→英和
天上天下唯我独尊 Holy am I alone throughout heaven and earth.
天上天下
てんじょうてんげ [5] 【天上天下】
天上の世界と天の下の世界。全世界。
天上界
てんじょうかい [3] 【天上界】
(1)天上にあるという世界。天界。
(2)「天上{(3)}」に同じ。
天上眉
てんじょうまゆ [5] 【殿上眉・天上眉】
「高眉(タカマユ)」に同じ。殿上人にこの風習があったことからいう。
天下
てんが [1] 【天下】
⇒てんか(天下)
天下
てんげ 【天下】
〔「げ」は呉音〕
「てんか(天下)」に同じ。「―人々ながるるとののしる事いできて/蜻蛉(中)」
天下
てんか [1] 【天下】
〔「てんが」とも〕
(1)天の下に広がる全空間。世界中。「―に比類のない名勝」
(2)一国全体。国中。また,世の中。世間。「―を二分する戦い」「―を揺るがす事件」「夜の幕はとくに切り落されて,―は隅から隅迄明るい/草枕(漱石)」
(3)一国の政治。また,国家を治める権力。「―を取る」
(4)力を十分に発揮できる状態。「若者の―だ」
(5)(「天下の」の形で用いて)他に並ぶ者がないこと。「―の横綱」「―の愚か者」
(6)一国を支配する者。天子・摂関・近世の将軍など。「その上―の敵になり参らせたる者にてあるに/義経記 6」
(7)めくりカルタで,あざの札。「よく��ぢや―を持つていなるるの/雑俳・削かけ」
(8)(「とも」「ども」などを伴って)どんなに。いかに。「―に目つぶれ,足をれ給へりとも/源氏(玉鬘)」
天下
てんか【天下】
the whole country[land].〜を取る conquer[rule over]the whole country;[政権]come into power.〜一品の unique;→英和
unequaled.〜泰平である All's right with the world.→英和
‖天下分け目の戦い a decisive battle.
天下り
あまくだり [0] 【天下り・天降り】 (名)スル
(1)(神や天人などが)天上から地上におりること。
(2)官庁から民間会社へ,または上役から下役へ出される強制的な押し付け・命令。
(3)高級官僚が退職後,勤務官庁と関連の深い民間会社や団体の高い地位につくこと。「―人事」「中央官庁から―する」
天下りの人事
あまくだり【天下りの人事】
a high-handed appointment.
天下る
あまくだ・る [0][4] 【天下る・天降る】 (動ラ五[四])
(1)神が,天上の神の世界から地上の人間界におりる。
(2)高級官僚が官庁を退職して,関連のある民間会社の高い地位につく。「関連企業に―・る」
[可能] あまくだれる
天下る
あまくだる【天下る】
descend from heaven;come from above (上役から).
天下一
てんかいち 【天下一】
(1)天下に比べるものが他にないほどすぐれていること。また,そのもの。三国一。
(2)桃山時代から,鏡師・筆師・能面作りなどのすぐれた工匠に許された称号。看板・銘などに用いられたが,乱用されるに及び,江戸時代初めに禁止された。
天下一品
てんかいっぴん [1] 【天下一品】 (名・形動)
世の中に他に比べるものがないほどすぐれている・もの(さま)。「―の腕前」「彼の英語は―だ」
天下一枚
てんかいちまい 【天下一枚】
世間のどこにも共通であること。「手爾波(テニハ)は―の手爾波にて/去来抄」
天下一統
てんかいっとう [1] 【天下一統】
天下を一つにまとめること。
天下人
てんかびと [3][0] 【天下人】
天下を取った人。てんかにん。
天下分け目
てんかわけめ [1] 【天下分け目】
天下を取るか取られるかが決まる,大事な時。勝負の決まる大事な時。「―の戦い」
天下取り
てんかとり [3] 【天下取り】
国を支配する権力を握ること。また,その人。
天下国家
てんかこっか [1][4] 【天下国家】
天下と国家。世界や国の将来を大所高所に立って語るときに用いる語。「―を論ずる」「―に関係ない」
天下太平
てんかたいへい [1] 【天下泰平・天下太平】 (名・形動)
世の中がよくおさまり,おだやかであること。また,大した心配事もなく,のんびりしていること。また,そのさま。「―な寝顔」
天下布武
てんかふぶ [1][1] 【天下布武】
織田信長が朱印に用いた印章の印文。天下勇飛の意識を示し,岐阜進出直後の1567年11月ごろから使用した。
天下御免
てんかごめん [1] 【天下御免】
だれにもはばかることなく,堂々と,それをしてよいこと。公認されていること。
天下泰平
てんかたいへい [1] 【天下泰平・天下太平】 (名・形動)
世の中がよくおさまり,おだやかであること。また,大した心配事もなく,のんびりしていること。また,そのさま。「―な寝顔」
天下無双
てんかむそう [1] 【天下無双】
〔古くは「てんかぶそう」〕
天下に並ぶものがないほどすぐれていること。天下無比。天下第一。「―の剣の達人」
天下祭
てんかまつり [4] 【天下祭(り)】
〔江戸時代に将軍の命によって行われたことから〕
山王(サンノウ)祭の別名。
天下祭り
てんかまつり [4] 【天下祭(り)】
〔江戸時代に将軍の命によって行われたことから〕
山王(サンノウ)祭の別名。
天下筋
てんかすじ [4][3] 【天下筋】
手首から中指まで縦に筋が通っている手相。豊臣秀吉がこの手相で,天下を取る相とされる。
天下芸
てんかげい [3] 【天下芸】
天下に比べるものがないほどすぐれた芸。
天下茶屋
てんがぢゃや 【天下茶屋】
〔豊臣秀吉が住吉詣での際に休息した茶屋があったところから〕
大阪市西成区の地名。今宮神社から住吉大社に通ずる道筋。
天下茶屋の仇討ち
てんがぢゃやのあだうち 【天下茶屋の仇討ち】
天下茶屋であった仇討ち。宇喜多秀家の家臣林重次郎・源三郎兄弟が父玄蕃の敵,当麻三郎右衛門を求めて,兄は返り討ちにあうが,1609年弟が仇を討った。歌舞伎「敵討天下茶屋聚(カタキウチテンガヂヤヤムラ)」などに脚色された。
天与
てんよ [1] 【天与】
天から与えられたもの。天賦。「―の才」
天与の
てんよ【天与の】
Heaven-sent;natural.→英和
天中節
てんちゅうせつ [3] 【天中節】
(1)陰暦八月一日,日の出前に門柱などにはる守り札。近世の俗信で,火災・盗難・疫病・口舌の災いをはらうのに効験があったという。
(2)陰暦五月五日の午(ウマ)の時の称。[下学集]
天主
てんしゅ [1] 【天主】
(1)中国・朝鮮・日本のカトリック教会で,神のこと。
〔中国では一六世紀以来,上帝と併用され,日本では幕末以降,広く用いられた〕
(2)仏教で,諸天の中心をなすもの。帝釈(タイシヤク)天・毘沙門(ビシヤモン)天をさすことが多い。
(3)古代中国で,宇宙をつかさどるとされた八神の一。
天主
てんしゅ【天主】
the Lord.天主堂 a cathedral;→英和
a church.→英和
天主
てんしゅ [1] 【天守・天主】
城の中心部に設けられた大櫓(オオヤグラ)。戦時には物見台・司令塔,弓・鉄砲使用のための足場として,また平時には武器庫として用いた。織田信長が安土城に五層七重のものを造営して以後,多層大形のものが多く出現した。天守閣。
天主公教会
てんしゅこうきょうかい 【天主公教会】
日本におけるローマ-カトリック教会の明治・大正期の呼称。公教会とも略される。
天主堂
てんしゅどう [0] 【天主堂】
天主教の教会堂。
天主教
てんしゅきょう [0] 【天主教】
中国・朝鮮・日本でのローマ-カトリック教の呼称。日本では現在用いられていない。
天主教会
てんしゅきょうかい [4] 【天主教会】
ローマ-カトリック教会のこと。
天丼
てんどん [0] 【天丼】
〔「天ぷら丼(ドンブリ)」の略〕
丼に盛った飯の上に天ぷらをのせ,たれをかけたもの。
天丼
てんどん【天丼】
a bowl of rice with deep-fried fish.
天之川
あまのがわ アマノガハ 【天之川】
大阪府枚方(ヒラカタ)市にあった禁野の地名。付近を天野川(淀川の支流)が流れる。((歌枕))
天井
てんじょう【天井】
<on> the ceiling;→英和
the ceiling price (相場の).〜裏で in the ceiling.〜知らずの soaring <prices> .
天井
てんじょう [0] 【天井】
(1)部屋の上部を限る面。屋根裏や上の階の床下を隠すためや,ちりよけ・保温のために板などを張る。組入(クミイレ)天井・格(ゴウ)天井・竿縁(サオブチ)天井・鏡(カガミ)天井などがある。
(2)物の内部の,一番高いところ。「箱の―に穴をあける」
(3)物価や相場の一番高いところ。
⇔底
「―を突く」
天井クレーン
てんじょうクレーン [6] 【天井―】
⇒天井走行起重機(テンジヨウソウコウキジユウキ)
天井価格
てんじょうかかく [5] 【天井価格】
⇒シーリング-プライス
天井値
てんじょうね [3] 【天井値】
取引で,一定の期間中の相場が一番高いときの値段。
⇔底値(ソコネ)
天井守
てんじょうまもり [5] 【天井守】
植物ヤツブサの別名。
天井川
てんじょうがわ [3] 【天井川】
河床がそのまわりの土地よりも高くなった河川。
天井抜け
てんじょうぬけ [0] 【天井抜け】
気兼ねや遠慮がないこと。とめどがないこと。底抜け。「―の大騒ぎ/洒落本・客者評判記」
天井掴み底たたき
てんじょうつかみそこたたき [5][3] 【天井掴み底たたき】
相場の最も高いところ(天井)で買い,最も低いところ(底)で売ること。下手な売買のたとえ。
天井桟敷
てんじょうさじき [5] 【天井桟敷】
劇場で,後方最上階の低料金の席。つんぼさじき。
天井画
てんじょうが [0] 【天井画】
天井に装飾として描かれる絵。
天井知らず
てんじょうしらず [5] 【天井知らず】
物価や相場が高騰して,どこまで上がるかわからない状態であること。
天井裏
てんじょううら [0] 【天井裏】
天井と屋根との間。屋根裏。
天井走行起重機
てんじょうそうこうきじゅうき [10] 【天井走行起重機】
建物内側の両側面上部に設けたレールを使って移動する起重機。工場・倉庫内の貨物の運搬に用いる。天井クレーン。
天井長押
てんじょうなげし [5] 【天井長押】
天井回り縁の下にこれと接して取り付けた長押。
天人
あめひと 【天人】
(1)天上界の人。てんにん。あまびと。「―の妻問ふ夕(ヨイ)ぞ我も偲はむ/万葉 2090」
(2)都の人。「鄙の奴に―しかく恋ひすらば/万葉 4082」
(3)天つ神の血を引く人。大和朝廷の統治下にある者。「若し―のけぶりにあらば,来て我が上を覆へ/常陸風土記」
天人
てんにん【天人】
a heavenly being.⇒天女(てんによ).
天人
てんにん [3][1] 【天人】
〔仏〕 天に住む者。あらゆる迷いを捨てきってはいないが,苦の少なく,喜びの多い境遇にあるとされ,空を飛んだり,音楽を奏でたりする。
天人
てんじん [0] 【天人】
天と人。天意と人事。
天人の五衰
てんにんのごすい 【天人の五衰】
〔仏〕
⇒五衰(ゴスイ)
天人唐草
てんにんからくさ [6][5] 【天人唐草】
(1)イヌノフグリの異名。
(2)イヌノフグリを図案化した唐草模様。
天人女房
てんにんにょうぼう [5] 【天人女房】
昔話の類型の一。異類婚姻譚。水浴中に男に羽衣を隠された天女がその男と結婚し,のち羽衣を発見して天上に帰るというもの。その後,男も天に昇り,天女の父から難題を課せられる型の話もある。
天人石鯛
てんにんいしだい [5][6] 【天人石鯛】
⇒エンゼルフィッシュ
天人花
てんにんか [3] 【天人花】
フトモモ科の常緑小低木。東南アジア,台湾原産。日本では観賞用として主に温室で栽培。全体に白毛を密生する。葉は長楕円形で質が厚い。夏,葉腋に紅紫色の美しい五弁花を数個つける。果実は小楕円形で暗紫色に熟し,ジャムなどにする。
天人草
てんにんそう [0] 【天人草】
シソ科の多年草。山地に生える。高さ約80センチメートル。葉は対生し,広披針形。秋,茎頂に穂状花序を立て,淡黄色の小花を密につける。
天人菊
てんにんぎく [3] 【天人菊】
キク科の一年草。北アメリカ原産。花壇・切り花に適する。高さ30〜40センチメートル。葉は披針形。夏,約5センチメートルの矢車状の頭花を開く。花は橙・紫紅色で先端が黄色。ガイラルディア。
天人鳥
てんにんちょう [0] 【天人鳥】
スズメ目ハタオリドリ科の鳥。体長12センチメートルほどで,繁殖期の雄の尾羽は20センチメートルほどに伸びる。嘴(クチバシ)は赤,頭背部と尾は黒,他は白色。飼い鳥とする。サハラ以南のアフリカに広く分布。
天仁
てんにん 【天仁】
年号(1108.8.3-1110.7.13)。嘉承の後,天永の前。鳥羽天皇の代。
天仁波流点
てにはるてん 【天仁波流点】
〔左上より順次右回りに四つの点を読むと「てにはる」となることから〕
ヲコト点の一種。平安初期より行われた訓点で,天台宗の僧侶の間で用いられたと考えられるもの。
天仙
てんせん [0] 【天仙】
天にいて,自由に雲中を飛行することのできる仙人。
⇔地仙
天伝ふ
あまづた・う 【天伝ふ】 (動ハ四)
大空を渡る。「ひさかたの―・ひ来る雪じもの/万葉 261」
天伝ふ
あまづたう 【天伝ふ】 (枕詞)
「日」「入り日」にかかる。「―日の暮れ行けば家をしそ思ふ/万葉 3895」
天位
てんい [1] 【天位】
天子の位。皇位。帝位。天祚(テンソ)。
天佑
てんゆう [0] 【天佑・天祐】
天のたすけ。天助。
天佑
てんゆう【天佑】
<by> the grace of Heaven[God].
天佑神助
てんゆうしんじょ [5] 【天佑神助】
天のたすけと神のたすけ。
天体
てんたい [0] 【天体】
恒星・惑星・星雲・星団・銀河・星間物質,太陽・月など,宇宙に存在する物体の総称。
天体
てんたい【天体】
a heavenly body.天体観測 astronomical observation.天体望遠鏡 an astronomical telescope.
天体写真
てんたいしゃしん [5] 【天体写真】
天体の表面や天文現象,天体のスペクトルなど,天体を写した写真の総称。一般には天体は暗いので長時間露光を行うために日周運動を追尾して撮影し,また CCD カメラを用いる。
天体分光学
てんたいぶんこうがく [7] 【天体分光学】
天体からの光のスペクトルから,天体の物理的な状態を調べる学問。天体の大気の化学組成・温度・密度・電離度などの研究や,ドップラー偏移から天体の運動やガス噴出状態などを調べる。
天体力学
てんたいりきがく [6][5] 【天体力学】
天体間に作用する力を力学的にとらえ,天体の運動を研究する学問。
天体座標
てんたいざひょう [5] 【天体座標】
⇒天球座標(テンキユウザヒヨウ)
天体暦
てんたいれき [3] 【天体暦】
太陽・月・惑星・恒星などの位置および出没や日食・月食など,天体の諸事象を記載した暦。天体観測や航海に利用する。
天体望遠鏡
てんたいぼうえんきょう [0] 【天体望遠鏡】
天体を観測するための望遠鏡。主鏡の種類により屈折望遠鏡と反射望遠鏡とに分かれ,据え付け方に赤道儀式と経緯台式とがある。集光力を大きくするため,大口径のものが多い。
天体物理学
てんたいぶつりがく [7] 【天体物理学】
天体の質量・温度・光度・組成など物理的状態を研究する学問。位置天文学および天体力学とともに天文学の重要な分野。宇宙物理学。
天体観測
てんたいかんそく [5] 【天体観測】
肉眼や器械を使って,天体の位置・運動その他の物理的諸量を観測すること。
天作
てんさく [0] 【天作】
(1)天然にできたもの。
(2)そろばんの上段で数を作ること。
→二一(ニイチ)天作の五
天使
てんし [1] 【天使】
(1)ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などで,神の使者として神と人との仲介をつとめるもの。ペルシャに由来する思想とされる。エンジェル。
(2)やさしい心で,人をいたわる人。女性についていうことが多い。「白衣の―」
(3)天子の使者。勅使。
天使
てんし【天使】
an angel.→英和
天保
てんぽう 【天保】
年号(1830.12.10-1844.12.2)。文政の後,弘化の前。仁孝天皇の代。
天保の改革
てんぽうのかいかく 【天保の改革】
江戸後期,天保年間に行われた幕府・諸藩による改革。狭義には1841年から43年にかけて,老中水野忠邦を中心に行われた江戸幕府の政治改革。水野は風俗粛正・奢侈(シヤシ)禁止・物価引き下げを図り,人返しの法,株仲間の解散,上知令などを発したが,諸大名や町人・農民の反対にあって失脚した。諸藩においても藩債整理などによる財政改革や専売制などが行われた。
天保の飢饉
てんぽうのききん 【天保の飢饉】
1833年から36年の全国的な大飢饉。米価の騰貴,農村の荒廃ははなはだしく,各地で一揆・打ちこわしが続発し,37年大塩平八郎の乱が起き幕府の動揺が深まった。
天保山
てんぽうざん 【天保山】
大阪市港区,安治川河口南岸にある小丘。1831年(天保2),安治川浚渫(シユンセツ)の土砂をもって築き,灯台を設けて河口の標識とした。旧称,目印山。
天保暦
てんぽうれき [3] 【天保暦】
日本最後の太陰太陽暦。1842年渋川景佑らにより編せられ,44年より72年(明治5)の太陽暦採用まで行われた。
天保水滸伝
てんぽうすいこでん 【天保水滸伝】
笹川繁蔵(シゲゾウ)と飯岡助五郎の出入りや勢力(セイリキ)富五郎の自殺事件など,下総の利根川周辺の侠客の争いを扱った講談。繁蔵を義侠の人として描き,またニヒルな浪人平手造酒(ヒラテミキ)が活躍する。歌舞伎や浪曲にも取り入れられている。
天保通宝
てんぽうつうほう [5] 【天保通宝】
1835年以降,江戸幕府の鋳造した銅銭。長円形で,中央に角形の穴があけられ,「天保通宝」の極印(ゴクイン)がある。一枚は百文に通用し当百(トウビヤク)ともいわれた。明治時代は八厘とされ,1891年(明治24)まで通用した。天保銭。
天保通宝[図]
天保金銀
てんぽうきんぎん [5] 【天保金銀】
江戸時代,天保年間に鋳造された金銀貨。二朱金・五両判・大判・小判・一分金・一分銀・丁銀・豆板銀がある。
天保銭
てんぽうせん [0] 【天保銭】
(1)「天保通宝(テンポウツウホウ)」の通称。
(2)〔1871年(明治4),天保通宝が八厘(リン)通用となり一銭に足りないことから〕
知恵の足りない人,頭の悪い人間をあざけっていう語。
(3)〔形が(1)に似ていたことから〕
旧陸軍大学校の卒業生が胸につけた徽章の俗称。
天候
てんこう【天候】
⇒天気.全天候(用)の all-weather.
天候
てんこう [0] 【天候】
数日から二,三か月ぐらいの期間の,大気の状態。天気と気候のほぼ中間の概念。「―不順」
天候相場
てんこうそうば [5] 【天候相場】
冷夏や暖冬などの異常気象のため商品取引所の相場が大きな影響をうけること。
天倪
あまがつ 【天児・天倪】
古代,祓(ハラエ)に際して幼児のかたわらに置き,形代(カタシロ)として凶事を移し負わせた人形。後世は練絹(ネリギヌ)で縫い綿を入れて,幼児のはうような形に作り,幼児の枕頭においてお守りとした這子(ホウコ)をいうようになった。孺形(ジユギヨウ)。「御剣・―やうの物取りて乗る/源氏(薄雲)」
天倫
てんりん [0] 【天倫】
(1)父子・兄弟など,自然に定まっている序。
(2)天の道理。天理。
天元
てんげん [0] 【天元】
(1)万物が生育するみなもと。
(2)碁盤の中央にある星。
天元
てんげん 【天元】
年号(978.11.29-983.4.15)。貞元の後,永観の前。円融天皇の代。
天元術
てんげんじゅつ [3] 【天元術】
中国で宋末,元初に発達した代数学。未知変数を立て,算木を用いて一変数の方程式を作って解く方法。「算学啓蒙」によって日本に伝えられ,演段術・点竄術(テンザンジユツ)に発展した。
天光
てんこう [0] 【天光】
太陽の光。自然のままの光。
天児
あまがつ 【天児・天倪】
古代,祓(ハラエ)に際して幼児のかたわらに置き,形代(カタシロ)として凶事を移し負わせた人形。後世は練絹(ネリギヌ)で縫い綿を入れて,幼児のはうような形に作り,幼児の枕頭においてお守りとした這子(ホウコ)をいうようになった。孺形(ジユギヨウ)。「御剣・―やうの物取りて乗る/源氏(薄雲)」
天児屋命
あまのこやねのみこと 【天児屋命】
記紀神話の神。天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋に隠れた時,その前で太玉命(フトタマノミコト)とともに祭祀(サイシ)を行なった。天孫降臨に従う。宮廷の祭祀をつかさどった中臣(ナカトミ)・藤原氏の祖神。
天公
てんこう [1] 【天公】
天帝。上帝。また,天。
天六
てんろく 【天六】
〔天神橋筋六丁目の略〕
大阪市北区の,天神橋筋六丁目付近の通称。商業地区・繁華街として知られる。
天兵
てんぺい [0] 【天兵】
天の命令によって派遣される兵士。また,天子の派遣する兵士。
天具帖
てんぐじょう [0] 【天具帖・典具帖】
良質の楮(コウゾ)の繊維で作った,薄い和紙。貴重品の包装紙,美術書の隔紙,木版の版下などに用いる。近世,美濃国(岐阜県)郡上(グジヨウ)郡で盛んに抄造された。
天冠
てんかん [0] 【天冠】
〔「てんがん」とも〕
(1)幼帝が即位の時つける冠。円頂で中央に飾りを立てる。
(2)仏や天人,また仏像がつけている宝冠。
(3)能のかぶり物の一。天人・女神・官女などがつける透かし彫りのある金冠。
(4)舞楽や騎射の少童がつける金銅の山形の額あて。
天分
てんぶん [0][1] 【天分】
生まれつきの才能・性質など。天資。「―に恵まれる」
天分がある
てんぶん【天分がある】
have the gift <of> ;→英和
have a talent <for> .→英和
〜のある <a man> of talent[genius]; <a man> gifted <with> .→英和
天刑
てんけい [0] 【天刑】
天の下す刑罰。天の制裁。
天刑病
てんけいびょう [0] 【天刑病】
癩(ライ)病をいった語。[ヘボン]
天則
てんそく [0] 【天則】
天地自然の法則。天理。
天功
てんこう [0] 【天工・天功】
天のなしたわざ。自然のはたらき。「―人工相(アイ)合して/日光山の奥(花袋)」
天助
てんじょ [1] 【天助】
天の助け。神の助け。天佑(テンユウ)。
天動説
てんどうせつ [3] 【天動説】
宇宙の中心に地球が静止し,その周りを他の天体が回転しているとする説。エウドクソスの同心天球の理論,アポロニオスやヒッパルコスによる離心円・周転円の導入を経て,二世紀にプトレマイオスが数学的理論として体系化した。以後一七世紀に至るまで,ギリシャ以来の有限な宇宙観やキリスト教神学と結びついて長く支持された。地球中心説。
→地動説
天動説
てんどうせつ【天動説】
the Ptolemaic theory.
天北原野
てんぽくげんや 【天北原野】
北海道北部,天塩(テシオ)川と頓別川の下流以北にひろがる原野。天塩・北見にまたがり,沿岸部では酪農が盛ん。
天南星
てんなんしょう [3] 【天南星】
サトイモ科テンナンショウ属の多年草の総称。山地の林下に生える。葉は根生し,肉質の葉鞘が互いに巻き合って仮茎をつくる。初夏,花茎の先に緑色または帯紫色の仏炎苞に包まれた肉穂花序を立てる。球茎は有毒だが薬用ともする。世界的には一五〇種余のものが知られ,日本にもウラシマソウ・アオマムシグサ・ミミガタテンナンショウ・ユキモチソウなど約三〇種がある。
天南星[図]
天南蛮
てんなんばん [3] 【天南蛮】
そば・うどんに天ぷらをのせてだし汁をかけ,ねぎを散らしたもの。